JP2016104633A - 錠剤容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器内の保護材と乾燥材を取り出さないで、単純な仕組みで余分な錠剤を出さず落とさず必要な数の錠剤を、目視しながら確実に取り出すことが出来る錠剤容器を提案することである。【解決手段】容器を傾けて錠剤を出すために、中板を透明性のある材料で形成し、中板に設ける開口部を縁板に接して設け、開口形状を錠剤及び丸薬の外形よりいくらか大きい似た形状にし、運搬時等に錠剤及び丸薬を保護する保護材を縁板に取り付け、保護材と縁板及び首との間に錠剤及び丸薬を通すスキマを形成し、スキマに続く保護材部分を薄くし、保護材の形状を広い底面から中板側になるほどに小さい断面形状にし、容器の肩と首が繋がる凸部を滑らかな曲面に形成し、開口部とスキマをズレた位置に配置した。【選択図】図02
Description
本発明は、錠剤や丸薬などを取り出す装置を設けた容器に関する。
錠剤や丸薬などを、取り出す装置を設けた容器が提案されている。
錠剤や丸薬など(以下、錠剤と記載)を取り出す装置を設けた錠剤容器で、必用な数の錠剤を確実に取り出せるものがなく、余分に出てしまうこともある。余分に出てきたものは指でつまんで容器に戻しているし、床に落としたものは水洗いして服用しているので、衛生上問題がある。
取り出し装置の仕組みが複雑で、仕組みどおりに動かしても、錠剤を受けとる部分が見えないので、出たかどうか蓋を開けてみなければ分からないし、入っていない場合は再度しなければならず、使用者に面倒を与えている。
運送時等の錠剤保護のために、容器内に弾力のある保護材を入れて錠剤を軽く押さえて保護しているが、初めての使用時に錠剤を取り出すためには、邪魔なので使用者が取り除いている。
取り出し装置のある錠剤容器では、保護材を入れていないものがある。
さらに、乾燥材が入ってないものもある。
そこで本発明の課題は、容器内に入れた保護材と乾燥材を取り出さずに、単純な仕組みで余分な錠剤を出さず落とさず必要な数の錠剤を、目視しながら確実に取り出すことができる錠剤容器を提案することである。
上記目的を達成するために、取り出し装置のない口を開けた容器を軽く下向きに傾けて粒物等を取り出すときの、容器の傾け加減と揺らし加減で容器内の粒物等を動かして取り出す方法を応用し、目視しながら作業して、錠剤を落とさず必要な数を容易に取り出せる錠剤容器を提案するために、以下に記載の手段を用いることにした。
傾けた容器から錠剤を取り出すために、開口部を中板の中央でなく縁板に接した位置に設けた。
錠剤を一錠ずつ出すために、開口部の形状を錠剤よりいくらか大きい似た形状にした。
弾力のある保護材を縁板に取付け、運搬時等は錠剤を軽く押さえて保護できるようにし、錠剤を取り出す時は小さい角度であるが下向きに容器を傾けるので、錠剤が開口部のある中蓋側に連続して出てこないように、保護材と縁板の内面及び首の内面との間に錠剤が一錠ずつ通れる大きさのスキマを設け、一度に何錠も出ないようにした。
錠剤を目視できるように、保護材を面積の大きい底面から中板側になるほど小さい断面形状にした。
保護材のスキマに続く部分の厚さを薄くして、容器を傾けると錠剤の集積が崩れて保護材に寄り掛かり、薄い保護材部分が錠剤の重みを受けて中蓋側に撓み、容器内に空隙が出来て錠剤が動けるようになり、錠剤がスキマから出やすくなるようにした。
容器の肩と首が繋がる凸部を滑らかな曲面に形成した。
中板を内部の錠剤の動きが見えるほどに、透明性のある材料で形成した。
円筒形状の縁板に接して設けられている上部の開口部と、縁板の内面及び同じ寸法の円筒形状の首の内面と保護材との間に設ける下部のスキマが、互いに上下でズレた位置になるように配置した。
首の中に挿入される縁板の内面と首の内面とに段差を生じさせないために、首部分に縁板の厚さと同じ高さの段差を設けた。
開口部の脇に錠剤用のストッパーを設けた。
取り出し装置のない口を開けて傾けただけの容器内の粒物等の取り出し方を応用しているので、使い方も分かりやすく、簡単に取り出せる。
容器の下向き角度を大きくしないので、開口部周りが見えるし、保護材が邪魔にならないので、中板を透してスキマから出ようとしている錠剤も見えるし、縁板の内面に乗った錠剤も見えるし、中板に止められた錠剤も見えるので、容器の傾け加減と揺らし加減と回し加減で錠剤を出すことができる。
初めて使用するときに、容器内の保護材を取り出さなくても使用できる。
容器内部に入れる乾燥材を大きなものにすれば、容器を傾けても錠剤より僅かに大きいスキマでは外に出ないので、容器から出ていく錠剤の邪魔にならないし、中に入れたままにしても問題ない。
開口部の位置と保護材のスキマの位置がズレているので、スキマから余分な数の錠剤が出ても、中板に止められて開口部から出ないので、中板を透して錠剤を目視しながら手首等を使って容器回し、必要な数の錠剤を開口部から取り出せる。中板に止められた錠剤の数が必要な数であれば、ストッパーを利用して錠剤を連続して出すこともできる。
開口部とスキマの位置がズレているので、取り出す錠剤の数が複数の場合、中板を容器の首と共に大きなものにすれば、錠剤を必要な数まで中板に止めることが出来る。
取り出し装置が中板と保護材だけで出来ているので、経済的に製造できる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図15に基づいて説明する。
本発明の錠剤容器1は2の外蓋と5の中蓋と10の保護材と14の容器から構成されている。
外蓋2は円形の上板4と円筒形の側板3とで一体に形成され、側板3の内側にはメネジが、首15の外側のオネジに噛合うように形成されている。
中蓋5は円形の中板6と円筒形の縁板9とで一体に形成され、中板6には開口部7が縁板9に接して設けられている。縁板9の円筒部分は首15の内径より、抜け防止のため僅かに大きく、弾力により挿入できるように形成されている。開口部7は、其々の錠剤の大きさと形状にいくらか大きい似た形状に形成されている。図03は錠剤用の形状の開口部7で、図07は丸薬用の形状の開口部7である。
保護材10は縁板9の円筒形の内部形状に合わせて形成され、縁板9に接合されている。保護材10は広い底面11から中板6側になるほど小さい断面形状に形成されている。なお、容器14を傾けたときに、空隙があると錠剤が動きやすくなるので、保護材10の底面11を凹凸形状にしても良い。保護材の材料はスポンジ材が望ましい。
縁板9に保護材10を取り付ける方法は、縁板9の円筒形の内部形状に、合わせた形状の断面の保護材10を挿入させ、接着剤などを利用して取り付けている方法を、図01、図02、図05、図06で表してあり、中板6と同じ向きで縁板9の円筒面から突き出る扇型の平板19に、スリットを設けた保護材10を、スリットの中に扇方の平板19を挿入させて取り付ける方法を、図14、図15で表している。
錠剤の形状や大きさや重さと保護材10の弾力性能により、錠剤の重さを受けて撓む保護材10の断面形状を変える必要があり、図05と図08と図9の断面形状の保護材10がある。
さらに、スキマ12も錠剤の形状や大きさにより、形状を図4の半月形状にしても良いし、図10のような錠剤に似た形状にしても良いし、図11の丸薬に似た形状にしても良い。大きさは中蓋5の開口部7と同じように一錠ずつ出すために錠剤及び丸薬よりいくらか大きくすれば良い。
また、スキマを作る保護材10の先端部分の断面としては、図5及び図8の半円形と図12の鋭角形と図13の矩形がある。
首15部分には縁板9の内面と容器14の内面との段差をなくすために段差13が設けられ、中蓋5を挿入しても内面が滑らかになるように形成されている。首15の外側には外蓋2のメネジに噛合うオネジが施されている。
複数の錠剤を取り出す錠剤容器では、中板6に止める錠剤の数を増やすために中板6を首15と共に大きく形成しても良い。
ストッパーの大きさは、一錠を取り出す容器では、高さは錠剤より僅かに高ければ良いし幅も僅かに広ければ良い。複数の錠剤を取り出す容器では、高さは一錠と同じだが、幅は取り出す錠剤の数により、ストッパーに止める数を決め、その数に応じた幅にするが、保護材に当たらない範囲で広げる。断面は、ストッパーを乗り越えてしまった錠剤を容易に元に戻すために、台形の断面に形成している。
1 錠剤容器
2 外蓋
3 側板
4 上板
5 中蓋
6 中板
7 開口部
8 ストッパー
9 縁板
10 保護材
11 底面
12 スキマ
13 段差
14 容器
15 首
16 肩
17 胴
18 保護材先端部
19 扇型の平板
a 錠剤
b 中板に止められた錠剤
c 撓んだ保護材
d ズレた角度
e 丸薬
2 外蓋
3 側板
4 上板
5 中蓋
6 中板
7 開口部
8 ストッパー
9 縁板
10 保護材
11 底面
12 スキマ
13 段差
14 容器
15 首
16 肩
17 胴
18 保護材先端部
19 扇型の平板
a 錠剤
b 中板に止められた錠剤
c 撓んだ保護材
d ズレた角度
e 丸薬
Claims (6)
- 外蓋(2)と中蓋(5)と保護材(10)と容器(14)からなる錠剤容器で、錠剤及び丸薬などを一錠ずつ出せる錠剤より僅かに大きい似た形状の開口部(7)を、中板(6)の円筒形状の縁板(9)の内面に接して設け、透明性のある前記中板を透して、錠剤及び丸薬などを目視しながら、下向きに傾けた前記容器の傾け加減と揺らし加減で錠剤及び丸薬などを取り出すことができる、錠剤容器。
- 前記縁板に、運搬時等に錠剤及び丸薬などを保護する弾力性のある保護材(10)を取り付けた、請求項1に記載の錠剤容器。
- 前記容器を傾けて、前記容器から前記中蓋側に錠剤及び丸薬などを一錠ずつ出すために、前記保護材と、前記縁板の内面及び首(15)の内面との間にスキマ(12)を設けた、請求項1に記載の錠剤容器。
- 前記保護材の前記スキマに続く部分を薄く形成し、容器の傾けにより集積が崩れた錠剤及び丸薬などの重みで前記中蓋側に撓み容器内に空隙が出来るようにし、容器の傾け加減と揺らし加減で錠剤及び丸薬などを動かせるようにした、請求項1に記載の錠剤容器。
- 前記保護材を面積の大きい底面(11)から前記中板側になるほど小さくなる断面形状にして、前記中板を透して前記縁板内部を目視できるようにした、請求項1に記載の錠剤容器。
- 前記開口部と、前記開口部の下に位置する前記スキマとが、互いに上下でズレた位置にある、請求項1に記載の錠剤容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014239320A JP2016104633A (ja) | 2014-11-06 | 2014-11-06 | 錠剤容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014239320A JP2016104633A (ja) | 2014-11-06 | 2014-11-06 | 錠剤容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016104633A true JP2016104633A (ja) | 2016-06-09 |
Family
ID=56102667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014239320A Pending JP2016104633A (ja) | 2014-11-06 | 2014-11-06 | 錠剤容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016104633A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1912249A1 (de) * | 1969-03-06 | 1970-09-24 | Andre Savary | Verfahren zur Herstellung von Arretierungsstopfen und hiernach hergestellter Stopfen,insbesondere fuer Arzneimittelbehaelter |
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-
2014
- 2014-11-06 JP JP2014239320A patent/JP2016104633A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160315 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160927 |