JP2016102581A - 配管内移動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カッターを有するヘッド部の屈曲性能(短い長さで屈曲できる性能をいう。)が高い配管内移動装置を提供すると共に、噴射流の圧力調整可能な補助推進部をフレキシブルホースに一定間隔で設けることにより、複数の屈曲部を有する配管内での長距離の移動性能を向上できる配管内移動装置を提供する。【解決手段】高圧水が圧送されるフレキシブルホース2と、そのフレキシブルホース2の先端に固定部6が取り付けられた球面軸受4と、その球面軸受4の回転部7に取り付けられたカッター5と、を備えている。そして、球面軸受4の回転部7に、高圧水を後方へ噴射することにより回転部6を回転させると共に球面軸受4を前進させる噴射孔13を設けた。【選択図】図1
Description
本発明は、屈曲部や分岐部のある配管の内部を移動可能であって、その配管内に作成されたスケール(あか、かす等)により形成された狭隘部、或いは、当初から配管内に存在するオリフィス等の狭隘部を切削し、通路を広げながら移動できる配管内移動装置に関する。
一般に、化学プラントの配管、原子力発電装置の配管、ガス管、上水道、下水道等の配管においては、例えば、配管の内面にスケール(あか、かす等)が付着して通路が狭くなることがあり、かかる場合には配管内を流れる物質の流量が制限されることになるため、スケールを削って通路を広げる必要がある。また、例えば、予め配管内にオリフィスが設けられている装置において、その装置本体に故障等の不具合が生じた場合に、その不具合を検査するために検査装置をオリフィスに通過させる必要が生じることがある。
これらを実現するためには、配管の開口部から配管内に検査装置を挿入し、配管にある屈曲部や分岐部を必要により通過して、更に、通路の面積を狭めているスケールやオリフィス等も通過させて、所望の位置に検査装置を移動させる必要がある。このような場合に、配管を切断せずに、配管内の任意の位置まで検査装置を送り込むためには、配管の内面に付着したスケールを削り取り取って通路を広げたり、配管内にあるオリフィス等を切削して通路を広げたりすることができる技術が求められる。
従来、高水圧を利用してドリルを旋回させながら配管内を移動させ、そのドリルでスケールを切削して通路を広げ、検査装置を所望の位置まで移動させる装置は存在している。
ところが、T字分岐があるような細い配管内を、分岐した方向に移動させようとすると、装置の先端にあるドリル部における屈曲部の長さが長いことから、そのドリル部を分岐路に侵入させることができなかった。そのため、ドリル部を分岐路内に侵入させて所望の位置まで検査装置を移動させることができなかった。
ところが、T字分岐があるような細い配管内を、分岐した方向に移動させようとすると、装置の先端にあるドリル部における屈曲部の長さが長いことから、そのドリル部を分岐路に侵入させることができなかった。そのため、ドリル部を分岐路内に侵入させて所望の位置まで検査装置を移動させることができなかった。
また、複数の屈曲部が存在する長い配管内に検査装置を移動させようとすると、ドリルを回転させるための高圧水を供給するチューブが検査装置から後方に延在されているために、そのチューブが複数の屈曲部の内面に接触して大きな摩擦抵抗を生じていた。その結果、高圧水の噴射による検査装置の推進力よりも、チューブと配管内面とが擦れ合うことによって生じる摩擦力の方が大きくなり、検査装置を推進できなくなることが多かった。
特許文献1には、パイプ、導管等の細長い中空体をクリーニングするための配管洗浄装置用ウォータージェット式駆動機ノズルヘッドに関するものが記載されている。この駆動機ノズルヘッドは、高圧水を圧送するフレキシブルホースと、そのフレキシブルホースの先端に取り付けられたヘッド部とを有しており、ヘッド部は、フレキシブルホースに固定されたインナー部品と、そのインナー部品に回転自在に支持されたアウター部品とを有し、そのアウター部品にカッターが設けられている。そして、フレキシブルホースを経てヘッド部まで供給された高圧水が、インナー部品に設けたポートからアウター部品に設けたベーンに向けて噴射されるように構成されている。その高圧水の噴射により、アウター部品と一体にカッターを回転させることで、そのカッターで中空体の内面に付着しているスケール(あか、かす等)を削って通路を広げると共に、後方へ流出する高圧水の推進力で駆動機ノズルヘッドを前進させるようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載された配管洗浄装置用ウォータージェット式駆動機ノズルヘッドにおいて、アウター部品は、インナー部品に設けた軸方向の前方に突出する円筒軸部に回動自在に嵌合されていて、ヘッド部を屈曲させる中心部からヘッド部先端までの距離が長い構造となっていた。そのため、特に内径の細い配管内のT字路において、分岐路に入り込むには、ヘッド部を屈曲させて分岐部内に侵入させることができないという問題があった。
このような問題点について、図10及び図11を参照して説明する。
図10は、特許文献1に記載された駆動機ノズルヘッドに相当する配管内移動装置を断面して示した説明図であり、図11は、図10に示した配管内移動装置を最小の曲率半径によって屈曲させた状態を示す説明図である。
図10は、特許文献1に記載された駆動機ノズルヘッドに相当する配管内移動装置を断面して示した説明図であり、図11は、図10に示した配管内移動装置を最小の曲率半径によって屈曲させた状態を示す説明図である。
図10に示すように、配管内移動装置101は、高圧水が圧送されるフレキシブルホース102と、そのフレキシブルホース102の先端に取り付けられたヘッド部103等を備えている。ヘッド部103は、フレキシブルホース102の先端に取り付けられる回転軸受104と、その回転軸受104に取り付けられたカッター105とを有している。回転軸受104は、フレキシブルホース102の先端に固定される固定部であるジャーナル106と、そのジャーナル106に回転自在に支持される回転部107とを有している。回転部107は、ジャーナル106を挟むことができるように分割された軸受本体108と軸受蓋体109を有している。軸受本体108と軸受蓋体109でジャーナル105の頭部105aを挟んだ状態で固定ネジ111によって軸受本体108と軸受蓋体109を締結することにより、回転軸受104がフレキシブルホース102の先端に取り付けられている。
更に、軸受本体108の先端には、尖頭状をなすカッター105がネジ止めされて一体的に設けられている。また、回転軸受104の軸受本体108には、その軸心部分において軸方向の一端から中途部まで延在された導入孔112と、その導入孔112から半径方向外側へ放射状に延在された複数の噴射孔113が設けられている。これらの噴射孔113から高圧水を斜め後方へ噴射させることにより、回転部107と一体にカッター105を回転させ、そのカッター105で配管の内面に付着したスケールを削り取りながら、後方へ噴射する高圧水の推進力でヘッド部103を前方へ移動させるようになっている。
このような配管内移動装置101においては、図11に示すように、ヘッド部103を屈曲させることができる屈曲中心KPがジャーナル106から後方へ離れた部分に位置する構造となっていた。そのため、カッター105の先端から屈曲中心KPまでの距離L1が長くなることから、配管の内径に比べてカッター105の外径があまり変わらない配管内移動装置101を配管内に移動させようとすると、その配管の直線部を移動させることはできるが、T字路において分岐路に移動させることができないという問題点があった。
また、図12に示すように、配管115が複数の屈曲部116a,116b,116cを有する場合に、その複数の屈曲部116a〜116cにヘッド部103を通過させようとすると、それらの屈曲部116a〜116cの内面においてフレキシブルホース102がそれぞれ接触してしまう。そのため、フレキシブルホース102と配管115内面との摩擦力が非常に大きなものとなり、ヘッド部103で発生される推進力によってはヘッド部103を移動させることができなくなるという問題点もあった。
本発明は、このような従来の装置における問題点に鑑みてなされたものであり、カッターを有するヘッド部の屈曲性能(短い長さで屈曲できる性能をいう。)が高い配管内移動装置を提供することを目的としている。また、本発明は、噴射流の圧力調整可能な補助推進部をフレキシブルホースに一定間隔で設けることにより、複数の屈曲部を有する配管内での長距離の移動性能を向上できる配管内移動装置を提供することを目的としている。
本発明の配管内移動装置は、高圧水が圧送されるフレキシブルホースと、そのフレキシブルホースの先端に固定部が取り付けられた球面軸受と、その球面軸受の回転部に取り付けられたカッターと、を備えている。そして、球面軸受の回転部に、高圧水を後方へ噴射することにより回転部を回転させると共に球面軸受を前進させる噴射孔を設けた、ことを特徴としている。
球面軸受の噴射孔は、回転部の回転中心に対して複数個を点対称に配置して設けることが好ましい。
高圧水が圧送されるフレキシブルホースと、そのフレキシブルホースの先端に固定部が取り付けられた球面軸受と、その球面軸受の回転部に取り付けられたカッターと、そのフレキシブルホースの中途部に設けられた補助推進部と、を備えている。そして、球面軸受の回転部に、高圧水を後方へ噴射することにより回転部を回転させると共に球面軸受を前進させる噴射孔を設け、補助推進部に、高圧水を後方へ噴射させる噴射孔を設けた、ことを特徴としている。
補助推進部には、噴射孔の開口度を調整可能な調整リングを設けることが好ましい。
本発明の配管内移動装置によれば、カッターを有するヘッド部の屈曲性能(短い長さで屈曲できる性能をいう。)を向上することができると共に、噴射流の圧力調整が可能な補助推進部をフレキシブルホースに一定間隔で設けることにより、複数の屈曲部を有する配管内での長距離の移動性能を向上できるという効果を得ることができる。
以下に、図1乃至図9を参照して、本発明の配管内移動装置の実施の例を説明する。
図1〜図9は、本発明の配管内移動装置の一実施例を説明する図である。
図1〜図9は、本発明の配管内移動装置の一実施例を説明する図である。
図1乃至図4に示すように、本発明の配管内移動装置1は、高圧水が圧送されるフレキシブルホース2と、そのフレキシブルホース2の先端に取り付けられたヘッド部3等を備えている。フレキシブルホース2は、高水圧に耐えられて撓み変形が可能な柔軟性を有する材質によって形成されており、例えば、材質として強化繊維で補強したPFAチューブを適用することができる。
ヘッド部3は、フレキシブルホース2の先端に取り付けられる球面軸受4と、その球面軸受4に取り付けられたカッター5とを有している。球面軸受4は、フレキシブルホース2の先端に固定される固定部であるジャーナル6と、そのジャーナル6に回転自在に支持される回転部7とを有している。ジャーナル6は、フレキシブルホース2の外径よりも少し大きな外径を有する球体部6aと、その球体部6aの外周面から半径方向外側へ突出した軸部6bとを有している。ジャーナル6には、軸部6bを貫通して球体部6aの反対側まで貫通する貫通穴10が設けられている。貫通穴10の球体部6a側は、軸部6bを貫通する穴の径よりも大径に形成されている。これにより、後述する導入孔12に対向する面積を広くし、固定部6に対する回転部7の傾き角度を大きくすることができる。
回転部7は、ジャーナル6を挟むことができるように2分割された軸受本体8と軸受蓋体9とを有している。軸受本体8の一面には、ジャーナル6の頭部6aの形状及び大きさに対応した半球形の球面凹部8aが設けられている。また、軸受蓋体9の中央部には、ジャーナル6の頭部6aの形状及び大きさに対応したリング状の球面凹部9aが設けられている。これら軸受本体8の球面凹部8aと軸受蓋体9の球面凹部9aとによってジャーナル6の球体部6aが球面運動可能に嵌合される球形の軸受穴が構成されている。
更に、軸受蓋体9の4つの角部には、座ぐり部を有する4つの挿通穴が設けられている。その4つの挿通穴に対応して、軸受本体8の球面凹部8aが開口された面の4つの角部には4つのネジ穴が設けられている。これら軸受本体8の球面凹部8aと軸受蓋体9の球面凹部9aとで形成された球形の軸受穴にジャーナル6の球体部6aを保持し、その状態で4本の固定ネジ11で軸受本体8と軸受蓋体9をネジ止めすることにより、軸受本体8と軸受蓋体9からなる回転部7が固定部であるジャーナル6によって球面運動自在に支持されている。これにより、球面軸受4がフレキシブルホース2の先端に取り付けられている。
また、図1等に示すように、軸受本体8の球面凹部8aの中央部には、その軸心部分において軸方向の中途部まで延在された導入孔12と、その導入孔12を中心として半径方向外側へ放射状に延在された4本の噴射孔13が設けられている。噴射孔13の数は、この実施例に限定されるものではなく、1本乃至3本であってもよく、また、5本以上を設ける構成としてもよい。この際、噴射孔13を2本以上設ける場合には、導入孔12を中心として点対称となるように構成する。
図3に示すように、4本の噴射孔13は、本実施例では、導入孔12の外周縁を4等分する位置において、それぞれが接線方向へ延在するように形成されている。更に、4本の噴射孔13は、導入孔12に開口した部分から斜め後方に延在されている。これにより、ジャーナル6の貫通穴10から導入孔12に導入された高圧水は、4本の噴射孔13から斜め後方へ旋回するように噴射される。この際に、軸受本体8の4本の噴射孔13から噴射される高圧水の噴射力のうち、ジャーナル6の軸心線と直交する平面方向に作用する分力により、回転部7が回転駆動される。これと同時に、前記高圧水の噴射力のうち、ジャーナル6の軸心線と平行する方向に作用する分力により、球面軸受4が前方に押し出されるように推進される。
この球面軸受4の回転部7の先端に、カッター5がネジ止めされて一体的に固定されている。カッター5は、図2に示すように円錐形をなす頭部5aと、その頭部5aの大径側に一体に設けたリング状をなす環状部5bとからなり、環状部5bの内面に雌ネジ16が設けられている。この雌ネジ16と螺合する雄ネジ17が、軸受本体8の先端に突出した円形凸部8bの外周面に設けられている。この円形凸部8bの雄ネジ17に環状部5bの雌ネジ16を螺合させることにより、カッター5が回転部7に着脱可能に螺合されて取り付けられている。
なお、図3に示すように、4本の噴射孔からの高圧水の噴射による回転部7の回転方向が右回転である場合は、この雌ネジ16及び雄ネジ17は左ネジとして、回転体7の回転でカッター5が緩まないように構成する。このカッター5は、例えば、超硬合金製カッター、ダイヤモンドカッター等を用いることができる。また、カッター5の形状としては、この実施例に限定されるものではなく、例えば、たる型の一側を尖塔状に形成したもの、球形その他の形状としてもよい。
なお、図3に示すように、4本の噴射孔からの高圧水の噴射による回転部7の回転方向が右回転である場合は、この雌ネジ16及び雄ネジ17は左ネジとして、回転体7の回転でカッター5が緩まないように構成する。このカッター5は、例えば、超硬合金製カッター、ダイヤモンドカッター等を用いることができる。また、カッター5の形状としては、この実施例に限定されるものではなく、例えば、たる型の一側を尖塔状に形成したもの、球形その他の形状としてもよい。
図1等に示す符号20は、ヘッド部3及びその前方を作業者が視認するためのカメラ装置である。このカメラ装置20から送られてくるヘッド部3及び配管内の映像に基づいて作業者が、配管の屈曲状態や分岐路の有無等を視覚によって認識することが可能となる。カメラ装置20は、ケーブル21を介して外部に設けたコントローラ(図示しない。)と電気的に接続されており、そのコントローラの操作により制御可能とされている。
図6は、配管15の内面に円環状に生成されたスケール22の内縁側をカッター5で切削して通路を広げる状態を説明する図である。スケール22の内縁側にカッター5を通過させることにより、カッター5でスケール22の内縁部を円形に切削して通路を広げることができる。
このヘッド部3によれば、カッター5側を屈曲させることができる屈曲中心KPがジャーナル6の球体部6aの中央部に位置する構造となる。そのため、カッター5の先端から屈曲中心KPまでの距離L0を、図11を用いて説明した場合の距離L1と比べて短くすることができる。その結果、図7及び図8に示すように、配管15の内径に比べてカッター5の外径が少し小さいだけであって、両者の差があまり大きくない配管内移動装置1を配管15内に移動させようとする場合にも、その配管15の直線路内の移動は勿論のこと、直線路から直角に屈曲した分岐路18内へも容易に侵入させ、その分岐路18を移動させることができる。
ヘッド部3は、球面軸受4で支持されて高圧水の噴射で高速回転しているため、配管15内では、通常カッター5の先端部が一点に留まらずに、配管15内を旋回し続ける。そのため、ヘッド部3がT字路の略中央部に達したところで、高圧水の供給圧力を低下させるか或いは止めると、図7に示すように、カッター5の先端が分岐路18内に入り込むことがある。それをカメラ装置20で確認してそのまま高圧水を供給すると、図8に示すように、ヘッド部3を分岐路18内に進入させることができる。また、T字路をそのまま直進する場合は、上記と同じ操作でカッター5の先端が分岐路18に行かずに直線部に残っていることがカメラ装置20により確認できたところで、そのまま高圧水を供給して前進すればよい。
図9は、配管15が複数(本実施例では3箇所)の屈曲部15a,15b,15cを有し、その配管内に配管内移動装置1を移動させる状態を示す説明図である。この屈曲部15a〜15cの数に対応して、フレキシブルホース2には屈曲部15a〜15cの数と同数の補助推進部25が設けられている。3個の補助推進部25は、屈曲部15a〜15cの間隔と略同じ間隔となるように離間させて配置されている。
補助推進部25は、図5に示すような構成を有している。即ち、補助推進部25は、フレキシブルホース2が軸方向の両側に嵌合接続されるパイプ本体26と、そのパイプ本体26に螺合される調整リング27を有している。パイプ本体26は、軸方向の中途部に肉厚を両側よりも厚くした肉厚部26aを有しており、その肉厚部26aの軸方向両側の面は適度な傾斜角を有する斜面として形成されている。その肉厚部26aの一方の面には、その斜面と交差する方向に延在された複数(本実施例では4つ)の噴射孔28が等間隔に配置されて開口されている。各噴射孔28は、パイプ本体26の軸心線に対して傾斜する方向に延在されており、その内端がパイプ本体26の内面にそれぞれ開口されている。
更に、パイプ本体26の軸方向の一側であって、噴射孔28が開口されている側の外周面には雄ネジ31が設けられている。これに対応する雌ネジ32が調整リング27に設けられており、その調整リング27の噴射孔28と対向する面は、調整リング27を肉厚部26aに接触させた状態で噴射孔28を閉じることができる傾斜面27aとして形成されている。この調整リング27を回して傾斜面27aとパイプ本体26の噴射孔28の開口面との隙間を調整することにより、噴射孔28から噴射される高圧水の圧力を調整することができる。
この補助推進部25によれば、図9に示すように、噴射孔28から噴射される高圧水によって、フレキシブルホース2の途中を前進させようとする推力が生成可能である。また、補助推進部25が配管25のいずれの内面からも引き離され、配管内の中心側に浮いた状態に保持することも可能である。そのため、これらの補助推進部25はヘッド部3の前進運動を補助するようにフレキシブルホース2の前進運動を生成すると同時に、補助推進部25やフレキシブルホース2が配管の内面に接触した状態を避け、補助推進部25及びフレキシブルホース2と配管15の内面とが接触することによる摩擦抵抗を無くし、又はその摩擦抵抗を低減させてヘッド部3をスムーズに前進させることができる。
配管内移動装置1を配管15内から取り出す場合は、ヘッド部3と反対側からフレキシブルホース2を引き抜くことによって実行することができる。この場合に、例えば、分岐路18においてヘッド部3が分岐路18の角部に引っ掛かってしまったような場合には、高圧水の供給を断続させてヘッド部3を首振りさせるようにすればよく、その首振り運動によってヘッド部3の引っ掛かりを外すことが可能である。
なお、前記実施例においては、固定部にジャーナルを設け、回転部に球面穴を設ける構成としたが、これとは逆に、固定部に球面穴を設け、回転部にジャーナルを設ける構成とすることもできる。
以上説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、均等の範囲内で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更が可能であることは、当業者によって容易に理解されよう。
1…配管内移動装置、 2…フレキシブルホース、 3…ヘッド部、 4…球面軸受、 5…カッター、 6…ジャーナル(固定部)、 6a…球体部、 7…回転部、 8…軸受本体、 8a…球面凹部、 9…軸受蓋体、 9a…球面凹部、 10…貫通穴、 12…導入孔、 13,28…噴射孔、 15…配管、 15a,15b,15c…屈曲部、 18…分岐路、 20…カメラ装置、 25…補助推進部、 26…パイプ本体、 27…調整リング
Claims (4)
- 高圧水が圧送されるフレキシブルホースと、
前記フレキシブルホースの先端に固定部が取り付けられた球面軸受と、
前記球面軸受の回転部に取り付けられたカッターと、を備え、
前記回転部に、前記高圧水を後方へ噴射することにより当該回転部を回転させると共に前記球面軸受を前進させる噴射孔を設けた
ことを特徴とする配管内移動装置。 - 前記噴射孔は、前記回転部の回転中心に対して複数個を点対称に配置して設けた
ことを特徴とする請求項1記載の配管内移動装置。 - 高圧水が圧送されるフレキシブルホースと、
前記フレキシブルホースの先端に固定部が取り付けられた球面軸受と、
前記球面軸受の回転部に取り付けられたカッターと、
前記フレキシブルホースの中途部に設けられた補助推進部と、を備え、
前記回転部に、前記高圧水を後方へ噴射することにより当該回転部を回転させると共に前記球面軸受を前進させる噴射孔を設け、
前記補助推進部に、前記高圧水を後方へ噴射させる噴射孔を設けた
ことを特徴とする配管内移動装置。 - 前記補助推進部には、前記噴射孔の開口度を調整可能な調整リングを設けた
ことを特徴とする請求項3記載の配管内移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014242647A JP2016102581A (ja) | 2014-11-29 | 2014-11-29 | 配管内移動装置 |
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JP2014242647A JP2016102581A (ja) | 2014-11-29 | 2014-11-29 | 配管内移動装置 |
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JP (1) | JP2016102581A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102302083B1 (ko) * | 2021-02-18 | 2021-09-15 | (주)누리티앤씨 | 금속 가공물의 버 제거용 다축 브러싱장치 |
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2014
- 2014-11-29 JP JP2014242647A patent/JP2016102581A/ja active Pending
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KR102302083B1 (ko) * | 2021-02-18 | 2021-09-15 | (주)누리티앤씨 | 금속 가공물의 버 제거용 다축 브러싱장치 |
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