JP2016100658A - 聴覚補助装置用イヤホン及び聴覚補助装置 - Google Patents

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【課題】自然な聴取感覚に近づけ、より快適な使用感を得る。【解決手段】聴覚補助装置用イヤホン2は、外音を収音する音響電気変換素子と、前記音響電気変換素子により収音された音に対応する信号に対応して補聴処理が施された出力用信号に基づく音を出力する電気音響変換素子16Rと、電気音響変換素子16Rを収容し前記電気音響変換素子からの音波を放出する音口31aを有する筐体31を備える。筐体31は音口31aが外耳道104に臨むように耳甲介腔に装着されて、筐体31における音口31aの周辺部分が外耳道104の入口付近に当接するとともに、前記周辺部分は剛性を有する。筐体31の前記周辺部分の外表面に、前記周辺部分が外耳道104の入口付近に当接したときに外耳道104内の空間と外部空間との間を連通させる溝31bが形成される。【選択図】図6

Description

本発明は、聴覚補助装置用イヤホン及びこれを用いた聴力補助装置に関するものである。
従来から、外耳道に挿入されるイアピースを有するカナル型イヤホンを備えた聴力補助装置(例えば、下記特許文献1)が、提供されている。前記イアピースは弾性材料で構成され、前記イヤピースの外周面が外耳道の内壁と密着されてその間が密閉される。
特許第4913256号公報
しかしながら、前記従来の聴覚補助装置では、弾性材料からなるイアピースの外周面が外耳道の内壁と密着されてその間が密閉されるため、使用者は、外部音を直接聴取することができなくなり、スピーカを介した人工音しか聴取し得ない。したがって、使用者が残存聴力のある周波数帯域を有していてもその聴力が自然音の直接聴取に生かされず、自然な聴取感覚を得ることが困難である。
また、前記従来の聴覚補助装置では、弾性材料からなるイアピースの外周面が外耳道の内壁と密着されてその間が密閉されるため、こもり音が増大してしまい、その分、使用者の自然な聴取感覚を損なうことになってしまう。
また、前記従来の聴覚補助装置では、弾性材料からなるイアピースの外周面が外耳道の内壁と密着されてその間が密閉されるため、コードが衣服等に接触することにより生ずるタッチノイズが大きくなり、この点からも、使用者は自然な聴取感覚を得ることができない。
さらに、前記従来の聴覚補助装置では、弾性材料からなるイアピースが外耳道にねじ込んだりして挿入されるため、耳への圧迫感が大きく、使用者は不快感を覚える。
さらにまた、前記従来の聴覚補助装置では、弾性材料からなるイアピースの外周面が外耳道の内壁と密着されてその間が密閉されるため、気温が高い場合などには、外耳道内部に湿気がこもり易い状態となり、使用者は不快感を覚える。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、自然な聴取感覚に近づけることができるとともにより快適な使用感を得ることができる聴覚補助装置用イヤホン及びこれを用いた聴覚補助装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、以下の各態様を提示する。第1の態様による聴覚補助装置用イヤホンは、外音を収音する音響電気変換素子と、前記音響電気変換素子により収音された音に対応する信号に対応して補聴処理が施された出力用信号に基づく音を出力する電気音響変換素子と、前記電気音響変換素子を収容し前記電気音響変換素子からの音波を放出する音口を有する筐体であって、前記音口が外耳道に臨むように耳甲介腔に装着されて前記音口の周辺部分が前記外耳道の入口付近に当接するとともに前記周辺部分が剛性を有する筐体と、を備え、前記筐体の前記周辺部分の外表面に、前記周辺部分が前記外耳道の入口付近に当接したときに外耳道内の空間と外部空間との間を連通させる溝が形成されたものである。
この第1の態様によれば、電気音響変換素子を収容し前記電気音響変換素子からの音波を放出する音口を有する筐体の、前記音口の周辺部分が、外耳道の入口付近に当接するとともに剛性を有するので、外耳道の入口付近の形状には個人差があることから、実際上、前記筐体の前記周辺部分と外耳道の入口付近との間には部分的に隙間が生ずる場合が多いことになる。また、前記第1の態様によれば、前記筐体の前記周辺部分の外表面に、前記周辺部分が前記外耳道の入口付近に当接したときに外耳道内の空間と外部空間との間を連通させる溝が形成されている。
したがって、前記第1の態様によれば、外耳道内の空間と外部空間との間が、前記隙間及び前記溝により形成される連通路によって連通するため、使用者は、残存聴力によって、前記連通路を介して外部音を直接聴取することができる。このため、使用者は、主に欠損した周波数域に対して補聴処理されて電気音響変換素子から発せられる音に加えて、前記連通路を介して直接聴取される残存聴力の周波数域の外部音も同時に聴取するので、自然な聴取感覚を得ることができる。
また、前記第1の態様によれば、外耳道内の空間と外部空間との間が前記連通路によって連通するため、こもり音が低減され、この点からも、使用者は自然な聴取感覚を得ることができる。
また、前記第1の態様によれば、外耳道内の空間と外部空間との間が前記連通路によって連通するため、タッチノイズが小さくなり、この点からも、使用者は自然な聴取感覚を得ることができる。
さらに、前記第1の態様によれば、前記筐体の音口の周辺部分が外耳道の入口付近に当接し、前記筐体は外耳道にねじ込んだりして挿入されるものではないため、耳への圧迫感が小さくなり、使用者は快適な使用感を得ることができるとともに、耳への着脱もより容易に行うことができ、必要な時のみ簡単に着用できる。
さらにまた、前記第1の態様によれば、外耳道内の空間と外部空間との間が前記連通路によって連通するため、外耳道内部に湿気がこもり難くなり、この点からも、使用者は快適な使用感を得ることができる。
そして、前記第1の実施の形態によれば、外耳道内の空間と外部空間との間の連通路が、個人差によって大きさのばらつく前記隙間と個人差によって大きさがばらつかない前記溝とによって形成されるので、当該連通路が前記隙間によってのみ形成される場合に比べて、個人差によるばらつきの影響が低減されるので、より好ましい。
第2の態様による聴覚補助装置用イヤホンは、前記第1の態様において、前記電気音響変換素子は、その振動板が前記筐体内を前記音口に通ずる第1の室と前記音口に通じない第2の室とに仕切るように前記筐体内に設けられ、前記第2の室の壁部の一部に、前記第2の室を外部に連通させて前記音波の音響特性を調整する調整口が設けられたものである。
本願明細書において、電気音響変換素子の振動板は、振動を発生するように駆動されてその振動により空気振動である音波を発生するものを意味し、板状のもののみならず膜状などのものも含み、例えばダイヤフラムと呼ばれる場合もある。
前記第2の態様によれば、前記第1の室のみならず前記第2の室が形成され、前記第2の室の壁部の一部に、前記第2の室を外部に連通させて前記音波の音響特性を調整する調整口が設けられているので、使用者の外耳道内に供給される音波の音響特性を前記調整口によって調整することができ、これにより、例えば、老人性難聴等の難聴の聴力補助に特に有効な中音域及び高音域の利得を調整することができる。
第3の態様による聴覚補助装置用イヤホンは、前記第1の態様において、前記筐体に機械的に接続された部材であって、前記筐体が前記耳甲介腔に装着されたときに前記耳甲介腔から離隔する方向に延びる部材を備え、前記音響電気変換素子は、前記筐体から離隔した位置において前記部材に設けられたものである。
前記第1の態様では、前述したように、外耳道内の空間と外部空間との間が前記連通路によって連通するため、電気音響変換素子から発して前記筐体の音口から外耳道に向けて放出された音波の一部が当該連通路を経て外部に放出されて漏れ音となる。前記音響電気変換素子が前記連通路の近くに配置されると、前記漏れ音が前記音響電気変換素子に入力され易くなり、ハウリングが生ずるおそれがある。特に、重度の老人性難聴者の場合には音量を大きくする傾向にあり、音量が大きくなると必然的に前記連通路を経て音響電気変換素子に入る漏れ音も多くなり、ハウリングが生じ易くなる。
しかし、前記第3の態様では、前記音響電気変換素子は、前記筐体に機械的に接続され前記筐体が前記耳甲介腔に装着されたときに前記耳甲介腔から離隔する方向に延びる部材に、前記筐体から離隔した位置において設けられている。したがって、前記第3の態様によれば、前記連通路からの前記漏れ音は前記音響電気変換素子に入り難くなるため、ハウリングが生じ難くなる。
第4の態様による聴覚補助装置用イヤホンは、外音を収音する音響電気変換素子と、前記音響電気変換素子により収音された音に対応する信号に対応して補聴処理が施された出力用信号に基づく音を出力する電気音響変換素子と、前記電気音響変換素子を収容し前記電気音響変換素子からの音波を放出する音口を有する筐体であって、前記音口が外耳道に臨むように耳甲介腔に装着されて前記音口の周辺部分が前記外耳道の入口付近に当接するとともに前記周辺部分が剛性を有する筐体と、前記筐体に機械的に接続された部材であって、前記筐体が前記耳甲介腔に装着されたときに前記耳甲介腔から離隔する方向に延びる部材と、を備え、前記音響電気変換素子は、前記筐体から離隔した位置において前記部材に設けられたものである。
この第4の態様によれば、電気音響変換素子を収容し前記電気音響変換素子からの音波を放出する音口を有する筐体の、前記音口の周辺部分が、外耳道の入口付近に当接するとともに剛性を有するので、外耳道の入口付近の形状には個人差があることから、実際上、前記筐体の前記周辺部分と外耳道の入口付近との間には部分的に隙間が生ずる場合が多いことになる。
したがって、前記第4の態様によれば、外耳道内の空間と外部空間との間が、前記隙間により形成される連通路によって連通するため、使用者は、残存聴力によって、前記連通路を介して外部音を直接聴取することができる。このため、使用者は、主に欠損した周波数域に対して補聴処理されて電気音響変換素子から発せられる音に加えて、前記連通路を介して直接聴取される残存聴力の周波数域の外部音も同時に聴取するので、自然な聴取感覚を得ることができる。
また、前記第4の態様によれば、外耳道内の空間と外部空間との間が前記連通路によって連通するため、こもり音が低減され、この点からも、使用者は自然な聴取感覚を得ることができる。
また、前記第4の態様によれば、外耳道内の空間と外部空間との間が前記連通路によって連通するため、タッチノイズが小さくなり、この点からも、使用者は自然な聴取感覚を得ることができる。
さらに、前記第4の態様によれば、前記筐体の音口の周辺部分が外耳道の入口付近に当接し、前記筐体は外耳道にねじ込んだりして挿入されるものではないため、耳への圧迫感が小さくなり、使用者は快適な使用感を得ることができるとともに、耳への着脱もより容易に行うことができ、必要な時のみ簡単に着用できる。
さらにまた、前記第4の態様によれば、外耳道内の空間と外部空間との間が前記連通路によって連通するため、外耳道内部に湿気がこもり難くなり、この点からも、使用者は快適な使用感を得ることができる。
そして、前記第4の態様では、前記第3の態様と同様に、前記音響電気変換素子は、前記筐体に機械的に接続され前記筐体が前記耳甲介腔に装着されたときに前記耳甲介腔から離隔する方向に延びる部材に、前記筐体から離隔した位置において設けられている。したがって、前記第4の態様によれば、前記第3の態様と同様に、前記連通路からの前記漏れ音は前記音響電気変換素子に入り難くなるため、ハウリングが生じ難くなる。
第5の態様による聴覚補助装置用イヤホンは、前記第3又は第4の態様において、前記部材は、前記電気音響変換素子の外部接続用コードのコード導出部を構成するものである。
この第5の態様によれば、前記部材が前記音響電気変換素子の支持部材として用いられるだけでなくコード導出部としても用いられるので、当該支持部材と別にコード導出部を設ける場合に比べて、構造が簡単で安価となる。
第6の態様による聴覚補助装置用イヤホンは、前記第3乃至第5のいずれかの態様において、前記電気音響変換素子は、その振動板が前記筐体内を前記音口に通ずる第1の室と前記音口に通じない第2の室とに仕切るように前記筐体内に設けられ、前記第2の室の壁部の一部に、前記第2の室を外部に連通させて前記音波の音響特性を調整する調整口が設けられたものである。
この第6の態様によれば、前記第1の室のみならず前記第2の室が形成され、前記第2の室の壁部の一部に、前記第2の室を外部に連通させて前記音波の音響特性を調整する調整口が設けられているので、使用者の外耳道内に供給される音波の音響特性を前記調整口によって調整することができ、これにより、例えば、老人性難聴等の難聴の聴力補助に特に有効な中音域及び高音域の利得を調整することができる。
第7の態様による聴覚補助装置用イヤホンは、前記第6の態様において、前記部材は、前記第2の室と連通した内部空間を有する管状部と、該管状部の先端側に設けられ前記内部空間と連通する内部空間を有しない延長部とを含み、前記管状部の前記内部空間を外部に連通させて前記音波の音響特性を調整する第2の調整口が、前記筐体から離隔した位置に設けられ、前記音響電気変換素子は、前記延長部に設けられたものである。
この第7の態様によれば、前記第2の室と連通した内部空間を有する管状部を備え、該管状部の前記内部空間を外部に連通させて前記音波の音響特性を調整する第2の調整口が、前記筐体から離隔した位置に設けられているので、前記音口から使用者の外耳道内に供給される音波の音響特性について、低音域の利得を調整することができる。なお、低音域の調整が必要ない場合には、前記第6の態様では、必ずしもこのような管状部やその第2の調整口を有している必要はない。
ところで、前記第6の態様では、例えば、前記部材を前記管状部のみで構成し、前記管状部に前記音響電気変換素子を設けてもよい。しかし、この場合には、前記管状部の内部空間を伝わる音波による振動が前記音響電気変換素子に伝わり易いため、その音波によるハウリングが生じ易くなる。これに対し、前記第7の態様によれば、前記管状部の先端側に前記延長部が設けられ、前記音響電気変換素子は前記延長部に設けられているので、前記管状部の内部空間を伝わる音波によるハウリングが生じ難くなる。
第8の態様による聴覚補助装置用イヤホンは、前記第1乃至第7のいずれかの態様において、前記周辺部分が全体的に前記音口に向けて先細りの曲面状をなすものである。
この第8の態様によれば、前記筐体における前記音口の周辺部分が全体的に前記音口に向けて先細りの曲面状をなすので、前記音口の周辺部分が使用者の外耳道の入口の付近に効率的に接する。したがって、外耳道の入口付近の形状には個人差があるものの、前記筐体の前記周辺部分と外耳道の入口付近との間の隙間の大きさの個人差は小さくなる。このため、前記第8の態様によれば、個人差によるばらつきの影響がより低減される。
第9の態様による聴覚補助装置用イヤホンは、前記第1乃至第8のいずれかの態様において、前記音響電気変換素子、前記電気音響変換素子及び前記筐体を左右の耳に対応して2系統備えたものである。
この第9の態様によれば、前記音響電気変換素子、前記電気音響変換素子及び前記筐体を左右の耳に対応して2系統備えているので、いわゆるバイノーラル受聴を実現することができ、より自然な聴取を行なうことができる。
第10の態様による聴覚補助装置は、前記第1乃至第9のいずれかの態様による聴覚補助装置用イヤホンと、前記補聴処理を行う補聴処理部とを備えたものである。
前記補聴処理部は、前記電気音響変換素子を収容する前記筐体とは別の筐体内に設けてもよいし、前記電気音響変換素子を収容する前記筐体内に設けてもよい。
この第10の態様によれば、前記第1乃至第9のいずれかの態様による聴覚補助装置用イヤホンが用いられているので、自然な聴取感覚に近づけることができるとともにより快適な使用感を得ることができる。
本発明によれば、自然な聴取感覚に近づけることができるとともにより快適な使用感を得ることができる聴覚補助装置用イヤホン及びこれを用いた聴覚補助装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態による聴覚補助装置を示す外観図である。 図1に示す聴覚補助装置を示す電気的な構成を示すブロック図である。 図1中の右装着部を右耳に装着した状態を示す概略図である。 図1中の右装着部を示す概略上面図である。 図4中のA矢視図である。 図5中のE−E’線に沿った概略断面図である。 図4中のB矢視図である。 図4中のC矢視図である。 図4中のD−D’線に沿った概略断面図である。
以下、本発明による聴覚補助装置用イヤホン及び聴覚補助装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による聴覚補助装置1を示す外観図である。図2は、図1に示す聴覚補助装置1を示す電気的な構成を示すブロック図である。
本実施の形態による聴覚補助装置1は、図1に示すように、聴覚補助装置用イヤホン2と、後述する補聴処理部21R,21L等を収容したボックス3とを備えている。ボックス3は、胸ポケットに入れられたり、図示しない首掛け用紐にて首に掛けられたり、必要に応じてボックス3に設けられたクリップ(図示せず)を利用して衣服に装着されたりする。もっとも、これに限らず、ボックス3は、例えばいわゆる耳掛タイプとなるように構成してもよい。
本実施の形態では、聴覚補助装置用イヤホン2は、図1に示すように、使用者の右耳に装着される右装着部11Rと、左耳に装着される左装着部11Lと、右装着部11Rから導出された外部接続用コード12Rと、左装着部11Lから導出された外部接続用コード12Lと、外部接続用コード12R,12Lが合流してなるコード13と、コード13の先端に設けられた接続プラグ14とを有している。
右装着部11Rは、図2に示すように、右耳付近において外音を収音する音響電気変換素子としてのマイクロホン15Rと、マイクロホン15Rにより収音された音に対応する信号に対して補聴処理が施された出力信号に基づく音を右耳に出力する電気音響変換素子としてのスピーカ16Rとを有している。左装着部11Lは、左耳付近において外音を収音する音響電気変換素子としてのマイクロホン15Lと、マイクロホン15Lにより収音された音に対応する信号に対して補聴処理が施された出力信号に基づく音を左耳に出力する電気音響変換素子としてのスピーカ16Lとを有している。本実施の形態では、マイクロホン15R,15Lとして、無指向性のマイクロホンが用いられているが、必要に応じて、指向性マイクロホンを用いてもよい。
ボックス3内には、図2に示すように、マイクロホン15Rからの信号に基づいて前記補聴処理を施してスピーカ16Rを駆動する補聴処理部21R、マイクロホン15Lからの信号に基づいて前記補聴処理を施してスピーカ16Lを駆動する補聴処理部21L、及び、図示しない電池や電源回路等が収容されている。
ボックス3には、聴覚補助装置用イヤホン2の接続プラグ14が着脱される接続ジャック3aが設けられている。図2では、接続プラグ14及び接続ジャック3aの図示は省略しており、接続プラグ14が接続ジャック3aに装着されることによって、マイクロホン15R,15L及びスピーカ16R,16Lと補聴処理部21R,21Lとの間がそれぞれ接続された状態を示している。図面には示していないが、ボックス3には、必要に応じて、スピーカ16R,スピーカ16Lの音量調整つまみや音量バランス調整つまみや電源スイッチなどの操作部を設けられる。なお、聴覚補助装置用イヤホン2とボックス3との間は、本実施の形態のように着脱可能に構成することが好ましいが、取り外せないように接続しておいてもよい。
補聴処理部21Rは、図2に示すように、マイクロホン15Rからの信号を増幅する前置増幅器22Rと、前置増幅器22Rの出力信号に対して自動利得制御を行うAGC回路23Rと、AGC回路23Rの出力信号に対して周波数特性を補聴に適した特性に調整するフィルタ等からなる周波数特性調整回路24Rと、周波数特性調整回路24Rの出力信号を増幅しその増幅出力をスピーカ16Rに供給してスピーカ16Rを駆動する増幅器25Rとを有している。周波数特性調整回路24Rによる周波数特性の調整処理については、使用者個人の聴覚特性に応じて可変設定されるようにすることが好ましい。補聴処理部21Lも、補聴処理部21Rと同様に、前置増幅器22L、AGC回路23L、周波数特性調整回路24L及び増幅器25Lを有している。なお、補聴処理部21R,21Lの構成は、前述した構成に限らない。
右装着部11Rと左装着部11Lは、左右の耳にそれぞれ適合するように左右対称に構成されているだけでその構成は同一であるので、以下の説明では、右装着部11Rについてのみ説明する。
図3は、図1中の右装着部11Rを右耳100Rに装着した状態を示す概略図である。図3において、101は耳甲介腔、102は珠間切痕、103は耳垂である。図4は、図1中の右装着部11Rを示す概略上面図である。図5は、図4中のA矢視図である。図6は、図5中のE−E’線に沿った概略断面図である。図6には、右装着部11Rの筐体31が図3に示すように耳甲介腔101に装着されたときの、外耳道104の入口付近の概略を、一点鎖線で示している。図7は、図4中のB矢視図である。図8は、図4中のC矢視図である。図9は、図4中のD−D’線に沿った概略断面図である。
本実施の形態では、右装着部11Rは、マイクロホン15R及びスピーカ16Rの他に、スピーカ16Rを収容する筐体31と、筐体31に機械的に接続された部材32とを有している。
筐体31は、スピーカ16Rからの音波を放出する音口31aを有している。筐体31は、図3及び図6に示すように、音口31aが外耳道104に臨むように耳甲介腔101に装着されて、音口31aの周辺部分が外耳道104の入口付近に当接するように構成されている。本実施の形態では、筐体31における音口31aの周辺部分は、図4乃至図8に示すように、全体的に音口31aに向けて先細りの曲面状をなしている。筐体31の前記周辺部分は、剛性を有している。本実施の形態では、筐体31の全体が剛性を有しているが、本発明では前記筐体31おける前記周辺部分以外は弾性を有していてもよい。
本実施の形態では、図6に示すように、音口31a上には、スピーカ16Rからの音波を透過させる一方でゴミ等の侵入を防止する侵入防止部材41が設けられている。侵入防止部材41は、例えば、音口31aの周辺部に接着される。侵入防止部材41としては、例えば、スピーカ16Rからの音波に対して音響的に実質的に透明なメッシュ、ポリマー、発泡材料などを用いることができる。必要に応じて、音口31a上に、スピーカ16Rからの音波に対して所望の音響抵抗を与える音響工学的材料片を設けてもよい。
本実施の形態では、図4乃至図8に示すように、筐体31の前記周辺部分の外表面には、前記周辺部分が外耳道104の入口付近に当接したときに外耳道104内の空間と外部空間との間を連通させる溝31bが形成されている。本実施の形態では、溝31bは6本形成されているが、その数は1本以上の任意の本数でもよい。また、本発明では、必ずしも溝31bを筐体31の外表面に形成する必要はない。
本実施の形態では、スピーカ16Rは、図6及び図9に示すように、スピーカ16Rの振動板(図示せず)が筐体31内を音口31aに通ずる第1の室42と音口31aに通じない第2の室43とに仕切るように、筐体31内に設けられている。本実施の形態では、筐体31は、主に第1の室42の壁部を構成する第1の筐体部材31Aと、主に第2の室43の壁部を構成する第2の筐体部材31Bとから構成されている。本実施の形態では、筐体部材31A,31Bはそれぞれ剛性を有する樹脂で構成され、両者の間は嵌合することで一体化されている。
本実施の形態では、図4、図7及び図9に示すように、第2の室43の壁部(本実施の形態では、第2の筐体部材31B)の一部に局所的に、第2の室43を外部に連通させて音口31aから放出される音波の音響特性を調整する第1の調整口44が設けられている。本実施の形態では、第1の調整口44は丸孔状に形成されているが、必ずしもこれに限らない。本実施の形態では、第1の調整口44の数は1つであるが、2つ以上でもよい。本実施の形態では、図9に示すように、第1の調整口44上には、ゴミ等の侵入を防止しつつ通気性を有する侵入防止部材45が設けられている。侵入防止部材45は、例えば、第1の調整口44の周辺部に接着される。侵入防止部材45としては、音響的に実質的に透明なメッシュ、ポリマー、発泡材料などを用いてもよいし、所望の音響抵抗を与える材料を用いてもよい。もっとも、侵入防止部材45は必ずしも設ける必要はない。
筐体31に機械的に接続された部材32は、筐体31が図3に示すように耳甲介腔101に装着されたときに耳甲介腔101から離隔する方向に延びる。本実施の形態では、具体的には、図3に示すように、筐体31が耳甲介腔101に装着されたときに、部材32は、珠間切痕102付近を通ってやや前方寄りの斜め下方へ延びる。もっとも、これに限らず、筐体31が耳甲介腔101に装着されたときに、部材32が上方や前方や後方などに延びるようにしてもよい。
部材32は、図3、図5及び図7乃至図9に示すように、筐体31の第2の室43と連通した内部空間33aを有する管状部33と、管状部33の先端側に設けられ管状部33の内部空間33aと連通する内部空間を有しない延長部34とを有している。本実施の形態では、部材32を構成する管状部33及び延長部34、並びに、筐体31の第2の筐体部材31Bは、樹脂の一体成形により構成されている。もっとも、これらは必ずしも一体成形により構成する必要はない。
図3、図7及び図9に示すように、管状部33の内部空間33aを外部に連通させて音口31aから放出される音波の音響特性を調整する第2の調整口46が、筐体31から離隔した位置(本実施の形態では、管状部33の先端付近)に設けられている。本実施の形態では、第2の調整口46は丸孔状に形成されているが、必ずしもこれに限らない。本実施の形態では、第2の調整口46の数は1つであるが、2つ以上でもよい。本実施の形態では、図9に示すように、第2の調整口46上には、ゴミ等の侵入を防止しつつ通気性を有する侵入防止部材47が設けられている。侵入防止部材47は、例えば、第2の調整口46の周辺部に接着される。侵入防止部材47としては、音響的に実質的に透明なメッシュ、ポリマー、発泡材料などを用いてもよいし、所望の音響抵抗を与える材料を用いてもよい。もっとも、侵入防止部材47は必ずしも設ける必要はない。
延長部34は、図9に示すように、マイクロホン15Rが収容されたマイクロホン収容空間34aと、マイクロホン収容空間34aに連続して形成されマイクロホン15Rに対する配線を行うための配線用空間34bと、外部接続用コード12Rの外被51の先端部分付近を収容する収容空間34dとを有している。
マイクロホン収容空間34aの側方の開口部には、複数の収音孔35aを有する蓋体35が設けられ、この蓋体35により、マイクロホン15Rが抜け落ちないように保持されている。蓋体35とマイクロホン15Rとの間には、収音孔35aからのゴミ等の侵入を防止する侵入防止部材48が設けられている。侵入防止部材48としては、音響的に実質的に透明なメッシュ、ポリマー、発泡材料などを用いてもよいし、所望の音響抵抗を与える材料を用いてもよい。もっとも、侵入防止部材48は必ずしも設ける必要はない。
図9に示すように、延長部34の下端には収容空間34dを下方に開口させるコード導出孔34eが形成されている。コード導出孔34eには、外部接続用コード12Rを保護するためのゴム又はシリコン等のブッシュ53が挿通されている。ブッシュ53は、抜け止め用のフランジ部53aを有する管部材として構成されている。
図9に示すように、外部接続用コード12Rはブッシュ53を挿通して延長部34内に導入され、外部接続用コード12Rの外被51の先端部分付近が収容空間34d内に配置されている。外被51の先端部分付近には、抜け止め部52が設けられている。この抜け止め部52は、外部接続用コード12Rの結び目であってもよいし、他の部材でもよい。外部接続用コード12Rの複数のマイクロホン接続用芯線54及び複数のスピーカ接続用芯線55は、外被51から導出され、延長部34における収容空間34dと配線用空間34bとの間の部分を挿通して、配線用空間34b内に導入されている。複数のマイクロホン接続用芯線54は、配線用空間34b内においてマイクロホン15Rに接続されている。複数のスピーカ接続用芯線55は、更に、延長部34における配線用空間34bと管状部33の内部空間33aとの間の部分を挿通し、内部空間33aを通って、筐体31の第2の筐体部材31Bに形成した芯線保持部56を挿通し、スピーカ16Rに接続されている。このように、本実施の形態では、部材32が、スピーカ16Rの外部接続用コードなすスピーカ接続用芯線55のコード導出部を構成している。また、本実施の形態では、マイクロホン15Rは、前述したように部材32の延長部34に設けられることにより、筐体31から離隔した位置において部材32に設けられている。
なお、ハウリングマージンを適切に得るためには、マイクロホン15Rと筐体31との間の距離は、例えば、3cm〜4cmであることが好ましい。
本実施の形態では、前述したように、筐体31における音口31aの周辺部分が、外耳道104の入口付近に当接するとともに剛性を有している。したがって、外耳道104の入口付近の形状には個人差があることから、実際上、筐体31の前記周辺部分と外耳道104の入口付近との間には部分的に隙間(図6では、この隙間は図示していない。)が生ずる場合が多いことになる。また、本実施の形態では、筐体31の前記周辺部分の外表面に、前記周辺部分が外耳道104の入口付近に当接したときに外耳道104内の空間と外部空間との間を連通させる溝31bが形成されている。
したがって、本実施の形態によれば、外耳道104内の空間と外部空間との間が、前記隙間及び前記溝31bにより形成される連通路によって連通するため、使用者は、残存聴力によって、前記連通路を介して外部音を直接聴取することができる。このため、使用者は、主に欠損した周波数域に対して補聴処理されてスピーカ16Rから発せられる音に加えて、前記連通路を介して直接聴取される残存聴力の周波数域の外部音も同時に聴取するので、自然な聴取感覚を得ることができる。
なお、使用者が一般的な老人性難聴である場合には、中音域及び高音域の聴力は低下しているものの、低音域の聴力はかなり残っている場合が多い。この聴力特性と本実施の形態における前記連通路に依存する音響特性とがマッチするため、本実施の形態によれば、一般的な老人性難聴等の難聴の聴力補助に特に適している。すなわち、本実施の形態では、外耳道104内の空間と外部空間との間が、前記隙間及び前記溝31bにより形成される連通路によって連通することに依存して、スピーカ16Rから発せられ音口31aから外耳道104に放音される音に関しては、中音域及び高音域の音の利得はさほど低下しない一方で、低音域の音の利得は低下するハイパスフィルタと同様の傾向が得られる。一方、本実施の形態では、外耳道104内の空間と外部空間との間が、前記隙間及び前記溝31bにより形成される連通路によって連通することに依存して、外部から前記連通路を通って外耳道104に進入する音に関しては、低音域から高音域に渡って利得はさほど低下しない。したがって、本実施の形態によれば、スピーカ16Rから発せられ音口31aから外耳道104に放音される音において低下する低音域の音が、外部から前記連通路を通って外耳道104に進入する低音域の音によって補われるため、一般的な老人性難聴等の難聴の聴力補助に特に適しているのである。
また、本実施の形態によれば、外耳道104内の空間と外部空間との間が前記連通路によって連通するため、こもり音が低減され、この点からも、使用者は自然な聴取感覚を得ることができる。
さらに、本実施の形態によれば、筐体31の音口31aの周辺部分が外耳道の入口付近に当接し、筐体31は外耳道104にねじ込んだりして挿入されるものではないため、耳への圧迫感が小さくなり、使用者は快適な使用感を得ることができるとともに、耳への着脱もより容易に行うことができる。
さらにまた、本実施の形態によれば、外耳道104内の空間と外部空間との間が前記連通路によって連通するため、外耳道104内部に湿気がこもり難くなり、この点からも、使用者は快適な使用感を得ることができる。
そして、本実施の形態によれば、外耳道104内の空間と外部空間との間の連通路が、個人差によって大きさのばらつく前記隙間と個人差によって大きさがばらつかない溝31bとによって形成されるので、当該連通路が前記隙間によってのみ形成される場合に比べて、個人差によるばらつきの影響が低減されるので、より好ましい。もっとも、本発明では、前記溝31bを形成せずに、そのような個人差によるばらつきの影響を許容してもよい。
また、本実施の形態によれば、第1の室42のみならず第2の室43が形成され、第2の室43の壁部の一部に、第2の室43を外部に連通させて音口31aから放出される音波の音響特性を調整する第1の調整口44が設けられているので、使用者の外耳道104内に供給される音波の音響特性を第1の調整口44によって調整することができ、これにより、例えば、老人性難聴等の難聴の聴力補助に特に有効な中音域及び高音域の利得を調整することができる。
本実施の形態によれば、前述したように、外耳道104内の空間と外部空間との間が前記連通路によって連通するため、マイクロホン15Rから発して筐体31の音口31aから外耳道104に向けて放出された音波の一部が当該連通路を経て外部に放出されて漏れ音となる。マイクロホン15Rが前記連通路の近くに配置されると、前記漏れ音がマイクロホン15Rに入力され易くなり、ハウリングが生ずるおそれがある。特に、重度の老人性難聴者の場合には音量を大きくする傾向にあり、音量が大きくなると必然的に前記連通路を経てマイクロホン15Rに入る漏れ音も多くなり、ハウリングが生じ易くなる。しかし、本実施の形態では、マイクロホン15Rは、筐体31に機械的に接続され筐体31が図3に示すように耳甲介腔101に装着されたときに耳甲介腔101から離隔する方向に延びる部材32に、筐体31から離隔した位置において設けられている。したがって、本実施の形態によれば、前記連通路からの前記漏れ音はマイクロホン15Rに入り難くなるため、ハウリングが生じ難くなる。
また、本実施の形態によれば、外耳道104内の空間と外部空間との間が前記連通路によって連通するため、タッチノイズが小さくなり、この点からも、使用者は自然な聴取感覚を得ることができる。
さらに、本実施の形態によれば、部材32がマイクロホン15Rの支持部材として用いられるだけでなくコード導出部としても用いられるので、当該支持部材と別にコード導出部を設ける場合に比べて、構造が簡単で安価となる。
さらにまた、本実施の形態によれば、第1の室42と連通した内部空間33aを有する管状部33を備え、管状部33の内部空間33aを外部に連通させて音口31aから放出される音波の音響特性を調整する第2の調整口46が、筐体31から離隔した位置に設けられているので、音口31aから使用者の外耳道104内に供給される音波の音響特性について、低音域の利得を調整することができる。なお、低音域の調整が必要ない場合には、本発明では、必ずしもこのような管状部33や第2の調整口46を有している必要はない。この場合、例えば、管状部33を、延長部34から連続する中実部材に置き換えればよい。
ところで、本発明では、例えば、部材32を管状部33のみで構成し、管状部33にマイクロホン15Rを設けてもよい。しかし、この場合には、管状部33の内部空間33aを伝わる音波による振動がマイクロホン15Rに伝わり易いため、その音波によるハウリングが生じ易くなる。これに対し、本実施の形態によれば、管状部33の先端側に延長部34が設けられ、マイクロホン15Rは延長部34に設けられているので、管状部33の内部空間33aを伝わる音波によるハウリングが生じ難くなる。
また、本実施の形態によれば、筐体31における音口31aの周辺部分が全体的に音口31aに向けて先細りの曲面状をなすので、音口31aの周辺部分が使用者の外耳道104の入口の付近に効率的に接する。したがって、外耳道104の入口付近の形状には個人差があるものの、筐体31の前記周辺部分と外耳道104の入口付近との間の隙間の大きさの個人差は小さくなる。このため、本実施の形態によれば、個人差によるばらつきの影響がより低減される。
さらに、本実施の形態では、右耳用として右装着部11R及び補聴処理部21Rを備えるとともに、左耳用として左装着部11L及び補聴処理部21Lを備えており、これらを2系統備えている。したがって、本実施の形態によれば、いわゆるバイノーラル受聴を実現することができ、より自然な聴取を行なうことができる。もっとも、本発明では、右耳用又は左耳用の1系統のみを備えていてもよい。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、本発明では、ボックス3、外部接続用コード12R,12L、コード13及び接続プラグ14を取り除き、補聴処理部21R,21Lを、右装着部11Rの筐体31及び左装着部11Lの筐体内にそれぞれ収容してもよい。
また、本発明では、右装着部11R及び左装着部11Lにおいて部材32をそれぞれ取り除き、マイクロホン15Rを、筐体31から離隔した位置において接続用コード12Rに取り付けるとともに、マイクロホン15Lを、筐体31から離隔した位置において接続用コード12Lに取り付けてもよい。
1 聴覚補助装置
2 聴覚補助装置用イヤホン
3 ボックス
15R,15L マイクロホン
16R,16L スピーカ
21R,21L 補聴処理部
31 筐体
31a 音口
31b 溝
32 部材
33 管状部
34 延長部
42 第1の室
43 第2の室
44 第1の調整口
46 第2の調整口
101 耳甲介腔
104 外耳道

Claims (10)

  1. 外音を収音する音響電気変換素子と、
    前記音響電気変換素子により収音された音に対応する信号に対応して補聴処理が施された出力用信号に基づく音を出力する電気音響変換素子と、
    前記電気音響変換素子を収容し前記電気音響変換素子からの音波を放出する音口を有する筐体であって、前記音口が外耳道に臨むように耳甲介腔に装着されて前記音口の周辺部分が前記外耳道の入口付近に当接するとともに前記周辺部分が剛性を有する筐体と、
    を備え、
    前記筐体の前記周辺部分の外表面に、前記周辺部分が前記外耳道の入口付近に当接したときに外耳道内の空間と外部空間との間を連通させる溝が形成された、
    ことを特徴とする聴覚補助装置用イヤホン。
  2. 前記電気音響変換素子は、その振動板が前記筐体内を前記音口に通ずる第1の室と前記音口に通じない第2の室とに仕切るように前記筐体内に設けられ、
    前記第2の室の壁部の一部に、前記第2の室を外部に連通させて前記音波の音響特性を調整する調整口が設けられた、
    ことを特徴とする請求項1記載の聴覚補助装置用イヤホン。
  3. 前記筐体に機械的に接続された部材であって、前記筐体が前記耳甲介腔に装着されたときに前記耳甲介腔から離隔する方向に延びる部材を備え、
    前記音響電気変換素子は、前記筐体から離隔した位置において前記部材に設けられた、
    ことを特徴とする請求項1記載の聴覚補助装置用イヤホン。
  4. 外音を収音する音響電気変換素子と、
    前記音響電気変換素子により収音された音に対応する信号に対応して補聴処理が施された出力用信号に基づく音を出力する電気音響変換素子と、
    前記電気音響変換素子を収容し前記電気音響変換素子からの音波を放出する音口を有する筐体であって、前記音口が外耳道に臨むように耳甲介腔に装着されて前記音口の周辺部分が前記外耳道の入口付近に当接するとともに前記周辺部分が剛性を有する筐体と、
    前記筐体に機械的に接続された部材であって、前記筐体が前記耳甲介腔に装着されたときに前記耳甲介腔から離隔する方向に延びる部材と、
    を備え、
    前記音響電気変換素子は、前記筐体から離隔した位置において前記部材に設けられた、
    ことを特徴とする聴覚補助装置用イヤホン。
  5. 前記部材は、前記電気音響変換素子の外部接続用コードのコード導出部を構成することを特徴とする請求項3又は4記載の聴覚補助装置用イヤホン。
  6. 前記電気音響変換素子は、その振動板が前記筐体内を前記音口に通ずる第1の室と前記音口に通じない第2の室とに仕切るように前記筐体内に設けられ、
    前記第2の室の壁部の一部に、前記第2の室を外部に連通させて前記音波の音響特性を調整する調整口が設けられた、
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の聴覚補助装置用イヤホン。
  7. 前記部材は、前記第2の室と連通した内部空間を有する管状部と、該管状部の先端側に設けられ前記内部空間と連通する内部空間を有しない延長部とを含み、
    前記管状部の前記内部空間を外部に連通させて前記音波の音響特性を調整する第2の調整口が、前記筐体から離隔した位置に設けられ、
    前記音響電気変換素子は、前記延長部に設けられた、
    ことを特徴とする請求項6記載の聴覚補助装置用イヤホン。
  8. 前記周辺部分が全体的に前記音口に向けて先細りの曲面状をなすことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の聴覚補助装置用イヤホン。
  9. 前記音響電気変換素子、前記電気音響変換素子及び前記筐体を左右の耳に対応して2系統備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の聴覚補助装置用イヤホン。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の聴覚補助装置用イヤホンと、前記補聴処理を行う補聴処理部とを備えたことを特徴とする聴覚補助装置。
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