JP2016100214A - 金属ナノ物質を用いた導電膜 - Google Patents

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裕孝 竹田
Hirotaka Takeda
裕孝 竹田
吉永 輝政
Terumasa Yoshinaga
輝政 吉永
山田 宗紀
Munenori Yamada
宗紀 山田
健太 柴田
Kenta Shibata
健太 柴田
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Abstract

【課題】マイグレーションを抑制による絶縁不良が発生しにくい導電膜を提供する。
【解決手段】金属ナノ物質とポリ塩化ビニリデンまたはその共重合体とからなることを特徴とする導電膜、および、金属ナノ物質が、金属ナノワイヤーであることを特徴とする前記導電膜、および、光線透過率が80%以上であることを特徴とする前記導電膜、および、基板上に、前記導電膜を形成したことを特徴とする導電積層体。本発明によれば、マイグレーションが抑制された金属ナノ物質からなる導電膜を提供することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、金属ナノ物質を用いた導電膜に関するものである。
金属ナノ物質は、電子デバイスの接合、配線材料としてエレクトロニクス分野での使用が期待されている。金属ナノ物質の中でも、ナノワイヤーは、透明導電膜とすることで、タッチパネル等への適用が検討されている。しかしながら、最も汎用されている銀は、マイグレーションを起こしやすく、特にナノワイヤーのような形状の金属ナノ物質では、マイグレーションによる電気特性の変化が顕著である。
金属のマイグレーションは他金属との合金とすることで抑制されることが知られており、例えば、銀は、パラジウム合金とすることによりマイグレーションが抑制される。しかしながら、合金のナノ物質を得ることは非常に難しく、コストが高くなるため、妥当な方法ではない。また、特許文献1には、銀ナノワイヤーの表面を硫化させることによりマイグレーションを防止する方法が開示されている。
特開2012−190659号公報
しかしながら、本発明者らの検討によると、銀ナノワイヤーを硫化させると、マイグレーションは防止できるものの、表面抵抗値が極端に大きくなり、導電性材料としての使用が困難となることがわかった。
このように、導電性材料としての金属ナノ物質のマイグレーションを防止する効果的な方法は知られていなかった。
本発明は、上記課題を解決するものであって、マイグレーションが抑制された金属ナノ物質からなる導電膜を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討の結果、特定種類のポリマーと、金属ナノ物質とからなる導電膜を用いることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
(1)金属ナノ物質とポリ塩化ビニリデンまたはその共重合体とからなることを特徴とする導電膜。
(2)金属ナノ物質が、金属ナノワイヤーであることを特徴とする(1)に記載の導電膜。
(3)光線透過率が80%以上であることを特徴とする(1)または(2)に記載の導電膜。
(4)基板上に、(1)〜(3)いずれかに記載の導電膜を形成したことを特徴とする導電積層体。
本発明によれば、マイグレーションが抑制された金属ナノ物質からなる導電膜を提供することができる。
本発明の導電膜は、金属ナノ物質と特定種類のポリマーから構成される。
本発明に用いる金属ナノ物質とは、金属から構成されており、一次粒径または少なくとも1辺の長さがナノメートルスケールのものをいう。
金属ナノ物質の金属種は、特に限定されないが、例えば、銀、銅、金、アルミニウム、タングステン、コバルト、亜鉛、ニッケル、鉄、白金、スズ、クロム、鉛、チタン等の純金属や、黄銅、マンガニン、ステンレス等の合金が挙げられる。中でも、導電性が高く、比較的安価なことから、銀が好ましい。
金属ナノ物質の形状は、特に限定されないが、例えば、ナノ粒子、ナノプレート、ナノチューブ、ナノワイヤーが挙げられる。中でも、その製造方法が簡便であり、さらに、成膜後、高い導電性を確保しやすいことから、ナノワイヤーが好ましい。ナノワイヤーのサイズは、その製造方法や分散性等を考慮して、直径が10〜500nm、長さが1〜50μmであることが好ましい。
金属ナノ物質の製造方法は、特に限定されないが、例えば、液相法、気相法等の公知の方法を採用することができる。
本発明に用いるポリマーは、ポリ塩化ビニリデンまたはその共重合体であることが必要である。前記共重合体中の塩化ビニリデン成分の含有量は、50質量%以上とすることが好ましく、80質量%以上とすることがより好ましい。共重合成分としては、例えば、塩化ビニル、アクリロニトリル、アクリル酸エステルを挙げることができる。
本発明に用いるポリマーは、その水蒸気透過係数が、温度40℃、湿度90%RHの条件下、400μm・g/(m・24時間)以下であることが好ましく、300μm・/(m・24時間)以下であることがより好ましい。また、吸水率としては、23℃の水中に24時間浸漬した後の重量増加が0.1%以下であることが好ましい。前記水蒸気透過係数を400μm・/(m・24時間)以下、かつ、吸水率を0.5%とすることにより、水分を原因とするマイグレーションを抑制することができると推測される。
本発明の導電膜における、ポリマーの含有量は、金属ナノ物質1質量部に対して0.01〜10質量部とすることが好ましい。ポリマーの含有量が0.01質量部未満の場合、金属ナノ物質のマイグレーションの抑制効果が十分に得られない場合があり、ポリマーの含有量が10質量部を超える場合は、導電性を発現しない場合がある。
本発明の導電膜における、金属ナノ物質の目付量は特に限定されないが、例えば、1〜20mg/mの範囲とすることにより、導電膜の透明性が高まり、結果として光線透過率を80%以上とすることができる。
本発明の導電膜は、金属ナノ物質の溶液とポリマーの溶液を別々に基板上にコーティングする、または、金属ナノ物質とポリマーを含む溶液を基板上にコーティングする方法により製造することができる。コーティング方法としては、特に限定されないが、例えば、ワイヤーバーコーター塗り、フィルムアプリケーター塗り、グラビアロールコーティング法、スクリーン印刷法、リバースロールコーティング法、リップコーティング法、エアナイフコーティング法、カーテンフローコーティング法、浸漬コーティング法、ダイコート法、凸版印刷法、凹版印刷法、静電塗布法、化学気相成長法、物理気相成長法が挙げられる。導電膜は、コーティング後、表面の平滑化や表面抵抗値の安定化のために、ローラープレス等により加圧してもよい。
導電膜を形成するための基板としては、例えば、ガラス基板、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルムが挙げられる。
本発明の導電膜には、その効果を損なわない限り、各種添加剤が含まれていてもよい。添加剤としては、例えば、界面活性剤、レベリング剤、粘度調整剤、展色剤、耐光安定剤が挙げられる。
本発明の導電膜は、優れた導電性を有するため、例えば、タッチパネル、フラットパネルディスプレイ、太陽電池用途に好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらの発明によって限定されるものではない。
1.評価方法
実施例および比較例で用いた評価方法は、以下の通りである。
(1)ポリマーの水蒸気透過係数
用いるポリマーを固形分15質量%で溶媒に溶解し、樹脂用液を作製した。PVDCコポリマーを溶解する溶媒にはN−メチルピロリドン、PMMAを溶解する溶媒にはクロロホルムを用いた。
得られた樹脂用液を、ガラス基板上に、アプリケーターで塗布し、150℃で60秒間乾燥をおこない、厚さ25μmの被膜を作製した。
ガラス基板から被膜を剥離し、得られたフィルムを試料として、モコン社製の酸素透過度測定器(PREMATRAN−W3/31)により、40℃、相対湿度90%の雰囲気下、水蒸気透過量を測定し、得られた測定値から水蒸気透過係数を求めた。
(2)ポリマーの吸水率
(1)で得られたフィルムについて、23℃の水中に24時間浸漬し、浸漬前後の導電膜フィルムの質量から吸水率を求めた。
(3)導電積層体の表面固有抵抗値
実施例、比較例で得られたナノワイヤー分散液を、ガラス基板上に、アプリケーターで塗布し、120℃で30秒間乾燥をおこない、厚さ20μmの被膜を有する導電積層体を作製した。
得られた導電積層体について、三菱化学アナリテック社製抵抗率計MCP−T610により、JIS K7194に準拠して、10Vの電圧を印加して測定した。
導電膜として使用する場合、1.0×10Ω/sq.以下が好ましい。
(4)導電積層体の光線透過率
(3)で作製した導電積層体を、日立ハイテク社製分光光度計U−4000により、ガラス基板をブランクとして、波長550nmの光線透過率を測定した。
導電膜として使用する場合、80%以上が好ましい。
(5)マイグレーションの判定(絶縁性)
実施例、比較例で得られたナノワイヤー分散液を、ガラス基板上に、ライン/スペース=100/100μm、長さ=1.5cmになるように塗布し、120℃で30秒間乾燥をおこない、テスト用導電積層体を得た。
テスト用導電積層体に対して、40℃で相対湿度70%RHの条件下、隣り合うライン間で直流1.0Vの電圧を10時間印加し続け、ライン間の電圧降下をモニタリングすることにより、絶縁性を評価した。
○:電圧降下が見られず、絶縁性が保たれている。
×:電圧降下が見られ、絶縁性は不良である。
2.材料
実施例および比較例で用いた材料は、以下の通りである。
A.金属ナノ物質
(1)Agナノワイヤー
・アルドリッチ社製Agナノワイヤー(60nm×10μm)
B.ポリマー
(1)PVDCコポリマー
・PVDC−PAN
和光純薬社製ポリ(塩化ビニリデン−co−アクリロニトリル) 、塩化ビニリデン:アクリロニトリル=80:20(質量比)
・PVDC−PVC
Aldrich社製ポリ(塩化ビニリデン−co−塩化ビニル)、塩化ビニリデン:塩化ビニル=65:35(質量比)
(2)PMMA
和光純薬社製ポリ(メタクリル酸メチル)
実施例1
Agナノワイヤー0.5質量部、PVDC−PAN0.1質量部、およびN−メチルピロリドン99.4質量部を混合し、ボルテックスミキサーでよく撹拌し、ナノワイヤー分散液を得た。
得られたAgナノワイヤー分散液を、ガラス基板上に、凹版印刷にて、1.5cm角に塗布し、120℃で30秒間乾燥をおこない、導電積層体を得た。
実施例2、3、比較例1、2
表1のように、ポリマーの種類と含有量を変更した以外は、実施例1と同様にして導電積層体を得た。
実施例、比較例で用いたポリマーの特性値および得られた導電積層体の特性値を表1に示す。
Figure 2016100214
実施例1〜3の導電積層体は、ポリ塩化ビニリデン共重合体を用いたため、いずれも、マイグレーションによる絶縁不良が発生しなかった。
比較例1および2の導電積層体は、導電膜にポリマーを含んでいない、あるいはポリ塩化ビニリデン共重合体以外であったため、マイグレーションによる絶縁不良が発生した。

Claims (4)

  1. 金属ナノ物質とポリ塩化ビニリデンまたはその共重合体とからなることを特徴とする導電膜。
  2. 金属ナノ物質が、金属ナノワイヤーであることを特徴とする請求項1に記載の導電膜。
  3. 光線透過率が80%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の導電膜。
  4. 基板上に、請求項1〜3いずれかに記載の導電膜を形成したことを特徴とする導電積層体。
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