JP2016099461A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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英久 高田
Hidehisa Takada
英久 高田
小黒 裕司
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Abstract

【課題】駆動源にかかる負荷を小さくして装置をコンパクトに構成することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】ヘッドアップディスプレイ装置は、視認者Eの前方の虚像により視認させるヘッドアップディスプレイ装置1で、虚像を表す表示光Lを視認者Eに向けて反射するコンバイナ20と、コンバイナ20の上下動をガイドするガイド機構30と、上下方向に移動するスライダ41と、スライダ41と連結部である摺動溝52で連結され、スライダ41の移動に伴って、連結部である摺動溝52よりも一端側の部分を回転軸54として回転する第1リンク部材51と、第1リンク部材51と連結部である摺動溝52よりも他端側の部分に連結され、第1リンク部材51の回転力を上下方向の力に変換し、変換した力でコンバイナ20を上下に動かす第2リンク部材53と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明はヘッドアップディスプレイ装置に関する。
ヘッドアップディスプレイ装置は、運転者に運転に必要な情報などを車両の前方の景色と重ね合わせて表示する装置であり、運転者は、運転中に大きな視線移動を行うことなく、必要な情報を把握することができる。
例えば特許文献1に開示されたヘッドアップディスプレイ装置では、透明導光体に設けられたコンバイナは可動とされており、上下駆動機構により、情報を表示する時はコンバイナがダッシュボード上に現れ、非表示時はコンバイナをダッシュボード内に格納可能とされている。
特開平8−113059号公報
特許文献1に記載されているコンバイナは、ダッシュボードの格納位置とダッシュボード上の表示位置との間を移動する場合に、コンバイナにラックを取り付け、モータで駆動されるピニオンを噛み合わせて上下に動かされている。
このため、ラックを含む全重量がピニオンを介して駆動源のモータにかかる負荷となり、出力の大きなモータが必要となり、装置の大型化を招くという問題がある。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、駆動源にかかる負荷を小さくして装置をコンパクトに構成することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
視認者の前方の虚像により視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記虚像を表す表示光を前記視認者に向けて反射するコンバイナと、
前記コンバイナの上下動をガイドするガイド機構と、
上下方向に移動するスライダと、
前記スライダと連結部で連結され、前記スライダの移動に伴って、当該連結部よりも一端側の部分を回転軸として回転する第1リンク部材と、
前記第1リンク部材と前記連結部よりも他端側の部分に連結され、前記第1リンク部材の回転力を上下方向の力に変換し、変換した力で前記コンバイナを上下に動かす第2リンク部材と、を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、駆動源にかかる負荷を小さくして装置をコンパクトに構成することができる。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置の一実施形態に係る概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスライダ部分の拡大斜視図である。 本発明の一実施形態に係るコンバイナの格納位置での側面図である。 本発明の一実施形態に係るコンバイナの表示位置での側面図である。 本発明の一実施形態に係るコンバイナの角度が調整された表示位置での側面図である。
以下に、本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置を添付図面に基づいて説明する。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置1は、虚像を表す表示光Lを視認者Eに向けて反射するコンバイナ20と、コンバイナ20の上下動をガイドするガイド機構30と、上下方向に移動するスライダ41と、スライダ41と連結部(摺動溝)52で連結され、スライダ41の移動(摺動)に伴って、連結部(摺動溝)52よりも一端側の部分を回転軸54として回転する第1リンク部材51と、第1リンク部材51と連結部(摺動溝)52よりも他端側の部分に連結され、第1リンク部材51の回転力を上下方向の力に変換し、変換した力でコンバイナ20を上下動させる第2リンク部材53と、を備えて構成されている。
すなわち、ヘッドアップディスプレイ装置1には、コンバイナ20を格納位置A(図3参照)と表示位置B(図1,図4,図5参照)との間で上下動を案内するガイド機構30が備えられ、上下駆動手段40のスライダ41と、リンク機構50の第1リンク部材51および第2リンク部材53で駆動される。
本実施形態にかかるヘッドアップディスプレイ装置1は、表示器10と、回路基板と、コンバイナ20と、ガイド機構30と、上下駆動手段40と、リンク機構50と、ケースとを備えて構成されている。
ヘッドアップディスプレイ装置1は、例えば車両のダッシュボード内にケースごと配設される。ヘッドアップディスプレイ装置1は、図1に示すように、表示器10から発せされた表示光Lを、コンバイナ20に向けて照射することにより、表示光Lが表す画像をコンバイナ20の前方に虚像として表示し、背景に重ねて表示する。
この画像は、視認者(主に運転者)Eに、車両の車速や各部の温度を示す情報などや既知のカーナビゲーションシステムによる経路案内の情報などを示す車両情報を報知するものである。車両情報は、車両自体の情報だけでなく、運転を補助するための種々の情報も含むものである。
ヘッドアップディスプレイ装置1は、コンバイナ20を上下に移動するガイド機構30を備えている。
ガイド機構30は、ダッシュボード内の格納位置A(図3参照)と、ダッシュボード上の表示位置B(図1,図4,図5参照)との間でコンバイナ20の上下動を案内する機構である。ガイド機構30により、車両情報を表示する必要がない場合には、コンバイナ20を下降して格納位置Aとすることで、視認者Eの目障りとなることを防止する。
まず、視認者Eの前方の虚像による表示を行うヘッドアップディスプレイ装置1の概要について説明する。
表示器10は、例えば液晶パネルとバックライト用光源とからなる透過型液晶ディスプレイで構成される。表示器10は、図1に示すように、表示位置Bのコンバイナ20と対向するようケース内の所定位置に配設される。表示器10から出射された表示光Lは、ケースの出射口を通過して反射体であるコンバイナ20に照射される。コンバイナ20は、表示光Lが表す画像をコンバイナ20の前方に虚像として表示し、背景に重ねて表示する。
なお、表示器10は、液晶ディスプレイで構成する場合に限らず、レーザープロジェクターやCRT(Cathode Ray Tube)など他の構成の表示器を用いることもできる。
コンバイナ20は、曲面を有する板状のハーフミラーやホログラム素子などから構成されている。コンバイナ20は、例えばポリカーボネート(PC:Polycarbonate)で作られた凹面ミラーで構成される。コンバイナ20は、表示器10から発せられた表示光Lを視認者E側に向けて反射させコンバイナ20を通して虚像を前方に拡大して表示すると同時に、前方からの光を透過する。
これにより、ヘッドアップディスプレイ装置1は、背景に重ねて虚像として表示された画像を、視認者Eに視認させることができる。
回路基板は、図示省略したが、ヘッドアップディスプレイ装置1の全体の動作を制御する制御部が実装されたプリント回路基板である。制御部は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などからなる記憶部と、後述するガイド機構30を駆動する上下駆動手段40のモータ42を駆動するドライバと、を備える。記憶部には、CPUの処理手順を示す動作プログラムや表示器10に表示される画像データなどが予め記憶されている。回路基板は、表示器10、モータ42などの各機器とFPC(Flexible Printed Circuit)などで接続されている。
制御部は、車両のECU(Electronic Control Unit)などから取得した各種の車両情報に基づいて表示器10に所定の車両情報を示す画像を表示させたり、操作部からの操作信号に応じてコンバイナ20のガイド機構30の上下駆動手段40のモータ42を駆動したり、図示しない位置検出手段からの検出信号に基づいてコンバイナ20の位置を判別したりする。
ケースは、図示省略したが、上ケースと下ケースとが連結されて構成され、内部にヘッドアップディスプレイ装置1を構成する各部(表示器10、回路基板、格納位置Aのコンバーナー20、ガイド機構30、上下駆動手段40、リンク機構50など)を収納する。上ケースには、表示器10から表示光Lをコンバイナ20に向けて出射する出射口とコンバイナ20が表示位置Bに移動する際に通過する開口が形成されている。下ケースには、回路基板とガイド機構30を取り付ける支持プレート35とが所定の方法で固定されている。
次に、ヘッドアップディスプレイ装置1が備えるコンバイナ20のガイド機構30、上下駆動手段40およびリンク機構50について説明する。
ガイド機構30は、コンバイナ20が取り付けられて格納位置Aから表示位置Bに上下動するホルダー31と、ホルダー31の側面に設けられたガイド32と、ガイド32を案内する上下方向の案内溝34を有する支持体33と、を備えて構成される。コンバイナ20が取り付けられたホルダー31は、ガイド機構30により格納位置Aから表示位置Bに案内される。
ホルダー31は、コンバイナ20を保持する。ホルダー31は、水平方向の左右に延びる直方体状の部材であり、例えば樹脂材により形成されている。ホルダー31は、表面に溝が形成され、前後に2分割されている。ホルダー31は、溝内にコンバイナ20の下端部を装着し、表裏(前後方向)から挟んで固定している。これにより、コンバイナ20は、下端部がホルダー31に固定されて上方に突き出すように保持されている。
ホルダー31の両側面には、ガイド32が設けられる。ガイド32は、上下に間隔を開けて配置された2本の円柱状のピン32a,32bで構成され、外側に突き出すようにホルダー31に取り付けてある。ピン32a,32bは、例えばステンレス鋼等の金属により形成されている。
ホルダー31の両側には、1対の支持体33が配置されている。支持体33は、柱状の部材であり、例えば樹脂材や金属材で形成されてケースに取り付けた支持プレート35上に立設されている。支持体33には、上下方向に沿って案内溝34が形成されている。1対の支持体33,33の間にホルダー31に保持されたコンバイナ20が配置される。それぞれの案内溝34,34には、ガイド32を構成する2本のピン32a,32bが貫通して外側に突き出すように装着されており、案内溝34,34に沿って2本のピン32a,32bが上下方向に案内される。
これにより、2本のピン32a,32bで構成されたガイド32は、案内溝34,34内を前後に倒れることなく、上下に移動することができる。ホルダー31に保持されたコンバイナ20は、格納位置Aと表示位置Bとの間を姿勢が保持された状態で移動される。
なお、ガイド32として2本のピン32a,32bを上下に配置して案内溝34,34内を摺動可能とすることで、コンバイナ20の姿勢を保持した状態で上下に移動するようにしたが、1本のピンでガイド32を構成し、姿勢の保持を他の機構で行うようにすることもできる。また、2本のピン32a,32bに代えて上下方向に平行部を有するガイドを用いて、案内溝34,34内を摺動させて姿勢を保持することもできる。
案内溝34は、コンバイナ20の移動すべき範囲の下端の格納位置Aと上端の表示位置Bとの間の上下方向に沿って直線状に支持体33に形成される。
案内溝34の上端位置から下方に向けてコンバイナ20の角度を調整する角度調整部34aが案内溝34に連通して形成してある。
角度調整部34aは、図3〜5に示すように、案内溝34の頂部を中心とした円弧状の下縁部を有する略三角形状の溝として案内溝34に連通して形成される。
角度調整部34aにより、図5に示すように、ホルダー31の2本のピン32a,32bのうち上側のピン32aが案内溝34の頂部(上端位置)に移動した状態で、上側のピン32aを中心として下側のピン32bを角度調整部34a内で回動させることができる。
これにより、2本のピン32a,32bが上下方向(鉛直方向)の案内溝34に対して下側のピン32bが回動した分だけ2本のピン32a,32bを結ぶ方向が傾くこととなり、ホルダー31の角度が所定の角度に調整され、コンバイナ20を視認者E側に傾いた角度に調整することができる。
したがって、角度調整部34aの上側のピン32aを中心として下側のピン32bが回動する範囲(円弧状の下縁部の長さ)を予め設定しておくことで、コンバイナ20の所定の角度を変えることができる。
なお、案内溝34内を摺動するガイド32を上下に平行部を有するもので構成する場合には、ガイド32の上端を半円状とし、下辺を角度調整部34aの下縁部の円弧に沿って回動できる円弧状にすれば良い。
また、ガイド32と、案内溝34および角度調整部34aとの間に、図示しない付勢手段が必要に応じて設けられる。付勢手段は、例えば引張コイルばねで構成され、案内溝34の中間部に位置する2本のピン32a,32bを、水平に付勢するよう連結する。これにより、案内溝34および角度調整部34aを摺動するガイド32のがたをなくしてコンバイナ20の上下の移動の精度や表示する画像のぶれを低減する。なお、付勢手段は、引張コイルばねに限らず、他の付勢手段で構成しても良い。
上下駆動手段40は、上下に駆動されるスライダ41を備えている。スライダ41は、モータ42で駆動されるボールねじ機構のボールねじ43のボールナットに連結されている。詳細は、後述する。
リンク機構50は、回転力を上下方向の力に変換し、変換した力でコンバイナ20を上下に移動する機構である。リンク機構50は、スライダ41が摺動する半径方向の摺動溝(連結部)52を有して回転する第1リンク部材51と、第1リンク部材51とホルダー31とを連結して第1リンク部材51の回転によりホルダー31を上下動する第2リンク部材53と、を備えて構成される。
第1リンク部材51は、例えば樹脂材で形成され、左右1対が一端側の部分の円柱部51aで接続されて一体に成形される。1対の第1リンク部材51,51の一端側の部分の円柱部51aに金属材の回転軸54が圧入などで取り付けられる。
これにより、第1リンク部材51,51は、一端側の部分の回転軸54を中心に一体に回転する。すなわち、左右1対の第1リンク部材51,51は、回転軸54に対する取付角度がずれることがなく、組立時の調整の必要もなく、一体に回転する。
第1リンク部材51は、回転軸54が支持プレート35上の1対の支持部55,55に回転可能に取り付けられる。支持部55,55は、例えば樹脂材で形成され、ボールベアリング55a、55aを備えている。1対の支持部55,55の間に、ボールベアリング55a,55aを介して第1リンク部材51、51の水平な回転軸54が回転可能に支持される。
第1リンク部材51は、一端側の中間部から他端側に向けて連結部となる摺動溝52が形成してある。摺動溝52は、第1リンク部材51が一端側の部分の回転軸54を中心に回転することから、回転する第1リンク部材51の半径方向に形成されることになる。
第2リンク部材53は、第1リンク部材51の他端側の部分(回転軸54と反対側の部分)に回転可能に連結される。
第1リンク部材51と第2リンク部材53の連結は、一方のリンク部材51(53)にボールベアリングを取り付けておき、他方のリンク部材53(51)に圧入などで連結ピン56を固定しておき、ボールベアリングに連結ピン56を挿入することで行われる。なお、ボールベアリングを取り付けるリンクは、第1リンク部材51であっても第2リンク部材53のいずれであっても良い。
第2リンク部材53は、例えば樹脂材で形成され、左右1対が他端側の部分(上端側の部分)の円柱部53aで接続されて一体に成形される。
第2リンク部材53はホルダー31に回転可能に連結してある。第2リンク部材53の他端側の部分とホルダー31とは、ホルダー31の側面のガイド32の下側のピン32bと同軸上で連結してある。
第2リンク部材53とホルダー31との連結は、第2リンク部材53とホルダー31との一方にボールベアリングを取り付けておき、他方に連結ピン57を圧入などで固定しておき、連結ピン57をボールベアリングに挿入することで行われる。なお、この場合もボールベアリングは、第2リンク部材53とホルダー31のいずれに設けても良い。
なお、連結ピン57は、第2リンク部材53の円柱部53aの両端部にそれぞれ設けたり、第2リンク部材53の円柱部53aに圧入した1本の連結ピン57で構成しても良い。
このリンク機構50では、第1リンク部材51が一端側の部分の回転軸54を中心に回転すると、第2リンク部材53によって第1リンク部材51の回転力が上下方向の力に変換される。
これにより、第2リンク部材53を介して連結されたホルダー31が支持体33の案内溝34に沿って2本のピン32a,32bで案内されて上下方向に移動される。
上下駆動手段40は、第1リンク部材51を回転駆動するものである。上下駆動手段40は、スライダ41を第1リンク部材51の連結溝である摺動溝52に連結し、スライダ41を上下に駆動することで第1リンク部材51を、回転軸54を中心に回転させる。
スライダ41は、モータ42で駆動されるボールねじ43上を上下に移動するボールナットに連結される。スライダ41は、例えば樹脂材で形成され、図2に示すように、ボールナットを覆うように取り付けてある。スライダ41には、側方に突き出す突起部41aが形成してあり、スライダ41の突起部41aが第1のリンク51の摺動溝52に装着される。
ボールねじ43は、支持プレート35上に取り付けた金属材の支持枠44に上下端部が回転可能に取り付けられて立設されている。ボールねじ43は、支持プレート35の下面に取り付けたモータ42と連結されて回転駆動される。ボールねじ43に沿って上下動するボールナットにスライダ41が一体もしくは別体に連結される。なお、ボールナットは、支持枠44によってボールねじ43の回転に伴って供回りせずに昇降できるようにしてある。モータ42は、例えば直流モータで構成される。モータ42は、前述の制御部の制御の下でボールねじを正転(例えば上昇方向の回転)、または逆転(例えば下降方向の回転)させる。
このように構成したヘッドアップディスプレイ装置1では、図示しない操作部が操作されてヘッドアップディスプレイ装置1を使用して情報を表示させる場合には、上下駆動手段40のモータ42に制御部から操作指令が出力される。
これにより、モータ42でボールねじ43が回転駆動されると、ボールナットに連結されたスライダ41が上昇方向に駆動され、摺動溝52内を移動するスライダ41の突起部41aによって第1リンク部材51が回転軸54を中心に回転される。
第1リンク部材51が回転されると、第1リンク部材51の回転力が第2リンク部材53を介して上下方向の力に変換され、第2リンク部材53が連結されたホルダー31が支持体33の案内溝34に沿ってガイド32を構成する2本のピン32a,32bで案内されて格納位置Aから上方向に移動される。
2本のピン32a、32bで構成されたガイド32によって倒れることなく、姿勢を保持した状態でホルダー31が格納位置Aから表示位置Bに向かって上方に移動され、ホルダー31に支持されたコンバイナ20は、格納位置Aから表示位置B(図4参照)に移動する。
そして、ホルダー31は、2本のピン32a,32bのうち上側のピン32aが案内溝34の頂部(上端位置)に移動された状態で第1リンク部材51がさらに回転されると、図5に示すように、上側のピン32aを中心として下側のピン32bが角度調整部34a内で回動する。
これにより、2本のピン32a,32bが上下方向(鉛直方向)の案内溝34に対して下側のピン32bが角度調整部34a内を回動した分だけ2本のピン32a,32bを結ぶ方向が傾くこととなり、ホルダー31の角度が調整され、コンバイナ20が所定の角度に調整される。この結果、コンバイナ20は、角度が調整された表示位置Bに位置する。
なお、このヘッドアップディスプレイ装置1には、ガイド機構30,上下駆動手段40,リンク機構50の所定の部分に、位置検出手段(図示せず)が設けてあり、これにより、ホルダー31に保持されたコンバイナ20の格納位置A、表示位置Bおよび角度調整状態にあるかを検出できるようにしてある。
位置検出手段は、例えば案内溝34内のガイド32の位置を検出するリニアポテンショメータや第1リンク部材51の一端側の部分の回転軸54の回転角度を検出するロータリーポテンショメータなどから構成される。位置検出手段は、所定の位置にホルダー31が位置した場合に、位置情報を示す検出信号を制御部に出力する。制御部は、この検出信号に基づき、コンバイナ20が格納位置Aにあるか表示位置Bにあるか、さらに角度が調整された状態にあるかを判別する。
次に、コンバイナ20を、角度を調整した表示位置Bからケース内の格納位置Aに格納操作する場合には、表示位置Bへの手順と逆の手順で動作する。
すなわち、モータ42を逆転(下降方向の回転)してボールねじ43によってスライダ41を下降する。
すると、第1リンク部材51および第2リンク部材53によってホルダー31が角度調整部34a内で引き込まれ、下側のピン32bが案内溝34側に回動される。これにより、コンバイナ20は、図4に示すように、鉛直状態となる。
さらに、第1リンク部材51がスライダ41の下降によって回転すると、ガイド32の2本のピン32a,32bが案内溝34に沿って下降し、ホルダー31が案内溝34の下端に移動される(図3参照)。これにより、ホルダー31に保持されたコンバイナ20が格納位置Aとなり、視認者Eの視線を妨げることのない状態に格納される。
この上下駆動手段40では、ボールねじ43を支持枠44で上下端部を回転可能に支持しているので、ボールねじ43の支持剛性を高めることができ、コンバイナ20の上下の移動の精度や表示される画像のぶれを低減することができる。なお、支持枠44は、金属材に限らず、樹脂材など他の材料で形成しても良い。
また、第1リンク部材51を回転駆動する場合に、第1リンク部材51の回転中心の回転軸54から離れた位置でスライダ41を上下に駆動して摺動溝52内で摺動させるようにしたので、回転中心の回転軸54を直接モータ42の駆動力の入力軸とする場合に比べ、回転中心の回転軸54からスライダ41までの距離Rの分だけ「てこの原理」に基づいてモータ42にかかる負荷を軽減することができる。これにより、小型のモータ42で駆動できるなどヘッドアップディスプレイ装置1をコンパクトにすることができる。
このヘッドアップディスプレイ装置1でのコンバイナ20の表示位置Bでの角度の保持は、第1リンク部材51と第2リンク部材53を、図5に示すように、ホルダー31が所定の角度に調整された状態で、直線状となるようにして行う。
すなわち、ホルダー31の2本のピン32a,32bのうち上側のピン32aが案内溝34の頂部(上端位置)に移動した後、上側のピン32aを中心として下側のピン32bが角度調整部34a内で回動しホルダー31が所定の角度となったときに、第1リンク部材51と第2リンク部材53とが直線状(死点状態)となるようにしてある。第1リンク部材51の回転軸54、連結ピン56、連結ピン57が一直線上に位置するようになっている。
こうすることで、ボールナットに取り付けたスライダ41が移動(例えば下降)されるまで、ストッパなどを設けることなく、ホルダー31の状態を保持し、コンバイナ20を所定の角度に保持することができる。この角度保持状態では、角度調整部34aの円弧状の下縁部によっても下側のピン32bの下方への移動が規制される。
また、ボールねじ43の逆転(下降方向の回転)でスライダ41を下降すれば、第1リンク部材51と第2リンク部材53の死点状態が解放され、ホルダー31およびコンバイナ20の保持状態から下降状態に簡単に移行することができる。
本実施形態のヘッドアップディスプレイ装置1によれば、第1リンク部材51および/または第2リンク部材53は、左右の第1リンク部材51,51を円柱部51aで連結したり、左右の第2リンク部材53,53を円柱部53aで連結することで、左右のリンク部材(51,51や53,53)の動きのずれを防止することができる。また、左右のリンク部材(51,51や53,53)の組立の必要がなく、ヘッドアップディスプレイ装置1に簡単に組み込むことできる。
なお、上記の実施形態では、上下駆動手段40として、スライダ41をボールナットに取り付けて上下に駆動するボールねじ43を例に挙げて説明したが、これに限らず、ボールが介在しない送りねじ機構や他の機構でスライダ41を上下に駆動するようにしても良い。この場合、第1リンク部材51の連結部を上下に駆動できる機構であれば良い。
また、コンバイナ20を格納位置Aと表示位置Bとの間で昇降するのに加え、コンバイナ20の角度を角度調整部34aで調整できるようにした場合を例に説明したが、角度調整部34aを省略し、コンバイナ20を上下方向にのみ駆動するようにしても良い。この場合、表示位置Bを1カ所とせずに、視認者Eの目の高さに合わせて上下に調整するようにしても良い。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置1によれば、視認者Eの前方の虚像により視認させるヘッドアップディスプレイ装置1で、虚像を表す表示光Lを視認者Eに向けて反射するコンバイナ20と、コンバイナ20の上下動をガイドするガイド機構30と、上下方向に移動するスライダ41と、スライダ41と連結部である摺動溝52で連結され、スライダ41の移動に伴って、連結部である摺動溝52よりも一端側の部分を回転軸54として回転する第1リンク部材51と、第1リンク部材51と連結部である摺動溝52よりも他端側の部分に連結され、第1リンク部材51の回転力を上下方向の力に変換し、変換した力でコンバイナ20を上下に動かす第2リンク部材53と、を備えて構成したので、スライダ41を第1リンク部材51の半径方向の摺動溝52内を摺動させて上下駆動手段40で上下に駆動して第1リンク部材51を回転することで、第1リンク部材51の回転中心である回転軸54を直接駆動する場合に比べ、駆動源であるモータ42にかかる負荷を回転中心である回転軸54からスライダ41までの距離Rの分だけ「てこの原理」に基づき小さくすることができる。これにより、ヘッドアップディスプレイ装置1をコンパクトに構成することができる。
また、ボールねじ43のみでホルダー31を直接上下方向に移動する場合に比べ、第1リンク部材51の連結部である摺動溝52内でスライダ41を上下方向に移動することで、スライダ41の移動距離を短くすることができ、上下駆動手段40をコンパクトにすることもできる。
また、コンバイナ20の位置を上下に調整することで、視認者Eの目の高さに表示像の位置を調整することができる。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置1によれば、ガイド機構30は、コンバイナ20の側面に設けられるガイド31と、ガイド31を案内する案内溝34と、を備えて構成したので、案内溝34に案内されるガイド31によってコンバイナ20を確実に上下方向に移動することができる。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置1によれば、スライダ41は、ボールねじ機構のボールねじ43で駆動され、連結部は、摺動溝52で構成したので、スライダ41の上下方向の移動によって摺動溝52を備えた第1リンク部材51を回転することができ、しかも第1リンク部材51の回転軸54から離れたところに駆動力を加えることで、駆動源であるモータ等の出力を軽減することができる。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置1によれば、案内溝34は、コンバイナ20の角度を調整する角度調整部34aを備え、ガイド32は、2対のピン32a,32bで構成され、一方のピン32aは案内溝34の頂部に移動してガイド32の回転中心となり、他方のピン32bは角度調整部34a内で回動してコンバイナ20を所定の角度に調整するので、コンバイナ20のガイド機構30を利用してコンバイナ20の角度を調整することができ、角度調整のための機構を別に設ける必要がなく、ヘッドアップディスプレイ装置1を簡素化してコンパクトに構成することができる。
1 ヘッドアップディスプレイ装置
10 表示器
20 コンバイナ
30 ガイド機構
31 ホルダー
32 ガイド
32a 上側のピン
32b 下側のピン
33 支持体
34 案内溝
34a 角度調整部
35 支持プレート
40 上下駆動手段
41 スライダ
41a 突起部
42 モータ
43 ボールねじ
44 支持枠
50 リンク機構
51 第1リンク部材
51a 円柱部
52 摺動溝(連結部)
53 第2リンク部材
53a 円柱部
54 回転軸
55 支持部
55a ボールベアリング
56 連結ピン
57 連結ピン
A 格納位置
B 表示位置
E 視認者
L 表示光
R 距離

Claims (4)

  1. 視認者の前方の虚像により視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記虚像を表す表示光を前記視認者に向けて反射するコンバイナと、
    前記コンバイナの上下動をガイドするガイド機構と、
    上下方向に移動するスライダと、
    前記スライダと連結部で連結され、前記スライダの移動に伴って、当該連結部よりも一端側の部分を回転軸として回転する第1リンク部材と、
    前記第1リンク部材と前記連結部よりも他端側の部分に連結され、前記第1リンク部材の回転力を上下方向の力に変換し、変換した力で前記コンバイナを上下に動かす第2リンク部材と、を備える、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記ガイド機構は、前記コンバイナの側面に設けられるガイドと、
    前記ガイドを案内する案内溝と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記スライダは、ボールねじ機構で駆動され、前記連結部は、摺動溝で構成される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記案内溝は、前記コンバイナの角度を調整する角度調整部を備え、
    前記ガイドは、2対のピンで構成され、一方の前記ピンは前記案内溝の頂部に移動して前記ガイドの回転中心となり、他方の前記ピンは前記角度調整部内で回動して前記コンバイナを所定の角度に調整する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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