JP2016098080A - エレベータの表示装置 - Google Patents
エレベータの表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016098080A JP2016098080A JP2014236496A JP2014236496A JP2016098080A JP 2016098080 A JP2016098080 A JP 2016098080A JP 2014236496 A JP2014236496 A JP 2014236496A JP 2014236496 A JP2014236496 A JP 2014236496A JP 2016098080 A JP2016098080 A JP 2016098080A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- car
- display
- information
- video display
- elevator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
- Elevator Control (AREA)
Abstract
【課題】昇降路内のスペースを活用し走行中の乗りかご内の乗客が容易かつ確実に情報を視認することができるエレベータの表示装置を提供する。【解決手段】エレベータの表示装置において、エレベータの昇降路内に設けられた乗りかご20と、昇降路の内壁に乗りかご20の昇降方向にわたって設けられ、情報を表示可能な映像表示部11と、映像表示部11の情報の表示を制御する表示制御手段12、34と、乗りかご20の現在位置及び速度を含むかご情報を取得するかご情報取得部32と、を備え、表示制御手段12、34は、かご情報取得部32により取得されたかご情報に基づいて、映像表示部11に表示された情報の表示位置を、走行する乗りかご20に追従させて乗りかご20との相対位置が変化しないように制御する。【選択図】図1
Description
この発明は、エレベータの表示装置に関するものである。
従来におけるエレベータの表示装置においては、乗場敷居の下方で昇降路内に臨んで設けられているトーガード、トーガードの下方で昇降路内に臨んで設けられているフェッシャープレート、及び、ハンガレールケースをカバーするハンガーケースカバーに、情報を表示するための情報伝達媒体を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、乗場ドア駆動装置カバー及び昇降路転落防止板に跨って設置された映像表示パネルを備え、乗りかごの運行時、乗りかご内からかごドアの防犯窓を通して映像表示パネルに表示される映像が見られるようにする防犯窓付きエレベータも従来において知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に示された従来のエレベータの表示装置においては、乗りかごの走行速度が高速である場合には、乗りかご内の乗客は情報又は映像を視認することが困難である。また、乗りかごの走行速度が低速であったとしても、情報又は映像が乗りかご内の乗客の目に留まる時間が短く、情報又は映像を見落としたり、内容を最後まで理解することができなかったりするおそれがある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、昇降路内のスペースを活用して、乗りかごが走行中であっても、乗りかご内の乗客が、より容易かつ確実に情報を視認することができるエレベータの表示装置を得るものである。
この発明に係るエレベータの表示装置においては、エレベータの昇降路内に設けられた乗りかごと、前記昇降路の内壁に前記乗りかごの昇降方向にわたって設けられ、情報を表示可能な表示手段と、前記表示手段の情報の表示を制御する表示制御手段と、前記乗りかごの現在位置及び速度を含むかご情報を取得するかご情報取得手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記かご情報取得手段により取得されたかご情報に基づいて、前記表示手段に表示された情報の表示位置を、走行する前記乗りかごに追従させて前記乗りかごとの相対位置が変化しないように制御する構成とする。
この発明に係るエレベータの表示装置においては、昇降路内のスペースを活用して、乗りかごが走行中であっても、乗りかご内の乗客が、より容易かつ確実に情報を視認することができるという効果を奏する。
この発明を添付の図面を参照しながら説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示している。同符号の部分についての重複説明は適宜に簡略化あるいは省略する。
実施の形態1.
図1から図7は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はエレベータの表示装置の全体構成を示す斜視図、図2はエレベータの表示装置が備える表示ユニットの構成の一例を示す斜視図、図3はエレベータの表示装置が備える表示ユニットの構成の別の例を示す斜視図、図4はエレベータの表示装置の機能的な構成を示すブロック図、図5及び図6はエレベータの表示装置を乗りかご内から見た状態を説明する図、図7はエレベータの表示装置を昇降路外から見た状態を説明する図である。
図1から図7は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はエレベータの表示装置の全体構成を示す斜視図、図2はエレベータの表示装置が備える表示ユニットの構成の一例を示す斜視図、図3はエレベータの表示装置が備える表示ユニットの構成の別の例を示す斜視図、図4はエレベータの表示装置の機能的な構成を示すブロック図、図5及び図6はエレベータの表示装置を乗りかご内から見た状態を説明する図、図7はエレベータの表示装置を昇降路外から見た状態を説明する図である。
エレベータの昇降路内には、図1に示すように、映像表示ユニット10及び乗りかご20が設置されている。乗りかご20は、昇降路内において昇降自在に設けられている。映像表示ユニット10は、ここでは複数設けられている。複数の映像表示ユニット10は、昇降路の内壁に乗りかご20の昇降方向にわたって設けられる。後述するように、複数の映像表示ユニット10は、映像40等の情報を表示可能な表示手段を含んでいる。
乗りかご20の走行動作を含むエレベータの運転全般は、制御盤30により制御される。制御盤30は、昇降路内に設置してもよいし、昇降路外の例えば機械室等に設置してもよい。制御盤30は、複数の映像表示ユニット10に表示される情報(映像40等)の内容の制御にも関わっている。
図2に、複数の映像表示ユニット10の構成の一例を示す。この図2は、複数の映像表示ユニット10を裏側から見たものである。それぞれの映像表示ユニット10は、映像表示部11と映像表示制御部12とを備えている。映像表示部11は、映像40等の情報を表示可能な表示手段である。この表示手段である映像表示部11は、ここでは液晶パネルから構成されている。
映像表示制御装置12は、それぞれの液晶パネルすなわち映像表示部11の裏面に取り付けられる。映像表示制御装置12は、当該映像表示制御装置12が設けられた液晶パネル(映像表示部11)の表示内容を制御するためのものである。このようにして、液晶パネル(映像表示部11)と当該液晶パネル(映像表示部11)に設けられた映像表示制御装置12とで1つの映像表示ユニット10が形成される。
なお、後述するように、映像表示制御装置12は、表示手段である映像表示部11の情報の表示を制御する表示制御手段の一部を構成している。
前述したように、それぞれの映像表示ユニット10の映像表示部11は、1つの液晶パネルからなる。そして、複数の映像表示ユニット10が乗りかご20の昇降方向にわたって並べられることにより、複数の映像表示部11すなわち液晶パネルが乗りかご20の昇降方向にわたって並べられる。
それぞれの映像表示ユニット10の映像表示制御装置12の筐体には、図2に示すように、取付穴13が形成されている。取付穴13は、映像表示制御装置12の筐体の左右側面における上端寄り及び下端寄りの位置にそれぞれ形成されている。
そして、これらの取付穴13に対して接続金具14が取り付けられることにより、上下に隣接する映像表示ユニット10同士が互いに物理的に接続される。より詳しくは、相対的に下側に位置する映像表示ユニット10に設けられた映像表示制御装置12の筐体の左右の一側面の上寄りの取付穴13と、相対的に上側に位置する映像表示ユニット10に設けられた映像表示制御装置12の筐体の左右の同じ側の一側面の下寄りの取付穴13とに対して、1つの接続金具14が取り付けられる。また、左右の他側においても同様である。
このように、表示手段は、複数の液晶パネルから構成されている。そして、これら複数の液晶パネルは、接続金具14により乗りかご20の昇降方向に隙間なく接続される。
また、隣接する映像表示ユニット10同士は、それぞれの映像表示ユニット10に設けられた入出力端子15及び接続ケーブル16を介して電気的に接続されている。すなわち、それぞれの映像表示ユニット10の映像表示制御装置12の筐体には、図2に示すように、入出力端子15が形成されている。入出力端子15は、映像表示制御装置12の筐体の背面の一側寄りにおける上端寄り及び下端寄りの位置にそれぞれ形成されている。
そして、これらの入出力端子15に対して接続ケーブル16が取り付けられることにより、上下に隣接する映像表示ユニット10同士が互いに電気的に接続される。より詳しくは、相対的に下側に位置する映像表示ユニット10に設けられた映像表示制御装置12の筐体の上寄りの入出力端子15と、相対的に上側に位置する映像表示ユニット10に設けられた映像表示制御装置12の筐体の下寄りの入出力端子15とに対して、1つの接続ケーブル16の両端が差し込まれる。
このようにして、隣接する映像表示ユニット10同士は、入出力端子15及び接続ケーブル16を介して電気的に接続される。そして、映像表示ユニット10は、隣接する映像表示ユニット10との間で、入出力端子15及び接続ケーブル16を介して電力供給及び信号送受信を行う。
すなわち、例えば、上下の一端に配置された映像表示ユニット10に対してのみは、昇降路内の電源ケーブル等から直接的に電力が供給され、また、制御盤30から信号の入力を受ける。そして、他の映像表示ユニット10に対しては、当該一端に配置された映像表示ユニット10に隣接するものから順に、入出力端子15及び接続ケーブル16を介して電力供給及び信号入出力が行われる。
図3は、隣接する映像表示ユニット10同士を接続する構造の別の例を示すものである。この図3に示す例においては、それぞれの映像表示ユニット10の液晶パネル(映像表示部11)の裏面に取付穴13が形成されている。より詳しくは、取付穴13は、液晶パネル(映像表示部11)の裏面の左右両端寄りにおける上端寄り及び下端寄りの位置にそれぞれ形成されている。つまり、1つの液晶パネルにつき4箇所に取付穴13が形成されている。
そして、これらの取付穴13に対して接続金具14が取り付けられることにより、上下に隣接する映像表示ユニット10同士が互いに物理的に接続される。すなわち、相対的に下側に位置する映像表示ユニット10が備える液晶パネルの左右の一側端寄りにおける上寄りの取付穴13と、相対的に上側に位置する映像表示ユニット10が備える液晶パネルの左右の同じ側の一側端寄りにおける下寄りの取付穴13とに対して、1つの接続金具14が取り付けられる。また、左右の他側においても同様である。
このようにして、この図3に示した例においても、表示手段は、複数の液晶パネルから構成されている。そして、これら複数の液晶パネルは、接続金具14により乗りかご20の昇降方向に隙間なく接続される。なお、他の構成については図2に示したものと同様である。
以上のように、複数の映像表示ユニット10を用いて表示手段を設置することで、据付工程において、分割された映像表示ユニット10を昇降路内に持ち込んでから連結すればよいため、エレベータの昇降路側への施工が減り、据付負荷を軽減する事ができる。また、入出力端子15及び接続ケーブル16を用いて電力供給及び信号送受信を隣接する映像表示ユニット10同士で行うことができるようにすることで、配線の簡略化が可能となり、据付負荷をさらに軽減することができる。
次に、図4のブロック図を参照しながら、エレベータの表示装置の機能的な構成について説明する。前述したように、乗りかご20の走行動作は、制御盤30により制御されている。この目的のため、制御盤30には、かご制御部31が備えられている。
かご制御部31は、乗りかご20の現在位置及び速度、並びに、エレベータの呼び登録状況等に基づいて、乗りかご20の走行を制御する。ここで、乗りかご20の現在位置及び速度の情報は、例えば、昇降路内に設けられた位置スイッチの動作状況及び乗りかご20の昇降を駆動する巻上機に設けられたエンコーダからの出力信号等を用いて得ることができる。
また、さらに、制御盤30には、かご情報取得部32、記憶部33及び映像制御信号生成部34も備えられている。かご情報取得部32は、乗りかご20の現在位置及び速度を含むかご情報を取得するかご情報取得手段である。前述したように、かご制御部31は乗りかご20の走行制御において乗りかご20の現在位置及び速度の情報を使用している。そこで、かご情報取得部32は、かご制御部31から、乗りかご20の現在位置及び速度を含む情報をかご情報として取得する。なお、かご情報取得部32は、かご制御部31からでなく、前述した位置スイッチ及び巻上機のエンコーダ等から直接にかご情報を取得するようにしてもよい。
記憶部33には、表示手段すなわち映像表示ユニット10の映像表示部11(液晶パネル)に表示する情報の内容が予め記憶されている。なお、表示手段に表示する情報の内容は、乗りかご20の現在位置に無関係なものを含んでよいし、乗りかご20の現在位置によって変化する、すなわち、乗りかご20の現在位置に応じて決定されるものを含んでもよい。後者の、乗りかご20の現在位置によって変化する情報とは、例えば、乗りかご20の現在位置に最も近い階床の情報等である。また、さらに、乗りかご20の次の停止階に応じて決定される情報を表示手段に表示する情報として含むようにしてもよい。
映像制御信号生成部34は、かご情報取得部32により取得されたかご情報と、記憶部33に記憶されている情報とに基づいて、各映像表示ユニット10へと出力する制御信号を生成する。この映像制御信号生成部34が生成する制御信号には、少なくとも、表示する情報の内容と、当該情報を表示手段(映像表示部11すなわち液晶パネル)において表示する位置とが含まれている。
映像制御信号生成部34は、記憶部33に記憶されている情報を参照して、表示手段すなわち映像表示ユニット10の映像表示部11(液晶パネル)に表示する情報を決定する。この際、乗りかご20の現在位置によって変化する情報を映像表示部11に表示する場合には、映像制御信号生成部34は、かご情報取得部32により取得されたかご情報に基づいて、乗りかご20の現在位置に応じて表示手段(映像表示部11)に表示させる情報の内容を決定する。
また、映像制御信号生成部34は、かご情報取得部32により取得されたかご情報に基づいて、表示手段すなわち映像表示ユニット10の映像表示部11(液晶パネル)に表示された情報の表示位置を、走行する乗りかご20に追従させて乗りかご20との相対位置が変化しないように決定する。
すなわち、乗りかご20が停止していれば表示手段である映像表示部11(液晶パネル)に表示された情報の表示位置も停止させる。また、乗りかご20が走行していれば、乗りかご20の走行方向及び走行速度と同じ方向及び速度で、表示手段である映像表示部11(液晶パネル)に表示された情報の表示位置を移動させる。
この際、表示手段は複数の液晶パネルにより構成されているが、前述したように複数の液晶パネルは乗りかご20の昇降方向にわたって隙間なく連続するように並べられているため、情報の表示位置が複数の液晶パネルにまたがっても、情報を途切れることなく表示することができる。
映像制御信号生成部34により生成された制御信号は、それぞれの映像表示ユニット10の映像表示制御装置12へと送信される。この際、制御盤30の映像制御信号生成部34から直接に制御信号を受ける映像表示ユニット10の映像表示制御装置12は、例えば上下の一端に配置されているもののみである。他の映像表示ユニット10の映像表示制御装置12は、隣接する映像表示ユニット10の映像表示制御装置12から、入出力端子15及び接続ケーブル16を介して映像制御信号生成部34からの制御信号を受け取る。
それぞれの映像表示ユニット10の映像表示制御装置12は、受信した制御信号に従って、当該映像表示ユニット10の映像表示部11に情報を表示させる。このようにして、複数の映像表示ユニット10の映像表示部11の全体により表示手段が構成される。そして、各映像表示ユニット10の映像表示制御部12及び映像制御信号生成部34は、表示手段における情報の表示を制御する表示制御手段を構成している。
こうして構成された表示制御手段は、かご情報取得部32により取得されたかご情報に基づいて、表示手段である映像表示ユニット10の映像表示部11に表示された情報の表示位置を、走行する乗りかご20に追従させて乗りかご20との相対位置が変化しないように制御している。また、表示制御手段は、かご情報取得部32により取得されたかご情報に基づいて、乗りかご20の現在位置に応じて表示手段(映像表示部11)に表示させる情報の内容を決定している。
次に図5から図7を参照しながら、以上のように構成されたエレベータの表示装置の動作の一例を説明する。これらの図において示す例では、表示手段である映像表示部11を備えた映像表示ユニット10は、昇降路内において、乗りかご20の正面に設けられたかご出入口と対向するようにして設けられている。一方、停止階に停止中の乗りかご20のかご出入口に対向する昇降路の壁部には、乗場出入口が設けられている。よって、映像表示ユニット10と乗場出入口とは、いずれも昇降路の同じ内壁面(乗りかご20のかご出入口に対向する内壁面)に設けられることとなる。
ここで、各階床の乗場の出入口の下方には、フェッシャープレート50が設けられている。フェッシャープレート50は、かご出入口と昇降路の内壁面との間に形成される隙間の寸法を、基準値よりも狭くするために設けられるものである。前述したように映像表示ユニット10と乗場出入口とは昇降路の同じ内壁面に設けられるため、結局、映像表示ユニット10、乗場出入口及びフェッシャープレート50の三者は、昇降路の同じ内壁面に設けられることになる。
そこで、ここでは、表示手段である映像表示ユニット10の映像表示部11(液晶パネル)を、フェッシャープレート50に設けることで、フェッシャープレート50部分にも情報を表示することができる。この際、映像表示部11(液晶パネル)の前面は、フェッシャープレート50として機能するために必要十分な強度を備えるものとする。さらに、映像表示ユニット10そのものがフェッシャープレート50を兼ねるようにしてもよい。この場合においては、映像表示ユニット10の前面に設けられる映像表示部11(液晶パネル)については、フェッシャープレート50として機能するために必要十分な強度に加え、大きさ及び設置位置についてもフェッシャープレート50として機能することができるように設計される。
図5に示すのは、映像表示ユニット10の映像表示部11(液晶パネル)に何らの情報も表示していない状態である。この状態においては、乗場出入口より下方の映像表示ユニット10は専らフェッシャープレート50としての機能を果たしている。
乗りかご20の正面に設けられたかご出入口には、このかご出入口を開閉するかご戸21が設けられている。かご戸21には、窓22が設けられている。乗りかご20内の乗客はこの窓22を通して乗りかご20の外部を見ることができる。映像表示ユニット10は窓22の側に設けられているため、乗りかご20内の乗客は窓22を通して映像表示ユニット10兼フェッシャープレート50を見ることができる。
次に、図6に示すのは、映像表示ユニット10の映像表示部11(液晶パネル)に情報として映像40を表示した状態である。この際、映像制御信号生成部34は、かご情報取得部32が取得したかご情報に含まれる現在の乗りかご20の位置及び速度に基づいて、乗りかご20の窓22の正面に映像40が表示されるように、映像表示部11における映像40の表示位置を決定する。映像表示部11に表示された映像40は、乗りかご20の走行に合わせてその表示位置が変化し、走行する乗りかご20を追従する。
したがって、乗りかご20に対する映像40の相対位置は変化せず、走行中の乗りかご20内の乗客からは、あたかも乗りかご20に対して映像40が静止しているように見える。したがって、乗りかご20の走行中であっても、乗りかご20の位置及び走行速度等にかかわらず、乗りかご20内の乗客は窓22を通して映像表示ユニット10映像表示部11(液晶パネル)に表示された映像40を視認することができる。
そして、図7に示すのは、以上のように構成されたエレベータの表示装置を展望エレベータに適用した例である。この図7の例では、昇降路の壁部は、映像表示ユニット10が設けられる面を除いて開放され、あるいは、ガラス張りになっている。したがって、昇降路外の例えば通行人等は、昇降路の外側から昇降路内の映像表示ユニット10及び映像表示部11に表示された映像40を視認することができる。
この際に、映像40の表示位置を映像表示ユニット10に対して静止させるのではなく、乗りかご20に追従させて動かすことで、走行する乗りかご20と表示された映像40とが交差することがないため、昇降路外の者が乗りかご20のせいで映像40を視認できなくなることがないようにすることができる。また、映像40が乗りかご20に追従して動くため、視覚的な効果を期待することも可能である。なお、映像40の表示位置を映像表示ユニット10に対して静止させた場合であっても、複数の映像表示ユニット10を大型ディスプレイとして用いることができる。
さらに、昇降路外の者から見て映像40が常に乗りかご20の下方側に表示されるようにすることで、表示された映像40が昇降路外の者から見て乗りかご20の死角に入ることがないため、昇降路外の者が常に表示された映像40を視認することができる。
なお、展望エレベータの場合、乗りかご20のかご戸21部分のみならず、乗りかご20の奥側(反かご出入口側)がガラス張りにされることが多い。したがって、主に乗りかご20内の乗客向けに映像表示部11に情報を表示する場合には、映像表示ユニット10を昇降路内のかご出入口と対向する内壁面のみならず、他の内壁面に設置することも可能である。
以上のように構成されたエレベータの表示装置は、エレベータの昇降路内に設けられた乗りかご20と、昇降路の内壁に乗りかごの昇降方向にわたって設けられ、情報を表示可能な表示手段である映像表示部11と、表示手段の情報の表示を制御する表示制御手段である映像表示制御装置12及び映像制御信号生成部34と、乗りかごの現在位置及び速度を含むかご情報を取得するかご情報取得部32と、を備えている。そして、表示制御手段は、かご情報取得部32により取得されたかご情報に基づいて、表示手段に表示された情報の表示位置を、走行する乗りかご20に追従させて乗りかご20との相対位置が変化しないように制御するものである。
このため、昇降路内のスペースを活用して設置した映像表示ユニット10の映像表示部11に、乗りかご20に追従して乗りかご20との相対位置が変化しないように情報を表示することで、乗りかご20が走行中であっても、表示された情報を乗りかご20内の乗客の視界に長く留まらせ、乗りかご20内の乗客が、より容易かつ確実に情報を視認することが可能である。
10 映像表示ユニット、 11 映像表示部、 12 映像表示制御装置、 13 取付穴、 14 接続金具、 15 入出力端子、 16 接続ケーブル、 20 乗りかご、 21 かご戸、 22 窓、 30 制御盤、 31 かご制御部、 32 かご情報取得部、 33 記憶部、 34 映像制御信号生成部、 40 映像、 50 フェッシャープレート
Claims (6)
- エレベータの昇降路内に設けられた乗りかごと、
前記昇降路の内壁に前記乗りかごの昇降方向にわたって設けられ、情報を表示可能な表示手段と、
前記表示手段の情報の表示を制御する表示制御手段と、
前記乗りかごの現在位置及び速度を含むかご情報を取得するかご情報取得手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記かご情報取得手段により取得されたかご情報に基づいて、前記表示手段に表示された情報の表示位置を、走行する前記乗りかごに追従させて前記乗りかごとの相対位置が変化しないように制御するエレベータの表示装置。 - 前記表示手段は、各階床の乗場の出入口の下方に取り付けられるフェッシャープレートに設けられた請求項1に記載のエレベータの表示装置。
- 前記表示手段は、液晶パネルからなる請求項1又は請求項2に記載のエレベータの表示装置。
- 前記表示手段は、複数の前記液晶パネルからなり、
複数の前記液晶パネル同士を、前記乗りかごの昇降方向に隙間なく接続する接続金具を備えた請求項3に記載のエレベータの表示装置。 - それぞれの前記液晶パネルの裏面に設けられ、当該液晶パネルの表示内容を制御する表示制御装置を備え、
前記液晶パネルと当該液晶パネルに設けられた前記表示制御装置とで1つの表示ユニットを形成し、
隣接する前記表示ユニット同士は、それぞれの前記表示ユニットに設けられた入出力端子を介して電気的に接続され、
前記表示ユニットは、隣接する前記表示ユニットとの間で、前記入出力端子を介して電力供給及び信号送受信を行う請求項4に記載のエレベータの表示装置。 - 前記表示制御手段は、前記かご情報取得手段により取得されたかご情報に基づいて、前記乗りかごの現在位置に応じて前記表示手段に表示させる情報の内容を決定する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のエレベータの表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014236496A JP2016098080A (ja) | 2014-11-21 | 2014-11-21 | エレベータの表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014236496A JP2016098080A (ja) | 2014-11-21 | 2014-11-21 | エレベータの表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016098080A true JP2016098080A (ja) | 2016-05-30 |
Family
ID=56075658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014236496A Pending JP2016098080A (ja) | 2014-11-21 | 2014-11-21 | エレベータの表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016098080A (ja) |
-
2014
- 2014-11-21 JP JP2014236496A patent/JP2016098080A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110407067B (zh) | 电梯显示系统 | |
CN207078874U (zh) | 一个保持电梯轿厢于垂直位置的系统 | |
CN107986120B (zh) | 电梯虚拟门厅呼叫面板系统和操作方法 | |
US20140224591A1 (en) | Elevators and elevator arrangements with maintenance cabinet in landing wall | |
CN108349691B (zh) | 具有安全配置的升降机和用于在升降机井道的上部部分中建立安全工作空间的方法 | |
US11180344B2 (en) | Elevator doorway display systems for elevator cars | |
KR100440598B1 (ko) | 엘리베이터의 제어장치 | |
CN105384039B (zh) | 用于关闭电梯的门的方法和配置 | |
WO2000003941A1 (fr) | Organe de commande pour ascenseurs | |
US20170144862A1 (en) | Removable car operating panel | |
JP6218909B1 (ja) | エレベータ制御装置 | |
RU2007132738A (ru) | Подъемник с кабиной и противовесом и способ размещения подъемника | |
JP5554154B2 (ja) | エレベータ遠隔操作の制御システム | |
CN107954287A (zh) | 用于电梯轿厢的电梯门道显示系统 | |
US20190210832A1 (en) | Elevator system and method of positioning an elevator car with high accuracy | |
WO2003091141A1 (fr) | Ascenseur | |
KR100953961B1 (ko) | 엘리베이터 시스템 및 엘리베이터 시스템의 작동 방법 | |
US20200039795A1 (en) | Elevator door control for deboarding passengers in multi-door elevators | |
US11242226B2 (en) | Elevator door safety control | |
JP2016098080A (ja) | エレベータの表示装置 | |
JP2000318948A (ja) | エレベーター装置 | |
JP4567347B2 (ja) | エレベータのドアの制御装置 | |
JP2005255272A (ja) | エレベータ制御装置 | |
JP6434374B2 (ja) | エレベータのかご内照明装置 | |
EP3216738A1 (en) | Landing floor offset warning through light from sill |