JP2016094291A - Inkjet recorder - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、インクジェット記録装置に関する。 The present invention relates to an ink jet recording apparatus.
従来、記録媒体上にインクを吐出するインクジェット記録装置において、記録ヘッドのノズル詰まりの発生を抑制するために、紙粉を除去する技術が知られている。 2. Description of the Related Art Conventionally, in an ink jet recording apparatus that discharges ink onto a recording medium, a technique for removing paper dust is known in order to suppress the occurrence of nozzle clogging in a recording head.
例えば、上記記録ヘッドに対して記録媒体の搬送方向上流側に紙粉収集部材を配置するインクジェット記録装置が開示されている(特許文献1参照)。上記紙粉収集部材は、垂直壁と下流側壁とを備えている。上記垂直壁は、垂直上向きに立ち上がっている。上記下流側壁は、上記垂直壁の上端から記録媒体の搬送方向下流側に向けて延びる。 For example, an ink jet recording apparatus is disclosed in which a paper dust collecting member is disposed upstream of the recording head in the conveyance direction of the recording medium (see Patent Document 1). The paper dust collecting member includes a vertical wall and a downstream side wall. The vertical wall rises vertically upward. The downstream side wall extends from the upper end of the vertical wall toward the downstream side in the conveyance direction of the recording medium.
特許文献1には、記録媒体の搬送に伴って発生した紙粉は、上記記録ヘッドに到達する前に上記紙粉収集部材によって収集されるため、上記記録ヘッドに付着する紙粉の量を減少することができると記載されている。 In Patent Document 1, paper dust generated as the recording medium is conveyed is collected by the paper dust collecting member before reaching the recording head, so that the amount of paper dust adhering to the recording head is reduced. It is stated that you can.
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェット記録装置では、上記紙粉収集部材に紙粉を付着させて除去しているため、紙粉が効果的に除去されることはない。また、紙粉が上記紙粉収集部材に付着したとしても、付着した紙粉が上記紙粉収集部材から落下し、例えば、記録用紙に付着して上記記録ヘッドまで搬送されて、上記記録ヘッドに付着する恐れがある。 However, in the ink jet recording apparatus described in Patent Document 1, paper dust is not effectively removed because paper dust is attached to the paper dust collecting member and removed. Further, even if paper dust adheres to the paper dust collecting member, the adhered paper dust falls from the paper dust collecting member and, for example, adheres to the recording paper and is transported to the recording head. There is a risk of adhesion.
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、紙粉を効果的に除去することの可能なインクジェット記録装置を提供することを目的としている。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object thereof is to provide an ink jet recording apparatus capable of effectively removing paper dust.
本発明のインクジェット記録装置は、記録ヘッド、搬送部、押圧ローラー、及び、負圧印加部を備える。前記記録ヘッドは、記録媒体上にインクを吐出する。前記搬送部は、前記記録ヘッドによる画像形成位置へ前記記録媒体を搬送する。前記押圧ローラーは、前記記録ヘッドに対して前記記録媒体の搬送方向上流側に配置され、前記記録媒体を押圧する。前記負圧印加部は、前記複数個の押圧ローラーの下方の空間、及び、前記記録ヘッドの下方の空間に負圧を印加する。また、前記負圧印加部は、前記記録ヘッドの下方の空間に印加する負圧よりも強い負圧を、前記押圧ローラーの下方の空間に印加する。 The ink jet recording apparatus of the present invention includes a recording head, a transport unit, a pressing roller, and a negative pressure applying unit. The recording head ejects ink onto a recording medium. The transport unit transports the recording medium to an image forming position by the recording head. The pressing roller is disposed upstream of the recording head in the conveyance direction of the recording medium and presses the recording medium. The negative pressure application unit applies a negative pressure to a space below the plurality of pressing rollers and a space below the recording head. The negative pressure application unit applies a negative pressure stronger than the negative pressure applied to the space below the recording head to the space below the pressing roller.
本発明のインクジェット記録装置によれば、紙粉を効果的に除去することができる。 According to the ink jet recording apparatus of the present invention, paper dust can be effectively removed.
以下、本発明の実施形態について、図面(図1〜図10)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings (FIGS. 1 to 10). In the drawings, the same or corresponding parts are denoted by the same reference numerals and description thereof is not repeated.
まず、図1を参照して、本実施形態に係るインクジェット記録装置1について説明する。図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置1の構成を示す図である。インクジェット記録装置1は、装置筐体100、装置筐体100の内部の下方に配置された給紙部2、給紙部2の上方に配置された画像形成部3、画像形成部3の一方側(図1では右側)に配置された用紙搬送部4、及び、画像形成部3の他方側(図1では左側)に配置された用紙排出部5を備える。
First, an ink jet recording apparatus 1 according to the present embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a diagram illustrating a configuration of an inkjet recording apparatus 1 according to the present embodiment. The ink jet recording apparatus 1 includes an
給紙部2は、給紙カセット21、給紙ローラー22、及び、ガイド板23を備える。給紙カセット21は、記録用紙Pを収納し、装置筐体100に着脱自在である。給紙ローラー22は、給紙カセット21の一方側端(図1では、右側端)の上方に配置される。ガイド板23は、給紙ローラー22と用紙搬送部4との間に配置される。
The
給紙カセット21内には、複数枚の記録用紙Pが収納される。以下、「記録用紙」は、便宜上、単に「用紙」と記載する。なお、記録用紙Pは、「記録媒体」の一例に相当する。給紙ローラー(ピックアップローラー)22は、用紙Pの搬送方向に沿って用紙Pを送るローラーであって、給紙カセット21内の用紙Pを最上部から一枚ずつ取り出す。ガイド板23は、給紙ローラー22が取り出した用紙Pを用紙搬送部4に案内する。
A plurality of recording papers P are stored in the
用紙搬送部4は、略C字形の用紙搬送路41、用紙搬送路41の入口側に設けられた第1搬送ローラー対42、用紙搬送路41の途中に設けられた第2搬送ローラー対43、及び、用紙搬送路41の出口側に設けられたレジストローラー対44を備える。
The paper transport unit 4 includes a substantially C-shaped
第1搬送ローラー対42は、用紙Pの搬送方向に沿って用紙Pを送るローラー対(送りローラー対)であって、給紙部2から供給される用紙Pを挟んで用紙搬送路41に送出する。第2搬送ローラー対43も送りローラー対である。第2搬送ローラー対43は、第1搬送ローラー対42が送出した用紙Pを挟んでレジストローラー対44に向けて送出する。
The first
レジストローラー対44は、第2搬送ローラー対43によって搬送されてきた用紙Pの斜行補正を行う。また、レジストローラー対44は、用紙Pへの画像形成のタイミングと用紙Pの搬送タイミングとを同期させるために、用紙Pを一時的に停止させた後、用紙Pを画像形成タイミングに合わせて画像形成部3に送出する。
The
画像形成部3は、搬送ベルト32及び記録ヘッド34を備え、レジストローラー対44から供給された用紙Pを、搬送ベルト32によって所定方向(図1では左向き)に搬送すると共に、搬送ベルト32によって搬送されている用紙P上に記録ヘッド34によって画像を形成する。なお、画像形成部3の詳細な構成は、図2を参照して後述する。また、画像形成部3は、記録ヘッド34に対して、用紙Pの搬送方向下流側(図1では、左側)に搬送ガイド36を備えている。
The image forming unit 3 includes a
搬送ガイド36は、搬送ベルト32から排出される用紙Pを用紙排出部5に案内する。用紙排出部5は、排出ローラー対51、及び、排出トレイ52を備える。排出トレイ52は、装置筐体100に形成された排出口11から外部に突出するように装置筐体100に固定されている。
The
排出ローラー対51は、搬送ガイド36を通過した用紙Pを、排出口11の方向に送出する。排出トレイ52は、排出ローラー対51によって送出された用紙Pを案内する。排出ローラー対51によって送出された用紙Pは、装置筐体100の一方側面(図1では左側面)に形成された排出口11を介して、装置筐体100の外部に排出される。排出トレイ52は、排出口11から排出された用紙Pを積層して収納する。
The
次に、図2を参照して、画像形成部3について説明する。図2は、図1に示す画像形成部3の構成を示す図である。 Next, the image forming unit 3 will be described with reference to FIG. FIG. 2 is a diagram showing the configuration of the image forming unit 3 shown in FIG.
図2に示すように、画像形成部3は、搬送部31、負圧印加部33、記録ヘッド34、及び、板状部材35を備える。4種類の記録ヘッド34a、34b、34c、及び、34dには、それぞれ、複数のノズル(図示せず)が設けられている。上記複数のノズルからインクが吐出されて、用紙Pに文字、図形のような画像が形成される。記録ヘッド34a、34b、34c、及び、34dは、略同一の構成を有するため、記録ヘッド34と総称することもある。
As shown in FIG. 2, the image forming unit 3 includes a
搬送部31は、所定方向(図2では左向き)に用紙Pを搬送するものであって、ベルト速度検知ローラー311、押圧ローラー312、駆動ローラー313、テンションローラー314、一対のガイドローラー315、及び、搬送ベルト32を備える。
The
搬送部31は、装置筐体100内において、4種類の記録ヘッド34(34a、34b、34c、及び、34d)に対向して配置される。搬送ベルト32は、ベルト速度検知ローラー311、駆動ローラー313、テンションローラー314、及び、一対のガイドローラー315に張架されている。搬送ベルト32は、用紙Pの搬送方向(図2では、反時計回り)に駆動されて、用紙Pを搬送する。なお、搬送ベルト32は、「無端ベルト」の一例に相当する。
The
テンションローラー314は、搬送ベルト32が撓まないように、搬送ベルト32に張力を与える。
The
ベルト速度検知ローラー311は、負圧印加部33に対して用紙Pの搬送方向の上流側(図2では右側)に配置され、搬送ベルト32との間の摩擦力によって回転する。ベルト速度検知ローラー311は、パルス板(図示せず)を含み、上記パルス板は、ベルト速度検知ローラー311と一体になって回転する。上記パルス板の回転速度を測定することによって、搬送ベルト32の回転速度が検知される。
The belt
駆動ローラー313は、負圧印加部33に対して用紙Pの搬送方向の下流側(図1では左側)に配置される。好ましくは、駆動ローラー313は、ベルト速度検知ローラー311と共に、記録ヘッド34と対向する位置の搬送ベルト32の平面性を維持するように配置される。
The
駆動ローラー313はモーター(図示せず)によって回転駆動され、図2の反時計回りの方向に搬送ベルト32を回転させる。
The driving
一対のガイドローラー315は、負圧印加部33よりも下方に配置され、負圧印加部33の下方に空間を形成する。このように配置することによって、負圧印加部33の下方における搬送ベルト32と負圧印加部33との接触を防止することができる。
The pair of
4種類の記録ヘッド34(34a、34b、34c、及び、34d)は、用紙Pの搬送方向の上流側から下流側に向けて並設される。記録ヘッド34a、34b、34c、及び、34dは、それぞれ、搬送ベルト32の幅方向(図2では、紙面に直交する方向)に配列された複数のノズル(図示せず)を備えている。また、記録ヘッド34a、34b、34c、及び、34dは、ライン型と呼ばれる。つまり、インクジェット記録装置1は、ラインヘッド方式のインクジェット記録装置である。 The four types of recording heads 34 (34a, 34b, 34c, and 34d) are arranged in parallel from the upstream side to the downstream side in the transport direction of the paper P. Each of the recording heads 34a, 34b, 34c, and 34d includes a plurality of nozzles (not shown) arranged in the width direction of the transport belt 32 (in FIG. 2, the direction orthogonal to the paper surface). The recording heads 34a, 34b, 34c, and 34d are called a line type. That is, the ink jet recording apparatus 1 is a line head type ink jet recording apparatus.
板状部材35は、記録ヘッド34に対して、用紙Pの搬送方向上流側(図2の右側)に配置されている。換言すれば、板状部材35は、記録ヘッド34aと押圧ローラー312との間に配置されている。板状部材35は、例えば、図1に示す装置筐体100から延びた固定部材(図示省略)に固定されている。具体的には、装置筐体100から延びた固定部材が板状部材35の幅方向(図1では紙面に垂直な方向)の両端を固定する。また、板状部材35は、搬送ベルト32の上面との間で狭隙空間35aを形成する。なお、板状部材35は、「空間形成部」の一例に相当する。また、板状部材35の下面と、搬送ベルト32の上面との間の空間は、後述する狭隙空間35aである。
The plate-
押圧ローラー312は、記録ヘッド34及び板状部材35に対して、用紙Pの搬送方向上流側(図2の右側)に配置され、用紙Pを押圧する従動ローラーである。押圧ローラー312は、3本のローラー(押圧ローラー312a、押圧ローラー312b、及び、押圧ローラー312c)を備えている。押圧ローラー312a、押圧ローラー312b、及び、押圧ローラー312cは、同一の構成を有する。押圧ローラー312は、搬送ベルト32を介して、ガイド部材332に対向して配置され、レジストローラー対44から送出された用紙Pを搬送ベルト32上へ誘導して、搬送ベルト32に吸着させる。なお、押圧ローラー312は搬送ベルト32に押圧されている。
The
押圧ローラー312の慣性モーメントは、用紙Pが押圧ローラー312に衝突することにより発生する衝突振動を緩和するために、小さい方が好ましい。換言すれば、押圧ローラー312は軽い方が好ましい。押圧ローラー312の詳細な構成は、図7を参照して後述する。
The moment of inertia of the
負圧印加部33は、搬送ベルト32を介して、用紙Pに負圧を印加して、用紙Pを搬送ベルト32に吸着させる。また、負圧印加部33は、搬送ベルト32を介して4種類の記録ヘッド34と対向するように搬送ベルト32の裏面側(図2では下側)に配置される。負圧印加部33は、空気流通室331、空気流通室331の上面開口を覆うガイド部材332、負圧発生部336、及び、排気口337を備える。
The negative
ガイド部材332は、搬送ベルト32を介して用紙Pを支持する。ガイド部材332は、「搬送板」の一例に相当する。また、ガイド部材332には、貫通孔335が形成されている。ガイド部材332は、例えば、金属材料からなる。具体的には、ガイド部材332の材料として、アルミダイキャスト、プレス加工板等を使用できる。あるいは、ガイド部材332の材料として、搬送ベルト32との摺動性に優れた樹脂を選択することも可能である。
The
本実施形態では、便宜上、負圧印加部33がガイド部材332を備えるとして説明しているが、上述のように、ガイド部材332は搬送ベルト32を支持するため、搬送部31がガイド部材332を備えるとして説明してもよい。
In the present embodiment, for the sake of convenience, the negative
空気流通室331は、上面が開口した有底筒状の箱形部材によって形成されている。空気流通室331を構成する側壁の上面は、ガイド部材332に固定されている。負圧発生部336は、空気流通室331の下方に配置される。空気流通室331を構成する箱形部材の底壁には、空気の流れについて負圧発生部336の下流側(図2では下側)に排気口337が配置されている。負圧発生部336が駆動することによって、空気流通室331内に負圧が発生し、この負圧によって、ガイド部材332及び搬送ベルト32を介して、用紙Pが搬送ベルト32に向けて吸引される。
The
負圧発生部336は、空気流通室331内に負圧を発生するものであって、例えば、ファンである。ただし、負圧発生部336は、ファンに限定されるものではなく、例えば真空ポンプであってもよい。
The
次に、図1を参照して、インクジェット記録装置1の動作について説明する。給紙ローラー22は、給紙カセット21から用紙Pを取り出す。取り出された用紙Pは、ガイド板23によって第1搬送ローラー対42に導かれる。
Next, the operation of the inkjet recording apparatus 1 will be described with reference to FIG. The
用紙Pは第1搬送ローラー対42によって用紙搬送路41内に送出され、第2搬送ローラー対43によって用紙Pの搬送方向に搬送される。そして、用紙Pはレジストローラー対44に当接して停止し、斜行補正が行われる。そして、画像形成タイミングに合わせてレジストローラー対44によって用紙Pが画像形成部3に送出される。
The paper P is sent into the
用紙Pは押圧ローラー312によって搬送ベルト32上に導かれ、搬送ベルト32に吸着される。用紙Pの幅方向の中心が、搬送ベルト32の幅方向の中心と一致するように、用紙Pが搬送ベルト32に導かれることが好ましい。用紙Pは、搬送ベルト32に形成された多数の吸引孔321(図3参照)の一部を覆う。負圧印加部33は、ガイド部材332、及び、搬送ベルト32を介して空気を吸引しており、空気流通室331には負圧が発生している。これによって、負圧が用紙Pに作用して、用紙Pが搬送ベルト32に吸着される。そして、用紙Pは、搬送ベルト32の移動に伴って用紙Pの搬送方向に搬送される。
The paper P is guided onto the
搬送ベルト32によって、4種類の記録ヘッド34a、34b、34c、及び、34dに、それぞれ対向する位置へ用紙Pの各部分が連続して搬送される。この間に、4種類の記録ヘッド34a、34b、34c、及び34dから、それぞれ、各色のインクが搬送ベルト32によって搬送されている用紙Pへ向けて吐出される。これによって、用紙Pに画像が形成される。
Each portion of the paper P is continuously conveyed by the
用紙Pは、搬送ベルト32から搬送ガイド36へ搬送される。搬送ガイド36を通過した用紙Pは、排出ローラー対51によって排出口11の方向に送出され、排出トレイ52に案内されて排出口11を介して装置筐体100の外部に排出される。
The paper P is transported from the
次に、図3を参照して、搬送ベルト32、ガイド部材332、及び、負圧印加部33の構成について説明する。図3は、図2に示す搬送ベルト32、ガイド部材332、及び、負圧印加部33の構成を示す切断斜視図である。
Next, with reference to FIG. 3, the structure of the
図3に示すように、上側から下側に向けて、搬送ベルト32、ガイド部材332、空気流通室331、及び、負圧発生部336が配置されている。搬送ベルト32には、多数の吸引孔321が形成されている。
As shown in FIG. 3, the
ここで、搬送ベルト32に形成された吸引孔321について説明する。図3に示すように、搬送ベルト32には、多数の吸引孔321が略等間隔に形成されている。吸引孔321の直径は、例えば2mmであり、隣接する吸引孔321との間隔は、例えば8mmである。
Here, the suction holes 321 formed in the
また、ガイド部材332の上面(搬送ベルト32側の面)には、複数の溝334が形成されている。溝334は、用紙Pの搬送方向に延びる長円状に形成されている。
In addition, a plurality of
次に、図4を参照して、ガイド部材332に形成された溝334及び貫通孔335について説明する。図4は、図3に示すガイド部材332の構成を示す平面図である。図4に示すように、ガイド部材332には、用紙Pの搬送方向(図4では、左右方向)に延びる長円状の溝334から成る列が、ガイド部材332の幅方向(図4では上下方向)に複数本形成されている。また、溝334における、用紙Pの搬送方向(図4では、左右方向)の略中央位置には、それぞれ、ガイド部材332をその厚さ方向に貫通する貫通孔335が形成されている。貫通孔335の断面は円形状である。
Next, the
図4に示す破線は、ガイド部材332に投影した板状部材35の位置を示している。ガイド部材332における板状部材35の投影像に対して、用紙Pの搬送方向上流側(図4では左側)、及び、用紙Pの搬送方向下流側(図4では右側)にそれぞれ、貫通孔335が一列ずつ形成されている。そして、用紙Pの搬送方向上流側(図4では左側)に形成された貫通孔335に連通する溝334は、板状部材35の投影像における用紙Pの搬送方向上流側(図4では左側)端の位置よりも更に用紙Pの搬送方向上流側に延びている。同様に、用紙Pの搬送方向下流側(図4では右側)に形成された貫通孔335に連通する溝334は、板状部材35の投影像における用紙Pの搬送方向下流側(図4では右側)端の位置よりも更に用紙Pの搬送方向下流側に延びている。
The broken line shown in FIG. 4 indicates the position of the plate-
次に、図5を参照して、ガイド部材332に形成された溝334及び貫通孔335について説明する。図5は、図4に示すガイド部材332に形成された溝334及び貫通孔335の構成を示す平面図及び断面図である。図5(a)は、溝334及び貫通孔335の構成を示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)に示す溝334及び貫通孔335のA−A断面図である。
Next, the
図5(a)に示すように、溝334における、用紙Pの搬送方向(図5(a)では、左右方向)の略中央位置には、ガイド部材332をその厚さ方向に貫通する貫通孔335が形成されている。図5(b)に示すように、溝334は、貫通孔335と連通して形成されているため、空気流通室331から貫通孔335を介して印加される負圧が、溝334が形成されている領域にも作用する。
As shown in FIG. 5A, a through hole that penetrates the
次に、図6を参照して、板状部材35近傍の構成について説明する。図6は、図2に示す板状部材35近傍の構成を示す図である。
Next, the configuration in the vicinity of the plate-
狭隙空間35aは、狭隙空間35aの周囲の空間から狭隙空間35aに流入する空気流の速度を、狭隙空間35aに流入する前より、狭隙空間35aに流入した後の方が大きくするように、搬送ベルト32の上面に直交する方向の距離Hが設定されている。換言すれば、距離Hは、狭隙空間35aの垂直方向の長さ(距離)である。具体的には、板状部材35の下面は、搬送ベルト32の上面との間で、上下方向の距離Hが予め設定された閾値距離HS(例えば、3mm)以下に設定された狭隙空間35aを形成する。また、板状部材35は、少なくともその下面が接地された導電体(例えば、ステンレスのような金属)である。ガイド部材332と接している搬送ベルト32の上面は、「記録媒体の載置面」の一例に相当する。本実施形態では、狭隙空間35aの上下方向の距離Hは、例えば、2mmである。
In the
なお、図6を参照した上記の説明では、用紙Pの厚みが狭隙空間35aの上下方向の距離Hと比較して充分に薄い場合について説明しているが、用紙Pの厚みに応じて狭隙空間35aの上下方向の距離Hを変更することが好ましい。具体的には、例えば、用紙Pの上面と板状部材35の下面との間の距離が略一定(例えば、2mm)となるように、用紙Pの厚みに応じて板状部材35を昇降させることが好ましい。
In the above description with reference to FIG. 6, the case where the thickness of the paper P is sufficiently thin as compared with the vertical distance H of the
次に、狭隙空間35a近傍における空気の流れについて説明する。空気流通室331は、負圧発生部336によって、負圧状態(例えば、大気圧に対する差分気圧が約0.005気圧≒約500Pa)になっているため、複数の吸引孔321、及び、複数の貫通孔335を介して、狭隙空間35aから空気流通室331に空気が流れ込む。また、狭隙空間35aから空気流通室331に空気が流入するため、板状部材35に対して用紙Pの搬送方向の上流側(図6では右側)、及び、用紙Pの搬送方向の下流側(図6では左側)から狭隙空間35aに空気が流入する。
Next, the flow of air in the vicinity of the
したがって、図6に示す矢印FD21及び矢印FD22に沿って空気が流れる。そして、狭隙空間35aの上下方向の距離Hは、予め設定された閾値距離HS以下に設定されているため、狭隙空間35aにおける風速が増大する。狭隙空間35aにおける風速は、例えば、6.0m/秒以上であることが好ましい。
Therefore, air flows along the arrows FD21 and FD22 shown in FIG. Since the vertical distance H of the
上述のように、矢印FD21で示す風は、狭隙空間35aにおいて、用紙Pの搬送方向の上流側から下流側に向けて(図6では、左向きに)吹くため、図6に示すように、用紙Pの先端(図6では、左端)に付着した紙粉PDを除去して、除去した紙粉PDを空気流通室331内に回収することができる。また、矢印FD22で示す風は、狭隙空間35aにおいて、用紙Pの搬送方向の下流側から上流側に向けて(図6では、右向きに)吹くため、図6に示すように、用紙Pの後端(図6では、右端)に付着した紙粉PDを除去して、除去した紙粉PDを空気流通室331内に回収することができる。したがって、用紙Pに付着した紙粉PDを効果的に除去することができる。
As described above, since the wind indicated by the arrow FD21 blows from the upstream side to the downstream side in the conveyance direction of the paper P in the
また、上述のように、板状部材35が接地された導電体であるため、板状部材35が帯電することはない。したがって、紙粉PDが帯電している場合にも、紙粉PDの板状部材35への付着を抑制することができる。
Further, as described above, since the
更に、図5を参照して上述のように、板状部材35に対向する位置に溝334が形成されているため、空気流通室331から貫通孔335を介して印加される負圧が、溝334が形成されている領域にも作用する。したがって、図6に示す矢印FD21及び矢印FD22に沿って、空気が更に流れ易くなるため、紙粉PDを更に効果的に除去することができる。
Further, as described above with reference to FIG. 5, since the
次に、図3を参照して、吸引孔321と、溝334との位置関係について説明する。用紙Pの搬送方向に配置された多数の吸引孔321から成る列が搬送ベルト32の幅方向(用紙Pの搬送方向に直交する方向)に複数本形成されており、これらの複数本の列は、吸引孔321が千鳥状に配置されるように配列されている。また、図3に示すように、搬送ベルト32の複数本の吸引孔321の列は、それぞれ、複数本の溝334の列に対応して配置される。
Next, the positional relationship between the
また、複数の溝334は、ぞれぞれ、少なくとも2個の吸引孔321と対向するように形成されている。搬送ベルト32の移動に伴って、複数の溝334に、それぞれ、対向する吸引孔321が1つずつ入れ替わってゆく。
The plurality of
負圧発生部336によって負圧にされる空気流通室331は、ガイド部材332の貫通孔335及び溝334を介して、搬送ベルト32の吸引孔321に連通する。
The
上述のように、搬送ベルト32の吸引孔321に負圧が印加されるため、搬送ベルト32は、用紙Pを吸着して搬送することができる。
As described above, since the negative pressure is applied to the
次に、図7を参照して、押圧ローラー312近傍の構成について説明する。図7は、図2に示す押圧ローラー312近傍の構成を示す図である。
Next, a configuration near the
3本の押圧ローラー312a、押圧ローラー312b、及び、押圧ローラー312cは互いに近接して配置されている。例えば、押圧ローラー312の直径が20mmである場合には、隣接する押圧ローラー312の軸心間の間隔は、23mmである。この場合には、隣接する押圧ローラー312の周面間の最小距離B1は、3mmである。
The three
また、押圧ローラー312a及び押圧ローラー312bの周面と、搬送ベルト32の上面とで囲まれて、空間312dが形成されている。同様に、押圧ローラー312b及び押圧ローラー312cの周面と、搬送ベルト32の上面とで囲まれて、空間312eが形成されている。更に、押圧ローラー312a、押圧ローラー312b、及び、押圧ローラー312cの下方において、搬送ベルト32には吸引孔321(図3参照)が形成され、ガイド部材332には、それぞれ、貫通孔335及び溝334が形成されている。
In addition, a
次に、押圧ローラー312近傍における空気の流れについて説明する。空気流通室331は、負圧発生部336によって、負圧状態(例えば、大気圧に対する差分気圧が約0.005気圧≒約500Pa)になっているため、複数の吸引孔321、溝334、及び、貫通孔335を介して、空間312d、312eから空気流通室331に空気が流れ込む。また、空間312d、312eから空気流通室331に空気が流入するため、押圧ローラー312に対して用紙Pの搬送方向の上流側(図7では右側)、及び、用紙Pの搬送方向の下流側(図7では左側)から、空間312d、312eに空気が流入する。
Next, the flow of air in the vicinity of the
したがって、図7に示す矢印FD11及び矢印FD12に沿って空気が流れる。そして、上述のように隣接する押圧ローラー312の周面間の最小距離B1、B2は、例えば、3mmであるため、空間312d、312eに流入する空気の風速が増大する。空間312d、312eにおける風速は、例えば、6.0m/秒以上であることが好ましい。
Therefore, air flows along the arrows FD11 and FD12 shown in FIG. Since the minimum distances B1 and B2 between the peripheral surfaces of the adjacent
また、押圧ローラー312(312a、312b、312c)は、それぞれ、所定の圧力(例えば、1.5N)で用紙P(又は、搬送ベルト32)を押圧している。よって、例えば、押圧ローラー312aに用紙Pの先端が進入するときには、押圧ローラー312aの押圧力によって、用紙Pの先端に付着している紙粉PDが、押圧ローラー312aの周面に付着する。また、押圧ローラー312aの周面に付着した紙粉PDは、矢印FD11に沿った空気の流れによって、空間312dから吸引孔321、溝334、及び、貫通孔325を介して、空気流通室331に回収される。
The pressing rollers 312 (312a, 312b, 312c) press the paper P (or the conveyance belt 32) with a predetermined pressure (for example, 1.5 N). Therefore, for example, when the leading edge of the paper P enters the
同様に、例えば、押圧ローラー312bを用紙Pの後端が通過するときには、押圧ローラー312bの押圧力によって、用紙Pの後端に付着している紙粉PDが、押圧ローラー312bの周面に付着する。また、押圧ローラー312bの周面に付着した紙粉PDは、矢印FD12に沿った空気の流れによって、空間312eから吸引孔321、溝334、及び、貫通孔325を介して、空気流通室331に回収される。
Similarly, for example, when the trailing edge of the paper P passes through the
上述のように、押圧ローラー312が用紙Pを押圧するため、用紙Pに付着している紙粉PDが、押圧ローラー312の周面に付着する。また、押圧ローラー312の下方において、搬送ベルト32には吸引孔321が形成され、ガイド部材332には貫通孔335及び溝334が形成されているため、矢印FD11、FD12に沿った空気の流れが発生する。したがって、用紙Pに付着した紙粉PDを効果的に除去することができる。
As described above, since the
また、3本の押圧ローラー312は互いに近接して配置されているため、空間312d、312eに流入する空気の風速が増大する。したがって、用紙Pに付着した紙粉PDを更に効果的に除去することができる。
Further, since the three
次に、図8及び図9を参照して、押圧ローラー312の下方及び記録ヘッド34の下方における溝334及び貫通孔335を有するガイド部材332の構成について説明する。図8は、図2に示す押圧ローラー312の下方、及び、記録ヘッド34の下方における溝334及び貫通孔335を有するガイド部材332の構成の一例(第1実施形態)を示す平面図である。図8(a)は、押圧ローラー312の下方における溝334及び貫通孔335を有するガイド部材332の構成を示す平面図である。図8(b)は、記録ヘッド34の下方における溝334及び貫通孔335を有するガイド部材332の構成を示す平面図である。
Next, the configuration of the
図8(a)に示すように、押圧ローラー312の下方のガイド部材332には、2種類の溝334a、334bが形成されている。また、図8(a)に示す破線は、ガイド部材332に投影した3個の押圧ローラー312の位置を示している。溝334aは、幅W1(例えば、4mm)が、溝334bの幅W2(例えば、2mm)より大きい。溝334aの長さは、溝334bの長さと同一であって、例えば、15mmである。溝334aにおいて、用紙Pの搬送方向(図8(a)では上下方向)の中央部には、貫通孔335aが形成されている。同様に、溝334bにおいて、用紙Pの搬送方向(図8(a)では上下方向)の中央部には、貫通孔335bが形成されている。貫通孔335aの直径D1(例えば、4mm)は、貫通孔335b(例えば、2mm)の直径D2より大きい。また、貫通孔335a及び貫通孔335bの断面は、円形状である。
As shown in FIG. 8A, two types of
また、図8(a)に示すように、ガイド部材332の幅方向の中央部には、溝334b及び貫通孔335bが形成され、幅方向の両側端部には、溝334a及び貫通孔335aが形成されている。溝334a、貫通孔335a、溝334b、及び、貫通孔335bの用紙Pの搬送方向(図8(a)では上下方向)の間隔は、距離L11(例えば、23mm)である。
Further, as shown in FIG. 8A, a
図8(b)に示すように、記録ヘッド34の下方のガイド部材332には、溝334bが形成されている。なお、図8(b)に示す破線は、ガイド部材332に投影した記録ヘッド34aの位置を示している。また、溝334bにおいて、用紙Pの搬送方向(図8(b)では上下方向)の中央部には、貫通孔335bが形成されている。また、溝334b、及び、貫通孔335bの用紙Pの搬送方向の間隔は、距離L21(例えば、30mm)である。
As shown in FIG. 8B, a
上述のように、押圧ローラー312の下方のガイド部材332に形成されている溝334a、貫通孔335a、溝334b、及び、貫通孔335bの用紙Pの搬送方向(図8(a)では上下方向)の間隔は、記録ヘッド34の下方のガイド部材332に形成されている溝334b、及び、貫通孔335bの用紙Pの搬送方向の間隔より狭い。換言すれば、距離L11は距離L21より小さい。また、押圧ローラー312の下方のガイド部材332に形成されている溝334aは、記録ヘッド34の下方のガイド部材332に形成されている溝334bより広い。更に、押圧ローラー312の下方のガイド部材332に形成されている貫通孔335aは、記録ヘッド34の下方のガイド部材332に形成されている貫通孔335bより大きい。
As described above, the conveyance direction of the sheet P in the
換言すれば、図2に示す負圧発生部336から押圧ローラー312の下方の空間312d、312e(図7参照)までの圧損が、負圧発生部336から記録ヘッド34の下方の空間までの圧損よりも小さくなるように、貫通孔335a、335b及び溝334a、334bがガイド部材332に形成されている。したがって、押圧ローラー312の下方の空間312d、312e(図7参照)に大きな負圧が印加されるため、用紙Pに付着した紙粉PDを効果的に除去することができる。また、記録ヘッド34の下方の空間には小さな負圧が印加されるため、記録ヘッド34の印刷品質が受ける影響を抑制することができる。
In other words, the pressure loss from the negative
図9は、図2に示す押圧ローラー312の下方、及び、記録ヘッド34の下方における溝334及び貫通孔335を有するガイド部材332の構成の他の一例(第2実施形態)を示す平面図である。図9(a)は、押圧ローラー312の下方における溝334及び貫通孔335を有するガイド部材332の構成を示す平面図である。(b)は、記録ヘッド34の下方における溝334及び貫通孔335を有するガイド部材332の構成を示す平面図である。
FIG. 9 is a plan view showing another example (second embodiment) of the
図9(a)に示すように、押圧ローラー312の下方のガイド部材332には、溝334aが形成されている。溝334aは、幅W1(例えば、4mm)が、図9(b)に示す溝334bの幅W2(例えば、2mm)より大きい。溝334aの長さは、図9(b)に示す溝334bの長さと同一であって、例えば、15mmである。溝334aにおいて、用紙Pの搬送方向(図9(a)では上下方向)の中央部には、貫通孔335aが形成されている。貫通孔335aの直径(例えば、4mm)は、図9(b)に示す貫通孔335b(例えば、2mm)の直径より大きい。また、貫通孔335a及び図9(b)に示す貫通孔335bの断面は、円形状である。
As shown in FIG. 9A, a
また、図9(a)に示すように、溝334a、及び、貫通孔335aの用紙Pの搬送方向(図9(a)では上下方向)の間隔は、距離L12(例えば、23mm)である。
Further, as shown in FIG. 9A, the distance between the
図9(b)に示すように、記録ヘッド34の下方のガイド部材332には、溝334bが形成されている。また、溝334bにおいて、用紙Pの搬送方向(図9(b)では上下方向)の中央部には、貫通孔335bが形成されている。また、溝334b、及び、貫通孔335bの用紙Pの搬送方向の間隔は、距離L22(例えば、60mm)である。
As shown in FIG. 9B, a
上述のように、押圧ローラー312の下方のガイド部材332に形成されている溝334a、及び、貫通孔335aの用紙Pの搬送方向(図9(a)では上下方向)の間隔は、記録ヘッド34の下方のガイド部材332に形成されている溝334b、及び、貫通孔335bの用紙Pの搬送方向の間隔より狭い。換言すれば、距離L12は距離L22より小さい。また、押圧ローラー312の下方のガイド部材332に形成されている溝334aは、記録ヘッド34の下方のガイド部材332に形成されている溝334bより広い。更に、押圧ローラー312の下方のガイド部材332に形成されている貫通孔335aは、記録ヘッド34の下方のガイド部材332に形成されている貫通孔335bより大きい。
As described above, the interval between the
換言すれば、図2に示す負圧発生部336から押圧ローラー312の下方の空間312d、312e(図7参照)までの圧損が、負圧発生部336から記録ヘッド34の下方の空間までの圧損よりも小さくなるように、貫通孔335a、335b及び溝334a、334bが形成されている。したがって、押圧ローラー312の下方の空間312d、312e(図7参照)に大きな負圧が印加されるため、用紙Pに付着した紙粉PDを効果的に除去することができる。また、記録ヘッド34の下方の空間には小さな負圧が印加されるため、記録ヘッド34の印刷品質が受ける影響を抑制することができる。
In other words, the pressure loss from the negative
次に、図10を参照して、図2に示す負圧印加部33の他の実施形態について説明する。図10は、図2に示す負圧印加部33の他の実施形態(負圧印加部33a、33b)を示す図である。負圧印加部33a、33bは、それぞれ、空気流通室331a、331bを備える点で図2に示す負圧印加部33と相違している。負圧印加部33aは、「第1負圧印加部」に相当し、負圧印加部33bは、「第2負圧印加部」に相当する。なお、以下の負圧印加部33a、33bの説明においては、図2に示す負圧印加部33と同一の構成については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
Next, another embodiment of the negative
負圧印加部33aは、押圧ローラー312の下方の空間312d、312e(図7参照)、及び、狭隙空間35aに負圧を印加する。負圧印加部33aは、空気流通室331a、負圧発生部336a、排気口337a、及び、フィルター338を備える。フィルター338は、紙粉を取り除く。
The negative
負圧印加部33bは、記録ヘッド34の下方の空間に負圧を印加する。負圧印加部33bは、空気流通室331b、負圧発生部336b、及び、排気口337bを備える。
The negative
負圧印加部33aが、押圧ローラー312の下方の空間312d、312e(図7参照)、及び、狭隙空間35aに負圧を印加し、負圧印加部33bが記録ヘッド34の下方の空間に負圧を印加するため、押圧ローラー312の下方の空間312d、312e、及び、狭隙空間35aには強い負圧を印加し、記録ヘッド34の下方の空間には弱い負圧を印加することが可能となる。具体的には、負圧印加部33aの負圧発生部336aを、空気流通室331aにおける負圧が大きくなるように構成する(例えば、ファンの回転数を速くする)ことによって、狭隙空間35aに強い負圧を印加することができる。また、負圧印加部33bの負圧発生部336bを、空気流通室331bにおける負圧が小さくなるように構成する(例えば、ファンの回転数を遅くする)ことによって、記録ヘッド34の下方の空間に弱い負圧を印加することができる。
The negative
したがって、押圧ローラー312の下方の空間312d、312e、及び、狭隙空間35aにおいて、紙粉PDを効果的に除去することができる。また、記録ヘッド34の印字品質に与える影響を抑制することができる。
Therefore, the paper dust PD can be effectively removed in the
また、負圧印加部33aが、負圧発生部336aを備えるため、負圧発生部336aによって、押圧ローラー312の下方の空間312d、312e、及び、狭隙空間35aに適正な大きさの負圧を発生することができる。同様に、負圧印加部33bが、負圧発生部336bを備えるため、負圧発生部336bによって、記録ヘッド34の下部の空間に適正な大きさの負圧を発生することができる。
Further, since the negative
また、記録ヘッド34によるインクの吐出に応じて負圧の変動が発生する。負圧の変動が大きい場合には、排気が逆流する恐れがある。よって、排気口が1個しかない場合(例えば、図2に示す形態の場合)には、排気の逆流によって、回収された紙粉PDを貫通孔335から吐き出す恐れがある。一方、図10に示す形態では、上述のように、負圧印加部33a及び負圧印加部33bが、それぞれ、排気口337a及び排気口337bを備えるため、負圧印加部33bにおいて排気が逆流した場合に、負圧印加部33aは影響を受けない。したがって、回収された紙粉PDが貫通孔335から吐き出されることを防止することができる。
Further, the negative pressure fluctuates in accordance with the ejection of ink by the
また、上述のように、負圧印加部33aが、フィルター338を備えるため、空気流通室331aから排出される紙粉PDを捕捉することができる。
Further, as described above, since the negative
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(7))。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。 The embodiments of the present invention have been described above with reference to the drawings. However, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be implemented in various modes without departing from the gist thereof (for example, (1) to (7) shown below). For ease of understanding, the drawings schematically show each component as a main component, and the thickness, length, number, etc. of each component shown in the drawings are different from the actual for convenience of drawing. There is a case. Moreover, the shape, dimension, etc. of each component shown by said embodiment are an example, Comprising: It does not specifically limit, A various change is possible in the range which does not deviate substantially from the structure of this invention.
(1)本実施形態では、画像形成部3において搬送ベルト32が用紙Pを搬送する場合について説明したが、画像形成部3においてその他の方法で用紙Pを搬送する形態でもよい。例えば、複数の搬送ローラーによって用紙Pを搬送する形態でもよい。この場合には、互いに隣接する搬送ローラーの間から負圧を印加することが好ましい。
(1) In this embodiment, the case where the
(2)本実施形態では、狭隙空間35aが板状部材35によって形成される場合について説明したが、狭隙空間35aをその他の方法で形成する形態でもよい。例えば、記録ヘッド34に対して用紙Pの搬送方向上流側において、記録ヘッド34を支持するヘッドベースが搬送ベルト32側に突出して形成され、狭隙空間35aを形成する形態でもよい。この場合には、構造を簡略化することができる。
(2) In the present embodiment, the case where the
また、板状部材35に換えて、2つのローラーに張架されたベルトによって狭隙空間35aを形成する形態でもよい。具体的には、搬送ベルト32の上面と略平行な位置に配置された駆動ローラー及び従動ローラーと、上記駆動ローラー及び上記従動ローラーに張架された無端ベルトとを備え、上記無端ベルトの下面と、搬送ベルト32の上面との間で狭隙空間35aを形成する。この場合には、上記無端ベルトの下面に紙粉が付着したときに、紙粉が付着していない面が下側に位置するように上記無端ベルトを回転駆動させることができるため、例えば、サービスマンが上記無端ベルトに付着した紙粉を除去する頻度を減少することができる。
Further, instead of the plate-
(3)本実施形態では、ガイド部材332と空気流通室331とが別部材である場合について説明したが、ガイド部材332と空気流通室331とが一体に形成されている形態でもよい。この場合には、空気流通室331からの負圧のリーク(ガイド部材332と空気流通室331との間の隙間からの空気流通室331への空気の流入)を防止することができる。
(3) In this embodiment, the case where the
(4)本実施形態では、押圧ローラー312が、3個配置されている場合について説明したが、押圧ローラー312が、複数個配置されている形態であればよい。例えば、押圧ローラー312が、2個配置されている形態でもよいし、4個以上配置されている形態でもよい。押圧ローラー312の個数が多い程、紙粉PDを効果的に回収することができる。押圧ローラー312の個数が少ない程、構成を簡略化することができる。
(4) In this embodiment, although the case where the three
(5)本実施形態では、図8及び図9を参照して、溝334aの幅W1が溝334bの幅W2より広い場合について説明したが、溝334aの深さが溝334bの深さより深い形態でもよい。また、溝334aの幅及び深さが、それぞれ、溝334bの幅及び深さより大きい形態でもよい。
(5) In the present embodiment, the case where the width W1 of the
(6)本実施形態では、図10を参照して負圧印加部33aの排気口337aがフィルター338を備える場合について説明したが、負圧印加部33bの排気口337bもフィルター338を備える形態でもよい。この場合には、空気流通室331bから排出される紙粉PDも捕捉することができる。また、図2に示す負圧印加部33の排気口337が、フィルターを備える形態でもよい。この場合には、空気流通室331から排出される紙粉PDを捕捉することができる。
(6) In the present embodiment, the case where the
(7)本実施形態では、押圧ローラー312及び板状部材35を備える場合について説明したが、押圧ローラー312及び板状部材35の少なくとも一方を備える形態でもよい。この場合には、構成が簡略化される。
(7) In the present embodiment, the case where the
本発明は、インクジェット記録装置に利用可能である。 The present invention is applicable to an ink jet recording apparatus.
1 インクジェット記録装置
2 給紙部
3 画像形成部
31 搬送部
312(312a、312b、312c) 押圧ローラー
312d、312e 空間
32 搬送ベルト
321 吸引孔
33、33a 負圧印加部
331、331a、331b 空気流通室
332 ガイド部材(搬送板)
334、334a、334b 溝
335、335a、335b 貫通孔
336、336a、336b 負圧発生部
337、337a、337b 排気口
338 フィルター
34(34a、34b、34c、34d) 記録ヘッド
35 板状部材(空間形成部)
35a 狭隙空間
36 搬送ガイド
4 用紙搬送部
5 用紙排出部
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
334, 334a, 334b
35a
Claims (11)
前記記録ヘッドによる画像形成位置へ前記記録媒体を搬送する搬送部と、
前記記録ヘッドに対して前記記録媒体の搬送方向上流側に配置され、前記記録媒体を押圧する押圧ローラーと、
前記押圧ローラーの下方の空間、及び、前記記録ヘッドの下方の空間に負圧を印加する負圧印加部と
を備え、
前記負圧印加部は、前記記録ヘッドの下方の空間に印加する負圧よりも強い負圧を、前記押圧ローラーの下方の空間に印加する、インクジェット記録装置。 A recording head for discharging ink onto the recording medium;
A transport unit for transporting the recording medium to an image forming position by the recording head;
A pressure roller disposed on the upstream side in the conveyance direction of the recording medium with respect to the recording head and pressing the recording medium;
A negative pressure application unit that applies a negative pressure to a space below the pressing roller and a space below the recording head;
The ink jet recording apparatus, wherein the negative pressure applying unit applies a negative pressure stronger than a negative pressure applied to a space below the recording head to a space below the pressing roller.
前記無端ベルトは、前記負圧印加部による負圧によって前記記録媒体を吸着する複数の孔が形成されている、請求項1に記載のインクジェット記録装置。 The transport unit includes an endless belt on which the recording medium is placed,
The inkjet recording apparatus according to claim 1, wherein the endless belt is formed with a plurality of holes for adsorbing the recording medium by a negative pressure by the negative pressure applying unit.
前記搬送板は、複数の貫通孔が形成されており、
前記負圧印加部は、前記貫通孔を介して、前記押圧ローラーの下方の空間、及び、前記記録ヘッドの下方の空間に負圧を印加する、請求項2に記載のインクジェット記録装置。 The transport unit includes a transport plate that supports the endless belt,
The transport plate is formed with a plurality of through holes,
The inkjet recording apparatus according to claim 2, wherein the negative pressure application unit applies a negative pressure to a space below the pressing roller and a space below the recording head via the through hole.
前記負圧印加部は、前記貫通孔及び前記溝を介して、前記押圧ローラーの下方の空間、及び、前記記録ヘッドの下方の空間に負圧を印加する、請求項3に記載のインクジェット記録装置。 The conveying plate has a groove extending along the conveying direction of the recording medium on the endless belt side of the through hole.
The inkjet recording apparatus according to claim 3, wherein the negative pressure application unit applies a negative pressure to a space below the pressing roller and a space below the recording head via the through hole and the groove. .
前記負圧発生部から前記押圧ローラーの下方の空間までの圧損が、前記負圧発生部から前記記録ヘッドの下方の空間までの圧損よりも小さくなるように、前記貫通孔及び前記溝の少なくとも一方が形成されている、請求項3又は請求項4に記載のインクジェット記録装置。 The negative pressure application unit includes a negative pressure generation unit that generates a negative pressure,
At least one of the through hole and the groove so that the pressure loss from the negative pressure generating portion to the space below the pressing roller is smaller than the pressure loss from the negative pressure generating portion to the space below the recording head. The ink jet recording apparatus according to claim 3, wherein the ink jet recording apparatus is formed.
前記押圧ローラーの下方の空間、及び、前記狭隙空間に負圧を印加する第1負圧印加部と、
前記記録ヘッドの下方の空間に負圧を印加する第2負圧印加部と
を備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。 The negative pressure application unit is
A first negative pressure application unit that applies a negative pressure to the space below the pressing roller and the narrow space;
The inkjet recording apparatus according to claim 1, further comprising: a second negative pressure application unit that applies a negative pressure to a space below the recording head.
前記第2負圧印加部は、負圧を発生する第2負圧発生部を備え、
前記第1負圧発生部及び前記第2負圧発生部は、ぞれぞれ、排気口を備える、請求項6に記載のインクジェット記録装置。 The first negative pressure applying unit includes a first negative pressure generating unit that generates a negative pressure,
The second negative pressure applying unit includes a second negative pressure generating unit that generates a negative pressure,
The inkjet recording apparatus according to claim 6, wherein each of the first negative pressure generation unit and the second negative pressure generation unit includes an exhaust port.
前記狭隙空間は、前記狭隙空間の周囲の空間から前記狭隙空間に流入する空気流の速度を、前記狭隙空間に流入する前より、前記狭隙空間に流入した後の方が大きくするように、前記載置面に直交する方向の距離が設定される、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。 A space forming part that forms a narrow space between the recording head and the pressing roller and the mounting surface of the recording medium in the transport unit,
In the narrow space, the velocity of the air flow flowing into the narrow space from the space around the narrow space is greater after flowing into the narrow space than before flowing into the narrow space. The inkjet recording apparatus according to any one of claims 1 to 9, wherein a distance in a direction orthogonal to the placement surface is set as described above.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014231848A JP2016094291A (en) | 2014-11-14 | 2014-11-14 | Inkjet recorder |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family
ID=56071280
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016094291A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019038680A (en) * | 2017-08-28 | 2019-03-14 | キヤノン株式会社 | Conveying device and image forming apparatus |
CN113242771A (en) * | 2018-12-19 | 2021-08-10 | 株式会社Posco | Foreign matter removing type steel plate conveying roller |
-
2014
- 2014-11-14 JP JP2014231848A patent/JP2016094291A/en active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019038680A (en) * | 2017-08-28 | 2019-03-14 | キヤノン株式会社 | Conveying device and image forming apparatus |
CN113242771A (en) * | 2018-12-19 | 2021-08-10 | 株式会社Posco | Foreign matter removing type steel plate conveying roller |
JP2022513988A (en) * | 2018-12-19 | 2022-02-09 | ポスコ | Foreign matter removal type steel plate transfer roll |
JP7251034B2 (en) | 2018-12-19 | 2023-04-04 | ポスコ カンパニー リミテッド | Contaminant removal type steel plate transfer roll |
CN113242771B (en) * | 2018-12-19 | 2023-07-04 | 浦项股份有限公司 | Foreign matter removing type steel plate conveying roller |
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