JP2016090873A - マスクブランクスの製造方法 - Google Patents

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有造 岡村
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佑介 平林
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Abstract

【課題】マスクブランクスの製造方法の提供。
【解決手段】基板と前記基板に成膜される膜とを有するマスクブランクスの製造方法において、前記膜の成膜前に前記基板の成膜面の面形状を測定する基板形状測定工程と、前記成膜面に前記膜を成膜する成膜工程と、前記膜における前記基板とは反対面の面形状を測定する膜形状測定工程と、前記基板形状測定工程により測定した前記基板の面形状の特徴と、前記膜形状測定工程により測定した前記膜の面形状の特徴とを比較する検査工程とを有する、マスクブランクスの製造方法。
【選択図】図3

Description

本発明は、マスクブランクスの製造方法に関する。
マスクブランクスは、基板と基板に成膜される膜とを有する(例えば特許文献1参照)。例えば反射型のマスクブランクスは、基板、反射膜、および吸収膜をこの順で有する。反射膜はEUV(Extreme Ultraviolet)などの露光光を反射し、吸収膜は露光光を吸収する。一方、透過型のマスクブランクスは、基板、および遮光膜を有する。遮光膜は露光光を遮る。遮光膜の代わりに、ハーフトーン型の位相シフト膜が形成されることもある。
マスクブランクスの製造方法は、基板の成膜面を研磨する研磨工程、および基板の成膜面に膜を成膜する成膜工程を有する。成膜工程において成膜された膜をパターン加工することによりフォトマスクが得られる。フォトマスクは露光機に搭載され、フォトマスクのパターンがレジスト膜に転写される。
従来より、マスクブランクスの管理または識別を目的として、マスクブランクスにエリアコードや記号をマーキングする技術が知られていた。これらの例として、光学式読み取りタイプのエリアコードがガラス基板の端面や裏面に形成された金属膜に設けられているマスクブランクス(例えば、特許文献2参照)や、ガラス基板側面(端面)のつや消し部分に、所定の記号がマーキングされたマスクブランクスが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2013−074194号公報 特開2002−116533号公報 特開昭59−15938号公報
基板に識別情報(例えば文字や記号、図形)が付されない場合、マスクブランクスの製造工程の途中で基板の取り違えが生じることがあった。
また、基板に識別情報が付される場合、マスクブランクスの製造工程の途中で識別情報が読み取れなくなることがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、基板が正確に識別できる、マスクブランクスの製造方法の提供を主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
基板と前記基板に成膜される膜とを有するマスクブランクスの製造方法において、
前記膜の成膜前に前記基板の成膜面の面形状を測定する基板形状測定工程と、
前記成膜面に前記膜を成膜する成膜工程と、
前記膜における前記基板とは反対面の面形状を測定する膜形状測定工程と、
前記基板形状測定工程により測定した前記基板の面形状の特徴と、前記膜形状測定工程により測定した前記膜の面形状の特徴とを比較する検査工程とを有する、マスクブランクスの製造方法が提供される。
本発明の一態様によれば、基板が正確に識別できる、マスクブランクスの製造方法が提供される。
本発明の一実施形態による反射型のマスクブランクスを示す図である。 本発明の一実施形態による透過型のマスクブランクスを示す図である。 本発明の一実施形態によるマスクブランクスの製造方法を示すフローチャートである。 (k,l)の組合せが(0,0)、(1,0)、(2,0)、(4,0)のP(x)P(y)によって表される面を示す図である。 (n,m)の組合せが(0,0)、(1,1)、(2,0)、(4,0)のゼルニケ多項式によって表される面を示す図である。 第1変形例によるマスクブランクスの製造方法を示すフローチャートである。 第2変形例によるマスクブランクスの製造方法を示すフローチャートである。 試験例1によるガラス基板の成膜面のz(r,θ)を示す図である。 図8のz(r,θ)から、所定のゼルニケ多項式とその係数Anmとの積の総和(但し、(n,m)の組合せは(0,0)、(1,1)、(1,−1)、(2,0)、および(4,0))を引いた関数を示す図である。 試験例1によるMo/Si多層反射膜におけるガラス基板とは反対面のz(r,θ)を示す図である。 図10のz(r,θ)から、所定のゼルニケ多項式とその係数Anmとの積の総和(但し、(n,m)の組合せは(0,0)、(1,1)、(1,−1)、(2,0)、および(4,0))を引いた関数を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。本明細書において、数値範囲を表す「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味する。
図1は、本発明の一実施形態による反射型のマスクブランクスを示す図である。反射型のマスクブランクス10は、基板11、反射膜12、および吸収膜13をこの順で有する。
基板11は、反射膜12および吸収膜13を支持する。基板11は、透明でも不透明でもよく、ガラス、金属、半導体などで形成される。基板11は、熱膨張係数の小さい石英ガラスまたはチタンドープ石英ガラスで形成されることが好ましい。
反射膜12は、EUVなどの露光光を反射する。反射膜12は、例えば高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層した多層反射膜であってよい。高屈折率層は例えばシリコン(Si)により形成され、低屈折率層は例えばモリブデン(Mo)により形成される。
吸収膜13は、露光光を吸収する。吸収膜13は、例えばタンタル(Ta)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)から選ばれる少なくとも1つの元素を含む単金属、合金、窒化物、酸化物、酸窒化物などにより形成される。
吸収膜13に開口パターンを形成することにより、反射型のフォトマスクが得られる。開口パターンの形成には例えばフォトリソグラフィ法およびエッチング法が用いられ、その際に用いられるレジスト膜がマスクブランクスに含まれてもよい。得られた反射型のフォトマスクは、例えばEUV光源の露光機に搭載される。
尚、反射型のマスクブランクス10は、反射膜12、および吸収膜13以外の膜をさらに有してもよい。例えば、反射膜12と吸収膜13との間に、吸収膜13のエッチングから反射膜12を保護する保護膜(例えばRu、Si、TiOなど)が形成されてもよい。また、吸収膜13を基準として反射膜12とは反対側に、吸収膜13の開口パターンの検査光に対し低反射特性を有する低反射膜(例えばTaONやTaOなど)が形成されてもよい。また、基板11を基準として反射膜12とは反対側に、導電膜(例えばCrNなど)が形成されてもよい。
図2は、本発明の一実施形態による透過型のマスクブランクスを示す図である。透過型のマスクブランクス20は、基板21、および遮光膜22を有する。
基板21は、遮光膜22を支持する。基板21は、透明であり、例えばガラスで形成される。基板21は、熱膨張係数が小さく、かつ露光光に対する透過率が高い石英ガラスで形成されることが好ましい。
遮光膜22は、露光光を遮光する。遮光膜22は、例えばクロム(Cr)などにより形成される。
遮光膜22に開口パターンを形成することにより、透過型のフォトマスクが得られる。開口パターンの形成には例えばフォトリソグラフィ法およびエッチング法が用いられ、その際に用いられるレジスト膜がマスクブランクスに含まれてもよい。得られた透過型のフォトマスクは、例えばArFエキシマレーザ、KrFエキシマレーザ、または水銀ランプなどを光源とする露光機に搭載される。
尚、透過型のマスクブランクス20は、遮光膜22の代わりに、ハーフトーン型の位相シフト膜を有してもよい。位相シフト膜は、フォトマスクを透過する光に位相差を与えることにより、透過光同士の干渉を利用して解像度を向上させる。
図3は、本発明の一実施形態によるマスクブランクスの製造方法を示すフローチャートである。マスクブランクスの製造方法は、研磨工程S11、基板形状測定工程S13、成膜工程S15、膜形状測定工程S17、および検査工程S19を有する。
研磨工程S11では、基板11、21の成膜面11a、21aを研磨する。研磨には、片面研磨機、両面研磨機のいずれを用いてもよいし、その双方を用いてもよい。
基板11、21の成膜面11a、21aの面形状は、基板11、21毎に僅かに異なり、基板11、21毎に固有のものである。
基板形状測定工程S13では、基板11、21の成膜面11a、21aの面形状を測定する。面形状の測定には、レーザー干渉式の平坦度計(例えばZygo社製Verifire、MarkIVや、フジノン社製G310S、Tropel社製FlatMasterなど)やレーザー変位計、超音波変位計、接触式変位計などが用いられる。
成膜工程S15では、基板11、21の成膜面11a、21aに膜を成膜する。膜としては、例えば図1に示す反射膜12や吸収膜13、図2に示す遮光膜22が挙げられる。膜の成膜方法としては、マグネトロンスパッタリングやイオンビームスパッタリングなどが挙げられる。
膜形状測定工程S17では、反射膜12や吸収膜13、遮光膜22における基板とは反対面12a、13a、22aの面形状を測定する。面形状の測定には、レーザー干渉式の平坦度計(例えばZygo社製Verifire、MarkIVや、フジノン社製G310S、Tropel社製FlatMasterなど)やレーザー変位計、超音波変位計、接触式変位計などが用いられる。尚、反射膜12の面形状を測定する場合は、吸収膜13の成膜前に行われる。
検査工程S19では、基板形状測定工程S13により測定した基板の面形状の特徴と、膜形状測定工程S17により測定した膜の面形状の特徴とを比較する。膜の面形状の特徴は、当該膜が成膜される基板の面形状の特徴と対応する。そのため、これらの特徴を比較することにより、基板の識別が可能である。よって、例えば下記(A)、(B)の効果が得られる。
(A)基板に識別情報(例えば文字や記号、図形)が付されない場合、複数の基板がまとめて一のカセットに収容されることなどにより生じうる基板の取り違えが検知できる。尚、識別情報が付されない場合、識別情報を付す加工工程がない分、コストや手間が削減できる。また、識別情報が付されない場合、識別情報が付される場合に生じうる発塵が防止できる。
(B)基板に識別情報が付される場合、基板の成膜面の面形状と識別情報とが対応付けて記録媒体(例えば電子媒体、紙など)に記録されていれば、識別情報の読み取りが困難になったとき、検査工程S19の結果に基づいて識別情報が再交付できる。尚、識別情報としての図形は、バーコード、QRコード(登録商標)などを含む。
ところで、膜における基板とは反対面の面形状は、成膜面の面形状を反映したものであるが、膜の内部応力による歪みの成分を有することがある。この歪みの成分は、基板の中心を頂点とする凸曲面または凹曲面になりやすい。
そこで、検査工程S19では、膜の内部応力による歪みの影響を低減するため、膜形状測定工程S17により測定した膜の面形状をルジャンドル多項式およびゼルニケ多項式の少なくとも一方により表し、膜の面形状の特徴を抽出する。
ルジャンドル多項式は、下記式(1)〜(2)で表される。ルジャンドル多項式を用いる場合、膜の面形状z(x,y)は下記式(3)で表される。
Figure 2016090873
Figure 2016090873
Figure 2016090873
式(1)〜(3)において、(x,y)は直交座標を表す。kは0以上の自然数、lは0以上の自然数である。また、N、Nは2以上の自然数である。N、Nが大きいほど、複雑な面形状が表せるが、計算が煩雑になる。膜の面形状を成分分解する際には、N、Nは5〜9とすれば十分である。aklは、ルジャンドル多項式の係数である。ルジャンドル多項式は直交多項式であるため、aklは周知の式により簡単に算出できる。
図4は、(k,l)の組合せが(0,0)、(1,0)、(2,0)、(4,0)のP(x)P(y)によって表される面を示す図である。図4において、実線は(k,l)の組合せが(0,0)の場合を、破線は(k,l)の組合せが(1,0)の場合を、1点鎖線は(k,l)の組合せが(2,0)の場合を、2点鎖線は(k,l)の組合せが(4,0)の場合をそれぞれ示す。
図4に実線で示すように、(k,l)の組合せが(0,0)のP(x)P(y)によって表される面は、直交座標を設定した平面に対して平行なオフセット面である。
図4に破線で示すように、(k,l)の組合せが(1,0)のP(x)P(y)によって表される面は、直交座標を設定した平面に対して傾斜した平面である。尚、(k,l)の組合せが(0,1)のP(x)P(y)によって表される面も同様に直交座標を設定した平面に対して傾斜した平面である。
図4に1点鎖線で示すように、(k,l)の組合せが(2,0)のP(x)P(y)によって表される面は、断面形状が2次曲線の柱面である。尚、(k,l)の組合せが(0,2)のP(x)P(y)によって表される面も同様に断面形状が2次曲線の柱面である。
図4に2点鎖線で示すように、(k,l)の組合せが(4,0)のP(x)P(y)によって表される面は、断面形状が4次曲線の柱面である。尚、(k,l)の組合せが(0,4)のP(x)P(y)によって表される面も同様に断面形状が4次曲線の柱面である。
検査工程S19では、z(x,y)から所定のakl(x)P(y)を引いたものから特徴を抽出する。これにより、膜の内部応力による歪みの影響が低減でき、基板の識別精度が向上できる。ここで、z(x,y)から除かれる(k,l)の組合せは、少なくとも(0,0)、(0,1)、(1,0)、(0,2)、および(2,0)を含み、(4,0)や(0,4)をさらに含んでもよい。(k,l)の組合せのうち、kおよびlの一方がゼロであり他方が偶数である全ての組合せのルジャンドル多項式は、z(x,y)から除かれることが好ましい。
ゼルニケ多項式は、下記式(4)〜(5)で表される。ゼルニケ多項式を用いる場合、膜の面形状z(r,θ)は下記式(6)で表される。
Figure 2016090873
Figure 2016090873
Figure 2016090873
式(4)〜(6)において、(r,θ)は極座標を表す。nは0以上の自然数であり、nが偶数の場合にはmは−nから+nまでの範囲の偶数のみであり、nが奇数の場合にはmは−nから+nまでの範囲の奇数のみである。また、Nは2以上の自然数である。Nが大きいほど、複雑な面形状が表せるが、計算が煩雑になる。そこで、Nは6とすることが好ましい。Anmは、ゼルニケ多項式の係数である。ゼルニケ多項式は直交多項式であるため、Anmは周知の式により求めることができる。
図5は、(n,m)の組合せが(0,0)、(1,1)、(2,0)、(4,0)のゼルニケ多項式によって表される面を示す図である。図5において、実線は(n,m)の組合せが(0,0)の場合を、破線は(n,m)の組合せが(1,1)の場合を、1点鎖線は(n,m)の組合せが(2,0)の場合を、2点鎖線は(n,m)の組合せが(4,0)の場合をそれぞれ示す。
図5に実線で示すように、(n,m)の組合せが(0,0)のゼルニケ多項式によって表される面は、極座標を設定した平面に対して平行なオフセット面である。
図5に破線で示すように、(n,m)の組合せが(1,1)のゼルニケ多項式によって表される面は、極座標を設定した平面に対して傾斜した平面である。尚、(n,m)の組合せが(1,−1)のゼルニケ多項式によって表される面も同様に極座標を設定した平面に対して傾斜した平面である。
図5に1点鎖線で示すように、(n,m)の組合せが(2,0)のゼルニケ多項式によって表される面は曲面であり、その曲面はz軸に対して線対称な2次曲線をz軸を中心に回転させることにより得られる。
図5に2点鎖線で示すように、(n,m)の組合せが(4,0)のゼルニケ多項式によって表される面は曲面であり、その曲面はz軸に対して線対称な4次曲線をz軸を中心に回転させることにより得られる。
図5に実線、1点鎖線および2点鎖線で示すように、(n,m)の組合せのうち、mがゼロである組合せのゼルニケ多項式によって表される面は、z軸に対して線対称な曲線をz軸を中心に回転させることにより得られ、rのみの関数で表される。
検査工程S19では、z(r,θ)から、所定のゼルニケ多項式とその係数Anmとの積を引いたものから特徴を抽出する。これにより、膜の内部応力による歪みの影響が低減でき、基板の識別精度が向上できる。ここで、z(r,θ)から除かれる(n,m)の組合せは、少なくとも(0,0)、(1,1)、(1,−1)、および(2,0)を含み、(4,0)や(6,0)をさらに含んでもよい。(n,m)の組合せのうち、mがゼロである全ての組合せのゼルニケ多項式は、z(r,θ)から除かれることが好ましい。
ところで、研磨工程S11では研磨パッドおよび基板の少なくとも一方を回転させるため、基板の成膜面は基板の中心を頂点とする凸曲面または凹曲面となることがある。
そこで、検査工程S19では、基板の識別精度をさらに向上させるため、基板形状測定工程S13により測定した基板の面形状をルジャンドル多項式およびゼルニケ多項式の少なくとも一方により表し、基板の面形状の特徴を抽出してもよい。その抽出方法は、膜の面形状の特徴の抽出方法と同様であるので、説明を省略する。
検査工程S19において比較する特徴としては、例えば基板の四隅の高低差、基板に設定されるゾーン同士の高低差などが挙げられる。ゾーンの数は特に限定されないが例えば9〜16である。ゾーン毎に、代表的な高さまたは平均の高さが算出される。これらの特徴は、記録媒体に記録しておく。
図6は、第1変形例によるマスクブランクスの製造方法を示すフローチャートである。本変形例のマスクブランクスの製造方法は、研磨工程S11と成膜工程S15との間に、基板データ測定工程S14をさらに有する。
基板データ測定工程S14では、基板11、21に関するデータを測定する。ここで測定するデータとしては、例えば基板11、21の欠陥情報(欠陥の有無、位置、種類)などが挙げられる。
基板データ測定工程S14は、図6では基板形状測定工程S13の後に行われるが、その順序は逆でもよい。つまり、基板データ測定工程S14は、基板形状測定工程S13の前に行われてもよい。
基板データ測定工程S14により測定した基板11、21のデータは、基板形状測定工程S13により測定した基板11、21の面形状と対応付けて記録媒体に記録される。
また、本変形例のマスクブランクスの製造方法は、成膜工程S15と検査工程S19との間に、膜データ測定工程S16をさらに有する。
膜データ測定工程S16では、基板11、21に成膜される膜に関するデータを測定する。ここで測定するデータとしては、例えば膜の欠陥情報(欠陥の有無、位置、種類)、膜の光学特性などが挙げられる。
膜データ測定工程S16は、図6では膜形状測定工程S17の前に行われるが、その順序は逆でもよい。つまり、膜データ測定工程S16は、膜形状測定工程S17の後に行われてもよい。
膜データ測定工程S16により測定した膜のデータは、膜形状測定工程S17により測定した膜の面形状と対応付けて記録媒体に記録される。
本変形例によれば、基板の面形状と、基板のその他のデータとが対応付けて記録媒体に記録される。且つ、膜の面形状と、膜のその他のデータとが対応付けて記録媒体に記録される。よって、例えば下記(C)〜(D)の効果が得られる。
(C)基板に識別情報(例えば文字や記号、図形)が付されない場合、検査工程S19において基板の取り違えが検知されたときに、基板の各種データと、膜の各種データとの対応付けの修正が可能である。
(D)基板に識別情報が付される場合、識別情報の読み取りが困難になったときに、検査工程S19の結果に基づいて基板の各種データと、膜の各種データとの対応付けが可能である。
図7は、第2変形例によるマスクブランクスの製造方法を示すフローチャートである。本変形例のマスクブランクスの製造方法は、研磨工程S11と基板形状測定工程S13との間に、加工工程S12をさらに有する。
加工工程S12では、基板11、21の成膜面11a、21aの面形状を局所的に修正する。これにより、成膜面11a、21aの面形状による識別性が向上できる。
加工方法としては、イオンビームエッチング法、ガスクラスターイオンビーム(GCIB)エッチング法、プラズマエッチング法、湿式エッチング法、磁性流体による研磨法、回転研磨ツールによる研磨法などが挙げられる。
イオンビームエッチング法、およびガスクラスターイオンビームエッチング法は、ビームの照射位置を変更でき、面形状の局所的な修正に適している。特に、ガスクラスターイオンビームエッチング法が好適である。ガスクラスターイオンビームエッチング法は、ガス状の原子や分子の塊(ガスクラスター)をイオン化、加速して用いる方法である。ガスクラスターのソースガスとしては、SF、Ar、O、N、NF、NO、CHF、CF、C、C、C、SiF、COFなどのガスを単独で、または混合して使用できる。これらの中でもSFおよびNFが好ましい。
磁性流体による研磨法は、研磨粒子を含む磁性流体を用いる方法である。磁性流体は、例えば担体中に非コロイド磁気物質が分散された流体であり、磁界下におかれると、レオロジー特性(粘性、弾性、及び可塑性)が変化する。研磨粒子は、例えばシリカ、酸化セリウム、またはダイヤモンドからなる。
回転研磨ツールによる研磨法は、回転研磨ツールを回転させながら基板に接触させる方法である。回転研磨ツールには、研磨砥粒を含むスラリーが供給される。研磨砥粒は、例えばシリカ、酸化セリウム、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、ダイヤモンド、チタニア、またはゲルマニアなどからなる。
試験例1では、縦152mm、横152mm、厚さ6.35mmのガラス基板の片面全体に、Mo/Si多層反射膜を成膜した。Mo/Si多層反射膜は、厚さ4.5nm±0.1nmのSi層と、厚さ2.3nm±0.1nmのMo層とを交互に積層することで形成した。Si層とMo層とのペア数は40ペアとした。ガラス基板の成膜面の面形状、およびMo/Si多層反射膜におけるガラス基板とは反対面の表面品質領域(中央142mm角)の面形状は、それぞれ、レーザー干渉計(富士フイルム(旧フジノン)社製、G310S)により測定した。
図8は、試験例1によるガラス基板の成膜面のz(r,θ)を示す図である。図9は、図8のz(r,θ)から、所定のゼルニケ多項式とその係数Anmとの積の総和(但し、(n,m)の組合せは(0,0)、(1,1)、(1,−1)、(2,0)、および(4,0))を引いた関数を示す図である。図10は、試験例1によるMo/Si多層反射膜におけるガラス基板とは反対面のz(r,θ)を示す図である。図11は、図10のz(r,θ)から、所定のゼルニケ多項式とその係数Anmとの積の総和(但し、(n,m)の組合せは(0,0)、(1,1)、(1,−1)、(2,0)、および(4,0))を引いた関数を示す図である。
図8〜図11から明らかなように、ゼルニケ多項式を用いてMo/Si多層反射膜の面形状の特徴を抽出することにより、基板の識別性が向上できることがわかる。
以上、マスクブランクスの製造方法の実施形態などについて説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
10 反射型のマスクブランクス
11 基板
11a 基板の成膜面
12 反射膜
12a 反射膜における基板とは反対面
13 吸収膜
13a 吸収膜における基板とは反対面
20 透過型のマスクブランクス
21 基板
21a 基板の成膜面
22 遮光膜
22a 遮光膜における基板とは反対面

Claims (6)

  1. 基板と前記基板に成膜される膜とを有するマスクブランクスの製造方法において、
    前記膜の成膜前に前記基板の成膜面の面形状を測定する基板形状測定工程と、
    前記成膜面に前記膜を成膜する成膜工程と、
    前記膜における前記基板とは反対面の面形状を測定する膜形状測定工程と、
    前記基板形状測定工程により測定した前記基板の面形状の特徴と、前記膜形状測定工程により測定した前記膜の面形状の特徴とを比較する検査工程とを有する、マスクブランクスの製造方法。
  2. 前記検査工程では、前記膜形状測定工程により測定した前記膜の面形状をルジャンドル多項式およびゼルニケ多項式の少なくとも一方により表し、前記膜の面形状の特徴を抽出する、請求項1に記載のマスクブランクスの製造方法。
  3. 前記検査工程では、前記基板形状測定工程により測定した前記基板の面形状をルジャンドル多項式およびゼルニケ多項式の少なくとも一方により表し、前記基板の面形状の特徴を抽出する、請求項1または2に記載のマスクブランクスの製造方法。
  4. 前記成膜工程の前に、前記基板に関するデータを測定する基板データ測定工程と、
    前記成膜工程の後に、前記膜に関するデータを測定する膜データ測定工程とを有し、
    前記基板データ測定工程により測定した前記基板に関するデータは、前記基板形状測定工程により測定した前記基板の面形状と対応付けて記録媒体に記録され、
    前記膜データ測定工程により測定した前記膜に関するデータは、前記膜形状測定工程により測定した前記膜の面形状と対応付けて記録媒体に記録される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマスクブランクスの製造方法。
  5. 前記基板には識別情報が付されており、
    前記基板形状測定工程により測定した前記基板の面形状は、前記識別情報と対応付けて記録媒体に記録される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のマスクブランクスの製造方法。
  6. 前記基板形状測定工程の前に、前記基板の前記成膜面の面形状を局所的に修正する加工工程をさらに有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のマスクブランクスの製造方法。
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