JP2016090756A - 検出装置、検出方法、加熱装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度異常をより確実に検知可能とする。【解決手段】実施形態の検出装置は、複数の検出部のそれぞれは、加熱部の温度を検知する複数の温度検知部をそれぞれ含む。複数の検出部のそれぞれは、温度検知部の検知結果を閾値と比較して加熱部の温度異常を検出する。変更部は、複数の検出部のうち少なくとも1つの検出部に動作異常が検出された場合に、閾値の値を、動作異常が検出される前よりも低い温度に対応する値に変更する。【選択図】図3
Description
本発明は、検出装置、検出方法、加熱装置および画像形成装置に関する。
従来、複数の検知回路を用いて熱異常検知を行う技術が知られている。特許文献1では、複数の定着装置それぞれが複数の温度検知手段を備え、複数の温度検知手段の検知出力に基づき定着装置の状態を検知する構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1の構成では、定着装置内における温度検知手段の構成によっては、定着装置が備える複数の温度検知手段のうち何れかの温度検知手段が故障した場合に、他の温度検知手段が正常であっても、当該定着装置の温度異常が検知できない場合があるという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、温度異常をより確実に検知可能とすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、加熱部の温度を検知する複数の温度検知部をそれぞれ含み、温度検知部の検知結果を閾値と比較して加熱部の温度異常を検出する複数の検出部と、複数の検出部のうち少なくとも1つの検出部に動作異常が検出された場合に、閾値の値を、動作異常が検出される前よりも低い温度に対応する値に変更する変更部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、温度異常をより確実に検知可能となるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、検出装置、検出方法、加熱装置および画像形成装置の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態に適用可能な画像形成装置)
図1は、実施形態に適用可能な画像形成装置の一例の構成を示す。図1において、画像形成装置1は、スキャナ機能、複写機能およびプリンタ機能といった複数の機能を1の筐体で実現させた複合機(MFP:Multi Function Printer)として構成されている。画像形成装置1は、複写機本体10と、自動原稿送り装置(ADF)11と、ステープラおよびシフトトレイ付きのフィニッシャ12と、両面反転ユニット13と、拡張給紙トレイ14と、大容量給紙トレイ15と、1ビン排紙トレイ16と、インサートフィーダ17とを含む、8つのユニットから構成されている。複写機本体10は、原稿画像を読み取り画像データに変換するスキャナユニットと、画像データに従った画像を転写紙などの記録媒体上に形成する画像形成ユニットとを備える。
図1は、実施形態に適用可能な画像形成装置の一例の構成を示す。図1において、画像形成装置1は、スキャナ機能、複写機能およびプリンタ機能といった複数の機能を1の筐体で実現させた複合機(MFP:Multi Function Printer)として構成されている。画像形成装置1は、複写機本体10と、自動原稿送り装置(ADF)11と、ステープラおよびシフトトレイ付きのフィニッシャ12と、両面反転ユニット13と、拡張給紙トレイ14と、大容量給紙トレイ15と、1ビン排紙トレイ16と、インサートフィーダ17とを含む、8つのユニットから構成されている。複写機本体10は、原稿画像を読み取り画像データに変換するスキャナユニットと、画像データに従った画像を転写紙などの記録媒体上に形成する画像形成ユニットとを備える。
図2を用いて、図1に示した複写機本体10が備える画像形成ユニットの例について説明する。図2は、実施形態に適用可能な画像形成ユニット100の一例の構成を示す。図2に例示する画像形成ユニット100は、無端状移動手段である搬送ベルト105に沿ってC(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)およびBK(Black)各色の画像をそれぞれ形成する画像形成部106C、106M、106Yおよび106BKが並べられた構成を備え、所謂タンデムタイプと呼ばれる。図2に例示される画像形成ユニット100は、画像データに従い露光を行った感光体ドラムから記録媒体に対して直接的に画像を転写する、直転方式が採用されている。
画像形成ユニット100において、給紙トレイ101は、例えば大容量給紙トレイ15に対応する。この給紙トレイ101から給紙ローラ102と分離ローラ103とにより分離給紙される用紙(記録媒体)104を搬送する搬送ベルト105に沿って、この搬送ベルト105の搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部106BK、106Y、106Mおよび106Cが配列されている。これら複数の画像形成部106BK、106Y、106Mおよび106Cは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。
すなわち、例えば画像形成部106BKは、感光体ドラム109BKと、帯電器110BKと、現像器112BKと、除電器113BKと、LEDA(レーザダイオードアレイ)ヘッド114BKとを有し、感光体ドラム109BKに対して搬送ベルト105に対向する位置に転写器115BKを有する。
同様に、各画像形成部106Y、106Mおよび106Cは、感光体ドラム109Y、感光体ドラム109Mおよび感光体ドラム109Cと、帯電器110Y、帯電器110Mおよび帯電器110Cと、現像器112Y、現像器112Mおよび現像器112Cと、除電器113Y、除電器113Mおよび除電器113Cと、LEDAヘッド114Y、LEDAヘッド114MおよびLEDAヘッド114Cとをそれぞれ有する。また、各画像形成部106Y、106Mおよび106Cは、各感光体ドラム109Y、感光体ドラム109Mおよび感光体ドラム109Cに対して、それぞれ搬送ベルト105に対向する位置に転写器115Y、115Mおよび115Cを有する。
以下では、繁雑さを避けるため、画像形成部106BK、106Y、106Mおよび106Cを、画像形成部106BKにより代表させて説明を行う。また、以下では、感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109BKについて、これらを特に区別する必要のない場合は、感光体ドラム109として説明を行う。
搬送ベルト105は、回転駆動される駆動ローラ107と従動ローラ108とに巻回されたエンドレスのベルトである。この駆動ローラ107は、図示されない駆動モータにより回転駆動させられ、この駆動モータと、駆動ローラ107と、従動ローラ108とが搬送ベルト105を移動させる駆動手段として機能する。
画像形成に際して、給紙トレイ101に収納された用紙104は、給紙ローラ102により最も上のものから順に送り出され、用紙104の位置合わせを行うためのレジストセンサ121で先端を検知されて分離ローラ103に送り込まれる。用紙104は、分離ローラ103から送り出されて搬送ベルト105に到達し、静電吸着作用により搬送ベルト105に吸着され、回転駆動される搬送ベルト105により最初の画像形成部106BKに搬送され、ここで、ブラックのトナー画像を転写される。
画像形成部106BKは、感光体としての感光体ドラム109BKと、この感光体ドラム109BKの周囲に配置された帯電器110BKと、LEDA(発光ダイオードアレイ)ヘッド114BKと、現像器112BKと、感光体クリーナ(図示しない)と、除電器113BKとを含む。LEDAヘッド114BKは、例えば、多数のレーザダイオードが、感光体ドラム109BKに対して主走査方向に、直線状にレーザビームが照射されるように並べて構成される。
画像形成に際し、感光体ドラム109BKの外周面は、暗中にて帯電器110BKにより一様に帯電された後、LEDAヘッド114BKからの色BKの画像データに対応した照射光により露光され、静電潜像を形成される。現像器112BKは、この静電潜像をブラックのトナーにより可視像化する。これにより、感光体ドラム109BK上にブラックのトナー画像が形成される。
ここで、LEDAヘッド114BKの1回の点灯で感光体ドラム109BKに対して1ライン分の露光が行われ、1回の主走査方向の走査が行われる。感光体ドラム109BKを予め定められた角速度で回転させると共に、LEDAヘッド114BKを予め定められた周期で点灯させることで、等間隔の各ラインの露光が行われる。
感光体ドラム109BK上に形成されたトナー画像は、感光体ドラム109BKと搬送ベルト105上の用紙104とが接する位置(転写位置)で、転写器115BKの働きにより用紙104上に転写される。この転写により、用紙104上にブラックのトナーによる画像が形成される。
トナー画像の転写が終了した感光体ドラム109BKは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナにより払拭された後、除電器113BKにより除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、画像形成部106BKでブラックのトナー画像を転写された用紙104は、搬送ベルト105によって次の画像形成部106Yに搬送される。画像形成部106Yでは、上述した画像形成部106BKでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム109Y上にイエローのトナー画像が形成され、そのトナー画像が用紙104上に形成されたブラックの画像に重畳されて転写される。用紙104は、さらに次の画像形成部106Mおよび106Cに順次搬送され、同様の処理により、感光体ドラム109M上に形成されたマゼンタのトナー画像と、感光体ドラム109C上に形成されたシアンのトナー画像とが、用紙104上に順次重畳されて転写される。こうして、用紙104上にフルカラーの画像が形成される。
このフルカラーの画像が形成された用紙104は、搬送ベルト105から剥離されて定着装置116に送り込まれる。定着装置116は、定着ローラ123aと、定着ローラ123aに接する加圧ローラ123bと、詳細を後述する加熱装置とを含み、加圧ローラ123bが定着ローラ123aに対して所定の圧力を加えるように構成される。定着ローラ123aは、加熱装置に含まれる複数のヒータによって一定温度に加熱制御される。また、定着ローラ123aおよび加圧ローラ123bのうち少なくとも一方が、搬送ベルト105の搬送速度に対応する角速度で回転駆動される。
用紙104は、定着装置116において、定着ローラ123aと加圧ローラ123bとの間を通過する際に加熱されると共に圧力を加えられる。この加熱および加圧により、用紙104上の各色のトナー画像が用紙104に定着される。定着装置116から排出された用紙104は、例えば光の反射を利用して用紙104の存在を検知する排紙センサ122に先端を検知され、排紙される。
なお、上述では、画像形成ユニット100が画像を形成する記録媒体が紙であるように説明したが、これはこの例に限定されない。すなわち、画像形成ユニット100が画像を形成する記録媒体は、フィルムなど他の材質であってもよい。
(実施形態に係る加熱装置)
次に、実施形態に係る加熱装置について説明する。図3は、実施形態に係る加熱装置の一例の構成を示す。図3において、加熱装置2は、加熱部200および210と、温度制御器202および214と、検出部40と、給電遮断回路20と、駆動回路27および28とを含む。これらのうち、加熱部200および210、ならびに、温度制御器202および214は、定着装置116に含まれる。
次に、実施形態に係る加熱装置について説明する。図3は、実施形態に係る加熱装置の一例の構成を示す。図3において、加熱装置2は、加熱部200および210と、温度制御器202および214と、検出部40と、給電遮断回路20と、駆動回路27および28とを含む。これらのうち、加熱部200および210、ならびに、温度制御器202および214は、定着装置116に含まれる。
加熱部200は、例えば、ヒータ201を含み、定着装置116に含まれる加圧ローラ123bを加熱する。ヒータ201は、後述する給電遮断回路20に含まれるヒータ駆動回路22により、温度制御器202を介して駆動されて発熱する。温度制御器202は、例えばサーモスタットであって、ヒータ201の温度に応じて作動してヒータ201の発熱を制御する。加熱部200は、これらヒータ201および温度制御器202により、予め定められた温度範囲に温度制御されて、加圧ローラ123bを加熱する。
同様に、加熱部210は、ヒータ211、212および213を含み、定着装置116に含まれる定着ローラ123aを加熱する。ヒータ211、212および213は、ヒータ駆動回路22により、例えばサーモスタットである温度制御器214を介して駆動されて発熱する。加熱部210は、これらヒータ211、212および213、ならびに、温度制御器214により、予め定められた温度範囲に温度制御されて、定着ローラ123aを加熱する。
なお、図3では、加圧ローラ123bを加熱する加熱部200が1つのヒータ201を含み、定着ローラ123aを加熱する加熱部210が3つのヒータ211、212および213を含むように説明したが、これはこの例に限定されない。加熱部200が2以上のヒータを含んでもよいし、加熱部210が4つ以上のヒータを含んでもよい。また、加熱部210は、1つまたは2つのヒータを含むようにしてもよい。
給電遮断回路20は、各ヒータ201、211、212および213への給電および給電の遮断を行う。給電遮断回路20は、ヒータ駆動回路22と、リレー23および24と、保護用のダイオード25とを含む。各リレー23および24は、駆動回路27および28によりそれぞれ駆動される。ヒータ用電源26がリレー23および24の接点を介してヒータ駆動回路22にそれぞれ供給される。ヒータ駆動回路22は、リレー23および24を介して供給されたヒータ用電源26により、各ヒータ201、211、212および213を共通に駆動する。
この給電遮断回路20によれば、駆動回路27および28のうち少なくとも一方の出力が例えば0になることで、リレー23および24の接点が開状態になり、各ヒータ201、211、212および213への給電が遮断される。
検出部40は、第1温度検知部60a、第2温度検知部60b、第3温度検知部61aおよび第4温度検知部61bの複数の温度検知部と、信号切替回路62と、故障検知回路63aおよび63b(故障検知回路(#1)、(#2))と、高温検出コンパレータ回路64aおよび64b(高温検出コンパレータ回路(#1)、(#2))と、CPU(Central Processing Unit)65aおよび65b(CPU(#1)、(#2))と、暴走検出回路66aおよび66b(暴走検出回路(#1)、(#2))とを含む。
第1温度検知部60a、第2温度検知部60b、第3温度検知部61aおよび第4温度検知部61bは、それぞれ温度センサであって、例えば検知対象の温度が高くなるに連れ検知信号の電圧値が高くなる。第1温度検知部60aおよび第2温度検知部60bは、それぞれ加熱部200の温度を検知して検知信号を出力する。また、第3温度検知部61aおよび第4温度検知部61bは、それぞれ加熱部210の温度を検知して検知信号を出力する。
なお、図3の例では、加熱部200および210にそれぞれ2つの温度検知部が設けられているが、これはこの例に限定されず、加熱部200および210にそれぞれ3つ以上の温度検知部を設けてもよい。また、加熱部200および210に設ける温度検知部の数は、同一でなくてもよい。
第1温度検知部60aおよび第3温度検知部61aから出力される検知信号は、それぞれ高温検出コンパレータ回路64a(高温検出コンパレータ回路#1)に供給される。また、第2温度検知部60bおよび第4温度検知部61bから出力される検知信号は、それぞれ高温検出コンパレータ回路64b(高温検出コンパレータ回路#2)に供給される。
高温検出コンパレータ回路64aは、第1温度検知部60aおよび第3温度検知部61aから供給された各検知信号のうち、電圧値の高い方の検知信号を選択し、選択された検知信号の電圧値と閾値とを比較する。高温検出コンパレータ回路64aは、選択された検知信号の電圧値が閾値よりも高い場合、H(ハイ)レベルの信号を比較結果として出力する。例えば、各ヒータへの給電開始から加熱部200および210の温度が安定するまでの所定時間を経過した後に、高温検出コンパレータ回路64aからHレベルの出力信号が出力された場合に、加熱部200および210のうち少なくとも一方が温度異常となっていると判定する。なお、温度異常とは、対象部位が想定以上の温度になったことをいう。
一方、高温検出コンパレータ回路64aは、選択された検知信号の電圧値が閾値よりも低い場合、L(ロー)レベルの信号を比較結果として出力する。この場合には、加熱部200および210共に温度異常となっておらず、温度が正常な状態であると判定する。高温検出コンパレータ回路64aから比較結果として出力された出力信号は、信号切替回路62に供給される。
同様に、高温検出コンパレータ回路64bは、第2温度検知部60bおよび第4温度検知部61bから供給された各検知信号のうち、電圧値の高い方の検知信号を選択し、選択された検知信号の電圧値と閾値とを比較する。高温検出コンパレータ回路64bは、選択された検知信号の電圧値が閾値よりも高い場合、Hレベルの信号を、当該電圧値が閾値よりも低い場合、Lレベルの信号を、それぞれ比較結果として出力する。高温検出コンパレータ回路64bから比較結果として出力された出力信号は、信号切替回路62に供給される。
なお、実施形態に係る高温検出コンパレータ回路64aは、故障検知回路63bから供給される故障検知信号により、閾値を変更することができる。また、高温検出コンパレータ回路64bは、故障検知回路63aから供給される故障検知信号により、閾値を変更することができる。故障検知回路63bは、CPU65bから出力される判定出力に基づき故障検知を行い、さらに、第1温度検知部60aおよび第3温度検知部61aから高温検出コンパレータ回路64aまでの経路における断線をチェックし、故障または断線が検知された場合に、高温検出コンパレータ回路64aの閾値を変更するための故障検知信号を出力する。同様に、故障検知回路63aは、CPU65aから出力される判定出力に基づき故障検知を行い、さらに、第2温度検知部60bおよび第4温度検知部61bから高温検出コンパレータ回路64bまでの経路における断線をチェックし、故障または断線が検知された場合に、高温検出コンパレータ回路64bの閾値を変更するための故障検知信号を出力する。
故障検知回路63aから出力される故障検知信号は、高温検出コンパレータ回路64bと信号切替回路62とに供給され、故障検知信号63bは、高温検出コンパレータ回路64aと信号切替回路62とに供給される。
ここで、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bの構成の例について説明する。なお、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bは、同一の構成で実現可能であるので、ここでは、高温検出コンパレータ回路64aを例にとって説明する。
図4は、実施形態に適用可能な高温検出コンパレータ回路64aの一例の回路を示す。コンパレータ70は、例えばオペアンプを用いた一般的な構成を適用可能である。コンパレータ70に対して、電源として、電圧(+V)および電圧(−V)が供給される。この例では、コンパレータ70は、反転入力端(−)に入力された基準電圧と、非反転入力端(+)に入力された対象電圧とを比較して、対象電圧が基準電圧よりも高ければ、例えば電圧(+V)と電圧値の等しい信号を、Hレベルの信号として出力する。一方、コンパレータ70は、対象電圧が基準電圧よりも低ければ、例えば電圧(−V)と電圧値の等しい信号を、Lレベルの信号として出力する。
コンパレータ70の非反転入力端に対して、抵抗R1を介してダイオードD1およびD2のカソードがそれぞれ接続される。ダイオードD1のアノードには、例えば第1温度検知部60aから出力された検知信号(A)が入力される。また、ダイオードD2のアノードには、第3温度検知部61aから出力された検知信号(B)が入力される。ダイオードD1およびD2の働きにより、検知信号(A)および検知信号(B)のうち電圧の高い方の信号が、抵抗R1を介して、対象電圧としてコンパレータ70の非反転入力端に入力される。
抵抗R3は、一端に例えば電圧(+V)が供給され、他端が抵抗R4を介して接地され、抵抗R3および抵抗R4の接続点が抵抗R2を介してコンパレータ70の反転入力端に接続される。したがって、電圧(+V)が抵抗R3と抵抗R4とにより分圧され、分圧電圧が、抵抗R2を介して、基準電圧としてコンパレータ70の反転入力端に入力される。この基準電圧の電圧値が、高温検出コンパレータ回路64aが検知信号(A)および検知信号(B)を判定する際の閾値となる。
抵抗R3およびR4の接続点は、さらに、スイッチ素子Q1のドレインに接続される。スイッチ素子Q1は、ソースが抵抗R5を介して接地され、ゲートに、故障検知回路64bから出力された故障検知信号が入力される。高温検出コンパレータ回路64aは、故障検知回路64bからスイッチ素子Q1のオフ電圧の故障検知信号が入力された場合、抵抗R3およびR4の接続点から、電圧(+V)を抵抗R3およびR4で分圧した電圧が第1の閾値に対応する電圧として取り出される。
一方、高温検出コンパレータ回路64aは、故障検知回路64aから、スイッチ素子Q1のゲートに対して、スイッチ素子Q1のオン電圧の故障検知信号が入力された場合、抵抗R4に対して抵抗R5が並列接続されるため、電圧(+V)を分圧する分圧抵抗が変化する。これにより、抵抗R3およびR4の接続点から取り出される電圧は、電圧(+V)を抵抗R3およびR4で分圧した電圧よりも低い電圧となる。すなわち、コンパレータ70の反転入力端に入力される基準電圧の電圧値が、オン電圧の故障検知信号の入力前に比べて低電圧となり、高温検出コンパレータ回路64aの閾値が、第1の閾値よりも低い第2の閾値となる。
CPU65aおよび65bは、それぞれ、自身が正常に動作しているか否かを監視している。このCPU自身が正常に動作しているか否かの判定は、例えば、既知の技術であるウォッチドッグタイマを用いて行うことができる。ウォッチドッグタイマは、ウォッチドッグデバイスがCPU上で動作する制御プログラムの各処理に定期的に信号を送信させ、一定周期を経過して信号が送信されなかった処理がある場合に、CPUの暴走など、CPUが正常に動作していないと判定する。
図3の例では、CPU65aおよび65bは、それぞれ、ウォッチドッグデバイスを、CPU本体とは独立して動作可能に内蔵しているものとする。一例として、CPU65aに内蔵されるウォッチドッグデバイスは、ウォッチドッグタイマによりCPU65aが正常に動作していないと判定した場合、その旨示す暴走検出信号RをCPU65aの所定のピンから出力する。例えば、CPU65aに内蔵されるウォッチドッグデバイスは、CPU65aが正常に動作していないと判定した場合に、暴走検出信号RとしてLレベルの信号を出力し、CPU65aが正常に動作している場合に、暴走検出信号RとしてHレベルの信号を出力する。
なお、CPUの暴走検出は、ウォッチドッグタイマに限らず、他の技術を用いて行ってもよい。例えば、特許文献2に記載されるように、未定義命令実行検出、特権命令違反、メモリ境界アクセス違反などを用いてCPU65aおよび65bの暴走を検出してもよい。
暴走検出回路66aおよび66b(暴走検出回路(#1)、(#2))は、それぞれCPU65aおよび65bの暴走を検出する。暴走検出回路66aおよび66bのそれぞれは、CPU65aおよび65bそれぞれから暴走検出信号Rとクリア信号Cとが供給される。クリア信号Cは、供給が途絶えた場合に、CPU65aが正常に動作していない可能性があると判定できる。
暴走検出回路66aおよび66bは、暴走検出信号Rおよびクリア信号Cとで論理演算を行うことで、各CPU65aおよび65bが暴走しているか否かを判定する。例えば、暴走検出回路66aは、フリップフロップ回路を含み、このフリップフロップ回路は、クリア信号CによりHレベルの信号を出力し、所定のクリア信号Cが供給されない場合に、Lレベルの信号を出力するように構成される。各暴走検出回路66aおよび66bは、暴走検出信号Rおよびクリア信号Cをそれぞれ反転させて論理積を取ることで、暴走検出信号RがHレベルであり、且つ、クリア信号Cが取得できた場合にHレベルの信号を出力し、それ以外の場合にLレベルの信号を出力する。
暴走検出回路66aおよび66bの出力信号は、それぞれ駆動回路27および28に供給される。駆動回路27および28には、さらに、CPU65aおよび65bから、リレー駆動制御信号が供給される。リレー駆動制御信号は、リレー23および24をオン状態とする場合にHレベルとなる信号である。駆動回路27は、暴走検出回路66aの出力信号と、CPU65aから供給されたリレー駆動制御信号との論理積を取り、Hレベルの信号が出力された場合に、リレー23および24に対して接点を閉状態とする駆動信号を供給する。駆動回路28も同様に、暴走検出回路66bの出力信号と、CPU65bから供給されたリレー駆動制御信号との論理積を取り、Hレベルの信号が出力された場合に、リレー23および24に対して接点を閉状態とする駆動信号を供給する。
CPU暴走時には、CPUの挙動を制御できない可能性がある。そのため、CPU65aおよび65bのうち少なくとも一方に暴走が検出された場合には、上述のようにして、CPU65aおよび66bの制御に依らず、給電遮断回路20を直接的に作動させるようにできる。
また、CPU65aは、高温検出コンパレータ回路64aの出力信号に基づき、加熱部200および210のうち少なくとも一方が温度異常になっているか否かを判定する。CPU65aは、加熱部200および210のうち少なくとも一方が温度異常になっていると判定した場合、駆動回路27に対して各ヒータへの給電を遮断させる駆動制御信号を出力する。駆動回路27は、この駆動制御信号に従い、リレー23および24それぞれの接点を開状態とする。すなわち、CPU65a(およびCPU65b)は、加熱部200および210の温度異常の有無を判定する判定部として機能する。
また、CPU65aおよび65bは、それぞれ高温検出コンパレータ回路64aおよび64bの出力信号に基づき、各高温検出コンパレータ回路64aおよび64bによる温度異常の検出処理が正常に行われているか否かを判定する。さらに、上述したように、CPU65aおよび65bは、それぞれ自身が暴走しているか否かを監視している。また、CPU65aおよび65bは、通常の状態では、暴走検出信号66aおよび66bとしてクリア信号Cを出力している。暴走検出回路66aおよび66bは、CPUの暴走や故障でクリア信号Cを受け取れない場合や、CPU自身の監視によって暴走が検知された場合に、Lレベルの信号を出力するように作動する。
信号切替回路62は、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bの各出力信号の状態に基づくCPU65aおよび65bによる判定結果と、故障検知回路63aおよび63bから出力された各故障検知信号とに基づき、CPU65aおよび65bに対して出力する信号である、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bの出力信号の経路を切り替える。
また、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bが温度異常を判定するための閾値は、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bの各出力信号の状態に基づくCPU65aおよび65bの判定結果と、故障検知回路63aおよび63bから出力された各故障検知信号とに基づき、第1の閾値と、第1の閾値よりも低い第2の閾値との何れかに設定される。
(実施形態に係る異常処理)
次に、実施形態に係る温度異常検出処理について、より具体的に説明する。図5は、実施形態に係る温度異常検出処理を概略的に示す一例のフローチャートを示す。なお、図5のフローチャートによる処理の実行に先立って、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bは、スイッチ素子Q1のオフ電圧の故障検知信号がそれぞれ入力され、閾値が第1の閾値とされているものとする。また、図示されないタイマにより、加熱部200および210における加熱が開始されてからの経過時間が計測される。
次に、実施形態に係る温度異常検出処理について、より具体的に説明する。図5は、実施形態に係る温度異常検出処理を概略的に示す一例のフローチャートを示す。なお、図5のフローチャートによる処理の実行に先立って、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bは、スイッチ素子Q1のオフ電圧の故障検知信号がそれぞれ入力され、閾値が第1の閾値とされているものとする。また、図示されないタイマにより、加熱部200および210における加熱が開始されてからの経過時間が計測される。
図5のフローチャートにおいて、ステップS100で、検出部40は、CPU65aおよび65bそれぞれが正常に動作しているか否かを判定する。若し、ステップS100で、CPU65aおよび65bのうち少なくとも一方が正常に動作していないと判定された場合、処理がステップS104に移行され、加熱部200および210への給電を遮断する処理が実行される。なお、ステップS100でCPU65aおよび65bのうち少なくとも一方が正常に動作していないと判定された場合に、処理を後述するステップS105に移行させてもよい。
一方、ステップS100でCPU65aおよび65bが正常に動作していると判定された場合、処理がステップS101に移行される。ステップS101では、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bによる閾値判定が行われる。より具体的には、ステップS101において、高温検出コンパレータ回路64aは、第1温度検知部60aおよび第3温度検知部61aの各検知信号に対して閾値判定を行う。同様に、高温検出コンパレータ回路64bは、第2温度検知部60bおよび第4温度検知部61bの各検知信号に対して閾値判定を行う。高温検出コンパレータ回路64aおよび64bは、それぞれ、閾値判定の結果を示す出力信号を出力する。高温検出コンパレータ回路64aおよび64bから出力された各出力信号は、信号切替回路62を介してCPU65aおよび65bにそれぞれ供給される。
次のステップS102で、CPU65aおよび65bは、それぞれ、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bの出力信号の電圧値がLレベル、Hレベル、ならびに、LレベルおよびHレベル以外の何れであるかを判定する。CPU65aおよび65bは、ステップS102で、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bの出力信号の電圧値が共にLレベルであると判定した場合、処理をステップS100に戻し、温度異常検出処理を継続させる。
また、CPU65aおよび65bは、ステップS102で、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bの少なくとも一方の出力信号の電圧値がLレベルおよびHレベルの何れでもないと判定した場合、処理をステップS105に移行させ、異常処理を実行する。
すなわち、OPアンプを利用した一般的なコンパレータとして構成さた高温検出コンパレータ回路64aおよび64bは、反転入力端および非反転入力端に対する入力信号の電圧差に応じてHレベルおよびLレベルの何れかの電圧値の出力信号を出力する。したがって、例えば高温検出コンパレータ回路64aの出力信号の電圧値がHレベルおよびLレベルの何れでもない場合、高温検出コンパレータ回路64a自身が故障しているか、高温検出コンパレータ回路64aからCPU65aまでの経路において断線などの異常が発生したと考えることができる。
なお、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bは、反転入力端および非反転入力端に対する入力信号の電圧差が0であれば、出力信号の電圧値も0となる。しかしながら、アナログ信号として出力される第1温度検知部60a、第2温度検知部60b、第3温度検知部61aおよび第4温度検知部61bの出力信号の電圧値が正確に基準電圧の電圧値と等しくなる可能性は、極めて小さいと考えられるため、このような状態は無視してよい。
さらに、CPU65aおよび65bは、ステップS102で、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bの少なくとも一方の出力信号の電圧値がHレベルであると判定した場合、処理をステップS103に移行させる。ステップS103で、CPU65aおよび65bは、上述したタイマを参照し、加熱部200および210の加熱が開始されてから所定時間が経過したか否かを判定する。ここで、所定時間は、加熱部200および210の加熱が開始されてから、加熱部200および210の温度が所定温度に達するまでの時間であり、装置の仕様などにより既知である。
若し、所定時間が経過していると判定した場合、CPU65aおよび65bは、処理をステップS104に移行させる。例えば、CPU65aに対して高温検出コンパレータ回路64aからHレベルの出力信号が入力された場合、ステップS104で、CPU65aは、Lレベルのリレー駆動制御信号を駆動回路27に供給する。駆動回路27は、このリレー駆動制御信号と、暴走検出回路66aから暴走検出信号との論理積を取る。リレー駆動制御信号がLレベルなので、駆動回路27は、リレー23および24の接点を開状態とする駆動信号を出力し、加熱部200および210への給電を遮断する。
一方、ステップS103で、所定時間が経過してないと判定した場合、CPU65aおよび65bは、処理をステップS105に移行させて異常処理を実行する。上述と同様にCPU65aに対して高温検出コンパレータ回路64aからHレベルの出力信号が入力された場合、高温検出コンパレータ回路64a自身が故障しているか、高温検出コンパレータ回路64aからCPU65aまでの経路において断線などの異常が発生したと考えることができる。
ステップS105の異常処理について説明する。第1に、ステップS105では、故障検知回路63aおよび63b、ならびに、CPU65aおよび65bは、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bのうち、少なくとも異常が検出されていない側のコンパレータ回路の閾値を第1の閾値から第2の閾値に変更するように、故障検知信号を設定する。
例えば、ステップS102またはステップS103において高温検出コンパレータ回路64aの出力信号に基づき異常が検出された場合には、故障検知回路63aから出力される故障検知信号の設定により、高温検出コンパレータ回路64bの閾値を第1の閾値から第2の閾値に変更する。また、ステップS100でCPU65aが正常に動作してないとされた場合も同様に、故障検知回路63bから出力される故障検知信号の設定により、高温検出コンパレータ回路64bの閾値を第1の閾値から第2の閾値に変更するようにできる。
第2に、ステップS105では、信号切替回路62が、CPU65aおよび65bから出力される信号に従い、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bと、CPU65aおよび65bとの間の信号経路を切り替える。
例えば、ステップS102またはステップS103において高温検出コンパレータ回路64aの出力信号に基づき異常が検出された場合には、信号切替回路62は、CPU65aおよび65bの出力に基づき、高温検出コンパレータ回路64bの出力信号をCPU65aおよび65bにそれぞれ入力されるように、信号経路を切り替える。
この場合、CPU65aおよび65bは、第1温度検知部60aおよび第3温度検知部61aと、第2温度検知部60bおよび第4温度検知部61bとのうち、異常が発生していない側の検知部の組による検知信号を用いて温度異常の判定を行う。このとき、各高温検出コンパレータ回路64aおよび64bのうち対応する回路の閾値が、通常の場合よりも低い第2の閾値に設定されている。そのため、例えば想定外の使用環境で温度が急上昇するような場合にも、より確実に温度異常を検知でき、温度制御器202および214などのハードウェアの温度制御手段に比べて高速に加熱部200および210の加熱を停止させることが可能となる。
また、ステップS100で例えばCPU65aが正常に動作してないとされた場合には、信号切替回路62は、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bそれぞれの出力信号がCPU65bに入力されるように、信号経路を切り替えるようにできる。
この場合、CPU65bは、第1温度検知部60a、第2温度検知部60b、第3温度検知部61aおよび第4温度検知部61b全ての検知信号を用いて温度異常の判定を行う。このとき、各高温検出コンパレータ回路64aおよび64bの閾値が、通常の場合よりも低い第2の閾値に設定されている。そのため、例えば想定外の使用環境で温度が急上昇するような場合にも、より確実に温度異常を検知でき、温度制御器202および214などのハードウェアの温度制御手段に比べて高速に加熱部200および210の加熱を停止させることが可能となる。
実施形態に係る信号切替回路62の機能について説明する。信号切替回路62は、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bと、CPU65aおよび65bとを接続する信号経路を切り替えるためのスイッチ機能を備える。
CPU65aおよび65bは、それぞれ、入力端INと、出力端OUTおよび出力端Rとを備える。入力端INは、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bの出力信号が入力可能となっている。出力端OUTは、図5のフローチャートにおけるステップS102およびステップS103の判定結果が出力される。出力端Rは、図5のフローチャートにおけるステップS100でCPUが暴走していることを示す暴走検出信号Rが出力される。
また、信号切替回路62のスイッチ部の切り替え信号を書き込むレジスタは、それぞれ、故障検知回路63aおよび63bから出力された故障検知信号が書き込まれる。高温検出コンパレータ回路64aおよび64bは、これらのレジスタから故障検知信号をそれぞれ読み込んでそれぞれのスイッチ素子Q1のゲート入力とすることで、第1の閾値および第2の閾値が設定される。
すなわち、信号切替回路62のスイッチ部は、この切り替え制御信号により、高温検出コンパレータ回路64aからCPU65aまでの各経路において断線などの異常が発生した場合と、高温検出コンパレータ回路64bからCPU65bまでの各経路において断線などの異常が発生した場合とのうち少なくとも一方の場合に、該当する回路に対応するレジスタにスイッチ素子Q1のオン電圧に対応する故障検知信号が書き込まれ、高温検出コンパレータ回路64aおよび64bのうち該当する回路の閾値が第2の閾値に設定される。
この場合、CPU65aおよび65bは、第1温度検知部60aおよび第3温度検知部61aと、第2温度検知部60bおよび第4温度検知部61bとのうち、断線などの異常が発生していない側の検知信号を用いて温度異常の判定を行う。このとき、各高温検出コンパレータ回路64aおよび64bのうち対応する回路の閾値が、通常の場合よりも低い第2の閾値に設定されている。そのため、例えば想定外の使用環境で温度が急上昇するような場合にも、より確実に温度異常を検知でき、温度制御器202および214などのハードウェアの温度制御手段に比べて高速に加熱部200および210の加熱を停止させることが可能となる。
このように、実施形態では、第1温度検知部60aおよび第3温度検知部61aの組と、第2温度検知部60bおよび第4温度検知部61bの組とのうち一方の検知信号による温度異常の判定を正常に実行できない場合、CPU65aおよび65bは、正常な温度異常の判定が可能な検知部の組による検知信号を共通に用いて温度異常の判定を行う。この場合においても、各高温検出コンパレータ回路64aおよび64bのうち正常な温度異常の判定が可能な検知部の組に対応する回路における閾値が、通常の場合よりも低い第2の閾値に設定されている。そのため、例えば想定外の使用環境で温度が急上昇するような場合にも、高速に対応できる。
また、実施形態では、CPU65aおよび65bのうち一方が正常に動作していないと判定された場合、正常に動作しているCPUは、第1温度検知部60a、第2温度検知部60b、第3温度検知部61aおよび第4温度検知部61b全ての検知信号を用いて温度異常の判定を行うようにできる。この場合において、各高温検出コンパレータ回路64aおよび64bの閾値が、通常の場合よりも低い第2の閾値に設定されているので、より確実に温度異常を検知でき、想定外の使用環境で異常時の温度上昇が速い場合にも高速に対応できる。
なお、上述の実施形態は、本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形による実施が可能である。
1 画像形成装置
20 給電遮断回路
22 ヒータ駆動回路
23,24 リレー
27,28 駆動回路
60a 第1温度検知部
60b 第2温度検知部
61a 第3温度検知部
61b 第4温度検知部
62 信号切替回路
63a,63b 故障検知回路
64a,64b 高温検出コンパレータ回路
65a,65b CPU
66a,66b 暴走検出回路
70 コンパレータ
116 定着装置
123a 定着ローラ
123b 加圧ローラ
200,210 加熱部
201,211,212,213 ヒータ
Q1 スイッチ素子
R1,R2,R3,R4,R5 抵抗
20 給電遮断回路
22 ヒータ駆動回路
23,24 リレー
27,28 駆動回路
60a 第1温度検知部
60b 第2温度検知部
61a 第3温度検知部
61b 第4温度検知部
62 信号切替回路
63a,63b 故障検知回路
64a,64b 高温検出コンパレータ回路
65a,65b CPU
66a,66b 暴走検出回路
70 コンパレータ
116 定着装置
123a 定着ローラ
123b 加圧ローラ
200,210 加熱部
201,211,212,213 ヒータ
Q1 スイッチ素子
R1,R2,R3,R4,R5 抵抗
Claims (9)
- 加熱部の温度を検知する複数の温度検知部をそれぞれ含み、該温度検知部の検知結果を閾値と比較して該加熱部の温度異常を検出する複数の検出部と、
前記複数の検出部のうち少なくとも1つの検出部に動作異常が検出された場合に、前記閾値の値を、該動作異常が検出される前よりも低い温度に対応する値に変更する変更部と
を備える検出装置。 - 前記変更部は、
前記複数の検出部のうち少なくとも1つの検出部における前記検知結果と前記閾値との比較結果が、前記加熱部が前記温度異常であることを示す第1の値ではなく、且つ、前記加熱部の温度が正常であることを示す第2の値ではない場合に、該検出部に前記動作異常が検出されたとして、前記閾値の値を前記低い温度に対応する値に変更する
請求項1に記載の検出装置。 - 前記変更部は、
前記複数の検出部のうち少なくとも1つの検出部において、前記検知結果と前記閾値との比較結果が、前記加熱部が前記温度異常であることを示し、且つ、前記加熱部で加熱が開始されてから予め定められた時間が経過していない場合に、該検出部に前記動作異常が検出されたとして、前記閾値の値を前記低い温度に対応する値に変更する
請求項1または請求項2に記載の検出装置。 - 前記複数の検出部は、
前記検知結果と前記閾値との比較結果に基づき前記温度異常の有無を判定する判定部をそれぞれ含み、
前記変更部は、
前記複数の検出部のうち少なくとも1つの検出部において前記判定部の動作が異常である場合に、前記動作異常が検出されたとして、前記閾値を前記低い温度に対応する値に変更する
請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の検出装置。 - 前記複数の検出部は、
前記検知結果と前記閾値とを比較する比較部と、
前記検知結果と前記閾値との比較結果に基づき前記温度異常の有無を判定する判定部と
をそれぞれ含み、
前記判定部は、
前記複数の検出部のうち該判定部が含まれる検出部における前記比較部に動作異常が検出された場合に、前記複数の検出部のうち該判定部が含まれる検出部以外の1以上の検出部に含まれる前記比較部の比較結果に基づき前記温度異常の有無を判定する
請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の検出装置。 - 前記判定部は、
前記複数の検出部のうち該判定部を含む検出部以外の1以上の検出部において前記判定部に動作異常が検出された場合に、該動作異常が検出された該判定部を含む該1以上の検出部に含まれる前記比較部の比較結果に基づき前記温度異常の有無を判定する
請求項5に記載の検出装置。 - 加熱部の温度を検知する複数の温度検知部をそれぞれ含み、該温度検知部の検知結果を第1の温度に対応する閾値と比較して該加熱部の温度異常を検出する複数の検出部のうち少なくとも1つの検出部に動作異常が検出された場合に、前記閾値の値を、該動作異常が検出される前よりも低い温度に対応する値に変更する変更ステップを備える検出方法。
- 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の検出装置と、
前記加熱部と、
前記加熱部を駆動する駆動部と
を備え、
前記駆動部は、
前記複数の検出部の何れかで前記温度異常が検出された場合に、前記加熱部での加熱を停止させる
加熱装置。 - 請求項8に記載の加熱装置と、
画像データに従い記録媒体に画像を転写する画像形成部と、
前記加熱装置を用いて前記記録媒体に転写された前記画像の定着を行う定着部と
を備える画像形成装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014223820A JP2016090756A (ja) | 2014-10-31 | 2014-10-31 | 検出装置、検出方法、加熱装置および画像形成装置 |
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ID=56019568
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2021111896A1 (ja) * | 2019-12-05 | 2021-06-10 |
-
2014
- 2014-10-31 JP JP2014223820A patent/JP2016090756A/ja active Pending
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JPWO2021111896A1 (ja) * | 2019-12-05 | 2021-06-10 | ||
WO2021111896A1 (ja) * | 2019-12-05 | 2021-06-10 | 日立Astemo株式会社 | 車載電子制御装置 |
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