JP2016090499A - バルブ開度計測方法、並びにバルブ開度計測プログラム、及び車両用のシミュレータ - Google Patents

バルブ開度計測方法、並びにバルブ開度計測プログラム、及び車両用のシミュレータ Download PDF

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Kazuya Shinoda
和也 篠田
和義 成田
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和義 成田
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Abstract

【課題】ブラシレスモータにより駆動する開閉バルブの開度を簡易且つ高精度に計測できるバルブ開度計測方法、並びにバルブ開度計測プログラム、及び車両用のシミュレータを提供する。
【解決手段】ブラシレスモータ21により駆動するEGRバルブ20に対するゼロ点学習が開始されたときには、累計ステップ数STをリセットしてからステップの累計を開始し、EGRバルブ20に対するゼロ点学習が終了されたときには、終了されたときの累計ステップ数STを学習中ステップ数ST0として記憶し、EGRバルブ20を開閉させたときには、累計ステップ数STから学習中ステップ数ST0を減算した補正ステップ数ST1を算出し、算出した補正ステップ数ST1に基づいてEGRバルブ20の開度OP1を計測する。
【選択図】図5

Description

本発明は、バルブ開度計測方法、並びにバルブ開度計測プログラム、及び車両用のシミュレータに関し、より詳細には、ブラシレスモータにより駆動する開閉バルブの開度を簡易且つ高精度に計測できるバルブ開度計測方法、並びにバルブ開度計測プログラム、及び車両用のシミュレータに関する。
車両に搭載される制御装置の検査する、あるいは制御装置の制御による影響を確認する車両用のシミュレータとして、Hardware−In−the−Loop Simulatorシステム(以下、HILSシステム)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このHILSシステムは、計測部で車両に搭載される実機の動作を計測し、演算部に実装されたエンジンモデルや車両モデルのシミュレーションを行って、制御装置が実機を正しく制御できているか否かを検査したり、あるいは制御装置の制御による影響を確認したりしている。なお、車両に搭載される実機としては、EGRバルブ、及びインテークスロットルバルブなどの開閉バルブや、インジェクタなどを例示できる。
HILSシステムに実装されているエンジンモデルや車両モデルにおいては、EGRバルブ、及びインテークスロットルバルブなどの開閉バルブについては、全閉状態をゼロ%、及び全開状態を100%とした開度を入力するように設定されている。
車両用の制御装置では、ブラシレスモータで駆動する開閉バルブを用いる場合には、開閉バルブに対するゼロ点学習が行われた位置を基準点として、電気角の一周期における予め定められたステップの分解能で、ブラシレスモータのロータの位置を検出している。つまり、基準点に対してステップを累計し、この累計ステップ数に基づいて開閉バルブの開度を算出している。
また、制御装置には、実際の車両に搭載された際に、煤の影響などを補正する機能が搭載されており、ブラシレスモータで駆動する開閉バルブの開度を精度良く取得している。
一方、シミュレータの計測部では、検出されたステップが入力されるだけで、ブラシレスモータで駆動する開閉バルブの開度を算出することができなかった。また、制御装置のように、多岐に渡る補正機能も搭載されていなかった。そのため、その検出されたステップを累計しても、素早く開度が変化した場合や長時間に渡ってシミュレーションした場合には、算出された開度と実際の開度とが乖離することがあった。
そのため、計測部が開度を直接検出できるブラシ付きモータで駆動する開閉バルブを用いる場合はシミュレーションを行うことができたが、計測部が開度を直接検出できないブラシレスモータで駆動する開閉バルブを用いる場合はシミュレーションを行うことができなかった。
特開2004−361292号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、ブラシレスモータにより駆動する開閉バルブの開度を簡易且つ高精度に計測できるバルブ開度計測方法、並びにバルブ開度計測プログラム、及び車両用のシミュレータを提供することである。
上記の課題を解決するための本発明のバルブ開度計測方法は、開閉バルブを駆動するブラシレスモータのロータの位置を電気角の一周期における予め定められた所定のステップの分解能で検出し、検出した該ステップを逐次累計して、累計した累計ステップ数に基づいて該開閉バルブの開度を計測する方法であって、前記開閉バルブに対するゼロ点学習が開始されたときには、前記累計ステップ数をリセットしてから前記ステップの累計を開始し、前記開閉バルブに対するゼロ点学習が終了されたときには、終了されたときの前記累計ステップ数を学習中ステップ数として記憶し、前記開閉バルブを開閉させたときには、前記累計ステップ数から前記学習中ステップ数を減算した補正ステップ数を算出し、算出した前記補正ステップ数に基づいて前記開閉バルブの開度を計測することを特徴とする方法である。
また、上記の課題を解決するための本発明のバルブ開度計測プログラムは、ブラシレスモータにより開閉する車両用の開閉バルブと接続された計測部と、該計測部で計測されたデータが入力される演算部とを備えて、車両に搭載される前の車両用の制御装置を検査する検査シミュレータに記憶されたバルブ開度計測プログラムであって、前記開閉バルブの開閉制御を行う前記制御装置と、前記ブラシレスモータのロータの位置を電気角の一周期における予め定められた所定のステップの分解能で検出する位置検出手段とに接続された前記計測部に、前記位置検出手段で検出された前記ステップを逐次累計して累計ステップ数を算出する手順と、前記制御装置が前記開閉バルブに対するゼロ点学習を開始したときに、前記累計ステップ数をリセットしてから前記ステップの累計を開始する手順と、前記制御装置が前記開閉バルブに対するゼロ点学習を終了したときに、終了したときの前記累計ステップ数を学習中ステップ数として記憶する手順と、前記制御装置が前記開閉バルブを開閉させたときに、前記累計ステップ数から前記学習中ステップ数を減算した補正ステップ数を算出する手順と、前記補正ステップ数に基づいて前記開閉バルブの開度を計測する手順と、計測した前記開度を前記演算部に出力する手順と、を実行させる構成にしたことを特徴とするものである。
また、上記の課題を解決するための本発明の車両用のシミュレータは、上記に記載のバルブ開度計測プログラムを記憶したことを特徴とするものである。
本発明のバルブ開度計測方法、並びにバルブ開度計測プログラムによれば、ゼロ点学習中の累計ステップ数を学習中ステップ数として記憶し、開閉バルブの開閉時には、累計ステップ数をその学習中ステップ数で補正することで、ブラシレスモータにより駆動する開閉バルブの開度を高精度に計測することができる。
従って、本発明の車両用のシミュレータは、ブラシレスモータにより駆動する開閉バルブを用いても開閉バルブの開度を精度よく数値化できるので、エンジンモデルや車両モデルのシミュレーションを行うことが可能になり、車両に搭載される前の制御装置の検査精度を向上できる。
本発明の車両用のシミュレータ、及びそのシミュレータに記憶された本発明のバルブ開度計測プログラムの実施形態を例示する説明図である。 図1のブラシレスモータにより駆動する開閉バルブを例示する説明図であり、ゼロ点学習を開始する状態を示す。 図1のブラシレスモータにより駆動する開閉バルブを例示する説明図であり、ゼロ点学習を終了する状態を示す。 図1のブラシレスモータにより駆動する開閉バルブを例示する説明図であり、開閉バルブを開閉する状態を示す。 本発明のバルブ開度計測方法を例示するフローチャートである。 図5のフローチャートに確認手順を追加したフローチャートである。
以下、本発明のバルブ開度計測方法、並びにバルブ開度計測プログラム、及び車両用のシミュレータの実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態の車両用のシミュレータであるHILSシステム10の構成を示す。また、本発明の実施形態のバルブ開度計測プログラム70は、このHILSシステム10の計測部である計測ボード11に記憶されたプログラムであり、計測ボード11に、ブラシレスモータ21により駆動するEGRバルブ20の開度OP1を計測させ、演算部12にその開度OP1を出力させるプログラムである。
HILSシステム10は、制御装置50の本来の制御対象である実機と同様に制御装置50との間で計測ボード11を介して制御信号を授受しつつ、演算部12に実装されている各モデルのシミュレーションを実現するためのシミュレータである。そして、このHILSシステム10は、そのシミュレーションの結果に基づいて制御装置50を検査したり、あるいは制御装置50の制御による各モデルへの影響を確認したりしている。
計測ボード11には、車両に搭載される実機と同等のEGRバルブ20、インテークスロットルバルブ30、及びインジェクタ40が接続されている。演算部12には、ドライバモデル13、エンジンモデル14、車両モデル15、及び制御装置50の検査ソフト16が実装されている。
このHILSシステム10においては、運転者による運転操作を模擬するためのモデルであるドライバモデル13で様々な運転パターンに基づいた操作信号が生成され、この操作信号がエンジンモデル14、車両モデル15、及び計測ボード11を経由して制御装置50に送信される。この操作信号を受信した制御装置50から、制御信号がインバータ51を介して、EGRバルブ20、インテークスロットルバルブ30、及びインジェクタ40に送信される。また、この制御信号は計測ボード11及び検査ソフト16にも送信される。
次いで、制御信号を受信したEGRバルブ20、インテークスロットルバルブ30、及びインジェクタ40のそれぞれの動作によるポジション信号が計測ボード11に入力される。それらのポジション信号は、計測ボード11で、EGRバルブ20の開度、インテークスロットルバルブ30の開度、及びインジェクタ40の噴射量などの駆動信号に変換されて、エンジンモデル14に入力される。
エンジンの機能を模擬するためのモデルであるエンジンモデル14では、計測ボード11から入力された駆動信号に基づいてエンジンの模擬出力、模擬回転数、及び模擬吸入空気量などが演算されて、車両モデル15へ送信される。車両の動きを模擬するためのモデルである車両モデル15では、エンジンモデル14から入力されたデータに基づいて変速機における模擬変速などが演算されて、車速などが出力される。
検査ソフト16では、制御装置50の制御信号と、ドライバモデル13、エンジンモデル14、及び車両モデル15の出力したデータとを比較して、制御装置50が正常に機能しているか否かを検査している。
ここで、開度を直接検出できないブラシレスモータで駆動される開閉バルブとして、HILSシステム10に組み込まれているEGRバルブ20を例にして説明する。このEGRバルブ20は、図2に示すように、ブラシレスモータ21、バルブ本体22、及びバルブスプリング23を備えている。
ブラシレスモータ21は、ハウジングに固定されたステータ24と、ベアリング25を介してハウジングに回転自在に支持されたロータ26と、雄ねじ部が外周に形成された駆動シャフト部27a及びバルブ本体22に当接する当接部27bから成るモータシャフト27とを有している。
ステータ24は、ステータコアと、ステータコアに巻装されたU相、V相及びW相のステータコイルと、ステータコアの円周方向における複数箇所に形成されて、径方向外方に向けて突出させたステータポールとを有している。
ロータ26は、ハブを介して取り付けられたロータコアと、ロータコアの円周方向における複数箇所にN極及びS極が交互に配設された永久磁石を有して、複数の磁極対が形成されている。
駆動シャフト部27aは、ロータ26の内径部に挿通され、この内径部に形成された雌ねじ部と螺合している。そのため、モータシャフト27は、ステータ24との相対回転が阻止され、且つロータ26の回転軸に沿った直線方向の移動が許容されるように、軸方向にスライド移動自在に支持されている。
当接部27bは、バルブ本体22のバルブシャフト28の一端面と対向している。
バルブ本体22は、モータシャフト27と同軸に配置されたバルブシャフト28と、バルブシャフト28の他端部に固定された弁体29を有している。
バルブスプリング23は、バルブシャフト28の他端部側を軸方向の上方に付勢している。
また、このEGRバルブ20には、位置検出手段60が配設されている。この位置検出手段60は、ロータ26の一端に固定されて、小磁石が取り付けられたドラム61と、ドラム61と対向する磁極位置センサとしてのホールIC62とを有している。ホールIC62は、ロータ26の回動に伴って回転移動するドラム61の小磁石の位置を検出し、所定の角度ごとに磁極位置情報としての位置検出信号PU、PV、PWを発生させて、計測ボード11及び制御装置50へ出力する。
このブラシレスモータ21においては、制御装置50が、ホールIC62から位置検出信号PU、PV、PWを受信し、各タイミングで検出パルスを発生させ、位置検出信号PU、PV、PWの信号レベルの組合せに基づいて、電気角の1周期において所定のステップの分解能で磁極位置を検出すると共にステータコイルに流れる電流を検出する。そしてその検出した電流とホールIC62が検出した検出磁極位置とに基づいて図示しないバッテリからの直流の電流がインバータ51の複数のスイッチング素子としてのトランジスタをオン及びオフすることによって発生した、U相、V相及びW相の電流IU、IV、IWをステータ24の各ステータコイルにそれぞれ供給する。
これにより、モータシャフト27は、ロータ26の正方向及び逆方向への回転に応じて、図中の下方側へ向かう前進方向及び上方側へ向かう後退方向へそれぞれ移動する。
モータシャフト27が前進方向へ移動すると、当接部27bがバルブシャフト28の一端面に当接してこれを押圧し、その押圧力がバルブスプリング23の付勢力を超えると、弁体29が開方向へ移動する。反対に、モータシャフト27が後退方向へ移動すると、バルブスプリング23の付勢力によって弁体29が閉方向へ移動する。弁体29が通路を閉止して閉方向への可動限界に達した後は、当接部27bの他端面がバルブシャフト28の一端面から離間し、モータシャフト27がさらに後退方向へ移動する。モータシャフト27の後退側の可動範囲は、当接部27bがロータ26に当接することによって規定される。
計測ボード11においては、制御装置50と同様に、ホールIC62から位置検出信号PU、PV、PWを受信し、各タイミングで検出パルスを発生させ、位置検出信号PU、PV、PWの信号レベルの組合せに基づいて、電気角の1周期において所定のステップの分解能で磁極位置を検出する。そして、そのステップを逐次累計した累計ステップ数STを記憶している。
前述した通り、計測ボード11で累計ステップ数STを記憶しただけでは、EGRバルブ20の開度OP1を精度良く計測することができない。
そこで、本発明のHILSシステム10においては、計測ボード11にバルブ開度計測プログラム70が記憶されている。
このバルブ開度計測プログラム70を実施することで行われるバルブ開度計測方法について図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、このバルブ開度計測プログラム70の実施中には、計測ボード11に、位置検出手段70で検出されたステップを逐次累計して累計ステップ数STを算出する手順を実行させているものとする。
まず、制御装置50から計測ボード11に入力される制御信号により、制御装置50がEGRバルブ20に対してゼロ点学習を開始したときに、計測ボード11に、累計ステップ数STをリセットするステップS10を実行させる。次いで、計測ボード11に、ゼロ点学習中の位置検出信号PU、PV、PWの信号に基づいたステップの累計を開始するステップS20を実行させる。
ゼロ点学習は、モータシャフト27とバルブシャフト28との位置合わせである。このゼロ点学習は、イグニッションがオンになった時に開始される。なお、ゼロ点学習は、イグニッションがオンになった後、所定の操作が行われたときに開始されるように構成してもよい。
詳しくは、図2に示すように、まず、制御装置50は、ゼロ点学習の開始時にモータシャフト27を後退側の稼動限界まで移動させる。つまり、当接部27bをロータ26に当接するまで後退させる。このとき、計測ボード11にステップS10を実行させる。なお、このステップS10は、当接部27bとロータ26とが当接したか否かを判定して実行させてもよい。
次いで、制御装置50が、ステータ24に駆動デューティよりも小さく定められた学習用デューティを供給して、弁体29を移動させずにバルブシャフト28から離間した状態のモータシャフト27の当接部27bを、バルブシャフト28に近接させる。このとき、
計測ボード11にステップS20を実行させる。
次いで、図3に示すように、モータシャフト27の当接部27bがバルブ本体22のバルブシャフト28と当接しても、バルブスプリング23の付勢力により弁体29は開方向へ移動しない状態になり、ゼロ点学習が終了したときに、計測ボード11に、そのときまでに累計した累計ステップ数STを学習中ステップ数ST0として記憶するステップS30を実行させる。
次いで、図4に示すように、制御装置50が駆動デューティをステータ24に供給して、弁体29を開方向へ移動及び閉方向へ移動したときに、計測ボード11に、開閉中の位置検出信号PU、PV、PWの信号に基づいたステップの累計を開始するステップS40を実行させる。
次いで、計測ボード11に、累計ステップ数STから記憶しておいた学習中ステップ数ST0を減算した補正ステップ数ST1を算出するステップS50を実行させる。
次いで、計測ボード11に、算出した補正ステップ数ST1からEGRバルブ20の弁体29のリフト量を算出して、開度OP1を計測するステップS60を実行させる。次いで、計測ボード11に、計測した開度OP1を演算部12に出力させるステップS70を実行させて、この計測方法は完了する。
検出される一ステップにおけるバルブ本体22の弁体29のリフト量は一定である。よって、予め一ステップにおけるリフト量を設定しておくことで、補正ステップ数ST1から開度OP1を計測することができる。なお、補正ステップ数ST1に基づいた開度OP1が設定された開度マップを用いてもよい。
このバルブ開度計測方法、並びにバルブ開度計測プログラム70によれば、ゼロ点学習中の累計ステップ数STを学習中ステップ数ST0として記憶し、EGRバルブ20の開閉時には、累計ステップ数STをその学習中ステップ数ST0で補正することで、ブラシレスモータ21により駆動するEGRバルブ20の開度OP1を簡易且つ高精度に計測することができる。
上記のバルブ開度計測プログラム70においては、計測ボード11に、累計ステップ数STを学習中ステップ数ST0で補正した後に、以下の確認手順を実行させることが望ましい。
確認手順の一つは、計測ボード11に、補正ステップ数ST1がゼロより小さいときには、開度OP1をゼロにする手順である。
累計ステップ数STを学習中ステップ数ST0で補正した補正ステップ数ST1は、ゼロより小さい値になる場合があり、その場合には開度OP1が負の値になる。しかし、EGRバルブ20の実際の開度は負の値になることはない。そこで、補正ステップ数ST1がゼロより小さいときには、開度OP1をゼロにすることで、実際の開度との乖離を防ぐことができる。
また、確認手順の一つは、計測ボード11に、開度OP1が、制御装置50の取得している開閉バルブの制御開度OP2に対して予め定められた閾値Δuよりも大きく乖離したときには、演算部12に開度OP1の代わりに制御開度OP2を出力する手順である。
エンジンモデル14における高負荷時や、長期に渡ってシミュレーションを行う場合に
は、計測ボード11でのステップの計測が間に合わない、あるいはエンジンモデル14での演算が間に合わないなどの原因により、計測ボード11の算出した開度OP1が実際の開度から乖離する恐れがある。そこで、計測した開度OP1が実際の開度から乖離した場合には、実際にEGRバルブ20を制御している制御装置50の制御開度OP2を代わりに用いることで、シミュレーションの精度向上には有利となる。
上記の確認手段について、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS50で補正ステップ数ST1が算出された後に、計測ボード11に、補正ステップ数ST1がゼロ未満か否かを判定するステップS100を実行させる。このステップS100で、補正ステップ数ST1がゼロ以上の場合には、ステップS60に進む。
一方、ステップS100で、補正ステップ数ST1がゼロ未満の場合には、計測ボード11に、補正ステップ数ST1をゼロにするステップS110を実行させる。
次いで、ステップS60で開度OP1が計測された後に、計測ボード11に、制御装置50の制御信号から制御開度OP2を取得するステップS120を実行させる。次いで、計測ボード11に、開度OP1と制御開度OP2との差分の絶対値が予め定められた閾値Δu超か否かを判定するステップS130を実行させる。
閾値Δuは、開度OP1と制御開度OP2との乖離を判定できる値に設定されている。この閾値Δuは、例えば、0.01%以上、1.00%以下に設定される。
ステップS130で絶対値が閾値Δu以下の場合には、ステップS70へ進む。一方、ステップS130で絶対値が閾値Δu超の場合には、計測ボード11に、開度OP1を制御開度OP2にするステップS140を実行させる。
次いで、ステップS70で開度OP1を演算部12に出力して、この確認手順は完了する。
上記のバルブ開度計測方法、並びにバルブ開度計測プログラム70によれば、ブラシレスモータ21により駆動するEGRバルブ20の開度OP1を簡易且つ高精度に算出することができるので、HILSシステム10に、ブラシレスモータ21により駆動するEGRバルブ20を用いてもその開度OP1を数値化できるので、エンジンモデル14や車両モデル15のシミュレーションを行うことが可能になり、車両に搭載される前の制御装置50の検査精度を向上でき、また、制御装置50の制御の影響をエンジンモデル14や車両モデル15のシミュレーションで正しく確認することができる。
10 HILSシステム
11 計測ボード
12 演算部
13 ドライバモデル
14 エンジンモデル
15 車両モデル
16 検査ソフト
20 EGRバルブ
21 ブラシレスモータ
22 バルブ本体
23 バルブスプリング
24 ステータ
26 ロータ
27 モータシャフト
28 バルブシャフト
29 弁体
50 制御装置
60 位置検出手段
70 バルブ開度計測プログラム
OP1 開度
OP2 制御開度
ST 累計ステップ数
ST0 学習中ステップ数
ST1 補正ステップ数
Δu 閾値

Claims (7)

  1. 開閉バルブを駆動するブラシレスモータのロータの位置を電気角の一周期における予め定められた所定のステップの分解能で検出し、検出した該ステップを逐次累計して、累計した累計ステップ数に基づいて該開閉バルブの開度を計測する方法であって、
    前記開閉バルブに対するゼロ点学習が開始されたときには、前記累計ステップ数をリセットしてから前記ステップの累計を開始し、
    前記開閉バルブに対するゼロ点学習が終了されたときには、終了されたときの前記累計ステップ数を学習中ステップ数として記憶し、
    前記開閉バルブを開閉させたときには、前記累計ステップ数から前記学習中ステップ数を減算した補正ステップ数を算出し、
    算出した前記補正ステップ数に基づいて前記開閉バルブの開度を計測することを特徴とするバルブ開度計測方法。
  2. 前記補正ステップ数がゼロより小さいときには、前記開度をゼロにする請求項1に記載のバルブ開度計測方法。
  3. ブラシレスモータにより開閉する車両用の開閉バルブと接続された計測部と、該計測部で計測されたデータが入力される演算部とを備えて、車両に搭載される前の車両用の制御装置を検査する検査シミュレータに記憶されたバルブ開度計測プログラムであって、
    前記開閉バルブの開閉制御を行う前記制御装置と、前記ブラシレスモータのロータの位置を電気角の一周期における予め定められた所定のステップの分解能で検出する位置検出手段とに接続された前記計測部に、
    前記位置検出手段で検出された前記ステップを逐次累計して累計ステップ数を算出する手順と、
    前記制御装置が前記開閉バルブに対するゼロ点学習を開始したときに、前記累計ステップ数をリセットしてから前記ステップの累計を開始する手順と、
    前記制御装置が前記開閉バルブに対するゼロ点学習を終了したときに、終了したときの前記累計ステップ数を学習中ステップ数として記憶する手順と、
    前記制御装置が前記開閉バルブを開閉させたときに、前記累計ステップ数から前記学習中ステップ数を減算した補正ステップ数を算出する手順と、
    前記補正ステップ数に基づいて前記開閉バルブの開度を計測する手順と、
    計測した前記開度を前記演算部に出力する手順と、を実行させる構成にしたことを特徴とするバルブ開度計測プログラム。
  4. 前記計測部に、前記補正ステップ数がゼロより小さいときには、前記開度をゼロにする手順を実行させる構成にした請求項3に記載のバルブ開度計測プログラム。
  5. 前記計測部に、前記開度が、前記制御装置の取得している前記開閉バルブの制御開度に対して予め定められた閾値よりも大きく乖離したときには、前記演算部に前記開度の代わりに前記制御開度を出力する手順を実行させる構成にした請求項3又は4に記載のバルブ開度計測プログラム。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載のバルブ開度計測プログラムを記憶したことを特徴とする車両用のシミュレータ。
  7. 前記開閉バルブがEGRバルブである請求項6に記載の車両用のシミュレータ。
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