[実施形態]
実施形態の電子機器について説明する。
図1は、電子機器の一実施例を示す機能ブロック図である。
図1を参照して、電子機器1について説明する。
電子機器1は、制御部10と、記憶部20と、入出力部30と、送受信部40と、計測部50と、測位部60と、収音部70と、出力部80とを備える。電子機器1は、例えば、後述するコンピュータ装置100である。
制御部10は、取得部11と、起動部12と、判定部13と、処理部14と、停止部15とを含む。記憶部20は、音情報21と、収音情報22と、状態情報23とを記憶する。さらに、記憶部20は、後述する第1時間、第2時間、第3時間、および第4時間などの各種設定情報を記憶する。入出力部30は、入力部31と、出力部32とを含む。そして、送受信部40は、受信部41と、送信部42とを含む。出力部80は、表示部81と、警報部82とを含む。音情報21は、ドアの開閉音と鍵の施錠音とを格納する。収音情報22は、収音部70で収音されたドアの開閉音と、ドアの施錠音とを格納する。状態情報23は、後述する歩行時間、歩行状態、位置状態、収音状態、および鍵状態を格納する。
計測部50は、電子機器1の加速度を計測する。測位部60は、電子機器1の位置を測位する。収音部70は、電子機器1の周囲の音を収音する。出力部80は、情報を出力する。なお、計測部50は、ユーザが電子機器1を携帯しているとき、ユーザの加速度を計測する。また、測位部60は、ユーザが電子機器1を携帯しているとき、ユーザの位置を測位する。そして、収音部70は、ユーザが電子機器1を携帯しているとき、ユーザの周囲の音を収音する。
取得部11は、電子機器1を携帯しているユーザが歩いた歩数を取得する。取得部11は、計測部50で計測された加速度の変化を用いて、ユーザが歩いた歩数をカウントする。そして、取得部11は、カウントした歩数を、ユーザが歩いた歩数として取得する。
取得部11は、例えば、計測部50が3次元の加速度を計測する機能を有するとき、加速度のXYZ成分を合成し、デジタルフィルタを用いて加速度の合成値から雑音を取り除いた波形成分を取り出しても良い。また、取得部11は、所定値以上の山と谷の振幅が所定の時間内に出現したとき、電子機器1を携帯しているユーザが1歩歩いたことをカウントしも良い。そして、取得部11は、カウントした歩数を、ユーザが歩いた歩数として取得しても良い。
また、取得部11は、図示しない、各種の歩数計がカウントした歩数を、ユーザが歩いた歩数として取得しても良い。
起動部12は、電子機器1が所定の建物の近傍に位置し、かつ取得部11により、第1時間(所定の時間)内に取得された歩数が第1閾値未満であるとき、収音部70を起動させる。ここで、第1時間内に取得された歩数が第1閾値未満であるときとは、ユーザが短時間歩行を行なったときである。短時間歩行とは、比較的短い歩行であり、ユーザが所定の建物内で移動したことが想定される歩行である。したがって、第1時間と第1閾値には、第1時間内に取得された歩数が第1閾値未満であるとき、ユーザが短時間歩行を行なったと想定される値が設定される。第1時間と第1閾値については、後述する。
所定の建物とは、例えば、ユーザが電子機器1を使用する、自宅、職場、倉庫、および学校などの建物であり、建物のドアに対応するドアの開閉音とそのドアの鍵に対応する鍵の施錠音とが、音情報21に格納された建物である。すなわち、所定の建物とは、音情報21にドアの開閉音と、ドアの施錠音とが格納された、施錠状態を管理する建物のことである。以下の説明において、ドアの開閉音は、単に開閉音とも言う。鍵の施錠音は、単に施錠音とも言う。また、施錠状態を管理することは、施錠状態管理とも言う。そして、所定の建物のことは、単に建物とも言う。
建物の近傍とは、建物内を含む範囲である。そして、制御部10は、測位部60で建物の近傍が測位されたとき、ユーザが建物内にいるものと検知する。したがって、制御部10は、測位部60で測位される建物の近傍の範囲と、建物内の範囲との相関の強さが強いほど、精度良くユーザが建物内にいることを検知することができる。
第1時間とは、第1閾値と組み合わせて用いられる時間であり、ユーザが短時間歩行をしたのか、長時間歩行をしたのかを判定するための時間である。第1時間は、例えば、ユーザにより設定されても良い。長時間歩行とは、比較的長い歩行であり、ユーザが所定の建物内から建物外に移動したこと、および、ユーザが所定の建物外で移動したことが想定される歩行時間である。所定の建物外で移動とは、例えば、外出後の歩行のことである。
また、第1閾値とは、第1時間内に取得部11で取得された歩数が第1閾値未満であるとき、ユーザが短時間歩行をしたものと判定するための歩数である。さらに、第1閾値とは、第1時間内に取得部11で取得された歩数が第1閾値以上であるとき、ユーザが長時間歩行をしたものと判定するための歩数である。したがって、第1閾値は、第1時間に応じて、設定される歩数である。
また、起動部12は、電子機器1が所定の建物の近傍に位置し、取得部11により、第1時間内に取得された歩数が第1閾値未満であり、かつ計測部50により計測された加速度を用いて歩行が停止したことを検知したとき、収音部70を起動しても良い。以下の説明では、起動部12が収音部70を起動する条件は、歩行が停止したことを検知することも含むものとする。ユーザの歩行が停止していることは、停止中とも言う。また、ユーザが歩行していることは、歩行中とも言う。
起動部12は、計測部50で計測された水平成分の加速度を積分することにより、電子機器1の水平成分の移動速度を求め、電子機器1の移動速度が0[m/s]になったとき、電子機器1を携帯しているユーザの歩行が停止したことを検知しても良い。また、起動部12による歩行の停止の検知は、例えば、計測部50が3次元の加速度を計測する機能を有するとき、加速度のXYZ成分を合成し、合成値を積分することにより、電子機器1の移動速度を求める。そして起動部12は、電子機器1の移動速度が0[m/s]になったとき、歩行が停止したことを検知しても良い。
起動部12は、例えば、計測部50で計測された加速度の誤差を考慮して求める速度の誤差範囲を設定し、電子機器1の移動速度が0[m/s]の誤差範囲内となったとき、歩行が停止したことを検知しても良い。また、起動部12は、ドアを開け閉めするとき、完全に歩行を停止しないユーザがいることを想定し、ユーザが停止したとみなす速度範囲を設定し、電子機器1の移動速度が速度範囲内の速度となったとき、歩行が停止したことを検知しても良い。このとき、普段から速い速度で移動しているユーザが停止したとみなす速度範囲は、広く設定されても良い。普段から遅い速度で移動しているユーザが停止したとみなす速度範囲は、狭く設定されても良い。
起動部12は、取得部11により、第1時間内に取得された歩数が第1閾値以上であるとき、測位部60を起動する。ここで、第1時間内に取得された歩数が第1閾値以上であるときとは、ユーザが長時間歩行を行なったときである。すなわち、起動部12は、ユーザが長時間歩行を行なったとき、ユーザの位置を測位部60に測位させるために、測位部60を起動する。
判定部13は、記憶部20に記憶された開閉音のあとに、記憶部20に記憶された施錠音が収音されたとき、ドアが施錠されたと判定する。判定部13は、例えば、後述する音情報21に格納された開閉音と、収音部70により収音された音とに相関があるとき、開閉音が収音されたと判定しても良い。また、判定部13は、例えば、音情報21に格納された施錠音と、収音部70により収音された音とに相関があるとき、施錠音が収音されたと判定しても良い。そして、判定部13は、音情報21に格納された開閉音のあとに、音情報21にその開閉音と関連付けられて格納されている施錠音が収音されたとき、ドアが施錠されたと判定しても良い。
また、判定部13は、測位部60で測位された位置が所定の建物の近傍以外の位置であるとき、電子機器1が所定の建物の近傍以外に位置していると判定する。
建物の近傍以外とは、建物の近傍を含まない範囲である。そして、制御部10は、測位部60で建物の近傍以外が測位されたとき、ユーザが建物外にいるものと検知する。したがって、制御部10は、測位部60で測位される建物の近傍の範囲と、建物内の範囲との相関の強さが強いほど、精度良くユーザが建物外にいることを検知することができる。ユーザが建物外にいるとは、例えば、ユーザの外出中である。
処理部14は、判定部13により、ドアが施錠されたと判定されたとき、ドアが施錠されていることを示す施錠情報を出力部80に出力させる処理をする。そして、処理部14から施錠情報が出力部80に入力されたとき、表示部81は、例えば、図2に示すように、ドアが施錠されたことを示す鍵マーク91を表示(出力)することにより、ユーザに施錠情報を通知しても良い。なお、出力部80によりドアの施錠状態を出力し、ユーザに施錠情報を通知する方法は、上記に限定されるものではなく、警報部82でアラームを鳴らす(出力)ことにより、ユーザに施錠状態を通知しても良い。また、図2に示す日時92の表示は、任意である。以下の説明では、施錠情報のことを施錠中とも言う。
処理部14は、収音部70によりドアの開閉音が収音されてから、第2閾値以上の時間が経過しても、判定部13により、ドアが施錠されたと判定されないとき、ドアが施錠されていないことを示す開錠情報を出力部80に出力させる処理をする。そして、開錠情報が出力部80に入力されたとき、警報部82は、ドアが開錠されていることを示すアラームを鳴ら(出力)すことにより、ユーザに開錠情報を通知しても良い。なお、出力部80によるドアの開錠状態を出力する方法は、上記に限定されるものではなく、表示部81に鍵マーク91を表示しないことにより開錠状態を出力したものとし、ユーザに開錠情報を通知しても良い。以下の説明では、開錠情報のことを開錠中とも言う。
処理部14は、判定部13により、ドアが施錠されたと判定されたとき、施錠情報を記憶部20に記憶する。このとき、処理部14は、例えば、後述する状態情報23に含まれる鍵状態にドアが施錠されていることを示す施錠中を格納する。
そして、処理部14は、電子機器1が所定の建物の近傍以外に位置し、施錠情報が記憶部20に記憶されているとき、施錠情報を出力部80に出力させる処理をする。すなわち、処理部14は、ユーザの外出中に、状態情報23に含まれる鍵状態に施錠中が格納されているとき、施錠中であることを出力部80に出力させる。
さらに、処理部14は、収音部70によりドアの開閉音が収音されてから、判定部13により、第2閾値以上の時間が経過してもドアが施錠されたと判定されないとき、開錠情報を記憶部20に記憶する。このとき、処理部14は、例えば、状態情報23に含まれる鍵状態にドアが開錠されていることを示す開錠中を格納する。
処理部14は、開錠情報が記憶部20に記憶されているとき、開錠情報を出力部80に通知させる処理をする。すなわち、処理部14は、状態情報23に含まれる鍵状態に開錠中が格納されているとき、開錠中であることを出力部80に出力させる。
また、処理部14は、電子機器1が所定の建物の近傍以外に位置し、開錠情報が記憶部20に記憶されているとき、開錠情報を出力部80に出力させる処理をしても良い。すなわち、処理部14は、ユーザの外出中に、状態情報23に含まれる鍵状態に開錠中が格納されているとき、開錠中であることを出力部80に出力させる。
処理部14は、状態情報23に含まれる鍵状態を更新することにより、開錠情報、および施錠情報などの現在の鍵情報を出力部80に入力する。したがって、停止部15は、状態情報23に含まれる鍵状態に開錠情報または施錠情報が記憶されたとき、収音部70を停止しても良い。鍵状態に開錠情報または施錠情報が記憶されたときとは、状態情報23に含まれる鍵状態が更新されたときであり、同じ情報が上書き更新されたときも含む。
停止部15は、判定部13により、ドアが施錠されたと判定されたとき、収音部70を停止する。また、停止部15は、収音部70によりドアの開閉音が収音されてから第2閾値以上の時間が経過しても、判定部13により、ドアが施錠されたと判定されないとき、収音部70を停止する。また、停止部15は、記憶部20に開錠情報または施錠情報が記憶されたとき、収音部70を停止する。なお、停止部15は、処理部14により、ドアが施錠されていることを示す施錠情報を出力部80に出力させたとき、収音部70を停止させても良い。停止部15は、処理部14により、ドアが施錠されていないことを示す開錠情報を出力部80に出力させたとき、収音部70を停止させても良い。
さらに、停止部15は、測位部60が位置を測位すると、測位部60を停止する。
測位部60は、起動したとき、電子機器1の位置を測位する。すなわち、測位部60は、起動部12に起動されると、位置を測定する。そして、測位部60は、位置の測定が終了すると、停止部15により停止させられる。
入力部31は、ユーザや接続された機器からの情報の入力を受け付ける。出力部32は、制御部10から出力される情報を出力する。
受信部41は、通信接続された機器から情報を受信する。また、送信部42は、通信接続された機器へ情報を送信する。
図3は、音情報の一例を示す図である。
図3を参照して、音情報21について説明する。また、図3に示す音情報201〜203は、それぞれ、音情報21に格納されている情報を示す。
図3(a)は、1つ建物の施錠状態を管理する処理に用いる音情報201である。以下の説明では、施錠状態を管理する処理のことを、施錠状態管理処理とも言う。
図3(a)に示す音情報201について説明する。
音情報201には、例えば、識別子と、開閉音と、施錠音とが関連付けて格納される。
識別子は、関連付けられたレコードの情報を識別する識別子である。
開閉音は、ドアを開け閉めするときに発生する開閉音である。開閉音は、例えば、音ファイル形式で格納されても良い。音ファイルは、例えば、収音部70で収音された開閉音を音声信号処理することにより生成される。そして、判定部13は、音情報21に格納されている開閉音と、収音部70で収音された開閉音とに相関があるとき、ドアが開閉されたと判定しても良い。
また、開閉音には、例えば、開閉音から抽出された特徴を示す開閉音の特徴情報を格納しても良い。開閉音の特徴情報は、例えば、収音部70で収音された開閉音から特徴部分を抽出することにより生成される。このとき、複数回分の開閉音の特徴部分を抽出し、その平均値を開閉音の特徴情報としても良い。そして、判定部13は、音情報21に格納されている開閉音の特徴情報と、収音部70で収音された開閉音から抽出した開閉音の特徴情報とに相関があるとき、ドアが開閉されたと判定しても良い。
施錠音は、鍵を施錠するときに発生する施錠音である。施錠音は、例えば、音ファイル形式で格納されても良い。音ファイルは、例えば、収音部70で収音された施錠音を音声信号処理することにより生成される。そして、判定部13は、音情報21に格納されている施錠音と、収音部70で収音された施錠音とに相関があるとき、ドアが施錠されたと判定しても良い。
また、施錠音には、例えば、施錠音から抽出された特徴を示す施錠音の特徴情報を格納しても良い。施錠音の特徴情報は、例えば、収音部70で収音された施錠音から特徴部分を抽出することにより生成される。このとき、複数回分の施錠音の特徴部分を抽出し、その平均値を施錠音の特徴情報としても良い。そして、判定部13は、音情報21に格納されている施錠音の特徴情報と、収音部70で収音された施錠音から抽出した施錠音の特徴情報とに相関があるとき、鍵が施錠されたと判定しても良い。
図3(b)は、複数の建物の施錠状態を管理する処理に用いる音情報21である。
図3(b)に示す音情報202について説明する。
音情報202には、例えば、識別子と、建物種別と、開閉音と、施錠音とが関連付けて格納される。なお、音情報202のレコード数は、3つに限定されるものではなく、例えば、格納する建物種別の数と同じ数だけ、音情報202にレコードを含んでも良い。
識別子は、関連付けられたレコードの情報を識別する識別子である。識別子0は、例えば、自宅のドアに関する音と関連付けられても良い。また、識別子1は、例えば、職場のドアに関する音と関連付けられても良い。そして、識別子2は、倉庫のドアに関する音と関連付けられても良い。このように、ユーザは、後述する音情報21の登録手順にしたがって、ユーザが出入りし、施錠を行なう複数の建物(所定の建物)の開閉音と施錠音とを関連付けて音情報21に格納しても良い。これにより、電子機器1は、複数の所定の建物のドアの施錠状態の出力が可能になる。
建物種別は、施錠状態を管理する所定の建物の種別を示す情報である。建物種別には、例えば、自宅、職場、倉庫、および学校などがある。判定部13は、建物種別を参照することにより、施錠された鍵がどの建物の鍵であるのかを判定することができる。なお、建物種別は、特に施錠した鍵がどの建物の鍵であるのかを判定しなくても良いとき、格納しなくても良い。特に施錠した鍵がどの建物の鍵であるのかを判定しなくても良いときとは、例えば、ユーザが電子機器1を使用する各建物同士が十分に離れていて、互いの建物の開錠状態を、ユーザへ同時に警報することがないと考えられるときなどがある。
開閉音は、ドアを開け閉めするときに発生する開閉音である。開閉音は、例えば、音ファイル形式で格納されても良い。そして、判定部13は、音情報21に格納されている開閉音と、収音部70で収音された開閉音とに相関があるとき、ドアが開閉されたと判定しても良い。
また、開閉音は、例えば、開閉音から抽出された特徴を示す開閉音の特徴情報を格納しても良い。そして、判定部13は、音情報21に格納されている開閉音の特徴情報と、収音部70で収音された開閉音から抽出した開閉音の特徴情報とに相関があるとき、ドアが開閉されたと判定しても良い。
施錠音は、鍵を施錠するときに発生する施錠音である。施錠音は、例えば、音ファイル形式で格納されても良い。そして、判定部13は、音情報21に格納されている施錠音と、収音部70で収音された施錠音とに相関があるとき、ドアが施錠されたと判定しても良い。
また、施錠音は、例えば、施錠音から抽出された特徴を示す施錠音の特徴情報を格納しても良い。そして、判定部13は、音情報21に格納されている施錠音の特徴情報と、収音部70で収音された施錠音から抽出した施錠音の特徴情報とに相関があるとき、鍵が施錠されたと判定しても良い。
図3(c)は、ユーザが電子機器1を携帯している状態により、収音部70で収音される開閉音と施錠音とが変化することを考慮した、音情報21である。図3(c)には、複数の建物の施錠状態を管理する処理に用いる音情報21について、開閉音と施錠音とが変化することを考慮した例を示す。なお、1つの建物の施錠状態を管理する処理に用いる音情報21について、開閉音と施錠音とが変化することを考慮する場合にも、下記に示す開閉音と施錠音との登録方法は、同様である。
図3(c)に示す音情報203について説明する。
音情報203には、音情報21の開閉音と、施錠音とに、それぞれ複数の開閉音と、施錠音とが格納されている。なお、音情報203のレコード数は、3つに限定されるものではなく、例えば、格納する建物種別の数と同じ数だけ、音情報203にレコードを含んでも良い。
識別子は、関連付けられたレコードの情報を識別する識別子である。
建物種別は、施錠状態を管理する所定の建物の種別を示す情報である。
開閉音は、ドアを開け閉めするときに発生する開閉音である。開閉音は、例えば、音ファイル形式で格納されても良い。そして、判定部13は、音情報21に格納されている開閉音と、収音部70で収音された開閉音とに相関があるとき、ドアが開閉されたと判定しても良い。
識別子0に関連付けられている開閉音には、開閉音aと、開閉音bと、開閉音cとが格納されている。また、識別子1に関連付けられている開閉音には、開閉音dと、開閉音eと、開閉音fとが格納されている。そして、識別子2に関連付けられている開閉音には、開閉音gと、開閉音hと、開閉音iとが格納されている。開閉音aと、開閉音bと、開閉音cとは、開閉音a、b、cとも言う。開閉音dと、開閉音eと、開閉音fとは、開閉音d、e、fとも言う。開閉音gと、開閉音hと、開閉音iとは、開閉音g、h、iとも言う。
開閉音a、b、cは、例えば、それぞれが自宅のドアの開閉音でも良い。そして、開閉音aは、例えば、ユーザの衣服のポケットに電子機器1を入れた状態で、後述する音情報21の登録手順にしたがって収音した、自宅のドアの開閉音でも良い。また、開閉音bは、例えば、ユーザのバックに電子機器1を入れた状態で、後述する音情報21の登録手順にしたがって収音した、自宅のドアの開閉音でも良い。さらに、開閉音cは、例えば、ユーザが電子機器1を手に持った状態で、後述する音情報21の登録手順にしたがって収音した、自宅のドアの開閉音でも良い。
上述のように、電子機器1は、自宅において、電子機器1が携帯される複数の状態における開閉音を音情報203に記憶する。これにより、電子機器1は、後述する施錠状態の判定処理において、電子機器1の携帯される状態が複数あっても、それぞれの状態において精度良くドアが開閉されたか否かを判定することができる。また、電子機器1は、他の建物においても、電子機器1が携帯される複数の状態における開閉音を音情報203に記憶する。これにより、電子機器1は、後述する施錠状態の判定処理において、電子機器1の携帯される状態が複数あっても、それぞれの状態において精度良くドアが開閉されたか否かを判定することができる。
また、開閉音は、例えば、開閉音から抽出された特徴を示す開閉音の特徴情報を格納しても良い。そして、判定部13は、音情報21に格納されている開閉音の特徴情報と、収音部70で収音された開閉音から抽出した開閉音の特徴情報とに相関があるとき、ドアが開閉されたと判定しても良い。
施錠音は、鍵を施錠するときに発生する施錠音である。施錠音は、例えば、音ファイル形式で格納されても良い。そして、判定部13は、音情報21に格納されている施錠音と、収音部70で収音された施錠音とに相関があるとき、ドアが施錠されたと判定しても良い。
識別子0に関連付けられている施錠音には、施錠音jと、施錠音kと、施錠音lとが格納されている。また、識別子1に関連付けられている施錠音には、施錠音mと、施錠音nと、施錠音oとが格納されている。そして、識別子2に関連付けられている施錠音には、施錠音pと、施錠音qと、施錠音rとが格納されている。施錠音jと、施錠音kと、施錠音lとは、施錠音j、k、lとも言う。施錠音mと、施錠音nと、施錠音oとは、施錠音m、n、oとも言う。施錠音pと、施錠音qと、施錠音rとは、施錠音p、q、rとも言う。
施錠音j、k、lは、例えば、それぞれが自宅の鍵の施錠音でも良い。そして、施錠音jは、例えば、ユーザの衣服のポケットに電子機器1を入れた状態で、後述する音情報21の登録手順にしたがって収音した、自宅の鍵の施錠音でも良い。また、施錠音kは、例えば、ユーザのバックに電子機器1を入れた状態で、後述する音情報21の登録手順にしたがって収音した、自宅の鍵の施錠音でも良い。さらに、施錠音lは、例えば、ユーザが電子機器1を手に持った状態で、後述する音情報21の登録手順にしたがって収音した、自宅の鍵の施錠音でも良い。
上述のように、電子機器1は、自宅において、電子機器1が携帯される複数の状態における施錠音を音情報203に記憶する。これにより、電子機器1は、後述する施錠状態の判定処理において、電子機器1の携帯される状態が複数あっても、それぞれの状態において精度良く鍵が施錠されたか否かを判定することができる。また、電子機器1は、他の建物においても、電子機器1が携帯される複数の状態における施錠音を音情報203に記憶する。これにより、電子機器1は、後述する施錠状態の判定処理において、電子機器1の携帯される状態が複数あっても、それぞれの状態において精度良く鍵が施錠されたか否かを判定することができる。
また、施錠音は、例えば、施錠音から抽出された特徴を示す施錠音の特徴情報を格納しても良い。そして、判定部13は、音情報21に格納されている施錠音の特徴情報と、収音部70で収音された施錠音から抽出した施錠音の特徴情報とに相関があるとき、鍵が施錠されたと判定しても良い。
図4は、音情報の登録手順の一実施例を示す図である。
図4を参照して、音情報の登録手順について説明する。
ユーザは、音情報21を電子機器1に登録するとき、入力部31を介して、音情報21の登録要求を入力する。制御部10は、ユーザからの登録要求を受け付けたとき、図4(a)に示すように、「ボタンを押下後5秒以内にドアの開閉音を録音してください。」というメッセージ93を表示部81に表示させる。さらに、制御部10は、決定要求を受け付けるアイコン94を表示部81に表示させる。
制御部10は、ユーザがアイコン94をタッチすると、収音部70を起動し、ドアの開閉音の入力を受け付ける。制御部10は、ユーザがドアを開閉し、収音部70でドアの開閉音を収音すると、収音部70を停止する。
続いて、制御部10は、図4(b)に示すように、「ボタンを押下後5秒以内にドアの施錠音を録音してください。」というメッセージ95を表示部81に表示させる。さらに、制御部10は、決定要求を受け付けるアイコン94を表示部81に表示させる。
制御部10は、ユーザがアイコン94をタッチすると、収音部70を起動し、ドアの施錠音の入力を受け付ける。制御部10は、ユーザがドアを施錠し、収音部70でドアの施錠音を収音すると、収音部70を停止する。
そして、制御部10は、識別子を生成し、収音した開閉音と、施錠音とを関連付けて音情報21に格納する。
図5は、収音情報の一例を示す図である。
図5を参照して、収音情報22について説明する。また、図5に示す収音情報301〜304は、それぞれ、収音情報22に格納されている情報を示す。
図5(a)に示すように、収音情報22には、例えば、開閉音と、施錠音とが関連付けて格納される。
開閉音には、施錠状態を管理する処理において、収音部70で収音されたドアの開閉音が格納される。開閉音は、例えば、音ファイル形式、または開閉音の特徴情報で格納されても良い。
施錠音には、施錠状態を管理する処理において、収音部70で収音されたドアの施錠音が格納される。施錠音は、例えば、音ファイル形式、または施錠音の特徴情報で格納されても良い。
図3(a)と図5(a)〜(c)とを参照して、音情報201と収音情報22とを用いた施錠状態の判定処理について説明する。
収音情報22には、施錠状態を管理する処理の開始時において、図5(a)に示すように、開閉音と施錠音とに音ファイルや特徴情報が格納されていない。そして、図5(b)に示すように、収音情報22には、収音部70で開閉音Aが収音されたとき、処理部14により開閉音Aが格納される。また、図5(c)に示すように、収音情報22には、収音部70で開閉音Aに続いて施錠音Dが収音されたとき、処理部14により開閉音Dが格納される。
すると、判定部13は、図3(a)に示すように、音情報201の識別子0に関連付けられている開閉音Aのあとに、施錠音Dが収音されたので、所定の建物のドアの鍵が施錠されたと判定する。判定部13は、他の建物のドアについても、同様の処理を用いて鍵が施錠されたと判定する。
また、判定部13は、開閉音Aのあとに、第2閾値閾値以上の時間が経過しても、開閉音Dが収音されないとき、自宅のドアの鍵が開錠されていると判定する。判定部13は、他の建物のドアについても、同様の処理を用いて鍵が開錠されていると判定する。
図3(b)と図5(a)〜(c)とを参照して、音情報202と収音情報22とを用いた施錠状態の判定処理について説明する。
収音情報22には、施錠状態を管理する処理の開始時において、図5(a)に示すように、開閉音と施錠音とに音ファイルや特徴情報が格納されていない。そして、図5(b)に示すように、収音情報22には、収音部70で開閉音Aが収音されたとき、処理部14により開閉音Aが格納される。また、図5(c)に示すように、収音情報22には、収音部70で開閉音Aに続いて施錠音Dが収音されたとき、処理部14により開閉音Dが格納される。
すると、判定部13は、図3(b)に示すように、音情報202の識別子0に関連付けられている開閉音Aのあとに、施錠音Dが収音されたので、自宅のドアの鍵が施錠されたと判定する。判定部13は、他の建物のドアについても、同様の処理を用いて鍵が施錠されたと判定する。
また、判定部13は、開閉音Aのあとに、第2閾値以上の時間が経過しても、開閉音Dが収音されないとき、自宅のドアの鍵が開錠されていると判定する。判定部13は、他の建物のドアについても、同様の処理を用いて鍵が開錠されていると判定する。
図3(c)と図5(a)、(d)とを参照して、音情報203と収音情報22とを用いた施錠状態の判定処理について説明する。
収音情報22には、施錠状態を管理する処理の開始時において、図5(a)に示すように、開閉音と施錠音とに音ファイルや特徴情報が格納されていない。そして、図5(d)に示すように、収音情報22には、収音部70において、開閉音aのあとに、施錠音lが収音されたとき、処理部14により、開閉音aに続いて施錠音lが格納される。
すると、判定部13は、図3(c)に示すように、音情報203の識別子0に関連付けられている開閉音aのあとに、施錠音lが収音されたので、自宅のドアの鍵が施錠されたと判定する。判定部13は、他の建物のドアについても、同様の処理を用いて鍵が施錠されたと判定する。
また、判定部13は、識別子0に関連付けられている開閉音のあとに、第2閾値閾値以上の時間が経過しても、施錠音が収音されないとき、自宅のドアの鍵が開錠されていると判定する。判定部13は、他の建物のドアについても、同様の処理を用いて鍵が開錠されていると判定する。
図6は、状態情報に格納される情報の一例を示す図である。
図6を参照して、状態情報23について説明する。また、図6に示す状態情報400は、それぞれ、状態情報23に格納されている情報を示す。
図6に示すように、状態情報400には、例えば、歩行時間と、歩行状態と、位置状態と、収音状態と、鍵状態とが関連付けて格納される。
歩行時間は、直前の第1時間の間に、電子機器1を携帯しているユーザが短時間歩行を行なったのか、長時間歩行を行なったのかを示す情報が格納される。歩行時間には、ユーザが短時間歩行を行なったとき、短時間:0が格納される。また、歩行時間には、ユーザが長時間歩行を行なったとき、長時間:1が格納される。以下の説明では、歩行時間に格納される、短時間:0や長時間:1などの情報のことを、時間情報とも言う。
歩行状態は、電子機器1を携帯しているユーザが停止中であるであるか、ユーザが歩行中であるかを示す情報である。歩行状態には、ユーザが停止中であるとき、停止中:0が格納される。また、歩行状態には、ユーザが歩行中であるとき、歩行中:1が格納される。以下の説明では、歩行状態に格納される、停止中:0や歩行中:1などの情報のことを、歩行情報とも言う。
位置状態は、電子機器1が建物の近傍にあるのか、建物の近傍以外にあるのかを示す情報である。すなわち、位置状態は、ユーザが電子機器1を携帯しているとき、ユーザが建物の近傍にいるのか、建物の近傍外にいるのかを示す情報である。位置状態には、電子機器1が建物の近傍にあるとき、建物内:0が格納される。また、位置状態には、電子機器1が建物の近傍外にあるとき、建物外:1が格納される。以下の説明では、位置状態に格納される、建物内:0や建物外:1などの情報のことを、位置情報とも言う。
収音状態は、収音部70が停止中であるのか、起動中であるのかを示す情報である。収音状態には、収音部70が停止中であるとき、停止中:0が格納される。また、収音状態には、収音部70が起動中であるとき、起動中:1が格納される。以下の説明では、位置状態に格納される、停止中:0や起動中:1などの情報のことを、収音情報とも言う。
鍵状態は、所定の建物の鍵が施錠中であるのか、開錠中であるのかを示す情報である。鍵状態には、所定の建物の鍵が施錠中であるとき、施錠中:0が格納される。鍵状態には、所定の建物の鍵が開錠中であるとき、開錠中:1が格納される。状態情報23には、図3(b)、(c)に示すように、音情報21に複数のドアの開閉音と、施錠音とが格納されているとき、各ドアに対応した鍵情報を格納しても良い。以下の説明では、鍵状態に格納される、施錠中中:0や開錠中:1などの情報のことを、鍵情報とも言う。
図7は、状態情報の一例を示す図である。図8〜図10は、施錠状態管理処理を示すフローチャートである。
図7〜図10を参照して、制御部10により実行される施錠状態を管理する処理について説明する。以下の説明では、説明の簡単化のため、音情報21に図3(a)に示す音情報201が格納されているものとし、施錠状態を管理する建物が自宅であるときについて説明する。なお、図3(b)、および図3(c)の音情報202、および音情報203ように、施錠状態を管理する建物が複数格納されているときは、判定部13による鍵状態の判定処理が、図3(b)と図5(a)〜(c)、および図3(c)と図5(a)、(d)を用いて前述した処理になる。
また、状態情報23の初期状態は、図7(a)の状態情報401に示すように、各フィールドの情報が未格納であるものとする。状態情報23は、例えば、ユーザから施錠状態を管理する処理の停止の要求を入力されたとき、制御部10が状態情報23をリセットし、状態情報401に示すように、各フィールドの情報が未格納とされても良い。なお、状態情報23の初期状態において、各フィールドが未格納でないとき、制御部10は、後述するS508〜S512の処理を、S905〜S909において鍵状態が更新されたあとに実効する制御をする。
図8を参照して説明する。
制御部10は、ユーザから施錠状態を管理する処理の開始要求が入力されると、計測部50を起動させる(S501)。
さらに、制御部10は、ユーザから施錠状態を管理する処理の開始要求が入力されると、測位部60を起動させ、電子機器1の位置を測位させても良い。また、制御部10は、測位部60が電子機器1の位置を測位すると、測位部60を停止させる。そして、制御部10は、測位部60で測位された位置から求められた位置情報を状態情報23の位置状態に格納する。すなわち、制御部10は、電子機器1を携帯しているユーザが、長時間歩行をする前に、ユーザの初期位置を取得する。これにより、制御部10は、後述する図13のS803の処理において、ユーザが建物内にいるか否かを判定することができる。
なお、制御部10は、ユーザから施錠状態を管理する処理の開始要求が入力される前に、電子機器1の位置が記憶部20に記憶されているとき、記憶されている位置を、位置情報として状態情報23の位置状態に位置情報として格納しても良い。電子機器1の位置が記憶部20に格納されているときとは、例えば、ユーザの要求により、または周期的に電子機器1の位置を測位しているときなどがある。これにより、制御部10は、後述する図13のS803の処理において、ユーザが建物内にいるか否かを判定することができる。
そして、制御部10は、歩行時間と歩行状態とを取得する処理を開始する(S502)。以下の説明では、歩行時間と歩行状態とを取得する処理のことを、歩行時間および歩行状態の取得処理、または単に取得処理とも言う。なお、歩行時間および歩行状態の取得処理は、図11を参照して後述する。
また、制御部10は、位置状態を測位する処理を開始する(S503)。以下の説明では、位置状態を測位する処理のことを、位置状態の測位処理、または単に測位処理とも言う。なお、位置状態の測位処理は、図12を参照して後述する。
さらに、制御部10は、収音状態を切替える処理を開始する(S504)。以下の説明では、収音状態を切替える処理のことを、収音状態の切替処理、または単に切替処理とも言う。なお、収音状態の切替処理は、図13、図14を参照して後述する。
そして、制御部10は、鍵状態を判定する処理を開始する(S505)。以下の説明では、鍵状態を判定する処理のことを、鍵状態の判定処理、または単に判定処理とも言う。
これにより、取得処理と、測位処理と、切替処理と、判定処理とが並列して実行される。
制御部10は、ユーザから停止要求が入力されたか否かを判定する(S506)。
制御部10は、ユーザから停止要求が入力されていないとき(S506にてNo)、S507の処理を実行する。
図9を参照して説明する。
制御部10は、状態情報23の鍵状態が更新されたか否かを判定する(S507)。状態情報23の鍵状態が更新されたときには、例えば、S905、S907、S909において鍵状態が更新されたときと、状態情報23の鍵状態に始めて鍵情報が格納されたときが含まれる。
そして、制御部10は、状態情報23の鍵状態が更新されていないとき(S507にてNo)、図8に示すS506の処理を実行する。
制御部10は、状態情報23の鍵状態が更新されたとき(S507にてYes)、鍵状態が施錠中:0であるか否かを判定する(S508)。制御部10は、鍵状態が施錠中:0であるとき(S508にてYes)、図2に示すように、施錠中であることを示す鍵マーク91を表示部81に表示させる(S509)。そして、制御部10は、図8に示すS506の処理を実行する。このとき、状態情報23には、例えば、図7(b)の状態情報402が格納されている。
制御部10は、鍵状態が開錠中であるとき(S508にてNo)、位置状態が建物内:0であるか否かを判定する(S510)。そして、制御部10は、位置状態が建物内:0であるとき(S510にてYes)、表示部81に鍵が開錠中であることを示すマーク(図示なし)を表示部81に表示させる。鍵が開錠中であることは、例えば、施錠中であることを示す図2の鍵マーク91の非表示により表しても良い。そして、制御部10は、図8に示すS506の処理を実行する。このとき、状態情報23には、例えば、図7(c)の状態情報403が格納されている。
また、制御部10は、位置状態が建物外:1であるとき(S510にてNo)、警報部82に鍵が開錠中であることを警報させる(S512)。そして、制御部10は、図8に示すS506の処理を実行する。このとき、状態情報23には、例えば、図7(d)の状態情報404が格納されている。
図8を参照して説明する。
制御部10は、ユーザから停止要求が入力されたとき(S506にてYes)、S513の処理を実行する。なお、制御部10は、S506に限らず、施錠状態を管理する処理の実行中に、ユーザから停止要求が入力されると、S513の処理を実行しても良い。
図10を参照して説明する。
制御部10は、計測部50を停止する(S513)。さらに、制御部10は、歩行時間と歩行状態とを取得する処理を停止する(S514)。また、制御部10は、位置状態を測位する処理を停止する(S515)。そして、制御部10は、収音状態を切替える処理を停止する(S516)。また、制御部10は、鍵状態を判定する処理を停止する(S517)。以上により、制御部10は、施錠状態を管理する処理を終了する。
図11は、歩行時間および歩行状態の取得処理を示すフローチャートである。
図8および図11を参照して、制御部10により実行される歩行時間および歩行状態の取得処理について説明する。
図11を参照して説明する。
以下の説明では、説明の簡単化のため、音情報21に図3(a)に示す音情報201が格納されているものとし、施錠状態を管理する建物が自宅であるときについて説明する。
制御部10は、図8のS502において、歩行時間および歩行状態の取得処理が開始されると、ユーザから停止要求が入力されたか否かを判定する(S601)。そして、制御部10は、ユーザから停止要求が入力されたとき(S601にてYes)、歩行時間および歩行状態の取得処理を終了する。なお、制御部10は、S601に限らず、歩行時間および歩行状態の取得処理の実行中に、ユーザから停止要求が入力されると、歩行時間および歩行状態の取得処理を終了しても良い。
制御部10は、ユーザから停止要求が入力されていないとき(S601にてNo)、電子機器1を携帯しているユーザの歩いた歩数をカウントする(S602)。
そして、制御部10は、第1時間(所定時間)が経過したか否かを判定する(S603)。制御部10は、歩数のカウント開始から第1時間が経過していないとき(S603にてNo)、カウントした歩数を取得し、カウントした歩数が第1閾値未満か否かを判定する(S604)。なお、カウントした歩数とは、電子機器1を携帯しているユーザが歩いた歩数である。また、制御部10は、第1時間以内にユーザが自宅から外出する可能性が低いとき、第1時間が経過するまで、S603の処理を繰り返す処理をしても良い。第1時間以内にユーザが自宅から外出する可能性が低いときとは、例えば、電子機器1の移動がないときに、ユーザが施錠状態を管理する処理の開始要求を入力したときなどがある。
そして、制御部10は、カウントした歩数が第1閾値未満であるとき(S604にてYes)、後述するS606の処理を実行する。また、制御部10は、カウントした歩数が第1閾値以上であるとき(S604にてNo)、後述するS607の処理を実行する。
また、制御部10は、歩数のカウント開始から第1時間が経過したとき(S603にてYes)、直前の第1時間の間にユーザが歩いた歩数を取得する。そして、制御部10は、取得処理において、第1時間内に取得された歩数が第1閾値未満であるか否かを判定する(S605)。
制御部10は、取得した歩数が第1閾値未満であるとき(S605にてYes)、状態情報23の歩行時間に短時間:0を格納する(S606)。そして、制御部10は、S608の処理を実行する。また、制御部10は、取得した歩数が第1閾値以上であるとき(S605にてNo)、状態情報23の歩行時間に短時間:1を格納する(S607)。そして、制御部10は、S608の処理を実行する。
制御部10は、計測部50で計測された加速度を取得し、電子機器1を携帯したユーザの歩行が停止中か否かを判定する(S608)。このとき、制御部10は、加速度を計測する計測部50により、計測された加速度を用いて電子機器1を携帯したユーザの歩行が停止したことを検知する。
制御部10は、電子機器1を携帯したユーザの歩行が停止中であると判定したとき(S608にてYes)、状態情報23の歩行状態に停止中:0を格納する(S609)。そして、制御部10は、S601の処理を実行する。
また、制御部10は、電子機器1を携帯したユーザの歩行が歩行中であるとき(S608にてNo)、状態情報23の歩行状態に歩行中:1を格納する(S610)。そして、制御部10は、S601の処理を実行する。
図12は、位置状態の測位処理を示すフローチャートである。
図12を参照して、位置状態の測位処理について説明する。
以下の説明では、説明の簡単化のため、音情報21に図3(a)に示す音情報201が格納されているものとし、施錠状態を管理する建物が自宅であるときについて説明する。
制御部10は、図8のS503において、位置状態の測位処理が開始されると、ユーザから停止要求が入力されたか否かを判定する(S701)。そして、制御部10は、ユーザから停止要求が入力されたとき(S701にてYes)、位置状態の測位処理を終了する。なお、制御部10は、S701に限らず、位置状態の測位処理の実行中に、ユーザから停止要求が入力されると、位置状態の測位処理を終了しても良い。
制御部10は、ユーザから停止要求が入力されていないとき(S701にてNo)、状態情報23を参照し、状態情報23の歩行時間に時間情報が格納されているか否かを判定する(S702)。そして、制御部10は、状態情報23の歩行時間に時間情報が格納されていないとき(S702にてNo)、図12に示すS701の処理を実行する。
制御部10は、状態情報23の歩行時間に時間情報が格納されているとき(S702にてYes)、歩行時間が長時間:1であるか否かを判定する(S703)。すなわち、制御部10は、図11に示す歩行時間の取得処理において、第1時間内に取得した歩数が第1閾値以上であるか否かを判定する。
制御部10は、歩行時間が短時間:0であるとき(S703にてNo)、S701の処理を実行する。
制御部10は、歩行時間が長時間:1であるとき(S703にてYes)、測位部60を起動させ、測位部60に電子機器1の位置を測位させる(S704)。
そして、制御部10は、測位部60に電子機器1の位置を測位させると、測位部60を停止させる(S705)。
制御部10は、S704において、測位部60に測位させた電子機器1の位置が自宅の近傍であるか否かを判定する(S706)。
制御部10は、測位部60に測位させた電子機器1の位置が自宅の近傍に位置するとき(S706にてYes)、状態情報23の位置状態に建物内:0を格納する(S707)。そして、制御部10は、S701の処理を実行する。
制御部10は、測位部60に測位させた電子機器1の位置が自宅の近傍以外であるとき(S706にてNo)、状態情報23の位置状態に建物外:1を格納する(S708)。そして、制御部10は、S701の処理を実行する。
図13、図14は、収音状態の切替処理を示すフローチャートである。
図13、図14を参照して、制御部10により実行される収音状態の切替処理について説明する。以下の説明では、説明の簡単化のため、音情報21に図3(a)に示す音情報201が格納されているものとし、施錠状態を管理する建物が自宅であるときについて説明する。
図13を参照して説明する。
制御部10は、図8のS504において、収音状態の切替処理が開始されると、ユーザから停止要求が入力されたか否かを判定する(S801)。そして、制御部10は、ユーザから停止要求が入力されたとき(S801にてYes)、収音状態の切替処理を終了する。なお、制御部10は、S801に限らず、収音状態の切替処理の実行中に、ユーザから停止要求が入力されると、収音状態の切替処理を終了しても良い。
制御部10は、ユーザから停止要求が入力されていないとき(S801にてNo)、状態情報23の歩行時間に短時間:0が格納されているか否かを判定する。制御部10は、状態情報23の歩行時間に短時間:0が格納されていないとき(S802にてNo)、S801の処理を実行する。状態情報23の歩行時間に短時間:0が格納されていないときとは、例えば、歩行時間に長時間:1が格納されているとき、および歩行時間に時間情報が格納されていないときがある。
制御部10は、状態情報23の歩行時間に短時間:0が格納されているとき(S802にてYes)、状態情報23の位置状態に建物内:0が格納されているか否かを判定する(S803)。制御部10は、状態情報23の位置状態に建物内:0が格納されていないとき(S803にてNo)、S801の処理を実行する。状態情報23の位置状態に建物内:0が格納されていないときとは、例えば、位置状態に建物外:1が格納されているとき、および位置状態に位置情報が格納されていないときがある。
制御部10は、状態情報23の位置状態に建物内:0が格納されているとき(S803にてYes)、状態情報23の歩行状態に停止中:0が格納されているか否かを判定する(S804)。制御部10は、状態情報23の歩行状態に停止中:0が格納されていないとき(S804にてNo)、第2時間が経過したか否かを判定する(S805)。第2時間とは、例えば、ユーザが継続して移動しているので、ドアの開閉が実行されないと想定される時間である。そして、第2時間は、予め設定されている時間でも良いし、ユーザにより適宜設定される時間ででも良い。また、第2時間は、制御部10により、ユーザの過去の行動パターンに基づいて、ユーザが継続して移動しているのでドアの開閉が実行されないと想定される時間が、設定されても良い。
制御部10は、第2時間が経過していないとき(S805にてNo)、S804の処理を実行する。制御部10は、第2時間が経過したとき(S805にてYes)、S801の処理を実行する。
S804において、制御部10は、状態情報23の歩行状態に停止中:0が格納されているとき(S804にてYes)、S806の処理を実行する。
図14を参照して説明する。
制御部10は、収音部70を起動させる(S806)。そして、制御部10は、状態情報23の収音状態に収音中:1を格納する(S807)。
制御部10は、収音部70を起動したあと、後述するS905、S907、およびS909のいずれかの処理を実行し、鍵状態を更新したか否かを判定する(S808)。制御部10は、例えば、S905、S907、およびS909のいずれかの処理において鍵状態を更新したとき、記憶部20に鍵状態を更新したことを示す更新情報を記憶させてもよい。これにより、制御部10は、S808において、鍵状態を更新したことを示す更新情報を参照することにより、鍵状態を更新したことを判定しても良い。
制御部10は、鍵状態が更新されていないとき(S808にてNo)、図13のS801の処理を実行する。
制御部10は、鍵状態を更新したと判定したとき(S808にてYes)、収音部70を停止させる(S809)。制御部10は、例えば、鍵状態を更新したと判定したとき、S809に続いて、記憶部20に鍵情報が更新されていないことを示す更新情報を記憶させる処理を実行しても良い。これにより、制御部10は、S808において、鍵状態が更新されていないことを示す更新情報を参照することにより、収音部70を停止したあと、鍵状態が更新新されていないことを判定しても良い。
そして、制御部10は、状態情報23の収音状態に停止中:0を格納する(S810)。
制御部10は、状態情報23の歩行状態に歩行中:1が格納されているか否かを判定する(S811)。制御部10は、状態情報23の歩行状態に歩行中:1が格納されていないとき(S811にてNo)、S811の処理を繰り返し実行する。
また、制御部10は、状態情報23の歩行状態に歩行中:1が格納されているとき(S811にてYes)、S801の処理を実行する。すなわち、制御部10は、電子機器1を携帯しているユーザが移動すると、ユーザが再びドアの開閉、およびドアの施錠を実行し、鍵状態が更新される可能性があるので、次の収音状態の切替処理を開始する。
図15は、鍵状態の判定処理を示すフローチャートである。
図15を参照して、制御部10により実行される鍵状態の判定処理について説明する。
以下の説明では、説明の簡単化のため、音情報21に図3(a)に示す音情報201が格納されているものとし、施錠状態を管理する建物が自宅であるときについて説明する。
制御部10は、図8のS505において、鍵状態の判定処理が開始されると、ユーザから停止要求が入力されたか否かを判定する(S901)。そして、制御部10は、ユーザから停止要求が入力されたとき(S901にてYes)、鍵状態の判定処理を終了する。なお、制御部10は、S901に限らず、鍵状態の判定処理の実行中に、ユーザから停止要求が入力されると、鍵状態の判定処理を終了しても良い。
制御部10は、ユーザから停止要求が入力されていないとき(S901にてNo)、状態情報23の収音状態に起動中:1が格納されているか否かを判定する(S902)。制御部10は、状態情報23の収音状態に起動中:1が格納されていないとき(S902にてNo)、S901の処理を実行する。状態情報23の収音状態に起動中:1が格納されていないときとは、例えば、収音状態に停止中:0が格納されているとき、および収音状態に収音情報が格納されていないときがある。
制御部10は、状態情報23の収音状態に起動中:1が格納されているとき(S902にてYes)、収音部70により、自宅のドアの開閉音が収音されたか否かを判定する(S903)。制御部10は、収音部70により、ドアの開閉音が収音されていないとき(S903にてNo)、第3時間が経過したか否かを判定する(S904)。第3時間とは、例えば、ユーザの歩行が停止し、収音部70が起動されてから、収音部70によりドアの開閉音が収音されずに第3時間が経過したとき、第3時間以降の期間においても、ユーザがドアの開閉を実行しないと想定される時間である。そして、第3時間は、予め設定されている時間でも良いし、ユーザにより適宜設定される時間でも良い。また、第3時間は、制御部10により、ユーザの過去の行動パターンに基づいて、第3時間以降の期間においてもユーザがドアの開閉を実行しないと想定される時間が、設定されても良い。
制御部10は、第3時間が経過していないとき(S904にてNo)、S903の処理を実行する。
制御部10は、第3時間が経過したとき(S904にてYes)、鍵状態に格納された鍵情報を維持する(S905)。そして、制御部10は、S901の処理を実行する。制御部10は、S905において、鍵状態に格納された鍵情報を維持したときにも、鍵状態を更新したものとして処理をする。このとき、制御部10は、鍵状態を更新したものとして、鍵状態を更新したことを示す更新情報を記憶部20に記憶しても良い。そして、制御部10は、図14のS808において、記憶部20に格納した鍵状態を更新したことを示す更新情報を参照することにより、鍵情報を更新したことを判定しても良い。
S903において、制御部10は、収音部70により、ドアの開閉音が収音されたと判定したとき(S903にてYes)、収音部70により、鍵の施錠音が収音されたか否かを判定する(S906)。
制御部10は、収音部70により、鍵の施錠音が収音されたと判定したとき(S906にYes)、鍵状態に施錠中:0を格納する(S907)。このとき、制御部10は、鍵状態を更新したことを示す更新情報を記憶部20に記憶しても良い。そして、制御部10は、図14のS808において、記憶部20に格納した鍵状態を更新したことを示す更新情報を参照することにより、鍵情報を更新したことを判定しても良い。
このように、制御部10は、音情報21に格納された開閉音のあとに、音情報21に格納された施錠音が収音されたとき、ドアが施錠されたと判定し、鍵状態に施錠中:0を格納する。そして、制御部10は、S901の処理を実行する。
S906において、制御部10は、収音部70により、鍵の施錠音が収音されていないと判定したとき(S906にてNo)、収音部70により、ドアの開閉音が収音されてから第4時間(第2閾値)が経過したか否かを判定する(S908)。制御部10は、収音部70により、ドアの開閉音が収音されてから第4時間が経過していないとき(S908にてNo)、S906の処理を実行する。第4時間とは、例えば、収音部70により、ドアの開閉音が収音されてから、ドアの施錠音が収音されずに第4時間が経過したとき、第4時間以降の期間においても、ユーザが鍵の施錠を実行しないと想定される時間である。そして、第4時間は、予め設定されている、またはユーザにより適宜設定される時間である。また、第4時間は、制御部10により、ユーザの過去の行動パターンに基づいて、第4時間以降の期間においても、ユーザが鍵の施錠を実行しないと想定される時間が、設定されても良い。
制御部10は、第4時間が経過したとき(S908にてYes)、鍵状態に開錠中:1を格納する(S909)。このとき、制御部10は、鍵状態を更新したことを示す更新情報を記憶部20に記憶しても良い。そして、制御部10は、図14のS808において、記憶部20に格納した鍵状態を更新したことを示す更新情報を参照することにより、鍵情報を更新したことを判定しても良い。
そして、制御部10は、S901の処理を実行する。
図16は、コンピュータ装置の一実施例を示すブロック図である。
図16を参照して、コンピュータ装置100(電子機器1)の構成について説明する。
図16において、コンピュータ装置100は、アプリCPU101と、サブプロセッサ102と、音声DSP103と、ISP104と、通信CPU105と、NAND106と、RAM107とを備えている。また、コンピュータ装置100は、入出力インターフェイス108と、タッチパネル109と、通信インターフェイス110と、無線LANインターフェイス111と、近距離無線インターフェイス112と、加速度センサ113と、GPS114と、マイク115とを備えている。さらに、コンピュータ装置100は、LCD116と、スピーカ117と、バイブ118と、カメラ119とを備えている。また、通信I/F110は、ネットワーク123と接続されている。また、コンピュータ装置100は、読書装置120を備えている。そして、各構成要素は、バス122により接続されている。
アプリCPU101は、コンピュータ装置100全体の制御をする。サブプロセッサ102は、各種センサで計測された値を用いた演算処理をする。音声DSP103は、マイク115で収音された音を音ファイルに変換する処理などを含む音声信号処理をする。ISP104は、LCD116に表示する画像の生成処理や、カメラ119から入力された画像の変換処理などを含む画像信号処理をする。通信CPU105は、通信I/F110を用いたデータの送受信処理などを含む通信信号処理をする。CPUは、Central Processing Unitの略である。DSPは、Digital Signal Pocessorの略である。ISPは、Image Signal Processorの略である。
そして、アプリCPU101、サブプロセッサ102、音声DSP103、ISP104、および通信CPU105は、例えば、CPU、マルチコアCPU、FPGAおよびPLDなどである。FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略である。PLDは、Programmable Logic Deviceの略である。以下の説明では、アプリCPU101、サブプロセッサ102、音声DSP103、ISP104、および通信CPU105のことをプロセッサとも言う。
アプリCPU101は、例えば、図1において、制御部10として機能する。サブプロセッサ102は、例えば、図1において、取得部11として機能する。ただし、各プロセッサに対する機能の割当は、一例であり、それぞれのプロセッサが制御部10の各種機能を適宜分担して実現しても良い。
なお、サブプロセッサ102は、取得部11として機能するとき、例えば、計測部50で計測された加速度を用いて、電子機器1を携帯しているユーザの歩数をカウントする処理を実行しても良い。さらに、サブプロセッサ102は、取得部11として機能するとき、計測部50で計測された加速度を用いて、電子機器1を携帯しているユーザの歩行状態を判定する処理を実行しても良い。そして、アプリCPU101は、サブプロセッサ102から、カウントされた歩数と、判定された歩行状態を示す歩行情報を取得しても良い。
そして、記憶部20に含まれる音情報21と、収音情報22と、状態情報23と第1時間t、第2時間、第3時間、および第4時間などの各種設定情報は、例えば、CPU、FPGA、およびPLDの図示しないキャッシュに記憶されても良い。
NAND106は、各種データを記憶する記憶装置である。RAM107は、各プロセッサのワークエリアとして使用される記憶装置である。RAMは、Random Access Memoryの略である。
また、コンピュータ装置100は、記憶装置として、NAND106やRAM107だけでなく、図示しないROMおよび、HDなどを備えても良い。ROMは、ブートプログラムなどのプログラムを記憶しても良い。HDは、OS、アプリケーションプログラム、ファームウェアなどのプログラム、および各種データを記憶しても良い。ROMは、Read Only Memoryの略である。HDは、Hard Diskの略である。
そして、NAND106は、例えば、図1において、記憶部20として機能し、音情報21と、第1時間、第2時間、第3時間、および第4時間などの各種設定情報を記憶する。を記憶する。さらに、NAND106は、例えば、アプリCPU101を制御部10として機能させる施錠状態管理プログラムを記憶する。また、RAM107は、例えば、図2において、記憶部20として機能し、収音情報22と、状態情報23とを記憶する。各記憶装置が記憶する情報の割当は、一例であり、それぞれの記憶装置が記憶部20に記憶された音情報21と、収音情報22と、状態情報23と、施錠状態管理プログラムとの一部、または全てを記憶しても良い。
施錠状態の管理処理をするとき、コンピュータ装置100は、記憶装置に記憶された施錠状態管理プログラムをRAM107に読み出す。そして、RAMに読み出された施錠状態管理プログラムをアプリCPU101で実行することで、コンピュータ装置100は、取得処理と、起動処理と、判定処理と、停止処理とを含む施錠状態の管理処理を実行する。
なお、施錠状態管理プログラムは、アプリCPU101が通信インターフェイス110を介してアクセス可能であれば、ネットワーク123上のサーバが有する記憶装置に記憶されていても良い。
入出力インターフェイス108は、例えば、ヘッドホン、スピーカ、キーボード、およびマウスなどと接続され、接続された装置から各種情報を示す信号が入力されると、バス122を介して入力された信号を各プロセッサに出力する。また、入出力インターフェイス108は、各プロセッサから出力された各種情報を示す信号がバス122を介して入力されると、接続された各種装置にその信号を出力する。入出力インターフェイス108は、例えば、ユーザからの施錠状態管理処理の開始要求と停止要求との入力を受け付けても良い。そして、入出力インターフェイス108は、例えば、図1において、入出力部30として機能する。
タッチパネル109は、LCD116などの表示装置の画面を介したタッチ入力を受け付ける。そして、タッチパネル109は、タッチ入力を受け付けると、入力された信号を各プロセッサに出力する。タッチパネル109は、例えば、ユーザからの施錠状態管理処理の開始要求と停止要求との入力を受け付けても良い。そして、タッチパネル109は、例えば、図1において、入出力部30として機能する。
通信インターフェイス110は、ネットワーク123を介してコンピュータ装置100と他の装置とを通信可能に接続する。そして、通信インターフェイス110は、例えば、図1において、送受信部40として機能する。
無線LANインターフェイス111は、無線LANの機能を有するインターフェイスである。無線LANインターフェイス111は、例えば、無線LAN規格として、Wi−Fi(登録商標)をサポートしても良い。
近距離無線インターフェイス112は、近距離無線通信機能を有するインターフェイスである。近距離無線インターフェイス112は、例えば、近距離無線通信規格として、Bluetooth(登録商標)をサポートしても良い。
加速度センサ113は、例えば、電子機器1の加速度のXYZ成分を検出するセンサである。そして、加速度センサ113は、例えば、図1において、計測部50として機能する。
GPS114は、GPS衛星から受信する電波を用いて、コンピュータ装置100の現在位置を測定するシステムである。そして、GPS114は、例えば、図1において、測位部60として機能する。GPSは、Global Positioning Systemの略である。
マイク115は、音を収音し、音声DSP103に出力する。そして、マイク115は、例えば、図1において、収音部70として機能する。
LCD116は、各種情報を表示する表示装置である。そして、LCD116は、例えば、図1において、表示部81として機能する。表示装置は、LCD116に限らず、有機ELディスプレイやPDPなどの各種ディスプレイでも良い。LCDは、Liquid Crystal Displayの略である。有機ELディスプレイは、Organic Electro Luminescence Displayの略である。PDPは、Plasma Display Panelの略である。
スピーカ117は、プロセッサからの要求に応じて、音楽、アラーム音、および音声などの各種音を出力する。そして、スピーカ117は、例えば、図1において、警報部82として機能する。
バイブ118は、例えば、軸に重心を偏らせた重りを取り付けた小型のモーターであり、プロセッサからの要求に応じて重りを回転させることにより、コンピュータ装置100を振動させる。そして、バイブ118は、例えば、図1において、警報部82として機能する。
カメラ119は、例えば、CCDやCMOSなどの撮像素子を用いたイメージセンサにより、画像を撮影し、ISP104に出力する。CCDは、CCD Image Sensorの略である。CMOSは、Complementary MOSの略である。
読書装置120は、プロセッサに制御され、着脱可能な記録媒体121のデータのリード/ライトを行なう。そして、読書装置120は、例えば、FDD、CDD、DVDD、BDDおよびUSBなどの非一時的記録媒体である。FDDは、Floppy Disk Driveの略である。CDDは、Compact Disc Driveの略である。DVDDは、Digital Versatile Disk Driveの略である。BDDは、Blu−ray(登録商標) Disk Driveの略である。USBは、Universal Serial Busの略である。
記録媒体121は、各種データを保存する。記録媒体121は、例えば、施錠状態管理プログラムを記憶する。さらに、記録媒体121は、図1に示す、音情報21と、収音情報22と、状態情報23とを記憶しても良い。また、記録媒体121は、第1時間、第2時間、第3時間、および第4時間などの各種設定情報を記憶しても良い。
そして、記録媒体121は、読書装置120を介してバス122に接続され、プロセッサが読書装置120を制御することにより、データのリード/ライトが行なわれる。また、記録媒体121は、例えば、FD、CD、DVD、BD、およびフラッシュメモリなどである。FDは、Floppy Diskの略である。CDは、Compact Discの略である。DVDは、Digital Versatile Diskの略である。BDは、Blu−ray(登録商標) Diskの略である。
ネットワーク123は、例えば、LAN、無線通信、またはインターネットなどであり、コンピュータ装置100と他の装置を通信接続する。
以上のように、実施形態の電子機器1は、開閉音のあとに、施錠音が収音されたとき、ドアが施錠されたと判定し、ドアが施錠されていることを示す施錠情報を出力する。これにより、電子機器1は、ドアの施錠を検知するためのセンサやネットワークを用いずに、ユーザにドアを施錠したか否かを通知する。したがって、電子機器1は、外出後に、ドアを施錠したか否かをユーザに容易に確認させることができる。
実施形態の電子機器1は、電子機器1を携帯しているユーザが所定の建物の近傍に位置し、ユーザが短時間歩行をしたあと、ユーザが停止したときに収音部70を起動する。そして、電子機器1は、ドアが施錠されたと判定しとき、収音部70を停止する。これにより、電子機器1は、ユーザによりドアの開閉とドアの施錠とが実行されることが想定されるとき、ドアの施錠を判定するために収音部70を起動し、ドアの施錠の判定が終了すると収音部70を停止する。したがって、電子機器1は、収音部70で消費される電力を削減することができる。
実施形態の電子機器1は、収音部70によりドアの開閉音を収音してから第2閾値以上の時間が経過しても、ドアが施錠されたと判定しないとき、ドアが施錠されていないことを示す開錠情報を出力部80に出力させる。そして、電子機器1は、収音部70によりドアの開閉音を収音してから第2閾値以上の時間が経過しても、ドアが施錠されたと判定しないとき、収音部70を停止する。これにより、電子機器1は、ユーザが外出したあとに、ドアが開錠されていることをユーザに通知することができる。また、電子機器1は、ドアが開錠されていると判定したとき、ドアの施錠の判定を終了し、収音部70を停止するので、収音部70で消費される電力を削減することができる。
実施形態の電子機器1は、ユーザが長時間歩行をしたあと、測位部を起動し、測位部60に位置を測位させる。そして、電子機器1は、測位部60が位置を測位すると測位部60を停止する。これにより、電子機器1は、ユーザが外出していると想定されるときに、測位部60を起動し、測位部60による測位が終了すると、測位部60を停止する。このように、電子機器1は、施錠状態管理処理において、測位部60を断続的に動作させるので、測位部60で消費される電力を削減することができる。
実施形態の電子機器1は、ドアが施錠されたと判定したとき、施錠情報を記憶部20に記憶する。そして、電子機器1は、電子機器1が所定の建物の近傍以外に位置し、施錠情報が記憶部20に記憶されているとき、施錠情報を出力する。これにより、電子機器1は、外出後に、ドアを施錠したか否かをユーザに容易に確認させることができる。
実施形態の電子機器1は、収音部70によりドアの開閉音を収音してから、第2閾値以上の時間が経過してもドアが施錠されたと判定しないとき、開錠情報を記憶部20に記憶する。そして、電子機器1は、電子機器1が所定の建物の近傍以外に位置し、開錠情報が記憶部20に記憶されているとき、開錠情報を出力する。これにより、電子機器1は、外出後に、ドアを施錠したか否かをユーザに容易に確認させることができる。
実施形態の電子機器1は、記憶部20に開錠情報または施錠情報が記憶されたとき、収音部70を停止する。これにより、電子機器1は、収音部70で消費される電力を削減することができる。
実施形態の電子機器1は、測位部60で測位された位置が所定の建物の近傍以外の位置であるとき、電子機器1が所定の建物の近傍以外に位置していると判定し、出力部80に施錠情報または開錠情報を出力させる。これにより、電子機器1は、外出後に、ドアを施錠したか否かをユーザに容易に確認させることができる。
なお、本実施形態は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を取ることができる。
以上記載した各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。なお、本発明は、以下の付記に限定されるものではない。
(付記1)
情報を出力する出力部と、
ドアの開閉音と鍵の施錠音とを記憶する記憶部と、
音を収音する収音部と、
前記記憶部に記憶された前記開閉音のあとに、前記記憶部に記憶された前記施錠音が収音されたとき、前記ドアが施錠されたと判定する判定部と、
前記判定部により、前記ドアが施錠されたと判定されたとき、前記ドアが施錠されていることを示す施錠情報を前記出力部に出力させる処理をする処理部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
(付記2)
前記電子機器は、さらに、
前記電子機器を携帯しているユーザが歩いた歩数を取得する取得部と、
前記電子機器の位置を測位する測位部と、
前記電子機器が所定の建物の近傍に位置し、かつ前記取得部により、所定の時間内に取得された前記歩数が第1閾値未満であるとき、前記収音部を起動させる起動部と、
前記判定部により、前記ドアが施錠されたと判定されたとき、前記収音部を停止する停止部と、
を備えることを特徴とする付記1に記載の電子機器。
(付記3)
前記電子機器は、さらに、
加速度を計測する計測部、
を備え、
前記起動部は、
前記計測部により、計測された前記加速度を用いて歩行が停止したことを検知したとき、前記収音部を起動する
ことを特徴とする付記2に記載の電子機器。
(付記4)
前記処理部は、
前記収音部によりドアの開閉音が収音されてから第2閾値以上の時間が経過しても、前記判定部により、前記ドアが施錠されたと判定されないとき、前記ドアが施錠されていないことを示す開錠情報を前記出力部に出力させる処理をし、
前記停止部は、
前記収音部によりドアの開閉音が収音されてから第2閾値以上の時間が経過しても、前記判定部により、前記ドアが施錠されたと判定されないとき、前記収音部を停止する
ことを特徴とする付記2または3に記載の電子機器。
(付記5)
前記起動部は、
前記取得部により、前記所定の時間内に取得された歩数が前記第1閾値以上であるとき、前記測位部を起動し、
前記測位部は、
起動したとき、位置を測位する、
ことを特徴とする付記2〜4のいずれか一つに記載の電子機器。
(付記6)
前記停止部は、さらに、
前記測位部が位置を測位すると、前記測位部を停止する、
ことを特徴とする付記5に記載の電子機器。
(付記7)
前記処理部は、
前記判定部により、前記ドアが施錠されたと判定されたとき、前記施錠情報を前記記憶部に記憶し、
前記電子機器が所定の建物の近傍以外に位置し、前記施錠情報が前記記憶部に記憶されているとき、前記施錠情報を前記出力部に出力させる処理をする、
ことを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の電子機器。
(付記8)
前記処理部は、
前記収音部によりドアの開閉音が収音されてから、前記判定部により、第2閾値以上の時間が経過しても前記ドアが施錠されたと判定されないとき、開錠情報を前記記憶部に記憶し、
前記電子機器が所定の建物の近傍以外に位置し、前記開錠情報が前記記憶部に記憶されているとき、前記開錠情報を前記出力部に出力させる処理をする、
ことを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の電子機器。
(付記9)
前記停止部は、
前記記憶部に前記開錠情報または前記施錠情報が記憶されたとき、前記収音部を停止する
ことを特徴とする請求項7または8に記載の電子機器。
(付記10)
前記電子機器は、さらに、
前記電子機器の位置を測位する測位部と、
前記電子機を携帯しているユーザが歩いた歩数を取得する取得部と、
前記取得部により、所定の時間内に取得された歩数が第1閾値以上であるとき、前記測位部を起動する起動部と、
を備え、
前記判定部は、
前記測位部で測位された位置が前記所定の建物の近傍以外の位置であるとき、前記電子機器が所定の建物の近傍以外に位置していると判定する
ことを特徴とする付記1〜10のいずれか一つに記載の電子機器。
(付記11)
音を収音する収音部において、記憶部に記憶されたドアの開閉音のあとに、前記記憶部に記憶された鍵の施錠音が収音されたとき、前記ドアが施錠されたと判定し、
前記判定処理において、前記ドアが施錠されたと判定されたとき、前記ドアが施錠されていることを示す施錠情報を、情報を出力する出力部に出力させる
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする施錠状態管理プログラム。
(付記12)
前記コンピュータに実行させる処理は、さらに、
前記電子機器を携帯しているユーザが歩いた歩数を取得し、
位置を測位する測位部に前記電子機器の位置を測位させ、
前記電子機器が所定の建物の近傍に位置し、かつ前記取得処理において、所定の時間内に取得された前記歩数が第1閾値未満であるとき、前記収音部を起動させ、
前記判定処理において、前記ドアが施錠されたと判定されたとき、前記収音部を停止する
処理を含むことを特徴とする付記11に記載の施錠状態管理プログラム。
(付記13)
前記コンピュータに実行させる処理は、さらに、
加速度を計測する計測部により、計測された前記加速度を用いて歩行が停止したことを検知したとき、前記収音部を起動する
ことを特徴とする付記12に記載の施錠状態管理プログラム。
(付記14)
前記コンピュータに実行させる処理は、さらに、
前記収音部によりドアの開閉音が収音されてから第2閾値以上の時間が経過しても、前記判定処理において、前記ドアが施錠されたと判定されないとき、前記ドアが施錠されていないことを示す開錠情報を前記出力部に出力させ、
前記収音部によりドアの開閉音が収音されてから第2閾値以上の時間が経過しても、前記判定処理において、前記ドアが施錠されたと判定されないとき、前記収音部を停止する
処理を含むことを特徴とする付記12または13に記載の施錠状態管理プログラム。
(付記15)
前記コンピュータに実行させる処理は、さらに、
前記取得処理において、前記所定の時間内に取得した歩数が前記第1閾値以上であるとき、位置を測位する測位部を起動させ、
前記測位部に前記電子機器の位置を測位させる
処理を含むことを特徴とする付記12〜14に記載の施錠状態管理プログラム。
(付記16)
前記コンピュータに実行させる処理は、さらに、
前記測位部に前記電子機器の位置を測位させると、前記測位部を停止する、
処理を含むことを特徴とする付記15に記載の施錠状態管理プログラム。