JP2016088323A - Pneumatic tire - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ビードコアの回りで内側から外側に巻き上げられたカーカスプライと、ビードコアの回りで内側から外側に巻き上げられてカーカスプライを包むように配置されたチェーファとを備える空気入りタイヤに関する。 The present invention relates to a pneumatic tire including a carcass ply wound around a bead core from the inside to the outside and a chafer arranged so as to wrap around the bead core from the inside to the outside and wrap the carcass ply.
空気入りタイヤのビード部は、リム組み時にカーカスプライに損傷を受けることが多く、その損傷を防止するためにチェーファが配置されているものがある。また、チェーファは、下記特許文献1〜3のように、ビード部を補強して、剛性を高め、操縦安定性を向上させる目的で配置される場合もある。
The bead portion of a pneumatic tire is often damaged by the carcass ply when the rim is assembled, and there is a case where a chafer is arranged to prevent the damage. In addition, the chafer may be arranged for the purpose of reinforcing the bead portion to increase the rigidity and improving the steering stability as in
チェーファは、ビードコアの回りで巻き上げられたカーカスプライを包むように配置される。一般的なチェーファは、カーカスプライのカーカスコードに対して約45°の角度で互いに反対方向に傾斜した2種類のコードを備えている。よって、チェーファの巻き上げ端部では、カーカスプライとチェーファのコードが約45°の角度で交差するため、せん断ひずみが大きくなりやすく、チェーファが巻き上げ端部から浮き上がってセパレーションなどの故障を起こす懸念があった。 The chafer is arranged so as to wrap the carcass ply rolled up around the bead core. A typical chafer has two types of cords inclined in opposite directions at an angle of about 45 ° with respect to the carcass cord of the carcass ply. Therefore, since the carcass ply and the chafer cord intersect at an angle of about 45 ° at the winding end of the chafer, the shear strain tends to increase, and there is a concern that the chafer will rise from the winding end and cause a failure such as separation. It was.
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、リム組み時のカーカスプライの損傷を抑えつつ、ビード部の耐久性を向上させた空気入りタイヤを提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a pneumatic tire in which the durability of the bead portion is improved while suppressing damage to the carcass ply when the rim is assembled.
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。
即ち、本発明の空気入りタイヤは、ビード部に埋設されたビードコアと、前記ビードコアのタイヤ径方向外側に配置されたゴムフィラーと、前記ビードコアの回りで内側から外側に巻き上げられたカーカスプライと、前記ビードコアの回りで内側から外側に巻き上げられて前記カーカスプライを包むように配置されたチェーファとを備える空気入りタイヤにおいて、
前記チェーファは、前記カーカスプライに含まれるカーカスコードに対して0±15°の範囲の傾斜角度を有する0度コードと、前記カーカスコードに対して90±15°の範囲の傾斜角度を有する90度コードとを含むものである。
The above object can be achieved by the present invention as described below.
That is, the pneumatic tire of the present invention, a bead core embedded in a bead portion, a rubber filler disposed on the outer side in the tire radial direction of the bead core, a carcass ply wound up from the inside around the bead core, In a pneumatic tire comprising a chafer wound around the bead core from the inside to the outside and arranged to wrap the carcass ply,
The chafer has a 0 degree cord having an inclination angle of 0 ± 15 ° with respect to a carcass cord included in the carcass ply and a 90 degree having an inclination angle of 90 ± 15 ° with respect to the carcass cord. Code.
本発明の空気入りタイヤは、ビードコアの回りで内側から外側に巻き上げられてカーカスプライを包むように配置されたチェーファを備えており、リム組み時のカーカスプライの損傷を抑えることができる。また、チェーファは、カーカスコードに対して0±15°の範囲の傾斜角度を有する0度コードと、カーカスコードに対して90±15°の範囲の傾斜角度を有する90度コードとを含んでいる。チェーファの0度コードがカーカスコードと略平行に配列されていることで、チェーファの巻き上げ端部でのせん断ひずみを低減することができる。さらに、チェーファの90度コードがカーカスコードに対して略直交する方向に配列されていることで、0度コードの端部が浮き上がるのを抑制することができる。その結果、チェーファの巻き上げ端部の浮き上がりを防止してセパレーションを抑制することができるため、ビード部の耐久性を向上できる。 The pneumatic tire of the present invention includes a chafer arranged so as to wrap around the bead core from the inside to the outside and wrap the carcass ply, and can prevent damage to the carcass ply when assembling the rim. The chafer also includes a 0 degree cord having an inclination angle in the range of 0 ± 15 ° with respect to the carcass cord and a 90 degree cord having an inclination angle in the range of 90 ± 15 ° with respect to the carcass cord. . Since the 0 degree cord of the chafer is arranged substantially parallel to the carcass cord, the shear strain at the winding end of the chafer can be reduced. Furthermore, since the 90-degree cord of the chafer is arranged in a direction substantially orthogonal to the carcass cord, it is possible to suppress the end of the 0-degree cord from being lifted. As a result, it is possible to prevent separation of the chafer's rolled-up end portion and prevent separation, thereby improving the durability of the bead portion.
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記90度コードは、タイヤ周上で分断された不連続部を有することが好ましい。 In the pneumatic tire of the present invention, it is preferable that the 90-degree cord has a discontinuous portion that is divided on the tire circumference.
90度コードは、タイヤ周方向に沿って延びているため、チェーファがタイヤ周方向に伸びにくく、タイヤ成形時にチェーファを巻き上げることが難しくなる。90度コードが不連続部を有することで、タイヤ成形が容易となる。 Since the 90-degree cord extends along the tire circumferential direction, the chafer is difficult to extend in the tire circumferential direction, and it is difficult to wind up the chafer during tire molding. Since the 90-degree cord has a discontinuous portion, tire molding becomes easy.
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記0度コードは、前記90度コードよりも細いことが好ましい。 In the pneumatic tire of the present invention, it is preferable that the 0 degree cord is thinner than the 90 degree cord.
0度コードを細くすることで、0度コードの端部の浮き上がりを抑制することができるため、チェーファの巻き上げ端部でのセパレーションを遅らせることができる。一方、90度コードを太くすることで、0度コードの端部が浮き上がるのを効果的に抑制できる。 By narrowing the 0 degree cord, it is possible to suppress the lifting of the end portion of the 0 degree cord, so that the separation at the winding end portion of the chafer can be delayed. On the other hand, by thickening the 90 degree code, it is possible to effectively suppress the end of the 0 degree code from being lifted.
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1に示すタイヤTは、本発明に係る空気入りタイヤの一例であり、規定リム装着時におけるタイヤ子午線断面が示されている。規定リム装着時は、タイヤサイズに対応してJATMAに規定されるリムにタイヤを装着し、同じくJATMAに規定される単輪最大負荷能力に対応する最高空気圧をかけた時の状態を指す。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. A tire T shown in FIG. 1 is an example of a pneumatic tire according to the present invention, and shows a tire meridian cross section when a specified rim is mounted. When the specified rim is mounted, the tire is mounted on the rim specified by JATMA corresponding to the tire size, and the maximum air pressure corresponding to the single wheel maximum load capacity specified by JATMA is applied.
このタイヤTは、一対のビード部1と、ビード部1からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、サイドウォール部2のタイヤ径方向外側端に連なって踏面を構成するトレッド部3とを備える。ビード部1には、ゴム被覆したビードワイヤを積層巻回した収束体よりなる環状のビードコア1aが埋設され、そのビードコア1aのタイヤ径方向外側にゴムフィラー1bが配置されている。
The tire T includes a pair of
カーカスプライ4は、一対のビード部1に配設されたビードコア1a間で延在し、そのビードコア1aの回りで内側から外側に巻き上げられている。本実施形態では、2枚のカーカスプライ4が設けられている。ビードコア1a及びゴムフィラー1bのタイヤ幅方向外側には、カーカスプライ4の巻き上げ部が配置され、その先端が巻き上げ端となる。カーカスプライ4は、タイヤ周方向に対して略直交する方向に配列したカーカスコードを、トッピングゴムで被覆して形成されている。カーカスコードとしては、ポリエステル、レーヨン、ナイロン、アラミド等の有機繊維コードやスチールコードが好ましく用いられる。
The
カーカスプライ4の内側には、タイヤTの内周面を構成するインナーライナーゴム5が設けられている。インナーライナーゴム5は、タイヤ内に充填された気体の透過を阻止する機能を有する。また、サイドウォール部2では、カーカスプライ4の外側に、タイヤTの外壁面を構成するサイドウォールゴム6が設けられている。
An
チェーファ7は、ビードコア1aの回りで内側から外側に巻き上げられてカーカスプライ4を包むように配置されている。チェーファ7は、ビード部1のタイヤ径方向内側面を保護する底部71と、底部71のタイヤ幅方向両端にそれぞれ連なる内側巻き上げ部72及び外側巻き上げ部73とを備えている。底部71は、ビード部1のタイヤ径方向内側面を適切に保護できるようにタイヤ表面に露出している。内側巻き上げ部72及び外側巻き上げ部73は、本実施形態ではタイヤ表面に露出していないが、タイヤ表面に露出していてもよい。
The
内側巻き上げ部72の先端部72Eと外側巻き上げ部73の先端部73Eは、ビードコア1aの上面(ビードコア1aのタイヤ径方向外側面)よりもタイヤ径方向外側に5〜20mm高くなっている。これにより、ビードコア1aの周りでの損傷を適切に防ぐことができる。
The
図2は、ビード部1をタイヤ正面から見た正面図であり、カーカスプライ4とチェーファ7に含まれるコードを模式的に示している。チェーファ7は、カーカスコード4aに対して0±15°の範囲の傾斜角度αを有する0度コード7aと、カーカスコード4aに対して90±15°の範囲の傾斜角度βを有する90度コード7bとを含む。0度コード7aは、カーカスコード4aの延設方向に対して略平行に配列され、好ましくは、カーカスコード4aの延設方向に対して平行に配列される。90度コード7bは、カーカスコード4aの延設方向に対して略直交するように配列され、好ましくは、カーカスコード4aの延設方向に対して直交するように配列される。図3に示す他の実施形態では、0度コード7aが、カーカスコード4aに対して0°の傾斜角度を有し(カーカスコード4aに対して平行に配列され)、90度コード7bが、カーカスコード4aに対して90°の傾斜角度を有している(カーカスコード4aに対して直交するように配列されている)。
FIG. 2 is a front view of the
0度コード7aと90度コード7bは、図4に示すように層状に積層してもよく、または、図5に示すようにネット状に編成してもよい。図4の例では、カーカスコード4aの外側に0度コード7aを配置し、0度コード7aの更に外側に90度コード7bを配置している。ただし、カーカスコード4aの外側に90度コード7bを配置し、90度コード7bの更に外側に0度コード7aを配置してもよい。
The 0
なお、図4では示されていないが、実際のチェーファ7は、平行に引き揃えた0度コード7aをトッピングゴムで被覆したシート状部材と、平行に引き揃えた90度コード7bをトッピングゴムで被覆したシート状部材とが積層されて構成されている。また、図5のチェーファ7は、ネット状に編成された0度コード7aと90度コード7bをトッピングゴムで被覆されている。
Although not shown in FIG. 4, the
チェーファ7の0度コード7a及び90度コード7bとしては、ポリエステル、レーヨン、ナイロン、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アラミド等の有機繊維コードが好ましく用いられる。0度コード7aと90度コード7bは同じ太さでもよいが、図4及び図5のように、0度コード7aは、90度コード7bよりも細いことが好ましい。例えば、0度コード7aの線径は、0.20〜0.50mmが好ましく、90度コード7bの線径は、0.30〜0.60mmが好ましい。
As the 0-
0度コード7a間のピッチP1は、0.7〜1.0mmが好ましい。90度コード7b間のピッチP2は、0.6〜0.9mmが好ましい。また、カーカスコード4a間のピッチP3は、0度コード7a間のピッチP1及び90度コード7b間のピッチP2よりも広く、例えば、0.8〜1.1mmである。なお、コード間のピッチは、隣り合うコードの中心間の距離で定義される。
The pitch P1 between the 0
また、90度コード7bは、タイヤ周上で分断された不連続部を有することが好ましい。図6は、タイヤ正面から見たチェーファ7を模式的に示す図である。この例では、90度コード7bは、タイヤ周上で4つの不連続部74を有している。不連続部74は、4つ以上設けるのが好ましい。
Moreover, it is preferable that the 90 degree | times code | cord |
本発明の空気入りタイヤは、チェーファのコードを上記の如く構成すること以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用することができる。 The pneumatic tire of the present invention is the same as a normal pneumatic tire except that the chafer cord is configured as described above, and any conventionally known material, shape, structure, manufacturing method, etc. are adopted in the present invention. be able to.
以下、本発明の構成と効果を具体的に示すため、ビード部の耐久性試験を行ったので、以下に説明する。試験に供したタイヤのサイズはLT265/70R17 121であり、JATMAに規定されるサイズのリムに装着した。 Hereinafter, in order to specifically show the configuration and effects of the present invention, a durability test of the bead portion was performed, which will be described below. The size of the tire used for the test was LT265 / 70R17 121, and was mounted on a rim having a size specified by JATMA.
米国自動車安全基準FMVSS139に定める条件に準拠し、ドラム式試験機にて耐久性試験を行い、ビード部に故障が発生するまでの走行距離を測定した。比較例1の結果を100としたときの指数で示し、数値が大きいほど耐久性に優れていることを示す。 In accordance with the conditions set forth in the US automobile safety standard FMVSS 139, a durability test was performed with a drum type testing machine, and the travel distance until a failure occurred in the bead portion was measured. It shows by the index when the result of Comparative Example 1 is set to 100, and it shows that it is excellent in durability, so that a numerical value is large.
比較例1
チェーファが、カーカスコードに対して45°の角度で互いに反対方向に傾斜した2種類のコードを含むものを比較例1とした。なお、2種類のコードはネット状に編成した。
Comparative Example 1
A case in which the chafer includes two types of cords inclined in opposite directions at an angle of 45 ° with respect to the carcass cord is referred to as Comparative Example 1. The two types of cords were knitted in a net shape.
実施例1及び2
チェーファが、カーカスコードに対して0±15°の範囲の傾斜角度を有する0度コードと、カーカスコードに対して90±15°の範囲の傾斜角度を有する90度コードとを含むものを実施例1及び2とした。実施例1では、0度コードと90度コードを図5に示すようにネット状に編成し、実施例2では、0度コードと90度コードを図4に示すように層状に積層した。
Examples 1 and 2
An embodiment in which the chafer includes a 0 degree cord having an inclination angle in the range of 0 ± 15 ° with respect to the carcass cord and a 90 degree cord having an inclination angle in the range of 90 ± 15 ° with respect to the carcass cord. 1 and 2. In Example 1, the 0 degree code and the 90 degree code were knitted into a net shape as shown in FIG. 5, and in Example 2, the 0 degree code and the 90 degree code were laminated in layers as shown in FIG.
耐久性試験の結果、比較例1の結果を100とすると、実施例1は150、実施例2は150となった。すなわち、実施例1及び2の空気入りタイヤは、比較例1と比較して、ビード部の耐久性に優れる。なお、実施例1は、0度コードと90度コードがネット状に編成されているため、実施例2に比べてチェーファを製造しやすい。 As a result of the durability test, assuming that the result of Comparative Example 1 is 100, Example 1 is 150 and Example 2 is 150. That is, the pneumatic tires of Examples 1 and 2 are superior in durability of the bead portion as compared with Comparative Example 1. In the first embodiment, since the 0 degree cord and the 90 degree cord are knitted in a net shape, it is easier to manufacture a chafer than in the second embodiment.
1 ビード部
1a ビードコア
1b ゴムフィラー
4 カーカスプライ
4a カーカスコード
7 チェーファ
7a 0度コード
7b 90度コード
1 Bead section
1a Bead core
1b Rubber filler
4 Carcass ply
4a Carcass cord
7 Chefa
7a 0 degree code
7b 90 degree code
Claims (3)
前記チェーファは、前記カーカスプライに含まれるカーカスコードに対して0±15°の範囲の傾斜角度を有する0度コードと、前記カーカスコードに対して90±15°の範囲の傾斜角度を有する90度コードとを含むことを特徴とする空気入りタイヤ。 A bead core embedded in the bead portion, a rubber filler disposed on the outer side in the tire radial direction of the bead core, a carcass ply wound around from the inside to the outside around the bead core, and wound up from inside to outside around the bead core A pneumatic tire provided with a chafer disposed to wrap the carcass ply,
The chafer has a 0 degree cord having an inclination angle of 0 ± 15 ° with respect to a carcass cord included in the carcass ply and a 90 degree having an inclination angle of 90 ± 15 ° with respect to the carcass cord. A pneumatic tire characterized by including a cord.
The pneumatic tire according to claim 1 or 2, wherein the 0 degree code is narrower than the 90 degree code.
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