JP2016087848A - Liquid consuming system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ボトルのノズルがタンクの注入口に挿入されて、ボトルの液体がタンクの液体貯留室に流出される液体消費システムに関する。 The present invention relates to a liquid consumption system in which a bottle nozzle is inserted into an inlet of a tank and the liquid in the bottle flows out into a liquid storage chamber of the tank.
従来より、インクを補充可能なタンクと、当該タンクから供給されたインクをノズルから吐出して記録用紙に画像を記録する記録ヘッドとを有するプリンタ(液体消費システムの一例)が知られている(例えば、特許文献1参照)。タンク内の液体が消費されると、ボトルに貯留された液体が、タンクの注入口を通じて補充可能である。 2. Description of the Related Art Conventionally, a printer (an example of a liquid consumption system) having a tank that can be refilled with ink and a recording head that records an image on recording paper by discharging ink supplied from the tank from a nozzle is known (see FIG. For example, see Patent Document 1). When the liquid in the tank is consumed, the liquid stored in the bottle can be replenished through the inlet of the tank.
タンクには、液体が消費される際に、タンクから液体が容易に流出するように大気連通孔などが設けられている。また、大気連通孔から液体が漏れ出すことを防止するために、大気連通孔を半透膜で覆うこともある。タンクへ液体を補充するときには、注入口にボトルのノズルを挿入した状態でボトルを圧縮変形させてボトル内の液体をタンクへ送り出す。このとき、大気連通孔を通じてタンクから流出される空気の単位時間あたりの容量より、ボトルからタンクへ流入される液体の単位時間あたりの容量が過大であれば、タンク内の気圧が一時的に上昇する。その結果、注入口周りに存在する液体が、注入口とノズルとの隙間からタンクの外方へ噴き出すおそれがある。 The tank is provided with an air communication hole or the like so that the liquid easily flows out from the tank when the liquid is consumed. In addition, in order to prevent liquid from leaking out from the air communication hole, the air communication hole may be covered with a semipermeable membrane. When the tank is refilled with liquid, the bottle is compressed and deformed with the nozzle of the bottle inserted into the inlet, and the liquid in the bottle is sent out to the tank. At this time, if the volume per unit time of the liquid flowing into the tank from the bottle is larger than the volume per unit time of the air flowing out of the tank through the air communication hole, the air pressure in the tank temporarily rises. To do. As a result, there is a risk that liquid existing around the injection port may be ejected from the gap between the injection port and the nozzle to the outside of the tank.
他方、タンクやボトルは、主として合成樹脂の成型品として製造されることが一般的であり、タンクの注入口の内径やボトルのノズルの外径の精度や、形状の正確度には限界があり、注入口とノズルとを液密に当接させることは難しい。 On the other hand, tanks and bottles are generally manufactured as synthetic resin moldings, and there are limits to the accuracy of the inner diameter of the tank inlet, the outer diameter of the bottle nozzle, and the accuracy of the shape. It is difficult to bring the inlet and the nozzle into liquid-tight contact.
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タンクの注入口とボトルのノズルとの隙間から液体が噴き出すことを抑制する手段を提供することにある。 This invention is made | formed in view of said situation, The objective is to provide the means which suppresses that a liquid ejects from the clearance gap between the inlet of a tank, and the nozzle of a bottle.
本発明に係る液体消費システムは、液体が貯留される液体貯留室、上記液体貯留室に液体を注入するための注入口、及び上記液体貯留室から液体を流出させる液体流出路が形成されたタンクと、弾性変形により上記注入口の周縁部分に液密に密着可能な環状の弾性部材と、上記弾性部材に密着して上記注入口に挿入可能なノズル、貯留した液体を当該ノズルを通じて流出可能な本体を有するボトルと、を具備する。 The liquid consumption system according to the present invention includes a liquid storage chamber in which liquid is stored, an inlet for injecting liquid into the liquid storage chamber, and a tank in which a liquid outflow path for allowing liquid to flow out of the liquid storage chamber is formed. An annular elastic member that can be liquid-tightly attached to the peripheral portion of the injection port by elastic deformation, a nozzle that can be inserted into the injection port in close contact with the elastic member, and the stored liquid can flow out through the nozzle A bottle having a main body.
ボトルのノズルがタンクの注入口に挿入されることにより、ボトルから液体貯留室へ液体を流出させることができる。ボトルのノズルが注入口に挿入されると、ノズルが弾性部材に密着する。また、弾性部材が注入口の周縁部分に密着する。これにより、ノズルと弾性部材との間、及び弾性部材と注入口の周縁部分との間に、液体が流通可能な隙間が生じない。 By inserting the nozzle of the bottle into the inlet of the tank, the liquid can flow out from the bottle to the liquid storage chamber. When the nozzle of the bottle is inserted into the inlet, the nozzle comes into close contact with the elastic member. Further, the elastic member is in close contact with the peripheral portion of the injection port. Thereby, there is no gap between the nozzle and the elastic member and between the elastic member and the peripheral portion of the injection port through which the liquid can flow.
本発明によれば、ボトルのノズルがタンクの注入口に挿入されると、ノズルと弾性部材とが密着し、また、弾性部材と注入口の周縁部分とが密着するので、ボトルが圧縮変形されてタンクへ液体が流出されても、タンクの注入口とボトルのノズルとの隙間から液体が噴き出すことが抑制される。 According to the present invention, when the nozzle of the bottle is inserted into the inlet of the tank, the nozzle and the elastic member are in close contact, and the elastic member and the peripheral portion of the inlet are in close contact, so that the bottle is compressed and deformed. Even if the liquid flows out into the tank, the liquid is prevented from being ejected from the gap between the tank inlet and the bottle nozzle.
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。換言すれば、向きは方向の一成分である。さらに、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態であって、「使用状態」と表記することがある。)若しくは姿勢(図1の姿勢であって、「使用姿勢」と表記することがある。)を基準として上下方向7が定義され、複合機10の開口13が設けられている側を手前側(前面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(前面)から見て左右方向9が定義される。上向き及び下向きは、各々が上下方向7の一成分であって、互いに逆向きである。左向き及び右向きは、各々が左右方向9の一成分であって、互いに逆向きである。前向き及び後ろ向きは、各々が前後方向8の一成分であって、互いに逆向きである。また、本実施形態では、上下方向7が鉛直方向に相当し、前後方向8及び左右方向9が水平方向に相当する。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described. The embodiment described below is merely an example of the present invention, and it is needless to say that the embodiment of the present invention can be changed as appropriate without departing from the gist of the present invention. Further, in the following description, the advance from the starting point of the arrow to the ending point is expressed as the direction, and the traffic on the line connecting the starting point and the ending point of the arrow is expressed as the direction. In other words, the direction is a component of the direction. Further, the state in which the
[液体消費システムの全体構成]
本実施形態における液体消費システムは、複合機10とインクボトル136とを備えている。
[Overall configuration of liquid consumption system]
The liquid consumption system in the present embodiment includes a
複合機10は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。プリンタ部11は、図2に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24と、排出ローラ部55と、プラテン42と、インクタンク100(タンクの一例)とを備えている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。
As shown in FIG. 1, the
プリンタ部11の筐体14の前壁14Aにおける開口13の上方には、操作パネル17が設けられている。操作パネル17は、その表面に入力ボタン17A及び液晶ディスプレイ17Bが設けられている。操作パネル17は、左右方向9に横長に構成されており、その表面が斜め上方を向いている。操作パネル17は後述されるインクタンク100よりも上方に配置されている。
An
図7に示されるインクボトル136は、内部にインクを貯留するための容器である。インクボトル136に貯留されたインクは、インクボトル136の底面139Aに形成されたノズル137がインクタンク100に形成された注入口112に挿入されることにより、ノズル137を通じてインクタンク100のインク室111へ流出される。
The
[給送トレイ20、排出トレイ21]
給送トレイ20は、図1に示されるように、複合機10の前面で且つ左右方向9の中央部に形成された開口13を通じて前後方向8にユーザによって複合機10に対して挿抜される。給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21は、給送トレイ20の上方に配置されており、給送トレイ20と共に挿抜される。排出トレイ21は、排出ローラ部55によって記録部24とプラテン42との間から排出された用紙12を支持する。
[
As shown in FIG. 1, the feeding
[給送部15]
給送部15は、給送トレイ20に支持された用紙12を搬送経路65へ給送する。給送部15は、図2に示されるように、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ(不図示)の逆転によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転する。以下、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62が、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転することを、「正回転」と表記する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。
[Feeding unit 15]
The
[搬送経路65]
搬送経路65は、図2に示されるように、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送経路65は、給送トレイ20の後端部からプリンタ部11の後方側に延びる経路である。搬送経路65は、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24とプラテン42との間の空間を経て排出トレイ21に至る経路である。搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間における搬送経路65は、図2及び図3に示されるように、左右方向9における複合機10の概ね中央部に設けられており、且つ前後方向8に延びている。搬送経路65内における用紙12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
[Conveyance path 65]
As shown in FIG. 2, the
[搬送ローラ部54]
搬送ローラ部54は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を有する。搬送ローラ60は、搬送モータによって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に搬送される。
[Conveying roller unit 54]
As shown in FIG. 2, the
[排出ローラ部55]
排出ローラ部55は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の下流側に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を有する。排出ローラ62は、搬送モータによって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に搬送される。
[Discharge roller section 55]
As shown in FIG. 2, the
[記録部24]
記録部24は、図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。記録部24は、搬送経路65を挟んでプラテン42と上下方向7に対向配置されている。記録部24は、搬送経路65より上下方向7の上方で、且つ搬送経路65に対面して配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39とを備えている。
[Recording unit 24]
As shown in FIG. 2, the
キャリッジ23は、図3に示されるように、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール43、44に支持されている。ガイドレール43、44は、プリンタ部11のフレームに支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられた公知のベルト機構に連結されている。ベルト機構は、キャリッジモータ(不図示)によって駆動される。ベルト機構に連結されたキャリッジ23は、キャリッジモータの駆動によって左右方向9に往復移動する。キャリッジ23の移動範囲は、図3の一点鎖線で示されるように、搬送経路65より左右方向9の右方及び左方にまで及ぶ。
As shown in FIG. 3, the
キャリッジ23からは、インクタンク100及び記録ヘッド39を接続するインクチューブ32と、制御部(不図示)が実装された制御基板及び記録ヘッド39を電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル33とが延出されている。インクチューブ32は、インクタンク100に貯留されたインクを記録ヘッド39に供給する。より詳細には、各色(ブラック、マゼンタ、シアン、イエロー)のインクが流通する4本のインクチューブ32B、32M、32C、32Y(これらを総称して、「インクチューブ32」と表記することがある。)がインクタンク100から延出され、これらが束ねられた状態でキャリッジ23に接続されている。フレキシブルフラットケーブル33は、制御部から出力される制御信号を記録ヘッド39に伝達する。
From the
記録ヘッド39は、図2に示されるように、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。複数のノズル40の先端は、記録ヘッド39及び記録ヘッド39を搭載するキャリッジ23の下面から露出されている。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、プラテン42に支持されている用紙12に向けて記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。
The
[プラテン42]
プラテン42は、図2及び図3に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下側から支持する。
[Platen 42]
As shown in FIGS. 2 and 3, the
[インクタンク100]
インクタンク100は、図1に示されるように、筐体14の内部に収容されている。インクタンク100は、複合機10から容易に取り外すことができないように、複合機10に固定されている。
[Ink tank 100]
As shown in FIG. 1, the
インクタンク100の前面は、筐体14の前壁14Aに形成された開口22を通じて、複合機10の外部に露出される。開口22は、左右方向9において、開口13と隣接している。筐体14には、開口22を覆う閉位置(図1(A)参照)と、開口22を露出させる開位置(図1(B)参照)との間を回動可能なカバー70が設けられている。カバー70は、上下方向7の下端側において左右方向9に延びる回動軸70A周りに回動可能に、筐体14によって支持されている。回動軸70Aは、カバー70が開口22を閉じているときに(図1(A)に示されている状態)、カバー70の上端71よりも下端72に近い位置に設けられている(図12参照)。
The front surface of the
インクタンク100は、図4及び図5に示されるように、概ね直方体の外形を呈する。インクタンク100は、前壁101と、右壁102と、左壁103と、上壁104と、下壁105とを有する。各壁101〜105は、後述するインク室111内のインクがインクタンク100の外部から視認可能な程度の透光性を有している。前壁101は、下壁105から概ね上下方向7に延びる立壁101A(前壁の一例)と、立壁101Aの上端及び前壁101の前端と連続した傾斜壁101Bとで構成されている。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
右壁102は、上下方向7及び前後方向8に沿って拡がる右面122を有する。左壁103は、上下方向7及び前後方向8に沿って拡がる左面(不図示)を有する。上壁104は、前後方向8及び左右方向9に沿って拡がる上面124を有する。なお、上面124は、前後方向8において上下2段に構成されており、上面124の前側部分は、上面124の後側部分よりも下方に位置している。インク室111の底面を構成する下壁105の上面は、右方に下り傾斜している。立壁101Aは、上下方向7及び左右方向9に沿って拡がる前面121Aを有する。傾斜壁101Bは、上下方向7及び前後方向8に対して傾斜した傾斜面121Bを有する。
The
インクタンク100の後面は開放されている。右壁102、左壁103、上壁104、下壁105の後端面にフィルム106が溶着されることによって、インクタンク100の後面が封止される。フィルム106は、インクタンク100の後壁を構成する。
The rear surface of the
[インク室111]
インクタンク100の内部には、図5に示されるように、内部空間を区画する複数の隔壁107、108、109が設けられている。隔壁107、108、109は、各々が上下方向7及び前後方向8に延設されており、前壁101、上壁104、下壁105、及びフィルム106に接続されている。隔壁107〜109は、左右方向9に離間して設けられている。インクタンク100の内部空間は、左右方向9に隣接する4つのインク室111B、111M、111C、111Yに区画される。インク室111は、ノズル40から吐出されるインクを貯留する液体貯留室の一例である。
[Ink chamber 111]
Inside the
インク室111Bは、前壁101、右壁102、上壁104、下壁105、フィルム106、及び隔壁107によって画定される空間である。インク室111Mは、前壁101、上壁104、下壁105、フィルム106、及び隔壁107、108によって画定される空間である。インク室111Cは、前壁101、上壁104、下壁105、フィルム106、及び隔壁108、109によって画定される空間である。インク室111Yは、前壁101、左壁103、上壁104、下壁105、フィルム106、及び隔壁109によって画定される空間である。
The
以下、インク室111B、111M、111C、111Yを総称して、「インク室111」と表記することがある。また、各インク室111に対応して4つ設けられた構成要素には、末尾のアルファベット(B、M、C、Y)のみが異なる参照番号を付し、これらを総称する場合に当該アルファベットを省略して表記することがある。
Hereinafter, the
各インク室111には、異なる色のインクが貯留される。具体的には、インク室111Bにはブラックインクが貯留され、インク室111Cにはシアンインクが貯留され、インク室111Mにはマゼンタインクが貯留され、インク室111Yにはイエローインクが貯留される。各色インクは、液体の一例である。但し、インク室111の数及びインクの色は上記の例に限定されない。インク室111は、左右方向9に沿って配置されている。4つのインク室111B、111M、111C、111Yの中で、インク室111Bが最も右側に配置され、インク室111Yが最も左側に配置されている。インク室111Bは、他のインク室111M、111C、111Yより容積が大きい。
Each
[注入口112]
図4に示されるように、インクタンク100の傾斜壁101Bには、各インク室111にインクを注入するための複数の注入口112B、112M、112C、112Yが左右方向9に一列に並んで設けられている。注入口112は、傾斜壁101Bを厚み方向に貫通する孔であり、対応するインク室111をインクタンク100の外部に連通させる。傾斜壁101Bは、その内面がインク室111に面し、外面がインクタンク100の外部に面している。注入口112は、インク室111とインクタンク100の外部とを直接連通させる。注入口112とインク室111との間には、注入口よりも断面積が小さく、且つ屈曲しているような流路は存在しない。
[Inlet 112]
As shown in FIG. 4, the
傾斜壁101B及び傾斜壁101Bに設けられた注入口112に取り付けられたキャップ113は、図1(B)に示されるように、カバー70を開位置に位置させることによって、開口22を通じて複合機10の外部に露出される。本実施形態において、注入口112を通じてインク室111にインクが注入される際のインクタンク100の姿勢(注入姿勢)は、複合機10が使用姿勢にあるときのインクタンク100の姿勢と一致する。複合機10が使用姿勢にあるときに、注入口112を通じてインク室111にインクが注入される。
As shown in FIG. 1B, the
注入口112は、インクタンク100の傾斜壁101Bに形成されているので、筐体14の外側且つ斜め上方を向いている。換言すると、注入口112を含む仮想平面は傾斜壁101Bに沿っており、上下方向7及び前後方向8に対して傾斜しており、且つ、仮想平面に直交して注入口112からインクタンク100の外方へ向く向きは斜め上方である。
Since the
インクタンク100の各注入口112には、各注入口112を閉塞させるためのキャップ体が設けられている。キャップ体は、ゴムやエラストマーのように弾性変形可能な素材から成形されている。キャップ体は、図9に示されるように、注入口112に取り付けられる環状の弾性部材92と、弾性部材92に対して着脱可能なキャップ113と、キャップ113と弾性部材92とを連結する保持部材93とを有する。保持部材93の一端にキャップ113が連結され、保持部材93の他端に弾性部材92が連結されている。本実施形態では、弾性部材92、キャップ113、及び保持部材93が一体的に形成されていることによってキャップ体を構成している。なお、弾性部材92、キャップ113、及び保持部材93は一体的に形成されていなくてもよく、例えば接着剤による接着や嵌合などによって互いに連結されていてもよい。
Each
図12,13に示されるように、弾性部材92に取り付けられたキャップ113は、注入口112に挿入された状態において、注入口112の周縁(後述する縁部77)に密着した弾性部材92に密着して注入口112を閉塞させる。一方、図14に示されるように、弾性部材92から取り外されたキャップ113は、注入口112を開放する。キャップ113は、カバー70を開位置に位置させた状態(図13参照)で、弾性部材92に対して着脱される。キャップ113を弾性部材92から取り外すことによって、インク室111にインクが注入可能となる。
As shown in FIGS. 12 and 13, the
図4に示されるように、インクタンク100における注入口112周りには、2つのボス84及び突条85と、傾斜壁101Bにおける注入口112の縁を画定する縁部77とが形成されている。ボス84は、傾斜壁101Bにおける注入口112の右側後方及び左側後方に形成されている。ボス84は、傾斜壁101Bから突出された円柱状の突起である。突条85は、傾斜壁101Bにおける注入口112の右側前方及び左側前方に形成されている。突条85は、注入口112の周囲を、注入口112の周方向に沿って延びている。突条85は、注入口112の縁部77に取り付けられた弾性部材92と当接する位置に形成されている。つまり、突条85は、弾性部材92の周囲から突出している。なお、ボス84及び突条85の形成位置、数、及び形状は、上述したものに限らない。
As shown in FIG. 4, around the
[インク流出路及び大気連通孔]
図4及び図5に示されるように、インク室111B〜111Yのそれぞれには、複数のインク流出路117B、117M、117C、117Y(液体流出路の一例)が接続されている。インク流出路117B、117M、117C、117Yは、対応するインク室111それぞれに貯留されたインクをインクタンク100の外部に流出させる流路である。インク流出路117B、117M、117C、117Yは、インクタンク100に形成されている。インク流出路117B、117M、117C、117Yの一端は対応するインク室111に接続されており、インク流出路117B、117M、117C、117Yの他端に対応するインクチューブ32が接続される。これにより、インク室111に貯留されたインクは、対応するインク流出路117B、117M、117C、117Y及びインクチューブ32を経由して記録ヘッド39に供給される。
[Ink outflow path and air communication hole]
As shown in FIGS. 4 and 5, a plurality of
インク室111B〜111Yそれぞれには、大気連通孔132B、132M、132C、132Yが設けられている。大気連通孔132B、132M、132C、132Yは、対応するインク室111を大気に連通させる。これにより、各インク室111の内部圧力が大気圧に維持される。その結果、インク室111の内部圧力の上昇によるインクの過剰供給、或いはインク室111の内部圧力の減少によるインクの逆流等が抑制される。大気連通孔132B、132M、132C、132Yには、インク漏れを抑制するための半透膜133B、133M、133C、133Yが貼付される。
Air communication holes 132B, 132M, 132C, and 132Y are provided in the
[隔壁135]
インク室111の内部には、図6に示されるように、前後方向8及び左右方向9に広がる隔壁135B、135M、135C、135Yが設けられている。本実施形態の隔壁135は、概ね水平方向に延設されているが、隔壁135の向きはこれに限定されない。例えば、隔壁135は、前後方向8の後ろ向きに下り傾斜していてもよい。
[Partition 135]
As shown in FIG. 6,
隔壁135Bは、立壁101A、右壁102、フィルム106、及び隔壁107に接続されている。隔壁135Mは、立壁101A、フィルム106、及び隔壁107、108に接続されている。隔壁135Cは、立壁101A、フィルム106、及び隔壁108、109に接続されている。隔壁135Yは、立壁101A、左壁103、フィルム106、及び隔壁109に接続されている。隔壁135は、インク室111の内部において注入口112より下方に設けられている。隔壁135は、対応するインク室111の一部を上下方向7に隔てている。隔壁135は、上壁104及び下壁105から離間しており、隔壁135の上下方向7の上方及び下方には空間が存在する。隔壁135B、135M、135C、135Yの形状は概ね共通するので、以下、図7及び図8を参照して、隔壁135Mについて詳しく説明する。
The
隔壁135Mは、図7に示されるように、交差領域に少なくとも設けられている。一例として、交差領域とは、注入口112Mを通り且つ傾斜壁101Bに直交する仮想線(図7の破線)と交差する領域と定義できる。他の例として、交差領域とは、注入口112Mを通り且つ注入口112Mの貫通方向に延びる仮想線と交差する領域と定義できる。さらに他の例として、交差領域とは、注入口112Mを通じてインク室111Mに進入して位置決めされたインクボトル136から流出されるインクの流出方向と交差する領域と定義できる。隔壁135Mは、注入口112Mを通じてインク室111Mに流入するインクが通過する領域に設けられる。換言すれば、注入口112Mを通じてインク室111Mに注入されたインクの大部分は、隔壁135Mにぶつかる。
As shown in FIG. 7, the
隔壁135Mは、図8に示されるように、交差領域より前後方向8の前方側(すなわち、水平方向における注入口112Mに近い側)の全域に設けられている。換言すれば、隔壁135は、交差領域より前方側において立壁101A及び隔壁107、108に隙間なく接続するように連続的に延びている。隔壁135Mは、交差領域より前方側の全域においてインク室111Mを上下方向7に隔てている。隔壁135Mは、交差領域より前後方向8の後方側(すなわち、水平方向における注入口112から遠い側)にも延びている。しかしながら、交差領域より後方側の隔壁135Mは、その一部が開口されている。隔壁135Mに設けられた開口の面積(図8の例では、左右方向9の開口幅)は、注入口112Mから遠ざかるほど大きくなっている。開口の形状は、隔壁135Mに沿って注入口112Mから遠ざかる向き(すなわち、前後方向8の後向き)に対して対称である。本実施形態における開口の形状は、頂点を前方に向けた二等辺三角形である。
As shown in FIG. 8, the
[キャップ113]
図9に示されるキャップ113は、インクタンク100の注入口112に取り付けられた弾性部材92に対して着脱可能である。キャップ113は、図12、13に示される注入口112を塞いだ閉塞状態及び図14に示される注入口112を開放した開放状態に移動可能である。本実施形態において、注入口112を塞いだ閉塞状態とは、キャップ113が弾性部材92の貫通孔94を閉塞することで注入口112を塞いだ状態であり、インクタンク110の注入口112を外部に対して閉塞することを指す。開放状態は、弾性部材92が注入口112に取り付けられていても、キャップ113がとり外されて弾性部材92の貫通孔94が開放されることで注入口112を開放してインクタンク110の外部からインクをインク室111に注入可能とした状態である。図10に示されるように、キャップ113は、インクタンク100の4つの注入口112B,112M,112C,112Yに対応して4つのキャップ113B、113M、113C、113Yがある。各キャップ113B、113M、113C、113Yは、対応するインク室111に貯留されるインクの色に着色されている。具体的には、キャップ113Bはブラックに着色されており、キャップ113Mはマゼンタに着色されており、キャップ113Cはシアンに着色されており、キャップ113Yはイエローに着色されている。各キャップ113B、113M、113C、113Yの形状は同一なので、以下、キャップ113と総称して詳細な構成が説明される。
[Cap 113]
The
キャップ113は、ゴムやエラストマーのように弾性変形可能な素材から成形されている。図9に示されるように、キャップ113は、概ね円盤形状の円盤部141の中央から凸部143が突出された外形である。
The
凸部143は概ね円筒形状であり、円盤部141の裏面141Bの中央から裏面141Bと直交する方向に沿って突出されている。後述するように、凸部143は、弾性部材92に形成された貫通孔94に挿入されることによって、注入口112を液密に封止する。凸部143の先端の中央には裏面141Bへ向かって凹部144が形成されている。凹部144によって、凸部143の外面143Aが径方向内側へ倒れ込みやすくなり、凸部143が注入口112へ挿入しやすくなる。
The
[カバー70]
図1に示されるように、カバー70は、筐体14の前壁14Aに形成された開口22を開閉可能に設けられている。カバー70は、複合機10が載置される載置面6に沿った方向、具体的には、左右方向9に沿って延びる回動軸70A周りに回動する。カバー70は、開口22に対応した大きさの外形であり、開口22側が開口する箱形状である。カバー70は、閉位置において、インクタンク100の前壁101の立壁101A及び傾斜壁101Bを覆う。カバー70が閉位置に位置されることによって、複合機10の外部からキャップ113へのアクセスが不能となる。カバー70は、開位置において、インクタンク100の前壁101の立壁101A及び傾斜壁101Bを筐体14の外部へ露出させる。カバー70が開位置に位置されることによって、複合機10の外部からキャップ113へのアクセスが可能となる。ここで、アクセスとは、キャップ113の着脱動作のためにユーザがキャップ113に触れることや、インクのインク室111への補充動作のためにインクボトル136が注入口112に密着された弾性部材92の貫通孔94に挿入されることである。
[Cover 70]
As shown in FIG. 1, the
図12〜14に示されるように、カバー70は、閉位置において筐体14の前壁14Aの一部をなす外面70Bと、インクタンク100と対向する内面70Cと、を有する。カバー70の上端71側には、内面70Cから筐体14側へ突出する係合部73(図12、13参照)が設けられている。係合部73は、図12に示されるように、筐体14の開口22の上端付近に形成された被係合部83と係合することにより、カバー70を閉位置に保持する。カバー70は、係合部73が形成されている第1の部分と、第1の部分から前方に突出し、ユーザがカバー70を開けるときに把持する把持部80を有する第2の部分と、第2の部分から下方に延びる第3の部分を有している。第3の部分とインクタンク100の間には、カバー70の閉位置においてキャップ113および保持部材93が収容可能な空間が形成されている。一方、その上方は空間が狭くなっており、閉位置においては保持部材93の収容が不可能になっている。
As shown in FIGS. 12 to 14, the
閉位置のカバー70において上下方向7及び左右方向9の中央には、窓74が形成されている。窓74は、カバー70の外面70B側と内面70C側との間において光が透過可能なものであり、例えば、開口に可視光が透過可能な透明な素材が嵌め込まれることによって構成されている。窓74は、上下方向7においてインクタンク100の前壁101の立壁101Aの下端より上側と傾斜壁101Bの上端より下側とを、筐体14の前壁14A側から視認可能な大きさであり、かつ左右方向9において前壁101の左端及び右端以外を視認可能な大きさである。
In the
なお、窓74は開口のみから構成されてもよいが、その場合は、窓74の大きさは、カバー70が閉位置にあるときに、窓74を介してインクタンク100の注入口112を塞ぐキャップ113へアクセスが不可能な大きさであることが好ましい。例えば、窓74が開口のみから構成されている場合には、窓74は、上下方向7においてインクタンク100の前壁101の立壁101Aの下端より上側と立壁101Aの上端より下側とを、筐体14の前壁14A側から視認可能な大きさであることが好ましい。
Note that the
[弾性部材92]
図10に示されるように、弾性部材92は、4つのキャップ113B、113M、113C、113Yに対応して4つの弾性部材92B、92M、92C、92Yとして設けられている。各弾性部材92B、92M、92C、92Yの形状は同一なので、以下、弾性部材92と総称して詳細な構成が説明される。
[Elastic member 92]
As shown in FIG. 10, the
弾性部材92は、ゴムやエラストマーのように弾性変形可能な素材から成形されている。図9に示されるように、弾性部材92は、環状である。弾性部材92には、軸線方向75に沿った貫通孔94が形成されている。弾性部材92には、周面76に沿った溝95が形成されている。
The
溝95の底面95Aによって画定される円の直径は、注入口112の内径よりも若干大きい。溝95の幅は、傾斜壁101Bにおける注入口112の縁を画定する縁部77(図14参照)の厚みと略同一である。弾性部材92の裏面52側には、傾斜面53が形成されている。弾性部材92が以上のように構成されているため、弾性部材92の裏面52側を注入口112に押し込むと、弾性部材92は、その外径が縮径するように弾性変形しつつ注入口112へ挿入される。これにより、図14に示されるように、縁部77が弾性部材92の溝95に嵌められる。その結果、弾性部材92は注入口112周りに連結される。
The diameter of the circle defined by the
縁部77が溝95に嵌められた状態において、縁部77と溝95とは互いに圧接した状態である。弾性部材92は、弾性変形により注入口112の周縁部分である縁部77に液密に密着している。注入口112は、弾性部材92における貫通孔94が形成された部分を除いて液密に封止される。弾性部材92が注入口112周りに連結された状態において、インクボトル136やキャップ113などの部材は、貫通孔94を通じて注入口112にアクセス可能である。
In a state where the
図12〜14に示されるように、弾性部材92は、保持部材93との連結側が後側となるように、注入口112周りに連結される。換言すると、弾性部材92は、保持部材93との連結側が最も高位置となるように、注入口112周りに連結される。
12-14, the
キャップ113の凸部143が弾性部材92の貫通孔94に挿入されることによって、注入口112は完全に液密に封止される。以下に詳述する。貫通孔94の内径は、キャップ113の凸部143の外径より若干小さい。したがって、凸部143は、凸部143の外径が縮径するように弾性変形しつつ注入口112へ挿入される。また、貫通孔94は、凸部143の注入口112への挿入時に、内径が拡径するように弾性変形する。凸部143が貫通孔94に挿入された状態において、凸部143の外面143Aと、貫通孔94の内面94Aとは、互いに圧接した状態である。これにより、注入口112は、完全に液密に封止される。このときのキャップ113は、閉塞状態である。
By inserting the
弾性部材92が注入口112周りに連結された状態において、弾性部材92の周面76のうち、溝95よりも表面51側であり且つ貫通孔94より前方の部分である周面76Aは、突条85と当接している。これにより、ユーザが前方から弾性部材92に爪を引っ掛けることが困難となる。その結果、弾性部材92が誤って注入口112から外される可能性を低くすることができる。なお、突条85は、弾性部材92の前方からの接触を阻害可能であることを条件として、周面76Aと当接しない位置に形成されていてもよい。
In the state in which the
弾性部材92における保持部材93の近傍には、凹部98が形成されている。各凹部98は、インクタンク100の傾斜壁101Bに形成されたボス84(図4参照)に対応する位置に形成されている。各凹部98の内径及び深さは、ボス84の外径及び突出長と略同一である。弾性部材92が注入口112に取り付けられた状態において、ボス84と凹部98とが嵌合される。
A
各弾性部材92B、92M、92C、92Yは、対応するインク室111に貯留されるインクの色に着色されている。具体的には、弾性部材92Bはブラックに着色されており、弾性部材92Mはマゼンタに着色されており、弾性部材92Cはシアンに着色されており、弾性部材92Yはイエローに着色されている。
Each
[保持部材93]
図10に示されるように、保持部材93は、4つのキャップ113B、113M、113C、113Y及び弾性部材92B、92M、92C、92Yに対応して4つの保持部材93B、93M、93C、93Yとして設けられている。各保持部材93B、93M、93C、93Yの形状は同一なので、以下、保持部材93と総称して詳細な構成が説明される。
[Holding member 93]
As shown in FIG. 10, the holding
保持部材93は、ゴムやエラストマーのように弾性変形可能な素材から成形されている。図9に示されるように、保持部材93は、弾性部材92の周面76から延出されており、帯形状である。保持部材93の長手方向の一端は、弾性部材92と連結されている。保持部材93の長手方向の他端は、キャップ113と連結されている。
The holding
保持部材93における厚み方向に対向する一対の平面96、97のうちの平面96は、弾性部材92の裏面52、及びキャップ113の円盤部141の表面141Aと同じ側を向いている。また、保持部材93の平面97は、弾性部材92の表面51、及びキャップ113の円盤部141の裏面141Bと同じ側を向いている。
Of the pair of
保持部材93の短手方向の両端には、一対のリブ87が形成されている。一対のリブ87は、平面96から平面96と直交する直交向きに突出されるとともに、平面97から上記直交向きに突出されている。また、一対のリブ87は、保持部材93の長手方向に沿って延びている。平面96と一対のリブ87の短手方向における内側の面78とによって凹面88が形成されている。平面97と一対のリブ87の短手方向における内側の面79とによって凹面89が形成されている。
A pair of
保持部材93は、外部から力を付与されていない既定状態において、図9、14に示されるように、概ね真っ直ぐに延びた状態である。このとき、保持部材93は、保持部材93の後方にある筐体14の一部に支持された状態で延びている。この状態において、キャップ113は、注入口112から離間しており、開放状態に保持されている。
As shown in FIGS. 9 and 14, the holding
既定状態の保持部材93に力が付与されると、保持部材93は弾性変形する。これにより、保持部材93は、図12、13に示されるように、円弧状に湾曲した状態となる。このとき、図9に示される凹面88は、湾曲した保持部材93の湾曲外側の面が湾曲内側へ凹んだ面である。また、図9に示される凹面89は、湾曲した保持部材93の湾曲内側の面が湾曲外側へ凹んだ面である。保持部材93に力が付与されなくなると、保持部材93は弾性復帰して概ね真っ直ぐに延びた状態に戻る。
When a force is applied to the holding
なお、保持部材93に力が付与されなくなったときに、保持部材93が弾性復帰することを条件として、リブ87は形成されていなくてもよい。また、リブ87は、一対ではなく、平面96、97の一方のみから突出していてもよい。また、凹面88、89は、リブ87と平面96、97とによって形成されるような屈曲面ではなく、湾曲面であってもよい。
The
[インクボトル136]
図7に示されるインクボトル136は、弾性部材92よりも摩擦係数が小さい素材で形成されている。本実施形態において、インクボトル136は、シリコンで形成されている。なお、弾性部材92は、少なくとも注入口112を形成する部分(貫通孔94周辺部)において、インクボトル136よりも大きい摩擦係数の素材で形成されていればよい。また、インクボトル136は、少なくとも後述するノズル137において、弾性部材92よりも小さい摩擦係数の素材で形成されていればよい。
[Ink bottle 136]
The
インクボトル136は、内部にインクが貯留される空間が形成された概ね円柱状の本体138と、本体138における一対の底面139A,139Bのうちの一方である底面139Aに設けられたノズル137とを備えている。
The
ノズル137は、突出先端側であるほど直径が小さい円錐形状である。ノズル137の突出先端における直径は、弾性部材92の貫通孔94の直径より小さい。ノズル137の突出基端における直径は、貫通孔94の直径より大きい。ノズル137の突出先端と突出基端の間の位置P1における直径は、貫通孔94の直径と同一である。つまり、位置P1より突出先端側のノズル137の直径は、貫通孔94の直径より小さく、位置P1より突出基端側のノズル137の直径は、貫通孔94の直径より大きい。
The
インクボトル136は、インク室111へインクを補充する際に、インク室111の注入口112に挿入される。詳細には、インクボトル136のノズル137が、注入口112に密着された弾性部材92の貫通孔94に挿入される。ノズル137の貫通孔94への挿入時に、貫通孔94は、ノズル137の側面に押されることによって、内径が拡径するように弾性変形する。これにより、ノズル137は、貫通孔94へ押し込まれた状態となる。その結果、ノズル137と弾性部材92との間に、インクが流通可能な隙間が生じない。以上より、ノズル137は、弾性部材92に密着して注入口112に挿入可能である。なお、ノズル137は、貫通孔94に挿入された状態において、隔壁135と干渉しない。
The
インクボトル136は、ノズル137と弾性部材92との間にインクが流通可能な隙間が生じない程にまで貫通孔94へ押し込まれた状態において、保持部材93と接触しない大きさ及び形状に構成されている。そのため、インクボトル136の貫通孔94への挿入の際に、保持部材93と連結されたキャップ113がインクボトル136側へ倒れてくることがない。よって、インクボトル136がキャップ113に付着したインクで汚れることがない。
The
弾性部材92は、ノズル137が密着して注入口112に挿入された状態で、インクボトル136の姿勢が変化可能に弾性変形する。
The
以下に詳述する。ノズル137が弾性部材92に密着した状態において、ノズル137の側面から弾性部材92へ向けて、弾性部材92が拡径する向きへの力が作用している。一方、弾性部材92からノズル137の側面へ向けて、上記拡径する向きへの力と逆向きの力である反作用の力が作用している。
This will be described in detail below. In a state where the
図15(A)に示されるように、ノズル137が弾性部材92に密着した状態において、インクボトル136に対してインクボトル136の姿勢を変化させる力(例えば矢印151の向きの力)が作用すると、ノズル137が弾性部材92を押す。詳細には、ノズル137は、弾性部材92におけるノズル137の前方に位置する部分137Aを押す。もしくは、本実施形態のように、傾斜壁101Bに形成された貫通孔94にインクボトル136のノズル137が挿入された状態でユーザが手を放すと、インクボトル136の自重によってインクボトル136が矢印151の向きに傾くため、ノズル137は、弾性部材92におけるノズル137の前方に位置する部分137Aを押す。これにより、弾性部材92におけるノズル137の前方に位置する部分137Aは、縮むように弾性変形する。その結果、インクボトル136の姿勢が、図15(A)に示される姿勢から図15(B)に示される姿勢に変化する。一方、弾性部材92におけるノズル137の後方に位置する部分137Bは、上記反作用の力により、姿勢変化したインクボトル136のノズル137に追随して延びるように弾性変形する。これにより、インクボトル136の姿勢が変わっても、ノズル137が弾性部材92に密着した状態が維持される。また、この状態において、弾性部材92におけるノズル137の前方に位置する部分137Aが支点、弾性部材92におけるノズル137の後方に位置する部分137Bが作用点となり、さらに弾性部材92の方がインクボトル136よりも摩擦係数が大きいので、インクボトル136が貫通孔94に挿入された状態を維持することができる。つまり、弾性部材92における部分137A,137B(支持部の一例)は、ノズル137が注入口112に挿入された状態のインクボトル136を支持する。
As shown in FIG. 15A, when the
なお、インクボトル136の姿勢を変化させる力は、矢印151の向きに力に限らない。例えば、矢印151と逆向きの力が、インクボトル136に作用してもよい。この場合、上述とは逆に、ノズル137は、弾性部材92におけるノズル137の後方に位置する部分137Bを押す。また、弾性部材92におけるノズル137の前方に位置する部分137Aは、姿勢変化したインクボトル136のノズル137に追随して延びるように弾性変形する。
The force for changing the posture of the
ノズル137の突出先端には、孔140が形成されている。孔140は、本体138に形成されたインクの貯留のための空間と繋がっている。これにより、インクボトル136が注入口112に挿入された状態(すなわち弾性部材92の貫通孔94に挿入されて弾性部材92と密着した状態)において、本体138に貯留されたインクはノズル137を通じてインク室111へ流出可能である。
A
[キャップ113の注入口112への着脱]
複合機10が使用可能な状態(使用状態)にあるときには、図1(A)及び図12に示されるように、インクタンク100の注入口112はキャップ113及び弾性部材92により封止されている。詳細には、注入口112周りに弾性部材92が連結されるとともに、キャップ113が弾性部材92の貫通孔94に挿入されることによって、注入口112は液密に封止されている。このとき、キャップ113は閉塞状態である。
[Removal of the
When the
キャップ113が閉塞状態であるとき、保持部材93は弾性変形して円弧状に湾曲している。このとき、保持部材93には、図9、14に示されるような概ね真っ直ぐに延びた状態に戻るような復元力が作用している。しかし、キャップ113の凸部143と貫通孔94の内面94Aとの間に作用する圧接力の方が当該復元力よりも大きいため、凸部143が貫通孔94に挿入された状態が維持される。換言すると、キャップ113は閉塞状態に維持される。この状態において、キャップ113および湾曲した保持部材93は閉位置のカバー70とは干渉していない。
When the
複合機10が使用状態にあるとき、筐体14の前壁14Aの開口22(図1(B)参照)は、閉位置のカバー70により閉じられている。複合機10が使用状態にあるとき、前壁14Aは、複合機10が載置されている載置面6と交わる方向へ延びている。
When the
インクタンク100の各インク室111においてインクが消費されると、図13に示されるように、カバー70は、ユーザによって閉位置から開位置へ回動される。これにより、筐体14の前壁14Aの開口22を通じて、インクタンク100のキャップ113へアクセスが可能な状態となる。
When ink is consumed in each
カバー70を開位置まで回動した後、ユーザは、図10に示されるように、インクを補充すべきインク室111に対応するキャップ113を弾性部材92の貫通孔94から外す。
After the
キャップ113が貫通孔94から外されることにより、キャップ113には上記圧接力が作用しなくなる。これにより、保持部材93は、上記復元力によって弾性復帰して、概ね真っ直ぐに延びた状態となる。このとき、キャップ113は、開放状態である。以上の結果、キャップ113は、閉塞状態から開放状態に変化し、保持部材93は、キャップ113を開放状態に保持する。
When the
図14に示されるように、概ね真っ直ぐに延びた状態となっている保持部材93は、傾斜壁101Bの後方且つ上方に配置された複合機10のフレーム99に沿って、弾性部材92から概ね上方へ延びている。これにより、保持部材93は、図10、14に示されるように、開放状態のキャップ113を注入口112より上方に保持する。
As shown in FIG. 14, the holding
キャップ113が貫通孔94から取り外されることで、ユーザは、インクタンク100の注入口112へアクセスすることが可能となる。キャップ113が貫通孔94から外された後、ユーザは、図7に示されるように、貫通孔94にインクボトル136のノズル137を挿入して、インク室111へインクを補充する。
By removing the
ここで、貫通孔94に挿入されたノズル137は、弾性部材92に密着している。そのため、インクが、インク室111から貫通孔94を介して外部へ漏れることはない。また、弾性部材92は、ノズル137が密着して注入口112に挿入された状態で、インクボトル136の姿勢が変化可能に弾性変形する。よって、インクボトル136の貫通孔94に対する挿入角度には、弾性部材92の形状などに応じて、ある程度の自由度がある。
Here, the
インクの補充を終えた後、ユーザは、貫通孔94にキャップ113を挿入して注入口112を封止する。このとき、保持部材93は、弾性変形して円弧状に湾曲する。また、キャップ113は、開放状態から閉塞状態に変化している。つまり、保持部材93は、キャップ113が閉塞状態であるときに円弧状に湾曲している。その後、ユーザは、カバー70を開位置から閉位置へ回動する。
After replenishing the ink, the user inserts the
仮に、ユーザが、インク室111へインクを補充した後、注入口112をキャップ113にて封止せずに、開放状態のキャップ113を注入口112より上方に保持させた状態で、カバー70を開位置から閉位置へ回動しようとしたとする。
If the user replenishes ink into the
ここで、図14に示されるように、注入口112より上方に保持されたキャップ113の一部である凸部143及びその周辺部は、閉位置のカバー70が占める領域86より外方へ突出している。ここで、閉位置のカバー70の外郭が、図14に破線で示されている。つまり、領域86は、図14に示された破線よりもインクタンク100側の領域である。より詳しくは、カバー70の上部(第1の部分)と筐体14との間は、窓74を形成している部分(第3の部分)とインクタンク110との間の空間よりも狭い。したがって、開放状態のキャップ113が閉位置におけるカバー70の第1の部分と筐体14との間の領域に侵入しようとしても、キャップ113はその間の領域に収容されることができない。
Here, as shown in FIG. 14, the
そのため、図14に示されるように、カバー70が開位置から閉位置へ到達する前に、カバー70の内面70Cが、注入口112より上方に保持された状態のキャップ113と接触する。換言すると、カバー70が開位置から閉位置へ回動するときの回動先端部分である上端71が、開放状態のキャップ113と当接する。なお、カバー70の上端71以外の部分が、開放状態のキャップ113と当接してもよい。
Therefore, as shown in FIG. 14, before the
すなわち、注入口112より上方に保持された状態のキャップ113がインクタンク100の前壁101の立壁101Aとカバー70の内面70Cとの間に介在することになる。これにより、図11、14に示されるように、カバー70が閉位置へ回動することが阻害される。
That is, the
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、インクボトル136のノズル137がインクタンク100の注入口112に挿入されることにより、インクボトル136からインク室111へインクを流出させることができる。インクボトル136のノズル137が注入口112に挿入されると、ノズル137が弾性部材92に密着する。また、弾性部材92が注入口112の縁部77に密着する。これにより、ノズル137と弾性部材92との間、及び弾性部材92と注入口112の縁部77との間に、インクが流通可能な隙間が生じない。その結果、インクボトル136が圧縮変形されてインクタンク100へインクが流出されても、インクタンク100の注入口112とインクボトル136のノズル137との隙間からインクが噴き出すことが抑制される。
[Operational effects of this embodiment]
According to the present embodiment, the
また、本実施形態によれば、弾性部材92は、インクボトル136の姿勢が変化可能に弾性変形する。そのため、注入口112が形成された傾斜壁101Bに対するインクボトル136の角度を様々に変えることができる。つまり、インクボトル136からインク室111へのインクの注入の際に、インクボトル136の傾斜壁101Bに対する角度をある程度自由に決定することができる。
According to the present embodiment, the
また、本実施形態によれば、弾性部材92は注入口112周りに設けられたボス84と嵌合されているため、弾性部材92がインクタンク100から外れてしまうことを防止できる。
Further, according to the present embodiment, since the
また、本実施形態によれば、インクタンク100は弾性部材92の周囲から突出する突条85を有するため、突条85側からキャップ113に爪を引っ掛けてキャップ113を注入口112から外そうとするユーザが、誤って弾性部材92に爪を引っ掛けてしまい弾性部材92をインクタンク100から取り外してしまうことを防止できる。
Further, according to the present embodiment, since the
また、本実施形態によれば、キャップ113を閉塞状態にすることで、インク室111からのインクの漏れを防止できる。キャップ113を開放状態にすることで、インクタンク100内へインクを補充することができる。キャップ113が保持部材93を介して弾性部材92と連結されているため、開放状態のキャップ113の紛失を防止できる。
Further, according to the present embodiment, ink leakage from the
また、本実施形態によれば、保持部材93が開放状態にキャップ113を保持しているため、開放状態にしたキャップ113が誤って閉塞状態に戻ってしまうことを防止できる。
Moreover, according to this embodiment, since the holding
また、仮に、保持部材93が開放状態のキャップ113を注入口112より下方に保持すると、インク室111に貯留されているインクの外部からの視認がキャップ113や保持部材93によって阻害されるおそれがある。本実施形態によれば、保持部材93が開放状態のキャップ113を注入口112より上方に保持しているため、外部からのインクの視認がキャップ113や保持部材93によって阻害されるおそれがない。
Further, if the
また、本実施形態によれば、保持部材93が弾性変形可能に構成されているため、保持部材93によるキャップ113の開放状態への保持を簡易な構成で実現することができる。
Further, according to the present embodiment, since the holding
また、本実施形態によれば、保持部材93が凹面89を有するため、保持部材93は、キャップ113が開放状態となる状態に弾性復帰し易い。
Moreover, according to this embodiment, since the holding
また、本実施形態によれば、弾性部材92は対応するインク室111に貯留されるインクの色に着色されているため、インク室111に貯留されているインクの色を外部から容易に認識することができる。
Further, according to the present embodiment, since the
[変形例]
前述された実施形態では、弾性部材92とキャップ113とは、保持部材93によって連結されていたが、弾性部材92とキャップ113とは、保持部材93によって連結されていなくてもよい。つまり、液体消費システムは、保持部材93を備えておらず、弾性部材92とキャップ113とは、各々独立した部材であってもよい。
[Modification]
In the embodiment described above, the
また、前述された実施形態では、保持部材93は、既定状態で概ね真っ直ぐに延びた帯形状であり、保持部材93に力が付与されなくなると弾性変形して概ね真っ直ぐに延びた状態に戻るように構成されていた。しかし、保持部材93の構成は、前述された実施形態に限らない。例えば、保持部材93は、キャップ113及び弾性部材92と連結されており、キャップ113を開放状態へ向けて付勢するバネなどの付勢部材を備えていてもよい。また、保持部材93は、キャップ113及び弾性部材92と連結されており、キャップ113を閉塞状態と開放状態とに回動可能に支持するヒンジを備えていてもよい。
Further, in the above-described embodiment, the holding
また、前述された実施形態では、注入口112は傾斜壁101Bに形成されており、弾性部材92が各注入口112に対応して設けられており、インクボトル136が斜め上方から弾性部材92の貫通孔94に挿入されるように、液体消費システムは構成されていたが、液体消費システムはこのような構成に限らない。例えば、図16に示されるように、注入口112が上方を向くようにインクタンク100の上壁104形成されており、インクボトル136が上方から注入口112(詳細には注入口112に取り付けられた弾性部材92の貫通孔94)に挿入されるタイプのインクタンク100にも、本発明は適用される。
In the above-described embodiment, the
また、前述された実施形態では、筐体14の前壁14Aの右側に開口22が形成され、開口22の後方にインクタンク100が配置されているが、前壁14Aの左側に開口22が形成され、その開口22の後方にインクタンク100が配置されてもよい。また、筐体14の前壁14Aに代えて、右側壁又は左側壁に開口22が形成され、インクタンク100の注入口112に右方又は左方からアクセス可能であってもよい。
In the embodiment described above, the
また、前述された実施形態では、インクを液体の一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、インクに代えて、印刷時にインクに先立って記録用紙に吐出される前処理液、或いは記録ヘッド39のノズル40の乾燥を防止するために記録ヘッド39のノズル40近傍に噴霧される水等を液体としてもよい。
In the above-described embodiments, ink has been described as an example of a liquid, but the present invention is not limited to this. That is, instead of ink, pretreatment liquid discharged onto the recording paper prior to ink at the time of printing, water sprayed in the vicinity of the
84 ボス
85 突条
92 弾性部材
93 保持部材
100 インクタンク(タンク)
111 インク室(液体貯留室)
112 注入口
113 キャップ
136 インクボトル(ボトル)
137 ノズル
138 本体
84
111 Ink chamber (liquid storage chamber)
112
137
Claims (13)
弾性変形により上記注入口の周縁部分に液密に密着可能な環状の弾性部材と、
上記弾性部材に密着して上記注入口に挿入可能なノズル、及び貯留した液体を当該ノズルを通じて流出可能な本体を有するボトルと、を具備する液体消費システム。 A liquid storage chamber in which liquid is stored, an inlet for injecting liquid into the liquid storage chamber, and a tank in which a liquid outflow path for allowing liquid to flow out of the liquid storage chamber is formed;
An annular elastic member capable of being liquid-tightly adhered to the peripheral portion of the injection port by elastic deformation;
A liquid consumption system comprising: a nozzle that is in close contact with the elastic member and that can be inserted into the injection port; and a bottle that has a main body through which stored liquid can flow out through the nozzle.
上記弾性部材と上記キャップとを連結する保持部材と、を更に具備する請求項1から4のいずれかに記載の液体消費システム。 A cap movable in a closed state in which the inlet is closed, and an open state in which the inlet is opened;
The liquid consumption system according to claim 1, further comprising a holding member that connects the elastic member and the cap.
上記注入口は、上記傾斜壁を貫通する孔である請求項1から9のいずれかに記載の液体消費システム。 The tank is continuous with the front wall having a front surface extending along the vertical direction and the left-right direction, the upper wall having an upper surface extending along the left-right direction and the front-rear direction, and the front wall and the upper wall. And an inclined wall having an inclined surface inclined with respect to the front-rear direction,
The liquid consumption system according to claim 1, wherein the injection port is a hole penetrating the inclined wall.
複数の上記液体貯留室は、異なる色の液体が貯留されるものであり、
各液体貯留室の各注入口に設けられた上記弾性部材は、対応する液体貯留室に貯留される液体の色に着色されている請求項1から10のいずれかに記載の液体消費システム。 The tank includes a plurality of liquid storage chambers, a plurality of liquid outflow passages for allowing liquid to flow out from the plurality of liquid storage chambers, and a plurality of the injections for injecting liquid into each of the plurality of liquid storage chambers. And an entrance,
The plurality of liquid storage chambers store liquids of different colors,
The liquid consumption system according to claim 1, wherein the elastic member provided at each inlet of each liquid storage chamber is colored in the color of the liquid stored in the corresponding liquid storage chamber.
The liquid consumption system according to claim 1, wherein the elastic member includes a support portion that supports the ink bottle in a state where the nozzle is inserted into the injection port.
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