JP2016087062A - 光学的生体イメージングシステム - Google Patents

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拓滋 前川
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Daishi Sekiguchi
大志 関口
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紀之 眞砂
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Abstract

【課題】簡単な構成を有するとともに、精度が高く詳細な撮影を行うことで、操作者の視認性を高め、操作性及び安全性を高めることができる光学的生体イメージングシステムを提供する。【解決手段】観察対象内の蛍光体を励起する励起光を照射する光源部200と、観察対象からの観察光が透過するときに励起光と同波長域の成分を除去するフィルタ125と、フィルタ125を透過した蛍光及び観察光を撮影する撮影部100とを備えている光学的生体イメージングシステム。【選択図】図5

Description

本発明は、観察対象で発生する蛍光を撮影する光学的生体イメージングシステムに関する。
低侵襲で被検者(生体)の内部組織(例えば、血管やリンパ管等)を観察する装置として、光学的生体イメージングシステムがある。前記光学的生体イメージングシステムは、被検者の体の一部である観察対象(例えば、手、足、腕等)に励起光を照射する光源部、前記観察対象前記観察対象(に含まれる又は予め注入した蛍光体)で発生した蛍光を撮影する撮影部とを有している。前記撮影部は、前記観察対象からの可視光(観察光)も撮影するようになっており、観察光を撮影した観察対象の外形画像と、蛍光を撮影した内部組織の画像(蛍光画像)を取得する。
このような光学的生体イメージングシステムとして、例えば、ICG(Indocyanine Green)を蛍光体として観察対象の内部に注入(注射)し、励起光の照射によってICGから発生する蛍光を観察するものがある。前記ICGは、波長760nm−780nmの励起光の照射によって励起され、波長800nm−850nmの近赤外光を蛍光として発する。
前記蛍光は、前記観察光に比べて弱いため、蛍光画像は外形画像に比べて不鮮明となることが多い。そのため、前記撮影部には、蛍光を撮影するための工夫が施されている。例えば、特開2008−92247号公報に記載の固体撮像素子がある。この固体撮像素子は、可視光域に透過中心波長を有するカラーフィルタを備えた画素と、近赤外光領域に透過中心波長を有する近赤外光フィルタを備えた画素とを隣合うように配置している。この固体撮像素子では、可視光と近赤外光を同時に対応する画素で検出することができる。そのため、上述したような、近赤外光の蛍光が発生する場合、観察光による外形画像と蛍光による蛍光画像を取得することが可能である。
また、これ以外にも、プリズム等の光学素子を利用し、波長域によって観察光を含む波長域の光と蛍光を含む波長域の光に分離し、さらにフィルタで不要な波長成分を除去した後、観察光と蛍光とを独立して撮影する撮影部を備える構成もある。そして、それぞれの撮影部で撮影した画像を画像処理で合成している。
さらに、撮影部に入射する光のうち、近赤外光波長成分を除去するフィルタを用いて観察光の撮影を行った後、可視光波長成分を除去するフィルタに切り替えて蛍光の撮影を行い、それぞれの撮影画像を画像処理で合成している。
特開2008−92247号公報
しかしながら、特開2008−92247号公報に記載の固体撮像素子では、可視光を受光する画素と赤外光を受光する画素とが対になっているため高画素化が困難である。また、可視光用の画素と近赤外光用の画素とがそれぞれ画像信号を取得する構成であるため、撮影画像を表示するときの画素数(相当)が少なく、要求された解像度の画像を表示できない場合がある。
また、観察対象からの光を分離する構成の場合、高画素化、高解像度化は可能であるが、光を分離するための光学系、分離した光からさらに不要成分を除去するためのフィルタ、2系統の異なる撮影部が必要であり、構成が複雑であり、小型化が困難である。
フィルタを切り替える構成では、観察対象、撮影部等が移動しないようにフィルタを入れ替える構造が必要であり、構造が複雑になる。また、観察画像と蛍光画像とを交互に撮影するものであるため、蛍光画像の変化に基づいて内部組織の状態(例えば、血流量)を検出することが困難な場合がある。
そこで本発明は、簡単な構成を有するとともに、精度が高く詳細な撮影を行うことで、操作者の視認性を高め、操作性及び安全性を高めることができる光学的生体イメージングシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、生体内部を観察、測定する光学的生体イメージングシステムであって、観察対象内の蛍光体を励起する励起光を照射する光源部と、前記観察対象からの観察光及び蛍光体の励起によって発せられる蛍光が透過するように配置されているとともに前記観察光から前記励起光と同波長域の成分を除去するフィルタと、前記フィルタを透過した蛍光及び観察光を撮影する撮影部とを備えている。
この構成によると、励起光をカットするフィルタを備えていることで、蛍光体からの蛍光を強くするために励起光の強度を高めたとしても、蛍光を正確に撮影することが可能である。これにより、精度よく且つ詳細な画像を取得することができ、操作者の視認性を高めて、操作性及び安全性を高めることができる。
上記構成において、前記蛍光又は前記観察光の少なくとも一方が近赤外波長域の光を含んでおり、前記撮影部が光電変換部を備えていてもよい。前記光電変換部としては、CIGSを用いたイメージセンサを挙げることができる。
CIGSは従来のSi−CMOSに比べて、可視光及び近赤外光の広い波長域で量子効率が高いので、可視光及び近赤外光を同時に撮影することが可能である。これにより、生体内の画像、情報の取得を簡単且つ円滑に行うことができる。なお、CIGS以外にも、CIS、CZTS、InGaAs等を挙げることができる。
上記構成において、前記観察光及び前記蛍光が近赤外光の波長域の光を含んでおり、前記フィルタが可視光域の光も除去してもよい。撮影部に入射する可視光をカットするとともに近赤外光の観察光を利用するため、可視光の光量にかかわらず正確かつ詳細な生体イメージングを行うことができる。これにより、操作者の視認性を高め、操作性及び安全性を高めることができる。
上記構成において、前記観察光が前記励起光よりも長波長の光を含んでおり、前記フィルタが前記励起光の波長域よりも短波長の光も除去するハイパスフィルタであってもよい。
上記構成において、前記光源部が前記観察光と同波長域の参照光も照射するようにしてもよい。この構成によると、光源部が観察対象に照射される参照光として、正確な撮影が可能な光を採用することで、より正確で詳細な生体イメージングが可能である。
上記構成において、前記光源部は、撮影される前記蛍光の光量及び前記観察光の光量が一定の範囲内に収まるように前記参照光を前記観察対象に照射するようにしてもよい。
上記構成において、前記光源部は波長が異なる複数の参照光を出射してもよい。この構成によると、複数の参照光を利用することで、蛍光体が観察対象の内部に存在しない場合でも、観察対象の生体イメージングを行うことが可能である。また、生体イメージングを行う周囲の環境光の状態に合わせて、環境光に影響されない又はされにくい波長の参照光を利用することで、環境光に影響を受けないで又は略受けないで生体イメージングが可能である。
上記構成において、前記光源部が、前記励起光と前記参照光とを同時に出射してもよい。
上記構成において、前記光源部が、前記励起光と前記参照光とを順次出射し、前記撮影部が光の出射ごとに蛍光又は観察光の撮影を行うとともに、前記処理部が蛍光又は観察光の撮影データを処理する前記処理部を備えている。
本発明によると、簡単な構成を有するとともに、精度が高く詳細な撮影を行うことで、操作者の視認性を高め、操作性及び安全性を高めることができる光学的生体イメージングシステムを提供することができる。
本発明にかかる光学的生体イメージングシステムの一例の斜視図である。 図1に示す光学的生体イメージングシステムのブロック図である。 CIGSイメージセンサの量子効率と生体情報イメージング領域を示す図である。 本発明にかかる光学的生体イメージングシステムで用いられているフィルタの特徴を示す図である。 本発明にかかる光学的生体イメージングシステムにおける生体イメージングの概略を示す図である。 本発明にかかる光学的生体イメージングシステムの他の例のブロック図である。 本実施形態にかかる光学的生体イメージングシステムにおける生体イメージングの概略を示す図である。 本発明にかかる光学的生体イメージングシステムの他の例のブロック図である。 本実施形態にかかる光学的生体イメージングシステムにおける生体イメージングの概略を示す図である。 本発明にかかる光学的生体イメージングシステムの他の例のブロック図である。 本実施形態にかかる光学的生体イメージングシステムにおける生体イメージングの概略を示す図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明にかかる光学的生体イメージングシステムの一例の斜視図であり、図2は図1に示す光学的生体イメージングシステムのブロック図である。光学的生体イメージングシステムAは、カメラユニット(撮影部)100と、光源ユニット(光源部)200と、制御ユニット300とを有する。
光学的生体イメージングシステムAは、光源ユニット200から生体内(例えば、血管、リンパ管等)に予め注射(注入)されている蛍光体を励起する励起光(場合によっては観察光も含む)を観察対象に照射する。そして、観察対象からの観察光と蛍光体からの蛍光をカメラユニット100で撮影し、制御ユニット300で撮影データの画像処理を行うことで、取得した生体像の表示、内部の状態の定量評価(例えば、血流量の評価、体組成)等を行い、診断、処置(治療)等の医療行為を補助する。このような動作を以下の説明において生体イメージングと称する。
カメラユニット100と制御ユニット300とは、例えば、USBケーブルL10で有線接続されている。USBケーブルL10は、相互間の信号伝達が行われる。また、カメラユニット100には、電源ケーブルC10が接続されており、電源ケーブルC10を介して電力供給を受けている。電源ケーブルC10にはACアダプタA10が設けられており、カメラユニット100に設けられている後述の電源回路127に接続されている。
なお、本実施形態では、カメラユニット100と制御ユニット300との接続にUSBケーブルを採用しているが、これに限定されるものではなく、カメラユニット100で取得した画像データの送信を行うときに十分な通信速度を有するケーブルを採用してもよい。また、電波等を利用して無線で接続するようにしてもよい。
図1、図2に示すように、カメラユニット100は、筐体110と、カメラモジュール120と、レンズユニット130とを含む。筐体110は、その内部に電子部品群(後述するCIGSイメージセンサ121など)を収納する外装部材である。筐体110は、レンズユニット130が着脱可能な構造を有している。
図2に示すように、カメラモジュール120は、CIGSイメージセンサ121と、カメラ制御部122と、外部接続インターフェース123と、温度調整部124と、フィルタ125と、電源回路127とを備えており、これらの電子部品は不図示の配線基板に実装されている。
カメラ制御部122は、CIGSイメージセンサ121、外部接続インターフェース123及び温度調整部124と接続しており、各部と信号の送受信可能な構成となっている。カメラ制御部122は、カメラモジュール120の制御、実装されている素子からの信号を処理して各種データを取得する或いは制御ユニット300(の後述する処理部330)からの制御コマンドに基づいて各電子部品への制御信号を生成する処理回路を備えている。また、カメラ制御部122は、CIGSイメージセンサ121からの撮影信号に基づいて撮影データを生成する処理も行う。
なお、撮影信号と撮影データとは、例えば、次のようなものである。撮影信号はCIGSイメージセンサ121の各画素が光電変換によって取得した画素ごとの電気信号であり、撮影データは撮影した映像の数値化データである。また、カメラ制御部122としては、例えば、制御及び(又は)処理プログラミング可能なFPGA(Field−Programmable Gate Way)を採用している。
光学的生体イメージングシステムAでは、後述のとおり、光源ユニット200がカメラユニット100と一体に形成されている。そのため、カメラ制御部122は、光源ユニット200が照射する光(参照光)の発光タイミング、発光長さ、発光波長の選択等の発光制御も行う。
CIGSイメージセンサ121は観察対象(被写体)からの光を画素ごとに電気に変換し、撮影信号を取得(出力)するセンサである。CIGSイメージセンサ121では、カメラ制御部122からの制御信号に基づいた処理が行われる。例えば、CIGSイメージセンサ121は、カメラ制御部122からの制御信号に基づいて撮影を行うとともに、取得した撮影信号をカメラ制御部122に送信する。
ここで、CIGSは、銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、及び、セレン(Se)から成る化合物半導体であり、一般的なシリコン(Si)よりも幅広い波長の光を電気に光電変換することが可能である。CIGSイメージセンサ121は、光電変換部としてCIGSを用いている。CIGSイメージセンサ121の諸元としては、例えば、有効画素数:横656×縦488(32万)画素(白黒)、画素ピッチ:7.5μm、フレームレート:120フレーム/秒(プログレッシブ)、及び、チップサイズ:横7.57mm×縦7.92mmを挙げることができる。以下に、CIGSイメージセンサ121の詳細について説明する。
図3はCIGSイメージセンサの量子効率と生体情報イメージング領域を示す図である。本図の横軸は光の波長を示している。また、縦軸(左)はイメージセンサ(CIGS1、CIGS2、及び、Si−CMOS)の量子効率を示しており、縦軸(右)はヘモグロビンと水の吸収係数を示している。なお、イメージセンサ(受光素子)の量子効率ηは、入射光子量に対して発生するキャリア数(出力電流)の比(η=(hc/qλ)×(I/p)、ただし、h:プランク定数、c:真空中の光速度、q:電子電荷、λ:波長、I:出力電流、p:入射光子量)として定義される。
従来、イメージセンサとしては、Si−CMOS(SiベースのCMOS[Complementary Metal Oxide Semiconductor]素子)が広く利用されている。Si−CMOSは、可視光領域にピーク感度を持っているが、近赤外領域の量子効率はさほど高くない。一方、本発明の第1実施例であるCIGS1は、図3に示すように、可視光領域から近赤外領域(CIGS1では1200nm付近)までの幅広い波長領域を高い量子効率でカバーする。また、本発明の第2実施例であるCIGS2は、Si−CMOSでは観察が困難である、より長波長の近赤外光領域(CIGS2では1300nm付近)まで感度を持つ。
このように、CIGSイメージセンサ121(CIGS1、CIGS2)は、Si−CMOSと比較して幅広い波長領域において量子効率が高いので、光を電気に変換する光電変換効率が高い。
また、光学的生体イメージングシステムAを用いることで、血管等に蛍光剤(蛍光体)を注入(注射)し、その蛍光剤に所定波長の励起光を照射し、蛍光剤が励起したときに発生する光(蛍光)を撮影し、血管等の生体内部を低侵襲的に観察することができる。例えば、血管の造影に広く用いられるICG(IndoCyanine Green)蛍光剤は、波長760nm−780nmの近赤外光(励起光)の照射を受けると、励起され、波長800nm−850nmの近赤外光(蛍光)が発生する。
CIGSイメージセンサ121は、700nm−1100nm前後の波長域で高い量子効率を示す。従って、CIGSイメージセンサ121は、波長800nm−850nmの蛍光を撮影するICG蛍光観察を行う光学的生体イメージングシステムAのイメージセンサとして、Si−CMOSよりも適しているといえる。
また、CIGSイメージセンサ121は、広い波長帯域で量子効率が高いので、複数の波長帯域を任意に切り替えながら撮影を行うことにより、水分やヘモグロビンなどで吸収係数が異なる特徴を生かして、生体の特徴部位の画像を抽出したり強調したりすることが可能である。これにより、造影剤を使用せずに、血管や血流の観察を行うこともできる。
なお、造影剤を用いた方がより詳細で、観察対象の表面から遠い(深い)部分のイメージングが可能である。そのため、本発明の光学的生体イメージングシステムAでは、造影剤を用いた蛍光観察と造影剤を用いない生体イメージングとの両方を行うことが可能であるとともに、必要に応じて造影剤を用いる又は用いない観察を行うことができるようになっている。
CIGSイメージセンサ121の撮影領域には、レンズユニット130を透過した光が入射する。レンズユニット130は、1個又は複数個のレンズを組み合わせた光学系を含む構成であり、レンズユニット130に入射した被写体(観察対象)からの光をCIGSイメージセンサ121に結像させるための光学系である。レンズユニット130は、任意に交換することができる構成とすることができる。着脱可能な構成とすることで、観察対象に応じて、焦点距離の異なるレンズに交換したり、ズームレンズを装着したりして、ワイド撮影や部分拡大撮影などを行うことが可能となる。
なお、CIGSイメージセンサ121に光を導く光学系としてレンズユニット130を挙げているが、これに限定されるものではなく、例えば、プリズム等を用いるものや光ファイバ、像導伝部材等を用いるものであってもよい。また、レンズユニット130の内部に設けられているアクチュエータを駆動することで、オートフォーカス、ズーム、絞り等を調整できるようにしてもよい。このように、レンズユニット130が調整可能である場合、カメラ制御部122が制御ユニット300からの制御コマンドに基づいてレンズユニット130のアクチュエータを制御するが、制御ユニット300がアクチュエータを直接制御してもよい。
再度、図2を参照し、カメラモジュール120の説明に戻る。外部接続インターフェース123は、外部機器(ここでは、制御ユニット300)との接続ケーブルを接続するためのコネクタを有している。外部接続インターフェース123としては、例えば、USBインターフェース、IEEE1394インターフェース等、接続するケーブルの規格に対応したものを広く採用することができる。また、外部接続インターフェース123は、無線通信で外部機器と接続するものであってもよい。この場合、コネクタではなく、電波を送受信することができる構成を有している。
外部接続インターフェース123は、カメラ制御部122と接続されている。外部接続インターフェース123にUSBケーブルL10が接続されることで、カメラ制御部122が制御ユニット300の後述する処理部330と接続される。これにより、カメラ制御部122は、処理部330からの制御コマンドを受信したり、処理部330に撮影データを送信したりする。カメラユニット100は、USBケーブルL10を介して制御ユニット300から電力が供給されている。
温度調整部124はCIGSイメージセンサ121の温度を、一定の範囲に収まるように調整する。CIGSイメージセンサ121の駆動時の熱を外部に排出するための素子(例えば、ペルチェ素子)を備えている。ペルチェ素子は電圧を印加することで、温度差を発生する素子であり、ペルチェ素子の高温側の温度を低下させることで、低温側の温度を下げることができる素子である。例えば、ペルチェ素子の低温側をCIGSイメージセンサ121の温度が上昇する部分に近接配置(接触配置)し、高温側にヒートシンクを取り付けて高温側の熱を外部に排出することでCIGSイメージセンサ121の温度上昇を抑制できる。さらに、ヒートシンクからの放熱を効果的に行うため、冷却用のファンを設けた構成であってもよい。
なお、温度調整部124は、ペルチェ素子とヒートシンク(必要に応じてファン)を備えた構成となっているが、CIGSイメージセンサ121の温度上昇を確実に抑制できるものであれば、この構成に限定されるものではない。例えば、CIGSイメージセンサの温度上昇が緩やかであれば、ヒートシンクとファン或いはファンだけを用いる構成であってもよい。温度調整部124は、CIGSイメージセンサ121の温度を測定する素子も備えている。温度調整部124は測定したCICSイメージセンサ121の温度を温度信号としてカメラ制御部122に送る。カメラ制御部122は、CIGSイメージセンサ121の温度信号に基づいて、CIGSイメージセンサ121の温度が一定の範囲内に収まるように、温度調整部124を制御する制御信号を送信する。カメラ制御部122による温度調整部124の制御は、カメラ制御部122にあらかじめ組み込まれた処理であってもよいし、制御ユニット300からの制御コマンドに基づいて行ってもよい。
このように、温度調整部124を備えていることでCIGSイメージセンサ121の温度上昇を抑制することが可能であり、CIGSイメージセンサ121の温度上昇による精度(例えば、S/N比)の低下を抑制することが可能である。なお、CIGSイメージセンサ121の温度上昇が精度低下を伴わない範囲である場合、温度調整部124は省略してもよい。
カメラユニット100では、観察対象からの観察光及び蛍光はレンズユニット130に入射し、レンズユニット130でCIGSイメージセンサ121に結像される。カメラユニット100は、フィルタ125を備えており、フィルタ125でCIGSイメージセンサ121に入射する光のうち、生体イメージングを行うときに邪魔になる波長の光を減光(遮光)している。フィルタ125は、レンズユニット130に入射する前の光が透過する位置に配置されていてもよし、レンズユニット130を透過しCIGSイメージセンサ121に入射する光が透過する位置に配置されていてもよい。
光学的生体イメージングシステムAで蛍光観察を行う場合、観察対象(生体)の内部深くの映像を撮影するため、生体の深部の蛍光体に励起光を照射する必要がある。励起光の一部は生体表面で反射され、また、生体内部に入射した光も生体内部で拡散してしまい、蛍光体に到達する励起光は減衰する。そのため、光源ユニット200は強い励起光を観察対象に対して照射しており、観察対象の表面で反射される励起光は強くなる。一方、蛍光体に到達する励起光は減衰されており、蛍光体の励起による蛍光は、励起光に比べて弱い。また、蛍光体は観察対象(生体)の内部で発生するため、観察対象から発せられる蛍光は励起光に比べてさらに弱くなる。
CIGSイメージセンサ121を含むイメージセンサでは、入射する光のうち、或る波長域の光が突出していると、他の波長域の光の撮影が困難になる。すなわち、観察光の中に観察対象で反射された励起光の波長域の光が多く含まれると、蛍光を正確に撮影することが困難になる。そこで、カメラユニット100では、観察対象からの観察光のうち、励起光の波長域の光を低減するフィルタ125を取り付けて、観察光に含まれる(観察対象で反射された)励起光の波長域の光を減少させている。これにより、観察光及び蛍光の両方を撮影することが可能であり、正確な蛍光観察が可能な撮影データを取得できる。なお、励起光は、例えば、観察光と蛍光とを同時に撮影したとき、撮影データ内に傾向による像を視認できる程度のつよさの蛍光を発することができる強さを挙げることができる。
電源回路127は、カメラ制御部122に接続しており、カメラ制御部122に電力を供給している。また、電源回路127は、カメラユニット100に一体的に設けられている光源ユニット200にも電力を供給している。
なお、電力を供給できるUSBケーブルL10を使用することで、カメラユニット100への電力供給を制御ユニット300から一元的に行うこともできる。その場合、電源ケーブルC10を省略することが可能である。また、電源回路127はUSBケーブルL10から供給された電力の電圧及び(又は)電流をカメラユニット100、光源ユニット200の各素子の駆動に適した電圧及び(又は)電流に変換するようにしてもよい。また、電圧及び電流の変換が不要の場合、電源回路127も省略してもよい。なお、USBケーブルL10から供給される電力がカメラユニット100の駆動に十分な電力よりも小さい場合、複数本のUSBケーブルL10を並列に使用することで電力供給を賄うようにしてもよい。
また、カメラユニット100には電力ケーブルC10及びUSBケーブルL10の両方から電力供給を受けるようにしてもよい。この場合、制御回路等の低消費電力の素子への電力供給はUSBケーブルL10から供給し、光源ユニット200等の消費電力が大きい素子に対しては電源ケーブルC10を介して電力を供給してもよい。電力の供給元を低消費電力系統と大消費電力系統に分けることで、大消費電力系統の電圧及び(又は)電流の変動による低消費電力系統に接続されている素子の誤作動や破損を抑制できる。また、カメラユニット100に二次電池(リチウムイオンバッテリ、ニッケル水素バッテリ、リチウムポリマーバッテリなど)を搭載すれば、カメラユニット100をバッテリ駆動とすることも可能である。この場合も、電源ケーブルC10を省略することが可能である。
光源ユニット200は、カメラユニット100から電力の供給を受けるとともに、カメラユニット100と一体的に制御される。例えば、光源ユニット200は、カメラユニット100と一体的に形成されているものであってもよいし、カメラユニット100に対して着脱可能であってもよい。光学的生体イメージングシステムAにおいて光源ユニット200はカメラユニット100の一部に一体的に配置されているものとする。
光源ユニット200は、少なくとも観察対象の内部に注入された蛍光体を励起する励起光を照射する複数個のLEDモジュール210を備えている。上述のとおり、LEDモジュール210は観察対象の内部に注入された蛍光体を励起させるため、強い励起光を照射する光源である。この光源からの光が直接CIGSイメージセンサ121に入射すると、正確な撮影ができなくなる。
図1に示すように、光学的生体イメージングシステムAでは、光源ユニット200から照射された光がカメラユニット100のイメージセンサに直接入射しないように複数個のLEDモジュール210はレンズユニット130の光が入射する部分の周囲に配置している。LEDモジュール210は照射された光がレンズユニット130に直接入射しないように、レンズユニット130の開口部分(光が入射する部分)よりも観察対象から離れた位置に配置されている。このように、周方向に配列されたLEDモジュール210から光を照射することで、照射対象の表面に凹凸があった場合でも励起光による影かできにくくなり、生体イメージングの精度を高めることが可能である。
制御ユニット300は、光学的生体イメージングシステムAを統括的に制御する主体である。例えば、カメラユニット100の動作制御や各種設定を行ったり、カメラユニット100で得られた撮影信号に基づいて生体像の作成、表示、解析、ないしは、記録(これらの動作を総合し処理として説明する場合がある)等を行う。なお、ここでは、ノート型のパソコンを例示したが、制御ユニットとしては、光学的生体イメージングシステムAに最適化された専用端末を用いても構わないし、或いは、広く普及している携帯情報端末(タブレットやスマートフォンなど)を用いても構わない。
図2に示すように、制御ユニット300は、操作部310と、表示部320と、処理部330と、接続インターフェース340と、記憶部350とを備えている。操作部310、表示部320、接続インターフェース340及び記憶部350は、処理部330に接続されており、処理部330からの制御信号に基づいて制御される。
操作部310は、操作者が光学的生体イメージングシステムAの操作に使用するユーザインターフェースである。図1では、キーボードを例に示しているが、マウスやタッチパネル等のポインターを利用するものであってもよいし、専用端末の場合、光学的生体イメージングシステムAの操作に最適化された入力装置を備えていてもよい。
表示部320には、カメラユニット100で撮影した、操作を行うときの操作映像や生体イメージング映像が表示される。表示部320としては、液晶表示装置、有機EL表示装置等の装置を挙げることが可能である。また、複数台の表示部320を同時に利用するようにしてもよい。
処理部330は、制御ユニット300の各部を制御する制御信号を生成するとともに、カメラユニット100及び光源ユニット200を制御する制御コマンドを生成し、各部に制御信号又は制御コマンドを送信する。すなわち、光学的生体イメージングシステムAの各部を統合的に制御する制御部として機能する。また、カメラユニット100から送られる複数の撮影データから表示部320で表示する表示データを生成する処理等のデータ処理部としても機能する。
接続インターフェース340は制御対象の機器(ここでは、カメラユニット100、光源ユニット200)と接続するためのケーブルを接続するコネクタを備えている。接続インターフェース340は、例えば、USBインターフェース、IEEE1394インターフェース等、接続するケーブルの規格に対応したものを広く採用することができる。ここでは、カメラユニット100の外部接続インターフェース123と同じ規格のUSBコネクタを備えた構成となっている。また、接続インターフェース340は、複数の接続用のコネクタを有しており、カメラユニット100の外部接続インターフェース123と接続可能である。
すなわち、USBケーブルL10の一方の端部をカメラユニット100の外部接続インターフェース123と接続し、他方の端部を制御ユニット300の接続インターフェース340と接続することで、カメラユニット100と制御ユニット300とが接続される。これにより、制御ユニット300の処理部330とカメラユニット100のカメラ制御部122との間で信号、データ、コマンド等の送受信が可能となる。
記憶部350は、カメラユニット100から送られた撮影データや処理部330で演算処理を行っている途中の処理データ等を記憶する。また、光学的生体イメージングシステムAのアプリケーションも記憶している。記憶部350としては、読み出し専用のROM、書き換え可能なRAMを含む構成を挙げることができる。また、処理部330で生成された表示データを汎用型の再生装置で閲覧できるようにするため、BDやDVD等の可搬性を有するメディアに記録する記録装置を備えていてもよい。
次に本発明にかかる光学的生体イメージングシステムAの要部であるフィルタ125の詳細について図面を参照しつつ説明する。図4は本発明にかかる光学的生体イメージングシステムで用いられているフィルタの特徴を示す図であり、図5は本発明にかかる光学的生体イメージングシステムにおける生体イメージングの概略を示す図である。なお、図5に示す図では、光源ユニット200から照射される光、環境光、観察対象Hk1からの光、カメラユニット100に入射する光の各波長を示す図であり、各ユニット、観察対象の実際の配置とは異なる。
本実施形態における光学的生体イメージングシステムAは、可視光を含む環境光(例えば、室内照明による照明光)が照射されている環境で、生体内に注入されたICG蛍光剤(蛍光体)に励起光を照射し、蛍光を撮影するICG蛍光観察を行う。そのため、光学的生体イメージングシステムAの光源ユニット200のLEDモジュール210は、ICG蛍光剤を励起する波長760nm−780nmの励起光を照射するLED光源211を備えている。
また、光学的生体イメージングシステムAでは、図4に示すような特性を有するフィルタ125がカメラユニット100に配置されている。図4は縦軸が透過率(%)であり、横軸が波長(nm)である。図4に示すように、フィルタ125は、可視光域から近赤外領域の波長の光のうち、約760nm−約800nmの光を除去又は略除去する、バンドパスフィルタである。なお、透過する光のうち所定の波長域(ここでは、約760nm−約800nm)の光を除去又は略除去するフィルタは周知のものであるため、詳細の説明は省略する。
図5に示すように、光学的生体イメージングシステムAで生体イメージング(ICG蛍光観察)を行うとき、観察対象Hk1には、環境光が照射されているとともに、光源ユニットのLEDモジュール210からの励起光が照射される。そして、励起光の一部は観察対象Hk1内のICG蛍光剤(が含まれた血液が流れる血管)に照射され、残りは環境光とともに観察対象Hk1の表面で反射される。
IGC蛍光剤は励起光によって励起されるとともに、励起光よりも高波長(波長約830nm)の蛍光を発光する。そして、環境光及び励起光の観察対象Hk1の表面での反射光である観察光と、ICG蛍光剤からの蛍光とがカメラユニット100に入射する。すなわち、環境光として波長約400nm−約700nmの波長域の光と波長760nm−780nmの励起光とを含む観察光及び波長830nmの蛍光がレンズユニット130に入射する。
そして、レンズユニット130を通過した観察光及び蛍光は、フィルタ125を通過する。このとき、観察光のうち励起光の波長域を含む光(ここでは、約760nm−約800nm)が除去され、励起光の波長域の光が含まない又は略含まない環境光と蛍光とがCIGSイメージセンサ121に入射する。
上述したように、CIGSイメージセンサ121は可視光域から近赤外光域の広い帯域で良好な量子効率を有しているため、CIGSイメージセンサ121で観察光と蛍光とを同時に撮影できる。そして、カメラユニット100に入射する光のうち、観察光の他の波長域の光や蛍光に比べて強度が高い励起光の波長域の光をカットしている。これにより、CIGSイメージセンサ121では、観察光の撮影で観察対象Hk1の外形(形状、しわ等)の像を撮影し、蛍光の撮影で観察対象Hk1の内部の血管の像を撮影する。
本発明にかかる光学的生体イメージングシステムAでは、励起光の波長域の光がカットされた観察光と蛍光とを同時に撮影することができるため、観察対象の形状の像と内部の状態の像とを同時に取得することが可能である。そのため、各画像を撮影した後に合成するための画像処理が不要であり、観察対象の状態と撮影画像との間の時間のずれを小さくする或いは略なくすことができる。このことから、本発明にかかる光学的生体イメージングシステムAは、手術等の外科的処置や処置後の血液の流量の測定等、観察対象のリアルタイムの状態を必要とする医療行為にも利用することができる。
また、光源ユニット200の光源モジュール210をフラッシュ点灯させる構成とし、点灯したときの観察光及び蛍光を撮影した撮影データと、点灯していないときの観察光を撮影した撮影データとの差分をとることで、ICG蛍光観察による血管の像だけを抽出することができる。制御ユニット300の処理部330は、撮影データを処理して、血管の像だけを抽出し、着色等の強調を行い、再度、観察対象の映像データ(観察光のみを撮影したもの又は観察光及び蛍光を撮影したもの)と重ね合せる処理を行うようにしてもよい。
なお、本実施形態において、フィルタ125は波長域760nm−800nmの光を除去しているが、これに限定されるものではなく、光源モジュール210から出射される強い励起光を除去できるフィルタを広く採用することができる。
本実施形態の光学的生体イメージングシステムAでは、蛍光を正確に撮影することができるため、精度が高く詳細な生体イメージングを行うことができる。これにより、操作者が観察対象の外部及び内部の視認性を高めることができ、操作者の操作性及び安全性を高めることができる。
(第2実施形態)
本発明にかかる光学的生体イメージングシステムの他の例について図面を参照して説明する。図6は本発明にかかる光学的生体イメージングシステムの他の例のブロック図である。図6に示す光学的生体イメージングシステムBは、カメラユニット100がフィルタ125の替わりにフィルタ126を備え、光源ユニット200が光源モジュール210の替わりに光源モジュール220を備えている以外、光学的生体イメージングシステムAと同じ構成を有している。そのため、光学的生体イメージングシステムBでは、実質上、光学的生体イメージングシステムAと同じ部分は同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図6に示すように、光学的生体イメージングシステムBのLEDモジュール220は、760nm−780nmの励起光を照射する第1LED光源221と、参照光として波長1050nmの光を照射する第2LED光源222とを備えている。波長1050nmの光は、観察対象で反射された後、観察光として用いられる光であり、観察対象の形状を参照する、すなわち、参照光である。また、カメラユニット100に備えられているフィルタ126は、800nm未満の光をカットする、ハイパスフィルタである。
すなわち、光学的生体イメージングシステムBでは、第2LED光源222から出射される参照光が観察対象で反射された光を、観察光として利用する。なお、1050nmは近赤外光であるため、一部は観察対象の内部に入射するととともに、観察対象の内部で反射される。1050nmの近赤外光は、ヘモグロビンに吸収されにくい波長である。そのため、波長1050nmの参照光を第2LED光源222から照射し、その反射光を観察光として撮影したとき、その撮影データには、血管の像は含まれない。
図7は本実施形態にかかる光学的生体イメージングシステムにおける生体イメージングの概略を示す図である。図7に示すように、光学的生体イメージングシステムBでは、光源ユニット200のLEDモジュール220の第1LED光源221からの励起光及び第2LED光源222からの参照光を観察対象Hk1に照射する。
そして、観察対象Hk1の内部の蛍光体からの蛍光と観察対象で反射された観察光とがカメラユニット100のレンズユニット130を介してCIGSイメージセンサ121に結像する。観察光及び蛍光はフィルタ126を透過することで、800nmよりも高い波長域の光だけがCIGSイメージセンサ121に入射する。つまり、観察光のうち、可視光(波長約400nm−約700nm)と励起光(波長760nm−780nm)は除去され、波長1050nmの近赤外領域の観察光と蛍光(波長約830nm)とがCIGSイメージセンサ121に入射する。
本発明にかかる光学的生体イメージングシステムBは、波長1050nmの近赤外領域の観察光を撮影することで観察対象の形状(外形、しわ等)の像を、蛍光を撮影することで血管の像を含む撮影データを取得することができる。このように、光源ユニット200から観察対象の撮影に必要な参照光を出射する構成としてもよい。
このような構成とすることで、近赤外成分を含まない光源による照明中や、暗室内のように観察対象の形状を撮影するために十分な光がない環境でも、観察対象の外形の像を含む映像を取得できる生体イメージングが可能である。これにより、例えば、近赤外成分を含まない無影灯が照射されている状態(手術中)の観察対象に対する生体イメージングや、眼科の検査等、可視光による影響を取り除く必要がある場所(例えば暗室内)等での観察対象に対する生体イメージングが可能である。これにより、生体イメージングが環境光(可視光)の影響を受けにくいので、操作性、安全性を向上することが可能である。
これ以外の特徴は、第1実施形態と同じである。
(第3実施形態)
本発明にかかる光学的生体イメージングシステムのさらに他の例について図面を参照して説明する。図8は本発明にかかる光学的生体イメージングシステムの他の例のブロック図である。図8に示す光学的生体イメージングシステムCは、光源ユニット200が光源モジュール210の替わりに光源モジュール220のLED光源の数が異なる以外、光学的生体イメージングシステムAと同じ構成を有している。そのため、光学的生体イメージングシステムCでは、実質上、光学的生体イメージングシステムAと同じ部分は同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図8に示すように、LEDモジュール220は、励起光を照射する第1LED光源221と、第1参照光として波長1050nmの光を照射する第2LED光源222と、第2参照光として波長950nmの光を照射する第3LED光源223とを備えている。
波長760nm及び波長1050nmの光の特徴は第2実施形態で示したとおりである。波長950nmの参照光が観察対象で反射した観察光を撮影することで、血管及び観察対象の形状(外形、しわ等)の像を取得できる。波長950nmの光も波長1050nmの光と同様参照光である。
そして、カメラユニット100は、波長760nm−800nmの光を除去するフィルタ125を備えている。
図9は本実施形態にかかる光学的生体イメージングシステムにおける生体イメージングの概略を示す図である。図9に示すように、光学的生体イメージングシステムCでは、光源ユニット200のLEDモジュール220の第1LED光源221からの励起光、第2LED光源222からの第1参照光、第3LED光源223からの第2参照光を観察対象Hk1に照射する。そして、CIGSイメージセンサ121には、励起光を除去した観察光が入射(結像)する。
この構成の光学的生体イメージングシステムCでは、第1LED光源221から光を照射するとともに、環境光と蛍光を撮影すること(光学的生体イメージングシステムAと同様の動作をする)ことで生体イメージングを行うことが可能である。
また、第2LED光源222と第3LED光源223とを、フラッシュ照射して連続撮影した撮影データに基づいて、処理部330で画像処理を行うことで、ICG蛍光剤を用いない状態でも、血管の像のみ或いは血管及び観察対象の形状の像を含む撮影データを得ることができる。
すなわち、第2LED光源222をフラッシュ照射して撮影した撮影データは、参照光が1050nmのときヘモグロビンでの光吸収が少ないため、画像データは観察対象の形状、しわの像が含まれる。また、第3LED光源223をフラッシュ照射して撮影した撮影データは、参照光が950nmのときヘモグロビンでの光吸収が多いため、観察対象の形状、しわ、血管の像が含まれる。
そして、制御ユニット300の処理部330は記憶部350から参照光が950nmの撮影データと参照光が1050nmのときの撮影データの差分を演算し、各データの差分を取ることで血管の画像データを取得する。そして、血管の画像データに着色、コントラストの変更等の処理を施し、再度、950nmの画像データ又は1050nmの画像データと合成することで、観察対象の形状、しわの像に強調された血管の像を重ね合せることができる。
このように、本発明の光学的生体イメージングシステムを用いることで、生体内部の所定の部位を強調したり、逆に目立たなくしたりした映像を、表示部320に表示することが可能である。このように、第2LED光源222と第3LED光源223とを利用することで、ICG蛍光剤を使わなくても生体イメージングが可能である。
また、第1LED光源221と第2LED光源222とを利用することで、可視光による影響を取り除く必要がある場所(例えば暗室内)等でICG蛍光観察が可能である。
本実施形態の光学的生体イメージングシステムCでは、ICG蛍光剤を利用した生体イメージング(ICG蛍光観察)と、ICG蛍光剤を利用しない生体イメージングの双方を一つの構成で実施可能である。これにより、必要に応じて、ICG蛍光剤を使用して又は不使用で生体イメージングを行うことが可能である。
また、光源ユニット200からの光を停止して(消灯して)、観察光の撮影を行うことで、可視光による、観察対象の形状(外形、しわ)の詳細な像を得ることができる。この像を利用することで、より正確で詳細な生体イメージングを行うことができる。
これ以外の特徴については、第1実施形態と同じである。
(第4実施形態)
本発明にかかる光学的生体イメージングシステムのさらに他の例について図面を参照して説明する。図10は本発明にかかる光学的生体イメージングシステムの他の例のブロック図である。図10に示す光学的生体イメージングシステムDは、フィルタ125の替わりにフィルタ126を備えている以外、光学的生体イメージングシステムCと同じ構成を有している。そのため、光学的生体イメージングシステムDでは、実質上、光学的生体イメージングシステムCと同じ部分は同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
光学的生体イメージングシステムDは、カメラユニット100が800nm未満の波長域の光を除去するハイパスフィルタ126を備えている。
図11は本実施形態にかかる光学的生体イメージングシステムにおける生体イメージングの概略を示す図である。図11に示すように、光学的生体イメージングシステムDでは、光源ユニット200のLEDモジュール220の第1LED光源221からの励起光、第2LED光源222からの第1参照光、第3LED光源223からの第2参照光を観察対象Hk1に照射する。
第1LED光源221と第2LED光源222とを用いることで光学的生体イメージングシステムBと同じ構成となる。生体イメージングの方法も光学的生体イメージングシステムBと同じ方法である。
また、第2LED光源222から波長1050nmの参照光を照射することで、波長1050nmの観察光をカメラユニット100で撮影することができる。このとき取得された撮影データには観察対象の形状(外形、しわ等)の像を含む。
また、第3LED光源223から波長950nmの参照光を照射することで、波長950nmの観察光をカメラユニット100で撮影することができる。このとき取得された撮影データには観察対象の形状(血管、外形、しわ等)の像を含む。
そして、処理部330が、記録部350から波長1050の参照光を照射したときの撮影データと、波長950の参照光を照射したときの撮影データとの差分を取ることで、血管の画像データを得る。そして、血管の画像データに着色、コントラストの変更等の処理を施し、再度、950nmの画像データ又は1050nmの画像データと合成することで、観察対象の形状、しわの像に強調された血管の像を含む映像データを得ることができる。
本実施形態の光学的生体イメージングシステムDでは、ICG蛍光剤を利用した生体イメージング(ICG蛍光観察)と、ICG蛍光剤を利用しない生体イメージングの双方を一つの構成で実施可能である。これにより、必要に応じて、ICG蛍光剤を使用して又は不使用で生体イメージングを行うことが可能である。
また、本実施形態の光学的生体イメージングシステムDでは、800nm未満の波長域の光を除去するフィルタ126を用いているため、可視光がCIGSイメージセンサ121に入射しない。そのため、可視光が照射されている環境においても、可視光の影響がない状態又はほとんどない状態で生体イメージングを行うことができる。
本実施形態の光学的生体イメージングシステムDでは、可視光が照射されている環境下でICG蛍光剤を利用した生体イメージング(ICG蛍光観察)と、ICG蛍光剤を利用しない生体イメージングの双方を一つの構成で実施可能である。これにより、必要に応じて、ICG蛍光剤を使用して又は不使用で生体イメージングを行うことが可能である。
これ以外の点については、第3実施形態と同じである。
上述の各実施形態では、イメージセンサとしてCIGSイメージセンサを用いているが、従来のSi−CMOSを用いても、同様の生体イメージングを行うことが可能である。しかしながら、以下の理由から、Si−CMOSに比べて、CIGSイメージセンサを用いる方がより多くのメリットがある。
また、CIGSイメージセンサを用いれば、可視光での観察、ICG蛍光での観察、及び、近赤外光での観察をいずれも行うことができるので、任意の波長帯域を選択することにより、Si−CMOSでは得られなかった生体像を得ることが可能となる。
また、医療現場(特に外科手術)では、蛍光の変化を定量的に観察して評価したい、或いは、手術後に動脈が閉塞した虚血部位を確認したい、というニーズがある。既存のSi−CMOSでは、ICG蛍光での観察を行うことはできるものの、定量的に蛍光観察を行うことで血流量を評価することは決して容易でない。一方、CIGSイメージセンサを利用すれば、上記のニーズをも満足することができるようになるので、医療現場の診断精度向上、スピードアップ、ないしは、患者の負担軽減に寄与することが可能となる。
(その他の実施形態)
上述の各実施形態では、ICG蛍光剤を蛍光体として用いるICG蛍光観察を例に説明しているが、蛍光体としては、これに限定されるものではない。以下に、本発明にかかる光学的生体イメージングシステムで使用可能な蛍光体について説明する。
まず、観察対象を生体として生体内部の蛍光体に励起光を照射し、蛍光を観察するものについて説明する。生体内の蛍光体に励起光を照射するものとして、これまで説明したICG蛍光観察、自発蛍光眼底撮影法、フルオレセイン蛍光眼底撮影法を挙げることができる。
自発蛍光眼底撮影法は、生体の網膜色素上皮内に含まれるリポフスチンを蛍光体として中心波長が580nmの励起光を照射する。これにより、励起されたリポフスチンから波長790nmの蛍光が発生する。
自発蛍光眼底撮影法に光学的生体イメージングシステムを利用する場合、フィルタ125のようなバンドパスフィルタを用いる場合、励起光を含む波長域を除去するバンドパスフィルタを用いる。また、フィルタ126のようなハイパスフィルタを用いる場合、蛍光の波長未満の波長を除去するハイパスフィルタを用いる。さらに、自発光蛍光眼底撮影法では、蛍光が近赤外光領域の光であるため、イメージセンサとしてCIGSイメージセンサ121を用いることで、一度の撮影で観察対象の形状の像と生体内部の像とを精度よく詳細な生体イメージングが可能である。
また、フルオレセイン蛍光眼底撮影法は、蛍光剤としてフルオレセインナトリウムを生体内に注射し、眼底に中心波長485nm−500nmの励起光を照射する。これにより、励起されたフルオレセインナトリウムから波長525nm−530nmの蛍光が発生する。
フルオレセイン蛍光眼底撮影法に光学的生体イメージングシステムを利用する場合、フィルタ125のようなバンドパスフィルタを用いる場合、励起光を含む波長域を除去するバンドパスフィルタを用いる。また、フィルタ126のようなハイパスフィルタを用いる場合、蛍光の波長未満の波長を除去するハイパスフィルタを用いる。さらに、フルオレセイン眼底撮影法では、蛍光が可視光域の光であるため、イメージセンサとしてCIGSイメージセンサ121の替わりにSi−CMOSを用いても同様に、一度の撮影で観察対象の形状の像と生体内部の像とを精度よく詳細な生体イメージングが可能である。
また、光学的生体イメージングシステムは体外に取り出した生体の一部に対して生体イメージングを行うことも可能である。このような体外に取り出した生体の一部の生体イメージングを行う場合、取り出した体の一部を元に戻さなくてもよい場合がほとんどである。この場合、生体に対して著しく悪影響がある、すなわち、有毒な蛍光剤を利用して生体を観察することが可能である。
このような体外に取り出した生体の一部に対して利用する蛍光剤としては、例えば、蛍光有機色素、蛍光タンパク質、量子ドットを挙げることができる。これらの蛍光剤のうち、少なくとも、近赤外光の蛍光を発する蛍光剤を用いる場合、CIGSイメージセンサを用いることが好ましい。また、精度が劣るがSi−CMOSをイメージセンサに用いても生体イメージングを行うことが可能である。なお、これらの蛍光剤は材料や粒径によって励起光の波長(中心波長)及び蛍光の波長は異なる。
さらに、体外に取り出した生体の一部に対して利用する蛍光剤としては、希土類イオンをドープした蛍光体もよく用いられている。この手の蛍光剤として、例えば、Nd:YAG、希土類ドープ酸化イットリウムを挙げることができる。Nd:YAGでは、800nmの励起光で1064nmの蛍光が発生する。また、希土類ドープ酸化イットリウムでは980nmの励起光で1550nmの蛍光が発生する。
フィルタ125のようなバンドパスフィルタを用いる場合、励起光を含む波長域を除去するバンドパスフィルタを用いる。また、フィルタ126のようなハイパスフィルタを用いる場合、蛍光の波長未満の波長を除去するハイパスフィルタを用いる。さらに、自発光蛍光眼底撮影法では、蛍光が近赤外光領域の光であるため、イメージセンサとしてCIGSイメージセンサ121を用いることで、一度の撮影で観察対象の形状の像と生体内部の像とを精度よく詳細な生体イメージングが可能である。
本発明にかかる光学的生体イメージングシステムは、ここで示した以外の蛍光体(蛍光剤)を用いた蛍光観察にも利用することが可能である。特に、励起光及び蛍光のうち少なくとも蛍光が近赤外光領域である場合、CIGSイメージセンサを用いることで、精度が高く詳細な生体イメージングが可能である。
さらに、上述のように、近赤外光の波長領域を切り替ながら複数の撮影データを取得し、これらを演算して画像合成ないし特徴抽出(エッジ強調など)を行うことにより、ICG蛍光剤を使用せずに、血管や血流の観察を行うことも可能となる。
以下に、光源波長の組合せとその技術的意義について、具体的な例を挙げて説明する。例えば、805、950、1050nmの光を用いることで血管イメージングが可能となる。これは、805nmが酸素化ヘモグロビンと脱酸素化ヘモグロビンの光の等吸収点であり、805nm以下での光の吸収は脱酸素化ヘモグロビンの方が酸素化ヘモグロビンよりも大きく、805nm以上での光の吸収は酸素化ヘモグロビンの方が脱酸素化ヘモグロビンよりも大きいため、複数波長での吸光度変化を計測することで酸素化ヘモグロビンと脱酸素化ヘモグロビンの濃度変化を算出することができる。
550、930、940、960nmの光を用いることで、生体イメージングが可能となる。これは、940nmは水と脂肪の等吸収点であり、940nm以下では脂肪の方が水よりも光の吸収が大きく、940nm以上では水の方が脂肪よりも光の吸収が大きいことと、550nmの可視光と近赤外光の差を観察することで濃度変化を算出することができる。また、1050nmの光はラマン散乱の励起光源としても利用できる1064nmの光に置き換えることができる。また、1250nmの光を用いることで、ヘモグロビンの光吸収が小さくなるので、血管情報を排除した生体イメージングが可能となる。
このように、励起光(ICG蛍光観察の場合760nm)以外の波長域の光を照射するLED光源を複数個利用することで、蛍光観察を行うことができるとともに、蛍光剤を利用しない生体イメージングで、生体内の多数の像(血管、リンパ、脂肪等)を取得することが可能であり、多数の情報(血流、ヘモグロビンの酸素化度等)を取得することが可能である。
上述の各実施形態では、観察対象で反射した光を観察光として、カメラユニット100で撮影する構成としているが、これに限定されるものではない。例えば、光源ユニット200から出射された光及び(又は)環境光(可視光)を観察対象に照射し、観察対象を透過した光を撮影するようにしてもよい。
また、上述の各実施形態では、光電変換部にCIGSを用いたCIGSイメージセンサを採用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、CIS、CZTS、InGaAs等の化合物半導体を用いても同様の効果を得ることが可能である。また、これら以外にも、上述と同様の効果を得ることができる物質を光電変換部に採用してもよい。
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
A、B、C、D 光学的生体イメージングシステム
100 カメラユニット
110 筐体
120 カメラモジュール
121 CIGSイメージセンサ
122 カメラ制御部
123 外部接続インターフェース
124 温度調整部
125 フィルタ
126 フィルタ
130 カメラモジュール
200 光源ユニット
210 LEDモジュール
211 LED光源
220 LEDモジュール
221 第1LED光源
222 第2LED光源
223 第3LED光源
300 制御ユニット(パソコン)
310 操作部
320 表示部
330 処理部
340 接続インターフェース
350 記憶部
L10 USBケーブル
C10 電源ケーブル
A10 ACアダプタ

Claims (10)

  1. 観察対象内の蛍光体を励起する励起光を照射する光源部と、
    前記観察対象からの観察光及び蛍光体の励起によって発せられる蛍光が透過するように配置されているとともに前記観察光から前記励起光と同波長域の成分を除去するフィルタと、
    前記フィルタを透過した蛍光及び観察光を撮影する撮影部とを備えている光学的生体イメージングシステム。
  2. 前記蛍光又は前記観察光の少なくとも一方が近赤外波長域の光を含んでおり、
    前記撮影部が近赤外光を受光して光電変換する光電変換部を備えている請求項1に記載の光学的生体イメージングシステム。
  3. 前記光電変換部がCIGSを含んでいる請求項2に記載の光学的生体イメージングシステム。
  4. 前記観察光及び前記蛍光が近赤外光の波長域の光を含んでおり、
    前記フィルタが可視光域の光も除去するフィルタである請求項2又は請求項3に記載の光学的生体イメージングシステム。
  5. 前記観察光が前記励起光よりも長波長の光を含んでおり、
    前記フィルタが前記励起光の波長域よりも短波長の光も除去するハイパスフィルタである請求項1から請求項4のいずれかに記載の光学的生体イメージングシステム。
  6. 前記光源部が前記観察光と同波長域の参照光も照射する請求項1から請求項5に記載の光学的生体イメージングシステム。
  7. 前記光源部は、撮影される前記蛍光の光量及び前記観察光の光量が一定の範囲内に収まるように前記参照光を前記観察対象に照射する請求項6に記載の光学的生体イメージングシステム。
  8. 前記光源部は、波長が異なる複数の参照光を出射する請求項6又は請求項7に記載の光学的生体イメージングシステム。
  9. 前記光源部が、前記励起光と前記参照光とを同時に出射する請求項6から請求項8のいずれかに記載の光学的生体イメージングシステム。
  10. 前記光源部が、前記励起光と前記参照光とを順次出射し、前記撮影部が光の出射ごとに蛍光又は観察光の撮影を行うとともに、前記処理部が蛍光又は観察光の撮影データを処理する前記処理部を備えている請求項6から請求項8のいずれかに記載の光学的生体イメージングシステム。
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