JP2016086776A - Underwater fishing light - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、水中に投入して使用する水中集魚灯に関する。 The present invention relates to an underwater fish collection lamp that is used by being put into water.
従来、魚を集めるために水中に投入して使用する水中集魚灯において、照明光源にLED(Light Emitting Diode)を利用したものが知られている(例えば特許文献1)。LEDは低消費電力であるため、これを照明光源に採用すれば、長時間に亘って低コストで水中集魚灯を使用することができる。 2. Description of the Related Art Conventionally, an underwater fish lamp that is used by being put into water to collect fish is known that uses an LED (Light Emitting Diode) as an illumination light source (for example, Patent Document 1). Since the LED has low power consumption, if it is used as an illumination light source, an underwater fish lamp can be used at low cost for a long time.
ところで、水中集魚灯を水中に投入すると、潮流などによって水中集魚灯が水中で回転する。そのため、船上などに接地される水上電源と水中集魚灯とを繋ぐ電源ケーブルに捻れが生じ、電源ケーブルが破損する可能性がある。また電源ケーブルが破損に至らない場合であっても、水中集魚灯が潮流によって回転してしまうと、水中集魚灯の周囲に集まった魚が逃げてしまうことがあり、集魚効果を低減させる要因となっている。 By the way, when an underwater fish lamp is thrown into the water, the underwater fish lamp rotates in the water due to a tide or the like. For this reason, the power cable connecting the water power source that is grounded on the ship or the like and the underwater fish collection lamp may be twisted, and the power cable may be damaged. Even if the power cable does not break, if the underwater fishing light rotates due to tidal currents, fish gathered around the underwater fishing light may escape, which may reduce the fish collection effect. It has become.
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、水中における姿勢を安定させることにより集魚効果が低減してしまうことを防止する水中集魚灯を提供することをその目的とする。 The present invention has been made in order to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide an underwater fish collecting lamp that prevents the fish collecting effect from being reduced by stabilizing the posture in water.
上記目的を達成するため、本発明が解決手段として採用したところは、水中に投入して使用される水中集魚灯であって、複数の光源装置と、複数の光源装置を周方向に配置して保持する光源保持部材と、一端が複数の光源装置のそれぞれに接続され、他端が光源保持部材の上端部を通って水上電源に接続される電源ケーブルと、光源保持部材の下端部から下方に突出した状態に設けられる垂直ラダーと、を備え、垂直ラダーは、光源保持部材の重心位置を基準にして一方側の面積を他方側の面積よりも大きくすることにより、光源保持部材の回転方向の姿勢を安定させる構成にある。 In order to achieve the above object, the present invention adopts an underwater fishing light used as a solution means, wherein a plurality of light source devices and a plurality of light source devices are arranged in the circumferential direction. A light source holding member for holding, a power cable having one end connected to each of the plurality of light source devices and the other end passing through the upper end of the light source holding member and connected to the water power source, and downward from the lower end of the light source holding member A vertical ladder provided in a protruding state, wherein the vertical ladder is configured so that the area on one side is larger than the area on the other side with respect to the position of the center of gravity of the light source holding member. It is in a configuration that stabilizes the posture.
かかる構成によれば、潮流などが作用した場合であっても垂直ラダーが水中集魚灯の回転を抑制し、潮流などの流れ方向に対する水中集魚灯の姿勢を安定させるため、電源ケーブルに捻れが生じず、電源ケーブルが破損する可能性がない。水中集魚灯の回転が抑制されるため、水中集魚灯の周囲に集まった魚が逃げてしまうことを防止でき、優れた集魚効果を発揮する。 According to this configuration, even when a tide or the like is applied, the vertical ladder suppresses the rotation of the underwater fishing light and stabilizes the posture of the underwater fishing light with respect to the flow direction such as the tide, so that the power cable is twisted. And there is no possibility of damage to the power cable. Since the rotation of the underwater fishing light is suppressed, it is possible to prevent the fish gathered around the underwater fishing light from escaping, and an excellent fish collecting effect is exhibited.
また上記構成を有する水中集魚灯において、垂直ラダーは、その一端が光源保持部材の略中心位置に設けられ、他端が光源保持部材の外側まで延設される構成を採用しても良い。 In the underwater fish collecting lamp having the above-described configuration, the vertical ladder may have a configuration in which one end is provided at a substantially central position of the light source holding member and the other end extends to the outside of the light source holding member.
また上記構成を有する水中集魚灯は、光源保持部材の側面から横方向に突出した状態に設けられる側面ラダーを更に備える構成を採用しても良い。この場合、側面ラダーは、光源保持部材の側面に対する取り付け角度を調整可能であることが好ましい。 In addition, the underwater fish lamp having the above-described configuration may employ a configuration further including a side ladder provided in a state of projecting in the lateral direction from the side surface of the light source holding member. In this case, it is preferable that the side ladder can adjust the attachment angle with respect to the side surface of the light source holding member.
また上記構成を有する水中集魚灯において、複数の光源装置のそれぞれは、複数の発光素子が実装された基板を備える発光プレートとして構成され、光源保持部材の周囲外側に向かって光を照射する構成を採用しても良い。 Further, in the underwater fish collecting lamp having the above-described configuration, each of the plurality of light source devices is configured as a light emitting plate including a substrate on which a plurality of light emitting elements are mounted, and configured to irradiate light toward the outer periphery of the light source holding member. It may be adopted.
さらに上記構成を有する水中集魚灯において、光源保持部材は、複数の光源装置のそれぞれを着脱可能であることが好ましい。 Furthermore, in the underwater fish lamp having the above-described configuration, it is preferable that the light source holding member is detachable from each of the plurality of light source devices.
本発明によれば、水中集魚灯の水中における姿勢を安定させることができるので、集魚効果が低減してしまうことを防止することが可能である。 According to the present invention, since the posture of the underwater fish collection lamp in water can be stabilized, it is possible to prevent the fish collection effect from being reduced.
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the embodiments described below, members that are common to each other are denoted by the same reference numerals, and redundant descriptions thereof are omitted.
図1は、本発明の一実施形態である水中集魚灯1を示す斜視図である。また図2は、水中集魚灯1の使用状態の一例を示す図であり、図3は、水中集魚灯1を上から見た平面図である。水中集魚灯1は、図2に示すように例えば船100の上から水中に投入されて使用される集魚灯であり、水中において周囲に光を照射して魚を集める装置である。この水中集魚灯1は、船100に設けられる水上電源110と電源ケーブル4を介して接続され、船上からの電力供給によって発光する。また水中集魚灯1は、船100から延びるチェーン120によって所定の水深で保持される。ただし、水中集魚灯1は、チェーン120に限らず、ワイヤーやロープによって水中に吊り下げられた状態に保持されるものであっても構わない。
FIG. 1 is a perspective view showing an underwater
この水中集魚灯1は、図1に示すように複数の光源装置2を周方向に配置して保持する光源保持部材3を備えている。光源保持部材3は、例えば金属製のプレートやL型アングルなどを概略筒状の立体形状に組み付けたフレーム構造を有し、その側面の複数箇所に光源装置2を取り付けたものである。本実施形態では、例えば図3に示すように光源保持部材3が平面視で概略四角形となるように形成され、4つの側面のそれぞれに光源装置2が取り付けられる。光源保持部材3は、その上端部にフック状の係合部11を備えている。水中集魚灯1は、その係合部11にチェーンやワイヤー、ロープなどを係合させることにより水中に吊り下げた状態で支持される。
As shown in FIG. 1, the
光源装置2は、例えばLED(Light Emitting Diode)などの発光素子30を光源として用いている。LEDを光源として用いることにより、消費電力を抑えることができる。光源装置2には、複数の発光素子30が設けられる。具体的に説明すると、光源装置2は、複数の発光素子30を基板上の2次元配列した薄板状の発光プレートとして構成される。光源保持部材3に取り付けられる複数の光源装置2のそれぞれは、水上電源110に繋がる電源ケーブル4が接続され、水上からの電力供給によって発光し、発光プレートの表面から光を照射する。ここで各光源装置2は複数の発光素子30が実装されている表面側を外側に向けた状態で光源保持部材3の各側面に取り付けられるため、水中集魚灯1は、光源保持部材3の4つの側面のそれぞれから外側に向けて光を照射する。
The
また各光源装置2は、光源保持部材3に対して着脱可能に取り付けられる。例えば図示を省略するビスを用いて光源装置2を光源保持部材3に取り付けることにより、そのビスを外せば、光源装置2を光源保持部材3から簡単に取り外すことができる。このように光源装置2は、光源保持部材3に対して着脱可能に取り付けられることにより、光源装置2を光源保持部材3から取り外してメンテナンス作業を行ったり、交換したりすることができるようになる。尚、光源装置2の詳細については、後述する。
Each
また水中集魚灯1は、光源保持部材3の下端部から下方に突出する垂直ラダー5を備えている。図4は、水中集魚灯1の側面図である。光源保持部材3の下端部には下面の対角線に沿ってフランジ部7が設けられている。垂直ラダー5は、そのフランジ部7にビス8で固定され、光源保持部材3の下面から垂直に突出した状態に取り付けられる。垂直ラダー5は、アルミやステンレスなどによって構成される金属製プレートであり、例えば図4に示すように矩形状のプレートとして構成される。この垂直ラダー5は、その一端が光源保持部材3の略中央位置に設けられ、他端が光源保持部材3の外側の所定位置まで延設された状態となっている。そして水中集魚灯1は、図3に示すように平面視において垂直ラダー5が突出している部分が後方側となり、その反対側の部分が前方側となる。
Further, the
ここで垂直ラダー5は必ずしも矩形であるものに限られない。図5は、図4とは異なる形状の垂直ラダー5の一例を示す図である。図5に示す垂直ラダー5は、前方側(図5に示すB側)が三角形状に形成され、後方側(図5に示すA側)が矩形状に形成された形態を有しており、前方側の端部が光源保持部材3の中央位置よりも前方側に固定され、後方側の端部が図4と同様に光源保持部材3の外側の所定位置まで延設された状態となっている。すなわち、光源保持部材3に取り付けられる垂直ラダー5は、光源保持部材3の重心位置(中心位置)を基準にして後方側の面積を前方側の面積よりも大きくすることができるものであれば、どのような形状であっても構わない。
Here, the
このような垂直ラダー5は、いわゆる風見鶏と同様の作用を示す。すなわち、図6に示すように水中集魚灯1に対して一定方向の潮流F1が作用すると、垂直ラダー5には、水中集魚灯1を回転させようとするモーメントが働く。そして垂直ラダー5は、光源保持部材3の外側に突出させた後方側を潮流F1の後方側に向けた姿勢となって安定する。すなわち、垂直ラダー5は、水中集魚灯1の前方側を潮流F1の上流側に向けると共に、後方側を潮流F1の下流側に向けた状態で水中集魚灯1の姿勢を安定させる機能を有し、水中集魚灯1が水中で回転してしまうことを防止するのである。これにより、水中集魚灯1は、光源保持部材3の上端部を通って水上電源110に接続される電源ケーブル4を過度に捻れされてしまうことがなく、捻れによる電源ケーブル4の破損を防止することができる。また垂直ラダー5によって水中集魚灯1の回転を低減することができるため、水中集魚灯1の周囲に集まった魚を逃がしてしまうことがない。そのため、水中集魚灯1は、高い集魚効果を維持することができる。
Such a
また水中集魚灯1は、光源保持部材3の側面に側面ラダー9を設けても良い。図7は、側面ラダー9を取り付け可能な水中集魚灯1を示す図である。水中集魚灯1は、その左右両側面に側面ラダー9を取り付け可能なプレート状の支持部材40を備えている。この支持部材40は、例えば溶接などによって光源保持部材3の左右両側面に固定される。支持部材40は、ビス48を装着して固定するための固定孔41と、その固定孔41を中心とする所定半径の円弧状に開放された長孔42とを有する。一方、支持部材40に取り付けられる側面ラダー9は、平板状のラダー本体の端部が略直角に折り曲げられて構成される装着プレート45を有する。その装着プレート45には、固定孔41と長孔42の半径に等しい間隔を隔てて開放された一対の孔46,47が形成される。そして孔47と固定孔41に対してビス48を挿入してビス48を固定することにより側面ラダー9を光源保持部材3の側面に固定することができると共に、孔46と長孔42に対してビス48を挿入してビス48を固定することにより側面ラダー9を所定の角度に調整することができる。
Further, the
図8は、側面ラダー9の作用効果を説明する図である。図8(a)に示すように、側面ラダー9は、固定孔41を回転中心にして円弧状の長孔42が形成された範囲内で取り付け角度θを調整可能であり、水中集魚灯1の前方側に向かって側面ラダー9を下降傾斜させた状態に配置したり、上昇傾斜させた状態に配置したりすることができる。また側面ラダー9を光源保持部材3の側面に対してほぼ水平な状態に配置することも可能である。
FIG. 8 is a diagram for explaining the function and effect of the
図8(a)では、側面ラダー9を水中集魚灯1の前方側に向かって下降傾斜させた状態の角度調整例を示している。このように側面ラダー9を水中集魚灯1の前方側に向かって下降傾斜させた場合、図8(b)に示すように水中集魚灯1の前方側から潮流F1が作用すると、側面ラダー9は、その潮流F1によって矢印F2で示すように水中集魚灯1を下方へ沈める方向の力を生じさせ、水中集魚灯1を所定水深へと沈めることができるようになる。これに対し、側面ラダー9を水中集魚灯1の前方側に向かって上昇傾斜させた場合には潮流F1を受けると、水中集魚灯1を上方へ浮上させる力を生じさせる。このように水中集魚灯1は、取り付け角度θを調整可能な側面ラダー9を備えることにより、その取り付け角度θに応じて水中集魚灯1の水中における上下方向の位置を安定させることができるようになる。
FIG. 8A shows an angle adjustment example in a state in which the
このように水中集魚灯1は、垂直ラダー5を備えることによって水中における回転方向の姿勢を安定化できると共に、左右側面に対して横方向に突出した一対の側面ラダー9を備えることにより水中における上下方向の位置を安定化できる構成となっている。
As described above, the underwater
次に光源装置2の詳細について説明する。図9は、光源装置2の一構成例を示す図である。光源装置2は、複数の発光素子30が実装される基板31と、基板31に接続される電源ケーブル4と、基板収容器50と、充填材55と、プレート部材54とを備えて構成される。基板収容器50は、中央に基板31を収容する凹部51を有し、その凹部51の周囲にある周壁部52の一部に、塩化ビニールなどで被覆された電源ケーブル4を通す溝53を形成した構成である。ここで凹部51の深さは、発光素子30を実装した基板31の厚みよりも若干大きくなるように形成される。プレート部材54は、例えば発光素子30からの光を透過させる透明体として構成され、基板収容器50とほぼ同サイズの外形を有し、その縁部が基板収容器50の周壁部52と接合することにより、凹部51を密閉するものである。尚、プレート部材54は、半透明体であっても良いが、発光素子30から照射される光の利用効率を向上させる観点からすれば、透明体として構成されることが好ましい。また、プレート部材54は、樹脂製のものであっても良いが、水中に対して繰り返し投入されるハードユースを考慮すると、ガラス製のものであることが好ましく、より好ましくは通常のガラスよりも強度の高い強化ガラスを採用することである。
Next, details of the
複数の発光素子30は、基板31の表面に対して2次元配列された状態に実装される。また電源ケーブル4は、基板31の表面側に設けられた導電体から成る接続部32に対して電気的に接続される。そして発光素子30が実装された基板31は、図9(a)に示すように基板収容器50の凹部51に対して配置される。このとき、電源ケーブル4は、凹部51の内側から溝53に対して最短距離で配線されるのではなく、例えば凹部51の内側の空間において基板31の周囲を少なくとも1回巻き回した状態に配線され、溝53を通って基板収容器50の外側へと配線される。
The plurality of
そして基板31と電源ケーブル4とが凹部51の内側に収容された状態で凹部51の内側及び溝53の内側に充填材55が充填される。充填材55は、例えば樹脂やシリコンなどによって構成され、充填時には一定の粘性と流動性とを有し、凹部51の内側において基板31の周囲の隙間や電源ケーブル4の周囲の隙間などに進入して凹部51の内側空間を埋め尽くすように隙間無く充填される。尚、充填材55は、充填後に流動性を失って固化するものであっても良いし、粘性と流動性を失わないものであっても良い。このような充填材55は、基板31の表面に充填される充填材と、基板31の周囲に充填される充填材とが異なるものであっても良い。ただし、少なくとも基板31の表面に充填される充填材は、充填後において光を透過させる透明性を有するものであることが好ましい。
Then, the filling
そして充填材55が凹部51の内側空間に充填された後、プレート部材54が基板収容器50の周壁部52に対して接着される。このとき、プレート部材54によって密閉される凹部51の内側空間に気泡が生じないようにしてプレート部材54と基板収容器50とが接着される。このようにして光源装置2は、図9(b)に示すようにプレート部材54が設けられた一面から光を外部に向けて照射する発光プレートとして構成される。
Then, after the
図10は、光源装置2の断面構造を示す図である。図10に示すように光源装置2は、基板31が収容された凹部51の内側空間がプレート部材54によって密閉された状態において、基板31、発光素子30及び電源ケーブル4の周囲に対して充填材55が充填されており、密閉空間内に気泡や空気層が存在しないように構成される。そのため、水中集魚灯1が水中に投入されても、光源装置2は水圧の影響を受けない。すなわち、光源装置2に作用する水圧は、水面で1気圧、水深10mで2気圧、水深20mで3気圧、水深30mで4気圧、というように水深10mごとに1気圧ずつ増加する。例えば水深30mで光源装置2に4気圧が作用する場合、光源装置2の内部に気泡や空気層が存在すると、その気泡や空気層の体積は水圧によって1/4に圧縮される。そのため、光源装置2の内部に気泡や空気層が存在すると、水中集魚灯1の水深が深くなるに連れて光源装置2の外壁部に大きな凹みが生じ、その凹みが発光素子30や基板31を圧迫して破損させる要因となる。これに対し、図10に示したように光源装置2の内側空間に気泡や空気層が存在しない場合には、光源装置2に対して水圧が作用しても光源装置2の外壁部に凹みは生じない。それ故、水中集魚灯1が水中深くに投入される場合であっても、光源装置2を破損させることなく正常に使用し続けることができる。
FIG. 10 is a diagram illustrating a cross-sectional structure of the
上記のような光源装置2は、例えば電源ケーブル4が挿通される溝53を上に向けた状態で光源保持部材3の側面に取り付けられる。ここで、基板収容器50の溝53が形成された部分にも、電源ケーブル4の周囲の隙間に充填材55が充填される。しかしながら、充填材55は、電源ケーブル4の外周面に対して必ずしも密着状態となるものではなく、電源ケーブル4との間に微細な隙間を生じることもある。そのような場合、水中集魚灯1を水中に投入すると、電源ケーブル4と充填材55との間の僅かな隙間に対して毛細管現象が生じ、電源ケーブル4に沿って水分が光源装置2の内側に浸入する。毛細管現象によって浸入する水分が基板31の表面に設けられた導電体から成る接続部32に到達すると、水分による腐食がはじまり、光源装置2を破損する。特に、水中集魚灯1が海中に投入される場合には、海水に含まれる塩分によって導電体が著しく腐食し、光源装置2が早期に使用できなくなるという問題がある。
The
一方、電源ケーブル4と充填材55との僅かな隙間に毛細管現象で浸入していく水分は、重力に従って下方に向かって進行していく性質を有している。そして本実施形態では、上述したように電源ケーブル4は、基板収容器50の内側において基板31の周囲を少なくとも1回巻き回すように配線されており、基板収容器50の溝53から基板31の接続部32へと向かう配線パターンとして基板収容器50とプレート部材54とで形成される密閉空間内で少なくとも下から上に向かう配線部分を有している。この下から上に向かう配線部分は、毛細管現象で浸入した水分が進行する際の抵抗となるため、基板31の表面に設けられた接続部32にまで水分が到達してしまうことを防止する。
On the other hand, moisture that penetrates into the slight gap between the
ここで、光源装置2における電源ケーブル4の配線パターンは、必ずしも基板31の周囲を巻き回すパターンには限られない。すなわち、毛細管現象による浸水を防止するためには、基板収容器50の溝53から基板31の接続部32へと向かう配線パターンに、少なくとも下から上に向かう配線部分を有していれば良い。図11は、基板収容器50の内部における電源ケーブル4の配線パターン例を示す図である。
Here, the wiring pattern of the
図11(a)は、上述したように基板31の周囲を1回巻き回した状態の配線パターンを示している。この光源装置2は、基板収容器50の溝53を上に向けて配置すると、基板31の右側に下から上に向かう配線部分59が形成される。そのため、この配線部分59が水分の上昇を妨げる抵抗となるので、基板31などの腐食を防止することができる。
FIG. 11A shows a wiring pattern in a state where the periphery of the
図11(b)は、基板収容器50の溝53を下に向けて配置する場合の電源ケーブル4の配線パターンの例である。図11(b)に示す配線パターンでは、光源装置2の下部から光源装置2の内部に導かれた電源ケーブル4が上向きに配線され、基板31の上部にある接続部32へと繋がっており、溝53から接続部32に対して下から上に向かう配線部分59が構成されている。そのため、この配線部分59が水分の上昇を妨げる抵抗となるので、基板31などの腐食を防止することができる。
FIG. 11B is an example of a wiring pattern of the
図11(c)は、基板収容器50の内部で電源ケーブル4を複数回折り返した配線パターンの例を示している。図11(c)に示す配線パターンでは、基板収容器50の内部で電源ケーブル4が複数回折り返され、下から上に向かう配線部分59が複数箇所に形成される。そのため、この配線パターンでは、下から上に向かう配線部分59の長さを、図11(a)及び図11(b)に示した配線パターンよりも長くすることができ、毛細管現象によって浸入する水分が接続部32まで到達してしまう可能性をより一層低減することができる。それ故、図11(c)に示すように電源ケーブル4を基板収容器50の内部で複数回折り返す配線パターンが最も好ましいパターンである。
FIG. 11C shows an example of a wiring pattern in which a plurality of
上記のような光源装置2は、水圧の影響を受けることがなく、また腐食の可能性も低いことから長期間に亘って良好に使用し得る光源が実現される。そのため、このような光源装置2を搭載した水中集魚灯1は、メンテナンス周期が長く、ランニングコストを低廉に抑えることができるという点で優れている。
Since the
また図1に示すように、本実施形態の水中集魚灯1は、各光源装置2の正面側に光散乱装置6を取り付け可能である。この光散乱装置6は、例えば箱型の透明容器20として構成され、光源装置2の左右両側に設けられたL型アングルで構成されるガイド部10に対し、上方からスライド挿入することによって光源装置2の正面位置に取り付けられる。この場合、光散乱装置6は、図3において破線で示すように、光源保持部材3のL型アングルによって透明容器20の左右両側縁部が縦方向に保持される。尚、光散乱装置6は、光源保持部材3によって透明容器20の底部が保持されると共に、スライド挿入後にガイド部10の上端部が閉鎖されることにより、水中において光源保持部材3から落下することがないように構成される。
As shown in FIG. 1, the
この光散乱装置6は、透明容器20の上端及び下端に水流を導入又は導出するために網目状に形成された複数の開口部21、22を備えている。更に光散乱装置6は、透明容器20の内部に開口部21、22よりも大きいサイズに形成された反射部材23を備えている。反射部材23は、薄肉且つ軽量のプレート状に形成され、表面が光を反射する光沢のある部材によって構成される。このような反射部材23は、光沢のある金属製プレートによって構成されても良いし、或いは、樹脂プレートの表面に光沢のある金属をメッキしたものであっても良い。また反射部材23の形状は、丸形や角形などどのような形状であっても構わない。例えば反射部材23の形状を細長の木の葉型に形成すれば、小魚を模した光の反射を実現することができる。
The
図12は、光散乱装置6を拡大して示す図である。光散乱装置6は、各光源装置2の正面側に取り付けられた状態で水中に投入されると、透明容器20の上端部及び下端部に設けられた開口部21、22から矢印F3、F4に示すように水流を流入させる。この水流は水中集魚灯1の周囲にある潮流などによって変化するため、光散乱装置6の内部には周囲の潮流などに応じた水流が発生することになる。そして光散乱装置6の内部に生じる水流は、透明容器20の内側に収容されている反射部材23を流動させる。すなわち、反射部材23は、光散乱装置6の上端部及び下端部から流入する水流によって透明容器20内でその位置又は姿勢を変化させ、その位置又は姿勢に応じて光源装置2から照射される光を周囲へ散乱させる。したがって、反射部材23によって周囲に反射される光は水中集魚灯1の周囲に小魚が集まっているかのような態様で周囲に散乱されるため、比較的大きな魚や烏賊などを収集する集魚効果をより一層高めることができるようになる。
FIG. 12 is an enlarged view of the
このような光散乱装置6は、光源保持部材3に対して着脱自在である。そのため、集魚効果を狙う魚の種類などに応じてそれぞれ異なるサイズ又は形状の反射部材23が収容された光散乱装置6を光源保持部材3に装着することができる。また光散乱装置6が不要なときには、光散乱装置6を光源保持部材3から取り外した状態で水中集魚灯1を使用することも可能である。尚、光散乱装置6を構成する透明容器20は、必ずしも箱型には限られず、筒型であっても構わない。
Such a
以上、本発明に関する一実施形態について説明したが、本発明は上述した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。 As mentioned above, although one Embodiment regarding this invention was described, this invention is not restricted to the thing of the content mentioned above, A various modification is applicable.
例えば、上記実施形態では、電源ケーブル4が水上電源110から光源装置2に対して直接接続される場合を例示したが、これに限られるものではない。すなわち、光源装置2を交換することを考慮した場合には、水上電源110に繋がる電源ケーブル4と、光源装置2に繋がる電源ケーブル4とを別のケーブルとして構成し、それら2つの電源ケーブル4を防水コネクタで互いに接続する構成とすることがより好ましい。この場合、光源装置2を交換するときには、防水コネクタを外すことで複数の光源装置2のうちの1つだけを交換することが可能となるため、優れた利便性を発揮する。
For example, in the above embodiment, the case where the
また例えば光源保持部材3の側面に取り付ける複数の光源装置2は、それぞれを異なる波長(色)の光を照射するように構成しても良い。例えば白色を照射する光源装置2と青色を照射する光源装置2とを2枚ずつ組み合わせて使用することにより、集魚効果をより一層高めることができる。
Further, for example, the plurality of
1 水中集魚灯
2 光源装置
3 光源保持部材
4 電源ケーブル
5 垂直ラダー
6 光散乱装置
9 側面ラダー
30 発光素子
55 充填材
DESCRIPTION OF
Claims (6)
複数の光源装置と、
前記複数の光源装置を周方向に配置して保持する光源保持部材と、
一端が前記複数の光源装置のそれぞれに接続され、他端が前記光源保持部材の上端部を通って水上電源に接続される電源ケーブルと、
前記光源保持部材の下端部から下方に突出した状態に設けられる垂直ラダーと、
を備え、
前記垂直ラダーは、前記光源保持部材の重心位置を基準にして一方側の面積を他方側の面積よりも大きくすることにより、前記光源保持部材の回転方向の姿勢を安定させることを特徴とする水中集魚灯。 It is an underwater fish collection light that is used underwater.
A plurality of light source devices;
A light source holding member for arranging and holding the plurality of light source devices in the circumferential direction;
One end is connected to each of the plurality of light source devices, and the other end is connected to a water power source through the upper end of the light source holding member,
A vertical ladder provided in a state protruding downward from the lower end of the light source holding member;
With
The vertical ladder stabilizes the orientation of the light source holding member in the rotation direction by making the area on one side larger than the area on the other side with respect to the position of the center of gravity of the light source holding member. Fish collection light.
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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