JP2016086727A - 圃場管理車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】自律走行が可能であり、薬液を効果的に散布することができる圃場管理車両を提供する。【解決手段】機体10と、走行装置としての前輪20、後輪21、走行モータ22と、記憶部Mと、薬液を散布する薬液散布装置40と、制御部Cと、機体10の位置を検出する位置検出装置と、を備え、記憶部Mは、走行経路である経路情報と、走行経路上に所定の間隔で配置される複数の散布地点Pの位置情報とを予め格納し、制御部Cは、位置検出装置の検出値と、経路情報と、位置情報とに基づいて、走行経路を自律走行し、複数の散布地点Pに薬液を散布するように、走行モータ22と薬液散布装置40とを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、自律走行によって薬液を散布する圃場管理車両に関する。
圃場管理の一つとして圃場への薬液、例えば液状の除草剤や肥料の散布がある。薬液の散布は、作業中に作業員に薬液が降りかかったり、作業員が薬液を吸い込んだりすることがある。このような作業員への負荷の低減ととともに、作業効率の向上を図るため、無人ヘリコプターや自律走行が可能な車両を用いた無人による薬液の散布が提案されている。
例えば、特許文献1には、所定作業幅で圃場面に薬剤を噴射する薬剤散布装置を備え、走行順序に従って順次隣接する状態で並ぶ複数の作業経路の夫々に沿って自動走行する作業車であって、作業車が作業経路の夫々を走行するときに、車体横幅方向における次回走行予定の作業経路側に位置する薬剤散布装置の端部位置の3次元位置を時系列的に検出して、現在走行している作業経路での作業端部位置データとして記憶する作業端部位置データ記憶手段が設けられ、作業端部位置データ記憶手段の記憶情報に基づいて、前回走行した作業経路側に位置する薬剤散布装置の端部位置が、その前回走行した作業経路での時系列的な端部位置データで示される各位置に沿うように、走行車体を車体横幅方向に操向操作するよう自動走行する作業車が開示されている。
特開平10−243706号公報
特許文献1の構成によれば、作業地が傾斜している場合であっても、隣接する作業経路の境界部分に対して薬剤の未散布領域が生じる不具合を的確に防止して適正な薬剤散布ができるとされている。ここで、薬液の散布は、薬液の散布量を低減するとともに、圃場における薬液の効果に偏りがなく均等となることが望ましい。しかしながら、特許文献1では、薬液を連続的に散布する構成であり、必要以上に薬液が散布されてしまうことがある。
そこで、本発明の目的は、自律走行が可能であり、薬液を効果的に散布することができる圃場管理車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の圃場管理車両は、機体と、走行装置と、薬液を散布する薬液散布装置と、制御部と、記憶部と、前記機体の位置を検出する位置検出装置とを備え、
前記記憶部は、走行経路である経路情報と、前記走行経路上に所定の間隔で配置される複数の散布地点の位置情報とを予め格納し、
前記制御部は、前記位置検出装置の検出値と、前記経路情報と、前記位置情報とに基づいて、前記走行経路を自律走行し、前記複数の散布地点に前記薬液を散布するように、前記走行装置と前記薬液散布装置とを制御することを特徴とする。
更に、前記走行経路は、周回経路であり、前記制御部は、前記圃場管理車両の前記走行経路の周回数に応じて、前記位置情報を、前記複数の散布地点からそれぞれ所定の距離だけ走行方向に移動した位置に変更することを特徴とする。
更に、前記記憶部は、前記複数の散布地点のそれぞれの散布予定時刻である時刻情報を予め格納し、前記制御部は、前記位置検出装置の検出値と、前記経路情報と、前記位置情報と、前記時刻情報とに基づいて、前記走行経路を自律走行し、前記複数の散布地点に前記散布予定時刻に前記薬液を散布するように、前記走行装置と前記薬液散布装置とを制御することを特徴とする。
更に、風向を検出する風向検出装置を備え、前記薬液散布装置は、前記機体に対する前記薬液の散布方向が変更可能であり、前記風向検出装置の検出値に応じて、前記散布方向を変更することを特徴とする。
本発明の圃場管理車両によれば、機体と、走行装置と、薬液を散布する薬液散布装置と、制御部と、記憶部と、前記機体の位置を検出する位置検出装置とを備え、前記記憶部は、走行経路である経路情報と、前記走行経路上に所定の間隔で配置される複数の散布地点の位置情報とを予め格納し、前記制御部は、前記位置検出装置の検出値と、前記経路情報と、前記位置情報とに基づいて、前記走行経路を自律走行し、前記複数の散布地点に前記薬液を散布するように、前記走行装置と前記薬液散布装置とを制御するので、薬液が必要以上に散布されることを防止し、土壌障害の防止や環境負荷の低減を図れ、薬液の散布量を低減するとともに、薬液を効果的に散布することができる。
更に、本発明の圃場管理車両によれば、前記走行経路は、周回経路であり、前記制御部は、前記圃場管理車両の前記走行経路の周回数に応じて、前記位置情報を、前記複数の散布地点からそれぞれ所定の距離だけ走行方向に移動した位置に変更するので、薬液効果の経時変化を考慮した散布ができ、薬液をより効果的に散布することができる。また、薬液の局所的な集中を防止することができ、土壌障害の防止や環境負荷の低減を図れる。
更に、本発明の圃場管理車両によれば、前記記憶部は、前記複数の散布地点のそれぞれの散布予定時刻である時刻情報を予め格納し、前記制御部は、前記位置検出装置の検出値と、前記経路情報と、前記位置情報と、前記時刻情報とに基づいて、前記走行経路を自律走行し、前記複数の散布地点に前記散布予定時刻に前記薬液を散布するように、前記走行装置と前記薬液散布装置とを制御するので、時刻を考慮した散布ができ、薬液をより効果的に散布することができる。
更に、本発明の圃場管理車両によれば、風向を検出する風向検出装置を備え、前記薬液散布装置は、前記機体に対する前記薬液の散布方向が変更可能であり、前記風向検出装置の検出値に応じて、前記散布方向を変更するので、風向きを考慮した散布ができ、薬液をより効果的に散布することができる。
本発明の実施形態に係る圃場管理車両の一例が示された側面図である。 図1の圃場管理車両の平面図である。 薬液散布装置の概略構成図である。 圃場管理車両の自律走行システムの一例を説明するための図である。 圃場管理車両の自律走行における制御動作の一例を説明するためのフローチャートである。 散布状態の一例を説明するための図である。 散布状態の別の一例を説明するための図である。 薬液散布装置の変形例の概略構成図である。 薬液散布装置の別の変形例の主要部概略図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態について詳述する。なお、この明細書において、「前」とは圃場管理車両の前進方向を、「後」とは後進方向を、「左右」とはそれぞれ、前進方向に向かって「左右」を、「上下」とはそれぞれ、圃場管理車両の「上下」方向を意味するものとする。図1は本発明の実施形態に係る圃場管理車両1の一例を示す側面図であり、図2は図1の圃場管理車両1の平面図であり、図3は薬液散布装置40の概略構成図である。
図1、図2に示されるように、圃場管理車両1は、機体10と、走行装置としての左右一対の前輪20(20R、20L)及び後輪21(21R、21L)をそれぞれ備える。機体10は、主に樹脂から構成され、前後方向に長尺な略直方体である。左右一対の前輪20は従動輪であり、左右一対の後輪21は駆動輪である。また、圃場管理車両1は、機体10の内部に左右一対の走行モータ22(22R、22L)と、バッテリー23と、圃場管理車両1が自律走行するための自律走行ユニット30なども備える。自律走行ユニット30は、ここでは図示せぬ制御部Cを備える。この制御部Cによって、走行モータ22や後述する各種装置の動作が制御される。また、圃場管理車両1は、機体10の上部に薬液散布装置40を備える。
左右一対の後輪21(21R、21L)と左右一対の走行モータ22(22R、22L)とは、それぞれ不図示のギヤを介して連動連結している。そして、左右一対の走行モータ22は、駆動輪である左右一対の後輪21をそれぞれ独立して回転させることができる。なお、走行モータ22の電力は、バッテリー23から供給される。
そして、左右の走行モータ22R、22Lによって、左右の後輪21R、21Lをそれぞれ独立して回転させることで、圃場管理車両1の前進、後進、旋回等を行うことができる。前進と後進時には、左右の後輪21R,21Lを同一方向かつ同一速度で回転させる。旋回時には、右の後輪21Rと、左の後輪21Lとを異なる速度で回転させる。また、右の後輪21Rと、左の後輪21Lとを逆方向に回転させることで、超信地旋回することができる。
ここで、左右一対の走行装置は、上述の構成に限定されるものではなく、圃場管理車両1を走行可能(前進、後進、旋回など)とするものであれば良い。例えば、走行装置は、前輪が駆動輪である構成、前輪及び後輪が駆動輪である構成、従動輪を複数備える構成などであっても良く、クローラ式走行装置であっても良い。
図3に示すように、薬液散布装置40は、薬液を貯留する薬液タンク41と、散布ユニット42と、薬液を吐出するノズル43などから構成される。散布ユニット42は、薬液を圧送するポンプ44と、ポンプ44を駆動する散布モータ45などを有し、薬液タンク41内の薬液をノズル43へ供給する。散布モータ45の電力は、バッテリー23から供給される。また、散布モータ45の動作は、制御部Cによって制御される。
薬液タンク41は、機体10の上部の前後方向に略中央に配置される(図1、図2参照)。薬液タンク41の上部には、蓋46によって開閉可能な薬液の充填口が形成される。薬液タンク41は、例えば、薬液としての液状の害虫防除剤、肥料などを収容する。ポンプ44と散布モータ45を有する散布ユニット42は、機体10の上部の薬液タンク41の後方に配置される。配管47によって薬液タンク41の下部とポンプ44とが接続されている。ノズル43は、機体10の後部の左右方向略中央に、支持部材48を介して取り付けられる。配管49によってポンプ44とノズル43とが接続されている。ノズル43の吐出口は、薬液を霧状に吐出することが可能であるともに、機体10の後方の土壌を向いる。
そして、散布モータ45によってポンプ44を駆動することで、ノズル43から薬液を土壌へ散布することができる。また、薬液の散布量は、散布モータ45が作動する時間や散布モータ45の回転速度を制御部Cによって制御することで調節することができ、薬液の連続散布や間欠散布が可能である。
なお、薬液は特に限定されるものではなく、水や消毒液などであっても良い。また、薬液の散布形態は、土壌に向けた散布に限定されるものではない。薬液の特性などに応じて、土壌に向けた散布、作物に向けた散布、空中散布など、適宜選択することができる。また、散布される薬液の吐出状態も適宜選択することができる。例えば、ノズル43から薬液を土壌へ滴下するよう吐出する散布であっても良い。このような薬液の吐出状態は、ノズル43の吐出口の形状、開口面積、向き、薬液の流速など変えることで変更することができる。そして、例えば、ノズル43の吐出口の開口面積を調節可能な絞り機構をノズル43に備える構成としても良い。また、薬液の流速は、散布モータ45の回転速度を変更することで調節することができる。
また、薬液タンク41、ポンプ44、散布モータ45などの配置は特に限定されるものではないが、薬液タンク41は上述のように機体10の前後方向の略中央に配置されることが好ましい。薬液タンク41は薬液を収容するとかなりの重量となる。このように重量のある薬液タンク41を機体10の略中央に配置することで、圃場管理車両1の安定性が良く、走行性が向上する。
また、ノズル43は、薬液タンク41の底面より下方に配置されることが好ましい(図1参照)。このような構成にすることで、水頭圧差によって、薬液を薬液タンク41から吸入してノズル43へと圧送するポンプ44の負荷を低減させ、ポンプ44や散布モータ45を小型化することが可能となる。また、配管47、49は、特に限定されるものではなく、フレキシブルなゴム製のホースなどを用いることができる。
また、薬液散布装置40には、フィルタ、逆止弁、リリーフ弁などを適宜配置でき、薬液散布不良や、ポンプ44などの故障を防止することができる。また、薬液散布装置40は、薬液を加温可能なヒーターを備える構成としても良く、薬液の凍結を防止することができ、寒冷地などでも薬液の散布が可能となる。また、ノズル43の数は一つに限定されるものではなく、ノズル43を複数有する構成であっても良い。
次に、圃場管理車両1の自律走行について説明する。図4は、圃場管理車両1の自律走行システムの一例を説明するための図である。圃場管理車両1は、図4に示すように、自律走行システム60によって、自律走行することが可能である。
自律走行システム60は、GNSS(Global Navigation Satellite System)を利用するものであり、自律走行ユニット30を有する圃場管理車両1に加えて、複数のGNSS衛星61によって構成される。
自律走行ユニット30は、上述の制御部C、記憶部M、GNSS受信装置31、操作装置32、表示装置33、通信装置34、本体センサ35などを備える。記憶部M、GNSS受信装置31、操作装置32、表示装置33、通信装置34、本体センサ35などは、制御部Cと接続している。
制御部Cは、演算処理及び制御処理を行う処理装置、情報が格納される主記憶装置などから構成される。制御部Cは、例えば、処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)、主記憶装置としてのROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備えるマイクロコンピュータである。主記憶装置には、圃場管理車両1が自律走行するための自律走行プログラム、各種装置の動作を制御する制御プログラム、情報などが格納されている。なお、これらの各種プログラムや情報などは、記憶部Mに格納され、制御部Cが読み出す形態であっても良い。
記憶部Mは、プログラムや情報などを格納し、格納された情報などは書き換え可能な構成であり、例えば、フラッシュメモリーである。記憶部Mには、圃場管理車両1が自律走行する走行経路である経路情報と、薬液散布装置40によって薬液を散布する散布地点の位置情報とが予め格納されている。散布地点は、複数個所あり、走行経路上に所定の間隔で配置されている。
GNSS受信装置31は、GNSS衛星61からの電波信号を受信するとともに、受信した電波信号を変換して制御部Cに送信する。操作装置32は、情報を入力するマウスやキーボード等であり、圃場管理車両1の自律走行に関する設定値などの情報を入力するものである。表示装置33は、情報を表示する液晶ディスプレイ等であり、制御部Cにおける演算処理の状況、操作装置32によって入力された情報、記憶部Mに格納された情報などを表示する。通信装置34は、外部への情報の送信、及び外部からの情報の受信をする。本体センサ35は、圃場管理車両1の作動の情報を検出するものである。
ここで、本体センサ35は、圃場管理車両1の走行速度、3次元的な姿勢、走行モータ22の回転数など、圃場管理車両1が自律走行する上で必要な情報を検知するためのセンサ類の総称である。より具体的には、左右の走行モータ22R、22Lの回転数センサ、車両方位センサ、車両傾斜センサなどである。これら本体センサ35からの検知信号は、制御部Cに送信される。
次に、上述の自律走行システム60を用いた、圃場管理車両1の自律走行による薬液の散布について詳述する。図5は、圃場管理車両1の自律走行における制御動作の一例を説明するためのフローチャートの図である。
圃場管理車両1を走行経路上に配置し、自律走行を開始させる(START)。圃場管理車両1は、GNSS受信装置31により、ある時刻に発信された複数のGNSS衛星61の電波信号を受信するとともに、受信した電波信号を変換して制御部Cに送信する。制御部Cは、GNSS受信装置31で受信した複数のGNSS衛星61からの電波信号に基づいて、圃場管理車両1(機体10)の位置を自律走行プログラムにより演算する。つまり、自律走行プログラムを格納した制御部CとGNSS受信装置31が、機体10の位置を検出する位置検出装置としての役割を果たし、これらによって、機体10の位置を検出する(ステップS1)。
次に、制御部Cは、演算された機体10の位置情報と、予め記憶部Mに格納された経路情報に基づいて、機体10が経路の終端に到達したかを判定する(ステップS2)。
ステップS2にて機体10が経路の終端に到達していないと判定された場合、制御部Cは、演算された機体10の位置情報と、予め記憶部Mに格納された散布地点の位置情報に基づいて、機体10が散布地点に到達したかを判定する(ステップS3)。
ステップS3にて機体10が散布地点に到達したと判定された場合、制御部Cは、薬液散布装置40の散布モータ45の動作を制御し、薬液を間欠的に(所定の時間)散布する(ステップS4)。ここで、薬液を間欠的に散布する所定の時間は、圃場管理車両1の自律走行の速度などに基づいて適宜設定するものである。
また、制御部Cは、演算された機体10の位置情報と、予め記憶部Mに格納された経路情報と、本体センサ35からの検知信号とに基づいて、制御部Cに格納された自律走行プログラムによって左右の走行モータ22R、22Rの動作を制御する。(ステップS5)。そして、GNSS受信装置31によってGNSS衛星61の電波信号を受信して制御部Cに送信し(ステップS1)、ステップS2〜ステップS5を繰り返す。
一方で、ステップS3にて機体10が散布地点に到達していないと判定された場合、薬液散布装置40による薬液の散布をせず、制御部Cは、走行モータ22R、22Rの動作を制御し(ステップS5)、GNSS受信装置31によってGNSS衛星61の電波信号を受信して制御部Cに送信し(ステップS1)、ステップS2〜ステップS5を繰り返す。
そして、上述のステップS1〜ステップS5を繰り返すことで、圃場管理車両1は、走行経路に沿って自律走行し、走行経路上に所定の間隔で配置された複数の散布地点に薬液を散布することができる。なお、GNSS受信装置31によるGNSS衛星61の電波信号の受信は、予め設定されたサンプリング周期で行う。また、ステップS2にて機体10が走行経路の終端に到達したと判定された場合には、制御部Cは、左右の走行モータ22R、22Rの動作を停止して自律走行を終了する(END)。
なお、圃場管理車両1の自律走行における制御動作の構成は特に限定されるものではない。制御部Cによって、圃場管理車両1が走行経路を自律走行し、散布地点に薬液を散布するように、左右の走行モータ22R、22Lと薬液散布装置40とを制御する構成であれば良い。例えば、上述の制御動作の構成において、ステップS2とステップS3とを入れ替えた構成にしても良い。また、ステップS2とステップS3の間にステップS5を入れる構成にしても良い。
また、機体10の経路終端の到達の判定(ステップS2)、機体10の散布地点の到達の判定(ステップS3)の判定手法は特に限定されるものでない。例えば、制御部Cが、演算された機体10の位置情報と、終端や散布地点との距離を演算し、この演算された距離の値に基づいて到達の判定を行っても良い。
ここで、薬液を散布する散布地点は、走行経路上に所定の間隔で配置されているため、薬液は、圃場管理車両1によって、図6に示すように散布されることになる。なお、図6は、散布状態の一例を説明するための図であり、土壌G、散布地点P(P1〜P5)、隣接する散布地点Pの間隔Dを示す。また図6における矢印は、圃場管理車両1の進行方向を示す。
散布地点Pで散布された薬液は、土壌Gに付着するとともに、一部は霧状になって空気中に漂う。また、土壌Gに付着した薬液は気化する。そして、散布された薬液は散布地点Pから拡散し、その薬液の効力は散布地点Pを略中心とした領域R内に及ぶ。つまり、隣接する散布地点Pの間隔Dを所定の値とすることで、薬液を連続的に散布することなく、薬液の効力が走行経路上において均一に作用するようにでき、薬液散布量を低減することができる。したがって、圃場管理車両1は、薬液を効果的に散布することができる。また、土壌Gに薬液が必要以上に散布されることを防止でき、土壌障害の防止や環境負荷の低減を図れる。ここで、間隔Dは、薬液の特性、圃場管理車両1の自律走行の速度、散布時の天気などに応じて適宜設定されるものである。
なお、走行経路の形態は特に限定されるものではないが、周回経路であることが好ましい。散布された薬液は、時間の経過とともに、気化して空気中に拡散し、効力が薄れていく。しかしながら、走行経路を周回経路とし、圃場管理車両1を周回走行させることで、散布地点Pに周回毎に薬液を散布することができる。つまり、圃場管理車両1は、散布地点Pに定期的に薬液を散布することが容易に可能となり、薬液の効果が時系列で均一となるように持続させることができる。また、圃場管理車両1は無駄な走行をすることがなく、作業効率が良い。
また、このような走行経路が周回経路である場合、制御部Cは、圃場管理車両1の走行経路の周回数に応じて、散布地点の位置情報を書き換え、散布地点を変更する構成であってもって良い。例えば、制御部Cは、圃場管理車両1が走行経路を周回する毎に、記憶部Mに格納された位置情報を、散布地点の位置を所定の距離Lだけ進行方向に移動した位置に変更した位置情報に書き換える構成とする。このような構成にすることで、圃場管理車両1によって、図7に示すような薬液の散布が可能となる。なお、図7は、散布状態の別の一例を説明するための図であり、図6と同様の図である。そして、図7では、書き換えられる前の散布地点P(P1〜P5)、及びこの散布地点P(P1〜P5)がそれぞれ書き換えられた散布地点Pa(Pa1〜Pa5)を示している。また、領域R(R1〜R5)は散布地点P(P1〜P5)に散布された薬液の効力が及ぶ領域を示し、領域Ra(Ra1〜Ra5)は散布地点Pa(Pa1〜Pa5)にそれぞれ散布された薬液の効力が及ぶ領域を示す。
そして、このような構成では、薬液は、圃場管理車両1が走行経路を周回する毎に、散布地点Pから距離Lだけ移動した新たな散布地点Paに散布されるので、その薬液の効力は、走行経路上でより均一化される。また、周回毎に薬液散布地点Pが移動するため、薬液の局所的な集中を防止することができ、土壌障害の防止や環境負荷の低減を図れる。したがって、圃場管理車両1は、薬液をより効果的に散布することができる。ここで、所定の距離Lは、薬液の特性、圃場管理車両1の自律走行の速度、散布時の天気などに応じて適宜設定するものである。
また、記憶部Mは、複数の散布地点Pのそれぞれの散布予定時刻である時刻情報を予め格納しても良い。そして、制御部Cは、GNSS衛星61からの電波信号に基づいて演算した機体10の位置情報と、経路情報と、時刻情報とに基づいて、散布地点Pに散布予定時刻に薬液を散布するように、左右の走行モータ22と薬液散布装置40を制御する構成としても良い。このような構成にすることで、圃場管理車両1は、所定の時刻に所定の位置に薬液を散布することができ、時刻を考慮した薬液の散布ができ、薬液をより効果的に散布することができる。なお、時刻情報は、全ての散布地点Pに対する散布予定時刻を有する必要はなく、少なくとも一つの散布地点Pに対する散布予定時刻を有する構成であれば良い。また、GNSS衛星61からの電波信号は時刻の情報を含むため、圃場管理車両1は新たにタイマーなどを備える必要がない。
なお、薬液散布装置40は、上述の構成に限定されるものではなく、薬液を間欠的に散布することができれば良い。例えば、図8に示すような薬液散布装置140であっても良い。ここで、図8は薬液散布装置の変形例の概略構成図であり、図3と同様の概略構成図である。なお、上述の圃場管理車両1は、薬液散布装置140以外は上述の構成と同様の形態である。薬液散布装置140は、上述の薬液散布装置40と同様に、薬液タンク41と、散布ユニット142と、ノズル43などを備える。散布ユニット142は、ポンプ44と、散布モータ45に加えて、リリーフ弁145、逆止弁146、蓄圧器147、電磁弁148などを備える。リリーフ弁145は、ポンプ44の吸込側と吐出側との間に設置される。逆止弁146は、リリーフ弁145の下流側(ノズル43側)に設置される。蓄圧器147は、逆止弁146の下流側(ノズル43側)に設置される。電磁弁148は、蓄圧器147とノズル43との間に設置される。なお、散布モータ45と電磁弁148の動作は、制御部Cによって制御される。
薬液散布装置140による薬液の散布を行うには、まず、散布モータ45によってポンプ44を駆動し、薬液タンク41内の薬液を蓄圧器147へ圧送する。そして、電磁弁148が開閉することで、蓄圧器147内の高圧の薬液をノズル43から吐出することができる。なお、散布モータ45の動作は、蓄圧器147内の圧力値に応じて制御部Cによって制御される。
このような構成にすることで、制御部Cによって電磁弁148の開閉動作を制御し、薬液の連続散布や間欠散布が可能である。また、散布モータ45の可動時間を低減することが可能であり、ポンプ44や散布モータ45を小型化することも可能となる。したがって、薬液散布装置140による電力消費量を少なくすることができる。また、薬液散布装置140は、薬液を高圧で散布することができるとともに、散布毎における薬液量のばらつきを低減することができ、所望の量の薬液を安定的に散布することが可能となる。
また、ここでは図示しないが、上述の薬液散布装置140において、薬液タンク41が蓄圧器の役割を果たす構成であっても良い。このような薬液散布装置は、例えば、薬液タンク41を密閉可能な構造とし、薬液タンク41に空気を圧送する圧縮機と、圧縮機を駆動するモータと、薬液タンク41とノズル43との間に配置される電磁弁などを備える構成とする。なお、圧縮器を駆動するモータと電磁弁の動作は、制御部Cによって制御される。また、散布モータ45の動作は、薬液タンク41内の圧力値に応じて制御部Cによって制御される。このような構成の薬液散布装置は、電磁弁を開閉することで、薬液タンク41内の薬液をノズル43から吐出することができる。そして、このような構成の薬液散布装置は、上述の薬液散布装置140と同様の効果が得られる。
また、薬液散布装置は、シリンダによって薬液をノズルへ圧送して散布する構成であっても良い。このような構成にすることで、所定の量の薬液の間欠散布が容易に行える。また、薬液散布装置は、薬液タンクに連通するノズルの開口端部へ空気を吹き付け、ベンチュリ効果を用いて薬液を散布する構成であっても良い。
また、薬液散布装置は、機体に対する薬液の散布方向が変更可能な構成であっても良い。例えば、図9に示すような薬液散布装置240であっても良い。図9は薬液散布装置の別の変形例の主要部概略図であり、ノズル43を取り付ける部位の概略拡大図である。なお、薬液散布装置240は、ノズル43の機体10への取り付け構成以外は、上述の薬液散布装置40と同様の形態である。
ノズル43は、機体10に取り付けられた風向計50に取り付けられる。風向計50は、風向を検出する風向検出装置であり、鉛直方向に延びる支持パイプ51と、水平方向に延びる本体パイプ52と、錘53と、風向板54と、ロータリージョイント55などから構成される。支持パイプ51の下端は機体10に固定され、上端にはロータリージョイント55を有する。本体パイプ52は、略中央で、ロータリージョイント55を介して支持パイプ51に上下方向を軸として回転自在に支持される。本体パイプ52は、一端に錘53を有し、他端側には風向板54を有する。ノズル43は、本体パイプ52の他端に取り付けられる。
支持パイプ51は、一端がここでは図示せぬポンプ44に接続し、他端がロータリージョイント55に接続する配管56を内部に有する。本体パイプ52は、一端がロータリージョイント55に接続し、他端がノズル43に接続する配管57を内部に有する。したがって、ノズル43は、配管56、ロータリージョイント55、配管57を介してポンプ44と接続している。
このような構成の風向計50は、風向板54に風が当たることで、本体パイプ52が支持パイプ51に対して上下方向を軸として回転し、錘53が風上、風向板54が風下を向く状態で維持される。したがって、風の力によってノズル43の吐出口は常に風下方向を向くので、薬液を風下へ向かって散布することが容易にできる。そして、例えば、散布された薬液が風で押し戻されて機体10に付着することを防止し、確実に圃場へ薬液を散布することができ、散布不良を防止することができる。つまり、圃場管理車両1は、風向きを考慮した薬液の散布が簡易な構成によって可能となり、薬液をより効果的に散布することができる。
なお、風向計50、風向計50の配置、ノズル43の取り付けなどの構成は、上述の構成に限定されるものではなく、風向きを考慮した薬液の散布が可能な構成であれば良い。例えば、ノズル43が取り付けられた風向計50は、機体10の前後方向中央の上部に取り付けても良く、機体10の後部から後方に延びる張り出し部を設け、この張り出し部の後端に取り付けても良い。また、風向を計測する風向センサと、モータなどによってノズル43の向きを変更する回動装置とを備え、制御部Cが風向センサの測定値に基づいて薬液散布装置の動作を制御し、風向きを考慮した薬液の散布を行う構成であっても良い。
また、上述の風向計50や風向センサとともに風速センサを備える構成であっても良い。そして、制御部Cが風向センサや風速センサの測定値に基づいて、薬液散布装置の動作を制御する構成であっても良い。このような構成にすることで、圃場管理車両1は、風向きと風速を考慮して、薬液の散布方向や散布量を調節することが可能となり、薬液をより効果的に散布することができる。
また、薬液散布装置は、機体10に対してノズル43を鉛直方向や水平方向に移動する連結装置を備える構成であっても良い。連結装置としては、例えば、ラックとピニオンとを有するスライド機構、パンタグラフ機構、シリンダを有する伸縮機構によってノズル43を移動する装置を用いることができる。このような構成にすることで、圃場管理車両1は、機体10に対する薬液の散布方向の自由度が向上し、薬液をより効果的に散布することができる。例えば、風速に応じて、ノズル43の機体10に対する上下方向の位置を変更することができる。
また、自律走行システム60は上述の構成に限定されるものではない。圃場管理車両1が走行経路を自律走行可能な構成であれば良い。例えば、自律走行を行うエリアに、GNSS受信装置、通信装置などを有する基準局ユニットを複数設置し、圃場管理車両1が基準局ユニットと通信する構成としても良い。前述の構成では、制御部CはGNSS衛星61からの電波信号に基づいて圃場管理車両1の位置を演算する。つまり、圃場管理車両1の位置は、GNSS衛星61と圃場管理車両1との位置関係によってのみ算出される。しかし、自律走行システム60が複数の基準局ユニットを備えることにより、GNSS衛星61と圃場管理車両1との位置関係、GNSS衛星61と基準局ユニットとの位置関係、基準局ユニットと圃場管理車両1との位置関係によって、圃場管理車両1の位置を算出することができる。したがって、圃場管理車両1の位置をより正確に算出することができ、高精度で圃場管理車両1の自律走行が可能となる。
また、上述のGNSSを利用する構成において、更に、圃場管理車両1の自律走行する軌跡の誤差を補正する装置を備える構成としても良い。例えば、圃場管理車両1が周囲を撮像可能な撮像装置を備え、撮像装置によって撮像された画像に基づいて自律走行する軌跡の誤差を補正する構成であっても良い。そして、制御部Cは、撮像装置によって撮像された画像に画像処理を施すことで、圃場管理車両1の走行可能領域を識別し、この走行可能領域に基づいて圃場管理車両1の走行方向を制御し、自律走行する軌跡の誤差を補正する構成であっても良い。このような構成であれば、圃場管理車両1は、走行経路上を高精度で自律走行することが可能となる。また、走行経路上の障害物を検出することが可能となり、圃場管理車両1の自律走行の中断や破損を防止できるととともに、障害物を回避して自律走行を継続させることができ、作業効率が向上する。また、予め備えるべき経路情報の量を低減させることができ、経路情報の作成が容易となる。
また、圃場管理車両1が周囲の障害物を検出する障害物検出センサを備え、この障害物検出センサの検出値に基づいて自律走行する軌跡の誤差を補正する構成であっても良い。障害物検出センサとしては、接触また非接触のセンサ、例えば、赤外線センサや超音波センサなどを用いることができる。そして、制御部Cは、障害物検出センサの検出値に基づいて圃場管理車両1の走行可能領域を識別し、この走行可能領域に基づいて圃場管理車両1の走行方向を制御し、自律走行する軌跡の誤差を補正する構成であっても良い。例えば、作物が複数の列を形成して植えつけられた圃場で作物の条間(列と列の間)を自律走行する場合においては、障害物検出センサによって作物の条間(走行可能領域)を比較的容易に検出できるので、より正確に走行経路上を自律走行することができる。また、予め備えるべき経路情報の量を低減させることができ、経路情報の作成が容易となる。また、走行経路上の障害物を検出することが可能となり、圃場管理車両1の破損を防止できる。
また、圃場管理車両1は、通信装置34によって、遠隔操作が可能な構成であっても良い。また、圃場管理車両1は、撮像装置によって撮像された画像を通信装置34によって外部へ送信することが可能な構成であっても良い。このような構成にすることで、圃場管理車両1の作動状況や圃場の状態などを離れた場所から確認することができ、使い勝手が良くなる。
また、圃場管理車両1は、警報装置を備える構成であっても良い。警報装置は、圃場管理車両1が異常状態であるとき(例えば、自律走行が不可能となったとき)に、周囲に異常を知らせるものである。警報装置は特に限定されるものではなく、周囲に異常を知らせることが可能なものであれば良い。例えば、音や光によって周囲に異常を知らせるものである、警報音発生装置やランプ点滅装置などであっても良い。また、通信装置34によって、外部に異常状態であること知らせる構成であっても良い。
また、圃場管理車両1は、威嚇装置を備える構成であっても良い。威嚇装置は、圃場に侵入する害獣を威嚇するものである。威嚇装置は特に限定されるものではなく、害獣を威嚇することが可能なものであれば良い。例えば、音や光によって害獣を威嚇する、威嚇音発生装置やランプ点滅装置などであっても良い。なお、上述の警報装置を威嚇措置として作動させる構成であっても良い。
また、圃場管理車両1は、バッテリー23の蓄電量を検出するバッテリーセンサを備える構成であっても良い。そして、このバッテリーセンサが検出した値が所定値を下回る場合、上述の警報装置を作動させる。このような構成にすることで、バッテリー23の電力不足による圃場管理車両1の自律走行の停止を防止し、自律走行を継続させることができる。
また、圃場管理車両1が上述のバッテリーセンサを備える場合、自律走行システム60は外部へ電力を供給する給電装置を備える構成としても良い。なお、圃場管理車両1はこの給電装置の電力をバッテリー23に充電する充電装置を備える。給電装置及び充電装置は特に限定されるものではなく、接触または非接触方式によって電力の供給及び充電を可能とする構成であっても良い。このような構成にすることで、圃場管理車両1はバッテリー23の蓄電量に応じて給電装置の電力をバッテリー23に充電させる自律走行が可能となる。したがって、作業員による圃場管理車両1のバッテリー23の交換や充電作業が省略され、作業効率が向上する。なお、圃場管理車両1がバッテリーセンサに替わってタイマーを備える構成としても良い。このような構成にすることで、圃場管理車両1は所定の時間毎に給電装置の電力をバッテリー23に充電させる自律走行が可能となる。
また、圃場管理車両1は、薬液タンク41内の薬液量を検出する薬液量センサを備える構成であっても良い。そして、この薬液量センサが検出した値が所定値を下回る場合、上述の警報装置を作動させる。このような構成にすることで、薬液不足による圃場管理車両1の薬液散布不良を防止することができる。
また、圃場管理車両1が上述の薬液量センサを備える場合、自律走行システム60は圃場管理車両1の薬液タンク41へ薬液を供給する薬液供給装置を備える構成としても良い。なお、圃場管理車両1は、この薬液供給装置からの薬液を薬液タンク41に充填する給液装置を備える。このような構成にすることで、圃場管理車両1は薬液タンク41内の薬液量に応じて薬液を薬液タンク41に充填させる自律走行が可能となる。したがって、作業員による薬液の充填作業が省略され、作業効率が向上する。
なお、薬液供給装置及び給液装置は特に限定されるものではない。例えば、薬液供給装置は、タンクとノズルと電磁弁などから構成され、電磁弁を開閉することにより、水頭圧によってノズルから薬液が吐出する装置とする。一方で、給液装置は、薬液タンク41の充填口を閉塞する蓋46をモータによって開閉する開閉装置とする。薬液供給装置と給液装置がこのような構成の場合、薬液供給装置の電磁弁と、圃場管理車両1の蓋46の開閉装置としてのモータとの動作を制御することによって、圃場管理車両1に薬液を供給することが可能であり、薬液供給時の制御構成が簡便となる。
また、圃場管理車両1は、所定の移動距離や所定の時間間隔に応じて薬液を散布する構成であっても良い。例えば、記憶部Mには、上述の散布地点の位置情報に替わって、所定の距離情報が予め格納されている構成であっても良い。そして、制御部Cは、GNSS衛星61からの電波信号に基づいて演算した機体10の位置情報と、経路情報と、距離情報と、本体センサ35からの検知信号とに基づいて、走行経路上を所定の距離移動する毎に薬液を散布するように、左右の走行モータ22と薬液散布装置40を制御する構成としても良い。このような構成にすることで、予め備えるべき情報の量を低減することができる。
また、圃場管理車両1が上述の所定の移動距離や所定の時間間隔に応じて薬液を散布する構成において、圃場管理車両1は、薬液を散布した地点の位置情報を記憶部Mに格納する構成であっても良い。このような構成にすることで、実際に薬液が散布された地点を確認することができる。また、この薬液が散布された地点の位置情報に基づいて、走行経路上における薬液の効力が及ぶ範囲を算出し、薬液の散布に偏りが無いかを確認することができる。なお、薬液の効力が及ぶ範囲の算出は、圃場管理車両1の制御部Cが行う構成であっても良く、外部の制御装置によって行う構成であっても良い。また、圃場管理車両1は、薬液を散布した地点の位置情報とともに、その際の薬液の散布圧や散布方向を記憶部Mに格納する構成とし、制御部Cによって薬液が散布された地点の位置情報、散布圧、散布方向に基づいて、走行経路上における薬液の効力が及ぶ範囲を算出する構成としても良い。また、圃場管理車両1は、算出された薬液の効力が及ぶ範囲の情報に基づいて、走行経路上を改めて自律走行し、薬液の効力が及んでいない地点に薬液を散布するような構成であっても良い。このような構成にすることで、薬液を偏りなく散布することができる。
また、本発明は上述の例に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内であらゆる形態を取ることができる。
本発明の圃場管理車両は、田畑、水田、果樹園などのあらゆる圃場において薬液の散布を行う圃場管理車両に適用しうる。
1 圃場管理車両
10 機体
20 前輪
21 後輪
22 走行モータ
30 自律走行ユニット
40、140、240 薬液散布装置
50 風向計(風向検出装置)
60 自律走行システム
C 制御部
M 記憶部
P 散布地点

Claims (4)

  1. 機体と、走行装置と、薬液を散布する薬液散布装置と、制御部と、記憶部と、前記機体の位置を検出する位置検出装置とを備え、
    前記記憶部は、走行経路である経路情報と、前記走行経路上に所定の間隔で配置される複数の散布地点の位置情報とを予め格納し、
    前記制御部は、前記位置検出装置の検出値と、前記経路情報と、前記位置情報とに基づいて、前記走行経路を自律走行し、前記複数の散布地点に前記薬液を散布するように、前記走行装置と前記薬液散布装置とを制御することを特徴とする、圃場管理車両。
  2. 前記走行経路は、周回経路であり、
    前記制御部は、前記圃場管理車両の前記走行経路の周回数に応じて、前記位置情報を、前記複数の散布地点からそれぞれ所定の距離だけ走行方向に移動した位置に変更することを特徴とする、
    請求項1に記載の圃場管理車両。
  3. 前記記憶部は、前記複数の散布地点のそれぞれの散布予定時刻である時刻情報を予め格納し、
    前記制御部は、前記位置検出装置の検出値と、前記経路情報と、前記位置情報と、前記時刻情報とに基づいて、前記走行経路を自律走行し、前記複数の散布地点に前記散布予定時刻に前記薬液を散布するように、前記走行装置と前記薬液散布装置とを制御することを特徴とする、
    請求項1または2に記載の圃場管理車両。
  4. 風向を検出する風向検出装置を備え、
    前記薬液散布装置は、前記機体に対する前記薬液の散布方向が変更可能であり、
    前記風向検出装置の検出値に応じて、前記散布方向を変更することを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の圃場管理車両。
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