JP2016082875A - 電力システムの揺動角を推定するためのシステムおよび方法 - Google Patents

電力システムの揺動角を推定するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電力システムにおける脱調状態を検出するための装置および方法を提供する。【解決手段】方法は、送電側発電機の電圧フェーザ、電流フェーザ、および機械的ロータ角を取得するステップを含む。受電側発電機のインピーダンスおよび送電側発電機と受電側発電機との間の線路インピーダンスも推定される。取得された電圧フェーザ、電流フェーザ、機械的ロータ角、および推定されたインピーダンスの関数として、送電側発電機の内部電圧と受電側発電機の内部電圧との間の揺動角が推定される。それから推定された揺動角に基づいて脱調状態が判定される。【選択図】図1

Description

本発明は、電力システムの揺動角を推定するためのシステムおよび方法に関する。
電力システムは、システムの生成される有効電力と消費される有効電力とのバランスが存在する場合には、定常状態の下で動作する。システム発電機の内部電圧が相互にスリップした場合には、電力システムの外乱が機械ロータ角の振動を引き起こす可能性があり、その結果として脱調などの状態が生じるおそれがある。電力システムの障害、回線切り換え、発電機の断線、または大量の負荷の損失もしくは突発的な印加は、電力システムに脱調事象を引き起こすおそれのあるシステム外乱の例である。外乱の激しさおよび電源システムの制御動作次第で、システムが安定状態に戻るか、あるいは負荷角の大きい分離を受け、最終的に同期を失うおそれがある。大きな脱調は、安定したものであっても、あるいは不安定なものであっても、システム内の種々の場所において不要な中継動作を引き起こすことがあり、それはシステム外乱を悪化させるおそれがあり、重大な電力事故または停電をもたらす可能性がある。
さらに、不安定な脱調の影響としての電力システムにおいて相互接続された発電機の非同期動作は、回路遮断器の制御されないトリッピングを開始させて、機器の損傷をもたらし、ユーティリティ事業者の安全上の懸念をもたらす可能性がある。したがって、広範囲な機器の損傷およびシステムの主要な部分の停止を回避するために、非同期のシステム領域を迅速かつ動的に互いに分離する必要があり得る。これらのリスクを抑えるために、ハーフスリップサイクル内のシステムの残りの部分から発電機を分離するのに適する所に、国際標準に従って発電機中継器などの最適な発電機保護装置を備えることが要求される。国際標準を満足する必要性は、保護技術者に対して、選択的かつ信頼性が高い中継動作を確実にするよう要求する。
従来の中継方法では、発電機端子で決定されたシステムインピーダンスの変動が、脱調を検出するために解析される。脱調ブロック(PSB)および脱調トリップ(OST)を含む様々なインピーダンスに基づく保護方法が現在使用されている。しかし、これらの保護方法は、選択的かつ信頼性の高い中継動作のための最適な設定に到達するために、広範な電力システム安定性調査を必要とする場合があり得る。保護技術者は、通常、システム構成または動作力学の変動を調整するように適応されてない予備設定、例えば、実施段階での送電および配電レイアウトの変化や運用段階での動的な変化を用いる。広範な調査および非動的予備設定では、保護装置は、脱調を選択的で確実でかつ信頼性をもって検出することができず、そのような事象において発電機を分離することができない可能性がある。
他の公知の中継方法は、脱調を検出するために揺動中心電圧(SCV)を推定する。このような方法は、リアルタイムの電力システム力学を考慮していない近似的な推定を用いる。いくつかの中継方法では、光ファイバまたは全地球測位システム(GPS)通信などの高速通信ネットワークが、SCV推定のために、送電側から離れた場所にある受電側の1つまたは複数の発電機から送電側のデータを得るために用いられる。しかし、このような方法は、高速通信ネットワークを実現し維持することに関係するコストのために経済的な問題を有している。SCVのいくつかの方法は、脱調を検出するために発電機の内部電圧と端子電圧との間のロータ角を直接測定する。直接的な測定値が存在しない場合には、脱調状態を判断することが困難である。
米国特許出願公開第2014/0071565号明細書
本技術の一実施形態によれば、送電側発電機の電圧フェーザ、電流フェーザ、および機械的ロータ角を取得するステップを含む方法が提供される。本方法は、受電側発電機のインピーダンスおよび送電側発電機と受電側発電機との間の線路インピーダンスを推定するステップをさらに含む。本方法はまた、送電側発電機の内部電圧と受電側発電機の内部電圧との間の揺動角を、取得された電圧フェーザ、電流フェーザ、機械的ロータ角、および推定されたインピーダンスの関数として推定するステップを含む。脱調状態は、推定された揺動角に基づいて判定される。
本技術の別の実施形態によれば、脱調検出装置が提供される。脱調検出装置は、送電側発電機の電圧フェーザを取得するように構成された電圧決定モジュールと、送電側発電機の電流フェーザを取得するように構成された電流決定モジュールと、送電側発電機の機械的ロータ角を取得するように構成されたロータ角決定モジュールと、を含む。システムはまた、受電側発電機のインピーダンスおよび送電側発電機と受電側発電機との間の線路インピーダンスを推定するように構成されたインピーダンス推定モジュールを含む。システムは、送電側発電機の内部電圧と受電側発電機の内部電圧との間の揺動角を、電圧フェーザ、電流フェーザ、機械的ロータ角、および推定されたインピーダンスの関数として推定するように構成された揺動角推定モジュールをさらに含む。また検出モジュールが提供され、推定された揺動角に基づいて脱調状態を検出するように構成される。
本技術のさらに別の実施形態によれば、電力システムが提供される。システムは、受電側発電機と、受電側発電機に電気的に結合されるように構成された送電側発電機と、脱調検出装置と、を含む。脱調検出装置は、送電側発電機の電圧フェーザを取得するように構成された電圧決定モジュールと、送電側発電機の電流フェーザを取得するように構成された電流決定モジュールと、送電側発電機の機械的ロータ角を取得するように構成されたロータ角決定モジュールと、を含む。システムはまた、受電側発電機のインピーダンスおよび送電側発電機と受電側発電機との間の線路インピーダンスを推定するように構成されたインピーダンス推定モジュールを含む。システムは、送電側発電機の内部電圧と受電側発電機の内部電圧との間の揺動角を、電圧フェーザ、電流フェーザ、機械的ロータ角、および推定されたインピーダンスの関数として推定するように構成された揺動角推定モジュールをさらに含む。また検出モジュールが提供され、推定された揺動角に基づいて脱調状態を検出するように構成される。
本発明の実施形態のこれらの、ならびに他の特徴および態様は、添付の図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読めば、より良く理解されよう。添付の図面では、図面の全体にわたって、類似する符号は類似する部分を表す。
一実施形態による、メッシュ配列で相互接続された複数の発電機を有する電力システムを示す図である。 一実施形態による脱調検出装置のブロック図である。 本発明の一実施形態による、2ソースシステムおよび2ソースシステムのベクトルフェーザ表現を示す図である。 本発明の一実施形態による、電力システムにおける脱調の検出方法を示すフローチャートである。
特に定義されない限り、本明細書で用いられる技術的および科学的用語は、本開示が属する技術的分野の当業者によって一般的に理解されているものと同じ意味を有する。本明細書で用いられる「第1」、「第2」などの用語は、いかなる順序、量、または重要性も意味するものではなく、むしろ1つの要素と別の要素とを区別するために用いられる。また、単数形での記述は、量の限定を意味するものではなく、むしろ参照される項目が少なくとも1つ存在することを意味する。「または」という用語は、包括的であって、列挙された項目のうちの1つ、いくつか、または全てを意味する。本明細書における「含む」、「備える」、または「有する」などの用語、ならびにこれらの変形の使用は、その後に列挙される項目およびその均等物ならびに追加の項目を含むことを意味する。「モジュール」または「コントローラ」という用語は、ソフトウェア、ハードウェア、もしくはファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせ、あるいは本明細書で説明する処理を行うもしくは容易にする任意のシステム、プロセス、または機能性を指す。
さらに、説明の目的で、本発明の様々な実施形態の完全な理解を与えるために、特定の数、材料、および構成が記載されている。当業者は、異なる実施形態から様々な特徴の互換性を認識するであろう。同様に、様々な方法ステップおよび特徴、ならびにこのような各方法および特徴の他の公知の均等物は、当業者によって本開示の原理に従って付加的なアセンブリおよび技術を構築するように混合し適合することができる。
本技術の様々な実施形態は、局所的な測定値および1つまたは複数のシステムパラメータに基づいて、電力システムにおける脱調状態(本明細書では「脱調」と呼ぶ)を検出するための装置および方法を提供する。様々な実施形態では、本装置および本方法は、電気システムの送電側発電機の電圧フェーザ(VS)および送電側発電機の電流フェーザ(IS)を含む局所的な測定値を取得することができる。様々な実施形態は、送電側発電機と受電側発電機との間の伝送線路インピーダンス(ZL)、さらに例えば受電側発電機のインピーダンス(ZR)などの1つまたは複数のシステムパラメータをさらに推定することができる。いくつかの実施形態では、送電側発電機の内部電圧(ES)と受電側発電機の内部電圧(ER)との間の揺動角(θ)を、取得された電圧VS、取得された電流ISおよび推定された総インピーダンス(Z=ZL+ZR)の関数として推定することができる。特定の実施形態では、θの推定値に基づいて脱調状態を検出することができる。
図1は、本発明の一実施形態による、メッシュ配列で相互接続された複数の発電機110および108を有する電力システム100(本明細書では「システム100」と呼ぶ)を示す図である。システム100は、交流(AC)電力グリッド(電力網)またはマイクログリッド(微小電力網)を相互接続するために使用することができる。図1に示すように、いくつかの実施形態では、システム100は、送電側102および1つもしくは複数の受電側104を含むことができる。本明細書で使用する「送電側」という用語は、システム100の送電側を指し、「受電側」という用語は、これらに限定されないが、伝送ケーブルや伝送線路などの伝送リンク106を介して、送電側102から伝送された電力を受ける側を指す。図1に示すように、送電側102は、発電機108(本明細書では「送電側発電機108」と呼ぶ)を含み、また各受電側104は、送電側発電機108に電気的に結合されるように構成された発電機110(本明細書では、これらをまとめて「受電側発電機110」と呼ぶ)を含む。脱調が任意の2つの発電機間(例えば、送電側発電機108と受電側発電機110のいずれかとの間)、あるいは発電機の2つのグループ間で生じ得ることは、当業者には明らかであろう。図1では、3つの受電側発電機110を示しているが、本技術の範囲から逸脱することなく、任意の数の受電側発電機を配置することができる。同様に、本発明のいくつかの実施形態により、図1に示す単一の送電側発電機108の代わりに、複数の送電側発電機をシステム100に配置してもよい。このような実施形態では、後述するように、全ての送電側発電機が保護部を含んでもよく、またはそれに結合されてもよい。
脱調は、1つの電力源の位相角(本明細書では「揺動角」と呼ぶ)が同じ電気システムネットワークの別の電力源に対して時間的に変化し始める場合に観察されるシステム現象である。いくつかの実施形態では、送電側発電機108および受電側発電機110のいずれかが、その2つの電力源になり得る。本明細書において、「揺動角(θ)」という用語は、送電側発電機108の内部電圧(ES)と受電側発電機110のいずれかの内部電圧(ER)との間の位相角分離を意味する。2ソースシステムが安定性を失い、脱調(OOS)状態に入ると、2台の発電機、例えば送電側発電機108および受電側発電機110のいずれかの角度差(θで与えられる)は、時間の関数として増加することがあり得る。したがって、θは、いくつかの実施形態による、電力システムにおける脱調状態に関する情報を提供する。
システム100の図示する各構成要素は例示であり、システム100はまた、これらに限定されないが、送電側発電機108に接続されたタービン、自動電圧調整器(AVR)、昇圧変圧器、ライン側遮断器、および1つもしくは複数の電気的負荷などの他の様々な構成要素(図1には示さず)を含むことができる。
送電側102は、送電側発電機108の電圧フェーザ(VS)を測定するための変圧器114、および送電側発電機108の電流フェーザ(IS)を測定するための変流器116をさらに含む。図1には単一の変圧器114および単一の変流器116を示してあるが、ISおよびVSなどの局所的なパラメータを検出するために、任意の数の変流器および変圧器をシステム100に配置してもよいことは、当業者には理解されよう。本明細書において「局所的な測定値」という用語は、受電側発電機110と通信する必要なく、送電側102内で測定可能なパラメータを指す。電圧フェーザおよび電流フェーザは、電圧信号および電流信号の大きさおよび位相角を指すことに留意されたい。いくつかの実施形態では、位相角は、処理システムで別に算出される。
図1に示すように、システム100は、送電側102に回路遮断器(CB)118をさらに含むいくつかの実施形態では、回路遮断器118は、送電側発電機108を受電側発電機110に電気的に結合し、またはそれから電気的に分離するように構成される。いくつかの実施形態では、回路遮断器118、変圧器114、および変流器116は、対応するデータ(例えば接続状態、Vs、Isなど)をリアルタイムで測定する。後述するように、システム100はまた、送電側発電機と受電側発電機との間の伝送線路インピーダンス(ZL)、さらに例えば受電側発電機のインピーダンス(ZR)などのシステムパラメータをさらに推定することができる。いくつかの実施形態によれば、この推定はリアルタイムで実行される。一実施形態では、リアルタイムは、事象の発生を同時に参照することができ、例えば、ミリ秒またはマイクロ秒のオーダーであり得る。別の実施形態では、リアルタイムは、同時的リアルタイムに対して所定の許容範囲(例えば、2パーセント)を有するほぼリアルタイムであってもよい。データがほぼリアルタイムで受信される1つの例示的な実施形態では、データ(例えば、I/O端末)を閲覧するユーティリティオペレータまたは保護技術者は、データの表示中に何らの遅れも知覚しない可能性がある。
図1に示すように、システム100は、送電側102に脱調検出装置120(本明細書では「装置120」と呼ぶ)をさらに含む。本明細書で用いられる「脱調検出装置」という用語は、脱調を検出して、脱調状態の間に送電側発電機108を保護するように構成された構成要素を指す。この保護は、このような脱調状態が検出された場合に、回路遮断器118をトリップするように作動させることにより、またはアラームを作動させることによって達成することができる。回路遮断器118をトリップさせることによって、送電側発電機108をシステム100の残りの部分から隔離または分離することができる。装置120は、いくつかの実施形態によれば、これらに限らないが、デジタルの、数値的な、静的な、または電気機械的な保護リレーなどの保護リレーであってもよい。
さらに、図1に示すように、装置120は、処理部122およびI/O部124を含むことができ、処理部122は、I/O部124で受信されて、それから送信されたデータを解析することができる。処理部122は、例えば、1つもしくは複数の特定用途プロセッサ、グラフィック処理部、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはシステム100の1つもしくは複数の構成要素と通信する他の好適な装置であってもよい。I/O部124は、ユーティリティオペレータまたは保護技術者が装置120と通信することを可能にする1つまたは複数のヒューマンI/O装置、あるいは任意のタイプの通信リンクを使用する1つまたは複数の通信装置を含んでもよい。いくつかの実施形態では、I/O部124は、変圧器114、変流器116、および回路遮断器118とインターフェースして、局所的なパラメータ(例えばVS、ISなど)および接続状態をそれぞれ受信する。VSおよびISは、特定の実施形態によれば、アナログ入力、例えば正弦波または方形パルスの形であってもよい。一実施形態では、I/O部124は、ノイズをフィルタリングして、フィルタリングされたアナログ入力をデジタルサンプルに変換するように構成される。別の実施形態では、脱調状態の間、I/O部124は、アラームを作動させるか、回路遮断器118にトリップコマンドを送って回路遮断器118をトリップさせるか、あるいはシステムを保護するための他の任意の保護機構を作動させるように構成される。
装置120は、保護部112および記憶部126を含むことができる。いくつかの実施形態では、保護部112は、記憶部126にある脱調検出方式などのプログラムコードを実行する。いくつかの実施形態では、保護部112は、システム100が送電側発電機108と受電側発電機110のいずれかとの間の脱調状態に近づいているか否かを検出する脱調検出方式を備えたリレーである。いくつかの代替的な実施形態では、処理部122は、この脱調検出方式を実行することができる。特定の実施形態では、処理部122は、受信され、処理され、送信されたデータを記憶部126記憶し、記憶部126から読み出す。記憶部126は、例えばハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、コンパクトディスク読取り/書込み(CD−R/W)ドライブ、デジタル多目的ディスク(DVD)ドライブ、フラッシュドライブ、またはソリッドステート記憶装置などである。いくつかの実施形態では、処理部122は、保護部112と統合することができる。
本発明の様々な実施形態は、VS、IS、ZL、およびZRを含むリアルタイムデータ測定値に基づいて脱調状態を検出するように構成された脱調検出方式を装置120に配置する。「脱調検出方式」という用語は、本明細書において、脱調状態を検出し、不安定な脱調の際には送電側発電機108を選択的に確実に信頼できるように保護し、また安定した脱調の際には送電側発電機108を動作状態に保持するように定義されたロジックを意味する。いくつかの実施形態では、システム100の外乱が不安定な脱調であると脱調検出方式が判断した場合には、装置120は、アラームを作動させるか、発電機の回路遮断器のトリップ動作を作動させるか、または他の任意の保護機構を作動させることにより、送電側発電機108を保護する。脱調検出方式は、図2に関連して後に詳細に説明する。
いくつかの実施形態では、装置120の様々な構成要素は、装置120の通信バス136を介して相互に通信することができる。図1に示す1つまたは複数の構成要素は単一の構成要素に統合されてもよいことに留意されたい。また、装置120の構成要素の機能は、複数の構成要素に分離または分散することができる。例えば、保護部112のいくつかのまたは全てのロジックは、記憶部126に記憶され、処理部122で処理することができる。いくつかの実施形態では、I/O部124の機能は、保護部112の1つまたは複数のモジュールに統合することができ、その場合にはI/O部124を省略してもよい。
本明細書で用いられる、装置120内の「部(unit)」は、ソフトウェアがあってもなくても、任意の解決策を用いて関連して説明した機能を実現するハードウェアの任意の構成を意味する。これに関わらず、2つ以上の部、モジュール、またはシステムは、それぞれのハードウェアまたはソフトウェアのいくつかまたは全てを共有してもよいことを理解されたい。さらに、本明細書で説明する処理の実行中に、装置120は、任意のタイプの通信リンクを使用して、1つまたは複数の他のコンピュータ構成要素と通信することができる。いくつかの実施形態では、通信リンクは、これらに限定しないが、光ファイバなどの有線リンク、または無線リンクを含むことができる。さらに、システム100は、1つまたは複数のタイプのネットワークの任意の組み合わせをさらに含んでもよく、あるいは種々のタイプの伝送技術およびプロトコルの任意の組み合わせを利用してもよい。
図2は、本発明の一実施形態による脱調検出装置200(本明細書では「装置200」と呼ぶ)のブロック図である。装置200は、保護部112の詳細図が図2に示してあることを除いて、装置120と同様である。いくつかの実施形態では、装置120の様々な構成要素は、装置200においても等しく実現することができる。図2に示すように、いくつかの実施形態では、保護部112は、I/O部124に結合された電圧決定(VD)モジュール202を含み、送電側発電機108の電圧フェーザ(VS)を取得するように構成される。保護部112は、I/O部124に接続された電流決定(CD)モジュール204をさらに含み、送電側発電機108の電流フェーザ(IS)を取得するように構成される。一実施形態では、VDモジュール202およびCDモジュール204は、変圧器114および変流器116からVSおよびISをそれぞれ受信するように構成される。あるいは、別の実施形態では、VDモジュール202およびCDモジュール204は、VSおよびISを直接取得するように、変圧器114および変流器116とそれぞれ統合されてもよい。さらに別の実施形態では、VSおよびISなどのフェーザ値を測定するために、フェーザ測定部(PMU)を使用することができる。このような実施形態では、変圧器114および変流器116は、省略されるか、あるいはPMUに加えて実現されてもよい。
いくつかの実施形態では、図2に示すように、保護部112は、I/O部124に結合されたインピーダンス推定(IE)モジュール206をさらに含み、送電側発電機と受電側発電機との間の伝送線路インピーダンス(ZL)、さらに受電側発電機のインピーダンス(ZR)を推定するように構成される。インピーダンスは一般的に抵抗の代わりにリアクタンスに支配されているので、ここでは様々な実施形態は、脱調を検出するための総リアクタンスXを考慮する。1つの例示的な実施形態では、IEモジュール206は、発電機モデルおよび伝送線路モデルに基づいて、ZLおよびZRを推定する。各モデルは、システムの変更に従って、時間と共に変更してもよい。他の任意の既知の適切な推定技術は、本技術の範囲から逸脱することなく、ZLおよびZRを推定するために用いることができる。
いくつかの実施形態では、図2に示すように、保護部112は、I/O部124に結合されたロータ角決定(RAD)モジュール208をさらに含み、電圧VSに対する送電側発電機108の機械的ロータ角(δS)を取得するように構成される。1つの例示的な実施形態では、δSはPMUを用いて取得されたフェーザ値の一部として取得することができる。他の実施形態では、機械的ロータ角δSを決定するために市販のメータを使用することができる。
いくつかの実施形態では、図2に示すように、保護部112は、モジュール202、204、206および208に結合される揺動角推定(SAE)モジュール210をさらに含む。一実施形態では、SAEモジュール210は、ESとERとの間の揺動角(θ)を、取得されたVS、取得されたIS、および推定されたZ=ZL+ZRの関数として推定するように構成される。別の実施形態では、SAEモジュール210は、取得されたVS、取得されたIS、および推定されたZに加えて、取得されたδSの関数としてθの値を推定するように構成される。一実施形態では、以下に示す送電側発電機108の内部電圧(ES)、有効電力(P)および無効電力(Q)の式からθの値を導くことができる。
S=VS−IS(ZL+ZR)...式−1
P+j.Q=?VS2−VS.IS *.(ZL *+ZR *)...式−2
ここで、IS *、ZL *、およびZR *は、それぞれIS、ZL、およびZRの複素共役である。上の式2において、左辺(LHS)の実部は有効電力Pを表し、LHSの虚部は無効電力Qを表すことに留意されたい。揺動角θは、以下のように決定することができる。
θ=atan2(Q,P)+δS...式−3
さらに、θの変化率θ(θ・)は次のように決定することができる。
θ・=2×((P×Q・−Q×P・)/(P2+Q2))...式−4
ここで、P・およびQ・は、それぞれPおよびQの変化率である。
P・およびQ・は、次式を用いて決定することができる。
P・=((P(t(k)−P(t(k−1))/(t(k)−t(k−1))
...式−5
Q・=((Q(t(k)−Q(t(k−1))/(t(k)−t(k−1))
...式−6
ここで、P(t(k))は時刻t(k)で測定された有効電力を表し、P(t(k−1))は時刻t(k−1)で測定された有効電力を表し、t(k−1)はt(k)に先立つ時刻であり、Q(t(k))は時刻t(k)で測定された無効電力を表し、Q(t(k−1))は時刻t(k−1)で測定された無効電力を表す。
測定された信号VSおよびISは、アナログデジタル(A/D)変換器によりデジタル信号に変換される必要があり得ることに留意されたい。さらに、上の全ての方程式は、プロセッサで実行するためにデジタルドメイン(例えばzドメイン)に変換する必要がある。
いくつかの実施形態では、図2に示すように、保護部112は、SAEモジュール210に結合された検出モジュール212をさらに含む。このような実施形態では、検出モジュール212は、推定されたθに基づいて脱調を検出するように構成される。θに基づいて脱調を検出する任意の公知の技術は、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書において用いることができる。1つの例示的な実施形態では、しきい値が定義され、推定されたθと比較される。このような実施形態では、θがこの定義されたしきい値を超えた場合には、システムは脱調または不安定な状態であると規定され、その結果、送電側発電機108をシステム100の残りの部分から隔離するために回路遮断器118がトリップされるか、あるいいはアラームが起動される。
いくつかの他の実施形態では、SAEモジュール210および検出モジュール212は、脱調を検出するための追加のパラメータを用いることができる。1つのそのような実施形態では、保護部112は、有効電力決定(有効PD)モジュール214および無効電力決定(無効PD)モジュール216を含む。一実施形態では、式2に関して説明したように、取得されたVS、IS、およびZに基づいて、有効PDモジュール214はPを決定するように構成され、無効PDモジュール216は無効電力Qを決定するように構成される。
式4に関して説明したように、それぞれ、SAEモジュール210は、揺動角の変化率(θ・)などの付加的なパラメータを、モジュール214および216を用いて決定されたPおよびQの関数として推定するように構成されてもよい。
特定の実施形態では、検出モジュール212は、推定されたθおよびθ・に基づいて、脱調を検出するように構成することができる。θおよびθ・に基づいて脱調を検出する任意の公知の技術は、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書において用いることができる。1つの例示的な実施形態では、脱調中に、揺動エネルギーがθとθ・との間で前後に転送される。したがって、脱調状態は、θおよびθ・の2乗の加重和を用いて検出することができる。1つのそのような実施形態では、以下の条件が満たされた場合に、脱調状態が決定される。
(θ/θmax)2+(θ・/θ・max)2>1...式−7
ここで、θmaxおよびθ・maxは、それぞれ最大許容揺動角および揺動角の最大許容変化率である。
いくつかの他の実施形態では、揺動を検出した後、装置200は、脱調が安定であるか、不安定であるかを判定する。任意の公知の技術は、安定または不安定な脱調を判定するために用いることができる。1つの例示的な実施形態では、θがある期間増加した後に減少を始めた場合には、このような脱調は安定な脱調であると判定される。しかし、θが監視する期間の全体にわたって連続的に増加した場合には、このような脱調は不安定な脱調であると判定される。
図3は、一実施形態による、2ソースシステム300、ならびに2ソースシステム300すなわち送電側102および受電側104のベクトルフェーザ表現302を示す。2ソースシステム300は、図3に示すように、脱調現象を調べるための最も簡単なネットワークの構成である。送電側発電機(108)の内部電圧ESはθに等しい揺動角を有しており、この角度は脱調中に受電側発電機(110)の内部電圧ERに対して変化する可能性がある。受電側発電機110は無限のバスを表し、ESは基準電圧であるとみなされる。すなわち、他のフェーザはESに対し変化するが、ESは時間と共に変化しないと仮定する。この単純なネットワークは、より複雑なネットワークに発生する脱調をモデル化するために使用することができる。いくつかの実施形態では、2ソースシステム300が安定を失い、脱調状態に入ると、θで表される、2つのソース108と110との間の角度差は、時間の関数として増加し得る。
図4は、本発明の一実施形態による、電力システム(例えば100など)における脱調を検出するための方法400を示すフローチャートである。方法400は、局所的な測定値および1つもしくは複数のシステムパラメータに基づいて、送電側発電機(例えば108など)と受電側発電機(例えば受電側発電機110のうちの1つなど)との間の脱調を検出する。いくつかの実施形態では、保護部(例えば112など)、例えばリレーを含む脱調検出装置(例えば120など)には、送電側発電機と受電側発電機との間の脱調を検出する脱調検出方式を設けることができる。ステップ402および404では、送電側発電機の電圧フェーザ(VS)および電流フェーザ(IS)を含む局所的な測定値が取得される。いくつかの実施形態では、電圧決定(VD)モジュール(例えば202など)がVSを取得し、電流決定(CD)モジュール(例えば204など)がISを取得する。一実施形態では、VDモジュールおよびCDモジュールは、変流器(例えば116など)および変圧器(例えば114など)から、それぞれVSおよびISを受信するように構成される。あるいは、別の実施形態では、これらのモジュールは、VSおよびISを直接取得するように、それぞれの変流器および変圧器と一体化されてもよい。さらに別の実施形態では、VSおよびISなどのフェーザ値を測定するために、フェーザ測定部(PMU)を使用することができる。さらに、ステップ405では、機械的ロータ角(δS)が取得される。一実施形態では、RADモジュール(例えば208など)がδSを取得する。
さらに、ステップ406では、送電側発電機と受電側発電機との間の伝送線路インピーダンス(ZL)、さらに受電側発電機のインピーダンス(ZR)が推定される。一実施形態では、インピーダンス推定(IE)モジュール(例えば206など)は、総インピーダンスZ=ZL+ZRを推定する。インピーダンスZLおよびZRは、いくつかのモデル化技術に基づいて決定することができ、あるいは他の任意の公知の推定技術を、本発明の範囲から逸脱することなく、ZLおよびZRを推定するために用いることができる。
ステップ408では、ESとERとの間の第1の揺動角(θ)が、取得されたVS、取得されたIS、取得されたδS、および推定されたXの関数として推定される。一実施形態では、SAEモジュール(例えば210など)が、取得されたVS、取得されたIS、ならびに推定されたZLおよびZRの関数としてθを推定するために用いられる。θは、図2の様々な実施形態で、上述したように算出することができる。
最後に、ステップ410では、脱調がθの推定値に基づいて検出される。θに基づいて脱調を検出する任意の公知の技術は、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書において用いることができる。1つの例示的な実施形態では、しきい値を定義することができ、推定されたθをこのしきい値と比較するために、検出モジュール(例えば212など)を用いることができる。このような実施形態では、θの値がこの定義されたしきい値を超えた場合には、システムは脱調または不安定な状態であると判定され、その結果、送電側発電機108をシステム100の残りの部分から隔離するために回路遮断器118がトリップされるか、あるいいはアラームが起動される。
いくつかの他の実施形態では、SAEモジュールおよび検出モジュールは、脱調を検出するために、PおよびQの関数としての揺動角の変化率(θ・)などの付加的なパラメータを用いることができる。
θ・は、図2の様々な実施形態で上述したように推定することができる。特定の実施形態では、検出モジュール212は、推定されたθおよびθ・に基づいて、脱調を検出するように構成することができる。θおよびθ・に基づいて脱調を検出する任意の公知の技術は、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書において用いることができる。1つの例示的な実施形態では、脱調状態は式7により決定されてもよい。
当業者は異なる実施形態から様々な特徴の互換性を認識するであろうこと、そして記載した様々な特徴ならびに各特徴の他の公知の均等物は、当業者によって本開示の原理に従って付加的なシステムおよび技術を構築するように混合し適合することができることを理解されたい。したがって、添付した特許請求の範囲は、本発明の真の要旨に含まれるこのような全ての改変および変形を包含することを意図していると理解すべきである。
本発明の特定の特徴だけを本明細書に図示し記載しているが、多くの改変および変形が当業者に想到されるであろう。したがって、添付した特許請求の範囲は、本発明の真の要旨に含まれるこのような全ての改変および変形を包含することを意図していると理解すべきである。
100 電力システム
102 送電側
104 受電側
106 伝送リンク
108 送電側発電機
110 受電側発電機
112 保護部
114 変圧器
116 変流器
118 回路遮断器
120、200 脱調検出装置
122 処理部
124 I/O部
126 記憶部
136 通信バス
202 電圧決定(VD)モジュール
204 電流決定(CD)モジュール
206 インピーダンス推定(IE)モジュール
208 ロータ角決定(RAD)モジュール
210 揺動角推定(SAE)モジュール
212 検出モジュール
214 有効電力決定(有効PD)モジュール
216 無効電力決定(無効PD)モジュール
300 2ソースシステム
302 ベクトルフェーザ表現
400 電力システムにおける脱調を検出するための方法
402〜410 方法400を実行するためのステップ

Claims (16)

  1. 送電側発電機(108)の電圧フェーザ(VS)を取得するステップと、
    前記送電側発電機(108)の電流フェーザ(IS)を取得するステップと、
    前記送電側発電機(108)の機械的ロータ角(δS)を取得するステップと、
    受電側発電機(110)のインピーダンス(ZR)および前記送電側発電機(108)と前記受電側発電機(110)との間の線路インピーダンス(ZL)を推定するステップと、
    前記送電側発電機(108)の内部電圧ESと前記受電側発電機(110)の内部電圧ERとの間の揺動角(θ)を、前記取得されたVS、前記取得されたIS、前記取得されたδS、ならびに前記推定されたZLおよびZRの関数として推定するステップと、
    前記推定されたθに基づいて脱調状態を検出するステップと、を含む方法。
  2. 前記揺動角(θ)を推定するステップは、前記取得されたVSならびに前記取得されたISならびに前記推定されたZLおよびZRに基づいて、有効電力値(P)および無効電力値(Q)を決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 揺動角の変化率(θ・)を推定するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 揺動角の前記変化率を推定するステップは、前記機械的ロータ角(δS)、前記決定されたP、および前記決定されたQの関数として揺動角の前記変化率(θ・)を推定するステップを含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記脱調状態を検出するステップは、前記推定されたθおよびθ・に基づいて前記脱調状態を検出するステップを含む、請求項4に記載の方法。
  6. 電力システム状態が脱調状態である場合に、前記送電側発電機(108)を前記システムの他の部分から分離するように保護機構を作動させるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 送電側発電機(108)の電圧フェーザ(VS)を取得するように構成された電圧決定モジュール(202)と、
    前記送電側発電機(108)の電流フェーザ(IS)を取得するように構成された電流決定モジュール(204)と、
    前記送電側発電機(108)の機械的ロータ角(δS)を取得するように構成されたロータ角決定モジュール(208)と、
    受電側発電機(110)のインピーダンス(ZR)および前記送電側発電機(108)と前記受電側発電機(110)との間の線路インピーダンス(ZL)を推定するように構成されたインピーダンス推定モジュール(206)と、
    前記送電側発電機(108)の内部電圧ESと前記受電側発電機(110)の内部電圧ERとの間の揺動角(θ)を、前記取得されたVS、前記取得されたIS、前記取得されたδS、ならびに前記推定されたZLおよびZRの関数として推定するように構成された揺動角推定モジュール(210)と、
    前記推定されたθに基づいて脱調状態を検出するように構成された検出モジュール(212)と、を含む脱調検出装置(200)。
  8. 前記取得されたVSならびに前記取得されたISならびに前記推定されたZLおよびZRに基づいて有効電力値(P)を決定するように構成された有効電力決定モジュール(214)をさらに含む、請求項7に記載の脱調検出装置(200)。
  9. 前記取得されたVSならびに前記取得されたISならびに前記推定されたZLおよびZRに基づいて無効電力値(Q)を決定するように構成された無効電力決定モジュール(216)をさらに含む、請求項8に記載の脱調検出装置(200)。
  10. 前記揺動角推定モジュール(210)は、揺動角の変化率(θ・)を、前記決定されたPおよび前記決定されたQの関数として推定するように構成される、請求項9に記載の脱調検出装置(200)。
  11. 前記検出モジュール(212)は、前記推定されたθおよび推定されたθ・に基づいて前記脱調状態を検出するように構成される、請求項10に記載の脱調検出装置(200)。
  12. 電力システム(100)であって、
    受電側発電機(110)と、
    前記受電側発電機(110)に電気的に結合されるように構成された送電側発電機(108)と、
    脱調検出装置(120、200)と、を含み、前記脱調検出装置(120、200)は、
    前記送電側発電機(108)の電圧フェーザ(VS)を取得するように構成された電圧決定モジュール(202)と、
    前記送電側発電機(108)の電流フェーザ(IS)を取得するように構成された電流決定モジュール(204)と、
    前記送電側発電機(108)の機械的ロータ角(δS)を取得するように構成されたロータ角決定モジュール(208)と、
    受電側発電機(110)のインピーダンス(ZR)および前記送電側発電機(108)と前記受電側発電機(110)との間の線路インピーダンス(ZL)を推定するように構成されたインピーダンス推定モジュール(206)と、
    前記送電側発電機(108)の内部電圧ESと前記受電側発電機(110)の内部電圧ERとの間の揺動角(θ)を、前記取得されたVS、前記取得されたIS、前記取得されたδS、ならびに前記推定されたZLおよびZRの関数として推定するように構成された揺動角推定モジュール(210)と、
    前記推定されたθに基づいて脱調状態を検出するように構成された検出モジュール(212)と、を含む電力システム(100)。
  13. 前記取得されたVSならびに前記取得されたISならびに前記推定されたZLおよびZRに基づいて有効電力値(P)を決定するように構成された有効電力決定モジュールをさらに含む、請求項12に記載の電力システム(100)。
  14. 前記取得されたVSならびに前記取得されたISならびに前記推定されたZLおよびZRに基づいて無効電力値(Q)を決定するように構成された無効電力決定モジュールをさらに含む、請求項13に記載の電力システム(100)。
  15. 前記揺動角推定モジュール(210)は、揺動角の変化率(θ・)を、前記決定されたPおよび前記決定されたQの関数として推定するように構成される、請求項14に記載の電力システム(100)。
  16. 前記検出モジュール(212)は、前記推定されたθおよび推定されたθ・に基づいて前記脱調状態を検出するように構成される、請求項15に記載の電力システム(100)。
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