JP2016082313A - Compression driver and horn loudspeaker - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、コンプレッションドライバおよびホーンスピーカに関する。 The present invention relates to a compression driver and a horn speaker.
コンプレッションドライバを含むホーンスピーカがある。コンプレッションドライバは、ダイアフラムによって一定間隔を開けて覆われるフェイズプラグを備えている。さらに、コンプレッションドライバは、ダイアフラムを挟んでフェイズプラグの反対側にダイアフラムを覆うバックカバーを備えている。コンプレッションドライバでは、ダイアフラムとバックカバーとの間にバックキャビティと呼ばれる空間が形成されている。ホーンスピーカは、このようなコンプレッションドライバにホーンが付加されたものである。このホーンは、音の指向性を良くするために付加されている。 There is a horn speaker that includes a compression driver. The compression driver is provided with a phase plug that is covered with a diaphragm at a predetermined interval. Further, the compression driver includes a back cover that covers the diaphragm on the opposite side of the phase plug with the diaphragm interposed therebetween. In the compression driver, a space called a back cavity is formed between the diaphragm and the back cover. The horn speaker is obtained by adding a horn to such a compression driver. This horn is added to improve sound directivity.
このコンプレッションドライバを含むホーンスピーカでは、ダイアフラムが振動すると、フェイズプラグおよびホーンを介してホーンスピーカ外へ音波が放射されるとともに、バックキャビティにも音波が放射される。バックキャビティに固有周波数の音波が放射されると、ダイアフラムからバックカバーへ進む音波と、バックカバーで反射してバックカバーからダイアフラムへ進む音波とが合わさって、バックキャビティに音の定在波が発生する。このバックキャビティに発生する定在波は、ダイアフラムの振動に悪影響を及ぼし、ホーンスピーカの音質劣化の原因となる。このため、このような定在波を抑制する技術が種々開示されている。 In the horn speaker including the compression driver, when the diaphragm vibrates, sound waves are radiated to the outside of the horn speaker through the phase plug and the horn, and sound waves are also radiated to the back cavity. When a sound wave of natural frequency is radiated to the back cavity, a sound wave traveling from the diaphragm to the back cover and a sound wave reflected from the back cover and traveling from the back cover to the diaphragm are combined to generate a standing wave of sound in the back cavity. To do. The standing wave generated in the back cavity adversely affects the vibration of the diaphragm and causes the sound quality of the horn speaker to deteriorate. For this reason, various techniques for suppressing such standing waves have been disclosed.
例えば、バックキャビティの定在波を抑制する第1の従来技術として、バックキャビティに吸音材を収容する技術がある。また、バックキャビティの定在波を抑制する第2の従来技術として、特許文献1に開示された技術がある。特許文献1の技術は、ホーンスピーカ内の空気に対する過負荷によって生じる音のひずみを信号処理によって除去する技術である。
For example, as a first conventional technique for suppressing the standing wave of the back cavity, there is a technique for accommodating a sound absorbing material in the back cavity. As a second conventional technique for suppressing the standing wave of the back cavity, there is a technique disclosed in
しかし、第1の従来技術の吸音材は、抑制したい定在波の周波数以外の周波数の音波も吸収する。このため、第1の従来技術では、ホーンスピーカの周波数特性における抑制したい定在波の周波数以外の周波数のピークやディップが抑制される。その結果、第1の従来技術では、吸音材の影響によりホーンスピーカの周波数特性が逆に悪くなり、ホーンスピーカの音質が劣化する虞もある。また、第2の従来技術は、音のひずみを除去する信号処理部を別途準備する必要があり、コストが上昇する、という問題がある。 However, the sound absorbing material of the first prior art also absorbs sound waves having a frequency other than the frequency of the standing wave to be suppressed. For this reason, in the first conventional technique, peaks and dips of frequencies other than the frequency of the standing wave to be suppressed in the frequency characteristics of the horn speaker are suppressed. As a result, in the first prior art, the frequency characteristics of the horn speaker are adversely affected by the sound absorbing material, and the sound quality of the horn speaker may be deteriorated. In addition, the second conventional technique has a problem that it is necessary to separately prepare a signal processing unit for removing sound distortion, and the cost increases.
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成により、バックキャビティに生じる音の定在波を低減することができるコンプレッションドライバおよびホーンスピーカを提供することを目的としている。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a compression driver and a horn speaker capable of reducing standing waves of sound generated in a back cavity with a simple configuration. .
この発明は、ダイアフラムと、前記ダイアフラムの振動により発生した音を外部空間に案内するフェイズプラグと、前記ダイアフラムの前記フェイズプラグに対向する面に対して反対の面側を間隔を開けて覆うバックカバーと、空間を内包し、閉口端と、当該空間を前記バックカバーと前記ダイアフラムに囲まれたバックキャビティに連通させる開口端とを有し、前記バックカバーに固定された音響体と、を具備することを特徴とするコンプレッションドライバを提供する。 The present invention relates to a diaphragm, a phase plug that guides sound generated by vibration of the diaphragm to an external space, and a back cover that covers a surface of the diaphragm opposite to the surface facing the phase plug with a space therebetween And an acoustic body that has a closed end and an open end that communicates the space with a back cavity surrounded by the back cover and the diaphragm, and is fixed to the back cover. A compression driver is provided.
この発明によれば、音響体がバックカバーに固定されているため、バックキャビティから音響体内に音波が伝わる。音響体内に伝わった音波は、音響体の閉口端において反射してバックキャビティへ戻る。そして、音響体内を伝わって戻ってきた音波とバックキャビティの定在波とが重ねあわされてバックキャビティの定在波が緩和される。すなわち、本コンプレッションドライバによれば、簡単な構成により、バックキャビティに生じる音の定在波を低減することができる。 According to this invention, since the acoustic body is fixed to the back cover, sound waves are transmitted from the back cavity to the acoustic body. The sound wave transmitted to the acoustic body is reflected at the closed end of the acoustic body and returns to the back cavity. Then, the sound wave returned through the acoustic body and the standing wave of the back cavity are overlapped to relieve the standing wave of the back cavity. That is, according to this compression driver, the standing wave of the sound generated in the back cavity can be reduced with a simple configuration.
好ましい態様において、前記バックカバーにおいて前記バックキャビティに生じる定在波の音圧の腹が生じる位置に前記音響体の前記開口端を開口させたことを特徴とする。 In a preferred aspect, the opening end of the acoustic body is opened at a position where an antinode of standing wave sound pressure generated in the back cavity is generated in the back cover.
この態様によれば、音響体の開口端付近の媒質は、バックキャビティの定在波によって加振される。開口端付近の媒質が加振されると、開口端付近から音響体内に音波が伝わる。音響体内に伝わる音波は、閉口端において反射して加振源である開口端付近へ戻る。音響体内を伝わって戻ってきた音波とバックキャビティの定在波とが当該定在波の腹の位置において重ねあわされる。このため、バックキャビティの定在波は、当該定在波の節の位置に比べ、より効率よく緩和される。 According to this aspect, the medium near the opening end of the acoustic body is vibrated by the standing wave of the back cavity. When the medium near the opening end is vibrated, sound waves are transmitted from the vicinity of the opening end into the acoustic body. The sound wave transmitted to the acoustic body is reflected at the closed end and returns to the vicinity of the open end which is the excitation source. The sound wave returned through the acoustic body and the standing wave of the back cavity are superposed at the antinode position of the standing wave. For this reason, the standing wave of the back cavity is relaxed more efficiently than the position of the node of the standing wave.
また、この発明は、これらの特徴を有するコンプレッションドライバと、両端が開口する中空の管体を有し、内包する空間に前記ダイアフラムの振動により発生した音が前記フェイズプラグを介して案内されるホーンと、を具備することを特徴とするホーンスピーカを提供する。 In addition, the present invention provides a compression driver having these characteristics, and a horn in which a sound generated by vibration of the diaphragm is guided through the phase plug in a space that includes a hollow tube body that is open at both ends. A horn speaker is provided.
本ホーンスピーカによれば、上記の特徴を有するコンプレッションドライバを含んでいるため、簡単な構成により、バックキャビティに生じる音の定在波を低減することができる。 According to the present horn speaker, since the compression driver having the above characteristics is included, the standing wave of the sound generated in the back cavity can be reduced with a simple configuration.
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態であるコンプレッションドライバ5を含むホーンスピーカ1の構成を示す縦断面図である。図2は、図1のA方向からホーンスピーカ1を見たときのホーンスピーカ1の構成を示す背面図である。ホーンスピーカ1は、コンプレッションドライバ5とホーン10とを含んでいる。コンプレッションドライバ5は、ダイアフラム20とフェイズプラグ35と筐体30とを含んでいる。筐体30は、バックプレート31とマグネット32とポールピース33とバックカバー40と音響体44aおよび44bとを含んでいる。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
<First Embodiment>
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a configuration of a
筐体30のバックプレート31は、円盤状の部材である。バックプレート31の中央には、バックプレート31の表裏を貫通する円形の導音孔37が設けられている。バックプレート31の一方の面には、環状のマグネット32と環状のポールピース33が固定されている。マグネット32は、バックプレート31の縁に沿って固定されており、ポールピース33は導音孔37の縁に沿って固定されている。マグネット32とポールピース33との間には、空隙34が設けられている。マグネット32、バックプレート31、ポールピース33および空隙34は、マグネット32が発生した磁力線を一巡させる磁気回路を構成している。
The
ポールピース33におけるバックプレート31に対して反対側の面は、導音孔37に向かってすり鉢状に凹んでいる。この凹んでいる部分には、複数のスリット36を有するフェイズプラグ35が嵌め込まれている。フェイズプラグ35は、ポールピース33に嵌め込まれた状態で、ポールピース33からドーム状に突出する。
The surface of the
ダイアフラム20は、ドーム状の振動板である。ダイアフラム20は、フェイズプラグ35を一定の間隔を開けて覆うように配置される。ダイアフラム20のドームの縁部分には、ボイスコイルボビン22とエッジ24とが設けられている。ダイアフラム20は、ボイスコイルボビン22が空隙34に収容された状態でエッジ24によって筐体30(図1ではバックカバー40)に支持される。ダイアフラム20は、支持された状態でフェイズプラグ35から浮いている。
The
ホーン10は、両端が開口する略円錐管状の部材である。ホーン10は、コンプレッションドライバ5に固定されている。具体的には、ホーン10のスロート部12は、バックプレート31におけるポールピース33に対して反対側からバックプレート31の導音孔37の縁に固定されている。ホーン10の内側面により囲まれた空間は、スロート部12側から反対側端に進むに従って放射状に徐々に広がっている。
The
ボイスコイルボビン22に巻かれているボイスコイル(図示略)に音声信号を示す電流が供給されると、ボイスコイルボビン22には、ポールピース33の中心軸(中心となる線)axに平行な方向の駆動力が与えられる。この駆動力によりボイスコイルボビン22に固定されたダイアフラム20が同方向に振動する。ダイアフラム20の振動により、ダイアフラム20とフェイズプラグ35との間の空気がフェイズプラグ35の各スリット36を介して導音孔37に押し出されたり引き戻されたりする。このような空気の動きにより音波が生じる。このため、フェイズプラグ35は、ダイアフラム20の振動により発生した音を導音孔37を介してコンプレッションドライバ5の外部空間に案内する役割を担う。なお、本明細書では、この外部空間とは、導音孔37におけるバックプレート31のホーン10側(ポールピース33に対して反対側)の境界面からさらにホーン10側の空間のことをいう。ホーンスピーカ1では、導音孔37の縁にホーン10が固定されているため、ダイアフラム20の振動により発生した音は、フェイズプラグ35および導音孔37を介してホーン10の内側の空間に案内される。そして、ホーン10内へ案内された音は、ホーン10のスロート部12に対して反対側の開口端から放射される。
When a current indicating a voice signal is supplied to a voice coil (not shown) wound around the
バックカバー40は、その中心軸bxを回転軸とする回転体である。具体的には、バックカバー40は、ドーム状の部材である。バックカバー40は、ダイアフラム20のフェイズプラグ35に対向する面に対して反対の面側(以下、ダイアフラム20の外側と呼ぶ)から当該ダイアフラム20を間隔を開けて覆っている。ダイアフラム20の外側面からそれに対向するバックカバー40の内側面までの距離は、ダイアフラム20の各位置においてほぼ同じになっている。以後、ダイアフラム20とバックカバー40とに囲まれた空間をバックキャビティ42と呼ぶ。バックカバー40のドームの縁部分は、マグネット32に固定されている。バックカバー40のドームの頂点を通る当該バックカバー40の中心軸bxは、ダイアフラム20のドームの頂点を通る当該ダイアフラム20の中心軸cxおよびポールピース33の中心軸axの延長線に重なっている。
The
バックカバー40には、そのドームの外側に音響体44aおよび44bが設けられている。本実施形態によるコンプレッションドライバ5を含むホーンスピーカ1は、この音響体44aおよび44bの構成および位置に特徴のひとつがある。
The
音響体44aは、一端が開口し、他端が閉口している中空の管体である。例えば、音響体44aの形状は、円筒形状である。音響体44aの開口端46は、バックカバー40に固定されている。音響体44aの内包する空間は、開口端46を介してバックキャビティ42に連通している。
The
音響体44bは、一端が開口し、他端が閉口している中空の環状の構造体である。より詳細には、音響体44bは、1の円筒状部材の内側に同心で径の異なる他の円筒状部材を収容して、当該1の円筒状部材と当該他の円筒状部材との間に空間を形成しつつ、当該1の円筒状部材の一端と当該他の円筒状部材の一端との間を開口させ、当該1の円筒状部材の他端と当該他の円筒状部材の他端との間を閉塞させたものである。音響体44bの開口端46は、バックカバー40に固定されている。音響体44bの内包する空間は、開口端46を介してバックキャビティ42に連通している。
The
音響体44aおよび44bは、バックキャビティ42に発生する音の定在波を低減する役割を担う。以降、各音響体44aおよび44bを区別しない場合は、音響体44と表記する。音響体44は、バックキャビティ42に発生する音の定在波を効率良く確実に低減させるために、以下の条件1および条件2を満たすように設けられている。
(条件1):音響体44の開口端46から閉口端47までの長さ(すなわち、音響体44の内包する空間とバックキャビティ42との境界面から閉口端の内壁までの長さ。以降、管長と呼ぶ)は、バックキャビティ42の抑圧対象の定在波の波長の1/4波長であること。
(条件2):音響体44の開口端46は、バックカバー40においてバックキャビティ42の抑圧対象の定在波の音圧の腹の位置に配置されること。
The
(Condition 1): The length from the
(Condition 2): The opening
図1の例では、音響体44aは、抑圧対象である1次の定在波の波長の1/4波長の管長を有する。音響体44aの開口端46は、抑圧対象である1次の定在波の音圧の腹の位置に配置されている。具体的には、音響体44aの開口端46は、バックカバー40のドームの頂点に配置されている。また、音響体44bは、抑圧対象である2次の定在波の波長の1/4波長の管長を有する。音響体44bの開口端46は、抑圧対象である2次の定在波の音圧の腹の位置に配置されている。具体的には、音響体44bの開口端46は、バックカバー40上においてバックカバー40の中心軸bxの周りに沿って配置されている。さらに具体的には、音響体44bの開口端46は、バックカバー40の中心軸bxに垂直な面とバックカバー40とが交差してなる円の円周上に配置されている。音響体44bの開口端46は、バックカバー40における当該円の円周に沿って連続して開口している。
In the example of FIG. 1, the
この構成において、音響体44は、抑圧対象の定在波を抑制する。その理由は次のとおりである。図3は、バックキャビティ42に発生する音の定在波の例を示す図である。図3では、ダイアフラム20とバックカバー40との間に発生する2次の定在波を例示している。バックキャビティ42の実線で示す波形Waはある時刻における音圧分布を示しており、バックキャビティ42の破線で示す波形Wbは実線の波形Waを半周期ずらした時刻における音圧分布を示している。
In this configuration, the acoustic body 44 suppresses the standing wave to be suppressed. The reason is as follows. FIG. 3 is a diagram illustrating an example of a standing wave of sound generated in the
バックキャビティ42に定在波が発生した場合、音響体44の開口端46付近の媒質(空気)は、その定在波(図3では2次の定在波)の腹の位置の音圧変化によって加振される。これにより、音響体44の内部では、開口端46から閉口端47へ向かう進行波が発生する。この進行波が音響体44内を伝わって閉口端47に到達すると、閉口端47において反射波が発生する。閉口端47における反射は剛壁による反射であるため、反射波の位相は、進行波と同相となる。この反射波は、音響体44内を伝わって加振源である開口端46付近に到達する。
When a standing wave is generated in the
音響体44の管長は、抑圧対象の定在波の波長の1/4波長であるため、音響体44内を進行して戻ってくる反射波の経路長は、抑圧対象の定在波の波長の1/2波長である。このため、音響体44内を伝わって開口端46付近に戻ってきた反射波は、当該開口端46付近における定在波の位相に対して逆相になる。音響体44の開口端46付近では、互いに逆相の反射波と定在波とが重ねあわされるため、定在波の音圧が弱められる。従って、音響体44の開口端46付近では、抑圧対象の定在波(図3の例では2次の定在波)の音圧分布が緩和される。
Since the tube length of the acoustic body 44 is a quarter wavelength of the wavelength of the standing wave to be suppressed, the path length of the reflected wave that travels back through the acoustic body 44 is the wavelength of the standing wave to be suppressed. The half wavelength. For this reason, the reflected wave that has traveled through the acoustic body 44 and returned to the vicinity of the opening
次に、音響体44の開口端46を配置する具体的な位置を例示する。図4は、バックキャビティの簡易モデルを示す図である。図4では、ダイアフラム200の中心DCを通る当該ダイアフラム200の縦断面を示している。図4に示すモデルでは、円弧形状のダイアフラム200と、当該ダイアフラム200と同心の円弧形状のバックカバー400とに挟まれた空間をバックキャビティ420としている。このモデルにおいて、バックキャビティ420の定在波は、以下の式(1)で表される。
ψn(θ)=C1Pl(cosθ) ・・・(1)
θは、ダイアフラム200およびバックカバー400の曲率中心Cを回転の中心として、当該曲率中心Cとダイアフラム200の中心DCとバックカバー400の中心BCを通る中心線dxからの回転角度である。ψn(θ)はn(n=1、2、3・・・)次の定在波を示す関数、C1は定数、Plは第1種のl(エル)次のルジャンドル関数である。ルジャンドル関数の次数l(エル)は、式(2)の境界条件を満たす。
[(dψn(θ))/dθ=0]θ=θ0 ・・・(2)
θ0は、曲率中心Cとダイアフラム200の縁とバックカバー400の縁とを通る線までの回転角度である。
Next, a specific position where the opening
ψn (θ) = C 1 P l (cos θ) (1)
θ is a rotation angle from a center line dx passing through the center of curvature C, the center DC of the
[(Dψn (θ)) / dθ = 0] θ = θ 0 (2)
θ 0 is a rotation angle to a line passing through the center of curvature C, the edge of the
上記式(1)および式(2)を満たすψn(θ)(すなわち、ψ1(θ)、ψ2(θ)、ψ3(θ)・・・)が抑圧対象の候補となる定在波である。このため、まず、設計者は、ψn(θ)の中から抑圧対象の定在波を決定する。次に、設計者は、決定した定在波の音圧の腹の位置をψn(θ)を計算することにより算出する。そして、設計者は、算出した抑圧対象の定在波の音圧の腹の位置に音響体44の開口端46を配置する。
Ψn (θ) (that is, ψ1 (θ), ψ2 (θ), ψ3 (θ)...) Satisfying the above equations (1) and (2) is a standing wave that is a candidate for suppression. Therefore, first, the designer determines a standing wave to be suppressed from ψn (θ). Next, the designer calculates the position of the antinode of the sound pressure of the determined standing wave by calculating ψn (θ). Then, the designer places the
図4において、θ0=55degの場合を例に、より詳細に説明する。θ0=55degの場合、式(2)を満たすルジャンドル関数の次数lは、小さい値から順に、l=3.52488、l=6.82665、l=10.1107である。これらのlは、小さい値から順に、定在波の次数n=1、n=2、n=3に対応する。すなわち、1次の定在波はψ1(θ)=C1P3.52488(cosθ)で表され、2次の定在波はψ2(θ)=C1P6.82665(cosθ)で表され、3次の定在波はψ3(θ)=C1P10.1107(cosθ)で表される。
In FIG. 4, the case of θ 0 = 55 deg will be described in detail as an example. In the case of θ 0 = 55 deg, the
図5は、θ0=55degの場合の1次の定在波ψ1(θ)=C1P3.52488(cosθ)の計算結果を例示する図である。図6は、θ0=55degの場合の2次の定在波ψ2(θ)=C1P6.82665(cosθ)の計算結果を例示する図である。図7は、θ0=55degの場合の3次の定在波ψ3(θ)=C1P10.1107(cosθ)の計算結果を例示する図である。図5〜図7では、C1=1として計算している。音圧の腹の位置が確認できれば良いからである。図5〜図7の各々の横軸は、θを弧度法で表したものである。図5〜図7の各々の原点は、ダイアフラム200の中心DCに対応する。図5〜図7の横軸の両端の値(約0.96および約−0.96)は、ダイアフラム200の上縁DUおよび下縁DDに対応する。55degおよび−55degを弧度法で表すと約0.96radおよび約−0.96radだからである。
FIG. 5 is a diagram illustrating a calculation result of the first-order standing wave ψ1 (θ) = C 1 P 3.52488 (cos θ) when θ 0 = 55 deg. FIG. 6 is a diagram illustrating a calculation result of the secondary standing wave ψ2 (θ) = C 1 P 6.82665 (cos θ) in the case of θ 0 = 55 deg. FIG. 7 is a diagram illustrating a calculation result of the third-order standing wave ψ3 (θ) = C 1 P 10.1107 (cos θ) when θ 0 = 55 deg. In FIG. 5 to FIG. 7, calculation is performed with C 1 = 1. This is because it is only necessary to confirm the position of the sound pressure belly. Each of the horizontal axes of FIGS. 5 to 7 represents θ by the arc method. Each of the origins in FIGS. 5 to 7 corresponds to the center DC of the
図5に示す例では、θ=0radに大きなピークが現れている。このピークの位置、すなわち、ダイアフラムの中心DCの位置が1次の定在波ψ1(θ)の音圧の腹の位置となる。そして、バックカバー400におけるダイアフラム200の中心DCに対向する位置、すなわちバックカバー400の中心BCも1次の定在波の音圧の腹の位置となる。このため、設計者は、1次の定在波ψ1(θ)=C1P3.52488(cosθ)を抑圧対象の定在波に決定した場合、バックカバー400の中心BCにおいて音響体44の開口端46を開口させれば良い。
In the example shown in FIG. 5, a large peak appears at θ = 0 rad. The position of this peak, that is, the position of the center DC of the diaphragm is the position of the antinode of the sound pressure of the primary standing wave ψ1 (θ). The position of the
図6に示す例では、θ=0radに大きなピークが現れ、θ=0.5rad付近とθ=−0.5rad付近に大きなディップが現れている。このピークおよびディップの位置が2次の定在波ψ2(θ)の音圧の腹の位置となる。すなわち、ダイアフラム200の中心DCの位置と、ダイアフラム200の中心DCとダイアフラム200の上縁DUとの中間付近の位置と、ダイアフラム200の中心DCとダイアフラム200の下縁DDとの中間付近の位置とが2次の定在波ψ2(θ)の音圧の腹の位置となる。そして、バックカバー400におけるダイアフラム200のこれらの位置に対向する位置(具体的には、バックカバー400の上縁BUから下縁BDまでの円弧を約4等分する各位置)も2次の定在波の音圧の腹の位置となる。このため、設計者は、2次の定在波ψ2(θ)=C1P6.82665(cosθ)を抑圧対象の定在波に決定した場合、バックカバー400の上縁BUから下縁BDまでの円弧を約4等分する各位置の少なくともいずれかの位置において音響体44の開口端46を開口させれば良い。
In the example shown in FIG. 6, a large peak appears at θ = 0 rad, and a large dip appears near θ = 0.5 rad and θ = −0.5 rad. The position of the peak and dip is the position of the antinode of the sound pressure of the secondary standing wave ψ2 (θ). That is, the position of the center DC of the
図7に示す例では、θ=0radとθ=0.65rad付近とθ=−0.65rad付近に大きなピークが現れ、θ=0.35rad付近とθ=−0.35rad付近に大きなディップが現れている。このピークおよびディップの位置が3次の定在波ψ3(θ)の音圧の腹の位置となる。θ=0.35rad付近は、ダイアフラム200の中心DCと上縁DUとの間の円弧の長さの約1/3の長さ分だけダイアフラム200の中心DCから上縁DU方向へ移動した位置に対応する。θ=0.65rad付近は、ダイアフラム200の中心DCと上縁DCとの間の円弧の長さの約2/3の長さ分だけダイアフラム200の中心DCから上縁DUへ移動した位置に対応する。同様に、θ=−0.35rad付近は、ダイアフラム200の中心DCと下縁DDとの間の円弧の長さの約1/3の長さ分だけダイアフラム200の中心DCから下縁DD方向へ移動した位置に対応する。θ=−0.65rad付近は、ダイアフラム200の中心DCと下縁DDとの間の円弧の長さの約2/3の長さ分だけダイアフラム200の中心DCから下縁DD方向へ移動した位置に対応する。すなわち、ダイアフラム200の上縁DUから下縁DDまでの円弧を約6等分するこれらの位置が3次の定在波ψ3(θ)の音圧の腹の位置となる。そして、バックカバー400におけるダイアフラム200のこれらの位置に対向する位置(具体的には、バックカバー400の上縁BUから下縁BDまでの円弧を約6等分する各位置)も3次の定在波の音圧の腹の位置となる。このため、設計者は、3次の定在波ψ3(θ)=C1P10.1107(cosθ)を抑圧対象の定在波に決定した場合、バックカバー400の上縁BUから下縁BDまでの円弧を約6等分する各位置の少なくともいずれかの位置において音響体44の開口端46を開口させれば良い。
In the example shown in FIG. 7, large peaks appear near θ = 0 rad, θ = 0.65 rad, and θ = −0.65 rad, and large dips appear near θ = 0.35 rad and θ = −0.35 rad. ing. The position of the peak and dip is the position of the antinode of the sound pressure of the third-order standing wave ψ3 (θ). The vicinity of θ = 0.35 rad is a position moved from the center DC of the
図5〜図7に示すように、定在波の次数(1次、2次、3次・・・)が変わると、ダイアフラム200およびバックカバー400におけるそれらの頂点を通る円弧に沿って定在波の音圧の腹の位置および数が変わる。このため、ホーンスピーカ1では、1または複数の音響体44の開口端46をバックカバー40上においてバックカバー40の頂点とバックカバー40の縁とをつなぐ線(換言すると、バックカバー40の縦断面における頂点を通る円弧)に沿って開口させることで、1または複数の次数の定在波を低減させることができる。
As shown in FIGS. 5 to 7, when the order of the standing wave (first order, second order, third order,...) Changes, it stands along an arc passing through the vertices of the
また、図4ではダイアフラム200の断面を示していたが、ダイアフラム200は、中心線dxを回転軸とした回転体である。このため、図5〜図7に示す波形は、実際には、原点を通る縦軸を回転軸として回転させた波形となる。このことから、定在波の同一次数の腹は、中心線dxを中心とした円状に生じる。従って、ホーンスピーカ1では、1または複数の音響体44の開口端46をバックカバー40の頂点を通る中心軸bxに垂直な面とバックカバー40とが交差してなる円の円周に沿って開口させることで、同一次数の定在波を抑圧対象として低減させることができる。
4 shows a cross section of the
また、図5〜図7に示すように、θ=0radでは、1次〜3次の各々においてピークが現れている。このため、ダイアフラム200の中心DCおよびバックカバーの中心BCは、定在波の音圧の腹の位置に最もなりやすい位置である。このため、音響体44の開口端46をバックカバー40の頂点において開口させた場合、音響体44の開口端46をバックカバー40の他の位置において開口させた場合に比べ、バックキャビティ42の定在波の低減効果が最も高くなる。
As shown in FIGS. 5 to 7, when θ = 0 rad, a peak appears in each of the first to third orders. For this reason, the center DC of the
図4のモデルを考慮すれば、図1のホーンスピーカ1における抑圧対象の1次の定在波の音圧の腹の位置は、バックカバー40の頂点の位置となる。このため、ホーンスピーカ1では、音響管44aの開口端46をバックカバー40の頂点において開口させた。また、ホーンスピーカ1における抑圧対象の2次の定在波の音圧の腹の位置は、バックカバー40の頂点の位置と、バックカバー40の頂点とバックカバー40におけるエッジ24の固定されている部分との中間付近の位置とになる。このため、ホーンスピーカ1では、音響体44bの開口端46をバックカバー40の頂点とバックカバー40におけるエッジ24の固定されている部分との中間付近の位置において開口させれば良い。
Considering the model of FIG. 4, the antinode position of the sound wave of the primary standing wave to be suppressed in the
以上のように、本実施形態によるコンプレッションドライバ5を含むホーンスピーカ1によれば、簡単な構成により、バックキャビティに発生する音の定在波を低減することができる。ホーンスピーカ1では、バックキャビティ42の定在波が低減されるため、定在波の影響により生じるダイアフラムの分割振動が抑制される。このため、ホーンスピーカ1では、音質劣化を防止することができる。また、ホーンスピーカ1では、ホーンスピーカ1の周波数特性におけるバックキャビティ42の定在波の周波数のピークやディップのみを抑えることができる。このため、ホーンスピーカ1の周波数特性が悪化することはない。
As described above, the
なお、ホーンスピーカ1では、バックキャビティ42の1次および2次の定在波を抑圧対象としていた。しかし、抑圧対象の定在波は1次および2次の定在波に限られない。他の次数の定在波を抑圧対象とした場合においても本実施形態のホーンスピーカ1と同様に、条件1および条件2を満たすように音響体44を設ければ良い。
In the
<第2実施形態>
図8は、この発明の第2実施形態によるコンプレッションドライバ5Aを含むホーンスピーカ1Aの構成を示す縦断面図である。図9は、同ホーンスピーカ1AのA方向から見た背面図である。本実施形態によるホーンスピーカ1Aは、コンプレッションドライバ5に代えてコンプレッションドライバ5Aを有する点において第1実施形態によるホーンスピーカ1と異なる。本実施形態によるコンプレッションドライバ5Aは、音響体44bに代えて音響体44Ab1〜44Ab4および44Ac1〜44Ac4を有する点において第1実施形態によるコンプレッションドライバ5と異なる。本実施形態の音響体44a、44Ab1〜44Ab4および44Ac1〜44Ac4を区別しない場合は、音響体44Aと表記する。
Second Embodiment
FIG. 8 is a longitudinal sectional view showing a configuration of a
音響体44Ab1〜44Ab4および44Ac1〜44Ac4は、音響体44aと同様に、一端が開口し他端が閉口する中空の管体である。音響体44Ab1〜44Ab4および44Ac1〜44Ac4は、音響体44aと同様に、それらの各開口端46がバックカバー40に固定されている。
Similarly to the
ホーンスピーカ1Aでは、第1実施形態のホーンスピーカ1と同様に、バックカバー40の中心軸bxに垂直な面とバックカバー40とが交差してなる円の円周の位置においてバックキャビティ42の定在波の音圧が腹となる。ホーンスピーカ1Aは、この円の円周の一部分の位置に音響体44Ab1〜44Ab4および44Ac1〜44Ac4の各開口端46を分散配置したものである。具体的には、音響体44Ab1〜44Ab4の各開口端46は、バックカバー40の頂点から当該各音響体44Ab1〜44Ab4の開口端46までの距離が同じになるようにして分散して配置されている。同様に、音響体44Ac1〜44Ac4の各開口端46は、バックカバー40の頂点から当該各音響体44Ac1〜44Ac4の開口端46までの距離が同じになるようにして分散して配置されている。また、音響体44Ab1〜44Ab4は、各々の間隔がバックカバーの中心軸bxの周りに等間隔になるように配置されており、音響体44Ac1〜44Ac4は、各々の間隔がバックカバー40の中心軸bxの周りに等間隔になるように配置されている。
In the
このように、本実施形態のホーンスピーカ1Aは、音圧の腹の位置の一部分において音響体44Aの開口端46を開口させた点を除いて第1実施形態のホーンスピーカ1と同様であるため、第1実施形態と同様に条件1および条件2を満たす。従って、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
As described above, the
<第3実施形態>
図10は、この発明の第3実施形態によるコンプレッションドライバ5Bを含むホーンスピーカ1Bの構成を示す縦断面図である。本実施形態によるホーンスピーカ1Bは、コンプレッションドライバ5Aに代えてコンプレッションドライバ5Bを有する点において第2実施形態によるホーンスピーカ1Aと異なる。本実施形態によるコンプレッションドライバ5Aは、音響体44Ab1〜44Ab4および44Ac1〜44Ac4に代えて音響体44Bb1〜44Bb4および44Bc1〜44Bc4(図10では、44Bb1、44Bb2、44Bc1、44Bc3のみを表示)を有する点において第2実施形態によるコンプレッションドライバ5Aと異なる。本実施形態の音響体44a、44Bb1〜44Bb4および44Bc1〜44Bc4を区別しない場合、音響体44Bと表記する。上記第2実施形態の音響体44Aは、バックカバー40の中心軸bxに平行な姿勢でバックカバー40に固定されていた。しかし、本実施形態の音響体44Bは、バックカバー40に垂直な姿勢でバックカバー40に固定されている。より詳細に説明すると、本実施形態の音響体44Bは、音響体44Bの開口端46から閉口端47へ向かう線とダイアフラム20の法線とが平行になる姿勢でバックカバー40に固定されている。
<Third Embodiment>
FIG. 10 is a longitudinal sectional view showing a configuration of a
本実施形態のホーンスピーカ1Bは、バックカバー40に固定される音響体44の姿勢が異なる点を除いて第2実施形態のホーンスピーカ1Aと同様であるため、第2実施形態と同様に、第1実施形態において示した条件1および条件2を満たす。従って、本実施形態においても、第2実施形態と同様の効果が得られる。
The
また、ダイアフラム20によって生じる音波は、放射状に広がる。ホーンスピーカ1Bでは、開口端46から閉口端47へ向かう線とダイアフラム20の法線とが平行になっているため、ダイアフラム20から放射された音波をバックキャビティ42および開口端46を介して閉口端47へ効率良く伝えることができる。このため、ホーンスピーカ1Bでは、開口端46から閉口端47へ向かう線とダイアフラム20の法線とが平行になっていないものに比べ、バックキャビティ42の定在波をより効率良く確実に低減することができる。
Moreover, the sound wave generated by the
<他の実施形態>
以上、この発明の各実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
<Other embodiments>
As mentioned above, although each embodiment of this invention was described, other embodiment can be considered to this invention. For example:
(1)上記各実施形態では、ダイアフラム20を覆うバックカバー40がドーム状であった。しかし、バックカバー40の形状は、ドーム状に限られない。
(1) In each of the above embodiments, the
(2)上記第1実施形態におけるモデルでは、円弧形状のダイアフラム200と、当該ダイアフラム200と同心の円弧形状のバックカバー400とに挟まれた空間をバックキャビティ420として、そのバックキャビティ420の定在波の音圧の腹の位置を算出していた。しかし、バックキャビティの形状がこのような形状以外であっても、当該バックキャビティの定在波の音圧の腹の位置を算出することが可能である。このため、設計者は、バックキャビティの形状に応じて定在波の音圧の腹の位置を算出して、音響体の開口端の位置を決定するのが好ましい。
(2) In the model in the first embodiment, the space between the arc-shaped
(3)上記第2および第3実施形態では、複数の音響体44Aおよび44Bの開口端46の各々の間隔がバックカバー40の中心軸bxの周りに等間隔になっていた。しかし、複数の音響体の各開口端は、規則正しく分散配置されていなくても良い。
(3) In the second and third embodiments, the intervals between the open ends 46 of the plurality of acoustic bodies 44 </ b> A and 44 </ b> B are equally spaced around the central axis bx of the
(4)上記各実施形態の音響体44〜44Bは、第1実施形態において示した条件1および条件2の両方を満たしていた。音響体44〜44Bが条件1および条件2の両方を満たしていれば、バックキャビティ42の抑圧対象の定在波を効率良く確実に低減することができる。しかし、音響体は、条件1および条件2のいずれか一方のみを満たしていても良いし、条件1および条件2の両方を満たしていなくても良い。少なくとも、内包する空間をバックキャビティに連通させる開口端を有する音響体がバックカバーに固定されていれば、バックキャビティの定在波を低減することができる。バックキャビティから音響体内に音波が伝わり、音響体内を伝わってバックキャビティに戻ってきた音波とバックキャビティの定在波とが重ねわされてバックキャビティの定在波が緩和されることに変わりはないからである。
(4) The acoustic bodies 44 to 44B of the above embodiments satisfy both the
(5)上記各実施形態は、コンプレッションドライバ5〜5Bを含むホーンスピーカ1〜1Bであった。しかし、この発明の実施の形態は、ホーンスピーカに限られない。少なくとも、コンプレッションドライバ5〜5Bを含むものであれば良い。この発明の特徴は、コンプレッションドライバ5〜5Bにあるからである。 (5) Each said embodiment was the horn speakers 1-1B containing the compression drivers 5-5B. However, the embodiment of the present invention is not limited to a horn speaker. What is necessary is just to include at least the compression drivers 5 to 5B. This is because the compression drivers 5 to 5B are characterized by the present invention.
1,1A,1B…ホーンスピーカ、5,5A,5B…コンプレッションドライバ、10…ホーン、12…スロート部、20…ダイアフラム、22…ボイスコイルボビン、24…エッジ、30…筐体、31…バックプレート、32…マグネット、33…ポールピース、34…空隙、35…フェイズプラグ、36…スリット、37…導音孔、40…バックカバー、42…バックキャビティ、44,44a,44b,44Ab1,44Ab2,44Ab3,44Ab4,44Ac1,44Ac2,44Ac3,44Ac4…音響体、46…開口端、47…閉口端、ax,bx,cx…中心軸。
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記ダイアフラムの振動により発生した音を外部空間に案内するフェイズプラグと、
前記ダイアフラムの前記フェイズプラグに対向する面に対して反対の面側を間隔を開けて覆うバックカバーと、
空間を内包し、閉口端と、当該空間を前記バックカバーと前記ダイアフラムに囲まれたバックキャビティに連通させる開口端とを有し、前記バックカバーに固定された音響体と、
を具備することを特徴とするコンプレッションドライバ。 Diaphragm,
A phase plug for guiding the sound generated by the vibration of the diaphragm to an external space;
A back cover that covers a surface opposite to the surface of the diaphragm facing the phase plug with a gap therebetween;
An acoustic body containing a space, having a closed end, and an open end communicating the space with a back cavity surrounded by the back cover and the diaphragm, and fixed to the back cover;
A compression driver characterized by comprising:
前記バックカバー上において前記中心軸の周りに沿って1または複数の前記音響体の前記開口端を開口させたことを特徴とする請求項1または2に記載のコンプレッションドライバ。 The back cover is a rotating body having a central axis as a rotation axis,
The compression driver according to claim 1 or 2, wherein the opening end of one or a plurality of the acoustic bodies is opened along the central axis on the back cover.
前記バックカバー上において前記頂点と前記バックカバーの縁とをつなぐ線に沿って1または複数の前記音響体の前記開口端を開口させたことを特徴とする請求項1または2に記載のコンプレッションドライバ。 The back cover is a rotating body whose center axis is a rotation axis, and has a vertex that intersects the center axis.
The compression driver according to claim 1 or 2, wherein the opening end of one or more of the acoustic bodies is opened along a line connecting the apex and an edge of the back cover on the back cover. .
両端が開口する中空の管体を有し、内包する空間に前記ダイアフラムの振動により発生した音が前記フェイズプラグを介して案内されるホーンと、
を具備することを特徴とするホーンスピーカ。 A compression driver according to any one of claims 1 to 5;
A horn that has a hollow tube that is open at both ends, and a sound that is generated by vibration of the diaphragm is guided through the phase plug in an enclosing space;
A horn speaker characterized by comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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-
2014
- 2014-10-14 JP JP2014209630A patent/JP2016082313A/en active Pending
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