JP2016075635A - 形状測定装置 - Google Patents

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央樹 金指
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Abstract

【課題】 門型の形状測定装置において、ケーブル案内部の移動変形による抵抗力により、測定におけるZ方向の誤差が大きくなってしまうという課題があった。
【解決手段】 水平な一方向に懸架されたガイド(105)と、ガイドに沿って移動可能に、かつ前記ガイドの周囲を覆うように設けられたプローブ支持手段と、前記プローブ支持手段における前記一方向に沿った前記ガイドの第一の側面に支持されたプローブと、前記プローブ支持手段における前記第一の側面と対向する第二の側面に対して、前記水平な一方向を含む平面にそって弧状に湾曲して収めた帯状のケーブル案内部(130)と、
を備えた三次元測定機を提供する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、レンズに代表される精密な形状測定を要する被測定物の三次元形状を測定する形状測定装置に関する。
一般に光学素子、とくに非球面レンズの表面形状を測定するときには、接触又は非接触のプローブをレンズ表面に倣い移動させ、その移動軌跡を計測することによって表面形状を測定する形状測定装置が知られている。また、一般的に形状測定装置は、プローブを被測定物であるワーク表面に対して移動させる第一の軸と、プローブをワーク表面に対して接触あるいは離脱させる第二の軸、という少なくとも2軸を備えた門型のステージを備えている。
図6に特許文献1に開示されている形状測定装置を示す。定盤701の上にはY軸ガイド702が載置され、Y軸ガイド702とフレーム704が隣接している。Y軸ガイド702とフレーム704aの間に設けられた不図示のエアベアリングによってエアギャップが形成されることで、Y軸ガイド702とフレーム704aがスライド可能に構成されている。さらにフレーム704bに設けられたエアベアリング703も同じく定盤701とのあいだにエアギャップを形成しており、Y軸方向にフレーム704bがスライド可能に構成されている。このフレーム704aとフレーム704bにてX軸ガイド705の両端を保持している。Y軸ガイド702へ電力供給するためにケーブル案内部706が用いられている。X軸ガイド705にはX軸スライダー707が設けられている。X軸ガイド705の内部にはX軸ガイド内部空間708が設けられ、このX軸ガイド内部空間708にX軸スライダー707に電力供給するためのケーブル案内部709が載置されている。X軸スライダー707、Z軸スライダー710は、それぞれ設けられた軸にそって駆動可能に構成されている。このような構成のもと、X軸スライダーを走査することで、プローブ711をワークに倣い移動させて、ワークの形状を測定する。ケーブル案内部709は帯状の薄いプラスチックやスチール等で形成されていて、ケーブル案内部709の一端はX軸スライダーに固着され、他端は内部空間に架け渡されたX軸ガイドに固着され、X軸スライダーの動きに応じて弾性変形する。一般には、ケーブル案内部709自身が有する弾性によって、X軸スライダーの移動時に抵抗となり、偏心荷重となってしまうことがある。この偏心荷重はX軸スライダーに対してこじれ(モーメント力)をおよぼし、X軸スライダーの安定的な移動に悪影響を与え、計測誤差を生じさせる原因となる。高い測定精度が求められる形状測定装置ほどその影響が大きくなる。
特開平7−159151
しかしながら、帯状のケーブル案内部は変形に伴って抵抗(弾性による力学的抵抗)が大きく変動する。また、湾曲したケーブルは、湾曲の程度に応じて自身の湾曲を解消する方向に反力が生じる。そのため、特許文献1記載の形状測定装置においては、例えばX軸スライダー707がX軸ガイドの端部に居る場合とX軸ガイドの中央部に居る場合とで、反力によるX軸スライダーのZ方向の変形の程度に差異が生じる。結果的に形状測定データの信頼性が低下するという問題があった。
上記目的を達成するために
水平な一方向に懸架されたガイドと、前記ガイドに沿って移動可能に設けられたスライダーと、前記スライダーに設けられたプローブ支持手段と、前記プローブ支持手段を介して支持されたプローブと、前記プローブの位置を測定する計測部とを備え、
前記プローブ支持手段に支持されたプローブの長手方向と交差する方向であって、前記水平な一方向を含む水平面にそって弧状に湾曲して収めた帯状のケーブル案内部を有することを特徴とする形状測定装置を提供する。
本発明を実施した形状測定装置は以下のような効果を有する。ケーブル案内部が第一の側面と対向する第二の側面に対して、前記水平な一方向を含む水平面にそって弧状に湾曲して収められているので、ケーブルの抵抗力によるこじれ(モーメント力)を抑制し、測定駆動におけるZ方向の誤差が小さくすることが可能である。
本発明を実施した形状測定装置の構成を占める斜視図である。 本発明を実施した図1の形状測定装置の後方からの斜視図である。 本発明を実施した図1の形状測定装置の側面図である。 本発明を実施した形状測定装置における表面形状を求めるプログラムのシーケンスを示す図である。 本発明のケーブル案内部の変形に伴う抵抗力の変化を示す図である。 特許文献1に記載の従来例の三次元測定装置を示した図である。
まず、ケーブル案内部の移動に伴う変形によって生じる抵抗力の変化について図5を参照して以下説明する。図5(a)は帯状のケーブル案内部を用いて、電気ケーブル11本、エアチューブ5本を案内して、一定速度にて一定の距離を駆動した際のケーブル案内部の抵抗力の変化を示したグラフである。使用したケーブルは、動力用およびスケールヘッド用に動力用ケーブル(NARVCTF−0.5−4Φ7.2 ミスミ3本)、スケールヘッド用ケーブル(CE20−12T01 マグネスケール4本)を利用した。また、センサ用に、センサ用ケーブル(RMFEV−SB0.2/5PΦ6.9大電1本)センサ用ケーブル(SS300RSB−24−5PΦ7.4 ミスミ3本)、を利用した。使用したエアチューブはエア配管(U6−B−100Φ6 コガネイ2本)、エア配管(U4−B−100 Φ4 コガネイ3本)である。
ケーブル案内部は、電気ケーブルとエアチューブを同方向でかつ横一列に帯状の湾曲可能なステンレス製のスチールベルトであるケーブル案内手段501に対して並置し、不図示の帯どめで固定して帯状に形成されている。スチールベルトは80mm×528.5mの寸法で、厚み0.3mmであり、材質はSUS304−CP(JIS規格)を使用した。
また固定ベース506に対してシャフト505が固定されており、スライダー504がX軸方向に可動である。スライダー504には2軸力センサー503が固定されており、2軸力センサー503が帯状のケーブル案内手段501の一端に固定され、ケーブル案内手段の一端からスライダーに加わる力のY方向成分とZ方向成分とをそれぞれ検出可能に構成されている。帯状のケーブル案内手段501はケーブル類502を案内しており、スライダー504が移動するのに伴ってケーブル類502と一緒に変形する。帯状のケーブル案内手段501の他端は固定ベース506上に固定されている。
図5(a)に示したグラフの横軸は経過時間(sec)、縦軸は力(N)である。図5(b)は抵抗力測定時の実験系を示している。時刻t=0のときスライダー504はシャフトのX方向の図5(b)における図中の右端部に位置し、時間の経過とともに一定の速度で図中左へと動く。スライダー504の移動にともなってステンレス製の帯状のケーブル案内手段501とケーブル類502からなるケーブル案内部は湾曲し、湾曲に伴って2軸力センサー503に力が加わる。
図5(a)のグラフに示した抵抗力おけるY方向、Z方向は、図5(b)のY方向、Z方向と対応している。初期位置に対応する時刻t=0(sec)には2軸力センサー503はY方向Z方向ともにフリーに近い状態であり抵抗力の検出値はほぼ0(N)であった。時間の経過とともにスライダー504が移動するとケーブル案内部は湾曲が生じ、スライダー504の変位に対して抵抗力が発生した。抵抗力は経過時間とともに上昇し、すなわちスライダーが図中の左手へ位置するほど増大した。
一方で、スライダー504をある時刻からUターンさせたところ、徐々に抵抗力は減少し、スライダー504が右端に到着すると2軸力センサー503に加わった力は再びほぼ0(N)となった。
このような、2軸力センサー503に加わった抵抗力の検出を図5(b)で示したようなY方向、Z方向に対して行った。
図5(a)のグラフによれば、ケーブル案内部の抵抗力の変動が大きい方向は図5(b)におけるY方向である。
このことから示唆されることは、上述の特許文献1記載の構成では、ケーブル案内部からX軸スライダーに加わった力によってX軸スライダーが変形し、結局Z軸スライダーに支持されたプローブのZ方向の位置が変化してしまうおそれがあることである。プローブのZ方向の位置は、形状計測データの信頼性に大きな影響を与える。
一方でZ方向に対する抵抗力はY軸方向と比べて小さかった。また、上述の力計測を繰り返したところ、Z方向に対する抵抗力の再現性に比べ、Y方向に対する抵抗力の再現性は良かった。
以上の点を踏まえて、本発明における一実施例を以下に説明する。
本発明による形状測定装置のひとつの実施例について、図を参照して説明する。
図1は本実施例の形状測定装置の構成を示す斜視図であり、図2はその形状測定装置の背面からの斜視図、図3は本発明を実施した三次元測定装置の側面図である。
図1、図2及び図3において、100は形状測定装置、101は定盤、103は形状測定装置の本体に振動を伝えない役割を持つ除振台、102は本体の全体を支える架台である。104はフレームで図中では左右に1柱ずつあり、105は2つのフレーム104に端部をそれぞれ支持され、懸架されたX軸ステージガイドである。104のフレームは一対あり、定盤101の上に設置されX軸ステージガイド105を支持している。106はZ軸ステージガイド、107はZ軸ステージスライダ、108は接触式プローブである。121はX軸ステージスライダである。X軸ステージスライダ121はZ軸ステージガイド106を搭載し、X軸ステージガイド105に搭載されていてX軸方向に電気制御によって移動が可能である。Z軸ステージスライダ107はZ軸ステージガイド106に搭載されていてZ軸方向に移動が可能である。
すなわち水平な一方向に沿ったガイド(X軸ステージガイド)の第一の側面にスライダーが設けられ、そのスライダーに対して前記プローブ支持手段を介して支持されたプローブが設けられている。
X軸ステージガイド105には図示していない駆動モータ、たとえばシャフトモーターなどにてX軸ステージスライダ121をX軸方向に移動させる機構が搭載されている。Z軸ステージガイド106には図中の上下方向、すなわちZ軸方向にZ軸ステージスライダ107を駆動する図示していない駆動モータ、たとえばリニアモーターなどが搭載されている。Z軸ステージスライダ107のZ軸方向位置を計測する図示していないスケールが組み込まれている。また以下に示すように更に、プローブの位置を測定する計測部が設けられている。114は第一のX軸スケール、113は第一のX軸スケールを支えるスケールフレームである。113のX軸スケールフレームは、装置定盤101の上に設置され第一のX軸スケール114を支持している。
第一のX軸スケール114及び第一のX軸スケールを支えるスケールフレーム113はX軸ステージガイド105の下方に配置されている。
116は第二のX軸スケール、115は第二のX軸スケールを支えるスケールフレームである。115のX軸スケールフレームは、装置定盤101の上に設置され第二のX軸スケール116を支持している。
第二のX軸スケール116及び第二のX軸スケールを支えるスケールフレーム115はX軸ステージガイド105の下方に配置されている。
117は第一のX軸スケールの位置を計測するための第一のスケールヘッド、118は第一のX軸スケールヘッド117を支える第一のX軸スケールヘッドフレームである。118の第一のX軸スケールヘッドフレームは、X軸ステージスライダ121の下部に設置され、第一のX軸スケールヘッド117を支持している。
119は第二のX軸スケールの位置を計測するための第二のスケールヘッド、120は第二のX軸スケールヘッド119を支える第二のX軸スケールヘッドフレームである。120の第二のX軸スケールヘッドフレームは、X軸ステージスライダ121の下部に設置され、第二のX軸スケールヘッド119を支持している。
なお、本実施例ではスケールとスケールヘッドを2対設けた構成を示したが、もちろん1対でも良く使用者の所望の構成を採用することができる。
図3に、プローブを含む位置におけるY−Z平面での形状測定装置の断面図を示した。
このとき、X軸ステージガイド105、第一のX軸スケール114並びに第二のX軸スケール116及び装置定盤101は、正面から見た図3に示す様な位置に配置する。すなわち、X軸ステージガイド105、第一のX軸スケール114並びに第二のX軸スケール116及び装置定盤101の中心線を概略そろえた位置に配置する。
また、第一のX軸スケール114はX軸ステージガイド105に対してY方向における概略中心直下に設置する。
X軸ステージガイド105とX軸ステージスライダ121、及びZ軸ステージガイド106とZ軸ステージスライダ107のガイドはリニアタイプのエアベアリングで構成されている。X軸ステージスライダ121には多孔質パットが配置され、X軸ステージガイド105とX軸ステージスライダ121は全拘束タイプのエアベアリングとして構成されている。この場合の全拘束タイプとは、ガイドに沿って移動可能に、かつガイドの周囲を覆う構成を指している。
本実施例のX軸スライダー121は、駆動方向の2面が抜けた箱型形状をとっている。
さらに、以下に示すようにプローブ支持手段としてのZ軸ステージスライダにおける一方向(X軸ステージガイド105の長手方向)に沿ったガイドとしてX軸ステージガイド105の第一の側面に支持されたプローブが設けられている。
また、プローブ支持手段における第一の側面と対向する第二の側面に対して、水平かつ前述の一方向を含む平面にそって弧状に湾曲して収めた帯状のケーブル案内部を備えている点が本実施例の特徴である。
図1、図2、図3に示した108が接触式プローブ、109が被測定物である。
接触式プローブ108は接触子が板バネで接触式プローブ108に連結されており、被測定物109の表面に接触したときに板バネのたわみ量で被接触物109に対する接触子の接触圧を調節することができる。使用者の希望により光学式の非接触プローブを採用してもかまわない。
このとき、Z軸ステージスライダ107がストロークの中心位置に来たとき、接触式プローブ108の先端部と第一のX軸スケール114並びに第二のX軸スケール116のZ方向の位置を概略同じに設置されている。
接触式プローブは先端部と一体的に形成されたシャフト状の接触子と、筐体を備えており筐体に対して接触子は板バネで支持されている。加えて、接触式プローブ108の筐体に対する接触子位置を計測する図示していない変位センサーが搭載されている。
接触式プローブ108の先端部を被測定物109に接触させて変位センサーの変位量が一定値を指示するようにZ軸ステージ107のZ軸位置を制御することで板バネのたわみ量を一定にすることが可能となる。これによって、被測定物109に対する接触子の接触圧を一定に制御することができる。
被測定物109を傾けることができる2軸のティルトステージ110で、互いに概略直交方向にティルトできる。XYステージ111は被測定物109及びティルトステージ110を互いに概略直交方向に平行移動させることができる。θ回転ステージ112はXYステージ111及びティルトステージ110及び被測定物109を、割り出し又は回転移動させることができる。
電装ラック122は、本体の駆動系、すなわちX軸ステージガイド105に搭載されたX軸ステージスライダ121及びZ軸ステージガイド106に搭載されたZ軸ステージスライダ107を駆動させるためのドライバーを搭載している。さらに電装ラック122には2軸のティルトステージ110、XYステージ111及びθ回転ステージ112を駆動させるためのドライバーも搭載している。
さらに電装ラック122は第一のX軸スケール位置を読みとる第一のX軸スケールヘッド117からのデータ及び、第二のXスケール位置を読みとる第二のスケールヘッド119からのデータを取り込むボードを搭載している。また、Z軸ステージガイド106に組み込まれた図示していないスケールからのデータを取り込むボードも搭載している。また電装ラック122は接触子に搭載している図示していない変位センサーからのデータを取り込むボードも搭載している。
131はケーブルとエアチューブの束である。ケーブルはX軸スライダー上から図示しない経路にて、さらに、X軸スケールヘッド117、119、図示しないXZ軸の駆動手段、図示しないZ軸スケールヘッド、図示しない変位センサーに接続されている。ケーブルの反対側の接続先は電装ラック122内のドライバーやボードである。エアチューブはX軸スライダー上から、X軸Z軸の多孔質エアパッドに接続されている。エアチューブの反対側の図示しないコンプレッサー等に接続されている。
ケーブル案内部130は、帯状の金属薄板(例えばステンレス製)ないしは樹脂薄板でできており、ケーブルとエアチューブの束131が不図示の保持具で固定されており、X軸ステージスライダの変位に伴ってケーブルとエアチューブの束を案内している。132はケーブル案内部フレームであり、ケーブル案内部130はケーブル案内部フレーム132により支持され、X軸スライダー121においてZ軸ステージガイド106が載置されている面と反対側の面に接続されている。またケーブル案内部フレーム132のケーブル案内部130が接続されている面はX軸スライダー121のケーブル案内部130が接続されている面と概略平行である。
ケーブルはフレキケーブルであってももちろんよい。上述の構成のもと、水平な一方向に懸架されたガイド、ガイドに沿って移動可能に設けられたスライダー、プローブ支持手段、プローブ支持手段を介して支持されたプローブ、プローブの位置を測定する計測部とを備えた形状測定装置が構成されている。この形状測定装置は、プローブ支持手段に支持されたプローブの長手方向と交差する方向であって、水平な一方向を含む平面にそって弧状に湾曲して収めた帯状のケーブル案内部を備えている。制御用コンピュータ123はX軸ステージガイド105に搭載されたX軸ステージスライダ121及びZ軸ステージスライダ107の移動位置等を電装ラック122に搭載の各ドライバーに指令するプログラムを搭載している。また、ティルトステージ110、XYステージ111及びθ回転ステージ112の移動位置等を電装ラック122に搭載の各ドライバーに指令するプログラムも搭載している。図1では制御用コンピュータは独立して示しているが電装ラック122に組み込むことも可能である。また、制御用コンピュータ123は電装ラック122のデータ取り込みボードから各スケールや変位センサーのデータを取り込むプログラムも搭載している。
データ処理用コンピュータ124はマンマシンインターフェイスの機能も備えている。データ処理用コンピュータ124は測定条件パラメータなどを管理する。管理する測定条件として、測定範囲、測定回数、測定速度、測定種類、被測定物の設計値形状などがある。これらのパラメータを処理して測定手順データとし、測定パラメータと共に制御用コンピュータ123に送る測定プログラムを搭載している。また、データ処理用コンピュータ124は各スケールのデータ及び変位センサーのデータを制御用コンピュータ123から取り込むデータ取り込みプログラムを搭載している。
データ処理用コンピュータ124は取り込んだ各スケールデータ及び変位センサーデータから被測定物109の表面形状を算出する形状データ算出プログラムを搭載している。また、データ処理用コンピュータ124は算出した被測定物109の形状データと被測定物109の設計値形状から被測定物109の設計値からの誤差を算出する誤差算出プログラムを搭載している。また、データ処理用コンピュータ124は算出した被測定物109の形状データから、被測定物109が装置の原点及び座標、或いは任意原点及び座標に対して置かれている三次元位置を算出する形状位置算出プログラムを搭載している。
図1ではデータ処理用コンピュータ124は制御コンピュータ123と別に図示しているがデータ処理用コンピュータ124と制御用コンピュータ123は共用することも可能である。さらに電装ラック122に搭載することも可能である。
図4は本発明の形状測定装置を用いてワークの表面の形状測定を実現するシーケンスである。図4のシーケンスは図1に描かれているデータ処理用コンピュータ124において、プログラムとして組み込まれている。図4を参照して、以下三次元形状を測定する手順について説明する。
まず工程401にて、被測定物109の設計ファイルや装置本体のパラメータファイルなどの設定データを読み込むデータ読込処理がデータ処理用コンピュータ124において行われる。この時、被測定物109の設計データや測定範囲、プローブの移動速度などのデータを読込む。続く工程402は移動データ出力処理である。工程402ではX軸ステージガイド105に搭載したX軸ステージスライダ121と、Z軸ステージガイド106に搭載したZ軸ステージスライダ107の移動データをデータ処理用コンピュータ124から制御コンピュータ123へ出力する。次の工程403では制御コンピュータ123は電装ラック122のZ軸ドライバーに指令し、Z軸ステージスライダ107を原点に移動させるZ軸原点出し駆動処理が行われる。工程404では、制御コンピュータ123から電装ラック122のX軸ドライバーへと伝達される指令に基づき、X軸ステージスライダ121をX軸方向の測定開始位置に移動させる測定開始位置へX軸移動処理が行われる。ここまでの準備が行われた後に実際の測定工程が開始される。工程405では、制御用コンピュータ123はZ軸ステージスライダ107を駆動するZ軸ドライバーに下降を指令することで被測定物タッチダウンが実行される。この工程にて、Z軸ステージスライダ107をZ軸方向に駆動し、プローブを被測定物109の表面に接触するまで移動させる。接触の際には被測定物109の表面に接触式プローブ108を一定の圧力となるように接触させる。
そして工程406では、制御コンピュータ123からの指令に基づいて、X軸ステージスライダ121は、指定された測定条件(圧力やプローブの移動速度など)で、測定終了位置に向けてX軸方向に移動する。この工程が上述した倣い走査に相当する。倣い走査が行われている最中は被測定物109に対する接触子の圧力が略一定となるようにZ軸ステージガイドに対するZ軸ステージ107の位置が制御される。
同時に、X軸スケールヘッドからX軸スケールの位置のデータを、Z軸スケールヘッドからZ軸スケールの位置のデータを、所望のサンプリングレートで取得される。
このとき、第二のX軸スケール116に対するX軸ステージスライダ121の位置データを第二のX軸スケールヘッド119から読み込んでもよい。
先に示した様に、第一のX軸スケール114並びに第二のX軸スケール116と接触式プローブ108とのZ方向高さがほぼ同じ揃えてあるとよい。そのような構成をとることによって、X軸ステージガイド105を移動するX軸ステージスライダ121の走りに誤差が有ってもアッベ誤差の少ない位置計測が可能となる。
倣い走査の工程が終了すると、制御コンピュータ123の指令に基づき工程407にてZ軸ステージスライダ107を上昇させるZ軸上昇処理がおこなわれる。
工程408は取得したデータを転送するデータ転送処理である。第一のX軸スケール114に対するX軸ステージスライダ121の位置を読みとり第一のX軸スケールヘッド117からのデータを制御コンピュータ123を通してデータ処理用コンピュータ124に取り込む。またこの工程では、第二のX軸スケール116に対するX軸ステージスライダ121の位置を読みとり第二のX軸スケールヘッド119からのデータを制御コンピュータ123を通してデータ処理用コンピュータ124に取り込む。また、図示していないZ軸スケールからのデータ、及び変位センサー等から取り込んだデータを制御コンピュータ123を通してデータ処理用コンピュータ124に取り込む処理を行う。もちろんこのデータ転送工程は、倣い走査の工程と並列に行われても良い。
続く工程409では、データ転送処理408の工程で取り込んだ被測定物109の表面形状測定データに対して、あらかじめ測定したシステムエラーを補正する処理である。
ここでシステムエラーとは測定中に生じた計測誤差ではなく、使用した形状測定装置に起因する固有の誤差のことである。
システムエラーとして、たとえばX軸ステージガイド105に対するX軸ステージスライダ121の走りとZ軸ステージガイド106に対するZ軸ステージスライダ107の直交度誤差がある。また、X軸ステージガイド105に対するX軸ステージスライダ121のZ方向走り誤差、同様にZ軸ステージガイド106に対するZ軸ステージスライダ107のX方向走り誤差などがある。また、接触式プローブ108の先端球の真円度誤差などがある。これらの誤差は工程401からの一連の形状測定を実施する前に、あらかじめ測定しデータ処理用コンピュータ124に記憶しておく。ただし、補正の必要の無いと判断されたデータはシステムエラー補正処理を行わなくても良い。
続く工程410は、取得した被測定物109の表面形状測定データから被測定物109の正確な形状を求めるためのフィッティング計算処理である。
被測定物109の表面形状測定データと設計形状データを比較し、その差が最小になる被測定物の表面形状データを計算する。フィッティングの際のデータの移動値(フィッティング誤差)もあわせて計算する。この方法として一般的に最小二乗法がある。これは表面形状データを並行移動及び回転移動に関する座標変換式から最小二乗法を用いて表面形状測定データと表面形状設計データとの差の二乗和が最小となる表面形状データの平行移動位置及び回転移動位置を求める方法である。
工程411はフィッティング処理された被測定物109の表面形状測定データF´と被測定物109の設計形状データFから被測定物109の形状誤差を算出する形状誤差を算出する工程である。形状誤差とはΔF=F−F´で表現されるΔFのことである。ΔFの値がゼロに近いほど、被測定物109の形状は設計形状と近い。
工程412では結果表示処理が行われ、形状誤差算出処理である工程411で求めた被測定物109の形状F´あるいは形状誤差ΔFをモニタ等に表示する。また被測定物109の形状誤差ΔFから予め設定されている誤差の規格ΔFと比較して、良品か不良品かを表示してもよい。
図4に記載したシーケンスでは被測定物109の1方向における断面形状測定を実施した例であるが、このシーケンスをθ回転ステージ112を回転させて別の方位で計測を繰り返すことで複数の断面形状を測定することもできる。これによって被測定物109の面形状を測定及び評価することも可能である。
以上のシーケンスによって接触式プローブ108を被測定物109の表面に沿って適切に倣い走査させるとともに、接触式プローブ108の移動軌跡における座標データを取得することができる。この座標データは被測定物109の表面の形状に対応するデータとなっている。
以上のように、ケーブル案内部130はZ軸ステージガイド106の載置されている面と反対側の面(第二の側面)に接続され、前記水平な一方向を含む水平面にそって弧状に湾曲して収められている。そのため、X軸ステージスライダのZ方向への変形が抑制され、測定精度が向上する。図5(a)に示したグラフからもあきらかなように、ケーブル案内部は湾曲を解消する方向に強い抵抗力がはたらきそれと交差する方向には比較的抵抗力が低い。
したがって、X軸ステージのZ軸方向の誤差を小さくすることができる。さらに、抵抗力が大きい方向がX軸ガイドの中心に向かっているため、X軸ステージへのこじれ(モーメント力)の発生を抑えることも可能である。また、X軸ステージガイド105が熱や荷重等によって変形してもX軸ステージスライダ121のX軸方向位置を計測する第一のX軸スケール114並びに第二のX軸スケール116は変形を抑制した位置計測が可能となる。また、X軸ステージガイド105の走りにピッチング等の誤差があっても第一のX軸スケール114並びに第二のX軸スケール116によって、接触又は非接触プローブ108の位置をアッベ誤差無く、正しく測定することが可能となる。また、第一のX軸スケール114をX軸ステージガイド105の直下に配置することができるので第一のX軸スケールヘッド117を第一のX軸ステージスライダ121のもっとも近くに配置することができる。これによって第一のX軸スケールヘッド117の取り付け剛性が高まり、より正しい測定が可能となる。
従って、本発明を実施した図1〜図3に示す形状測定装置及び図4に示す三次元形状測定シーケンスによって、被測定物の非球面、球面等からなるレンズに代表される光学素子、またはそれに類する構造物の表面形状を正確に求めることが可能となる。
100 測定装置
101 定盤
102 除振台
104 フレーム
105 X軸ステージガイド
106 Z軸ステージガイド
107 Z軸ステージスライダ
108 接触式プローブ
109 被測定物
110 ティルトステージ
111 XYステージ
112 θ回転ステージ
113 第一のX軸スケールフレーム
114 第一のX軸スケール
117 第一のX軸スケールヘッド
118 第一のX軸スケールヘッドフレーム
121 X軸ステージスライダ
130 ケーブル案内部
131 ケーブル・エアチューブ
132 ケーブル案内部フレーム

Claims (5)

  1. 水平な一方向に懸架されたガイドと、前記ガイドに沿って移動可能に設けられたスライダーと、前記スライダーに設けられたプローブ支持手段と、前記プローブ支持手段を介して支持されたプローブと、前記プローブの位置を測定する計測部とを備え、
    前記プローブ支持手段に支持されたプローブの長手方向と交差する方向であって、前記水平な一方向を含む水平面にそって弧状に湾曲して収めた帯状のケーブル案内部を有することを特徴とする形状測定装置。
  2. 前記帯状のケーブル案内部は、電気ケーブルとエアチューブを同方向にスチールベルトに対して並置して帯状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の形状測定装置。
  3. 前記計測部は、スケールとスケールヘッドの対からなることを特徴とする請求項1または2記載の形状測定装置。
  4. 前記スライダーは前記ガイドに沿ってかつ前記ガイドの周囲を覆うように構成されており、
    前記プローブ支持手段は前記ガイドにおける前記水平な一方向に沿った第一の側面に設けられたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の形状測定装置。
  5. 前記プローブ支持手段における前記第一の側面と対向する第二の側面に対して、前記ケーブル案内部が連結されていることを特徴とする請求項4に記載の形状測定装置。
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