JP2016075591A - コンクリート充填検知装置の製造方法及びコンクリート充填検知装置 - Google Patents

コンクリート充填検知装置の製造方法及びコンクリート充填検知装置 Download PDF

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善彦 杜若
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剛 小倉
勝博 仲野
Katsuhiro Nakano
勝博 仲野
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Abstract

【課題】耐水圧仕様のコンクリート充填検知装置が得られる製造方法、及びその装置を提供する。
【解決手段】コンクリート充填検知装置を製造する製造方法では、コンクリート充填検知装置1は、圧電素子3と、圧電素子3が上面5aに設置されると共に、下面5bがコンクリートに接触するコンクリート検知面5bをなす振動板5と、圧電素子3の周囲に空間Rを形成すると共に、コンクリート検知面5bが外面に露出するように振動板5を支持する容器8と、空間Rに充填された絶縁油19と、を備えており、容器8に連通孔7a,7bを形成する削孔工程と、連通孔7aを通じて、空間R内に絶縁油19を注入する絶縁油注入工程と、連通孔7a,7bを塞ぐための封止部材20を容器8に設ける封止工程と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート充填検知装置の製造方法及びコンクリート充填検知装置に関するものである。
従来、この分野の技術として、下記特許文献1に記載のコンクリート充填検知装置が知られている。この装置は、圧電素子と、一方の面に圧電素子が設けられ他方の面が検知面となる振動板と、この振動板に設けられた上記圧電素子の周囲に空間を形成すると共に、少なくとも振動板の検知面が最外面となるように該振動板を支持するケースと、を具備している。この装置では、検知面にコンクリートが接触している状態としていない状態との、振動板の固有周波数の相違によって、コンクリートが検出される。
特開2008−51707号公報
しかしながら、この装置では、圧電素子の周囲に空間が形成されているので、この装置を水中で用いると、水圧によって振動板が空間内側に膨らむように変形し、変形によって振動板の振動状態が変化するので、安定した固有周波数が得られない。また、振動板の振幅も減少するので、周波数ピークも小さくなる。このような理由から、当該装置は水中ではほとんど利用することができないと考えられる。この問題に鑑み、本発明は、耐水圧仕様のコンクリート充填検知装置が得られる製造方法、及びその装置を提供することを目的とする。
本発明の製造方法は、コンクリート充填検知装置を製造する製造方法であって、コンクリート充填検知装置は、圧電素子と、圧電素子が第1の面に設置されると共に、第2の面がコンクリートに接触するコンクリート検知面をなす振動板と、圧電素子の周囲に空間を形成すると共に、コンクリート検知面が外面に露出するように振動板を支持する容器と、空間に充填された絶縁油と、を備えており、振動板と容器とで囲まれた空間が形成されている状態から、容器の少なくとも2箇所に空間と容器外とを連通する連通孔を形成する削孔工程と、削孔工程で形成された連通孔のうちの少なくとも1つを通じて、空間内に絶縁油を注入する絶縁油注入工程と、絶縁油注入工程で絶縁油が充填された後、連通孔を塞ぐための封止部材を容器に設ける封止工程と、を備えたことを特徴とする。
この方法によれば、振動板と容器とで囲まれた空間に絶縁油が充填されるので、振動板に水圧が作用した場合にも振動板はほとんど変形しない。よって、水中においても振動板の安定した固有周波数が得られ、コンクリートを検出することができる。よって、耐水圧仕様のコンクリート充填検知装置を得ることができる。
また、絶縁油は、絶縁破壊電圧が、30kV以上であり、40℃における粘度が、13mm2/s以下であることとしてもよい。
また、本発明の製造方法では、コンクリート充填検知装置は、空間内に設置され圧電素子との電気信号の授受を行うための電極線と、電極線から容器外に引き出されて延びる信号ケーブルと、を備えており、信号ケーブルの容器からの引出口を耐水圧チューブで覆うケーブル耐水圧処理工程を更に備えたこととしてもよい。また、ケーブル耐水圧処理工程では、耐水圧チューブで覆った部分から更に延びるように信号ケーブルに耐水圧ケーブルを接続することとしてもよい。これらの構成によれば、信号ケーブルを耐水圧化することができる。
また、削孔工程では、ドリルを容器の壁に貫通させ連通孔を形成した後、ドリルを正回転しながら連通孔からドリルを引き抜くこととしてもよい。この構成によれば、ドリルによる切りくずが空間内に残留する可能性が低減される。
本発明のコンクリート充填検知装置は、圧電素子と、圧電素子が第1の面に設置されると共に、第2の面がコンクリートに接触するコンクリート検知面をなす振動板と、振動板に設けられ圧電素子の周囲に空間を形成すると共に、コンクリート検知面が外面に露出するように振動板を支持する容器と、空間に充填された絶縁油と、を備え、容器には絶縁油を空間に注入するために設けられ空間と容器外とを連通する複数の連通孔と、各連通孔を塞ぐ封止部材と、が設けられていることを特徴とする。
この装置によれば、振動板と容器とで囲まれた空間に絶縁油が充填されるので、振動板に水圧が作用した場合にも振動板はほとんど変形しない。よって、水中においても振動板の安定した固有周波数が得られ、コンクリートを検出することができる。よって、耐水圧仕様のコンクリート充填検知装置を得ることができる。
本発明によれば、耐水圧仕様のコンクリート充填検知装置が得られる製造方法、及びその装置を提供することができる。
(a)は、本発明の実施形態に係るコンクリート充填検知装置を示す一断面図であり、(b)は、(a)の断面に直交する断面を取った断面図である。 (a)〜(c)は、本実施形態の製造方法におけるケーブル耐水圧処理工程を順に示す図である。 (a),(b)は、本発明者らの試験結果を示すグラフである。 (a),(b)は、本発明者らの試験結果を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るコンクリート充填検知装置及びその製造方法の実施形態について詳細に説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態に係るコンクリート充填検知装置1を示す一断面図であり、図1(b)は、図1(a)の断面に直交する断面を取った断面図である。コンクリート充填検知装置1は、例えば、コンクリート打設時の型枠の内壁面に取り付けられ、その取付位置にコンクリートが充填されたことを検出する装置である。コンクリートの充填確認及び硬化確認の後、コンクリート充填検知装置1は当該コンクリートに埋め殺しされる。特に、コンクリート充填検知装置1は水中におけるコンクリート打設に好適に使用可能である。なお、コンクリート充填検知装置1は気中におけるコンクリート打設にも使用可能である。
図1に示されるように、コンクリート充填検知装置1は、圧電素子3と、振動板5と、カバー7と、台座9と、を備えている。圧電素子3は、例えば、電気信号を受けて振動する円板状の素子であり、例えば、セラミック圧電素子等の公知のものを採用することができる。振動板5は例えば金属板であり、振動板5の上面(第1の面)5aに圧電素子3が設置されている。また、上面5aの周縁部には台座9がシール材13を介して取り付けられており、台座9に形成された円形開口部9aの中央に圧電素子3が位置している。振動板5の下面(第2の面)5bは、検出対象のコンクリートに接触するコンクリート検知面である。以下、振動板5の下面5bをコンクリート検知面5bと称する。振動板5は、圧電素子3の振動に伴って振動する。
カバー7は、例えば1辺約10mmの平面視正方形をなし、例えばプラスチック製であり、シール材15を介して台座9に取り付けられている。カバー7と台座9とで容器8が構成されており、容器8は、圧電素子3の周囲に水密な空間Rを形成すると共に、コンクリート検知面5bが外面に露出するように振動板5を支持している。容器8と振動板5とで囲まれた空間R内に、上述の圧電素子3が位置している。また、圧電素子3と外部との間で電気信号の授受を行うための電極線17が、圧電素子3に電気的に接続されていると共に、空間R内で引き回されている。
コンクリート充填検知装置1は、更に、上記の空間R内に充填された絶縁油19を備えている。なお、図1(a)においては、絶縁油19の図示が省略されている。空間R内においては、電極線17が絶縁油19に浸漬されているので、絶縁油19には所定の絶縁性が要求される。具体的には、例えば、絶縁油19の絶縁破壊電圧が30kV以上であることが好ましい。絶縁油19の絶縁破壊電圧が30kV未満である場合、電極線17間の絶縁破壊発生の可能性が十分に排除できない。また、絶縁油19が空間R内に完全に充填され易くするために、絶縁油19は低粘度であることが好ましい。具体的には、絶縁油19の40℃における粘度が13mm2/s以下であることが好ましい。絶縁油19の40℃における粘度が13mm2/sよりも大きい場合、絶縁油19が空間R内に完全に充填され難くなる。このような絶縁油19としては、例えば、JIS C 2320に規定された1種2号の電気絶縁油を採用することができ、例えば、絶縁破壊電圧60kV、40℃における粘度77.7mm2/s、100℃における粘度2.16mm2/sを示すJX日鉱日石エネルギー株式会社製の「高圧絶縁油A」を採用することができる。
カバー7の側面には、外部と空間Rとを連通させる複数の連通孔7a,7bが形成されている。ここでは、側面7sの中央部に設けられた連通孔7aと、側面7tの中央部に設けられた連通孔7bとの2つの連通孔が存在するものとして説明する。詳細は後述するが、連通孔7a,7bは、コンクリート充填検知装置1の製造工程において上記絶縁油19を外部から空間R内に注入するために使用される。そして、上記連通孔7a,7bを塞ぐための封止部材20が設置されている。例えば、封止部材20は、図に示されているように、カバー7の側面7s,7tに接着されるプレート状の部材であってもよい。また、これに代えて、封止部材20は、連通孔7a,7bにねじ込まれるネジであってもよい。
電極線17は、台座9の内部を通過して台座9の後端部から外部に引き出されている。更に、電極線17は、耐水圧ケーブル21を介してコンクリート充填確認を実行する所定の処理装置(図示せず)に接続されている。この処理装置は、コンクリート充填検知装置1の圧電素子3からの電気信号を分析処理して、コンクリート検知面5bにコンクリートが接触しているか否かを検知する。すなわち、コンクリート検知面5bにコンクリートが接触しているときと、接触していないときとの、振動板5の固有周波数の相違に基づいて、コンクリート検知面5bに接触するコンクリートが検出される。従って、コンクリート充填検知装置1を、例えばコンクリート型枠の内壁面に設置することで、この設置位置までコンクリートが充填されたことを検出することができる。なお、この種の振動板5の固有周波数を検知するための処理装置の構成は、例えば、前述の特許文献1にも開示されているとおり公知であるので、詳細な説明を省略する。
2本の電極線17は、台座9の内部を通過する1本の信号ケーブル23から前方に突出しているものである。カバー7側面における信号ケーブル23の引出口には、シール材22が設けられ、容器8内の空間Rの水密性が確保される。そして、台座9の後端における信号ケーブル23の引出口9bを覆うように、耐水圧チューブ25が密着して取り付けられている。耐水圧チューブ25は、更に、耐水圧ケーブル21に到達する位置まで後方に延びている。
以上のようなコンクリート充填検知装置1によれば、空間Rの水密性が確保されていると共に、空間R内に絶縁油19が充填されている。従って、コンクリート充填検知装置1を水圧下に置いた場合にも、水圧に起因する振動板5の変形が抑制されるので、水中においても振動板5の安定した固有周波数が得られ、コンクリートを検出することができる。更に、電極線17,信号ケーブル23,耐水圧ケーブル21などの電気信号線の耐水圧化が図られているので、水圧下で使用することができる耐水圧仕様のコンクリート充填検知装置を得ることができる。
続いて、上記のコンクリート充填検知装置1の製造方法について説明する。
まず、圧電素子3、振動板5、カバー7、台座9、シール材13,15,22、電極線17、及び信号ケーブル23によって組み立てられた組立体2(図2(a)参照)を準備する。この組立体2においては、カバー7、台座9及び振動板5で囲まれた空間Rが形成されている状態であり、空間Rには未だ絶縁油19が注入されていない。また、この組立体2においては、台座9の後方から突出した信号ケーブル23から更に後方に2本の電極線17が突出している状態である。
(削孔工程)
上記の組立体を所定の治具に固定し、ケース側面7s,7t(図1参照)のそれぞれの中央部をドリルで削孔し、径0.3mmの連通孔7a,7bを形成する。このとき、ドリルを正回転させてカバー7の壁に貫通させ連通孔7a,7bを形成した後、当該ドリルを正回転しながら、連通孔7a,7bから前記ドリルを引き抜くようにする。この操作によって、ドリルによる切りくずが空間R内に入る可能性が低減され、最終的に切りくずが空間R内に残留する可能性が低減される。なお、連通孔をカバー7の上面7uに形成することも考えられるが、その場合、ドリルが振動板5に接触して振動板5を傷つける可能性がある。従って、この実施形態のように、振動板5と平行な方向に延びる連通孔7a,7bを形成することが好ましい。
(絶縁油注入工程)
続いて、連通孔7aに注射器の注射針を挿入し空間R内に絶縁油19を注入する。例えば、外径0.2mmの医療用注射針を用いることができる。このとき、ケース側面7tを上に向けた姿勢とすることで、連通孔7bが空気抜き孔として機能し、円滑に絶縁油19が注入される。連通孔7bから絶縁油19が溢れ出たところで、注入を終了する。なお、空気抜き孔をカバー7の上面7uに形成することも考えられるが、その場合、容器8の僅かな傾きによって、空間R内の空気が完全に排出されない可能性もある。従って、この実施形態のように、ケース側面7tに空気抜き孔(連通孔7b)を形成することが好ましい。なお、連通孔7bを注入孔とし、連通孔7aを空気抜き孔として使用してもよい。
(封止工程)
続いて、連通孔7a,7bを塞ぐように、ケース側面7s,7tに、それぞれプラスチック片からなる封止部材20を接着する。なお、プラスチック片からなる封止部材20に代え、連通孔7a,7bにネジねじ込んで封止部材20としてもよい。
(ケーブル耐水圧処理工程)
続いて、図2(a)に示されるように、信号ケーブル23の後方から2本の電極線17,17を互いに異なる長さで突出するようにする。次に、電極線17,17をそれぞれ、耐水圧ケーブル21の電極線24,24にはんだ付けで接続する。その後、図2(b)に示されるように、予め電極線17又は24に通しておいた熱収縮チューブ31を熱処理し上記はんだ付け部分を覆うように電極線17,24に密着させる。電極線17と電極線24とが接続された部分が、図1に示される電極線18を構成する。
次に、図2(c)に示されるように、このはんだ付け部分の熱収縮チューブ31を含めて、台座9の後端における信号ケーブル23の引出口9bから電極線18と耐水圧ケーブル21との境界部分を覆う位置まで、熱収縮チューブからなる耐水圧チューブ25を被せて熱処理し、台座9から耐水圧ケーブル21までの間の領域に密着させる。なお、ここでは図に示されるように、耐水圧チューブ25の一端面がカバー7に突き当たる位置に耐水圧チューブ25を設置してもよい。以上の方法により、耐水圧化されたコンクリート充填検知装置1が完成する。
本発明者らは、上述の製造方法で製造したコンクリート充填検知装置1を用い、水深30m相当の水圧下において、コンクリートを検出する試験を行った。ここで作製したコンクリート充填検知装置は、カバー7が1辺18mmの正方形をなす寸法のものである。絶縁油19としては、JX日鉱日石エネルギー株式会社製の商品名「高圧絶縁油A」を採用した。作製したコンクリート充填検知装置を、曙ブレーキ社製のコンクリート充填処理装置(型番:CIFD−3)に接続してコンクリートの検出を試みた。
また、比較のため、従来のコンクリート充填検知装置を用いて同一条件下でコンクリートを検出する試験を行った。従来のコンクリート充填検知装置とは、コンクリート充填検知装置1から絶縁油19を取り除いた構成を有するものである。
図3は、コンクリート充填検知装置1についての試験結果であり、(a)はコンクリートが接触していないときに現れた振動板5の周波数特性、(b)はコンクリートが接触しているときに現れた振動板5の周波数特性を示している。同様に、図4は、従来のコンクリート充填検知装置についての試験結果であり、(a)はコンクリートが接触していないときに現れた振動板5の周波数特性、(b)はコンクリートが接触しているときに現れた振動板5の周波数特性を示している。
図4に示されるとおり、従来のコンクリート充填検知装置では、コンクリートの有無に関わらず、振動板5の周波数ピークが検出不可能であった。これは、水圧によって振動板5が空間Rの内側に膨らむように変形することで、振動板5の振幅が減少し周波数ピークが極めて小さくなったものと考えられる。これに対し、図3に示されるとおり、コンクリート充填検知装置1では、コンクリートの接触時/非接触時において、互いに異なった周波数ピークが得られた。すなわち本試験の場合、コンクリートの非接触時には8000Hz付近に周波数ピーク(固有周波数に相当する)が現れ(図3(a))、コンクリートの接触時には4000Hz付近に周波数ピークが現れている(図3(b))。よって、コンクリート充填検知装置1によれば、水深30m相当の水圧下においてコンクリートの接触/非接触を区別することができ、コンクリートの充填/非充填を判別できることが判った。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形したものであってもよい。例えば、本発明の製造方法は、気中で使用される目的で製造された同種のコンクリート充填検知装置に耐水圧性を付与するための改造として実施されてもよい。この場合、前述の組立体2として市販の装置を準備してもよい。また、実施形態では、連通孔を2つとしているが、本発明では、連通孔を3つ以上としてもよい。この場合、連通孔のうち2つ以上から絶縁油を注入してもよい。
1…コンクリート充填検知装置、3…圧電素子、5…振動板、5a…上面(第1の面)、5b…コンクリート検知面(第2の面)、7…カバー、7a,7b…連通孔、8…容器、9…台座、9b…引出口、17…電極線、19…絶縁油、20…封止部材、21…耐水圧ケーブル、23…信号ケーブル、25…耐水圧チューブ、R…空間。

Claims (6)

  1. コンクリート充填検知装置を製造する製造方法であって、
    前記コンクリート充填検知装置は、
    圧電素子と、
    前記圧電素子が第1の面に設置されると共に、第2の面がコンクリートに接触するコンクリート検知面をなす振動板と、
    前記圧電素子の周囲に空間を形成すると共に、前記コンクリート検知面が外面に露出するように前記振動板を支持する容器と、
    前記空間に充填された絶縁油と、を備えており、
    前記振動板と前記容器とで囲まれた前記空間が形成されている状態から、前記容器の少なくとも2箇所に前記空間と前記容器外とを連通する連通孔を形成する削孔工程と、
    前記削孔工程で形成された前記連通孔のうちの少なくとも1つを通じて、前記空間内に前記絶縁油を注入する絶縁油注入工程と、
    前記絶縁油注入工程で前記絶縁油が充填された後、前記連通孔を塞ぐための封止部材を前記容器に設ける封止工程と、を備えたことを特徴とするコンクリート充填検知装置の製造方法。
  2. 前記絶縁油は、
    絶縁破壊電圧が、30kV以上であり、
    40℃における粘度が、13mm2/s以下であることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート充填検知装置の製造方法。
  3. 前記コンクリート充填検知装置は、
    前記空間内に設置され前記圧電素子との電気信号の授受を行うための電極線と、
    前記電極線から前記容器外に引き出されて延びる信号ケーブルと、を備えており、
    前記信号ケーブルの前記容器からの引出口を耐水圧チューブで覆うケーブル耐水圧処理工程を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート充填検知装置の製造方法。
  4. 前記ケーブル耐水圧処理工程では、
    前記耐水圧チューブで覆った部分から更に延びるように前記信号ケーブルに耐水圧ケーブルを接続することを特徴とする請求項3に記載のコンクリート充填検知装置の製造方法。
  5. 前記削孔工程では、
    ドリルを前記容器の壁に貫通させ前記連通孔を形成した後、前記ドリルを正回転しながら前記連通孔から前記ドリルを引き抜くことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のコンクリート充填検知装置の製造方法。
  6. 圧電素子と、
    前記圧電素子が第1の面に設置されると共に、第2の面がコンクリートに接触するコンクリート検知面をなす振動板と、
    前記振動板に設けられ前記圧電素子の周囲に空間を形成すると共に、前記コンクリート検知面が外面に露出するように前記振動板を支持する容器と、
    前記空間に充填された絶縁油と、を備え、
    前記容器には前記絶縁油を前記空間に注入するために設けられ前記空間と前記容器外とを連通する複数の連通孔と、各連通孔を塞ぐ封止部材と、が設けられていることを特徴とするコンクリート充填検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101873152B1 (ko) * 2017-03-27 2018-06-29 재단법인 한국탄소융합기술원 절연 붐 및 그의 제조 방법

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