JP2016072335A - プロセス監視装置およびプロセス監視方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パターンを形成する際におけるプロセス異常の発生を正確に検出する。
【解決手段】プロセス監視装置4では、フィルム状の基材の主面上に形成されたレジスト層に対する露光プロセス後、かつ、現像プロセス前におけるレジスト層の感光パターンを示すパターン画像、現像プロセス後におけるレジストパターンを示すパターン画像、レジストパターンが形成された主面に対するエッチングプロセス後、かつ、レジスト剥離プロセス前における主面を示すパターン画像、並びに、レジスト剥離プロセス後における主面のパターンを示すパターン画像が画像取得部3a〜3dによりそれぞれ取得される。欠陥検出部41では、現像プロセス、エッチングプロセスおよびレジスト剥離プロセスのそれぞれにおいて直前および直後に取得される2つのパターン画像が比較される。これにより、偽欠陥の検出が抑制され、各プロセスにおける異常の発生が正確に検出される。
【選択図】図3

Description

本発明は、フィルム状の基材にエッチングによるパターンを形成する際におけるプロセスを監視する技術に関する。
従来より、基材上に形成された各種パターンの検査が行われている。例えば、基材上に形成された透明電極のパターンの検査では、透明電極に透明配線を介して接続される金属電極を利用して導通検査が行われる。しかしながら、パターンに欠陥が発生している場合に、導通検査のみでは、その位置や種類を確認することができず、当該欠陥に起因する歩留まりの低下を改善することが困難である。そこで、特許文献1では、基材上に形成された透明電極のパターンの検査画像を取得する装置が提案されている。特許文献1の装置では、光照射部から撮像領域に至る光軸と基材の法線とのなす照射角の設定角度を求め、照射角を設定角度に設定し、撮像領域からラインセンサに至る光軸と法線とのなす検出角も当該設定角度に設定することにより、コントラストの高い検査画像が取得される。なお、特許文献2では、基板上のレジスト層を露光した後に、波長522〜645nmの光を用いて、レジスト層の感光部分を光学的に検査する方法が開示されている。
特開2012−251808号公報 特開2004−347913号公報
ところで、フィルム状の基材にエッチングによるパターンを形成する際には、レジスト層が形成された基材に対して露光プロセス、現像プロセス、エッチングプロセス、レジスト剥離プロセスが順に行われる。この場合に、いずれかのプロセスにて異常が発生すると、生産歩留まりが低下してしまう。そこで、パターンを示す画像を、CAD(Computer Aided Design)データ(以下、単に「設計データ」という。)、または、欠陥が存在しないパターンを示すマスター画像と比較し、パターンの欠陥を検出することにより、プロセス異常の発生を検出することが考えられる。しかしながら、フィルム状の基材は変形しやすいため、複数のプロセスを経た後の基材上のパターンを示す画像と設計データまたはマスター画像との比較では、多くの偽欠陥が検出されてしまい、プロセス異常の発生を正確に検出することができない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、フィルム状の基材にエッチングによるパターンを形成する際におけるプロセス異常の発生を正確に検出することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、フィルム状の基材にエッチングによるパターンを形成する際におけるプロセスを監視するプロセス監視装置であって、基材の主面上に形成されたレジスト層に対する露光プロセス後、かつ、現像プロセス前における前記レジスト層の感光パターンを示すパターン画像、前記現像プロセス後におけるレジストパターンを示すパターン画像、前記レジストパターンが形成された前記主面に対するエッチングプロセス後、かつ、レジスト剥離プロセス前における前記主面を示すパターン画像、並びに、前記レジスト剥離プロセス後における前記主面のパターンを示すパターン画像を取得候補として、前記取得候補のうち一のパターン画像を第1パターン画像として取得する第1画像取得部と、前記取得候補のうち他の一のパターン画像を第2パターン画像として取得する第2画像取得部と、前記第1パターン画像と前記第2パターン画像とを比較することにより、前記第1パターン画像の取得と前記第2パターン画像の取得との間に行われるプロセスにより生じる欠陥を検出する欠陥検出部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプロセス監視装置であって、前記第1パターン画像が、前記レジスト層の前記感光パターンを示す。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のプロセス監視装置であって、前記第1画像取得部が、前記レジスト層に対して透過性を有するとともに、前記レジスト層の感光波長帯に含まれない波長の光を出射する光照射部と、前記光が照射される線状の撮像領域からの光を受光するラインセンサと、前記基材を前記撮像領域と交差する方向に前記撮像領域に対して相対的に移動する移動機構と、前記光照射部から前記撮像領域に至る光軸と前記レジスト層の法線とのなす照射角と、前記撮像領域から前記ラインセンサに至る光軸と前記法線とのなす検出角とを等しく維持しつつ前記照射角および前記検出角を変更する角度変更機構とを備える。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のプロセス監視装置であって、前記取得候補のうち、さらに他の一のパターン画像を第3パターン画像として取得する第3画像取得部をさらに備え、前記第1パターン画像、前記第2パターン画像および前記第3パターン画像が順に取得され、前記欠陥検出部が、前記第2パターン画像と前記第3パターン画像とを比較することにより、前記第2パターン画像の取得と前記第3パターン画像の取得との間に行われるプロセスにより生じる欠陥を検出する。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のプロセス監視装置であって、帯状の前記基材の長手方向の各部位に対して、前記現像プロセス、前記エッチングプロセスおよび前記レジスト剥離プロセスが、連続的に行われる。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のプロセス監視装置であって、前記基材が透明であり、前記基材の前記主面が透明電極となる膜の表面である。
請求項7に記載の発明は、フィルム状の基材にエッチングによるパターンを形成する際におけるプロセスを監視するプロセス監視方法であって、a)基材の主面上に形成されたレジスト層に対する露光プロセス後、かつ、現像プロセス前における前記レジスト層の感光パターンを示すパターン画像、前記現像プロセス後におけるレジストパターンを示すパターン画像、前記レジストパターンが形成された前記主面に対するエッチングプロセス後、かつ、レジスト剥離プロセス前における前記主面を示すパターン画像、並びに、前記レジスト剥離プロセス後における前記主面のパターンを示すパターン画像を取得候補として、前記取得候補のうち一のパターン画像を第1パターン画像として取得する工程と、b)前記取得候補のうち他の一のパターン画像を第2パターン画像として取得する工程と、c)前記第1パターン画像と前記第2パターン画像とを比較することにより、前記第1パターン画像の取得と前記第2パターン画像の取得との間に行われるプロセスにより生じる欠陥を検出する工程とを備える。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のプロセス監視方法であって、前記第1パターン画像が、前記レジスト層の前記感光パターンを示す。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のプロセス監視方法であって、前記a)工程が、前記レジスト層に対して透過性を有するとともに、前記レジスト層の感光波長帯に含まれない波長の光を出射する光照射部から線状の撮像領域に至る光軸と前記レジスト層の法線とのなす照射角の設定角度を求める工程と、前記照射角を前記設定角度に設定し、前記撮像領域からラインセンサに至る光軸と前記法線とのなす検出角も前記設定角度に設定する工程と、前記基材を前記撮像領域と交差する方向に前記撮像領域に対して相対的に移動して前記第1パターン画像を取得する工程とを備える。
請求項10に記載の発明は、請求項7ないし9のいずれかに記載のプロセス監視方法であって、前記取得候補のうち、さらに他の一のパターン画像を第3パターン画像として取得する工程と、前記第1パターン画像、前記第2パターン画像および前記第3パターン画像が順に取得され、前記第2パターン画像と前記第3パターン画像とを比較することにより、前記第2パターン画像の取得と前記第3パターン画像の取得との間に行われるプロセスにより生じる欠陥を検出する工程とをさらに備える。
請求項11に記載の発明は、請求項7ないし10のいずれかに記載のプロセス監視方法であって、帯状の前記基材の長手方向の各部位に対して、前記現像プロセス、前記エッチングプロセスおよび前記レジスト剥離プロセスが、連続的に行われる。
請求項12に記載の発明は、請求項7ないし11のいずれかに記載のプロセス監視方法であって、前記基材が透明であり、前記基材の前記主面が透明電極となる膜の表面である。
本発明によれば、変形しやすいフィルム状の基材におけるパターンの偽欠陥の検出を抑制することができ、プロセス異常の発生を正確に検出することができる。
パターン形成システムの構成を示す図である。 画像取得部を示す正面図である。 プロセス監視装置の機能構成を示すブロック図である。 パターンを形成する処理の流れを示す図である。 パターンを形成する処理の流れを示す図である。 基材を示す断面図である。 画像を取得する処理の流れを示す図である。 各波長における感光パターンのコントラストと、照射角との関係を示す図である。 感光パターン画像を示す写真である。 パターン形成システムの他の例を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係るパターン形成システム1の構成を示す図である。パターン形成システム1は、フィルム状の基材9にエッチングによるパターンを形成するものである。基材9の本体は、可視光に対して透明な樹脂にて形成され、帯状の連続シートである。基材9は、例えばITO(Indium Tin Oxide)にて形成された透明導電膜を有し、基材9の一の主面は、透明導電膜の表面である。基材9の主面上、すなわち、透明導電膜上には、感光性材料であるフォトレジストの層(以下、「レジスト層」という。)が予め形成される。
パターン形成システム1は、搬送機構11と、露光装置21と、バッファ装置12と、現像装置22と、エッチング装置23と、レジスト剥離装置24とを備える。搬送機構11は、供給部111と、回収部112と、複数の搬送ローラ110とを備える。供給部111は、パターン形成前の基材9をロールとして保持し、ロールから基材9の各部位(すなわち、帯状の基材9に連続して存在する複数の部位)を順次引き出す。回収部112は、パターン形成後の基材9の部位をロールとして順次回収する。このように、パターン形成システム1では、供給部111にてロールから引き出された基材9の各部位が、回収部112まで移動してロール状に巻回される、いわゆるロールtoロール方式が採用される。複数の搬送ローラ110は、基材9の移動経路に沿って配置され、移動途上の基材9を下方から支持する。すなわち、複数の搬送ローラ110は、基材9を支持する支持部である。図1では、基材9の移動経路を、上下二段に分けて図示している。
露光装置21、バッファ装置12、現像装置22、エッチング装置23およびレジスト剥離装置24は、供給部111から回収部112に向かってこの順にて配置される。後述するように、露光装置21、現像装置22、エッチング装置23およびレジスト剥離装置24により、透明導電膜上に形成されたレジスト層に対するパターンの露光、レジスト層の現像、透明導電膜のエッチング、および、主面上に残存するレジスト層の剥離が行われる。すなわち、パターン形成システム1では、フォトリソグラフィによるパターンの形成が行われる。バッファ装置12では、レジスト層に対するパターンの露光から現像までの時間が、基材9の各部位にておよそ一定となるように、基材9の一部が蓄積される。
パターン形成システム1は、コンピュータ10と、4個の画像取得部3a〜3dとをさらに備える。コンピュータ10は、パターン形成システム1の全体制御を担う。画像取得部3aは、露光装置21とバッファ装置12との間に配置され、画像取得部3bは、現像装置22とエッチング装置23との間に配置される。画像取得部3cは、エッチング装置23とレジスト剥離装置24との間に配置され、画像取得部3dは、レジスト剥離装置24と回収部112との間に配置される。4個の画像取得部3a〜3dは、同様の構造を有するため、画像取得部3a〜3dの構造に関する以下の説明では、4個の画像取得部3a〜3dを「画像取得部3」と総称する。
図2は、一の画像取得部3を示す正面図である。画像取得部3は、基材9上の撮像領域90に向かって光を出射する光照射部31、撮像領域90からの反射光を受光するラインセンサ32、並びに、光照射部31による光の照射角およびラインセンサ32による検出角を変更する角度変更機構33を備える。ここで、照射角とは、光照射部31から撮像領域90に至る光軸J1と基材9の法線N(レジスト層の法線でもある。)とのなす角θ1である。検出角とは、撮像領域90からラインセンサ32に至る光軸J2と法線Nとのなす角θ2である。
光照射部31は、所定の波長の光を出射する。光は、少なくとも線状の撮像領域90に照射される。光照射部31は、基材9の幅方向(図2の紙面に垂直な方向)に配列された複数のLED、および、LEDからの光を均一化して、基材9の幅方向に伸びる撮像領域90へと導く光学系を備える。ラインセンサ32は、1次元の撮像素子、および、撮像領域90と撮像素子の受光面とを光学的に共役とする光学系を備える。なお、光照射部31、ラインセンサ32および角度変更機構33を基材9の法線Nの方向に一体的に移動するオートフォーカス機構が画像取得部3に設けられてもよい。
基材9は、搬送ローラ110を含む搬送機構11により、撮像領域90と交差する方向に移動する。すなわち、搬送機構11は、基材9を撮像領域90に対して相対的に移動する機構である。基材9の移動に並行して、ラインセンサ32により、線状の撮像領域90のライン画像が高速に繰り返し取得され、2次元の撮像画像が取得される。本実施の形態では、基材9は撮像領域90に対して垂直な方向に移動するが、撮像領域90は移動方向に対して傾斜してもよい。搬送機構11は、画像取得部3における移動機構としての役割を果たす。
角度変更機構33は、照射角θ1と検出角θ2とを等しく維持しつつ照射角θ1および検出角θ2を変更する。したがって、以下の説明における検出角の大きさは照射角の大きさでもあり、照射角の大きさは検出角の大きさでもある。光照射部31およびラインセンサ32は、角度変更機構33を介して、ベース壁34に支持される。ベース壁34は、基材9の法線方向および移動方向に平行な(すなわち、幅方向に垂直な)板部材である。
ベース壁34には、撮像領域90を中心とする円弧状の第1開口341および第2開口342が設けられる。角度変更機構33は、第1開口341に沿って光照射部31を移動させるためのモータ35、並びに、ガイド部、ラックおよびピニオン(図示省略)を有し、第2開口342に沿ってラインセンサ32を移動させるためのモータ36、並びに、ガイド部、ラックおよびピニオン(図示省略)をさらに有する。
図3は、コンピュータ10が実現する機能構成を示すブロック図である。コンピュータ10は、欠陥検出部41および表示部42を有する。欠陥検出部41は、画像取得部3a〜3dから入力される画像に基づいてプロセス異常の発生を検出し、表示部42を介して操作者に告知する。パターン形成システム1では、画像取得部3a〜3d、欠陥検出部41および表示部42により、パターンを形成する際におけるプロセスを監視するプロセス監視装置4が構築される。プロセス監視装置4の各構成による処理の詳細については後述する。
図4および図5は、パターン形成システム1が基材9にエッチングによるパターンを形成する処理の流れを示す図である。図4および図5では、供給部111にて引き出された基材9の各部位に対して行われる処理の流れを示しており、実際には、基材9の複数の部位に対して、図4および図5のステップS11〜S26が並行して行われる。本パターン形成処理は、プロセス監視装置4によるプロセス監視処理も含んでいる。
図6は、基材9を示す断面図である。図6の最上段に示すように、基材9は、透明な樹脂フィルム91、および、透明導電膜92を有し、透明導電膜92は樹脂フィルム91のおよそ全体に積層される。基材9の主面上、すなわち、透明導電膜92上には、レジスト層93が予め形成される。図1の供給部111にて引き出された基材9の各部位は、露光装置21へと移動する。
露光装置21は、例えば、所定の波長の光(以下、「露光光」という。)を出射する光源部と、所定の遮光パターンが形成されたマスク部211(図6の上から二段目参照)とを備える。露光光の波長は、レジスト層93を感光させる光の波長帯、すなわち感光波長帯に含まれ、露光光がマスク部211を介して基材9上のレジスト層93に照射される。レジスト層93において、遮光パターンにより遮光された部位には露光光は照射されず、当該部位以外の部位のみに露光光が照射される。露光光が照射された部位は感光し、レジスト層93において感光部分のパターン930(以下、「感光パターン930」という。)が形成される(ステップS11)。露光装置21による露光プロセスが完了した基材9の部位(以下、「注目部位」という。)は、画像取得部3aへと移動し、レジスト層93の感光パターン930を示す撮像画像(以下、「感光パターン画像」という。)が取得される(ステップS12)。
図7は、画像取得部3aが画像を取得する処理の流れを示す図である。画像取得部3aでは、撮像画像において感光パターン930のコントラストを高くすることが可能な照射角および検出角の設定角度が求められる(ステップS121)。ここで、感光パターン930のコントラストは、撮像画像における感光パターン930と背景領域(非感光部分)との間の階調差(の絶対値)の全階調範囲に対する割合である。感光パターン930のコントラストは、感光パターン930と背景領域との光学定数(屈折率等)の相違により生じる。
図8は、各波長における感光パターン930のコントラストと、照射角(および検出角)との関係を示す図である。図8に示す関係は、ある種類および厚さのレジスト層93に対して所定の演算により求めたものである。図8より、各波長の光において感光パターン930のコントラストは、照射角に依存することが判る。すなわち、照射角を変化させると各領域を経由する光の光路長が変化して光の干渉状態が変化する。したがって、照射角および検出角を適切に選択することにより、光照射部31からの一の波長の光のみを用いて、高いコントラストを得ることが可能となる。
ここで、画像取得部3aにおける光照射部31は、レジスト層93に対して透過性を有するとともに、レジスト層93の感光波長帯に含まれない波長の光を出射する。ステップS121では、当該光の波長において、感光パターン930のコントラストが最大となる照射角の角度が、設定角度として求められる。なお、画像取得部3aにおいて、事前準備として照射角および検出角の角度を変更しつつ感光パターン930の撮像画像を取得することにより、感光パターン930のコントラストが高くなる設定角度が求められてよい。
設定角度が求められると、角度変更機構33を制御することにより、照射角および検出角が当該設定角度に設定される(ステップS122)。続いて、光照射部31からの光の出射が開始され、搬送機構11により基材9がその移動経路に沿って連続的に移動する。基材9の移動に並行して、ラインセンサ32では、線状の撮像領域90のライン画像が高速に繰り返し取得される。これにより、感光パターン930を示す2次元の撮像画像(すなわち、感光パターン画像)が取得される(ステップS123)。
図9は、感光パターン画像の一部を示す写真である。図9に示すように、感光パターン画像では、比較的高いコントラストが得られている。感光パターン画像のデータは欠陥検出部41に出力される。
本実施の形態では、基材9の全体に対して同じ設定角度が利用されるため、上記ステップS121,S122は、基材9の最初の部位のみに対して行われる。また、帯状の基材9の移動経路において、露光装置21および画像取得部3aが連続して配置されるため、露光装置21および画像取得部3aにおける基材9の移動速度は同じである。実際には、露光装置21において基材9の一の部位に対する露光プロセスが完了した後、マスク部211の下方に次の部位が到達するまで基材9を連続的に移動する際に、画像取得部3aにより他の一の部位の感光パターン画像が取得される。
欠陥検出部41では、感光パターン画像が設計データ(またはマスター画像)と比較される(図4:ステップS13)。具体的には、感光パターン画像において各パターン要素が特定され、当該パターン要素の各位置の幅が取得される。本実施の形態では、露光装置21のマスク部211は、多数の電極および配線のパターンを示し、パターン要素は、電極および配線に対応する部位である。また、設計データにおける当該パターン要素の幅が設計幅として特定され、当該設計幅に対して所定の上限係数および下限係数を掛けることにより、線幅の上限値および下限値が取得される。そして、感光パターン画像におけるパターン要素の各位置の幅が、線幅の上限値および下限値と比較され、当該位置の幅が上限値よりも大きい、または、下限値よりも小さい場合には、当該位置における欠陥が発生していることが検出される。このようにして、感光パターン画像における全てのパターン要素の全体の幅が、対応する線幅の上限値および下限値と比較される。なお、上記線幅の検査は、予め定めた領域においてのみ行われてよい(以下同様)。また、ステップS13では、感光パターン画像と設計データが示す画像との差を示す画像を取得することにより、基材9の注目部位における欠陥が検出されてもよい。
欠陥が検出された場合には、例えば、欠陥の位置を所定の色の線にて囲んで識別可能としつつ、表示部42に感光パターン画像が表示される。操作者は、表示部42に表示された欠陥の種類や個数等を確認することにより、露光装置21の露光プロセスにおける異常の発生の有無を判断し、必要に応じて、パターン形成システム1の動作を停止する。欠陥が検出されない場合には、その旨が表示部42に表示される。以上のように、感光パターン画像と設計データとの比較結果が表示部42に表示され、操作者に通知される(ステップS14)。感光パターン画像は、後述の処理においても利用されるため、欠陥検出部41にて記憶される(他のパターン画像において同様)。なお、比較結果は、欠陥が検出された場合にのみ、表示部42に表示されてよい(後述のステップS18,S22,S26において同様)。
基材9の注目部位は、バッファ装置12を介して現像装置22へと移動する。現像装置22は、例えば現像液ノズルと、純水ノズルとを備える。現像液ノズルにより基材9のレジスト層93に向けて現像液が噴出される。これにより、レジスト層93の感光部分が除去され、レジスト層93が現像される(図6の上から三段目参照)。レジスト層93は、現像液により非感光部分が除去されるものであってもよい。基材9の主面には、純水ノズルにより純水が噴出されて、当該主面が洗浄される。このようにして、現像プロセスが行われ、当該主面上に残存するレジスト層93のパターン931(以下、「レジストパターン931」という。)が形成される(ステップS15)。
レジストパターン931が形成された注目部位は、画像取得部3bへと移動する。画像取得部3bでは、照射角および検出角が所定の角度に設定されており、図7のステップS123と同様の動作により、レジストパターン931を示す撮像画像(以下、「レジストパターン画像」という。)が取得される(ステップS16)。
なお、帯状の基材9の移動経路においてバッファ装置12と回収部112との間では、基材9の各部位は、原則として連続的に移動する。したがって、現像装置22による基材9の一の部位に対する処理、および、画像取得部3bによる基材9の他の一の部位に対する画像取得処理は、並行して行われる(エッチング装置23、レジスト剥離装置24および画像取得部3c,3dにおいて同様)。パターン形成システム1では、画像取得部3aと現像装置22との間にバッファ装置12が設けられることにより、露光装置21において基材9を一定の距離ずつ移動(ステップ移動)しつつ、バッファ装置12と回収部112との間にて基材9を一定の速度にて連続的に移動することが可能となる。
欠陥検出部41では、レジストパターン画像が、ステップS12にて取得された感光パターン画像と比較される(ステップS17)。具体的には、レジストパターン画像において各パターン要素が特定され、当該パターン要素の各位置の幅が取得される。また、感光パターン画像における当該パターン要素の幅が基準幅として特定され、当該基準幅に対して所定の上限係数および下限係数を掛けることにより、線幅の上限値および下限値が取得される。そして、レジストパターン画像におけるパターン要素の各位置の幅が、線幅の上限値および下限値と比較され、当該位置の幅が上限値よりも大きい、または、下限値よりも小さい場合には、当該位置における欠陥が発生していることが検出される。このようにして、レジストパターン画像における全てのパターン要素の全体の幅が、対応する線幅の上限値および下限値と比較される。ステップS17では、レジストパターン画像と感光パターン画像との差を示す画像を取得することにより、基材9の注目部位における欠陥が検出されてもよい(後述のステップS21,S25において同様)。
欠陥が検出された場合には、例えば、欠陥の位置を所定の色の線にて囲んで識別可能としつつ、表示部42にレジストパターン画像が表示される。操作者は、表示部42に表示された欠陥の種類や個数等を確認することにより、現像装置22の現像プロセスにおける異常の発生の有無を判断し、必要に応じて、パターン形成システム1の動作を停止する。欠陥が検出されない場合には、その旨が表示部42に表示される。以上のように、レジストパターン画像と感光パターン画像との比較結果が表示部42に表示され、操作者に通知される(ステップS18)。
基材9の注目部位は、エッチング装置23へと移動する。エッチング装置23は、例えばエッチング液ノズルと、純水ノズルとを備える。エッチング液ノズルにより基材9の主面に向けてエッチング液が噴出される。これにより、透明導電膜92において、レジストパターン931に覆われていない部分が除去(エッチング)される(図6の上から四段目参照)。基材9の主面には、純水ノズルにより純水が噴出されて、当該主面が洗浄される。このようにして、基材9の主面に対してエッチングプロセスが行われる(ステップS19)。
エッチングプロセスが施された注目部位は、画像取得部3cへと移動する。画像取得部3cでは、照射角および検出角が所定の角度に設定されており、図7のステップS123と同様の動作により、撮像画像が取得される(ステップS20)。当該撮像画像は、エッチングプロセス後、かつ、後述のレジスト剥離プロセス前における基材9の主面を示すパターン画像であり、以下、「エッチング直後のパターン画像」という。
欠陥検出部41では、エッチング直後のパターン画像が、ステップS16にて取得されたレジストパターン画像と比較される(ステップS21)。具体的には、エッチング直後のパターン画像において各パターン要素が特定され、当該パターン要素の各位置の幅が取得される。また、レジストパターン画像における当該パターン要素の幅が基準幅として特定され、当該基準幅に対して所定の上限係数および下限係数を掛けることにより、線幅の上限値および下限値が取得される。そして、エッチング直後のパターン画像におけるパターン要素の各位置の幅が、線幅の上限値および下限値と比較され、当該位置の幅が上限値よりも大きい、または、下限値よりも小さい場合には、当該位置における欠陥が発生していることが検出される。このようにして、エッチング直後のパターン画像における全てのパターン要素の全体の幅が、対応する線幅の上限値および下限値と比較される。
欠陥が検出された場合には、例えば、欠陥の位置を所定の色の線にて囲んで識別可能としつつ、表示部42にエッチング直後のパターン画像が表示される。操作者は、表示部42に表示された欠陥の種類や個数等を確認することにより、エッチング装置23のエッチングプロセスにおける異常の発生の有無を判断し、必要に応じて、パターン形成システム1の動作を停止する。欠陥が検出されない場合には、その旨が表示部42に表示される。以上のように、エッチング直後のパターン画像とレジストパターン画像との比較結果が表示部42に表示され、操作者に通知される(ステップS22)。
基材9の注目部位は、レジスト剥離装置24へと移動する。レジスト剥離装置24は、例えば剥離液ノズルと、純水ノズルとを備える。剥離液ノズルにより基材9の主面に向けて剥離液が噴出される。これにより、基材9の主面において、レジストパターン931が剥離する(図6の最下段参照)。基材9の主面には、純水ノズルにより純水が噴出されて、当該主面が洗浄される。このようにして、基材9の主面に対してレジスト剥離プロセスが行われ、樹脂フィルム91の主面上に残存する透明導電膜92のパターン921が基材9の表面に現れる(ステップS23)。透明導電膜92のエッチングによるパターン921では、多数の透明電極が配列されており、以下、パターン921を「透明電極パターン921」という。レジスト剥離プロセスが施された注目部位は、画像取得部3dへと移動し、透明電極パターン921を示す撮像画像(以下、「電極パターン画像」という。)が取得される(ステップS24)。
画像取得部3dでは、図7の画像取得処理に準じた処理が行われる。具体的には、撮像画像において透明電極パターン921のコントラストを高くすることが可能な照射角および検出角の設定角度が求められる(ステップS121)。ここで、透明電極パターン921のコントラストは、撮像画像における透明電極パターン921と背景領域(樹脂フィルム91)との間の階調差(の絶対値)の全階調範囲に対する割合である。透明電極パターン921のコントラストが高くなる設定角度は、所定の演算により、または、事前準備として照射角および検出角の角度を変更しつつ透明電極パターン921の撮像画像を取得することにより、予め求められる。
画像取得部3dでは、角度変更機構33を制御することにより、照射角および検出角が当該設定角度に設定される(ステップS122)。本実施の形態では、基材9の全体に対して同じ設定角度が利用されるため、上記ステップS121,S122は、基材9の最初の部位が、画像取得部3dに到達するまでに行われる。ラインセンサ32では、搬送機構11による基材9の連続移動に並行して、線状の撮像領域90のライン画像が高速に繰り返し取得される。これにより、透明電極パターン921を示す2次元の撮像画像(すなわち、電極パターン画像)が取得される(ステップS123)。
欠陥検出部41では、電極パターン画像が、ステップS20にて取得されたエッチング直後のパターン画像と比較される(図5:ステップS25)。具体的には、電極パターン画像において各パターン要素が特定され、当該パターン要素の各位置の幅が取得される。また、エッチング直後のパターン画像における当該パターン要素の幅が基準幅として特定され、当該基準幅に対して所定の上限係数および下限係数を掛けることにより、線幅の上限値および下限値が取得される。そして、電極パターン画像におけるパターン要素の各位置の幅が、線幅の上限値および下限値と比較され、当該位置の幅が上限値よりも大きい、または、下限値よりも小さい場合には、当該位置における欠陥が発生していることが検出される。このようにして、電極パターン画像における全てのパターン要素の全体の幅が、対応する線幅の上限値および下限値と比較される。
欠陥が検出された場合には、例えば、欠陥の位置を所定の色の線にて囲んで識別可能としつつ、表示部42に電極パターン画像が表示される。操作者は、表示部42に表示された欠陥の種類や個数等を確認することにより、レジスト剥離装置24のレジスト剥離プロセスにおける異常の発生の有無を判断し、必要に応じて、パターン形成システム1の動作を停止する。欠陥が検出されない場合には、その旨が表示部42に表示される。以上のように、電極パターン画像とエッチング直後のパターン画像との比較結果が表示部42に表示され、操作者に通知される(ステップS26)。基材9の注目部位は、回収部112にて回収され、注目部位に対してパターンを形成する処理が完了する。透明電極パターン921が形成された基材9は、例えば、静電容量型のタッチパネルの製造に用いられる。
以上に説明したように、プロセス監視装置4では、基材9の主面上に形成されたレジスト層93に対する露光プロセス後、かつ、現像プロセス前におけるレジスト層93の感光パターン930を示すパターン画像、現像プロセス後におけるレジストパターン931を示すパターン画像、レジストパターン931が形成された主面に対するエッチングプロセス後、かつ、レジスト剥離プロセス前における主面を示すパターン画像、並びに、レジスト剥離プロセス後における主面の透明電極パターン921を示すパターン画像が画像取得部3a〜3dによりそれぞれ取得される。
ここで、画像取得部3aにより取得される感光パターン画像のみならず、画像取得部3b〜3dにより取得されるパターン画像のそれぞれも設計データと比較する比較例の処理を想定する。基材9の各部位に対して、画像取得部3aにより感光パターン画像が取得される時点では、露光装置21による露光プロセスのみが行われた状態であり、感光パターン930とマスク部211のパターンとの相違は、原則として生じない。したがって、感光パターン画像と設計データとの比較では、ある領域が、欠陥ではないにもかかわらず、欠陥として検出されること、すなわち、偽欠陥の検出は抑制される。しかしながら、露光プロセスの完了後、他のプロセス(現像プロセス、エッチングプロセスおよびレジスト剥離プロセス)が行われるに従って、フィルム状の基材9の変形(伸び縮み)が蓄積される。したがって、画像取得部3b〜3dにより取得されるパターン画像のそれぞれを、設計データと比較すると、多くの偽欠陥が検出されてしまい、現像プロセス、エッチングプロセスおよびレジスト剥離プロセスにおける異常の発生を正確に検出することができない。
これに対し、プロセス監視装置4の欠陥検出部41では、現像プロセス、エッチングプロセスおよびレジスト剥離プロセスのそれぞれに関して、当該プロセスの直前および直後に取得される2つのパターン画像を比較することにより、当該プロセスにより生じる欠陥が検出される。これにより、変形しやすいフィルム状の基材9における各種パターンの偽欠陥の検出を抑制することができ、各プロセスにおける異常の発生を正確に検出することができる。このように、フォトリソグラフィにおいてインラインでのプロセス監視を行うことにより、基材9に形成される透明電極パターン921の品質を安定化することができ、生産歩留まりを向上することができる。
また、パターン形成システム1では、露光プロセス、現像プロセス、エッチングプロセスおよびレジスト剥離プロセスが、帯状の基材9の長手方向の各部位に対して連続的に行われる、すなわち、基材9がロール状に巻回されることなく引き出された状態のまま順次行われる。これにより、フィルム状の基材9にエッチングによるパターンを効率よく形成することができる。
ここで、パターン形成システム1において、レジスト剥離プロセス後にのみパターンの画像を取得する他の比較例の処理を想定する。当該他の比較例の処理では、前半のプロセスの異常に起因する欠陥が発生しても、レジスト剥離プロセス後に電極パターン画像を取得するまで、当該欠陥の発生(プロセスの異常)は検出されない。この時点では、基材9の多くの部位に対して当該プロセスが完了しており、多くの無駄が発生する。また、異常が発生しているプロセスの特定も困難である。
これに対し、露光プロセス、現像プロセス、エッチングプロセスおよびレジスト剥離プロセスのそれぞれの直後にパターンの画像を取得するパターン形成システム1では、前半のプロセスの異常に起因する欠陥が発生する場合であっても、当該プロセスの異常を早期に検出し、無駄を抑制することができる。また、異常が発生しているプロセスを容易に特定することができ、パターン形成システム1を迅速に復旧させることができる。
欠陥検出部41では、電極パターン画像と比較されるエッチング直後のパターン画像が、レジストパターン画像と比較される。また、レジストパターン画像は感光パターン画像と比較され、感光パターン画像は設計データと比較される。したがって、基材9の変形に合わせた(基材9の変形を考慮した)、透明電極パターン921と設計データのパターンとの比較検査が実質的に行われているといえる。
画像取得部3aでは、フォトレジストにて形成されるとともに、一部が露光光の照射により変質した基材9上のレジスト層93が、撮像対象とされる。そして、光照射部31の照射角、および、ラインセンサ32の検出角が所定の設定角度に設定され、レジスト層93に対して透過性を有するとともにレジスト層93の感光波長帯に含まれない波長の光を光照射部31から出射することにより、レジスト層93が撮像される。これにより、レジスト層93における感光した部分、すなわち、感光パターン930を示す画像を、非感光部分に対して影響を与えることなく、適切に取得することができる。その結果、露光プロセスにおける異常の有無を早期に判断することが可能となる。
上記パターン形成システム1およびプロセス監視装置4では様々な変形が可能である。
パターン形成システム1では、必ずしも、露光プロセス、現像プロセス、エッチングプロセスおよびレジスト剥離プロセスが連続的に行われる必要はない。例えば、図10に示すパターン形成システム1aでは、露光装置21および画像取得部3aと、現像装置22、エッチング装置23、レジスト剥離装置24および画像取得部3b〜3dとが別の製造ラインとして設けられる。図10の上段の製造ラインでは、画像取得部3aにより感光パターン画像が取得された基材9の各部位は、補助回収部112aにてロールとして回収される。また、図10の下段の製造ラインでは、補助供給部111aにてロールから基材9の各部位が順次引き出され、現像プロセス、エッチングプロセスおよびレジスト剥離プロセスが、帯状の基材9の長手方向の各部位に対して連続的に行われる。これにより、フィルム状の基材9にエッチングによるパターンを効率よく形成することができる。
パターン形成システム1,1aでは、レジスト層93の感光パターン930を示すパターン画像、レジストパターン931を示すパターン画像、エッチング直後のパターン画像、および、透明電極パターン921を示すパターン画像の全てが取得される必要はない。例えば、上記4個のパターン画像を取得候補として、取得候補のうちの一のパターン画像および他の一のパターン画像のみが取得されてもよい。当該2つのパターン画像を第1パターン画像および第2パターン画像として、第1パターン画像と第2パターン画像とを比較することにより、第1パターン画像の取得と第2パターン画像の取得との間に行われるプロセスにより生じる欠陥が検出可能である。その結果、変形しやすいフィルム状の基材9におけるパターンの偽欠陥の検出を抑制することができ、当該プロセスの異常の発生を正確に検出することができる。
第1パターン画像は、レジスト層93の感光パターン930を示すことが好ましい。この場合、仮に露光プロセスに異常が生じていたとしても、第1パターン画像を設計データと比較することにより、パターン形成の初期段階にて当該異常を検出することができ、多くの無駄が発生することを防止することができる。
また、プロセス異常の発生をより正確に、かつ、ほぼプロセス毎に検出するには、上記取得候補のうち、さらに他の一のパターン画像が第3パターン画像として取得されることが好ましい。この場合、第1パターン画像、第2パターン画像および第3パターン画像が、この順にて取得され、第2パターン画像と第3パターン画像とを比較することにより、第2パターン画像の取得と第3パターン画像の取得との間に行われるプロセスにより生じる欠陥が検出される。パターン形成システムの設計によっては、第1パターン画像を取得する第1画像取得部、および、第2パターン画像を取得する第2画像取得部(並びに、第3パターン画像を取得する第3画像取得部)は、同じものであってもよい。
パターン形成システム1,1aにおいて、基材9上にレジスト層を形成する装置が供給部111と露光装置21との間に設けられてよい。露光装置21は、例えば、基材9上にて光の照射位置を基材9の幅方向に移動しつつ光のON/OFFを制御することにより、マスク部211を用いることなく感光パターン930を形成するものであってもよい。現像装置22における現像プロセスは、現像液を貯溜する現像液槽に基材9を浸漬することにより行われてもよい(エッチングプロセスおよびレジスト剥離プロセスにおいて同様)。
画像取得部において、光照射部31から出射される光の波長は、単一には限定されず、複数の波長の光が選択的に出射可能であってもよい。光源にはLEDではなく、LDが設けられてもよい。さらに、ハロゲンランプ等のランプとフィルタとの組み合わせが光源として設けられてもよい。角度変更機構33は、照射角および検出角を連動させて変更する機構であってもよい。後述するように、一片の基材がパターン形成の対象物である場合には、画像取得部では、例えば、当該基材を下方から支持するステージ、および、ステージを光照射部31、ラインセンサ32および角度変更機構33に対して相対的に移動する移動機構が設けられてよい。
パターン形成システム1においてエッチングにより基材9に形成されるパターンは、透明電極パターン以外に、金属にて形成されたパターン等であってよい。また、基材9は必ずしも透明である必要はない。プロセス監視装置4は、変形が生じやすい帯状の基材9にパターンを形成する際におけるプロセスの監視に特に適しているが、一片のフィルム状の基材(例えば、一定の大きさに切断された基材)に対するプロセスの監視に利用されてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1,1a パターン形成システム
3,3a〜3d 画像取得部
4 プロセス監視装置
9 基材
11 搬送機構
31 光照射部
32 ラインセンサ
33 角度変更機構
41 欠陥検出部
90 撮像領域
92 透明導電膜
93 レジスト層
921 透明電極パターン
930 感光パターン
931 レジストパターン
θ1 照射角
θ2 検出角
J1 (光照射部の)光軸
J2 (ラインセンサの)光軸
N (基材の)法線
S11〜S26,S121〜S123 ステップ

Claims (12)

  1. フィルム状の基材にエッチングによるパターンを形成する際におけるプロセスを監視するプロセス監視装置であって、
    基材の主面上に形成されたレジスト層に対する露光プロセス後、かつ、現像プロセス前における前記レジスト層の感光パターンを示すパターン画像、前記現像プロセス後におけるレジストパターンを示すパターン画像、前記レジストパターンが形成された前記主面に対するエッチングプロセス後、かつ、レジスト剥離プロセス前における前記主面を示すパターン画像、並びに、前記レジスト剥離プロセス後における前記主面のパターンを示すパターン画像を取得候補として、前記取得候補のうち一のパターン画像を第1パターン画像として取得する第1画像取得部と、
    前記取得候補のうち他の一のパターン画像を第2パターン画像として取得する第2画像取得部と、
    前記第1パターン画像と前記第2パターン画像とを比較することにより、前記第1パターン画像の取得と前記第2パターン画像の取得との間に行われるプロセスにより生じる欠陥を検出する欠陥検出部と、
    を備えることを特徴とするプロセス監視装置。
  2. 請求項1に記載のプロセス監視装置であって、
    前記第1パターン画像が、前記レジスト層の前記感光パターンを示すことを特徴とするプロセス監視装置。
  3. 請求項2に記載のプロセス監視装置であって、
    前記第1画像取得部が、
    前記レジスト層に対して透過性を有するとともに、前記レジスト層の感光波長帯に含まれない波長の光を出射する光照射部と、
    前記光が照射される線状の撮像領域からの光を受光するラインセンサと、
    前記基材を前記撮像領域と交差する方向に前記撮像領域に対して相対的に移動する移動機構と、
    前記光照射部から前記撮像領域に至る光軸と前記レジスト層の法線とのなす照射角と、前記撮像領域から前記ラインセンサに至る光軸と前記法線とのなす検出角とを等しく維持しつつ前記照射角および前記検出角を変更する角度変更機構と、
    を備えることを特徴とするプロセス監視装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のプロセス監視装置であって、
    前記取得候補のうち、さらに他の一のパターン画像を第3パターン画像として取得する第3画像取得部をさらに備え、
    前記第1パターン画像、前記第2パターン画像および前記第3パターン画像が順に取得され、
    前記欠陥検出部が、前記第2パターン画像と前記第3パターン画像とを比較することにより、前記第2パターン画像の取得と前記第3パターン画像の取得との間に行われるプロセスにより生じる欠陥を検出することを特徴とするプロセス監視装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のプロセス監視装置であって、
    帯状の前記基材の長手方向の各部位に対して、前記現像プロセス、前記エッチングプロセスおよび前記レジスト剥離プロセスが、連続的に行われることを特徴とするプロセス監視装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のプロセス監視装置であって、
    前記基材が透明であり、前記基材の前記主面が透明電極となる膜の表面であることを特徴とするプロセス監視装置。
  7. フィルム状の基材にエッチングによるパターンを形成する際におけるプロセスを監視するプロセス監視方法であって、
    a)基材の主面上に形成されたレジスト層に対する露光プロセス後、かつ、現像プロセス前における前記レジスト層の感光パターンを示すパターン画像、前記現像プロセス後におけるレジストパターンを示すパターン画像、前記レジストパターンが形成された前記主面に対するエッチングプロセス後、かつ、レジスト剥離プロセス前における前記主面を示すパターン画像、並びに、前記レジスト剥離プロセス後における前記主面のパターンを示すパターン画像を取得候補として、前記取得候補のうち一のパターン画像を第1パターン画像として取得する工程と、
    b)前記取得候補のうち他の一のパターン画像を第2パターン画像として取得する工程と、
    c)前記第1パターン画像と前記第2パターン画像とを比較することにより、前記第1パターン画像の取得と前記第2パターン画像の取得との間に行われるプロセスにより生じる欠陥を検出する工程と、
    を備えることを特徴とするプロセス監視方法。
  8. 請求項7に記載のプロセス監視方法であって、
    前記第1パターン画像が、前記レジスト層の前記感光パターンを示すことを特徴とするプロセス監視方法。
  9. 請求項8に記載のプロセス監視方法であって、
    前記a)工程が、
    前記レジスト層に対して透過性を有するとともに、前記レジスト層の感光波長帯に含まれない波長の光を出射する光照射部から線状の撮像領域に至る光軸と前記レジスト層の法線とのなす照射角の設定角度を求める工程と、
    前記照射角を前記設定角度に設定し、前記撮像領域からラインセンサに至る光軸と前記法線とのなす検出角も前記設定角度に設定する工程と、
    前記基材を前記撮像領域と交差する方向に前記撮像領域に対して相対的に移動して前記第1パターン画像を取得する工程と、
    を備えることを特徴とするプロセス監視方法。
  10. 請求項7ないし9のいずれかに記載のプロセス監視方法であって、
    前記取得候補のうち、さらに他の一のパターン画像を第3パターン画像として取得する工程と、
    前記第1パターン画像、前記第2パターン画像および前記第3パターン画像が順に取得され、前記第2パターン画像と前記第3パターン画像とを比較することにより、前記第2パターン画像の取得と前記第3パターン画像の取得との間に行われるプロセスにより生じる欠陥を検出する工程と、
    をさらに備えることを特徴とするプロセス監視方法。
  11. 請求項7ないし10のいずれかに記載のプロセス監視方法であって、
    帯状の前記基材の長手方向の各部位に対して、前記現像プロセス、前記エッチングプロセスおよび前記レジスト剥離プロセスが、連続的に行われることを特徴とするプロセス監視方法。
  12. 請求項7ないし11のいずれかに記載のプロセス監視方法であって、
    前記基材が透明であり、前記基材の前記主面が透明電極となる膜の表面であることを特徴とするプロセス監視方法。
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