JP2016070522A - 通風制御装置、通風制御システム、プログラム - Google Patents

通風制御装置、通風制御システム、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】外気を有効活用しつつ空調機器の故障を抑制することができる通風制御装置を提供する。【解決手段】通風制御装置1は、温度情報取得部11、温度調整部12、時間計測部13、時間比較部14、閾値設定部15を備える。温度情報取得部11は、屋内気温C1、外気温C2を取得する。温度調整部12は、通気部材2、空調機器3を制御する動作モードを切り替え、屋内気温C1を目標温度範囲C10内に調整する。時間計測部13は、通気時間を計測する。時間比較部14は、通気時間と第2閾値とを比較する。閾値設定部15は、通気時間が第2閾値以上である場合、第1閾値の設定値を維持し、通気時間が第2閾値未満である場合、第1閾値の設定値を増加させる。【選択図】図1

Description

本発明は、屋内の通風を制御する通風制御装置、通風制御システム、プログラムに関する。
従来、空調機器と換気装置とを用いて空気調和を行う技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。従来技術では、空調機器と換気装置の運転状態を切り替えることで、屋内環境が快適となるように制御している。
特開2001−263757号公報
従来技術では、換気による外気を利用するためには、空調機器の稼働と停止を繰り返す必要があった。しかし、空調機器が稼働と停止を繰り返すことによって、空調機器の故障確率が増加するおそれがあった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされており、その目的は、外気を有効活用しつつ空調機器の故障を抑制することができる通風制御装置、通風制御システム、プログラムを提供することにある。
本発明の通風制御装置は、屋内温度の情報、および屋外温度の情報を取得する温度情報取得部と、屋内と屋外との間を通気状態と通気停止状態とに切り替える通気部材、および屋内の温熱環境を調整する空調機器を制御する動作モードを、前記屋内温度と前記屋外温度との温度差と第1閾値との比較結果に基づいて、前記通気部材を通気状態、且つ前記空調機器を停止させる通気モードと、前記通気部材を通気停止状態、且つ前記空調機器を稼働させる空調モードとの一方に切り替えることで、前記屋内温度を目標温度範囲内に調整する温度調整部と、前記通気モードが継続する通気時間を計測する時間計測部と、前記通気時間と第2閾値とを比較する時間比較部と、前記通気時間と前記第2閾値との比較結果に基づいて、前記第1閾値の更新処理を行う閾値設定部とを備え、前記温度調整部は、前記空調モード時において、前記屋内温度が前記目標温度範囲の下限値以下、且つ前記屋内温度と前記屋外温度との温度差が前記第1閾値以上である場合、前記動作モードを前記空調モードから前記通気モードに切り替え、前記通気モード時において、前記屋内温度が前記目標温度範囲の上限値以上となった場合、前記動作モードを前記通気モードから前記空調モードに切り替え、前記閾値設定部は、前記通気時間が前記第2閾値以上である場合、前記第1閾値の設定値を維持し、前記通気時間が前記第2閾値未満である場合、前記第1閾値の設定値を増加させる、前記第1閾値の更新処理を行うことを特徴とする。
本発明の通風制御システムは、上記通風制御装置と、前記通気部材と、前記空調機器と、前記屋内温度を計測する第1計測部と、前記屋外温度を計測する第2計測部とを備えることを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータを上記通風制御装置として機能させることを特徴とする。
本発明では、外気を有効活用しつつ空調機器の故障を抑制することができるという効果がある。
実施形態1の概略構成図である。 実施形態1における温度調整制御を示すフローチャートである。 実施形態1における第1閾値の更新処理を示すフローチャートである。 実施形態1における屋内気温、外気温の変化を示すグラフである。 実施形態1における屋内気温、外気温の変化を示すグラフである。 実施形態1におけるHEMSコントローラの概略構成図である。 実施形態2の概略構成図である。 記憶部に格納された基準データを示すグラフである。 実施形態2における第1閾値の更新処理を示すフローチャートである。 実施形態2における屋内気温、外気温の変化を示すグラフである。 実施形態2における屋内気温、外気温の変化を示すグラフである。 実施形態3の概略構成図である。 実施形態3における第1閾値の更新処理を示すフローチャートである。 実施形態3における屋内気温、外気温の変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の概略構成を図1に示す。本実施形態は、戸建住宅5に設けられ、窓21、通風口22、換気扇23などの通気部材2、および空調機器3を制御することで、屋内環境が快適となるように制御する通風制御装置1であり、気温が比較的高い夏季の就寝時に使用されることを想定している。なお、以下の説明では、通風制御装置1が戸建住宅5に設けられる場合を例として説明するが、通風制御装置1の設置場所は戸建住宅5に限定せず、例えば集合住宅、店舗、事務所、工場などに設けられていてもよい。
本実施形態の通風制御装置1は、プログラムを実行することによって以下の機能を実現するコンピュータを主なハードウェア構成として備える。この種のコンピュータは、通風制御専用のコンピュータ、汎用のパーソナルコンピュータなどの設置型の端末装置の他、スマートフォン、タブレット端末などの可搬型の端末装置から選択されてもよい。また、コンピュータは、マイコン(microcontroller)のようにプロセッサとメモリとを一体に備える構成であってもよい。また、プログラムは、ROM(Read Only Memory)にあらかじめ書き込まれる他、インターネットのような電気通信回線を通して提供されるようにしてもよい。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体によりプログラムが提供されてもよい。
以下に、本実施形態の通風制御装置1の構成について図1を用いて説明する。
本実施形態の通風制御装置1は、温度情報取得部11、温度調整部12、時間計測部13、時間比較部14、および閾値設定部15を備える。また、本実施形態では、通風制御装置1、通気部材2、空調機器3、第1計測部41、および第2計測部42で、通風制御システム10を構成している。
温度情報取得部11は、例えばサーミスタを用いて温度を計測する温度センサで構成された第1計測部41、および第2計測部42と通信可能に構成されている。そして、温度情報取得部11は、第1計測部41、および第2計測部42それぞれから温度計測結果を取得する。
第1計測部41は、屋内51(例えば居室内)に設けられており、屋内温度として屋内51の気温(以降、屋内気温C1という)を計測する。そして、第1計測部41は、温度計測結果(屋内気温C1)を所定の時間間隔で温度情報取得部11に送信する。
第2計測部42は、屋外52に設けられており、屋外温度として屋外52の気温(以降、外気温C2という)を計測する。そして、第2計測部42は、温度計測結果(外気温C2)を所定の時間間隔で温度情報取得部11に送信する。
温度調整部12は、屋内51と屋外52との間を通気状態と通気停止状態とに切り替える通気部材2と、屋内51の温熱環境を調整する空調機器3とを制御することで、屋内気温C1を目標温度範囲C10内に調整する。ここで、目標温度範囲C10は、ユーザが快適と感じる快適温度範囲C100内に設定されている。本実施形態では、目標温度範囲C10の上限値(以降、目標上限温度C11という)が快適温度範囲C100の上限値と一致し、目標温度範囲C10の下限値(以降、目標下限温度C12という)が快適温度範囲C100の下限値よりも高い値に設定されている。
通気部材2は、窓21、開閉可能な通風口22、換気扇23などで構成されており、温度調整部12に制御されることで、屋内51と屋外52との間を通気状態と通気停止状態とに切り替える。窓21には、窓21を開閉駆動する駆動部211が設けられており、駆動部211は、温度調整部12からの制御信号に基づいて窓21を開閉する。また、通風口22には、通風口22を開閉駆動する駆動部221が設けられており、駆動部221は、温度調整部12からの制御信号に基づいて通風口22を開閉する。そして、窓21および通風口22は、開状態となることで通気状態となり、閉状態となることで通気停止状態となる。また、換気扇23は、温度調整部12からの制御信号に基づいて稼働することで通気状態となり、停止することで通気停止状態となる。なお、本実施形態では、通気部材2として窓21、換気扇23、通風口22が設けられているが、少なくともいずれか1つを備えた構成であればよい。なお、窓21、通風口22、換気扇23を区別しない場合、通気部材2という。
空調機器3は、屋内51の温熱環境を調整するエアコンで構成されている。そして、空調機器3は、温度調整部12からの制御信号に基づいて稼働、停止する。また、本実施形態では、空調機器3の稼働時における設定温度は、目標下限温度C12に設定されている。
また、温度調整部12は、通気部材2および空調機器3を制御する動作モードとして通気モードと空調モードとを備えている。通気モードは、通気部材2を通気状態、且つ空調機器3を停止させる動作モードであり、空調モードは、通気部材2を通気停止状態、且つ空調機器3を稼働させる動作モードである。そして、温度調整部12は、屋内気温C1と外気温C2との温度差(屋内気温C1−外気温C2)と、後述する閾値設定部15によって設定された第1閾値との比較結果、および屋内気温C1に基づいて、動作モードを選択する。なお、以降の説明では、屋内気温C1と外気温C2との温度差を内外温度差C3という。具体的には、温度調整部12は、空調モード時において、屋内気温C1が目標下限温度C12以下、且つ内外温度差C3が第1閾値以上である場合、動作モードを空調モードから通気モードに切り替える。また、温度調整部12は、通気モード時において、屋内気温C1が目標上限温度C11以上となった場合、動作モードを通気モードから空調モードに切り替える。このように、温度調整部12は、動作モードを空調モードと通気モードとの一方に切り替えることで、屋内気温C1を目標温度範囲C10内に調整する。
時間計測部13は、通気モードの継続時間を通気時間として計測する。時間計測部13は、温度調整部12の動作モードが空調モードから通気モードに切り替わった際に、内外温度差C3と第1閾値とが一致している場合、通気時間のカウントを開始する。そして、時間計測部13は、温度調整部12の動作モードが通気モードから空調モードに切り替わった際に、通気時間のカウントを終了することで、通気時間を計測する。そして、時間計測部13は、計測した通気時間を時間比較部14に出力する。なお、時間計測部13は、計測した通気時間を時間比較部14に出力した後、カウント値をリセットする。
時間比較部14は、時間計測部13が計測した通気時間と、予め設定された第2閾値とを比較する。この第2閾値は、通気時間の目標値であり、ユーザによって任意に設定することができる。そして、時間比較部14は、通気時間と第2閾値との比較結果を閾値設定部15に出力する。
閾値設定部15は、時間比較部14の比較結果に基づいて、第1閾値の更新処理を行う。閾値設定部15は、通気時間が第2閾値以上である場合、すなわち通気時間の実測値が目標値以上である場合、第1閾値の設定値を維持する更新処理を行う。一方、閾値設定部15は、通気時間が第2閾値未満である場合、すなわち通気時間の実測値が目標値未満である場合、第1閾値の設定値を増加させる更新処理を行い、通気時間が長くなるように制御する。なお、第1閾値には、予め設定範囲が決められており、本実施形態の閾値設定部15は、第1閾値の初期値を設定範囲の下限値に設定している。
次に、温度調整部12による屋内気温C1の温度調整制御について、図2に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
まず、温度調整部12は、屋内気温C1と目標下限温度C12とを比較する(S1)。温度調整部12は、屋内気温C1が目標下限温度C12未満である場合、待機状態となり通気モードも空調モードも実行せず、処理が終了する。すなわち、屋内気温C1が目標下限温度C12未満である場合、屋内気温C1が目標下限温度C12以上となるまで、通気部材2が通気停止状態、空調機器3が停止状態となる。一方、屋内気温C1が目標下限温度C12以上である場合、温度調整部12は空調モードを実行し、屋内気温C1が目標下限温度C12となるように空調機器3を稼働(冷房運転)させる(S2)。
次に、温度調整部12は、屋内気温C1と目標下限温度C12とを比較し、屋内気温C1が目標下限温度C12と一致するように空調モードを継続する(S3)。そして、温度調整部12は、屋内気温C1が目標下限温度C12と一致した場合、内外温度差C3と第1閾値とを比較し、内外温度差C3が第1閾値以上となるまで空調モードを継続する(S4)。温度調整部12は、内外温度差C3が第1閾値以上となった場合、動作モードを空調モードから通気モードに切り替える、すなわち空調機器3を停止させ、通気部材2を通気状態とする(S5)。
そして、温度調整部12は、屋内気温C1と目標上限温度C11とを比較し、屋内気温C1が目標上限温度C11以上となるまで通気モードを継続する(S6)。温度調整部12は、屋内気温C1が目標上限温度C11以上となった場合、動作モードを通気モードから空調モードに切り替える(S2)。
このように、温度調整部12は、屋内気温C1、内外温度差C3、目標上限温度C11および目標下限温度C12を比較し、動作モードを空調モードと通気モードとの一方に切り替えることで、屋内気温C1を目標温度範囲C10内に調整する。
次に、第1閾値の更新処理について、図3に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
まず、時間計測部13は、温度調整部12が通気モードの実行開始時における、内外温度差C3と第1閾値とが一致しているか否かを判断する(S11)。時間計測部13は、通気モードの実行開始時において、内外温度差C3が第1閾値よりも大きい場合、通気時間のカウントを行わない。この場合、第1閾値の更新処理が行われず終了する。
一方、時間計測部13は、通気モードの実行開始時において、内外温度差C3と第1閾値とが一致している場合、通気時間をカウントする(S12)。時間計測部13は、通気モードの実行開始から通気モードの終了までの通気時間をカウントし、計測結果を時間比較部14に出力する。
時間比較部14は、時間計測部13が計測した通気時間と第2閾値とを比較する(S13)。そして、閾値設定部15は、通気時間が第2閾値以上である場合、第1閾値の設定値を現在の値に維持する更新処理を行う(S14)。一方、閾値設定部15は、通気時間が第2閾値未満である場合、第1閾値の設定値を現在の値から所定値増加させる更新処理を行う(S15)。
次に、図4、図5に示す屋内気温C1および外気温C2のグラフを用いて、本実施形態の通風制御装置1の動作の一例を説明する。図4は、制御初日における通風制御装置1の動作の一例であり、図5は、制御二日目における通風制御装置1の動作の一例である。ここでは、夏季における夜間の就寝時を想定しており、図4、図5に示すように、外気温C2は屋内気温C1よりも低く時間経過とともに低下する。また、第2閾値の設定値は値Tx1に設定されており、以降の説明では「第2閾値Tx1」という。
まず、図4を用いて制御初日における通風制御装置1の動作について説明する。なお、制御初日であるので、第1閾値の設定値は、第1閾値の設定範囲の下限値である初期値Cx1に設定されており、以降の説明では、第1閾値の設定値が初期値Cx1である場合、「第1閾値Cx1」という。
時間t1において、制御が開始される。このとき、屋内気温C1が目標下限温度C12以上であるので、温度調整部12は、空調モードを実行し、屋内気温C1が目標下限温度C12となるように空調機器3を冷房運転させる。
時間t2において、屋内気温C1が目標下限温度C12と一致する。このとき、内外温度差C3が第1閾値Cx1未満であるので、温度調整部12は、内外温度差C3が第1閾値Cx1以上となるまで、空調モードを継続し屋内気温C1を目標下限温度C12に維持する。
時間t3において、内外温度差C3が第1閾値Cx1と一致し、温度調整部12は、動作モードを空調モードから通気モードに切り替える、すなわち空調機器3を停止し、通気部材2を通気状態にする。また、時間計測部13は、通気モードの実行開始時における内外温度差C3と第1閾値Cx1と一致しているので、通気時間のカウントを開始する。
ここで、図4に示すように、時間t3から開始される通気モード時において、本実施形態では外気温C2が屋内気温C1よりも低い状態であるが、居室内の人、電気機器などの発熱によって屋内気温C1が上昇する。温度調整部12は、屋内気温C1が目標上限温度C11以上となるまで、通気モードを継続する。
時間t4において、屋内気温C1が目標上限温度C11と一致し、温度調整部12は、動作モードを通気モードから空調モードに切り替える、すなわち通気部材2を通気停止状態とし、屋内気温C1が目標下限温度C12となるように空調機器3を冷房運転させる。また、時間計測部13は、通気時間のカウントを終了する。このとき時間計測部13が計測した通気時間を「通気時間T1」とする。時間比較部14は、時間計測部13が計測した通気時間T1と第2閾値Tx1とを比較する。そして、閾値設定部15は、通気時間T1と第2閾値Tx1との比較結果に基づいて第1閾値の更新処理を行う。ここでは、図4に示すように通気時間T1が第2閾値Tx1未満であり、閾値設定部15は、初期値Cx1に所定値を足した値Cx2を第1閾値の設定値とする更新処理を行う。以降、第1閾値の設定値が値Cx2である場合、「第1閾値Cx2」という。
時間t5において、屋内気温C1が目標下限温度C12と一致する。このとき、内外温度差C3が第1閾値Cx2以上であるので、温度調整部12は、動作モードを空調モードから通気モードに切り替える。また、通気モードの実行開始時における内外温度差C3が第1閾値Cx2よりも大きいので、時間計測部13は通気時間のカウントを行わず、第1閾値Cx2の更新処理が行われない。そして、時間t5以降は、温度調整部12が通気モードと空調モードとを交互に繰り返して、屋内気温C1を目標温度範囲C10内に調整する。なお、制御初日において、時間t5以降は、第1閾値Cx2の更新処理は行われていないとする。
次に、図5を用いて制御二日目における通風制御装置1の動作について説明する。なお、第1閾値の設定値は、制御初日における第1閾値の更新処理によって値Cx2に設定されている。
時間t11において、制御が開始される。このとき、屋内気温C1が目標下限温度C12以上であるので、温度調整部12は、空調モードを実行し、屋内気温C1が目標下限温度C12となるように空調機器3を冷房運転させる。
時間t12において、屋内気温C1が目標下限温度C12と一致する。このとき、内外温度差C3が第1閾値Cx2未満であるので、温度調整部12は、内外温度差C3が第1閾値Cx2以上となるまで、空調モードを継続し屋内気温C1を目標下限温度C12に維持する。
時間t13において、内外温度差C3が第1閾値Cx2と一致し、温度調整部12は、動作モードを空調モードから通気モードに切り替える。そして、温度調整部12は、屋内気温C1が目標上限温度C11以上となるまで、通気モードを継続する。また、時間計測部13は、通気モードの実行開始時における内外温度差C3と第1閾値Cx2と一致しているので、通気時間のカウントを開始する。
時間t14において、屋内気温C1が目標上限温度C11と一致し、温度調整部12は、動作モードを通気モードから空調モードに切り替え、空調機器3を冷房運転させる。また、時間計測部13は、通気時間のカウントを終了する。このとき時間計測部13が計測した通気時間を「通気時間T2」とする。時間比較部14は、時間計測部13が計測した通気時間T2と第2閾値Tx1とを比較する。ここで、内外温度差C3が、初期値Cx1よりも大きい値Cx2と一致した状態で、通気モードが実行開始されている。したがって、図5に示すように、通気時間T2は、通気時間T1よりも長くなり、第2閾値Tx1以上となっている。したがって、閾値設定部15は、第1閾値の設定値を値Cx2に維持する更新処理を行う。
時間t15において、屋内気温C1が目標下限温度C12と一致する。このとき、内外温度差C3が第1閾値Cx2以上であるので、温度調整部12は、動作モードを空調モードから通気モードに切り替える。また、通気モードの実行開始時における内外温度差C3が第1閾値Cx2よりも大きいので、時間計測部13は通気時間のカウントを行わず、第1閾値Cx2の更新処理が行われない。そして、時間t15以降は、温度調整部12が通気モードと空調モードとを交互に繰り返して、屋内気温C1を目標温度範囲C10内に調整する。
このように、本実施形態では、通気時間が目標値である第2閾値以上となるように、通気モードの実行開始の条件において内外温度差C3との比較演算に用いられる第1閾値が最適な値に更新される。これにより、通気時間を確保することができ、外気を有効活用することができる。また、通気時間、すなわち空調機器3が停止してから再稼働するまでの間隔が確保され、さらに、空調機器3が稼働・停止を繰り返す回数も低減されるので、空調機器3の故障を抑制することができる。
なお、上述した通風制御の機能は、専用の装置(通風制御装置1)とは異なる装置が備えていてもよい。専用の装置(通風制御装置1)とは異なる装置の一例として、例えば防犯や防災のために家庭内に設置された機器に、本来の防犯や防災の機能に加えて上述した通風制御の機能を実装してもよい。このような機器の例としては、インターホンなどが挙げられ、リビングの壁に固定された位置固定型、携帯携行無線型、可搬型などいずれであってもよい。また、家庭内の無線通信をサポートするWiFi(登録商標)などに代表される無線通信中継機器(例えば無線ルータ、無線ゲートウェイなど)に、上述した通風制御の機能をアドオン実装してもよい。また、例えば図6に示すようにHEMS(Home Energy Management System)に用いられるHEMSコントローラ100が備えていてもよい。このHEMSコントローラ100は、電力情報取得部16に加えて、上述した温度情報取得部11、温度調整部12、時間計測部13、時間比較部14、および閾値設定部15を備えている。電力情報取得部16は、例えば分岐回路毎の消費電力を計測する電力計測部101と通信可能に構成されており、例えば電気負荷の消費電力を電力に関する情報として取得し、モニター102に表示する。
上述したように、本実施形態の通風制御装置1は、温度情報取得部11、温度調整部12、時間計測部13、時間比較部14、および閾値設定部15を備える。
温度情報取得部11は、屋内気温C1(屋内温度)の情報、および外気温C2(屋外温度)の情報を取得する。
温度調整部12は、屋内51と屋外52との間における通気状態と通気停止状態とを切り替える通気部材2、および屋内51の温熱環境を調整する空調機器3を制御する。また、温度調整部12は、通気部材2、および空調機器3を制御する動作モードとして、通気部材2を通気状態、且つ空調機器3を停止させる通気モードと、通気部材2を通気停止状態、且つ空調機器3を稼働させる空調モードとを備える。そして、温度調整部12は、屋内気温C1と外気温C2との温度差(内外温度差C3)と第1閾値との比較結果に基づいて、動作モードを通気モードと空調モードとの一方に切り替えることで、屋内気温C1を目標温度範囲C10内に調整する。
時間計測部13は、通気モードが継続する通気時間を計測する。時間比較部14は、通気時間と第2閾値とを比較する。閾値設定部15は、通気時間と第2閾値との比較結果に基づいて、第1閾値の更新処理を行う。
そして、温度調整部12は、空調モード時において、屋内気温C1が目標下限温度C12(目標温度範囲C10の下限値)以下、内外温度差C3が第1閾値以上である場合、動作モードを空調モードから通気モードに切り替える。また、温度調整部12は、通気モード時において、屋内気温C1が目標上限温度C11(目標温度範囲C10の上限値)以上となった場合、動作モードを通気モードから空調モードに切り替える。
閾値設定部15は、通気時間が第2閾値以上である場合、第1閾値の設定値を維持し、通気時間が第2閾値未満である場合、第1閾値の設定値を増加させる、第1閾値の更新処理を行う。
また、本実施形態の通風制御システム10は、上記通風制御装置1と、通気部材2と、空調機器3と、屋内温度(屋内気温C1)を計測する第1計測部41と、屋外温度(外気温C2)を計測する第2計測部42とを備える。
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを上記通風制御装置1として機能させる。
このように、本実施形態の通風制御装置1、通風制御システム10、およびプログラムは、通気時間が第2閾値以上となるように、第1閾値の設定値が更新される。これにより、通気時間が確保され、外気を有効活用しつつ空調機器3の故障を抑制することができる。
また、本実施形態の通風制御装置1において、閾値設定部15は、第1閾値の設定範囲が決められており、第1閾値の初期値を設定範囲の下限値に設定している。そして、閾値設定部15は、通気時間が第2閾値未満である場合、第1閾値の設定値を増加させる第1閾値の更新処理を行う。
すなわち、本実施形態では、通気時間が第2閾値以上となるまで、第1閾値の設定値を下限値(初期値)から徐々に増加させる更新処理を行う。したがって、容易な処理で確実に通気時間が第2閾値以上となるように、第1閾値の更新処理を行うことができる。
また、閾値設定部15は、所定日数毎に第1閾値の設定値を低減するように構成されていてもよい。例えば、閾値設定部15は、10日毎、1ヶ月毎などの所定日数毎に第1閾値の設定値を初期値にリセットする。
屋内51における人・電気機器などの構成、戸建住宅5の断熱・気密性能、季節などの変化によって温熱環境が変化した場合、通気モード時における屋内気温C1の温度上昇具合が変化する。このような場合、第1閾値の更新処理によって、第1閾値の設定値が不要に大きい値に維持され、空調モードの時間が長くなり外気を有効活用することができなくなるおそれがある。しかしながら、所定日数毎に第1閾値の設定値が低減するように構成することによって、第1閾値の設定値が不要に大きい値に維持されることを防止することができる。これにより、温熱環境の変化に合わせて第1閾値の設定値が適切な値となるように更新処理することができる。なお、所定日数毎に第1閾値の設定値を初期値にリセットする構成に限定せず、閾値設定部15は、所定日数毎に第1閾値の設定値を所定値ずつ低減するように構成されていてもよい。これにより、少ない更新回数で、第1閾値の設定値が適切な値となるように設定することができる。
また、閾値設定部15は、第1閾値の設定値が所定日数連続して同じ値である場合、第1閾値の設定値を低減させるように構成されていてもよい。例えば、閾値設定部15は、第1閾値の設定値が、10日毎、1ヶ月毎などの所定日数連続して同じ値である場合、第1閾値の設定値を初期値にリセットする、または所定値ずつ低減させる。このように構成することでも、第1閾値の設定値が不要に大きい値に維持されることを防止することができ、温熱環境の変化に合わせて第1閾値の設定値が適切な値となるように更新処理することができる。
さらにまた、閾値設定部15は、第1閾値の更新処理において第1閾値の設定値の維持を所定回数連続して行った場合、第1閾値の設定値を低減させるように構成されていてもよい。例えば、閾値設定部15は、第1閾値の更新処理において第1閾値の設定値の維持を、10回等の所定回数連続して同じ値である場合、第1閾値の設定値を初期値にリセットする、または所定値ずつ低減させる。このように構成することでも、第1閾値の設定値が不要に大きい値に維持されることを防止することができ、温熱環境の変化に合わせて第1閾値の設定値が適切な値となるように更新処理することができる。
また、本実施形態では、通気時間が1回でも第2閾値未満である場合、第1閾値の設定値を増加させる更新処理を行っているが、この構成に限定しない。第1閾値の設定値を増加させる更新処理を行う条件として以下の例がある。例えば、通気時間が第2閾値未満である回数が所定の複数回数となった場合、第1閾値の設定値を増加させる更新処理を行う。または、例えば通気時間と第2閾値とを比較した直近の所定回数のうち、通気時間が第2閾値未満である回数が半数以上である場合、第1閾値の設定値を増加させる更新処理を行う。このように、通気時間と第2閾値との比較を複数回行い、第1閾値の設定値を増加させるか否かを判断することで、温熱環境が一時的に変化した場合に、第1閾値の設定値が不要に大きく設定されることを防止することができる。
また、外気温C2の変化の傾きが「正」である場合(時間経過とともに外気温C2が上昇する場合)、通気モード中に内外温度差C3が減少するので通気時間が短くなり、第1閾値の更新処理において設定値が不要に大きく設定されるおそれがある。そこで、時間計測部13は、通気モードの実行開始時における内外温度差C3が第1閾値と一致していても、外気温C2の変化の傾きが「正」である場合、通気時間のカウントを行わないように構成してもよい。これにより、第1の閾値の更新処理において設定値が不要に大きく設定されることを防止することができる。
また、本実施形態では、第1計測部41は、屋内温度として屋内気温C1を計測するように構成されているが、屋内気温C1に加えて屋内湿度も計測し、屋内温度として屋内51の体感温度を計測するように構成されていてもよい。同様に、第2計測部42は、屋外温度として外気温C2を計測するように構成されているが、外気温C2に加えて屋外湿度も計測し、屋外温度として屋外52の体感温度を計測するように構成されていてもよい。体感温度は、例えば下記式(1)に示すミスナールの式によってもとめることができる。なお、式(1)において、体感温度をM、気温をT、相対湿度をHとする。
Figure 2016070522
なお、式(1)は、体感温度を求める演算式の一例であり、他の演算式を用いてもよい。また、風速などのパラメータも用いて体感温度を求めてもよい。また、温度情報取得部11が、第1計測部41、第2計測部42それぞれから温度計測結果、湿度計測結果を取得し、屋内51および屋外52の体感温度を算出するように構成されていてもよい。
そして、通風制御装置1は、屋内51および屋外52の体感温度をパラメータとして、温度調整制御(図2参照)、第1閾値の更新処理(図3参照)を行う。このように、体感温度をパラメータに用いることによって、より人体の温度感覚に適した通風制御を行うことができる。
(実施形態2)
本実施形態の概略構成を図7に示す。本実施形態の通風制御装置1は、実施形態1の通風制御装置1の構成に加えて、通気モード時における屋内気温C1の時間変化の基準データが予め格納された記憶部17を備えている。なお、実施形態1の通風制御装置1と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の通風制御装置1は、温度情報取得部11、温度調整部12、時間計測部13、時間比較部14A、閾値設定部15A、および記憶部17を備える。なお、温度情報取得部11、温度調整部12、および時間計測部13は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
記憶部17は、内外温度差C3に対応付けて設定された通気モード時における屋内気温C1の時間変化の基準データが予め格納されている。具体的には、基準データは、屋内51における人・電気機器などの構成、戸建住宅5の断熱・気密性能、季節などによる温熱環境に基づいて予測された単位時間当たりにおける屋内気温C1の上昇温度を示している。
本実施形態では、図8に示すように、内外温度差C3の値Cx11〜Cx13に対応付けられた基準データY11〜Y13が記憶部17に格納されている。なお、内外温度差C3の値Cx11〜Cx13の大小関係は、値Cx11<値Cx12<値Cx13であり、値Cx11が基準データY11に対応し、値Cx12が基準データY12に対応し、値Cx13が基準データY13に対応している。また、単位時間Ta1当たりにおいて、内外温度差C3が値Cx11である場合の上昇温度はCu11、内外温度差C3が値Cx12である場合の上昇温度はCu12、内外温度差C3が値Cx13である場合の上昇温度はCu13となる。図8に示すように、内外温度差C3の値が大きくなるにつれて、屋内気温C1の時間変化の傾きが小さくなり、上昇温度Cu11〜Cu13の大小関係は、上昇温度Cu11>上昇温度Cu12>上昇温度Cu13となる。なお、本実施形態では、3つの基準データY11〜Y13が記憶部17に格納されているが、4つ以上のの基準データが記憶部17に格納されていてもよい。
時間比較部14Aは、時間計測部13が計測した通気時間を、予め設定された第2閾値、および第2閾値よりも所定値大きい第3閾値とを比較する。本実施形態では、第2閾値が通気時間の目標下限値に相当し、第3閾値が通気時間の目標上限値に相当する。
閾値設定部15Aは、通気時間が第2閾値以上、且つ第3閾値未満となるように、第2閾値、目標温度範囲C10、および記憶部17に格納された基準データに基づいて、第1閾値の初期値を設定する。具体的には、閾値設定部15Aは、目標温度範囲C10の温度幅(目標上限温度C11−目標下限温度C12)を、第2閾値の設定値で除算することで、通気モード時における屋内気温C1の温度上昇の傾きの目標値を求める。そして、閾値設定部15Aは、記憶部17を参照して、求めた傾きの目標値と一致する傾きの値を有する基準データを選択し、この基準データに対応する内外温度差C3の値を第1閾値の初期値に設定する。なお、閾値設定部15Aは、求めた傾きの目標値と一致するデータが記憶部17に格納されていない場合、目標値よりも小さく、且つ目標値に最も近い値を有する基準データを選択し、この基準データに対応する内外温度差C3の値を第1閾値の初期値に設定する。
また、閾値設定部15Aは、通気時間と第2閾値、第3閾値との比較結果に基づいて、第1閾値の更新処理を行う。閾値設定部15Aは、通気時間が第2閾値未満である場合、第1閾値の設定値を増加させる更新処理を行う。また、閾値設定部15Aは、通気時間が第2閾値以上、且つ第3閾値未満である場合、第1閾値の設定値を維持する更新処理を行う。また、閾値設定部15Aは、通気時間が第3閾値以上である場合、第1閾値の設定値を低減させる更新処理を行う。
次に、第1閾値の更新処理について、図9に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、温度調整部12による屋内気温C1の温度調整制御は、実施形態1と同様であるので、説明を省略する(図2参照)。
まず、時間計測部13は、温度調整部12が通気モードの実行開始時における、内外温度差C3と第1閾値とが一致しているか否かを判断する(S21)。時間計測部13は、通気モードの実行開始時において、内外温度差C3が第1閾値よりも大きい場合、通気時間のカウントを行わない。この場合、第1閾値の更新処理が行われず終了する。
一方、時間計測部13は、通気モードの実行開始時において、内外温度差C3と第1閾値とが一致している場合、通気時間をカウントする(S22)。時間計測部13は、通気モードの実行開始から通気モードの終了までの通気時間をカウントし、計測結果を時間比較部14に出力する。
時間比較部14Aは、時間計測部13が計測した通気時間と第2閾値とを比較する(S23)。そして、閾値設定部15Aは、通気時間が第2閾値未満である場合、第1閾値の設定値を現在の値から所定値増加させる更新処理を行う(S24)。
一方、通気時間が第2閾値以上である場合、時間比較部14Aは、通気時間と第3閾値とを比較する(S25)。そして、閾値設定部15Aは、通気時間が第3閾値未満である場合、第1閾値の設定値を現在の値に維持する更新処理を行う(S26)。一方、閾値設定部15Aは、通気時間が第3閾値以上である場合、第1閾値の設定値を現在の値から低減させる更新処理を行う(S27)。
次に、図10に示す屋内温度および屋外温度のグラフを用いて、本実施形態の通風制御装置1の動作の一例を説明する。図10は、制御初日における通風制御装置1の動作の一例である。ここでは、夏季における夜間の就寝時を想定しており、図10に示すように、外気温C2は屋内気温C1よりも低く時間経過とともに低下する。
制御初日であるので、第1閾値の設定値(初期値)は、上述したように第2閾値、目標温度範囲C10、および記憶部17に格納された基準データに基づいて設定される。ここでは、値Cx12が第1閾値の初期値に設定されているとする。以降の説明では、第1閾値の設定値が値Cx12である場合、「第1閾値Cx12」という。また、第2閾値の設定値は値Tx1、第3閾値の設定値は値Tx2に設定されており、以降の説明では、「第2閾値Tx1」、「第3閾値Tx2」という。
時間t21において、制御が開始される。このとき、屋内気温C1が目標下限温度C12以上であるので、温度調整部12は、空調モードを実行し、屋内気温C1が目標下限温度C12となるように空調機器3を冷房運転させる。
時間t22において、屋内気温C1が目標下限温度C12と一致する。このとき、内外温度差C3が第1閾値Cx12未満であるので、温度調整部12は、内外温度差C3が第1閾値Cx12以上となるまで、空調モードを継続し屋内気温C1を目標下限温度C12に維持する。
時間t23において、内外温度差C3が第1閾値Cx12と一致し、温度調整部12は、動作モードを空調モードから通気モードに切り替える、すなわち空調機器3を停止し、通気部材2を通気状態にする。また、時間計測部13は、通気モードの実行開始時における内外温度差C3が第1閾値Cx12と一致しているので、通気時間のカウントを開始する。
時間t24において、屋内気温C1が目標上限温度C11と一致し、温度調整部12は、動作モードを通気モードから空調モードに切り替える、すなわち通気部材2を通気停止状態とし、屋内気温C1が目標下限温度C12となるように空調機器3を冷房運転させる。また、時間計測部13は、通気時間のカウントを終了する。このとき時間計測部13が計測した通気時間を「通気時間T11」とする。時間比較部14は、時間計測部13が計測した通気時間T11と第2閾値Tx1、第3閾値Tx2とを比較する。そして、閾値設定部15は、通気時間T11と第2閾値Tx1、第3閾値Tx2との比較結果に基づいて第1閾値の更新処理を行う。ここでは、図10に示すように、通気時間T11が第2閾値Tx1以上、且つ第3閾値Tx2未満であり、閾値設定部15は第1閾値の設定値を値Cx12に維持する更新処理を行う。
時間t25において、屋内気温C1が目標下限温度C12と一致する。このとき、内外温度差C3が第1閾値Cx12以上であるので、温度調整部12は、動作モードを空調モードから通気モードに切り替える。また、通気モードの実行開始時における内外温度差C3が第1閾値Cx12よりも大きいので、時間計測部13は通気時間のカウントを行わず、第1閾値Cx12の更新処理が行われない。そして、時間t25以降は、温度調整部12が通気モードと空調モードとを交互に繰り返して、屋内気温C1を目標温度範囲C10内に調整する。なお、制御初日において、時間t25以降は、第1閾値Cx12の更新処理は行われていないとする。
このように、本実施形態では、記憶部17に格納された基準データを用いて通気時間を予測し、通気時間が第2閾値以上、且つ第3閾値未満となるように第1閾値の初期値が設定される。これにより、制御初日における通気モードの初回目から通気時間が第2閾値以上、第3閾値未満に制御することができ、外気を有効活用することができる。また、空調機器3が稼働・停止を繰り返す回数も低減されるので、空調機器3の故障を抑制することができる。
次に、図11を用いて温熱環境が制御初日から変化した場合における通風制御装置1の動作の一例について説明する。
ここでは、屋内51における人・電気機器などの構成、戸建住宅5の断熱・気密性能、季節などの変化によって温熱環境が制御初日から変化している。なお、制御開始時における第1閾値の設定値は、値Cx12に設定されているとする。
時間t31において、制御が開始される。このとき、屋内気温C1が目標下限温度C12以上であるので、温度調整部12は、空調モードを実行し、屋内気温C1が目標下限温度C12となるように空調機器3を冷房運転させる。
時間t32において、屋内気温C1が目標下限温度C12と一致する。このとき、内外温度差C3が第1閾値Cx12未満であるので、温度調整部12は、内外温度差C3が第1閾値Cx12以上となるまで、空調モードを継続し屋内気温C1を目標下限温度C12に維持する。
時間t33において、内外温度差C3が第1閾値Cx12と一致し、温度調整部12は、動作モードを空調モードから通気モードに切り替える、すなわち空調機器3を停止し、通気部材2を通気状態にする。また、時間計測部13は、通気モードの実行開始時における内外温度差C3が第1閾値Cx12と一致しているので、通気時間のカウントを開始する。
時間t34において、屋内気温C1が目標上限温度C11と一致し、温度調整部12は、動作モードを通気モードから空調モードに切り替える、すなわち通気部材2を通気停止状態とし、屋内気温C1が目標下限温度C12となるように空調機器3を冷房運転させる。
また、時間計測部13は、通気時間のカウントを終了する。このとき時間計測部13が計測した通気時間を「通気時間T12」とする。時間比較部14Aは、時間計測部13が計測した通気時間T12と第2閾値Tx1、第3閾値Tx2とを比較する。そして、閾値設定部15Aは、通気時間T12と第2閾値Tx1、第3閾値Tx2との比較結果に基づいて第1閾値の更新処理を行う。ここで、図11に示すように、温熱環境の変化によって、通気時間T12は、制御初日に計測された通気時間T11よりも長くなり、第3閾値Tx2以上となっている。したがって、閾値設定部15Aは、第1閾値の設定値を値Cx12から値Cx11に低減する更新処理を行う。
時間t35において、屋内気温C1が目標下限温度C12と一致する。このとき、内外温度差C3が第1閾値Cx11以上であるので、温度調整部12は、動作モードを空調モードから通気モードに切り替える。また、通気モードの実行開始時における内外温度差C3が第1閾値Cx11よりも大きいので、時間計測部13は通気時間のカウントを行わず、第1閾値Cx11の更新処理が行われない。そして、時間t35以降は、温度調整部12が通気モードと空調モードとを交互に繰り返して、屋内気温C1を目標温度範囲C10内に調整する。
このように、本実施形態では、第1閾値の設定値を増減させ、第1閾値の設定値が第2閾値以上、且つ第3閾値未満となるように更新処理する。これにより、温熱環境の変化に合わせて、第1閾値の設定値をリセットすることなく最適な値に素早く設定することができる。
上述したように、本実施形態の通風制御装置1の閾値設定部15Aは、通気時間が第2閾値未満である場合、第1閾値の設定値を増加させる第1閾値の更新処理を行う。また、閾値設定部15Aは、通気時間が第2閾値以上、且つ第2閾値よりも大きい第3閾値未満である場合、第1閾値の設定値を維持する第1閾値の更新処理を行う。また、閾値設定部15Aは、通気時間が第3閾値以上である場合、第1閾値の設定値を低減させる第1閾値の更新処理を行う。
これにより、温熱環境の変化に合わせて、第1閾値の設定値をリセットすることなく最適な値に素早く設定することができる。
また、上述したように、本実施形態の通風制御装置1は、屋内気温C1と外気温C2との温度差(内外温度差C3)に対応付けて設定された通気モード時における屋内気温C1の時間変化の基準データが予め格納された記憶部17を備える。そして、閾値設定部15Aは、通気時間が第2閾値以上、且つ第3閾値未満となるように、第2閾値、目標温度範囲C10、および基準データに基づいて第1閾値の初期値を設定する。
これにより、制御初日における通気モードの初回目から通気時間が第2閾値以上、第3閾値未満に制御することができ、外気を有効活用することができる。また、空調機器3が稼働・停止を繰り返す回数も低減されるので、空調機器3の故障を抑制することができる。
(実施形態3)
本実施形態の概略構成を図12に示す。本実施形態の通風制御装置1は、第1閾値の更新処理を行うか否かの条件が実施形態2の通風制御装置1と異なる。なお、実施形態2の通風制御装置1と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の通風制御装置1は、温度情報取得部11、温度調整部12、時間計測部13、時間比較部14A、閾値設定部15B、記憶部17、および上昇温度比較部18を備える。温度情報取得部11、温度調整部12、時間計測部13、時間比較部14A、および記憶部17は、実施形態2と同様であるので説明を省略する。
上昇温度比較部18は、通気モード時における屋内気温C1の時間変化の傾きの実測値と、記憶部17に格納された基準データに基づく屋内気温C1の時間変化の傾きの基準値との差を所定の第4閾値と比較する。具体的には、上昇温度比較部18は、通気モード時において、単位時間Ta1当たりにおける屋内気温C1の上昇温度の実測値(以降、上昇温度実測値という)を求める。さらに、上昇温度比較部18は、記憶部17を参照して、通気モードの実行開始時における内外温度差C3に対応した基準データから、単位時間Ta1当たりにおける屋内気温C1の上昇温度を基準値(以降、上昇温度基準値という)として求める(図8参照)。そして、上昇温度比較部18は、上昇温度実測値と上昇温度基準値との差の絶対値(以降、温度差分値C4という)を、第4閾値と比較する。すなわち、上昇温度比較部18は、上昇温度実測値が、記憶部17に格納された基準データに基づく予測範囲内であるか否かを判断する。
閾値設定部15Bは、記憶部17に格納された基準データに対応する複数の内外温度差C3の値から1つ選択して、第1閾値の初期値に設定する。本実施形態では、値Cx12が第1閾値の初期値に設定されているとする。
また、閾値設定部15Bは、温度差分値C4が第4閾値以下である場合、第1閾値の更新処理を行い、温度差分値が第4閾値よりも大きい場合、第1閾値の更新処理は行わない。すなわち、閾値設定部15Bは、上昇温度実測値が基準データに基づく予測範囲内である場合、第1閾値の更新処理を行い、上昇温度実測値が予測範囲外である場合、第1閾値の更新処理を行わない。
次に、第1閾値の更新処理について、図13に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、温度調整部12による屋内気温C1の温度調整制御は、実施形態1と同様であるので、説明を省略する(図2参照)。
まず、時間計測部13は、温度調整部12が通気モードの実行開始時における、内外温度差C3と第1閾値とが一致しているか否かを判断する(S31)。時間計測部13は、通気モードの実行開始時において、内外温度差C3が第1閾値よりも大きい場合、通気時間のカウントを行わない。この場合、閾値設定部15は、第1閾値の更新処理を行わず処理が終了する。
一方、時間計測部13は、通気モードの実行開始時において、内外温度差C3と第1閾値とが一致している場合、通気時間をカウントする(S32)。時間計測部13は、通気モードの実行開始から通気モードの終了までの通気時間をカウントし、計測結果を時間比較部14に出力する。
また、上昇温度比較部18は、通気モード時における上昇温度実測値と、通気モードの実行開始時における内外温度差C3に対応した上昇温度基準値とを求め、温度差分値C4と第4閾値とを比較する(S33)。閾値設定部15Bは、温度差分値C4が第4閾値より大きい場合、第1閾値の更新処理を行わず終了する。
一方、温度差分値C4が第4閾値以下である場合、時間比較部14Aは、時間計測部13が計測した通気時間と第2閾値とを比較する(S34)。そして、閾値設定部15Bは、通気時間が第2閾値未満である場合、第1閾値の設定値を現在の値から所定値増加させる更新処理を行う(S35)。
一方、通気時間が第2閾値以上である場合、時間比較部14Aは、通気時間と第3閾値とを比較する(S36)。そして、閾値設定部15Bは、通気時間が第3閾値未満である場合、第1閾値の設定値を現在の値に維持する更新処理を行う(S37)。一方、閾値設定部15Bは、通気時間が第3閾値以上である場合、第1閾値の設定値を現在の値から低減させる更新処理を行う(S38)。
次に、図14に示す屋内温度および屋外温度のグラフを用いて、本実施形態の通風制御装置1の動作の一例を説明する。図14は、制御初日における通風制御装置1の動作の一例である。
制御初日であるので、第1閾値の設定値(初期値)は、上述したように記憶部17に格納された基準データに対応する複数の内外温度差C3の値から選択して設定されており、本実施形態では、値Cx12が第1閾値の初期値に設定されている。以降の説明では、第1閾値の設定値が値Cx12である場合、「第1閾値Cx12」という。また、第2閾値の設定値は値Tx1、第3閾値の設定値は値Tx2に設定されており、以降の説明では、「第2閾値Tx1」、「第3閾値Tx2」という。
時間t41において、制御が開始される。このとき、屋内気温C1が目標下限温度C12以上であるので、温度調整部12は、空調モードを実行し、屋内気温C1が目標下限温度C12となるように空調機器3を冷房運転させる。
時間t42において、屋内気温C1が目標下限温度C12と一致する。このとき、内外温度差C3が第1閾値Cx12未満であるので、温度調整部12は、内外温度差C3が第1閾値Cx12以上となるまで、空調モードを継続し屋内気温C1を目標下限温度C12に維持する。
時間t43において、内外温度差C3が第1閾値Cx12と一致し、温度調整部12は、動作モードを空調モードから通気モードに切り替える、すなわち空調機器3を停止し、通気部材2を通気状態にする。また、時間計測部13は、通気モードの実行開始時における内外温度差C3が第1閾値Cx12と一致しているので、通気時間のカウントを開始する。
時間t44において、屋内気温C1が目標上限温度C11と一致し、温度調整部12は、動作モードを通気モードから空調モードに切り替える、すなわち通気部材2を通気停止状態とし、屋内気温C1が目標下限温度C12となるように空調機器3を冷房運転させる。また、時間計測部13は、通気時間のカウントを終了する。このとき時間計測部13が計測した通気時間を「通気時間T21」とする。
また、上昇温度比較部18は、上昇温度実測値と上昇温度基準値との差(温度差分値C4)と第4閾値とを比較する。図14に示すように、時間t43から時間t44までの通気モード時において、単位時間Ta1当たりの屋内気温C1の上昇温度はCu1である、すなわち上昇温度実測値がCu1と求められる。また、通気モードの実行開始時における内外温度差C3の値がCx12であるので、図8に示すように、内外温度差C3の値Cx12に対応する基準データY12に基づいて、単位時間Ta1当たりにおける上昇温度Cu12が上昇温度基準値と求められる。したがって、上昇温度比較部18は、上昇温度実測値Cu1と上昇温度基準値Cu12との差を温度差分値C4として、第4閾値と比較する。ここでは、温度差分値C4が第4閾値以下である、すなわち、上昇温度実測値Cu1が記憶部17に格納された基準データY12に基づく予測範囲内であるとする。したがって、閾値設定部15Bは、第1閾値の更新処理を行う。
図14に示すように、時間計測部13が計測した通気時間T21が、第2閾値Tx1以上、且つ第3閾値Tx2未満であるので、閾値設定部15Bは、第1閾値の設定値を値Cx12に維持する更新処理を行う。
時間t45において、屋内気温C1が目標下限温度C12と一致する。このとき、内外温度差C3が第1閾値Cx12以上であるので、温度調整部12は、動作モードを空調モードから通気モードに切り替える。また、通気モードの実行開始時における内外温度差C3が第1閾値Cx12よりも大きいので、時間計測部13は通気時間のカウントを行わず、第1閾値Cx12の更新処理が行われない。そして、時間t45以降は、温度調整部12が通気モードと空調モードとを交互に繰り返して、屋内気温C1を目標温度範囲C10内に調整する。
このように、本実施形態では、閾値設定部15Bは、上昇温度実測値と上昇温度基準値との差(温度差分値C4)が第4閾値以下である場合にのみ、第1閾値の更新処理を行う。例えば、屋内51における人・電気機器などの構成の一時的な変化によって、上昇温度実測値が変化して温度差分値C4が第4閾値より大きくなった場合は、第1閾値の更新処理が行われない。すなわち、温熱環境が一時的に変化した場合に、第1閾値の更新処理が行われないので、第1閾値の設定値が不要に変化することを防止することができる。
また、通気時間が第2閾値以上、且つ第3閾値未満となるように第1閾値が更新された後に、第2閾値、および第3閾値の設定値が変更、すなわち通気時間の目標範囲が変更される場合がある。このような場合、温熱環境が変化していなくても、第1閾値の更新処理によって、通気時間が変更後の目標範囲内となるように第1閾値の設定値が増減される。
上述したように、本実施形態の通風制御装置1は、屋内気温C1と外気温C2との温度差(内外温度差C3)に対応付けて設定された通気モード時における屋内気温C1の時間変化の基準データが予め格納された記憶部17を備える。そして、閾値設定部15Bは、通気モード時における屋内気温C1の時間変化の傾きの実測値(上昇温度実測値)と、記憶部17に格納された基準データに基づく屋内気温C1の時間変化の傾きの基準値(上昇温度基準値)との差(温度差分値)を求める。そして、閾値設定部15Bは、温度差分値が所定値(第4閾値)以内である場合、第1閾値の更新処理を行う。
これにより、例えば、屋内51における人・電気機器などの構成の一時的な変化によって、上昇温度実測値が変化して温度差分値C4が第4閾値より大きくなった場合、第1閾値の更新処理が行われない。すなわち、温熱環境が一時的に変化した場合に、第1閾値の更新処理が行われないので、第1閾値の設定値が不要に変化することを防止することができる。
また、記憶部17に格納されている基準データは、上昇温度実測値に基づいて更新するように構成されていてもよい。例えば、温度差分値C4が第4閾値以上である回数が所定回数連続した場合、上昇温度実測値に基づいて基準データが更新される。このように構成することによって、温熱環境が継続的に変換した場合に、この温熱環境の変化に応じた基準データが生成され、第1閾値の設定値が適切な値となるように更新処理を行うことができる。
なお、上述した実施形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんのことである。
1 通風制御装置
11 温度情報取得部
12 温度調整部
13 時間計測部
14 時間比較部
15 閾値設定部
2 通気部材
3 空調機器

Claims (9)

  1. 屋内温度の情報、および屋外温度の情報を取得する温度情報取得部と、
    屋内と屋外との間を通気状態と通気停止状態とに切り替える通気部材、および屋内の温熱環境を調整する空調機器を制御する動作モードを、前記屋内温度と前記屋外温度との温度差と第1閾値との比較結果に基づいて、前記通気部材を通気状態、且つ前記空調機器を停止させる通気モードと、前記通気部材を通気停止状態、且つ前記空調機器を稼働させる空調モードとの一方に切り替えることで、前記屋内温度を目標温度範囲内に調整する温度調整部と、
    前記通気モードが継続する通気時間を計測する時間計測部と、
    前記通気時間と第2閾値とを比較する時間比較部と、
    前記通気時間と前記第2閾値との比較結果に基づいて、前記第1閾値の更新処理を行う閾値設定部とを備え、
    前記温度調整部は、
    前記空調モード時において、前記屋内温度が前記目標温度範囲の下限値以下、且つ前記屋内温度と前記屋外温度との温度差が前記第1閾値以上である場合、前記動作モードを前記空調モードから前記通気モードに切り替え、
    前記通気モード時において、前記屋内温度が前記目標温度範囲の上限値以上となった場合、前記動作モードを前記通気モードから前記空調モードに切り替え、
    前記閾値設定部は、
    前記通気時間が前記第2閾値以上である場合、前記第1閾値の設定値を維持し、
    前記通気時間が前記第2閾値未満である場合、前記第1閾値の設定値を増加させる、
    前記第1閾値の更新処理を行う
    ことを特徴とする通風制御装置。
  2. 前記閾値設定部は、前記第1閾値の設定範囲が決められており、前記第1閾値の初期値を前記設定範囲の下限値に設定し、前記通気時間が前記第2閾値未満である場合、前記第1閾値の設定値を増加させる前記第1閾値の更新処理を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の通風制御装置。
  3. 前記閾値設定部は、所定日数毎に前記第1閾値の設定値を低減させる
    ことを特徴とする請求項2記載の通風制御装置。
  4. 前記閾値設定部は、前記第1閾値の設定値が所定日数連続して同じ値である場合、または前記第1閾値の更新処理において前記第1閾値の設定値の維持を所定回数連続して行った場合、前記第1閾値の設定値を低減させる
    ことを特徴とする請求項2記載の通風制御装置。
  5. 前記閾値設定部は、
    前記通気時間が前記第2閾値未満である場合、前記第1閾値の設定値を増加させ、
    前記通気時間が前記第2閾値以上、且つ前記第2閾値よりも大きい第3閾値未満である場合、前記第1閾値の設定値を維持し、
    前記通気時間が前記第3閾値以上である場合、前記第1閾値の設定値を低減させる、
    前記第1閾値の更新処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の通風制御装置。
  6. 前記屋内温度と前記屋外温度との温度差に対応付けて設定された前記通気モード時における前記屋内温度の時間変化の基準データが予め格納された記憶部を備え、
    前記閾値設定部は、前記通気時間が前記第2閾値以上、且つ前記第3閾値未満となるように、前記第2閾値、前記目標温度範囲、および前記基準データに基づいて前記第1閾値の初期値を設定する
    ことを特徴とする請求項5記載の通風制御装置。
  7. 前記屋内温度と前記屋外温度との温度差に対応付けて設定された前記通気モード時における前記屋内温度の時間変化の基準データが予め格納された記憶部を備え、
    前記閾値設定部は、前記通気モード時における前記屋内温度の時間変化の傾きの実測値と、前記記憶部に格納された前記基準データに基づく前記屋内温度の時間変化の傾きの基準値との差が所定値以内である場合、前記第1閾値の更新処理を行う
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の通風制御装置。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の通風制御装置と、
    前記通気部材と、
    前記空調機器と、
    前記屋内温度を計測する第1計測部と、
    前記屋外温度を計測する第2計測部とを備える
    ことを特徴とする通風制御システム。
  9. コンピュータを、請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の通風制御装置として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109000336A (zh) * 2018-07-25 2018-12-14 珠海格力电器股份有限公司 温度调节设备异常工作检测方法、装置、存储介质和系统

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