JP2016069848A - 目地材、コンクリート構造体のスリット構造、コンクリート構造体のスリット施工方法 - Google Patents
目地材、コンクリート構造体のスリット構造、コンクリート構造体のスリット施工方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
鉛直目地材fは、3つの板状(棒状)部材を並べたものであり、中央に不燃材で形成された不燃部材f1が配置され、両脇に変形容易な材料で形成された弾性部材f2が配置されている。また、水平目地材gも鉛直目地材fと同様の構成である。すなわち、水平目地材gは、3つの板状(棒状)部材を並べたものであり、中央に不燃材で形成された不燃部材g1が配置され、両脇に変形容易な材料で形成された弾性部材g2が配置されている。
上記不燃部材f1及びg1の材質としてはロックウール、セラミックファイバー、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウムの発泡部材、フェノール樹脂の発泡部材などが、弾性部材f2及びg2としてはポリエチレン(PE)といった樹脂が、それぞれ例示できる。このように従来の鉛直目地材fと水平目地材gは、耐火性を不燃部材f1及びg1が分担し、耐水性、所定の強度及び弾性を弾性部材f2及びg2が分担する構成となっていた(例えば、特許文献1)。
壁体aは、コンクリートを流し込むことで形成されるが、図7(a)のように目地材gは、流し込まれたコンクリートjの重みにより一旦下方向に圧縮され、所定時間経過後、コンクリートjは固まる。弾性部材g2は、水を含まず、弾力も強いのでコンクリートが固まった後にコンクリートjを上方に押し上げるが、不燃部材g1は弾力が弱いので、コンクリートjに圧縮されたままとなり、図7(b)のように不燃部材g1とコンクリートjとの間に空間hが生じてしまう。不燃部材g1は、耐火性を確保するためのものであるため、空間hが生じてしまうと耐火性を損なうという問題が生じてしまう。
図8において、水平目地材gは従来通り3つの棒状部材からなるが、鉛直目地材fは防火性・防水性・防塵性・防音性を併せ持つ単一素材としたものである。このようにすれば少なくとも鉛直目地材fに関しては製作が煩雑という問題は生じない。すなわち、鉛直目地材fは、3つの棒状部材ではなく単一素材なので、防水テープを貼り付ける必要がなく、製造が容易なのである。
水平目地材gと鉛直目地材fは、地震による揺れを受けると前後左右に変形するが、両者は素材が異なるため、その変形スピードも異なる。よって、地震による揺れを受け続けると、水平目地材gと鉛直目地材fとの結合部に接する壁体aのコーナー部分に過度の負担がかかり、例えば図5の符号kのように、壁体aに亀裂が入ってしまう。これでは、壁体aの防火性・防音性・防塵性・防水性を損なってしまう。
また、図8のように鉛直目地材fを単一素材にしたとしても、水平目地材gは3つの棒状部材からなり従来と同様なので、製作が煩雑であるという問題や、防火性を損なうという問題は依然として解消されない。
これにより、水平目地材の上部全体がコンクリート下部に密着し、更には地震による揺れを受けた際でも、水平目地材と鉛直目地材の変形スピードが同一となる。
これにより、水平目地材の上部全体がコンクリート下部に密着し、更には地震による揺れを受けた際でも、水平目地材と鉛直目地材の変形スピードが同一となる。
これにより、水平目地材の上部全体がコンクリート下部に密着し、更には地震による揺れを受けた際でも、水平目地材と鉛直目地材の変形スピードが同一となる。
これにより、水平目地材の上部全体がコンクリート下部に密着し、更には地震による揺れを受けた際でも、水平目地材と鉛直目地材の変形スピードが同一となる。
よって、不燃部材とコンクリートとの間に空間が生じることがなく、壁体に亀裂が入ることも防止できる。従って、耐震スリット部分や壁体の防火性・防音性・防塵性・防水性を損なうことがない。
また、鉛直目地材及び水平目地材は防水性を有する素材であり、単一素材なので、素材が水に濡れる心配をする必要がなく、且つ、目地材同士の位置合わせも容易である。よって、作業現場における施工性・作業性が向上する。更に、目地材の製造も容易で、水平目地材と鉛直目地材との接続部分の密閉性も良好である。
なお、吊り下げ工法が開発されてから四半世紀が経過するが、これまで水平スリット等に使用される素材は四半世紀前と殆ど変わらず、素材に関する工夫は全くと言ってよいほど行われてこなかった。本発明は、これを行った画期的な発明であり、上記のような優れた効果を有する発明なのである。
図2は、水平目地材30及び鉛直目地材40の結合部分を表した概略図である。
水平目地材30は板状を呈している。その平面形状を見ると略長方形であり、短手方向の寸法(幅)は壁体aの厚さと略等しく、長手方向の寸法(長さ)は柱部d間の寸法に略等しい。もちろん、本願発明の積層目地材30はこのような形状に限定されるわけではない。
鉛直目地材40は板状を呈している。その平面形状を見ると略長方形であり、短手方向の寸法(幅)は壁体aの厚さと略等しく、長手方向の寸法(長さ)は天井スラブbと床スラブc間の寸法に略等しい。もちろん、本願発明の鉛直目地材40はこのような形状に限定されるわけではない。
不陸吸収部材41は、耐水性能と適当な弾性が要求される。これらの性能を満足する材料としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)といった樹脂を例示することができる。さらに、より柔軟に変形し得る弾性を発揮させるためには、PEやPPの発泡体の採用が適しており、より望ましくは30〜40倍発泡させたものがよい。
b 天井スラブ
c 床スラブ
d 柱部
10 水平スリット
20 鉛直スリット
30 水平目地材
40 鉛直目地材
41 不陸吸収部材
Claims (6)
- 壁体と床部と柱部とからなるコンクリート構造体に設けられた耐震スリットに設置するものであって、
前記壁体と前記床部との間に設けられた水平スリットに設置される水平目地材と、前記壁体と前記柱部との間に設けられた鉛直スリットに設置される鉛直目地材とからなる目地材において、
前記水平目地材は弾力性を有する単一の素材からなり、
前記鉛直目地材は、単一の素材からなり、地震による揺れを受けた際の変形スピードが前記水平目地材と同一の素材により形成される、
ことを特徴とする目地材。 - 前記水平目地材と前記鉛直目地材とは、同一の素材により形成されることを特徴とする請求項1記載の目地材。
- 前記水平目地材は、前記床部との間に、その弾性性能によって前記床部の不陸を吸収し得る不陸吸収部材を備えることを特徴とする請求項1記載の目地材。
- 前記水平目地材及び前記鉛直目地材は、前記壁体の収縮に対応し得る弾力性を有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の目地材。
- 壁体と床部と柱部とからなるコンクリート構造体の耐震スリット構造であって、
弾力性を有する単一の素材からなる水平目地材を、前記壁体と前記床部との間に設けられた水平スリット内に設置し、
単一の素材からなり、地震による揺れを受けた際の変形スピードが前記水平目地材と同一の素材により形成された鉛直目地材を、前記壁体と前記柱部との間に設けられた鉛直スリット内に設置したことを特徴とするコンクリート構造体の耐震スリット構造。 - 壁体と床部と柱部とからなるコンクリート構造体の耐震スリット施工方法であって、
弾力性を有する単一の素材からなる水平目地材を、前記壁体と前記床部との間に設けられた水平スリット内に設置する行程と、
単一の素材からなり、地震による揺れを受けた際の変形スピードが前記水平目地材と同一の素材により形成された鉛直目地材を、前記壁体と前記柱部との間に設けられた鉛直スリット内に設置する行程と、
を含むことを特徴とするコンクリート構造体のスリット施工方法。
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JP2014198154A JP2016069848A (ja) | 2014-09-29 | 2014-09-29 | 目地材、コンクリート構造体のスリット構造、コンクリート構造体のスリット施工方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018087440A (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | 株式会社竹中工務店 | 建物構造 |
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JPS5989954U (ja) * | 1982-12-08 | 1984-06-18 | 畑中 豊 | 耐震建築構造 |
JP2003105872A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-04-09 | Marui Sangyo Co Ltd | 耐震スリット装置 |
JP2006212228A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Family Co Ltd | マッサージ機 |
JP2013068009A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Lonbic Japan Inc | 積層目地材、積層目地材を備えたスリット構造、及びその施工方法 |
-
2014
- 2014-09-29 JP JP2014198154A patent/JP2016069848A/ja active Pending
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