JP2016069005A - Container for microwave oven - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電子レンジ用容器に関する。 The present invention relates to a container for a microwave oven.
電子レンジ用容器は、たとえば下記特許文献1に開示されているように、開口から外側に延出するフランジ部を有し、このフランジ部の上面に全周にわたってリブ状の熱融着部が形成されている。この熱融着部は、当該容器の開口を塞ぐフィルム状の蓋材を熱融着する部分となっている。そして、熱融着部の一部には、いわゆる蒸気抜きをするための蒸気排出部が形成され、この蒸気排出部は外側に向かって拡開するパターンからなるV字部によって構成されている。このように構成される蒸気排出部は、容器内に発生した蒸気が所定の圧力に達したときに、そのV字部の内側の先鋭部に応力が集中し、蓋材の熱融着を破断させるようになっている。 The container for microwave ovens has a flange part extended outside from an opening as disclosed in, for example, Patent Document 1 below, and a rib-like heat fusion part is formed on the entire upper surface of the flange part. Has been. This heat-sealing part is a part for heat-sealing a film-like lid material that closes the opening of the container. A part of the heat fusion part is formed with a steam discharge part for so-called steam removal, and the steam discharge part is constituted by a V-shaped part having a pattern that expands outward. When the steam generated in the container reaches the predetermined pressure, the stress is concentrated at the sharp point inside the V-shaped part, and the heat fusion of the lid material is broken. It is supposed to let you.
しかし、蒸気排出部とそれ以外の熱融着部は、その熱融着幅が等しくなっているため、該幅を一律に太く設定した場合、熱融着強度が強くなって蒸気排出部における蒸気抜きが十分になされず、該幅を一律に細く設定した場合、蒸気排出部以外での熱融着部において蒸気抜きがなされてしまう不都合が生じてしまうことを免れない。 However, since the heat discharge width of the steam discharge portion and the other heat fusion portions are equal, when the width is set uniformly large, the heat fusion strength is increased and the steam in the steam discharge portion is increased. When the extraction is not sufficiently performed and the width is set to be uniformly thin, it is inevitable that the disadvantage that the steam is extracted at the heat fusion part other than the steam discharge part occurs.
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、蒸気排出部においてのみ精度よい蒸気抜きができ、蒸気排出部以外において蒸気抜きがなされることを回避できるようにした電子レンジ用容器を提供するにある。 The present invention has been made in view of such circumstances, and the object thereof is to enable accurate steam venting only at the steam discharge section and to avoid steam venting other than the steam discharge section. To provide a container for a microwave oven.
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の電子レンジ用容器は、上部に開口を有する容器本体と、前記容器本体の前記開口から外側に延出するように形成されたフランジ部と、前記フランジ部の上面の全周にわたってリブ状に形成され、前記開口を塞ぐフィルム状の蓋材に熱融着される熱融着部と、を備え、前記熱融着部が、前記容器本体内で発生した蒸気が所定の圧力に達したとき前記蓋材との熱融着を破断して前記蒸気を排出する第1熱融着部と、前記第1熱融着部よりも幅広な第2熱融着部を有することを特徴とする。
The present invention is grasped by the following composition.
(1) A container for a microwave oven according to the present invention includes a container main body having an opening at an upper part, a flange part formed so as to extend outward from the opening of the container main body, and an entire upper surface of the flange part A heat-sealing part that is formed in a rib shape and is heat-sealed to a film-like lid member that closes the opening, and the heat-sealing part has a predetermined pressure generated by the steam generated in the container body. A first heat-sealing portion that breaks the heat-sealing with the lid material and discharges the steam when the temperature reaches the second heat-sealing portion, and a second heat-sealing portion that is wider than the first heat-sealing portion. Features.
(2)本発明の電子レンジ用容器は、(1)の構成において、前記フランジ部が、その延出端を下向きにして傾斜し、前記熱融着部が、その上面を水平にして形成されていることを特徴とする。 (2) In the microwave oven container according to the present invention, in the configuration of (1), the flange portion is inclined with its extending end facing downward, and the heat fusion portion is formed with its upper surface horizontal. It is characterized by.
(3)本発明の電子レンジ用容器は、(1)又は(2)の構成において、前記第1熱融着部が外側に向かって拡開するV字部を有し、前記フランジ部が、前記第1熱融着部の両側であって前記第2熱融着部の外側の領域に凹部を有することを特徴とする。 (3) In the microwave oven container of the present invention, in the configuration of (1) or (2), the first heat fusion part has a V-shaped part that expands outward, and the flange part is It has a recessed part in the area | region of the both sides of the said 1st heat sealing | fusion part and the said 2nd heat sealing | fusion part.
(4)本発明の電子レンジ用容器は、(1)ないし(3)のいずれかの構成において、前記容器本体が、その側面において、周方向に沿って下方が小径となる段差を有し、前記段差より前記開口側の側面が鉛直方向よりも外側に傾斜していることを特徴とする。 (4) The microwave oven container according to the present invention is the microwave oven container according to any one of (1) to (3), wherein the container body has a step on its side surface with a small diameter along the circumferential direction. The side surface on the opening side from the step is inclined outward from the vertical direction.
このように構成した電子レンジ用容器によれば、蒸気排出部においてのみ精度よい蒸気抜きができ、蒸気排出部以外において蒸気抜きがなされることを回避できるようになる。 According to the microwave oven container configured as described above, it is possible to vent the steam accurately only at the steam discharge section, and it is possible to avoid the steam venting other than the steam discharge section.
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。 DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention (hereinafter referred to as embodiments) will be described in detail with reference to the accompanying drawings. Note that the same number is assigned to the same element throughout the description of the embodiment.
(実施形態1)
図1は、本発明の電子レンジ用容器の全体を示す斜視図である。図1に示す電子レンジ用容器10は、容器本体20と蓋材50とで構成されている。容器本体20と蓋材50はいずれも樹脂材によって形成されている。
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a perspective view showing the entire microwave oven container of the present invention. A
容器本体20は、平面視で角(かど)部に丸みを有するほぼ長方形をなし、上部に開口21を有するようになっている。また、容器本体20は、開口21から外方に延出するようにしてフランジ部22が形成されている。フランジ部22は、平面視でほぼ長方形をなし、角(かど)部において、他の部分より幅の広い幅広部22Aを有するようになっている。
The
フランジ部22には、その上面側において凸となるリブ状の熱融着部23が形成されている。熱融着部23はフランジ部22の全周にわたって形成されている。換言すれば、熱融着部23はフランジ部22の上面において容器本体20の開口21を囲むようにして形成されている。
The
蓋材50は、フランジ部22の外周とほぼ同じ大きさの外周をもつフィルム状からなっている。蓋材50は、容器本体20に内容物(図示せず)を収納した後に、熱融着部23に熱融着(シール)されることによって、容器本体20の開口21を塞ぐようになっている。なお、図1では、レンジによる加熱後において、蓋材50をフランジ部22の一つの角(かど)部から一部剥離している状態を示している。
The
また、蓋材50の剥離の出発点となるフランジ部22の一つの角(かど)部には、熱融着部23が’M’字状のパターンとなっており、このパターンによって熱融着部23に蓋開封部24と蒸気排出部25とが形成されるようになっている。なお、この明細書において蒸気排出部25を第1熱融着部と称し、それ以外の熱融着部23を第2熱融着部と称する場合がある。
In addition, a
図2(a)は、容器本体20の上面図、図2(b)は、容器本体20の側面図である。なお、図1(a)、(b)には、蓋材50の図示は省略している。
FIG. 2A is a top view of the
図2(a)に示すように、熱融着部23の‘M’字状のパターンにおいて、その中央の‘V’字状パターン(外側に向かって拡開するV字部)によって蒸気排出部25が形成され、その両脇の逆‘V’字状パターン(内側に向かって拡開するV字部)によって蓋開封部24が形成されている。この場合、蒸気排出部25の右側の部分は右側に隣接する蓋開封部24の一部と共通化され、蒸気排出部25の左側の部分は左側に隣接する蓋開封部24の一部と共通化されて形成されている。
As shown in FIG. 2 (a), in the 'M'-shaped pattern of the
蓋材50をフランジ部22の蓋開封部24が形成された角(かど)部から剥がす場合、蓋開封部24の逆‘V’字状パターンの先鋭部に応力が集中して蓋材50を容易に剥がせる効果を奏する。また、レンジで加熱する際は、容器本体20内に発生する蒸気圧は蒸気排出部25の‘V’字状パターンの先鋭部に応力が集中し、該蒸気圧が所定の圧力に達したときに蓋材50との熱融着を容易に破断させる効果を奏する。
When the
このような蒸気排出部25は、上述したように熱融着部23の一部を‘V’字状パターンにすることにより形成され、この部分以外の熱融着部23よりも幅狭の熱融着幅tを有するようになっている。蒸気排出部25を幅狭の熱融着幅tとすることによって、蓋材50との熱融着を破断させ易くできるようになる。また、蒸気排出部25以外の熱融着部23の熱融着幅Tを広くすることによって、蒸気排出部25以外での蒸気抜きを防止できる効果を奏する。
Such a
ここで、熱融着部23の一部を‘V’字状パターンとし、この部分以外の熱融着部23の熱融着幅Tよりも幅狭の熱融着幅tとする、すなわち、熱融着幅Tを熱融着幅tよりも幅広とする場合の好ましい態様について、説明する。熱融着幅tは0.5ないし2.0mmの範囲で設けることが好ましく、熱融着幅Tは2.0ないし5.0mmの範囲で設けることが好ましい。この場合、熱融着幅Tの熱融着幅tに対する比率は、1.5ないし4倍とすることが好ましい。このようにすることで、確実に蒸気排出部25の蓋材50との熱融着を破断させ易くでき、また、蒸気排出部25以外での蒸気抜きを防止できる効果を奏する。
Here, a part of the
図3(a)は、図2(a)のIIIa−IIIaにおける断面図である。図3(a)に示すように、容器本体20のフランジ部22は、その延出端を下向きにして角度θ(たとえば6°)で傾斜されて形成されている。フランジ部22のこのような傾斜はフランジ部22の全周に及んでほぼ同様になっている。容器本体20の成形の際の反りを予め見越して構成されたものである。この場合において、熱融着部23は、その上面がほぼ水平になるように形成され、蓋材50(図1参照)との熱融着の信頼性を確保している。このため、熱融着部23は、内周側のフランジ部22に対する高さt1が外周側のフランジ部22に対する高さt2よりも小さく形成されている。
Fig.3 (a) is sectional drawing in IIIa-IIIa of Fig.2 (a). As shown in FIG. 3A, the
図4(a)は、フランジ部22の幅広部22Aに形成された蓋開封部24と蒸気排出部25を示す斜視図である。図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線における断面図である。図4(a)、(b)に示すように、蒸気排出部25は、側面視において、V字部の内側に位置する先端が開口に向かって低くなるように傾斜されている。ここで、フランジ部22は、図4(b)に示すように、その延出端を下向きにして角度θ(たとえば6°)で傾斜されて形成され、蒸気排出部25の外側の水平面Qに対する高さt3が外側の水平面Qに対する高さt4よりも低く形成されている。
FIG. 4A is a perspective view showing the
この場合、蒸気排出部25以外の熱融着部23(蓋開封部24の一部を含む)の上面は、図3(a)に示したと同様に、水平になるように形成されている。このように、蒸気排出部25をV字部の内側に位置する先端が開口21に向かって低くなるように傾斜させることにより、蒸気排出部25の開口21側のシール強度を弱めることができ、蒸気抜きがし易くなる効果を奏するようになる。したがって、蒸気が所定の圧力に達したときに確実に蓋材50の熱融着を破断させるように制御できるようになる。
In this case, the upper surface of the heat fusion part 23 (including a part of the lid opening part 24) other than the
図2(a)に戻り、蓋開封部24と蒸気排出部25が形成されたフランジ部22において、蒸気排出部25の両側であって熱融着部23(蓋開封部24の一部を含む)の内側には2つの凹部31が形成されている。さらに、フランジ部22には、蒸気排出部25の両側であって熱融着部23(蓋開封部24の一部を含む)の外側にも2つの凹部32が形成されている。容器本体20の開口21を囲むように形成される熱融着部23は、内容物の侵入を防ぐために、開口21に近接して形成することが望ましく、これにより、各蓋開封部24の蒸気排出部25と反対側の部分は急峻な傾きをもって熱融着部23に連続するパターンとなり、熱融着部23の外側においてフランジ部22(幅広部22A)の外周との間に充分なスペースを確保でき、このスペースに前記凹部32を形成することができるようになる。
Returning to FIG. 2A, in the
このような凹部31、32は、図2(a)のV−V線における断面図である図5に示すように、凹部31、32の底面に対して相対的に熱融着部23(蓋開封部24)の高さを大きくでき、蓋材50(図1参照)のシール時において、フランジ部22への貼り付きを防止できる効果を奏する。また、蒸気排出部25のV字部の外側に向かって拡開される部分に凹部を形成することも考えられるが、この部分は極めて狭い領域で形成が困難となり、その代わりに前記凹部32を形成することにより、同様の効果を奏することができるようになる。
As shown in FIG. 5, which is a cross-sectional view taken along the line VV in FIG. 2A,
さらに、図3(a)に戻り、容器本体20の側面には、その周方向に沿って下方が小径となる段差27が形成されている。そして、段差27より開口21側の側面28が鉛直方向(図中点線Pで示す)よりも外側に傾斜するように形成されている。このような容器本体20の側面の段差27は、図3(b)に示すように複数の容器本体20を積み重ねた場合に、上段の容器本体20が下段の容器本体20に深く収納されることを防ぐストッパとしての機能を有し、段差27より開口21側の側面28が鉛直方向よりも外側に傾斜させることによって、上段の容器本体20を下段の容器本体20から容易に抜き出すことができる効果を奏する。
Further, returning to FIG. 3A, a
(実施形態2)
上述した実施形態では、電子レンジ用容器10は、容器本体20が平面視で角(かど)部に丸みを有するほぼ長方形をなし、フランジ部22が平面視でほぼ長方形をなし、角(かど)部において幅広部22Aを有するものを例として挙げたものである。しかし、これに限定されることはない。たとえば、図6に示すように、容器本体20が平面視でほぼ円形をなし、フランジ部22が平面視でほぼ正方形をなし、各角(かど)部において幅広部22Aを有するものに適用させてもよいことはもちろんである。
(Embodiment 2)
In the embodiment described above, the
(実施形態3)
上述した実施形態では、蒸気排出部25の両脇に蓋開封部24を一部共通させて連続させて形成したものである。しかし、これらは分離させて形成するようにしてもよいことはもちろんである。たとえば、フランジ部22の4個の角(かど)部のうち、少なくとも一つの角(かど)部に蒸気排出部25を形成し、他の少なくとも一つの角(かど)部に蓋開封部24を形成するようにしてもよいことはもちろんである。
(Embodiment 3)
In the embodiment described above, the
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。 As mentioned above, although this invention was demonstrated using embodiment, it cannot be overemphasized that the technical scope of this invention is not limited to the range as described in the said embodiment. It will be apparent to those skilled in the art that various modifications or improvements can be added to the above-described embodiments. Further, it is apparent from the description of the scope of claims that embodiments with such changes or improvements can also be included in the technical scope of the present invention.
10 電子レンジ用容器
20 容器本体
21 開口
22 フランジ部
22A 幅広部
23 熱融着部
24 蓋開封部
25 蒸気排出部(第1熱融着部)
27 段差
28 側面(段差27より開口21側の側面)
31 凹部
32 凹部
50 蓋材
DESCRIPTION OF
27
31
Claims (4)
上部に開口を有する容器本体と、
前記容器本体の前記開口から外側に延出するように形成されたフランジ部と、
前記フランジ部の上面の全周にわたってリブ状に形成され、前記開口を塞ぐフィルム状の蓋材に熱融着される熱融着部と、を備え、
前記熱融着部が、
前記容器本体内で発生した蒸気が所定の圧力に達したとき前記蓋材との熱融着を破断して前記蒸気を排出する第1熱融着部と、
前記第1熱融着部よりも幅広な第2熱融着部を有することを特徴とする電子レンジ用容器。 A container for a microwave oven,
A container body having an opening at the top;
A flange portion formed to extend outward from the opening of the container body;
A heat-sealed portion that is formed in a rib shape over the entire circumference of the upper surface of the flange portion, and is heat-sealed to a film-like lid member that closes the opening;
The heat fusion part is
A first heat fusion part for breaking the heat fusion with the lid and discharging the vapor when the steam generated in the container body reaches a predetermined pressure;
A microwave oven container having a second heat fusion part wider than the first heat fusion part.
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