JP2016067574A - 神経刺激装置 - Google Patents

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【課題】効率良い電極の留置と好適な治療とを両立することができる神経刺激装置を提供する。【解決手段】生体に留置されて神経に電気刺激を行う神経刺激装置は、神経に電気刺激を印加する刺激電極と、一方の端部が刺激電極に接続されたリード部とを有する神経刺激電極と、電気刺激を印加させるための神経刺激信号を生成する刺激生成部41を有し、リード部の他方の端部が接続される刺激発生装置10と、刺激生成部を制御する制御部43とを備え、制御部は、複数の刺激パルスが休みなく連続的に印加される探索モードを神経刺激信号の印加態様に含むように刺激生成部を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、神経刺激装置、より詳しくは、脈管(血管、リンパ管)、消化管、気道、尿路等の管腔組織内に留置されて神経刺激治療に使用される神経刺激電極を備えた神経刺激装置に関する。
従来、神経組織に電気刺激を与えることによる治療法の研究が行われてきた。その神経刺激用デバイスの1つとして、血管内に電極を備えるデバイスを挿入し、当該電極により血管に隣接する神経を血管壁越しに刺激することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の装置では、10秒のオンおよび50秒のオフのデューティサイクルで、神経刺激パルスを断続的に送達することが記載されている。
特許文献1に記載の装置では、手術で神経を露出して神経に直接電極を取り付ける場合と異なり、電極周囲の状況を直接見ることができないため、体内に挿入した電極の位置をX線透視等の手段を用いて確認しながら、電極を配置することが現実的である。神経を効果的に刺激可能な位置に電極が配置されたことを確認するためには、試験的に刺激パルスを印加して生体の反応を観察する必要がある。
特開2012−228575号公報
電極を備えるデバイスを血管内に配置する場合は、手術で神経を露出して神経に直接電極を取り付ける場合と異なり、電極周囲の状況を直接見ることができないため、体内に挿入した電極の位置をX線透視等の手段を用いて確認しながら配置する。神経を効果的に刺激可能な位置に電極が配置されたことを確認するためには、神経刺激パルスを電極に印加して生体の反応を観察する必要があるが、この際の神経刺激パルスが、特許文献1の装置のようにオフ時間を含むデューティサイクルを有するものであると、オフ時間に確認をすることができない。その結果、配置手技の効率が低下して、配置に要する時間が長くなりやすく、患者の負担が増える可能性がある。
上記事情を踏まえ、本発明は、効率良い電極の留置と好適な治療とを両立することができる神経刺激装置を提供することを目的とする。
本発明は、生体に留置されて神経に電気刺激を行う神経刺激装置であって、神経に前記電気刺激を印加する刺激電極と、一方の端部が前記刺激電極に接続されたリード部とを有する神経刺激電極と、前記電気刺激を印加させるための神経刺激信号を生成する刺激生成部を有し、前記リード部の他方の端部が接続される刺激発生装置と、前記刺激生成部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、複数の刺激パルスが休みなく連続的に印加される探索モードを前記神経刺激信号の態様に含むように前記刺激生成部を制御する神経刺激装置である。
前記制御部は、複数の刺激パルスが連続的に印加される印加時間と前記刺激パルスが印加されないオフ時間とで刺激サイクルが構成される治療モードを前記態様に含むように前記刺激生成部を制御してもよい。
このとき、前記制御部は、前記刺激発生装置の起動時に前記探索モードで動作するように制御を行ってもよい。
さらに、前記制御部は、前記起動時に前記探索モードで所定時間動作したあとに前記治療モードが選択可能となるように制御を行ってもよい。
前記制御部は、前記刺激発生装置が前記治療モードで動作したあとは前記探索モードの選択を規制してもよい。
このとき、前記刺激発生装置が前記治療モードで動作したあとは前記探索モードの選択を不能としてもよい。
本発明の神経刺激装置によれば、効率良い電極の留置と好適な治療とを両立することができる。
本発明の第一実施形態に係る神経刺激装置の全体構成を示す模式図である。 同神経刺激装置における刺激発生装置の外観を示す模式図である。 同刺激発生装置の機能ブロック図である。 治療モードにおける神経刺激信号の態様を示す図である。 探索モードにおける神経刺激信号の態様を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る神経刺激装置における刺激発生装置の外観を示す模式図である。 同刺激発生装置の使用時の一過程を示す図である。 同刺激発生装置の使用時の一過程を示す図である。
本発明の第一実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態の神経刺激装置1の全体構成を示す模式図である。神経刺激装置1は、患者P等の迷走神経Vnを電気的に刺激して頻脈や慢性心不全等の治療を行うものであり、神経刺激信号を発生する刺激発生装置10と、刺激発生装置10に接続されて血管Bv内に留置される神経刺激電極20とを備えている。
神経刺激電極20は患者等の血管内に留置されて、刺激発生装置10で発生された神経刺激信号を生体組織に印加し、神経への電気刺激を行う。
神経刺激電極20は、神経刺激信号を印加する一対の刺激電極30A、30Bを有する電極部30と、電極部30と刺激発生装置10とを接続するリード部21とを備えている。必要に応じて電極部30に血管内における位置ずれを防止する係止部材等をさらに設けてもよい。
電極部30の材料としては、生体適合性に優れた金属材料が好ましく、例えば、白金イリジウム合金等の貴金属材料を挙げることができる。本実施形態では、先端側の刺激電極30Aが負極、もう一方の刺激電極30Bが正極となっており、それぞれリード部21内を通る図示しない配線によって刺激発生装置10と接続されている。刺激電極の数は一対に限られず、複数設けられてもよい。
リード部21は、絶縁性被覆およびコネクタを備えた公知の構成を有し、長尺かつ可撓性を有するように構成されている。
図2は、刺激発生装置10の外観を示す模式図である。刺激発生装置10は、外面に各種情報を表示する表示部11と、刺激発生装置10の各種操作を行うインターフェース部12とを備えている。表示部11としては、液晶画面やLED等を用いたもの等、公知の構成を適宜選択して用いることができる。インターフェース部12は、各種設定を行うための設定ボタン群13と、設定ボタン群13で設定された条件での刺激を行うための出力ボタン14と、出力ボタン14の出力を取り消すための停止ボタン16とを備えている。
図3は、刺激発生装置10の機能ブロック図である。刺激発生装置10は、神経刺激信号を生成する刺激生成部41と、刺激発生装置10全体の制御を行う制御部43とを備えている。
制御部43は、表示部11およびインターフェース部12の各ボタンと接続されており、インターフェース部12からの入力に基づいて、神経刺激信号の各種パラメータ(電圧値、パルス幅、周波数等)を決定し、刺激生成部41に送信する。刺激生成部41は、制御部43から受信した設定に基づいて神経刺激信号を生成し、リード部21経由で電極部30に送る。
刺激発生装置10は、神経刺激信号の態様として、治療に適した治療モードと、神経刺激電極20の留置手技に適した探索モードとの2つのモードを備えている。制御部43は、設定されたモードに基づき、刺激生成部41に神経刺激信号生成の指令を送る。
図4に治療モードにおける神経刺激信号の態様の一例を示す。治療モードでは、複数の刺激パルスを含む印加時間T1と、印加時間に連続し、刺激パルスが印加されないオフ時間T2とを有する刺激サイクルScを基本単位とする。
図5に、探索モードにおける神経刺激信号の態様の一例を示す。探索モードには、治療モードと異なり、オフ時間は存在しない。したがって、探索モードでは、刺激サイクルSc中に休みなく連続的に刺激パルスが印加される。
したがって、インターフェース部12から入力できるパラメータも、各モードにより異なる。治療モードでは、電圧値、パルス幅、周波数等の、一つの刺激パルスの態様を決定するパラメータに加え、刺激サイクルの長さや、印加時間およびオフ時間の長さ等を設定できる。これに対して探索モードでは、オフ時間は設定できなくなっている。また刺激サイクルの長さと印加時間とが同一となるため、いずれか一方のみが設定可能とされている。
上記のように構成された神経刺激装置1の使用時は、患者Pの血管に小切開を加え、神経刺激電極20を血管内に挿入し、電極部30を血管Bv内の適切な位置に留置する。その後、刺激発生装置10を皮内、皮膚上、あるいは衣服等に固定する。
神経刺激装置1では、電極部30が適切な位置にあるように神経刺激電極20を留置することが治療のために重要であるが、血管Bv内を内視鏡等により直接観察することは容易でない上、血管内を観察しても並走する迷走神経Vnと電極部30との位置関係が直ちに把握できるわけでもない。したがって、一度の配置で適切な位置を特定することは困難であるため、配置した電極部30から探索モードで神経刺激信号を印加し、これに対する生体反応を確認しながら電極部30の適切な留置位置を特定し、留置する。
留置手技において、術者はインターフェース部12を操作し、探索モードを選択する。必要に応じて探索モードにおける上述の各種パラメータを併せて設定する。
術者は、患者Pの血管に小切開を加えて開口を形成し、筒状のイントロデューサー等を血管内に挿入し、イントロデューサー等を経由して血管Bv内に神経刺激電極20を挿入する。そして、X線透視像等で血管および電極部30を確認しながら、血管内の適切と思われる位置に電極部30を仮配置する。別途患者Pに心電計を装着し、患者Pの心電波形や心拍数等を術者が確認できるようにしておく。
術者が神経刺激装置10の出力ボタン14を押すと、刺激生成部41で探索モードの神経刺激信号が制御部43から指定されたパラメータを反映して生成され、電極部30から生体に印加される。
神経刺激信号の印加後、術者は患者の心電波形や心拍数等を確認し、電極部30の位置が適切であるか否かを判定する。判定は、心電波形の変化の有無や程度、および咳等の患者の好ましくない反応の有無や程度を確認することにより行う。
上記判定がNoの場合、術者は電極部30を神経刺激電極20の軸線方向や軸線まわりに移動させ、電極部30の位置を調節する。その後再度判定を行う。適切な位置が特定される前に位置刺激サイクルが経過して神経刺激信号の印加が停止した場合は、再度出力ボタン14を押す。上記判定がYesの場合、適切な位置が特定できたとして処理を終了し、当該位置を留置位置として電極部30を固定する。
その後、術者は、インターフェース部12を操作して探索モードを終了する。術者は、必要に応じて治療モードにおけるパラメータを入力し、所望のタイミングで治療を開始する。治療中は、刺激生成部41で治療モードの神経刺激信号が制御部43から指定されたパラメータを反映して生成され、電極部30から生体に印加される。神経刺激信号は適切な位置に留置された電極部30から生体に印加され、迷走神経が血管壁越しに刺激されて心拍数正常化等の所望の効果が発揮される。
以上説明したように、本実施形態の神経刺激装置1によれば、刺激発生装置10が、制御部43の制御によりオフ時間を有さない探索モードの神経刺激信号を発生することができる。したがって、術者が適切な位置を探して電極部30を神経刺激電極20の軸線方向や軸線まわりに移動させている間も、神経刺激信号が途切れずに印加される。その結果、電極部30が適切な位置にあるにもかかわらず、刺激パルスが印加されないために適切であると判定されない事態の発生が抑制され、効率よく留置手技を行うことができる。そして、留置後に治療モードで動作させることにより、効率良い電極の留置と好適な治療とを両立することができる。
本実施形態の神経刺激装置1においては、様々な変更を施すことにより多種多様な付加的効果を得ることができる。以下ではそのような変形例について、パターン別に説明する。
(パターン1:探索モードと治療モードとの切り分けに係る変形例)
このパターンでは、探索モードおよび治療モードの起動態様や移行態様等に所定の設定を行うことで、留置手技の更なる効率化等の効果が得られる変形例を説明する。
・刺激発生装置10が起動されたときの初期設定モードが探索モードとなるよう制御部43が制御してもよい。通常、神経刺激装置の使用時は、まず留置手技が行われるため、このようにすると術者の設定の手間を軽減することができる。
・起動時には探索モードしか選択できず、探索モードの起動後に治療モードが選択できるようになるよう制御部43が制御してもよい。これにより、誤って治療モードで留置手技が行われることを防止することができる。治療モードが選択可能となる条件は適宜設定することができ、例えば、探索モード起動後の経過時間(例えば1時間)や、術者によるインターフェース部への所定の入力(ボタンの長押しなど、誤入力の発生しにくい操作を含むものが好ましい)などであってもよい。
・治療モードが設定された後は、探索モードが選択できなくなるように制御部43が制御してもよい。これにより、治療中に誤って探索モードの神経刺激信号が印加されることを防止することができる。上記制御が実行される条件として、治療モード下で所定の長さ(例えば10分)動作することを設定してもよい。また、上記制御についても、例えば術者によるインターフェース部への所定の入力(誤入力の発生しにくい操作を含むものが好ましい)などで探索モードを選択可能とし、留置後の電極部30の位置ずれ等に対応しやすく構成してもよい。
(パターン2:探索モードの動作態様に係る変形例)
探索モードにおける神経刺激信号にはオフ時間がないため、患者に不必要に印加されると患者の負担が増加する可能性がある。そこで、動作態様に変更を加えてこれを抑制したり、抑制しつつも留置手技の効率を落とさないようにしたりする変形例である。
・探索モードにおいては、出力ボタン14が押されている間だけ神経刺激信号の印加が行われ、出力ボタン14の押圧が解除されると、刺激サイクルの途中であっても直ちに停止するよう制御部43が制御してもよい。このようにすると、探索モードにおける神経刺激信号のオフを刺激サイクルの終了を待たずにより迅速に行うことができる。この場合、出力ボタンの位置を、リード部上などの留置手技中に術者が触れやすい位置に配置すると、操作性を向上させることができる。
・探索モードにおいて刺激サイクル中に出力ボタン14が押されると、刺激サイクルの経過時間がリセットされるように制御部43が制御してもよい。このようにすると、術者の判断により、神経刺激信号を刺激サイクルの長さ以上連続して印加することができ、留置手技を効率よく行うことができる。この場合、刺激サイクルが終了する前の所定のタイミング(例えば終了5秒前)に、表示や音等により、術者に刺激サイクルの終了が近いことを知らせ、継続を希望する際に出力ボタンへの入力を促すよう構成してもよい。
(パターン3:モード移行時の動作に係る変形例)
このパターンは、探索モードから治療モードに移行する際の態様に変更を加えた変形例である。
・探索モードにおけるパルス強度の値を治療モードの設定に利用可能な構成としてもよい。具体的には、探索モードにおけるパルス強度の値よりも一段階低い値を治療モードにおけるパルス強度の初期値に設定したり、探索モードにおけるパルス強度の値を表示して、治療モードにおいて同一のパルス強度を採用してよいか確認するよう構成したりすることが挙げられる。このような変更により、術者の設定の手間を軽減したり、患者にとって過大な刺激が設定されることを抑制したりすることができる。
・探索モードにおけるパルス強度の変更履歴が治療モードに反映される構成としてもよい。一例として、パルスの電圧値が初期値V1からV2に減少され、その後増加されてV3に設定された場合に、減少から増加に転じたV3を術者が最適と判断したとみなして、V3を治療モードにおける初期値に設定する例が挙げられる。
次に、本発明の第二実施形態について、図6から図8を参照して説明する。本実施形態と第一実施形態との異なるところは、探索モードと治療モードとの切り分けを構造的に実現している点である。なお、以降の説明において、すでに説明したものと共通する構成等については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図6に本実施形態における刺激発生装置50の外観を示す。刺激発生装置50は、探索モード専用の第二出力ボタン15と、第二出力ボタンを覆うように取り付けられるカバー51とを備えている。本実施形態において出力ボタン14は、治療モードにおける出力にのみ用いられる。カバー51は、刺激発生装置50に設けられた溝52に係合させることにより、溝52に沿ってスライド可能かつ刺激発生装置50から容易に外れないように装着される。カバー51は、刺激発生装置に対して非装着の状態で供給される。
本実施形態の神経刺激装置の留置手技において、術者はカバー51を刺激発生装置50に装着せずに留置手技を行う。すなわち術者は、適宜第二出力ボタン15を操作して、探索モードの神経刺激信号を電極部30に印加しながら電極部30の位置が適切であるか否かを判定する。
留置手技が終了したら、術者はカバー51を溝52と係合させてカバー51を刺激発生装置50に装着する。図7に示す位置(第一位置)にカバー51があるときは、出力ボタン14、停止ボタン16、および第二出力ボタン15がカバー51に覆われて操作できないため、患者Pの治療中は、カバー51をこの位置に固定して患者による誤操作を防ぐ。一方、図8に示す位置(第二位置)にカバー51があるときは、出力ボタン14および停止ボタン16が露出して操作可能になるため、術者は治療モードにおいて適宜出力ボタン14および停止ボタン16を操作することが可能である。しかし、第二出力ボタン15は、カバー51が第二位置にあるときもカバー51に覆われている。すなわち、第二出力ボタン15は、カバー51の位置にかかわらず常にカバー51に覆われるため、カバー51を刺激発生装置に装着した状態では操作することができず、探索モードで動作することが物理的に不可能となる。これにより、治療モード中に誤って探索モードでの神経刺激が行われることが防止される。なお、カバー51は、図示しない係止機構により、第一位置および第二位置に係止可能である。
以上説明したように、刺激発生装置50を備えた本実施形態の神経刺激装置においても、第一実施形態と同様に、効率良い電極の留置と好適な治療とを両立することができる。
本実施形態において、第二出力ボタン15を覆うカバーの態様は、上述のカバー51に限られず、公知の各種の機構を適宜選択して採用可能である。
また、本発明の神経刺激装置において構造上の変更を伴う例には、上述した第二実施形態のほかに以下のような変形例が挙げられる。
(パターン4:刺激発生装置が生体情報取得部を備える変形例)
・刺激発生装置は、患者Pの心電図や心拍数等の生体情報を取得する生体情報取得部を備え、生体情報取得部が取得した生体情報に基づいて制御部が治療モードにおける神経刺激信号の生成及び印加のタイミングを制御する構成としてもよい。例えば、心拍数の増加を目的として迷走神経を刺激する場合、心拍数が所定の閾値(例えば60回/分(bpm))未満となったときに神経刺激信号の生成及び印加を行う例が挙げられる。
この場合、生体情報は、刺激発生装置に接続した公知の心電図取得用のパッドやリードから取得してもよいし、別途患者に装着した心電計等から無線等により受信してもよい。そして、心電図取得用のパッドやリードが刺激発生装置に接続されている、または刺激発生装置が外部心電計から生体情報を受信している場合には既に治療が行われているとみなして探索モードを選択できないように制御部43が制御を行ってもよい。
・生体情報取得部が取得した生体情報に何らかの異常が含まれ、その異常が治療モード停止の条件等なっているような場合に、探索モードを選択可能に制御部43が制御を行ってもよい。このようにすると、術者は探索モードを用いて状況の把握や対応策の検討等を効率よく行うことができる。このとき、探索モードにおけるパルス強度の初期値として、直前の治療モードの値が採用されるようにしてもよい。
(パターン5:治療時または探索時に特有の構成を検出可能に構成し、探索モードおよび治療モードの選択と連動させる変形例)
・神経刺激電極のリード部を、回転操作するためのスタイレット(芯金)を挿入可能、かつスタイレットが挿入されていることを検知可能に構成し、スタイレットが挿入されているときのみ探索モードを選択できるように制御部43が制御を行ってもよい。
・神経刺激電極のリード部を、血栓形成抑制のための薬液供給チューブを接続可能、かつ薬液供給チューブが接続されていることを検知可能に構成し、薬液供給チューブが接続されているときのみ探索モードを選択できないように制御部43が制御を行ってもよい。
このパターンでは、留置手技および治療時のいずれかのみに神経刺激装置に取り付けられる部材等を検知することで、探索モードの選択の可否を制御するものである。このパターンにおいて、治療モードの選択の可否を併せて制御してもよいことは当然である。
(パターン6:構造的変更を伴うその他の変形例)
・神経刺激装置が、電源の残量を検出可能に構成され、電池残量が所定の値以下であるときに、治療モードでの動作を禁止するように制御部43が制御を行ってもよい。この場合、治療期間中に電池切れが生じて好適に治療が行えない事態の発生を好適に防止することができる。併せて、表示部への表示や音声等により、電池材料が所定の値以下であることを術者に知らせるよう構成されてもよい。
・探索モードにおいて、神経刺激信号が印加されているときに刺激発生装置が音や光等を発するように構成し、術者が直感的に把握できるようにしてもよい。
・初期状態において、リード部を刺激発生装置に対して軸まわりに回転可能に接続しておく。そして、リード部が刺激発生装置に対して軸まわりに回転しないように固定されたことを検出したときは探索モードを選択不能となるように制御部43が制御を行ってもよい。このようにすると、留置手技中は、リード部を刺激発生装置に対して回転することで留置手技を効率よく行い、留置手技終了後にリード部を固定することで、患者に対して探索モードの神経刺激信号が不必要に印加されることを防止することができる。
以上、本発明の各実施形態および変形例の各パターンについて説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態および変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各実施形態および各変形例の構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
例えば、上述の各実施形態および変形例では、神経刺激電極が血管内に留置される例を説明したが、リンパ管、消化管、気道、尿路等の他の管腔組織に電極を留置してこれら管腔組織越しに神経を刺激する場合でも、探索モードを備える本発明を適用することで、効率良い電極の留置と好適な治療とを両立することが可能である。
1 神経刺激装置
10、50 刺激発生装置
20 神経刺激電極
21 リード部
30A、30B 刺激電極
41 刺激生成部
43 制御部
Sc 刺激サイクル
T1 印加時間
T2 オフ時間

Claims (6)

  1. 生体に留置されて神経に電気刺激を行う神経刺激装置であって、
    神経に前記電気刺激を印加する刺激電極と、一方の端部が前記刺激電極に接続されたリード部とを有する神経刺激電極と、
    前記電気刺激を印加させるための神経刺激信号を生成する刺激生成部を有し、前記リード部の他方の端部が接続される刺激発生装置と、
    前記刺激生成部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、複数の刺激パルスが休みなく連続的に印加される探索モードを前記神経刺激信号の態様に含むように前記刺激生成部を制御する、神経刺激装置。
  2. 前記制御部は、複数の刺激パルスが連続的に印加される印加時間と前記刺激パルスが印加されないオフ時間とで刺激サイクルが構成される治療モードを前記態様に含むように前記刺激生成部を制御する、請求項1に記載の神経刺激装置。
  3. 前記制御部は、前記刺激発生装置の起動時に前記探索モードで動作するように制御を行う、請求項2に記載の神経刺激装置。
  4. 前記制御部は、前記起動時に前記探索モードで所定時間動作したあとに前記治療モードが選択可能となるように制御を行う、請求項3に記載の神経刺激装置。
  5. 前記制御部は、前記刺激発生装置が前記治療モードで動作したあとは前記探索モードの選択を規制する、請求項2に記載の神経刺激装置。
  6. 前記制御部は、前記刺激発生装置が前記治療モードで動作したあとは前記探索モードの選択を不能とする、請求項5に記載の神経刺激装置。
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