JP2016066906A - 携帯無線機用ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体内にアンテナを備えた携帯無線機に取り付けたときに、アンテナの送受信性能が低下するのを抑えることができる携帯無線機用ケースを提供する。【解決手段】携帯無線機のアンテナの近傍において、前記携帯無線機の周縁部を覆う導電性の第一フレームと、前記アンテナの近傍以外において、前記第一フレームと間を空けて前記周縁部を覆う導電性の第二フレームと、前記第一フレームと前記第二フレームとの間の絶縁性の第一絶縁部と、を備えた携帯無線機用ケース。である。【選択図】図1

Description

本発明は、携帯無線機の一部を覆う携帯無線機用ケースに関する。
スマートフォン、ストレート式の携帯電話機、タブレット端末等の携帯無線機が、多数販売されている。近年、これらの携帯無線機は、その小型化のために、筐体内にアンテナを備えている。
携帯無線機の一部を覆う携帯無線機用ケースも、多数販売されている。携帯無線機用ケースは、携帯無線機の周縁部や背面を覆い、携帯無線機を保護したり、装飾したりする。たとえば特許文献1に、金属で構成された携帯無線機用ケースが開示されている。金属の携帯無線機用ケースは、強度が高く、金属光沢によって見栄えが良くなる。
実用新案登録第3189836号
しかし、筐体内にアンテナを備えた携帯無線機に、金属製の携帯無線機用ケースを取り付けて通信しようとすると、ケースに二次電流(誘導電流)が発生したり、ケースが電波を遮断したりする。このため、アンテナの送受信性能が低下し、場合によっては通信不可能になってしまう。
たとえば、二次電流を防止するために、アンテナとケースの距離を長くすることが考えられる。また、アンテナにより生成される近傍電界の成分と直交する向きにケースの各部を構成し、二次電流を低減させることが考えられる。しかし、携帯無線機の端などにアンテナが配置されると、アンテナとケースの距離が近づき、互いに平行になる場合がある。
携帯無線機のメーカーは、アンテナの構造と合わせて、アンテナの近傍に部品を適切に配置することで、携帯無線機で規定のアンテナ性能を達成している。携帯無線機に導電性のケースを後付けし、アンテナの近傍に二次電流が流れる導電体を配置すると、携帯無線機が規定のアンテナ性能を達成できなくなってしまう。このため、携帯無線機のメーカーは、アンテナの近傍を金属で覆わないよう推奨している。導電体によって電波が遮蔽されることも同様である。
そこで、本発明は、筐体内にアンテナを備えた携帯無線機に取り付けたときに、アンテナの送受信性能が低下するのを抑えることができる携帯無線機用ケースを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る携帯無線機用ケースは、携帯無線機のアンテナの近傍において、前記携帯無線機の周縁部を覆う導電性の第一フレームと、前記アンテナの近傍以外において、前記第一フレームと間を空けて前記周縁部を覆う導電性の第二フレームと、前記第一フレームと前記第二フレームとの間の絶縁性の第一絶縁部と、を備えるように構成されている。
前記第一フレームの長さは、前記アンテナで使用される電波により二次電流が発生しやすい長さ未満であるように構成されている。
前記第一フレーム、前記第一絶縁部、及び、前記第二フレームを一体にするための固定部材を備えるように構成されている。
前記アンテナの近傍以外において、前記携帯無線機の背面を覆う導電性の第一背面カバーを備えるように構成されている。
前記アンテナの近傍において、前記携帯無線機の背面を覆う絶縁性の第二背面カバーを備えるように構成されている。
さらに、前記携帯無線機用ケースにおける前記携帯無線機との対向面にクッションを備えるように構成されている。
上記の構成からなる本発明に係る携帯無線機用ケースは、第一フレーム及び第二フレームの材質が導電体であるが、そこに二次電流が発生しにくい。また、アンテナの近傍において、携帯無線機の正面と背面は導電体で覆われていないため、電波は遮断されていない。
よって、本発明によれば、筐体内にアンテナを備えた携帯無線機に取り付けたときに、アンテナの送受信性能が低下するのを抑えることができる携帯無線機用ケースが提供される。
携帯無線機に取り付けられた実施形態1に係る携帯無線機用ケースを表し、(a)はその携帯無線機の背面側から見た斜視図であり、(b)は(a)のP−P´部で切断した断面端面図である。 携帯無線機に取り付けられた実施形態2に係る携帯無線機用ケースを表し、(a)はその携帯無線機の背面側から見た斜視図であり、(b)は(a)のQ−Q´部で切断した断面端面図であり、(c)は(a)のR−R´部で切断した断面端面図である。 携帯無線機に取り付けられた実施形態3に係る携帯無線機用ケースのクッションを表す断面端面の要部拡大図である。 その他の実施形態に係る第一絶縁部の形状を表し、(a)は第一絶縁部が折れ曲がった形状の場合の携帯無線機用ケースの側面の断面端面図であり、(b)は第一絶縁部に凸部が設けられた形状の場合の携帯無線機用ケースの側面の断面端面図である。 試験でスマートフォンを置く向きを表し、(a)は電波が放射される方向に対しスマートフォンの周縁部を向けた場合の説明図であり、(b)は電波が放射される方向に対しスマートフォンの正面を向けた場合の説明図である。
[実施形態1]
図1(a)に示すように、携帯無線機用ケース1aは、携帯無線機2の一部に取り付けられる。ここでの携帯無線機2は、スマートフォン、ストレート式の携帯電話機、タブレット端末等を含み、筐体3にアンテナ4を内蔵するものである。携帯無線機2の筐体3は、合成樹脂等で構成されている。
携帯無線機用ケース1aは、導電性の第一フレーム11a、導電性の第二フレーム12a、第一フレーム11aと第二フレーム12aの間25の第一絶縁部21a、及び、固定部材24を備える。
図1(b)に示すように、第一フレーム11aは、筐体3に内蔵されたアンテナ4の近傍9において、携帯無線機2の周縁部5を覆うように配置される。ここで、アンテナ4の近傍9とは、アンテナ4で送受信される電波の波長λの1/2の長さの導電体を、アンテナ4の長辺に対し平行に配置すると、アンテナ4で発生する近傍電磁界によって強い二次電流が発生する範囲の空間である。
アンテナ4は、携帯無線機2の筐体3の長手方向の一端81に内蔵されており、アンテナ4の長辺の方向が筐体3の短手方向を向くように設けられている。このため、携帯無線機2の周縁部5のうちで一端81の部分は、アンテナ4に近接しており、アンテナ4の近傍9に含まれる。
第一フレーム11aは、導電性であり、例えば、アルミニウム、銅、鉄、チタン、又は、それらの合金等の金属を材質とする。第一フレーム11aは、その表面にめっき処理が施されていても良い。
第一フレーム11aは、筐体3の長手方向の一端81に接する部分がアンテナ4の長辺に平行になっている。第一フレーム11aの両端部は、携帯無線機2の角にそって折れ曲がり、アンテナ4の長辺に平行になった部分に対して垂直方向を向いている。
第一フレーム11aの長さは、アンテナ4で使用される電波によって二次電流(誘導電流)が発生しやすい長さ未満である。二次電流を発生しにくくするためには、第一フレーム11aは共振を避ける必要があり、電波の波長λの1/2の整数倍の長さにならないことが必要である。そのため、第一フレーム11aの長さは、電波の波長λの1/2、好ましくは1/4より短くなるようにする。なお、第一フレーム11aの長さとは、携帯無線機2の周縁部5に沿った外周の長さである。
第一フレーム11aの長さが、波長λの1/4より短い場合には、周囲の金属物体や接地の条件等に関わらず、第一フレーム11aで二次電流の発生を低減させることができる。また、波長λの1/4より短いと、アンテナ4の広域帯特性を実現するうえで好ましい。
例えば、電波の周波数fが700MHz、850MHz、900MHzであれば、それぞれ電波の波長λは約42.8cm、約35.3cm、約33.3cmになる。第一フレーム11aの長さは、これらの電波の波長λの1/2、好ましくは1/4より短くなるようにする。この範囲内の長さであれば、第一フレーム11aの部材には、アンテナ4の近傍9から近傍9以外へはみ出した部分が含まれていても良い。
なお、第一フレーム11aの長さが波長λの1/8の長さ以下の場合には、導電体の自己インピーダンスの虚数部が非常に大きくなることで、第一フレーム11aで発生する二次電流を十分に低減させることができる。
第一フレーム11aの長さを上記のようにする理由を説明する。携帯無線機2に導電性のケースを取り付けた際に、アンテナ4の長辺に対して平行の向きに配置された部分の導電体は、アンテナ4に近接するほど二次電流を強く発生させる傾向にある。この導電体の長さが、アンテナ4で使用される電波と共振する長さであると、強い二次電流が発生する。以上のことは、アンテナ素子と近接する線状導体物体の相互位置関係と相互結合量の関係として学術的には解釈される。
第一フレーム11aは、アンテナ4の近傍であり、アンテナ4の長辺に対して平行な部分を有する。しかし、第一フレーム11aの長さが電波の波長λの1/4未満になっており、共振しない。したがって、第一フレーム11aには二次電流が発生しにくくなっている。
図1(b)に示すように、第一フレーム11aには、携帯無線機2の周縁部5をはめ込む凹部31aが設けられている。凹部31aは、携帯無線機2の周縁部5の形状に合わせた形状である。凹部31aに周縁部5をはめ込むと、第一フレーム11aにより携帯無線機2が保持される。このため、携帯無線機用ケース1aを取り付けた携帯無線機2を床面上に置いたときに、携帯無線機2の正面6や背面8が床面に接しない。正面6や背面8が床面でこすれないため、携帯無線機2が汚れにくくなる。落下時に正面6や背面8が床面にじかに衝突して破損するのを免れ得る。
図1(a)に示すように、第二フレーム12aは、アンテナ4の近傍9以外において、第一フレーム11aと間25を空けて、携帯無線機2の周縁部5を覆うように配置される。第二フレーム12aは、アンテナ4の近傍9以外に配置される。また、第二フレーム12aは、アンテナ4の近傍9に近い部分がアンテナ4の長辺に対して直交する向きに配置されている。
第二フレーム12aは、導電性であり、例えば、アルミニウム、銅、鉄、チタン、又は、それらの合金等の金属を材質とする。第二フレーム12aは、その表面にめっき処理が施されていても良い。また、第二フレーム12aには、第一フレーム11aと同様に、凹部31aが設けられる。
第二フレーム12aは、アンテナ4の近傍9以外に配置されるため、二次電流が発生しにくい。また、第二フレーム12aは、アンテナ4の近傍9に近い部分がアンテナ4の長辺に対して直交する向きに配置されているため、二次電流が発生しにくい。
第一絶縁部21aは、第一フレーム11aと第二フレーム12aとの間25に設けられる。第一フレーム11aと第二フレーム12aは各々1個ずつ設けられるため、第一絶縁部21aは2個設けられる。第一絶縁部21aにより、第一フレーム11aと第二フレーム12aが導通して二次電流が発生するのを防止する。第一絶縁部21aの材質としては、例えば、アクリル系樹脂等の合成樹脂が挙げられる。
第一絶縁部21aは、第一フレーム11aと第二フレーム12aの間25に、はめ込まれる。例えば、第一絶縁部21aの長さは、約1mmである。あるいは、二次電流が発生しにくいように第一フレーム11aの長さを短くした場合には、代わりに第一絶縁部21aの長さを長くしても良い。また、第一絶縁部21aも、第一フレーム11aと同様に凹部31aを有する。
第一フレーム11a、第二フレーム12a及び第一絶縁部21aは、携帯無線機2の周縁部5に設けられたボタン84やイヤホンジャック等の位置に応じて、形状を変形させても良い。例えば、ボタン84がある位置に開口部33を設けると、携帯無線機2に携帯無線機用ケース1aを取り付けたまま、ボタン84を押すことができる。
図1(a)(b)に示すように、固定部材24は、ネジ等である。例えば、第一フレーム11aから第一絶縁部21aを介して第二フレーム12aに通じるネジ穴を設けておき、このネジ穴にネジを入れて固定する。固定部材24により、第一フレーム11a、第一絶縁部21a、及び、第二フレーム12aが一体に固定される。
固定部材24は、絶縁性の材質で構成する。固定部材24の材質としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ化炭素樹脂や、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等が挙げられる。固定部材24として絶縁性のネジを用いると、第一フレーム11aと第二フレーム12aが固定部材24を介して導通するのを避けることができる。
携帯無線機2に携帯無線機用ケース1aを取り付ける手順を説明する。最初に、携帯無線機2、第一フレーム11a、第一絶縁部21a、及び、第二フレーム12aが、各々、分離した状態にある。
携帯無線機2の周縁部5が第二フレーム12aの凹部31a内に収まるように、携帯無線機2を第二フレーム12a内に滑り込ませる。次いで、2箇所ある第二フレーム12aの端部42aに第一絶縁部21aを重ね、更に第一フレーム11aの端部41aを重ねる。最後に、第一フレーム11aから第一絶縁部21aを介して第二フレーム12aに通じるネジ穴にネジを入れて固定する。この手順により、第一フレーム11aの凹部31aに周縁部5がはめ込まれて、携帯無線機2に携帯無線機用ケース1aを取り付けることができる。
以上のように、携帯無線機用ケース1aは、第一フレーム11a及び第二フレーム12aが導電体で構成されている。第一フレーム11aをアンテナ4で送受信される電波の波長の1/4未満の長さにし、第二フレーム12aをアンテナ4の長辺に対して垂直方向にしたり、近傍9と異なる空間に配置することで、それらに二次電流が流れにくい。また、携帯無線機2の周縁部5にのみ携帯無線機用ケース1aが取り付けられるため、アンテナ4の近傍9において携帯無線機2の正面6と背面8は導電体で覆われておらず、電波は遮断されていない。したがって、携帯無線機用ケース1aは、アンテナ4の送受信性能が低下するのを抑えることができる。
さらに、携帯無線機用ケース1aは、第一フレーム11a及び第二フレーム12aが金属で構成されるため、金属光沢により見栄えが良い。めっき処理等の表面処理を施した場合には、更に見栄えが良い。
[実施形態2]
図2に示す携帯無線機用ケース1bについて、携帯無線機用ケース1aと異なる構成、作用効果のみを説明する。図2(a)に示すように、携帯無線機用ケース1bは、携帯無線機用ケース1aと比べて、更に導電性の第一背面カバー13と、絶縁性の第二背面カバー22を備える。
図2(a)(c)に示すように、第一背面カバー13は、アンテナ4の近傍9以外において、携帯無線機2の背面8を覆うように配置された板状の部材である。第一背面カバー13は、導電性であり、例えば、アルミニウム、銅、鉄、チタン、又は、それらの合金等の金属を材質とする。第一背面カバー13は、その表面にめっき処理が施されていても良い。なお、第一背面カバー13の厚さは、任意である。
図2(a)に示すように、第一背面カバー13は、携帯無線機2の背面8に設けられたカメラ機能用のレンズ85やセンサーの位置等に応じて、形状を変形させても良い。例えば、レンズ85やセンサーのある位置に開口部34を設けて、カメラ機能やセンサーを使用できるようにする。また、第一背面カバー13は、装飾のためにスリットが設けられていても良い。
第一背面カバー13は、その周縁が第二フレーム12bに接続されて、第一背面カバー13と第二フレーム12bが一体になった構造であっても良い。この場合、第二フレーム12bと第一背面カバー13を固定するための手段を備えなくとも良い。この場合、固定手段24で、第一フレーム11b、第一絶縁部21a、及び、第二フレーム12bを一体にすれば、同時に第一背面カバー13も一体となるため、携帯無線機用ケース1bが携帯無線機2に取り付けられる。
なお、第一背面カバー13は、第二フレーム12bとは分離されていても良い。この場合、第二フレーム12bと第一背面カバー13を固定するための手段を備える必要がある。例えば、第一背面カバー13から第二フレーム12bに通じるネジ穴を設けておき、このネジ穴にネジを入れて固定する等の手段が挙げられる。
図2(a)(b)に示すように、アンテナ4の近傍9において、第二背面カバー22は、携帯無線機2の背面8を覆うように配置された板状の部材である。第二背面カバー22の絶縁性の材質としては、例えば、アクリル系樹脂等の合成樹脂が挙げられる。なお、第二背面カバー22の厚さは、任意である。
第一絶縁部21aの一端は、第二背面カバー22に接続された構造であっても良い。この場合、前述の携帯無線機2に携帯無線機用ケース1aを取り付ける手順と同じ手順により、固定部材24で第一フレーム11b、第一絶縁部21a、及び、第二フレーム12bを一体にすれば、同時に第二背面カバー22も一体となる。
なお、第二背面カバー22は、第一絶縁部21aと分離されていても良い。この場合には、第二背面カバー22と第一絶縁部21aを一体に固定するための手段が必要である。あるいは、この場合には、第二背面カバー22と第一フレーム11bを一体に固定するための手段を備える必要がある。例えば、第二背面カバー22から第一フレーム11bに通じるネジ穴を設けておき、このネジ穴にネジを入れて固定する等の手段が挙げられる。
図2(b)に示すように、第二背面カバー22は、第一フレーム11b又は第二フレーム12bと一体になるように固定されると、凹部31bを形成する。凹部31bに携帯無線機2の周縁部5がはめ込まれると、携帯無線機2が携帯無線機用ケース1b内に保持される。
第一フレーム11bに対して、第二フレーム12bの長手方向の中央部分は、幅が細くなっている。このため、第一フレーム11bよりも、第二フレーム12bの長手方向の中央部分の方が、握りやすい形状となっている。使用者は、携帯無線機用ケース1bを手に取る際に、無意識のうちに第二フレーム12bの中央部分を握るようになる。これにより、使用者が第一フレーム11bと第二フレーム12bをまたいで握るのを避け得るため、第一フレーム11bと第二フレーム12bが手指を介して導通するのを免れ得る。
第一フレーム11b、第一絶縁部21a、第二フレーム12b、第一背面カバー13、第二背面カバー22の輪郭は、曲線状に滑らかな形状である。このため、携帯無線機用ケース1bは、楽に握ることができ、見栄えが良い。また、第一背面カバー13と第二背面カバー22の接触部は曲線状であり、見栄えが良い。
以上の構成から、図2(a)(c)に示すように、第一背面カバー13は、アンテナ4の近傍9以外に配置されているため、アンテナ4で使用する電波が第一背面カバー13により遮断されるのを免れ得る。
また、図2(a)(b)に示す第二背面カバー22は、絶縁体で構成されているため、アンテナ4で使用される電波が第二背面カバー22により遮断されることはない。このため、携帯無線機用ケース1bは、携帯無線機用ケース1aと同様に、アンテナ4の送受信性能が低下するのを抑えることができる。
図2(a)(b)(c)に示すように、第一背面カバー13及び第二背面カバー22が携帯無線機2の背面8を覆うため、携帯無線機用ケース1bは背面8を保護し装飾することができる。
なお、携帯無線機用ケース1bは、第一背面カバー13又は第二背面カバー22のいずれか一方が省かれた構成であっても良い。この場合、省かれた部分は開放された空間となるため、アンテナ4の送受信性能が低下するのは抑えられる。
あるいは、携帯無線機用ケース1bから第一背面カバー13を省いた場合、第二背面カバー22が、アンテナ4の近傍9以外を含めた携帯無線機2の背面8の全部又は大部分を覆うように配置されても良い。第二背面カバー22は二次電流を発生させないため、この場合、アンテナ4の送受信性能が低下するのは抑えられる。
[実施形態3]
図3に示す携帯無線機用ケース1cについて、携帯無線機用ケース1bと異なる構成、作用効果のみを説明する。図3に示すように、クッション23を備えた携帯無線機用ケース1cであっても良い。クッション23は、第一フレーム11b及び第二フレーム12bにおける携帯無線機2との対向面に形成された被覆層である。各々、第一フレーム11b、第二フレーム12bにおける携帯無線機2との対向面の全体にクッション23を設けても良いし、一部に設けても良い。
クッション23の材質としては、例えば、ポリプロピレン、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、シリコーン樹脂等の絶縁性の合成樹脂が挙げられる。クッション23の材質として、更に好ましくは、例えば、ゴム系樹脂、シリコーン樹脂等の弾力性を有する絶縁性の合成樹脂が挙げられる。
携帯無線機2と携帯無線機用ケース1cとの間にクッション23が存在し、携帯無線機2が携帯無線機用ケース1cと直に接しない。第一フレーム11bや第二フレーム12bの材質は金属であり、携帯無線機2と直に接すると携帯無線機2の周縁部5等がこすれて傷がつくおそれがあるが、クッション23により防止することができる。クッション23により、携帯無線機用ケース1cに対する携帯無線機2の位置を安定させることができる。また、携帯無線機2が落下した際、クッション23によって携帯無線機2に対する衝撃を緩和することもできる。
さらに、携帯無線機2の周縁部5の一部に金属が使用されている場合、この金属と携帯無線機用ケース1cが導通するのをクッション23によって防止することができる。携帯無線機2で規定される以外の箇所に二次電流が流れたりしないため、携帯無線機2の各種機能を損なわない。
クッション23は、第一フレーム11bと第二フレーム12bのいずれかに設けられていても良い。また、第一絶縁部21a、第一背面カバー13、又は第二背面カバー22において、その携帯無線機2との対向面にクッション23を設けても良い。クッション23が設けられている面積が増えるほど、上述した衝撃の緩和等の効果が高くなる。
[その他の実施形態]
その他にも、第一絶縁部21aの形状は、直線状に限定されない。例えば、図4(a)に示すように、第一絶縁部21dは、折れ曲がった形状であっても良い。第一絶縁部21dは、2箇所で各々90度折れ曲がっている。
図4(a)に示す場合、第一フレーム11dの端部41d、第一絶縁部21dの一部分、及び、第二フレーム12dの端部42dが、層状に重なる部分がある。かかる層状に重なる部分を通してネジ穴を設けて、ネジ穴に固定部材24dの絶縁性のネジを入れて固定すれば、第一フレーム11d、第一絶縁部21d、及び、第二フレーム12dを一体とすることができる。
図4(a)に示す第一絶縁部21dは、携帯無線機2aの筐体3の厚さ方向に折れ曲がっていても良いし、筐体3の幅方向に折れ曲がっていても良い。
図4(a)に示す第一絶縁部21dは、曲線状であっても良い。この場合、第一絶縁部21dの形状に合わせて、第一フレーム11dの端部41dの形状、及び、第二フレーム12dの端部42dの形状も、曲線状となる。
図4(b)に示すように、第一絶縁部21eは、凸部51が設けられた形状であっても良い。この場合、第一フレーム11eの端部41e、及び、第二フレーム12eの端部42eには、凸部51と嵌め合わされる凹部52を各々設ける。凸部51の根元は凸部51の突出部分よりも狭くなっており、凸部51が凹部52に嵌め合わされると凸部51が凹部52にひっかかる。この場合、固定部材24を備えなくとも、第一フレーム11e、第一絶縁部21e、及び、第二フレーム12eを一体とすることができる。
携帯無線機2の筐体3の長手方向の一端81以外の箇所にアンテナ4が内蔵されている場合には、携帯無線機用ケース(1a,1b,1c)と同様に、アンテナ4の近傍9の範囲に基づいて各々の部材の配置を定める。
図1〜4に示す第一フレーム(11a,11b,11d,11e)、第二フレーム(12a,12b,12d,12e)、及び、第一背面カバー13の導電性の材質は、例えば、銅−マグネシウム等の金属めっきを施した合成樹脂や、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、炭素繊維強化炭素複合材料(C/Cコンポジット)等の炭素繊維複合材料や、木炭、竹炭を組み込んだ合成樹脂等であっても良い。
導電性の材質として金属めっきを施した合成樹脂を用いた場合、合成樹脂を用いることで携帯無線機用ケース(1a,1b,1c)を軽量なものとし、金属めっきによる光沢で外観を見栄えの良いものとすることができる。
導電性の材質として炭素繊維複合材料を用いた場合、携帯無線機用ケース(1a,1b,1c)を、軽量で頑丈であり、柔軟性があるものにすることができる。特に炭素繊維織物を組み込んだCFRPを用いた場合、携帯無線機用ケース(1a,1b,1c)が、カーボン柄(炭素繊維織物の柄)の外観となる。
導電性の材質として木炭、竹炭を組み込んだ合成樹脂を用いた場合、携帯無線機用ケース(1a,1b,1c)が、天然素材を活かした外観となる。さらに、木炭や竹炭により、消臭効果や抗菌作用が発揮され得る。
導電性の第一フレーム(11a,11b)と第二フレーム(12a,12b)の少なくとも1つに、透明の絶縁コーティングを施しても良い。第一フレーム(11a,11b)と第二フレーム(12a,12b)の対向部分において、絶縁コーティングを第一絶縁部21aの代わりにすることができる。図1等に示す第一絶縁部21aを使用しなくても、コーティングによって、第一フレーム(11a,11b)と第二フレーム(12a,12b)が絶縁される。
[試験方法]
実施例として、実施形態3に係る携帯無線機用ケースで周縁部を覆ったスマートフォンを準備した。実施例で、第一フレーム、第二フレーム及び第一背面カバーの材質はアルミニウム合金であり、第一絶縁部及び第二背面カバーの材質はアクリル系樹脂であり、クッションの材質はポリプロピレンであった。実施例で、固定部材は絶縁性のネジであった。スマートフォンで使用される電波の周波数fは、850MHz帯及び900MHz帯に含まれていた。第一フレームの長さは、9.2cmであった。
比較のために、次の比較例を準備した。
・比較例1:何も取り付けていないスマートフォン。
・比較例2:アルミニウム合金製のフレームで周縁部を覆ったスマートフォン。
・比較例3:比較例2から更にアルミニウム合金製の板材で背面を覆ったスマートフォン。
電波暗室の内外にログペリオディックアンテナを設置し、電波暗室外で受信した電波を電波暗室内で放射できるようにした。電波暗室外で受信した電波には、周波数fが850MHz帯及び900MHz帯の電波も含まれていた。電波暗室内に置いたスマートフォンに電波を放射する際に、電波を減衰できるように減衰器を設けた。
試験では、電波を放射したときにスマートフォンに表示される、電波の受信状態を表す0〜5本のアンテナマークの本数の推移を調べた。図5に示すように、電波が放射される方向61に対しスマートフォン7の周縁部5を向けた場合(図5(a))と、正面6を向けた場合(図5(b))の2通りの置き方を試した。なお、周縁部を向けた場合は、電波の主偏波の受信性能を評価することができる。正面を向けた場合は、電波の垂直偏波の受信性能を評価することができる。
また、試験では、表示本数についてヒステリシス特性を有する場合があるため、電波の減衰量を増して表示本数を減らして行った場合と、電波の減衰量を減らして表示本数を増やして行った場合を試した。表示本数が0本か5本の場合は推移を往復的に検出することができないが、表示本数が1〜4本の場合は推移を往復的に検出することができるため、信頼性の高い1〜4本の場合について記録した。
[試験結果と考察]
電波が放射される方向に対しスマートフォンの周縁部を向け(図5(a))電波の減衰量を増して行った場合の試験結果を、表1に示す。
Figure 2016066906
電波が放射される方向に対しスマートフォンの周縁部を向け(図5(a))電波の減衰量を減らして行った場合の試験結果を、表2に示す。
Figure 2016066906
電波が放射される方向に対しスマートフォンの正面を向け(図5(b))電波の減衰量を増して行った場合の試験結果を、表3に示す。
Figure 2016066906
電波が放射される方向に対しスマートフォンの正面を向け(図5(b))電波の減衰量を減らして行った場合の試験結果を、表4に示す。
Figure 2016066906
表1〜4に示すように、アンテナの受信性能は、いずれの場合も、何も取り付けていない比較例1が最も高く、次いで実施例が高かった。いずれの場合も、実施例の値が、比較例1の値に対して5dB以内の範囲に入った。このため、実施例のアンテナの受信性能は、比較例のアンテナの受信性能と大きくは変わらなかった。
一方、比較例1や実施例と比べて、比較例2,3のアンテナの受信性能は低かった。いずれの場合も、比較例2,3の値は、比較例1の値に対して10dB以上下回った。比較例2が実施例よりもアンテナの受信性能が低くなったのは、金属製フレームで二次電流が強く発生したことによると考えられる。比較例3が比較例2よりもアンテナの受信性能が更に低くなったのは、金属板により電波が遮断されたことによると考えられる。
本発明は、筐体内にアンテナを備えたスマートフォン、ストレート式の携帯電話機、タブレット端末等の携帯無線機の一部を覆う携帯無線機用ケースとして用いられる。
1:携帯無線機用ケース
2:携帯無線機
4:アンテナ
5:携帯無線機の周縁部
9:アンテナの近傍
11:第一フレーム
12:第二フレーム
21:第一絶縁部
25:第一フレームと第二フレームとの間

Claims (6)

  1. 携帯無線機のアンテナの近傍において、前記携帯無線機の周縁部を覆う導電性の第一フレームと、
    前記アンテナの近傍以外において、前記第一フレームと間を空けて前記周縁部を覆う導電性の第二フレームと、
    前記第一フレームと前記第二フレームとの間の絶縁性の第一絶縁部と、
    を備えた携帯無線機用ケース。
  2. 前記第一フレームの長さが、前記アンテナで使用される電波により二次電流が発生しやすい長さ未満である請求項1に記載の携帯無線機用ケース。
  3. 前記第一フレーム、前記第一絶縁部、及び、前記第二フレームを一体にするための固定部材を備えた請求項1又は2に記載の携帯無線機用ケース。
  4. 前記アンテナの近傍以外において、前記携帯無線機の背面を覆う導電性の第一背面カバーを備えた請求項1から3のいずれかに記載の携帯無線機用ケース。
  5. 前記アンテナの近傍において、前記携帯無線機の背面を覆う絶縁性の第二背面カバーを備えた請求項1から4のいずれかに記載の携帯無線機用ケース。
  6. 前記携帯無線機用ケースにおける前記携帯無線機との対向面にクッションを備えた請求項1から5のいずれかに記載の携帯無線機用ケース。
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JP2018064032A (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 株式会社大木工藝 電磁波低減カバー
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