JP2016064409A - 空気清浄装置 - Google Patents

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稲垣 純
Jun Inagaki
純 稲垣
秀直 平沢
Hidenao Hirasawa
秀直 平沢
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Abstract

【課題】長期使用されるフィルタであっても、フィルタの捕集性能を安定的に向上させ、長期間安定した集塵性能を発揮できる空気清浄装置を提供すること。【解決手段】空気の吸込口3と吹出口4と、空気中の塵埃を捕集するプレフィルタろ材5と、通風路8にプレフィルタろ材を供給する巻き出し装置13と巻き取り装置14と、プレフィルタろ材に帯電を加える帯電部を備えた空気清浄装置において、前記帯電部を通風路8外に設置し、ファンの停止時に、プレフィルタろ材5の巻き出しと高圧電源から帯電部18への電圧印加を行うことで、安定的に集塵性能を発揮できる空気清浄装置を得ることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、空気中の塵埃を捕集する空気清浄装置に関するものである。
従来、この種の空気清浄装置には、空気吸込口に備えたフィルタと、前記空気吸込口の両側に円筒状のフィルタ収納ドラムを配置し、フィルタの目詰まりを検知する機構からの信号を受ける制御装置により、前記ドラム内に配置された巻き取り軸を駆動するモータを所定回転数回転させてフィルタを巻き取る空気清浄装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
図12に示すように、吸込口と吹出口の間に設けられたフィルタ101は、フィルタ101の巻き出しドラム102と巻き取りドラム103を備えている。フィルタ101の目詰まりを検知する機構から情報を受け取った制御装置104は、巻き取りドラム103の巻き取り軸を駆動するモータ105を所定回転数回転させて、フィルタ101を巻き取るものである。これにより、フィルタろ材の目詰まりが起こった際に、目詰まりしていないフィルタろ材に交換することができ、長期間使用できる空気清浄装置となっていた。
また、フィルタ自体が帯電しているエレクトレット材をはさむように、空間をあけて第一の電極と第二の電極を備え、電極間に高電圧を加えてエレクトレット材に電荷を与え続けて集塵性能を長寿命化する方法が知られていた。(例えば、特許文献2参照)。
図13に示すように、ステンレス等の金属金網よりなる通気性のある平板状導電体を第一電極201と第二電極202とし、エレクトレット材からなる静電フィルタ203をその間に配設して、高圧電源204を第一電極201と第二電極202に接続したものである。高圧電源からの電圧印加によって、第一電極201と第二電極202の間に電界が生じ、静電フィルタ203は電界を帯び、矢印の方向から流れる空気中に含まれる塵埃が電界によって帯電した静電フィルタ203に吸着され、集塵されるものであった。
実願昭56−149984号(実開昭58−53216号公報)のマイクロフィルム) 特許第2604872号公報
従来の空気清浄装置では、フィルタの目詰まりを検知して、フィルタを巻き取って目詰まりしていないフィルタを吸込口に配置することはできたが、フィルタの塵埃捕集性能を向上させることはできなかった。
また、フィルタのろ材として、あらかじめエレクトレット化されたろ材を用いることもできるが、エレクトレット材の帯電は永久的なものではなく、装置の運転停止時の湿度や埃の吸着、保管場所の化学物質の作用によって、帯電が中和され、集塵性能が低下するという課題があった。
また、エレクトレット材料と電極を備える方法では、風路に設置した電極にほこりが付着し、異常放電や電極の物理的な変形が生じる可能性があった。異常放電に至らない場合でも、少量のほこりが風路上の電極に付着すると、臭気をもつオゾンの発生量が増加して下流側に流出する可能性があった。また、風路面を覆う大きな電極面積が必要であり、電極材料の使用量が多くなるという課題があった。また、網状の第一の電極板と第二の電極板を備える必要があり、電極板自体が風路の圧力損失増加の原因となってしまうという課題があった。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、電界によって確実にフィルタの捕集性能を向上させ、かつ電極へのほこり付着による異常放電とオゾン発生を防止することができる空気清浄装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、空気の吸込口と吹出口とそれらを連通する風路を備え、風路を通過する空気中の塵埃を捕集するろ材と、風路に送風するファンと、風路にろ材を供給する巻き出し装置と、風路からろ材を回収する巻き取り装置と、ろ材に帯電を加える帯電部と高圧電源と制御部からなる帯電装置とを備えた空気清浄装置において、前記帯電部を風路外に設置し、ファンの停止時に、ろ材の巻き出しと高圧電源から帯電部への電圧印加を行うことを特徴とするものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、長期保管され、長期使用されるフィルタであっても、フィルタの捕集性能を安定的に向上させ、かつ電極へのほこり付着による異常放電を防止することができ、長期間安定した集塵性能を発揮できる空気清浄装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1の空気清浄装置の設置形態を示す概略図 同空気清浄装置を示す概略断面図 同空気清浄装置を示す概略断面図 同空気清浄装置の制御ブロック図 同空気清浄装置の動作フローチャート 同空気清浄装置の帯電部を示す概略断面図 同空気清浄装置の帯電部の別の一例を示す概略断面図 同空気清浄装置のプレフィルタろ材を示す概略断面図 本発明の実施の形態2の空気清浄装置を示す概略断面図 本発明の実施の形態3の空気清浄装置を示す概略断面図 同空気清浄装置の帯電部の拡大図 従来の空気清浄装置を示す概略図 従来のエアフィルタを示す概略斜視図
本発明の請求項1記載の空気清浄装置は、空気の吸込口と吹出口とそれらを連通する通風路を備え、前記通風路を通過する空気中の塵埃を捕集するろ材と、前記通風路に送風するファンと、前記通風路にろ材を供給する巻き出し装置と、前記通風路からろ材を回収する巻き取り装置と、ろ材に帯電を行なう帯電部と高圧電源と制御部からなる帯電装置とを備えた空気清浄装置において、前記帯電部を前記通風路外に設置し、ファンの停止時に、ろ材の巻き出しと高圧電源から帯電部への電圧印加を行うことを特徴とする。巻き出し装置は、巻き取り装置に連動して動作するものであり、少なくとも巻き取り装置にはろ材を移動させるための動力が備えられている。ろ材は、巻き出し装置・帯電部・通風路・巻き取り装置の順に移動される。
これにより、ろ材を通風路外から風路内に移動する際にろ材に帯電を行うため、ろ材保管時の水分や埃や化学物質の悪影響を受けることなく、安定した帯電量を備えたろ材を速やかに通風路に供給し、通風路を通過する空気中の塵埃を高効率に集塵することができる。また、帯電部が通風路外に備えられているため、通風路を通過するほこりが帯電部に付着して異常放電等の不具合を生じることがなく、ろ材に帯電作用を安定して加えることができる。また、ファンを停止させて電圧印加を行うため、通風路内に風の流れが発生せず、帯電部に風路からのほこりが侵入しにくいという効果を得ることができる。
一般的に、空気放電を行うと、空気イオンとともにオゾンが発生する。オゾンは有臭の気体であり、オゾンが通風路を伝って吹出口から流出すると不快感を生じさせる可能性がある。ろ材の帯電には空気放電が必要であり、できるだけオゾンの流出を抑制することが望ましい。本発明の空気清浄装置は、帯電部を通風路外に設置しているため、帯電部における放電によってオゾンが発生したとしても、通風路の吹き出し口からオゾンが排出されることがないという効果を得ることができる。また、巻き出し装置に巻き取って保管しているろ材にオゾンを作用させ、ろ材表面でのカビや細菌の繁殖を抑制してろ材の保管状態を良好に保つことができる。
また、ろ材が、粗い繊維と細かい繊維を混合または張り合わせたものであり、通風路の上流側に粗い繊維の割合が多くなるようにろ材を配置し、細かい繊維を粗い繊維よりも強く帯電させるために、細かい繊維がアース側に面するように帯電部を配置したことを特徴とする。空気中には粒子径の異なる塵埃が含まれており、一般的に大きな粒子を捕集するためには粗い繊維を用い、小さな粒子を捕集するためには粗い繊維が用いられる。全ての粒子径を捕集対象とする場合、粗い繊維と細かい繊維を混合または張り合わせたろ材を、通風路の上流側に粗い繊維の割合が多くなるように配置すると効率が良い。本発明では、粒子を物理的なろ過作用によって捕集することに加えて、ろ過では取りきれないより細かい粒子を、帯電部によって帯電された細かい繊維に捕集することができる。繊維は細かくなるほど同一重量あたりの表面積が増えることから、細かい粒子を捕集する場所を増やし、効率的かつ長期間使用できる空気清浄装置を提供することができる。
また、巻き出し装置および巻き取り装置と、通風路とを、空間的に区切る風路壁を備え、前記風路壁にはスリット状の巻き出し口と巻き取り口を備え、前記スリットの幅が、相対的に巻き出し口のほうが巻き取り口よりも狭いことを特徴とするものである。これにより、帯電部に塵埃等が流入するのを防ぎ、帯電部に通電する際に発生するオゾンが通風路に混入するのを防ぐことができる。また、ろ材と巻き取り口の端面が接触し、ろ材の破損や、一旦捕集した塵埃を通風路に再飛散させる恐れが少ないという効果を得ることができる。
また、帯電装置に電気的に接続されたイオン発生部を備え、前記イオン発生部が、ろ材の巻き出し時以外に、高圧電源から電圧を印加され、イオンを発生することを特徴とする。これにより、風路内部にイオンを供給して空気中を浮遊している細かい粒子を帯電させ、粒子同士の凝集作用による粗大化、および粒子の帯電による静電気付着力増加によって、プリーツフィルタの集塵性能をさらに向上させることができる。
また、アース部が、プレフィルタろ材に従動して回転する円筒状であることを特徴とする。放電部とアース部に加える電位差が大きい場合、静電気力とイオン風の作用によって、プレフィルタろ材は強くアース部に押し付けられる。本構成では、プレフィルタろ材が非常に薄い場合でも、プレフィルタろ材の延伸やしわの発生や破損が起こらず、集塵性能が低下しないという効果を得る事ができる。
また、プリーツフィルタの下流にオゾン分解フィルタを備え、プリーツフィルタの上流に開閉式のダンパを備え、ファンの停止時に、ダンパを開いて通風路にオゾンを充満させることを特徴とする。プレフィルタろ材とプリーツフィルタの間にオゾンを充満させ、ろ材表面に捕集したほこりに含まれているカビや細菌の繁殖を抑制して、ろ材からの臭気発生を防ぐことができる。プリーツフィルタの下流側にはオゾン分解フィルタが備えられているため、吹出口から室内にオゾンが流出しないという効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に一例を示すように、本実施の形態1の空気清浄装置1は、住宅2の天井裏に設置されている。空気清浄装置1には、空気の吸込口3および吹出口4が備えられ、天井裏のダクトに接続されている。屋外の砂や花粉やほこり等を含む空気は、空気清浄装置1を通過することによって空気が清浄化され、屋内にきれいな空気が供給される仕組みである。
図2および図3に、空気清浄装置1の概略断面図を示す。図2は側面から見た空気清浄装置1を示す概略断面図、図3は上面から空気清浄装置1を示す概略断面図である。
屋外の空気は、空気清浄装置1の吸込口3から装置内に入り、通風路を通過する空気中の塵埃を捕集するろ材としてのプレフィルタろ材5を通過して、空気中に含まれる塵埃が除去される。さらに、プリーツフィルタ6を通過して、極微小の粒子まで除去された後、ファン7の作用によって、吹出口4から排出される。プレフィルタろ材5およびプリーツフィルタ6を配置した通風路8にはこれらプレフィルタろ材5の上流と下流、およびプリーツフィルタ6の下流に圧力センサ9が備えられており、プレフィルタろ材5およびプリーツフィルタ6の前後の圧力差を測定できる。
プレフィルタろ材5は、通風路8を空間的に区切る風路壁10に設けたスリット状の巻き出し口11と巻き取り口12を通過して通風路8を横断するように配置される。プレフィルタろ材5は、通風路8外に設けられた円筒状の巻き出し装置13から通風路8内へ供給され、同じく通風路8外に設けられた巻き取り装置14に回収される。
プレフィルタろ材5は、通風路8外に備えられたアース部15によって位置決めが行われ、巻き取り装置14に備えられたモータが軸を一定時間回転させることによって、一定の距離移動をするものである。このとき、巻き出し装置13は、巻き取り装置14に連動して動作するものである。巻き出し装置13と巻き出し口11の間には、アース部15と放電部16が備えられており、巻き出し口11を通ってプレフィルタろ材5は通風路8に供給され、巻き取り口12を通って通風路8外の巻き取り装置14に回収される。
本実施の形態の帯電装置17は、図4の制御ブロック図に示すように、導電性の材料で構成されたアース部15と放電部16からなる帯電部18と、高圧電源19と、制御部20を備えている。なお、放電部16としては、先端が尖った放電針、あるいはタングステン線等の放電線を用いることができる。高圧電源19からプラスまたはマイナスの高電圧をアース部15と放電部16に印加することにより、電界を発生させることができる。電界が生じた放電部16とアース部15の間に位置したプレフィルタろ材5は、電界によってろ材内部の樹脂に電位差が発生してエレクトレット化され、強く帯電した静電ろ材となる。
巻き出し装置13から巻き出された非帯電のプレフィルタろ材5aは、電位差が生じている放電部16とアース部15の間を通過することによって、帯電したプレフィルタろ材5bとなって通風路8に供給される。
本発明の構成では、通風路8外に筒状に巻きとって保管されていた非帯電のプレフィルタろ材5aを、通風路8外でエレクトレット化して微細な塵埃の捕集性能を向上させた後、即座に通風路8に移動させて塵埃の捕集に用いることができる。そのため、保管時の湿度やほこりの付着や化学物質の作用によって、エレクトレットの性能が低下することがないという効果を得ることができる。また、帯電部18が風路外にあるため、塵埃等で帯電部18が汚れて異常放電を起こすことがなく、虫や人の手が放電部16に触れる危険性も低下し、安全性に優れた空気清浄装置とすることができる。また、放電によってオゾンが発生しても、オゾン発生場所が通風路8外であるため、吹出口4にオゾンが混入しにくいという効果を得ることができる。
巻き出し口11と巻き取り口12はスリット状の開口であり、プレフィルタろ材5が通過できるスリット幅になっている。スリット幅は、相対的に巻き出し口11のほうが巻き取り口12よりも狭い。巻き出し口11は狭いほうが好ましく、「塵埃等が風路から流入しにくい」、「帯電部に通電する際に発生するオゾンが通風路に混入するのを防ぐ」、「虫や人の手が高電圧部に触れる危険性を低下させる」などの効果を得ることができる。巻き出し口11のスリット幅は、0.5mm〜10mm程度が好ましい。
一方、巻き取り口12は、プレフィルタろ材5に塵埃が捕集された状態で通過していくため、プレフィルタろ材の厚みに捕集した塵埃の厚みを加えたスリット幅をもつ必要がある。スリット幅が十分広くないと、プレフィルタろ材5と巻き取り口12の端面が接触し、プレフィルタろ材5の破損や、一旦捕集した塵埃を通風路8に再飛散させてしまう恐れがあり、好ましくは、1mm〜20mm程度である。
本発明の空気清浄装置の動作を示すフローチャートが図5である。
ファン7を運転する(S1)と、吹出口4から塵埃を含む空気が装置内に導入され、吹出口4からダクトに向かって排出される。空気中の塵埃がプレフィルタろ材5に捕集されると、徐々に目詰まりが発生していく。圧力センサ9によって、プレフィルタろ材5の上流と下流の圧力差を計測する(S2)と、プレフィルタろ材5の目詰まりが許容範囲を超え任意に設定した圧力差以上の値が検出された時に、プレフィルタろ材5を交換する必要があることがわかる。
設定差圧を越えた時(S3)には、制御部20からファン7および高圧電源19に信号を送り、ファンを停止し(S4)、高圧電源19に高電圧を印加し(S5)、巻き取り装置14をON(S6)にして、目詰まりしていないプレフィルタろ材5を風路内に供給する。一定時間プレフィルタを風路側に供給した後、ファンを一時的に運転して、再び圧力センサで差圧を計測(S7)し、差圧が設定値以上であれば、さらに巻き取り装置を作動させる。差圧が設定値以下となれば交換が完了したと判断し、巻き取り装置を停止(S9)し、高圧電源を停止(S10)し、ファンをON(S11)にする。
これらの動作によって、風路に帯電したプレフィルタろ材5bを継続的に供給し、空気清浄装置1の風量を一定範囲内に保つことができる。
帯電装置17の概略断面図を図6に示す。
帯電装置17は、アース部15と針状の放電部16の間にプレフィルタろ材5を通過させている。板状のアース部15とプレフィルタろ材5は接触しており、プレフィルタろ材5のたわみを防止するためにフィルタ押さえ21を備えている。フィルタ押さえ21は非導電性の材料で構成され、放電部16とアース部15を結ぶ仮想線の範囲外に位置している。これによって、放電部16とアース部15との間で生じているコロナ放電を妨げることなく、プレフィルタろ材5の位置を安定させることができる。なお、放電部は針状に限定されるものではなく、線状のワイヤを用いてもよい。またプレフィルタろ材5を帯電させる電圧は、プラスでもマイナスでもよい。
帯電装置17の概略断面図の別の一例を図7に示す。放電部16とアース部15に加える電位差が大きい場合、静電気力とイオン風の作用によって、プレフィルタろ材5は強くアース部15に押し付けられる。プレフィルタろ材5が1〜10mm程度で非常に薄い場合、巻取りのために押し付けられた状態のままプレフィルタろ材5を引っ張ると、プレフィルタろ材5の延伸や、しわの発生や破損が起こる場合がある。延伸やしわの発生や破損したプレフィルタろ材5は、集塵性能の低下を起こすため好ましくない。このような場合には、図7のようにアース部15を、筒の中心を軸として回転自在な円筒状とするとよい。プレフィルタろ材5に従動して、円筒状のアース部15が回転することで、プレフィルタろ材5とアース部15の接触面がこすれることなく移動し、プレフィルタろ材5にかかる摩擦力が低減するため、プレフィルタろ材5の変形や破損を防止することができる。
図8は、プレフィルタろ材5の拡大断面図である。プレフィルタろ材5は、風路の上流側に粗い繊維の割合が多くなるように配置され、細かい繊維を粗い繊維よりも強く帯電させるために、細かい繊維がアース部15側に面するように帯電部18を配置されている。これにより、粒子を物理的なろ過作用によって、主に粗い繊維で捕集し、さらに、ろ過では取りきれないより細かい粒子を、帯電の作用によって細かい繊維に捕集することができる。繊維は細かくなるほど同一重量あたりの表面積が増えることから、細かい粒子を捕集する場所を増やし、効率的かつ長期間使用できるフィルタ装置を提供することができる。
(実施の形態2)
図9は、イオン発生部24を備えたフィルタ装置の一例である。
プレフィルタろ材5を帯電させるための、アース部15と放電部16からなる帯電部18とは別に、イオン発生部24を備えている。
イオン発生部24は、プレフィルタろ材5とプリーツフィルタ6の間の通風路8にイオンを供給できる位置に設置されている。なお、図9でイオン発生部24は、プレフィルタろ材5の下流側に備えられているが、プレフィルタろ材5の上流側に備えてもよい。イオン発生部24は、4〜20kVの高電圧を加えたときに0.01〜0.5μA程度の弱い放電を継続させように電極間距離と形状を設定したものであり、空気中にコロナ放電を生じさせることでイオンを発生させることができる。
一方、帯電部18は、4〜20kVの高電圧を加えたときに、0.1〜0.5mAの放電を示し、電流密度として0.5〜2.5mA/mになるように電極間距離と形状を設定したものである。電流密度は、増加させることでプレフィルタろ材5の帯電量を増やして集塵効率を向上させることができるが、増加させすぎると、ろ材を構成する樹脂にダメージを与えるため最適値がある。高圧電源19は共用とし、切り替えスイッチを用いて、巻き取り装置14を動作させるときには帯電部18に電流を供給し、巻き取り装置14を停止した際にはイオン発生部24に電流を供給するように切り替える。このようにすることで、一つの高圧電源19を用いて、プレフィルタろ材5のエレクトレット加工と、プリーツフィルタ6へのイオン放出の動作を行うことができる。プリーツフィルタ6の上流側にイオンを充満させることで、プレフィルタろ材5を通過した空気中の微粒子状の塵埃を、プラスまたはマイナスに帯電させて、プリーツフィルタ6の集塵性能をさらに向上させることができる。
(実施の形態3)
図10および図11は、プリーツフィルタ6の下流にオゾン分解フィルタ25を備え、プリーツフィルタ6の上流に開閉式のダンパ26を備えたフィルタ装置である。ダンパ26は、閉じた状態では通風路8を空間的に区切る風路壁10に接した状態になり空気の移動を遮断する。開いた状態では、放電部16と通風路8の間で空気が移動できるように開口する。図10および図11は、ダンパ26が開いた状態である。
ファン7の停止時に、高圧電源19に高電圧を印加すると、針状の放電部16の周囲にはコロナ放電が発生し、酸素がオゾンに変化する。この状態でダンパ26を開放すると、オゾンは自然拡散によって放電部16から通風路8に向かって流出していく。オゾンは、プレフィルタろ材5とプリーツフィルタ6の間に充満する。さらに、プレフィルタの繊維は目が粗いため、ガス状のオゾンはプレフィルタを通過してプレフィルタの上流側に拡散していく。そして、オゾンの作用によって、プレフィルタろ材5およびプリーツフィルタ6の表面に捕集されたほこりに含まれているカビや細菌は繁殖抑制され、ろ材を清潔に保つことができる。またカビの発生による臭気を防ぐという効果を得る事ができる。なお、プリーツフィルタ6の下流側にはオゾン分解フィルタ25が備えられているため、吹出口4から室内にオゾンが流出することはない。オゾン分解フィルタ25には、活性炭・二酸化マンガン・酸化コバルトなどの粒状の触媒材料を用いることができる。
本発明にかかる空気清浄装置は、長期使用されるフィルタであっても、フィルタの捕集性能を向上させ、かつ電極へのほこり付着による異常放電を防止することができ、長期間安定した集塵性能を発揮できるものであるので、家庭用あるいは業務用として使用される空気清浄装置、屋外からの外気導入装置として有用である。
1 空気清浄装置
2 住宅
3 吸込口
4 吹出口
5 プレフィルタろ材
5a 非帯電のプレフィルタろ材
5b 帯電したプレフィルタろ材
6 プリーツフィルタ
7 ファン
8 通風路
9 圧力センサ
10 風路壁
11 巻き出し口
12 巻き取り口
13 巻き出し装置
14 巻き取り装置
15 アース部
16 放電部
17 帯電装置
18 帯電部
19 高圧電源
20 制御部
21 フィルタ押さえ
22 粗い繊維
23 細かい繊維
24 イオン発生部
25 オゾン分解フィルタ
26 ダンパ
101 フィルタ
102 巻き出しドラム
103 巻き取りドラム
104 制御装置
105 モータ
106 巻き取り軸
201 第一電極
202 第二電極
203 静電フィルタ
204 高圧電源

Claims (6)

  1. 空気の吸込口と吹出口とそれらを連通する通風路を備え、前記通風路を通過する空気中の塵埃を捕集するろ材と、前記通風路に送風するファンと、前記通風路にろ材を供給する巻き出し装置と、前記通風路からろ材を回収する巻き取り装置と、ろ材に帯電を加える帯電部と高圧電源と制御部からなる帯電装置とを備えた空気清浄装置において、前記帯電部を前記通風路外に設置し、ファンの停止時に、ろ材の巻き出しと高圧電源から帯電部への電圧印加を行うことを特徴とする空気清浄装置。
  2. ろ材が、粗い繊維と細かい繊維を混合または張り合わせたものであり、通風路の上流側に粗い繊維の割合が多くなるようにろ材を配置し、細かい繊維を粗い繊維よりも強く帯電させるために、細かい繊維がアース側に面するように帯電部を配置することを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  3. 巻き出し装置および巻き取り装置と、通風路とを、空間的に区切る風路壁を備え、前記風路壁にはスリット状の巻き出し口と巻き取り口を備え、前記スリットの幅が、相対的に巻き出し口のほうが巻き取り口よりも狭いことを特徴とする請求項1または2記載の空気清浄装置。
  4. 帯電装置に電気的に接続されたイオン発生部を備え、前記イオン発生部が、ろ材の巻き出し時以外に、高圧電源から電圧を印加され、イオンを発生することを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の空気清浄装置。
  5. 帯電部は、放電部とアース部から構成され、前記アース部が、プレフィルタろ材に従動して回転する円筒状であることを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の空気清浄装置。
  6. プリーツフィルタの下流にオゾン分解フィルタを備え、プリーツフィルタの上流に開閉式のダンパを備え、ファン7の停止時に、ダンパを開いて通風部にオゾンを充満させることを特徴とする請求項1から5いずれかに記載の空気清浄装置。
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