JP2016063445A - Pll回路および半導体集積回路 - Google Patents

Pll回路および半導体集積回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2016063445A
JP2016063445A JP2014190825A JP2014190825A JP2016063445A JP 2016063445 A JP2016063445 A JP 2016063445A JP 2014190825 A JP2014190825 A JP 2014190825A JP 2014190825 A JP2014190825 A JP 2014190825A JP 2016063445 A JP2016063445 A JP 2016063445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock
circuit
current
charge pump
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014190825A
Other languages
English (en)
Inventor
美徳 中根
Yoshinori Nakane
美徳 中根
和輝 長谷川
Kazuteru Hasegawa
和輝 長谷川
司 四十万
Tsukasa Shijima
司 四十万
裕幸 本間
Hiroyuki Homma
裕幸 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Socionext Inc
Original Assignee
Socionext Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Socionext Inc filed Critical Socionext Inc
Priority to JP2014190825A priority Critical patent/JP2016063445A/ja
Publication of JP2016063445A publication Critical patent/JP2016063445A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

【課題】 逓倍数の変更に起因するPLL回路の出力特性の劣化を抑制する。
【解決手段】 PLL回路は、入力クロックとフィードバッククロックとの位相差を検出し、位相差に応じて検出信号を生成する位相比較器と、第1ノードへの電流の流し込みおよび第1ノードからの電流の引き抜きを、検出信号に応じて実行するチャージポンプ回路と、第1ノードの電圧を平滑化して制御電圧を生成するローパスフィルタと、制御電圧に応じた周波数の出力クロックを生成する電圧制御発振器と、出力クロックの周波数を所定の分周比で分周してフィードバッククロックを生成する分周器と、入力クロックと出力クロックとを受け、入力クロックの周波数に対する出力クロックの周波数の比である逓倍数を算出し、逓倍数に基づいて、チャージポンプ回路が発生する電流の電流値を制御する制御信号を生成する制御部とを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PLL回路および半導体集積回路に関する。
SoC(System on Chip)等の半導体集積回路は、例えば、各回路ブロックにクロックを供給するPLL(Phase Locked Loop)回路を有している。例えば、PLL回路は、位相比較器、チャージポンプ回路、ローパスフィルタ、電圧制御発振器および分周器を有している。
位相比較器は、電圧制御発振器から分周器を介してフィードバックされたフィードバッククロック(出力クロックの周波数を分周したクロック)と入力クロックとの位相差を比較する。チャージポンプ回路は、位相比較器により検出された位相差に基づいて、ローパスフィルタ内のキャパシタを充電または放電する。ローパスフィルタは、チャージポンプ回路の出力電圧を平滑化して、電圧制御発振器の制御電圧を生成する。このように、電圧制御発振器の制御電圧は、フィードバッククロックと入力クロックとの位相差に基づいて調整される。以下、ローパスフィルタ内のキャパシタを充放電する電流は、チャージポンプ電流とも称される。
電圧制御発振器は、位相差に基づいて調整された制御電圧を受け、制御電圧に応じた周波数の出力クロックを生成する。分周器は、出力クロックの周波数を所定の分周比で分周して、フィードバッククロックを生成する。このように、PLL回路は、入力クロックの周波数を逓倍した出力クロックを生成する。また、PLL回路は、汎用性を持たせるために、入力クロックの周波数に対する出力クロックの周波数の比である逓倍数を変更可能に設計される。
ここで、PLL回路の出力特性を決定する要因には、例えば、チャージポンプ電流、ローパスフィルタの時定数(キャパシタ、抵抗等)、電圧制御発振器の感度、逓倍数等が含まれる。例えば、逓倍数が変更された場合、PLL回路の出力特性が変化する。PLL回路の出力特性が変化することにより、PLL回路の出力クロックのジッタが増加するなど、PLL回路の出力特性が劣化するおそれがある。このため、PLL回路の外部から設定される分周比の情報等に基づいて、チャージポンプ電流値を変更するPLL回路が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。また、電圧制御発振器の出力とフィードバッククロックとを用いて分周比を検出し、検出した分周比に応じてチャージポンプ電流値を変更するPLL回路が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−160752号公報 特開平9−93125号公報 特開2001−339297号公報
PLL回路では、分周器以外のモジュール(位相比較器、チャージポンプ回路、ローパスフィルタ、電圧制御発振器等)が1つのPLLマクロとして設計される場合がある。この場合、PLL回路の外部から設定される分周比の情報等を用いてチャージポンプ電流値を変更する手法では、PLLマクロの汎用性が低下するおそれがある。
1つの側面では、本件開示のPLL回路および半導体集積回路は、逓倍数の変更に起因するPLL回路の出力特性の劣化を抑制することを目的とする。
一観点によれば、PLL回路は、入力クロックとフィードバッククロックとの位相差を検出し、位相差に応じて検出信号を生成する位相比較器と、第1ノードへの電流の流し込みおよび第1ノードからの電流の引き抜きを、検出信号に応じて実行するチャージポンプ回路と、第1ノードの電圧を平滑化して制御電圧を生成するローパスフィルタと、制御電圧に応じた周波数の出力クロックを生成する電圧制御発振器と、出力クロックの周波数を所定の分周比で分周してフィードバッククロックを生成する分周器と、入力クロックと出力クロックとを受け、入力クロックの周波数に対する出力クロックの周波数の比である逓倍数を算出し、逓倍数に基づいて、チャージポンプ回路が第1ノードへ流し込む電流の電流値およびチャージポンプ回路が第1ノードから引き抜く電流の電流値を制御する制御信号を生成する制御部とを有している。
別の観点によれば、半導体集積回路は、出力クロックを生成するPLL回路と、PLL回路からの出力クロックに基づいて動作する内部処理回路とを有し、PLL回路は、入力クロックとフィードバッククロックとの位相差を検出し、位相差に応じて検出信号を生成する位相比較器と、第1ノードへの電流の流し込みおよび第1ノードからの電流の引き抜きを、検出信号に応じて実行するチャージポンプ回路と、第1ノードの電圧を平滑化して制御電圧を生成するローパスフィルタと、制御電圧に応じた周波数の出力クロックを生成する電圧制御発振器と、出力クロックの周波数を所定の分周比で分周してフィードバッククロックを生成する分周器と、入力クロックと出力クロックとを受け、入力クロックの周波数に対する出力クロックの周波数の比である逓倍数を算出し、逓倍数に基づいて、チャージポンプ回路が第1ノードへ流し込む電流の電流値およびチャージポンプ回路が第1ノードから引き抜く電流の電流値を制御する制御信号を生成する制御部とを有している。
本件開示のPLL回路および半導体集積回路は、逓倍数の変更に起因するPLL回路の出力特性の劣化を抑制できる。
PLL回路および半導体集積回路の一実施形態を示す図である。 PLL回路および半導体集積回路の別の実施形態を示す図である。 図2に示した制御部の一例を示す図である。 図2に示したチャージポンプ回路の一例を示す図である。 図3に示した制御部の動作の一例を示す図である。 図3に示したカウンタでカウントされる出力クロックのエッジ数と制御信号との対応の一例を示す図である。 図2に示したPLL回路の動作の一例を示す図である。 図1および図2に示したPLL回路を含む半導体集積回路の一例を示す図である。
以下、実施形態を図面を用いて説明する。図に示す破線の矢印は、クロック等の信号の流れを示している。また、図1、図2および図8に示す符号PLL1、PLL2、PLL10、PLL12は、位相同期回路(PLL(Phase Locked Loop)回路)を示している。
図1は、PLL回路および半導体集積回路の一実施形態を示している。この実施形態のPLL1は、SoC(System on Chip)等の半導体集積回路SEM1に搭載される。PLL1は、例えば、入力クロックCKI(以下、クロックCKIとも称する)を受け、入力クロックCKIの周波数を逓倍した出力クロックCKO(以下、クロックCKOとも称する)を半導体集積回路SEM1内のロジック回路等に供給する。例えば、PLL1は、出力クロックCKOの周波数を分周したフィードバッククロックCKFB(以下、クロックCKFBとも称する)と入力クロックCKIとの位相が一致するように、フィードバック制御を実行する。なお、入力クロックCKIは、例えば、半導体集積回路SEMに接続された水晶発振子からPLL1に供給される。
例えば、PLL1は、位相比較器PFD1、チャージポンプ回路CP1、ローパスフィルタLPF、電圧制御発信器VCO、分周器DIVおよび制御部CNT1を有している。
位相比較器PFD1は、入力クロックCKIおよびフィードバッククロックCKFBを受け、入力クロックCKIとフィードバッククロックCKFBとの位相差を検出する。そして、位相比較器PFD1は、入力クロックCKIとフィードバッククロックCKFBとの位相差に応じて、検出信号SPDを生成する。例えば、位相比較器PFD1は、フィードバッククロックCKFBの位相が入力クロックCKIより遅れているとき、フィードバッククロックCKFBの位相が遅れていることを示す検出信号SPDをチャージポンプ回路CP1に出力する。また、位相比較器PFD1は、フィードバッククロックCKFBの位相が入力クロックCKIより進んでいるとき、フィードバッククロックCKFBの位相が進んでいることを示す検出信号SPDをチャージポンプ回路CP1に出力する。
チャージポンプ回路CP1は、検出信号SPDを位相比較器PFD1から受け、制御信号SICPを制御部CNT1から受ける。そして、チャージポンプ回路CP1は、ノードND1への電流Icpの流し込みおよびノードND1からの電流Icpの引き抜きを、検出信号SPDに応じて実行する。例えば、チャージポンプ回路CP1は、フィードバッククロックCKFBの位相が遅れていることを示す検出信号SPDに基づいて、電流IcpをローパスフィルタLPFにノードND1を介して流し込む。また、チャージポンプ回路CP1は、フィードバッククロックCKFBの位相が進んでいることを示す検出信号SPDに基づいて、電流IcpをローパスフィルタLPFからノードND1を介して引き抜く。
なお、チャージポンプ回路CP1の電流駆動能力は、制御信号SICPにより制御される。これにより、電流Icpの電流値は、制御信号SICPに応じた電流値に、可変に設定される。以下、電流Icpは、チャージポンプ電流Icpとも称される。
ローパスフィルタLPFは、チャージポンプ回路CP1の出力電圧(ノードND1の電圧)を平滑化して、制御電圧SCVを生成する。ローパスフィルタLPFにより生成された制御電圧SCVは、電圧制御発信器VCOに供給される。
電圧制御発信器VCOは、ローパスフィルタLPFから受けた制御電圧SCVに応じた周波数の出力クロックCKOを生成し、生成した出力クロックCKOを、PLL1の外部、分周器DIVおよび制御部CNT1に出力する。
分周器DIVは、出力クロックCKOの周波数を所定の分周比で分周してフィードバッククロックCKFBを生成し、生成したフィードバッククロックCKFBを位相比較器PFD1に出力する。なお、分周器DIVの分周比は、例えば、PLL1の外部から可変に設定されてもよい。
制御部CNT1は、入力クロックCKIおよび出力クロックCKOを受け、入力クロックCKIの周波数に対する出力クロックCKOの周波数の比である逓倍数を算出する。そして、制御部CNT1は、チャージポンプ回路CP1が発生する電流Icpの電流値を制御する制御信号SICPを、逓倍数に基づいて生成する。例えば、制御部CNT1は、入力クロックCKIが高レベルの期間に、出力クロックCKOの立ち下がりエッジの数をカウントする。そして、制御部CNT1は、カウント値を示す制御信号SICPをチャージポンプ回路CP1に出力する。
ここで、PLL1等のPLL回路において、帰還をかけないときの利得であるオープンループ利得は、チャージポンプ電流Icp(チャージポンプ回路CPが発生する電流Icp)の電流値に比例し、逓倍数に反比例する。したがって、チャージポンプ電流Icpの電流値が制御されないPLL回路では、逓倍数の変更に伴い、PLL回路のオープンループ利得等の出力特性が変動する。このため、逓倍数の変更に伴い、PLL回路のジッタの利得がピークとなる周波数が、半導体集積回路等の電源ノイズの周波数に近づく場合がある。この場合、ジッタの利得の周波数特性におけるピークの高さが大きくなり、PLL回路の出力クロックCKOのジッタがさらに増加する。
これに対し、PLL1では、制御部CNT1は、ジッタの利得の周波数特性におけるピークの高さが小さくなるように、チャージポンプ電流Icpの電流値を制御する。これにより、PLL1は、出力クロックCKOのジッタが増加することを抑制できる。
例えば、制御部CNT1は、チャージポンプ電流Icpの電流値が逓倍数に比例して大きくなるように、制御信号SICPを生成する。チャージポンプ電流Icpが制御信号SICPに応じた電流値に制御されることにより、逓倍数の変更に起因するオープンループ利得の変動(逓倍数に反比例する変化量)を打ち消すことができる。これにより、逓倍数の変更に伴うPLL1のオープンループ利得の変動が抑制され、逓倍数の変更に伴うPLL1の出力特性の変動が抑制される。
したがって、PLL1は、逓倍数の変更に起因するPLL1の出力特性の劣化を抑制できる。例えば、PLL1は、PLL1のジッタの利得がピークとなる周波数が、半導体集積回路SEMの電源ノイズの周波数に近づくことを抑制できる。これにより、PLL1は、出力クロックCKOのジッタが増加することを抑制できる。
以上、図1に示した実施形態では、制御部CNT1は、入力クロックCKIおよび出力クロックCKOを用いて逓倍数を算出し、算出した逓倍数に基づいて、チャージポンプ回路CP1が発生する電流Icpの電流値を制御する。これにより、逓倍数の変更に起因するPLL1の出力特性の劣化を抑制することができる。
図2は、PLL回路および半導体集積回路の別の実施形態を示している。この実施形態のPLL2は、図1に示した位相比較器PFD1、チャージポンプ回路CP1および制御部CNT1の代わりに、位相比較器PFD2、チャージポンプ回路CP2および制御部CNT2を有している。また、PLL2では、ロック検出回路LDETが図1に示したPLL1に追加されている。PLL2のその他の構成は、図1に示したPLL1と同一または同様である。また、この実施形態の半導体集積回路SEM2は、図1に示したPLL1の代わりにPLL2を有していることを除いて、図1に示した半導体集積回路SEM1と同一または同様である。図1で説明した要素と同一または同様の要素については、同一または同様の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。
PLL2は、例えば、位相比較器PFD2、チャージポンプ回路CP2、ローパスフィルタLPF、電圧制御発信器VCO、分周器DIV、制御部CNT2およびロック検出回路LDETを有している。
位相比較器PFD2は、図1に示した位相比較器PFD1と同一または同様である。なお、アップ信号SPDupおよびダウン信号SPDdnは、検出信号SPDの一例である。例えば、位相比較器PFD2は、フィードバッククロックCKFBの位相が入力クロックCKIより遅れているとき、アップ信号SPDupをアサートする。また、位相比較器PFD2は、フィードバッククロックCKFBの位相が入力クロックCKIより進んでいるとき、ダウン信号SPDdnをアサートする。
チャージポンプ回路CP2は、図1に示したチャージポンプ回路CP1と同一または同様である。例えば、チャージポンプ回路CP2は、アップ信号SPDupおよびダウン信号SPDdnを位相比較器PFD2から受け、3ビットの制御信号SICP[2:0]を制御部CNT2から受ける。そして、チャージポンプ回路CP2は、アップ信号SPDupに基づいて、電流Icp1(以下、チャージポンプ電流Icp1とも称する)をローパスフィルタLPFにノードND1を介して流し込む。また、チャージポンプ回路CP2は、ダウン信号SPDdnに基づいて、電流Icp2(以下、チャージポンプ電流Icp2とも称する)をローパスフィルタLPFからノードND1を介して引き抜く。
チャージポンプ電流Icp(Icp1、Icp2)の電流値は、例えば、チャージポンプ回路CP2の電流駆動能力が制御信号SICP[2:0]に基づいて制御されることにより、可変に設定される。例えば、チャージポンプ電流Icp(Icp1、Icp2)は、制御信号SICP[2:0]の値に対応した電流値に設定される。なお、制御信号SICPのビット数は、3ビットに限定されない。
ロック検出回路LDETは、アップ信号SPDupおよびダウン信号SPDdnを位相比較器PFD2から受け、出力クロックCKOが所定の周波数範囲に収まったロック状態か否かをアップ信号SPDupおよびダウン信号SPDdnに基づいて判定する。そして、ロック検出回路LDETは、判定結果を示すロック信号SLKをPLL2の外部および制御部CNT2に出力する。以下、出力クロックCKOが所定の周波数範囲に収まったロック状態になることは、ロックアップとも称される。
例えば、ロック検出回路LDETは、アップ信号SPDupとダウン信号SPDdnとの排他的論理和を演算する排他的論理和回路等を有している。そして、ロック検出回路LDETは、排他的論理和回路の出力のパルス幅が所定値以下に収まったか否かを判定することにより、ロックアップしたか否かを判定する。ロック検出回路LDETは、ロックアップしたと判定したとき、ロック状態を示すロック信号SLK(例えば、低レベルのロック信号SLK)を出力する。
例えば、PLL2の起動時では、ロック検出回路LDETは、高レベルのロック信号SLKを出力する。そして、ロック検出回路LDETは、アップ信号SPDupおよびダウン信号SPDdnのパルス幅が所定値以下に収まったときに、ロックアップしたと判定し、低レベルのロック信号SLKを出力する。
ローパスフィルタLPF、電圧制御発信器VCOおよび分周器DIVは、図1に示したローパスフィルタLPF、電圧制御発信器VCOおよび分周器DIVと同一または同様である。なお、図2に示した分周器DIVは、分周比設定信号SSETをPLL1の外部から受け、分周比設定信号SSETに基づく分周比で出力クロックCKOの周波数を分周してフィードバッククロックCKFBを生成する。
制御部CNT2は、ロック信号SLK、入力クロックCKIおよび出力クロックCKOを受け、逓倍数を算出する。そして、制御部CNT2は、チャージポンプ電流Icp1、Icp2の電流値を制御する制御信号SICP[2:0]を、逓倍数に基づいて生成する。例えば、制御部CNT2は、ロック信号SLKがロック状態を示すまで、チャージポンプ電流Icp1、Icp2の電流値を予め設定された初期値に維持させる制御信号SICP[2:0]をチャージポンプ回路CP2に出力する。そして、制御部CNT2は、ロック信号SLKがロック状態を示した場合、チャージポンプ電流Icp1、Icp2の電流値を逓倍数に応じた電流値に制御する制御信号SICP[2:0]を、チャージポンプ回路CP2に出力する。
例えば、制御部CNT2は、ロック状態を示すロック信号SLKをロック検出回路LDETから受けた場合、入力クロックCKIが高レベルの期間に、出力クロックCKOの立ち下がりエッジの数をカウントする。そして、制御部CNT2は、カウント値を示す制御信号SICP[2:0]をチャージポンプ回路CP2に出力する。
ここで、PLL2等のPLL回路では、分周器DIV以外のモジュール(位相比較器PFD2、チャージポンプ回路CP2、ローパスフィルタLPF、電圧制御発振器VCO等)が1つのPLLマクロとして設計される場合がある。この場合、PLL回路の外部から設定される分周比設定信号SSET等を用いてチャージポンプ電流Icpの電流値を変更する手法では、PLLマクロのインタフェース等は、分周比設定信号SSETの仕様に合わせて設計される。例えば、分周比設定信号SSETを制御信号SICPに変換するデコーダは、分周比設定信号SSETの仕様が変更される度に変更される。このため、PLLマクロの汎用性が低下するおそれがある。
これに対し、PLL2では、入力クロックCKIと出力クロックCKOとを用いて逓倍数を算出する制御部CNT2をPLLマクロに含めることにより、PLLマクロの汎用性が低下することを抑制できる。
また、PLLマクロ用のアナログ電源とは別のデジタル電源から分周器DIVに電源電圧が供給される場合がある。この場合、分周器DIVに供給されるデジタル電源の電源ノイズの影響により、分周器DIVの遅延時間が変動することがある。この場合、出力クロックCKOと分周器DIVから出力されるフィードバッククロックCKFBとを用いて逓倍数を算出する方法では、フィードバッククロックCKFBのジッタの影響により、出力クロックCKOのクロック数を誤ってカウントするおそれがある。
これに対し、PLL2では、入力クロックCKIが高レベルの期間における出力クロックCKOのクロック数をカウントするため、フィードバッククロックCKFBのジッタに起因する誤ったカウントを低減できる。したがって、PLL2では、出力クロックCKOのクロック数を誤ってカウントすることを低減できる。なお、PLL2および半導体集積回路SEM2の構成は、この例に限定されない。
図3は、図2に示した制御部CNT2の一例を示している。制御部CNT2は、カウンタCT10および保持部LCHを有している。カウンタCT10は、例えば、ロック信号SLK、入力クロックCKIおよび出力クロックCKOを受ける。そして、カウンタCT10は、ロック信号SLKが低レベルで、入力クロックCKIが高レベルの期間に、出力クロックCKOのクロック数をカウントする。また、カウンタCT10は、カウント値を示す制御信号SICP10、SICP11、SICP12を保持部LCHに出力する。
例えば、カウンタCT10は、論理積回路AND10、フリップフロップTFF10、TFF11、TFF12を有している。論理積回路AND10は、入力クロックCKIおよび出力クロックCKOを受け、入力クロックCKIと出力クロックCKOとの論理積結果CKCT(以下、クロックCKCTとも称する)をフリップフロップTFF10の端子Tに出力する。
フリップフロップTFF10、TFF11、TFF12は、例えば、T型のフリップフロップである。例えば、フリップフロップTFF10、TFF11、TFF12は、端子Tで受けた入力信号が高レベルから低レベルに立ち下がる度に、端子Q、QBから出力する出力信号のレベルを反転させる。なお、端子QBから出力される出力信号は、端子Qから出力される出力信号を反転した信号である。また、フリップフロップTFF10、TFF11、TFF12は、ロック信号SLKが高レベルのときに、初期状態にリセットされる。
フリップフロップTFF10の端子Tは、論理積回路AND10の出力に接続されている。フリップフロップTFF10の端子Qは、フリップフロップTFF11の端子Tおよび保持部LCHに接続されている。フリップフロップTFF11の端子Qは、フリップフロップTFF12の端子Tおよび保持部LCHに接続されている。フリップフロップTFF12の端子Qは、保持部LCHに接続されている。すなわち、フリップフロップTFF10、TFF11、TFF12のそれぞれの端子Qから出力される信号SICP10、SICP11、SICP12は、保持部LCHに伝達される。
保持部LCHは、信号SICP10、SICP11、SICP12、ロック信号SLKおよび入力クロックCKIを受け、制御信号SICP0、SICP1、SICP2をチャージポンプ回路CP2に出力する。制御信号SICP0、SICP1、SICP2は、制御信号SICP[2:0]の0ビット目(最下位ビット)、1ビット目、2ビット目(最上位ビット)にそれぞれ対応している。
例えば、保持部LCHは、ロック信号SLKが高レベルから低レベルに変化した後の入力クロックCKIの最初の立ち下がりエッジを検出したときに、信号SICP10、SICP11、SICP12の値を保持する。そして、保持部LCHは、ロック信号SLKが低レベルの期間中、保持した値(信号SICP10、SICP11、SICP12の値)を制御信号SICP0、SICP1、SICP2としてチャージポンプ回路CP2に出力する。制御信号SICP10、SICP11、SICP12は、制御信号SICP0、SICP1、SICP2にそれぞれ対応している。ロック信号SLKが高レベルの期間では、保持部LCHは、予め設定された初期値(例えば、”0”、”0”、”1”)を、制御信号SICP0、SICP1、SICP2としてチャージポンプ回路CP2に出力する。
なお、制御部CNT2の構成は、この例に限定されない。例えば、カウンタCT10は、入力クロックCKIの1周期における出力クロックCKOのクロック数をカウントしてもよい。この場合、論理積回路AND10は、省かれてもよい。
図4は、図2に示したチャージポンプ回路CP2の一例を示している。チャージポンプ回路CP2は、例えば、トランジスタMP10−MP12、MP20−MP22、MN10−MN12、MN20−MN22、電流源IS10−IS12、IS20−IS22、インバータINV10、INV20−INV22を有している。
トランジスタMP10−MP12、MP20−MP22は、P型のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである。トランジスタMN10−MN12、MN20−MN22は、N型のMOSトランジスタである。電流源IS10、IS20に流れる電流の値は電流値Irefであり、電流源IS11、IS21に流れる電流の値は電流値Irefの2倍であり、電流源IS12、IS22に流れる電流の値は電流値Irefの4倍である。
電流源IS10、トランジスタMP20、MP10、MN10、MN20、電流源IS20は、電源線VDDと接地線との間に直列に接続されている。電流源IS11、トランジスタMP21、MP11、MN11、MN21、電流源IS21は、電源線VDDと接地線との間に直列に接続されている。電流源IS12、トランジスタMP22、MP12、MN12、MN22、電流源IS22は、電源線VDDと接地線との間に直列に接続されている。
また、トランジスタMP10、MP11、MP12のゲートは、インバータINV10の出力に接続されている。トランジスタMP20、MP21、MP22のゲートは、インバータINV20、INV21、INV22の出力にそれぞれ接続されている。トランジスタMN10、MN11、MN12のゲートは、互いに接続され、ダウン信号SPDdnを受ける。トランジスタMN20、MN21、MN22のゲートは、制御信号SICP0、SICP1、SICP2をそれぞれ受ける。そして、トランジスタMP10、MP11、MP12、MN10、MN11、MN12のドレインは、ノードND1に接続されている。
インバータINV10は、アップ信号SPDupを受け、アップ信号SPDupを反転した信号をトランジスタMP10、MP11、MP12のゲートに出力する。インバータINV20は、制御信号SICP0を受け、制御信号SICP0を反転した信号をトランジスタMP20のゲートに出力する。インバータINV21は、制御信号SICP1を受け、制御信号SICP1を反転した信号をトランジスタMP21のゲートに出力する。インバータINV22は、制御信号SICP2を受け、制御信号SICP2を反転した信号をトランジスタMP22のゲートに出力する。
例えば、制御信号SICP0が高レベルの場合、トランジスタMP20、MN20がオン状態(導通状態)に設定され、電流値Irefの電流を発生する電流源IS10、IS20が使用可能な状態に設定される。制御信号SICP1が高レベルの場合、トランジスタMP21、MN21がオン状態に設定され、電流値Irefの2倍の電流を発生する電流源IS11、IS21が使用可能な状態に設定される。制御信号SICP2が高レベルの場合、トランジスタMP22、MN22がオン状態に設定され、電流値Irefの4倍の電流を発生する電流源IS12、IS22が使用可能な状態に設定される。このように、制御信号SICP0、SICP1、SICP2により、チャージポンプ電流Icpの電流値が設定される。
また、例えば、アップ信号SPDupが高レベルの場合、トランジスタMP10、MP11、MP12がオン状態に設定され、制御信号SICP0、SICP1、SICP2に応じた電流値のチャージポンプ電流Icp1がノードND1に流れ込む。ダウン信号SPDdnが高レベルの場合、トランジスタMN10、MN11、MN12がオン状態に設定され、制御信号SICP0、SICP1、SICP2に応じた電流値のチャージポンプ電流Icp2がノードND1から引き抜かれる。
なお、チャージポンプ回路CP2の構成は、この例に限定されない。例えば、電流値Irefの8倍の電流を発生する電流源を含む要素群がチャージポンプ回路CP2に追加され、制御信号SICP0、SICP1、SICP2が全て低レベルのとき、チャージポンプ電流Icpの電流値が電流値Irefの8倍に設定されてもよい。あるいは、電流源IS10、電源線VDDと接地線との間に直列に接続されたトランジスタMP20、MP10、MN10、MN20、電流源IS20と同一または同様な要素群が追加されてもよい。この場合、制御信号SICP0、SICP1、SICP2が全て低レベルのときのみ、制御信号SICP0、SICP1、SICP2のレベルを反転した信号がトランジスタMN20−MN22のゲートに供給される。また、トランジスタMP20−MP22のゲートには、制御信号SICP0、SICP1、SICP2と同じレベルの信号が供給される。
図5は、図3に示した制御部CNT2の動作の一例を示している。なお、図5は、入力クロックCKIの周波数を8逓倍して出力クロックCKOが生成されたときと、入力クロックCKIの周波数を12逓倍して出力クロックCKOが生成されたときの制御部CNT2の動作の一例を示している。出力クロックCKOのクロック数は、ロック信号SLKが高レベルから低レベルに変化した後、入力クロックCKIが高レベルの期間PH、計測される。
例えば、ロック信号SLKが高レベルの期間では、制御信号SICP10、SICP11、SICP12は、低レベルに維持され、制御信号SICP[2:0]の値は、予め設定された初期値(例えば、001)に維持される。
期間PHでは、制御信号SICP10のレベルは、入力クロックCKIと出力クロックCKOとの論理積結果であるクロックCKCTが高レベルから低レベルに立ち下がる度に、反転する。制御信号SICP11のレベルは、制御信号SICP10が高レベルから低レベルに立ち下がる度に、反転する。制御信号SICP12のレベルは、制御信号SICP11が高レベルから低レベルに立ち下がる度に、反転する。
そして、入力クロックCKIが高レベルから低レベルに立ち下がったとき(期間PHの終了時)、制御信号SICP10、SICP11、SICP12のレベルが、制御信号SICP[2:0]の値として保持される。例えば、8逓倍の場合では、期間PHの終了時の制御信号SICP12、SICP11、SICP10の値(”1”、”0”、”0”)が、制御信号SICP[2:0]の値(2進数では”100”、10進数では”4”)として保持される。また、例えば、12逓倍の場合では、期間PHの終了時の制御信号SICP12、SICP11、SICP10の値(”1”、”1”、”0”)が、制御信号SICP[2:0]の値(2進数では”110”、10進数では”6”)として保持される。
なお、ロック信号SLKが高レベルから低レベルに変化した後の入力クロックCKIの最初の立ち下がりエッジで保持された制御信号SICP[2:0]の値は、ロック信号SLKが低レベルの期間中維持される。
図6は、図3に示したカウンタCT10でカウントされる出力クロックCKOのエッジ数と制御信号SICP0、SICP1、SICP2との対応の一例を示している。カウンタCT10は、図5に示したように、入力クロックCKIが高レベルの期間PHに、出力クロックCKOの立ち下がりエッジの数をカウントする。したがって、制御信号SICP[2:0]の値は、入力クロックCKIが高レベルの期間PH(入力クロックCKIの半周期)における出力クロックCKOの立ち下がりエッジの数に対応している。
このため、制御信号SICP[2:0]の値を2倍した値は、逓倍数に対応している。また、チャージポンプ電流Icpは、電流値Irefに制御信号SICP[2:0]の値を乗算した値に設定される。なお、逓倍数が奇数の場合、制御信号SICP[2:0]の値は逓倍数の前後の値のいずれかを2分の1にした値になる。このため、例えば、5逓倍の場合、チャージポンプ電流Icpは、電流値Irefの2倍または電流値Irefの3倍の電流値に設定される。
図7は、図2に示したPLL回路の動作の一例を示している。なお、図7に示した動作は、チャージポンプ電流Icpを設定する処理を示している。ステップS100が実行される前では、チャージポンプ電流Icpの電流値は、初期値に設定されている。
ステップS100では、ロック検出回路LDETは、図2で説明したように、ロックアップしたか否かを判定する。ロックアップしていない場合(ステップS100のNo)、PLL2の動作は、ステップS100に戻る。ロックアップした場合(ステップS100のYes)、PLL2の動作は、ステップS110に移る。すなわち、チャージポンプ電流Icpを設定するためのステップS110−S130の処理は、ロックアップした後に実行される。
ステップS110では、カウンタCT10は、図5で説明したように、入力クロックCKIが高レベルの期間PH(入力クロックCKIの半周期)における出力クロックCKOの立ち下がりエッジの数をカウントする。
ステップS120では、保持部LCHは、入力クロックCKIの立ち下がりエッジを検出したか否かを判定する。入力クロックCKIの立ち下がりエッジが検出されていない場合、PLL2の動作は、ステップS120に戻る。入力クロックCKIの立ち下がりエッジが検出された場合、PLL2の動作は、ステップS130に移る。
ステップS130では、保持部LCHは、制御信号SICP[2:0]の値を確定する。例えば、保持部LCHは、入力クロックCKIの立ち下がりエッジが検出されたときのカウント値(制御信号SICP12、SICP11、SICP10の値)を、制御信号SICP[2:0]の値として保持する。これにより、制御信号SICP[2:0]の値が確定し、チャージポンプ電流Icpの電流値が逓倍数に応じた電流値に設定される。なお、PLL2の動作は、この例に限定されない。
以上、図2から図7に示した実施形態においても、図1に示した実施形態と同様の効果を得ることができる。例えば、制御部CNT2は、入力クロックCKIおよび出力クロックCKOを用いて逓倍数を算出し、算出した逓倍数に基づいて、チャージポンプ電流Icp(Icp1、Icp2)の電流値を制御する。これにより、逓倍数の変更に起因するPLL2の出力特性の劣化を抑制することができる。
さらに、この実施形態では、PLL2は、出力クロックCKOが所定の周波数範囲に収まったロック状態か否かをアップ信号SPDupおよびダウン信号SPDdnに基づいて判定するロック検出回路LDETを有している。そして、制御部CNT2は、ロック状態になるまで、チャージポンプ電流Icpの電流値を予め設定された初期値に維持する。これにより、ロック状態になるまでのチャージポンプ電流Icpの電流値を安定させることができる。
図8は、図1および図2に示したPLL回路を含む半導体集積回路の一例を示している。なお、半導体集積回路SEM10は、例えば、デジタルカメラに搭載される。半導体集積回路SEM10は、PLL10、PLL12、分周器DIVEX、高速入出力回路HSIO10、HSIO12を有している。
PLL10は、図1に示したPLL1または図2に示したPLL2である。例えば、PLL10は、27MHzの入力クロックCKIを、半導体集積回路SEM10に接続された水晶発振子XOから受ける。そして、PLL10は、入力クロックCKIの周波数を28逓倍したクロックCKO10を生成する。これにより、756MHzのクロックCKO10が生成される。
分周器DIVEXは、756MHzのクロックCKO10をPLL10から受け、クロックCKO10の周波数を15分周したクロックCKO11を生成する。これにより、50.4MHzのクロックCKO11が生成される。50.4MHzのクロックCKO11は、高速入出力回路HSIO10に供給される。
高速入出力回路HSIO10は、クロックCKO10の分周クロックであるクロックCKO11に基づいて動作する半導体集積回路SEM10の内部処理回路であって、例えば、SDメモリカードに用いられるインタフェースの規格であるUHS−IIに対応したSDメモリカードマクロである。高速入出力回路HSIO10は、入力データDI10および50.4MHzのクロックCKO11を受ける。そして、高速入出力回路HSIO10は、50.4MHzのクロックCKO11に同期して、出力データDO10を半導体集積回路SEM10の外部に出力する。
PLL12は、図1に示したPLL1または図2に示したPLL2である。例えば、PLL12は、27MHzの入力クロックCKIを水晶発振子XOから受ける。そして、PLL12は、入力クロックCKIの周波数を11逓倍したクロックCKO12を生成する。これにより、297MHzのクロックCKO12が生成される。297MHzのクロックCKO12は、高速入出力回路HSIO12に供給される。
高速入出力回路HSIO12は、クロックCKO12に基づいて動作する半導体集積回路SEM10の内部処理回路であって、例えば、HDMI(High-Definition Multimedia Interface:登録商標)に対応したHDMIマクロである。高速入出力回路HSIO12は、入力データDI12および297MHzのクロックCKO12を受ける。そして、高速入出力回路HSIO12は、297MHzのクロックCKO12に同期して、出力データDO12を半導体集積回路SEM10の外部に出力する。
高速入出力回路HSIO10の出力波形(出力データDO10の波形)の品質は、駆動クロックCKO11の元となるPLL10の出力クロックCKO10の品質に依存する。同様に、高速入出力回路HSIO12の出力波形(出力データDO12の波形)の品質は、駆動クロックCKO12(PLL12の出力クロックCKO12)の品質に依存する。したがって、PLL10、PLL12の出力特性の劣化を抑制することにより、高速入出力回路HSIO10、HSIO12の出力波形の劣化を抑制することができる。すなわち、高速入出力回路HSIO10、HSIO12の出力波形の品質を向上することができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
AND10‥論理積回路;CNT1、CNT2‥制御部;CP1、CP2‥チャージポンプ回路;CT10‥カウンタ;DIV、DIVEX‥分周器;HSIO10、HSIO12‥高速入出力回路;INV10、INV20−INV22‥インバータ;IS10−IS12、IS20−IS22‥電流源;LCH‥保持部;LDET‥ロック検出回路;LPF‥ローパスフィルタ;MP10−MP12、MP20−MP22、MN10−MN12、MN20−MN22‥トランジスタ;PFD1、PFD2‥位相比較器;PLL1、PLL2、PLL10、PLL12‥PLL回路;SEM1、SEM2、SEM10‥半導体集積回路;TFF10、TFF11、TFF12‥フリップフロップ;VCO‥電圧制御発信器

Claims (4)

  1. 入力クロックとフィードバッククロックとの位相差を検出し、前記位相差に応じて検出信号を生成する位相比較器と、
    第1ノードへの電流の流し込みおよび前記第1ノードからの電流の引き抜きを、前記検出信号に応じて実行するチャージポンプ回路と、
    前記第1ノードの電圧を平滑化して制御電圧を生成するローパスフィルタと、
    前記制御電圧に応じた周波数の出力クロックを生成する電圧制御発振器と、
    前記出力クロックの周波数を所定の分周比で分周して前記フィードバッククロックを生成する分周器と、
    前記入力クロックと前記出力クロックとを受け、前記入力クロックの周波数に対する前記出力クロックの周波数の比である逓倍数を算出し、前記逓倍数に基づいて、前記チャージポンプ回路が前記第1ノードへ流し込む電流の電流値および前記チャージポンプ回路が前記第1ノードから引き抜く電流の電流値を制御する制御信号を生成する制御部とを備えている
    ことを特徴とするPLL回路。
  2. 請求項1に記載のPLL回路において、
    前記出力クロックが所定の周波数範囲に収まったロック状態か否かを前記検出信号に基づいて判定し、判定結果を前記制御部に出力するロック検出回路を備え、
    前記制御部は、前記判定結果が前記ロック状態を示すまで、前記チャージポンプ回路が発生する電流の電流値を予め設定された初期値に維持させる制御信号を出力し、前記判定結果が前記ロック状態を示した場合、前記チャージポンプ回路が発生する電流の電流値を前記逓倍数に応じた電流値に制御する制御信号を出力する
    ことを特徴とするPLL回路。
  3. 出力クロックを生成するPLL回路と、
    前記PLL回路からの前記出力クロックに基づいて動作する内部処理回路と
    を含む半導体集積回路であって、
    前記PLL回路は、
    入力クロックとフィードバッククロックとの位相差を検出し、前記位相差に応じて検出信号を生成する位相比較器と、
    第1ノードへの電流の流し込みおよび前記第1ノードからの電流の引き抜きを、前記検出信号に応じて実行するチャージポンプ回路と、
    前記第1ノードの電圧を平滑化して制御電圧を生成するローパスフィルタと、
    前記制御電圧に応じた周波数の前記出力クロックを生成する電圧制御発振器と、
    前記出力クロックの周波数を所定の分周比で分周して前記フィードバッククロックを生成する分周器と、
    前記入力クロックと前記出力クロックとを受け、前記入力クロックの周波数に対する前記出力クロックの周波数の比である逓倍数を算出し、前記逓倍数に基づいて、前記チャージポンプ回路が前記第1ノードへ流し込む電流の電流値および前記チャージポンプ回路が前記第1ノードから引き抜く電流の電流値を制御する制御信号を生成する制御部とを備えている
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  4. 請求項3に記載の半導体集積回路であって、
    前記PLL回路は、
    前記出力クロックが所定の周波数範囲に収まったロック状態か否かを前記検出信号に基づいて判定し、判定結果を前記制御部に出力するロック検出回路を備え、
    前記制御部は、前記判定結果が前記ロック状態を示すまで、前記チャージポンプ回路が発生する電流の電流値を予め設定された初期値に維持させる制御信号を出力し、前記判定結果が前記ロック状態を示した場合、前記チャージポンプ回路が発生する電流の電流値を前記逓倍数に応じた電流値に制御する制御信号を出力する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
JP2014190825A 2014-09-19 2014-09-19 Pll回路および半導体集積回路 Pending JP2016063445A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014190825A JP2016063445A (ja) 2014-09-19 2014-09-19 Pll回路および半導体集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014190825A JP2016063445A (ja) 2014-09-19 2014-09-19 Pll回路および半導体集積回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016063445A true JP2016063445A (ja) 2016-04-25

Family

ID=55798377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014190825A Pending JP2016063445A (ja) 2014-09-19 2014-09-19 Pll回路および半導体集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016063445A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113315509A (zh) * 2021-05-26 2021-08-27 深圳市国微电子有限公司 锁相环电路及通信芯片
JP7456713B2 (ja) 2019-09-27 2024-03-27 ダイハツ工業株式会社 多気筒内燃機関の本体ブロック

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5339050A (en) * 1993-04-27 1994-08-16 National Semiconductor Corp. Frequency synthesizing phase lock loop with unvarying loop parameters
US5369376A (en) * 1991-11-29 1994-11-29 Standard Microsystems, Inc. Programmable phase locked loop circuit and method of programming same
JPH11177420A (ja) * 1997-12-11 1999-07-02 Toshiba Corp 周波数逓倍回路
JP2001339297A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置
JP2002300029A (ja) * 2001-03-29 2002-10-11 Nec Corp Pll回路及びそのロック判定回路並びにテスト方法と装置
JP2004247820A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Sharp Corp 周波数逓倍装置
US20090243736A1 (en) * 2008-03-31 2009-10-01 Sony Corporation Phase locked loop circuit and integrated circuit for the same

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5369376A (en) * 1991-11-29 1994-11-29 Standard Microsystems, Inc. Programmable phase locked loop circuit and method of programming same
US5339050A (en) * 1993-04-27 1994-08-16 National Semiconductor Corp. Frequency synthesizing phase lock loop with unvarying loop parameters
JPH11177420A (ja) * 1997-12-11 1999-07-02 Toshiba Corp 周波数逓倍回路
JP2001339297A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置
JP2002300029A (ja) * 2001-03-29 2002-10-11 Nec Corp Pll回路及びそのロック判定回路並びにテスト方法と装置
JP2004247820A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Sharp Corp 周波数逓倍装置
US20090243736A1 (en) * 2008-03-31 2009-10-01 Sony Corporation Phase locked loop circuit and integrated circuit for the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7456713B2 (ja) 2019-09-27 2024-03-27 ダイハツ工業株式会社 多気筒内燃機関の本体ブロック
CN113315509A (zh) * 2021-05-26 2021-08-27 深圳市国微电子有限公司 锁相环电路及通信芯片

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8284887B2 (en) Clock data recovery circuit and multiplied-frequency clock generation circuit
US6937075B2 (en) Method and apparatus for reducing lock time in dual charge-pump phase-locked loops
US7116145B2 (en) Phase-locked loop circuit having phase lock detection function and method for detecting phase lock thereof
US8536915B1 (en) Low-noise and low-reference spur frequency multiplying delay lock-loop
US7728675B1 (en) Fast lock circuit for a phase lock loop
US9503105B2 (en) Phase frequency detector (PFD) circuit with improved lock time
US9998128B2 (en) Frequency synthesizer with injection locked oscillator
US8169242B2 (en) Programmable fine lock/unlock detection circuit
JPH10276086A (ja) 位相同期ループ
US8786329B1 (en) Method for doubling the frequency of a reference clock
EP3152761A1 (en) Delay structure for a memory interface
WO2014008013A1 (en) Charge pump circuit
US9374038B2 (en) Phase frequency detector circuit
WO2015187308A1 (en) Programmable power for a memory interface
US7319350B2 (en) Lock-detection circuit and PLL circuit using same
KR20100094859A (ko) 비대칭 전하 펌프 및 그것을 포함한 위상 동기 루프
JP2016063445A (ja) Pll回路および半導体集積回路
CN114244350A (zh) 加速充电帮浦及锁相回路以及其操作方法
US12052021B2 (en) Phase-locked loop slip detector
US9455823B2 (en) Four-phase clock generator with timing sequence self-detection
US20120110365A1 (en) Method for locking frequency of usb device and usb frequency locking device
JP6435683B2 (ja) Pll回路および半導体集積回路
US10250267B2 (en) Differential phase-frequency detector
US9722832B1 (en) Frequency control circuit, frequency control method and phase locked loop circuit
US9559709B1 (en) Digitally controlled oscillator (DCO) for a phase locked loop (PLL) system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170810

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20180209

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180209

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180731

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190212