JP2016057796A - 携帯端末装置用のスキューロジック文字認識方法、プログラム及び携帯端末装置 - Google Patents

携帯端末装置用のスキューロジック文字認識方法、プログラム及び携帯端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯端末装置を使用して画像に含まれる文字を認識するための方法。【解決手段】文字列と行間とを含む対象画像に含まれる複数の矩形のスキャン画素領域をスキャンし行間の基準方向からの角度に関するスキュー角度を決定するステップであって、各複数の矩形のスキャン画素領域が共通する原点画素と原点画素をとおり矩形の各辺に平行または垂直である領域の基線を有し、各々の領域の基線が基準方向から−90度〜90度の範囲にある角度を有する複数の矩形のスキャン画素領域をスキャンして行間を判定するためのヒストグラムを作成することを含む、スキュー角度決定ステップと、スキュー角度に応じた形で対象画像を横断するように処理することにより対象画像の回転画像を生成するステップであって、回転画像に含まれる文字列の方向が基準方向に一致する回転画像生成ステップと、回転画像に含まれる文字列を認識する文字認識ステップとを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、携帯端末装置を使用して、印刷物等に記載された文字を認識するための方法等に関する。特に、本発明は、任意のスキュー(傾き)を有する文字を認識させるための方法、プログラム、及び携帯端末装置に関する。
近年のスマートフォン、タブレットPC、PDA等の携帯端末装置には概してデジタルカメラが搭載されている。携帯端末装置のカメラを認識させたい文字列を含む印刷物にかざし、OCR(光学式文字認識:Optical Character Recognition/Reader)エンジンでカメラ画像の解析を行い、文字列から文章や単語を抽出、認識する文字認識技術が知られている。
OCRエンジンを使用して文字を認識させるときの認識の精度は種々の要因により低下しやすく、特に、認識させようとする文字列の方向が、所定方向に整列していない場合に低下しやすい。OCRは、予め設定された方向、例えば、画像の左から右方向、画像の上から下方向等に文字列を抽出して認識するので、設定された所定方向に対して文字列が傾いている(文字が正立していない)場合は、概して、文字を正しく認識することができない。OCRで文字が認識できないという状態は、携帯端末装置のOCR機能を利用するときに多く見られる。ユーザーは片手等で携帯端末装置を保持し、また、OCRの認識の向き等を特に認識することもないので、OCR処理のために取り込まれた画像に含まれる文字列はほとんどの場合、OCRが認識しやすいように整列していない。その結果、OCRが精度よく機能することができず、ユーザーは携帯端末装置のOCR機能について利便性が低いと感じることが多かった。
従来、携帯端末装置等を使用した文字認識精度及び文字認識速度の向上のために、認識対象領域をユーザーに提示しながら認識処理を行う画像情報処理装置、画像情報処理プログラムが提案された(特開2004−206548公報:特許文献1)。
確度の高い文字認識処理のために、変化量抽出手段により抽出された変化量が所定の許容値以下であり、かつ認識手段による認識結果(認識内容を示す文字列)に対する文字領域の類似度が所定の基準値を上回っていることを条件に、認識手段による認識結果を出力することが提案された(特開2008−250818公報:特許文献2)。
また、ワードを表象する楕円状輪郭線の主軸方法を水平方向と一致されるための角度差分がθに等しいことが判別されたことに応答して、ワード方向正規化エンジンが、当該楕円状輪郭線を角度差分「−θ」および角度差分「180°−θ」にそれぞれ等しい角度だけ回転させることにより、当該ワードの第1のバージョンと当該ワードを反転させたバージョンにそれぞれ対応する2つの画像部分領域をそれぞれ取得してOCR文字認識を行う方法が提案された(特開2014−132453公報:特許文献3)。
特開2004−206548公報 特開2008−250818公報 特開2014−132453公報
上記のような従来の技術では、文字認識の精度を向上させるためにユーザーが認識させたい文字を携帯端末装置のディスプレイを確認しながら意識して枠等のガイド内に入れる必要があった。また、手ぶれの少ない状態で画像を撮像する必要があり、操作性が低いという問題があった。
また、多様な文字方向に対応してワードを検出できるようにした従来技術は、携帯端末装置等の小型装置のCPU、RAM、ROMにより高速な処理を行うようにしたものではなく、また、漢字熟語等を横書き及び縦書きのいずれでも認識するように構成されていなかった。
上記問題に鑑みて、本発明は、携帯端末装置を使用して文字認識を行おうとするユーザーにとって操作が容易であり、高速且つ高精度に認識結果を出力することができる携帯端末装置用の文字認識方法及びプログラムを提供することを目的とする。また、そのように高速且つ高精度に文字認識処理を行うことができる携帯端末装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、ユーザーが携帯端末装置を認識させたい文字列にかざすだけで、横書き及び縦書きのいずれの文字も認識することができるスキューロジック文字認識プログラム及び方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一つの態様は、撮像手段と表示手段とを有する携帯端末装置を使用して多数の画素から成る画像に含まれる文字を認識するための方法であって、文字列と行間または空白部分とを含む対象画像に含まれる複数の矩形のスキャン画素領域をスキャンして行間または空白部分の基準方向からの角度に関する−90度ないし90度の範囲のスキュー角度を決定するステップであって、各々の複数の矩形のスキャン画素領域が共通する原点画素と該原点画素をとおり矩形の各辺に平行または垂直である領域の基線を有し、各々の領域の基線が基準方向から−90度ないし90度の範囲にある角度を有する複数の矩形のスキャン画素領域をスキャンして行間または空白部分を判定するためのヒストグラムを作成することを含む、スキュー角度決定ステップと、スキュー角度に応じた形で対象画像を横断するように処理することにより対象画像の回転画像を生成するステップであって、該回転画像に含まれる文字列の方向が前記基準方向に一致する、回転画像生成ステップと、少なくとも回転画像に含まれる文字列を認識する文字認識ステップと、を含む。
上記のような複数の矩形のスキャン画素をスキャンすることにより、本発明の文字認識方法は、実質的に任意のスキューに対応することができる。このことにより、ユーザーは携帯端末装置を極めて容易な操作で使用して高精度の文字認識結果を得ることができる。
本発明に係る文字認識方法は、さらに、回転画像を、90度または270度回転させて追加の回転画像を生成するステップを含み、文字認識ステップが、追加の回転画像に含まれる文字列を認識することを含む。追加の回転画像を生成するステップにおいて、スキュー角度が−90度以上、0度未満であるときは回転画像をさらに90度回転させ、またはスキュー角度が0度以上、90度以下であるときは回転画像をさらに270度回転させることにより追加の回転画像が生成されることが好ましい。
上記のようにすることで、回転画像または追加の回転画像に含まれる文字列に含まれる文字が、基準方向または基準方向に垂直な方向に関して正立する。好適に、本発明に係る文字認識方法は、ユーザーが文字を認識しようとして携帯端末装置を文字列にかざす際の特性を利用する。概して、ユーザーは、携帯端末装置利用して文字を認識させようとするとき、少なくとも文字の上下方向と画像の上下方向とが一致するように携帯端末装置を保持するものと考えられる。このことにより、単一の追加の回転画像を生成することで、効果的に文字認識を行うことができる。本発明によれば、回転画像に対してOCR処理を行うことにより横書きの文字列を正しく認識することができ、回転画像及び追加の回転画像に対してOCR処理を行うことにより、文字列が縦書きであっても横書きであっても正しく認識し得る。
スキュー角度を決定するステップにおける各々の領域の基線の角度の間隔は1度以下であってよい。または、各々の領域の基線の角度の間隔は、5度、1度、0.5度、0.1度等であってよく、その他の間隔であってもよい。領域の基線の角度の間隔は、認識対象である文字列のパターンや望ましいスキュー角度の精度等に基づいて決定することができる。
本発明において、複数の矩形のスキャン画素領域は、好適に、線分補間方式により決定される。すなわち、多数の画素から成る画像に含まれ得る、中心画素oを有し一方の一対の対辺の画素数がL、他方の一対の対辺の画素数がBである矩形の画素領域であって、中心画素oの周りに、0度の基準方向に対して−90度ないし90度の範囲で所定の角度ずつ回転させた複数の矩形の画素領域を線分補間方式により予め求め、線分補間テーブルに格納する。該線分補間テーブルに基づいてスキャン画素が決定される。このようにすることで、多数のスキャン画素領域を決定する計算負荷が大幅に軽減され、携帯端末装置等の小型装置のCPUでも高速な処理を行うことができる。
スキュー角度決定ステップにおいて、ヒストグラムは、縦軸を角度、横軸をヒストグラムデータとして、ヒストグラムにおいて行間を表す特徴を判定することによりスキュー角度が決定されることが好ましい。このようにすることにより、高い精度で行間を検出することができる。
本発明のもう一つの態様は、上記の文字認識方法のいずれかを携帯端末装置のコンピュータに実行させるプログラムである。
本発明のさらに他の態様は、撮像手段と表示手段とを有し、多数の画素から成る画像に含まれる文字を認識するように構成される携帯端末装置であって、多数の画素から成る画像に含まれ得る複数の矩形のスキャン画素領域を線分補間により決定する画素テーブル作成手段と、多数の画素から成り、文字列と行間または空白部分とを含む対象画像を特定する対象画像特定手段と、作成された画素テーブルに基づいて、対象画像に含まれる複数の矩形のスキャン画素領域をスキャンして行間または空白部分を判定するためのヒストグラムを生成し、行間または空白部分の基準方向からの角度に関する−90度ないし90度の範囲のスキュー角度を決定するスキュー角度決定手段と、スキュー角度に応じた形で対象画像を横断するように処理することにより対象画像の回転画像を生成する回転画像生成手段と、回転画像に含まれる文字を認識する文字認識手段と、を含み、対象画像に含まれる複数の矩形のスキャン画像領域が共通する原点画素を有し、複数の矩形のスキャン画素領域の各々が、原点画素を通り矩形の各辺に平行または垂直である領域の基線を有し、基準方向に対する各々の領域の基線の角度が各々のスキャン画素領域に対応する各々のスキャン角度を表すことを特徴とする。
上記において、ヒストグラムが縦軸を角度、横軸をヒストグラムデータとして生成され、スキュー角度決定手段が、ヒストグラムにおいて行間を表す特徴を判定することによりスキュー角度を決定することが好ましい。
本発明に係る文字認識方法によれば、任意のスキューを高速に検出し、スキューに応じて高速な画像処理を行い高精度の文字認識を行うことができる。本発明によれば、ユーザーは文字列をガイドやOCRが認識可能な所定の方向に整列させる必要がなく、また、いくつかの実施形態においては、認識させたい文字が縦書きであるか横書きであるかに関わらず、容易な操作において認識させたい文字の正しい認識結果を直ちに得ることができる。また、本発明に係る文字認識方法は、CPUへの負荷が極めて小さく、携帯端末装置等の携帯可能な小型装置の各々において実装可能である。
図1はOCRの認識方向を模式的に示す図である。 図2は例示的なOCRの認識結果を示す図である。 図3は本発明の一つの実施形態に係る機能ブロック図である。 図4Aは線分スキャン変換の増分アルゴリズムを説明するための概念図である。 図4Bは例示的な三角関数テーブルである。 図4Cは線分補間アルゴリズムにより決定された画素領域を模式的に示す図である。 図5は、線分補間アルゴリズムにより決定された複数の画素領域を模式的に示す図である。 図6は、線分補間アルゴリズムで使用される例示的な桁上がりテーブルである。 図7は、取り込み画像、対象画像、複数のスキャン領域を説明する図である。 図8は、例示的なスキャン画素領域と生成されたヒストグラムを模式的に示す図である。 図9は、行間を表す特徴部分を含む、縦軸を角度、横軸をヒストグラムデータとするヒストグラム画像図(グレースケール)である。 図10(a)〜(d)は、ヒストグラム画像図における行間を表す特徴部分を説明するための図である。 図11は、ヒストグラム図の行間判定を説明するための図である。 図12は、生成される回転画像を説明するための図である。 図13Aは角度ブロックP1及びP2における対象画像と回転画像を説明する図である。 図13Bは角度ブロックP3及びP4における対象画像と回転画像を説明する図である。 図14は、追加の回転画像を説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明のさまざまな特徴が、本発明の限定を意図するものではない好適な実施例とともに説明される。図面は説明の目的で単純化され、尺度も必ずしも一致しない。
図1に、携帯端末装置1により取得される画像400と、画像400の一部である、OCR処理、回転処理等の対象画像300が模式的に図示されている。OCRは、矢印で示されているように、対象画像300の上下方向、または左右方向を認識方向に設定されている。本明細書においては、これら直交する二つの認識方向のうち左右方向を基準方向ということがある。図1(a)のようにカメラを横位置にして撮像された画像400の対象画像300では、携帯端末装置1の筐体の幅(W)方向が基準方向となり、図1(b)のようにカメラを縦位置にして撮像された画像400の対象画像300では、携帯端末装置1の筐体の高さ(H)方向が基準方向となり得る。以下の図面においても明示的に特定しない限り、紙面の左から右方向を基準方向として説明される。
携帯端末装置1は撮像手段(図示せず)により画像400を撮像して取り込むことができる。画像400はプレビュー画像を所定の時間間隔で取り込んだ画像であってよい。画像400は、例えば、VGAサイズ(640×480画素)等、汎用性を有するサイズを有してよい。画像400は、プレビュー画像をグレースケール(256諧調)で取り込んだ画像であってよい。対象画像300は、画像400の一部であってよく、または画像400の全体であってもよい。
図2を参照して、OCR処理を行う対象の文字が日本語等である場合、対象画像300に含まれる文字は概して、横書きまたは縦書きであり得る。図2(a)、(b)のようにOCRの認識方向に対して文字が正立している場合、画像に含まれる文字(例えば、「画素」)を認識し、認識結果(例えば、「ガソ」の読み)を正しく出力することができる。
図2(c)を参照して、実際にユーザーがスマートフォン等のカメラを新聞、雑誌等にかざして画像を取り込む場合、対象画像300に含まれる文字列は図示のように、概して、「傾いた」状態となる。傾きの大小はユーザーによって、または、ユーザーが携帯端末装置を保持する姿勢等によって多様であり得、傾きが全くないということは想定しづらい。このように、画像の法線ベクトル方向を中心軸にして文字列の方向が回転すると、画像に含まれる文字がOCRの認識方向に対して正立しないため、文字が正しく認識されにくい。文字列を含む印刷物等の高さに対して携帯端末装置を傾けた状態で撮像された画像も遠近方向の歪みを生ずるが、OCR精度の低下には、画像の法線ベクトルを中心軸として文字列が回転した傾きの影響が大きいと考えられる。このような傾きを、本明細書においてスキューという。
図2(c)の文字列のスキュー量は、矢印の向きで代表される文字列の傾きを基準方向(左右方向)と比較することにより検出され得る。本発明に係る文字認識方法では、任意のスキュー量が、行間の向きを検出することにより決定される。このために、対象画像300は実質的に全方向に渡ってスキャンされる。
図3に、本発明に係るスキューロジック文字認識プログラムを備えた携帯端末装置1の機能ブロック図が示されている。携帯端末装置1はスマートフォン、タブレットPC等の小型コンピュータ装置であり、ハードウェア的には図示しないCPU、メモリ(RAM/ROM)等を備える。
携帯端末装置1は撮像手段11、表示手段12を備える。撮像手段11は、CCDカメラ等で構成され、撮影対象物を撮影してデジタル画像データに変換する。表示手段12は、液晶ディスプレイ等で構成され、撮像手段11から送出されてくる画像データ等を表示する。ユーザーはユーザーインターフェースである入力手段13を介して、携帯端末装置1のスキューロジック文字認識アプリケーションプログラムを実行または終了させ得る。
画像に含まれる文字列に係る行間の向きを検出するために、画像の横方向または縦方向のヒストグラムを計算する方法が公知である。横方向または縦方向に限定されない任意の方向のヒストグラムを生成するには、画像を順次回転させながら一定方向にスキャンしてヒストグラムを生成する方法が考えられるが、画像を回転させる処理のためにCPUに負荷がかかり好ましくない。また、画像を回転させることなく、スキャン方向を順次回転させることが考えられるが、スキャン位置の座標計算では実数を伴いCPUに負荷がかかるため好ましくない。
本発明においては、CPUの負荷を小さくして高速な処理を実現するために、入力手段13を介したユーザーの指示によりスキューロジック文字認識プログラムが起動されると、画素(線分補間)テーブル作成手段14により、スキャン位置が決定される。画素テーブル作成手段14は、任意の向きに傾いた行間を検出するように、各々が同じ中心画素を有する複数の矩形の画素領域を、線分スキャン変換の増分アルゴリズム(線分補間アルゴリズム)を使用して決定する。
図4Aに、線分補間アルゴリズムを使用して画素の位置を決定する説明図が示されている。中心画素oを含み、基準方向(X軸方向)に位置する画素数lから成る一連の画素(薄い色塗り部分)に対して任意の角度θだけ傾いた一連の画素(濃い色塗り部分)が、中心画素oを含み、中心画素oから角度θ方向に伸長する画素数(長さ)lの線分を補間することにより決定される。具体的に、中心画素o(1番目の画素)から角度θ方向に位置する2番目の画素のX成分を、中心画素oのX成分である初期値=0.5に、角度θ方向に伸長する2番目の画素の斜辺のX方向の増分、すなわちΔx(cosθ)を加算した値とし、Y成分を、中心画素oのY成分である初期値=0.5に、角度θ方向に伸長する2番目の画素の斜辺のY方向の増分、すなわちΔy(sinθ)を加算した値とし、各々の値を整数に切り捨てて、そこから直前の画素の桁上がり値(直前の画素が中心画素である場合、桁上がり値は0)を減算することにより、2番目の画素の直前の画素からのX方向の桁上がり、及びY方向の桁上がりが判定される。同様に、角度θ方向に位置する3番目、4番目、・・・l−1番目、l番目の画素の位置が順次決定される。
図4Bを参照して、好適に、画素テーブル作成手段14は、余弦正弦テーブル22を有し、該余弦正弦テーブル22の角度θの任意の間隔に基づいて、任意の角度θ方向の画素の位置を決定することができる。図示された例示的なテーブル22は1度間隔であるが、テーブル22の角度の間隔はこれに限定されない。
例えば、角度θ=35度、l=8(8画素)であるとき、表1に示されているように、中心画素oの初期値と余弦正弦テーブル22に基づいて該当するcosθ、sinθの値を第2画素から第8画素にかけて順次加算及び直前の画素の桁上がりの値(表1の0または1)を減算することにより各画素のX成分、Y成分の桁上がり計算を行い、桁上がり計算のX成分、Y成分の値の小数点以下を切り捨てた値で各画素のX方向、Y方向の桁上がりが判定される。
図4Cを参照し、上記のような桁上がり判定による線分補間に基づいて、多数の画素から成る画像10の任意の角度θ(図4Cでは、例示的に、θ=35°)におけるL×B画素の矩形の画素領域が決定される。基準方向(X軸方向)の画素領域100は中心画素oを有する。画素領域101は同様に中心画素oを有し、基準方向に対して角度θを有する。
画素領域101に関し、上記の線分補間アルゴリズムにより、画素P’が決定された後、中心oからθの180度回転した方向にL/2の画素Pが計算され、画素Pからθの90度回転した方向のB/2の画素Pまでの画素位置、及び、−90度回転した方向のB/2の画素Pまでの画素位置が計算されて線分補間テーブルに格納される。このような線分補間テーブルを使用することにより、PからP、PからPのそれぞれの画素を基点としてθ方向のL画素、すなわち画素領域101をスキャンすることができる。
図5に互いに異なる任意の角度θ(−90度≦θ≦90度)に対応する画素領域100、101、102、103が模式的に示される。好適に、各々の画素領域の基線の角度は所定の間隔を有する。そのような角度の間隔は1度であってよい。または、角度間隔は45度、15度、5度、0.5度、0.1度等であってもよい。
例えば、角度間隔が1度である場合、−90度ないし90度の範囲にある各々の角度θに対応する181の矩形の画素領域が決定されて画素テーブルに格納される。画素テーブルに格納された各々の画素領域の領域の基線の角度は、スキャン角度に対応する。
上記のとおり発明に係る画素テーブル作成手段14は、加算減算のみで複数の矩形の画素領域を決定するので、CPUに負荷をかけることがない。さらに少ない計算量で実質的に全方向のスキャン位置を決定するために、図6に図示されているような角度ブロックP1〜P4の桁上がりテーブル23を使用することができる。桁上がりテーブル23によれば、0度≦θ≦45度の角度ブロックP1において、例えば、1度間隔で46のスキャン画素領域が決定されると、他のブロックP2(45度≦θ≦90度)、P3(−45度≦θ≦0度)、P4(−90度≦θ≦−45度)の各々の46のスキャン画素領域を決定することができ、計算量をおよそ1/4に低減することができる。
図7を参照して、対象画像特定手段15(図3)は、撮像手段11により取り込まれた画像400の一部または全部を、スキャン、ヒストグラム生成、回転、及びOCR等の処理を行うための対象画像300として特定する。対象画素300は中心に原点画素Oを有する。例えば、640×480画素の画像400に含まれる320×320画素の領域が対象画像300であってよい。対象画像300は正方形または長方形の矩形の領域であってよい。
なお、後述の回転処理により、対象画像300の回転画像において周縁部の画素が欠落することがある。このため、回転画像を表示手段に表示させるような場合等には、見栄えを考慮して、データが欠落した形で表示されうる周縁部分は、円形のルーペ等のグラフィックパターン手段24により背景の画像400を透過させるようにマスク処理されてよい。グラフィックパターン手段24は、ユーザーが画像400の中で文字認識の対象である領域を自然に意識できるようにするために用いられてよく、または、単にデザイン性を向上させるために用いられてもよい。
対象画像300のスキュー角度αを決定するために、対象画像300に含まれる、原点画素Oを有し、基準方向に対して任意の角度間隔を有する複数の矩形のスキャン領域200がスキャンされる。複数の矩形のスキャン領域200は、上記のように作成された画素テーブルにより、中心画素oを原点画素Oとし、基準方向を所定方向(画像400の左右方向)として一方の対辺の画素数L、他方の対辺の画素数B(図5)として決定される。例えば、複数の矩形のスキャン領域200の各々の領域の基線の角度間隔が1度である場合、複数の矩形のスキャン領域200は、互いに異なる181の矩形のスキャン領域となる。
このような多数の矩形のスキャン領域の各々についてヒストグラムが計算される。図8に、任意のスキャン角度θに対応するスキャン画素領域をスキャンして生成されるヒストグラムが模式的に示されている。ヒストグラムは、図示のように、1つの角度θ(すなわち、1つのスキャン画素領域)について横軸にB、縦軸にヒストグラム値(例えば、しきい値128による白黒判定で2値化した後の黒画素の個数)を棒グラフで表したものであり得る。図示のようにヒストグラムにおいて、黒画素が存在しない一連の画素が存在する場合、その角度θは、行間の角度を表し得る。
また、図9に示されているように、ヒストグラムは、例えば、181の角度(すなわち、181のスキャン画素領域)について、縦軸を角度(−90°≦θ≦90°)、横軸をヒストグラムデータ(図8の棒グラフの高低、すなわちヒストグラム値が濃淡で表されたもの)として生成することができる。例示的に、図9の画像では、縦軸(Y軸)の方眼は中央を0°として5度きざみ、横軸(X軸)の方眼は中央を画素Pとして8画素刻みである。このようなヒストグラムにより、対象画像の行間を判定し得る。
具体的に、図10(a)〜(c)を参照して、対象画像300の互いに異なるスキャン角度θ1、θ2、θ3(各々スキャン方向が白抜きの矢印で示される)に対応する画素領域110、120、130をスキャンすると、画素領域110では、横軸方向(図9)に、ヒストグラム値=0(図8を参照して、L画素が全て白画素)が連続する幅の広い部分が検出される。画素領域120ではその横軸方向の幅が狭くなり、画素領域130では、横軸方向の幅がほぼなくなる。これを、縦軸を角度、横軸を画素B(図8参照)に沿って一連の画素Lのヒストグラム値として表すと、図10(d)のように、実質的にひし形の図形となる。ヒストグラムにおいてこのような図形を検出し、横軸方向の幅が最も広い角度θ1を行間の角度(すなわちスキュー角度α)として決定することができる。
上記において、角度θ1における横軸方向の幅(画素数)がごく小さい場合、行間ではなく文字間が検出されているとも考えられる。従って、横軸方向の幅(画素数)が所定範囲にあるときに、角度θ1を行間の角度として決定してもよい。そのような所定範囲は、認識対象の文字列の態様によって調整されてよい。例えば、新聞、雑誌等に印字されている文字列の行間を検出するために、角度θ1における横軸方向の幅が6画素以上のときに行間として検出するようにしてもよい。
さらに、ヒストグラム図に現れるひし形状図形の数に基づいて行間が判定されてもよい。具体的に、ユーザーが携帯端末装置を印刷物に近づけ、文字が大きな状態で撮像した場合、行間の本数が少なくなり(例えば、2列)、印刷物から離して撮像した場合、行間の本数は多くなる(例えば、4〜5列)。OCR処理できる文字列を想定して、行間(すなわちひし形状図形)が所定範囲の数だけ連続してヒストグラム図に現れた角度を行間の角度とすることができる。
例示的に、種々の空白部分を検出したときのヒストグラム図が図11に示されている。(a)行間と文字列中のスペース(空白部分)とを含む画像をスキャンした場合、(b)行間と行端のスペースとを含む画像をスキャンした場合、及び(c)行間と最終行の下のスペースを含む画像をスキャンした場合の各々のヒストグラム図に示されているように、ひし形状図形(またはひし形状図形の部分)が1個しか現れない場合、その角度は行間ではない余白スペースに対応するものと考えられる。従って、ひし形状図形が1個しか現れない角度範囲を行間の角度の候補から排除し、ひし形状図形が2個以上繰り返し現れた角度範囲θのうち、もっとも横軸方向の幅(画素数)が大きい角度θ1を行間の角度、すなわちスキュー角度αに決定することが好ましい。この場合において、文字間等が誤って行間として検出されないように、行間として検出するひし形状の図形の数の上限を特定してもよい。そのような上限は、限定ではなく例示的に、7個、8個、9個、10個等であり得る。
なお、行間の判定は、ひし形状の図形が検出されたヒストグラムの角度の範囲に基づいて調整されてもよい。すなわち、角度の範囲が狭すぎる場合は文字間である可能性があり、角度の範囲が広すぎる場合は余白等のスペースである可能性があるので、例えば、角度の範囲θが5度以上、40度以下のときに、θ1を行間の角度に決定するようにしてもよい。
上記のように、本発明においては、縦軸を角度、横軸を画素Bに沿った一連の画素Lのヒストグラム値としてヒストグラム図を生成し、該ヒストグラム図に現れる特徴に基づいて、スキュー角度αが決定され得る。
スキャン・ヒストグラム生成及びスキュー角度決定手段16(図3)によりスキュー角度αが決定されると、該スキュー角度αに基づいて、第1の画像回転手段17により、対象画像300の回転画像が生成される。
一般的に、スキュー角度αの対象画像Iの回転画像Rを生成するために、対象画像Iの入力点I(x,y)を、原点(0,0)を回転の中心として(−α)回転させて回転画像Rの出力点の座標R(x’,y’)を求めると、該当しない画素が抜けて画像が薄くなり、OCR処理の精度が低下する恐れがある。従って、後続のOCR処理における精度が低下しないように、角度αに位置する対象画像Iの入力点I(x’,y’)から回転画像Rの出力点の座標R(x,y)を求めることが好ましい。
本発明においては、OCR処理の精度を低下させることなく、且つ高速な処理速度を実現するために、第1の回転画像生成手段17は、線分補間により回転画像の座標に対応する対象画像300の座標を決定するための回転補間テーブル生成手段を有する(図示せず)。
図12に、回転画像500の説明図が示されている。対象画像300において、前述のスキャン画素決定において使用された線分補間アルゴリズムと同様に、角度αのL’×B’の画素領域(薄い網掛け部分)が決定され、回転補間テーブルに格納される。回転画像500(一部をグレーの色塗り部分で表示)は、矢印のように、角度αの画素領域の対応する画素をコピーすることにより生成される。対象画像300について、角度αの画素が存在しない部分(濃い網掛け部分)については、回転画像500の画素は抜ける(×印部分)ことになるが、そのような画素は周縁の画素であり、ユーザーが認識させたい文字が位置すると考えられる中心部分の画素が抜けることはない。従って、そのような画素データの欠落が実質的にOCR処理に影響を与えることはなく、精度を低下させることがない。
なお、回転画像500を文字認識結果とともにディスプレイに表示する場合は、対象画像300の矩形の形状等により周縁画素が欠け得る範囲においてマスク処理を行い、見栄えを向上させてもよい。回転画像500は、ディスプレイに表示されなくてもよい。
図13A、図13Bに、スキュー角度αが角度ブロックP1〜P4の各々にある対象画像300及び生成された回転画像500が模式的に示されている。上記のように、各々の対象画像300は、回転画像500を生成するために、スキュー角度αに応じた形で対象画像300を横断するように処理される。
P1〜P4の回転画像500において、スキュー角度αが、−90度ないし90度のいずれの範囲にあっても、文字列方向は基準方向に一致する。スキュー角αがブロックP2(45°≦α<90°)及びブロックP1(0°≦α<45°)にあるときは、見かけ上、生成される回転画像は処理対象画像に対して「時計回り」となり、スキュー角αがブロックP3(−45°≦α<0°)、ブロックP4(−90°≦α<45°)にあるときは、見かけ上、回転画像は処理対象画像に対して「反時計回り」となる。
上記のように、第1の回転画像生成手段17は、文字列の方向を基準方向に一致させるためのものである。回転画像500に含まれる文字が基準方向に関して正立する、すなわち横書きである場合、回転画像500をOCR処理することで正しい文字認識結果を得ることができる。従って、認識対象の文字列が英語等である場合は、回転画像500をさらに回転させる必要はない。しかしながら、画像500に含まれる文字が縦書きの文章、単語等である場合は、回転画像500に含まれる文字がOCRの認識方向に関して正立しないため、回転画像500をOCR処理しても、正しくOCR文字認識を行うことができない恐れがある。
ここで、図14を参照し、(a)スキュー角度αが角度ブロックP3(またはP4)の範囲にある場合、第1の回転画像生成手段17により生成された回転画像500に含まれる縦書きの文字列の向きは図の左から右方向となる。また、(b)スキュー角度αが角度ブロックP2(またはP1)の範囲にある場合、第1の回転画像生成手段17により生成された回転画像500に含まれる縦書きの文字列の向きは、図の右から左方向となる。このことは、ユーザーが、スマートフォン等の携帯端末装置を使用して印刷物等に記載された文字列を認識させようとする場合に、撮像された画像400(及び対象画像300)において、縦書きの文字列の方向が少なくとも上から下方向となることを利用している。
第2の回転画像生成手段18(図3)は、スキュー角度αに基づいて、第1の回転画像生成手段により生成された回転画像を、さらに90度、または270回転させて第2の(追加の)回転画像600を生成する。具体的に、スキュー角度αが角度ブロックP1またはP2にあるとき(0°≦α≦90°)は、回転画像500を270度回転させて追加の回転画像600を生成し、スキュー角度αが角度ブロックP3またはP4にあるとき(−90°≦α<0°)は、回転画像500を90度回転させて追加の回転画像600を生成する。このようにすることで、縦書きの文章、単語等がOCRの認識方向に正立する。なお、α=0°のときに、縦書きの文字が逆さになる可能性もあるが、ユーザーが携帯端末装置1を保持するときに、スキュー角度αが0度であることはほぼないものと考えられる。従って、本発明に係るスキューロジック文字認識方法は、実質的に縦書き、横書きの任意のスキューに対応して高精度の文字認識を行うことができる。
文字認識手段19(図3)は公知のOCRであってよく、上記のように生成された回転画像500について、または、回転画像500及び追加の回転画像600についてOCR処理を行う。文字認識手段19は、携帯端末装置1のメモリ等任意の記憶媒体に置かれた辞書等であるDB手段20(同)を利用することができる。
上記のとおり、文字認識手段19は、いくつかの態様において、横書き文字を認識するように生成された回転画像500と、縦書き文字を認識するように生成された追加の回転画像600の各々について文字認識を行う。いくつかの実施形態において、文字認識手段19は、回転画像500と、追加の回転画像600の各々について複数回の文字認識処理(OCR処理)を行う。その結果、画像に含まれる文字列が縦書きか横書きかにより、回転画像500、600のうち一方の複数回のOCR処理の出力結果は安定せず、他方は安定することになる。認識文字決定手段21は、そのような回転画像500及び回転画像600の複数の認識結果に基づいて、より安定した認識結果を認識文字として決定し、該認識文字の意味、読み等のDBに格納された情報を、表示手段12を介してユーザーに提示する。
本発明に係るスキューロジック文字認識方法は、ハードウェア及びソフトウェアにより実装され得る。本発明に係るスキューロジック文字認識プログラムは、各々の携帯端末装置のメモリ内に記憶されるソフトウェアアプリケーションの形態であってよい。
実施例
標準的なCPU、メモリ等を備えたスマートフォンに本発明に係るスキューロジックアプリケーションプログラムをインストールした実施例1において、処理速度及び文字認識精度が測定された。スマートフォンのカメラで撮像されたプレビュー画像(VGA(640×480)サイズ、グレースケール)が取り込まれ、対象画像(320×320画素)に含まれる文字列が認識された。スキュー角度を決定するために、−90度から90度まで1度間隔で、対象画像に含まれる184の150×150画素の矩形の領域がスキャンされた。(線分補間テーブルにおいて、θ=45°の矩形のスキャン領域は角度ブロックP2及びP1の両方に含まれ、θ=0°の矩形のスキャン領域は角度ブロックP1及びP3の両方に含まれ、θ=−45°の矩形のスキャン領域は、角度ブロックP3及びP4の両方に含まれた。)対象画像の184の矩形の画素領域を決定し、スキャン、ヒストグラム生成、及びスキュー角度を決定するためにかかった時間は平均しておよそ40ミリ秒であった。決定されたスキュー角度に基づいて、対象画像の第1及び第2の回転画像を生成するためにかかった時間はおよそ3ミリ秒であり、直ちに正しい文字認識結果が得られた。
実施例2は、処理対象画像を、撮像手段により取り込まれた画像全体(640×480画素)とした他は、実施例1と同様であった。第1及び第2の回転画像を生成するためにかかった時間はおよそ4〜5ミリ秒であった。
文字の認識結果が出力された後は順次撮像手段によりプレビュー画像が取り込まれ、アプリケーションを終了させるまで、繰り返し文字認識処理が行われた。一回の文字認識に係る時間は、およそ40ミリ秒から50ミリ秒と従来技術に比較して極めて高速であり、且つ高精度な文字認識結果が得られた。
以上のとおり、本発明のスキューロジック文字認識方法によれば、ユーザーは携帯端末装置を認識させたい文字にかざすだけで、手で保持する角度等を気にすることなく、例えば、1秒間におよそ15〜20回の高精度な文字認識結果を得ることができる。
本発明の思想及び態様から離れることなく多くのさまざまな修正が可能であることは当業者の知るところである。したがって、言うまでもなく、本発明の態様は例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
1 携帯端末装置
11 撮像手段
12 表示手段
13 入力手段
14 画素(線分補間テーブル)作成手段
15 対象画像特定手段
16 スキャン・ヒストグラム生成及びスキュー角度決定手段
17 第1回転画像生成手段
18 第2回転画像生成手段
19 文字認識手段
20 DB手段
21 認識文字決定手段

Claims (9)

  1. 撮像手段と表示手段とを有する携帯端末装置を使用して多数の画素から成る画像に含まれる文字を認識するための方法であって、
    文字列と行間または空白部分とを含む対象画像に含まれる複数の矩形のスキャン画素領域をスキャンして前記行間または空白部分の前記基準方向からの角度に関する−90度ないし90度の範囲のスキュー角度を決定するステップであって、前記複数の矩形のスキャン画素領域各々が共通する原点画素と該原点画素をとおり前記矩形の各辺に平行または垂直である領域の基線を有し、各々の領域の基線が前記基準方向から−90度ないし90度の範囲にある角度を有する複数の矩形のスキャン画素領域をスキャンし各々の複数の矩形のスキャン画素領域の行間または空白部分を判定するためのヒストグラムを作成することを含む、スキュー角度決定ステップと、
    前記スキュー角度に応じた形で前記対象画像を横断するように処理することにより前記対象画像の回転画像を生成するステップであって、該回転画像に含まれる文字列の方向が前記基準方向に一致する、回転画像生成ステップと、
    前記回転画像に含まれる文字列を認識する文字認識ステップと、を含む文字認識方法。
  2. さらに、前記回転画像を、90度または270度回転させて追加の回転画像を生成するステップと、を含み、
    前記文字認識ステップが、さらに、前記追加の回転画像に含まれる文字列を認識することを含む、文字認識方法。
  3. 前記追加の回転画像を生成するステップが、前記スキュー角度が−90度以上、0度未満であるときは前記回転画像をさらに90度回転させ、または前記スキュー角度が0度以上、90度以下であるときは前記回転画像をさらに270度回転させることを特徴とする請求項1に記載された文字認識方法。
  4. 前記スキュー角度決定ステップにおいて、前記各々の領域の基線の角度の間隔が1度以下であることを特徴とする請求項1または2に記載された文字認識方法。
  5. 前記複数の矩形の画素領域が、多数の画素から成る画像に含まれ得る、中心画素oを有し一対の対辺の画素数がL、他の一対の対辺の画素数がBである矩形の画素領域であって、前記中心画素oの周りに−90度ないし90度の範囲で所定角度ずつ回転させた矩形の画素領域を線分補間により求めて予め作成された線分補間テーブルを使用して決定されることを特徴とする請求項1に記載された文字認識方法。
  6. 前記スキュー角度決定ステップにおいて、前記ヒストグラムは、縦軸を角度、横軸をヒストグラムデータとし、前記ヒストグラムにおいて行間を表す特徴を判定することにより前記スキュー角度が決定されることを特徴とする請求項1に記載された文字認識方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の文字認識方法を前記携帯端末装置のコンピュータに実行させるプログラム。
  8. 撮像手段と表示手段とを有し、多数の画素から成る画像に含まれる文字を認識するように構成される携帯端末装置であって、
    多数の画素から成る画像に含まれ得る複数の矩形のスキャン画素領域を線分補間により決定する画素テーブル作成手段と、
    多数の画素から成り、文字列と行間または空白部分とを含む対象画像を特定する対象画像特定手段と、
    前記画素テーブルに基づいて、前記対象画像に含まれる複数の矩形のスキャン画素領域をスキャンして行間または空白部分判定するためのヒストグラムを生成し、前記行間または空白部分の基準方向からの角度に関する−90度ないし90度の範囲のスキュー角度を決定するスキュー角度決定手段と、
    前記スキュー角度に応じた形で前記対象画像を横断するように処理することにより前記対象画像の回転画像を生成する回転画像生成手段と、
    前記回転画像に含まれる文字を認識する文字認識手段と、を含み、
    前記対象画像に含まれる複数の矩形のスキャン画像領域が共通する原点画素を有し、
    前記複数の矩形のスキャン画素領域の各々が、前記原点画素を通り前記矩形の各辺に平行または垂直である領域の基線を有し、
    前記基準方向に対する各々の領域の基線の角度が各々のスキャン画素領域に対応する各々のスキャン角度を表すことを特徴とする携帯端末装置。
  9. 前記ヒストグラムが縦軸を角度、横軸をヒストグラムデータとして生成され、
    前記スキュー角度決定手段が、前記ヒストグラムにおいて行間を表す特徴を判定することにより前記スキュー角度を決定することを特徴とする請求項8に記載された携帯端末装置。
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