JP2016057193A - 気象予測装置及び気象予測方法 - Google Patents

気象予測装置及び気象予測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】気象パラメータを高精度に予測することができる気象予測装置を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る気象予測装置は、第1特徴量算出部と、第1誤差算出部と、第1モデル生成部と、第1係数算出部と、第1予測値算出部とを備える。第1特徴量算出部は、空画像から第1特徴量を算出する。第1誤差算出部は、数値シミュレーションによる気象パラメータの予測値である数値予測値と、気象パラメータの実測値と、の間の第1誤差を算出する。第1モデル生成部は、第1特徴量と、第1特徴量が算出された日時の所定時間後の第1誤差と、の関係を示す第1モデルを生成する。第1係数算出部は、第1モデルと予測対象日時の所定時間前の第1特徴量とから、第1特徴量に応じた予測対象日時の第1係数を算出する。第1予測値算出部は、予測対象日時の第1係数と、予測対象日時の数値予測値とに基づいて、予測対象日時の気象パラメータの第1予測値を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、気象予測装置及び気象予測方法に関する。
従来、気象予報の分野では、高速計算機を用いた数値シミュレーションにより気象パラメータを予測する数値予測が利用されている。数値予測では、雲の形状や種類が考慮されないため、雲の形状や種類に依存する気象パラメータの予測精度が低いという問題があった。例えば、数値予測では、雲の形状や種類に依存する日射強度や、直達光と散乱光との構成比率などを、高精度に予測することが困難であった。
特開2010−128711号公報
気象パラメータを高精度に予測することができる気象予測装置及び気象予測方法を提供する。
一実施形態に係る気象予測装置は、第1特徴量算出部と、第1誤差算出部と、第1モデル生成部と、第1係数算出部と、第1予測値算出部とを備える。第1特徴量算出部は、空画像から第1特徴量を算出する。第1誤差算出部は、数値シミュレーションによる気象パラメータの予測値である数値予測値と、気象パラメータの実測値と、の間の第1誤差を算出する。第1モデル生成部は、第1特徴量と、第1特徴量が算出された日時の所定時間後の第1誤差と、の関係を示す第1モデルを生成する。第1係数算出部は、第1モデルと予測対象日時の所定時間前の第1特徴量とから、第1特徴量に応じた予測対象日時の第1係数を算出する。第1予測値算出部は、予測対象日時の第1係数と、予測対象日時の数値予測値とに基づいて、予測対象日時の気象パラメータの第1予測値を算出する。
第1実施形態に係る気象予測装置の機能構成を示すブロック図。 空画像の一例を示す図。 数値予測値、実測値、及び雲特徴量の一例を示す表。 第1実施形態に係る気象予測装置のハードウエア構成を示すブロック図。 第1実施形態に係る気象予測装置の動作を示すフローチャート図。 数値予測値及び実測値の一例を示すグラフ。 補正モデルの一例を示すグラフ。 第1予測値の一例を示すグラフ。 第2実施形態に係る気象予測装置の機能構成を示すブロック図。 第2実施形態に係る気象予測装置の動作を示すフローチャート。 第3実施形態に係る気象予測装置の機能構成を示すブロック図。 第3実施形態に係る気象予測装置の動作を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る気象予測装置について、図1〜図8を参照して説明する。本実施形態に係る気象予測装置は、予測対象日時における対象パラメータの数値予測値を、予測対象日時より所定時間前の雲特徴量に基づいて補正する。これにより、気象予測装置は、予測対象日時における対象パラメータの第1予測値を算出する。
まず、第1実施形態に係る気象予測装置の機能構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る気象予測装置の機能構成を示すブロック図である。図1に示すように、この気象予測装置は、空画像DB1、雲特徴量DB2、実測値DB3、数値予測値DB4、第1予測値DB5、雲特徴量算出部6、予測誤差算出部7、補正モデル生成部8、補正係数算出部9、及び第1予測値算出部10を備える。
空画像DB1は、空画像を記憶する。空画像とは、気象観測用のカメラにより撮影された空の画像のことである。気象観測用のカメラは、地上に設置されたカメラであってもよいし、気象衛星に搭載されたカメラであってもよい。図2は、空画像の一例を示す図である。図2は、地上に設置された全天カメラにより撮影された空画像であり、2枚の空画像はそれぞれ異なる日時に撮影されている。図2に示すように、一方の空画像では雲が略一様であり、他方の空画像では雲の明暗差が大きいことがわかる。
雲特徴量DB2は、少なくとも1つの雲特徴量(第1特徴量)を記憶する。雲特徴量とは、図2に示したような空画像を画像解析することにより算出される特徴量である。雲特徴量は、例えば、輝度、青色成分輝度、青色成分比率、明度分布、彩度、色、雲の厚さ、雲の形状、又は雲の粒度であるが、これに限られない。
実測値DB3は、対象パラメータを含む少なくとも1つの気象パラメータの実測値を記憶する。気象パラメータとは、気象状態を示すパラメータである。気象パラメータは、例えば、温度、湿度、日射強度、風向、風速、及び降水量であるが、これに限られない。対象パラメータとは、気象パラメータのうち、この気象予測装置による予測の対象となる気象パラメータ、すなわち、気象予測装置が第1予測値を算出する気象パラメータのことである。なお、気象パラメータの実測値とは、センサにより直接的に計測された気象パラメータの値、又は直接的に計測された値から算出された気象パラメータの値のことである。
数値予測値DB4は、対象パラメータを含む少なくとも1つの気象パラメータの数値予測値を記憶する。数値予測値とは、数値シミュレーションにより算出された気象パラメータの予測値のことである。気象予測装置は、民間又は公営の気象予測サービスなどから数値予測値を取得し、数値予測値DB4に記憶する。
ここで、図3は、雲特徴量DB2、実測値DB3、及び数値予測値DB4に記憶された雲特徴量、実測値、数値予測値の一例を示す表である。図3において、気象パラメータは日射強度であり、雲特徴量は雲の輝度及び青色成分輝度である。図3に示すように、雲特徴量DB2、実測値DB3、及び数値予測値DB4には、雲特徴量、実測値、及び数値予測値の履歴データが記憶される。
第1予測値DB5は、第1予測値を記憶する。第1予測値とは、本実施形態に係る気象予測装置によって算出された対象パラメータの予測値のことである。
雲特徴量算出部6(第1特徴量算出部)は、空画像DB1から空画像を取得し、取得した空画像を画像解析することにより雲特徴量を算出する。画像解析の方法として、既存の任意の方法を利用することができる。雲特徴量算出部6が算出した雲特徴量は、雲特徴量DB2に記憶される。
予測誤差算出部7(第1誤差算出部)は、予測誤差(第1誤差)を算出する。予測誤差とは、対象パラメータの数値予測値と実測値との間の誤差のことである。予測誤差算出部7は、実測値DB3及び数値予測値DB4から、同一日時の実測値及び数値予測値を取得し、予測誤差を算出する。予測誤差は、例えば、数値予測値/実測値、数値予測値−実測値、及びこれらに基づいて算出される値である。
補正モデル生成部8(第1モデル生成部)は、補正モデル(第1モデル)を生成する。補正モデルは、ある日時における雲特徴量と、当該雲特徴量が算出された日時の所定時間後の予測誤差と、の関係を示すモデルである。雲特徴量が算出された日時とは、雲特徴量を算出するために用いられた空画像の撮影日時のことである。以下では、所定時間はN時間(N>0)であるものとする。例えば、N=3の場合、補正モデルは、ある日時における雲特徴量と、その3時間後の予測誤差と、の関係を示す。
補正モデルは、例えば、ある日時の雲特徴量と、そのN時間後の予測誤差と、の相関を数学的に近似することにより生成される。近似方法として、線形近似、対数近似、累乗近似などが用いられる。これにより、補正モデルとして、雲特徴量を説明変数、予測誤差を目的変数とした回帰式が生成される。
補正係数算出部9(第1係数算出部)は、補正係数(第1係数)を算出する。補正計数とは、予測対象日時における予測誤差のことである。予測対象日時とは、この気象予測装置が第1予測値を算出する対象となる日時のことである。
補正係数算出部9は、補正モデル生成部8から補正モデルを取得し、雲特徴量DB2から予測対象日時のN時間前の雲特徴量を取得する。補正係数算出部9は、補正モデルが回帰式である場合、予測対象日時のN時間前の雲特徴量を補正モデルに代入することにより、予測対象日時における予測誤差、すなわち、補正係数を算出する。
第1予測値算出部10は、第1予測値を算出する。第1予測値算出部10は、数値予測値DB4から予測対象日時の数値予測値を取得し、補正係数算出部8から予測対象日時の補正係数を取得する。第1予測値算出部10は、取得した補正係数に基づいて予測対象日時の数値予測値を補正することにより予測対象日時の第1予測値を算出する。第1予測値算出部10は、数値予測値と実測値との誤差が小さくなるように数値予測値を補正する。第1予測値算出部10により算出された第1予測値は、第1予測値DB5に記憶される。
次に、本実施形態に係る気象予測装置のハードウエア構成について、図4を参照して説明する。本実施形態に係る気象予測装置は、コンピュータ装置により構成される。ここで、図4は、この気象予測装置のハードウエア構成を示すブロック図である。図4に示すように、この気象予測装置100は、CPU101と、入力装置102と、表示装置103と、通信装置104と、主記憶装置105と、外部記憶装置106とを備え、これらはバス107により相互に接続されている。
CPU(中央演算装置)101は、主記憶装置105上で、気象予測プログラムを実行する。気象予測プログラムとは、気象予測装置の上述の各機能構成を実現するプログラムのことである。CPU101が、気象予測プログラムを実行することにより、上述の各機能構成は実現される。
入力装置102は、気象予測装置に外部からデータや命令を入力するための装置である。入力装置102は、例えば、キーボード、マウス、及びタッチパネルなどの、ユーザが直接的に入力するための装置であってもよい。また、入力装置102は、外部装置からの入力を可能にする、USBなどの装置やソフトウエアであってもよい。気象予測装置による予測対象日時や対象パラメータなどの情報は、この入力装置102を介して気象予測装置に入力することができる。また、気象予測装置に入力装置102を介して気象パラメータのセンサを接続し、実測値を取得してもよい。
表示装置103は、気象予測装置から出力される映像信号を表示するディスプレイである。表示装置は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、CRT(ブラウン管)、及びPDP(プラズマディスプレイ)であるが、これに限られない。各データベース(DB)に記憶された空画像、実測値、数値予測値、及び第1予測値などの情報や、第1予測値を算出する際に生成される雲特徴量、予測誤差、補正モデル、及び補正係数などの情報は、この表示装置103により表示することができる。
通信装置104は、気象予測装置が外部装置と通信するための装置である。気象予測装置は、通信装置104を介して、外部装置と所定の通信方式で無線通信又は有線通信を行う。通信装置104は、例えば、モデムやルータであるが、これに限られない。各データベースに記憶された空画像、実測値、数値予測値、及び第1予測値などの情報は、この通信装置104を介して外部装置から入力することができる。
主記憶装置105は、気象予測プログラムの実行の際に、気象予測プログラム、気象予測プログラムの実行に必要なデータ、及び気象予測プログラムの実行により生成されたデータなどを記憶する。気象予測プログラムは、主記憶装置105上で展開され、実行される。主記憶装置105は、例えば、RAM、DRAM、SRAMであるが、これに限られない。空画像DB1、実測値DB3、数値予測DB3、及び第1予測値DB5は、この主記憶装置105上及び外部記憶装置106上の少なくとも一方に構築される。また、主記憶装置105は、コンピュータ装置のOS、BIOS、及び各種のミドルウエアを記憶してもよい。
外部記憶装置106は、気象予測プログラム、気象予測プログラムの実行に必要なデータ、及び気象予測プログラムの実行により生成されたデータなどを記憶する。これらのプログラムやデータは、気象予測プログラムの実行の際に、主記憶装置105に読み出される。外部記憶装置106は、例えば、ハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリ、及び磁気テープであるが、これに限られない。
なお、気象予測プログラムは、コンピュータ装置に予めインストールされていてもよいし、CD−ROMなどの記憶媒体に記憶されていてもよい。また、気象予測プログラムは、インターネット上にアップロードされていてもよい。
次に、本実施形態に係る気象予測装置の動作について、図5〜図8を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る気象予測装置の動作を示すフローチャートである。以下では、対象パラメータは、日射強度であるものとするが、これに限られない。
まず、ステップS1において、予測誤差算出部7は、実測値DB3から日射強度の実測値の履歴データを取得し、数値予測値DB4から日射強度の数値予測値の履歴データを取得する。予測誤差算出部7が日射強度の実測値及び数値予測値の履歴データを取得する期間は、予め設定されていてもよいし、入力装置102を介してユーザにより指定されてもよい。
図6は、予測誤差算出部7が取得した日射強度の実測値及び数値予測値の履歴データの一例を示すグラフである。図6において、実線は2013年4月10日の5:00〜18:00の日射強度の実測値を示し、破線は2013年4月10日の5:00〜18:00の日射強度の数値予測値を示す。図6に示すように、日射強度の数値予測値と実測値との間には、誤差が生じている。
ステップS2において、予測誤差算出部7は、取得した日射強度の実測値及び数値予測値に基づいて予測誤差を算出し、予測誤差の履歴データを生成する。以下では、予測誤差は、実測値/数値予測値−1であるものとするが、これに限られない。
ステップS3において、補正モデル生成部8は、予測誤差算出部7が算出した予測誤差の履歴データを取得し、雲特徴量DB2から雲特徴量の履歴データを取得する。ここで補正モデル生成部8が取得する雲特徴量の履歴データは、予測誤差の履歴データのN時間前の履歴データである。例えば、N=3の場合、補正モデル生成部8は、10:00〜15:00の予測誤差に対して、7:00〜12:00の雲特徴量を取得する。補正モデル生成部8が取得する雲特徴量の種類や上記のNは、予め設定されていてもよいし、入力装置102を介してユーザにより指定されてもよい。
ステップS4において、補正モデル生成部8は、補正モデルを生成する。ここでは、補正モデルとして、予測誤差を目的変数とし、予測誤差のN時間前の雲特徴量を説明変数とする線形の回帰式が生成されるものとする。この場合、回帰式は、Y=AX+Bで表される。Yは予測誤差、Xは予測誤差のN時間前の雲特徴量、Aは係数(傾き)、Bは切片(雲特徴量が0の時の予測誤差)である。
図7は、このように生成された回帰式の一例を示すグラフである。図7において、横軸は雲特徴量であり、縦軸は予測誤差である。また、グラフ上には、雲特徴量に対するN時間後の予測誤差がプロットされ、プロットされた各点から算出された回帰式に応じた回帰直線が図示されている。図7に示すように、雲特徴量とN時間後の予測誤差との間には、相関があることがわかる。これは、雲特徴量により示された気象状態に応じて、数値予測値の予測精度が変化するためである。
ステップS5において、補正係数算出部9は、補正モデル生成部8が生成した補正モデルを取得し、雲特徴量DB2から雲特徴量の履歴データを取得する。ここで補正係数算出部9が取得する雲特徴量の履歴データは、予測対象期間のN時間前の履歴データである。予測対象期間とは、予測対象日時の範囲のことである。例えば、N=3であり、予測対象日時が16:00〜21:00の場合、補正係数算出部9は、13:00〜18:00の雲特徴量の履歴データを取得する。
補正係数算出部9は、取得した雲特徴量と補正モデルとに基づいて、補正係数を算出し、予測対象期間における補正係数の履歴データを生成する。補正モデルが回帰式の場合、補正係数算出部9は、取得した雲特徴量を回帰式に代入してN時間後の予測誤差を算出する。この予測誤差が、N時間後、すなわち予測対象日時における数値予測値を補正するための補正係数となる。例えば、図7の補正モデルを参照すると、13:00の雲特徴量が1.35の場合、16:00の補正係数は、−0.3となる。
ステップS6において、第1予測値算出部10は、補正係数算出部9が算出した予測対象期間の補正係数を取得し、数値予測値DB4から予測対象期間の数値予測値を取得する。第1予測値算出部10は、取得した補正係数及び数値予測値に基づいて、予測対象期間における第1予測値を算出する。
第1予測値は、補正係数に基づいて、数値予測値と実測値との間の誤差が小さくなるように補正される。例えば、補正係数(予測誤差)=実測値/数値予測値−1の場合、第1予測値は、数値予測値×(1+補正係数)となる。上述のように、補正係数が−0.3であれば、第1予測値=数値予測値×0.7となる。
ここで、図8は、第1予測値算出部10により算出された予測対象期間における第1予測値の履歴データの一例を示すグラフである。図8において、点線は、2013年4月10日の5:00〜18:00の日射強度の第1予測値である。実線及び破線は、図6のグラフと同様である。図8に示すように、2013年4月10日の12:00以降、第1予測値と実測値との間の誤差は、数値予測値と実測値との間の誤差より小さくなっていることがわかる。
第1予測値算出部10により算出された第1予測値は、第1予測値DB5に記憶される。また、第1予測値は、表示装置103により表示されてもよいし、通信装置104を介して外部装置に出力されてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る気象予測装置によれば、予測対象日時のN時間前の雲特徴量に基づいて、数値予測値を補正することができる。上述の通り、雲特徴量は数値予測値の予測誤差との間に相関がある。したがって、雲特徴量を用いて数値予測値を補正することにより、気象パラメータを高精度に予測することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る気象予測装置について、図9,10を参照して説明する。本実施形態に係る気象予測装置は、予測対象日時における対象パラメータの第1予測値を、予測対象日時における必要度に基づいて補正する。これにより、気象予測装置は、予測対象日時における対象パラメータの第2予測値を算出する。
まず、第2実施形態に係る気象予測装置の機能構成について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る気象予測装置の機能構成を示すブロック図である。図9に示すように、この気象予測装置は、安定度DB11と、第2予測値DB12と、安定度算出部13と、補正誤差算出部14と、必要度モデル生成部15と、必要度算出部16と、第2予測値算出部17と、をさらに備える。他の構成は、第1実施形態と同様である。
安定度DB11は、少なくとも1つの安定度(第2特徴量)を記憶する。安定度とは、大気の安定の度合いを示す指標である。安定度は、例えば、静的安定度、成層安定度、及び対流安定度などの大気の安定度を示す既知の指標である。また、安定度は、上昇気流の強さや地面からの水分蒸散量などの実測可能な気象パラメータであってもよい。さらに、安定度は、1つ又は複数の気象パラメータに基づいて算出された任意の変数であってもよい。このような安定度として、例えば、気象パラメータの所定期間における変化率や、移動平均線の傾きを用いることができる。これらの変化率や傾きの大きさは、天候の変化のしやすさを示す。すなわち、変化率や傾きが大きいほど天候は変化しやすく、大気は不安定である。また、安定度が小さいほど天候は変化しにくく、大気は安定している。
第2予測値DB12は、第2予測値を記憶する。第2予測値とは、本実施形態に係る気象予測装置によって算出された対象パラメータの予測値のことである。
安定度算出部13(第2特徴量算出部)は、少なくとも1つの安定度を算出する。本実施形態において、安定度算出部13は、数値予測値DB4から対象パラメータを含む少なくとも1つの気象パラメータの数値予測値を取得し、取得した数値予測値に基づいて安定度を算出する。安定度算出部13が取得する気象パラメータの種類は、対象パラメータに限られず任意に選択可能であるが、天候に影響の大きい気象パラメータであることが好ましい。このような気象パラメータとして、日射強度、大気中の水分量、風向、及び風速などが挙げられる。安定度算出部13が算出した安定度は、安定度DB11に記憶される。
補正誤差算出部14(第2誤差算出部)は、補正誤差(第2誤差)を算出する。補正誤差とは、対象パラメータの第1予測値と実測値との間の誤差のことである。補正誤差算出部14は、実測値DB3及び第1予測値DB5から、同一日時の実測値及び第1予測値を取得し、補正誤差を算出する。補正誤差は、例えば、第1予測値/実測値、第1予測値−実測値、及びこれらに基づいて算出される値である。
必要度モデル生成部15(第2モデル生成部)は、必要度モデル(第2モデル)を生成する。必要度モデルは、ある日時における安定度と、当該安定度が算出された日時のN時間後(N>0)の補正誤差と、の関係を示すモデルである。安定度が算出された日時とは、安定度を算出するために用いられた数値予測値の予測対象日時のことである。例えば、N=3の場合、必要度モデルは、ある日時における安定度と、その3時間後の補正誤差と、の関係を示す。
必要度モデルは、例えば、ある日時の安定度と、そのN時間後の補正誤差と、の相関を数学的に近似することにより生成される。近似方法として、線形近似、対数近似、累乗近似などが用いられる。これにより、必要度モデルとして、安定度を説明変数、補正誤差を目的変数とした回帰式が生成される。
必要度算出部16(第2係数算出部)は、必要度(第2係数)を算出する。必要度とは、予測対象日時における補正誤差のことである。したがって、必要度は、第1予測値をさらに補正する必要があるか否かを示す。例えば、必要度が0の場合、補正誤差が0であるから、第1予測値を補正する必要がない。
必要度算出部16は、必要度モデル生成部15から必要度モデルを取得し、安定度DB11から予測対象日時のN時間前の安定度を取得する。必要度算出部16は、必要度モデルが回帰式である場合、予測対象日時のN時間前の安定度を必要度モデルに代入することにより、予測対象日時における補正誤差、すなわち、必要度を算出する。
第2予測値算出部17は、第2予測値を算出する。第2予測値算出部17は、第1予測値DB5から予測対象日時の第1予測値を取得し、必要度算出部16から予測対象日時の必要度を取得する。第2予測値算出部17は、取得した必要度に基づいて予測対象日時の第1予測値を補正することにより予測対象日時の第2予測値を算出する。第2予測値算出部17は、第1予測値と実測値との誤差が小さくなるように第1予測値を補正する。第2予測値算出部17により算出された第2予測値は、第2予測値DB12に記憶される。
なお、本実施形態における気象予測装置の各機能構成は、CPU101が気象予測プログラムを実行することにより実現される。
次に、本実施形態に係る気象予測装置の動作について、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態に係る気象予測装置の動作を示すフローチャートである。以下では、対象パラメータは、日射強度であるものとするが、これに限られない。
まず、気象予測装置は、上述のステップS1〜S6を実行し、第1予測値の履歴データを生成する。すなわち、ステップS1において、予測誤差算出部7は、実測値DB3から日射強度の実測値の履歴データを取得し、数値予測値DB4から日射強度の数値予測値の履歴データを取得する。ステップS2において、予測誤差算出部7は、取得した日射強度の実測値及び数値予測値に基づいて予測誤差を算出し予測誤差の履歴データを生成する。ステップS3において、補正モデル生成部8は、予測誤差算出部7が算出した予測誤差の履歴データを取得し、雲特徴量DB2から雲特徴量の履歴データを取得する。ステップS4において、補正モデル生成部8は、補正モデルを生成する。
ステップS5において、補正係数算出部9は、補正モデル生成部8が生成した補正モデルを取得し、雲特徴量DB2から雲特徴量の履歴データを取得する。本実施形態において、補正係数算出部9が取得する雲特徴量の履歴データは、予測対象期間のN時間前の履歴データに限られない。補正係数算出部9は、取得した雲特徴量と補正モデルとに基づいて、補正係数を算出し、補正係数の履歴データを生成する。
ステップS6において、第1予測値算出部10は、補正係数算出部9が算出した補正係数を取得し、数値予測値DB4から数値予測値を取得する。第1予測値算出部10は、取得した補正係数及び数値予測値に基づいて、第1予測値を算出し、第1予測値の履歴データを生成する。第1予測値の履歴データは、第1予測値DB5に記憶される。
以上のステップS1〜S6は、第2予測値を算出する際に行われてもよい。また、ステップS1〜S6は、予め第1予測値の履歴データが生成されている場合には、省略されてもよい。
次に、ステップS7において、補正誤差算出部14は、実測値DB3から日射強度の実測値の履歴データを取得し、第1予測値DB5から日射強度の第1予測値の履歴データを取得する。補正誤差算出部14が日射強度の実測値及び第1予測値の履歴データを取得する期間は、予め設定されていてもよいし、入力装置102を介してユーザにより指定されてもよい。
ステップS8において、補正誤差算出部14は、取得した日射強度の実測値及び第1予測値に基づいて補正誤差を算出し、補正誤差の履歴データを生成する。以下では、補正誤差は、実測値/補正誤差−1であるものとするが、これに限られない。
ステップS9において、必要度モデル生成部15は、補正誤差算出部14が算出した補正誤差の履歴データを取得し、安定度DB11から安定度の履歴データを取得する。ここで必要度モデル生成部15が取得する安定度の履歴データは、補正誤差の履歴データのN時間前の履歴データである。例えば、N=3の場合、必要度生成部15は、10:00〜15:00の補正誤差に対して、7:00〜12:00の安定度を取得する。必要度モデル生成部15が取得する安定度の種類や上記のNは、予め設定されていてもよいし、入力装置102を介してユーザにより指定されてもよい。
ステップS10において、必要度モデル生成部15は、必要度モデルを生成する。ここでは、必要度モデルとして、補正誤差を目的変数とし、補正誤差のN時間前の安定度を説明変数とする線形の回帰式が生成されるものとする。この場合、回帰式は、Y=AX+Bで表される。Yは補正誤差、Xは補正誤差のN時間前の安定度、Aは係数(傾き)、Bは切片(安定度が0の時の補正誤差)である。
ステップS11において、必要度算出部16は、必要度モデル生成部15が生成した必要度モデルを取得し、安定度DB11から安定度の履歴データを取得する。ここで必要度算出部16が取得する安定度の履歴データは、予測対象期間のN時間前の履歴データである。例えば、N=3であり、予測対象日時が16:00〜21:00の場合、必要度算出部16は、13:00〜18:00の安定度の履歴データを取得する。
必要度算出部16は、取得した安定度と必要度モデルとに基づいて、必要度を算出し、予測対象期間における必要度の履歴データを生成する。必要度モデルが回帰式の場合、必要度算出部16は、取得した安定度を回帰式に代入してN時間後の補正誤差を算出する。この補正誤差が、N時間後、すなわち予測対象日時における第1予測値を補正するための必要度となる。
ステップS12において、補正係数算出部9は、ステップS4において補正モデル生成部8が生成した補正モデルを取得し、雲特徴量DB2から雲特徴量の履歴データを取得する。ここで補正係数算出部9が取得する雲特徴量の履歴データは、予測対象期間のN時間前の履歴データである。
ステップS13において、第1予測値算出部10は、補正係数算出部9が算出した予測対象期間の補正係数を取得し、数値予測値DB4から予測対象期間の数値予測値を取得する。第1予測値算出部10は、取得した補正係数及び数値予測値に基づいて、予測対象期間における第1予測値を算出する。これにより、予測対象期間における第1予測値の履歴データが生成される。第1予測値の履歴データは第1予測値DB5に記憶される。
ステップS14において、第2予測値算出部17は、必要度算出部16が算出した予測対象期間における必要度の履歴データを取得し、第1予測値DB5から予測対象期間における第1予測値の履歴データを取得する。第2予測値算出部17は、取得した必要度及び第1予測値に基づいて、予測対象期間における第2予測値を算出する。これにより、予測対象期間における第2予測値の履歴データが生成される。
第2予測値算出部17により算出された第2予測値は、第2予測値DB12に記憶される。また、第2予測値は、表示装置103により表示されてもよいし、通信装置104を介して外部装置に出力されてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る気象予測装置によれば、予測対象日時のN時間前の安定度に基づいて、第1予測値を補正することができる。これにより、気象パラメータをさらに高精度に予測することができる。理由は以下の通りである。
第1実施形態に係る気象予測装置では、現在(予測時点)の天候とN時間後(予測対象日時)の天候とが同じであることを前提にして、数値予測値を補正している。このため、大気の状態が安定しており、天候に変化がない場合、第1予測値の予測精度は高くなる。これに対して、大気の状態が不安定であり、天候が急激に変化する場合、第1予測値の予測精度は、大気の状態が安定している場合に比べて低くなる。したがって、第1予測値と実測値との間の誤差である補正誤差は、大気の安定度の度合いを示す指標である安定度に相関する。
このため、安定度に応じて第1予測値の補正の度合いを変化させることにより、気象パラメータの予測精度を向上させることができる。
なお、本実施形態において、必要度は、予測対象日時における補正誤差であったが、これに限られない。例えば、必要度は、複数のランクであってもよい。この場合、安定度と閾値とを比較し、比較結果に応じたランクを必要度して設定することが考えられる。第2予測値算出部17は、ランクに応じた所定の補正を第1予測値に施せばよい。
例えば、必要度を1又は0の2段階の場合、必要度算出部16は、安定度が閾値以上の場合に安定度を1に設定し、安定度が閾値より低い場合に安定度を0に設定する。第2予測値算出部17は、必要度が1の場合、第1予測値を補正せず、必要度が0の場合、第1予測値に所定の補正を施せばよい。
また、安定度は、数値予測値DB4に記憶された数値予測値ではなく、実測値DB3に記憶された実測値から算出されてもよい。この場合、安定度が算出された日時とは、安定度を算出するために使用された実測値の測定日時となる。安定度が上昇気流の強さや地面からの水分蒸散量などの実測可能な気象パラメータの場合、安定度DB11は、当該気象パラメータの実測値を安定度として記憶してもよい。これは、安定度を計測するセンサと、気象予測装置と、を入力装置102や通信装置104を介して接続することにより可能となる。安定度DB11には、センサの計測値を直接記憶させることができるため、安定度算出部13は備えなくてもよい。
さらに、本実施形態におけるステップS12,S13は、ステップS6に続けて実行されてもよい。すなわち、予測対象期間における第1予測値を予め算出した上で、ステップS7〜S11及びステップS14を実行してもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る気象予測装置について、図11,12を参照して説明する。本実施形態に係る気象予測装置は、日射強度及び直達光強度の実測値に基づいて、直達光強度の予測値を算出する。
まず、第3実施形態に係る気象予測装置の機能構成について、図11を参照して説明する。図11は、本実施形態に係る気象予測装置の機能構成を示すブロック図である。図11に示すように、この気象予測装置は、空画像DB1と、雲特徴量DB2と、実測値DB3と、数値予測値DB4と、第3予測値DB18と、雲特徴量算出部6と、第1比率算出部19と、直達光モデル生成部20と、第2比率算出部21と、第3予測値算出部22とを備える。
空画像DB1、雲特徴量DB2、実測値DB3、数値予測値DB4、及び雲特徴量算出部6は、第1実施形態と同様である。なお、本実施形態において、実測値DB3は、少なくとも日射強度及び直達光強度の実測値を記憶する。また、数値予測値DB4は、少なくとも日射強度の数値予測値を記憶する。
第3予測値DB18は、第3予測値を記憶する。第3予測値とは、本実施形態に係る気象予測装置によって算出された直達光強度の予測値のことである。直達光強度とは、日射に含まれる直達光の強度のことである。日射には、直達光と散乱光とが含まれる。
第1比率算出部19は、直達光比率を算出する。直達光比率とは、日射強度に対する直達光強度の割合のことである。第1比率算出部19は、実測値DB3から、同一日時の日射強度及び直達光強度を取得し、直達光比率を算出する。直達光比率は、直達光強度/日射強度により算出される。
直達光モデル生成部10(第3モデル生成部)は、直達光モデル(第3モデル)を生成する。直達光モデルは、ある日時における雲特徴量と、当該雲特徴量が算出された日時のN時間後(N>0)の直達光比率と、の関係を示すモデルである。例えば、N=3の場合、直達光モデルは、ある日時における雲特徴量と、その3時間後の直達光比率と、の関係を示す。
直達光モデルは、例えば、ある日時の雲特徴量と、そのN時間後の直達光比率と、の相関を数学的に近似することにより生成される。近似方法として、線形近似、対数近似、累乗近似などが用いられる。これにより、直達光モデルとして、雲特徴量を説明変数、直達光比率を目的変数とした回帰式が生成される。
第2比率算出部21は、雲特徴量に応じた直達光比率を算出する。第2比率算出部21は、直達光モデル生成部20から直達光モデルを取得し、雲特徴量DB2から予測対象日時のN時間前の雲特徴量を取得する。第2比率算出部20は、直達光モデルが回帰式である場合、予測対象日時のN時間前の雲特徴量を直達光モデルに代入することにより、予測対象日時における直達光比率を算出する。
第3予測値算出部22は、第3予測値、すなわち、直達光強度の予測値を算出する。第3予測値算出部22は、数値予測値DB4から予測対象日時における日射強度の数値予測値を取得し、第2比率算出部21から予測対象日時の直達光比率を取得する。第3予測値算出部22は、取得した直達光比率を予測対象日時の日射強度の数値予測値に積算することにより、予測対象日時における第3予測値を算出する。第3予測値算出部22により算出された第3予測値は、第3予測値DB18に記憶される。
なお、本実施形態における気象予測装置の各機能構成は、CPU101が気象予測プログラムを実行することにより実現される。また、本実施形態に係る気象予測装置は、日射強度や直達光強度を計測するセンサと、入力装置102や通信装置104を介して接続されるのが好ましい。
次に、本実施形態に係る気象予測装置の動作について、図12を参照して説明する。図12は、本実施形態に係る気象予測装置の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS15において、第1比率算出部19は、実測値DB3から日射強度及び直達光強度の実測値の履歴データを取得する。第1比率算出部19が日射強度及び直達光強度の実測値の履歴データを取得する期間は、予め設定されていてもよいし、入力装置102を介してユーザにより指定されてもよい。
ステップS16において、第1比率算出部19は、取得した日射強度及び直達光強度の実測値に基づいて直達光比率を算出し、直達光比率の履歴データを生成する。
ステップS17において、直達光モデル生成部20は、第1比率算出部19が算出した直達光比率の履歴データを取得し、雲特徴量DB2から雲特徴量の履歴データを取得する。ここで直達光モデル生成部20が取得する雲特徴量の履歴データは、直達光比率の履歴データのN時間前の履歴データである。例えば、N=3の場合、直達光モデル生成部20は、10:00〜15:00の直達光比率に対して、7:00〜12:00の雲特徴量を取得する。直達光モデル生成部20が取得する雲特徴量の種類や上記のNは、予め設定されていてもよいし、入力装置102を介してユーザにより指定されてもよい。
ステップS18において、直達光モデル生成部20は、直達光モデルを生成する。ここでは、直達光モデルとして、直達光比率を目的変数とし、直達光比率のN時間前の雲特徴量を説明変数とする線形の回帰式が生成されるものとする。この場合、回帰式は、Y=AX+Bで表される。Yは直達光比率、Xは直達光比率のN時間前の雲特徴量、Aは係数(傾き)、Bは切片(雲特徴量が0の時の直達光比率)である。
ステップS19において、第2比率算出部21は、直達光モデル生成部20が生成した直達光モデルを取得し、雲特徴量DB2から雲特徴量の履歴データを取得する。ここで第2比率算出部21が取得する雲特徴量の履歴データは、予測対象期間のN時間前の履歴データである。例えば、N=3であり、予測対象日時が16:00〜21:00の場合、第2比率算出部21は、13:00〜18:00の雲特徴量の履歴データを取得する。
第2比率算出部21は、取得した雲特徴量と直達光モデルとに基づいて、直達比率を算出し、予測対象期間における直達光比率の履歴データを生成する。直達光モデルが回帰式の場合、第2比率算出部21は、取得した雲特徴量を回帰式に代入してN時間後の直達光比率を算出する。
ステップS20において、第3予測値算出部22は、第2比率算出部21が算出した予測対象期間の直達光比率を取得し、数値予測値DB4から予測対象期間の日射強度の数値予測値を取得する。第3予測値算出部22は、取得した直達光比率及び日射強度の数値予測値を積算することにより、予測対象期間における直達光強度(第3予測値)を算出する。
第3予測値算出部22により算出された第2予測値は、第2予測値DB18に記憶される。また、第3予測値は、表示装置103により表示されてもよいし、通信装置104を介して外部装置に出力されてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る気象予測装置によれば、予測対象日時のN時間前の雲特徴量に基づいて、直達光強度の予測値を算出することができる。直達光強度は、雲の厚さ、形状、種類、及び粒度などの、雲の状態に強く依存するため、雲特徴量を用いて直達光比率を算出することにより、直達光強度を高精度に予測することができる。
なお、第3予測値算出部22は、日射強度の数値予測値を補正した第1予測値や第2予測値を用いて第3予測値を算出してもよい。これにより、直達光強度の予測精度をさらに向上させることができる。
また、第3予測値算出部22は、直達光強度だけでなく、散乱光強度の予測値を算出してもよい。散乱強強度の予測値は、日射強度の数値予測値から、直達光強度の予測値(第3予測値)を減算することにより算出することができる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:空画像DB、2:雲特徴量DB、3:実測値DB、4:数値予測値DB、5:第1予測値DB、6:雲特徴量算出部、7:予測誤差算出部、8:補正モデル生成部、9:補正係数算出部、10:第1予測値算出部、11:安定度DB、12:第2予測値DB、13:安定度算出部、14:補正誤差算出部、15:必要度モデル生成部、16:必要度算出部、17:第2予測値算出部、18:第3予測値DB、19:第1比率算出部、20:直達光モデル生成部、21:第2比率算出部、22:第3予測値算出部

Claims (9)

  1. 空画像から第1特徴量を算出する第1特徴量算出部と、
    数値シミュレーションによる気象パラメータの予測値である数値予測値と、前記気象パラメータの実測値と、の間の第1誤差を算出する第1誤差算出部と、
    前記第1特徴量と、前記第1特徴量が算出された日時の所定時間後の前記第1誤差と、の関係を示す第1モデルを生成する第1モデル生成部と、
    前記第1モデルと予測対象日時の前記所定時間前の前記第1特徴量とから、前記第1特徴量に応じた前記予測対象日時の第1係数を算出する第1係数算出部と、
    前記予測対象日時の前記第1係数と、前記予測対象日時の前記気象パラメータの前記数値予測値とに基づいて、前記予測対象日時の前記気象パラメータの第1予測値を算出する第1予測値算出部と、
    を備える気象予測装置。
  2. 前記第1モデルは、前記第1特徴量と前記第1誤差との相関を示す回帰式である
    請求項1に記載の気象予測装置。
  3. 前記数値予測値は、数値シミュレーションによって算出された前記気象パラメータの予測値である
    請求項1又は請求項2に記載の気象予測装置。
  4. 前記第1特徴量は、輝度、青色成分比率、明度分布、色、雲の厚さ、雲の形状、又は雲の粒度である
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の気象予測装置。
  5. 大気の安定度を示す第2特徴量を算出する第2特徴量算出部と、
    前記第1予測値と前記実測値との間の第2誤差を算出する第2誤差算出部と、
    前記第2特徴量と、前記第2特徴量が算出された日時の前記所定時間後の前記第2誤差と、の関係を示す第2モデルを生成する第2モデル生成部と、
    前記第2モデルと予測対象日時の前記所定時間前の前記第2特徴量とから、前記第2特徴量に応じた前記予測対象日時の第2係数を算出する第2係数算出部と、
    前記予測対象日時の前記第2係数と、前記予測対象日時の第1予測値とに基づいて、前記予測対象日時の前記気象パラメータの第2予測値を算出する第2予測値算出部と、
    をさらに備える
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の気象予測装置。
  6. 前記第2特徴量は、前記気象パラメータの前記数値予測値に基づいて算出される
    請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の気象予測装置。
  7. 前記第2特徴量は、前記気象パラメータの実測値である
    請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の気象予測装置。
  8. 空画像から第1特徴量を算出する第1特徴量算出部と、
    日射強度に含まれる直達光強度の比率を算出する第1比率算出部と、
    前記第1特徴量と、前記第1特徴量が算出された日時の所定時間後の前記比率と、の関係を示す第3モデルを生成する第3モデル生成部と、
    前記第3モデルと予測対象日時の前記所定時間前の前記第1特徴量とから、前記第1特徴量に応じた前記予測対象日時の前記比率を算出する第2比率算出部と、
    前記予測対象日時の前記第1係数と、前記予測対象日時の前記日射強度の前記数値予測値とに基づいて、前記予測対象日時の前記直達光強度を算出する第3予測値算出部と、
    を備える気象予測装置。
  9. 空画像から第1特徴量を算出し、
    数値シミュレーションによる気象パラメータの予測値である数値予測値と、前記気象パラメータの実測値と、の間の第1誤差を算出し、
    前記第1特徴量と、前記第1特徴量が算出された日時の所定時間後の前記第1誤差と、の関係を示す第1モデルを生成し、
    前記第1モデルと予測対象日時の前記所定時間前の前記第1特徴量とから、前記第1特徴量に応じた前記予測対象日時の第1係数を算出し、
    前記予測対象日時の前記第1係数と、前記予測対象日時の前記数値予測値とに基づいて、前記予測対象日時の前記気象パラメータの第1予測値を算出する
    ことを備える気象予測方法。
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