JP2016055120A - 呼吸気水分量調整装置 - Google Patents

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Mitsuru Chiba
充 千葉
暁 安藤
Satoru Ando
暁 安藤
康司 本多
Yasushi Honda
康司 本多
圭一 板垣
Keiichi Itagaki
圭一 板垣
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Abstract

【課題】麻酔器や呼吸器の呼吸回路に接続されて、小型、軽量で容易に取扱うことが可能とされる呼吸気水分量調整装置を提供すること。
【解決手段】麻酔器の呼吸回路に接続される呼吸気水分量調整装置1であって、前記呼吸回路を流れる呼吸気を冷却して結露させる呼吸気冷却部材2と、呼吸気流通路32が画成され、前記呼吸気流通路32を流通する呼吸気が結露されて生成された水を排出可能とする排出開口部31Hを有するハウジング3と、前記排出開口部31Hを開閉する排出制御弁45と、前記排出開口部31Hに連結されて水を貯留する貯留カップ5とを備え、前記排出制御弁45は、前記貯留カップ5が前記排出開口部31Hからはずされている場合には閉じ、前記貯留カップ5が前記排出開口部31Hに装着されている場合には開放されることを特徴とする。
【選択図】図10

Description

本発明は、麻酔器や呼吸器の呼吸回路に接続され、呼吸気が含む水分量を調整するための呼吸気水分量調整装置に関する。
周知のように、例えば、麻酔器や呼吸器は呼吸回路を有していて、患者の呼吸気は、呼吸回路を介して循環もしくは排気されるようになっている。
このような呼吸回路は、例えば、麻酔器として用いられる場合には、患者に麻酔ガスや吸気を供給するとともに、患者の呼気を循環しながら呼気に含まれる炭酸ガスを吸収して炭酸ガスを除去するとともに、麻酔ガスの供給等をして患者に循環させるようになっている。
麻酔器を用いた吸入麻酔では、低流量麻酔と高流量麻酔の二種類の麻酔が行われていて、高流量麻酔においては循環する呼吸気は少量であるが、低流量麻酔においては循環する呼吸気の量が多いことから、呼吸気に含まれる水分(水蒸気)の量が多くなる。
また、炭酸ガスを除去するために用いられる炭酸ガス吸収剤が炭酸ガスを吸収すると、反応によって水分が生成されて、この水分によって麻酔器循環回路に含まれる水分量がさらに増加することとなる。
このような水分を含む呼吸気は、麻酔器内において水蒸気が結露する場合がある。
そして、結露によって生じた水は、麻酔器を構成している流量センサやガス濃度センサに付着する場合があり、これらセンサに水が付着すると、検出精度の低下や故障を招く場合がある。
そこで、このようなセンサ等に水分が付着して発生する不具合を抑制するために、呼吸回路内に設けられて、呼吸回路内を循環する呼吸気から水分を除去して水分量を調整するための呼吸気水分量調整装置に関して、種々の技術が開示されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特表2014−500088号公報 特許第5405779号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載された水分除去装置は、外形が比較的大きく、手術中の取扱いについても容易であるとはいえない。
そこで、小型、軽量で、手術中に容易に取扱うことが可能とされ、ひいては結露によって生成された水分を、麻酔器や呼吸器における呼吸気の循環を停止することなく外部に容易に排除することが可能な呼吸気水分量調整装置が望まれている。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、麻酔器や呼吸器の呼吸回路に接続されて、小型、軽量で容易に取扱うことが可能とされ、少なくとも以下のいずれか一つを可能する呼吸気水分量調整装置を提供することを目的とする。
(1)結露により生成された水分を、麻酔器や呼吸器における呼吸気の循環を停止することなく外部に容易に排除すること。
(2)麻酔器や呼吸器に接続して使用する際に、呼吸気水分量調整装置内を流通する呼気が外部に漏出、冷却部本体が汚染されるのを抑制することにより、冷却部本体の再使用を可能とすること。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、麻酔器又は人工呼吸器の呼吸回路に接続されて呼吸気に含まれる水分量を調整する呼吸気水分量調整装置であって、前記呼吸回路を流通する呼吸気と熱交換する熱交換部材と、前記熱交換部材を介して前記呼吸気から吸熱することにより前記呼吸気を冷却する冷却部本体とを有し、前記呼吸回路を流れる呼吸気を冷却して前記呼吸気に含まれる水分を結露させる呼吸気冷却部材と、前記呼吸気が流通されるとともに前記熱交換部材が配置される呼吸気流通路を画成し、前記呼吸気流通路の接続部と、前記熱交換部材が呼吸気と接触して呼吸気に含まれる水分が結露して生成された水を前記呼吸気流通路外に排出可能とする排出開口部と、前記排出開口部を開閉する排出制御弁と、を有するハウジングと、前記排出開口部に連結されて前記排出開口部から排出された水を貯留する貯留部と、を備え、前記排出制御弁は、前記貯留部が前記排出開口部からはずされている場合には前記排出開口部を閉塞し、前記貯留部が前記排出開口部に装着されている場合には前記排出開口部を開放するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係る呼吸気水分量調整装置によれば、ハウジングに画成された呼吸気が流通する呼吸気流通路は、ハウジングに貯留部が気密に連結された状態で呼吸回路が密封される。すなわち、呼吸気通路から麻酔ガスや呼吸気が流出したり、呼吸気通路に外部から空気が流入することが抑制される。そして、この呼吸気流通路に呼吸気冷却部材の熱交換部材が配置されるとともに、熱交換部材を介して呼吸気冷却部材が呼吸気から吸熱して呼吸気が冷却される。その結果、呼吸気に含まれる水分が結露して水が生成されるので、呼吸気に含まれる水分が除去されて、呼吸気に含まれる水分量を適切に調整することが可能となる。
また、ハウジングには排出開口部が形成され、結露して生成された水は排出開口部を介して呼吸気流通路外に排出可能とされている。
したがって、生成された水が自重で下方に設けられた貯留部に排出されるので、構造が簡単でかつ容易に小型化、軽量化することができる。
また、排出開口部は、排出制御弁により開閉が制御されていて、排出開口部は、貯留部が排出開口部に装着されている場合には開放されているので、生成された水が呼吸気流通路から貯留部に排出され、貯留部が排出開口部からはずされている場合には排出開口部は閉塞されているので、貯留部をはずしても生成された水は呼吸気流通路から漏洩することがない。また、呼吸気流通路から麻酔ガスや呼吸気が流出したり、呼吸気流通路に外部から空気が流入することが抑制される。
その結果、麻酔器又は呼吸気を停止することなく、生成された水を呼吸器回路から外部に取り除くことができる。
この明細書において、呼吸気に含まれる水分を除去するとは、呼気及び吸気の双方に含まれる水分を除去する場合、呼気又は吸気のいずれか一方に含まれる水分を除去する場合のいずれも含む概念である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の呼吸気水分量調整装置であって、前記呼吸気冷却部材は、前記冷却部本体を構成するペルチエ素子と、前記ペルチエ素子の吸熱側に接続され複数のフィンを有する熱交換部材と、を備え、前記熱交換部材は、前記呼吸気流通路を流通する呼吸気の全量が前記複数のフィンのいずれかと対向して流通するように形成されていることを特徴とする。
この発明に係る呼吸気水分量調整装置によれば、呼吸気冷却部材が、冷却部本体としてペルチエ素子を備えているので、呼吸気冷却部材を小型化、軽量化することができる。
また、呼吸気流通路を流通する呼吸気の全量が、複数のフィンのいずれかと対向して流通するように形成されているので、呼吸気流通路を流通する全ての呼吸気を冷却し易く、呼吸気に含まれる水分量を効率的に除去するとともに、ペルチェ素子による熱交換部材の吸熱量の最適化又は好適化により、必要以上に除去するのを抑制することができる。
その結果、呼吸気流通路を流れる呼吸気に含まれる水分量を適切に調整することができる。
この明細書において、呼吸気の全量が複数のフィンのいずれかと対向して流通するとは、呼吸気流通路を構成する空間は、流通方向のいずれかの位置において、呼吸気冷却部材の熱交換部材を構成しているフィンのうち、少なくともいずれか一つのフィンの側部が露出されていることを意味する。すなわち、全ての呼吸気は、呼吸気流通路の流通方向のいずれかの位置において、呼吸気冷却部材の熱交換部材を構成しているフィンのうち、少なくともいずれか一つのフィンの側部に晒されることを意味する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の呼吸気水分量調整装置であって、前記排出制御弁は、前記貯留部に押圧されることにより開放される開閉制御ロッドを備えることを特徴とする。
この発明に係る呼吸気水分量調整装置によれば、排出制御弁は開閉制御ロッドを備えていて、排出開口部に連結された際に貯留部に押圧されるので、排出開口部を確実に開口して、生成された水を貯留部に排出することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の呼吸気水分量調整装置であって、前記排出制御弁は、前記排出開口部を開放する場合に、前記排出開口部との間に傾斜して開口された間隙を形成するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係る呼吸気水分量調整装置によれば、排出制御弁は、排出開口部を開放する場合に、排出開口部との間に傾斜して開口された間隙を形成するので、結露した水は自重によって隙間から排出されやすくなる。また、傾斜して開口された間隙とされていて隙間が不均一とされることで、結露した水が排出制御弁と排出開口部の間を全周にわたって接続、閉塞することが抑制され、貯留部から空気を容易に排気することができるので、結露した水が貯留部内に効率的に流入することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の呼吸気水分量調整装置であって、前記ハウジングは、前記ハウジングと前記熱交換部材との間を密封した状態で、前記冷却部本体を前記熱交換部材に対して着脱可能とする装着機構を備えていることを特徴とする。
この発明に係る呼吸気水分量調整装置によれば、ハウジングは、ハウジングと熱交換部材との間を密封した状態で、冷却部本体を熱交換部材に対して着脱可能とする装着機構を備えている。
例えば、ハウジングの内部(熱交換部材、貯留部)は呼気に接触して汚染されることから、患者ごとに交換(または、洗浄、消毒・滅菌)する必要があるが、熱交換部材をハウジングの内部に対して密封した状態とすることにより、冷却部本体が呼気によって汚染されることが抑制され、さらに冷却部本体によって呼気を汚染することも抑制される。
このように、ハウジングと熱交換部材との間を密封状態として、冷却部本体が熱交換部材に対して着脱可能に構成することにより、冷却部本体をハウジングから取り外してハウジングを交換した場合に、冷却部本体については、呼気により汚染されていないので、洗浄、消毒、滅菌等をすることなく別のハウジングに取付けて、複数回にわたって使用することが可能となる。その結果、冷却部本体に関するランニングコストを削減することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の呼吸気水分量調整装置であって、前記装着機構は、前記ハウジングの前記冷却部本体と対向する側に位置されたハウジング主壁部に形成され、前記熱交換部材が配置される領域を挟んで設けられた第1係合部と、前記冷却部本体の前記ハウジングと対向する側の冷却部本体主壁部に前記第1係合部と対応して形成され、前記第1係合部と回動中心周りに相対的に回動することによって前記冷却部本体と前記ハウジングとを着脱可能とする第2係合部と、を備え、前記第1係合部と前記第2係合部のいずれか一方は、前記ハウジング主壁部又は冷却部本体主壁部に立設された係合主壁部と前記係合主壁部の先端部に形成され前記回動中心又は前記回動中心と反対側に向かって互いに対向する側に伸びる爪状壁部とを有する複数のL字形係合壁部を含んで構成されるとともに、前記第1係合部と前記第2係合部の他方は、前記回動された爪状壁部が配置可能とされる収納空間が背後に形成されるとともに、前記冷却部本体と前記ハウジングが装着された際に前記収納空間に配置された前記爪状壁部に作用する力を支持する支持壁部と、前記支持壁部に形成され前記爪状壁部を前記収納空間まで移動可能とする爪状壁部受入部とを含んで構成されていることを特徴とする。
この発明に係る呼吸気水分量調整装置によれば、ハウジングのハウジング主壁部に形成された第1係合部と、冷却部本体の冷却部本体主壁部に第1係合部と対応して形成された第2係合部とを備えていて、第1係合部と前記第2係合部のいずれか一方は、ハウジング主壁部又はハウジング主壁部に形成された複数のL字形係合壁部を含んで構成され、第1係合部と第2係合部の他方は、回動された爪状壁部が配置可能とされる収納空間が背後に形成されるとともに、冷却部本体とハウジングが装着された際に収納空間に配置された爪状壁部に作用する力を支持する支持壁部と、支持壁部に形成された爪状壁部受入部とを含んで構成されているので、爪状壁部受入部を介して、L字形係合壁部を収納空間に配置可能な位置まで移動させ、冷却部本体とハウジングとを相対的に回動させて爪状壁部を支持壁部の背後に位置させることにより、冷却部本体とハウジング本体とを装着する。
その結果、冷却部本体と熱交換部材とは、回動中心周りの周方向の摺動摩擦しか生じないので、冷却部本体と熱交換部材とが密着状体であっても、冷却部本体とハウジング本体とは小さな力で回動されて容易に装着することができる。
また、熱交換部材を挟んで設けられた複数のL字形係合壁部が支持壁部に支持されるので、冷却部本体と熱交換部材とを複数の方向に沿って支持することができ、冷却部本体と熱交換部材とを効率的に密着させることができる。
なお、複数のL字形係合壁部を第1係合部と前記第2係合部のいずれに設定するか、又は、L字形係合壁部の爪状壁部を回動中心側と回動中心と反対側のいずれに伸びて形成されるかは、任意に設定することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の呼吸気水分量調整装置であって、前記冷却部本体と前記ハウジングの少なくともいずれか一方は、前記冷却部本体と前記ハウジングが装着された際に、前記第1係合部と前記第2係合部の連結部を基端として冷却部本体と前記熱交換部材との間に密着力を付与する梁バネとして作用するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係る呼吸気水分量調整装置によれば、冷却部本体とハウジングが装着された際に、冷却部本体とハウジングの少なくともいずれか一方が、第1係合部と第2係合部の連結部を基端として、冷却部本体と前記熱交換部材との間に密着力を付与する梁バネとして作用するように構成されているので、装着状態において、冷却部本体と熱交換部材とを確実に密着させることが可能となる。
その結果、ハウジングと熱交換部材の間における密封状態を効率的に維持することができる。
この発明に係る呼吸気水分量調整装置によれば、小型軽量で容易に取扱うことが可能とされ、ひいては麻酔器や呼吸器を停止することなく、結露により生成された水分を外部に取り除くことができる。
本発明の一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置が適用される麻酔器の呼吸回路の概略構成を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置の概略構成を説明する斜視図である。 本発明の一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置の概略構成を説明する図であり、分解した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置の回転スナップロック爪方式の装着機構の概略構成を説明する図であり、図3において矢視IV−IVで示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置の呼吸気冷却部材を説明する図であり、ペルチエ冷却部材を上側にした状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置の回転スナップロック爪方式の装着機構の作用を説明する図であり、(A)は冷却部本体に形成された装着係合用凹部をハウジングのロック爪と係合させた状態を示す図4における矢視VI−VI断面図であり、(B)は冷却部材をハウジングに装着させた状態を示す図4における矢視VI−VI断面図である。 本発明の一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置の回転スナップロック爪方式の装着機構によってペルチエ冷却部材を熱交換部材に密着させる状態を説明する図であり、図3において矢視IV−IVで示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置を説明する図であり、ハウジングの詳細を示す上方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置を説明する図であり、ハウジングの詳細を示す下方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置の概略構成を説明する図であり、(A)は図2における矢視XA−XA断面図を、(B)は図2における矢視XB−XB断面図を表している。 本発明の一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置の作用を説明する図であり、(A)は貯留カップを装着した状態の冷却部本体を除く部分を示す図2における矢視XA−XA断面図を、(B)は貯留カップを取り外した状態の冷却部本体を除く部分を示す図2における矢視XA−XA断面図を表している。
以下、図1から図11を参照して、本発明の一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置を説明する。
図1は、一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置が適用される麻酔器の概略構成を説明する図であり、図2〜図11は、呼吸気水分量調整装置の概略構成を説明する図である。図1において、符号100は麻酔器循環回路を、符号115は麻酔器を、符号130は第2の呼吸回路を、符号1は呼吸気水分量調整装置を示している。
麻酔器循環回路100は、図1に示すように、第1の呼吸回路120と、第2の呼吸回路130と、麻酔ガス供給装置111と、呼吸気水分量調整装置1とを備えている。
呼吸回路110は、麻酔装置115の筐体内に形成された第1の呼吸回路120と、麻酔装置115の筐体外部に形成された第2の呼吸回路130とを備えている。
第1の呼吸回路120は、例えば、呼吸気Gが流通する管路121と、呼気コネクタ122と、呼気バルブ123と、呼吸バッグ124と、炭酸ガス吸収装置125と、人工呼吸器126と、吸気バルブ127と、吸気コネクタ128と、APLバルブ129とを備えている。
また、呼気コネクタ122、呼気バルブ123、呼吸バッグ124、炭酸ガス吸収装置125、人工呼吸器126、吸気バルブ127、吸気コネクタ128は、この順で管路121に配置されている。
APLバルブ129は、例えば、呼気バルブ123と呼吸バッグ124の間に配置されていて、余剰麻酔ガスEXの排出を調整するように構成されている。
また、例えば、炭酸ガス吸収装置125と人工呼吸器126の間には麻酔ガス供給装置111が接続されていて、第1の呼吸回路120に麻酔ガスGAを供給するように構成されている。
第2の呼吸回路130は、例えば、患者Pの口を覆うマスク131と、呼吸気チューブ132と、吸気チューブ133と、呼気チューブ134と、Yピース135とを備えており、呼吸気チューブ132の第1端にはマスク131が接続されるとともに、第2端にはYピース135を介して、吸気チューブ133及び呼気チューブ134のそれぞれ第1端が接続されている。
また、吸気チューブ133の第2端は、吸気コネクタ128に挿入されて、第1の呼吸回路120と接続され、呼気チューブ134の第2端は、呼気コネクタ122に接続された呼吸気水分量調整装置1に挿入されて第1の呼吸回路120と接続されている。
また、この実施形態では、呼吸気水分量調整装置1は、上流側が第2の呼吸回路130の呼気チューブ134に接続され、下流側が第1の呼吸回路120の呼気コネクタ122に接続されている。
第2の呼吸回路130を流れる呼気Eは、呼気コネクタ122を介して第1の呼吸回路120内に流入し、呼吸気Gとして吸気コネクタ128に向かって流れ、呼吸気Gに含まれる炭酸ガスが炭酸ガス吸収装置125で吸収されて二酸化炭素(炭酸ガス)濃度が調整されるとともに麻酔薬を含むフレッシュガスGAが添加されてから、吸気コネクタ128を介して第2の呼吸回路130に吸気Iとして供給されるようになっている。
そして、麻酔装置115から供給された麻酔ガスGAを含む呼吸気Gは、吸気チューブ133、Yピース135、呼吸チューブ132及びマスク131を介して、患者Pに吸気Iとして移送され、その後呼気Eとして、マスク131、呼吸チューブ132、Yピース135、呼気チューブ134及び呼吸気水分量調整装置1を介して、麻酔装置115に循環されるようになっている。
呼吸気水分量調整装置1は、図2、図3に示すように、呼吸気冷却部材2と、ハウジング3と、貯留カップ(貯留部)5とを備えており、例えば、上述のように呼吸回路110の呼気チューブ134と呼気コネクタ122の間に配置されて、呼気チューブ134から第1の呼吸回路120に流れる呼気Eに含まれる水分(水蒸気)を結露させて除去するように構成されている。
呼吸気冷却部材2は、図2に示すように、ハウジング3の上部に配置されて、ハウジング3内を流通する呼気(呼吸気)を冷却して、呼気に含まれる水分を結露させるように構成されている。
また、呼吸気冷却部材2は、図3に示すように、冷却部本体20と、呼気と熱交換する熱交換部材25とを備えていて、冷却部本体20のハウジング3と対向する側には、図5に示すように、第2係合部24が形成されている。
ハウジング3は、図3、図8に示すように、例えば、平面視して冷却部本体20と同様の外形を有していて、ハウジング本体30と、ハウジング構成部材40とを備え、内部には呼気が流通する呼吸気流通路32が形成されている。
また、ハウジング3は、図8、図9に示すように、ハウジング構成部材40をハウジング本体30に装着して容易に組立可能に構成されている。
また、ハウジング3は、冷却部本体20と対向する側に第1係合部46が形成されていて、第1係合部46と第2係合部24とは、ハウジング3と冷却部本体20とを容易に着脱可能とする回転スナップロック爪方式の着脱機構を構成している。
また、この着脱機構は、冷却部本体20は、ハウジング3に対する向きが180°回動されていても装着可能とされている。
貯留カップ5は、図3に示すように、有底筒状に形成された貯留カップ本体50と、貯留カップ本体50の上部外周に形成されたハウジング3に装着するためのネジ部51とを備えており、貯留カップ本体50の内周側には、結露して生成された水を貯留するための貯留凹部52が形成されている。
冷却部本体20は、図3、図4、図5に示すように、ケーシング21と、ペルチェ素子を有していて吸熱が可能に構成されたペルチエ冷却部材22と、作動表示部20Lと、給電コネクタ20Cとを備えている。
ケーシング21は、例えば、プラスチック等の樹脂により形成されていて、平面視して略長円形状に形成された天板21Tと、天板21Tの下方に間隔をあけて天板21Tと並行して形成された複数の横壁部23Gと、この複数の横壁部23Gを上下方向に連結する複数の縦壁部23Vと、を備え、ハウジング3側には冷却部本体主壁部24Wが形成されている。
そして、横壁部23Gの内方には、例えば、ペルチエ冷却部材22を配置するための高さ方向に伸び平面視矩形(例えば、正方形)のペルチエ冷却部材収納空間21Hが形成されていて、このペルチエ冷却部材収納空間21Hにペルチエ冷却部材22が配置されている。
また、横壁部23Gのペルチエ冷却部材収納空間21Hの外方の四隅には、ペルチエ冷却部材22を熱交換部材25に押圧するための支持柱21Aが形成されている。
また、ケーシング21の上部には、LED素子を用いた作動表示部20Lが、ペルチエ冷却部材22と直列に接続されていて、ペルチエ冷却部材の作動している場合に点灯するように構成されていて、ペルチエ冷却部材22が、無音、無振動で作動しても、操作者はペルチエ冷却部材の作動を容易に認識できるようになっている。
また、ケーシング21の側面には、図5に示すように、ペルチエ冷却部材22に電力を供給するための給電コネクタ20Cが配置されている。
ペルチエ冷却部材22は、異なる金属片を積層して電力を供給することにより、第1面側が吸熱して第2面側が放熱するように構成されたペルチエ素子と、ペルチエ素子を収納する筐体と、ペルチエ素子が放熱した熱を外部に逃がすための放熱手段として、例えば、ペルチエ素子の第2面に接合される放熱パネル22Aと、放熱ファンと、を備えた構成とされていて、この実施形態では、吸熱が行われる第1面側を熱交換部材25に接続する構成とされている。
熱交換部材25は、例えば、矩形平板状に形成された伝熱板26と、伝熱板26の下側面(第1面)に形成された熱交換部27とを備え、熱交換部27は複数のフィン27Fを有している。
伝熱板26は、例えば、上側面(第2面)は、ペルチエ冷却部材の吸熱面側(第2面側)に密着して連結されていて、ペルチエ冷却部材22が伝熱板26を介して複数のフィン27Fから吸熱することにより呼気を冷却するようになっている。
熱交換部27を構成する複数のフィン27Fは、例えば、下方から見たときに、略碁盤目状に、伝熱板26縦横方向に沿って、等間隔に配置されていて、図10に示すように、フィン27F間には、呼吸気流通路32を側面から見たときに隙間28Yが形成され、呼吸気流通路32の流通方向に見たときに隙間28Xが形成されている。
また、熱交換部材25は、図3、図4に示すように、ハウジング3の熱交換部装着孔41Hの開口部の上縁部にはシール溝用段差41Sが形成されていて、熱交換部材25を熱交換部装着孔41Hに装着することによって、熱交換部材25とハウジング3の間には、熱交換部材25の伝熱板26の側面とシール溝用段差41Sによりシール溝が構成されるようになっている。
そして、伝熱板26の側面とシール溝用段差41Sにより構成されたシール溝に液状接着剤を流し込んで固化させることによって熱交換部材25とハウジング3の間の密封状態が確保可能とされている。
このような構成とすることにより、ハウジング3内を流通する呼気が冷却部本体20側に流出することが抑制可能とされている。
なお、熱交換部材25の伝熱板26の側面とシール溝用段差41Sにより構成されたシールに液状接着剤を流し込んで固化させることは必須ではないが、密封性を確実に確保できる点で好適である。また、シール溝に液状接着剤を流し込んで固化させるのに代えて、シール溝にシール剤を注入、固化させたり、伝熱板26と熱交換部装着孔41Hの縦壁との間にシールパッキン等を配置してもよい。
次に、図3〜図6を参照して、呼吸気冷却部材2の冷却部本体20をハウジング3に装着するための回転スナップロック爪方式の装着機構について説明する。
装着機構は、第1係合部46と、第2係合部24とを備えており、第1係合部46と、第2係合部24とを係合させて、冷却部本体20とハウジング3とを相対的に回動させることにより冷却部本体20内に備えたペルチェ冷却部材22と熱交換部材25が密着されることにより呼吸気冷却部材2が構成される。
また、この係合を解除することにより、冷却部本体20をハウジング3から取り外すことができるようになっている。
第1係合部46は、図3、図4に示すように、熱交換部材25を配置する熱交換部装着孔41Hを挟んでハウジング主壁部41から立設された円弧状壁部(係合主壁部)46Cと、円弧状壁部46Cの先端部から熱交換部材25の伝熱板26の平面視中心部(回動中心)と反対側に向かって伸びる4つ(2対)の爪状壁部により形成された2対(4つ)のL字形係合壁部46Lと、ロック突起46Bとを含んで構成されている。
ロック突起46Bは、図9に示すように、例えば、平面視略半円形とされて、円弧状壁部46Cの外側面に爪状壁部とハウジング主壁部41の間にL字形係合壁部46Lに沿って形成されている。そして、ロック突起46Bは、この実施形態において、呼吸気の流通方向から視て、上流右側のL字形係合壁部46Lと、下流左側のL字形係合壁部46Lに形成されている。
第2係合部24は、図5に示すように、ケーシング21のハウジング3と対向する側にペルチエ冷却部材22を挟んで形成されていて、回動されたL字形係合壁部46Lの爪状壁部が配置可能とされる収納空間24Cが背後に形成された冷却部本体主壁部(支持壁部)24Wと、冷却部本体主壁部24Wに開口されてL字形係合壁部46Lの爪状壁部を収納空間24Cまで移動可能とする2対(4つ)の爪状壁部受入部24Lと、爪状壁部受入部24Lと対応する2対(4つ)のロック凹部24Bとを含んで構成されている。
第1係合部46と第2係合部24とは、図6(A)に示すように、まず、L字形係合壁部46Lの爪状壁部を、冷却部本体主壁部24Wに開口された爪状壁部受入部24Lに合わせて、L字形係合壁部46Lの爪状壁部を冷却部本体主壁部24Wの背後に通じる収納空間24Cまで押し込み、次に、ハウジング3を冷却部本体20に対して伝熱板26の中心部(回動中心)周りに矢印T1方向に回動する。
その結果、図6(B)に示すように、ハウジング3を回動終端まで回動させると、ロック突起46Bがロック凹部24Bに嵌挿されて、冷却部本体20とハウジング3が所定位置で位置決めされて装着される。
その結果、冷却部本体20はハウジング3に対して正確に装着されるとともに、ハウジング3から不意に外れて脱落することが抑制される。
また、図7に示すように、冷却部本体20をハウジング3に装着した状態において、熱交換部材25を挟んで呼吸気の流通方向における上流側と下流側に形成されたL字形係合壁部46Lと冷却部本体主壁部24Wが係合して互いに支持し合った状態となる。
このとき、天板21Tからハウジング3側に伸びる支持柱21Aがペルチエ冷却部材22を熱交換部材25に押圧することにより、支持柱21Aに反力P1を付与し、天板21Tには矢印Fで示すような分布荷重が生じる。
そして、天板21Tは、この分布荷重によって、第1係合部46と第2係合部24の連結部を基端とする梁バネとして作用し、冷却部本体20内に配置されたペルチエ冷却部材(ペルチエ素子)22を熱交換部材25に充分に密着させることができる。その結果、熱交換部材25とペルチエ冷却部材22との間の密封性を効率的に確保することができる。
また、図8に示すように、例えば、ハウジング構成部材40の上側面には、熱交換部装着孔41Hを挟んでハウジング3の幅方向両側に、略楕円形状に形成された位置決突起46Dが形成されていて、冷却部本体20をハウジング3に装着した状態において、冷却部本体20にハウジング3の幅方向における遊び(位置ずれ)が生じるのを抑制可能とされている。
また、ロック突起46Bが、上流側のL字形係合壁部46Lと下流側のL字形係合壁部46Lに、それぞれ1つ形成されているので、熱交換部材25を挟んで、冷却部本体20とハウジング3とを効率的に位置決めすることができる。
また、ロック突起46Bを、熱交換部材25を中心に対角に配置することにより、ハウジング3に対して冷却部本体20の向きを反対向きに装着した場合でも、ロック突起46Bをロック凹部24Bに容易に嵌挿することができ、その結果、手術等の状況に応じて給電コネクタ20Cの向きを容易に変更することができる。
この実施形態では、ハウジング3の幅方向寸法を小さくするために、例えば、円弧状壁部46Cの両端に位置される二つのL字形係合壁部46Lが熱交換部装着孔41Hの中心となす狭角は、約52°に設定されているが、位置決突起46Dを配置することにより、ロック突起46Bを大型化したり、数を増加する必要がないので、冷却部本体20を打擲する際の装着力を増大させたりL字形係合壁部46Lを破損させるのを抑制しつつ、冷却部本体20にハウジング3幅方向の遊びが生じるのを抑制するうえで好適である。
また、位置決突起46Dを、冷却部本体20の回動軸線方向から視て略楕円形状とすることにより、冷却部本体20をハウジング3に装着する際に邪魔になるのを抑制するうえで好適である。
このような回転スナップロック爪方式を採用することにより、以下のような点で好適である。
(1)冷却部本体20とハウジング3を接続した場合に熱伝導を妨げることがない。
(2)ワンタッチでありながら、冷却部本体20とハウジング3とを互いに押しつけて、密着させたまま容易に着脱することが可能である。
(3)構成が簡単であり組立が容易である。
(4)装着状態において簡単に外れることが抑制される。
(5)繰り返して着脱することが可能である。
呼吸気流通路32は、図10(A)に示すように、ハウジング3の第1端(上流側)に形成される呼気流入路321と、第2端(下流側)に形成される呼気流出路323と、ハウジング3の中央部分に形成され、呼気流入路321と呼気流出路323の間に位置される呼気冷却室322とを備えている。
呼気冷却室322は、上方に矩形(例えば、正方形)に形成された熱交換部装着孔41Hが開口されるとともに、下方には結露した水を貯留カップ5に排出するための排出開口部31Hが形成されている。
熱交換部装着孔41Hには、図3、図10(A)、(B)に示すように、熱交換部材25が装着されるように構成されている。
そして、熱交換部材25が熱交換部装着孔41Hに装着された状態で、熱交換部材25は熱交換部27を構成する複数のフィン27Fが呼気冷却室322内に露出されるとともに、熱交換部装着孔41Hの開口部の上縁部との間は封止されて、熱交換部材25に密着されたペルチェ冷却部材22を含む冷却部本体20は呼吸気流通路32から隔離される構成とされている。
また、排出開口部31Hには、図2、図3、図10に示すように、貯留カップ5が装着されて、排出開口部31Hから排出された結露により生成された水を、受けて貯留するようになっている。
さらに、貯留カップ5が装着された状態では、貯留カップ5の上部外周に形成されたネジ部51がハウジング本体30に螺合されるとともに、貯留カップ5の上部開口端部の内周面がハウジング本体30に密着されるので、呼吸気流通路32の気密を保つことができるようになっている。
また、ハウジング3の上部には、図3に示すように、係合壁部46が形成されていて、この係合壁部46に冷却部本体20を係合させて、冷却部本体20をハウジング3に着脱可能に装着できるようになっている。
また、上述のように、熱交換部材25とハウジング3の熱交換部装着孔41Hの開口部の上縁部との間が密封状態とされていることにより、冷却部本体20は、ハウジング3内の呼吸気流通路32と隔離された状態で、呼吸気流通路32内の呼吸気と相互に汚染されることなく熱交換可能とされている。
ハウジング本体30は、図8、図9に示すように、平面視して略長円形状に形成された壁部の中央部に排出開口部31Hが形成された底板部31Tと、この底板部31Tの周縁から上方に無って立設される立上壁部31Lと、仕切壁部33と、流入側接続筒部(接続部)35Aと、流出側接続筒部(接続部)35Bと、連結筒部37とを備えている。
底板部31Tは、結露して生成された水が、排出開口部31Hに向かってスムースに流れるように、排出開口部31H側が下方に位置される緩やかに傾斜を有している。
また、底板部31Tは、図10(A)に示すように、呼気Eが流通方向におけるいずれかの位置の深さがフィン27Fの下端とほぼ接触するように形成されていて、呼吸気流通路32を流通する呼気Eのすべてが、複数のフィン27Fの間に形成された隙間28Xのいずれかと対向して流通するように構成されている。
すなわち、呼気Eは、複数のフィン27Fの間を通過せずには、呼気流出路323に流通できない構成とされている。
すなわち、この実施の形態では、図10(B)に示すように、呼吸気流通路32の流通方向下流側から視て、熱交換部27を構成している両端のフィン27Fが仕切壁部33の内側と密着して配置されて、流通する呼気Eがフィン27Fと仕切壁部33の間を通過しない構成とされている。言換えると、流通する呼気Eは流通する際に必ずフィン27Fとフィン27Fの間を流通するようになっている。
なお、熱交換部27を構成している両端のフィン27Fと仕切壁部33とを接触しないように配置して、流通する呼気Eの一部がフィン27Fと仕切壁部33の間に形成された隙間を流通する構成としてもよい。
仕切壁部33は、図8に示すように、立上壁部31Lの内方に形成されていて、例えば、流入側接続筒部35Aの左右近傍から流出側接続筒部35Bの左右近傍に向かって形成されている。
そして、仕切壁部33の内方側は、呼気冷却室322を含み、結露により水を生成するとともに、生成された水を排出開口部31Hに導くための第1の領域3Aとされている。
また、仕切壁部33の外方側(仕切壁部33と立上壁部31Lの間の領域)は、第2の領域3Bとされていて、第2の領域3Bは、第1の領域3Aを流れる水や呼吸気が流入するのを抑止可能に形成されている。
また、第2の領域3Bは、呼気冷却室322の容積、及び呼気冷却室322と熱交換部27のそれぞれの幅、高さと、流通する呼気流量を考慮して適宜設定することが好適である。
なお、この実施形態において、第1の領域3Aと第2の領域3Bとは、ハウジング本体30に形成された仕切壁部33と、後述するハウジング構成部材40に形成された仕切壁部43とが協働して仕切る構成とされている。
図11(A)に示すように、流入側接続筒部35Aは、呼気流入路321を構成していて、流出側接続筒部35Bは、呼気流出路323を構成している。
そして、この実施形態では、呼気冷却室322側(下流側)には上部から下方に伸びる縦壁部35Sが形成されるとともに、呼気冷却室322側(上流側)には上部から下方に伸びる縦壁部35Tが形成されている。
かかる構成とすることにより、呼吸気流通路32における呼吸気の流通が妨げられるのを抑制しつつ、ハウジング3の高さが大きくなるのを抑制するうえで好適であり、ひいては、呼吸気水分量調整装置1を小型化することができる。また、熱交換部材25が高くなるのを抑制するうえで好適である。
連結筒部37は、図10に示すように、円筒形状に形成され底板部31Tの下部に、排出開口部31Hを囲んで形成されている。
また、連結筒部37の内周には、貯留カップ5を気密に螺合して連結するためのネジ部37Eが形成されている。
ハウジング構成部材40は、図8、図9に示すように、平面視ハウジング本体30と同形状に形成され中央部に熱交換部装着孔41Hが開口されたハウジング主壁部41と、整流リブ42と、仕切壁部43と、排出制御弁45と、係合壁部46とを備えている。
また、ハウジング構成部材40は、図8に示すように、ハウジング本体30の立上壁部31Lの上部に形成された取付凹部に嵌挿されて、ハウジング3を構成するようになっている。
整流リブ42は、図9、図10(A)に示すように、第1整流リブ42Fと、第2整流リブ42Rとを備えていて、それぞれハウジング主壁部41の下面に熱交換部装着孔41Hを挟んで呼吸気流通路32の上流側と下流側にそれぞれ形成されている。
第1整流リブ42Fは、熱交換部装着孔41Hの上流側に呼吸気流通路32に沿って立設されていて、呼気流入路321から流入する呼気Eの流れを調整するとともに、呼気流入路321側から流入側接続筒部35Aを介して、人体の一部(指)等が挿入されるのを抑制するようになっている。
第2整流リブ42Rは、熱交換部装着孔41Hの下流側に呼吸気流通路32に沿って立設されていて、呼気流出路323から流出する呼気Eの流れを調整するとともに、呼気流出路323側から流出側接続筒部35Bを介して、人体の一部(指)等が挿入されるのを抑制するようになっている。
仕切壁部43は、ハウジング本体30の仕切壁部33と対応して33の外側幅と対応する間隔に形成されていて、ハウジング構成部材をハウジング本体30に装着したときに、仕切壁部43の内方に仕切壁部33の外壁が挿入されて、第1領域3Aと第2領域3Bとを密封して区画するように構成されている。
排出制御弁45は、図8、図9に示すように、円形状に形成された弁本体45Aと、弁本体45Aから立設された開閉制御ロッド45Bと、弾性がある柔軟なヒンジ部45Cとを有していて、ヒンジ部45Cによって第1整流リブ42Fにおいて一端が連結されていて、排出開口部31Hに対して開閉自在に構成されている。なお、排出制御弁45は、ハウジング部材40から独立した部材とし、ハウジング部材40に接着や嵌合により組み合わせる形態に構成してもよい。
また、弁本体45Aは、排出開口部31Hと対応する外形を有しており、排出開口部31Hの周囲は弁座として作用するように構成されている。
また、開閉制御ロッド45Bは、貯留カップ5がハウジング3に連結された状態で、貯留カップ5の貯留凹部52の底部と当接して、排出制御弁45が排出開口部31Hを開放するように構成されている。
また、開閉制御ロッド45Bは、図8〜図10に示すように、呼吸気流通路32に沿う方向において、弁本体45Aの中心から偏心した位置に連結されていて、貯留カップ5を装着した状態において、開閉制御ロッド45Bが貯留カップ5の貯留凹部52の底部の中央付近にあり、排出制御弁45の弁本体45Aが排出開口部31Hに対して傾斜して開口しやすい構成とされている。
さらに、排出開口部31Hは、貯留カップ5が装着されて、排出制御弁45が開放された場合に、間隙45Gは第1整流リブ42Fと第2整流リブ42R側で、例えば、1〜3mm程度の差異が生じるような充分な大きさに開口されている。
このような構成により、排出制御弁45は排出開口部31Hを開放する場合に、排出開口部31Hとの間に形成される間隙45Gが、排出開口部31Hがなす弁座に対して傾斜して開口されるようになっている。
次に、図11を参照して、一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置1の作用について説明する。
(1)まず、図11(A)に示すように、呼吸気流通路32を流通する呼気が、呼気流入路321を通じて呼気冷却室322に流入する。
(2)呼気冷却室322に流入した呼気Eは、呼気冷却室322を流通する際にフィン27F間に形成された隙間28X、28Yと接触して冷却される。冷却された呼気Eは、含んでいる過剰な水分が結露して水が生成される。
(3)過剰な水分が除去されて適度な水分を含んだ呼気Eは、呼気流出路323を通じて流出する。
(4)呼気冷却して322で生成された水は、排出開口部31Hと排出制御弁45の間に形成される傾斜して開口された隙間45Gを通じて貯留カップ5の貯留凹部52に排出される。
(5)次に、貯留カップ5内に貯留された水は、貯留カップ5をハウジング3から取り外すことで、外部に廃棄することができる。
このとき、開閉制御ロッド45Bは、図11(B)に示すように、貯留カップ5による押圧が解除されて、排出制御弁45はヒンジ部45の弾性や自重によって、排出開口部31Hを閉塞する。
その結果、呼吸気流通路32内を流通する呼気Eが外部に流出するのが抑制される。
一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置1によれば、ハウジング3に形成された呼吸気流通路32に呼吸気冷却部材2の熱交換部材25が配置され、熱交換部材25のフィン27Fが呼気Eと接触して呼気Eを冷却し、呼気Eに含まれる水分を結露させて除去するので、呼気Eに含まれる水分量を適切に調整することができる。
また、一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置1によれば、ハウジング3に排出開口部31Hが形成され、結露して生成された水が自重により排出開口部31Hを介して貯留カップ5に排出されるので、構造が簡単であり、容易に小型化、軽量化することが可能とされる。
また、呼吸気水分量調整装置1によれば、排出開口部31Hは、排出制御弁45により開閉が制御され、排出開口部31Hに貯留カップ5が装着されている場合には、排出開口部31Hが開放されて、結露により生成された水が呼吸気流通路32から貯留カップ5に排出される。
また、貯留カップ5が排出開口部31Hからはずされている場合には、排出開口部31Hが閉塞されるので、貯留カップ5をはずしても結露により生成された水が呼吸気流通路32から外部に漏洩したり、呼吸気流通路32から麻酔ガスや呼吸気が流出して麻酔器循環回路内圧が低下するのを抑制することができる。また、呼吸気流通路32に外部の空気が流入することが抑制される。
その結果、麻酔器又は呼吸気を停止することなく、生成された水を呼吸器回路から外部に取り除くことができる。
一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置1によれば、排出開口部との間に形成される間隙45Gが、傾斜して開口されているので、結露した水を間隙45Gの傾斜部分に沿って自重により排出することができる。
また、間隙45Gが傾斜して開口されて隙間45Gが不均一であるので、結露した水が排出制御弁45と排出開口部31Hの間を全周にわたって接続して、閉塞することが抑制され、その結果、貯留カップ5内の空気が貯留カップ5から容易に排気されて、結露した水が貯留カップ5内に効率的に流入することができる。
一実施形態に係る呼吸気水分量調整装置1によれば、排出制御弁は開閉制御ロッドを備えていて、排出開口部に連結された際に貯留部に押圧されるので、排出開口部を確実に開口して、生成された水を貯留部に排出することができる。
また、呼吸気水分量調整装置1によれば、呼吸気冷却部材2がペルチエ冷却部材22と、ペルチエ冷却部材22の吸熱側に接続される複数のフィン27Fを有する熱交換部材25とを備えているので、呼吸気冷却部材2を小型化、軽量化するうえで好適である。
さらに、熱交換部材25が、ハウジング3の熱交換部装着孔41Hに挿入、装着されたときに、熱交換部材25とハウジング3との間が密封状態とされるので、冷却部本体20をハウジング3から取り外してハウジング3を交換した場合に、冷却部本体20については呼気により汚染されていないので、洗浄、消毒、滅菌等をすることなく別のハウジング3に取付けて、複数回にわたって使用することができるので、ランニングコストを削減することができる。
また、呼吸気水分量調整装置1によれば、熱交換部材が呼吸気流通路を流通する呼吸気の全量が、複数のフィンのいずれかと対向して流通するように形成されているので、呼吸気流通路を流通する全ての呼吸気を冷却し易く、呼吸気に含まれる水分量を効率的に除去するとともに、ペルチエ冷却部材22による熱交換部27の吸熱量を最適化又は好適化することにより、呼吸気に含まれる水分が必要以上に除去するのを抑制するようになっている。
その結果、呼吸気流通路を流れる呼吸気に含まれる水分量を適切に調整することができる。
また、呼吸気水分量調整装置1によれば、小型軽量で容易に取扱うことが可能とされ、ひいては麻酔器や呼吸器を停止することなく、結露により生成された水分を外部に取り除くことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、呼吸気水分量調整装置1が、麻酔器循環回路100を構成する場合について説明したが、人工呼吸器を構成するために用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、呼吸気水分量調整装置1に呼気Eを流通させる場合について説明したが、吸気を流通させるように構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、呼吸気水分量調整装置1が、呼吸気冷却部材2としてペルチエ素子を用いたペルチエ冷却部材22を用いる場合について説明したが、ペルチエ冷却部材22に代えて、例えば、外部から導入した冷媒によって呼吸気に含まれる水分を結露させる呼吸気冷却部材を用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、冷却部本体20とハウジング3が回転スナップロック爪方式により着脱可能に構成されている場合について説明したが、冷却部本体20とハウジング3とを着脱可能とするかどうかは、任意に設定することができる。
また、冷却部本体20とハウジング3とを着脱可能とする場合に、例えば、ネジ止めによる着脱やワンタッチクランプ等の回転スナップロック爪方式以外の装着機構を採用してもよい。
また、上記実施の形態においては、排出制御弁45が、排出開口部31Hを開放する場合に、排出開口部31Hとの間に傾斜して開口された間隙45Gを形成する場合について説明したが、排出制御弁45と排出開口部31Hとの間の間隙45Gを傾斜して開口するかどうかは任意に設定することができる。
また、上記実施の形態においては、排出開口部31Hとの間に傾斜して開口された間隙45Gを形成する場合に、排出制御弁45に対する制御ロッド45Bの配置や、ヒンジ部45Cにより排出制御弁45の一端側をハウジング3と連結する場合について説明したが、上記構成以外の構成によって、間隙45Gが傾斜して開口されるように設定することも可能である。
また、上記実施の形態においては、ハウジング3に形成された第1係合部が4つのL字形係合壁部46Lを備える場合について説明したが、L字形係合壁部46Lを第1係合部と第2係合部のいずれに設定するかは任意に設定することができる。
また、上記実施の形態においては、4つ(2対)のL字形係合壁部46Lが形成される場合について説明したが、3対以上のL字形係合壁部46Lを設定する構成とすることもできる。
また、上記実施の形態においては、L字形係合壁部46Lの爪状壁部が熱交換部材25から外方に向かって伸びて形成される場合について説明したが、L字形係合壁部46Lの爪状壁部を熱交換部材25が配置される内方側に形成するように設定してもよい。
また、上記実施の形態においては、L字形係合壁部46Lの係合主壁部が、円弧状壁部46Cである場合について説明したが、係合主壁部を円弧状壁部46Cとするかどうかは、任意に設定することができる。
また、上記実施の形態においては、呼吸気水分量調整装置1が、呼吸気流通路32を流通する呼気Eの全量がフィン27Fの間に形成された隙間28X間を流通する場合について説明したが、呼気Eの一部が隙間28Xの間を通過せずに、フィン27Fと対向することなく呼吸気流通路32を流通するように、呼気冷却室322やフィン27Fを設定してもよい。
また、上記実施の形態においては、排出制御弁45が開閉制御ロッド45Bにより開閉制御される場合について説明したが、貯留カップ5と協働して排出開口部31Hを開閉可能な他の手段を用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、熱交換部材25とハウジング3との間が密封状態とされる場合について説明したが、熱交換部材25とハウジング3との間が密封状態とするかどうかは任意に設定することができる。
この発明に係る呼吸気水分量調整装置によれば、麻酔器に導入される呼吸気が含む水蒸気を予め結露させて、除去するので、呼吸気に含まれる水蒸気が調整されて、呼吸気に含まれていた水蒸気が結露して麻酔器に設けられたセンサ等に付着するのが抑制されるので、産業上利用可能である。
1 呼吸気水分量調整装置
2 呼吸気冷却部材
3 ハウジング
5 貯留カップ(貯留部)
20 冷却部本体
21T 天板(梁バネ)
22 ペルチエ冷却部材(ペルチエ素子)
24 第2係合部
24B ロック凹部
24C 収納空間(第2係合部)
24W 冷却部本体主壁部(第2係合部)
24L 爪状壁部受入部(第2係合部)
27 熱交換部
27F フィン
32 呼気流通路(呼吸気流通路)
31H 排出開口部
35A 流入側接続筒部(接続部)
35B 流出側接続筒部(接続部)
41 ハウジング主壁部
45 排出制御弁
45A 弁本体
45B 開閉制御ロッド
45G 間隙
46 第1係合部
46B ロック突起
46L L字形係合壁部(第1係合部)
100 麻酔器循環回路
110 呼吸回路

Claims (7)

  1. 麻酔器又は人工呼吸器の呼吸回路に接続されて呼吸気に含まれる水分量を調整する呼吸気水分量調整装置であって、
    前記呼吸回路を流通する呼吸気と熱交換する熱交換部材と、前記熱交換部材を介して前記呼吸気から吸熱することにより前記呼吸気を冷却する冷却部本体とを有し、前記呼吸回路を流れる呼吸気を冷却して前記呼吸気に含まれる水分を結露させる呼吸気冷却部材と、
    前記呼吸気が流通されるとともに前記熱交換部材が配置される呼吸気流通路を画成し、前記呼吸気流通路の接続部と、前記熱交換部材が呼吸気と接触して呼吸気に含まれる水分が結露して生成された水を前記呼吸気流通路外に排出可能とする排出開口部と、前記排出開口部を開閉する排出制御弁と、を有するハウジングと、
    前記排出開口部に連結されて前記排出開口部から排出された水を貯留する貯留部と、
    を備え、
    前記排出制御弁は、
    前記貯留部が前記排出開口部からはずされている場合には前記排出開口部を閉塞し、前記貯留部が前記排出開口部に装着されている場合には前記排出開口部を開放するように構成されていることを特徴とする呼吸気水分量調整装置。
  2. 請求項1に記載の呼吸気水分量調整装置であって、
    前記呼吸気冷却部材は、
    前記冷却部本体を構成するペルチエ素子と、
    前記ペルチエ素子の吸熱側に接続され複数のフィンを有する熱交換部材と、
    を備え、
    前記熱交換部材は、
    前記呼吸気流通路を流通する呼吸気の全量が前記複数のフィンのいずれかと対向して流通するように形成されていることを特徴とする呼吸気水分量調整装置。
  3. 請求項1又は2に記載の呼吸気水分量調整装置であって、
    前記排出制御弁は、
    前記貯留部に押圧されることにより開放される開閉制御ロッドを備えることを特徴とする呼吸気水分量調整装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の呼吸気水分量調整装置であって、
    前記排出制御弁は、
    前記排出開口部を開放する場合に、前記排出開口部との間に傾斜して開口された間隙を形成するように構成されていることを特徴とする呼吸気水分量調整装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の呼吸気水分量調整装置であって、
    前記ハウジングは、
    前記ハウジングと前記熱交換部材との間を密封した状態で、前記冷却部本体を前記熱交換部材に対して着脱可能とする装着機構を備えていることを特徴とする呼吸気水分量調整装置。
  6. 請求項5に記載の呼吸気水分量調整装置であって、
    前記装着機構は、
    前記ハウジングの前記呼吸気冷却本体と対向する側に位置されたハウジング主壁部に形成され、前記熱交換部材が配置される領域を挟んで設けられた第1係合部と、
    前記冷却部本体の前記ハウジングと対向する側の冷却部本体主壁部に前記第1係合部と対応して形成され、前記第1係合部と回動中心周りに相対的に回動することによって前記冷却部本体と前記ハウジングとを着脱可能とする第2係合部と、
    を備え、
    前記第1係合部と前記第2係合部のいずれか一方は、
    前記ハウジング主壁部又は冷却部本体主壁部に立設された係合主壁部と前記係合主壁部の先端部に形成され前記回動中心又は前記回動中心と反対側に向かって互いに対向する側に伸びる爪状壁部とを有する複数のL字形係合壁部を含んで構成されるとともに、
    前記第1係合部と前記第2係合部の他方は、
    前記回動された爪状壁部が配置可能とされる収納空間が背後に形成されるとともに、前記冷却部本体と前記ハウジングが装着された際に前記収納空間に配置された前記爪状壁部に作用する力を支持する支持壁部と、前記支持壁部に形成され前記爪状壁部を前記収納空間まで移動可能とする爪状壁部受入部とを含んで構成されていることを特徴とする呼吸気水分量調整装置。
  7. 請求項6に記載の呼吸気水分量調整装置であって、
    前記冷却部本体と前記ハウジングの少なくともいずれか一方は、
    前記冷却部本体と前記ハウジングが装着された際に、前記第1係合部と前記第2係合部の連結部を基端として冷却部本体と前記熱交換部材との間に密着力を付与する梁バネとして作用するように構成されていることを特徴とする呼吸気水分量調整装置。
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