JP2016048445A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】メールデータ、画像ファイル等、選択可能な複数の項目をユーザが容易に選択することができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器10は、ディスプレイ142に、ユーザが選択可能な複数の項目(第1項目201〜第6項目206)を表示する。これら複数の項目のうちの1の項目が選択状態である場合に、他の項目を指定する操作が一定時間を超える長押し操作であるか、一定時間に満たないタップ操作であるかに応じて、選択状態または非選択状態を切り替える項目の範囲を決定する。電子機器10は、長押し操作を受け付けた場合、一定の範囲の項目を選択状態に切り替え、タップ操作を受け付けた場合、その操作により指定された項目を選択状態に切り替える。
【選択図】図3

Description

本開示は、タッチパネルなどの入力受付部に対してユーザが指定する位置を入力操作として受け付ける電子機器に関し、特に、選択可能な複数の項目を容易に選択するための技術に関する。
スマートフォン、タブレットおよびウェアラブルデバイスなどの電子機器が普及している。これら電子機器は、例えば、タッチパネルなどの入力受付部を筐体の前面に配置して、このタッチパネルに対して、ユーザが指やスタイラスペンによって指定する位置を入力操作として受け付ける。
電子機器は、例えば通信機能を有し、他の通信機器とメールを送受信し、受信したメールをメモリに保持する。また、電子機器は、例えばカメラモジュールを備え、カメラモジュールにより生成された画像をメモリに保持する。このように、電子機器は、逐次、ユーザの操作等に基づいてコンテンツを生成し、生成されたコンテンツをメモリに蓄積させることがある。ユーザがこれらコンテンツに対し、削除などの操作を行う場合に、複数のコンテンツをユーザが選択する必要がある。
ユーザが複数のコンテンツを選択する技術に関し、例えば、特開2012−230527号公報(特許文献1)は、複数のコンテンツを連続して順序づけて複数選択する際の操作性を向上させる技術を開示している。具体的には、特許文献1は、ユーザがコンテンツのサムネイルを視認しながら、直感的な操作により複数のコンテンツを選択させる技術を記載している。
特開2012−230527号公報
特許文献1に記載された技術によると、複数のコンテンツを、タッチパネルへの一連の動作で一度に選択することが可能であるが、ユーザは、選択対象とするコンテンツをタッチ操作の経路に含める必要があるため、選択対象とするコンテンツが増えれば増えるほどコンテンツの選択に手間を要する。
電子機器は、メールデータ、画像データ、および電話帳データなど選択対象となる項目を複数含む情報を記憶している。そのため、選択対象となる項目を、一度に効率よく選択することを可能とすることでユーザの利便性を高める技術が必要とされている。
本開示は、上述のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、メールデータ等、選択可能な複数の項目がある場合に、これら複数の項目をユーザが容易に選択することができる電子機器を提供することである。
一実施形態に従う電子機器は、操作画面を表示するためのディスプレイと、入力受付領域に対するタッチ操作を受け付けて、タッチ操作が行われた位置を検出するよう構成されたタッチパネルと、電子機器の動作を制御するよう構成された制御部とを備える。制御部は、それぞれが選択対象となる複数の項目それぞれが順に配置されてディスプレイに表示させるよう構成された項目表示部と、複数の項目それぞれについて、項目を指定するタッチ操作をタッチパネルが受け付ける都度、指定された項目を選択状態または非選択状態に切り替え、複数の項目のうちの第1の項目が選択状態である場合に、第1の項目とは異なる第2の項目を指定するタッチ操作がタッチパネルに対し一定時間を超えてなされるか、または、指定するタッチ操作が一定時間に満たないものであるかを判定し、判定結果に応じて、選択状態または非選択状態を切り替える項目を、第2の項目のみとするか、または、第1の項目と第2の項目との間に配置される各項目および第2の項目とするか、を切り替えるよう構成された選択状態変更部と、複数の項目のそれぞれが選択状態であるか非選択状態であるかを区別できる態様で、複数の項目のそれぞれをディスプレイに表示させるよう構成された選択状態表示部とを含む。
上記一実施形態によると、選択可能な複数の項目がある場合に、ユーザに対し、これら複数の項目を容易に選択させることができる。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
実施の形態1の電子機器10の外観および構成を概略的に示す図である。 電子機器10が、選択可能な項目をディスプレイ142に複数表示して、それぞれの項目の選択をユーザから受け付ける処理を示すフローチャートである。 実施の形態1の電子機器10において、選択可能な項目をディスプレイ142に複数表示して、各項目の選択をユーザから受け付ける画面の表示例を示す図である。 実施の形態2の電子機器10がメールの受信履歴に示される複数件のメールそれぞれに対する選択を受け付ける処理の画面例を示す図である。 実施の形態3の電子機器10が複数の画像ファイルのサムネイルをディスプレイ142に表示して、画像ファイルの選択をユーザから受け付ける処理の画面例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<実施の形態1>
<機能的な構成>
図1は、実施の形態1の電子機器10の外観および構成を概略的に示す図である。図1(A)は、電子機器10の外観を示す図である。図1(B)は、電子機器10の構成を示すブロック図である。電子機器10は、例えば、ディスプレイに表示された操作画面に対し、ユーザが指やスタイラスペン等を用いてタッチパネル等の入力受付手段に対して入力操作をすることを受け付けるスマートフォン、タブレット端末、ラップトップPC(Personal Computer)その他の電子機器である。
電子機器10は、メールデータ、画像データおよび電話帳データなど、ユーザがこれらデータに対し、編集、加工、削除その他の操作をする際に、操作の対象となり得る1つ以上のデータを記憶部150に記憶している。これらのデータに対する入力操作を受け付けるため、電子機器10は、操作の対象となるデータを選択するための入力操作を入力受付部141によって検出して、これらデータを、ユーザが選択していることを示す選択状態とする。例えば、ユーザが画像ファイルをいくつかまとめて選択して削除する場合に、電子機器10は、画像ファイルそれぞれを示す各サムネイル画像をディスプレイ142に表示し、ユーザからの選択操作を入力受付部141によって受け付ける。
ユーザが選択状態としたい項目が複数件ある場合、ユーザにとって、項目の選択が手間となることがある。例えばユーザが選択状態としたい項目が、画像ファイルであるとする。電子機器10がサムネイル画像をディスプレイ142に表示しつつ、1つ1つの画像ファイルをユーザが入力受付部141へのタッチ操作によって選択するとした場合、選択状態としたい画像ファイルが増えるほど、1つ1つの画像ファイルをユーザが選択する必要があり、ユーザの手間が増えることとなる。
そこで、以下の実施形態の説明では、任意の範囲に含まれる項目をより効率的に選択することを可能とし、これによりユーザの操作性を向上させる電子機器10について具体的に説明する。
電子機器10は、選択可能な複数の項目がディスプレイ142に表示されている状態で、一定の範囲に含まれる項目の全てを選択することを可能とする。(1)ユーザが項目を選択する操作をすると、項目が選択された状態を示す表示がなされ、ユーザが選択した項目が記憶される。(2)電子機器10は、ある項目(第1の項目)が選択状態にある場合に、ユーザが別の項目(第2の項目)を選択する際の、ユーザの入力操作に応じて、単一の項目のみ(第2の項目のみ)を選択するか、一定の範囲に含まれる項目の全て(第1の項目と第2の項目との間にある各項目と、第2の項目)を選択するかを切り替える。
以下の実施形態の説明では、ユーザが別の項目(第2の項目)を選択する際の、項目を指定し続ける時間(入力受付部141に接触または近接し続ける時間)が予め設定された一定時間に満たない場合は、選択状態を切り替える項目を、ユーザが指定した項目のみとする。また、ユーザが別の項目(第2の項目)を指定し続ける時間が一定時間を超える場合は、選択状態を切り替える項目を、第1の項目と第2の項目との間に配置される各項目および第2の項目とする。なお、項目が1画面に収まりきらず、スクロール等で複数画面にまたがる場合も、同様に第2の項目を指定し続ける時間に応じた項目選択処理を行う。
図1(A)に示すように、電子機器10は、正面に入力受付部141(タッチパネル)と、ディスプレイ142とを備える。電子機器10の筐体に、ディスプレイ142と、入力受付部141(タッチパネル)と、カバーガラスとが積層されてはめ込まれている。なお、この構成は、液晶パネルとタッチパネルとが一体となったインセル型のディスプレイであってもよいし、カバーガラスとタッチパネルとが一体となったカバーガラス一体型のタッチパネルであってもよい。入力受付部141(タッチパネル)は、ユーザの指やスタイラスペンなどが接触していることまたは近接していることを検出する。ディスプレイ142は、描画のための信号に基づき、アイコン、静止画、動画、受信したメールデータの一覧、および映像などを表示する。スピーカ148は、音声を出力する。物理操作キー131は、物理的な入力部材であり、ユーザが入力部材を押下する操作を検出して入力操作として受け付ける。
図1(B)に示すように、電子機器10は、アンテナ101と、無線通信部111と、物理操作キー131と、加速度センサ132と、入力受付部141と、ディスプレイ142と、電源制御部144と、バッテリ145と、音声処理部146と、マイク147と、スピーカ148と、記憶部150と、制御部160とを含む。
アンテナ101は、電子機器10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ101は、空間から電波を受信して受信信号を無線通信部111へ与える。本実施形態では、電子機器10は、複数の無線通信規格に対応している。通信方式として、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)、その他の通信方式がある。また、電子機器10は、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11などの無線LAN規格にも対応する。
無線通信部111は、電子機器10が他の無線機器と通信するため、アンテナ101等を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。無線通信部111は、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。無線通信部111は、電子機器10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部160へ与える。
物理操作キー131は、物理的な入力装置であり、ユーザによる押下操作を受け付ける。物理操作キー131は、ユーザの押下操作に応じて、操作内容を示す信号を制御部160へ出力する。
加速度センサ132は、電子機器10の傾きを、重力方向の加速度として検出するためのセンサであり、例えば3軸加速度センサである。加速度センサ132は、検出した3軸の加速度を制御部160へ出力する。
記憶部150は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、電子機器10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。記憶部150は、ユーザによって選択される対象となる、複数件のデータを記憶する。例えば、ユーザによって選択される対象となるデータとは、画像ファイル、電話帳データおよびメールデータその他のデータである。これらのデータは、ユーザが電子機器10を使用して動作させることに伴って、逐次、記憶部150に蓄積されるデータでもある。ある局面において、記憶部150は、画像ファイル151と、電話帳データ152と、メールデータ153とを記憶する。画像ファイル151は、カメラ機能等によって生成された画像、通信回線を経由して受信した画像その他の画像である。電話帳データ152は、他のユーザの電話番号、メールアドレスその他の情報をユーザごとに対応付けたデータである。メールデータ153は、電子機器10が通信機能により他の端末から受信するメールのデータである。
入力受付部141は、入力受付領域を備え、入力受付領域に対するユーザの指やスタイラスペンなどのタッチ操作を受け付けて、タッチ操作が行われた位置を検出する。本実施形態では、入力受付部141は、ユーザの指やスタイラスペンなどの接触または近接を検出することで、入力受付領域に対するタッチ操作を受け付ける。入力受付部141は、例えば静電容量方式のものを用いることによって、ユーザの操作を受け付ける。入力受付部141は、ユーザが指定する位置を示す信号を制御部160へ出力することで、ユーザの入力操作を受け付ける。
ディスプレイ142は、制御部160の制御に応じて、画像ファイルの一覧、受信したメールの一覧、電話帳データ152に含まれる各レコード、および操作画面などを表示する。ディスプレイ142は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
電源制御部144は、電子機器10の各回路に対する電力の供給を制御する。電源制御部144は、例えば電源制御用IC(Integrated Circuit)である。
バッテリ145は、電子機器10の各回路を動作させるための電力を供給する供給源である。バッテリ145からの電力は、電源制御部144の制御に従って各回路へ供給される。
音声処理部146は、音声信号の変復調を行う。音声処理部146は、マイク147から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部160へ与える。また、音声処理部146は、音声信号をスピーカ148へ与える。音声処理部146は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。
マイク147は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部146へ与える。
スピーカ148は、音声処理部146から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を電子機器10の外部へ出力する。
制御部160は、記憶部150に記憶される制御プログラムを読み込んで、当該制御プログラムに含まれる命令を実行することにより、電子機器10の動作を制御する。制御部160は、例えばアプリケーションプロセッサである。制御部160は、プログラムに従って動作することにより、項目表示部161と、選択状態変更部163と、選択状態表示部164としての各機能を発揮する。
項目表示部161は、画像ファイル151に含まれる画像データ、電話帳データ152に含まれる連絡先、メールデータ153に含まれる、受信したメールデータなど、選択対象となる複数の項目を順に配置してディスプレイ142に表示させる。
選択状態変更部163は、項目表示部161によってディスプレイ142に表示される複数の項目のそれぞれについて、これらの項目を指定する入力操作を入力受付部141によって受け付ける都度、ユーザによって指定された項目を、選択状態とするか非選択状態とするかを切り替える。制御部160は、これら項目のそれぞれについて、選択状態であるか非選択状態であるかを対応付けて記憶部150に記憶させている。選択状態変更部163は、項目表示部161によってディスプレイ142に表示されている複数の項目のうち、いずれかの項目(第1の項目)が選択状態である場合に、別の項目(第2の項目)を指定する入力操作を入力受付部141の出力に基づき検出すると、入力受付部141に対して第2の項目を指定する入力操作がなされる時間をカウントし、カウントした期間が一定時間を超えるか(長押し操作であるか)、または一定時間に満たないものであるか(タップ操作であるか)を判定する。選択状態変更部163は、この第2の項目を指定する入力操作がなされる時間に基づく判定結果に応じて、第2の項目を指定する時間が一定時間を超える(長押し操作である場合)と、第1の項目と第2の項目との間に配置される項目と第2の項目とを選択状態とする。また、選択状態変更部163は、第2の項目を指定する時間が一定時間に満たない場合(タップ操作である場合)に、第2の項目を選択状態とする。すなわち、選択状態変更部163は、第2の項目を指定する入力操作がなされる時間が一定時間を超えるか否かの判定結果に応じて、選択状態または非選択状態を切り替える対象となる項目を、第2の項目のみとするか、または、第1の項目と第2の項目との間に配置される項目および第2の項目とする。
選択状態表示部164は、ディスプレイ142に表示される複数の項目のそれぞれが選択状態であるか非選択状態であるかをユーザが区別して視認できるようにして、複数の項目それぞれをディスプレイ142に表示させる。例えば、複数の項目それぞれとともにチェックボックスがディスプレイ142に表示されている場合、制御部160は、選択状態であればチェックボックスがチェックされている態様で表示をし、非選択状態であればチェックボックスがチェックされていない態様で表示をする。
<動作>
図2と図3とを参照して、実施の形態1の電子機器10における項目選択処理を説明する。
図2は、電子機器10が、選択可能な項目をディスプレイ142に複数表示して、それぞれの項目の選択をユーザから受け付ける処理を示すフローチャートである。電子機器10は、例えば、記憶部150に記憶される画像ファイル151(複数の画像ファイル)に対し、画像の加工、削除、その他の操作を行うために画像ファイルの選択を開始する指示をユーザから入力受付部141によって受け付けることにより、図2に示す処理を実行する。
ステップS101において、制御部160は、選択可能な項目を、昇順または降順など一定の順に並べてディスプレイ142に表示させる。例えば、制御部160は、複数の画像ファイルを、各画像ファイルが選択可能であることをユーザが視認できるようにチェックボックス等とともに、画像ファイルが生成された時刻やファイル名などに基づいて昇順にディスプレイ142に並べて表示する。
ステップS103において、制御部160は、入力受付部141に対してユーザが指定する位置の検出結果に基づいて、ユーザがタップ操作をした位置に項目が表示されている場合は項目を指定する操作として受け付け、そうでない場合は、項目を指定する操作ではないその他の操作(例えば、入力受付部141に対してユーザが指をはじくように操作するフリック操作や、入力受付部141に対してユーザが指を接触させて移動させる、画面のスクロールのための操作などがある)として受け付ける。制御部160は、項目を指定する操作を受け付けた場合(ステップS103において、“項目を指定する操作”)、ステップS107の処理を行い、そうでない場合(ステップS103において、“その他の操作”)、ステップS105の処理を行う。
ステップS105において、制御部160は、入力受付部141に対するユーザの入力操作に応じた処理を行う。例えば、制御部160は、ディスプレイ142に表示される操作画面をスクロールさせる処理、メニュー画面を呼び出す処理その他の処理を行う。制御部160は、再びステップS103の処理を繰り返す。
ステップS107において、制御部160は、ユーザが指定した項目について、項目が選択されていることを示す選択状態であることがユーザに視認できるよう、ディスプレイ142の表示を変更する。
ステップS109において、制御部160は、ディスプレイ142に表示される複数の項目のうち、ステップS103およびステップS107で選択状態とした項目がいずれであるかを記憶部150に記憶させる。すなわち、制御部160は、複数の項目のうち、ユーザが選択した項目がどの項目かを記憶部150に記憶させる。
ステップS121において、制御部160は、入力受付部141に対してユーザが指定する位置の検出結果に基づいて、ユーザの入力操作が、項目をタップする操作であるか、項目を長押しする操作であるか、またはその他の操作であるかを判別する。制御部160は、ユーザが指定した位置に項目が表示されている場合に、ユーザがその項目を指定し続ける入力操作が一定時間を超えてなされると、入力操作「項目への長押し操作」と判別し、項目を指定し続ける入力操作が一定時間に満たないものであると、入力操作「項目へのタップ操作」と判別し、ユーザが指定した位置に項目が表示されていない場合は、入力操作「その他の操作」であると判別する。制御部160は、ユーザの入力操作の判別結果が、項目をタップする操作である場合(ステップS121において“項目へのタップ操作”)、ステップS125の処理を行い、項目を長押しする操作である場合(ステップS121において“項目への長押し操作”)、ステップS127の処理を行い、その他の操作である場合(ステップS121において“その他の操作”)、ステップS123の処理を行う。
ステップS123において、制御部160は、入力受付部141に対するユーザの入力操作に応じた処理を行う。
ステップS125において、制御部160は、ユーザがタップ操作によって指定した項目を、選択状態または非選択状態に切り替える。すなわち、制御部160は、ユーザがタップ操作によって指定した項目が選択状態であれば、その項目を非選択状態にする。また、制御部160は、ユーザがタップ操作によって指定した項目が非選択状態であれば、その項目を選択状態にする。
ステップS127において、制御部160は、長押し操作がなされた項目を選択状態とし、長押しされた項目と、既に選択状態にある項目との間にある項目についても選択状態とする。
ステップS129において、制御部160は、ステップS125またはステップS127の処理の結果に応じて、選択状態である項目がいずれであるかを記憶部150に記憶させる。
<実施の形態1の画面の表示例>
図3を参照して、実施の形態1の電子機器10が図2に示す処理を行う場合の画面の表示例を説明する。
図3は、実施の形態1の電子機器10において、選択可能な複数の項目をディスプレイ142に表示して、各項目の選択をユーザから受け付ける画面の表示例を示す図である。
図3(A)は、選択可能な複数の項目がディスプレイ142に表示されている例を示す。電子機器10は、選択可能な複数の項目として、第1項目201、第2項目202、第3項目203、第4項目204、第5項目205および第6項目206をディスプレイ142に表示している。この処理は、図2のステップS101に対応する。
図3(B)は、ユーザが第2項目202に対しタップ操作をする例を示す。この処理は、図2のステップS103に対応する。
図3(C)は、ユーザによって指定された項目である第2項目202が、選択状態にあることをユーザが視認できる態様で制御部160がディスプレイ142の表示を変更する例を示す。この処理は、図2のステップS107に対応する。図3(C)の例では、第2項目202のチェックボックスをオンにする表示をすることで、第2項目202が選択状態にあることを示している。
図3(D)は、既にいずれかの項目が選択状態にある場合に、ユーザがいずれかの項目を指定する操作を行っている例を示す図である。図3(D)の例では、第2項目202が選択状態にあり、ユーザが第5項目205を指定する入力操作を入力受付部141に対して行っている。この処理は、図2のステップS121に対応する。図3(D)の例において、ユーザが第5項目205に対してタップ操作を行った場合(図2のステップS121において“項目へのタップ操作”)、図3(E)に示す処理が行われる。また、図3(D)の例において、ユーザが第5項目205に対して長押し操作を行った場合(図2のステップS121において“項目への長押し操作”)、図3(F)に示す処理が行われる。
図3(E)は、項目へのタップ操作により、複数の項目のうちユーザが指定した第5項目205のみが非選択状態から選択状態へと切り替わる処理の表示例を示す。この処理は、図2のステップS125に対応する。
図3(F)は、項目への長押し操作により、複数の項目のうち既に選択済みの項目と、ユーザが指定した項目との間の項目、および、ユーザが指定した項目が非選択状態から選択状態へと切り替わる処理の表示例を示す。この処理は、図2のステップS127に対応する。
<実施の形態1のまとめ>
このように、実施の形態1の電子機器10によると、図3(D)および図3(F)に示すように、2つの項目を指定する操作により、ある一定の範囲の項目(第2項目202〜第5項目205)を選択状態とすることができる。ユーザは、これら一定の範囲の項目すべてを指定する操作をすることなく、少なくとも2回の指定をする操作により、一定の範囲の項目を選択することができる。
<実施の形態2>
実施の形態2の電子機器について説明する。例えば、選択対象となる各項目が、メールの受信履歴に含まれるそれぞれのメールであるとする。ユーザは、これら複数件のメールを選択し、まとめて削除する、別のフォルダへ移動させるなどの処理を行うことがある。
図4は、実施の形態2の電子機器10がメールの受信履歴に示される複数件のメールそれぞれに対する選択を受け付ける処理の画面例を示す図である。
図4(A)は、電子機器10が受信した各メールの履歴をディスプレイ142に表示して、受信した各メールの選択をユーザから受け付ける画面の表示例を示す。電子機器10は、選択可能な複数の項目として、第1のメールデータ211、第2のメールデータ212、第3のメールデータ213、第4のメールデータ214および第5のメールデータ215をディスプレイ142に表示している。この処理は、図2のステップS101に対応する。また、電子機器10は、選択したメールに対する操作を受け付けるため、削除操作用ボタン222をディスプレイ142に表示している。削除操作用ボタン222は、ユーザが選択した1以上の項目(メール)を削除する操作を受け付けるためのボタンである。バック操作用ボタン221は、メニュー画面など操作画面を切り替えるための操作を受け付けるためのボタンである。
図4(B)は、ユーザが第2のメールデータ212に対しタップ操作をする例を示す。この処理は、図2のステップS103に対応する。
図4(C)は、ユーザによって指定された項目である第2のメールデータ212が選択状態にあることを、チェックボックスをオンにしてユーザが視認できる態様で電子機器10がディスプレイ142に表示し、また、ユーザが別の項目として第4のメールデータ214を指定する操作を行っている例を示す図である。この処理は、図2のステップS107、ステップS109、およびステップS121に対応する。
図4(D)は、第4のメールデータ214へのユーザの長押し操作により、複数の項目のうち、既に選択済みの項目である第2のメールデータ212とユーザが指定した項目である第4のメールデータ214との間の項目(第3のメールデータ213)と、ユーザが指定した項目である第4のメールデータ214と、を非選択状態から選択状態へと切り替える処理の表示例を示す図である。この処理は、図2のステップS127に対応する。
図4(E)は、このようにして選択された複数の項目(メールデータ)に対し、これら項目に対応するメールを削除する操作を削除操作用ボタン222によってユーザから受け付ける処理の画面例を示す図である。すなわち、図4(C)および図4(D)に示すように、電子機器10は、第2のメールデータ212へのタップ操作と第4のメールデータ214への長押し操作とによって選択状態となった第2のメールデータ212、第3のメールデータ213および第4のメールデータ214を削除する操作を削除操作用ボタン222によって受け付ける。
図4(F)は、ユーザの操作によって選択状態となったメールを削除した後の画面の表示例を示す図である。第2のメールデータ212、第3のメールデータ213および第4のメールデータ214のメールが削除された結果、電子機器10は、非選択状態である第1のメールデータ211と第5のメールデータ215とをディスプレイ142に表示している。
<実施の形態2のまとめ>
実施の形態2の電子機器10によると、ユーザは、電子機器10が受信したメールを1つ1つ指定する操作をすることなく、少なくとも2つのメールを指定する操作をすることで、一定の範囲内のメールを選択することができる。そのため、実施の形態2の電子機器10によると、複数のメールを削除する操作等が容易になる。
<実施の形態3>
実施の形態3の電子機器について説明する。例えば、実施の形態1で選択対象となる各項目が、画像フォルダに格納された個々の画像ファイルであるとする。
図5は、実施の形態3の電子機器10が複数の画像ファイルのサムネイルをディスプレイ142に表示して、画像ファイルの選択をユーザから受け付ける処理の画面例を示す図である。
より詳細には、図5(A)は、電子機器10が記憶部150に記憶している各画像ファイルのサムネイルをディスプレイ142に表示して、各画像ファイルを選択する操作をユーザから受け付ける画面の表示例を示す。電子機器10は、選択可能な複数の項目として、第1の画像ファイル231、第2の画像ファイル232、第3の画像ファイル233、第4の画像ファイル234、第5の画像ファイル235、第6の画像ファイル236、第7の画像ファイル237、第8の画像ファイル238および第9の画像ファイル239のサムネイル画像をディスプレイ142に表示している。この処理は、図2のステップS103、ステップS107およびステップS109に対応する。また、電子機器10は、選択した画像ファイルに対する操作を受け付けるため、削除操作用ボタン222をディスプレイ142に表示している。電子機器10は、ディスプレイ142に表示されるこれら画像ファイルのサムネイルに対し、第2の画像ファイル232を指定するタップ操作をユーザから受け付けている。
図5(B)は、第7の画像ファイル237を指定する操作をユーザから受け付けている処理の画面例を示す図である。この処理は、図2のステップS121に対応する。図5(B)の例において、ユーザが第7の画像ファイル237に対してタップ操作を行った場合(図2のステップS121において“項目へのタップ操作”)、図5(C)に示す処理が行われる。また、図5(B)の例において、ユーザが第7の画像ファイル237に対して長押し操作を行った場合(図2のステップS121において“項目への長押し操作”)、図5(D)に示す処理が行われる。
図5(C)は、第7の画像ファイル237に対するタップ操作により、第7の画像ファイル237が非選択状態から選択状態へと切り替わる処理の表示例を示す。この処理は、図2のステップS125に対応する。
図5(D)は、第7の画像ファイル237に対する長押し操作により、複数の画像ファイルのうち、既に選択済みの第2の画像ファイル232と、長押し操作の対象となった第7の画像ファイル237との間の画像ファイルそれぞれ(第3の画像ファイル233、第4の画像ファイル234、第5の画像ファイル235および第6の画像ファイル236)と、長押し操作の対象となった第7の画像ファイル237とが、非選択状態から選択状態へと切り替わる。
図5(E)は、図5(C)に示す状態において、ユーザから削除操作用ボタン222に対する入力操作を受け付けることにより、選択状態にある第2の画像ファイル232および第7の画像ファイル237を削除した処理の画面例を示す図である。
図5(F)は、図5(D)に示す状態において、ユーザから削除操作用ボタン222に対する入力操作を受け付けることにより、選択状態にある第2の画像ファイル232、第3の画像ファイル233、第4の画像ファイル234、第5の画像ファイル235、第6の画像ファイル236および第7の画像ファイル237を削除した処理の画面例を示す図である。
<実施の形態3のまとめ>
実施の形態3の電子機器10によると、ユーザは、電子機器10が記憶する画像ファイルを1つ1つ指定する操作をすることなく、少なくとも2つの画像ファイルを指定する操作をすることで、一定の範囲内の画像ファイルを選択することができる。そのため、実施の形態3の電子機器10によると、複数の画像ファイルを削除する操作等が容易になる。また、電子機器10がカメラ機能を備える場合、カメラ機能によって画像ファイルが逐次生成され、電子機器10が記憶可能な記憶容量を逼迫することがある。このような場合においても、複数の画像ファイルを一度に選択することで、ユーザは、画像ファイルの削除や外部のサーバへの画像ファイルの送信などを容易にすることができる。また、複数の画像ファイルを、SNS(Social Network Service)サイト等へ投稿する際に、ユーザは、これら複数の画像ファイルの選択を容易にすることができる。
<まとめ>
以上のように、各実施の形態の電子機器について説明した。
(1)各実施形態の説明では、2つの項目を指定し、2回目の項目の選択時に、ユーザがタップ操作によって項目を選択するか、長押し操作によって項目を選択するかによって、項目そのもののみを選択状態とするか、一定の範囲に含まれる項目全てを選択状態とするかを切り替えている。
(2)この他に、2つ以上の項目が選択されている状態において、ユーザが新たに項目を選択した場合においても、既に選択済みの項目と、ユーザが新たに選択した項目との間の一定の範囲の項目を選択状態としてもよい。例えば、既に選択されている項目がいずれであるかを電子機器10が記憶部150において管理しておき、新たに選択した項目が長押し操作された場合に、複数の項目のうち、既に選択済みの項目と、新たに選択された項目との間にある項目を特定し、特定された項目を選択状態とするか非選択状態のままとするかを切り替えることとしてもよい。
(3)また、ユーザが指定した項目を選択状態とするだけでなく、予め全ての項目が選択状態となっている場合に、ユーザが第1の項目を非選択状態とし、第1の項目とは異なる第2の項目をタップ操作により指定するか、長押し操作により指定するかによって、第2の項目のみを非選択状態に切り替えるか、第1の項目と第2の項目との間にある項目および第2の項目を非選択状態に切り替えることとしてもよい。
(4)各実施形態で説明した電子機器10によると、例えばメールデータや画像ファイルといった同種のファイルをディスプレイ142に複数並べて表示する例を説明したが、本実施形態で説明した項目選択方法は、同種のファイルに限られず、異なるファイルが混在する際にも適用することができる。例えば、ファイルを格納するフォルダに、画像ファイル、文書ファイル、動画ファイルなど複数種類のファイルが、例えば更新日付順や名前順に整列して配置されている状態で、ユーザが2つのファイルを順に指定し、2つ目のファイルの選択時に、ユーザが長押し操作をすることで、一定の範囲に含まれるファイル全てを選択状態としてもよい。
本開示の電子機器は、プロセッサと、その上で実行されるプログラムにより実現される。本開示に示される動作を実現するプログラムは、通信インタフェースを介してネットワークを利用した送受信等により提供される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 電子機器、131 物理キー、141 入力受付部、142 ディスプレイ、148 スピーカ。

Claims (5)

  1. 電子機器であって、
    操作画面を表示するためのディスプレイと、
    入力受付領域に対するタッチ操作を受け付けて、前記タッチ操作が行われた位置を検出するよう構成されたタッチパネルと、
    前記電子機器の動作を制御するよう構成された制御部とを備え、
    前記制御部は、それぞれが選択対象となる複数の項目それぞれが順に配置されて前記ディスプレイに表示させるよう構成された項目表示部と、
    前記複数の項目それぞれについて、前記項目を指定するタッチ操作を前記タッチパネルが受け付ける都度、前記指定された前記項目を選択状態または非選択状態に切り替え、前記複数の項目のうちの第1の項目が選択状態である場合に、前記第1の項目とは異なる第2の項目を指定するタッチ操作が前記タッチパネルに対し一定時間を超えてなされるか、または、前記指定するタッチ操作が一定時間に満たないものであるかを判定し、判定結果に応じて、前記選択状態または前記非選択状態を切り替える項目を、前記第2の項目のみとするか、または、前記第1の項目と前記第2の項目との間に配置される各項目および前記第2の項目とするか、を切り替えるよう構成された選択状態変更部と、
    前記複数の項目のそれぞれが前記選択状態であるか前記非選択状態であるかを区別できる態様で、前記複数の項目のそれぞれを前記ディスプレイに表示させるよう構成された選択状態表示部とを含む、電子機器。
  2. 前記制御部の前記選択状態変更部は、前記第2の項目を指定するタッチ操作が前記タッチパネルに対し一定時間を超えてなされる場合に、前記第2の項目、および前記第1の項目と前記第2の項目との間に配置された前記項目を前記選択状態とし、前記第2の項目を指定するタッチ操作が前記一定時間に満たない場合に、前記選択状態に切り替える項目を前記第2の項目のみとするよう構成されている、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御部は、前記操作画面において、前記選択状態にあるファイルを削除するためのタッチ操作を受け付ける領域を表示し、当該領域に対するタッチ操作を受け付けることにより、前記選択状態にあるファイルを削除するよう構成されている、請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記選択対象となる複数の項目それぞれは、前記電子機器の動作に伴い、逐次、記憶部に蓄積されるデータである、請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記選択対象となる複数の項目それぞれは、前記電子機器が通信機能により受信するメールデータ、または、画像データの少なくともいずれかである、請求項4に記載の電子機器。
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