JP2016046816A - 携帯通信端末、情報提供媒体、処理の実行方法およびプログラム - Google Patents

携帯通信端末、情報提供媒体、処理の実行方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】NFCタグおよび画像を有する情報提供媒体にかざすだけの単純操作により、画像を読み取り特定の処理を実行できる携帯通信端末、情報提供媒体、処理の実行方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】外部から与えられた契機により特定の処理を実行する携帯通信端末100であって、通信により、画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を受信する起動信号受信部110と、受信された起動信号に応じて、実装された画像読取アプリケーションを起動する起動部120と、画像読取アプリケーションの起動下で画像情報を読み取る画像情報読取部130と、読み取られた画像情報に対応付けられた特定の処理を実行する特定処理実行部150と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部から与えられた契機により特定の処理を実行する携帯通信端末、これに情報を提供する携帯通信端末、情報提供媒体で行なわれる処理の実行方法およびプログラムに関する。
携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末等の携帯通信端末においては、電話やメール、インターネットブラウザといった、初期より実装されている機能に加えて、アプリケーション(以下、アプリともいう)と呼ばれる追加機能を導入することができる。このようなアプリケーションは、アプリマーケットからダウンロードし、インストールする仕組みがあり、ユーザは、携帯通信端末の自由なカスタマイズを容易に行なうことができる。
しかしながら、カスタマイズの作業は、ユーザの利用する携帯通信端末において所定のマーケット(ウェブサイト)にアクセスし、そのマーケット内でキーワード検索等を行ない、好みのアプリを見つけ出す必要がある。特に、初心者や高齢者といった操作に不慣れであったり検索が苦手であったりするユーザが、カスタマイズの作業をうまくできず、十分な機能を使いこなせていない。
カスタマイズの作業を簡易にする方法として、雑誌においてカタログ形式でアプリを紹介し、その雑誌からインストールを可能とする方法がある。その方法では、携帯通信端末に内蔵されたカメラ機能を用いてアプリインストール先のURLを示すQRコード(登録商標)や文字列(URL)を読み取るという操作を行なう(例えば、特許文献1)。しかしながら、この方法は、バーコードリーダー機能を有するカメラアプリを起動したり、正確に読み取るためにカメラの撮影位置やピントを合わせたりする必要があるため、このような操作ができないユーザにとって問題は解決しない。
一方、NFC(Near Field Communication)タグなどを用いて、利用する携帯通信端末を所定の位置にかざし、所定の操作を実行することでアプリをインストールするという方法が考えられる(例えば、特許文献2、3)。しかしながら、このような場合、NFCタグに対してアプリは基本1対1に対応しているため、アプリだけ数のNFCタグを用意する必要が生じる。また、各NFCタグの遮蔽材が必要になり通常の雑誌よりもコストが高くなる。また、複数枚のNFCタグを近接となる位置や折り重なる位置に配置すると、NFCの規格上読み取るタグの指定ができないため、カタログのレイアウトに制約条件を与えてしまうこととなる。
特開2001−175573号公報 特開2014−99082号公報 特表2013−546108号公報
上記のように、各アプリの起動のために複数枚のNFCタグを媒体に配置する方法では、ページが折り重なることを前提とするようなカタログ冊子の作成は難しい。一方、冊子を用いることができれば、単純操作によるアプリのインストールまたは起動が可能になる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、NFCタグおよび画像を有する情報提供媒体にかざすだけの単純操作により、画像を読み取り特定の処理を実行できる携帯通信端末、情報提供媒体、処理の実行方法およびプログラムを提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するため、本発明の携帯通信端末は、外部から与えられた契機により特定の処理を実行する携帯通信端末であって、通信により、画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を受信する起動信号受信部と、前記受信された起動信号に応じて、実装された画像読取アプリケーションを起動する起動部と、前記画像読取アプリケーションの起動下で画像情報を読み取る画像情報読取部と、前記読み取られた画像情報に対応付けられた特定の処理を実行する特定処理実行部と、を備えることを特徴としている。これにより、NFCタグのような起動信号送信部および画像を有する情報提供媒体に携帯通信端末をかざすだけの単純操作により、画像を読み取り特定の処理を実行させることができる。
(2)また、本発明の携帯通信端末は、前記特定処理実行部が、前記特定の処理として前記読み取られた画像情報に対応付けられたアプリケーションをインストールまたは起動することを特徴としている。これにより、単純操作で容易にアプリケーションをインストールまたは起動することができる。
(3)また、本発明の携帯通信端末は、前記特定処理実行部が、前記読み取られた画像情報に応じて予め用意された複数の処理から一の処理を選択することで、前記特定の処理を決定することを特徴としている。これにより、ユーザは読み取る画像に応じて複数のアプリの中から所望のアプリを起動することができる。
(4)また、本発明の携帯通信端末は、前記特定処理実行部が、前記読み取られた画像情報の特徴量が所定の条件を満たすときに、前記満たされた所定の条件に対応付けられた特定の処理を実行することを特徴としている。これにより、画像情報の特徴量に応じた処理を実行させることができる。
(5)また、本発明の携帯通信端末は、前記特定処理実行部が、前記読み取られた画像情報の特徴量として色彩を用いることを特徴としている。これにより、カメラのピントが厳密に画像表示面に一致していなくても容易に画像情報の特徴量を取得でき、ユーザの無造作な一連の操作でも特定の処理を実行できる。
(6)また、本発明の携帯通信端末は、前記特定処理実行部が、前記読み取られた画像情報の特徴量として形状または模様を用いることを特徴としている。これにより、形状または模様に応じた処理を実行させることができる。形状または模様の情報は、例えば画像のエッジ取得技術を用いることで取得できる。また、これらはモノクロでも利用可能であるため、白黒印刷の表示でも読み取ることができる。
(7)また、本発明の携帯通信端末は、前記特定処理実行部が、自端末を画像読取の撮影対象から垂直方向に20mm以上100mm以下の一定の距離まで1.5秒以内の速さで動かしながら読み取ることのできる画像情報の特徴量を用いることを特徴としている。これにより、画像情報の特徴量を容易に取得でき、素早い操作で特定の処理を実行できる。
(8)また、本発明の携帯通信端末は、前記起動信号受信部が、画像情報の特徴量の所定の条件に特定の処理を対応付けられた対応付け情報を受信し、前記特定処理実行部は、前記読み取られた画像情報の特徴量が前記所定の条件を満たすときに、前記受信された対応付け情報を利用し、前記満たされた所定の条件に対応付けられた特定の処理を実行することを特徴としている。これにより、画像読取アプリケーションの起動信号とともに対応付け情報を受信し、画像情報の特徴量に応じた処理を実行できる。
(9)また、本発明の携帯通信端末は、前記起動信号受信部が、RFIDにより、前記画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を受信することを特徴としている。これにより、これにより、携帯通信端末をRFIDタグに近づけるだけで自動的に画像読取アプリケーションを起動できる。
(10)また、本発明の携帯通信端末は、前記通信の方式が、ブルートゥース(登録商標)または無線LANにより、前記画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を受信することを特徴としている。例えば、ビーコン端末を用いて自動的に画像読取アプリケーションを起動し、読取画像に近づく案内を行なうことができる。
(11)また、本発明の携帯通信端末は、画像情報読取部が、連続的に複数枚の画像情報を読み取り、前記特定処理実行部は、前記読み取られた複数枚の画像情報のうち、特徴量が所定の条件を満たす画像情報に対応付けられた特定の処理を実行することを特徴としている。これにより、外部条件などで取得できた画像の一部が抜けたりしたとしても、複数の画像解析により確度を高め、画像情報が所定条件を満たすかを判定できる。
(12)また、本発明の携帯通信端末は、前記特定処理実行部が、一定数以上の特徴量について所定の条件に合致したときに前記特定の処理を実行することを特徴としている。これにより、複数の画像解析で一定数以上の特徴量について所定の条件に合致したときに画像情報が所定条件を満たすと判定できる。
(13)また、本発明の携帯通信端末は、画像情報読取部が、連続的に複数枚の画像情報を読み取り、前記特定処理実行部は、前記読み取られた複数枚の画像情報について、特徴量の合計が所定の条件を満たす場合に、前記満たされた所定の条件に対応付けられた特定の処理を実行することを特徴としている。これにより、外部条件などで取得できた画像の一部が抜けたりしたとしても、複数の画像情報についての合計の特徴量を用いることで確度を高め、画像情報が所定条件を満たすかを判定できる。
(14)また、本発明の携帯通信端末は、前記特定処理実行部が、前記特定の処理として前記読み取られた画像情報に対応付けられたアプリケーションを特定するURLを用いてアプリケーションをインストールまたは起動することを特徴としている。マーケットのダウンロード先を示しており、スムーズに導入することが可能となる。これにより、例えば、アプリ=特徴量対応リストをウェブ上から取得するようにすることで、アプリの更新(アップデート情報の提供やバージョン変更によるアプリ取得URL先変更等)に対応することが可能となる。
(15)また、本発明の情報提供媒体は、上記の携帯通信端末に情報を提供する情報提供媒体であって、通信により前記携帯通信端末に前記画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を送信する起動信号送信部と、前記画像読取アプリケーションの起動下で読み取られ、それぞれ特定の処理の実行に対応付けられている複数枚の画像を表示する表示部と、を備えることを特徴としている。これにより、単純な構造により、ユーザがかざす動作を契機に携帯通信端末に特定の処理を実行させることができる。
(16)また、本発明の処理の実行方法は、外部から与えられた契機により特定の処理を実行する方法であって、通信により、画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を携帯通信端末に受信するステップと、前記受信された起動信号に応じて、前記携帯通信端末において実装された画像読取アプリケーションを起動するステップと、前記携帯通信端末により前記画像読取アプリケーションの起動下で画像情報を読み取るステップと、前記携帯通信端末において前記読み取られた画像情報に対応付けられた特定の処理を実行するステップと、を含むことを特徴としている。これにより、NFCタグのような起動信号送信部および画像を有する情報提供媒体に携帯通信端末をかざすだけの単純操作により、画像を読み取り特定の処理を実行させることができる。
(17)また、本発明のプログラムは、外部から与えられた契機により特定の処理を携帯通信端末に実行させるプログラムであって、通信により、画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を受信するステップと、前記受信された起動信号に応じて、実装された画像読取アプリケーションを起動するステップと、前記画像読取アプリケーションの起動下で画像情報を読み取るステップと、前記読み取られた画像情報に対応付けられた特定の処理を実行するステップと、を含む一連の処理を前記携帯通信端末のコンピュータに実行させることを特徴としている。これにより、NFCタグのような起動信号送信部および画像を有する情報提供媒体に携帯通信端末をかざすだけの単純操作により、画像を読み取り特定の処理を実行させることができる。
本発明によれば、NFCタグおよび画像を有する情報提供媒体に携帯通信端末をかざすだけの単純操作により、画像を読み取り特定の処理を実行させることができる。
本発明の携帯通信端末および情報提供媒体の構成を示す概略図である。 本発明の携帯通信端末および情報提供媒体の動作の一例を示すシーケンスチャートである。 本発明の情報提供媒体の構成の一例を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(携帯通信端末および情報提供媒体の基本的な構成)
図1は、携帯通信端末100および情報提供媒体200の構成を示す概略図である。携帯通信端末100は、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、携帯ゲーム機等であって、近距離無線通信などの通信および画像読取の機能を有している。また、携帯通信端末100は、長距離無線通信の機能を有し、アプリケーションのマーケットサイト等にアクセスできる。
携帯通信端末100は、外部から与えられた契機により特定の処理を実行する。すなわち、アプリケーションのインストールまたは起動に際し、携帯通信端末100のタッチ操作などの複雑な作業を行なわずに直感的な実施を可能とする。なお、具体的な機能については後述する。
起動信号受信部110は、近距離無線通信などの通信により、画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を受信する。通信の方式には、RFID(Radio Frequency IDentification)、ブルートゥース(登録商標)、無線LAN、その他、長距離無線通信などあらゆる方式が含まれる。ZigBeeルータなどのように中継機能を持つ装置を経由して通信を行なってもよい。RFIDには、NFC(Near Field Communication)が含まれ、通信の方式として特にNFCが好ましい。起動信号受信部110は、画像情報の特徴量の所定の条件に特定の処理を対応付けられた対応付け情報を受信することができる。起動部120は、受信された起動信号に応じて、実装された画像読取アプリケーションを起動する。
画像情報読取部130は、カメラ機能により画像読取アプリケーションの起動下で画像情報を読み取る。画像情報読取部130は、連続的に複数枚の画像情報を読み取ることもできる。特徴量抽出部140は、読み取られた画像情報から特徴量を抽出する。例えば、カメラで撮影された画像から色彩を抽出する。なお、色の識別については後述する。
特定処理実行部150は、読み取られた画像情報に対応付けられた特定の処理を実行する。これにより、NFCタグ210および表示部220を有する情報提供媒体200に携帯通信端末100をかざすだけの単純操作により、画像を読み取り特定の処理を実行させることができる。なお、読み取られた画像情報に対応付けられた特定の処理を実行する際には、画像情報に応じて複数の処理から特定の処理が選択される構成であってもよい。その場合、携帯通信端末100は、予め画像情報と複数の実行可能なアプリとの対応関係を対応リストのような形式で記憶し、画像情報が読み取られた際には対応リストを用いてアプリを選択し、実行する。これにより、ユーザは読み取る画像に応じて複数のアプリの中から所望のアプリを起動することができる。
特定処理実行部150は、特定の処理として、読み取られた画像情報に対応付けられたアプリケーションをインストールまたは起動できるが、必ずしもアプリケーションのインストールまたは起動に限定されなくてもよい。図1に示す例では、特定処理実行部150は、アプリ識別子取得部151およびアプリインストール・起動部152で構成される。アプリ識別子取得部151、アプリインストール・起動部152の動作例については、後述する。
特定処理実行部150は、読み取られた画像情報の特徴量が所定の条件を満たすときに、満たされた所定の条件に対応付けられた特定の処理を実行するのが好ましい。これにより、画像情報の特徴量に応じた処理を実行させることができる。特定の処理とは、例えば、アプリのインストールや起動である。例えば、画像情報の特徴量が色彩の場合には、赤を読み取ったときにはインスタントメッセンジャーのアプリを起動させたり、黄を読み取ったときにはインターネット電話のアプリを起動させたり、青を読み取ったときにはSNSのアプリを起動させたりすることができる。
特定処理実行部150は、一定数以上の特徴量が所定の条件に合致したときに特定の処理を実行するのが好ましい。これにより、画像情報が所定条件を満たすと判定できる。具体的には、読み取られた画像情報の特徴量としては、色彩を用いることが好ましい。これにより、カメラのピントが厳密に画像表示面に一致していなくても容易に画像情報の特徴量を取得できる。なお、色彩であれば、自端末を画像読取の撮影対象から垂直方向に20mm以上100mm以下の一定の距離まで1.5秒以内の速さで動かしながら読み取ることができる。なお、特定処理実行部150は、読み取られた画像情報の特徴量として形状または模様を用いる。
特定処理実行部150は、読み取られた画像情報の特徴量が所定の条件を満たすときに、対応付け情報を利用し、所定の条件に対応付けられた処理を特定し実行する。なお、対応付け情報とは、画像情報の特徴量に特定の処理を対応付けたものである。
特定処理実行部150は、連続的に複数枚の画像情報が読み取られた場合、読み取られた複数枚の画像情報のうち、特徴量が所定の条件を満たすときに対応付けられた特定の処理を実行するのが好ましい。これにより、外部条件などで取得できた画像の一部が抜けたとしても、複数の画像解析により確度を高め、画像情報が所定条件を満たすかを判定できる。なお、上記の例に代えて、特徴量の合計が所定の条件を満たすときに画像情報に対応付けられた特定の処理を実行してもよい。
特定処理実行部150は、特定の処理として読み取られた画像情報に対応付けられたアプリケーションを特定するURLを用いてアプリケーションをインストールまたは起動してもよい。マーケットのダウンロード先を示すURLを用いることで、スムーズに導入することが可能となる。
記憶部160は、対応付け情報を記憶する。記憶された対応付け情報は、特定処理実効部150が、アプリ識別子に対応付けられたアプリをインストール等するときに、読み出される。
情報提供媒体200は、携帯通信端末100に情報を提供する。起動信号送信部210は、近距離無線通信などの通信により携帯通信端末100に画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を送信する。起動信号送信部210には、例えばNFCタグを用いることができる。表示部220は、画像読取アプリケーションの起動下で読み取られ、それぞれ特定の処理の実行に対応付けられている複数枚の画像を表示する。これにより、単純な構造により、ユーザがかざす動作を行なうだけで携帯通信端末100に特定の処理を実行させることができる。
(携帯通信端末および情報提供媒体等の基本的な動作の例)
上記のように構成された携帯通信端末100および情報提供媒体200の動作をマーケットサーバ300とともに説明する。図2は、携帯通信端末100および情報提供媒体200の動作の一例を示すシーケンスチャートである。
まず、携帯通信端末100を情報提供媒体200の起動信号送信部210に近づけると、携帯通信端末100が発信するサーチ信号(ステップS1)に起動信号送信部210が反応し、応答信号を返す(ステップS2)。応答信号を受けた携帯通信端末100は、NFCによる通信を開始し(ステップS3)、画像読取アプリケーションの起動信号を受信する(ステップS4)。
そして、携帯通信端末100は、画像読取アプリを起動し(ステップS5)、画像情報に対応するアプリ識別子を取得する(ステップS6)。取得されたアプリ識別子に対応するアプリケーションを携帯通信端末100が保有していない場合には、携帯通信端末100は、マーケットサーバ300で運営されるマーケットサイトに接続し(ステップS7)、取得されたアプリ識別子に対応するアプリケーションをダウンロードする(ステップS8)。携帯通信端末100は、ダウンロードされたアプリケーションをインストール、起動する(ステップS9)。
(実施例1)
以下に、具体的な実施例を説明する。本実施例では、情報提供媒体200が冊子であり、冊子にはアプリを紹介する情報とともに、各アプリに対応する色や形状が印刷されているものとする。また、冊子の背表紙には起動信号送信部210が一枚貼り付けられており、この起動信号送信部210には画像情報取得機能を起動する情報が記録されている。冊子には、携帯通信端末100の載せ方の説明(「ここにおいてください」等)を記述しておくことも好ましい。
ユーザは、冊子から気に入ったアプリを選び、選んだアプリのページの上に携帯通信端末100を置く。すると、携帯通信端末100の起動信号受信部110が背表紙の起動信号送信部210から情報を読み取り、起動部により携帯通信端末100に内蔵されたカメラ(画像読取アプリケーション)を起動する。カメラは携帯通信端末100が置かれたページに印刷された色や形状(表示部220)を読み取り、特徴量抽出部140は、読み取った画像の各画素の色情報(RGB値)を抽出する。
アプリ識別子取得部151では、各画素の色情報と、予め設定されている特徴量のターゲット値(同じくRGB値)との距離を算出する。そして、一定値以内であるときにその画素をカウントし、一定数以上の画素数分カウントした際に設定されている色であると判定し、そのターゲット値に対応するアプリ識別子を取得する。アプリインストール・起動部152は、取得した識別子に対応するアプリをインストールまたは起動する。なお、色情報は、特にカメラのピントが合っていなくても取得しやすい方法であり、ユーザの無造作な一連の操作でも同方法が実施される。なお、色の識別については、以下の処理により実現できる。
(0)識別色の設定
冊子の紙面に印刷した色を予め(R1,G1,B1)、(R2,G2,B2)、…、(Rn,Gn,Bn)のように設定しておく。その際には、印刷での設定値を登録するか、あるいは、実際にカメラで撮影した時の色を設定する。例えば、赤色の場合は16進数でR1=F0、G1=10、B1=10と設定できる。
(1)画像取得
次に、カメラより現在の画像を取得する。
(2)画素値取得
取得画像の各画素のRGB値を算出する。本例ではRGBで算出しているが、HSV、YUVなどでもよい。また、画像中から適当に間引いた代表画素を利用してもよい(ランダムで100個、等間隔距離の画素取得等)。そして、取得した画素値をr、g、bとする。
(3)画素比較
各画素において各識別色とのR、G、Bそれぞれの差分を計算する。具体的には、R−r,G−g,B−bを算出する。ここで、ある閾値thに対し、|Ri−r|<thかつ、|Gi−g|<thかつ、|Bi−b|<thの場合は、同識別色と判定する。各色の閾値thは異なる設定をしてもよい。
(4)カウント
同識別色(Ri,Gi,Bi)と判定した時は、その画素分カウント値countiを増加する。ある閾値th2に対し、counti>th2となったとき、同識別色と判定し、対応するアプリ識別子を取得できる。各識別色で異なるth2を設定してもよい。
(5)ループ
counti<th2のときは、次の識別色i1を調べる((3)へ)。全識別色が終わったときは、次の画素値を取得する((2)へ)。全画素値が終了したときは、再度画像を取得する((1)へ)。
なお、画像を再度取得する際、count=0として初期化してもよいし、countをリセットさせないで(複数画像において)識別色を累積カウント計算させてもよい。
(実施例2)
上記の例では、特徴量として色情報を読み取っているが、特徴量として形状を読み取る仕組みにしてもよい。特徴量抽出部140は、読み取った画像から特定の色(白地の上の黒い箇所等)を抜出すことができる。そして、アプリ識別子取得の際には、その描かれた、直線あるいは曲線から構成される形状(丸、三角、四角など)より、合致するアプリの識別子を取得することが可能である。
また、冊子にドット柄などのパターンを印刷し、その柄の種類や、各柄の大きさ、距離といった特徴量をもとにインストールまたは起動するアプリを識別することも望ましい。色情報が最も好ましいが、形状情報であっても、エッジの取得技術を用いることで容易に読み取ることができる。また、形状情報は、モノクロでも利用可能であるため、白黒印刷でも実施可能である。
(実施例3)
上記の例では、読み取られる画像は原則一枚であるが、連続で複数枚の画像を読み取ってもよい。その場合、画像情報読取部130は、複数回あるいは連続的に画像を取得し、特徴量抽出部140は、読み取った複数枚の画像の各画素の色情報を抽出する。
アプリ識別子取得部151では、各画像における各画素の色情報と、予め設定されている特徴量のターゲット値との距離を算出する。一定値以内であるときにその画素をカウント、一定枚数以上の画像において一定数以上の画素数分カウントが現れた際に設定された色であると判定する。
この際、起動信号送信部210を読み取った後に、「読み取り完了しました。スマートフォンをゆっくり持ち上げてください」といった表示をすることも有用である(携帯通信端末100がスマートフォンである場合)。このようにして、少し携帯通信端末100を持ち上げさせて、色あるいは形状を読みとりやすくできる。
以上のように、画像を複数枚連続で取得することにより、例えば完全に冊子の上においてしまって影となり、色形状が取得できなかったとしても、その後の画像を読み取ることができ、色形状の判定が可能となる。
(実施例4)
上記の例では、各画像について条件を満たす画素のカウントが一定数以上の時に、設定された色等であると判定するが、条件を満たす画素のカウントの合計が一定数以上のときに設定された色等であると判定してもよい。
この場合、アプリ識別子取得部151は、各画像における各画素の色情報と、予め設定されている特徴量のターゲット値との距離を算出し、一定値以内であるときにその画素をカウントする。そして、カウントの合計が一定数以上の画素数分カウントが現れた際に同色であると判定することができる。このようにカウントすることで、外部条件などで一部画像が抜けたりしたとしても、複数の画像解析により確度を高め、判定することが可能となる。
(実施例5)
アプリ識別子は、アプリマーケット(ウェブサイト)の特定のアプリを示すURLであってもよい。アプリ識別子がマーケットのダウンロード先を示すことで、ユーザは、アプリを携帯通信端末100にスムーズに導入できる。
(実施例6)
起動信号を含む情報は、上記一連の動作に加えて、アプリ=特徴量対応リストの取得先URLを指し示すものであってもよい。携帯通信端末100は、上記URLよりその都度アプリ=特徴量対応リストを取得することができる。
アプリ=特徴量対応リストをウェブ上から取得するようにすることで、アプリの更新(アップデート情報の提供やバージョン変更によるアプリ取得URL先変更など)に対応することが可能となる。
(実施例7)
情報提供媒体200は冊子に限られず、NFCタグのような起動信号送信部を組み込めて色等の形態を表示できるものであればよい。例えば、携帯電話ショップの壁にNFCタグを設置するとともに、各色とアプリケーションとを対応させて表示させることで情報提供媒体200とすることもできる。その場合に、各色とくじとを対応させてゲームを提供することもできる。
(実施例8)
上記の例では、主に色を特徴量として所定の条件を満たすか否かを判定しているが、色の差分を判定基準としてもよい。その場合には、情報提供媒体200に特定の色と基準となる色(例えば白色)を表示し、携帯通信端末100は、それらを同時に画像として読み込むことで色の差分情報を取得することができる。また、携帯通信端末100でまず基準となる色を読み取り、特徴量を判断する基準を補正し、補正された状態で情報提供媒体200の表示を読み取ってもよい。
(実施例9)
上記の例では、NFCタグのような近接接触を伴う通信方式を用いているが、ブルートゥース(登録商標)または無線LANなどの接触を伴わない通信方式を用いてもよい。図3は、情報提供媒体400の構成の一例を示す図である。例えば、図3に示すように、情報提供媒体400としてビーコンの信号を発信する起動信号送信部410を有する装置を用い、情報提供媒体400を携帯電話ショップ等に設置することができる。その場合、携帯通信端末100は、前記ビーコンの信号を受け取るスタンバイ状態であれば、情報提供媒体400から発信されるビーコンを受信し、そのビーコンに対応したアプリケーションを起動できる。
そして、ユーザが情報提供媒体400に近づく際に、スタンバイの状態でビーコンを受信したときには、携帯通信端末100は対応するアプリケーションとして、カメラのアプリケーションを自動的に起動するとともに、ビーコンの機能により携帯通信端末100と情報提供媒体200との位置関係を認識し、ユーザにさらに情報提供媒体400の表示画面へ近づくように誘導する表示を行なう。このとき、距離に応じて表示内容を変え、もっとも接近した際には、情報提供媒体400の表示部420に携帯通信端末100を近づけるよう案内を行なうことも望ましい。情報提供媒体400へ近づき画像情報を取得した後の動作は、上記の例と同様である。なお、具体的なビーコンの例としては、Bluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)を用いたibeacon(登録商標)が挙げられ、ibeacon用のビーコン端末を起動信号送信部410として利用できる。
100 携帯通信端末
110 起動信号受信部
120 起動部
130 画像情報読取部
140 特徴量抽出部
150 特定処理実行部
151 アプリ識別子取得部
152 アプリインストール・起動部
200、400 情報提供媒体
210、410 起動信号送信部
220、420 表示部
300 マーケットサーバ

Claims (14)

  1. 外部から与えられた契機により特定の処理を実行する携帯通信端末であって、
    通信により、画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を受信する起動信号受信部と、
    前記受信された起動信号に応じて、実装された画像読取アプリケーションを起動する起動部と、
    前記画像読取アプリケーションの起動下で画像情報を読み取る画像情報読取部と、
    前記読み取られた画像情報に対応付けられた特定の処理を実行する特定処理実行部と、を備えることを特徴とする携帯通信端末。
  2. 前記特定処理実行部は、前記読み取られた画像情報に応じて予め用意された複数の処理から一の処理を選択することで、前記特定の処理を決定することを特徴とする請求項1記載の携帯通信端末。
  3. 前記特定処理実行部は、前記読み取られた画像情報の特徴量として色彩を用い、前記読み取られた画像情報の特徴量が所定の条件を満たすときに、前記満たされた所定の条件に対応付けられた特定の処理を実行することを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯通信端末。
  4. 前記特定処理実行部は、前記読み取られた画像情報の特徴量として形状または模様を用い、前記読み取られた画像情報の特徴量が所定の条件を満たすときに、前記満たされた所定の条件に対応付けられた特定の処理を実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の携帯通信端末。
  5. 前記特定処理実行部は、自端末を画像読取の撮影対象から垂直方向に20mm以上100mm以下の一定の距離まで1.5秒以内の速さで動かしながら読み取ることのできる画像情報の特徴量を用いることを特徴とする請求項3または請求項4記載の携帯通信端末。
  6. 前記起動信号受信部は、画像情報の特徴量の所定の条件に特定の処理を対応付けた対応付け情報を受信し、
    前記特定処理実行部は、前記読み取られた画像情報の特徴量が前記所定の条件を満たすときに、前記受信された対応付け情報を利用し、前記満たされた所定の条件に対応付けられた特定の処理を実行することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれかに記載の携帯通信端末。
  7. 前記起動信号受信部は、RFIDにより、前記画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を受信することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の携帯通信端末。
  8. 前記通信の方式は、ブルートゥース(登録商標)または無線LANにより、前記画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を受信することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の携帯通信端末。
  9. 画像情報読取部は、連続的に複数枚の画像情報を読み取り、
    前記特定処理実行部は、前記読み取られた複数枚の画像情報のうち、一定数以上の画像情報の特徴量が所定の条件を満たしたときに、特徴量が所定の条件を満たす画像情報に対応付けられた特定の処理を実行することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の携帯通信端末。
  10. 画像情報読取部は、連続的に複数枚の画像情報を読み取り、
    前記特定処理実行部は、前記読み取られた複数枚の画像情報について、特徴量の合計が所定の条件を満たす場合に、前記満たされた所定の条件に対応付けられた特定の処理を実行することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の携帯通信端末。
  11. 前記特定処理実行部は、前記特定の処理として前記読み取られた画像情報に対応付けられたアプリケーションを特定するURLを用いてアプリケーションをインストールまたは起動することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の携帯通信端末。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の携帯通信端末に情報を提供する情報提供媒体であって、
    通信により前記携帯通信端末に前記画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を送信する起動信号送信部と、
    前記画像読取アプリケーションの起動下で読み取られ、それぞれ特定の処理の実行に対応付けられている複数枚の画像を表示する表示部と、を備えることを特徴とする情報提供媒体。
  13. 外部から与えられた契機により特定の処理を実行する方法であって、
    通信により、画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を携帯通信端末に受信するステップと、
    前記受信された起動信号に応じて、前記携帯通信端末において実装された画像読取アプリケーションを起動するステップと、
    前記携帯通信端末により前記画像読取アプリケーションの起動下で画像情報を読み取るステップと、
    前記携帯通信端末において前記読み取られた画像情報に対応付けられた特定の処理を実行するステップと、を含むことを特徴とする処理の実行方法。
  14. 外部から与えられた契機により特定の処理を携帯通信端末に実行させるプログラムであって、
    通信により、画像読取アプリケーションの起動信号を含む情報を受信するステップと、
    前記受信された起動信号に応じて、実装された画像読取アプリケーションを起動するステップと、
    前記画像読取アプリケーションの起動下で画像情報を読み取るステップと、
    前記読み取られた画像情報に対応付けられた特定の処理を実行するステップと、を含む一連の処理を前記携帯通信端末のコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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