JP2016045565A - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の画像処理装置は、データ入力部20と、画素列抽出部30と、画素値決定部40と、データ出力部50とを有している。更に、画素列抽出部30は、ラインバッファ11、12、13と、結合部21、22、23と、セレクタ31、32、33とを備え、画素値決定部40は、変換部41、42、43と、論理演算部44とを備えている。
【選択図】図4
Description
請求項1に係る本発明は、2値画像データの同一ライン上の連続するN個(Nは2以上の整数)の画素をそれぞれ着目画素とし、前記2値画像データから、前記N個の着目画素及び当該N個の着目画素とライン上で隣接する2つの画素からなるN+2個の画素の第1の画素列と、前記第1の画素列とライン方向とは直交する2つの方向でそれぞれ隣接するN+2個の画素からなる第2及び第3の画素列と、の各画素値を、前回抽出した第1、第2及び第3の画素列とそれぞれ2画素ずつ重複するようにしてライン方向に順次抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記第1、第2及び第3の画素列の各画素の値が入力され、前記N個の各着目画素の処理後の画素値を、前記着目画素及び当該着目画素の周囲の画素の処理前の画素値に基づいてそれぞれ決定する決定手段と、を備えた画像処理装置である。
前記変換手段により変換された3つの中間データ間の論理演算を行うことにより前記N個の注目画素の変換後の値を決定する論理演算手段と、を備えた画像処理装置である。
請求項3に係る本発明は、2値画像データの同一ライン上の連続するN個(Nは2以上の整数)の画素をそれぞれ着目画素とし、前記2値画像データから、前記N個の着目画素及び当該N個の着目画素とライン上で隣接する2つの画素からなるN+2個の画素の第1の画素列の各画素値と、前記第1の画素列とライン方向とは直交する2つの方向でそれぞれ隣接するN+2個の画素からなる第2及び第3の画素列の各画素値とを、前回抽出した第1、第2及び第3の画素列とそれぞれ2画素ずつ重複するようにしてライン方向に順次抽出するステップと、
前記抽出された前記第1、第2及び第3の画素列の各画素値が入力され、前記N個の各着目画素の処理後の画素値を、前記着目画素及び当該着目画素の周囲の画素の処理前の画素値に基づいてそれぞれ決定するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
2値化された画像のノイズ低減の方法として、オープニング処理やクロージング処理が知られている。
本実施形態では、2値画像データの膨張処理及び縮小処理を行う際に、一度の処理で同一ライン上に連続して存在する8個の着目画素について処理後の画素値を算出するようになされた画像処理装置100について説明する。
画素列抽出部30においては、以下のようにして、データ入力部20に保持されている入力画像データから、入力画素領域の30個の画素値に基づいた3個の10ビット長データが生成される。
(1) 前回処理時の8ビット全部 + 今回処理時の8ビットの最先2ビット
の10ビット分とする方法の他、例えば、
(2) 前回処理時の8ビットの最後2ビット + 今回処理時の8ビット全部
(3) 前回処理時の後半5ビット + 今回処理時の前半5ビット
といった複数の方法が考えられるが、いずれの方法によっても順次処理を行うことに伴い、各画素列は、最先2画素が前回処理における画素列の最後2画素と、最後2画素が次回処理における画素列の最先2画素と、それぞれ重複(オーバーラップ:図5、図7参照)することになる。
画素値決定部40は、10ビット長データを特定の論理で8ビット長データに変換するための変換テーブル(LUT:Look Up Table)を備えており、変換部41、42、43がそれぞれ、変換テーブルを参照することで、10ビット長データである第二の画素列データ、第一の画素列データ、第三の画素列データから、8ビット長データである、第二の中間データ、第一の中間データ、第三の中間データを生成する。
(膨張処理の場合)
出力される8ビット長データのi番目(iは1≦i≦8を満たす整数、以下同じ)のビットの値OIiは、入力される10ビット長データのi番目〜i+2番目の3ビット長分のデータ値Iiによって、
Ii=000の場合、OIi=0
Ii≠000の場合、OIi=1
と定まる。
出力される8ビット長データのi番目のビットの値OIiは、入力される10ビット長データのi番目〜i+2番目の3ビット長分のデータ値Iiによって、
Ii=111の場合、OIi=1
Ii≠111の場合、OIi=0
と定まる。
Ii=000の場合、OIi=0
Ii≠000の場合、OIi=1
によって定義される。
I1=000、よって、OI1=0
I2=001、よって、OI2=1
I3=011、よって、OI3=1
I4=111、よって、OI4=1
I5=110、よって、OI5=1
I6=101、よって、OI6=1
I7=010、よって、OI7=1
I8=101、よって、OI8=1
となる。
入力:0001110101、に対して、出力:01111111、
と定めておくことになる。
Ii=111の場合、OIi=1
Ii≠111の場合、OIi=0
によって定義される。
I1=000、よって、OI1=0
I2=001、よって、OI2=0
I3=011、よって、OI3=0
I4=111、よって、OI4=1
I5=110、よって、OI5=0
I6=101、よって、OI6=0
I7=010、よって、OI7=0
I8=101、よって、OI8=0
となる。
入力:0001110101、に対して、出力:00010000、
と定めておくことになる。
(膨張処理の場合)
OI1i=OI2i=OI3iIi=0の場合、Oi=0
OI1i、OI2i、OI3iIiのいずれかが1の場合、Oi=1
と決定され、
(収縮処理の場合)
OI1i=OI2i=OI3iIi=1の場合、Oi=1
OI1i、OI2i、OI3iIiのいずれかが0の場合、Oi=0
と決定される。
第二の画素列(U0〜U9):0010000111
第一の画素列(M0〜M9):1110000111
第三の画素列(B0〜B9):0001000111
※着目画素M1〜M8の画素値は、11000011となる
画素列抽出部30から受け渡された3個の10ビット長データは、変換部41、42、43で8ビット長データへそれぞれ変換される。
Ii=000の場合、OIi=0
Ii≠000の場合、OIi=1
で定められた膨張処理用変換テーブルを参照する。
第二中間データ:11100111
第一中間データ:11100111
第三中間データ:01110111
OI11=1、OI21=1、OI31=0、よって、O1=1
OI12=1、OI22=1、OI32=1、よって、O2=1
OI13=1、OI23=1、OI33=1、よって、O3=1
OI14=0、OI24=0、OI34=1、よって、O4=1
OI15=0、OI25=0、OI35=0、よって、O5=0
OI16=1、OI26=1、OI36=1、よって、O6=1
OI17=1、OI27=1、OI37=1、よって、O7=1
OI18=1、OI28=1、OI38=1、よって、O8=1
と決定され、出力画素データとして、「11110111」が出力される。
画素列抽出部30から受け渡された3個の10ビット長データは、変換部41、42、43で8ビット長データへそれぞれ変換されるが、ここでは収縮処理であるため、Ki、Ki+1、Ki+2からOIiを導く論理演算算は論理積であり、変換部41、42、43が参照する収縮処理用変換テーブルのロジックは、
Ii=111の場合、OIi=1
Ii≠111の場合、OIi=0
である。
第二中間データ:00000001
第一中間データ:10000001
第三中間データ:00000001
OI11=1、OI21=1、OI31=0、よって、O1=1
OI12=1、OI22=1、OI32=1、よって、O2=1
OI13=1、OI23=1、OI33=1、よって、O3=1
OI14=0、OI24=0、OI34=1、よって、O4=1
OI15=0、OI25=0、OI35=0、よって、O5=0
OI16=1、OI26=1、OI36=1、よって、O6=1
OI17=1、OI27=1、OI37=1、よって、O7=1
OI18=1、OI28=1、OI38=1、よって、O8=1
と決定され、出力画素データとして、「11110111」が出力される。
OI11=1、OI21=0、OI31=0、よって、O1=0
OI12=0、OI22=0、OI32=0、よって、O2=0
OI13=0、OI23=0、OI33=0、よって、O3=0
OI14=0、OI24=0、OI34=0、よって、O4=0
OI15=0、OI25=0、OI35=0、よって、O5=0
OI16=0、OI26=0、OI36=0、よって、O6=0
OI17=0、OI27=0、OI37=0、よって、O7=0
OI18=1、OI28=1、OI38=1、よって、O8=1
と決定され、出力画素データとして、00000001が出力される。
次に、2値画像の膨張処理、収縮処理に際して、一回の処理で1個の着目画素の処理を行う画像処理部120(実施形態に係る画像処理装置100における画素列抽出部30及び画素値決定部40に相当する)を有する、従来型の画像処理装置200について、図8を参照して説明する。
画像処理部120は、上記処理を着目画素M2〜M8について繰り返し、計8個分の着目画素の処理後の画素値を出力していく。
第二の画素列(U0〜U9):0010000111
第一の画素列(M0〜M9):1110000111
第三の画素列(B0〜B9):0001000111
※着目画素M1〜M8の画素値は、11000011となる
[入力画素値抽出]
画像処理部120aは、データ入力部110に保持されている入力画像データから、1番目の着目画素M1とその8隣接画素とからなるU0〜U2、M0〜M2、B0〜B2、の画素値を抽出する。
次いで、画像処理部120aは、得られた9個の画素値について論理和を取ることで、着目画素の処理後の画素値を決定し、1番目の着目画素の処理後の画素値として、「1」を出力する。
結合部240では、画像処理部120a〜120hがそれぞれ出力した画素値を入力として、各画素値を順番に並べることで8ビット長データ「11110111」生成し、出力画素データとして出力する。
次に、画像処理装置300において収縮処理を行い場合を説明するが、上述した膨張処理との違いは、[出力画素値算出]の際の論理演算として論理積を用いることのみであるため、[入力画素値抽出]の説明については省略する。
画像処理部120a〜120hはそれぞれ、得られた9個の画素値について論理積を取ることで、各着目画素の処理後の画素値を決定する。
結合部240では、画像処理部120a〜120hがそれぞれ出力した画素値を入力として、各画素値を順番に並べることで8ビット長データ「00000001」生成し、出力画素データとして出力する。
データ出力部150では、上述のようにして出力される出力画素データを順次受け取り、画像データを生成する。
11、12、13、111、112、113…ラインバッファ
20、110…データ入力部
21、22、23、140、240…結合部
30…画素列抽出部
31、32、33、121、122、123…セレクタ
40…画素値決定部
41、42、43…変換部
44、124…論理演算部
50、150…データ出力部
120…画像処理部
Claims (3)
- 2値画像データの同一ライン上の連続するN個(Nは2以上の整数)の画素をそれぞれ着目画素とし、前記2値画像データから、前記N個の着目画素及び当該N個の着目画素とライン上で隣接する2つの画素からなるN+2個の画素の第1の画素列の各画素値と、前記第1の画素列とライン方向とは直交する2つの方向でそれぞれ隣接するN+2個の画素からなる第2及び第3の画素列の各画素値とを、前回抽出した第1、第2及び第3の画素列とそれぞれ2画素ずつ重複するようにしてライン方向に順次抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記第1、第2及び第3の画素列の各画素値が入力され、前記N個の各着目画素の処理後の画素値を、前記着目画素及び当該着目画素の周囲の画素の処理前の画素値に基づいてそれぞれ決定する決定手段と、
を備えた、画像処理装置。 - 前記決定手段は、N+2個の画素からなる前記第1、第2及び第3の画素列の各画素値からなるそれぞれN+2ビットの各画素列データを、予め設定された論理に基づいてそれぞれNビット長の3つの中間データに変換する変換手段と、
前記変換手段により変換された3つの中間データ間の論理演算を行うことにより前記N個の注目画素の値を決定する論理演算手段と、
を備えた請求項1に記載の画像処理装置。 - 2値画像データの同一ライン上の連続するN個(Nは2以上の整数)の画素をそれぞれ着目画素とし、前記2値画像データから、前記N個の着目画素及び当該N個の着目画素とライン上で隣接する2つの画素からなるN+2個の画素の第1の画素列と、前記第1の画素列とライン方向とは直交する2つの方向でそれぞれ隣接するN+2個の画素からなる第2及び第3の画素列と、の各画素値を、前回抽出した第1、第2及び第3の画素列とそれぞれ2画素ずつ重複するようにしてライン方向に順次抽出するステップと、
抽出された前記第1、第2及び第3の画素列の各画素の値が入力され、前記N個の各着目画素の処理後の画素値を、前記着目画素及び当該着目画素の周囲の画素の処理前の画素値に基づいてそれぞれ決定するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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JPH0227872A (ja) * | 1988-07-18 | 1990-01-30 | Ricoh Co Ltd | 画質改善方式 |
JP2005275679A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置 |
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JP2009284094A (ja) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Canon Inc | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム |
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