JP2016042925A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを低減することができる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機は、特定領域への到達率が異なる複数の経路のいずれかに遊技媒体を振り分ける振分手段を備える。そして、特定領域へ遊技媒体が到達したことを検出可能な第1検出手段と、特定領域への到達率が低い経路に遊技媒体が振り分けられたことを検出可能な第2検出手段と、を備え、第1検出手段の検出状況と第2検出手段の検出状況に基づいて振分手段の異常判定を行う。これにより振分先の各経路に検出手段を設ける必要がなく、製造コストを低減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関する。
遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。さらに、識別情報を可変表示(「変動」ともいう。)可能な可変表示部が設けられ、可変表示部において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に、所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたものがある。
なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態になるための権利を発生させたりすることや、賞球払出の条件が成立しやすくなる状態になることである。
パチンコ遊技機では、始動入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて可変表示部において開始される特別図柄(識別情報)の可変表示の表示結果として、あらかじめ定められた特定の表示態様が導出表示された場合に、「大当り」が発生する。なお、導出表示とは、図柄を停止表示させることである(いわゆる再変動の前の停止を除く。)。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば15ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば29秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。以下、各々の大入賞口の開放期間をラウンドということがある。
そのような遊技機において、遊技媒体(遊技球)を振り分けるための振分装置が遊技領域に設けられるように構成されたものがある。例えば、特許文献1には、振分装置により振り分けられた遊技媒体を検出するスイッチ(検出手段)を振分先の各経路に設け、検出手段の検出信号により振分率を算定して不正を監視する遊技機が記載されている。
特開2013−59591号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の遊技機では、振分先の各経路に検出手段を個別に設ける必要があり、製造コストが上昇してしまう。
そこで、本発明は、製造コストを低減することができる遊技機を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本発明に係る遊技機は、
特定領域への到達率が異なる複数の経路(例えばAルートとBルートなど)のいずれかに遊技媒体を振り分ける振分手段(例えば振分装置200など)を備える遊技機において、
前記特定領域へ遊技媒体が到達したことを検出可能な第1検出手段(例えば第1始動口スイッチ13aや第2始動口スイッチ14aなど)と、
前記複数の経路のうち前記特定領域への到達率が低い経路に遊技媒体が振り分けられたことを検出可能な第2検出手段(例えばAルート側に設けられた振分スイッチ88など)と、
前記第1検出手段の検出状況と前記第2検出手段の検出状況に基づいて前記振分手段の異常判定を行う異常判定手段(例えばステップS1212AおよびステップS1222Aの処理を実行するCPU56など)と、
を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、振分先の各経路に検出手段を設ける必要がなく、製造コストを低減することができる。
(2)上記目的を達成するため、本発明に係る他の遊技機は、
特定領域への到達率が異なる複数の経路(例えばAルートとBルートなど)のいずれかに遊技媒体を振り分ける振分手段(例えば振分装置200など)を備える遊技機において、
前記特定領域へ遊技媒体が到達したことを検出可能な第1検出手段(例えば第1始動口スイッチ13aや第2始動口スイッチ14aなど)と、
前記複数の経路のうち前記特定領域への到達率が高い経路に遊技媒体が振り分けられたことを検出可能な第2検出手段(例えばBルート側に設けられた振分スイッチ88など)と、
前記第1検出手段の検出状況と前記第2検出手段の検出状況に基づいて前記振分手段の異常判定を行う異常判定手段(例えばステップS1212AおよびステップS1222Aの処理を実行するCPU56など)と、
を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、振分先の各経路に検出手段を設ける必要がなく、製造コストを低減することができる。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、
前記振分手段は、
遊技領域に進入した遊技媒体が当該振分手段に流入可能な流入口(例えば流入口201など)と、
前記流入口から流入した遊技媒体が通過可能であり前記複数の経路を形成する複数の通路(例えば通路A1〜A4、通路B1〜B4など)と、
前記流入口から流入した遊技媒体を前記複数の通路のうちのいずれかに振り分ける複数の振分部材(例えば振分部材76、78、79、98、99など)とを含み、
前記第2検出手段は、前記複数の振分部材のうち少なくとも一部の振分部材よりも上流側に設けられている(例えば振分スイッチ88は振分部材76および振分部材98よりも上流側に設けられているなど)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、第2検出手段において好適に遊技媒体を検出することができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、
前記振分手段は、
遊技領域に進入した遊技媒体が当該振分手段に流入可能な流入口(例えば流入口201など)と、
前記流入口から流入した遊技媒体が通過可能であり前記複数の経路を形成する複数の通路(例えば通路A1〜A4、通路B1〜B4など)と、
前記流入口から流入した遊技媒体を前記複数の通路のうちのいずれかに振り分ける複数の振分部材(例えば振分部材76、78、79、98、99など)と、
前記流入口から流入した遊技媒体を前記遊技領域に排出する排出口(例えば排出口62、63、65、67、68など)を含み、
前記振分手段により前記複数の経路のうち前記特定領域への到達率が低い経路(例えばAルート)に振り分けられた遊技媒体は、前記排出口から一旦前記遊技領域に排出された後であっても、前記特定領域へ到達可能である(例えば排出口62または排出口63から排出された遊技球も特定領域に進入可能であるなど)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、特定領域への到達率が低い経路に振り分けられた場合であっても特定領域に到達する可能性があるため、振分手段に流入した遊技媒体の動きに注目を集めることができる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの遊技機において、
前記振分手段は、
遊技領域に進入した遊技媒体が当該振分手段に流入可能な流入口(例えば流入口201など)と、
前記流入口から流入した遊技媒体が通過可能であり前記複数の経路を形成する複数の通路(例えば通路A1〜A4、通路B1〜B4など)と、
前記流入口から流入した遊技媒体を前記複数の通路のうちのいずれかに振り分ける複数の振分部材(例えば振分部材76、78、79、98、99など)と、を含み、
前記複数の振分部材のうち少なくとも一部は電気的に常時駆動されており(例えば振分部材98は、振分部材モータ左98aにより駆動され、振分部材99は振分部材モータ右99aにより駆動されるなど)、前記駆動の状態の異常を検出する異常検出手段(例えばステップS29Bの処理を実行するCPU56など)と、
前記駆動の状態の異常を検出した場合に異常報知を行う報知手段(例えばステップS626およびS627の処理を実行する演出制御用CPU101など)と、
をさらに備えるようにしてもよい。
このような構成によれば、振分部材の駆動状態の異常についても検出することができ、不正対策を強化することができる。
パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。 振分装置を説明するための説明図である。 Aルートに振り分けられた場合における複数の通路を説明するための説明図である。 Bルートに振り分けられた場合における複数の通路を説明するための説明図である。 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示すブロック図である。 演出制御基板、ランプドライバ基板および音声出力基板の回路構成例を示すブロック図である。 遊技制御手段における出力ポートのビット割り当て例を示す説明図である。 主基板におけるCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。 タイマ割込処理を示すフローチャートである。 振分部材モータ監視処理を示すフローチャートである。 あらかじめ用意された演出図柄の変動パターンを示す説明図である。 各乱数を示す説明図である。 大当り判定テーブル、小当り判定テーブルおよび大当り種別判定テーブルを示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。 始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。 始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。 保留特定領域および保留記憶バッファの構成例を示す説明図である。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 表示結果指定コマンド送信処理を示すフローチャートである。 特別図柄変動中処理を示すフローチャートである。 特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 大当り終了処理を示すフローチャートである。 特別図柄表示制御処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。 ターミナル基板に出力される各種信号を示すブロック図である。 情報出力処理を示すフローチャートである。 演出制御用CPUが実行する演出制御メイン処理を示すフローチャートである。 コマンド受信バッファの構成例を示す説明図である。 コマンド解析処理を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理を示すフローチャートである。 変形例における特定領域の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板(図示せず)と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤6を除く)とを含む構造体である。
ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4や、打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。また、ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には、打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。なお、遊技領域7は、後述する振分装置200部分を含む領域であって、打球発射装置により発射された遊技球が、円形状に形成された打球レールを通過した後、流下可能となる領域全体を示す概念である。
余剰球受皿(下皿)4を形成する部材には、例えば下皿本体の上面における手前側の所定位置(例えば下皿の中央部分)などに、スティック形状(棒形状)に構成され、遊技者が把持して複数方向(前後左右)に傾倒操作が可能なスティックコントローラ122が取り付けられている。なお、スティックコントローラ122には、遊技者がスティックコントローラ122の操作桿を操作手(例えば左手など)で把持した状態において、所定の操作指(例えば人差し指など)で押引操作することなどにより所定の指示操作が可能なトリガボタン121(図6を参照)が設けられ、スティックコントローラ122の操作桿の内部には、トリガボタン121に対する押引操作などによる所定の指示操作を検知するトリガセンサ125(図6を参照)が内蔵されている。また、スティックコントローラ122の下部における下皿の本体内部などには、操作桿に対する傾倒操作を検知する傾倒方向センサユニット123(図6を参照)が設けられている。また、スティックコントローラ122には、スティックコントローラ122を振動動作させるためのバイブレータ用モータ126(図6を参照)が内蔵されている。
打球供給皿(上皿)3を形成する部材には、例えば上皿本体の上面における手前側の所定位置(例えばスティックコントローラ122の上方)などに、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン120が設けられている。プッシュボタン120は、遊技者からの押下操作などによる所定の指示操作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン120の設置位置における上皿の本体内部などには、プッシュボタン120に対してなされた遊技者の操作行為を検知するプッシュセンサ124(図6を参照)が設けられていればよい。図1に示す構成例では、プッシュボタン120とスティックコントローラ122の取付位置が、上皿及び下皿の中央部分において上下の位置関係にある。これに対して、上下の位置関係を保ったまま、プッシュボタン120及びスティックコントローラ122の取付位置を、上皿及び下皿において左右のいずれかに寄せた位置としてもよい。あるいは、プッシュボタン120とスティックコントローラ122の取付位置が上下の位置関係にはなく、例えば左右の位置関係にあるものとしてもよい。
遊技領域7の中央付近には、液晶表示装置(LCD)で構成された演出表示装置9が設けられている。演出表示装置9の表示画面には、第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示に同期した演出図柄の可変表示を行う演出図柄表示領域がある。よって、演出表示装置9は、演出図柄の可変表示を行う可変表示装置に相当する。演出図柄表示領域には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの装飾用(演出用)の演出図柄を可変表示する図柄表示エリアがある。図柄表示エリアには「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリアがあるが、図柄表示エリアの位置は、演出表示装置9の表示画面において固定的でなくてもよいし、図柄表示エリアの3つ領域が離れてもよい。演出表示装置9は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。演出制御用マイクロコンピュータが、第1特別図柄表示器8aで第1特別図柄の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置9で演出表示を実行させ、第2特別図柄表示器8bで第2特別図柄の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置9で演出表示を実行させるので、遊技の進行状況を把握しやすくすることができる。
また、演出表示装置9において、最終停止図柄(例えば左右中図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図柄が、所定時間継続して、大当り図柄(例えば左中右の図柄が同じ図柄で揃った図柄の組み合わせ)と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入れ替わっていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これらの状態をリーチ状態という。)において行われる演出をリーチ演出という。また、リーチ状態やその様子をリーチ態様という。さらに、リーチ演出を含む可変表示をリーチ可変表示という。そして、演出表示装置9に変動表示される図柄の表示結果が大当り図柄でない場合には「はずれ」となり、変動表示状態は終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。
この実施の形態では、特別図柄の変動表示に同期して演出図柄の変動表示が実行される(ただし、正確には、演出図柄の変動表示は、演出制御用マイクロコンピュータ100側で変動パターンコマンドにもとづいて認識した変動時間を計測することによって行われる。)。
演出表示装置9の左下方には、識別情報としての第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器(第1可変表示部)8aが設けられている。この実施の形態では、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。また、演出表示装置9の左下方(第1特別図柄表示器8aの右隣)には、識別情報としての第2特別図柄を可変表示する第2特別図柄表示器(第2可変表示部)8bも設けられている。第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。
小型の表示器は、例えば方形状に形成されている。また、この実施の形態では、第1特別図柄の種類と第2特別図柄の種類とは同じ(例えば、ともに0〜9の数字)であるが、種類が異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bは、それぞれ、例えば、00〜99の数字(または、2桁の記号)を可変表示するように構成されていてもよい。
以下、第1特別図柄と第2特別図柄とを特別図柄と総称することがあり、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとを特別図柄表示器(可変表示部)と総称することがある。
なお、この実施の形態では、2つの特別図柄表示器8a,8bを備える場合を示しているが、遊技機は、特別図柄表示器を1つのみ備えるものであってもよい。
第1特別図柄の可変表示は、可変表示の実行条件である第1始動条件が成立(この実施の形態では、技球が第1始動入賞口13を通過(入賞を含む)したこと)した後、可変表示の開始条件(例えば、第1保留記憶数が0でない場合であって、第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことにもとづいて開始され、可変表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。また、第2特別図柄の可変表示は、可変表示の実行条件である第2始動条件が成立(この実施の形態では、遊技球が第2始動入賞口14または第3始動入賞口17を通過(入賞を含む)したこと)した後、可変表示の開始条件(例えば、第2保留記憶数が0でない場合であって、第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことにもとづいて開始され、可変表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。なお、遊技球が通過するとは、入賞口やゲートなどのあらかじめ入賞領域として定められている領域を遊技球が通過したことであり、入賞口に遊技球が入った(入賞した)ことを含む概念である。また、表示結果を導出表示するとは、図柄(識別情報の例)を最終的に停止表示させることである。
また、遊技領域7には、図1に示すように、演出表示装置9の上方から下方に亘って当該演出表示装置9を囲うように、流入した遊技球を複数の経路(ルート)へ振り分けるための振分装置200が設けられている。また、演出表示装置9の下方には、左右に並ぶように、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14が設けられている。第1始動入賞口13に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ13aによって検出される。また、第2始動入賞口(第2始動口)14に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ14aによって検出される。
また、演出表示装置9の右下方には、第3始動入賞口17が設けられている。第3始動入賞口17に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第3始動口スイッチ17aによって検出される。第3始動入賞口17には、開放状態と閉鎖放状態とに変化可能な可変入賞球装置が設けられている。可変入賞球装置は、ソレノイド16によって開放状態とされる。可変入賞球装置が開放状態になることによって、遊技球が第3始動入賞口17に始動入賞し易くなり、遊技者にとって有利な状態になる。なお、この実施の形態では、可変入賞球装置が閉鎖放状態の場合には第3始動入賞口17に入賞不可能であるように構成する場合を示しているが、可変入賞球装置が開放状態である場合であっても第3始動入賞口17に始動入賞可能に構成してもよい。
また、この実施の形態では、後述するように、遊技状態が確変状態(この実施の形態では、高確率状態に制御されるとともに時短状態(高ベース状態)にも制御される)である場合に、可変入賞球装置が開放状態となる頻度が高められ第3始動入賞口17に始動入賞し易くなる。そのため、この実施の形態では、遊技状態が確変状態に制御されている場合には、遊技者は遊技領域7の右方を狙って遊技球を発射するように発射操作を行う(いわゆる右打ち)方が有利になる。なお、遊技状態が確変状態に制御された場合には、例えば、演出表示装置9に「右を狙え!」などと表示して右打ちを示唆する表示を行うようにすることが望ましい。
以下、第1始動入賞口13、第2始動入賞口14および第3始動入賞口17を総称して始動入賞口または始動口ということがある。
なお、この実施の形態では、図1に示すように、第3始動入賞口17に対してのみ開閉動作を行う可変入賞球装置が設けられているが、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14にも開閉動作を行う可変入賞球装置が設けられている構成であってもよい。
また、遊技状態が確変状態や時短状態(高ベース状態)であっても一貫して遊技領域7の左方を狙って遊技球を発射させる仕様の遊技機である場合(例えば第1始動入賞口13と第2始動入賞口14のみ設け、第3始動入賞口17を設けない場合)には、左側の第1始動入賞口13に可変入賞球装置を設けるようにしてもよい。
第2特別図柄表示器8bの上方には、第2始動入賞口14および第3始動入賞口17に入った有効入賞球数すなわち第2保留記憶数を表示する4つの表示器からなる第2特別図柄保留記憶表示器18bが設けられている。第2特別図柄保留記憶表示器18bは、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第2特別図柄表示器8bでの可変表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
また、第2特別図柄保留記憶表示器18bのさらに上方には、第1始動入賞口13に入った有効入賞球数すなわち第1保留記憶数(保留記憶を、始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)を表示する4つの表示器からなる第1特別図柄保留記憶表示器18aが設けられている。第1特別図柄保留記憶表示器18aは、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第1特別図柄表示器8aでの可変表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
また、演出表示装置9の表示画面の下部には、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を表示する合算保留記憶表示部18cが設けられている。そのように、この実施の形態では、合計数を表示する合算保留記憶表示部18cが設けられていることによって、可変表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数の合計を把握しやすくすることができる。なお、この実施の形態では、合算保留記憶表示部18cにおいて、第1保留記憶と第2保留記憶とが第1始動入賞口13および第2始動入賞口14への入賞順に並べて表示されるとともに、第1保留記憶であるか第2保留記憶であるかを認識可能な態様で表示される(例えば、第1保留記憶は赤色で表示され、第2保留記憶は青色で表示される)。なお、合算保留記憶表示部18cに代えて、第1保留記憶数を表示する第1保留記憶表示部と第2保留記憶数を表示する第2保留記憶表示部とを設けるように構成してもよい。
演出表示装置9は、第1特別図柄表示器8aによる第1特別図柄の可変表示時間中、および第2特別図柄表示器8bによる第2特別図柄の可変表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての演出図柄の可変表示を行う。第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の可変表示と、演出表示装置9における演出図柄の可変表示とは同期している。また、第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の可変表示と、演出表示装置9における演出図柄の可変表示とは同期している。また、第1特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄が停止表示されるときと、第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、演出表示装置9において大当りを想起させるような演出図柄の組み合わせが停止表示される。
また、図1に示すように、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14の右方には、大入賞口を形成する特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は開閉板を備え、第1特別図柄表示器8aに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときと、第2特別図柄表示器8bに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに生起する特定遊技状態(大当り遊技状態)においてソレノイド21によって開閉板が開放状態に制御されることによって、入賞領域となる大入賞口が開放状態になる。大入賞口に入賞した遊技球はカウントスイッチ23で検出される。
演出表示装置9の左方には、普通図柄を可変表示する普通図柄表示器10が設けられている(図示は省略)。この実施の形態では、普通図柄表示器10は、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、普通図柄表示器10は、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。また、小型の表示器は、例えば方形状に形成されている。なお、普通図柄表示器10は、例えば、00〜99の数字(または、2桁の記号)を可変表示するように構成されていてもよい。また、普通図柄表示器10は、7セグメントLEDなどにかぎらず、例えば、所定の記号表示を点灯表示可能な表示器(例えば、「○」や「×」を交互に点灯表示可能な装飾ランプ)で構成されていてもよい。
遊技領域7の右側に設けられたゲート32を遊技球が通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄。例えば、図柄「7」。)である場合に、可変入賞球装置が所定回数、所定時間だけ開放状態になる。すなわち、可変入賞球装置の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態(第3始動入賞口17に遊技球が入賞しやすい状態)に変化する。そのため、振分装置200によりBルート(図2を参照)へ振り分けられた遊技球が第3始動入賞口17に入賞可能となる(より具体的には排出口67や排出口68から排出された遊技球、および、右打ちされた遊技球が侵入可能となる)。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている(図示省略)。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、すなわちゲートスイッチ32aによって遊技球が検出される毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。さらに、通常状態に比べて大当りとすることに決定される確率が高い状態である確変状態(通常状態と比較して、特別図柄の変動表示結果として大当りと判定される確率が高められた状態)では、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置の開放時間と開放回数が高められる。なお、この実施の形態では、確変状態に制御されるときには、図柄の変動時間が短縮されている時短状態(特別図柄の可変表示時間が短縮される遊技状態)にも制御される。
遊技盤6の下部には、入賞しなかった打球(アウト球)が取り込まれるアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部および左右下部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する4つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、前面枠に設けられた枠LED28が設けられている。
遊技機には、遊技者が打球操作ハンドル5を操作することに応じて駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示せず)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域7を囲むように円形状に形成された打球レール(図示せず)を通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りる。遊技領域7に入った遊技球は、振分手段である振分装置200に進入可能であり、振分装置200内に進入した遊技球は、当該振分装置200内に設けられた複数の振分部材により複数の経路に振り分けられる。そして、遊技球が第1始動入賞口13に入り第1始動口スイッチ13aで検出されると、第1特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第1の開始条件が成立したこと)、第1特別図柄表示器8aにおいて第1特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄の可変表示が開始される。すなわち、第1特別図柄および演出図柄の可変表示は、第1始動入賞口13への入賞に対応する。第1特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第1保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第1保留記憶数を1増やす。
また、遊技球が第2始動入賞口14または第3始動入賞口17に入り第2始動口スイッチ14aまたは第3始動口スイッチ17aで検出されると、第2特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第2の開始条件が成立したこと)、第2特別図柄表示器8bにおいて第2特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄の可変表示が開始される。すなわち、第2特別図柄および演出図柄の可変表示は、第2始動入賞口14および第3始動入賞口17への入賞に対応する。第2特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第2保留記憶数を1増やす。なお、振分装置200に進入しなかった遊技球は、そのまま遊技領域7を流下する(例えば振分装置200の左側または右側を流下する)。
この実施の形態では、大当り(15R確変大当り、7R確変大当り、突然確変大当り)となった場合には、遊技状態を高確率状態(確変状態)に移行するとともに、遊技球が始動入賞しやすくなる(すなわち、特別図柄表示器8a,8bや演出表示装置9における可変表示の実行条件が成立しやすくなる)ように制御された遊技状態である高ベース状態に移行(この実施の形態では、時短状態に移行)する。高ベース状態である場合には、例えば、高ベース状態でない場合と比較して、可変入賞球装置が開放状態となる頻度が高められたり、可変入賞球装置15が開放状態となる時間が延長されたりして、始動入賞しやすくなる。
なお、可変入賞球装置が開放状態となる時間を延長する(開放延長状態ともいう)のでなく、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められる普通図柄確変状態に移行することによって、高ベース状態に移行してもよい。普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)となると、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開放状態になる。この場合、普通図柄確変状態に移行制御することによって、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められ、可変入賞球装置が開放状態となる頻度が高まる。従って、普通図柄確変状態に移行すれば、可変入賞球装置の開放時間と開放回数が高められ、始動入賞しやすい状態(高ベース状態)となる。すなわち、可変入賞球装置の開放時間と開放回数は、普通図柄の停止図柄が当り図柄であったり、特別図柄の停止図柄が確変図柄である場合等に高められ、遊技者にとって不利な状態から有利な状態(始動入賞しやすい状態)に変化する。なお、開放回数が高められることは、閉鎖放状態から開放状態になることも含む概念である。
また、普通図柄表示器10における普通図柄の変動時間(可変表示期間)が短縮される普通図柄時短状態に移行することによって、高ベース状態に移行してもよい。普通図柄時短状態では、普通図柄の変動時間が短縮されるので、普通図柄の変動が開始される頻度が高くなり、結果として普通図柄が当りとなる頻度が高くなる。従って、普通図柄が当たりとなる頻度が高くなることによって、可変入賞球装置が開放状態となる頻度が高くなり、始動入賞しやすい状態(高ベース状態)となる。
また、特別図柄や演出図柄の変動時間(可変表示期間)が短縮される時短状態に移行することによって、特別図柄や演出図柄の変動時間が短縮されるので、特別図柄や演出図柄の変動が開始される頻度が高くなり(換言すれば、保留記憶の消化が速くなる。)、無効な始動入賞(オーバーフロー入賞)が生じてしまう事態を低減することができる。従って、有効な始動入賞が発生しやすくなり、結果として、大当り遊技が行われる可能性が高まる。
さらに、上記に示した全ての状態(開放延長状態、普通図柄確変状態、普通図柄時短状態および特別図柄時短状態)に移行させることによって、始動入賞しやすくなる(高ベース状態に移行する)ようにしてもよい。また、上記に示した各状態(開放延長状態、普通図柄確変状態、普通図柄時短状態および特別図柄時短状態)のうちのいずれか複数の状態に移行させることによって、始動入賞しやすくなる(高ベース状態に移行する)ようにしてもよい。また、上記に示した各状態(開放延長状態、普通図柄確変状態、普通図柄時短状態および特別図柄時短状態)のうちのいずれか1つの状態にのみ移行させることによって、始動入賞しやすくなる(高ベース状態に移行する)ようにしてもよい。
次に、振分装置200について説明する。図2は、振分装置200を説明するための説明図である。図2に示すように、振分装置200上部には、遊技球が流入可能な流入口201が設けられている。また、振分装置200内部には、流入口201から振分装置200内に流入した遊技球を、左側の経路であるAルートと右側の経路であるBルートとのいずれかに振り分けるための振分部材79が設けられている。流入口201から振分装置200内に流入した遊技球は、2分の1の割合でAルートとBルートとにそれぞれ振り分けられる。なお、後述するように、AルートよりもBルートの方が遊技者にとって有利な経路である。振分部材79によりAルートに振り分けられた遊技球は、振分部材79の左側(Aルート内)に設けられた振分スイッチ88により検出される。振分スイッチ88は、振分部材76および振分部材98よりも上流側に設けられている。
図2に示すように、振分装置200の左側の経路であるAルート側には、振分部材76と振分部材98が設けられ、振分装置200の右側の経路であるBルート側には、振分部材78と振分部材99が設けられている。
振分部材76(振分部材78)は、遊技球が進入(入賞)可能な4つの領域口が同心円上に分配形成された円盤状のクルーンにより構成され、遊技球を振分部材98(振分部材78の場合には振分部材99)へと導く通路と、排出口63(振分部材78の場合には排出口68)へ導く通路とに振り分ける。
振分部材98(振分部材99)は、振分部材モータ左98a(振分部材99は振分部材モータ右99a)により駆動される振分部材である。振分部材98(振分部材99)は、遊技球を排出口62(振分部材99の場合には排出口67)へ導く通路と、排出口65へ導く通路とに振り分ける。なお、排出口65は、AルートとBルートに振り分けられた遊技球の合流地点となっており(合流排出口65ともいう)、当該排出口65から排出された遊技球は、高い割合で第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入賞する(特定領域42に進入する)。そのため、遊技球を排出口65へ導く通路は遊技者にとって有利な振分先となる。また、詳しくは後述するが、当該振分部材98および振分部材99では、遊技者にとって有利な振分先である合流排出口65へ導く通路への振分割合(より具体的には、特定領域42へ進入する遊技球の割合)が、Aルート側とBルート側とで異なるよう、振分部材モータにより電気的に遊技球を振り分ける。なお、特定領域42は、図2に示すように、振分部材202と第1始動入賞口13と第2始動入賞口14を含む領域である。特定領域42は、振分部材202を含まず、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14を含む領域であってもよい。この実施の形態では、排出口65から排出された遊技球だけでなく、排出口62または排出口63から排出された遊技球も特定領域に進入可能である。また、この実施の形態では、排出口65から排出された遊技球が特定領域42の外にこぼれる場合があるように構成されている。そのため、遊技球が排出口65から排出されても必ずしも第1始動入賞口13や第2始動入賞口14に入賞しない場合がある。例えば、図2では排出口65からダイレクトに真下に遊技球が落下するように構成したが、排出口65に底面部材を設けて遊技者から見て奥側に一旦誘導されてから特定領域42に遊技球が流れるように構成するとともに、排出口65の外側側面に開口部を設けて、遊技球の一部がその開口部から外にこぼれて特定領域42に入賞しない場合があるように構成してもよい。
特定領域42に進入した遊技球は、振分部材202によって第1始動入賞口13側と第2始動入賞口14側とに振り分けられる。特定領域42に進入した遊技球が第1始動入賞口13側を通過するときに、振分部材202の回転軸部分に設けられている羽根部に遊技球があたり、遊技球の自重によって羽根部が押されることによって、振分部材202が右側に倒れている状態から左側に倒れている状態に変化する。そのように変化することにより、振分部材202によって特定領域42内の第1始動入賞口13側が遮蔽され、遊技球が第2始動入賞口14側を通過可能な状態となる。
次いで、そのような状態において、遊技球が特定領域42に進入すると、第2始動入賞口14側に振り分けられ、第2始動入賞口14に入賞する。
また、遊技球が第2始動入賞口14側を通過するときに、振分部材202の回転軸部分に設けられている羽根部に遊技球があたり、遊技球の自重によって羽根部が押されることによって、振分部材202が左側に倒れている状態から右側に倒れている状態に変化する。そのように変化することにより、振分部材202によって特定領域42内の第2始動入賞口14側が遮蔽され、遊技球が第1始動入賞口13側を通過可能な状態となる。そして、遊技球が特定領域42に進入すると、第1始動入賞口13側に振り分けられ、第1始動入賞口13に入賞する。
このような動作をすることにより、この実施の形態では、振分部材202によって特定領域42に流入した遊技球が第1始動入賞口13側と第2始動入賞口14側とに交互に振り分けられ、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14とに交互に入賞可能となる。
また、この実施の形態では、特定領域42に2つの通路(第1始動入賞口13側の通路と第2始動入賞口14側の通路)が設けられている場合を示したが、2つである場合にかぎらず、3以上の通路が設けられていてもよい。この場合、例えば、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14のいずれか一方または両方に入賞可能な通路が複数存在するように構成してもよい。
また、この実施の形態では、特定領域42の振分部材202が遊技球の自重によって物理的に左右に切り替わる場合を示したが、例えば、振分部材202を駆動するためのソレノイドやモータを設け、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの制御によって振分部材202を交互に切り替えるように構成してもよい。
図3は、振分装置200に進入した遊技球が振分部材79によりAルートに振り分けられた場合における複数の通路を示す図である。Aルートに振り分けられた遊技球は、振分部材76により、4分の3の割合で振分部材98へ導く通路(通路A1)に、4分の1の割合で排出口63へ導く通路(通路A2)に振り分けられる。通路A2に振り分けられた遊技球は、排出口63により振分装置200から遊技領域7に排出される。通路A1に振り分けられた遊技球は、さらに、振分部材98により10分の9の割合で排出口62へ導く通路(通路A3)に、10分の1の割合で合流排出口65へ導く通路(通路A4)に振り分けられる。通路A3に振り分けられた遊技球は、排出口62により振分装置200から遊技領域7に排出される。すなわち、流入口201から振分装置200内に流入した遊技球は、80分の27の割合で排出口62により排出され、80分の10の割合で排出口63により排出され、80分の3の割合で合流排出口65から排出される。上述したように、排出口65から排出された遊技球は、高い割合で特定領域42に進入する。なお、排出口62または排出口63から排出された遊技球も特定領域に進入可能である。このように、Aルートは、通路A1〜通路A4といった複数の通路から構成されている。
図4は、振分装置200に進入した遊技球が振分部材79によりBルートに振り分けられた場合における複数の通路を示す図である。Bルートに振り分けられた遊技球は、振分部材78により、4分の3の割合で振分部材99へ導く通路(通路B1)に、4分の1の割合で排出口68へ導く通路(通路B2)に振り分けられる。通路B2に振り分けられた遊技球は、排出口68により振分装置200から遊技領域7に排出される。通路B1に振り分けられた遊技球は、さらに、振分部材99により5分の4の割合で排出口67へ導く通路(通路B3)に、5分の1の割合で合流排出口65へ導く通路(通路B4)に振り分けられる。通路B3に振り分けられた遊技球は、排出口67により振分装置200から遊技領域7に排出される。すなわち、流入口201から振分装置200内に流入した遊技球は、80分の24の割合で排出口67により排出され、80分の10の割合で排出口68により排出され、80分の6の割合で合流排出口65から排出される。上述したように、排出口65から排出された遊技球は、高い割合で特定領域42に進入する。このように、Bルートは、通路B1〜通路B4といった複数の通路から構成されている。
このように、AルートよりもBルートの方が特定領域42に入賞(第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入賞)する割合が高いルートとなっている。そのため、上述したように、AルートよりもBルートの方が遊技者にとって有利な経路となっている。この場合、Bルートにのみ振り分けられるような不正行為が行われることが考えられるため、当該不正行為を監視する必要がある。したがって、この実施の形態では、後述するように、振分スイッチ88と第1始動入賞口スイッチ13aと第2始動入賞口14aの遊技球の検出状況により不正を監視し、不正を検知した場合にはその旨を報知する。
なお、振分部材98(振分部材99)は、振分部材202と同様に、一方の通路を遊技球が通過可能な場合には、他方の通路を遮断する構成となっている(例えば、振分部材98は、通路A3を通過可能とした場合には、通路A4を遮蔽し、通路A4を通過可能とした場合には、通路A3を遮蔽する。また、振分部材99は、通路B3を通過可能とした場合には、通路B4を遮蔽し、通路B4を通過可能とした場合には、通路B3を遮蔽する。)。振分装置200における振分部材98および振分部材99がいずれの通路も遮蔽しない位置を振分部材98と振分部材99それぞれの初期位置とし、振分装置200における振分部材98と振分部材99の近傍には、それぞれの振分部材の初期位置を検出する初期位置センサ(光センサ)が設けられている(図2に示す初期位置センサ左98bと初期位置センサ右99b)。この実施の形態では、Aルート側では、振分部材98を駆動する振分部材モータ左98aを動作させ、初期位置にある振分部材98を左側に倒して通路A4に通過可能とした後、振分部材98を初期位置に戻し、その後右側に倒すことで通路A3に通過可能として初期位置に戻す、といった動作が繰り返し行われる。また、Bルート側では、振分部材99を駆動する振分部材モータ右99aを動作させ、初期位置にある振分部材99を左側に倒して通路B4に通過可能とした後、振分部材99を初期位置に戻し、その後右側に倒すことで通路B3に通過可能として初期位置に戻す、といった動作が繰り返し行われる。また、この実施の形態では、Aルート側とBルート側とで合流排出口65へ導く通路への振分割合が異なるよう、Aルート側では、例えば0.05秒間振分部材98を左側に倒し、合流排出口65へ導く通路である通路A4を通過可能とした後初期位置に戻し、0.45秒間振分部材を右側に倒して通路A3を通過可能とするのに対し、Bルート側では、例えば0.1秒間振分部材99を左側に倒し、合流排出口65へ導く通路である通路B4を通過可能とした後初期位置に戻し、0.4秒間振分部材を右側に倒して通路B3を通過可能とする。このように、振分部材モータ左98aの動作と振分部材モータ右99aの動作とが異なるよう制御することで、Bルートに振り分けられた遊技球は、Aルートよりも高い割合で合流排出口65へと導かれる。なお、この実施の形態では、Bルートにて合流排出口65へと導かれる割合がAルートの2倍である例を示しているが、Bルートの方がAルートよりも高い割合で合流排出口65へと導かれれば、任意の割合であってよい。また、一定の時間毎に振分部材を左右交互に動作させる(一定時間毎に左右に倒す動作を繰り返す)ものに限られず、例えば、0.1秒間左側に倒した後0.2秒間右側に倒して、その後は0.2秒間左側に倒し、0.4秒間右側に倒す、などといったように、複数の動作パターンを一連の動作として繰り返し行うようにしてもよい。そして、また、振分部材98および振分部材99は、それぞれ振分部材モータ左98aおよび振分部材モータ右99aにより駆動する例を示したが、振分部材98および振分部材99は、それぞれソレノイドにより駆動してもよい。また、初期位置センサ左98bと初期位置センサ右99bにより振分部材98および振分部材99の初期位置を検出する例を示したが、振分部材モータ左98aおよび振分部材モータ右99aに備えられているエンコーダにより検出される回転角度を用いて初期位置を検出するようにしてもよい。また、振分部材モータ左98aおよび振分部材モータ右99aのステップ数により初期位置を検出するようにしてもよい。
図5は、主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図5は、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(遊技制御手段に相当)560が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54およびRAM55は遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータには、少なくともCPU56のほかRAM55が内蔵されていればよく、ROM54は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、外付けであってもよい。遊技制御用マイクロコンピュータ560には、さらに、ハードウェア乱数(ハードウェア回路が発生する乱数)を発生する乱数回路503が内蔵されている。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグや、確変フラグなど)と未払出賞球数を示すデータは、バックアップRAMに保存される。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。なお、この実施の形態では、RAM55の全部が、電源バックアップされているとする。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560においてCPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ560(またはCPU56)が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
乱数回路503は、特別図柄の可変表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路503は、初期値(例えば、0)と上限値(例えば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則に従って更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることにもとづいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。
また、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、第3始動口スイッチ17a、カウントスイッチ23、振分スイッチ88、初期位置センサ左98bおよび初期位置センサ右99bからの検出信号を遊技制御用マイクロコンピュータ560に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載されている。また、可変入賞球装置を開閉するソレノイド16、および大入賞口を形成する特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21、右側の振分部材99用のモータである振分部材モータ右99a、および左側の振分部材98用のモータである振分部材モータ左98aを遊技制御用マイクロコンピュータ560からの指令に従って駆動する出力回路59も主基板31に搭載されている。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄を可変表示する普通図柄表示器10、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18bおよび普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行う。
なお、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号を、ターミナル基板160を介して、ホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路64も主基板31に搭載されている。
この実施の形態では、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータで構成される。)が、中継基板77を介して遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出内容を指示する演出制御コマンドを受信し、演出図柄を可変表示する演出表示装置9の表示制御を行う。
また、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段が、ランプドライバ基板35を介して、枠側に設けられている枠LED28の表示制御を行うとともに、音声出力基板70を介してスピーカ27からの音出力の制御を行う。
なお、演出制御手段には、後述するように、スティックコントローラ122が備えるトリガセンサ125や傾倒方向センサユニット123、バイブレータ用モータ126、およびプッシュボタン120が備えるプッシュセンサ124にも接続されているのであるが(図6参照)、図5では図示を省略している。
図6は、中継基板77、演出制御基板80、ランプドライバ基板35および音声出力基板70の回路構成例を示すブロック図である。なお、図6に示す例では、ランプドライバ基板35および音声出力基板70には、マイクロコンピュータは搭載されていないが、マイクロコンピュータを搭載してもよい。また、ランプドライバ基板35および音声出力基板70を設けずに、演出制御に関して演出制御基板80のみを設けてもよい。
演出制御基板80は、演出制御用CPU101、および演出図柄プロセスフラグ等の演出に関する情報を記憶するRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ100を搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるRAMは電源バックアップされていない。演出制御基板80において、演出制御用CPU101は、内蔵または外付けのROM(図示せず)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からの取込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ102および入力ポート103を介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109に演出表示装置9の表示制御を行わせる。
この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して演出表示装置9の表示制御を行うVDP109が演出制御基板80に搭載されている。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、画像データを展開するためのバッファメモリである。そして、VDP109は、VRAM内の画像データをフレームメモリを介して演出表示装置9に出力する。
演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに従ってCGROM(図示せず)から必要なデータを読み出すための指令をVDP109に出力する。CGROMは、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像データや動画像データ、具体的には、人物、文字、図形や記号等(演出図柄を含む)、および背景画像のデータをあらかじめ格納しておくためのROMである。VDP109は、演出制御用CPU101の指令に応じて、CGROMから画像データを読み出す。そして、VDP109は、読み出した画像データにもとづいて表示制御を実行する。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバ102に入力する。入力ドライバ102は、中継基板77から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。
中継基板77には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路74が搭載されている。単方向性回路として、例えばダイオードやトランジスタが使用される。図6には、ダイオードが例示されている。また、単方向性回路は、各信号毎に設けられる。さらに、単方向性回路である出力ポート571を介して主基板31から演出制御コマンドおよび演出制御INT信号が出力されるので、中継基板77から主基板31の内部に向かう信号が規制される。すなわち、中継基板77からの信号は主基板31の内部(遊技制御用マイクロコンピュータ560側)に入り込まない。なお、出力ポート571は、図5に示されたI/Oポート部57の一部である。また、出力ポート571の外側(中継基板77側)に、さらに、単方向性回路である信号ドライバ回路が設けられていてもよい。
また、演出制御用CPU101は、スティックコントローラ122のトリガボタン121に対する遊技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、トリガセンサ125から、入力ポート106を介して入力する。また、演出制御用CPU101は、プッシュボタン120に対する遊技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、プッシュセンサ124から、入力ポート106を介して入力する。また、演出制御用CPU101は、スティックコントローラ122の操作桿に対する遊技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、傾倒方向センサユニット123から、入力ポート106を介して入力する。また、演出制御用CPU101は、出力ポート105を介してバイブレータ用モータ126に駆動信号を出力することにより、スティックコントローラ122を振動動作させる。
さらに、演出制御用CPU101は、出力ポート105を介してランプドライバ基板35に対してLEDを駆動する信号を出力する。また、演出制御用CPU101は、出力ポート104を介して音声出力基板70に対して音番号データを出力する。
ランプドライバ基板35において、LEDを駆動する信号は、入力ドライバ351を介してLEDドライバ352に入力される。LEDドライバ352は、LEDを駆動する信号にもとづいて発光体(本例では、枠LED28)に電流を供給する。
音声出力基板70において、音番号データは、入力ドライバ702を介して音声合成用IC703に入力される。音声合成用IC703は、音番号データに応じた音声や効果音を発生し増幅回路705に出力する。増幅回路705は、音声合成用IC703の出力レベルを、ボリューム706で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。音声データROM704には、音番号データに応じた制御データが格納されている。音番号データに応じた制御データは、所定期間(例えば演出図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
図7は、遊技制御手段における出力ポートの割り当ての例を示す説明図である。図7に示すように、出力ポート0からは、払出制御基板37に送信される払出制御信号(本例では、接続信号)が出力される。また、大入賞口を開閉する可変入賞球装置20を開閉するためのソレノイド(大入賞口扉ソレノイド)21、および可変入賞球装置15を開閉するためのソレノイド(普通電動役物ソレノイド)16に対する駆動信号も、出力ポート0から出力される。
また、出力ポート1から、ターミナル基板160を介して、外部装置(例えば、ホールコンピュータ)に対して、各種情報出力用信号すなわち制御に関わる情報(例えば、図柄確定回数1信号、始動口信号、大当り1信号、大当り2信号、大当り3信号、時短信号、入賞信号、セキュリティ信号)の出力データが出力される。なお、この実施の形態では、賞球情報(賞球払出を10個検出するごとに出力される信号)も、ターミナル基板160を介して外部装置に出力される。この場合、払出制御基板37側において、賞球払出が検出され、賞球情報が主基板31に入力される。そして、主基板31に入力された賞球情報は、遊技制御用マイクロコンピュータ560を経由することなく、主基板31上をそのまま経由してターミナル基板160を介して外部出力される。なお、主基板31に入力された賞球情報は、遊技制御用マイクロコンピュータ560を一旦経由してから、ターミナル基板160を介して外部出力されるようにしてもよい。
なお、ターミナル基板160を介して外部出力される信号は、この実施の形態で示したものに限られない。例えば、遊技枠が開放状態であることを示すドア開放信号や、賞球信号1(賞球払出を1個検出するごとに出力される信号)、遊技機エラー状態信号(遊技機がエラー状態(本例では、球切れエラー状態または満タンエラー状態)であることを示す信号)、確変状態(高確率状態)であることを示す高確中信号も、ターミナル基板160を介して外部装置に出力されるようにしてもよい。この場合、払出制御基板37側において、遊技枠が開放状態であることや、賞球払出、遊技機のエラー状態も検出され、ドア開放信号や賞球信号1、遊技機エラー状態信号が主基板31に入力される。そして、主基板31に入力されたドア開放信号や賞球信号1、遊技機エラー状態信号は、遊技制御用マイクロコンピュータ560を経由することなく、主基板31上をそのまま経由してターミナル基板160を介して外部出力される。なお、この場合も、主基板31に入力されたドア開放信号や賞球信号1、遊技機エラー状態信号は、遊技制御用マイクロコンピュータ560を一旦経由してから、ターミナル基板160を介して外部出力されるようにしてもよい。
また、この実施の形態で示すように特別図柄表示器8a,8bを2つ備えるように遊技機を構成する場合、特別図柄の変動回数を通知するための図柄確定回数信号として図柄確定回数1信号に加えて図柄確定回数2信号も、ターミナル基板160を介して外部出力するようにしてもよい。この場合、例えば、いずれか一方の特別図柄の変動回数のみを通知するための信号として図柄確定回数2信号を外部出力するようにし、両方の特別図柄の変動回数を通知するための信号として図柄確定回数1信号を外部出力するように構成すればよい。そのように構成すれば、ホールコンピュータなどの外部装置側において、いずれか一方の特別図柄のみの変動回数に加えて、両方の特別図柄の合計の変動回数も把握することができる。
次に、遊技機の動作について説明する。図8は、主基板31における遊技制御用マイクロコンピュータ560が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が投入され電力供給が開始されると、リセット信号が入力されるリセット端子の入力レベルがハイレベルになり、遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)は、プログラムの内容が正当か否か確認するための処理であるセキュリティチェック処理を実行した後、ステップS1以降のメイン処理を開始する。メイン処理において、CPU56は、まず、必要な初期設定を行う。
初期設定処理において、CPU56は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS3)。そして、内蔵デバイスの初期化(内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化など)を行った後(ステップS4)、RAMをアクセス可能態に設定する(ステップS5)。なお、割込モード2は、CPU56が内蔵する特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)とから合成されるアドレスが、割込番地を示すモードである。
次いで、CPU56は、入力ポートを介して入力されるクリアスイッチ(例えば、電源基板に搭載されている。)の出力信号(クリア信号)の状態を確認する(ステップS6)。その確認においてオンを検出した場合には(ステップS6;Y)、CPU56は、通常の初期化処理(ステップS10〜S15)を実行する。
クリアスイッチがオンの状態でない場合には(ステップS6;N)、遊技機への電力供給が停止したときにバックアップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する(ステップS7)。そのような保護処理が行われていないことを確認したら(ステップS7;N)、CPU56は初期化処理を実行する。バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、例えば、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。
電力供給停止時処理が行われたことを確認したら(ステップS7;Y)、CPU56は、バックアップRAM領域のデータチェックを行う(ステップS8)。この実施の形態では、データチェックとしてパリティチェックを行う。よって、ステップS8では、算出したチェックサムと、電力供給停止時処理で同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には(ステップS8;N)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する。
チェック結果が正常であれば(ステップS8;Y)、CPU56は、遊技制御手段の内部状態と演出制御手段等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理(ステップS41〜S43の処理)を行う。具体的には、ROM54に格納されているバックアップ時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS41)、バックアップ時設定テーブルの内容を順次作業領域(RAM55内の領域)に設定する(ステップS42)。作業領域はバックアップ電源によって電源バックアップされている。バックアップ時設定テーブルには、作業領域のうち初期化してもよい領域についての初期化データが設定されている。ステップS41およびS42の処理によって、作業領域のうち初期化してはならない部分については、保存されていた内容がそのまま残る。初期化してはならない部分とは、例えば、電力供給停止前の遊技状態を示すデータ(特別図柄プロセスフラグ、確変フラグなど)、出力ポートの出力状態が保存されている領域(出力ポートバッファ)、未払出賞球数を示すデータが設定されている部分などである。
また、CPU56は、電力供給復旧時の初期化コマンドとしての停電復旧指定コマンドを送信する(ステップS43)。また、CPU56は、バックアップRAMに保存されている表示結果(15R確変大当り、7R確変大当り、突然確変大当り、小当り、またははずれ)を指定した表示結果指定コマンドを演出制御基板80に対して送信する(ステップS44)。そして、ステップS14に移行する。なお、ステップS44において、CPU56は、例えば、後述する特別図柄ポインタの値もバックアップRAMに保存している場合には、第1図柄変動指定コマンドや第2図柄変動指定コマンド(図14参照)も送信するようにしてもよい。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は、第1図柄変動指定コマンドや第2図柄変動指定コマンドを受信したことにもとづいて、第4図柄の変動表示を再開するようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、バックアップRAM領域には、後述する変動時間タイマの値も保存される。従って、停電復旧した場合には、ステップS44で表示結果指定コマンドが送信された後、保存していた変動時間タイマの値の計測を再開して特別図柄の変動表示が再開されるとともに、保存していた変動時間タイマの値がタイムアウトしたときに、さらに後述する図柄確定指定コマンドが送信される。また、この実施の形態では、バックアップRAM領域には、後述する特別図柄プロセスフラグの値も保存される。従って、停電復旧した場合には、保存されている特別図柄プロセスフラグの値に応じたプロセスから特別図柄プロセス処理が再開される。
なお、停電復旧時に必ず表示結果指定コマンドを送信するのではなく、CPU56は、まず、バックアップRAM領域に保存している変動時間タイマの値が0であるか否かを確認するようにしてもよい。そして、変動時間タイマの値が0でなければ、変動中に停電した場合であると判断して、表示結果指定コマンドを送信するようにし、変動時間タイマが0であれば、停電時に変動中の状態ではなかったと判断して、表示結果指定コマンドを送信しないようにしてもよい。
また、CPU56は、まず、バックアップRAM領域に保存している特別図柄プロセスフラグの値が3であるか否かを確認するようにしてもよい。そして、特別図柄プロセスフラグの値が3であれば、変動中に停電した場合であると判断して、表示結果指定コマンドを送信するようにし、特別図柄プロセスフラグが3でなければ、停電時に変動中ではなかったと判断して、表示結果指定コマンドを送信しないようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、バックアップフラグとチェックデータとの双方を用いてバックアップRAM領域のデータが保存されているか否か確認しているが、いずれか一方のみを用いてもよい。すなわち、バックアップフラグとチェックデータとのいずれかを、遊技状態復旧処理を実行するための契機としてもよい。
初期化処理では、CPU56は、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS10)。なお、RAMクリア処理によって、所定のデータ(例えば、普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデータ)は0に初期化されるが、任意の値またはあらかじめ決められている値に初期化するようにしてもよい。また、RAM55の全領域を初期化せず、所定のデータ(例えば、普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデータ)をそのままにしてもよい。また、ROM54に格納されている初期化時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS11)、初期化時設定テーブルの内容を順次作業領域に設定する(ステップS12)。
ステップS11およびS12の処理によって、例えば、普通図柄当り判定用乱数カウンタ、特別図柄バッファ、総賞球数格納バッファ、特別図柄プロセスフラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグに初期値が設定される。
また、CPU56は、サブ基板(主基板31以外のマイクロコンピュータが搭載された基板。)を初期化するための初期化指定コマンド(遊技制御用マイクロコンピュータ560が初期化処理を実行したことを示すコマンドでもある。)をサブ基板に送信する(ステップS13)。例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、初期化指定コマンドを受信すると、演出表示装置9において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示、すなわち初期化報知を行う。
また、CPU56は、乱数回路503を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS14)。CPU56は、例えば、乱数回路設定プログラムに従って処理を実行することによって、乱数回路503にランダムRの値を更新させるための設定を行う。
そして、ステップS15において、CPU56は、所定時間(例えば4ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行なう。すなわち、初期値として例えば4msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。この実施の形態では、4ms毎に定期的にタイマ割込がかかるとする。
初期化処理の実行(ステップS10〜S15)が完了すると、CPU56は、メイン処理で、表示用乱数更新処理(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステップS18)を繰り返し実行する。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理を実行するときには割込禁止状態に設定し(ステップS16)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態に設定する(ステップS19)。この実施の形態では、表示用乱数とは、大当りとしない場合の特別図柄の停止図柄を決定するための乱数や大当りとしない場合にリーチとするか否かを決定するための乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。この実施の形態では、初期値用乱数とは、普通図柄に関して当りとするか否か決定するための乱数を発生するためのカウンタ(普通図柄当り判定用乱数発生カウンタ)のカウント値の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技の進行を制御する遊技制御処理(遊技制御用マイクロコンピュータ560が、遊技機に設けられている演出表示装置、可変入賞球装置、球払出装置等の遊技用の装置を、自身で制御する処理、または他のマイクロコンピュータに制御させるために指令信号を送信する処理、遊技装置制御処理ともいう)において、普通図柄当り判定用乱数のカウント値が1周(普通図柄当り判定用乱数の取りうる値の最小値から最大値までの間の数値の個数分歩進したこと)すると、そのカウンタに初期値が設定される。
なお、この実施の形態では、リーチ演出は、演出表示装置9において可変表示される演出図柄を用いて実行される。また、特別図柄の表示結果を大当り図柄にする場合には、リーチ演出は常に実行される(ただし、突然確変大当りの場合には、リーチとはならずに突然確変大当り図柄(例えば「135」)が停止表示される場合もある)。特別図柄の表示結果を大当り図柄にしない場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数を用いた変動パターン種別や変動パターンを決定する抽選を行うことによって、リーチ演出を実行するか否か決定する。ただし、実際にリーチ演出の制御を実行するのは、演出制御用マイクロコンピュータ100である。
タイマ割込が発生すると、CPU56は、図9に示すステップS20〜S35のタイマ割込処理を実行する。タイマ割込処理において、まず、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断検出処理を実行する(ステップS20)。電源断信号は、例えば電源基板に搭載されている電源監視回路が、遊技機に供給される電源の電圧の低下を検出した場合に出力する。そして、電源断検出処理において、CPU56は、電源断信号が出力されたことを検出したら、必要なデータをバックアップRAM領域に保存するための電力供給停止時処理を実行する。次いで、入力ドライバ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、第3始動口スイッチ17a、カウントスイッチ23、振分スイッチ88、初期位置センサ右99bおよび初期位置センサ左98bの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS21)。
次に、CPU56は、振分スイッチ88にて遊技球が検出されたことを示す振分スイッチ88がオン状態である否かを判定する(ステップS21A)。振分スイッチ88がオン状態である場合(ステップS21A;Y)、RAM55の所定領域に設けられた入賞カウンタをクリアして、初期値である10とする(ステップS21B)。入賞カウンタは、遊技球が第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に連続して入賞した回数をカウントするためのカウンタであり、初期値として10が設定されている。なお、「連続して入賞した回数」とは、振分センサ88にて遊技球が検出されずに第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入賞した回数をいう。入賞カウンタの値は、後述するステップS1212の処理およびステップS1222の処理にて減算される(図17および18参照)。
ステップS21Aにて振分スイッチ88がオン状態でないと場合(ステップS21A;N)またはステップS21Bの処理を実行した後、CPU56は、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄表示器10、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18b、普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行う表示制御処理を実行する(ステップS23)。第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bおよび普通図柄表示器10については、ステップS33,S34で設定される出力バッファの内容に応じて各表示器に対して駆動信号を出力する制御を実行する。
また、遊技制御に用いられる普通図柄当り判定用乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(判定用乱数更新処理:ステップS24)。CPU56は、さらに、初期値用乱数および表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(初期値用乱数更新処理,表示用乱数更新処理:ステップS25,S26)。
さらに、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。特別図柄プロセス処理では、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bおよび大入賞口を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理を実行する。CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
次いで、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS28)。普通図柄プロセス処理では、CPU56は、普通図柄表示器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理を実行する。CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
また、CPU56は、演出制御用マイクロコンピュータ100に演出制御コマンドを送出する処理を行う(演出制御コマンド制御処理:ステップS29)。
ステップS29の処理を実行した後、CPU56は振分部材モータ駆動処理を実行して、上述したようにそれぞれの振分部材(振分部材98および振分部材99)が異なる動作となるように、振分部材モータ左98aおよび振分部材99は振分部材モータ右99aを駆動する(ステップS29A)。
ステップS29Aの処理を実行した後、CPU56は、駆動部材モータ監視処理を実行する(ステップS29B)。図10は、振分部材モータ監視処理の一例を示すフローチャートである。図10に示す振分部材監視処理において、CPU56は、振分部材98および振分部材99の初期位置を検出したか否かを判定する(ステップS991)。例えば、ステップS991の処理では、予め定められた所定期間内(例えば5秒以内)に、振分部材98および振分部材99が初期位置に位置することが検出されたか否かを、初期位置センサ左98bおよび初期位置センサ右99bからの検出信号に基づいて判定する。ステップS991の処理にて、初期位置センサ左98bと初期位置センサ右99bのいずれかの初期位置センサにて初期位置が検出されなかった場合、または両初期位置センサとも初期位置が検出されなかった場合(ステップS991;N)、振分部材98と振分部材99のいずれか、または振分部材98と振分部材99の両振分部材が正常に駆動されていないとして、振分部材モータ異常コマンドを送信する(ステップS992)。ステップS991にて両初期位置センサとも初期位置が検出された場合(ステップS991;Y)またはステップS992の処理を実行した後は、駆動部材モータ監視処理を終了する。なお、ステップS991の処理では、例えば、振分部材98および振分部材99を駆動させた際にタイマを設定しておき(例えば動作の一周期より長い時間を設定しておき)、タイマ値が「0」になるまでの間に初期位置が検出された場合には、タイマ値をリセットして駆動部材モータ監視処理を終了し、タイマ値が「0」となった場合にエラーと判定してステップS992の処理に移行すればよい。
なお、この実施の形態では、ステップS29Bにおける駆動部材モータ監視処理をステップS29Aの振分部材モータ駆動処理とは別に行う例を示したが、駆動部材モータ監視処理は、ステップS29Aの振分部材モータ駆動処理内にて行われてもよい。この場合、振分部材モータ右99aおよび振分部材モータ左98aを駆動したにも関わらず正常に動作していないことも即座に検知することができる。
図9に戻り、CPU56は、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS30)。
また、CPU56は、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、第3始動口スイッチ17aおよびカウントスイッチ23の検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS31)。具体的には、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、第3始動口スイッチ17aおよびカウントスイッチ23のいずれかがオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板37に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータに賞球個数を示す払出制御コマンド(賞球個数信号)を出力する。払出制御用マイクロコンピュータは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。
この実施の形態では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッファ)が設けられているのであるが、CPU56は、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域におけるソレノイドのオン/オフに関する内容を出力ポートに出力する(ステップS32:出力処理)。
また、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値に応じて特別図柄の演出表示を行うための特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する特別図柄表示制御処理を行う(ステップS33)。
さらに、CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値に応じて普通図柄の演出表示を行うための普通図柄表示制御データを普通図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する普通図柄表示制御処理を行う(ステップS34)。CPU56は、例えば、普通図柄の変動に関する開始フラグがセットされると終了フラグがセットされるまで、普通図柄の変動速度が0.2秒ごとに表示状態(「○」および「×」)を切り替えるような速度であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される表示制御データの値(例えば、「○」を示す1と「×」を示す0)を切り替える。また、CPU56は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、ステップS23において駆動信号を出力することによって、普通図柄表示器10における普通図柄の演出表示を実行する。
その後、割込許可状態に設定し(ステップS35)、処理を終了する。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は4ms毎に起動されることになる。なお、遊技制御処理は、タイマ割込処理におけるステップS21〜S34(ステップS30を除く。)の処理に相当する。また、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび演出表示装置9にはずれ図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示が開始されてから、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態にならずに、リーチにならない所定の演出図柄の組み合わせが停止表示されることがある。このような演出図柄の可変表示態様を、可変表示結果がはずれ図柄になる場合における「非リーチ」(「通常はずれ」ともいう)の可変表示態様という。
第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび演出表示装置9にはずれ図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示が開始されてから、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となった後にリーチ演出が実行され、最終的に大当り図柄とはならない所定の演出図柄の組み合わせが停止表示されることがある。このような演出図柄の可変表示結果を、可変表示結果が「はずれ」となる場合における「リーチ」(「リーチはずれ」ともいう)の可変表示態様という。
この実施の形態では、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態になった後にリーチ演出が実行され、最終的に演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rに、演出図柄が揃って停止表示される(ただし、突然確変大当りの場合には、リーチとはならずに突然確変大当り図柄(例えば「135」)が停止表示される場合もある)。
第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに小当りである「5」が停止表示される場合には、演出表示装置9において、演出図柄の可変表示態様が「突然確変大当り」である場合と同様に演出図柄の可変表示が行われた後、所定の小当り図柄(突然確変大当り図柄と同じ図柄。例えば「135」)が停止表示されることがある。第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに小当り図柄である「5」が停止表示されることに対応する演出表示装置9における表示演出を「小当り」の可変表示態様という。
ここで、小当りとは、大当りと比較して大入賞口の開放回数が少ない回数(この実施の形態では0.1秒間の開放を2回)まで許容される当りである。なお、小当り遊技が終了した場合、遊技状態は変化しない。すなわち、確変状態から通常状態に移行したり通常状態から確変状態に移行したりすることはない。また、突然確変大当りとは、大当り遊技状態において大入賞口の開放回数が少ない回数(この実施の形態では0.1秒間の開放を2回)まで許容されるが大入賞口の開放時間が極めて短い大当りであり、かつ、大当り遊技後の遊技状態を確変状態に移行させるような大当りである(すなわち、そのようにすることにより、遊技者に対して突然に確変状態となったかのように見せるものである)。つまり、この実施の形態では、突然確変大当りと小当りとは、大入賞口の開放パターンが同じである。そのように制御することによって、大入賞口の0.1秒間の開放が2回行われると、突然確変大当りであるか小当りであるかまでは認識できないので、遊技者に対して高確率状態(確変状態)を期待させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
図11は、あらかじめ用意された演出図柄の変動パターンを示す説明図である。図11に示すように、この実施の形態では、可変表示結果が「はずれ」であり演出図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、非リーチPA1−1〜非リーチPA1−4の変動パターンが用意されている。また、可変表示結果が「はずれ」であり演出図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、ノーマルPA2−1〜ノーマルPA2−2、ノーマルPB2−1〜ノーマルPB2−2、スーパーPA3−1〜スーパーPA3−2、スーパーPB3−1〜スーパーPB3−2の変動パターンが用意されている。なお、図11に示すように、リーチしない場合に使用され擬似連の演出を伴う非リーチPA1−4の変動パターンについては、再変動が1回行われる。リーチする場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、ノーマルPB2−1を用いる場合には、再変動が1回行われる。また、リーチする場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、ノーマルPB2−2を用いる場合には、再変動が2回行われる。さらに、リーチする場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、スーパーPA3−1〜スーパーPA3−2を用いる場合には、再変動が3回行われる。なお、再変動とは、演出図柄の可変表示が開始されてから表示結果が導出表示されるまでに一旦はずれとなる演出図柄を仮停止させた後に演出図柄の可変表示を再度実行することである。
また、図11に示すように、この実施の形態では、特別図柄の可変表示結果が大当り図柄または小当り図柄になる場合に対応した変動パターンとして、ノーマルPA2−3〜ノーマルPA2−4、ノーマルPB2−3〜ノーマルPB2−4、スーパーPA3−3〜スーパーPA3−4、スーパーPB3−3〜スーパーPB3−4、特殊PG1−1〜特殊PG1−3、特殊PG2−1〜特殊PG2−2の変動パターンが用意されている。なお、図11において、特殊PG1−1〜特殊PG1−3、特殊PG2−1〜特殊PG2−2の変動パターンは、突然確変大当りまたは小当りとなる場合に使用される変動パターンである。また、図11に示すように、突然確変大当りまたは小当りでない場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、ノーマルPB2−3を用いる場合には、再変動が1回行われる。また、リーチする場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、ノーマルPB2−4を用いる場合には、再変動が2回行われる。さらに、リーチする場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、スーパーPA3−3〜スーパーPA3−4を用いる場合には、再変動が3回行われる。また、突然確変大当りまたは小当りの場合に使用され擬似連の演出を伴う特殊PG1−3の変動パターンについては、再変動が1回行われる。
なお、この実施の形態では、図11に示すように、リーチの種類に応じて変動時間が固定的に定められている場合(例えば、擬似連ありのスーパーリーチAの場合には変動時間が32.75秒で固定であり、擬似連なしのスーパーリーチAの場合には変動時間が22.75秒で固定である)を示しているが、例えば、同じ種類のスーパーリーチの場合であっても、合算保留記憶数に応じて、変動時間を異ならせるようにしてもよい。例えば、同じ種類のスーパーリーチを伴う場合であっても、合算保留記憶数が多くなるに従って、変動時間が短くなるようにしてもよい。また、例えば、同じ種類のスーパーリーチの場合であっても、第1特別図柄の変動表示を行う場合には、第1保留記憶数に応じて、変動時間を異ならせるようにしてもよく、第2特別図柄の変動表示を行う場合には、第2保留記憶数に応じて、変動時間を異ならせるようにしてもよい。この場合、第1保留記憶数や第2保留記憶数の値ごとに別々の判定テーブルを用意しておき(例えば、保留記憶数0〜2用の変動パターン種別判定テーブルと保留記憶数3,4用の変動パターン種別判定テーブルとを用意しておき)、第1保留記憶数または第2保留記憶数の値に応じて判定テーブルを選択して、変動時間を異ならせるようにしてもよい。
図12は、各乱数を示す説明図である。各乱数は、以下のように使用される。
(1)ランダム1(MR1):大当りの種類(後述する15R確変大当り、7R確変大当り、突然確変大当り)を決定する(大当り種別判定用)
(2)ランダム2(MR2):変動パターンの種類(種別)を決定する(変動パターン種別判定用)
(3)ランダム3(MR3):変動パターン(変動時間)を決定する(変動パターン判定用)
(4)ランダム4(MR4):普通図柄にもとづく当りを発生させるか否か決定する(普通図柄当り判定用)
(5)ランダム5(MR5):ランダム4の初期値を決定する(ランダム4初期値決定用)
なお、この実施の形態では、変動パターンは、まず、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)を用いて変動パターン種別を決定し、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を用いて、決定した変動パターン種別に含まれるいずれかの変動パターンに決定する。そのように、この実施の形態では、2段階の抽選処理によって変動パターンが決定される。
なお、変動パターン種別とは、複数の変動パターンをその変動態様の特徴に従ってグループ化したものである。例えば、複数の変動パターンをリーチの種類でグループ化して、ノーマルリーチを伴う変動パターンを含む変動パターン種別と、スーパーリーチAを伴う変動パターンを含む変動パターン種別と、スーパーリーチBを伴う変動パターンを含む変動パターン種別とに分けてもよい。また、例えば、複数の変動パターンを擬似連の再変動の回数でグループ化して、擬似連を伴わない変動パターンを含む変動パターン種別と、再変動1回の変動パターンを含む変動パターン種別と、再変動2回の変動パターンを含む変動パターン種別と、再変動3回の変動パターンを含む変動パターン種別とに分けてもよい。また、例えば、複数の変動パターンを擬似連や滑り演出などの特定演出の有無でグループ化してもよい。
図9に示された遊技制御処理におけるステップS24では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、(1)の大当り種別判定用乱数、および(4)の普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウントアップ(1加算)を行う。すなわち、それらが判定用乱数であり、それら以外の乱数が表示用乱数(ランダム2、ランダム3)または初期値用乱数(ランダム5)である。なお、遊技効果を高めるために、上記の乱数以外の乱数も用いてもよい。また、この実施の形態では、大当り判定用乱数として、遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されたハードウェア(遊技制御用マイクロコンピュータ560の外部のハードウェアでもよい。)が生成する乱数を用いる。なお、大当り判定用乱数として、ハードウェア乱数ではなく、ソフトウェア乱数を用いてもよい。
図13(A)は、大当り判定テーブルを示す説明図である。大当り判定テーブルとは、ROM54に記憶されているデータの集まりであって、ランダムRと比較される大当り判定値が設定されているテーブルである。大当り判定テーブルには、通常状態や時短状態(すなわち、確変状態でない遊技状態)において用いられる通常時大当り判定テーブルと、確変状態において用いられる確変時大当り判定テーブルとがある。通常時大当り判定テーブルには、図13(A)の左欄に記載されている各数値が設定され、確変時大当り判定テーブルには、図13(A)の右欄に記載されている各数値が設定されている。図13(A)に記載されている数値が大当り判定値である。
図13(B),(C)は、小当り判定テーブルを示す説明図である。小当り判定テーブルとは、ROM54に記憶されているデータの集まりであって、ランダムRと比較される小当り判定値が設定されているテーブルである。小当り判定テーブルには、第1特別図柄の変動表示を行うときに用いられる小当り判定テーブル(第1特別図柄用)と、第2特別図柄の変動表示を行うときに用いられる小当り判定テーブル(第2特別図柄用)とがある。小当り判定テーブル(第1特別図柄用)には、図13(B)に記載されている各数値が設定され、小当り判定テーブル(第2特別図柄用)には、図13(C)に記載されている各数値が設定されている。また、図13(B),(C)に記載されている数値が小当り判定値である。
なお、第1特別図柄の変動表示を行う場合にのみ小当りと決定するようにし、第2特別図柄の変動表示を行う場合には小当りを設けないようにしてもよい。この場合、図13(C)に示す第2特別図柄用の小当り判定テーブルは設けなくてもよい。この実施の形態では、遊技状態が確変状態に移行されているときには主として第2特別図柄の変動表示が実行される。遊技状態が確変状態に移行されているときにも小当りが発生するようにし、確変となるか否かを煽る演出を行うように構成すると、現在の遊技状態が確変状態であるにもかかわらず却って遊技者に煩わしさを感じさせてしまう。そこで、第2特別図柄の変動表示中は小当りが発生しないように構成すれば、遊技状態が確変状態である場合には小当りが発生しにくくし必要以上に確変に対する煽り演出を行わないようにすることができ、遊技者に煩わしさを感じさせる事態を防止することができる。
CPU56は、所定の時期に、乱数回路503のカウント値を抽出して抽出値を大当り判定用乱数(ランダムR)の値とするのであるが、大当り判定用乱数値が図13(A)に示すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(後述する15R確変大当り、7R確変大当り、突然確変大当り)にすることに決定する。また、大当り判定用乱数値が図13(B),(C)に示すいずれかの小当り判定値に一致すると、特別図柄に関して小当りにすることに決定する。なお、図13(A)に示す「確率」は、大当りになる確率(割合)を示す。また、図13(B),(C)に示す「確率」は、小当りになる確率(割合)を示す。また、大当りにするか否か決定するということは、大当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける停止図柄を大当り図柄にするか否か決定するということでもある。また、小当りにするか否か決定するということは、小当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける停止図柄を小当り図柄にするか否か決定するということでもある。
なお、この実施の形態では、図13(B),(C)に示すように、小当り判定テーブル(第1特別図柄用)を用いる場合には300分の1の割合で小当りと決定されるのに対して、小当り判定テーブル(第2特別図柄)を用いる場合には3000分の1の割合で小当りと決定される場合を説明する。従って、この実施の形態では、第1始動入賞口13に始動入賞して第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2始動入賞口14や第3始動入賞口17に始動入賞して第2特別図柄の変動表示が実行される場合と比較して、「小当り」と決定される割合が高い。
図13(D),(E)は、ROM54に記憶されている大当り種別判定テーブル131a,131bを示す説明図である。このうち、図13(D)は、遊技球が第1始動入賞口13に入賞したことにもとづく保留記憶を用いて(すなわち、第1特別図柄の変動表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合の大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)131aである。また、図13(E)は、遊技球が第2始動入賞口14や第3始動入賞口17に入賞したことにもとづく保留記憶を用いて(すなわち、第2特別図柄の変動表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合の大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)131bである。
大当り種別判定テーブル131a,131bは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、大当り種別判定用の乱数(ランダム1)にもとづいて、大当りの種別を「15R確変大当り」、「7R確変大当り」、「突然確変大当り」のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。なお、この実施の形態では、図13(D),(E)に示すように、大当り種別判定テーブル131aには「突然確変大当り」に対して5個の判定値が割り当てられている(40分の5の割合で突然確変大当りと決定される)のに対して、大当り種別判定テーブル131bには「突然確変大当り」に対して1個の判定値が割り当てられている(40分の1の割合で突然確変大当りと決定される)場合を説明する。従って、この実施の形態では、第1始動入賞口13に始動入賞して第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2始動入賞口14や第3始動入賞口17に始動入賞して第2特別図柄の変動表示が実行される場合と比較して、「突然確変大当り」と決定される割合が高い。なお、第1特別図柄用の大当り種別判定テーブル131aにのみ「突然確変大当り」を振り分けるようにし、第2特別図柄用の大当り種別判定テーブル131bには「突然確変大当り」の振り分けを行わない(すなわち、第1特別図柄の変動表示を行う場合にのみ、「突然確変大当り」と決定される場合がある)ようにしてもよい。
また、図13(D),(E)に示すように、この実施の形態では、大当り種別判定テーブル131bの方が、大当り種別判定テーブル131aと比較して、「15R確変大当り」に対して多くの判定値が割り振られている。従って、この実施の形態では、第2始動入賞口14や第3始動入賞口17に始動入賞して第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第1始動入賞口13に始動入賞して第1特別図柄の変動表示が実行される場合と比較して、有利な「15R確変大当り」となる割合が高い。
なお、この実施の形態では、第2特別図柄の変動表示が実行される場合の方が第1特別図柄の変動表示が実行される場合と比較し有利となる場合を示したが、例えば、大当り種別判定テーブル131aと大当り種別判定テーブル131bとの割り振りを同じにして、第1特別図柄の変動表示を行う場合と第2特別図柄の変動表示を行う場合とで有利度が同じになるように構成してもよい。
この実施の形態では、図13(D),(E)に示すように、大当り種別として、「15R確変大当り」、「7R確変大当り」および「突然確変大当り」がある。なお、この実施の形態では、大当り遊技において実行されるラウンド数が15ラウンド、7ラウンドおよび2ラウンドの3種類である場合を示しているが、大当り遊技において実行されるラウンド数は、この実施の形態で示したものに限られない。例えば、10ラウンドの大当り遊技に制御する10R確変大当りや、5ラウンドの大当り遊技に制御する5R確変大当りが設けられていてもよい。また、この実施の形態では、大当り種別が「15R確変大当り」、「7R確変大当り」および「突然確変大当り」の3種類である場合を示しているが、3種類にかぎらず、例えば、4種類以上の大当り種別を設けるようにしてもよい。また、逆に、大当り種別が3種類よりも少なくてもよく、例えば、大当り種別として2種類のみ設けられていてもよい。
「15R確変大当り」とは、15ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に確変状態に移行させる大当りである(この実施の形態では、確変状態に移行されるとともに時短状態にも移行される。後述するステップS166参照)。そして、確変状態に移行した後、変動表示を所定回数(この実施の形態では70回)終了すると確変状態(および時短状態)が終了する(ステップS167,S141〜S144参照)。なお、変動表示を所定回数終了する前であっても、次の大当りが発生した場合にも、確変状態(および時短状態)を終了する(ステップS132参照)。
また、「7R確変大当り」とは、7ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に確変状態に移行させる大当りである(この実施の形態では、確変状態に移行されるとともに時短状態にも移行される。後述するステップS166参照)。そして、確変状態に移行した後、変動表示を所定回数(この実施の形態では70回)終了すると確変状態(および時短状態)が終了する(ステップS167,S141〜S144参照)。なお、変動表示を所定回数終了する前であっても、次の大当りが発生した場合にも、確変状態(および時短状態)を終了する(ステップS132参照)。
また、「突然確変大当り」とは、「15R確変大当り」や「7R確変大当り」と比較して大入賞口の開放回数が少ない回数(この実施の形態では0.1秒間の開放を2回)まで許容される大当りである。すなわち、「突然確変大当り」となった場合には、2ラウンドの大当り遊技状態に制御される。また、「15R確変大当り」や「7R確変大当り」では、1ラウンドあたりの大入賞口の開放時間が29秒と長いのに対して、「突然確変大当り」では1ラウンドあたりの大入賞口の開放時間が0.1秒と極めて短く、大当り遊技中に大入賞口に遊技球が入賞することは殆ど期待できない。そして、この実施の形態では、その突然確変大当り遊技状態の終了後に確変状態に移行される(この実施の形態では、確変状態に移行されるとともに時短状態にも移行される。後述するステップS166参照)。そして、確変状態に移行した後、変動表示を所定回数(この実施の形態では70回)終了すると確変状態(および時短状態)が終了する(ステップS167,S141〜S144参照)。なお、変動表示を所定回数終了する前であっても、次の大当りが発生した場合にも、確変状態(および時短状態)を終了する(ステップS132参照)。
なお、上述したように、この実施の形態では、「小当り」となった場合にも、大入賞口の開放が0.1秒間ずつ2回行われ、「突然確変大当り」による大当り遊技状態と同様の制御が行われる。そして、「小当り」となった場合には、大入賞口の2回の開放が終了した後、遊技状態は変化せず、「小当り」となる前の遊技状態が維持される。そのようにすることによって、「突然確変大当り」であるか「小当り」であるかを認識できないようにし、遊技の興趣を向上させている。なお、この実施の形態のように大当り種別が全て確変大当りであるように構成する場合、小当りを設けなくてもよい。また、この実施の形態のように大当り種別が全て確変大当りである場合に小当りを設けるように構成する場合には、確変状態(高確率状態)に移行されるのみで時短状態(高ベース状態)を伴わない突然確変大当りを設けるようにすること(大入賞口の開放パターンも突然確変大当りと小当りの場合とで同じにすること)が好ましい。
大当り種別判定テーブル131a,131bには、ランダム1の値と比較される数値であって、「15R確変大当り」、「7R確変大当り」、「突然確変大当り」のそれぞれに対応した判定値(大当り種別判定値)が設定されている。CPU56は、ランダム1の値が大当り種別判定値のいずれかに一致した場合に、大当りの種別を、一致した大当り種別判定値に対応する種別に決定する。
図14および図15は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図14および図15に示す例において、コマンド80XX(H)は、特別図柄の可変表示に対応して演出表示装置9において可変表示される演出図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である(それぞれ変動パターンXXに対応)。つまり、使用されうる変動パターンのそれぞれに対して一意な番号を付した場合に、その番号で特定される変動パターンのそれぞれに対応する変動パターンコマンドがある。なお、「(H)」は16進数であることを示す。また、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。従って、演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド80XX(H)を受信すると、演出表示装置9において演出図柄の可変表示を開始するように制御する。
コマンド8C01(H)〜8C05(H)は、大当りとするか否か、小当りとするか否か、および大当り種別を示す演出制御コマンドである。演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド8C01(H)〜8C05(H)の受信に応じて演出図柄の表示結果を決定するので、コマンド8C01(H)〜8C05(H)を表示結果指定コマンドという。
コマンド8D01(H)は、第1特別図柄の可変表示(変動)を開始することを示す演出制御コマンド(第1図柄変動指定コマンド)である。コマンド8D02(H)は、第2特別図柄の可変表示(変動)を開始することを示す演出制御コマンド(第2図柄変動指定コマンド)である。第1図柄変動指定コマンドと第2図柄変動指定コマンドとを特別図柄特定コマンド(または図柄変動指定コマンド)と総称することがある。なお、第1特別図柄の可変表示を開始するのか第2特別図柄の可変表示を開始するのかを示す情報を、変動パターンコマンドに含めるようにしてもよい。
コマンド8F00(H)は、第4図柄の可変表示(変動)を終了して表示結果(停止図柄)を導出表示することを示す演出制御コマンド(図柄確定指定コマンド)である。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図柄確定指定コマンドを受信すると、第4図柄の可変表示(変動)を終了して表示結果を導出表示する。
コマンド9000(H)は、遊技機に対する電力供給が開始されたときに送信される演出制御コマンド(初期化指定コマンド:電源投入指定コマンド)である。コマンド9200(H)は、遊技機に対する電力供給が再開されたときに送信される演出制御コマンド(停電復旧指定コマンド)である。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、遊技機に対する電力供給が開始されたときに、バックアップRAMにデータが保存されている場合には、停電復旧指定コマンドを送信し、そうでない場合には、初期化指定コマンドを送信する。
コマンド9F00(H)は、客待ちデモンストレーションを指定する演出制御コマンド(客待ちデモ指定コマンド)である。
コマンドA001,A002(H)は、ファンファーレ画面を表示すること、すなわち大当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(大当り開始指定コマンド:ファンファーレ指定コマンド)である。この実施の形態では、大当りの種類に応じて、大当り開始指定コマンドまたは小当り/突然確変大当り開始指定コマンドが用いられる。具体的には、「15R確変大当り」や「7R確変大当り」である場合には大当り開始指定コマンド(A001(H))が用いられ、「突然確変大当り」や「小当り」である場合には小当り/突然確変大当り開始指定コマンド(A002(H))が用いられる。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、突然大当りである場合に突然確変大当り開始指定用のファンファーレ指定コマンドを送信するものの、小当りである場合にはファンファーレ指定コマンドを送信しないように構成してもよい。
コマンドA1XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口開放中の表示を示す演出制御コマンド(大入賞口開放中指定コマンド)である。なお、大入賞口開放中指定コマンドはラウンドごとにそのラウンドを指定する値がEXTデータに設定されて送信されるので、ラウンドごとに異なる大入賞口開放中指定コマンドが送信される。A2XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口閉鎖を示す演出制御コマンド(大入賞口開放後指定コマンド)である。なお、大入賞口開放後指定コマンドはラウンドごとにそのラウンドを指定する値がEXTデータに設定されて送信されるので、ラウンドごとに異なる大入賞口開放後指定コマンドが送信される。
コマンドA301(H)は、大当り終了画面を表示すること、すなわち大当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(大当り終了指定コマンド:エンディング1指定コマンド)である。なお、大当り終了指定コマンド(A301(H))は、「15R確変大当り」や「7R確変大当り」による大当り遊技を終了する場合に用いられる。コマンドA302(H)は、小当りの遊技の終了または突然確変大当りの遊技の終了を指定する演出制御コマンド(小当り/突然確変大当り終了指定コマンド:エンディング2指定コマンド)である。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、突然確変大当りである場合に突然確変大当り終了指定用のエンディング指定コマンドを送信するものの、小当りである場合にはエンディング指定コマンドを送信しないように構成してもよい。
コマンドA501(H)は、振分装置200に進入した遊技球が一方向(具体的にはBルート)に振り分け続けられていることを示す演出制御コマンド(振分エラー指定コマンド)である。振分エラー指定コマンドは、詳しくは後述するが、振分スイッチ88による遊技球の検出がない状態のまま第1始動入賞スイッチ13aまたは第2始動入賞スイッチ14aにて遊技球が10回以上連続して検出された場合に送信されるコマンドである。なお、この実施の形態では、送信条件として10回以上連続した場合(後述するように入賞カウンタの値が0以下となった場合)としているが、例えば7回であっても15回であってもよい。
コマンドA502(H)は、振分部材98と振分部材99のいずれか、または両方が正常に動作していない(振分部材モータ左98aと振分部材モータ右99aのいずれか、または両方が正常に動作していない)ことを示す演出制御コマンド(振分部材モータ異常指定コマンド)である。振分部材モータ異常指定コマンドは、図20に示す振分部材モータ監視処理にて初期位置が検出されなかった場合に送信されるコマンドである。
図15に示すコマンドB000(H)は、遊技状態が通常状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(通常状態背景指定コマンド)である。コマンドB001(H)は、遊技状態が確変状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(確変状態背景指定コマンド)である。
コマンドC000(H)は、第1始動入賞があったことを指定する演出制御コマンド(第1始動入賞指定コマンド)である。コマンドC100(H)は、第2始動入賞(第2始動入賞口14または第3始動入賞口17への始動入賞)があったことを指定する演出制御コマンド(第2始動入賞指定コマンド)である。なお、この実施の形態では、以下、第1始動入賞指定コマンドと第2始動入賞指定コマンドとを、始動入賞指定コマンドと総称することがある。
コマンドC2XX(H)は、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を指定する演出制御コマンド(合算保留記憶数指定コマンド)である。コマンドC2XX(H)における「XX」が、合算保留記憶数を示す。コマンドC300(H)は、合算保留記憶数を1減算することを指定する演出制御コマンド(合算保留記憶数減算指定コマンド)である。なお、この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、合算保留記憶数を減算する場合には合算保留記憶数減算指定コマンドを送信するが、合算保留記憶数減算指定コマンドを使用せず、合算保留記憶数を減算するときに、減算後の合算保留記憶数を指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信するようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、保留記憶数を指定するコマンドとして、合算保留記憶数を指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信する場合を示しているが、第1保留記憶と第2保留記憶とのうち増加した方の保留記憶数を指定するコマンドを送信するように構成してもよい。具体的には、第1保留記憶が増加した場合に第1保留記憶数を指定する第1保留記憶数指定コマンドを送信し、第2保留記憶が増加した場合に第2保留記憶数を指定する第2保留記憶数指定コマンドを送信するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、保留記憶情報として、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14とのいずれに始動入賞したかを指定する始動入賞指定コマンドを送信するとともに、合算保留記憶数を指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信する場合を示しているが、保留記憶情報として送信する演出制御コマンドは、この実施の形態で示したものにかぎられない。例えば、保留記憶数が増加したときに、第1保留記憶数または第2保留記憶数が増加したことを示す保留記憶数加算指定コマンド(第1保留記憶数加算指定コマンドまたは第2保留記憶数加算指定コマンド)を送信する一方、保留記憶数が減少したときに、第1保留記憶数または第2保留記憶数が減少したことを示す保留記憶数減算指定コマンド(第1保留記憶数減算指定コマンドまたは第2保留記憶数減算指定コマンド)を送信するようにしてもよい。
演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)は、主基板31に搭載されている遊技制御用マイクロコンピータ560から上述した演出制御コマンドを受信すると、図14および図15に示された内容に応じて演出表示装置9の表示状態を変更したり、ランプの表示状態を変更したり、音声出力基板70に対して音番号データを出力したりする。
例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、始動入賞があり第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおいて特別図柄の可変表示が開始される度に、演出図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンドおよび表示結果指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する。
この実施の形態では、演出制御コマンドは2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」に設定され、EXTデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「0」に設定される。なお、そのようなコマンド形態は一例であって他のコマンド形態を用いてもよい。例えば、1バイトや3バイト以上で構成される制御コマンドを用いてもよい。
なお、演出制御コマンドの送出方式として、演出制御信号CD0〜CD7の8本のパラレル信号線で1バイトずつ主基板31から中継基板77を介して演出制御基板80に演出制御コマンドデータを出力し、演出制御コマンドデータの他に、演出制御コマンドデータの取込を指示するパルス状(矩形波状)の取込信号(演出制御INT信号)を出力する方式を用いる。演出制御コマンドの8ビットの演出制御コマンドデータは、演出制御INT信号に同期して出力される。演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御INT信号が立ち上がったことを検知して、割込処理によって1バイトのデータの取り込み処理を開始する。
図14および図15に示す例では、変動パターンコマンドおよび表示結果指定コマンドを、第1特別図柄表示器8aでの第1特別図柄の変動に対応した演出図柄の可変表示(変動)と第2特別図柄表示器8bでの第2特別図柄の変動に対応した演出図柄の可変表示(変動)とで共通に使用でき、第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示に伴って演出を行う演出表示装置9などの演出用部品を制御する際に、遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出制御用マイクロコンピュータ100に送信されるコマンドの種類を増大させないようにすることができる。
図16は、主基板31に搭載される遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)が実行する特別図柄プロセス処理(ステップS27)のプログラムの一例を示すフローチャートである。上述したように、特別図柄プロセス処理では第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび大入賞口を制御するための処理が実行される。特別図柄プロセス処理において、CPU56は、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14aまたは第3始動口スイッチ17aのいずれかがオンしていたら、すなわち、第1始動入賞口13、第2始動入賞口14または第3始動入賞口17のいずれかへの始動入賞が発生していたら(ステップS311;Y)、始動口スイッチ通過処理を実行する(ステップS312)。そして、ステップS300〜S310のうちのいずれかの処理を行う。第1始動入賞口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14aおよび第3始動口スイッチ17aのいずれもオンしていなければ(ステップS311;N)、始動口スイッチ通過処理(ステップS312)を実行することなく、そのまま、内部状態に応じて、ステップS300〜S310のうちのいずれかの処理を行う。
ステップS300〜S310の処理は、以下のような処理である。
特別図柄通常処理(ステップS300):特別図柄プロセスフラグの値が0であるときに実行される。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数(合算保留記憶数)を確認する。保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数は合算保留記憶数カウンタのカウント値により確認できる。また、合算保留記憶数カウンタのカウント値が0でなければ、第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示の表示結果を大当りとするか否かを決定する。大当りとする場合には大当りフラグをセットする。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS301に応じた値(この例では1)に更新する。なお、大当りフラグは、大当り遊技が終了するときにリセットされる。
変動パターン設定処理(ステップS301):特別図柄プロセスフラグの値が1であるときに実行される。また、変動パターンを決定し、その変動パターンにおける変動時間(可変表示時間:可変表示を開始してから表示結果を導出表示(停止表示)するまでの時間)を特別図柄の可変表示の変動時間とすることに決定する。また、決定した変動パターンに応じた変動パターンコマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行い、特別図柄の変動時間を計測する変動時間タイマをスタートさせる。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に対応した値(この例では2)に更新する。
表示結果指定コマンド送信処理(ステップS302):特別図柄プロセスフラグの値が2であるときに実行される。演出制御用マイクロコンピュータ100に、表示結果指定コマンドを送信する制御を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS303に対応した値(この例では3)に更新する。
特別図柄変動中処理(ステップS303):特別図柄プロセスフラグの値が3であるときに実行される。変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過(ステップS301でセットされる変動時間タイマがタイムアウトすなわち変動時間タイマの値が0になる)すると、演出制御用マイクロコンピュータ100に、図柄確定指定コマンドを送信する制御を行い、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に対応した値(この例では4)に更新する。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する図柄確定指定コマンドを受信すると演出表示装置9において第4図柄が停止されるように制御する。
特別図柄停止処理(ステップS304):特別図柄プロセスフラグの値が4であるときに実行される。大当りフラグがセットされている場合に、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に対応した値(この例では5)に更新する。また、小当りフラグがセットされている場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS308に対応した値(この例では8)に更新する。大当りフラグおよび小当りフラグのいずれもセットされていない場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。なお、この実施の形態では、特別図柄プロセスフラグの値が4となったことにもとづいて、後述するように、特別図柄表示制御処理において特別図柄の停止図柄を停止表示するための特別図柄表示制御データが特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定され(図27参照)、ステップS23の表示制御処理において出力バッファの設定内容に応じて実際に特別図柄の停止図柄が停止表示される。
大入賞口開放前処理(ステップS305):特別図柄プロセスフラグの値が5であるときに実行される。大入賞口開放前処理では、大入賞口を開放する制御を行う。具体的には、カウンタ(例えば、大入賞口に入った遊技球数をカウントするカウンタ)などを初期化するとともに、ソレノイド21を駆動して大入賞口を開放状態にする。また、大入賞口開放中指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行うとともに、タイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS306に対応した値(この例では6)に更新する。なお、大入賞口開放前処理は各ラウンド毎に実行されるが、第1ラウンドを開始する場合には、大入賞口開放前処理は大当り遊技を開始する処理でもある。
大入賞口開放中処理(ステップS306):特別図柄プロセスフラグの値が6であるときに実行される。大入賞口開放中処理では、大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。大入賞口の閉成条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に対応した値(この例では5)に更新する。また、大当り中開放後指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行うとともに、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS307に対応した値(この例では7)に更新する。
大当り終了処理(ステップS307):特別図柄プロセスフラグの値が7であるときに実行される。大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用マイクロコンピュータ100に行わせるための制御を行う。また、遊技状態を示すフラグ(例えば、確変フラグ)をセットする処理を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。
小当り開放前処理(ステップS308):特別図柄プロセスフラグの値が8であるときに実行される。小当り開放前処理では、大入賞口を開放する制御を行う。具体的には、カウンタ(例えば、大入賞口に入った遊技球数をカウントするカウンタ)などを初期化するとともに、ソレノイド21を駆動して大入賞口を開放状態にする。また、タイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS309に対応した値(この例では9)に更新する。なお、小当り開放前処理は小当り遊技中の大入賞口の開放毎に実行されるが、小当り遊技中の最初の開放を開始する場合には、小当り開放前処理は小当り遊技を開始する処理でもある。
小当り開放中処理(ステップS309):特別図柄プロセスフラグの値が9であるときに実行される。大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。大入賞口の閉成条件が成立し、かつ、まだ大入賞口の開放回数が残っている場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS308に対応した値(この例では8)に更新する。また、全ての開放を終えた場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS310に対応した値(この例では10)に更新する。
小当り終了処理(ステップS310):特別図柄プロセスフラグの値が10であるときに実行される。小当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用マイクロコンピュータ100に行わせるための制御を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。
図17および図18は、ステップS312の始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。始動口スイッチ通過処理において、CPU56は、まず、第1始動口スイッチ13aがオン状態であるか否かを確認する(ステップS1211)。第1始動口スイッチ13aがオン状態でなければ(ステップS1211;N)、ステップS1221の処理に移行する。第1始動口スイッチ13aがオン状態であれば(ステップS1211;Y)、CPU56は、入賞カウンタの値を1減算する(ステップS1212)。そして、CPU56は、入賞カウンタの値が「0」以下であるか否かを判定する(ステップS1212A)。入賞カウンタの値が「0」以下である場合(ステップS1212A:Y)、CPU56は、振分装置200に進入した遊技球が一方向(具体的にはBルート)に振り分け続けられている(振分異常が発生している)と判定して、振分エラー指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に演出制御コマンドを送信する設定を行う(ステップS1212B)。この実施の形態では、図9のステップS21Bの処理が実行されるまで入賞カウンタの値は減算され続け、その都度振分エラー指定コマンドが送信される。そのため、好適に振分異常を報知することができる。図17に戻り、ステップS1212Bの処理を実行した後、CPU56は、セキュリティ信号情報タイマに所定時間(本例では、30秒)をセットする(ステップS1212C)。この実施の形態では、ステップS1212Cでセキュリティ信号情報タイマに所定時間がセットされたことにもとづいて、情報出力処理(図9のステップS30参照)が実行されることによって、セキュリティ信号が所定時間(本例では、30秒)外部出力される。
なお、第1始動口スイッチ13aがオン状態であることにもとづいて直ちにステップS1212の処理を実行して入賞カウンタの値を減算するのではなく、さらに第1保留記憶数が上限値(本例では4)に達していないことを条件に入賞カウンタの値を減算するようにしてもよい(すなわち、有効始動入賞のみをカウントするようにしてもよい)。具体的には、後述するステップS1214でNと判定した後にステップS1212〜ステップS1212Cの処理を実行するようにしてもよい。また、これとは逆に、第1保留記憶数が上限値(本例では4)に達している場合のみ入賞カウンタの値を減算するようにしてもよい(すなわち、無効始動入賞(オーバーフロー入賞)のみをカウントするようにしてもよい)。
ステップS1212Aにて入賞カウンタの値が「0」以下でないと判定した場合(ステップS1212A;N)、またはステップS1212Cの処理を実行した後、CPU56は、第1保留記憶数が上限値に達しているか否か(具体的には、第1保留記憶数をカウントするための第1保留記憶数カウンタの値が4であるか否か)を確認する(ステップS1214)。第1保留記憶数が上限値に達していれば(ステップS1214;Y)、ステップS1221に移行する。
第1保留記憶数が上限値に達していなければ(ステップS1214;N)、CPU56は、第1保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS1215)とともに、合算保留記憶数をカウントするための合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS1216)。また、CPU56は、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14(第3始動入賞口17を含む)への入賞順を記憶するための保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、合算保留記憶数カウンタの値に対応した領域に、「第1」を示すデータをセットする(ステップS1217)。
この実施の形態では、第1始動口スイッチ13aがオン状態となった場合(すなわち、第1始動入賞口13に遊技球が始動入賞した場合)には「第1」を示すデータをセットし、第2始動口スイッチ14aがオン状態となった場合(すなわち、第2始動入賞口14に遊技球が始動入賞した場合)または第3始動口スイッチ17aがオン状態となった場合(すなわち、第3始動入賞口17に遊技球が始動入賞した場合)には「第2」を示すデータをセットする。例えば、CPU56は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、第1始動口スイッチ13aがオン状態となった場合には「第1」を示すデータとして01(H)をセットし、第2始動口スイッチ14aまたは第3始動口スイッチ17aがオン状態となった場合には「第2」を示すデータとして02(H)をセットする。なお、この場合、対応する保留記憶がない場合には、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、00(H)がセットされている。
図19(A)は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)の構成例を示す説明図である。図19(A)に示すように、保留特定領域には、合算保留記憶数カウンタの値の最大値(この例では8)に対応した領域が確保されている。なお、図19(A)には、合算保留記憶数カウンタの値が5である場合の例が示されている。図19(A)に示すように、保留特定領域には、合算保留記憶数カウンタの値の最大値(この例では8)に対応した領域が確保されており、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14(第3始動入賞口17を含む)への入賞にもとづき入賞順に「第1」または「第2」であることを示すデータがセットされる。従って、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14(第3始動入賞口17を含む)への入賞順が記憶される。なお、保留特定領域は、RAM55に形成されている。
次いで、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第1保留記憶バッファ(図19(B)参照)における保存領域に格納する処理を実行する(ステップS1218)。なお、ステップS1218の処理では、ハードウェア乱数であるランダムR(大当り判定用乱数)や、ソフトウェア乱数である大当り種別判定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)および変動パターン判定用乱数(ランダム3)が抽出され、保存領域に格納される。なお、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を始動口スイッチ通過処理(始動入賞時)において抽出して保存領域にあらかじめ格納しておくのではなく、第1特別図柄の変動開始時に抽出するようにしてもよい。例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、後述する変動パターン設定処理において、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を生成するための変動パターン判定用乱数カウンタから値を直接抽出するようにしてもよい。
図19(B)は、保留記憶に対応する乱数等を保存する領域(保留記憶バッファ)の構成例を示す説明図である。図19(B)に示すように、第1保留記憶バッファには、第1保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。また、第2保留記憶バッファには、第2保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。この実施の形態では、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファには、ハードウェア乱数であるランダムR(大当り判定用乱数)や、ソフトウェア乱数である大当り種別判定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)および変動パターン判定用乱数(ランダム3)が記憶される。なお、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファは、RAM55に形成されている。
次いで、CPU56は、第1始動入賞指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS1219)とともに、合算保留記憶数カウンタの値をEXTデータに設定して合算保留記憶数指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS1220)。
次いで、CPU56は、第2始動口スイッチ14aがオン状態であるか否かを確認する(ステップS1221)。第2始動口スイッチ14aがオン状態でなければ(ステップS1221;N)、ステップS1227の処理に移行する。第2始動口スイッチ14aがオン状態であれば(ステップS1221;Y)、CPU56は、入賞カウンタの値を1減算する(ステップS1222)。そして、CPU56は、入賞カウンタの値が「0」以下であるか否かを判定する(ステップS1222A)。入賞カウンタの値が「0」以下である場合(ステップS1222A:Y)、CPU56は、振分装置200に進入した遊技球が一方向(具体的にはBルート)に振り分け続けられている(振分異常が発生している)と判定して、振分エラー指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に演出制御コマンドを送信する設定を行う(ステップS1222B)。この実施の形態では、図9のステップS21Bの処理が実行されるまで入賞カウンタの値は減算され続け、その都度振分エラー指定コマンドが送信される。そのため、好適に振分異常を報知することができる。図18に戻りステップS1222Bの処理を実行した後、CPU56は、セキュリティ信号情報タイマに所定時間(本例では、30秒)をセットする(ステップS1222C)。この実施の形態では、ステップS1222Cでセキュリティ信号情報タイマに所定時間がセットされたことにもとづいて、情報出力処理(図9のステップS30参照)が実行されることによって、セキュリティ信号が所定時間(本例では、30秒)外部出力される。
なお、第2始動口スイッチ14aがオン状態であることにもとづいて直ちにステップS1222の処理を実行して入賞カウンタの値を減算するのではなく、さらに第2保留記憶数が上限値(本例では4)に達していないことを条件に第2入賞回数カウンタの値をカウントするようにしてもよい(すなわち、有効始動入賞のみをカウントするようにしてもよい)。具体的には、ステップS1221でYと判定した後に、後述するステップS1228と同様の判定処理を行ってNと判定した後にステップS1222〜S1222Cの処理を実行するようにしてもよい。また、これとは逆に、第2保留記憶数が上限値(本例では4)に達している場合のみ入賞カウンタの値を減算するようにしてもよい(すなわち、無効始動入賞のみをカウントするようにしてもよい)。
ステップS1221にて第2始動口スイッチ14aがオン状態でなければ(ステップS1221;N)、CPU56は、第3始動口スイッチ17aがオン状態であるか否かを確認する(ステップS1227)。第3始動口スイッチ17aもオン状態でなければ(ステップS1221;N)、そのまま始動口スイッチ通過処理を終了する。
ステップS1222Aにて入賞カウンタの値が「0」以下でないと判定した場合(ステップS1222A;N)、ステップS1222Cの処理を実行した後、またはステップS1227にて第3始動口スイッチ17aがオン状態であると判定した場合(ステップS1227;Y)、CPU56は、第2保留記憶数が上限値に達しているか否か(具体的には、第2保留記憶数をカウントするための第2保留記憶数カウンタの値が4であるか否か)を確認する(ステップS1228)。第2保留記憶数が上限値に達していれば(ステップS1228;Y)、そのまま始動口スイッチ通過処理を終了する。
第2保留記憶数が上限値に達していなければ(ステップS1228;N)、CPU56は、第2保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS1229)とともに、合算保留記憶数をカウントするための合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS1230)。また、CPU56は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、合算保留記憶数カウンタの値に対応した領域に、「第2」を示すデータをセットする(ステップS1231)。
次いで、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第2保留記憶バッファ(図19(B)参照)における保存領域に格納する処理を実行する(ステップS1232)。なお、ステップS1232の処理では、ハードウェア乱数であるランダムR(大当り判定用乱数)や、ソフトウェア乱数である大当り種別判定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)および変動パターン判定用乱数(ランダム3)が抽出され、保存領域に格納される。なお、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を始動口スイッチ通過処理(始動入賞時)において抽出して保存領域にあらかじめ格納しておくのではなく、第2特別図柄の変動開始時に抽出するようにしてもよい。例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、後述する変動パターン設定処理において、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を生成するための変動パターン判定用乱数カウンタから値を直接抽出するようにしてもよい。
次いで、CPU56は、第2始動入賞指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS1233)とともに、合算保留記憶数カウンタの値をEXTデータに設定して合算保留記憶数指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS1234)。
図20および図21は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップS300)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU56は、合算保留記憶数の値を確認する(ステップS51)。具体的には、合算保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。合算保留記憶数が0であれば(ステップS51;Y)、まだ客待ちデモ指定コマンドを送信していなければ、演出制御用マイクロコンピュータ100に対して客待ちデモ指定コマンドを送信する制御を行い(ステップS51A)、特別図柄通常処理を終了する。なお、例えば、CPU56は、ステップS51Aで客待ちデモ指定コマンドを送信すると、客待ちデモ指定コマンドを送信したことを示す客待ちデモ指定コマンド送信済フラグをセットする。そして、客待ちデモ指定コマンドを送信した後に次回のタイマ割込以降の特別図柄通常処理を実行する場合には、客待ちデモ指定コマンド送信済フラグがセットされていることにもとづいて重ねて客待ちデモ指定コマンドを送信しないように制御すればよい。また、この場合、客待ちデモ指定コマンド送信済フラグは、次回の特別図柄の変動表示が開始されるときにリセットされるようにすればよい。
なお、ステップS51において、CPU56は、合算保留記憶数の値を確認するのではなく、保留特定領域の1番目の領域にデータが設定されているか否かを確認し、設定されていれば保留記憶があると判定してステップS52に移行し、設定されていなければ保留記憶がないと判定してステップS51Aに移行してもよい。
合算保留記憶数が0でなければ(ステップS51;N)、CPU56は、保留特定領域(図19(A)参照)に設定されているデータのうち1番目のデータが「第1」を示すデータであるか否か確認する(ステップS52)。保留特定領域に設定されている1番目のデータが「第1」を示すデータでない(すなわち、「第2」を示すデータである)場合(ステップS52;N)、CPU56は、特別図柄ポインタ(第1特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのか第2特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのかを示すフラグ)に「第2」を示すデータを設定する(ステップS53)。保留特定領域に設定されている1番目のデータが「第1」を示すデータである場合(ステップS52;Y)、CPU56は、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータを設定する(ステップS54)。
ステップS52〜S54の処理が実行されることによって、この実施の形態では、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14(第3始動入賞口17を含む)とに遊技球が入賞した始動入賞順に従って、第1特別図柄の変動表示または第2特別図柄の変動表示が実行される。なお、この実施の形態では、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14(第3始動入賞口17を含む)とに遊技球が入賞した始動入賞順に従って、第1特別図柄の変動表示または第2特別図柄の変動表示が実行される場合を示しているが、第1特別図柄と第2特別図柄とのいずれか一方の変動表示を優先して実行するように構成してもよい。この場合、例えば、高ベース状態に移行された場合には可変入賞球装置が設けられた第3始動入賞口17に始動入賞しやすくなり第2保留記憶が溜まりやすくなるのであるから、第2特別図柄の変動表示を優先して実行するようにしてもよい。
次いで、CPU56は、RAM55において、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の乱数バッファ領域に格納する(ステップS55)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶バッファにおける第1保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の乱数バッファ領域に格納する。また、CPU56は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第2保留記憶バッファにおける第2保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の乱数バッファ領域に格納する。
そして、CPU56は、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップS56)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、保留特定領域および第1保留記憶バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。また、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合に、第2保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、保留特定領域および第2保留記憶バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。
すなわち、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合に、RAM55の第1保留記憶バッファにおいて第1保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、特別図柄ポインタが「第2」を示す場合に、RAM55の第2保留記憶バッファにおいて第2保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、CPU56は、保留特定領域において合算保留記憶数=m(m=2〜8)に対応する保存領域に格納されている値(「第1」または「第2」を示す値)を、合算保留記憶数=m−1に対応する保存領域に格納する。
よって、各第1保留記憶数(または、各第2保留記憶数)に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数(または、第2保留記憶数)=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。また、各合算保留記憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各値が抽出された順番は、常に、合算保留記憶数=1〜8の順番と一致するようになっている。
そして、CPU56は、合算保留記憶数の値を1減らす。すなわち、合算保留記憶数カウンタのカウント値を1減算する(ステップS58)。なお、CPU56は、カウント値が1減算される前の合算保留記憶数カウンタの値をRAM55の所定の領域に保存する。
また、CPU56は、現在の遊技状態に応じて背景指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS60)。この場合、CPU56は、確変状態であることを示す確変フラグがセットされている場合には、確変状態背景指定コマンドを送信する制御を行う。また、CPU56は、確変フラグがセットされていなければ、通常状態背景指定コマンドを送信する制御を行う。
特別図柄通常処理では、最初に、第1始動入賞口13を対象として処理を実行することを示す「第1」を示すデータすなわち第1特別図柄を対象として処理を実行することを示す「第1」を示すデータ、または第2始動入賞口14(第3始動入賞口17を含む)を対象として処理を実行することを示す「第2」を示すデータすなわち第2特別図柄を対象として処理を実行することを示す「第2」を示すデータが、特別図柄ポインタに設定される。そして、特別図柄プロセス処理における以降の処理では、特別図柄ポインタに設定されているデータに応じた処理が実行される。よって、ステップS300〜S310の処理を、第1特別図柄を対象とする場合と第2特別図柄を対象とする場合とで共通化することができる。
次いで、CPU56は、乱数バッファ領域からランダムR(大当り判定用乱数)を読み出し、大当り判定モジュールを実行する。なお、この場合、CPU56は、図17および18の始動口スイッチ通過処理のステップS1218やステップS1232で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した大当り判定用乱数を読み出し、大当り判定を行う(ステップS61)。大当り判定モジュールは、あらかじめ決められている大当り判定値や小当り判定値(図13参照)と大当り判定用乱数とを比較し、それらが一致したら大当りや小当りとすることに決定する処理を実行するプログラムである。すなわち、大当り判定や小当り判定の処理を実行するプログラムである。
大当り判定の処理では、遊技状態が確変状態の場合には、遊技状態が非確変状態(通常状態)の場合よりも、大当りとなる確率が高くなるように構成されている。具体的には、あらかじめ大当り判定値の数が多く設定されている確変時大当り判定テーブル(ROM54における図13(A)の右側の数値が設定されているテーブル)と、大当り判定値の数が確変時大当り判定テーブルよりも少なく設定されている通常時大当り判定テーブル(ROM54における図13(A)の左側の数値が設定されているテーブル)とが設けられている。そして、CPU56は、遊技状態が確変状態であるか否かを確認し、遊技状態が確変状態であるときは、確変時大当り判定テーブルを使用して大当りの判定の処理を行い、遊技状態が通常状態であるときは、通常時大当り判定テーブルを使用して大当りの判定の処理を行う。すなわち、CPU56は、大当り判定用乱数(ランダムR)の値が図13(A)に示すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当りとすることに決定する。大当りとすることに決定した場合には(ステップS61;Y)、ステップS71に移行する。なお、大当りとするか否か決定するということは、大当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、特別図柄表示器における停止図柄を大当り図柄とするか否か決定するということでもある。
なお、現在の遊技状態が確変状態であるか否かの確認は、確変フラグがセットされているか否かにより行われる。確変フラグは、遊技状態を確変状態に移行するときにセットされ、確変状態を終了するときにリセットされる。具体的には、「15R確変大当り」、「7R確変大当り」または「突然確変大当り」とすることに決定され、大当り遊技を終了する処理においてセットされる。そして、大当り遊技終了後、所定回数(この実施の形態では70回)の変動表示を終了したときにリセットされる。
大当り判定用乱数(ランダムR)の値がいずれの大当り判定値にも一致しなければ(ステップS61;N)、CPU56は、小当り判定テーブル(図13(B),(C)参照)を使用して小当りの判定の処理を行う(ステップS62)。すなわち、CPU56は、大当り判定用乱数(ランダムR)の値が図13(B),(C)に示すいずれかの小当り判定値に一致すると、特別図柄に関して小当りとすることに決定する。この場合、CPU56は、特別図柄ポインタが示すデータを確認し、特別図柄ポインタが示すデータが「第1」である場合には、図13(B)に示す小当り判定テーブル(第1特別図柄用)を用いて小当りとするか否かを決定する。また、特別図柄ポインタが示すデータが「第2」である場合には、図13(C)に示す小当り判定テーブル(第2特別図柄用)を用いて小当りとするか否かを決定する。そして、小当りとすることに決定した場合には(ステップS62;Y)、CPU56は、小当りであることを示す小当りフラグをセットし(ステップS63)、ステップS75に移行する。
なお、ランダムRの値が大当り判定値および小当り判定値のいずれにも一致しない場合には(ステップS62;N)、すなわち、はずれである場合には、そのままステップS75に移行する。
ステップS71では、CPU56は、大当りであることを示す大当りフラグをセットする。そして、大当り種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、特別図柄ポインタが示す方の大当り種別判定テーブルを選択する(ステップS72)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、図13(D)に示す第1特別図柄用の大当り種別判定用テーブル131aを選択する。また、CPU56は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、図13(E)に示す第2特別図柄用の大当り種別判定用テーブル131bを選択する。
次いで、CPU56は、選択した大当り種別判定テーブルを用いて、乱数バッファ領域に格納された大当り種別判定用の乱数(ランダム1)の値と一致する値に対応した種別(「15R確変大当り」、「7R確変大当り」または「突然確変大当り」)を大当りの種別に決定する(ステップS73)。なお、この場合、CPU56は、始動口スイッチ通過処理のステップS1218やステップS1232で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した大当り種別判定用乱数を読み出し、大当り種別の決定を行う。また、この場合に、図13(D),(E)に示すように、第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2特別図柄の変動表示が実行される場合と比較して、突然確変大当りが選択される割合が高い。また、図13(D),(E)に示すように、第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第1特別図柄の変動表示が実行される場合と比較して、15R確変大当りが選択される割合が高い。
また、CPU56は、決定した大当りの種別を示すデータをRAM55における大当り種別バッファに設定する(ステップS74)。例えば、大当り種別が「15R確変大当り」の場合には大当り種別を示すデータとして「01」が設定され、大当り種別が「7R確変大当り」の場合には大当り種別を示すデータとして「02」が設定され、大当り種別が「突然確変大当り」の場合には大当り種別を示すデータとして「03」が設定される。
次いで、CPU56は、特別図柄の停止図柄を決定する(ステップS75)。具体的には、大当りフラグおよび小当りフラグのいずれもセットされていない場合には、はずれ図柄となる「−」を特別図柄の停止図柄に決定する。大当りフラグがセットされている場合には、大当り種別の決定結果に応じて、大当り図柄となる「1」、「3」、「7」のいずれかを特別図柄の停止図柄に決定する。すなわち、大当り種別を「突然確変大当り」に決定した場合には「1」を特別図柄の停止図柄に決定し、「7R確変大当り」に決定した場合には「3」を特別図柄の停止図柄に決定し、「15R確変大当り」に決定した場合には「7」を特別図柄の停止図柄に決定する。また、小当りフラグがセットされている場合には、小当り図柄となる「5」を特別図柄の停止図柄に決定する。
なお、この実施の形態では、まず大当り種別を決定し、決定した大当り種別に対応する特別図柄の停止図柄を決定する場合を示したが、大当り種別および特別図柄の停止図柄の決定方法は、この実施の形態で示したものにかぎられない。例えば、あらかじめ特別図柄の停止図柄と大当り種別とを対応付けたテーブルを用意しておき、大当り種別決定用乱数にもとづいてまず特別図柄の停止図柄を決定すると、その決定結果にもとづいて対応する大当り種別も決定されるように構成してもよい。
そして、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(ステップS301)に対応した値に更新する(ステップS76)。
図22は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップS301)を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、CPU56は、大当りフラグがセットされているか否か確認する(ステップS91)。大当りフラグがセットされている場合には(ステップS91;Y)、CPU56は、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、大当り種別に応じた大当り用変動パターン種別判定テーブルのいずれかを選択する(ステップS92)。そして、ステップS102に移行する。
大当りフラグがセットされていない場合には(ステップS91;N)、CPU56は、小当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS93)。小当りフラグがセットされている場合には(ステップS93;Y)、CPU56は、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、小当り用変動パターン種別判定テーブルを選択する(ステップS94)。そして、ステップS102に移行する。
小当りフラグもセットされていない場合には(ステップS93;N)、CPU56は、確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS96)。確変フラグがセットされていなければ(ステップS96;N)、CPU56は、合算保留記憶数が3以上であるか否かを確認する(ステップS97)。合算保留記憶数が3未満であれば(ステップS97;N)、CPU56は、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、通常用のはずれ用変動パターン種別判定テーブルを選択する(ステップS98)。そして、ステップS102に移行する。
合算保留記憶数が3以上である場合(ステップS97;Y)には、CPU56は、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、短縮用のはずれ用変動パターン種別判定テーブルを選択する(ステップS99)。そして、ステップS102に移行する。
確変フラグがセットされている場合(ステップS96;Y)には、すなわち、遊技状態が確変状態且つ時短状態(高ベース状態)であれば、CPU56は、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、時短用のはずれ用変動パターン種別判定テーブルを選択する(ステップS100)。そして、ステップS102に移行する。
この実施の形態では、ステップS96〜S100の処理が実行されることによって、遊技状態が通常状態であって合算保留記憶数が3以上である場合には、短縮用のはずれ用変動パターン種別判定テーブルが選択される。また、遊技状態が確変状態且つ時短状態(高ベース状態)である場合には、時短用のはずれ用変動パターン種別判定テーブルが選択される。この場合、後述するステップS102の処理で短縮変動用の変動パターン種別が決定される場合があり、短縮変動用の変動パターン種別が決定された場合には、ステップS104の処理で短縮変動用の変動パターンが決定される。従って、この実施の形態では、遊技状態が確変状態且つ時短状態(高ベース状態)である場合または合算保留記憶数が3以上である場合には、短縮変動の変動表示が行われる場合がある。なお、この実施の形態では、確変状態や時短状態で用いる短縮変動用の変動パターン種別判定テーブルと、保留記憶数にもとづく短縮変動用の変動パターン種別判定テーブルとが異なるテーブルである場合を示したが、短縮変動用の変動パターン種別判定テーブルとして共通のテーブルを用いるようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、ステップS97で合算保留記憶数が3以上であるか否かを判定して短縮変動の変動パターンを決定可能に構成する場合を示したが、合算保留記憶数と比較する判定値は3にかぎられない。例えば、この実施の形態では入賞順に第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを実行するのであるから、第1特別図柄または第2特別図柄の一方の変動表示を優先実行する場合と比較すると、合算保留記憶数が溜まりやすい。従って、ステップS97において、より大きな判定値(例えば、5)と合算保留記憶数とを比較して短縮変動の変動パターンを決定可能に構成するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、遊技状態が確変状態や時短状態である場合であっても、合算保留記憶数がほぼ0である場合(例えば、0であるか、0または1である場合)には、短縮変動の変動表示を行わないようにしてもよい。この場合、例えば、CPU56は、ステップS96でYと判定したときに、合算保留記憶数がほぼ0であるか否かを確認し、合算保留記憶数がほぼ0であれば、通常用のはずれ用変動パターン種別判定テーブルを選択するようにしてもよい。
次いで、CPU56は、乱数バッファ領域(第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファ)からランダム2(変動パターン種別判定用乱数)を読み出し、ステップS92、S94、S98、S99またはS100の処理で選択したテーブルを参照することによって、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定する(ステップS102)。
次いで、CPU56は、ステップS102の変動パターン種別の決定結果にもとづいて、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、当り変動パターン判定テーブル、はずれ変動パターン判定テーブルのうちのいずれかを選択する(ステップS103)。また、乱数バッファ領域(第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファ)からランダム3(変動パターン判定用乱数)を読み出し、ステップS103の処理で選択した変動パターン判定テーブルを参照することによって、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定する(ステップS104)。なお、始動入賞のタイミングでランダム3(変動パターン判定用乱数)を抽出しないように構成する場合には、CPU56は、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を生成するための変動パターン判定用乱数カウンタから値を直接抽出し、抽出した乱数値にもとづいて変動パターンを決定するようにしてもよい。
次いで、CPU56は、特別図柄ポインタが示す方の図柄変動指定コマンドを、演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS105)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1図柄変動指定コマンドを送信する制御を行う。また、CPU56は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第2図柄変動指定コマンドを送信する制御を行う。また、CPU56は、決定した変動パターンに対応する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)を、演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS106)。
次に、CPU56は、RAM55に形成されている変動時間タイマに、選択された変動パターンに対応した変動時間に応じた値を設定する(ステップS107)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を表示結果指定コマンド送信処理(ステップS302)に対応した値に更新する(ステップS108)。
なお、はずれと決定されている場合において、いきなり変動パターン種別を決定するのではなく、まず、リーチ判定用乱数を用いた抽選処理によってリーチとするか否かを決定するようにしてもよい。そして、リーチとするか否かの判定結果にもとづいて、ステップS95〜S102の処理を実行し、変動パターン種別を決定するようにしてもよい。この場合、あらかじめ非リーチ用の変動パターン種別判定テーブルと、リーチ用の変動パターン種別判定テーブルとを用意しておき、リーチ判定結果にもとづいて、いずれかの変動パターン種別判定テーブルを選択して、変動パターン種別を決定するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、まず、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)を用いて変動パターン種別を決定し、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を用いて、決定した変動パターン種別に含まれるいずれかの変動パターンに決定することにより、2段階の抽選処理によって変動パターンを決定するとともに、決定した変動時間およびリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを演出制御用マイクロコンピュータ100に通知するために、変動を開始するときに1つの変動パターンコマンドを送信する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、2つ乃至それ以上のコマンドにより変動パターンを演出制御用マイクロコンピュータ100に通知するようにしてもよい。
具体的には、2つのコマンドにより通知する場合、遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)は、図22に示す変動パターン設定処理において、1つ目のコマンドでは擬似連の有無、滑り演出の有無など、リーチとなる以前(リーチとならない場合には所謂第2停止の前)の変動時間や変動態様を決定して、それら決定した1つ目の変動時間や変動態様を示すコマンドを送信し、2つ目のコマンドではリーチの種類や再抽選演出の有無など、リーチとなった以降(リーチとならない場合には所謂第2停止の後)の変動時間や演出の実行態様を決定して、それら決定した2つ目の変動時間や演出の実行態様を示すコマンドを送信するようにしてもよい。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は2つのコマンドの組合せから導かれる変動時間にもとづいて変動表示における演出制御を行うようにすればよい。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560の方では2つのコマンドのそれぞれにより変動時間を通知し、それぞれのタイミングで実行される具体的な変動態様については演出制御用マイクロコンピュータ100の方で選択を行うようにしてもよい。2つのコマンドを送る場合、同一のタイマ割込内で2つのコマンドを送信する様にしてもよく、1つ目のコマンドを送信した後、所定期間が経過してから(例えば次のタイマ割込において)2つ目のコマンドを送信するようにしてもよい。なお、それぞれのコマンドで示される変動態様はこの例に限定されるわけではなく、送信する順序についても適宜変更可能である。このように2つ乃至それ以上のコマンドにより変動パターンを通知するようにすることで、変動パターンコマンドとして記憶しておかなければならないデータ量を削減することができる。
図23は、表示結果指定コマンド送信処理(ステップS302)を示すフローチャートである。表示結果指定コマンド送信処理において、CPU56は、決定されている大当りの種類、小当り、はずれに応じて、表示結果1指定〜表示結果5指定のいずれかの演出制御コマンド(図14参照)を送信する制御を行う。具体的には、CPU56は、まず、大当りフラグがセットされているか否か確認する(ステップS110)。セットされていない場合には(ステップS110;N)、ステップS116に移行する。大当りフラグがセットされている場合(ステップS110;Y)、大当りの種別が「15R確変大当り」であるか否かを判定する(ステップS111)。大当りの種別が「15R確変大当り」であるときには(ステップS111;Y)、表示結果2指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS112)。なお、「15R確変大当り」であるか否かは、具体的には、特別図柄通常処理のステップS74で大当り種別バッファに設定されたデータが「01」であるか否かを確認することによって判定できる。また、大当りの種別が「15R確変大当り」でない場合(ステップS111;N)、CPU56は、大当りの種別が「7R確変大当り」であるか否かを判定する(ステップS113)。大当りの種別が「7R確変大当り」であるときには(ステップS113;Y)、表示結果3指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS114)。なお、「7R確変大当り」であるか否かは、具体的には、特別図柄通常処理のステップS74で大当り種別バッファに設定されたデータが「02」であるか否かを確認することによって判定できる。そして、「15R確変大当り」および「7R確変大当り」のいずれでもない(すなわち、「突然確変大当り」である)ときには(ステップS113;N)、CPU56は、表示結果4指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS115)。
一方、CPU56は、大当りフラグがセットされていないときには(ステップS110;N)、小当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS116)。小当りフラグがセットされていれば(ステップS116;Y)、CPU56は、表示結果5指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS117)。小当りフラグもセットされていないときは(ステップS116;N)、すなわち、はずれである場合には、CPU56は、表示結果1指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS118)。
そして、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄変動中処理(ステップS303)に対応した値に更新し(ステップS119)、表示結果指定コマンド送信処理を終了する。
図24は、特別図柄プロセス処理における特別図柄変動中処理(ステップS303)を示すフローチャートである。特別図柄変動中処理において、CPU56は、まず、合算保留記憶数減算指定コマンドを既に送信済みであるか否かを確認する(ステップS1121)。なお、合算保留記憶数減算指定コマンドを既に送信済みであるか否かは、例えば、後述するステップS1122で合算保留記憶数減算指定コマンドを送信する際に合算保留記憶数減算指定コマンドを送信したことを示す合算保留記憶数減算指定コマンド送信済フラグをセットするようにし、ステップS1121では、その合算保留記憶数減算指定コマンド送信済フラグがセットされているか否かを確認するようにすればよい。また、この場合、セットした合算保留記憶数減算指定コマンド送信済フラグは、特別図柄の変動表示を終了する際や大当りを終了する際に後述する特別図柄停止処理や大当り終了処理でリセットするようにすればよい。
次いで、合算保留記憶数減算指定コマンドを送信済みでなければ(ステップS1121;N)、CPU56は、合算保留記憶数減算指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS1122)。
ステップS1121にて合算保留記憶数減算指定コマンドを送信済みである場合(ステップS1121;Y)、またはステップS1122の処理を実行した後、CPU56は、変動時間タイマを1減算し(ステップS1125)、変動時間タイマがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS1126)。変動時間タイマがタイムアウトしたら(ステップS1126;Y)、演出制御用マイクロコンピュータ100に図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS1127)。そして、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止処理(ステップS304)に対応した値に更新して(ステップS1128)、特別図柄変動中処理を終了する。変動時間タイマがタイムアウトしていない場合には(ステップS1126;N)、そのまま特別図柄変動中処理を終了する。
図25は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止処理(ステップS304)を示すフローチャートである。特別図柄停止処理において、CPU56は、大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS131)。大当りフラグがセットされている場合には(ステップS131;Y)、CPU56は、確変状態であることを示す確変フラグ、および確変状態における特別図柄の変動可能回数を示す確変回数カウンタをリセットする(ステップS132)。また、CPU56は、演出制御用マイクロコンピュータ100に大当り開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS134)。具体的には、大当りの種別が「15R確変大当り」または「7R確変大当り」である場合には大当り開始指定コマンド(コマンドA001(H))を送信する。また、大当りの種別が突然確変大当りである場合には小当り/突然確変大当り開始指定コマンド(コマンドA002(H))を送信する。なお、大当りの種別が「15R確変大当り」、「7R確変大当り」または「突然確変大当り」のいずれであるかは、RAM55に記憶されている大当り種別を示すデータ(大当り種別バッファに記憶されているデータ)にもとづいて判定される。
また、大当り表示時間タイマに大当り表示時間(大当りが発生したことを、例えば、演出表示装置9において報知する時間)に相当する値を設定する(ステップS135)。また、大入賞口開放回数カウンタに開放回数(例えば、「15R確変大当り」の場合には15回。「7R確変大当り」の場合には7回。「突然確変大当り」の場合には2回。)をセットする(ステップS136)。また、大当り遊技における1ラウンドあたりのラウンド時間もセットされる。具体的には、突然確変大当りの場合には、ラウンド時間として0.1秒がセットされ、15R確変大当りや7R確変大当りの場合には、ラウンド時間として29秒がセットされる。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理(ステップS305)に対応した値に更新して(ステップS137)、特別図柄停止処理を終了する。
また、ステップS131で大当りフラグがセットされていなければ(ステップS131;N)、CPU56は、確変状態における特別図柄の変動可能回数を示す確変回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップS141)。確変回数カウンタの値が0でなければ(ステップS141;N)、CPU56は、確変回数カウンタの値を−1する(ステップS142)。そして、CPU56は、減算後の確変回数カウンタの値が0になったか否かを判定し(ステップS143)、0となった場合には(ステップS143;Y)確変フラグをリセットする(ステップS144)。
ステップS141にて確変回数カウンタの値が0となっている場合(ステップS141;Y)、ステップS143にて減算後の確変回数カウンタの値が0となっていない場合(ステップS143;N)、またはステップS144の処理を実行した後、CPU56は、小当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップS145)。小当りフラグがセットされていれば(ステップS145;Y)、CPU56は、演出制御用マイクロコンピュータ100に小当り/突然確変大当り開始指定コマンド(コマンドA002(H))を送信する(ステップS146)。また、小当り表示時間タイマに小当り表示時間(小当りが発生したことを、例えば、演出表示装置9において報知する時間)に相当する値を設定する(ステップS147)。また、大入賞口開放回数カウンタに開放回数(例えば2回)をセットする(ステップS148)。また、小当り遊技における大入賞口の1回あたりの開放時間もセットされる。具体的には、突然確変大当りのラウンド時間と同じ0.1秒が、小当り遊技における大入賞口の1回あたりの開放時間としてセットされる。そして、特別図柄プロセスフラグの値を小当り開始前処理(ステップS308)に対応した値に更新して(ステップS149)、特別図柄停止処理を終了する。
小当りフラグもセットされていなければ(ステップS145;N)、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS300)に対応した値に更新する(ステップS150)。そして、特別図柄停止処理を終了する。
図26は、特別図柄プロセス処理における大当り終了処理(ステップS307)を示すフローチャートである。大当り終了処理において、CPU56は、大当り終了表示タイマが設定されているか否か確認し(ステップS160)、大当り終了表示タイマが設定されている場合には(ステップS160;Y)、ステップS164に移行する。大当り終了表示タイマが設定されていない場合には(ステップS160;N)、大当りフラグをリセットし(ステップS161)、大当り終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS162)。ここで、「15R確変大当り」または「7R確変大当り」であった場合には大当り終了指定コマンド(コマンドA301(H))を送信し、「突然確変大当り」であった場合には小当り/突然確変大当り終了指定コマンド(コマンドA302(H))を送信する。そして、大当り終了表示タイマに、演出表示装置9において大当り終了表示が行われている時間(大当り終了表示時間)に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップS163)、大当り終了処理を終了する。
ステップS164では、大当り終了表示タイマの値を1減算する(ステップS164)。そして、CPU56は、大当り終了表示タイマの値が0になっているか否か、すなわち大当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステップS165)。経過していなければ(ステップS165;N)、大当り終了処理を終了する。
大当り終了表示時間を経過していれば(ステップS165;Y)、CPU56は、確変フラグをセットして確変状態に移行させる(ステップS166)。なお、この実施の形態では、確変フラグがセットされることによって、確変状態に制御されるとともに時短状態(高ベース状態)にも制御される。また、CPU56は、確変回数カウンタに所定回数(本例では、70回)をセットする(ステップS167)。
なお、時短状態であることを示す時短フラグもセットするようにし、確変状態の管理と時短状態の管理とを別々に行うように構成してもよい。また、この実施の形態では、大当り遊技を終了して確変状態および時短状態に移行した後、同じ回数(本例では、70回)の変動表示を終了すると確変状態および時短状態の両方を終了する場合を示したが、確変状態の終了回数と時短状態の終了回数とを異ならせてもよい。
そして、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS300)に対応した値に更新して(ステップS170)、大当り終了処理を終了する。
図27は、主基板31に搭載される遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)が実行する特別図柄表示制御処理(ステップS33)のプログラムの一例を示すフローチャートである。特別図柄表示制御処理では、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値が3であるか否かを確認する(ステップS3201)。特別図柄プロセスフラグの値が3であれば(すなわち、特別図柄変動中処理の実行中であれば)(ステップS3201;Y)、CPU56は、特別図柄変動表示用の特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定または更新する処理を行い(ステップS3202)、特別図柄表示制御処理を終了する。この場合、CPU56は、特別図柄ポインタが示す方の特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の変動表示を行うための特別図柄表示制御データを設定または更新する。例えば、変動速度が1コマ/0.2秒であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される特別図柄表示制御データの値を+1する。そして、その後、表示制御処理(ステップS23参照)が実行され、特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファの内容に応じて特別図柄表示器8a,8bに対して駆動信号が出力されることによって、特別図柄表示器8a,8bにおける特別図柄の変動表示が実行される。
特別図柄プロセスフラグの値が3でなければ(ステップS3201;N)、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値が4であるか否かを確認する(ステップS3203)。特別図柄プロセスフラグの値が4であれば(すなわち、特別図柄停止処理に移行した場合には)(ステップS3203;Y)、CPU56は、特別図柄通常処理で設定された特別図柄の停止図柄を停止表示するための特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する処理を行う(ステップS3204)。この場合、CPU56は、特別図柄ポインタが示す方の特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の停止図柄を停止表示するための特別図柄表示制御データを設定する。そして、その後、表示制御処理(ステップS23参照)が実行され、特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファの内容に応じて特別図柄表示器8a,8bに対して駆動信号が出力されることによって、特別図柄表示器8a,8bにおいて特別図柄の停止図柄が停止表示される。なお、ステップS3204の処理が実行され停止図柄表示用の特別図柄表示制御データが設定された後には、設定データの変更が行われないので、ステップS23の表示制御処理では最新の特別図柄表示制御データにもとづいて最新の停止図柄を次の変動表示が開始されるまで停止表示し続けることになる。また、ステップS3201において特別図柄プロセスフラグの値が2または3のいずれかであれば(すなわち、表示結果指定コマンド送信処理または特別図柄変動中処理のいずれかであれば)、特別図柄変動表示用の特別図柄表示制御データを更新するようにしてもよい。この場合、遊技制御用マイクロコンピュータ560側で認識する変動時間と演出制御用マイクロコンピュータ100側で認識する変動時間との間にズレが生じないようにするため、表示結果指定コマンド送信処理においても変動時間タイマを1減算するように構成すればよい。ステップS3203にて特別図柄プロセスフラグの値が4でない場合(ステップS3203;N)、またはステップS3204の処理を実行した後は、特別図柄表示制御処理を終了する。
なお、この実施の形態では、特別図柄プロセスフラグの値に応じて特別図柄表示制御データを出力バッファに設定する場合を示したが、特別図柄プロセス処理において、特別図柄の変動開始時に開始フラグをセットするとともに、特別図柄の変動終了時に終了フラグをセットするようにしてもよい。そして、特別図柄表示制御処理(ステップS33)において、CPU56は、開始フラグがセットされたことにもとづいて特別図柄表示制御データの値の更新を開始するようにし、終了フラグがセットされたことにもとづいて停止図柄を停止表示さえるための特別図柄表示制御データをセットするようにしてもよい。
図28は、ターミナル基板160に出力される各種信号を示すブロック図である。図28に示すように、この実施の形態では、主基板31に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ560からターミナル基板160に対して、図柄確定回数1信号、始動口信号、大当り1信号、大当り2信号、大当り3信号、時短信号、入賞信号、およびセキュリティ信号が、遊技制御用マイクロコンピュータ560側の情報出力処理(ステップS31参照)によって出力される。また、この実施の形態では、払出制御基板37に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータ370から、主基板31を経由して、ターミナル基板160に対して、賞球情報が、払出制御用マイクロコンピュータ370側の情報出力処理によって出力される。
図柄確定回数1信号は、特別図柄の変動回数を通知するための信号である。始動口信号は、始動入賞口13,14,17への入賞個数を通知するための信号である。大当り1信号は、大当り遊技中(特別可変入賞球装置の動作中)であることを通知するための信号である。大当り2信号は、大当り遊技中(特別可変入賞球装置の動作中)で、または特別図柄の変動時間短縮機能が作動中(時短状態中)であることを通知するための信号である。大当り3信号は、15ラウンドの大当り遊技中であることを通知するための信号である。時短信号は、特別図柄の変動時間短縮機能が作動中(時短状態中)であることを通知するための信号である。
また、入賞信号は、既に説明したように、所定数分(この実施の形態では、10個分)の賞球を払い出すための所定の払出条件が成立したこと(始動入賞口13,14,17、大入賞口への入賞が発生したこと。賞球の払出までは行われていない。具体的には、近接スイッチ(カウントスイッチ23、始動口スイッチ13a,14a,17a)からの検出信号を入力したことを条件として、所定の払出条件が成立したと判定されたこと。)を示す信号である。
また、セキュリティ信号は、遊技機のセキュリティ状態を示す信号である。具体的には、振分装置200に進入した遊技球が一方向(具体的にはBルート)に振り分け続けられている(振分異常が発生している)と判定された場合に、セキュリティ信号が所定期間(例えば、30秒間)ホールコンピュータなどの外部装置に出力される。
また、賞球情報は、既に説明したように、賞球払出を特定数(本例では10個)検出するごとに出力される信号である。なお、この実施の形態では、所定数分(この実施の形態では、10個分)の賞球を払い出すための所定の払出条件が成立したこと(始動入賞口13,14,17、大入賞口への入賞が発生したこと。具体的には、近接スイッチ(カウントスイッチ23、始動口スイッチ13a,14a,17a)からの検出信号を入力したことを条件として、所定の払出条件が成立したと判定されたこと。)にもとづいて入賞信号が外部出力され、入賞信号にもとづいてホール側で賞球数の把握を行うことができる。そのため、賞球情報については、外部出力しないように構成してもよい。
図29は、ステップS30の情報出力処理を示すフローチャートである。なお、図29に示す例では、情報出力処理で実行される処理のうちセキュリティ信号を外部出力する処理の部分について示し、その他の処理については記載を省略しているが、実際には、情報出力処理では、図29に示す処理の他に図柄確定回数1信号や、始動口信号、大当り1信号、大当り2信号、大当り3信号、時短信号、入賞信号を外部出力する処理も実行される。
情報出力処理において、CPU56は、セキュリティ信号情報タイマをロードし(ステップS1001)、セキュリティ信号情報タイマの状態をフラグレジスタに反映させて(ステップS1002)、セキュリティ信号情報タイマがタイムアウトしているかどうかを判定する(ステップS1003)。この実施の形態では、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14との入賞順異常が発生したと判定され、セキュリティ信号情報タイマに所定時間(本例では30秒)がセットされ(図17のステップS1212Cおよび図18のステップS1222C参照)、その所定時間が経過していないときは、セキュリティ信号情報タイマがタイムアウトしていないと判定され、その所定時間が経過したとき(セキュリティ信号情報タイマの値が0のとき)に、セキュリティ信号情報タイマがタイムアウトしたと判定される。
セキュリティ信号情報タイマがタイムアウトしていなければ(ステップS1003;N)、セキュリティ信号情報タイマを1減算し(ステップS1004)、演算結果をセキュリティ信号情報タイマにストアする(ステップS1005)。そして、情報バッファのセキュリティ信号出力ビット位置(図7に示す例では出力ポート1のビット7)をセットする(ステップS1006)。情報バッファのセキュリティ信号出力ビット位置がセットされると、その後のステップS1007で情報バッファを出力値にセットし、ステップS1008で出力値を出力ポート1に出力することによって、セキュリティ信号が出力ポート1から出力される(オン状態となる)。なお、セキュリティ信号情報タイマがタイムアウトすれば(ステップS1003;Y)、ステップS1006の処理が実行されない結果、セキュリティ信号はオフ状態となる。
以上に示したステップS1001〜S1008の処理によって、振分異常が発生していることが検出されてから30秒が経過するまで、ターミナル基板160のコネクタCN8を用いてセキュリティ信号が出力される。
なお、この実施の形態では、セキュリティ信号の出力中更に新たな振分異常を検出した場合には、セキュリティ信号情報タイマの値が随時上書きされていくので、現在のセキュリティ信号の出力がそのまま継続され、最後に振分異常を検出してから30秒が経過するまでセキュリティ信号の出力が継続される。
なお、セキュリティ信号の出力中更に新たな振分異常を検出した場合には、現在のセキュリティ信号の30秒間の出力が終了するまで待ち、所定のインターバル期間をおいてから次のセキュリティ信号の出力を開始するように構成してもよい。
また、この実施の形態では、振分異常の検出にもとづいてセキュリティ信号を出力する場合を示したが、振分異常以外の出力要因によってセキュリティ信号をターミナル基板160の共通のコネクタCN8を用いて外部出力するようにしてもよい。例えば、不正な電波を検出したことにもとづく電波異常や、不正な磁気を検出したことにもとづく磁気異常、大入賞口や始動入賞口13,14,17への異常入賞を検出したことにもとづいてセキュリティ信号を出力するようにしてもよい。また、例えば、遊技機が初期化されたことにもとづいてセキュリティ信号を出力してもよいし、遊技機が搭載する基板間の通信エラー(例えば、主基板31と払出制御基板37との間の通信エラー)を検出したことにもとづいてセキュリティ信号を出力するようにしてもよい。また、この場合、例えば、セキュリティ信号を所定期間(例えば、30秒)出力するようにしてもよいし、セキュリティ信号の出力を開始すると遊技機の電源リセットが行われて遊技機が初期化されるまでセキュリティ信号の出力を継続するようにしてもよい。さらに、図10に示す振分部材モータ監視処理におけるステップS992の後に、セキュリティ信号情報タイマに所定時間(本例では、30秒)をセットしておき、振分部材の駆動異常(振分部材モータの駆動異常)の検出にもとづいてセキュリティ信号を出力するようにしてもよい。また、上述したように、この実施の形態では、振分部材202によって特定領域42に流入した遊技球が第1始動入賞口13側と第2始動入賞口14側とに交互に振り分けられ、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14とに交互に入賞する。そのため、入賞順序を監視し(具体的には第1始動入賞口13に連続して入賞した場合と第2始動入賞口14に連続して入賞した場合とを入賞順異常とし)、入賞順異常の検出にもとづいてセキュリティ信号を出力するようにしてもよい。この場合、CPU56は、入賞順異常報知指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に対して送信する制御を行うようにし、演出制御用マイクロコンピュータ100にて入賞順異常を報知するようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、タイマ割込ごとに図29に示す情報出力処理において対応する信号の出力ビット位置をセットして(ステップS1006参照)、ステップS1007,S1008を実行して出力ポート1から外部出力する処理例を示しているが、各信号の出力状態に関しては、対応する出力ビットの値が前回の設定と変化しないかぎり変化しない。例えば、対応する出力ビットの値が「1」にセットされていれば、セットされている間、信号は出力が継続されることになる。
次に、演出制御手段の動作を説明する。図30は、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段としての演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)が実行するメイン処理を示すフローチャートである。演出制御用CPU101は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔(例えば、4ms)を決めるためのタイマの初期設定等を行うための初期化処理を行う(ステップS701)。その後、演出制御用CPU101は、タイマ割込フラグの監視(ステップS702)を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用CPU101は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。メイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら(ステップS702;Y)、演出制御用CPU101は、そのフラグをクリアし(ステップS703)、以下の演出制御処理を実行する。タイマ割込フラグがセットされていない場合(ステップS702;N)、ステップS702の処理を繰り返し実行する。
演出制御処理において、演出制御用CPU101は、まず、受信した演出制御コマンドを解析し、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする処理等を行う(コマンド解析処理:ステップS704)。
次いで、演出制御用CPU101は、演出制御プロセス処理を行う(ステップS705)。演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応した処理を選択して演出表示装置9の表示制御を実行する。
次いで、演出制御用CPU101は、大当り図柄決定用乱数などの乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS706)。その後、ステップS702に移行する。
図31は、主基板31の遊技制御用マイクロコンピュータ560から受信した演出制御コマンドを格納するためのコマンド受信バッファの一構成例を示す説明図である。この例では、2バイト構成の演出制御コマンドを6個格納可能なリングバッファ形式のコマンド受信バッファが用いられる。従って、コマンド受信バッファは、受信コマンドバッファ1〜12の12バイトの領域で構成される。そして、受信したコマンドをどの領域に格納するのかを示すコマンド受信個数カウンタが用いられる。コマンド受信個数カウンタは、0〜11の値をとる。なお、必ずしもリングバッファ形式でなくてもよい。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560から送信された演出制御コマンドは、演出制御INT信号にもとづく割込処理で受信され、RAMに形成されているバッファ領域に保存されている。コマンド解析処理では、バッファ領域に保存されている演出制御コマンドがどのコマンド(図14および図15参照)であるのか解析する。なお、演出制御INT信号にもとづく割込処理は、4msごとに実行されるタイマ割込処理に優先して実行される。
図32は、コマンド解析処理(ステップS704)の具体例を示すフローチャートである。主基板31から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU101は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU101は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップS611)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されていない場合には(ステップ611;N)、演出制御用CPU101は、コマンド解析処理を終了する。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には(ステップ611;Y)、演出制御用CPU101は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップS612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップS613)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
続いて演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであるか否かを判定し(ステップS614)、受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであれば(ステップS614;Y)、受信した変動パターンコマンドを、RAMに形成されている変動パターンコマンド格納領域に格納する(ステップS615)。そして、変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップS616)。
ステップS614にて変動パターンコマンドでないと判定した場合(ステップS614;N)、演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドが表示結果指定コマンドであるか否かを判定する(ステップS617)。受信した演出制御コマンドが表示結果指定コマンドであれば(ステップS617;Y)、演出制御用CPU101は、受信した表示結果指定コマンド(表示結果1指定コマンド〜表示結果5指定コマンド)を、RAMに形成されている表示結果指定コマンド格納領域に格納する(ステップS618)。
ステップS617にて表示結果指定コマンドでないと判定した場合(ステップS617;N)、演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドが図柄確定指定コマンドであるか否かを判定する(ステップS619)。受信した演出制御コマンドが図柄確定指定コマンドであれば(ステップS619;Y)、演出制御用CPU101は、確定コマンド受信フラグをセットする(ステップS620)。
ステップS619にて図柄確定指定コマンドでないと判定した場合(ステップS619;N)、演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドが大当り開始指定コマンド(コマンドA001(H))であるか否かを判定する(ステップS621)。受信した演出制御コマンドが大当り開始指定コマンド(コマンドA001(H))であれば(ステップS621;Y)、演出制御用CPU101は、大当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS622)。
ステップS621にて大当り開始指定コマンド(コマンドA001(H))でないと判定した場合(ステップS621;N)、演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドが小当り/突然確変大当り開始指定コマンド(コマンドA002(H))であるか否かを判定する(ステップS623)。受信した演出制御コマンドが小当り/突然確変大当り開始指定コマンド(コマンドA002(H))であれば(ステップS623;Y)、演出制御用CPU101は、小当り/突然確変大当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS624)。
ステップS623にて小当り/突然確変大当り開始指定コマンド(コマンドA002(H))でないと判定した場合(ステップS623;N)、演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドが振分部材モータ異常指定コマンド(コマンドA501(H))または振分エラー指定コマンド(コマンドA502(H))であるか否かを判定する(ステップS625)。受信した演出制御コマンドが振分部材モータ異常指定コマンド(コマンドA501(H))または振分エラー指定コマンド(コマンドA502(H))であれば(ステップS625;Y)、演出制御用CPU101は、ランプドライバ基板35に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力することによって、所定の異常報知パターンで枠LED28の点灯制御を行う(ステップS626)。また、演出制御用CPU101は、音声出力基板70に対して制御信号(音番号データ)を出力することによって、所定の異常報知音をスピーカ27から出力させる(ステップS627)。
なお、この実施の形態では、枠LED28を所定の異常報知パターンで点灯させるとともに所定の異常報知音をスピーカ27から出力させることによって振分異常が発生していることの報知や振分部材の駆動異常(振分部材モータの駆動異常)の報知を行う場合を示しているが、これら報知の態様は、この実施の形態で示したものにかぎられない。例えば、枠LED28の所定の異常報知パターンでの点灯と所定の異常報知音のスピーカ27からの出力とのいずれか一方のみを行うことによりこれらの報知を行ってもよい。また、例えば、演出表示装置9において「異常です」などの文字列を含む報知画面を表示することにより報知を行ってもよい。また、受信した演出制御コマンドが振分部材モータ異常指定コマンド(コマンドA501(H))であるか振分エラー指定コマンド(コマンドA502(H))であるかに応じて報知の態様を異ならせてもよい。例えば、受信した演出制御コマンドが振分部材モータ異常指定コマンド(コマンドA501(H))である場合には、「振分部材の駆動異常です」などの文字列を含む報知画面を表示し、受信した演出制御コマンドが振分エラー指定コマンド(コマンドA502(H))である場合には、「振分異常です」などの文字列を含む報知画面を表示する、といったように、コマンドに応じて異なる報知画面を表示してもよいし、報知音やLED28の点灯パターンを異ならせてもよい。
受信した演出制御コマンドが振分部材モータ異常指定コマンド(コマンドA501(H))または振分エラー指定コマンド(コマンドA502(H))でなければ(ステップS625;N)、演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする(ステップS628)。そして、ステップS611に移行する。
図33は、図30に示されたメイン処理における演出制御プロセス処理(ステップS705)を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU101は、演出制御プロセスフラグの値に応じてステップS800〜S807のうちのいずれかの処理を行う。各処理において、以下のような処理を実行する。なお、演出制御プロセス処理では、演出表示装置9の表示状態が制御され、演出図柄の可変表示が実現されるが、第1特別図柄の変動に同期した演出図柄の可変表示に関する制御も、第2特別図柄の変動に同期した演出図柄の可変表示に関する制御も、一つの演出制御プロセス処理において実行される。なお、第1特別図柄の変動に同期した演出図柄の可変表示と、第2特別図柄の変動に同期した演出図柄の可変表示とを、別の演出制御プロセス処理により実行するように構成してもよい。また、この場合、いずれの演出制御プロセス処理により演出図柄の変動表示が実行されているかによって、いずれの特別図柄の変動表示が実行されているかを判断するようにしてもよい。
変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800):遊技制御用マイクロコンピュータ560から変動パターンコマンドを受信しているか否か確認する。具体的には、コマンド解析処理でセットされる変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否か確認する。変動パターンコマンドを受信していれば、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動開始処理(ステップS801)に対応した値に変更する。
演出図柄変動開始処理(ステップS801):演出図柄の変動が開始されるように制御する。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処理(ステップS802)に対応した値に更新する。
演出図柄変動中処理(ステップS802):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミング等を制御するとともに、変動時間の終了を監視する。そして、変動時間が終了したら、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動停止処理(ステップS803)に対応した値に更新する。
演出図柄変動停止処理(ステップS803):演出図柄の変動を停止し表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(ステップS804)または変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に更新する。
大当り表示処理(ステップS804):変動時間の終了後、演出表示装置9に大当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(ステップS805)に対応した値に更新する。
ラウンド中処理(ステップS805):ラウンド中の表示制御を行う。そして、ラウンド終了条件が成立したら、最終ラウンドが終了していなければ、演出制御プロセスフラグの値をラウンド後処理(ステップS806)に対応した値に更新する。最終ラウンドが終了していれば、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了処理(ステップS807)に対応した値に更新する。
ラウンド後処理(ステップS806):ラウンド間の表示制御を行う。そして、ラウンド開始条件が成立したら、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(ステップS805)に対応した値に更新する。
大当り終了演出処理(ステップS807):演出表示装置9において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に更新する。
以上に説明したように、この実施の形態によれば、遊技球を振り分けるための振分装置200が遊技領域7に設けられている。振分装置200は、遊技領域7に進入した遊技球が当該振分装置200に流入可能な流入口201と、流入口から流入した遊技球が通過可能な複数の経路(本例では、Aルート、Bルート)と、流入口から流入した遊技球を複数の経路のうちのいずれかに振り分ける振分手段(本例では、振分部材79)とを含む。また、AルートよりもBルートの方が特定領域42へ遊技球が入賞し易く、遊技者にとって有利な経路となっている。そして、第1始動口スイッチ13aと第2始動口スイッチ14aとにより第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への入賞を検出するとともに、Aルート側に設けられた振分スイッチ88によりAルートに振り分けられた遊技球を検出する。その上で、第1始動口スイッチ13aと第2始動口スイッチ14aによる検出状況と振分スイッチ88による検出状況に応じて入賞カウンタの値を更新し、振分異常の発生を検出する。これによれば、振分先の各経路に検出手段を設ける必要がなく、製造コストを低減することができる。また、主基板31の側にて振分異常の判定を行い、演出制御基板80の側にて報知を行うため、コマンド数を削減することができる。
また、振分装置200には、遊技球が進入可能な流入口201が設けられるとともに、AルートおよびBルートを形成する通路A1〜A4および通路B1〜B4といった複数の通路が設けられている。また、振分装置200には、振分部材76、78、79、98、99などといった複数の振分部材が設けられるとともに、振分スイッチ88は、振分部材76および振分部材98よりも上流側に設けられている。そのため、通過頻度が低すぎるため検出頻度が低下してしまうといった問題がなく、振分スイッチ88によりAルートに振り分けられた遊技媒体を好適に検出することができる。また、排出口62または排出口63から排出された遊技球も特定領域に進入可能であるため、Aルートに振り分けられた場合であっても特定領域に到達する可能性があり、振分手段に流入した遊技媒体の動きに注目を集めることができる。さらに、振分部材98は、振分部材モータ左98aにより駆動され、振分部材99は振分部材モータ右99aにより駆動され、それぞれの振分部材の初期位置が検出されなかった場合には、ステップS29Bの処理にて振分部材モータ異常コマンドを送信し、ステップS626およびS627の処理にて異常報知が行われる。したがって、振分部材の駆動状態の異常についても検出することができ、不正対策をより強化することができる。
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、パチンコ遊技機1では、上記実施の形態で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。また、下記の変形例それぞれについて、少なくとも一部を組み合わせても良い。
上記実施の形態では、振分スイッチ88がAルート側に設けられている例を示したが、これは一例である。振分スイッチ88はBルート側に設けられていてもよい。この場合には、振分装置200に進入した遊技球が一方向(具体的にはBルート)に振り分け続けられると、入賞カウンタの値は「10」と「9」を繰り返すこととなる(第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入賞しても、Bルート側に振り分けられる度に振分スイッチ88により検出されて入賞カウンタの値が「10」にクリアされるため)。したがって、図17および図18におけるステップS1212AおよびステップS1222Aの処理では、予め定められた期間入賞カウンタの値が「8」以下とならない場合に異常と判定すればよい(Y判定とすればよい)。また、これとは別に、連続して(振分スイッチ88により検出されずに第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入賞することなく)振分スイッチ88により5回検出された場合に異常と判定するようにしてもよい。これによっても、振分先の各経路に検出手段を設ける必要がなく、製造コストを低減することができる。また、上記実施の形態では、入賞カウンタの値を減算していき、「0」以下となった場合に振分異常と判定したが、この他にも、例えば、振分スイッチ88の検出結果(オン状態となったこと)を記憶しておき、第1始動入賞口13への入賞数と第2始動入賞口14への入賞数の合計値が「10」となった場合に、前回合計値が「10」となってから今回「10」となるまでの間に振分スイッチ88がオン状態となったか否かを判定することで振分異常を判定してもよい(この場合、振分スイッチ88がオン状態となっていない場合に振分異常と判定すればよい)。
また、振分異常の判定については、例えば、第1始動入賞口13への入賞数と第2始動入賞口14への入賞数の合計値と、振分スイッチ88がオン状態となった回数をカウントアップし、当該合計値とカウントアップした値との差が予め定められた閾値以上となった場合に振分異常と判定するようにしてもよい。また、閾値は、例えば、合計値が「5」の場合は「4」、「10」の場合は「7」といったように、合計値毎に異なる値としてもよい。また、合計値が一旦増加してから予め定められた期間内に振分スイッチ88がオン状態とならなかった場合に振分異常と判定するようにしてもよい。この他にも、合計値が一旦増加してから予め定められた数の遊技球が発射されるまでの期間内に振分スイッチ88がオン状態とならなかった場合に振分異常と判定するようにしてもよい(この場合、発射センサを設けておき、発射された遊技球の数をカウントする)。
また、上記実施の形態では、図17および図18の始動口スイッチ通過処理にて振分異常の発生を検出する例を示したが(すなわち、主基板31の側にて振分異常の判定を行い、演出制御基板80の側にて報知を行う例を示したが)、これは一例である。振分異常の発生を検出する処理および振分異常の報知処理を演出制御基板80の側にて行うようにしてもよい。これによれば、プログラム容量を削減することができる。なお、この場合には、振分スイッチ88、第1始動口スイッチ13a、または第2始動口スイッチ14aがオン状態となる度にその旨を示すコマンドを演出制御基板80に送信するとともに、演出制御基板80の側に設けられた入賞カウンタの値を更新すればよい。そして、上記実施の形態と同様に振分異常を判定すればよい。なお、この場合には、保留記憶数が上限値(に達している場合の入賞である無効始動入賞(オーバーフロー入賞)についても無効始動入賞である旨のコマンドを送信するようにすればよい。
また、上記実施の形態では、第2始動入賞口14とは別に設けられた第3始動入賞口17に可変入賞球装置が設けられている例を示したが、これは一例である。例えば、第3始動入賞口17を設けず、第2始動入賞口14に可変入賞球装置が設けられていてもよい。この場合、例えば、特定領域42を図34に示すように構成してもよい。遊技状態が確変状態(高確率状態に制御されるとともに時短状態(高ベース状態)にも制御される)に制御されると、可変入賞球装置が開放状態となる頻度が高められ、図示するように第2始動入賞口14に始動入賞し易くなる(排出口67や排出口68から排出された遊技球が入賞可能となる)。そのため、第2始動入賞口14に可変入賞球装置が設けられている場合には、振分スイッチ88にて遊技球が検出されずに第2始動入賞口14に入賞する遊技球の数が増加し、振分異常が発生したと誤判定されるおそれがある。したがって、図34に示すように第2始動入賞口14に可変入賞球装置を設ける場合には、図18のステップS1222の処理の前に確変状態であるか否かを確変フラグがセットされているか否かにより判定し、確変フラグがセットされている場合には、ステップS1228の処理に移行すればよい。これによれば、確変状態中(すなわち第2始動入賞口14に始動入賞し易い状態の場合)における第2始動入賞口14への入賞もとづく入賞カウンタの更新が行われないため(図18のステップS1222の処理がスキップされるため)、振分スイッチ88にて遊技球が検出されずに第2始動入賞口14に入賞する遊技球の数が増加しても、振分異常が発生したと誤判定されてしまうことを防止することができる。なお、入賞順について判定する場合においても、確変状態中は入賞順異常判定を行わないようにすればよい。また、図34に示す他にも、可変入賞球装置(電チューともいう)を備える第2始動入賞口14が第1始動入賞口13(ヘソともいう)の下に設けられているようにしてもよい。この場合には、入賞順に保留を消化しなくてもよく、例えば、第2始動入賞口14の入賞を第1始動入賞口13の入賞よりも優先するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、振分部材98および振分部材99の電気的制御により振分装置200において特定領域42への到達率(進入率)が異なる例を示したが、これは一例である。例えば、振分部材76と振分部材78の構造を異ならせ(例えば穴の数を異ならせるなど)、通路A1に振り分けられる確率と通路B1に振り分けられる確率(すなわち遊技者にとって有利な通路に振り分けられる確率)を異ならせてもよい。また、振分部材76および振分部材78の穴の配置や傾斜角などを異ならせて遊技者にとって有利な通路に振り分けられる確率を異ならせてもよい。すなわち、電気的制御によってのみ振分装置200における特定領域42への到達率(進入率)を異ならせるのではなく、これに代え、またはこれに加え、構造的な要素により特定領域42への到達率(進入率)を異ならせてもよい。また、例えば、Aルートでは構造的な要素による振分(振分率2分の1)が3回行われるのに対し、Bルートでは2回行われる、といったように、振分回数を異ならせることで特定領域42への到達率(進入率)を異ならせるようにしてもよい。
上記実施の形態では、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入賞する度に、入賞カウンタの値が減算され、振分スイッチ88にて遊技球が検出される(図9のステップS21Bの処理が実行される)ことにより入賞カウンタの値が初期値にクリア(初期化)される例を示したが、これは一例である。これに加えて、例えば、電源が供給されていない状態から電源が投入されることによっても入賞カウンタの値が初期化されるようにしてもよい。また、図17のステップS1212Cの処理を実行した後、および図18のステップS1222Cの処理を実行した後に入賞カウンタの値を「10」に初期化するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、振分部材202の状態が交互に切り替わる場合を示したが、所定の順序に従って切り替わるものであればよく必ずしも交互に切り替わるものでなくてもよい。例えば、第1始動入賞口13→第1始動入賞口13→第2始動入賞口14→第1始動入賞口13→第1始動入賞口13→第2始動入賞口14・・・のサイクルで順に切り替わるものでもよく、振分装置202は何らかの決められた順序に従って切り替わるものであればよい。このような場合であっても、入賞順異常を検出する場合には、決められた順序に従った始動入賞を検出できなかった場合に入賞順異常が発生したと判定し、この実施の形態と同様の態様に従って入賞順異常報知を実行するようにすればよい。また、このような場合であっても、決められた順序に従った始動入賞を検出できなかった場合に直ちに入賞順異常と判定するのではなく、決められた順序に従った始動入賞を所定回数の始動入賞にわたって連続して検出できなかったことを条件に入賞順異常と判定して入賞順異常報知を実行するようにしてもよい(すなわち、入賞順異常となるまでに多少のマージンをもたせてもよい)。
また、上記実施の形態では、1段階の処理で振分異常の判定および振分異常の報知を行う場合を示したが、複数段階の処理で行うように構成してもよい。例えば、1段階目の処理として入賞カウンタの値が「0」以下となったことにもとづいて振分異常報知としてランプ・LEDの点灯制御を行い、2段階目の処理として入賞カウンタの値が「−5」以下となったことにもとづいてランプ・LEDの点灯制御と異常報知音の出力制御とを行い、3段階目の処理として入賞カウンタの値が「−10」以下となったことにもとづいてランプ・LEDの点灯制御と異常報知音の出力制御とに加えて賞球払出を停止するようにしてもよい。
また、上記実施の形態において、可変表示パターンコマンド(本例では、変動パターンコマンド)として、識別情報の可変表示態様を示す第1コマンド(例えば、擬似連の有無、滑り演出の有無など、リーチとなる以前の変動時間や変動態様を示すコマンド)および識別情報の可変表示において実行する所定の演出(例えば、リーチ演出、再抽選演出)の実行態様を示す第2コマンド(例えば、リーチの種類や再抽選演出の有無など、リーチとなった以降の変動時間や演出の実行態様を示すコマンド)を送信するように構成してもよい。そのように構成すれば、変動パターンコマンドとして記憶しておかなければならないデータ量を削減することができる。
なお、上記実施の形態では、大当りが発生したときに、その大当り遊技が終了した後に必ず確変状態(高確率状態)に制御され、大当り遊技終了後に所定回数(本例では、70回)の変動表示を終了したことにもとづいて、確変状態(高確率状態)を終了する遊技機に適用する場合を示したが、この実施の形態で示した構成を適用可能な遊技機は、このような遊技機にかぎられない。例えば、大当り種別として、大当り遊技終了後に確変状態に制御される確変大当り以外に、高ベース状態(時短状態)のみに制御される通常大当りが設けられた遊技機に、この実施の形態で示した入賞順異常の検出および報知を実行する構成を適用してもよい。この場合、例えば、確変大当りとなった場合には、大当り遊技終了後に確変状態に制御するとともに、次の大当りが発生するまで確変状態を継続するようにしてもよい。また、通常大当りとなった場合には、大当り遊技終了後に高ベース状態(時短状態)に制御するとともに、大当り遊技終了後に所定回数(例えば、100回)の変動表示を終了したタイミングで高ベース状態(時短状態)を終了するようにしてもよい。なお、このように通常大当りを設けるように構成した場合、例えば、始動口スイッチ通過処理のステップS1222や変動パターン設定処理のステップS96において、確変フラグがセットされているか否かを確認する判定処理に代えて、時短状態であることを示す時短フラグがセットされているか否かを確認する判定処理を行うようにすればよい。また、このような遊技機において突然確変大当りや小当りも設けるように構成する場合には、確変状態(高確率状態)に制御されたか否かを認識しにくくするために、高ベース状態であるときに突然確変大当りとなった場合には、突然確変大当りにもとづく大当り遊技終了後に高確率状態に制御するとともに高ベース状態も維持するようにし、低ベース状態であるときに突然確変大当りとなった場合には、突然確変大当りにもとづく大当り遊技終了後に高確率状態に制御するのみで、高ベース状態には制御しない(低ベース状態を維持する)ようにすることが望ましい。
また、上記の実施の形態では、演出装置を制御する回路が搭載された基板として、演出制御基板80、音声出力基板70およびランプドライバ基板35が設けられているが、演出装置を制御する回路を1つの基板に搭載してもよい。さらに、演出表示装置9等を制御する回路が搭載された第1の演出制御基板(表示制御基板)と、その他の演出装置(ランプ、LED、スピーカ27など)を制御する回路が搭載された第2の演出制御基板との2つの基板を設けるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、演出制御用マイクロコンピュータ100に対して直接コマンドを送信していたが、遊技制御用マイクロコンピュータ560が他の基板(例えば、図4に示す音声出力基板70やランプドライバ基板35など、または音声出力基板70に搭載されている回路による機能とランプドライバ基板35に搭載されている回路による機能とを備えた音/ランプ基板)に演出制御コマンドを送信し、他の基板を経由して演出制御基板80における演出制御用マイクロコンピュータ100に送信されるようにしてもよい。その場合、他の基板においてコマンドが単に通過するようにしてもよいし、音声出力基板70、ランプドライバ基板35、音/ランプ基板にマイクロコンピュータ等の制御手段を搭載し、制御手段がコマンドを受信したことに応じて音声制御やランプ制御に関わる制御を実行し、さらに、受信したコマンドを、そのまま、または例えば簡略化したコマンドに変更して、演出表示装置9を制御する演出制御用マイクロコンピュータ100に送信するようにしてもよい。その場合でも、演出制御用マイクロコンピュータ100は、上記の実施の形態における遊技制御用マイクロコンピュータ560から直接受信した演出制御コマンドに応じて表示制御を行うのと同様に、音声出力基板70、ランプドライバ基板35または音/ランプ基板から受信したコマンドに応じて表示制御を行うことができる。
また、上記の実施の形態では、遊技機として遊技媒体を使用するものを例にしたが本発明による遊技機は、所定数の景品としての遊技媒体を払い出す遊技機に限定されず、遊技球等の遊技媒体を封入し景品の付与条件が成立した場合に得点を付与する封入式の遊技機に適用することもできる。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
1 パチンコ遊技機
8a 第1特別図柄表示器
8b 第2特別図柄表示器
9 演出表示装置
13 第1始動入賞口
13a 第1始動口スイッチ
14 第2始動入賞口
14a 第2始動口スイッチ
17 第3始動入賞口
17a 第3始動口スイッチ
20 特別可変入賞球装置
200 振分装置
201 流入口
31 遊技制御基板(主基板)
56 CPU
560 遊技制御用マイクロコンピュータ
80 演出制御基板
100 演出制御用マイクロコンピュータ
101 演出制御用CPU
109 VDP

Claims (2)

  1. 特定領域への到達率が異なる複数の経路のいずれかに遊技媒体を振り分ける振分手段を備える遊技機において、
    前記特定領域へ遊技媒体が到達したことを検出可能な第1検出手段と、
    前記複数の経路のうち前記特定領域への到達率が低い経路に遊技媒体が振り分けられたことを検出可能な第2検出手段と、
    前記第1検出手段の検出状況と前記第2検出手段の検出状況に基づいて前記振分手段の異常判定を行う異常判定手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 特定領域への到達率が異なる複数の経路のいずれかに遊技媒体を振り分ける振分手段を備える遊技機において、
    前記特定領域へ遊技媒体が到達したことを検出可能な第1検出手段と、
    前記複数の経路のうち前記特定領域への到達率が高い経路に遊技媒体が振り分けられたことを検出可能な第2検出手段と、
    前記第1検出手段の検出状況と前記第2検出手段の検出状況に基づいて前記振分手段の異常判定を行う異常判定手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
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