JP2016042090A - 小型溶融塩炉 - Google Patents

小型溶融塩炉 Download PDF

Info

Publication number
JP2016042090A
JP2016042090A JP2015161070A JP2015161070A JP2016042090A JP 2016042090 A JP2016042090 A JP 2016042090A JP 2015161070 A JP2015161070 A JP 2015161070A JP 2015161070 A JP2015161070 A JP 2015161070A JP 2016042090 A JP2016042090 A JP 2016042090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
molten salt
gas
reactor
reactor vessel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015161070A
Other languages
English (en)
Inventor
幹康 木下
Mikiyasu Kinoshita
幹康 木下
治明 松浦
Haruaki Matsuura
治明 松浦
雅章 古川
Masaaki Furukawa
雅章 古川
強 岩下
Tsuyoshi Iwashita
強 岩下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AIKON TECHNO CO Ltd
THORIUM TECH SOLUTION Inc
Original Assignee
AIKON TECHNO CO Ltd
THORIUM TECH SOLUTION Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AIKON TECHNO CO Ltd, THORIUM TECH SOLUTION Inc filed Critical AIKON TECHNO CO Ltd
Priority to JP2015161070A priority Critical patent/JP2016042090A/ja
Publication of JP2016042090A publication Critical patent/JP2016042090A/ja
Priority to PCT/JP2016/073813 priority patent/WO2017030107A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C1/00Reactor types
    • G21C1/04Thermal reactors ; Epithermal reactors
    • G21C1/06Heterogeneous reactors, i.e. in which fuel and moderator are separated
    • G21C1/22Heterogeneous reactors, i.e. in which fuel and moderator are separated using liquid or gaseous fuel
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C19/00Arrangements for treating, for handling, or for facilitating the handling of, fuel or other materials which are used within the reactor, e.g. within its pressure vessel
    • G21C19/28Arrangements for introducing fluent material into the reactor core; Arrangements for removing fluent material from the reactor core
    • G21C19/30Arrangements for introducing fluent material into the reactor core; Arrangements for removing fluent material from the reactor core with continuous purification of circulating fluent material, e.g. by extraction of fission products deterioration or corrosion products, impurities, e.g. by cold traps
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C7/00Control of nuclear reaction
    • G21C7/28Control of nuclear reaction by displacement of the reflector or parts thereof
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C7/00Control of nuclear reaction
    • G21C7/30Control of nuclear reaction by displacement of the reactor fuel or fuel elements
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C9/00Emergency protection arrangements structurally associated with the reactor, e.g. safety valves provided with pressure equalisation devices
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】液体燃料を用いる溶融塩炉は、燃料の破損や蒸気爆発などが発生せず、安全性の高い原子炉であるが、燃料自体が原子炉の1次系を移動するため、1次系の放射線対策が必要であり、メンテナンス性に課題があること、また放射線管理区域が大きくなることなどの課題がある。【解決手段】本発明では、液体燃料を1次系を循環させることなく、燃料容器に封止して用いることにより、燃料体一体ごとの燃料管理が可能となり、放射性物質の管理が容易となるとともに、前記の液体燃料が1次系を移動することに伴う課題が解決できる。本発明では、燃料容器に液体燃料を封止する際にフリーズシールを用いることで、緊急時の温度上昇に対しフリーズシールが溶けることで液体燃料を下部のボトルにドレンできるため受動的安全性を高めている。また、燃料容器内の溶融塩燃料を炉心に出し入れできる構造により出力を燃料の量で直接制御できるため負荷追従能力が高い。【選択図】図1

Description

本発明は、核燃料を溶融した溶融塩燃料とこれを冷却する冷却剤として溶融塩を用いた小型溶融塩炉に関する。
トリウム核燃料を混合させた溶融塩を燃料として用いる原子炉300として、従来の例を図9に示す。燃料を含む1次冷却材が循環する1次系S1と、熱交換器を通してこれを冷却する2次冷却系S2と、2次系の冷却剤により加熱、蒸発(蒸発器303)させられた蒸気が蒸気タービン200を回し、発電する。
このような従来の溶融塩炉の特徴は、燃料を含む溶融塩が1次系S1を循環することである。燃料を含む1次系の溶融塩が黒鉛を減速剤とした炉心301に送り込まれ、ここで臨界に達し、発熱し高温となる。高温の溶融塩は炉心の外へ循環し、熱交換器302により2次冷却系S2に熱を伝え、冷却された後、再び炉心301に循環する。
特願2013−243620号 「溶融塩原子燃料モジュール」 特願平11−310302号 「溶融塩炉」
オークリッジ国立研究所で1960年代に実際に稼働していた「溶融塩炉(MSR:MoltenSaltReactor)」が従来の代表的な溶融塩炉である。その後、高速炉の設計もなされた。 「Rosenthal,etal.,″DevelopmentStatusofMolten−SaltBreederReactors″,ORNL−4812(1972)」 溶融塩増殖炉研究専門委員会報告書「溶融塩増殖炉」,日本原子力学会(1981)
従来の溶融塩炉では、前記のように燃料が循環するため、1次系の機器、配管など放射線対策が必要となるとともに、放射線管理区域が大きくなるというメンテナンス上の課題も発生する。
これらの課題をさけるため、従来の溶融塩炉の設計例では、燃料を固体燃料とし、燃料が1次冷却系を循環しない溶融塩炉も設計されている。
本発明は上記に鑑み、液体燃料の特長を生かしつつ、液体燃料が冷却系のループを循環することのないコンパクトな溶融塩炉を提供することにある。
本発明は、溶融塩燃料を充填した燃料体と、複数の前記燃料体を支持する燃料支持構造物と、前記燃料体と前記燃料支持構造物とを接合するための嵌合部と、前記燃料体の間に配設され中性子を減速する減速材ブロックとにより構成された炉心と、前記炉心の側面を包囲する反射体と、前記反射体を包囲し、前記燃料容器を搬出搬入するための燃料体補給口を有した原子炉容器と、前記原子炉容器の出口から原子炉容器の入口の間に配設される1次冷却系配管と、前記1次冷却系配管の中を流れる1次冷却材である溶融塩を循環させる循環ポンプと前記1次冷却材と熱交換を行い外部に熱を伝える中間熱交換器と、前記原子炉容器下部に配設され前記燃料容器内の溶融塩燃料を排出するドレンタンクと、前記燃料体内で発生する核分裂生成物ガスを収集処理する気体廃棄物処理装置とを具備した小型溶融塩炉である。
本発明は、前記燃料体嵌合部の封止にフリーズシール機構を用いたことを特徴とする小型溶融塩炉である。
本発明は、前記燃料体嵌合部に前記溶融塩燃料をドレンするためのラプチャーディスクを用いることを特徴とした小型溶融塩炉である。
本発明は、前記燃料容器内において、運転中に発生する核分裂生成物ガスをヘリウムガスのバブリングにより前記気体廃棄物処理装置に回収することを特徴とする小型溶融塩炉である。
本発明は、前記炉心の周囲に配設された前記反射体を移動・開閉させることにより核連鎖反応を制御することを特徴とする小型溶融塩炉である。
本発明は、前記気体廃棄物収集装置において、核分裂生成物ガスから有用物質、たとえば医療用に用いるモリブデン99などを分離採集する機能を付加した小型溶融塩炉である。
本発明は、前記燃料体の下部に、各燃料体ごとに燃料体内部の溶融塩燃料をドレンすることができるドレンボトルを設置することを特徴とする小型溶融塩炉である。
本発明は、炉心の核出力を制御するために、中心燃料体の溶融塩燃料の液位を変更することを特徴とする小型溶融塩炉である。
本発明は、ヘリウムガスによるバブリング用配管と気体廃棄物回収用配管の2本のガス配管を二重管としたことを特徴とする小型溶融塩炉である。
また、本発明は、溶融塩燃料を充填した燃料体と、複数の前記燃料体を支持する燃料支持構造物と、前記燃料体と前記燃料支持構造物とを接合するための嵌合部と、前記燃料体の間に配設され中性子を減速する黒鉛減速材とにより構成された炉心と、前記炉心の側面を包囲する反射体と、前記反射体を包囲し、前記燃料容器を搬出搬入するための燃料体補給口を有した原子炉容器と、前記原子炉容器の出口から原子炉容器の入口の間に配設される1次冷却系配管と、前記1次冷却系配管の中を流れる1次冷却材を循環させる循環ポンプと前記1次冷却材と熱交換を行い外部に熱を伝える中間熱交換器とを有し、前記燃料体は、一体構造の交換可能な筒状体をなし、この筒状体内は、上下に仕切部材によって仕切られ、上室に燃料が収納され、前記上室の燃料上部空間から下室に燃料が発生するFPガスを下室に導くFPガス配管が伸び、前記仕切部材上にラプチャーディスクが設けられている小型溶融塩炉である。
本発明によれば、6〜7本の燃料体により炉心を構成できるため、原子炉設備の簡素化、安全性の向上が達成でき、コンパクトな溶融塩炉を実現できるとともに、燃料体内の溶融塩に高、低レベル放射性廃棄物を混合することで、これらの低寿命化燃焼が可能となり、放射性廃棄物の低減が図れる溶融塩炉を提供することができる。
本発明の溶融塩炉に係わる第1の実施形態を説明するための原子炉構成図。 本発明の溶融塩炉に係わる第1の実施形態の炉心断面図。 本発明の溶融塩炉に係わる第2の実施形態を説明するための原子炉構成図。 本発明の溶融塩炉に係わる第3の実施形態の上部燃料体と下部ドレンボトル構成図。 本発明の溶融塩炉に係わる第3の実施形態を説明するための嵌合部水平断面図。 本発明の溶融塩炉に係わる第3の実施形態における気体廃棄物処理装置への配管の嵌合部における垂直断面図。 本発明におけるガス配管を二重管とした構成図。 本発明の溶融塩炉に係る第4の実施形態を説明するための原子炉構成図。 従来の溶融塩炉の一例を説明するための概略構成図。
<第1の実施形態>
図1において、建屋1内には、断面円形の原子炉容器2が配設され、この原子炉容器2内には、炉心3が収納され、この炉心3は円形断面の中性子を減速する黒鉛減速材4と、この黒鉛減速材4内に間隔を配して設けられ、トリウム溶融塩燃料5を充填した円筒状容器をなす複数の燃料体6、6…6と、炉心3の側面を包囲し、中性子を反射する反射体7と、複数の燃料体6を下側から支持する支持構造物8と、燃料体6と支持構造体8とを接合するための嵌合部9とからなっている。
前記原子炉容器2の天井には、燃料体6を搬出入するための燃料補給口10、10…10が設けられ、前記原子炉容器2の天井中心部から例えばナトリウム溶融塩(1次冷却材)を循環させる1次冷却系配管11が建屋内に設けられた中間熱交換器12に伸びており、更に循環ポンプ13を経て原子炉容器2下部に伸び、原子炉容器2内に送られた1次冷却材は、支持構造物8及び嵌合部9を通り、燃料体6と黒鉛減速材4の間の隙間S、S…Sを通って1次冷却系配管11の入口に至り、このように炉心3を1次冷却材が流れることによりそれが加熱され、前記中間熱交換器12で建屋1外に伸びる2次冷却系配管14と熱交換する。
前記建屋1の底部には、燃料体6内の燃料5を排出するためのドレンタンク15が設けられ、このドレンタンク15には、燃料体6内のトリウム燃料の異常時(圧力、温度の異常上昇)に嵌合部9に設けた図示しないフリーズシール機構としてのラプチャーディスクが破れて燃料が排出されるようになっている。なお、前記燃料体6内には、燃料5内で発生する気体廃棄物(FPガス)を回収する回収口17が設けられ、この回収口17は配管18に接続され、この配管18は嵌合部9を通って建屋1底部に設けたFPガス分離器19(気体廃棄物処理装置19)に伸び、ここで有用物質である医療用アイソトープの原料となるモリブデン99を分離回収する。なお、前記燃料体6内には、ヘリウムガスタンク16からのヘリウムガスが配管20を介して送られ、ヘリウムガスのバブリングにより燃料5内の核分裂生成物を取り除く。
出力制御に関しては、一般的に用いられる制御棒は用いず、炉心の側面に配設された黒鉛反射体7を上下、或いは周方向に開閉することで、炉心から漏れる中性子を制御し、出力を調整する構成としたものである。
以上述べた第1の実施形態によれば、核燃料物質を混合させた溶融塩燃料を燃料容器の中に封止した燃料体を用いることにより、溶融塩燃料が1次系を循環することなく燃料体の中に保持されるため、これにより核燃料物質を含む溶融塩燃料を1体ごとに管理することが可能となり、核物質の管理とメンテナンス性が向上するとともに、1次冷却系の放射線対策についても軽減される。これにより原子炉構造、燃料取扱設備の簡素化を図ることが可能となり、コンパクトな溶融塩炉を構成できる。また、溶融塩燃料に高、低レベル放射線廃棄物、プルトニウムなどを混合することで、これらを燃焼、低寿命化処理することができる。
<第2の実施形態>
図3は、本発明の溶融塩炉に係わる第2の実施形態における原子炉の構成を説明する図である。
図1と図3の実施形態の相違は、各燃料体6の下方に嵌合部9を介してそれぞれドレンボトル21、21…21が各燃料体6に対応して設けられ緊急時の溶融塩燃料材5のドレンを個別の燃料体毎に収納できるようにしていることと、1次冷却系配管11の中間熱交換器12の下流側から冷却材をバルブV1を介して冷却タンク22に導いて緊急時にドレンボトル21に落下したドレンを冷却できるようになっていることである。
緊急時に溶融塩燃料5のドレンボトル2への落下を容易にするために、燃料体6のガス空間から気体廃棄物処理装置19へつながる配管18の、ドレンボトル21内に位置する部分に、上部燃料体6のガス空間と下部ドレンボトル21のガス空間を連通させるラプチャーディスク23が設けられている。
これにより上部燃料体6のガス空間とドレンボトル2内の圧力がバランスして燃料の落下が容易となる。
以上述べた第2の実施形態によれば、事故の起きた燃料体6とそれに対応したドレンボトル21のみを交換することで、事故処理が容易となるとともに核燃料の管理が容易となる。また、事故の発生した燃料体6とドレンボトル21を一体で新しいものと交換することで運転停止期間を短期化できる。
<第3の実施形態>
図4乃至図6は本発明の溶融塩炉に関わる第3の実施形態を説明するためのものである。
本実施形態は、原子炉出力の制御を前記反射体7によるのではなく燃料体6の溶融塩燃料の液位を運転中に調整することにより行う場合である。炉心の燃料体が図2に示すように7体で構成されている場合、中心の溶融塩燃料の液位を低下させると、炉心内の燃料が減少し、核反応が低下し、出力が低下する。このように、炉心内の溶融塩燃料の量を制御することで核反応を制御できる。
本実施形態の溶融塩炉では、図4に示すように、上部燃料体6の燃料液位を、溶融塩液位制御用ガス配管24を通してヘリウムガスをドレンボトル21から流入流出させることで、下部ドレンボトル21のガス圧を変化させ、ドレンボトル21内の溶融塩燃料を上部燃料体6に燃料体6とドレンボトル21間に連通して設けた燃料体連結管25を通して出し入れすることにより上部燃料体6の溶融塩燃料の量を変化させ、出力制御を行う。
図4において、ガス圧制御系の不調により急激に下部ドレンボトル21のガス圧が上昇し、上部燃料体に燃料が送出され、出力が上昇するような場合、気体廃棄物回収用配管18に設置されたラプチャーディスク26が破裂することにより、上部燃料体6のガス空間と下部ドレンボトルのガス空間が連結し、上部燃料体の溶融塩燃料が重力により燃料体連結管25を通って下部ドレンボトルに落下し、出力がシャットダウンする受動的安全機能を構成する。
すなわち、図5、図6に示すように、燃料体6の嵌合部9にはエルボー管18bが設けられ、このエルボー管18bの上端には、気体廃棄物処理装置19の配管18の垂直部18aが燃料体6内で接続され、エルボー管18bの燃料体6外に突出する水平端には配管18の水平部18cが接続され、エルボー管18bの曲折部に前記ラプチャーディスク26が設けられている。
また、図4、5に示すように嵌合部9には、緊急時に破れて燃料を下部ドレンボトル21に落下させるためのラプチャーディスク27が設けられている。
以上述べた第3の実施形態によれば、溶融塩燃料の炉心への出し入れにより出力を制御できるため、反射体による出力制御に比べ制御範囲が広くかつ制御能力が高い。この負荷追従能力が高いことを利用して、負荷の変動が激しい離島や僻地の独立した電源としての需要に応えることができる。
上述の第1〜第3実施形態では、気体廃棄物処理装置19の配管18と、ヘリウムガス用の配管20とは別体に設けられているが、図7に示すように、ヘリウムガスによるバブリング用配管30を内管とし、気体廃棄物回収用配管31を外管とする二重管構成としてもよい。溶融塩燃料体内の前記二重管は、嵌合部9において、ジョイント機構32、32により、外部に接続され、外管31を流れる核分裂生成物ガスはフィルター33を通り、気体廃棄物処理装置(図示せず)へと導かれる。
本実施形態によるヘリウムガスバブリング用配管30は、溶融塩燃料体上部のガス空間から下降し、溶融塩燃料中に開口部が水平方向に設置されるため、溶融塩燃料が配管内に逆流することを抑制する効果がある。
本実施形態の図7では、二重管構成としたガス配管30、31が溶融塩体内に配設されているが、図のA部分に示すように溶融塩燃料容器外周に接して、燃料容器外部に配設してもよい。
<第4の実施形態>
図8において、原子炉容器40は、外殻41内に支持部42、42…42を介して支持され、前記原子炉容器40内には、炉心43が収納されている。この炉心43は、上下方向に間隔を配して設けられた3つの支持構造物44、44、44と、この支持構造物のうち、上位、中間に位置する支持構造物44、44間に挟持された黒鉛減速材45と、長細の一体円筒形状をなしトリウム溶融塩の燃料46が収納され交換可能な複数の燃料体47、47…47を有している。前記原子炉容器40は、蓋体51によって開閉自在に閉塞され、燃料体47の交換が容易になされ、前記各燃料体47は上下に仕切板48によって仕切られ、上室47aには燃料46が収納され、下室47bはドレン室として機能し、緊急時に仕切板48上に設けたラプチャーディスク49が破れて燃料46の落下したものを収納する。また、各燃料体47内には、燃料体47内の上室47aに収納した燃料中に発生したFPガスを下室47bに導くためのFPガス移送管50が仕切板48を貫通して設けられている。前記燃料体47の上室47aに対応する部分は支持構造物44、44、黒鉛減速材45に取り外し可能に支持され、下室47bの下端面は下位の支持構造物44に載置されているので、燃料体47は交換容易であり、燃料46の使用後、あるいは事故があり使用不適切になったものは、新しいものに随時交換可能である。また、原子炉容器40内には、1次冷却系配管52が設けられ、これにより供給された冷却材(ナトリウム溶融塩)は、炉下部から炉心43を上昇して原子炉容器42の側壁上部の出口管53を介して外部に取出され、図示しない2次冷却系と熱交換する。
なお、原子炉容器40の内周壁には図示されてはいない中性子反射体が設けられている。
炉心の最小構成で燃料体5本程度で臨界にできるため構造がコンパクトであり、またトリウムとウランを燃料とした場合、プルトニウムの発生が非常に少ないため核不拡散の観点からも利用しやすい原子炉となる。構造上メンテナンスが容易で、運転も容易であるため僻地や離島の分散電源としての利用が見込まれる。
1…建屋
2、40…原子炉容器
3、43…炉心
4、45…黒鉛減速材
5、46…溶融塩燃料
6、47…燃料体
7…反射体
9…嵌合部
11、52…第1次冷却配管
15…ドレンタンク
19…気体廃棄物処理装置
21…ドレンボトル
26、49…ラプチャーディスク

Claims (10)

  1. 溶融塩燃料を充填した燃料体と、複数の前記燃料体を支持する燃料支持構造物と、前記燃料体と前記燃料支持構造物とを接合するための嵌合部と、前記燃料体の 間に配設され中性子を減速する黒鉛減速材とにより構成された炉心と、前記炉心の側面を包囲する反射体と、前記反射体を包囲し、前記燃料容器を搬出搬入するための燃料体補給口を有した原子炉容器と、前記原子炉容器の出口から原子炉容器の入口の間に配設される1次冷却系配管と、前記1次冷却系配管の中を流れ る1次冷却材を循環させる循環ポンプと前記1次冷却材と熱交換を行い外部に熱を伝える中間熱交換器と、前記原子炉容器下部に配設され前記燃料容器内の溶融 塩燃料を排出するドレンタンクと、前記燃料体内で発生する核分裂生成物ガスを収集処理する気体廃棄物処理装置とを具備した小型溶融塩炉。
  2. 前記燃料体嵌合部の封止にフリーズシールを用いたことを特徴とする請求項1に記載の小型溶融塩炉。
  3. 前記燃料体嵌合部に前記溶融塩燃料をドレンするためのラプチャーディスクを用いることを特徴とした請求項1に記載の小型溶融塩炉。
  4. 前記燃料容器内において、運転中に発生する核分裂生成物ガスをヘリウムガスのバブリングにより前記気体廃棄物処理装置に回収することを特徴とする請求項1に記載の小型溶融塩炉。
  5. 前記炉心の周囲に配設された前記反射体を移動・開閉させることにより核連鎖反応を制御することを特徴とする請求項1記載の小型溶融塩炉。
  6. 前記気体廃棄物収集装置において、核分裂生成物ガスから有用物質、医療用に用いるアイソトープの原料となるモリブデン99などを分離採集する機能を付加した請求項1に記載の小型溶融塩炉。
  7. 前記ドレンタンクは、前記燃料体の下部に、各燃料体ごとに燃料体内部の溶融塩燃料をドレンすることができる独立したドレンボトルであることを特徴とする請求項1に記載の小型溶融塩炉。
  8. 炉心の核出力を制御するために、中心燃料体の溶融塩燃料の液位を変更することを特徴とする請求項7に記載の小型溶融塩炉。
  9. ヘリウムガスによるバブリング用配管と気体廃棄物回収用配管の2本のガス配管を二重管としたことを特徴とする請求項1に記載の小型溶融塩炉。
  10. 溶融塩燃料を充填した燃料体と、複数の前記燃料体を支持する燃料支持構造物と、前記燃料体と前記燃料支持構造物とを接合するための嵌合部と、前記燃料体の 間に配設され中性子を減速する黒鉛減速材とにより構成された炉心と、前記炉心の側面を包囲する反射体と、前記反射体を包囲し、前記燃料容器を搬出搬入するための燃料体補給口を有した原子炉容器と、前記原子炉容器の出口から原子炉容器の入口の間に配設される1次冷却系配管と、前記1次冷却系配管の中を流れ る1次冷却材を循環させる循環ポンプと前記1次冷却材と熱交換を行い外部に熱を伝える中間熱交換器とを有し、前記燃料体は、一体構造の交換可能な筒状体をなし、この筒状体内は、上下に仕切部材によって仕切られ、上室に燃料が収納され、前記上室の燃料上部空間から下室に燃料が発生するFPガスを下室に導くFPガス配管が伸び、前記仕切部材上にラプチャーディスクが設けられている小型溶融塩炉。
JP2015161070A 2014-08-18 2015-08-18 小型溶融塩炉 Pending JP2016042090A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015161070A JP2016042090A (ja) 2014-08-18 2015-08-18 小型溶融塩炉
PCT/JP2016/073813 WO2017030107A1 (ja) 2014-08-18 2016-08-15 小型溶融塩炉

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014165910 2014-08-18
JP2014165910 2014-08-18
JP2015161070A JP2016042090A (ja) 2014-08-18 2015-08-18 小型溶融塩炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016042090A true JP2016042090A (ja) 2016-03-31

Family

ID=55591886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015161070A Pending JP2016042090A (ja) 2014-08-18 2015-08-18 小型溶融塩炉

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2016042090A (ja)
WO (1) WO2017030107A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106409362A (zh) * 2016-10-14 2017-02-15 哈尔滨工程大学 一种用于熔盐堆非能动余热排出的单管实验装置
FR3086789A1 (fr) 2018-09-28 2020-04-03 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Reacteur nucleaire a sel fondu

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110364274A (zh) * 2019-07-10 2019-10-22 华南理工大学 一种碳化硅慢化剂熔盐堆及其热中子散射截面计算方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6432189A (en) * 1987-07-29 1989-02-02 Power Reactor & Nuclear Fuel Self-refining molten metal fuel furnace
JPH06167587A (ja) * 1992-09-01 1994-06-14 Forschungszentrum Juelich Gmbh 核反応器の中性子連鎖反応の反応度の固有の確実な制御方法及びその装置
JPH07191171A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Tokai Univ 液体核燃料による小型原子炉
WO2009135286A1 (en) * 2008-05-09 2009-11-12 Ottawa Valley Research Associates Ltd. Molten salt nuclear reactor
JP2013250056A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Takashi Kamei 溶融塩原子炉
JP2014010022A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 燃料集合体及び原子炉の炉心

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6432189A (en) * 1987-07-29 1989-02-02 Power Reactor & Nuclear Fuel Self-refining molten metal fuel furnace
JPH06167587A (ja) * 1992-09-01 1994-06-14 Forschungszentrum Juelich Gmbh 核反応器の中性子連鎖反応の反応度の固有の確実な制御方法及びその装置
JPH07191171A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Tokai Univ 液体核燃料による小型原子炉
WO2009135286A1 (en) * 2008-05-09 2009-11-12 Ottawa Valley Research Associates Ltd. Molten salt nuclear reactor
JP2013250056A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Takashi Kamei 溶融塩原子炉
JP2014010022A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 燃料集合体及び原子炉の炉心

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106409362A (zh) * 2016-10-14 2017-02-15 哈尔滨工程大学 一种用于熔盐堆非能动余热排出的单管实验装置
FR3086789A1 (fr) 2018-09-28 2020-04-03 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Reacteur nucleaire a sel fondu

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017030107A1 (ja) 2017-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6655054B2 (ja) 原子力発電所を稼働させる方法
US10510450B2 (en) Heat pipe molten salt fast reactor with stagnant liquid core
KR101665059B1 (ko) 코어캐쳐를 구비한 원자로용기 내외 노심용융물 냉각 시스템 및 방법
US20150243376A1 (en) Molten salt fission reactor
CN106653107B (zh) 一种液态金属冷却池式反应堆非能动事故余热排出系统
EP3506318B1 (en) Pressure-tube reactor and method of operating the same
CN104167226A (zh) 一种可实现临界及次临界运行实验的液态金属冷却反应堆实验系统
WO2017030107A1 (ja) 小型溶融塩炉
US4053358A (en) Modular assembly for supporting, straining, and directing flow to a core in a nuclear reactor
US20080226012A1 (en) Proliferation-Resistant Nuclear Reactor
US3018239A (en) Experimental liquid metal fuel reactor
RU100327U1 (ru) Устройство локализации расплава
CN106710645A (zh) 一种用于核能系统的主回路循环装置
WO2015191441A1 (en) Nuclear reactor support and seismic restraint with in-vessel core retention cooling features
JPS6262308B2 (ja)
US4382907A (en) Liquid metal cooled nuclear reactor
Furukawa et al. A study on a symbiotic thorium breeding fuel-cycle: THORIMS-NES through FUJI
GB2506781A (en) Retention apparatus for post-nuclear power plant incident molten material outside of generation IV reactor
JP4746911B2 (ja) 高速炉および高速炉施設の建設方法
US4032401A (en) Combined solid and liquid system for controlling nuclear reactors
RU143978U1 (ru) Бланкет термоядерного реактора
JPH02201290A (ja) 自律分散型高速増殖炉システム
Saez et al. Status of ASTRID nuclear island pre-conceptual design
JP2014173984A (ja) 原子炉
JP2012083131A (ja) 液体金属冷却原子炉

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150827

AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20150908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150916

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180903

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190618

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191210