JP2016038996A - リチウム二次電池用正極活物質およびリチウム二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】多電子反応によって作動するリチウム二次電池用の正極活物質を提供する。
【解決手段】化学式LiMP2-xxで表されるリチウム二次電池用正極活物質であって、前記化学式中の前記Mとして少なくともTi、V、Cr、Ni、Coのいずれか1種類の遷移金属を含むとともに、前記Aとして少なくともB、C、Al、Si、Ga、Geのいずれか1種類の元素を含むことを特徴とするリチウム二次電池用正極活物質としている。前記MをNiあるいはCoのうち少なくとも1種類の遷移金属としたり、前記AをAlあるいはSiのうち少なくとも1種類の元素としたりすれば好適である。0<x≦0.07とすればより好ましい。
【選択図】図7

Description

本発明は、リチウム二次電池用の正極活物質とその活物質を備えたリチウム二次電池に関する。
電気自動車、携帯情報端末、定置型蓄電設備などでは、高容量の二次電池が利用される。現在、その二次電池の主流は、リチウム二次電池である。そして、リチウム二次電池用の正極活物質としては、LiCoO、LiMnなどが知られている。これらの正極材料は、一つの遷移金属に対して一つのLiが関与する。しかし、より高容量のリチウム二次電池を達成するためには、一つの遷移金属に対して複数のLiが関与する、所謂「多電子反応」を示す材料を開発することが必要となる。
そして近年、「多電子反応」が期待できるリチウム二次電池用の電極活物質として、LiFePの化学式で表される化合物(ピロリン酸鉄リチウム)が注目されている。この化合物は、化学式の上では一つのFeに対して2個のLiがレドックス反応に寄与することが可能であり、2個のLiがレドックス反応に寄与すると理論上では220mAh/gの容量となる。また、2個目のLiは高電位(5.3V vs Li/Li)で動作することが理論的に示されているため、高エネルギー密度も期待できる。なお、以下の非特許文献1や2には、ピロリン酸鉄リチウムの特性などについて記載されている。
Shin-ichi Nishimura,Megumi Nakamura,Ryuichi Natsui,and AtsuoYamada、「New Lithium Iron Pyrophosphate as 3.5V Class Cathode Material for Lithium Ion Battery」、J.Am.Chem.Soc.、2010,132(39),pp13596-13597 Hui Zhou,Shailesh Upreti,Natasha A.Chernova,Geoffroy Hautier,Gerbrand Ceder,and M. Stanley Whittingham、「Iron and Manganese Pyrophosphates as Cathodes for Lithium-Ion Batteries」、Chem. Mater.、2011,23(2),pp293-300
上述したように、ピロリン酸鉄リチウムは、理論的には高い容量とエネルギー密度を備えている。しかし、上記非特許文献1や2にも記載されているように、1個分のLiに相当する容量(110mAh/g)に近い容量は確認されたものの、それ以上の容量を発現させるには至っていない。また、FeをMnに置換することによって2個目のLiに相当する多電子反応を実現しようとする試みはあるが、置換するほど容量が低下してしまうのが現状である。
したがって本発明は、多電子反応によって作動するリチウム二次電池用の正極活物質と、その正極活物質を用いたリチウム二次電池を提供することを主な目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、化学式LiMP2-xxで表されるリチウム二次電池用正極活物質であって、前記化学式中の前記Mとして少なくともTi、V、Cr、Ni、Coのいずれか1種類の遷移金属を含むとともに、前記Aとして少なくともB、C、Al、Si、Ga、Geのいずれか1種類の元素を含むことを特徴とするリチウム二次電池用正極活物質としている。
前記化学式中の前記MとしてNiあるいはCoのうち少なくとも1種類の遷移金属を含むリチウム二次電池用正極活物質としたり、さらには前記化学式中のAとしてAlあるいはSiのうち少なくとも1種類の元素を含むリチウム二次電池用正極活物質としたりすれば好ましい。さらに好適には上記いずれかに記載のリチウム二次電池用正極活物質において、前記化学式中のxを0<x≦0.07とすることである。
なお本発明の範囲には、上記いずれかに記載のリチウム二次電池用正極活物質を備えたリチウム二次電池も含まれている。
本発明によれば、多電子反応に基づく高容量特性と高エネルギー密度特性を備えたリチウム二次電池用正極活物質とリチウム二次電池を提供することが可能となる。
第一原理計算により求めたLiCoPのスピン別状態密度を示す図である。 LiCoPの結晶内におけるフェルミエネルギー直下の電子状態を空間分布として示した図である。 図2の一部を拡大した図である。 LiCoPの結晶内における全スピン密度の分布を示す図である。 LiCoPの電子伝導状態を示す模式図である。 第一原理計算により求めたLiCoP1.93Al0.07のスピン別状態密度を示す図である LiCoP1.93Al0.07の結晶内におけるフェルミエネルギー直下の電子状態を空間分布として示した図である。 図7の一部を拡大した図である。 LiCoP1.93Al0.07の電子伝導状態を示す模式図である。
===本発明に想到する過程===
<第一原理計算について>
近年、スーパーコンピュータを用いた第一原理計算により、ある種の材料開発の現場では、実際に材料を製造することなく、材料の物性や特性をほぼ正確に特定することができるようになってきた。本発明が対象とするリチウム二次電池の正極活物質についても、第一原理計算によりその特性を計算により得ることができるようになった。なお、第一原理計算に際しては、例えば、以下の文献に記載されている解析プログラムを用いることができる。
Akihiko Kato,Takeshi Yagi and Naoto Fukusako、「First-principles studies of intrinsic point defects in magnesium silicide」、JOURNAL OF PHYSICS:CONDENSED MATTER 21 (2009) 205801
<ピロリン酸系正極活物質について>
本発明は、多電子反応によって作動するリチウム二次電池用の正極活物質を対象としている。そしてピロリン酸鉄リチウム(LiFeP7)は、遷移金属である1個のFeに対して2個のLiを含む。したがって、全てのLiがレドックス反応に関与すれば、220mAh/gの高いエネルギー密度を示すことになる。しかし2個目のLiがレドックス反応に寄与するためには、Feが+4価の状態を取らなければならない。
よく知られているように、Feが+4価の状態となるのは稀であり、第一原理計算を駆使した本発明者らの研究によれば、LiFePにおけるFeが+3価から+4価に酸化される前にP−Oのポリアニオンの骨格が酸化され、LiFePは多電子反応によって作動させることが極めて難しいことがわかった。また、上述したようにLiFeP中のFeをMnに置換しても大きな容量が得られないことがわかっている。
そこで本発明者は、ピロリン酸鉄リチウムの組成の基本となるLiMPLi(Mは遷移金属)について、2個目のLiをレドックス反応に寄与させるための組成を求めるために鋭意研究を重ねた。そしてMをFe以外の遷移金属に置換することを考え、まずFeをCoに置換したピロリン酸コバルトリチウム(LiCoP)の特性を第一原理計算に基づいて求めた。
===比較例===
本発明の比較例に係るリチウム二次電池用正極活物質として上記のLiCoPを挙げる。そして当該LiCoPのスピン別状態密度を第一原理計算を用いて求めた。図1に当該計算結果を示した。周知のごとく、結晶中には有限個の多数の電子があり、電子にはさまざまな状態がある。そしてエネルギーの低い方から電子が占有していき、最後の電子が占有したエネルギーがフェルミエネルギーである。そして図1は物質中にどのようなエネルギーを持った電子がどのくらい存在しているのかを示している。図1に示したように、電子エネルギーの原点(0eV)はフェルミエネルギーであり、物質の電子伝導に関与する電子はフェルミエネルギー近傍の電子である。そして図1に示した計算結果から、原点でのスピンの状態密度がアップ(up)とダウン(down)の状態がほぼ等しいことがわかる。
次にフェルミエネルギー直下の電子状態を第一原理計算に基づいて調べた。具対的には、フェルミエネルギー直下の電子状態について波動関数の絶対値の二乗の空間分布を計算し、この計算結果に基づいてLiCoPにおいて電子伝導に寄与する電子が何であるのかを調べた。図2は計算結果として得られた上記の空間分布を示す図であり、LiCoPの結晶格子100内におけるフェルミエネルギー直下にある電子状態を示している。図3は図2における円102内を拡大した図である。図3では電子状態をより認識し易いように各元素(Li、Co、P、O)と電子eを異なるハッチングによって示した。図2の点線の円101内に示したように、電子伝導に寄与する電子はCoの電子eであり、図3に拡大して示したように、その電子eの軌道の形から3d電子が電子伝導に寄与していることがわかった。そして3d電子は価数変化に関わる電子である。
以上図1〜図3に示した第1原理計算の結果から、LiCoP結晶中のCoイオンまわりの局在した磁気モーメント(スピン)は有限で逆向きとなる反強磁性的配置であるか、あるいはLiCoPは磁気モーメントそのものが消滅している常磁性であるかのどちらかとなる。そこで結晶内の全スピン密度の分布を第一原理計算によって求めてみた。図4にその全スピン密度の分布を示した。この図4では結晶格子100内の各元素(Li、Co、P、O)の配置やスピンの状態(up、down)がよりわかりやすいように、各元素とupとdownの2種類のスピンの状態のそれぞれに対応する電子eを異なるハッチングによって示している。図4に示したように、結晶格子100内において、電子がupの状態にあるCoイオン103uと、downの状態にあるCoイオン103dが同じ数だけ存在しており、有限な局在した磁気モーメントがあるために、LiCoP中のCoイオンは、反強磁性的に配置となっていることがわかる。すなわち隣接したCoイオン間のスピンの向きが逆であることがわかる。そして電子伝導に関与する電子が磁性を担うCoの3d電子であるために、隣接したCoイオン間(103u−103d)での3d電子の移動が著しく抑制される。これはLiCoPの電子伝導性が低いことを意味している。図5にLiCoPにおいて隣接するCoイオン間での電子伝導が抑制されている状態を模式的に示した。ここではLiCoP結晶内で(A)、(B)、(C)の順にCo原子が隣接しているものとする。そして(A)→(B)→(C)の順に電子が飛び移る(ホッピングする)ことで電子伝導状態が発現する。
図5に示したように、Coは7個の3d電子を有している。また3d電子はupのスピンとdownのスピンの双方で5個ずつの状態がある。通常はupとdownの一方のスピンの状態の方がエネルギーが低いので、Coの場合、7個の電子の内の5個が一方のスピン状態となり、余った電子が他方のスピンの状態となる。上述したようにフェルミエネルギーは最も高いエネルギー状態であり、このフェルミエネルギーにある電子が電子伝導に関与する。ここでは(A)に示したように、あるCoイオンではupの状態の電子が5個でdownの状態の電子が2個であり、見かけ上upの電子が3個となる。先に示した図4においてupの状態になっているCoイオン103uがこの(A)に示した状態に対応する。
隣接するCoイオン同士で電子が移動するためには、(A)と(B)に示したCoイオンが同じ状態であることが必要であるが、先に図4に示したように、LiCoP中のCoイオン(103u、103d)が反強磁性的に配置となっているため、(A)のCoイオンに隣接する(B)のCoイオンではdownの方がエネルギーが低い。そのためこの(B)におけるCoイオンではdownの状態の電子が5個でupの状態の電子が2個となり、見かけ上down電子が3個となる。すなわち先に示した図4においてdownの状態になっているCoイオン103dがこの(B)に示した状態に対応する。そして(B)に隣接する(C)のCoイオンは(A)の状態と同じとなる。
周知のごとく、隣り合う遷移金属のイオン間で電子がホッピングによって移動するためには移動元の電子と移動先の電子のスピン状態が同じでなければならない。しかしLiCoPでは隣り合うCoイオン間で電子がホッピングできない。したがって電子が移動して電子伝導状態が発現されるためには電子が(A)のCoイオンから(C)のCoイオンにホッピングすることになるが(A)から(C)にホッピングする確率は極めて低い。なお多くの遷移金属の酸化物においても反強磁性に起因して電子伝導性が低くなることが知られており、第一原理計算により、LiCoPにおいても同様のメカニズムで電子伝導性が低下していることがわかった。
リチウム二次電池の正極活物質にはLiイオンの伝導性と遷移金属の電子伝導性とが求められるが、LiCoPでは遷移金属であるCoの電子伝導性が悪いことになる。普通、正極活物質の電子伝導性を向上させるためには、粉体状の正極活物質にカーボンなどの導伝体を被膜する必要がある。また粉体の粒径も小さくする必要がある。そのため正極活物質を製造するために煩雑な工程が必要となり製造コストを含めて実用上問題がある。
===本発明の実施例===
比較例であるLiCoPについての第一原理計算の結果から、当該比較例を含むLiMP(Mは遷移金属)で表される物質では、結晶中の遷移金属イオン(Mイオン)が反強磁性的に磁気モーメント(スピン)が配置しているため、すなわち隣接するMイオンの磁気モーメントが逆を向いているため、伝導電子(3d電子)のスピンも逆を向いており、そのためにホッピングによる電子伝導が著しく抑制されていることがわかった。そして本発明者は、比較例についての第一原理計算の結果からLiMPにおいて電池反応(レドックス反応)に直接関与しない結晶の骨格を形成しているPの一部をPと同様に4個の酸素(O)を配する構造を取り得る元素に置換することで、Mイオンの磁気モーメントを揃えることができるのではないかと考えた。そして周期律表においてPと同じ3周期のAlやSiなどであればより好ましいと考えた。たそこで本発明の実施例に係る正極活物質としてLiCoPにおけるPの7%分をAlに置換したLiCoP1.93Al0.07のスピン別状態密度を第一原理計算により求めた。
図6に当該計算結果を示した。図6に示したようにフェルミエネルギーである原点(0eV)ではほぼ全ての電子のスピンがdownの状態であることがわかった。次にフェルミエネルギー直下の電子状態について波動関数の絶対値の二乗の空間分布を計算した。図7は当該空間分布を示す図であり、LiCoP1.93Al0.07の結晶格子110内におけるフェルミエネルギー直下の電子状態を示している。また図8に図7において実線で示した領域112内を拡大して示した。図8では各元素(Li、Co、P、Al、O)と電子eを異なるハッチングによって示した。図7の点線の円111内に示したように、LiCoP1.93Al0.07においてもCoイオンの電子eが電子伝導に寄与する電子であり、図8に拡大して示したように、その電子eの軌道の形から電子伝導に寄与する電子がLiCoPと同様に3d電子であることもわかった。
以上図6〜図8に示した第一原理計算の結果から、LiCoP1.93Al0.07では隣接するCoイオン間で3d電子のスピンの状態が同じであることがかった。図9にLiCoP1.93Al0.07において隣接するCoイオン間の電子のスピン状態とホッピングによる電子伝導の状態を模式的に示した。全てのCoイオンにおいてup状態がdown状態よりもエネルギーが低く、downスピン状態の電子が隣接するCoイオン間をホッピングによって移動する。したがってLiCoP1.93Al0.07では電子伝導性が改善されて正極活物質の微粒子にカーボン被膜などを施す必要がなくなる。
===その他の実施例===
本実施例に係る正極活物質は、化学式LiMP2−xで表される物質であって、Mを遷移金属、AをPに置換する13、14族の元素としていた。具体的には、MをCo、AをAl、x=0.07とした物質についての特性を第一原理計算を用いて求めた。もちろん上記化学式において、MはCoと同じ遷移金属Ti、V、Cr、Niのいずれかに置換しても多電子反応によって作動するリチウム二次電池用の正極活物質として利用できることが期待できる。特に物性がCoに近似するNiに置換すれば確実に実施例と同様の特性が得られることが期待できる。 Niとすれば確実に上記実施例と同様の特性が得られることが期待できる。なお化学式中に含まれる遷移金属は1種類に限らず、上記の各遷移金属が複数含まれていてもよい。
またAについてはPと同じく4個の酸素(O)を配する構造を取り得る元素であればよく、Alに限らず、周期律表においてPの近傍にある13族あるいは14族のB、C、Si、Ga、Geなどに置換することが可能である。とくにAをAlと同じ3周期のSiとすれば確実に実施例と同様の特性が得られることが期待できる。なおAについても化学式中に複数種類の元素が含まれていてもよい。
上記実施例では、LiMP2−xにおけるxの値がx=0.07であった。これは8化学式分を含む結晶格子中で1個のPがAlに置換されたことに相当する。もちろん2個以上のPをA(実施例ではAl)に置換してもよい。しかしPを2個以上置換する場合、PとAのイオン半径の差から結晶のひずみが大きくなることになる。したがって上記化学式におけるxは0<x≦0.07とすることがより好ましい。
100 LiCoPの結晶格子、
103u 電子がupスピン状態にあるCoイオン、
103d 電子がdownスピン状態にあるCoイオン、
110 LiCoP1.93Al0.07の結晶格子

Claims (5)

  1. 化学式LiMP2-xxで表されるリチウム二次電池用正極活物質であって、前記化学式中の前記Mとして少なくともTi、V、Cr、Ni、Coのいずれか1種類の遷移金属を含むとともに、前記Aとして少なくともB、C、Al、Si、Ga、Geのいずれか1種類の元素を含むことを特徴とするリチウム二次電池用正極活物質。
  2. 請求項1において、前記化学式中の前記MとしてNiあるいはCoのうち少なくとも1種類の遷移金属を含むことを特徴とするリチウム二次電池用正極活物質。
  3. 請求項2において、前記化学式中のAとしてAlあるいはSiのうち少なくとも1種類の元素を含むことを特徴とするリチウム二次電池用正極活物質。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記化学式中のxは0<x≦0.07であることを特徴とするリチウム二次電池用正極活物質。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のリチウム二次電池用正極活物質を備えたリチウム二次電池。
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