JP2016038184A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖房運転時に室内機から冷風感を感じない空気が安定して吹き出されるようにし、またその吹き出しに至るまでの時間を短縮する。
【解決手段】空気調和機1は室外機10と室内機30を備える。室内機30の中の室内熱交換器32は室内熱交換器32A、32B、32Cにより構成され、室内熱交換器32Aには通風路36aが対応し、室内熱交換器32B、32Cには通風路36bが対応する。通風路36aには遮風装置41が配置され、室内熱交換器32Aに対しては電磁弁41が配置される。暖房運転時に冷風感を伴う空気の吹き出しが懸念される場合は、電磁弁41を閉じて室内熱交換器32Aへの冷媒流入を止め、遮風装置39を非遮風状態から遮風状態に切り替える制御が行われる。
【選択図】図4

Description

本発明はヒートポンプ方式の空気調和機に関する。
家屋用の空気調和機は、ヒートポンプ方式を採用し、また室外機と室内機に分かれるセパレート型としたものが主流となっている。このような空気調和機の例を特許文献1に見ることができる。
特許文献1に記載された空気調和機では、室内機本体内に室内側送風機、第1熱交換器、第2熱交換器、及び電磁弁が備えられる。第1熱交換器には、空気の流れる方向で上流側に、往復移動可能な規制部材が設けられる。再熱除湿運転の際は、第1熱交換器を蒸発器として使用し、第2熱交換器を凝縮器として使用する。この際、最も有効な再熱除湿のサイクルを実現させるためには、第1熱交換器と第2熱交換器の面積比率を所定範囲にする必要がある。第2熱交換器に比べて大きすぎる第1熱交換器の面積を小さくするのに規制部材を用いる。すなわち規制部材は、再熱除湿運転のときは第1熱交換器の一部を覆う遮蔽姿勢となる。再熱除湿運転以外の運転のときは、規制部材は第1熱交換器のすべてを開放する開放姿勢となる。
特開2010−107142号公報
一般的に空気調和機は、室内機が吹き出す空気に含まれる熱量と、室外に逃げる熱量のバランスをとることで、室温を維持する。空気調和機の冷暖房能力の調整は、主として圧縮機の回転数を変えることにより行う。
暖房運転時において、室温維持に必要な熱量が少量で済むときは、圧縮機の回転数が落とされる。しかしながら圧縮機の回転数を落としすぎると、室内熱交換器の温度が低下し、室内機から吹き出す空気が冷風に感じられるようになってしまう。
そこで、暖房運転時にある程度以上の暖房能力を維持するため、圧縮機には下限回転数が設定される。その下限回転数は室内熱交換器の温度や外気温に応じて調整される。これにより使用者が受ける冷風感が防止される。また室内ファン(室内側送風機)の回転数を低下させることによっても冷風感の防止が図られる。
しかしながら、上述のような対策を施した空気調和機であっても、室内機から吹き出す空気の温度が低く、冷風感を受ける程度の温度にしかならない場合があった。
例えば寒冷地域では、外気温は氷点下に下がるが、家屋の断熱性が高いため、暖房に要する熱量は少なくて済む場合がある。このとき、圧縮機は回転数を落として運転されるので、室内熱交換器の温度が上がらない。冷風感を回避すべく室内ファンを最低速で運転したとしても、室内熱交換器の温度が低いため、吹き出す空気の温度は冷風感を免れない温度(例えば20℃程度)にしかならないといった事態が生じていた。
室内ファンを完全に停止させてしまえば、とりあえず冷風感は解消する。しかしながら刻々と変化する室温を把握するためには室内ファンによる室内空気の流動が不可欠であり、室内ファンを完全に停止させる訳には行かない。
圧縮機の回転数を低下させない通常の暖房運転においても、暖房運転の立ち上がり時には室内熱交換器の温度が上がっていないので、室内ファンを通常の回転数で運転すると冷風感が生じる。このため、室内ファンの運転は最低速で開始され、室内熱交換器の温度が上がってから通常回転数とされる。この場合、室内熱交換器の温度が上がって室内ファンが通常回転数となるまでに相当長い時間を要することがあった。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、暖房運転時に室内機から冷風感を感じない空気が安定して吹き出されるようにし、またその吹き出しに至るまでの時間を短縮することを目的とする。
本発明に係る空気調和機は室外機と室内機を備え、前記室外機には圧縮機、切替弁、室外熱交換器、膨張弁、及び室外ファンが配置され、前記室内機には室内熱交換器と室内ファンが配置され、前記切替弁は、前記圧縮機から吐出された冷媒の循環経路を、冷媒が先に前記室外熱交換器に入る冷房時循環と、冷媒が先に前記室内熱交換器に入る暖房時循環とに切り替えるものであって、前記室内熱交換器は複数の室内熱交換器により構成され、前記複数の室内熱交換器のうち所定のものには遮風状態と非遮風状態を選択できる遮風装置が組み合わせられ、当該空気調和機を制御する制御部は、所定条件が満たされたときの暖房運転時には前記遮風装置が組み合わせられた室内熱交換器への冷媒流入を止め、前記遮風装置を非遮風状態から遮風状態に切り替えることを特徴としている。
上記構成の空気調和機において、前記所定条件とは、外気温が所定値以下、且つ暖房に必要とされる熱量が所定値以下、という条件であることが好ましい。
上記構成の空気調和機において、前記制御部は、前記複数の室内熱交換器のうち冷媒流入が止められていないものの温度が所定値以上に上昇したときには冷媒流入が止められていた室内熱交換器への冷媒流入を開始し、前記遮風装置を遮風状態から非遮風状態に切り替えることが好ましい。
本発明によると、暖房運転時、遮風装置が組み合わせられた室内熱交換器への冷媒流入を止め、遮風装置を非遮風状態から遮風状態に切り替えることで、それ以外の室内熱交換器の温度低下を防ぐことができる。これにより、暖房運転時に室内機から冷風感を感じない空気が安定して吹き出し、その吹き出しに至るまでの時間が短縮される。
本発明の第1実施形態に係る空気調和機の概略構成図で、冷房運転時の状態を示すものである。 第1実施形態に係る空気調和機の概略構成図で、暖房運転時の状態を示すものである。 第1実施形態に係る空気調和機の室内機の概略構成図で、暖房運転が定常状態となった状況を示すものである。 第1実施形態に係る空気調和機の室内機の概略構成図で、暖房運転開始時の状況を示すものである。 第1実施形態に係る空気調和機の室内熱交換器の構成を説明する図である。 第1実施形態に係る空気調和機の制御ブロック図である。 第1実施形態に係る空気調和機の制御について説明するフローチャートである。 第2実施形態に係る空気調和機の室内機の概略構成図で、暖房運転が定常状態となった状況を示すものである。 第2実施形態に係る空気調和機の室内機の概略構成図で、暖房運転開始時の状況を示すものである。 第3実施形態に係る空気調和機の室内機の概略構成図で、暖房運転が定常状態となった状況を示すものである。 第3実施形態に係る空気調和機の室内機の概略構成図で、暖房運転開始時の状況を示すものである。
<第1実施形態>
図1から図6に基づき本発明の第1実施形態に係る空気調和機1について説明する。空気調和機1はヒートポンプ方式のセパレート型空気調和機であり、室外機10と室内機30により構成される。
室外機10は、板金製部品と合成樹脂製部品により構成される筐体11の内部に、圧縮機12、切替弁13、室外熱交換器14、膨張弁15、室外ファン16などを収納している。切替弁13は四方弁である。室外熱交換器14としてはフィンアンドチューブ型熱交換器やパラレルフロー型熱交換器を用いることができる。膨張弁15には開度制御の可能なものが用いられる。室外ファン16はモータにプロペラファンを組み合わせたものである。
室外機10は2本の冷媒配管17、18で室内機30に接続される。冷媒配管17は液体の冷媒を流すことを目的としており、冷媒配管18に比較して細い管が用いられている。そのため冷媒配管17は「液管」「細管」などと称されることがある。冷媒配管18は気体の冷媒を流すことを目的としており、冷媒配管17に比較して太い管が用いられている。そのため冷媒配管18は「ガス管」「太管」などと称されることがある。冷媒には例えばHFC系のR410AやR32等が用いられる。
室外機10の内部の冷媒配管で、冷媒配管17に接続される冷媒配管には二方弁19が設けられ、冷媒配管18に接続される冷媒配管には三方弁20が設けられる。二方弁19と三方弁20は、室外機10から冷媒配管17、18が取り外されるときに閉じられ、室外機10から外部に冷媒が漏れることを防ぐ。室外機10から、あるいは室内機30を含めた冷凍サイクル全体から、冷媒を放出する必要があるときは、三方弁20を通じて放出が行われる。
室内機30は、合成樹脂製部品により構成される筐体31の内部に、室内熱交換器32、室内ファン33などを収納している。室内熱交換器32は、3個の室内熱交換器32A、32B、32Cを、室内ファン33を覆う屋根のように組み合わせたものである。室内熱交換器32A、32B、32Cとしてはフィンアンドチューブ型熱交換器やパラレルフロー型熱交換器を用いることができる。室内ファン33はモータにクロスフローファンを組み合わせたものである。
図3に示す通り、室内機30の筐体31の内面には、室内熱交換器32Aと室内熱交換器32Bの境界にあたる箇所に隔壁35が形成されている。隔壁35は、室内熱交換器32を通って流れる空気の通風路を、室内熱交換器32Aだけに対応する通風路36aと、室内熱交換器32Bと室内熱交換器32Cの両方に対応する通風路36bとに分割する。筐体31には、通風路36a、36bのそれぞれの入口となる箇所に、多数のスリットからなる吸込口(図示せず)が形成されている。吸込口の内側には吸い込まれる空気からその中に含まれる塵埃を除去するフィルタ(図示せず)が配置されている。
通風路36aから室内熱交換器32Aを経た空気と、通風路36bから室内熱交換器32B、32Cを経た空気は、いずれも室内ファン33に吸い込まれ、筐体31の下部に斜め下を向くように形成された吹出口37から吹き出される。吹出口37には電動式のルーバ38が配置される。ルーバ38は、空気調和機1の非運転時には吹出口37を閉鎖状態とし、空気調和機1の運転時には吹出口37を開放状態とする。
通風路36aには室内熱交換器32Aを通る空気の流れを遮断する遮風装置39が配置される。遮風装置39は1枚の板により構成されるいわゆるダンパーであって、図示しないアクチュエータ、例えばモータにより、図3に示す非遮風状態と、図4に示す遮風状態とに切り替えられる。
図5に示す通り、室内熱交換器32Aは分岐管17Aにより冷媒配管17に接続され、また分岐管18Aにより冷媒配管18に接続されている。室内熱交換器32Bは分岐管17Bにより冷媒配管17に接続され、また分岐管18Bにより冷媒配管18に接続されている。室内熱交換器32Cは分岐管17Cにより冷媒配管17に接続され、また分岐管18Cにより冷媒配管18に接続されている。分岐管17Aには電磁弁41が設けられている。
空気調和機1の運転制御を行う上で、各所の温度を知ることが不可欠である。この目的のため、室外機10と室内機30に温度検出器が配置される。室外機10においては、室外熱交換器14に温度検出器21が配置され、圧縮機12の吐出部となる吐出管12aに温度検出器22が配置され、圧縮機12の吸入部となる吸入管12bに温度検出器23が配置され、膨張弁15と二方弁19の間の冷媒配管に温度検出器24が配置され、筐体11の内部の所定箇所に外気温測定用の温度検出器25が配置される。室内機30においては、室内熱交換器32に温度検出器34が配置される。温度検出器21、22、23、24、25、34はいずれもサーミスタにより構成される。
空気調和機1の全体制御を司るのは図6に示す制御部40である。制御部40は室内温度が使用者によって設定された目標値に達するように制御を行う。
制御部40は圧縮機12、切替弁13、膨張弁15、室外ファン16、室内ファン33、ルーバ38、遮風装置39、及び電磁弁41に対し動作指令を発する。また制御部40は温度検出器21〜25、及び温度検出器34からそれぞれの検出温度の出力信号を受け取る。制御部40は温度検出器21〜25及び温度検出器34からの出力信号を参照しつつ、圧縮機12、室外ファン16、及び室内ファン33に対し運転指令を発し、切替弁13、膨張弁15、ルーバ38、遮風装置39、及び電磁弁41に対しては状態切り替えの指令を発する。
図1は空気調和機1が冷房運転あるいは除霜運転を行っている状態を示す。この時圧縮機12は冷房時循環、すなわち圧縮機12から吐出された冷媒が先に室外熱交換器14に入る循環様式で冷媒を循環させる。
圧縮機12から吐出された高温高圧の冷媒は室外熱交換器14に入り、そこで室外空気との熱交換が行われる。冷媒は室外空気に対し放熱を行い、凝縮する。凝縮して液状となった冷媒は室外熱交換器14から膨張弁15に入り、そこで減圧される。減圧後の冷媒は室内熱交換器32に送られる。室内熱交換器32B、32Cに冷媒が流れる他、電磁弁41が開いているため室内熱交換器32Aにも冷媒が流れる。
室内熱交換器32に入った冷媒は膨張して低温低圧となり、室内熱交換器32の表面温度を下げる。表面温度の下がった室内熱交換器32は室内空気から吸熱し、これにより室内は冷やされる。吸熱後、低温の気体状の冷媒は圧縮機12に戻る。室外ファン16によって生成された気流が室外熱交換器14からの放熱を促進し、室内ファン33によって生成された気流が室内熱交換器32の吸熱を促進する。
図2は空気調和機1が暖房運転を行っている状態を示す。この時は切替弁13が切り替えられて冷房運転時と冷媒の流れが逆になる。圧縮機12は暖房時循環、すなわち圧縮機12から吐出された冷媒が先に室内熱交換器32に入る循環様式で冷媒を循環させる。
圧縮機12から吐出された高温高圧の冷媒は室内熱交換器32に入り、そこで室内空気との熱交換が行われる。冷媒は室内空気に対し放熱を行い、室内は暖められる。放熱し、凝縮して液状となった冷媒は室内熱交換器32から流出する。室内熱交換器32B、32Cに冷媒が流れる他、電磁弁41が開いているため室内熱交換器32Aを通る冷媒の流れも確保される。
室内熱交換器32から流出した冷媒は膨張弁15に入り、そこで減圧される。減圧後の冷媒は室外熱交換器14に送られ、膨張して低温低圧となり、室外熱交換器14の表面温度を下げる。表面温度の下がった室外熱交換器14は室外空気から吸熱する。吸熱後、低温の気体状の冷媒は圧縮機12に戻る。室内ファン33によって生成された気流が室内熱交換器32からの放熱を促進し、室外ファン16によって生成された気流が室外熱交換器14による吸熱を促進する。
暖房運転を行う際、寒冷地の家屋のように、外気温は低くなるものの家屋の断熱性が高いため暖房に要する熱量は少なくて済む場合は、圧縮機12は回転数を落として運転される。このため、室内熱交換器32の温度が上がらない。このままでは吹出口37から吹き出す空気は冷風感を免れない。そこで制御部40は次のような制御を行う。すなわち遮風装置39が組み合わせられた室内熱交換器である室内熱交換器32Aへの冷媒流入を止める。これは電磁弁41を閉じることによって行う。また図3の非遮風状態にあった遮風装置39を図4の遮風状態にする。
上記のようにすることにより、圧縮機12から吐出された高温高圧の冷媒は室内熱交換器32の中でも室内熱交換器32B、32Cだけを通るから、室内熱交換器32B、32Cの温度はそれほど低くならない。また室内ファン33が生起する空気流は、遮風装置39が遮風状態となっている室内熱交換器32Aを通らず、室内熱交換器32B、32Cのみを通るから、室内熱交換器32Aを通ったことで温度が低くなった空気が、室内熱交換器32B、32Cを通ったことで温度が高くなった空気に混じることはない。従って吹出口37から吹き出される空気は、そこに含まれる熱量は少ないものの、温度としては冷風感を感じない程度のものとなる。
引用文献1記載の空気調和機では、再熱除湿運転において、第1熱交換器と第2熱交換器の面積比率を所定範囲にして最も有効な再熱除湿のサイクルを実現させるという目的で、第1熱交換器の一部を規制部材で覆わせていた。ところがこれにより第2熱交換器を通る空気量も減るから、必然的に空気調和能力が低下する。これに対し本発明に係る空気調和機1は再熱除湿運転を行わない。暖房運転時において、冷媒流入を止められた室内熱交換器32Aのみ遮風状態とされ、それ以外の室内熱交換器32B、32Cを通る空気流は阻害されないから、空気調和能力の低下を招くことはない。
空気調和機1が暖房運転されるとき、動作は図7のフローチャートに基づき進行する。以下これについて説明する。
ステップ#101で暖房運転が開始されると、ステップ#102では室内熱交換器32の温度、すなわち温度検出器34が検知する温度が所定温度(例えば35℃)以上であるか、どうかがチェックされる。所定温度以上であればステップ#103に進み、そうでなければステップ#104に進む。
ステップ#103に進んだ場合は、吹出口37から吹き出される空気は冷風感を伴わない空気であるということなので、通常サイクルで運転が続行される。すなわち電磁弁41は引き続き開放されて室内熱交換器32Aを冷媒が流れ続け、遮風装置39は非遮風状態のままで室内熱交換器32Aを通る空気の流れが維持される。そしてステップ#102に戻る。
ステップ#104に進んだ場合、吹出口37から吹き出される空気は冷風感を感じさせかねない低温の空気ということなので、通常サイクルから外れた運転が開始される。すなわち電磁弁41が閉じられ、室内熱交換器32の中で凝縮領域の面積が縮小される。また
遮風装置39も遮風状態とされる。これにより、冷媒の流れが室内熱交換器32B、32Cに集中するから、室内熱交換器32B、32Cの温度が上昇する。このように温度が上昇した室内熱交換器32B、32Cにのみ空気が流れるから、吹出口37から吹き出される空気の温度も上昇する。
ステップ#104からステップ#105に進む。ステップ#105では室内熱交換器32の中で冷媒流入が止められていないもの、すなわち室内熱交換器32B、32Cの温度が所定温度(例えば50℃)以上に上昇したか、どうかがチェックされる。所定温度以上にまで上昇したときはステップ#106に進む。
ステップ#106では電磁弁41が開かれ、冷媒流入が止められていた室内熱交換器32Aへの冷媒流入が開始され、室内熱交換器32Aの温度が上昇する。また遮風装置39は遮風状態から非遮風状態に切り替えられ、温度が上昇した室内熱交換器32Aを通る空気流が生じる。これをもって通常サイクルの暖房運転が再開される。
上記の通り、暖房運転時に室内熱交換器32の温度が所定温度未満の場合は、室内熱交換器32の凝縮領域の面積を縮小するから、圧縮機12の回転が抑えられ、少ない熱量しか発生しない場合であっても、冷媒が通る室内熱交換器32B、32Cの温度を高く保つことができる。これにより、吹出口37から吹き出す空気を、冷風感を生じない温度に安定して維持できる。
運転停止状態から通常の暖房運転を開始する場合、室内ファン33の運転は最低速で開始され、室内熱交換器32の温度が上がってから通常回転数とされる。この時も電磁弁41を閉じて室内熱交換器32Aへの冷媒流入を止め、遮風装置39を遮風状態としておけば、室内熱交換器32B、32Cの温度は速やかに上昇する。室内熱交換器32B、32Cの温度が所定値まで上昇してから電磁弁41を開き、遮風装置39を非遮風状態に切り替えることとすれば、室内熱交換器32B、32Cの温度が所定値まで上昇するまでの時間が短いので、通常の暖房運転を早期に開始することができる。これにより、効率良く暖房運転を行うことができる。
室内ファン33は空気調和機1が運転されている間中駆動される。従って、室内機30に室温検知用の温度検出器が配置されている場合、その温度検出器の周囲に絶えず空気の流動を生じさせて、室温を常時把握することができる。
空気調和機1は、所定条件が満たされたときの暖房運転時、電磁弁41を閉じ、遮風装置39を非遮風状態から遮風状態に切り替えるものである。所定条件は、上記説明のように「室内熱交換器の温度が所定値を下回ったとき」とすれば良いが、「外気温が所定値以下、且つ暖房に必要とされる熱量が所定値以下」とすることもできる。
<第2実施形態>
図8及び図9に空気調和機1の第2実施形態を示す。第2実施形態では室内機30が次のように構成されている。
まず、室内熱交換器32Aの位置と室内熱交換器32Cの位置を変える。すなわち、第1実施形態で室内熱交換器32Cが存在した位置に室内熱交換器32Aを配置し、第1実施形態で室内熱交換器32Aが存在した箇所に室内熱交換器32Cを配置する。その結果、室内熱交換器32Aと室内熱交換器32Bの境界に形成される隔壁35の位置がずれる。通風路36aと通風路36bの位置も逆転する。室内熱交換器32Aが図5に示す分岐管17Aにより冷媒配管17に接続され、分岐管17Aに電磁弁41が設けられている点は第1実施形態と同様である。
通風路36aは筐体31の正面に吸込口を有する。吸込口は1個でも良いが、複数としても良い。ここでは2個の吸込口42が上下に並べられている。各々の吸込口42にダンパー状の遮風装置39が設けられる。
遮風装置39は、通常サイクルの運転時には図8に示す通り開放状態とされる。これにより、吸込口42から吸い込まれ、室内熱交換器32Aを通って室内ファン33に向かう空気の流れが生じる。
冷風感を伴う空気の吹き出しを防ぐため、電磁弁41が閉じられるときには、遮風装置39は図9に示す通り閉鎖状態とされる。これにより、冷媒が流れない室内熱交換器32Aを空気が通ることはなくなる。
第1実施形態の空気調和機1では、筐体31の内部で遮風装置39の状態が変わっていたため、通常の暖房運転なのか、遮風装置39を遮風状態とする暖房運転なのかを室内機30の外観から判断することはできなかった。第2実施形態の空気調和機では、遮風装置39が筐体31の外面に配置されているため、通常の暖房運転かそうでないかを室内機30の外観から一目で判断することができる。
<第3実施形態>
図10及び図11に空気調和機1の第3実施形態を示す。第3実施形態では室内機30が次のように構成されている。
第3実施形態の室内機30に搭載される室内熱交換器32の構成は第1実施形態と同様である。すなわち筐体31の正面側から順に室内熱交換器32A、32B、32Cが配置されている。室内熱交換器32Aが図5に示す分岐管17Aにより冷媒配管17に接続され、分岐管17Aに電磁弁41が設けられている点は第1実施形態と同様である。
通風路36aと通風路36bのそれぞれの入口となる箇所に配置されるフィルタは、第1実施形態では図示省略となっていたが、ここではフィルタ50が明示されている。
フィルタ50は弾性を備えた材料からなる屈曲可能なフィルタ枠に空気が通過する網状のフィルタ材を張ったものであり、正面形状は矩形である。フィルタ50の後端には遮風装置51が接続される。遮風装置51は弾性に富むが通気性のない板状の部材により構成されている。
フィルタ50は、塵埃が溜まった場合清掃のため移動できるようになっている。すなわちフィルタ枠の縦桟部分に形成されたラック(図示せず)にフィルタ駆動装置(図示せず)のピニオン(図示せず)が噛み合っており、フィルタ駆動装置のモータを駆動するとピニオンが回転してラックを送る。これによりフィルタ50を図10の位置と図11の位置の間で移動させることができる。
通常サイクルの運転時、フィルタ50は図10の位置にあり、通風路36aと通風路36bの両方に網状のフィルタ材が位置している。フィルタ50は、通風路36aから室内熱交換器32Aに向かう空気と、通風路36bから室内熱交換器32B、32Cに向かう空気の両方から、その中に含まれる塵埃を除去する。
冷風感を伴う空気の吹き出しを防ぐため、電磁弁41が閉じられるときには、フィルタ50は図11の位置に移動せしめられる。すると遮風装置51が通風路36aを閉ざし、通風路36には空気が吸い込まれなくなる。これにより、冷媒が流れない室内熱交換器32Aを空気が通ることはなくなる。
実施形態3では、フィルタ50を矩形の板状部材として構成したが、循環駆動せしめられる環状フィルタとして構成することも可能である。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明はヒートポンプ方式の空気調和機に広く利用可能である。
1 空気調和機
10 室外機
11 筐体
12 圧縮機
13 切替弁
14 室外熱交換器
15 膨張弁
16 室外ファン
21、22、23、24、25 温度検出器
30 室内機
31 筐体
32、32A、32B、32C 室内熱交換器
33 室内ファン
34 温度検出器
35 隔壁
36a、36b 通風路
37 吹出口
38 ルーバ
39 遮風装置
40 制御部
41 電磁弁
42 吸込口
50 フィルタ
51 遮風装置

Claims (3)

  1. 室外機と室内機を備え、前記室外機には圧縮機、切替弁、室外熱交換器、膨張弁、及び室外ファンが配置され、前記室内機には室内熱交換器と室内ファンが配置され、前記切替弁は、前記圧縮機から吐出された冷媒の循環経路を、冷媒が先に前記室外熱交換器に入る冷房時循環と、冷媒が先に前記室内熱交換器に入る暖房時循環とに切り替える空気調和機において、
    前記室内熱交換器は複数の室内熱交換器により構成され、前記複数の室内熱交換器のうち所定のものには遮風状態と非遮風状態を選択できる遮風装置が組み合わせられ、当該空気調和機を制御する制御部は、所定条件が満たされたときの暖房運転時には前記遮風装置が組み合わせられた室内熱交換器への冷媒流入を止め、前記遮風装置を非遮風状態から遮風状態に切り替えることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記所定条件とは、外気温が所定値以下、且つ暖房に必要とされる熱量が所定値以下、という条件であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記制御部は、前記複数の室内熱交換器のうち冷媒流入が止められていないものの温度が所定値以上に上昇したときには冷媒流入が止められていた室内熱交換器への冷媒流入を開始し、前記遮風装置を遮風状態から非遮風状態に切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
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CN111256341A (zh) * 2020-01-21 2020-06-09 广东美的制冷设备有限公司 空调器及其控制方法和可读存储介质

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