JP2016037365A - 分岐装置および気力輸送装置 - Google Patents

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修 嶋津
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Abstract

【課題】分岐装置において、圧力損失を抑制しつつ、輸送経路を切り替えることができる技術を提供する。【解決手段】この分岐装置14は、流入口21、第1排出口22および分岐孔23を有する主配管20と、分岐孔23と接続し、第2排出口31を有する分岐配管30と、基端部41が主配管20の内面に固定される第1弁体40とを有する。分岐孔23は、下流側の端縁部である第2端縁部232を有する。第1排出口22から粉粒体が排出される第1状態において、第1弁体40は主配管20の内面に沿う開位置に配置される。また、第2排出口31から粉粒体が排出される第2状態において、第1弁体40は閉位置に配置され、その先端部42が第2端縁部232付近に位置する。これにより、流入口21と第1排出口22との間の粉粒体の輸送が遮断される。このような構成により、分岐装置14では、圧力損失を抑制しつつ、輸送経路を切り替えることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、粉体または流体からなる材料(以下「粉粒体」と称する)を気力輸送する際に用いられる分岐装置、および、当該分岐装置を有する気力輸送装置に関する。
従来、樹脂ペレットなどの粉粒体の搬送には、気力輸送装置が用いられる。気力輸送装置は、例えば、プラスチックの成型工場等において用いられる。成型工場等において、同種の粉粒体材料を複数の成形機に輸送する場合には、輸送管に分岐装置を介挿することにより、複数の成形機に粉粒体を供給する。従来の分岐装置を有する気力輸送装置については、例えば、特許文献1に記載されている。
特許第4308366号公報
特許文献1に記載の気力輸送装置のように、主輸送管から副輸送管へと分岐をする分岐装置では、分岐方向の副輸送管へ粉粒体を輸送する際に、粉粒体の一部が主輸送管へ誤流入するオーバーランが生じやすい。特許文献1に記載の気力輸送装置では、分岐装置におけるオーバーランを抑制するために、搬送方向に気流を発生させる気力源とは別に、搬送方向とは逆向きに気力を導入する補助気力手段を有する(段落0012)。そして、所定のタイミングで補助気力手段を動作させる(段落0029)。
しかしながら、上述の特許文献1の気力輸送装置では、補助気力手段を有するために装置が大型化する。また、補助気力手段の複雑な動作を制御する必要がある。気力輸送装置を大型化することなくオーバーランを抑制するためには、分岐装置の外部に備えられた手段によってオーバーランを抑制するのではなく、輸送経路を切り替えることにより、分岐装置自体にオーバーランを抑制する機能が必要となる。
一方、分岐装置自体にオーバーランを抑制する機能を設けようとすると、分岐装置の圧力損失が大きくなる虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、分岐装置において、圧力損失を抑制しつつ、輸送経路を切り替えることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、粉粒体を輸送する輸送装置に用いられる分岐装置であって、主配管および分岐配管を含む、配管と、前記配管の内面に回動可能に固定される基端部を上流側の端部付近に有し、前記基端部を中心として回動する先端部を下流側の端部に有する、少なくとも1つの弁体と、を有し、前記主配管は、上流側の端部に配置され、前記粉粒体が流入する流入口と、下流側の端部に配置され、前記粉粒体を排出する第1排出口と、前記主配管の管壁を貫通し、上流側の端縁部である第1端縁部および下流側の端縁部である第2端縁部を有する分岐孔と、を有し、前記分岐配管は、上流側の端部が前記分岐孔と接続し、下流側の端部に前記粉粒体を排出する第2排出口を有し、前記弁体は、前記配管の内面に沿う開位置と、前記配管内における前記粉粒体の輸送を遮断する閉位置と、に回動可能であり、前記弁体は、前記基端部が前記主配管の内面に固定される、第1弁体を含み、前記第1排出口から前記粉粒体が排出される第1状態において、前記第1弁体は前記開位置に配置され、前記第2排出口から前記粉粒体が排出される第2状態において、前記第1弁体は、前記閉位置に配置され、その前記先端部が前記分岐孔の前記第2端縁部付近に位置し、前記流入口と前記第1排出口との間の前記粉粒体の輸送を遮断する。
本願の第2発明は、第1発明の分岐装置であって、前記主配管は、上流側から下流側に向かうにつれて、下方に向かう、または、同一の高さを維持し、前記分岐配管は、上流側から下流側に向かうにつれて、上方に向かう。
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の分岐装置であって、前記弁体は、前記分岐配管の内面の前記分岐孔の前記第1端縁部付近に前記基端部が固定される、第2弁体をさらに含み、前記第1状態において、前記第2弁体は、前記閉位置に配置され、その前記先端部が前記分岐孔の前記第2端縁部付近に位置し、前記主配管内から前記分岐配管内への前記粉粒体の輸送を遮断し、前記第2状態において、前記第2弁体は、前記開位置に配置される。
本願の第4発明は、第1発明ないし第3発明のいずれかの分岐装置であって、前記第1状態では、前記流入口から前記第1排出口へ向かう気流が発生し、前記第2状態では、前記流入口から前記第2排出口へ向かう気流が発生し、前記弁体はそれぞれ、前記気流により生じる圧力を受けて回動し、前記開位置または前記閉位置に配置される。
本願の第5発明は、第4発明の分岐装置であって、前記開位置における前記弁体と前記配管の内面との間の空間に気体を吐出する、気体吐出口をさらに有する。
本願の第6発明は、粉粒体を輸送する気力輸送装置であって、第1発明ないし第5発明のいずれかの分岐装置と、前記粉粒体の供給源と、分岐輸送先と、前記分岐輸送先よりも下流側に配置された、最下流輸送先と、前記供給源と、前記最下流輸送先とを繋ぐ、主輸送管と、を有し、前記分岐装置は、前記主輸送管に介挿され、前記流入口は、前記主輸送管の上流側に接続され、前記第1排出口は、前記主輸送管の下流側に接続され、前記第2排出口は、前記分岐輸送先の1つに接続される。
本願の第1発明から第6発明によれば、第1弁体の位置が切り替わることにより、主配管側に粉粒体が流れる流路と、分岐配管側に粉粒体が流れる流路とが切り替わる。これにより、オーバーランを生じにくく、かつ、圧力損失の少ない分岐構造が実現できる。
特に、本願の第2発明によれば、分岐配管が上向きに分岐するため、第1状態において粉粒体が分岐配管側に向かいにくい。そのため、第1状態において分岐配管側に粉粒体が誤って混入しにくい。
特に、本願の第3発明によれば、第2弁体により、第1状態において粉粒体の分岐配管側への輸送を遮断する。このように2つの弁体を有することにより、輸送経路の切替を確実に行うことができる。
特に、本願の第4発明によれば、流入口から第1排出口へ向かう気流、または、流入口から第2排出口へ向かう気流が発生すると、または、気流が切り替わると、弁体が気流に引きつけられる。これにより、弁体は、開位置または閉位置に配置され、保持される。
特に、本願の第5発明によれば、弁体が開位置から閉位置へ回動するタイミングで弁体と配管との間に気体を吐出することにより、弁体をスムーズに回動できる。これにより、迅速に流路の切替を行うことができるため、粉粒体のオーバーランを抑制できる。
第1実施形態に係る気力輸送装置の概略図である。 第1実施形態に係る分岐装置の斜視図である。 第1実施形態に係る分岐装置の断面図である。 第2実施形態に係る分岐装置の断面図である。 一変形例に係る分岐装置の横断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.気力輸送装置の構成>
まず、本実施形態の気力輸送装置1の全体構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る気力輸送装置1の概略図である。この気力輸送装置1は、例えば、樹脂ペレットなどの粉粒体を、気力を用いて、成形機等の複数の輸送先に輸送する装置である。
図1に示すように、本実施形態の気力輸送装置1は、粉粒体供給部11、4個のフィーダホッパ12、主輸送管13、3個の分岐装置14、3本の分岐輸送管15、排気管16、および、吸引ブロワ17を有する。
なお、4個のフィーダホッパ12を、上流側から順に第1フィーダホッパ121、第2フィーダホッパ122、第3フィーダホッパ123、および、第4フィーダホッパ124とする。3個の分岐装置14を、上流側から順に第1分岐装置141、第2分岐装置142、および、第3分岐装置143とする。また、3本の分岐輸送管15を、上流側から順に第1分岐輸送管151、第2分岐輸送管152、および、第3分岐輸送管153とする。
粉粒体供給部11は、貯留ホッパ111、スクリューフィーダ112、および、シュータ113を有する粉粒体の供給源である。貯留ホッパ111には、輸送対象である粉粒体が貯留される。スクリューフィーダ112は、貯留ホッパ111からシュータ113へと、所望の分量の粉粒体を供給する。
複数のフィーダホッパ12は、複数の輸送先のそれぞれに輸送する粉粒体を一時的に貯留するためのホッパである。フィーダホッパ12は、下方に配置されたサービスホッパ19へ粉粒体を供給する開口91と、開口91を開閉するシャッタ92を有する。シャッタ92が閉鎖されると、フィーダホッパ12とサービスホッパ19とは、連通が遮断される。また、フィーダホッパ12は、それぞれ、排気管16へ排出される気体から粉粒体および微粉を除去するためのフィルタ93を有する。本実施形態では、フィルタ93は、フィーダホッパ12の上方に備えられている。
主輸送管13は、上流側の端部が、粉粒体供給部11のシュータ113の下端部と接続される。また、主輸送管13は、下流側の端部が、複数のフィーダホッパ12のうち、最も下流側の第4フィーダホッパ124(最下流輸送先)の内部と接続される。また、本実施形態では、主輸送管13には、3つの分岐装置14が介挿されている。主輸送管13内に上流側から下流側へ向かう気流が発生すると、粉粒体供給部11から供給された粉粒体が、上流側から下流側へと輸送される。
本実施形態では、主輸送管13のうち、シュータ113と第1分岐装置141の間の部分を第1輸送管131とする。また、第1分岐装置141と第2分岐装置142との間の部分を第2輸送管132、第2分岐装置142と第3分岐装置143との間の部分を第3輸送管133とする。そして、第3分岐装置143と第4フィーダホッパ124との間の部分を第4輸送管134とする。
分岐装置14は、流入口21、第1排出口22、および第2排出口31を有する。流入口21は、上流側の主輸送管13と接続される。第1排出口22は、下流側の主輸送管13と接続される。また、第2排出口31は、分岐輸送管15と接続される。これにより、分岐装置14は、上流側の主輸送管13から流入口21へと供給された粉粒体を、第1排出口22から下流側の主輸送管13へ、または、第2排出口31から分岐輸送管15へ、排出する。なお、分岐装置14の詳細な構成については、後述する。
分岐輸送管15は、一端が分岐装置14の第2排出口31と接続され、他端がフィーダホッパ12(分岐輸送先である第1フィーダホッパ121〜第3フィーダホッパ123)の内部と接続される。これにより、分岐装置14の第2排出口31から排出された粉粒体が、分岐輸送管15の内部を通過して、フィーダホッパ12の内部へと供給される。
本実施形態では、3つの分岐輸送管15を、上流側から順に第1分岐輸送管151、第2分岐輸送管152、および第3分岐輸送管153とする。第1分岐輸送管151は、第1分岐装置141と第1フィーダホッパ121とを接続する。第2分岐輸送管152は、第2分岐装置142と第2フィーダホッパ122とを接続する。そして、第3分岐輸送管153は、第3分岐装置143と第3フィーダホッパ123とを接続する。
排気管16は、第1排気管161、第2排気管162、第3排気管163、第4排気管164、および、主排気管160を有する。第1排気管161〜第4排気管164は、上流側の端部が、それぞれ第1フィーダホッパ121〜第4フィーダホッパ124の内部の空間と、フィルタ93を介して接続される。また、第1排気管161〜第4排気管164は、下流側の端部が、それぞれ主排気管160と接続される。
排気管16には、4つの開閉バルブ96が介挿されている。具体的には、第1排気管161〜第4排気管164には、それぞれ、第1開閉バルブ961〜第4開閉バルブ964が介挿されている。第1開閉バルブ961〜第4開閉バルブ964がそれぞれ開放されると、第1フィーダホッパ121〜第4フィーダホッパ124と主排気管160とが連通する。一方、第1開閉バルブ961〜第4開閉バルブ964がそれぞれ閉鎖されると、第1フィーダホッパ121〜第4フィーダホッパ124との主排気管160とは、遮断される。
主排気管160は、上流側の端部が第1排気管161の下流側の端部と接続される。また、主排気管160は、下流側の端部が、粉塵除去部165を介して吸引ブロワ17に接続される。粉塵除去部165は、気体中に含まれる粉塵を除去するフィルタを有する。主排気管160内に各フィーダホッパ12から吸引ブロワ17へと向かう気流が発生すると、粉塵除去部165において、主排気管160内を流れる気流に含まれる粉塵が除去される。なお、粉塵除去部165は、フィルタ以外の粉塵除去手段であってもよい。
吸引ブロワ17は、排気管16内の気体を吸引する、気力装置である。吸引ブロワ17は、主排気管160の下流側の端部と接続される。吸引ブロワ17が駆動すると、吸引ブロワ17は、主排気管160の中の気体を、外部へと排出する。
<1−2.気力輸送装置の動作>
次に、気力輸送装置1の動作について説明する。ここでは、粉粒体を、第1フィーダホッパ121、第2フィーダホッパ122、第3フィーダホッパ123、および第4フィーダホッパ124の順に供給する場合を例に、気力輸送装置1の動作を説明する。
まず、気力輸送装置1は、第1開閉バルブ961を開放し、かつ、第2開閉バルブ962〜第4開閉バルブ964を閉鎖する。このとき、各フィーダホッパ12の下部に設けられたシャッタ92は閉鎖され、気力輸送装置1の内部が気密状態とされる。そして、吸引ブロワ17を駆動させる。そうすると、シュータ113から第1輸送管131、第1分岐装置141、第1分岐輸送管151、第1フィーダホッパ121、第1排気管161、および主排気管160を順に流れ、吸引ブロワ17へと向かう気流が発生する。
その後、気力輸送装置1は、スクリューフィーダ112の駆動を開始する。すなわち、貯留ホッパ111からシュータ113内への粉粒体の供給が開始される。そうすると、貯留ホッパ111からシュータ113へと供給された粉粒体は、吸引ブロワ17により発生した気流により、シュータ113から第1輸送管131、第1分岐装置141、第1分岐輸送管151を介して第1フィーダホッパ121へと輸送され、第1フィーダホッパ121の下方へと貯留される。一方、第1フィーダホッパ121の上方から、フィルタ93により粉塵が除去された第1フィーダホッパ121内の気体が第1排気管161へ排出される。当該気体は、第1排気管161および主排気管160を介して、吸引ブロワ17から外部へと排出される。
次に、気力輸送装置1は、第1開閉バルブ961を閉鎖し、かつ、第2開閉バルブ962を開放する。これにより、気力輸送装置1内の気流の流れが変化し、シュータ113から第1輸送管131、第1分岐装置141、第2輸送管132、第2分岐装置142、第2分岐輸送管152、第2フィーダホッパ122、第2排気管162、および、主排気管160を順に流れ、吸引ブロワ17へと向かう気流が発生する。
したがって、貯留ホッパ111からシュータ113へと供給された粉粒体は、この気流により、シュータ113から第1輸送管131、第1分岐装置141、第2輸送管132、第2分岐装置142、および第2分岐輸送管152を介して第2フィーダホッパ122へと輸送され、第2フィーダホッパ122の下方へと貯留される。一方、第2フィーダホッパ122の上方から、フィルタ93により粉塵が除去された第2フィーダホッパ122内の気体が第2排気管162へ排出される。当該気体は、第2排気管162および主排気管160を介して、吸引ブロワ17から外部へと排出される。
続いて、気力輸送装置1は、第2開閉バルブ962を閉鎖し、かつ、第3開閉バルブ963を開放する。これにより、気力輸送装置1内の気流の流れが変化し、シュータ113から第1輸送管131、第1分岐装置141、第2輸送管132、第2分岐装置142、第3輸送管133、第3分岐装置143、第3分岐輸送管153、第3フィーダホッパ123、第3排気管163、および、主排気管160を順に流れ、吸引ブロワ17へと向かう気流が発生する。
このため、貯留ホッパ111からシュータ113へと供給された粉粒体は、この気流により、シュータ113から第1輸送管131、第1分岐装置141、第2輸送管132、第2分岐装置142、第3輸送管133、第3分岐装置143、および第3分岐輸送管153を介して第3フィーダホッパ123へと輸送され、第3フィーダホッパ123の下方へと貯留される。一方、第3フィーダホッパ123の上方から、フィルタ93により粉塵が除去された第3フィーダホッパ123内の気体が第3排気管163へ排出される。当該気体は、第3排気管163および主排気管160を介して、吸引ブロワ17から外部へと排出される。
その後、気力輸送装置1は、第3開閉バルブ963を閉鎖し、かつ、第4開閉バルブ964を開放する。これにより、気力輸送装置1内の気流の流れが変化し、シュータ113から第1輸送管131、第1分岐装置141、第2輸送管132、第2分岐装置142、第3輸送管133、第3分岐装置143、第4輸送管134、第4フィーダホッパ124、第4排気管164、および、主排気管160を順に流れ、吸引ブロワ17へと向かう気流が発生する。
したがって、貯留ホッパ111からシュータ113へと供給された粉粒体は、この気流により、シュータ113から第1輸送管131、第1分岐装置141、第2輸送管132、第2分岐装置142、第3輸送管133、第3分岐装置143、および第4輸送管134を介して第4フィーダホッパ124へと輸送され、第4フィーダホッパ124の下方へと貯留される。一方、第4フィーダホッパ124の上方から、フィルタ93により粉塵が除去された第4フィーダホッパ124内の気体が第4排気管164へ排出される。当該気体は、第4排気管164および主排気管160を介して、吸引ブロワ17から外部へと排出される。
各フィーダホッパ12への粉粒体の供給が終了すると、スクリューフィーダ112および吸引ブロワ17の駆動を停止する。そして、各フィーダホッパ12のシャッタ92を開放することにより、フィーダホッパ12内に貯留された粉粒体が、サービスホッパ19へと供給される。
このように、この気力輸送装置1では、各フィーダホッパ12に接続される各排気管161〜164に備えられた開閉バルブ961〜964を開閉することにより、目的とするフィーダホッパ12に粉粒体を供給することができる。
<1−3.分岐装置の構成>
上述の気力輸送装置1において、目的とするフィーダホッパ12へ確実に粉粒体を供給するためには、分岐装置14において、2つの排出先となる主輸送管13と分岐輸送管15のうち、目的とする排出先のみに粉粒体を排出できることが必要である。
第1実施形態に係る分岐装置14の構造について、図2および図3を参照しつつ、以下に説明する。図2は、分岐装置14の斜視図である。図3は、分岐装置14の略鉛直面における断面図である。図2には、主配管20および分岐配管30の内面と、第1弁体40とが破線で示されている。
図2および図3に示すように、分岐装置14は、主配管20および分岐配管30の2つの配管と、第1弁体40と、第1気体吐出口61と、ガイド板80とを有する。
主配管20および分岐配管30は、略四角筒形状の配管である。主配管20および分岐配管30の内面は、角丸形状になっている。これにより、略四角筒形状の主配管20および分岐配管30の角部に粉粒体が溜まるのが抑制されている。
主配管20は、略水平に延びる。主配管20の4つの平らな管壁のうち向かい合う1組の管壁は、略水平に配置されている。主配管20は、粉粒体が流入する流入口21と、粉粒体を排出する第1排出口22とを有する。流入口21は、主配管20の上流側の端部に配置される。第1排出口22は、主配管20の下流側の端部に配置される。
また、主配管20は、主配管20の管壁を貫通し、上方に開口する分岐孔23を有する。分岐孔23は、上流側の端縁部である第1端縁部231、および、下流側の端縁部である第2端縁部232を有する。なお、分岐孔23における上流側・下流側の定義は、主配管20における上流側・下流側の定義と同一とする。
分岐配管30は、主配管20に対して斜めに配置される。分岐配管30の上流側の端部は、分岐孔23と接続する。これにより、分岐孔23を介して、主配管20の内部の空間と分岐配管30の内部の空間とが連通する。また、分岐配管30は、下流側の端部に粉粒体を排出する第2排出口31を有する。
第1弁体40は、主配管20の内面に取り付けられる、略矩形状かつ板状の部材である。本実施形態では、第1弁体40は、主配管20の内面のうち、略水平に配置される下側の平らな面に配置される。
第1弁体40は、第1基端部41および第1先端部42を有する。第1基端部41は、第1弁体40の上流側の端部付近に配置される。第1基端部41は、主配管20の延びる方向に対して垂直かつ水平に延びる回転軸を中心として、主配管20の内面に回動可能に固定される。また、第1基端部41は、分岐孔23と対向する位置に配置される。第1先端部42は、第1弁体40の下流側の端部に配置される。第1先端部42は、第1基端部41を中心として回動する。
第1弁体40は、図2および図3に示すように、第1開位置P1と、第1閉位置P2とに回動可能である。第1開位置P1において、第1弁体40は主配管20の内面に沿って配置されるため、主配管20内における粉粒体の輸送経路に影響を与えない。
一方、第1弁体40が第1閉位置P2に配置されると、第1先端部42は、分岐孔23の第2端縁部232付近に位置する。これにより、第1弁体40の端面が主配管20の内面の全周に沿うため、第1弁体40の端面と主配管20の内面との間には、粉粒体が通過できない程度の僅かな隙間のみが介在する。その結果、第1閉位置P2において、第1弁体40は、主配管20内における粉粒体の輸送を遮断する。粉粒体の輸送時における第1弁体40の動作については、後述する。
なお、本実施形態の第1弁体40は、略矩形状かつ板状であるが、その4つの角はそれぞれ角丸形状になっている。これにより、第1弁体40の角丸形状の角部が、主配管20の内面の角丸形状の角部に沿う。その結果、第1閉位置P2において、第1弁体40の端面と主配管20の内面との間の隙間が大きくなるのを抑制できる。
第1気体吐出口61は、主配管20内に気体を吐出するためのノズルである。第1気体吐出口61は、第1開位置P1における第1弁体40と対向する位置に、主配管20の壁面を貫通して配置される。なお、第1気体吐出口61は、主配管20の内部に配置されたノズルであってもよい。図3に示すように、第1気体吐出口61は、第1気体供給路62を介して窒素ガスやクリーンドライエア等の気体供給源60に接続される。気体供給路62に設けられた第1開閉弁63を開放すると、気体供給源60から供給された気体が、第1弁体40と主配管20の内面との間の空間に吐出される。その結果、当該気体の圧力により第1弁体40が下方から押され、第1先端部42が上方へ浮き上がる。
本実施形態では、第1気体吐出口61が、第1弁体40の第1基端部41付近に配置される。これにより、第1気体吐出口61から第1弁体40と主配管20の内面との間の空間に気体が吐出されると、当該気体は第1基端部41の上流側まで回り込む。その結果、第1基端部41付近に滞留した粉粒体を気力で除去できる。すなわち、本実施形態では、第1気体吐出口61が、第1弁体40の回動を補助する役割と、第1基端部41付近における粉粒体の滞留を解消する役割と、の双方を果たす。
図3に示すように、第1弁体40の上流側には、ガイド板80が配置されている。ガイド板80は、主配管20内を搬送される粉粒体が、第1弁体40の基端部付近に滞留するのを抑制する。本実施形態のガイド板80は、主配管20の内壁の下面から上方かつ下流側に向けて延びる板状の部材である。
<1−4.分岐装置の動き>
続いて、分岐装置14の動きについて説明する。
まず、上流側の主輸送管13から下流側の主輸送管13へと粉粒体を輸送する場合について説明する。この場合、当該分岐装置14と接続される分岐輸送管15の端部に配置されたフィーダホッパ12よりも下流側に配置されたフィーダホッパ12へ粉粒体が供給される。供給目的とするフィーダホッパ12に対応する開閉バルブ96を開放することにより、当該フィーダホッパ12の内部の気体を吸引ブロワ17が吸引する。
これにより、分岐装置14内の気体が第1排出口22から、当該フィーダホッパ12および下流側の主輸送管13を介して、吸引ブロワ17へと吸引される。その結果、分岐装置14内に、主配管20内を流入口21から第1排出口22へと向かう気流が発生する。同時に、シュータ113から上流側の主輸送管13へと供給された粉粒体が、流入口21から分岐装置14内へと供給され、第1排出口22から排出される。このような、第1排出口22から粉粒体が排出される状態を、第1状態と称する。
第1状態では、図3中に実線矢印で示すように、主配管20内を流入口21から第1排出口22へと向かう気流が発生する。これにより、第1弁体40は、気流により生じる圧力で、主配管20の内面に沿う。すなわち、第1状態において、第1弁体40は、第1開位置P1に配置される。第1状態では、流入口21から流入し、主配管20の下側の内面に沿って下流側へと輸送される粉粒体は、ガイド板80の上面および第1弁体40の上面に沿って進み、その後また主配管20の下側の内面に沿って第1排出口22へと達する。したがって、第1状態において、第1弁体40が粉粒体の輸送経路を邪魔しない。
本実施形態では、上述の通り、主配管20が略水平に配置されている。具体的には、主配管20は、流入口21から第1排出口22まで、同一の高さを維持するように配置されている。このため、粉粒体は、主配管20の下側の下面に沿って輸送される。したがって、第1状態では、粉粒体が主配管20の上方へ舞い上がり、分岐孔23から分岐配管30へと流入するのが抑制されている。なお、主配管20は、上流側から下流側に向かうにつれて、下方へ向かうように、配置されていてもよい。
一方、分岐配管30は、上流側から下流側に向かうにつれて、上方に向かう。このため、万が一、粉粒体が分岐孔23から分岐配管30へと流入した場合であっても、分岐配管30内を舞う粉粒体は、第2排出口31へ向かう積極的な気流が生じていない限り、重力により落下し、分岐孔23から主配管20へと戻る。このように、分岐輸送管15へのオーバーランが抑制されている。
次に、上流側の主輸送管13から分岐輸送管15へと粉粒体を輸送する場合について説明する。この場合、当該分岐装置14と接続される分岐輸送管15の端部に配置されたフィーダホッパ12へ粉粒体が供給される。供給目的とするフィーダホッパ12に対応する開閉バルブ96を開放することにより、当該フィーダホッパ12の内部の気体を吸引ブロワ17が吸引する。
これにより、分岐装置14内の気体が第2排出口31から、当該フィーダホッパ12および分岐輸送管15を介して、吸引ブロワ17へと吸引される。その結果、分岐装置14内に、主配管20内を流入口21から分岐孔23へと向かい、分岐孔23から分岐配管30内を第2排出口31へと向かう気流が発生する。同時に、シュータ113から上流側の主輸送管13へと供給された粉粒体が、流入口21から分岐装置14内へと供給され、第2排出口31から排出される。このような、第2排出口31から粉粒体が排出される状態を、第2状態と称する。
第2状態では、図3中に破線矢印で示すように、主配管20内を流入口21から下流側へと向かい、分岐孔23を介して分岐配管30内へと屈曲しながら向かう気流が発生する。これにより、当該気流が発生すると、当該気流により生じる圧力を受けて、第1弁体40が当該気流に引き寄せられる。その結果、当該気流に沿うように第1先端部42が上方へ移動し、第1弁体40が回動する。その結果、第1先端部42が分岐孔23の第2端縁部232付近へと移動し、第1弁体40は、第1閉位置P2に配置される。
これにより、流入口21から主配管20内に流入した粉粒体は、主配管20内の第1弁体40よりも下流側には進入できない。そのため、流入口21から主配管20内に流入した粉粒体は、気流とともに、分岐孔23から分岐配管30内へと進み、第2排出口31から排出される。このように、第1弁体40が第1閉位置P2に配置されることにより、第2状態における下流側の主輸送管13へのオーバーランが抑制されている。
本実施形態では、分岐装置14の駆動開始時に第2状態で駆動を開始する場合、および、第1状態から第2状態へと切替を行う場合には、駆動開始時または切替時に、第1気体吐出口61からの気体の吐出を開始する。そうすると、当該気体の圧力により第1弁体40が下方から押され、第1先端部42が上方へ浮き上がる。
このように、第1弁体40が第1開位置P1から第1閉位置P2へ回動するタイミングで、第1気体吐出口61からの気体の吐出を開始することで、第1弁体40が第1開位置P1から第1閉位置P2へと回動しやすくなる。なお、第1気体吐出口61からの気体の吐出は、駆動開始時または切替時から一定時間のみ行ってもよいし、第2状態の間ずっと行ってもよい。なお、第1状態の間は、第1気体吐出口61からの気体の吐出は停止する。
なお、分岐装置14において粉粒体の輸送が行われない待機状態に、第1気体吐出口61から気体を吐出して、第1弁体40の第1基端部41付近に滞留した粉粒体を除去してもよい。
さて、本実施形態では、分岐配管30は、主配管20に対して約45度の角度で配置されている。このため、第1開位置P1と第1閉位置P2との間の第1弁体40の回動角度も、約45度に設定されている。
本実施形態のように主配管20が真っ直ぐな管である場合、第1弁体の回動角度は、主配管20から分岐配管30へ向かう粉粒体の輸送経路の屈曲角度とほぼ同一角度とすることが好ましい。粉粒体の輸送経路が90度以上屈曲すると、第2状態において、粉粒体が曲がりきれず第1弁体40に衝突し、第1弁体40を乗り越えてオーバーランを起こす虞がある。そのため、第1弁体40の回動角度は、90度以下であることが好ましい。
また、第1弁体40の回動角度が70度よりも大きいと、弁体位置の切り替えを迅速に行うのが困難である。よって、第1弁体40の回動角度は、70度以下であることがさらに好ましい。
一方、第1弁体40の回動角度が30度より小さいと、分岐点の下流側における主配管20と分岐配管30の流路方向が近い。この場合、第1状態における粉粒体の輸送経路と、第2状態における粉粒体の輸送経路とが近いため、対象でない輸送経路に粉粒体が誤流入しやすい。そのため、第1弁体40の回動角度は、30度以上であることが好ましい。
また、第1弁体40の回動角度が40度より小さいと、分岐孔23および第1弁体40の輸送経路方向の長さが長くなる。そうすると、第1弁体40が重くなり、迅速に流路を切り替えるのが困難になる。したがって、第1弁体40の回動角度は、40度以上であることがさらに好ましい。
このように、第1開位置P1と第1閉位置P2との間の第1弁体40の回動角度は、30度以上90度以下であることが好ましく、40度以上70度以下であることがさらに好ましい。
上述の通り、本実施形態では、第1状態と第2状態との輸送経路の切り替え時に、第1弁体40の位置が切り替わる。当該構成により、第1状態および第2状態のそれぞれにおいて、分岐装置14内の輸送経路での圧力損失が小さい。これにより、圧力損失を抑制しつつ、輸送経路を切り替えることができる。すなわち、オーバーランを生じにくく、かつ、圧力損失の少ない分岐構造が実現できる。
<2.第2実施形態>
<2−1.分岐装置の構成>
第2実施形態に係る分岐装置14Aの構造について、図4を参照しつつ、以下に説明する。図4は、分岐装置14Aの略水平面における断面図である。図4に示すように、分岐装置14Aは、主配管20および分岐配管30の2つの配管と、第1弁体40と、第2弁体50と、第1気体吐出口61と、第2気体吐出口71と、2つのガイド板80とを有する。
主配管20および分岐配管30は、略四角筒形状の配管である。主配管20および分岐配管30の内面は、角丸形状になっている。これにより、略四角筒形状の主配管20および分岐配管30の角部に粉粒体が溜まるのが抑制されている。
主配管20は、略水平に延びる。主配管20の4つの平らな管壁のうち向かい合う1組の管壁は、略水平に配置されている。主配管20は、粉粒体が流入する流入口21と、粉粒体を排出する第1排出口22とを有する。流入口21は、主配管20の上流側の端部に配置される。第1排出口22は、主配管20の下流側の端部に配置される。
また、主配管20は、主配管20の管壁を貫通し、側方に開口する分岐孔23を有する。分岐孔23は、上流側の端縁部である第1端縁部231、および、下流側の端縁部である第2端縁部232を有する。なお、分岐孔23における上流側・下流側の定義は、主配管20における上流側・下流側の定義と同一とする。
分岐配管30は、略水平、かつ、主配管20に対して斜めに配置される。分岐配管30の上流側の端部は、分岐孔23と接続する。これにより、分岐孔23を介して、主配管20の内部の空間と分岐配管30の内部の空間とが連通する。また、分岐配管30は、下流側の端部に粉粒体を排出する第2排出口31を有する。
第1弁体40は、主配管20の内面に取り付けられる、略矩形状かつ板状の部材である。本実施形態では、第1弁体40は、主配管20の内面のうち、分岐孔23に対向し、かつ、略鉛直に配置される側方の平らな面に配置される。
第1弁体40は、第1基端部41および第1先端部42を有する。第1基端部41は、第1弁体40の上流側の端部付近に配置される。第1基端部41は、主配管20の延びる方向に対して垂直に延びる回転軸を中心として、主配管20の内面に回動可能に固定される。また、第1基端部41は、分岐孔23と対向する位置に配置される。第1先端部42は、第1弁体40の下流側の端部に配置される。第1先端部42は、第1基端部41を中心として回動する。
第1弁体40は、第1開位置P1と、第1閉位置P2とに回動可能である。第1開位置P1において、第1弁体40は主配管20の内面に沿って配置されるため、主配管20内における粉粒体の輸送経路に影響を与えない。
一方、第1弁体40が第1閉位置P2に配置されると、第1先端部42は、分岐孔23の第2端縁部232付近に位置する。これにより、第1弁体40の端面が主配管20の内面の全周に沿うため、第1弁体40の端面と主配管20の内面との間には、粉粒体が通過できない程度の僅かな隙間のみが介在する。その結果、第1閉位置P2において、第1弁体40は、主配管20内における粉粒体の輸送を遮断する。
なお、本実施形態の第1弁体40は、略矩形状かつ板状であるが、その4つの角はそれぞれ角丸形状になっている。これにより、第1弁体40の角丸形状の角部が、主配管20の内面の角丸形状の角部に沿う。その結果、第1閉位置P2において、第1弁体40の端面と主配管20の内面との間の隙間が大きくなるのを抑制できる。
第2弁体50は、分岐配管30の内面に取り付けられる、略矩形状かつ板状の部材である。本実施形態では、第2弁体50は、分岐配管30の略鉛直に配置される側方の平らな2つの内面のうち、分岐孔23の第1端縁部231に近い面に配置される。
第2弁体50は、第2基端部51および第2先端部52を有する。第2基端部51は、第2弁体50の上流側の端部付近に配置される。第2基端部51は、分岐配管30の延びる方向に対して垂直に延びる回転軸を中心として、分岐配管30の内面に回動可能に固定される。また、第2基端部51は、分岐孔23の第1端縁部231付近に配置される。第2先端部52は、第2弁体50の下流側の端部に配置される。第2先端部52は、第2基端部51を中心として回動する。
第2弁体50は、第2開位置P3と、第2閉位置P4とに回動可能である。第2開位置P3において、第2弁体50は分岐配管30の内面に沿って配置されているため、主配管20から分岐配管30への粉粒体の輸送経路に影響を与えない。
一方、第2弁体50が第2閉位置P4に配置されると、第2先端部52は、分岐孔23の第2端縁部232付近に位置する。これにより、第2弁体50の端面が分岐配管30の内面の全周に沿うため、第2弁体50の端面と分岐配管30の内面との間には、粉粒体が通過できない程度の僅かな隙間のみが介在する。その結果、第2閉位置P4において、第2弁体50は、主配管20から分岐配管30への粉粒体の輸送を遮断する。粉粒体の輸送時における第1弁体40および第2弁体50の動作については、後述する。
なお、本実施形態の第2弁体50は、略矩形状かつ板状であるが、その4つの角はそれぞれ角丸形状になっている。これにより、第1弁体40と同様、第2弁体50の角丸形状の角部が、分岐配管30の内面の角丸形状の角部に沿う。その結果、第2閉位置P4において、第2弁体50の端面と分岐配管30の内面との間の隙間が大きくなるのを抑制できる。
第1気体吐出口61は、主配管20内に気体を吐出するためのノズルである。第1気体吐出口61は、第1開位置P1における第1弁体40と対向する位置に、主配管20の壁面を貫通して配置される。また、図4に示すように、第1気体吐出口61は、第1気体供給路62を介して窒素ガスやクリーンドライエア等の気体供給源60に接続される。第1気体供給路62に設けられた第1開閉弁63を開放すると、気体供給源60から供給された気体が、第1弁体40と主配管20の内面との間の空間に吐出される。その結果、当該気体の圧力により第1弁体40が押され、第1先端部42が主配管20の内面から離れる。
本実施形態では、第1気体吐出口61が、第1弁体40の第1基端部41付近に配置される。これにより、第1気体吐出口61から第1弁体40と主配管20の内面との間の空間に気体が吐出されると、当該気体は第1基端部41の上流側まで回り込む。その結果、第1基端部41付近に滞留した粉粒体を気力で除去できる。すなわち、本実施形態では、第1気体吐出口61が、第1弁体40の回動を補助する役割と、第1基端部41付近における粉粒体の滞留を解消する役割と、の双方を果たす。
第2気体吐出口71は、分岐配管30内に気体を吐出するためのノズルである。第2気体吐出口71は、第2開位置P3における第2弁体50と対向する位置に、分岐配管30の壁面を貫通して配置される。また、図4に示すように、第2気体吐出口71は、第2気体供給路72を介して気体供給源60に接続される。第2気体供給路72に設けられた第2開閉弁73を開放すると、気体供給源60から供給された気体が、第2弁体50と分岐配管30の内面との間の空間に吐出される。その結果、当該気体の圧力により第2弁体50が押され、第2先端部52が分岐配管30の内面から離れる。
なお、本実施形態では、第1気体吐出口61に気体を供給する気体供給源と、第2気体吐出口71に気体を供給する気体供給源とは、ともに同じ気体供給源60である。しかしながら、第1気体吐出口61に気体を供給する気体供給源と、第2気体吐出口71に気体を供給する気体供給源とは、別々の気体供給源であってもよい。
本実施形態では、第2気体吐出口71が、第2弁体50の第2基端部51付近に配置される。これにより、第2気体吐出口71から第2弁体50と分岐配管30の内面との間の空間に気体が吐出されると、当該気体は第2基端部51の上流側まで回り込む。その結果、第2基端部51付近に滞留した粉粒体を気力で除去できる。すなわち、本実施形態では、第2気体吐出口62が、第2弁体50の回動を補助する役割と、第2基端部51付近における粉粒体の滞留を解消する役割と、の双方を果たす。
第1弁体40および第2弁体50の上流側には、それぞれガイド板80が配置されている。ガイド板80は、主配管20内および分岐配管30内を搬送される粉粒体が、第1基端部41および第2基端部51付近に滞留するのを抑制する。本実施形態のガイド板80は、主配管20または分岐配管30の内面から下流側に向かうにつれて当該内面から離れる方向に延びる板状の部材である。
<2−2.分岐装置の動き>
続いて、分岐装置14Aの動きについて説明する。
まず、上流側の主輸送管13から下流側の主輸送管13へと粉粒体を輸送する第1状態について説明する。この場合、分岐装置14内の気体が第1排出口22から、供給目的とするフィーダホッパ12および下流側の主輸送管13を介して、吸引ブロワ17へと吸引される。これにより、分岐装置14内に、主配管20内を流入口21から第1排出口22へと向かう気流が発生する。同時に、シュータ113から上流側の主輸送管13へと供給された粉粒体が、流入口21から分岐装置14内へと供給され、第1排出口22から排出される。
第1状態では、図4中に実線矢印で示すように、主配管20内を流入口21から第1排出口22へと向かう気流が発生する。これにより、第1弁体40は、気流により生じる圧力で、主配管20の内面に沿う。すなわち、第1状態において、第1弁体40は第1開位置P1に配置される。したがって、第1弁体40は粉粒体の輸送経路を邪魔しない。
一方、当該気流が発生すると、当該気流により生じる圧力を受けて、第2弁体50が当該気流に引き寄せられる。これにより、当該気流に沿うように第2先端部52が分岐配管の内面から離れる方向へ移動し、第2弁体50が回動する。その結果、第2先端部52が分岐孔23の第2端縁部232付近へと移動し、第2弁体50は、第2閉位置P4に配置される。
よって、流入口21から主配管20内に流入した粉粒体は、分岐孔23から分岐配管30内へと進入できない。そのため、流入口21から主配管20内に流入した粉粒体は、気流とともに、主配管20内を下流側へと進み、第1排出口22から排出される。このように、第1弁体40が第1開位置P1に配置されるとともに、第2弁体50が第2閉位置P4に配置されることにより、第1状態における分岐輸送管15へのオーバーランが抑制されている。
次に、上流側の主輸送管13から分岐輸送管15へと粉粒体を輸送する第2状態について説明する。この場合、分岐装置14内の気体が第2排出口31から、供給目的とするフィーダホッパ12および分岐輸送管15を介して、吸引ブロワ17へと吸引される。これにより、分岐装置14内に、主配管20内を流入口21から分岐孔23へと向かい、分岐孔23から分岐配管30内を第2排出口31へと向かう気流が発生する。同時に、シュータ113から上流側の主輸送管13へと供給された粉粒体が、流入口21から分岐装置14内へと供給され、第2排出口31から排出される。
第2状態では、図4中に破線矢印で示すように、主配管20内を流入口21から下流側へと向かい、分岐孔23を介して分岐配管30内へと屈曲しながら向かう気流が発生する。これにより、当該気流が発生すると、当該気流により生じる圧力を受けて、第1弁体40が当該気流に引き寄せられる。その結果、当該気流に沿うように第1先端部42が主配管30の内面から離れる方向へ移動し、第1弁体40が回動する。その結果、第1先端部42が分岐孔23の第2端縁部232付近へと移動し、第1弁体40は、第1閉位置P2に配置される。
一方、第2弁体50は、気流により生じる圧力で、分岐配管30の内面に沿う。すなわち、第2状態において、第2弁体50は第2開位置P3に配置される。したがって、第2弁体50は粉粒体が主配管20から分岐配管30へと流入する輸送経路を邪魔しない。
これにより、流入口21から主配管20内に流入した粉粒体は、主配管20内の第1弁体40よりも下流側には進入できない。そのため、流入口21から主配管20内に流入した粉粒体は、気流とともに、分岐孔23から分岐配管30内へと進み、第2排出口31から排出される。このように、第1弁体40が第1閉位置P2に配置されるとともに、第2弁体50が第2開位置P3に配置されることにより、第2状態における下流側の主輸送管13へのオーバーランが抑制されている。
本実施形態では、分岐装置14Aの駆動開始時に第1状態で駆動を開始する場合、および、第2状態から第1状態へと切り替えを行う場合には、駆動開始時または切り替え時に、第2気体吐出口71からの気体の吐出を開始する。そうすると、当該気体の圧力により第2弁体50が押され、第2先端部52が分岐配管30の内面から離れる方向へ移動する。
このように、第2弁体50が第2開位置P3から第2閉位置P4へ回動するタイミングで、第2気体吐出口71からの気体の吐出を開始することで、第2弁体50が第2開位置P3から第2閉位置P4へと回動しやすくなる。なお、第2気体吐出口71からの気体の吐出は、駆動開始時または切り替え時から一定時間のみ行ってもよいし、第2状態の間ずっと行ってもよい。なお、第1状態の間、第1気体吐出口61からの気体の吐出は停止する。
また、分岐装置14Aの駆動開始時に第2状態で駆動を開始する場合、および、第1状態から第2状態へと切り替えを行う場合には、駆動開始時または切り替え時に、第1気体吐出口61からの気体の吐出を開始する。そうすると、当該気体の圧力により第1弁体40が押され、第1先端部42が主配管20の内面から離れる方向へ移動する。
このように、第1弁体40が第1開位置P1から第1閉位置P2へ回動するタイミングで、第1気体吐出口61からの気体の吐出を開始することで、第1弁体40が第1開位置P1から第1閉位置P2へと回動しやすくなる。なお、第1気体吐出口61からの気体の吐出は、駆動開始時または切替時から一定時間のみ行ってもよいし、第2状態の間ずっと行ってもよい。なお、第1状態の間、第2気体吐出口71からの気体の吐出は停止する。
なお、分岐装置14において粉粒体の輸送が行われない待機状態に、第1気体吐出口61および第2気体吐出口71から気体を吐出して、第1弁体40の第1基端部41付近および第2弁体50の第2基端部51付近に滞留した粉粒体を除去してもよい。
また、本実施形態では、主配管20と分岐配管30とがともに略水平に配置されたが、本発明はこの限りではない。第1実施形態の分岐装置14と同様に、主配管20が略水平に配置され、分岐配管30が分岐点から上方へ延びるように配置されてもよい。
上述の通り、本実施形態では、第1状態と第2状態との輸送経路の切り替え時に、第1弁体40および第2弁体50の位置が切り替わる。当該構成により、第1状態および第2状態のそれぞれにおいて、分岐装置14内の輸送経路での圧力損失が小さい。これにより、圧力損失を抑制しつつ、輸送経路を切り替えることができる。すなわち、オーバーランを生じにくく、かつ、圧力損失の少ない分岐構造が実現できる。
<3.変形例>
以上、本発明の2つの実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
図5は、一変形例に係る分岐装置14Bの断面図である。分岐装置14Bは、主配管20B、分岐配管30B、第1弁体40B、第2弁体50B、第1気体吐出口61B、第2気体吐出口71B、および2つのガイド板80Bを有する。
図5の例では、主配管20Bは、分岐点付近で屈曲する配管である。主配管20Bは、粉粒体が流入する流入口21Bと、粉粒体を排出する第1排出口22Bとを有する。また、主配管20Bは、屈曲部分の外側に分岐孔23Bを有する。分岐孔23Bは、上流側の端縁部である第1端縁部231B、および、下流側の端縁部である第2端縁部323を有する。図5の例では、主配管20Bは分岐点の上流側および下流側がともに略水平となるように配置されている。
分岐配管30Bは、略水平、かつ、主配管20Bに対して斜めに配置される。分岐配管30Bの上流側の端部は、分岐孔23Bと接続する。これにより、分岐孔23Bを介して、主配管20Bの内部の空間と分岐配管30Bの内部の空間とが連通する。また、分岐配管30Bは、下流側の端部に粉粒体を排出する第2排出口31Bを有する。
第1弁体40Bは、第1基端部41Bおよび第1先端部42Bを有し、主配管20Bの内面に取り付けられる。第1基端部41Bは、第1弁体40Bの上流側の端部に配置される。第1基端部41Bは、主配管20Bの内面の分岐孔23Bと対向する位置に、回動可能に固定される。第1先端部42Bは、第1弁体40の下流側の端部に配置される。また、第1先端部42Bは、第1基端部41Bを中心として回動する。
第1弁体40Bは、第1開位置P1Bと、第1閉位置P2Bとに回動可能である。第1開位置P1Bにおいて、第1弁体40Bは主配管20Bの内面に沿って配置されるため、主配管20B内における粉粒体の輸送経路に影響を与えない。一方、第1弁体40Bが第1閉位置P2Bに配置されると、第1先端部42Bは、分岐孔23Bの第2端縁部232B付近に位置する。これにより、第1弁体40Bは、主配管20B内における粉粒体の輸送を遮断する。
第2弁体50Bは、第2基端部51Bおよび第2先端部52Bを有し、分岐配管30Bの内面に取り付けられる。第2基端部51Bは、第2弁体50Bの上流側の端部に配置される。第2基端部51Bは、分岐配管30Bの内面のうち、分岐孔23Bの上流側の端部付近に回動可能に固定される。第2先端部52Bは、第2弁体50Bの下流側の端部に配置される。また、第2先端部52Bは、第2基端部51Bを中心として回動する。
第2弁体50Bは、第2開位置P3Bと、第2閉位置P4Bとに回動可能である。第2開位置P3Bにおいて、第2弁体50Bは分岐配管30Bの内面に沿って配置されるため、主配管20Bから分岐配管30Bへの粉粒体の輸送経路に影響を与えない。一方、第2弁体50Bが第2閉位置P4Bに配置されると、第2先端部52Bは、分岐孔23Bの第1端縁部231B付近に位置する。これにより、第2弁体50Bは、主配管20Bから分岐配管30Bへの粉粒体の輸送を遮断する。
第1気体吐出口61Bは、分岐装置14Bの外部から供給された気体を、第1弁体40Bと主配管20Bの内面との間の空間に吐出するためのノズルである。また、第2気体吐出口71Bは、分岐装置14Bの外部から供給された気体を、第2弁体50Bと分岐配管30Bの内面との間の空間に吐出するためのノズルである。
図5の例では、分岐装置14Bの駆動開始時に上流側の主輸送管13から下流側の主輸送管13へと粉粒体を輸送する第1状態で駆動を開始する場合、および、上流側の主輸送管13から分岐輸送管15へと粉粒体を輸送する第2状態から第1状態へと切り替えを行う場合には、駆動開始時または切り替え時に、第2気体吐出口71Bからの気体の吐出を開始する。そうすると、当該気体の圧力により第2弁体50Bが押され、第2先端部52Bが分岐配管30Bの内面から離れる方向へ移動する。
このように、第2弁体50Bが第2開位置P3Bから第2閉位置P4Bへ回動するタイミングで、第1気体吐出口61Bからの気体の吐出を開始することで、第2弁体50Bが第2開位置P3Bから第2閉位置P4Bへと回動しやすくなる。なお、第2状態の間、第1気体吐出口61Bからの気体の吐出は停止する。
また、分岐装置14Bの駆動開始時に第2状態で駆動を開始する場合、および、第1状態から第2状態へと切り替えを行う場合には、駆動開始時または切り替え時に、第1気体吐出口61Bからの気体の吐出を開始する。そうすると、当該気体の圧力により第1弁体40Bが押され、第1先端部42Bが主配管20Bの内面から離れる方向へ移動する。
このように、第1弁体40Bが第1開位置P1Bから第1閉位置P2Bへ回動するタイミングで、第1気体吐出口61Bからの気体の吐出を開始することで、第1弁体40Bが第1開位置P1Bから第1閉位置P2Bへと回動しやすくなる。なお、第1状態の間、第2気体吐出口71からの気体の吐出は停止する。
図5の例のように、主配管20Bが屈曲した構成であってもよい。図5の例でも、第1状態と第2状態との輸送経路の切り替え時に、第1弁体40Bおよび第2弁体50Bの位置が切り替わる。当該構成により、第1状態および第2状態のそれぞれにおいて、分岐装置14B内の輸送経路での圧力損失が小さい。これにより、圧力損失を抑制しつつ、輸送経路を切り替えることができる。すなわち、オーバーランを生じにくく、かつ、圧力損失の少ない分岐構造が実現できる。
また、上記の実施形態では、弁体は、気体の吐出により回動が補助され、気流およびその周囲に発生する力により開位置および閉位置に保たれていたが、本発明はこれに限られない。モータ等の外部からの駆動力を用いて弁体の回動が補助されてもよいし、外部からの駆動力により開位置および閉位置に保たれてもよい。
また、上記の実施形態では、閉位置において弁体と配管の内面との間に僅かに隙間が介在していたが、本発明はこれに限られない。閉位置において弁体と配管の内面とが接触してもよい。そうすれば、閉位置において、弁体がより確実に粉粒体の輸送を遮断できる。よって、異なる輸送経路へのオーバーランをより抑制できる。
なお、弁体が、その端面を覆うシール材を備えていてもよい。また、配管が、その内面に、閉位置における弁体の端部と接触するシール材を備えていてもよい。これらの場合、閉位置において、弁体がさらに確実に粉粒体の輸送を遮断できる。したがって、異なる輸送経路へのオーバーランをさらに抑制できる。
また、上記の実施形態では、分岐装置の主配管および分岐配管が、略四角筒形状の配管であったが、主配管および分岐配管の形状は、円筒状等の他の形状であってもよい。
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 気力輸送装置
11 粉粒体供給部
12 フィーダホッパ
13 主輸送管
14,14A,14B 分岐装置
15 分岐輸送管
16 排気管
17 吸引ブロワ
19 サービスホッパ
20,20B 主配管
21,21B 流入口
22,22B 第1排出口
23,23B 分岐孔
30,30B 分岐配管
31,31B 排出口
40,40B 第1弁体
41,41B 第1基端部
42,42B 先端部
50,50B 第2弁体
51,51B 第2基端部
52,52B 第2先端部
61,61B 第1気体吐出口
71,71B 第2気体吐出口
80,80B ガイド板
231,231B 第1端縁部
232,232B 第2端縁部
P1,P1B 第1開位置
P2,P2B 第1閉位置
P3,P3B 第2開位置
P4,P4B 第2閉位置

Claims (6)

  1. 粉粒体を輸送する輸送装置に用いられる分岐装置であって、
    主配管および分岐配管を含む、配管と、
    前記配管の内面に回動可能に固定される基端部を上流側の端部付近に有し、前記基端部を中心として回動する先端部を下流側の端部に有する、少なくとも1つの弁体と、
    を有し、
    前記主配管は、
    上流側の端部に配置され、前記粉粒体が流入する流入口と、
    下流側の端部に配置され、前記粉粒体を排出する第1排出口と、
    前記主配管の管壁を貫通し、上流側の端縁部である第1端縁部および下流側の端縁部である第2端縁部を有する分岐孔と、
    を有し、
    前記分岐配管は、上流側の端部が前記分岐孔と接続し、下流側の端部に前記粉粒体を排出する第2排出口を有し、
    前記弁体は、前記配管の内面に沿う開位置と、前記配管内における前記粉粒体の輸送を遮断する閉位置と、に回動可能であり、
    前記弁体は、前記基端部が前記主配管の内面に固定される、第1弁体を含み、
    前記第1排出口から前記粉粒体が排出される第1状態において、前記第1弁体は前記開位置に配置され、
    前記第2排出口から前記粉粒体が排出される第2状態において、前記第1弁体は、前記閉位置に配置され、その前記先端部が前記分岐孔の前記第2端縁部付近に位置し、前記流入口と前記第1排出口との間の前記粉粒体の輸送を遮断する、分岐装置。
  2. 請求項1に記載の分岐装置であって、
    前記主配管は、上流側から下流側に向かうにつれて、下方に向かう、または、同一の高さを維持し、
    前記分岐配管は、上流側から下流側に向かうにつれて、上方に向かう、分岐装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の分岐装置であって、
    前記弁体は、
    前記分岐配管の内面の前記分岐孔の前記第1端縁部付近に前記基端部が固定される、第2弁体
    をさらに含み、
    前記第1状態において、前記第2弁体は、前記閉位置に配置され、その前記先端部が前記分岐孔の前記第2端縁部付近に位置し、前記主配管内から前記分岐配管内への前記粉粒体の輸送を遮断し、
    前記第2状態において、前記第2弁体は、前記開位置に配置される、分岐装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の分岐装置であって、
    前記第1状態では、前記流入口から前記第1排出口へ向かう気流が発生し、
    前記第2状態では、前記流入口から前記第2排出口へ向かう気流が発生し、
    前記弁体はそれぞれ、前記気流により生じる圧力を受けて回動し、前記開位置または前記閉位置に配置される、分岐装置。
  5. 請求項4に記載の分岐装置であって、
    前記開位置における前記弁体と前記配管の内面との間の空間に気体を吐出する、気体吐出口
    をさらに有する、分岐装置。
  6. 粉粒体を輸送する気力輸送装置であって、
    請求項1ないし請求項5のいずれかの分岐装置と、
    前記粉粒体の供給源と、
    分岐輸送先と、
    前記分岐輸送先よりも下流側に配置された、最下流輸送先と、
    前記供給源と、前記最下流輸送先とを繋ぐ、主輸送管と、
    を有し、
    前記分岐装置は、前記主輸送管に介挿され、
    前記流入口は、前記主輸送管の上流側に接続され、
    前記第1排出口は、前記主輸送管の下流側に接続され、
    前記第2排出口は、前記分岐輸送先の1つに接続される、気力輸送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112133645A (zh) * 2019-06-24 2020-12-25 细美事有限公司 供应液体用单元、具有该单元的处理基板用设备及方法

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