JP2016036259A - 収穫機 - Google Patents

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Yuki Osada
祐希 長田
浩司 山形
Koji Yamagata
山形  浩司
義剛 福岡
Yoshitake Fukuoka
義剛 福岡
博昭 松下
Hiroaki Matsushita
博昭 松下
靖 成田
Yasushi Narita
靖 成田
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剛 熊取
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【課題】機体横側部を覆う側部カバーを備えた収穫機において、エンジン周りでの塵埃の堆積を抑制し易くする。【解決手段】機体横側部を覆う側部カバー9に機体内外方向で通気可能な給気部101が設けられ、側部カバー9よりも機体内側において、給気部101に隣接する状態で機体外方側から内方側へ送風可能な送風機構100が設けられ、送風機構100の機体内側に隣接する状態でエンジン3が配設されている。【選択図】図6

Description

本発明は、機体横側部にエンジンが配設されている収穫機に関する。
収穫機において、エンジンの配設型式としては、下記[1]に示すように、エンジンの横外側にラジエータを併設した構造のものと、下記[2]に示すように、エンジンの横外側から外れた箇所にラジエータを備えた構造のものとがある。
[1]運転座席の下側に原動部を設けて、エンジン、及びその外側にラジエータを配設し、ラジエータの外側には、防塵網を配設したコンバイン(特許文献1参照)。
[2]機体横側部にエンジンを配設し、ラジエータはエンジンの横外側箇所からは外れた後方位置に配設され、かつエンジンの横側方を側部カバーで覆うように構成してあるコンバイン(特許文献2参照)。
特開2013−155719号公報(段落〔0022、0023、0026、〕、図1、図2、図5、図6) 特開2014−14325号公報(段落〔0059、0060、0076、〕、図1、図2、図14、図17)
上記の特許文献1に記載された構造のものでは、エンジンの横外側にラジエータが配設されているので、エンジンとラジエータとの伝動構造を小型化し易い点、及びラジエータ冷却ファンの送風を、エンジン周辺気体の冷却にも利用し得る点で有用である。
しかしながら、この構造では、エンジンとラジエータ及びラジエータファン等が横並びに配置され、また防塵網に付着する塵埃を除去するための構造等もこの箇所に設けなければならないので、原動部の機体横幅方向での寸法が大きくなる。このため、横幅の大きな原動部の配設用空間を車体フレーム上に確保すると、その他の、横並びに配設したい各種装置の配置に大きな制約を受けるという点で問題があった。
上記の特許文献2に記載された構造のものでは、エンジンの横外側にラジエータやラジエータファンが存在しないので、エンジンをできるだけ機体外側へ配置でき、車体フレーム上での空間利用上の制約を少なくし得る点で有用である。このように構成した構造のものでは、エンジンが存在する箇所へ機体外部の作物屑や雑草、あるいは外部で飛散する塵埃等が入り込むことを制限するように、エンジンの横外側を覆う側部カバーを備えている。
しかしながら、側部カバーを備えて塵埃等の入り込みを制限していても、原動部側を完全な密閉空間にしている訳ではないので、どうしても入り込む塵埃がエンジン周りに堆積してしまう傾向があった。このエンジン周りに堆積する塵埃を除去するために、メンテナンス頻度を高める必要があり、この点で改善の余地がある。
本発明は、機体横側部を覆う側部カバーを備えた収穫機において、エンジン周りでの塵埃の堆積を抑制し易くしたものである。
〔解決手段1〕
上記課題を解決するために講じた本発明における収穫機の技術手段は、機体横側部を覆う側部カバーを備え、前記側部カバーに機体内外方向で通気可能な給気部が設けられ、前記側部カバーよりも機体内側において、前記給気部に隣接する状態で機体外方側から内方側へ送風可能な送風機構が設けられ、前記送風機構の機体内側に隣接する状態でエンジンが配設されていることである。
〔解決手段1にかかる発明の作用及び効果〕
上記解決手段1にかかる本発明の構成によると、側部カバーの給気部に隣接する状態で送風機構が設けられているので、送風機構の機体内側に隣接する状態で位置するエンジン周りの堆積塵埃を、送風機構側からの供給風が吹き飛ばすように作用する。
すなわち、側部カバー備えて機体外部の作物屑や雑草の入り込みを制限したものであるが、送風機構によって側部カバーの外側の気体を掃気風として取り込んで、エンジンン周りでの塵埃の堆積を抑制し、またエンジン周りの熱気の排出にも利用し得る利点がある。
〔解決手段2〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記給気部は、前記側部カバーの一部で、外部からの塵埃の入り込みを制限しながら通気可能な通気孔によって形成されたものであるということである。
〔解決手段2にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段2にかかる発明の構成によると、側部カバーに形成されたところの、外部からの塵埃の入り込みを制限しながら通気可能な通気孔によって給気部が形成されている。
したがって、エンジンが機体の低部に配設されていて、植立する作物や雑草等と接触し易い高さ位置にあっても、側部カバーによって接触が制限され、かつ、塵埃の入り込みを制限しながら通気可能に構成されている通気孔の存在によって、外部からの塵埃の入り込みを制限される。これによって、外部からの塵埃の入り込みを制限しながら外気を取り込んで、エンジンン周りでの塵埃の堆積を抑制し得る利点がある。
〔解決手段3〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記側部カバーに、前記送風機構の一部を構成するファンシュラウドが設けられているということである。
〔解決手段3にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段3にかかる発明の構成によると、側部カバーにファンシュラウドが設けられているので、送風機構による外気の吸い込みを効率よく行い得る利点がある。
〔解決手段4〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記ファンシュラウドは、前記送風機構を構成する送風ファンの上方側を覆う状態で設けられているということである。
〔解決手段4にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段4にかかる発明の構成によると、送風ファンの上方側を覆う状態でファンシュラウドが設けられているので、吸引風の上方側への逃げ出しが抑制され、より一層効率よく外気が吸引され易いという利点がある。
〔解決手段5〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記エンジンを冷却するラジエータは、そのエンジンよりも後方位置に配設されているということである。
〔解決手段5にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段5にかかる発明の構成によると、ラジエータがエンジンの横外側ではなく、後方位置に配設されているので、エンジン配設箇所における左右方向幅を狭くすることができ、車体フレーム上における各種装置の配設用空間を広く確保し得る利点がある。
〔解決手段6〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記エンジンを冷却するラジエータは、そのエンジンよりも上方位置に配設されているということである。
〔解決手段6にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段6にかかる発明の構成によると、ラジエータがエンジンよりも上方位置に配設されていることにより、地面近くの低い箇所に多くに浮遊する傾向にある塵埃等の吸い込みを低減し得る利点がある。
〔解決手段7〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記エンジンに、前記送風機構が存在する側へ突出する出力軸が備えられ、この出力軸に、ラジエータ冷却ファンへの出力回転体と、前記送風機構の送風ファンへの出力回転体とが備えられ、かつ前記ラジエータ冷却ファンへの出力回転体よりも前記エンジンに近い側に前記送風ファンへの出力回転体が配備されているということである。
〔解決手段7にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段7にかかる発明の構成によると、送風ファンへの出力回転体をできるだけエンジンに近い側に設けることにより、エンジンと側部カバー内面との間隔が狭い箇所にも、送風ファンを支障なく配設し易いという利点がある。
〔解決手段8〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記出力軸には、コンプレッサーへ動力を出力する出力回転体も装備させてあり、このコンプレッサーへの出力回転体が、前記ラジエータ冷却ファンへの出力回転体や前記送風ファンへの出力回転体よりも前記エンジンから遠い側に配備されているということである。
〔解決手段8にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段8にかかる発明の構成によると、コンプレッサーへの出力回転体が外側に位置し、このコンプレッサーへの動力伝達系のメンテナンスを行い易いという利点がある。
コンバインの右側面図である。 コンバインの全体平面図である。 コンバインにおいて運転部と下方側の装置、及びグレンタンクと下方側の装置との位置関係を示す平面図である。 エンジンとトランスミッションと脱穀装置との動力伝達構造を示す側面図である。 エンジンとトランスミッションと脱穀装置との動力伝達構造を示す平面図である。 エンジンの第1出力部と第2出力部、及び送風機構を示す断面図である。 エンジンの第2出力部を示す断面図である。 第1防振具と第2防振具とを備えたエンジンの左側面図である。 第2防振具を備えたエンジンの右側面図である。 動力伝達系統を示す線図である。 エンジンからラジエータ冷却ファンへの動力伝達構造を示す側面図である。 エンジンからラジエータ冷却ファンへの動力伝達構造を示す平面図である。 外装カバーを示す正面図である。 別実施形態における送風機構を示す正面図である。 別実施形態における送風機構を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面の記載に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1乃至図3は、本発明に係る収穫機の一例である全稈投入型(普通型)コンバインを示している。図1が機体全体の右側面を示し、図2が平面を示している。図3はグレンタンク5を外して脱穀装置4等を露出させた状態を示す平面図である。
これらの図に示すように、上記の全稈投入型コンバインは、車体フレーム1の下側に左右一対の前輪2F,2F(前走行装置に相当する)、及び左右一対の後輪2R,2R(後走行装置に相当する)からなる走行装置2を備えている。
車体フレーム1の前部に運転キャビン15(運転部に相当する)を備え、その後方側に脱穀装置4、及びグレンタンク5を夫々備え、最後部に排ワラ処理装置16を備えている。さらに、車体フレーム1に対して左右方向に沿う横軸心(図示せず)周りで昇降作動する刈取処理装置17を前部に備えて自走機体を構成している。
車体フレーム1上の前部で脱穀装置4の横側部にエンジン3が搭載され、エンジン3から離れた後方位置にラジエータ7が配設されている。脱穀装置4を挟んでエンジン3とは反対側に燃料タンク14が搭載されている。エンジン3の動力は、上記の走行装置2の他、脱穀装置4、刈取処理装置17、及びラジエータ7の冷却を行うラジエータ冷却ファン70などに対して伝達される。
前記走行装置2の前輪2Fには、車体フレーム1の前部に装着されたトランスミッション20から左右に延出された前輪駆動軸24を介して動力が伝達される。つまり、前輪駆動軸24から、前輪2Fの機体内方側に向く面に形成された凹入箇所に入り込む状態で配備された減速ケース25、及び減速ケース25に支持された前車軸2aを介して前輪2Fに動力が伝達されるように構成してある。
これにより前輪2Fは、前車軸2aを介して前記エンジン3の動力が伝達され、水平横軸心x1周りで駆動回転されるように取り付けられたものであり、その左右方向幅及び直径のいずれもが、後輪2Rよりも大きいタイヤ車輪からなる非操向車輪によって構成してある。
前記後輪2Rは、図1及び図3に示すように、車体フレーム1の後部で、前後方向軸心(図示せず)周りで左右揺動自在に装着された後輪支持フレーム(図示せず)の左右両端側に設けてある。また、上下揺動軸心y1周りで操向操作可能な後車軸2bを備えた操向車輪によって構成してある。この後輪2Rは、その左右方向幅及び直径が前記前輪2Fよりも小さく設定されたタイヤ車輪で構成され、後車軸2bの水平横軸心x2周りで回動する。
自走機体の左右両横側部には、グレンタンク5よりも下方側で、前輪2Fと後輪2Rとの間に位置して機体横側部を覆うように外装カバー9(側部カバーに相当する)が設けられている。
外装カバー9は、上端辺付近に設けてある前後方向に沿う揺動支点z1周りで起伏揺動可能に支持され、幅広のカバー面9Aが上下方向に沿う閉塞姿勢と、そのカバー面9Aが水平方向に沿う開放姿勢とに姿勢切換可能に構成されている。この外装カバー9の具体構成については後述する。
〔刈取処理装置〕
図1乃至図3に示すように、車体フレーム1に搭載した脱穀装置4の前側で左右方向に沿う横軸心周りで昇降作動する刈取処理装置17を設けてある。
この刈取処理装置17は、脱穀装置4に対して刈り取られた茎稈などの作物を供給するフィーダ17A、植立茎稈などの作物穂先側を掻き込む掻き込みリール17B、株元側を切断する刈取装置17C、及び刈り取った作物を刈幅方向の中央部に寄せ集める横送りオーガ17Dを備えて、作物を刈り取ってフィーダ17Aに送り込み、脱穀装置4に供給するように構成されている。
フィーダ17Aは、図示はしないが、角筒状のケース内部に前後方向に回動する無端帯状の搬送体が装備されていて、送り込まれた刈取作物を後方上方に向けて搬送するように構成されている。フィーダ17Aによる作物搬送方向は、脱穀装置4内における扱胴40の扱胴回転軸心p0(図3参照)に沿う前後方向であり、フィーダ17A部分の昇降動作に伴って、掻き込みリール17Bや刈取装置17C及び横送りオーガ17Dも昇降作動可能に構成してある。
〔脱穀装置〕
脱穀装置4は、前述したように、車体フレーム1上で、扱胴回転軸心p0が前後方向に沿うように配設されている。この脱穀装置4は、前後方向で前輪2Fと後輪2Rとの前後方向間隔内に配備され、左右方向でも、左右の前輪2F及び後輪2Rの間隔幅内に位置する状態で配設されている。
また、脱穀装置4は、その下面が図1に示すように、非操向車輪である前輪2Fの前車軸2aよりも少し低く、操向車輪である後輪2Rの後車軸2bよりも少し高い位置にある。つまり、非操向車輪である前輪2Fの前車軸2a、もしくは操向車輪である後輪2Rの後車軸2bと略同じ高さに位置するように配設されている。
このように配設された脱穀装置4は、機体の左右方向での中心線CLに対して、脱穀装置4の扱胴回転軸心p0が、左側へ偏倚した状態で配設されている。脱穀装置4の左右方向での中心線は、内部に配設されている扱胴40の前後方向の扱胴回転軸心p0と同一の位置に存在しているので、脱穀装置4の全体も、機体の左右方向での中心線CLに対して左側へ偏倚した状態で配設されている。
脱穀装置4に刈取作物を供給する前記フィーダ17Aは、脱穀装置4と同様に機体の左右方向での中心線CLに対して、左側へ偏倚した状態で配設されており、図3に示すように、機体の左右方向での中心線CLに対して右寄りに偏倚したトランスミッション20とは平面視で部分的に重複する位置に配設されている。
排ワラ処理装置16は、脱穀装置4の後部に一体的に装着されており、脱穀処理後の排ワラを切断して機外へ排出するように構成されている。
脱穀装置4は、機体前後方向に長い矩形箱状に形成され、その前端部に唐箕41を備えている(図10参照)。この唐箕41の送風翼を備えた唐箕軸41aが脱穀ケース4Aの右横外側に延出され、その唐箕軸41aの延出箇所に、脱穀装置4にエンジン3から伝えられる動力を受け入れるための脱穀入力プーリ41bが装着されている。
この脱穀装置4には、副唐箕は併設されていず、前記唐箕41のみを用いて選別箇所に対する送風を行うように構成されている。
脱穀装置4の内部には、前記フィーダ17A側から送り込まれる刈取作物を脱穀処理するための扱胴40が、前後方向の扱胴軸40a廻りで回転駆動されるように配備されている。この扱胴40の他に、前記唐箕41よる送風作用とともに、前記扱胴40で脱穀処理された刈取作物を揺動選別処理する選別処理装置42などが配備されている。
〔グレンタンク〕
グレンタンク5は、図1乃至図3に示すように、運転キャビン15の後方側で、車体フレーム1上の右横側部に立設されたタンク支持台13と、その左横側部に位置する脱穀装置4の上側とにわたって設けられている。
グレンタンク5は、角パイプなどの各種の鋼材を組み付けて格子状に形成した底部枠50の上側に、機体左右方向でのほぼ全幅にわたる左右方向幅を有した箱状のタンク本体51を搭載してある。
これらの底部枠50とタンク本体51とが一体的に連結されて、タンク支持台13の上端部に設けた揺動支軸52により、前後方向の揺動軸心z2周りで揺動可能に支持されている。
タンク支持台13は、図1乃至図3、及び図11,12に示されるように、脱穀装置4の右横側方箇所で、前輪2Fと後輪2Rとの間で車体フレーム1上に配備されている。このタンク支持台13は、脱穀装置4から遠い側に配設された外支柱13Aと、それよりも脱穀装置4に近い側に配設された内支柱13Bとを備えている。これらの外支柱13Aの下端部と内支柱13Bの下端部とが車体フレーム1に固定され、かつ外支柱13Aと内支柱13Bとの各上端部が、上部枠13Cに連結されている。この上部枠13Cに、グレンタンク5の左右方向での一端側に相当する穀粒排出口5A側の端部が、前後方向の揺動軸心z2回りで起伏揺動可能に連結支持されている。
そして、タンク支持台13の内支柱13Bとグレンタンク5の底部枠50との間に、油圧駆動式のダンプシリンダ53が介装されている。このダンプシリンダ53の伸縮作動により、グレンタンク5を、タンク本体51の底面が水平又はほぼ水平姿勢となる貯留姿勢と、底面が起立した排出姿勢とに、前記揺動軸心z2回りで起伏揺動させて姿勢変更可能に構成してある。
タンク支持台13を備えた車体フレーム1上では、図11及び図12に示すように、エンジン3の後方側に、タンク支持台13の下側空間を利用して機器搭載台26と、メンテナンスなどの作業に用い易い作業用空間s1とが設けられている。
機器搭載台26には、後述するコンプレッサー3Cが設置されているとともに、そのコンプレッサー3Cの機体内方側に位置する状態でバルブユニット27が設けられ、これらのコンプレッサー3C、及びバルブユニット27の後方側に位置させてバッテリ28が搭載されている。作業用空間s1は機器搭載台26の後端とラジエータ7の前端との間で、車体フレーム1の横外側端よりも機体内方側に形成され、地面に立つ作業者が作業用空間s1に入り込んだ状態で、前方側の機器搭載台26上の機器や、後方側のラジエータ7周りのメンテナンスを行うことが可能であるように構成されている。
これらの機器搭載台26及び作業用空間s1は、その外側に位置する外装カバー9によって、外装カバー9が閉塞姿勢であるときには横外側が覆われ、外装カバー9が開放姿勢に切り換えられると横外側が開放される。
〔運転キャビン〕
運転キャビン15は、図1及び図3に示すように、車体フレーム1上に立設された運転部フレーム11に搭載設置されている。
これによって、運転キャビン15は、前輪2Fの外径の上縁よりも高い位置で、かつ前輪2Fの後縁よりも前方側の位置で運転部フレーム11を介して車体フレーム1に支持されている。
運転キャビン15内には操縦操作用のステアリングハンドル15aや運転座席15b等が配備され、ステアリングハンドル15aの操作で後輪2Rが操向操作されるように構成されている。この運転キャビン15内には、図示しないが、操縦操作用、及び作業操作用の各種の操作具、ならびに計器類が配備されている。
〔動力伝達構造〕
次に、エンジン3の動力を、脱穀装置4やラジエータ冷却ファン70等に伝える動力伝達構造について説明する。
〔エンジンの構造〕
まず、エンジン3の構造について説明すると、図3、5、6、及び図10に示すように、エンジン3は、クランク軸(図示せず)が機体左右方向に沿う状態で、車体フレーム1上の右外側寄り箇所に配設されている。
エンジン3の左右方向での一端側(機体内方側)には、軸線方向が機体左右方向に沿う状態で、フライホイール3Aとともに第1出力部としての出力プーリ30(エンジン出力回転体に相当する)が設けられている。左右方向での他端側(機体外方側)には、第2出力部としての出力軸31が突出され、その出力軸31に第2出力プーリ31a、第3出力プーリ31b、及び第4出力プーリ31cが装着されている。
エンジン3の動力を出力する第1出力部として、フライホイール3Aと、そのフライホイール3Aに取り付けられてフライホイール3Aと一体的に構成された出力プーリ30を備えている。
フライホイール3Aには、図6に示すように、エンジン3が存在する側とは反対側の面に、出力プーリ30の外周縁が嵌り込むように凹入した嵌合凹部3Aaを形成してある。そして、この嵌合凹部3Aaに、出力プーリ30の外周部よりも半径方向での内側に延出された内向きフランジ状の対向取付面30b部分を嵌入させている。このインロー構造による嵌入状態でフライホイール3Aと出力プーリ30とが、連結用ボルト3Abを介して着脱可能にボルト連結されている。
出力プーリ30は、円筒状の外周部に、無端回動帯の一例である3本のVベルトの組で構成される第1伝動ベルト32Aを巻回するための3箇所のV字状断面のベルト溝30aが形成されている。このベルト溝30aに第1伝動ベルト32Aを巻回して、エンジン3からトランスミッション20への動力伝達が行われるように構成されている。
この構造によると、第1伝動ベルト32Aが卷回される出力プーリ30の外周面よりも半径方向での内側で、出力プーリ30をフライホイール3Aに連結することができる。そのため、出力プーリ30の外周面の外径は、フライホイール3Aに対する出力プーリ30の連結箇所の位置による制限を受けなくて済み、第1伝動ベルト32Aが卷回される外周面の位置を任意の大きさに設定することができる。その結果、出力プーリ30の外周面で第1伝動ベルト32Aが卷回される箇所の外径を十分に大きな径に設定することができる。
ここで、回転に伴う出力プーリ30と第1伝動ベルト32Aとの摩擦を考えると、次のような相関関係がみられる。
つまり、第1に、出力プーリ30の大径化によって第1伝動ベルト32Aとの接触面積が大きくなり、この点での摩擦力の増加が図れる。
第2に、回転中の出力プーリ30と第1伝動ベルト32Aとの摩擦力は、接触面での摩擦係数と、第1伝動ベルト32Aに作用する遠心力の反作用で生じる向心力との積であると考えられる。向心力は、ベルトの材質や断面積が一定である場合に、回転半径と角速度との積によって大きさが変動するものであり、したがって摩擦力も出力プーリ30の回転半径もしくは角速度の変化によって変動する。このように、回転半径、もしくは角速度を大きくすれば摩擦力も増大することなり、角速度が変わらなければ回転半径の大径化によって摩擦力も大きくなる。
そして、第1伝動ベルト32Aに対するテンション荷重は、出力プーリ30と第1伝動ベルト32Aとの接触面での摩擦力が大きくなれば、その増大分だけ低減することが可能なので、第1伝動ベルト32Aに対するテンション荷重の値を小さくすることができる。
このように、第1伝動ベルト32Aに対するテンション荷重の値を小さくできれば、フライホイール3Aが取り付けられるクランクシャフト(図示せず)に対して、第1伝動ベルト32Aによるテンション荷重が常に一方向への引っ張り力を与え続けることによる無用な負荷を軽減できる。
また、出力プーリ30の外周面に形成されるベルト溝30aの位置も、フライホイール3Aに対する出力プーリ30の連結箇所が出力プーリ30の外周面の外側である場合に比べて、十分にフライホイール3Aに近い箇所から形成することができる。
つまり、フライホイール3Aに対する出力プーリ30の連結箇所が出力プーリ30の外周面の外側であると、その連結箇所の連結用ボルト3Abが出力プーリ30の外周面に形成されるベルト溝30a側に突出する。そのため、突出した連結用ボルト3Abとの接触を避けるために、ベルト溝30aをフライホイール側から離れた位置に形成する必要が生じる虞があるが、この構造のように、フライホイール3Aに対する出力プーリ30の連結箇所を出力プーリ30の外周面よりも半径方向での内側に設けることにより、ベルト溝30aをフライホイール3Aに十分近い箇所から形成することができる。
その結果、ベルト溝30aがエンジン3から離れる距離を短くすることができるので、この点でも、フライホイール3Aが取り付けられるクランクシャフトに対する第1伝動ベルト32Aのテンション荷重による負荷が軽減される。
図6に示すように、エンジン3の後面側には、エンジン3内のウォータジャケット(図示せず)部分の冷却水を排出するための冷却水ドレン管39が設けられている。
この冷却水ドレン管39は、排出口管39a側が左右方向で機体の横外側に近い箇所に位置するように、機体内方側から横外方側に延出され、かつ、排出口管39aが下側に向くように構成されている。
冷却水ドレン管39のうち、下側に向けられた排出口管39aは、金属製パイプで構成され、車体フレーム1の一部に溶接して固定されている。排出口管39aの上部にはゴム管39bが接続され、エンジン3内のウォータジャケットの出口に対して接続されている。排出口管39aの出口には着脱可能な栓部材39cが嵌め込まれており、この栓部材39cを開放することにより、冷却水を抜き取り可能に構成されている。
図5に示すように、エンジン3は、クランク軸(図示せず)が機体左右方向に沿う状態で、車体フレーム1上のエンジン搭載台80の上側に設置されている。
エンジン搭載台80を構成する前後一対のエンジン支持フレーム80A,80Bが車体フレーム1に備えられ、各エンジン支持フレーム80A,80Bのそれぞれの上部には、左右方向での二箇所にエンジンマウント83を上方向きに突設してある。
各エンジンマウント83は、図8及び図9に示すように、エンジン3の下部に防振材としてのクッションゴム84を介して連結され、エンジン3に対する防振支持具85を構成している。各エンジン支持フレーム80A,80Bに設けられる防振支持具85は、前側のエンジン支持フレーム80Aの機体内方側に設けられた第1防振支持具85Aと、それ以外の第2防振支持具85Bとで、それぞれ仕様の異なる構造に構成されている。
上記防振支持具85のうち、前側のエンジン支持フレーム80Aの機体内方側に設けられた第1防振支持具85Aは、図8に示されているように構成されている。
つまり、前側のエンジン支持フレーム80Aに設けられているエンジンマウント83,83のうち、機体内方側に位置するエンジンマウント83の上面83aとエンジン3との間に所定厚さの第1クッションゴム84Aを挟み込んである。そして、エンジンマウント83,83の上面83aとエンジン3側の固定ブラケット3Dとのそれぞれに形成されているボルト孔に連結ボルト86aを挿通してナット86bで連結固定してある。
このように構成された第1防振支持具85Aは、エンジン3側の固定ブラケット3Dとエンジンマウント83の上面83aとの間で、上下方向での圧縮力に対して有効な緩衝作用を有する。
上記防振支持具85のうち、第2防振支持具85Bは、図8の図中右側及び図9に示されているように構成されている。
各エンジン支持フレーム80A,80Bに設けられているエンジンマウント83,83の上面83aに、所定厚さL1の金属製のスペーサ87を溶接固定してある。そして、そのスペーサ87の上面87aとエンジン3側の固定ブラケット3Dとの間に、上部側の第2クッションゴム84Bを挟み込んである。
つまり、第2クッションゴム84Bは、大径部分84Baと、小径部分84Bbとを備えた段付きの円盤状部材によって構成された上側の第2クッションゴム84Bと、扁平な円盤状部材によって構成された下側の第2クッションゴム84Bとに二分割された構造となっている。
このように構成された第2防振支持具85Bは、エンジン3側の固定ブラケット3Dとスペーサ87の上面87aとの間、及びエンジンマウント83の下面83bと当て板88との間に、それぞれ第2クッションゴム84Bが存在しているので、上下方向での圧縮及び引っ張りの両方向に対して有効な緩衝作用を有する。
このようにエンジン3の防振支持具85を設けたことにより、第1伝動ベルト32Aに作用する強いベルト張力によって、エンジン3に対して図5に矢印で示すような回転力が生じた場合にも、的確な防振効果を発揮することができる。
つまり、前側のエンジン支持フレーム80Aの機体内方側に設けられた第1防振支持具85Aは、常に第1伝動ベルト32Aの前方下方への引っ張り作用が働いているので、第1クッションゴム84Aに対して下向きの荷重が作用する状態で使用される。
これに対して、残りの3箇所に配設される第2防振支持具85Bには、第1伝動ベルト32Aに作用するベルト張力が働いたとき、圧縮のみならず引っ張り作用を受ける虞がある。つまり、第1伝動ベルト32Aに作用するベルト張力によってエンジン3が前倒れ方向、もしくは機体内方側への倒れ方向、あるいは、平面視で上下軸心回りでの右旋回方向の作用力が生じる虞があるが、その圧縮、引っ張りの両作用にも有効な防振効果を発揮させることができる。
〔第1出力部による動力伝達構造〕
エンジン3の第1出力部である出力プーリ30から駆動力を伝達されるトランスミッション20は、エンジン3の前方側で、エンジン3よりも機体内方側(左右方向での左側)に配置されている。
このトランスミッション20には、機体外方側(左右方向での右側)に突出する入力軸21を備えてあり、この入力軸21に入力回転体として入出力プーリ22を一体回動するように装着してある。この入出力プーリ22と前記出力プーリ30との間に3本の前記第1伝動ベルト32Aが巻回され、出力プーリ30からトランスミッション20にエンジン動力が入力される。
この入出力プーリ22には、前記第1伝動ベルト32Aの3本のVベルトを卷回するための3箇所のベルト溝を備えた第1回転体部分22Aと、後述する第2伝動ベルト32Bを卷回するための2箇所のベルト溝を備えた第2回転体部分22Bとが備えられている。
第1回転体部分22Aと第2回転体部分22Bとは一体成型された多連プーリで構成され、第1回転体部分22A側が大径でエンジン3が存在する機体外側寄りに位置し、第2回転体部分22Bが小径で、脱穀装置4が存在する機体内方側寄りに位置している。
トランスミッション20には、前記入出力プーリ22が設けられた側とは反対側に、入力軸21から入力される動力を変速して走行装置2に伝えるための無段変速装置23が取り付けてある。この無段変速装置23で変速された動力が、トランスミッション20の内部に備えた図示しない変速機構を経て前輪駆動軸24から出力されるように構成されている。
入出力プーリ22の第2回転体部分22Bには、無端回動帯の一例である2本のVベルトの組で構成される第2伝動ベルト32Bが卷回されている。
この第2伝動ベルト32Bは、脱穀装置4の唐箕軸41aに備えた脱穀入力プーリ41bに対して卷回され、第2回転体部分22Bから第2伝動ベルト32Bを介してエンジン動力が脱穀装置4に入力されるように構成してある。
唐箕軸41a側の脱穀入力プーリ41bは、第2回転体部分22B、及び出力プーリ30よりも大径に形成されており、エンジン回転数が減速されて唐箕軸41aに伝達されるように構成されている。
脱穀装置4は、図3乃至図5に示すように、トランスミッション20よりも後方側で車体フレーム1に搭載されており、唐箕軸41aは、前後方向でトランスミッション20の入力軸21よりもエンジン3の出力プーリ30及び出力軸31の軸心x3に近い位置にある。具体的には、図4に示すように、エンジン3の出力プーリ30及び出力軸31の軸心x3方向視で、唐箕軸41aが出力プーリ30と重複する位置にある。
したがって、出力プーリ30と脱穀入力プーリ41bとが互いに重複し、第1伝動ベルト32Aと第2伝動ベルト32Bも互いに重複する位置関係に配備されている。
また、は平面視では、図3及び図5に示すように、出力プーリ30や入出力プーリ22や脱穀入力プーリ41bも、エンジン3とトランスミッション20及び脱穀装置4との間に配設されている。入出力プーリ22は、第1回転体部分22Aがエンジン3側に近く、第2回転体部分22Bがトランスミッション20及び脱穀装置4に近い側に配設されている。
したがって、当然のことながら第1伝動ベルト32Aと第2伝動ベルト32Bも、エンジン3と、トランスミッション20及び脱穀装置4との間に配設された状態となる。
エンジン3の出力プーリ30とトランスミッション20の第1回転体部分22Aとにわたって巻回される第1伝動ベルト32Aには、第1テンション輪35が作用するように設けてある。
また、トランスミッション20の第2回転体部分22Bと脱穀装置4の脱穀入力プーリ41bとにわたって巻回される第2伝動ベルト32Bには、第2テンション輪36が作用するように設けられている。
第1テンション輪35は、図4及び図5に示すように、その支軸35aの一端側が一方向に長く延長され、その延長部分が、揺動自在な第1アーム部材35bの遊端側と、付勢機構37の遊端側とで支持されている。
第1アーム部材35bは、図4に示すように、車体フレーム1のうちで、運転部フレーム11の取付台となるようにトランスミッション20よりも高い位置にまで持ち上げられたL字状の支持台フレーム12に基端側を枢支されている。付勢機構37の基端側はエンジン3に近い側で車体フレーム1に固定されたブラケット1aに枢支されている。
付勢機構37には、支軸35aと、付勢機構37の基端側の枢支箇所との間の距離を短縮する方向に付勢する圧縮スプリング37aが装備されている。この圧縮スプリング37aの付勢力で第1伝動ベルト32Aを常時緊張側に付勢するように、第1テンション輪35に付勢力が付与される構成となっている。
第2テンション輪36は、その支軸36aが、トランスミッション20の上部に基端側を枢支されて揺動自在に構成された第2アーム部材36bに取り付けられている。この第2アーム部材36bの長さ方向の途中位置には、コイルスプリングを備えた操作部材36cが連結されており、その操作部材36cに連結された揺動操作可能な操作レバー等の、運転キャビン15内に備えた図示しない脱穀クラッチ操作具により、脱穀クラッチ入り状態と切り状態とに切換可能に構成されている。
その結果、第2テンション輪36を持ち上げ側に揺動して第2伝動ベルト32Bが緊張される側に切り換えることによって脱穀装置4にエンジン動力が伝達される脱穀クラッチ入り状態となる。第2テンション輪36の持ち上げを解除して第2伝動ベルト32Bが弛緩する側に切り換えることによって脱穀装置4に対するエンジン動力の伝達を断つ脱穀クラッチ切り状態となる。
図10に示すように、唐箕軸41aに入力されたエンジン動力は、扱胴40を駆動するための扱胴側駆動機構43と、フィーダ17Aを含む刈取処理装置17に動力を伝達する刈取側駆動機構44と、選別処理装置42等を駆動するための選別側駆動機構45に分配供給されるように構成されている。これらの扱胴側駆動機構43、刈取側駆動機構44、選別側駆動機構45の夫々は伝動ベルトを含んでいる。また、選別側駆動機構45の伝動下手側から伝動ベルト46を介して排ワラ処理装置16にも動力を伝達するように構成されている。
選別側駆動機構45は、一番スクリュー42aと揚送装置47とに動力を伝える伝動ベルト45aと、二番スクリュー42bと二番還元装置48とに動力を伝える伝動ベルト45bと、揺動選別板42cに動力を伝える伝動ベルト45cとを備えている。
〔第2出力部による動力伝達構造〕
エンジン3の他端側(機体外方側)には、第2出力部としての出力軸31が突出されており、この第2出力部における動力伝達は次のようにして行われる。
図6,7、及び図10に示すように、出力軸31には、エンジン3に近い側から順に、第2出力プーリ31a、第3出力プーリ31b、及び第4出力プーリ31cが一体回動するように装着されている。
このうち、エンジン3に近い側に位置する第2出力プーリ31aは、外周部に周溝を形成した円盤状の第1回転体31Aによって構成されている。そして、第2出力プーリ31aよりもエンジン3から遠い側に位置する第3出力プーリ31bと第4出力プーリ31cとは、外周部に2本の周溝を形成した円盤状の別の第2回転体31Bによって構成されている。第1回転体31Aと第2回転体31Bとは、周方向の複数箇所で連結ボルト31Cを介して着脱可能に連結されている。
エンジン3の前記他端側(機体外方側)には、第2出力部としての出力軸31の軸心x3と平行な左右方向の軸心周りで回動するように、オルタネータ3Bを駆動するための発電用駆動プーリ33と、後述する送風機構100の送風ファン102を駆動するための送風用駆動プーリ34とが設けられている。
そして、図4及び図10に示すように、第2出力プーリ31a(送風機構100の送風ファン102への出力回転体に相当する)と、発電用駆動プーリ33と、送風用駆動プーリ34とにわたって、無端回動帯の一例である1本のVベルトで構成された第3伝動ベルト38Aが巻回され、第2出力プーリ31aの回転に伴ってオルタネータ3Bと送風ファン102とが回転駆動されるように構成されている。
図6及び図7に示すように、送風用駆動プーリ34は、板金製材料をヘラ押し加工によって有底筒状に形成した筒状胴部34aを備えている。このように有底筒状に形成された筒状胴部34aの開口側付近の外周部に、第3伝動ベルト38Aを巻回可能な断面V字状の周溝部分34bが、前記筒状胴部34aの外周面よりも外側に位置するように形成されている。
そして、送風ファン102は、多数の回転羽根の回転軌跡の中心と送風用駆動プーリ34の回転軸心とを合致させた共通の回転軸心x4回りで回転するように、有底筒状の筒状胴部34aの底部分34cに対して当てつけられ、連結ボルト34dによって連結固定されている。
また、オルタネータ3Bは、図4に示すように、エンジン3の本体に対して、前記出力軸31の軸心x3と平行な支点33a周りで前後に揺動して姿勢変更可能に装着されている。そして、そのオルタネータ3Bは、前記下方側の支点33aとは反対側箇所で、エンジン3の本体に取り付けられた腕杆33bに対して連結位置を調節可能に連結固定してある。つまり、腕杆33bの長手方向に備えた長孔33c内に連結ボルト33dを挿通して、その長孔33c内で連結ボルト33dの位置を変更して固定することにより、エンジン3に対する取付位置を調節して取り付けることができる。このようにオルタネータ3Bの取付位置を変更すると、オルタネータ3Bの発電用駆動プーリ33を、第3伝動ベルト38Aの張力を変更調節するためのテンションプーリとしても利用することが可能である。
出力軸31に装着された第3出力プーリ31bと第4出力プーリ31cとは、図7に示すように、外周部に2本の周溝を形成した円盤状の第2回転体31Bによって構成されている。このうち、エンジン3に近い側の第3出力プーリ31b(ラジエータ冷却ファン70への出力回転体に相当する)は、エンジン3から遠い側の第4出力プーリ31cよりも大きな径を有しており、第4出力プーリ31cよりも回転半径の大きい周溝部分を有している。この径の大きい第3出力プーリ31bに、ラジエータ冷却ファン70へ駆動力を伝達するための第4伝動ベルト38Bが巻回されている。
出力軸31に装着された第3出力プーリ31b、及び第4出力プーリ31cのうち、エンジン3から最も遠い側の第4出力プーリ31cは、前記第3出力プーリ31bよりも小径に形成されている。
そして、この第4出力プーリ31cには、エンジン3の後方側に備えられたコンプレッサー3Cに対して駆動力を伝達するように、第5伝動ベルト38Cが巻回されている。
〔ラジエータ冷却ファンへの伝動〕
ラジエータ冷却ファン70への動力伝達は、図10乃至図12に示すように、出力軸31に装着された第3出力プーリ31bに巻回された第4伝動ベルト38Bと、エンジン3から離れた後方の上部に設けてある中継軸55と、後述する正逆転選択機構6とを介して、エンジン3の動力がラジエータ冷却ファン70の駆動力として取り出されるように構成してある。
中継軸55は、機体外方側の端部(左右方向では右側の端部)に中継入力プーリ55a(駆動回転体に相当する)を備え、機体内方側の端部(左右方向では左側の端部)に一対の中継出力プーリ55b,55c(駆動回転体に相当する)を備えている。この中継入力プーリ55aと前記第3出力プーリ31bとにわたって第4伝動ベルト38Bが巻回され、出力軸31の回転動力が中継軸55に伝達されるように構成されている。
このように、中継軸55を用いることにより、前方に位置するエンジン3と後方に位置するラジエータ7との間に、第4伝動ベルト38Bが、前記機器搭載台26や作業用空間s1の上部を迂回する状態で配置され、作業用空間s1をメンテナンスなどの作業に用い易い空間として利用できるようにしている。
第4伝動ベルト38Bには、その弛み側のベルト部分に弛み取り用のテンション機構54が設けられている。このテンション機構54は、タンク支持台13の外支柱13Aの一部に設けた支軸54aに回動自在に枢支された固定側プーリ54bを備えている。そして、その固定側プーリ54bの支軸54a周りで揺動自在な揺動アーム54cを備え、その揺動アーム54cの遊端側に取り付けた支軸54d周りで回動する遊動側プーリ54eを備えている。さらに、前記揺動アーム54cを弛み取り側(図11中における右上方側)へ引っ張り付勢するコイルスプリング54fを備えている。
これらの固定側プーリ54b、揺動アーム54c、遊動側プーリ54e、コイルスプリング54fを備えることによって、第4伝動ベルト38Bに対して、常時張り側へ付勢する弛み取り用のテンション機構54が構成されている。
中継軸55側の一対の中継出力プーリ55b,55cと、ラジエータ冷却ファン70側のファン入力プーリ72(入力回転体に相当する)とにわたって、正転伝動ベルト56(正転系動力伝達機構の無端回動帯に相当する)と、逆転伝動ベルト57(逆転系動力伝達機構の無端回動帯に相当する)とが掛張されている。
この正転伝動ベルト56と逆転伝動ベルト57とのうち、正転伝動ベルト56は、その内周面がファン入力プーリ72の外周面に接触するように巻回させてあり、逆転伝動ベルト57は、その外周面がファン入力プーリ72の外周面に接触するように巻回させてある。
このように配設された正転伝動ベルト56と逆転伝動ベルト57とは、一対のテンション輪体63,64とともに正逆転選択機構6を構成している(図10参照)。一対のテンション輪体63,64は、正転伝動ベルト56と逆転伝動ベルト57との内の、何れか一方を緊張状態にして他方を弛み状態とするように、択一的に切換操作可能に構成されている。
この一対のテンション輪体63,64は、図示しないが、運転キャビン15内に備えた操作レバーに操作ワイヤを介して連係されている。そして操作レバーの操作で、正転伝動ベルト56を緊張させた正転伝動状態と、逆転伝動ベルト57を緊張させた逆転伝動状態とに切換可能に構成されている。
〔ラジエータ〕
上記のラジエータ冷却ファン70は、ラジエータ7の機体内方側に配設されている。
このラジエータ7の機体外方側には、下部ケース部8Aと上部ケース部8Bとで構成される吸気ケース8が設けられている。
吸気ケース8のうち、下部ケース部8Aがラジエータ7の機体外方側に対向して位置し、上部ケース部8Bは下部ケース部8Aの上側に立設されている。
下部ケース部8Aでは、ラジエータ7に対向する側が通気用に開放されているが、それ以外には、外部から外気を取り込むための吸気用の開口部分は設けられていず、下部ケース部8Aの上部に連設された上部ケース部8Bに対する連通口(図示せず)が上部に設けられている。
そして、上部ケース部8Bには、その前後左右の各面に防塵網を備えた広い面積の吸気口が設けてあり、かつ、下端側に下部ケース部8Aの連通口と連通する開口(図示せず)が設けられている。
これによって、比較的高い箇所に位置する上部ケース部8Bの吸気口から吸い込まれた外気が下部ケース部8Aを経てラジエータ7へ供給されるように構成されている。
また、図11に示すように、ラジエータ7には、ラジエータ7の内部の水を排出するための排水ドレン管76が設けられている。したがって、冷却水を排出する際には、このラジエータ7側の排水ドレン管76でも、前記エンジン3側の冷却水ドレン管39でも冷却水を排出することができる。
〔送風機構〕
エンジン3に対して機体外方側から外気を送風する送風機構100について説明する。
図1,2、及び図6,11,13に示すように、機体横側部には外装カバー9が設けられている。
この外装カバー9は、脱穀装置4の左右両側の横側壁4aから離れた箇所で機体横側方を覆う閉塞姿勢と、その機体横側方を開放するように下端側を持ち上げられた開放姿勢とに、上部の機体前後向きの揺動軸心z1周りで揺動開閉自在に構成されている。
上記の外装カバー9のうち、機体の右横側部に設けられた外装カバー9について説明する。
この右側の外装カバー9は、脱穀装置4、及びエンジン3の横外側に位置するように配設されたものであるが、前記前後向きの揺動軸心z1周りで揺動開閉自在に構成された上部カバー部90と、閉塞姿勢にある上部カバー部90の下縁よりも下方側で、脱穀装置4、及びエンジン3の横外側に位置するように配設された下部カバー部91とを備えている。
下部カバー部91は、上部カバー部90のように揺動軸心z1周りで揺動開閉されるものではないが、エンジン3の下部側を覆うように、グレンタンク5を載置支持するために備えられたタンク支持台13に対して、適宜係合金具を介して、脱着可能に構成されている。
したがって、タンク支持台13に対して下部カバー部91を装着して機体の右横側部を覆う閉塞姿勢と、タンク支持台13から取り外した開放姿勢とに、姿勢を変更することができる。
上部カバー部90は、揺動軸心z1よりも下方側のタンク支持台13の上部に対して、前後2箇所に設けたガスダンパ92を介して連結され、図13に実線で示すような閉塞姿勢と、同図に仮想線で示すような開放姿勢とに姿勢切換可能に構成されている。そして、その閉塞姿勢、及び開放姿勢が、人為的な操作力を加えない限りガスダンパ92の付勢力によって維持されるように構成されている。
このように構成されている上部カバー部90の前部下方には、図6及び図11に示すように多数の通気孔101aによって構成された給気部101が形成されている。通気孔101aは、上部カバー部90の外側から機体内方側への、塵埃の入り込みを制限しながら通気が可能であるように孔の大きさ等を設定されたものであり、給気部101は、その通気孔101aの形成箇所が、送風機構100の送風ファン102の回転範囲に対向する位置で、送風ファン102の回転範囲とほぼ同程度の面積を有したものである。
そして、給気部101が形成された箇所の上部カバー部90の機体内方側の面には、送風ファン102の回転半径よりも少し外側に位置するように、ファンシュラウド103が設けられている。
このファンシュラウド103は、送風ファン102の上半側を上方側から覆うように、送風ファン102の回転軌跡に沿う部分円弧状に形成され、送風ファン102のほぼ半周を覆う範囲に設けられている。
上記の送風機構100は、給気部101と、送風ファン102と、ファンシュラウド103とを組み合わせて構成されたものであり、この送風機構100によって、外装カバー9の存在に関わらず、機外から外気を吸引して、エンジン3側へ送風することができる。
これによって、エンジン3周りに堆積しがちな細かな塵埃を吹き飛ばすことが可能となり、エンジン3周りに堆積する塵埃を除去するためのメンテナンス頻度を少なくし易い。
また、給気部101とファンシュラウド103とが上部カバー部90に設けられているので、エンジン3周りのメンテナンスを行う際に、上部カバー部90を開放姿勢に姿勢変更するだけで、給気部101やファンシュラウド103をエンジン3周りから離れた位置に移動させられる。したがって、エンジン3周りを広く開放するとともに、給気部101やファンシュラウド103を脱着する手数が省ける点でも有利である。
〔別実施形態の1〕
上記の実施形態では、送風機構100の給気部101として、上部カバー部90の前部下方に多数の通気孔101aを形成することによって給気部101を形成した構造のものを示したが、これに限られるものではない。
例えば図14に示すように、上部カバー部90の前部下方には、送風ファン102の回転範囲とほぼ同程度の面積を有した開口93を形成し、上部カバー部90とは別の板状体104に多数の通気孔101aを形成して、これを上部カバー部90の開口93部分に取り付けることによって給気部101を構成してもよい。
このとき、ファンシュラウド103も別の板状体104と一体的に構成しても良いし、別の板状体104とは別に上部カバー部90に取り付けてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の2〕
上記の実施形態では、送風機構100の給気部101やファンシュラウド103を外装カバー9の上部カバー部90側に設けた構造のものを示したが、これに限られるものではない。例えば、図示はしないが、下部カバー部91の一部を送風ファン102の回転範囲に対向する位置に設け、給気部101やファンシュラウド103を、揺動開閉しない下部カバー部91に設けて、下部カバー部91の着脱にともなって給気部101やファンシュラウド103を脱着できるようにしてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の3〕
上記の実施形態では、送風機構100の給気部101やファンシュラウド103を外装カバー9側に設けた構造のものを示したが、これに限られるものではない。
例えば図15に示すように、上部カバー部90の前部下方には、送風ファン102の回転範囲とほぼ同程度の面積を有した開口93を形成し、ファンシュラウド103の先端側に多数の通気孔101aを備える板状又は網状の給気部101を一体的に設け、ファンシュラウド103のエンジン3側の端部をエンジン3の適所に連結固定して、送風機構100を構成してもよい。
このようにすれば、給気部101、送風ファン102、ファンシュラウド103の全体が、外装カバー9側ではなくエンジン3側に固定された状態となる。尚、図中の符号105は、閉塞姿勢にある上部カバー部90と給気部101との間に介装させたスポンジ状のシール材である。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の4〕
上記の実施形態では、送風機構100のファンシュラウド103を外装カバー9の機体内方側のみに設けた構造のものを示したが、これに限られるものではない。
例えば、図示はしないが、ファンシュラウド103を外装カバー9の機体外方側にも設けて風向板として利用できるようにしてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の5〕
上記の実施形態では、走行装置2として、前輪2Fを非操向車輪で構成し、後輪2Rを操向車輪で構成したものを示したが、これに限らず、例えば、前輪2Fを操向車輪とし、後輪2Rを非操向車輪としてもよい。また、前輪2F及び後輪2Rをともに操向車輪で構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の6〕
上記の実施形態では、走行装置2として、前輪2Fを非操向車輪で構成された駆動輪とし、後輪2Rを駆動されていない操向車輪で構成した構造のものを示したが、これに限られるものではない。
例えば、前輪2Fを駆動されていない操向車輪として、後輪2Rを非操向車輪からなる駆動輪とする、あるいは、前輪2F及び後輪2Rをともに操向車輪で構成して、前輪2Fと後輪2Rとを、ともに駆動するように構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の7〕
上記の実施形態では、前走行部を非操向車輪からなる前輪2Fで構成し、後走行部を操向車輪からなる後輪2Rで構成したものを示したが、これに限らず、例えば、前走行部をセミクローラタイプのクローラ走行装置で構成し、後走行部を操向車輪からなる後輪2Rで構成したものであってもよい。逆に、前走行部を操向車輪からなる前輪2Fで構成して、後走行部をセミクローラタイプのクローラ走行装置で構成してもよい。
この場合、セミクローラタイプのクローラ走行装置を駆動し、操向車輪で構成される後輪2R又は前輪2Fは非駆動のものであっても良いし、セミクローラタイプのクローラ走行装置と、操向車輪で構成される後輪2R又は前輪2Fを共に駆動するものであっても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の8〕
上記の実施形態では、脱穀装置4の上方に配設されるグレンタンク5を、左右方向の一端側に設けた揺動軸心z2の回りで傾動可能に構成し、かつ、前記揺動軸心z2が設けられた側に開閉可能な穀粒排出口5Aを設けて、その傾動姿勢で穀粒を排出可能に構成した構造のものを示したが、これに限られるものではない。例えば、グレンタンク5に開閉可能な穀粒排出口5Aを設けずに、図示しない排出用オーガを設けるなどして穀粒を排出するようにしてもよい。
このように構成すれば、グレンタンク5の傾動用のダンプシリンダ53を設けなくとも排出することも可能であるが、ダンプシリンダ53を設けることで、タンク本体51の底部に存在する穀粒を排出用オーガの存在する側へ集めるように構成するのが望ましい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の9〕
上記の実施形態では、上記の実施形態では、運転部として運転キャビン15を備えた構造のものを例示したが、これに限られるものではなく、運転部としては運転キャビン15を備えずに、単にステアリングハンドル15aや運転座席15bを備えただけのものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の10〕
上記の実施形態では、エンジン出力回転体としての出力プーリ30、入力回転体及び出力回転体としての入出力プーリ22、及び脱穀側回転体としての脱穀入力プーリ41bを用いた構造のものを示したが、このような出力用又は入力用の回転体をプーリで構成するものに限らず、例えばスプロケットで構成してもよい。その場合、伝動用の無端回動帯は、伝動ベルト32A,32Bに代えて伝動チェーンを用いるようにしてもよい。また、脱穀装置4等の他の箇所における無端回動帯を用いた伝動構造においても同様に、伝動ベルトに代えて伝動チェーンを採用してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
本発明で示す収穫機としては、稲、麦、とうもろこしなどの穀物を収穫するコンバインに限らず、大豆などの豆類や菜種などの花卉類を収穫するものに適用することもできる。また、普通型コンバインに限らず、自脱型コンバインであってもよい。
3 エンジン
3C コンプレッサー
7 ラジエータ
9 側部カバー(外装カバー)
30 出力プーリ
31 出力軸
31a 出力回転体(第2出力プーリ31a)
31b 出力回転体(第3出力プーリ31b)
31c 出力回転体(第4出力プーリ31c)
70 ラジエータ冷却ファン
100 送風機構
101 給気部
101a 通気孔
102 送風ファン
103 ファンシュラウド

Claims (8)

  1. 機体横側部を覆う側部カバーを備え、
    前記側部カバーに機体内外方向で通気可能な給気部が設けられ、
    前記側部カバーよりも機体内側において、前記給気部に隣接する状態で機体外方側から内方側へ送風可能な送風機構が設けられ、
    前記送風機構の機体内側に隣接する状態でエンジンが配設されている収穫機。
  2. 前記給気部は、前記側部カバーの一部で、外部からの塵埃の入り込みを制限しながら通気可能な通気孔によって形成されたものである請求項1記載の収穫機。
  3. 前記側部カバーに、前記送風機構の一部を構成するファンシュラウドが設けられている請求項1又は2記載の収穫機。
  4. 前記ファンシュラウドは、前記送風機構を構成する送風ファンの上方側を覆う状態で設けられている請求項3記載の収穫機。
  5. 前記エンジンを冷却するラジエータは、そのエンジンよりも後方位置に配設されている請求項1〜4のいずれか一項記載の収穫機。
  6. 前記エンジンを冷却するラジエータは、そのエンジンよりも上方位置に配設されている請求項1〜4のいずれか一項記載の収穫機。
  7. 前記エンジンに、前記送風機構が存在する側へ突出する出力軸が備えられ、この出力軸に、ラジエータ冷却ファンへの出力回転体と、前記送風機構の送風ファンへの出力回転体とが備えられ、かつ前記ラジエータ冷却ファンへの出力回転体よりも前記エンジンに近い側に前記送風ファンへの出力回転体が配備されている請求項5又は6記載の収穫機。
  8. 前記出力軸には、コンプレッサーへ動力を出力する出力回転体も装備させてあり、このコンプレッサーへの出力回転体が、前記ラジエータ冷却ファンへの出力回転体や前記送風ファンへの出力回転体よりも前記エンジンから遠い側に配備されている請求項7記載の収穫機。
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