JP2016034431A - 被検体情報取得システム、メガネおよび被検体情報取得装置 - Google Patents

被検体情報取得システム、メガネおよび被検体情報取得装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コストを抑制しつつ、保護メガネに関する不良を検出して安全性を高める。
【解決手段】レーザ光を照射するレーザ装置と、レーザ光を照射された被検体から発生する音響波を受信して電気信号に変換する変換素子と、電気信号に基づいて被検体内の特性情報を取得する処理手段と、ユーザの頭部に装着するための保持手段、窓部、窓部に配置されレーザ装置による発振波長の光の少なくとも一部を遮る遮光手段を備えるメガネであって、メガネの内部において遮光手段が遮る波長の光に対して感度を有する受光手段を備えるメガネと、受光手段が感度を有する波長を含む光をメガネの外部から照射する照明手段と、受光手段の出力を判定する判定手段と、判定手段の出力に応じて前記レーザ光を停止する制御手段とを有する被検体情報取得システムを用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検体情報取得システム、メガネおよび被検体情報取得装置に関する。
近年、光音響効果を利用して生体の内部を画像化する光音響撮像装置が研究・開発されている。光音響撮像装置は、短時間発光するパルスレーザ光(レーザパルス)を生体内に照射し、パルスレーザ光のエネルギーを吸収した生体組織が、発熱による体積膨張時に発生する超音波(光音響波)を受信し、画像を生成する。
このような光音響撮像装置を扱う医師あるいは技師や、検査を受ける患者は、目を保護するために、少なくともパルスレーザ光の波長の光の透過しない防護メガネを着用する。このような保護メガネとして、全ての波長の光を遮断する保護メガネ(アイマスク)や、パルスレーザ光の波長の光の透過率が低い光学フィルタを用いた保護メガネがある。
光音響撮像装置にはいくつかのタイプがある。例えば、複数の検出素子(超音波変換器)を球面状に配置した検出器を用い、全測定領域を高分解能領域となる様に検出器を移動しパルスレーザ光を複数回照射して撮像を行うタイプがある。他にも、複数の検出素子(超音波変換器)を平面配置した検出器を用い、検出器を移動し、パルスレーザ光を複数回照射して撮像を行うタイプもある。さらに本発明は、光音響に限らず、パルスレーザ光を照射する様々な装置にも適用できる。
特許文献1(特開2001−113386号公報)は、YAGレーザハンディ溶接トーチのレーザ光から目を保護する保護メガネ(安全ヘルメット)を開示する。ここでは、保護メガネの可視窓部の損傷を検出し、損傷している場合はレーザ光の出射を止めることで安全を図っている。
特開2001−113386号公報
本発明者らは、光音響撮像装置の研究開発を行ってきたが、開示されている技術には以下のような課題があることを見出した。
すなわち、特許文献1で開示されているYAGレーザハンディ溶接トーチの保護メガネ(安全ヘルメット)では、保護メガネの可視窓部の損傷を検出するセンサとして、窓部材にスクリーン印刷法により細い連続ワイヤを設けている。そして、ワイヤの断線が検出されると、YAGレーザの出射が停止される。このような構成では、窓部材が破損した場合、すなわち、窓部材にスクリーン印刷された連続ワイヤ部分が損傷した場合は良好に目を保護できる。
特許文献1にはさらに、保護メガネ(安全ヘルメット)の装着を検出した時にのみレーザビームの出射を許すようなインタロックも開示されている。これにより、保護メガネ(安全ヘルメット)の装着不良があった場合にもYAGレーザの出射を停止し、目を保護できる。
まとめると、特許文献1の保護メガネ(安全ヘルメット)では、保護メガネの装着を検
出するセンサと、窓部材にスクリーン印刷された連続ワイヤからなるセンサが開示されている。そして、保護メガネ(安全ヘルメット)の装着不良時および窓部材の破損時にYAGレーザの出射を停止し、目を保護できる。
しかしながら、特許文献1の構成によれば、目を保護するために2種類のセンサが必要であり、システムの複雑化、コストの上昇が懸念される。
さらに、特許文献1の構成によれば、保護メガネの窓部材以外の破損については検出できない。そのため、例えば保護メガネ(安全ヘルメット)の可視窓部の窓部材を保持する保持部材(フレーム等)の損傷があった場合は、YAGレーザの出射を停止できない。その結果、目を保護できないという課題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コストを抑制しつつ、保護メガネに関する不良を検出して安全性を高めることにある。
本発明は、以下の構成を採用する。すなわち、
レーザ光を照射するレーザ装置と、
前記レーザ光を照射された被検体から発生する音響波を受信して電気信号に変換する変換素子と、
前記電気信号に基づいて前記被検体内の特性情報を取得する処理手段と、
ユーザの頭部に装着するための保持手段、窓部、および、前記窓部に配置され前記レーザ装置による発振波長の光の少なくとも一部を遮る遮光手段を備えるメガネであって、当該メガネの内部において前記遮光手段が遮る波長の光に対して感度を有する受光手段を備えるメガネと、
前記受光手段が感度を有する波長を含む光を前記メガネの外部から照射する照明手段と、
前記受光手段の出力を判定する判定手段と、
前記判定手段の出力に応じて前記レーザ光を停止する制御手段と、
を有することを特徴とする被検体情報取得システムである。
本発明はまた、以下の構成を採用する。すなわち、
レーザ光を照射するレーザ装置のユーザが用いるメガネであって、
前記ユーザの頭部に装着するための保持手段と、
窓部と、
前記窓部に配置され前記レーザ装置による発振波長の光の少なくとも一部を遮る遮光手段と、
当該メガネの内部において前記遮光手段が遮る波長の光に対して感度を有する受光手段であって、前記光を検出した場合に信号を出力する受光手段と、
を有することを特徴とするメガネである。
本発明はまた、以下の構成を採用する。すなわち、
レーザ光を照射するレーザ装置と、
前記レーザ光を照射された被検体から発生する音響波を受信して電気信号に変換する変換素子と、
前記電気信号に基づいて前記被検体内の特性情報を取得する処理手段と、
ユーザの頭部に装着するための保持手段、窓部、および、前記窓部に配置され前記レーザ装置による発振波長の光の少なくとも一部を遮る遮光手段を備えるメガネであって、当該メガネの内部に前記遮光手段が遮る波長の光に対して感度を有する受光手段を備えるメガネと通信し、前記受光手段の出力を判定する判定手段と、
前記受光手段が感度を有する波長を含む光を前記メガネの外部から照射する照明手段と

前記判定手段の出力に応じて前記レーザ光を停止する制御手段と、
を有することを特徴とする被検体情報取得装置である。
本発明はまた、以下の構成を採用する。すなわち、
レーザ光を照射するレーザ装置と、
前記レーザ光を照射された被検体から発生する音響波を受信して電気信号に変換する変換素子と、
前記電気信号に基づいて前記被検体内の特性情報を取得する処理手段と、
ユーザの頭部に装着するための保持手段、窓部、および、前記窓部に配置され前記レーザ装置による発振波長の光の少なくとも一部を遮る遮光手段を備えるメガネであって、当該メガネの内部において前記遮光手段が遮る波長の光に対して感度を有する受光手段を備えるメガネと、
前記受光手段の出力を判定する判定手段と、
前記判定手段の出力に応じて前記レーザ光を停止する制御手段と、
を有し、
前記レーザ装置は、複数回前記レーザ光を照射し、1回の照射におけるレーザ光の強度はMPEより小さい
ことを特徴とする被検体情報取得システムである。
本発明によれば、コストを抑制しつつ、保護メガネに関する不良を検出して安全性を高めることができる。
第1の実施形態における保護メガネの構造を示す図 第1の実施形態における保護メガネの電気回路を示す図 第2の実施形態における保護メガネの構造を示す図 第2の実施形態における保護メガネの電気回路を示す図 第2の実施形態の別の実施形態における保護メガネの構造を示す図 第3の実施形態における保護メガネの構造を示す図 第4の実施形態における保護メガネの電気回路を示す図 第4の実施形態のその他の構成における保護メガネの電気回路を示す図 第4の実施形態のその他の構成における保護メガネの電気回路を示す図 光音響撮像装置のブロック図 光音響撮像装置の動作を説明するためのタイミング図 測定中に装着不良を検出する方法のタイミング図 第4の実施形態における光音響撮像装置のブロック図 第1の実施形態の動作を説明するためのフローチャート 測定中に装着不良を検出する方法のフローチャート
以下に図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態について説明する。ただし、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状およびそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
本発明は、レーザ装置が照射したレーザ光から目を保護するメガネに関する。よって本発明は、保護メガネ、あるいはレーザ光から目を保護する方法として捉えられる。本発明はまた、そのような保護メガネや保護方法を含むレーザ装置、あるいはレーザ照射システ
ムとしても捉えられる。
かかるレーザ光を被検体に照射すると、被検体内部や表面の光吸収体から音響波が発生する。これを検出して再構成処理を行うことで、被検体内部の特性情報を生成し取得できる。よって本発明は、被検体情報取得装置またはその制御方法、あるいは被検体情報取得方法や信号処理方法として捉えられる。本発明はまた、これらの方法をCPU等を備える情報処理装置に実行させるプログラムや、そのプログラムを格納した記憶媒体としても捉えられる。本発明はまた、音響波測定装置やその制御方法としても捉えられる。本発明はまた、被検体情報取得装置と保護メガネを組み合わせた被検体情報取得システムとしても捉えられる。
本発明の被検体情報取得装置は、被検体にレーザ光(電磁波)を照射し、光音響効果に従って被検体内または被検体表面の特定位置で発生して伝播した音響波を受信(検出)する、光音響トモグラフィ技術を利用した装置を含む。このような被検体情報取得装置は、光音響測定に基づき被検体内部の特性情報を画像データ等の形式で得ることから、光音響撮像装置や、光音響画像形成装置と呼べる。
光音響装置における特性情報は、光照射によって生じた音響波の発生源分布、被検体内の初期音圧分布、あるいは初期音圧分布から導かれる光エネルギー吸収密度分布や吸収係数分布、組織を構成する物質の濃度分布を示す。具体的には、酸化・還元ヘモグロビン濃度分布や、それらから求められる酸素飽和度分布などの血液成分分布、あるいは脂肪、コラーゲン、水分の分布などである。また、特性情報は、数値データとしてではなく、被検体内の各位置の分布情報として求めてもよい。すなわち、吸収係数分布や酸素飽和度分布などの分布情報を被検体情報としてもよい。
本発明でいう音響波とは、典型的には超音波であり、音波、音響波と呼ばれる弾性波を含む。光音響効果により発生した音響波のことを、光音響波または光超音波と呼ぶ。探触子により音響波から変換された電気信号を音響信号とも呼び、光音響波に由来する音響信号を特に光音響信号と呼ぶ。
本発明における被検体としては、生体の乳房が想定できる。ただし被検体はこれに限られず、生体の他の部位や、非生体材料の測定も可能である。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、患者や医師・技師の目を保護するための保護メガネ(アイマスク)と、光音響波を受信して画像再構成する光音響撮像装置からなるシステムに関する。初めに第1の実施形態に好適な光音響撮像装置の説明を行い、次に保護メガネについて詳細に説明する。
本発明に好適な光音響撮像装置は、例えば、検出素子(超音波変換器)を球面配置した光音響撮像装置である。また、被検体から発生した音響波を電気信号に変換する検出素子(超音波変換器)を平面上に複数配列した光音響撮像装置であっても良好に適応できる。
(光音響撮像装置の電気回路の具体例)
初めに本発明に好適な光音響撮像装置の電気回路の構成を、ブロック図をもとに説明する。図10に、本発明に好適な光音響撮像装置のブロック図を示す。図10において、符号100はレーザパルス送信部、符号200は患者等の被検体、符号300は光音響受信部、符号400はシステム制御部、符号500は画像データの出力端子、符号401は、後述する判定回路部30の出力を受ける入力端子である。
レーザパルス送信部100において、符号101は送信基準クロック回路、符号102
はレーザ発光制御回路、符号103はQスイッチ、符号104はレーザ発振部である。
符号201は被検体にレーザ光を導く光ファイバ、符号202は光音響受信部300にレーザの発光時刻を伝えるための光ファイバである。
光音響受信部300において、符号310は光音響波をアナログ電気信号(光音響信号)に変換する超音波変換器である。符号320はAD変換ICであり、その内部に増幅器321、AD変換回路322を実装している。符号330は受信基準クロック回路であり、AD変換回路322のサンプリングクロックを供給する。符号340は光ファイバ202により導光されたレーザパルスを電気信号に変換する光検出器である。符号350はAD変換IC320で変換されたデジタル電気信号を処理する信号処理部(処理手段)である。符号351は書き込み制御回路、符号352はFIFO等のメモリ、符号353は信号処理回路である。
図10の構成において、レーザパルス送信部100は、システム制御部400からのレーザ発光指示に従い、送信基準クロック回路101のクロックと同期したタイミングでレーザパルスを出力する。そのためにレーザ発光制御回路102は、発振開始信号S1をQスイッチ103に出力する。これによりレーザ発振部104は、発振開始信号S1のタイミングでレーザパルスを出射する。なお、発振制御手段はQスイッチ103に限らない。例えば半導体レーザの場合、直接変調でも高速な応答が可能なので、変調ドライバを使用すると良い。
レーザパルスは、ファイバ201により導光され、被検体200に照射される。この結果、被検体200の吸収効率(吸収係数分布)に従って光音響波が発生する。
続いて光音響受信部300は、光音響波を受信し断層画像化する。超音波変換器310は、入力された光音響波をアナログ電気信号に変換して出力する。超音波変換器310として例えば、cMUTと呼ばれる静電容量型の変換素子や、圧電素子型の変換素子が利用できる。出力されたアナログ電気信号は、所望の振幅になるよう増幅器321で増幅され、AD変換回路322でデジタル電気信号S4に変換される。
一方、AD変換回路322に入力するサンプリングクロックS3は、受信基準クロック回路330で作られたジッタの少ない安定した基準クロックである。光音響データS4のメモリ352への書き込みタイミングは、光検出器340の出力である受光トリガ信号S2に応じて、後述する方法で決定される。そして、決定された書き込みタイミング以後の所望の数のデジタル電気信号S4が、順次メモリ352に記憶される。すなわち、AD変換回路322は、受光トリガ信号S2が入力された時刻を起点として、サンプリングクロックS3のタイミングでデジタル電気信号S4を生成する。書き込み制御回路351は、このデジタル電気信号S4を所望の数だけ連続してメモリ352に記憶する。図10では、説明を簡易化するために、複数の超音波変換器310のうちの一つを図示している。典型的には、複数の超音波変換器310のそれぞれに対応するメモリ352が存在し、並列な複数のチャンネルを構成する。
信号処理回路353は、レーザパルス発光毎にメモリ352に記憶された光音響データS4を読み出し、信号処理(画像再構成)を行う。これにより、光音響波に基づいて被検体内部の特性情報を示す画像データが生成され、出力端子500から出力される。なお、出力端子500を設けず、再構成された画像データを不図示のメモリやネットワークを隔てた記憶装置に保存する構成でも構わない。また、広い範囲を複数の領域に分割して画像化する場合、複数回のレーザ発光により各領域から光音響波を取得すると良い。その後、各領域の画像データを結合することで全体の断層像が得られる。
図10においては、信号処理をハードウエア回路で実行したが、ソフトウエアで実行し
ても構わない。その場合、プログラムに従って動作するPCやワークステーションなどの情報処理装置を利用できる。画像再構成の際には、整相加算やバックプロジェクション、フーリエドメイン法など、既知の手法が利用できる。
図11は、図10に示した光音響撮像装置の動作を説明するタイミング図である。図11において、S1は、Qスイッチ103に出力するレーザ発振部104の発振開始信号であり、レーザパルスが照射のタイミングに対応する。S2は光検出器340の出力である受光トリガ信号であり、レーザパルスの発光時刻を表す。書き込み制御回路351は、受光トリガ信号S2を入力した直後のAD変換回路322で変換されたデジタル電気信号S4を先頭データとして、所望の数だけメモリ352に順次書き込む。
図11において、発振開始信号S1から時間T1経過後に受光トリガ信号S2が出力される。時間T1は、発光開始信号S1からレーザ14が発光するまでの時間と光ファイバ22をレーザパルスが伝搬する時間と光検出器340のディレイである。時間T2は、受光トリガ信号S2から直後のサンプリングクロックの立ち上がり(すなわちAD変換の変換開始時刻)までの時間である。メモリ352に書き込むデータ数は、光音響受信部300が受信すべき奥行き方向(Z方向)の距離の仕様から決定される。奥行き方向の距離と被検体200の音速からレーザパルスの照射から超音波変換器310に到達する時間がわかる。サンプリングクロックの周期と前記時間から書き込むデータ数が決定できる。レーザパルス照射周期は、この奥行き方向(Z方向)の距離の仕様から決めた時間より長くする必要がある。
入力端子401に、後述する判定回路部30の出力がエラー判定であるロジックレベル「1」の信号が入った場合、システム制御部400はレーザの発光を止める。システム制御部400は、レーザ光の発光を制御(この場合停止)するレーザ制御手段でもある。
ここで、安全上の理由から、人体への入射が許容される光の強度(単位面積当たりの光エネルギー)の上限は決まっている。この値はMPE(maximum permissible exposure)と呼ばれている。そのため、超音波変換器310が受信する光音響波の信号強度にも上限がある。その結果、超音波変換器310が出力するアナログ電気信号(光超音波信号)のSNRにも上限がある。そこで、アナログ電気信号のSNRを向上させるために、レーザパルスを複数回発光して、平均化処理を行うと良い。その際には、各発光の間で被検体200と超音波変換器310との位置関係が変化しないように注意する。
また、広い領域を観測する場合、検出器をずらしながらレーザパルスを複数回発光させて各位置でデータを取得すると良い。これにより広い領域を画像化できる。検出器移動はステップ・アンド・リピート方式でも良いし、連続的に移動しながら音響波を取得してもよい。このように、光音響撮像装置では、レーザパルスを複数回発光させデータを取得し画像を再構成することが行われる。また、人体への入射が許容されるMPEは、照射される人体の部位に依存する。例えば、乳房等の皮膚に対するMPEに比べ、眼に対するMPEは小さいことがわかっている。本発明を適応できる光音響撮像装置では、皮膚に許容されるMPEのレーザパルス光を照射するが、この場合、眼に対するMPEを超える可能性がある。そのため、患者、医師、技師の眼を守るための保護メガネが必要となる。
(保護メガネの具体例)
図1に、第1の実施形態における保護メガネの構造を示す。図1aは保護メガネを斜め正面より見た模式図、図1bはA−B断面図である。符号1L、1Rは保護メガネ内部に受光感度を有する受光部である。符号10L、10Rは、窓部である。窓部は、レーザ光の発振波長を減衰する光学フィルタ、または、レーザを遮光する構造物で実現される。窓
部10L、10Rとして遮光機能を持つ構造体を使用した場合はアイマスクと呼ばれることが多いが、本発明ではアイマスクも保護メガネに含める。窓部の構成部材は、レーザ装置による発振波長の光の少なくとも一部を遮る遮光手段と呼べる。ここで「少なくとも一部」とは、光を完全に遮断する場合だけでなく、光を減衰させて強度(光量)を弱める場合も含む意味である。
符号11はフロントフレーム、符号12L、12Rは左右テンプル、符号13Lはパッドである。右側にも同様のパッド13Rがある。保護メガネは、フロントフレーム11と左右パッド13L、13Rにより左右窓部10L、10R以外からの外光を遮断する構造となっている。各種フレームやテンプル等の部品は、ユーザの頭部にメガネを装着する保持手段と呼べる。
なお、保護メガネとして、ゴーグル形状のものを用いても構わない。この場合、メガネを装着するために、左右テンプル12L、12Rに代わって、ゴム製等の弾力のあるベルト状部材を用いる。この場合ベルト状部材が、ユーザの頭部にメガネを装着する保持手段となる。窓部10L、10Rは左右一体化した形状であっても良い。
図2は、第1の実施形態における保護メガネの電気回路を示す。図2において、符号1L、1Rは、上述のように、ホトダイオード等で構成される受光部である。符号20は保護メガネに実装される保護メガネ回路部、符号21L、21Rは受光部1L、1Rの信号を電圧に変換し増幅する増幅器、符号30は判定回路部である。符号31L、31Rは比較器、符号32L、32Rは基準電圧源、符号33はLR判定回路、符号34は判定回路部30の出力端子、符号40は保護メガネ回路部20の電源、符号41は保護メガネ回路部20と判定回路部30を接続するケーブルである。
ここで、受光部1L、1Rは、窓部10L、10R(光学フィルタまたは遮光する構造物)が減衰させる波長の光に対して感度を有するホトダイオード等で構成され、保護メガネ内側の光を受光する。このような光学的特性をホトダイオードのみでは実現できない場合、受光面の前面に波長選択性のある光学フィルタを実装する。
図1の保護メガネが患者や医師・技師に正常に装着されている場合、保護メガネのパッド13L、13Rと顔面とが密着するので、外部からの光は侵入できない。したがって、保護メガネ外部に設置されている照明装置からの光を受光部1L、1Rが受光することは無い。また、保護メガネの窓部1L、1Rが、受光部1L、1Rの感度を有する波長の光を遮断しているため、保護メガネの窓部材から侵入する光に対して受光部1L、1Rは感度を有しない。
この構成によれば、特許文献1で行っていたような保護メガネの窓部材の破損の有無も検出できる。さらに、保護メガネの窓部材以外にもフロントフレーム11やパッド13L、13Rの破損により保護メガネ外部から侵入する光の有無も検出できる。すなわち、受光部1L、1Rが所定の波長の光を検出したということは、何らかの経路でその波長の光が保護メガネ内部に侵入したということであるため、構成部品の破損や不完全な装着状況があったと推測できる。
以上説明した様に、受光部1L、1Rが検知信号を出力するということは、保護メガネの窓部材が遮光している波長の光が外部から侵入したことを意味する。図2において受光部1L、1R少なくともどちらかの出力があった場合(例えばホトダイオードの場合は電流を出力した場合)、増幅器21Lあるいは増幅器21Rが電圧を出力する。そして、対応する比較器31L、31Rは基準電圧と比較し、基準電圧より大きな場合、エラー判定であるロジックレベル「1」を出力する。LR判定回路33は、比較器31L、31Rの
出力の少なくとも一方が「1」の場合、「1」を出力する。LR判定器33は、単なるOR回路で実現できる。さらに、LR判定回路33はノイズ等による誤動作を防ぐために、少なくともどちらか一方が一定時間「1」の場合にエラーと判定し「1」を出力しても良い。このように、LR判定回路33で判定された出力は、判定回路部30の出力端子34より出力される。
一方、保護メガネ回路部20と判定回路部30、電源40を接続するケーブル41は、保護メガネと保護メガネと離れた場所にある判定回路部30、電源40を接続する。ケーブル41としては、患者や医師・技師の行動に邪魔にならないような細いものが好ましい。また、ある程度の強度も求められる。ケーブル41が断線した場合には、受光部からの出力がエラー判定となる場合と同様な信号が出力されるようにすると良い。例えば、増幅器21L、21Rの出力と比較器31L、31Rの入力を結ぶ配線を、比較器31L、31Rの入力端子側で、抵抗により基準電圧より高い電圧にプルアップしておく。これにより、ケーブル41のいずれかの配線が断線し、回路動作不良となった場合、比較器31L、31Rの出力はロジックレベル「1」となる。その結果、ケーブルが断線した場合も、保護メガネ内部に光が侵入した場合と同様のエラー判定が出力され、レーザ光を停止できる。
また、ゴーグル型保護メガネのように左右窓部材がつながっている場合は、受光部1L、1Rを一つにまとめて構成を簡略化しても良い。また、患者や医師・技師が複数の保護メガネを同時に使用する場合、比較器31L、31Rまでを保護メガネの数だけ用意する。そして、複数ある比較器31L、31Rの出力がどれか1つでもエラー判定であるロジックレベル「1」の場合、LR判定回路33は「1」を出力する回路とすれば、構成を簡略化できる。
(照明装置の具体例)
照明装置が照射する光には、受光部1L、1Rが感度を有する波長が含まれる。レーザ波長が、ヘモグロビンが吸収する波長(700nm付近)の場合、保護メガネの光学フィルタとしては波長600nmより長波長側をカットする特性のものが好適である。この場合、受光部1L、1Rは、600nmより波長が長い光(例えば、近赤外光や赤外光)に対して感度を有すると良い。そして、照明装置として近赤外光や赤外光を含むものを用いる。
照明装置は、光音響撮像装置が設置されていて、ユーザが活動する部屋に設置され、患者や医師・技師が存在する場所を照明する。照明装置としては、壁や天井への据付型や、床や机上に置くスタンド型などが好適である。また、通常の室内用の照明器具の中あるいは近辺に、このような特殊な波長の照明装置を設置すると、設置スペースが抑制できる点で好ましい。照明装置の点灯/消灯は、光音響撮像装置のシステム制御部400が不図示のインターフェイスを用いて行ってもよい。
(動作説明)
次に、第1の実施形態の保護メガネと光音響撮像装置の動作を説明する。図14は第1の実施形態の保護メガネと光音響撮像装置の動作を説明するためのフローチャートである。図14のフローは、装置の測定準備が完了し、患者や医師・技師が保護メガネを装着した状態で開始する。この時、光音響撮像装置のコンソール等の表示手段(不図示)に装着指示を表示すると良い。
保護メガネの装着が終わると、医師・技師の指示により、光音響撮像装置は図14のステップST1を実行し、照明装置を点灯する。この間も、保護メガネの受光部は継続的に処理を行っている。そしてステップST2に動作を移す。
ステップST2では、判定回路部30の出力を比較する。ロジックレベル「1」であれば、保護メガネ内に外部から光が侵入すると判断して、ステップST5に移り照明装置の照明を消し、ステップST6に移り、異常処理を行う。この異常処理は、光音響撮像装置が患者や医師・技師に対して安全な状態で静止させる処理である。安全が確保されていれば、光音響撮像装置を初期状態に戻す処理を行っても良い。また、この異常処理時に医師・技師に対して保護メガネに不具合がある旨を提示する提示手段を設けるとよい。提示手段としては、文字や画像の表示手段(コンソール)、音声で状況を通知する手段などが考えられる。
一方、ステップST2で判定回路部30の出力がロジックレベル「0」であれば、保護メガネは正常であると判断し、次のステップに移る。
ステップST3で、前記照明装置の照明を消灯する。
ステップST4では、複数回のレーザパルスの発光とデータ取得を行う測定を開始する。
このように、測定開始前に判定回路部30の出力を確認することによって、保護メガネの窓部材の破損、保護メガネのフレームやパッド等の破損、装着不良などにより、保護メガネ内部に外部から光が侵入していないかを確認できる。そして、外部から光が侵入した場合には、ステップST4に進むことは無いので、測定をすることは無い。すなわち、レーザパルスの発光を行わないので、患者や医師・技師の目を保護できる。
(測定中検出の動作説明)
このように、図14のフローによれば、保護メガネの窓部材の破損、保護メガネのフレームやパッド等の破損、装着不良により保護メガネ内部に外部から光が侵入するかを検出できる。しかしながら、測定中にも装着不良が発生する可能性がある。また、測定中の保護メガネ破損の可能性もある。
図15のフローチャートは、測定中に保護メガネの破損や装着不良が発生して光が侵入する場合に、その状態を検出してレーザパルスを停止する方法を示す。まず装置の測定準備ができると患者や医師・技師が保護メガネを装着し、フローが開始する。この時、光音響撮像装置のコンソール等の表示手段に装着指示が表示されると良い。
保護メガネの装着が終わると、医師・技師の指示により、図15のステップST11を実行し、照明装置を点灯する。そしてステップST12に動作を移す。
ステップST12では、判定回路部30の出力を比較し、ロジックレベル「1」であれば、保護メガネ内に外部から光が侵入すると判断して、ステップST16に移りレーザパルスの発光を停止する。
次のステップST17で前記照明装置の照明を消し、ステップST18に移り、異常処理を行う。この異常処理は、光音響撮像装置が患者や医師・技師に対して安全な状態で静止させる処理である。安全が確保されていれば、光音響撮像装置を初期状態に戻す処理を行っても良い。また、この異常処理時に医師・技師に対して保護メガネに不具合がある旨、コンソールに表示し、必要に応じて音声等で状況を通知すると良い。
一方、ステップST12で判定回路部30の出力がロジックレベル「0」であれば、保護メガネは正常であると判断する。
ステップST13で、前記照明装置の照明を消灯する。
ステップST14で、レーザパルスを1回照射し、データ取得を行う。そして、次のステップST15で、レーザパルスの発光させる回数(データ取得回数)が予定の回数かを判断する。予定回数より少なければステップST11に戻り、繰り返し実行する。予定回
数のデータ取得が終了すれば、測定が終了する。
このように本フローでは、データ取得前、すなわちレーザパルス発光前に、毎回、判定回路部30の出力を確認する。これにより、保護メガネの窓部材の破損、保護メガネのフレームやパッド等の破損、装着不良により保護メガネ内部に外部から光が侵入するかを検出できる。そして、光が侵入した場合には、ステップST13に進むことは無いので、レーザパルスの発光が停止される。
図15のフローチャートによれば、複数回レーザパルスを発光しデータを取得するときに、測定開始前だけでなく、レーザパルス発光毎に、保護メガネ内部に外部から光が侵入するかを検出できる。その結果、測定中にメガネの装着が不良になるようなことがあっても、患者や医師・技師の目を保護できる。図15のフローチャートでは、照明装置の点灯/消灯をデータ取得毎に行う例を示したが、測定開始前に照明装置を点灯し、測定終了後に照明装置を消灯しても良い。
次に、図12のタイミング図を使って、図15のフローチャートの制御方法を説明する。図12において、S1は発振開始信号、S2は受光トリガ信号である。前述した様に、発振開始信号S1に従ってレーザパルスが発光し、受光トリガ信号S2が得られ必要数のデータがA/D変換されメモリに格納される。そして格納されたメモリからデータを読み出した後に、次の発振開始信号S1に従ってレーザパルスが発光し、受光トリガ信号S2が得られ必要数のデータがA/D変換されメモリに格納される。この動作を続け、所望の回数、レーザパルスの発光に伴うデータを取得する。
S5は、前記照明装置の照明が点灯している時間に保護メガネ内に外部から光が侵入するかを検出する時刻を示す信号である。S5は、発振開始信号S1に対してT4時間先だって検出されている。ここで、時間T4は、外部から光が侵入するかを検出し、判定し、レーザパルスを止める制御に必要な時間より長い時間に設定する。このような時間T4を選ぶことによって、図12に示すタイミングにより保護メガネ内部への光の侵入を検出した後にレーザパルスを停止制御できる。さらに、レーザパルスを発光するレーザ発振部は、周期的に、所定の間隔をおいて発光するような構成にすると良い。例えば図12では、周期T3で発光を続ける構成とする。
すなわち、レーザ装置の発光は断続的であり、判定回路部30(判定手段)はレーザ発光時刻から所定の時間T4以上先んずる時刻に、受光部1L、1R(受光手段)の出力を判定すると好適である。ここで、T4はレーザ装置のシステム制御部400(レーザ制御手段)がレーザ光の発光を停止するために要する時間である。
さらに、レーザ装置の発光は周期的であり、判定回路部30(判定手段)はレーザ発光周期に同期した時刻に、受光部1L、1R(受光手段)の出力を判断すると良い。これにより、断続的にレーザ光が照射されるときに、1回の照射の後、次回の照射タイミングから制御手段がレーザ光を停止するのに必要な時間以上前に、判定を実行できる。
本発明の動作は、図14、図15のフローチャートで説明したようなシーケンシャルな制御で無くとも良い。例えば、タイマー割り込み等を用いて判定回路部30の出力を読み込み、エラー時にレーザパルスの発光を停止する制御を行っても良い。
時間T4がいくら長くても、レーザパルスの発光を停止する制御という点では問題ない。しかし、外部から光が侵入するかを検出する時刻とレーザパルスの発光時刻の間の時間T4が長いと、その時間で保護メガネの装着状態や破損状態が変化する可能性があるため、必要以上に時間T4を長くしないようにする。一例として時間T4は1秒より短い時間とすると好適である。また、ノイズ等による誤動作を防ぐ目的で保護メガネ内への光の侵入を複数回検出する場合でも、発光時刻から時間T4以上先立つ時刻にその検出を行う。
また、図12に示すタイミング図では、レーザパルスの発光1回ごとに、外部から光が侵入するかを1回検出した。しかし、レーザパルスの発光1回について複数回、光の侵入を検出して発光制御をしても良い。また、第5の実施形態のように、複数回発光する光音響撮像装置において、1回のレーザ出力強度が目に許容されるMPEより小さい場合、時間T4に対しての条件は無い。すなわち、どのようなタイミングで保護メガネ内部への光侵入を検出してもかまわない。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、保護メガネのフレームの破損、窓部の破損、装着不良により、保護メガネ外部から侵入する光を検知し、レーザパルスの発光を停止することが可能となる。その結果、患者や医師・技師の目を保護できる。さらに、従来の方法に比較して簡単な構成で、光の侵入を検知できるので、より安全性の高い保護システムを簡単な構成で構築し、コストを抑制できる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、保護メガネ自体に照明装置を実装した形態である。図3は、第2の実施形態における保護メガネの構造を示す。図3aは保護メガネを斜め正面より見た模式図、図3bはA−B断面を示した図である。
図3において、符号1L、1Rは保護メガネ内部に受光感度を有する受光部である。符号10L、10Rは保護メガネの窓部である。窓部は、レーザ光の発振波長の光を遮光する手段(光を減衰する光学フィルタ、光を遮断する構造物など)で構成される。符号11はフロントフレーム、符号12L、12Rは左右テンプル、符号13Lはパッドである。右側にも同様のパッド13Rがある。
符号2LU、2LD、2RU、2RDは照明素子であり、例えば発光ダイオードで構成される。本実施形態では、このような照明素子も広い意味で照明装置と呼ぶ。これらの照明素子2LU、2LD、2RU、2RDは、図3bを見てわかるように、保護メガネの外部を照明するように取り付けられている。第1の実施形態と同様に、受光部1L、1Rには、窓部10L、10Rが減衰させる波長の光に対して感度を有するホトダイオード等を用いる。受光部1L、1Rは、保護メガネ内側の光を受光する。
照明素子2LU、2LD、2RU、2RDは、受光部1L、1Rが感度を有する波長を含む光で保護メガネ外部を照明する。レーザ波長が、ヘモグロビンが吸収する波長(例えば約700nm)の場合、一例として、保護メガネの光学フィルタは波長600nmより長波長側をカットする特性を用いる。この場合、受光部1L、1Rは波長として600nmより長波長側の波長に対して感度を有すると良い。例えば、受光部1L、1Rは近赤外光や赤外光に感度を持つものとすればよい。
そして、照明素子2LU、2LD、2RU、2RDは、近赤外光や赤外光を含む照明とする。この照明素子2LU、2LD、2RU、2RDは顔の近くに位置するので、可視光以外の波長(赤外光)を選択すると、装着時に患者や医師・技師に対して妨害感が無いため好ましい。
図4は、第2の実施形態における保護メガネの電気回路を示す。図4において、符号1L、1Rはホトダイオード等で実現する受光部、符号2LU、2LD、2RU、2RDは発光ダイオード等で実現する照明素子である。符号20は保護メガネに実装される保護メガネ回路部、符号21L、21Rは、それぞれ受光部1L、1Rの信号を電圧に変換し増幅する増幅器、符号22は照明素子2LU、2LD、2RU、2RDを駆動する駆動回路である。符号30は判定回路部、符号31L、31Rは比較器、符号32L、32Rは基
準電圧源、符号33はLR判定回路、符号34は判定回路部30の出力端子である。符号40は保護メガネ回路部20の電源、符号41は保護メガネ回路部20と判定回路部30を接続するケーブルである。
ここで、駆動回路22は照明素子2LU、2LD、2RU、2RDを駆動する回路であり、点灯/消灯する制御を行う。また、受光部1L、1Rは、前述した様に窓部10L、10R(光学フィルタまたは構造物)が減衰させる波長の光に対して感度を有し、保護メガネ内側の光を受光する。照明素子2LU、2LD、2RU、2RDは、受光部1L、1Rの感度の有する波長を含む光を照射する。そして図3bに示した様に、保護メガネ外部を均等に照明する様に実装されている。
このような構成によれば、保護メガネが患者や医師・技師に正常に装着されている場合には、保護メガネのパッド13L、13Rと顔面との間に隙間が無いので、受光部1L、1Rに照明素子2LU、2LD、2RU、2RDの光が侵入することは無い。したがって、照明素子2LU、2LD、2RU、2RDの光を、受光部1L、1Rが受光することは無い。
第2の実施形態の保護メガネの変形例を図5に示す。図5aは保護メガネを斜め正面より見た模式図、図5bはA−B断面を示した図である。図5に示した保護メガネと、図3に示した保護メガネとの違いは、照明素子の数である。図5では、照明素子2LF、2RFが新たに追加されている。このように照明素子を多く実装することによって、保護メガネの窓部材の破損した場合でも、照明素子2LF、2RFの光を受光部1L、1Rが受光できる可能性が高まる。その結果、色々な部分の破損への対応が可能になる。
第2の実施形態によれば、特許文献1で検出している保護メガネの窓部材の破損の有無も検出できる。さらに加えて、保護メガネのフロントフレーム11やパッド13L、13Rの破損により保護メガネ外部から侵入する光の有無を検出し、レーザパルスの発光を停止できる。さらに、照明素子2LU、2LD、2RU、2RDを保護メガネに実装することにより、第1の実施形態と比較して、患者や医師・技師の姿勢によらず、常に保護メガネ外部が同じ条件で照明される。その結果、保護メガネ外部から内部に入射する光を受光部1L、1Rが受光する判定の精度が向上する。
以上述べたように、第2の実施形態によれば、保護メガネの外部を照明するような照明素子(照明手段)を保護メガネ自体に実装することにより、患者や医師・技師の姿勢を問わない光侵入判定が可能になり、判定精度が向上する。そして、保護メガネのフレームの破損、保護メガネの窓部の破損、保護メガネの装着不良といろいろな原因による保護メガネ外部からの光の侵入を精度よく検知できる。その結果、より安全性の高い保護システムを簡単な構成で、コストを抑制しつつ構築できる。
[第3の実施形態]
第2の実施形態のように照明素子を多く実装すれば、保護メガネの外部全体を照明できるので、フレームやパッドの破損や、装着不良を精度よく判定できる。しかしながら、照明素子の実装数を増やすことは、コスト増加や重量増加等の問題につながる。そこで第3の実施形態では、照明素子数の増加を抑えつつ、保護メガネの外部全体を照明できるようにする。
図6は、第3の実施形態における保護メガネの構造を示す斜視図である。図6において、第1および第2の実施形態と共通する構成要素については、詳細な説明は省く。図6において、符号1はホトダイオード等で実現する受光素子である。符号2は発光素子であり発光ダイオード等で構成される。第1の実施形態および第2の実施形態と、本実施形態の大きな違いは、受光素子1も発光素子2も1つの素子で実現している点である。符号1f
は受光素子1に光を導光する光ファイバ等で実現する導光部材である。符号1a、1b、1c、1dは導光部材1fの端部であり、保護メガネ内部に向けて設置されている。そして受光素子1は端部1a、1b、1c、1dからの光を受光する。すなわち、受光部は、受光素子と導光部材で構成される。
符号2fで示した点線は、発光素子2から光を導光する光ファイバ等で実現する導光部材である。符号2a、2b、2c、2dは導光部材2fの端部であり、保護メガネ外部に向けて設置されている。発光素子2からの光は端部2a、2b、2c、2dから出射する。すなわち、照明装置は、発光素子と導光部材で構成される。
このような構成によれば、1つの発光素子2からの光が、保護メガネ外部へ、複数の位置から出射する。また、1つの受光素子1によって、保護メガネ内部の複数の位置において、光を検出できる。図6では保護メガネ外部への光出射位置が4箇所だが、導光部材を追加することによって、出射位置を増加させられる。同様に、図6では保護メガネ内部での受光位置は4箇所だが、導光部材を追加することによって、保護メガネ内部のより多くの場所で明るさを検出できる。
このように第3の実施形態では、照明装置(照明手段)は、保護メガネに実装された発光素子(発光手段)と、発光手段の光を保護メガネ外部へ光を照射するための導光部材(導光手段)を持つ。そして受光部(受光手段)は、保護メガネ内部の光を導光手段により保護メガネに実装された受光素子に導光する。本実施形態も、保護メガネや、保護メガネを用いた光音響撮像装置、光音響撮像システムとして捉えられる。
以上説明した様に、第3の実施形態によれば、第1の実施形態や第2の実施形態の効果に加え、1つの発光素子2で保護メガネ外部の多くの場所から発光することができ、さらに、1つの受光素子1で多くの保護メガネ内部の位置の光を受光できる。その結果、患者や医師・技師の姿勢を問わない、精度良い判定が行える。そして、保護メガネのフレームの破損、保護メガネの窓部の破損、保護メガネの装着不良といろいろな原因による保護メガネ外部からの光の侵入を精度よく検知できる。その結果、より安全性の高い保護システムを簡単な構成で構築可能となる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、無線化することにより、保護メガネと判定部をつなぐケーブル41を省いた実施形態である。他の構成や動作は第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態と同じであるので、説明は省略する。図7は、第4の実施形態における保護メガネの電気回路を示す。
符号50は無線モデムであり、符号51はアンテナである。受光部1L、1Rは、窓部10L、10Rの光学フィルタまたは遮光する構造物が減衰させる波長の光に対して感度を有する特性のホトダイオードであり、保護メガネ内側で受光する。受光部1L、1R少なくともどちらかの出力が出た場合(例えばホトダイオードの場合は電流を出力した場合)、増幅器21Lあるいは増幅器21Rが電圧を出力する。それぞれの増幅器に対応する比較器31L、31Rは、出力値を基準電圧(所定の閾値)と比較し、基準電圧より大きな場合、エラー判定であるロジックレベル「1」を出力する。LR判定回路33は、必要に応じてノイズ除去を行い、一例として、少なくともどちらか一方のレベルが一定時間「1」の場合にエラーと判定し「1」を出力する。そして無線モデム50は、ロジックレベル「1」であることをシステム制御部400に無線信号で伝達する。
第4の実施形態における光音響撮像装置の構成を図13のブロック図で説明する。図13の構成・動作のうち、図10で示した第1の実施形態の光音響撮像装置と同じ部分の説
明は省略する。符号60は、無線モデム、符号61はアンテナである。システム制御部400は、無線モデムによりエラー判定であるロジックレベル「1」が送られると、レーザの発光を止める。システム制御部400はレーザ光の発光を停止するレーザ制御手段でもある。他の動作は有線の場合と同じである。
無線モデムを使用する場合の、有線の場合との主な相違点を説明する。システム制御部400は、無線モデム60と無線モデム50との間で通信が確立し、無線信号が伝達されているかモニタする。この通信確立のモニタは、判定部30の出力を確認する時刻の直前に行うと良い。もし通信が確立していない場合は、システム制御部400はレーザパルスの発光を停止する。これにより、無線通信が確立していない場合、すなわち保護メガネの状態が不明な場合に、安全のためにレーザパルスの発光を停止できる。
(変形例)
次に、第2の実施形態と同様に、照明手段を保護メガネに有する場合について述べる。図8は、このような場合の保護メガネの電気回路を示す。図8において、図4で説明した符号は説明を省略する。符号50は無線モデムであり、符号51はアンテナである。ここで、受光部1L、1Rは、窓部10L、10Rが減衰させる波長の光に対して感度を有する特性のホトダイオード等であり、保護メガネ内側で受光する。照明素子2LU、2LD、2RU、2RDは、受光部1L、1Rの感度を有する波長を含む光で保護メガネ外部を照明する。あとは上述した場合と同様に、少なくともいずれかの受光部が光検知した場合、増幅器が電圧を出力し、対応する比較器が出力値を基準電圧と比較する。基準電圧より大きな場合、エラー判定であるロジックレベル「1」が出力され、LR判定回路33によるノイズ除去を経てエラー判定が出力される。無線モデム50は、そのエラー判定(ロジックレベル「1」)をシステム制御部400に送信する。
光音響撮像装置は図13で説明した構成を持つ。図13において、保護メガネから無線にてエラー判定が送られると、システム制御部400は、有線の場合と同様に、レーザの発光を止める。無線モデムを使用する場合の大きな特徴は、上で述べたように、無線モデム60に対して通信が確立しているかモニタが行われる点である。通信が確立していない場合は、安全のためにレーザパルスの発光を停止する。
(変形例)
図9は、保護メガネの電気回路の変形例を示す。図8で既に説明した符号の説明は省略する。図9において、符号35L、35Rは、増幅器21L、21Rからの出力をデジタル変換するAD変換回路である。図9の図8との違いは、保護メガネに判定回路部30を持たない点である。保護メガネに実装された図9の回路では、受光部1L、1Rの出力をデジタルデータとして光音響撮像装置に無線で送信する。判定回路部30(不図示)は、図13で示した無線モデム60とシステム制御部400の間に実装される。
このような構成によれば、判定回路部30を保護メガネの外部に持たせることにより、判定アルゴリズムの更新が容易になる。また、処理回路を大型化できるので、情報処理能力が向上し、高度な判定アルゴリズムを使用可能になる。さらに、保護メガネを装着する患者や医師・技師ごとに異なった判定をできるようになる。
第4の実施形態は、第3の実施形態で説明した導光部材を用いて発光素子2の数や、受光素子1の数を少なくするのに好適な実施形態である。第4の実施形態では、保護メガネにケーブルで外部から電源が供給されない。そのため、消費電力を下げて電源(バッテリー)の大きさ、重さを小さくできるので、装着性の向上が可能である。
以上説明した様に、第4の実施形態によれば、保護メガネと光音響撮像装置を無線で接
続ことにより、ケーブルを使用しないで済む。その結果、患者や医師・技師の動作への制約を緩和できる。また、保護メガネのケーブルが構造物や人などに引っ掛かり保護メガネが外れる不具合も防ぐことができる。また、上記第1〜第3の実施形態における効果もそのまま享受できる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態は、特別に照明装置を持たない構成でも、患者や医師・技師の目を保護可能な保護メガネを実現する。前述した様に、目に許容されるMPEより小さな光量であれば、目に対して影響は無いとされている。第5の実施形態では、複数回レーザを発光する光音響撮像装置において、1回の発光での光量が目に許容されるMPEより小さい場合を示す。すなわち、目に許容されるMPEに対して十分マージンをとった値以下に光音響撮像装置のレーザの1回の発光出力が設定する。
第5の実施形態の保護メガネ、光音響撮像装置の構成は第1の実施形態と同じである。第5の実施形態の保護メガネは、外部に照明装置を有しない。第5の実施形態では、図1に示したものと同じ構造の保護メガネを用いるので、電気回路の構成もまた、第1の実施形態のもの(図2)と同じである。
第5の実施形態が第1の実施形態と異なる部分について述べる。本実施形態の受光部1L、1Rはレーザ装置が発光するレーザ光の発振波長に感度を有し、かつ、保護メガネ内側において、窓部(光学フィルタまたは遮光する構造物)が減衰させる波長以外の光に対して感度を有しない。受光部1L、1Rは、このような光学的特性を持つホトダイオード等であり、保護メガネ内側の光を受光する。このような光学的特性をホトダイオードのみでは実現できない場合、受光面の前面に波長選択性のある光学フィルタを実装する。
このような構成であれば、保護メガネが患者や医師・技師に正常に装着されている場合には、保護メガネ内部にレーザパルス光や外光は侵入しないので、受光部1L、1Rはレーザパルス光を受光しない。一方、保護メガネの窓部材、フレームまたはパッドの破損、あるいは保護メガネの装着不良があった場合は、受光部1L、1Rは部屋の照明が無くともレーザパルス光を受光する。その結果、比較器31L、31Rはエラー判定を行いロジックレベル「1」を出力する。比較的簡単な構成の場合、LR判定回路33はOR回路で構成され、比較器31L、31Rの少なくとも一方の出力が「1」の場合、「1」を出力する。
上記各実施形態における照明装置と異なり、レーザパルス光のパルス幅は非常に短い。そのため、比較器31L、31Rの出力も短いパルス幅となる。そこで、以降の信号処理正確に行うために、比較器31L、31Rの出力信号のパルス幅を、ワンショットマルチバイブレータを用いて長くすると良い。ただし、長くした後のパルス幅が、レーザパルスの発光周期より短い範囲に収まるようにする。さらに、LR判定回路33は、ノイズ等による誤動作を防ぐために、光検出器340から受光トリガ信号S2が出力される時刻のみを判断する回路を用いても良い。例えば、比較器31L、31Rの出力と受光トリガ信号S2のAND(論理積)をとり判断するとよい。
他の動作・構成は、前述した第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。第5の実施形態は、レーザパルス光を受光してレーザ装置を制御するため、少なくとも1回レーザパルスが、患者や医師・技師の目に入射する可能性がある。したがって本実施形態は、1回のレーザ出力強度が目に許容されるMPEに対して十分小さいことを前提とする。
なお、第4の実施形態で説明したように、保護メガネと光音響撮像装置の間を無線通信で行うことも可能である。
第5の実施形態によれば、保護メガネ内部にレーザパルス光を受光する受光部を設けることにより、照明装置を必要としない簡単な構成で、保護メガネの以上を検出できる。これにより、レーザパルス光の複数回の照射による目の被ばくを防ぐことが可能となる。
以上述べたように、本発明の各実施形態によれば、レーザ光を用いる装置の保護メガネ、および、保護メガネの信号によりレーザの発光を制御する光音響撮像装置、および、保護メガネと光音響撮像装置からなるシステムを好適に構成できる。すなわち、保護メガネの破損または装着不良により装着者の目にレーザ光が入射することを、簡易な構成かつ低コストで実現できる。
1L,1R:受光部
2LU,2LD,2RU,2RD:照明素子
10L,10R:窓部
30:判定回路部
100:レーザパルス送信部
300:光音響受信部
350:信号処理部
400:システム制御部

Claims (14)

  1. レーザ光を照射するレーザ装置と、
    前記レーザ光を照射された被検体から発生する音響波を受信して電気信号に変換する変換素子と、
    前記電気信号に基づいて前記被検体内の特性情報を取得する処理手段と、
    ユーザの頭部に装着するための保持手段、窓部、および、前記窓部に配置され前記レーザ装置による発振波長の光の少なくとも一部を遮る遮光手段を備えるメガネであって、当該メガネの内部において前記遮光手段が遮る波長の光に対して感度を有する受光手段を備えるメガネと、
    前記受光手段が感度を有する波長を含む光を前記メガネの外部から照射する照明手段と、
    前記受光手段の出力を判定する判定手段と、
    前記判定手段の出力に応じて前記レーザ光を停止する制御手段と、
    を有することを特徴とする被検体情報取得システム。
  2. 前記遮光手段は、前記レーザ装置による発振波長の光を減衰させる光学フィルタであることを特徴とする請求項1に記載の被検体情報取得システム。
  3. 前記遮光手段は、前記レーザ装置による発振波長の光を遮断する構造物である
    ことを特徴とする請求項1に記載の被検体情報取得システム。
  4. 前記照明手段は、前記ユーザがいる部屋に設置される
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の被検体情報取得システム。
  5. 前記照明手段は、前記メガネに外部から光を照射できるように、前記メガネ自体に実装される
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の被検体情報取得システム。
  6. 前記照明手段は、前記メガネに実装された発光手段と、前記発光手段から出射する光を導いて前記メガネ外部に照射する導光手段とを含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の被検体情報取得システム。
  7. 前記受光手段は、受光素子と、前記メガネ内部の光を前記受光素子に導く導光手段とを含む
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の被検体情報取得システム。
  8. 前記レーザ装置は断続的に前記レーザ光を照射し、
    前記判定手段は、前記レーザ光が照射された後、次回の照射タイミングから前記制御手段が前記レーザ光を停止するのに必要な時間以上前に、前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の被検体情報取得システム。
  9. 前記レーザ装置は所定の間隔で前記レーザ光を照射し、
    前記判定手段は、前記所定の間隔と同期したタイミングで前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項8に記載の被検体情報取得システム。
  10. 前記メガネと前記判定手段の間で無線信号を伝達する無線モデムをさらに有し、
    前記制御手段は、前記無線モデムによる通信が確立していない場合は前記レーザ光を停止する
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の被検体情報取得システム。
  11. 前記制御手段が前記レーザ光を停止したことを前記ユーザに提示する提示手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の被検体情報取得システム。
  12. レーザ光を照射するレーザ装置のユーザが用いるメガネであって、
    前記ユーザの頭部に装着するための保持手段と、
    窓部と、
    前記窓部に配置され前記レーザ装置による発振波長の光の少なくとも一部を遮る遮光手段と、
    当該メガネの内部において前記遮光手段が遮る波長の光に対して感度を有する受光手段であって、前記光を検出した場合に信号を出力する受光手段と、
    を有することを特徴とするメガネ。
  13. レーザ光を照射するレーザ装置と、
    前記レーザ光を照射された被検体から発生する音響波を受信して電気信号に変換する変換素子と、
    前記電気信号に基づいて前記被検体内の特性情報を取得する処理手段と、
    ユーザの頭部に装着するための保持手段、窓部、および、前記窓部に配置され前記レーザ装置による発振波長の光の少なくとも一部を遮る遮光手段を備えるメガネであって、当該メガネの内部に前記遮光手段が遮る波長の光に対して感度を有する受光手段を備えるメガネと通信し、前記受光手段の出力を判定する判定手段と、
    前記受光手段が感度を有する波長を含む光を前記メガネの外部から照射する照明手段と、
    前記判定手段の出力に応じて前記レーザ光を停止する制御手段と、
    を有することを特徴とする被検体情報取得装置。
  14. レーザ光を照射するレーザ装置と、
    前記レーザ光を照射された被検体から発生する音響波を受信して電気信号に変換する変換素子と、
    前記電気信号に基づいて前記被検体内の特性情報を取得する処理手段と、
    ユーザの頭部に装着するための保持手段、窓部、および、前記窓部に配置され前記レーザ装置による発振波長の光の少なくとも一部を遮る遮光手段を備えるメガネであって、当該メガネの内部において前記遮光手段が遮る波長の光に対して感度を有する受光手段を備えるメガネと、
    前記受光手段の出力を判定する判定手段と、
    前記判定手段の出力に応じて前記レーザ光を停止する制御手段と、
    を有し、
    前記レーザ装置は、複数回、前記レーザ光を照射し、1回のレーザ出力強度が目に許容されるMPEより小さい
    ことを特徴とする被検体情報取得システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022185608A1 (ja) * 2021-03-03 2022-09-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 対話装置および対話方法

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