JP2016028798A - 混練撹拌装置 - Google Patents

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藤井 淳
Atsushi Fujii
淳 藤井
晃史 山崎
Akishi Yamazaki
晃史 山崎
和典 福本
Kazunori Fukumoto
和典 福本
徳也 大濱
Noriya Ohama
徳也 大濱
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Abstract

【課題】撹拌翼4の回転軸5への取付コストの低減及び撹拌効率の向上を図る。
【解決手段】同一方向に同一回転速度で回転する並行に配設された2本の回転軸5と、その各回転軸方向に垂直かつ同回転軸の軸心から偏心して取り付けられた複数の撹拌翼4と、回転軸及び撹拌翼を収納する内周面が撹拌翼の外周軌跡となったケーシング1とを有し、回転軸の回転に伴って撹拌翼の外周一部がケーシングの内周面に近接するとともに、両回転軸の軸方向の同一位置に取り付けた対向する両撹拌翼の一方の外周一部が他方の外周面に近接するセルフクリーニング型混練撹拌装置である。各撹拌翼は回転軸への取り付け部分が回転軸の外周円弧と同一の円弧状凹部46となって、その凹部は回転軸の半外周以内の開口を有し、凹部を回転軸に嵌めて撹拌翼4を回転軸に溶接bして取り付ける。撹拌翼は分割されて、その分割部材41、42の間43にも被処理物が入り込んで撹拌効率が向上する。
【選択図】図2

Description

この発明は、粉体、液体、高粘度流体等の混練撹拌を行うセルフクリーニング型混練撹拌装置に関するものである。
この種の混練撹拌装置として、同一方向に同一回転速度で回転する並行に配設された2本の回転軸と、その各回転軸の軸方向に取り付けられた撹拌翼(パドル)と、前記回転軸及び撹拌翼を収納するケーシングとを有し、前記回転軸の回転に伴って撹拌翼の外周一部が前記ケーシングの内周面に近接するとともに、前記両回転軸の軸方向の同一位置に取り付けた対向する両撹拌翼の一方の外周一部が他方の外周面に近接して、撹拌翼の外周面及びケーシング内周面をセルフクリーニングものがある。
このセルフクリーニング型混練撹拌装置には、被処理物として重合度の低い重縮合系樹脂が供給され、その樹脂を撹拌して重合度を高めるものがあり、被処理物の供給とその排出を連続的に行う連続式と、一定量の被処理物を混練撹拌装置内に供給して混練撹拌するバッチ式がある。前者は、コンパクトで、高い生産性を得ることができるが、十分な滞留時間を得にくく、所要の重合度を得ることができない問題がある。後者は、十分な重合度を得ることができるが、前者に対し生産性が劣り、その一回の供給量によって処理量が決定されるため、生産性を高めるには、大型化(大容量化)する必要がある。その大型化は広い設置スペースが必要な上に、その装置も高価なものとなる。
このような実状から、連続式のセルフクリーニング型混練撹拌装置において、撹拌翼を回転軸に対して偏心(オフセット)させ、小さな径の撹拌翼で大きな回転半径を得ることができるようにしたものがある(特許文献1、要約、図1〜図9参照)。この撹拌翼が偏心したセルフクリーニング型混練撹拌装置は、撹拌翼が偏心していない同混練撹拌装置に対して数倍の被処理物の滞留時間を確保でき、上記重合度の低い重縮合系樹脂の重合度を高め得るものである。
特開2013−17980号公報 特開2014−12344号公報
以上から、連続式のセルフクリーニング型混練撹拌装置において、その効率的な生産を行うには、大型化してその処理容量を多くすることが好ましいが、その大型化には、ケーシング及び撹拌翼も大型化する。
しかし、従来のセルフクリーニング型混練撹拌装置においては、撹拌翼の回転軸への取付けは、撹拌翼を回転軸に挿し通してキーを介した嵌め込みによっている(特許文献2段落005、図1〜図4参照)。この嵌め込みキー止めは、撹拌翼には、かならず回転軸を挿し通す取付孔が必要であり、その孔の全周縁をなす部分が必要である。このため、撹拌翼が大型化する。
通常、撹拌翼は、SUS316等の高価なステンレス鋼から、切削・研削によって所要の形状にしており、大型化すれば、コストアップとなる。
また、連続式のセルフクリーニング型混練撹拌装置において、撹拌効率を高めて重合度の低い重縮合系樹脂の重合度をより高めことが望まれている。
この発明は、以上の実状の下、撹拌翼を小型化し得ると共に回転軸への取付コストの低減を図り、かつ撹拌効率を高めることを課題とする。
上記課題を達成するため、この発明は、まず、撹拌翼を回転軸に溶接によって取り付けることとしたのである。
溶接であれば、その取付・固定も容易であり、回転に耐え得る溶接部分があれば、その溶接部分以外は省略できる。例えば、回転軸に嵌る大きさの取付凹部を有する撹拌翼であれば、回転軸の全周に亘る部分をその凹部が有する必要はないため、同一回転半径を得る場合、その全周に亘る部分を有する撹拌翼に比べて小型化できる。
つぎに、この発明は、撹拌翼を、回転軸の周方向で分割されて相互に離れた複数部材からなるものとしたのである。
このように、撹拌翼を分割すれば、被処理物がその分割部材間に入り込んで、この間においても撹拌作用が行われるため、撹拌効率は向上する。
この発明の一構成としては、同一方向に同一回転速度で回転する並行に配設された2本の回転軸と、その各回転軸の軸方向に垂直かつ同回転軸の軸心から偏心して順々に取り付けられた複数の撹拌翼と、前記回転軸及び撹拌翼を収納する内周面が前記撹拌翼の外周軌跡となったケーシングとを有し、前記回転軸の回転に伴って撹拌翼の外周一部がケーシングの内周面に近接するとともに、両回転軸の軸方向の同一位置に取り付けた対向する両撹拌翼の一方の外周一部が他方の外周面に近接するセルフクリーニング型混練撹拌装置において、前記撹拌翼は、回転軸の周方向で分割されて相互に離れた複数部材からなり、その各分割部材は、回転軸への取り付け部分がその回転軸の外周円弧と同一の円弧状凹部となって、その凹部の内周は回転軸の半外周以内となっており、その凹部を回転軸に嵌めてその嵌った分割部材と回転軸の周りを溶接する構成を採用することができる。
この構成において、上記回転軸に、隣接する撹拌翼の間にあって、ケーシングの内周面に近接するスクレーパを設けたり、撹拌翼の側面に、その側面から回転軸の軸方向に突出してケーシングの内周面に近接するスクレーパを設けたりすることができる。
この発明の他の構成としては、同一方向に同一回転速度で回転する並行に配設された2本の回転軸と、その各回転軸の軸方向に垂直かつ同回転軸の軸心から偏心して順々に取り付けられた複数の撹拌翼と、回転軸及び撹拌翼を収納する内周面が撹拌翼の外周軌跡となったケーシングとを有し、回転軸の回転に伴って撹拌翼の外周一部がケーシングの内周面に近接するセルフクリーニング型混練撹拌装置において、前記撹拌翼は、回転軸の周方向で分割されて相互に離れた複数部材からなり、その各分割部材は、その回転軸への取り付け部分が回転軸の外周円弧と同一の円弧状凹部となって、その凹部の内周は回転軸の半外周以内となっており、その凹部を回転軸に嵌めてその嵌った各分割部材の周りを溶接することによって各撹拌翼が回転軸に取り付けられており、かつ、撹拌翼は、両回転軸の一方と他方にその長さ方向に向かって交互に取り付けられて、一の回転軸の各撹拌翼は回転軸の長さ方向の一方に延びるスクレーパを有するとともに、他の回転軸の各撹拌翼は回転軸の長さ方向の他方に延びるスクレーパを有して、この各スクレーパは、両回転軸の回転に伴って平行する他の回転軸の各撹拌翼の外周面に近接する構成を採用することができる。
この構成にあっては、撹拌翼が両回転軸にその長さ方向に向かって千鳥足状に交互に取り付けられ、かつ、一の回転軸の各撹拌翼のスクレーパは他の回転軸の各撹拌翼側に延びているため、両回転軸の回転に伴い、各スクレーパが各撹拌翼の外周面に近接して、その撹拌翼の外周面に付着する被処理物を掻き落とす。
上記各構成において、撹拌翼と回転軸の周りを溶接すると、その撹拌翼の側面から回転軸の軸方向に溶接ビードが突出し、その突出分、隣接する撹拌翼が離れることなって、その突出部分に対応するケーシング内周面は、撹拌翼によってセルフクリーニングされないこととなる。このため、上記スクレーパを、撹拌翼側面の溶接ビードの回転軸径方向外方に位置する部分を有するものとすれば、前記溶接ビードの存在によって撹拌翼によりセルフクリーニングされないケーシングの内周面に付着する被処理物をそのスクレーパが掻き上げて(落として)撹拌翼に導くことができる。
そのスクレーパは、回転軸に設けなくても、上記撹拌翼の側面に突出して設けることができる。
なお、以上のいずれのスクレーパの態様においても、撹拌翼の両側面の溶接ビードの外方にある部分を有するものとすることができる。
上記撹拌翼の分割部材は、左右の部材とその左右の部材の間の部材とからなり、左右の部材はその間の部材に対して対称となっておれば、撹拌が回転軸の周囲において均一に行われる。
また、撹拌翼の具体的な形状としては、回転軸から偏心した円の周上の3等分位点を頂点とし、その各頂点間を外側凸の円弧で結んだ形状であって、左右の部材及びその間の部材の最外周各点を前記3等分位点とし、左右の部材の両頂点とその左右の部材間の部材の頂点は回転軸の軸心に対し反対側に位置する形状等を採用することができる。
この発明は、以上のように構成したので、大型化してもその製作コストを抑えることができ、また、撹拌効率も向上させることができる。
この発明に係わる混練撹拌装置の第1実施形態の縦断正面図 図1の横断平面図 図1Bの断面図 同実施形態のケーシングを除去した斜視図 図2の要部の拡大図であり、(a)は斜視図、(b)は左側面図、(c)は正面図 同実施形態の撹拌翼の形状説明図 同実施形態の撹拌翼の作用説明図 同第2実施形態のケーシングを除去した要部斜視図 同第3実施形態の要部拡大横断平面図 同実施形態を示し、(a)はケーシングを除去した要部斜視図、(b)はその一撹拌翼の斜視図、(c)は右側面図 同第4実施形態の要部拡大横断平面図 同実施形態を示し、(a)はケーシングを除去した要部斜視図、(b)はその一撹拌翼の斜視図、(c)は右側面図 同第5実施形態のケーシングを除去した要部斜視図 同第6実施形態のケーシングを除去した横断平面図 (a)、(b)は他の実施形態のそれぞれ断面図
この発明に係る混練撹拌装置(ニーダ)の一実施形態を図1〜図5に示し、この実施形態の混練撹拌装置は、被処理物として重合度の低い重縮合系樹脂aが供給され、供給された樹脂を撹拌して重合度を高める重合装置として用いられるものであり、同径の2つの円が交差する断面形状を有する筒状ケーシング1の内部の処理室2に、両端にスクリュウ羽根3a、3bが、その両スクリュウ羽根3a、3bの間に軸方向に沿って多数の撹拌翼(パドル)4が設けられた2本の回転軸5が互いに平行に配されている。
上記ケーシング1は、一端側上部に供給口6が、他端側下部に排出口7がそれぞれ設けられ、その供給口6と排出口7を除く外周面に加熱・冷却用のジャケット8が設けられている。
上記両回転軸5は、それぞれの両端部をケーシング1から突出させて、その一方の突出端部に図示省略したモータが連結されており、そのモータによって両回転軸5、5は同一方向に同一回転速度で回転する。また、各スクリュウ羽根3a、3bはその中心の取付孔から回転軸5に挿し通してキー止めして回転軸5に取り付けられており、その供給口6側のスクリュウ羽根3aは送り羽根であり、排出口7側のスクリュウ羽根3bは戻し羽根である。
このため、回転軸5が回転駆動することにより、ケーシング1の供給口6から処理室2に供給された重縮合系樹脂(被処理物)aは、スクリュウ羽根3aによって撹拌翼4に送り込まれるとともに、スクリュウ羽根3bによって撹拌翼4に送り戻され、その撹拌翼4によって混練撹拌されながらケーシング1の他端側へ徐々に移行して重合度の高くなった樹脂a’となって排出口7から排出される。
上記各撹拌翼4は、各回転軸5、5のそれぞれに軸方向の同一位置で順々に固定されたもの同士が同位相で互いに近接し(図1、図2参照)、かつ各回転軸5の軸方向に沿って同周方向に45°ずつ位相がずれていくように配置されている(図1、図2参照)。その位相差は60度等と任意である。
また、これらの撹拌翼4は、例えばSUS316等からなり、図4に示すように、回転軸5の軸心0から偏心0した円Cの周上の3等分位点(θ:120度間隔分位)c、c、c(総称符号:c)を頂点とし、その各頂点c間を外側凸の円弧で結んだ、おむすび状(ほぼ正三角形状)の物である。その各外側凸円弧は対向する頂点cを中心とする(例えば、頂点c〜c間の円弧は頂点cを中心とする)ものであって、例えば、その円弧半径:150mmとすると、ケーシング1の内径:227mm、円Cの直径:171mm、偏心量:28mmとする。この撹拌翼4の回転軸5への取付態様は、回転軸1の軸心0は前記3頂点c、c、cがなす三角形内に位置する。
このような撹拌翼4とすることによって、各回転軸5のそれぞれに軸方向の同一位置で固定された2つ一組の撹拌翼4について、図5(a)〜(h)に示すように、両回転軸5、5を同一方向(同図では左回りに)に同一回転速度で回転させると一方の撹拌翼4の頂点cが他方の撹拌翼4に近接した状態を適宜に維持しながら偏心回転して、互いの外周に付着した被処理物を除去する。また、その撹拌翼4の偏心回転時、同図及び図1Cに示すように、一の頂点cがケーシング1の内周面に近接した状態で移動し、その内周面の被処理物を掻き上げる。すなわち、セルフクリーニングする。
この実施形態においては、各撹拌翼4は、三角枠状の翼片41と対の三角無垢状の翼片42とに分割されて、上記ほぼ正三角形状において両片41、42の間が欠如されて(図4の2点鎖線部分)、その間が回転軸5の外面に至る間隙43となっている。このため、撹拌翼4が偏心回転すると、被処理物aがその間隙43にも入り込んで撹拌され、間隙43が存在しない場合に比べてその撹拌効率が向上する。三角無垢状翼片42も枠状とし得る。
三角枠状翼片41は、図3に示すように、対の三角枠状片41aを介在片41bを介して重ね合わせ、その介在片41bにスプリングピン41cを差し込み固定したものである。この介在片41bの介在によって、三角枠状翼片41は、外周面及び側面に開口する空隙44を有するものとなっている。三角枠状片41aと介在片41bは溶接によって一体化しても良い。
また、この三角枠状翼片41の頂点c部分及び上記三角無垢状翼片の頂点c、c部分にはその側面から回転軸5の軸方向に突出するスクレーパ(片)45がスプリングピン41cによって固定されており、このスクレーパ45は、隣の撹拌翼4の側面近くまで至っている。なお、干渉しなければ、スクレーパ45は隣の撹拌翼4の回転軸5の径方向において重なっていてもよい(スクレーパ45の先端が撹拌翼4の外周面上に至っていても良い)。スクレーパ45は丸棒、角棒等のスクレーパ作用を行い得る形状であれば、何れでも良い。スクレーパ45も翼片41,42に溶接によって一体化しても良い。
各翼片41、42の回転軸5への取付部分はその回転軸5の外周円弧と同一の円弧状凹部46となっており(図3参照)、その凹部46を回転軸5に嵌めてその嵌った翼片41、42と回転軸5の周り(翼片41、42の全周)を溶接bすることによって翼片41、42が回転軸5に取り付けられている。その各凹部46は回転軸5の半外周以内の大きさの開口となって、回転軸5の外周面から各翼片41、42を回転軸5に嵌めることができる。
このように、各翼片41、42を溶接bによって回転軸5に取り付ければ、従来の撹拌翼4を回転軸5に挿し通してキーを介した嵌め込みによる取り付けに比べれば、翼片41、42の回転軸5との嵌合部分の肉厚、すなわち、凹部46をなす部分の肉厚も薄くて十分なため、同一撹拌能力であれば、撹拌翼4を小型とし得る。
また、各翼片41、42の回転軸5との溶接部は、その溶接ビートbが存在するため、隣接する各撹拌翼4は、従来のように、接しさせて取り付けることができない。このため、その各撹拌翼4、4の間に被処理物(混練物)aが滞留する恐れがあるが、その混練物(被処理物)aはスクレーパ45によって掻き上げら(落とさ)れて回転軸5側に移動させられるため、それらは滞留することなく、十分な混練が行われる。
この混練撹拌装置は、上記のように、各組の三角形状の撹拌翼4が偏心回転するときに、一方の撹拌翼4の一つの頂点cで他方の撹拌翼4の外周に付着した樹脂(被処理物)aを掻き取って確実に除去するとともに、少なくとも一方の撹拌翼4の頂点cで処理室2内壁に付着した樹脂aを掻き取って確実に除去するので、従来の円板状の撹拌翼(図11(b)参照)を用いたものよりもセルフクリーニング性能に優れ、処理室2内での固化樹脂aの噛み込みによるトラブルを確実に防止でき、安定して長時間運転をすることができる。
また、各撹拌翼4の外周面及び側面に空洞(空隙)44を設けているので、樹脂aが撹拌翼4で撹拌される間にその空洞44で薄膜状となって重合反応や溶剤等の揮発が促進され、効率よく処理を行うことができる。
さらに、各撹拌翼4を三角枠状翼片41と三角無垢状の翼片42で構成しているため、樹脂aが撹拌翼4で撹拌される間にその両翼片41、42の間隙43においても薄膜状となって重合反応や溶剤等の揮発が促進され、効率よく処理を行うことができる。
図6は第2の実施形態を示し、この実施形態は、三角枠状翼片41の両側にスクレーパ45を設けるとともに、そのスクレーパ45を、翼片41の頂点c及び他の角からそれぞれ突出する片41a’(三角枠状片41aの半片)とその両片の連結片41bからなるコ字状とし、三角無垢状翼片42のスクレーパは省略したものである。その連結片41bが前記スクレーパ45となる。
このとき、回転軸5の両端の撹拌翼4にはスクレーパ45を設ける必要はない。一方、その両端の撹拌翼4に隣り合う撹拌翼4に向かうスクレーパ45を設ければ、その隣り合う撹拌翼4には前記スクレーパ45の役目を果たす一方(図6において左側)のスクレーパを省略し、他方(同図6において右側)のみのスクレーパ45を設ければ良い。このため、全ての撹拌翼4の両側にスクレーパ45を設ける必要はない。すなわち、撹拌翼4の外周面及びケーシング内周面の掻き上げができる範囲において、スクレーパ45を各撹拌翼4に適宜に設ける。
図7は第3の実施形態を示し、この実施形態は、三角枠状翼片41のスクレーパ45を省略し、三角無垢状翼片42の一部を回転軸5の軸方向に延ばし、その先端縁にL字状のスクレーパ45’を設けたものである。そのスクレーパ45’は同一周方向において左右(軸方向)に交互に位置されており、隣接する撹拌翼4に近接又は干渉しない限りにおいてその外周面まで至っている。
図8は第4の実施形態を示し、この実施形態は、図7において、三角無垢状翼片42の両端を回転軸5の軸方向に延ばし、その両先端縁にL字状のスクレーパ45’を設けたものである。
この第3、4の実施形態においても、上記と同様に、撹拌翼4の外周面及びケーシング内周面の掻き上げができる範囲において、スクレーパ45’を適宜に設けることができる。
また、この第3、4の実施形態においては、スクレーパ45’を三角無垢状翼片42の端を延ばして隣接する撹拌翼4、4の間に設けたが、三角無垢状翼片42と切り離して設けることもできる。このとき、そのスクレーパ45’は三角無垢状翼片42と回転軸5の同一軸方向とせず、回転軸の周方向の任意の位置に設けることができる。
図9はスクレーパ45、45’を省略した第5の実施形態であり、この実施形態においては、各撹拌翼4はできる限り近接させる。
図10は第6の実施形態を示し、この実施形態は、撹拌翼4が、各回転軸5のそれぞれに軸方向の同一位置で固定されたものではなく、両回転軸5、5の一方と他方にその長さ方向に向かって交互に取り付けられて、一の回転軸5の各撹拌翼4は回転軸5の長さ方向の一方に延びるスクレーパ45を有するとともに、他の回転軸5の各撹拌翼4は回転軸5の長さ方向の他方方に延びるスクレーパ45を有するものである。
この実施形態においては、撹拌翼4(41、42)が両回転軸5、5にその長さ方向に向かって千鳥足状に交互に取り付けられ、かつ、一の回転軸5の各撹拌翼4のスクレーパ45は他の回転軸5の各撹拌翼4側に延びているため、両回転軸5の回転に伴い、各スクレーパ45が各撹拌翼4の外周面に近接することによって、その撹拌翼4外周面に付着する被処理物aを掻き落とす。
以上の通り、上記各実施形態は、上記と同様に、撹拌翼4が偏心回転するときに、一方の撹拌翼4の一つの頂点又はスクレーパ45で他方の撹拌翼4の外周に付着した樹脂aを掻き取って確実に除去するとともに、少なくとも一方の撹拌翼4の頂点cで処理室2内壁に付着した樹脂を掻き取って確実に除去してセルフクリーニングする。
また、各撹拌翼4を三角枠状翼片41と三角無垢状の翼片42で構成し、各撹拌翼4の外周面及び側面に空洞44を設けているので、樹脂が撹拌翼4で撹拌される間にその空洞44で薄膜状となって重合反応や溶剤等の揮発が促進され、効率よく処理を行う。
因みに、上記各実施形態の混練撹拌装置は、特許文献1に記載の混練撹拌装置と同様に、一般的な粉体、液体、高粘度流体等の被処理物を混練攪拌したり、被処理物からの気体の分離処理や、液体または高粘度流体と気体との反応処理に用いたりすることができる。そして、このような使用方法を採った場合も、上述のように従来よりも優れたセルフクリーニング性能を有することにより、安定して長時間運転することができる。
なお、上述した各実施形態では、各回転軸5の両端にスクリュウ羽根3a、3bを設けたが、処理室2の全長にわたって撹拌翼4を設けた構成とすることもできる。このとき、供給口6の下方では、撹拌翼4自体を被処理物を排出側へ送るヘリカル形に、撹拌翼4自体を排出口7の上方では被処理物を逆送りする逆ヘリカル形に形成することができる。
また、撹拌翼4の形状は、図11(a)に示す両三角無垢状翼片42を一体の物としたり、同(b)に示す円板状を分割したもの等としたりして、回転軸5の回転に伴って撹拌翼4の外周一部がケーシング1の内周面に近接するとともに、撹拌翼4の一方の外周一部が他方の撹拌翼4の外周面に近接するセルフクリーニング機能を有するものであれば、何れでも良い。そのとき、撹拌翼4の凹部46の内周は回転軸5の半外周以内とすることは勿論である。同図(b)に示す撹拌翼4も枠状とし得る。さらに、この各実施形態においても、撹拌翼4の一側又は両側にスクレーパ45、45’を取り付け得ることは勿論である。
1 ケーシング
2 処理室
3a、3b スクリュウ羽根
4 撹拌翼
5 回転軸
6 供給口
7 排出口
41 撹拌翼をなす三角枠状翼片
42 同三角無垢状翼片
43 間隙
44 空隙(空洞)
45、45’ スクレーパ

Claims (7)

  1. 同一方向に同一回転速度で回転する並行に配設された2本の回転軸(5、5)と、その各回転軸(5)の軸方向に垂直かつ同回転軸の軸心から偏心して順々に取り付けられた複数の撹拌翼(4)と、前記回転軸(5)及び撹拌翼(4)を収納する内周面が前記撹拌翼の外周軌跡となったケーシング(1)とを有し、前記回転軸(5)の回転に伴って撹拌翼(4)の外周一部が前記ケーシング(1)の内周面に近接するとともに、前記両回転軸(5)の軸方向の同一位置に取り付けた対向する両撹拌翼(4)の一方の外周一部が他方の外周面に近接するセルフクリーニング型混練撹拌装置であって、
    上記撹拌翼(4)は、上記回転軸(5)の周方向で分割されて相互に離れた複数部材(41、42)からなり、その各分割部材(41、42)は、前記回転軸(5)への取り付け部分がその回転軸(5)の外周円弧と同一の円弧状凹部(46)となって、その凹部(46)の内周は前記回転軸(5)の半外周以内となっており、その凹部を回転軸に嵌めてその嵌った分割部材(41、42)と回転軸(5)の周りを溶接(b)することによって回転軸に取り付けられていることを特徴とするセルフクリーニング型混練撹拌装置。
  2. 上記回転軸(5)に、隣接する上記撹拌翼(4、4)の間にあって、上記ケーシング(1)の内周面に近接するスクレーパ(45)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のセルフクリーニング型混練撹拌装置。
  3. 上記撹拌翼(4)の側面に、その側面から回転軸(5)の軸方向に突出して上記ケーシング(1)の内周面に近接するスクレーパ(45)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のセルフクリーニング型混練撹拌装置。
  4. 同一方向に同一回転速度で回転する並行に配設された2本の回転軸(5、5)と、その各回転軸(5)の軸方向に垂直かつ同回転軸の軸心から偏心して順々に取り付けられた複数の撹拌翼(4)と、前記回転軸(5)及び撹拌翼(4)を収納する内周面が前記撹拌翼の外周軌跡となったケーシング(1)とを有し、前記回転軸(5)の回転に伴って撹拌翼(4)の外周一部が前記ケーシング(1)の内周面に近接するセルフクリーニング型混練撹拌装置であって、
    上記撹拌翼(4)は、上記回転軸(5)の周方向で分割されて相互に離れた複数部材(41、42)からなり、その各分割部材(41、42)は、その上記回転軸(5)への取り付け部分が前記回転軸(5)の外周円弧と同一の円弧状凹部(46)となって、その凹部(46)の内周は前記回転軸(5)の半外周以内となっており、その凹部(46)を回転軸(5)に嵌めてその嵌った分割部材(41、42)と回転軸(5)の周りを溶接(b)することによって各撹拌翼(4)が回転軸(5)に取り付けられており、
    かつ、上記撹拌翼(4)は、上記両回転軸(5、5)の一方と他方にその長さ方向に向かって交互に取り付けられて、一の回転軸(5)の各撹拌翼(4)は回転軸の長さ方向の一方に延びるスクレーパ(45)を有するとともに、他の回転軸(5)の各撹拌翼(4)は回転軸の長さ方向の他方に延びるスクレーパ(45)を有して、この各スクレーパ(45)は、前記両回転軸(5)の回転に伴って平行する他の回転軸(5)の各撹拌翼(4)の外周面に近接することを特徴とするセルフクリーニング型混練撹拌装置。
  5. 上記スクレーパ(45)は、上記撹拌翼(4)側面の溶接ビード(b)の回転軸径方向外方に位置する部分を有することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1つに記載のセルフクリーニング型混練撹拌装置。
  6. 上記撹拌翼(4)の分割部材は、左右の部材(42、42)とその左右の部材の間の部材(41)とからなり、左右の部材(42、42)はその間の部材(41)に対して対称となっていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載のセルフクリーニング型混練撹拌装置。
  7. 上記撹拌翼(4)は、回転軸(5)から偏心した円(C)の周上の3等分位点(c、c、c)を頂点とし、その各頂点間を外側凸の円弧で結んだ形状であって、左右の部材(42、42)及びその間の部材(41)の最外周各点を前記3等分位点(c、c、c)とし、左右の部材(42)の両頂点(c、c)とその左右の部材間の部材(41)の頂点(c)は回転軸(5)の軸心に対し反対側に位置することを特徴とする請求項6に記載のセルフクリーニング型混練撹拌装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105664759A (zh) * 2016-03-09 2016-06-15 刘云海 一种药剂制备用搅拌装置

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