JP2016026840A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、保留の表示に特徴を持った遊技台を提供することを目的とする。【解決手段】保留表示手段は、複数の保留表示を少なくとも表示可能なものであり、複数の保留表示のうちの少なくとも一つは、第一の保留表示であり、複数の保留表示のうちの少なくとも一つは、第二の保留表示であり、制御手段は、第一の条件の成立があった場合には、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、第一の制御は、第一の保留表示の少なくとも一部を隠す制御を少なくとも含むものであり、第一の制御は、第二の保留表示の少なくとも一部を隠さない制御を少なくとも含むものであり、第一の条件は、作動が保留された数が2以上の際に、成立する場合を少なくとも含む条件である、ことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
従来、演出用の表示装置において所定の態様で保留表示が行われる遊技台が知られている。
特開2008−200302号公報
従来の遊技台では、保留の表示に改良の余地がある。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、保留の表示に特徴を持った遊技台を提供することを目的とする。
上記目的は、
図柄変動表示を表示可能な図柄表示手段と、
保留数に対応する数の保留アイコンを表示可能な保留表示手段と、
を備えた遊技台であって、
第一の状態よりも第二の状態の方が、第一の保留アイコンの少なくとも一部が遊技者から視認しづらくなるように構成されており、
前記第一の保留アイコンとは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち一番最近登場した保留アイコンのことであり、
前記第一の保留アイコンよりも第二の保留アイコンの方が、前記第二の状態において視認しやすい場合があり、
前記第二の保留アイコンとは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち一番過去に登場した保留アイコンのことであり、
予告態様をした保留アイコンが、保留数減少に応じて第一の表示位置から第二の表示位置に表示位置が変わった後も、表示位置が変わる前と態様が同じ場合があり、
前記第二の表示位置とは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち一番過去に登場した保留アイコンが表示される位置のことである、
ことを特徴とする遊技台
によって達成される。
本発明に係る遊技台によれば、保留の表示に特徴を持った遊技台を実現できる。
本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における当否判定用テーブルの例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図1用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図2用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は演出制御処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は画像制御処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の保留表示の表示態様とその大当り信頼度の例を示す図である。 保留アイコンが点滅している状態の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態の実施例1における演出の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の実施例2における演出の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の実施例3における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態の実施例3における演出の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の実施例4における保留表示の各表示態様での点消灯タイミングの例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態の実施例4における演出の例を示す図である。 図23(a)〜(g)のそれぞれに示すタイミングでの特図1保留ランプ801a、801b、801cの点消灯を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態の実施例5における演出の例を示す図である。 図25(a)〜(g)のそれぞれに示すタイミングでの特図2保留ランプ802a、802b、802cの点消灯を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態の実施例6における演出の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の実施例7における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態の実施例7における演出の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の実施例8における演出の例を示す図である。 本発明の一実施の形態の実施例9における保留表示の点消灯タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の一実施の形態の実施例10における演出の例を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図1では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普図始動口228、特図1始動口230、特図2始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図3に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図3に示す例では、特図1および特図2のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、特図1および特図2の双方に対応する共通の第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の右側経路上に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。また、別の演出可動体として、後述する可動役物1011、1012(図19(A)〜(D)参照)等が設けられていてもよい。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138、後述する演出用特図1保留ランプ群801、演出用特図2保留ランプ群802(図23等参照)等)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図4では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定およびラウンド数の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後、7R特別大当り遊技終了後および7R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および7R特別大当り図柄である「特図B」は、特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、7R大当り図柄である「特図C」は、特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」、「特図B」および「特図C」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図D」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」および7Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄である。後述するように、特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する(図11(a)、(b)参照)。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図c」は7R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図(このうち5種類が大当り)が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図(このうち3種類が大当り)が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率、および大当りのうち確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変や潜伏確変が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変や潜伏確変が含まれていないため、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の7R特別大当り、「特図C」の7R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の7R特別大当り、「特図c」の7R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図D」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
また、特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)または特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、7R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオンの場合には図5(b)に示す特図a、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は15ラウンドまたは7ラウンド、特図1の場合は15ラウンド、7ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図10(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図11(a)、図12(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図9(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図9は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図9(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図F」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図9(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図9(b)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図9(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図9(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図10〜図12に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。図10(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図10(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されてる。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図10(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)となり、小当りの確率は約1/399(=164/65536)となる。
図10(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)となり、小当りの確率は約1/399となる。この当否判定用テーブルを図10(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図10(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299となり、小当りの確率は0となる。
図10(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30となり、小当りの確率は0となる。この当否判定用テーブルを図10(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図11(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図11(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が30%であり、特図B(7R特別大当り)が25%であり、特図C(7R大当り)が25%であり、特図D(突然確変大当り)が10%であり、特図E(潜伏確変大当り)が10%である。特図Cを除く特図A、B、D、Eは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、B、D、E)の割合、すなわち確変確率は75%である。
特図A、B、Dは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図Cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図Eは、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態または普図高確率状態であるときに限り、大当り遊技終了後に時短が作動する図柄である。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された場合には、大当り遊技終了後に時短が作動しない。例えば、特図低確率普図低確率状態から特図Eが大当り図柄として複数回連続して停止表示された場合には、1回目の停止表示後には時短が作動しない(特図高確率普図低確率状態となる)が、2回目以降の停止表示後には時短が作動する(特図高確率普図高確率状態となる)。特図1変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、特図低確率普図低確率状態で90%、それ以外の遊技状態で100%である。
本例では、特図1変動遊技における小当り図柄およびはずれ図柄はそれぞれ1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Fが選択され、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Gが選択される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図11(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図11(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われる。同様に、特図Bまたは特図Cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われ、特図Dが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで2R行われる。
特図Eについては、図柄停止表示時の遊技状態によって大当り遊技の動作が異なる。特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり100msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が短いため遊技球の入球が困難である。一方、特図低確率普図低確率状態以外の遊技状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、1Rあたり29000msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が比較的長いため遊技球の入球が容易である。
特図Fが停止表示された後の小当り遊技では、1回の開放契機において、100msのアタッカ開放が2回行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技と、特図Fが停止表示された後の小当り遊技とでは、アタッカが同じように動作する。
図12(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図12(a)に示すように、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図a(15R特別大当り)が70%であり、特図b(7R特別大当り)が5%であり、特図c(7R大当り)が25%であ。特図a、bは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、b)の割合、すなわち確変確率は、特図1変動遊技の確変確率と同じ75%である。
特図a、bは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、遊技状態に関わらず100%である。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図dが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図2乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図12(b)は、特図2の各図柄における大当り時動作の例を示している。図12(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われ、特図bまたは特図cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われる。
図11および図12に示すように、特図2は、特図1と比較して時短が付与される確率が高く、アタッカの開放時間が長い(またはR数が多い)。したがって、特図2は特図1よりも有利度が高いと考えることができる。
次に、図13〜図16を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図13(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図13(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418(例えば、後述する演出用特図1保留ランプ群801、演出用特図2保留ランプ群802等を含む)への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図13(b)は、第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)の流れの一例を示すフローチャートである。本例の演出制御処理は、禁則条件などを特に持たず、視認性変更条件(例えば、保留消去条件)が成立した場合には、特定の保留表示の視認性を変更(例えば、特定の保留表示を消去(非表示))するものである。まず、ステップS501では、保留数(例えば、特図1変動遊技の保留数)が1以上であるか否かを判定する。保留数が1以上であると判定した場合にはステップS503に進み、保留数が0であると判定した場合にはステップS509に進む。
ステップS503では、保留表示(例えば、後述する保留アイコン表示領域900に表示されている保留アイコン、演出用特図1保留ランプ801a〜801dでの表示、演出用特図2保留ランプ802a〜802dでの表示等)の視認性を変更する条件(視認性変更条件)が成立したか否かを判定する。視認性変更条件の例については、後述する実施例で具体的に説明する。視認性変更条件が成立したと判定した場合にはステップS505に進み、視認性変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS509に進む。
ステップS505では、RAM408に設けられた視認性変更中フラグをオンに設定する。
ステップS505の次のステップS507では、特定の保留表示(例えば、特定の保留アイコン)の視認性を変更する処理を行う。例えば、保留表示の視認性を変更(例えば、低下)する手法としては、当該保留表示の少なくとも一部を非表示にする(消去する)こと、当該保留表示の少なくとも一部の透過性(透明度)を増加させること、当該保留表示の少なくとも一部と重なるように可動物を表示装置の手前に移動させること、当該保留表示の表示サイズを縮小すること、当該保留表示の輝度等を低下させること、等がある。その後、ステップS509の処理に移行する。
ステップS509では、RAM408内の視認性変更中フラグがオンであるか否かを判定する。視認性変更中フラグがオンであると判定した場合にはステップS511に進み、視認性変更中フラグがオフであると判定した場合にはステップS517に進む。
ステップS511では、保留表示の視認性を復帰させる条件(視認性復帰条件)が成立したか否かを判定する。視認性復帰条件が成立したと判定した場合にはステップS513に進み、視認性復帰条件が成立していないと判定した場合にはステップS517に進む。
ステップS513では、RAM408内の視認性変更中フラグをオフに設定する。
ステップS513の次のステップS515では、視認性が変更されていた保留表示(例えば、上記特定の保留表示)の視認性を復帰させる処理を行う。その後、ステップS517の処理に移行する。
ステップS517では、その他の演出制御処理(例えば、保留表示の表示態様の決定、保留が増加した場合に新たな保留表示を所定位置に表示する処理、保留が消化された場合に当該保留に対応する保留表示を消去する処理、保留が消化された場合に残りの保留表示の表示位置を変更する処理等)を実行する。その後、演出制御処理を終了して第1副制御部メイン処理に復帰する。
図14(a)は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図14(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS701では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図14(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS801では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS801の次のステップS803では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図15は、本実施の形態における保留表示(例えば、保留アイコン、演出用特図1保留ランプ801a〜801d、演出用特図2保留ランプ802a〜802d等)の表示態様とその大当り信頼度の例を示している。本実施の形態での保留表示の「表示態様」は、主に、保留表示の「表示色」(例えば、青、緑、赤、レインボー等)と、保留表示の「表示状態」(例えば、点灯、低速点滅、高速点滅等)との組合せによって特定される。図15では保留表示の「表示例」として円形の保留アイコンを例示しているが、図15に示す各表示態様と大当り信頼度の関係は、円形以外の形状(例えば、四角形状)の保留アイコン、演出用特図1保留ランプ801a〜801dおよび演出用特図2保留ランプ802a〜802d等にも同様に適用される場合がある。なお、図15では7種類の表示態様を示しているが、それ以外の表示態様(例えば、後述するような家紋、キャラクタ系等の表示態様)が用意されていてもよい。
図15に示すように、表示態様「青点灯」は、表示色が「青」(図中、左下がりのハッチングで示している)であり、表示状態が「点灯」(例えば、実質的に連続点灯)である。本例では、表示態様「青点灯」は、先読みが実行されていない保留に対してのみ選択されるデフォルトの表示態様であるため、表示態様「青点灯」の大当り信頼度は図15では明示していない(「−」と表記)。表示態様「青点灯」の大当り信頼度は、当否判定時の大当り確率(例えば、特図低確率状態では約1/299、特図高確率状態では約1/30)に等しいと考えることもできる。なお、デフォルトの表示態様は、先読みが実行された保留に対し、大当り信頼度の最も低い表示態様として選択されるようにしてもよい。
表示態様「緑点灯」は、表示色が「緑」(図中、縦横のクロスハッチングで示している)であり、表示状態が「点灯」である。表示態様「緑点灯」の大当り信頼度は、デフォルト(青点灯)以外の表示態様の中で最も低い3%である。
表示態様「緑低速点滅」は、表示色が「緑」であり、表示状態が「低速点滅」である。ここで、本例の低速点滅とは、点灯と消灯とが比較的長い周期で繰り返される点滅のことをいう(例えば、周期800ms、点灯期間400ms、消灯期間400ms)。表示態様「緑低速点滅」の大当り信頼度は15%である。
表示態様「赤点灯」は、表示色が「赤」であり、表示状態が「点灯」である。表示態様「赤点灯」の大当り信頼度は30%である。
表示態様「赤低速点滅」は、表示色が「赤」であり、表示状態が「低速点滅」である。表示態様「赤低速点滅」の大当り信頼度は50%である。
表示態様「赤高速点滅」は、表示色が「赤」であり、表示状態が「高速点滅」である。ここで、本例の高速点滅とは、点灯と消灯とが低速点滅よりも短い周期で繰り返され、点灯および消灯の各期間も低速点滅より短い点滅のことをいう(例えば、周期200ms、点灯期間100ms、消灯期間100ms)。表示態様「赤高速点滅」の大当り信頼度は70%である。
表示態様「レインボー」は、表示色が「レインボー(虹色)」であり、表示状態が「点灯」である。表示態様「レインボー」の大当り信頼度は100%である。
本例における表示態様毎の大当り信頼度は、まず、表示色によってレベル分けされている。例えば、大当り信頼度は表示色「レインボー」が最も高く、「赤」、「緑」、「青」(デフォルト)の順に低くなっている。次に、各表示色毎の大当り信頼度は、表示状態によってそれぞれレベル分けされている。すなわち、本例の大当り信頼度は、表示色が同じであれば点灯よりも点滅の方が高く、また、点滅周期が短いほど高い。例えば、表示色が「赤」である場合、大当り信頼度は表示状態「高速点滅」(表示態様「赤高速点滅」)が最も高く、「低速点滅」(表示態様「赤低速点滅」)、「点灯」(表示態様「赤点灯」)の順に低くなっている。表示色「赤」のうち最も大当り信頼度が低い表示態様「赤点灯」の大当り信頼度は、表示色「緑」のうち最も大当り信頼度が高い表示態様「緑低速点滅」よりも高くなっている。また、表示色「赤」のうち最も大当り信頼度が高い表示態様「赤高速点滅」の大当り信頼度は、表示態様「レインボー」よりも低くなっている。つまり、本例における表示態様毎の大当り信頼度は、表示状態よりも表示色に重きをおいて割り当てられている。
ただし、表示態様毎の大当り信頼度は、表示色よりも表示態様に重きをおいて割り当てられていてもよい。すなわち、表示態様「緑低速点滅」の大当り信頼度が、表示態様「赤点灯」よりも高くなるようにしてもよい。また、表示色よりも表示態様に重きをおいた場合であっても、表示態様「レインボー」の大当り信頼度が表示態様「赤高速点滅」よりも高く設定されるような例外が設けられていてもよい(例えば、大当り信頼度の関係が「レインボー」>「赤高速点滅」>「赤低速点滅」>「緑低速点滅」>「赤点灯」>「緑点灯」)。
保留表示の表示態様は、例えば、第1副制御部400において、当該保留表示に対応する保留の先読み結果や所定の演出抽選の結果等に基づいて選択される。各表示態様のそれぞれでは、当該保留が大当りとなるときに選択される確率と、当該保留がはずれとなるときに選択される確率とが相対的に異なっている。これにより、表示態様毎に所定の大当り信頼度が設定されている。例えば、ある表示態様の信頼度を高く設定する場合には、当該表示態様が大当り時に選択され易くするか、はずれ時に選択され難くすればよい。信頼度100%の表示態様「レインボー」については、はずれ時には選択されないように設計するとともに、大当り時には演出抽選によって所定の確率で選択される(大当りであっても演出抽選に当選しなかった場合には選択されない)ように設計されていてもよい。
大当り信頼度は、ある態様の先読み予告演出(例えば、ある表示態様の保留表示)が実行された場合に、そのうちの何%が大当りとなるかを示すものである。例えば、保留アイコンの表示態様が「赤点灯」(大当り信頼度30%)である場合、当該保留アイコンに対応する変動は30%の確率で大当りとなり、70%の確率ではずれとなる。すなわち、表示態様「赤点灯」の保留アイコンは、当該保留アイコンに対応する変動が大当りとなる確率が30%であること(大当り信頼度が30%であること)を遊技者に報知しているとともに、同変動がはずれとなる確率が70%であること(はずれ信頼度が70%であること)を遊技者に報知している。つまり、先読み予告演出は、大当り信頼度とはずれ信頼度を同時に報知するものである。大当り信頼度は1の値に限られず、例えば約5〜7%のように幅を持たせてもよい。以下、大当り信頼度のことを単に「信頼度」という場合がある。
複数の特図(例えば、特図1、特図2)を備える場合には、一方の特図に対応する保留表示でのみ図15で示したような表示態様を用いてもよいし、両方の特図に対応する保留表示で該表示態様を用いてもよい。また、一方の特図でのみ該表示態様を用いた場合には、他方の特図では違う表示(例えば、保留表示の形状を異ならせた表示)を行いつつも、表示色や表示状態による大当り信頼度の法則性を維持してもよい。例えば、特図1の保留アイコンは円形状、特図2の保留アイコンは四角形状で表示し、表示態様と大当り信頼度との関係はいずれも図15に示した通りとしてもよい。
図16は、保留アイコンが点滅している状態の一例を示している。この保留アイコンの表示態様は吉宗キャラクタである。図16(a)は、通常の表示状態を示している。この状態では、保留アイコン(吉宗キャラクタ)の輪郭に加えて顔のパーツや表情までを容易に視認することができる。一方、図16(b)は、保留アイコンの画像がフラッシュして白く塗りつぶされたような状態を示している。この状態では、保留アイコンの輪郭を視認することはできるが、顔のパーツや表情を視認することは困難である。本例では、図16(a)に示すような保留アイコンの視認が容易な状態(例えば、保留アイコンを細部まで視認可能な状態)と、図16(b)に示すような保留アイコンの視認が困難な状態(例えば、保留アイコン自体は視認可能であるが、保留アイコンの細部は視認困難な状態)とを周期的に繰り返すことによって、保留アイコンの点滅を表現している。このように、保留アイコンの点滅は、保留アイコンの表示と非表示との繰返しには限られない。
一般に、点滅している保留アイコンは、点灯している保留アイコンよりも写真を撮り難い。特に、点滅の周期が短くなるほど消灯期間の頻度が高くなるとともに一点灯期間が短くなるため、上手に写真を撮ることが困難になる。例えば、遊技者が図16(a)に示す吉宗キャラクタの保留アイコンを撮影しようとしても、図16(b)に示すように吉宗キャラクタの輪郭しか分からない画像が撮影されてしまう場合がある。近年、携帯電話の普及に伴い、携帯電話に搭載されているカメラで良い演出を撮影する遊技者が増えている。このような遊技者は撮影のために遊技を中断するため、遊技台の稼働率が低下してしまうという問題があった。また、雑誌にもレアな演出の投稿コーナーがあり、実際に遊技を行っていないにも関わらず、他人が撮影したレアな演出の写真を見ることで満足してしまい、遊技を行ってもらえないという問題があった。
これに対し、本実施の形態では、大当り信頼度の高い演出(遊技者がより写真に撮りたいと思う、出現頻度の低い演出)ほど写真撮影を困難にすることで、演出を実行しつつも、稼働率の低下を防ぐことができる場合があり、またレア演出の写真投稿を防ぐことができる場合がある。
次に、図17を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図17(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図17(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS901の次のステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS905の次のステップS907では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS907の次のステップS909では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS909の次のステップS911では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS911の次のステップS913では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224(例えば、後述する可動役物1011、1012等を含む)への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS903に戻る。
図17(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図17(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1101では、第2副制御部メイン処理のステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1101の次のステップS1103では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例1)
図18は、本実施の形態の実施例1における演出表示の例を時系列で示している。ここで、図18および後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。また、第4図柄の図示は省略する場合がある。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち下部に位置する横長の領域は、保留アイコン表示領域900として用いられる場合がある。保留アイコン表示領域900では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域900では、表示される保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって各保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。本例の保留アイコン表示領域900は最大4つの保留アイコンを表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4個目の保留に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。本例では、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域のそれぞれの位置は明示されていないが、例えば第1〜第4領域のそれぞれに1〜4の数字を表示することにより、第1〜第4領域の位置を明示するようにしてもよい。また本例の保留アイコン表示領域900では、特図1の保留アイコンのみを表示する場合があるが、特図2の保留アイコンのみを表示してもよいし、特図1と特図2の保留アイコンを併せて表示してもよい。
また、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの移動等に伴って各種アニメーションが実行される場合がある。保留アイコン表示領域900で実行されるアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行される増加アニメーション、先の保留が消化されたことによって残りの保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行される移動アニメーション、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が途中で変化する場合に実行される変化アニメーション、保留が消化されて変動が開始されるとき、対応する保留アイコンが消去される場合に実行される消去アニメーション等がある。
また、演出表示領域208d内には、保留アイコン表示領域900とは別に、当該変動に対応する変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域が設けられていてもよい。本例では、最先の保留が消化されると、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコンが消去されるが、変動アイコン表示領域が設けられている場合には、最先の保留が消化されると、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコンは、変動アイコンとして変動アイコン表示領域に移動する。そして、その変動アイコンの表示態様によって、当該変動の当否を所定の信頼度で報知(当該変動予告)することが可能になる。
図18(a)〜(d)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図18(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図dが表示されている。特図1保留ランプ218では特図1の保留が3つであることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の保留が0であることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域には、特図1の保留表示として、保留アイコン901〜903が表示されている。保留アイコン901〜903の表示態様はいずれも「青点灯」(デフォルト)である。
また、演出表示領域208dには、「たらい」画像701が画面上方(本例では、保留アイコン表示領域900の第3領域の真上)から保留アイコン表示領域900の第3領域を通過して下方に移動(落下)する動画像が表示されている(図18(a)〜(d))。移動途中の「たらい」画像701の少なくとも一部は、図柄表示領域208a〜208cで変動表示中の装飾図柄の少なくとも一部と重なる場合がある。本例では、「たらい」画像701の表示優先度が装飾図柄よりも高いため、「たらい」画像701と装飾図柄とが重なる場合には、「たらい」画像701が装飾図柄よりも手前に表示(手前のレイヤーに配置)される。
本例では、図18(b)に示すように保留アイコン903の少なくとも一部と「たらい」画像701の少なくとも一部との重複が開始されると、特定の保留アイコン(本例では保留アイコン903)の視認性変更条件が成立し、図13(b)のステップS503で肯定判定される。これにより、視認性変更中フラグがオンに設定され(ステップS505)、保留アイコン903の視認性を変更する処理が実行される(ステップS507)。本例では、保留アイコン903の視認性を変更する処理として、図18(b)、(c)に示すように保留アイコン903の透過性を増加させる処理が実行されているが、保留アイコン903が見え難くなる処理であれば他の処理であってもよい。
ここで本例では、「たらい」画像701の表示優先度が保留アイコン903よりも低いため、「たらい」画像701と保留アイコン903とが重なる場合には「たらい」画像701が保留アイコン903よりも奥に表示(奥のレイヤーに配置)される。図18(b)、(c)に示すように、「たらい」画像701は保留アイコン903よりも奥に表示されているものの保留アイコン903の透過性が増加しているため、「たらい」画像701は保留アイコン903を通して容易に視認することができる。
また本例では、図18(d)に示すように保留アイコン903と「たらい」画像701との重複が終了すると、保留アイコン903の視認性復帰条件が成立し、図13(b)のステップS511で肯定判定される。これにより、視認性変更中フラグがオフに設定され(ステップS513)、保留アイコン903の視認性を復帰させる処理が実行される(ステップS515)。本例では、保留アイコン903の視認性を復帰させる処理として、保留アイコン903の透過性を低下させて元に戻す処理が実行される。これにより、保留アイコン903の表示が図18(a)に示す元の状態に戻る。
図18(A)は、図18(a)〜(d)とは別の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。この特図1変動遊技は、いわゆるリーチ以上の変動(例えば、ノーマルリーチ変動)であるものとする。図18(A)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218では特図1の保留が0であることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の保留が0であることが報知されている。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900には、保留アイコンが1つも表示されていない。なお、図18(A)に示す状態で保留アイコンが表示されていないのは、保留が0であるためであり、保留アイコンの表示が禁止または制限されているためではない。
図18(B)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。図18(B)に示すように、特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が0から1に増加したことが報知されている。保留アイコン表示領域900には本来1つの保留アイコンが表示されるはずであるが、保留アイコンは後述する視認性変更処理によって非表示となっている。
図柄表示領域208a〜208cでは、ノーマルリーチ演出が実行されている。本例のノーマルリーチ演出では、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cにいずれも「装飾7」が表示され、中図柄表示領域208bでのみ装飾図柄の変動表示が続行される演出が行われる。演出表示領域208dには、リーチが発生したことを示す「リーチ」という文字が表示されている。
本例の視認性変更条件には、入賞時(保留増加時)に実行されている変動がリーチ以上であり、かつ、増加した保留に対応する保留アイコンの表示態様が「緑点灯」以上(すなわち、先読みが実行されている表示態様)であること、という条件が含まれている。ここで、図18(B)で増加した特図1の保留に対応する保留アイコンの表示態様は「緑点灯」に決定されているものとする。したがって、増加した保留に対応する保留アイコンについての視認性変更条件が成立し、当該保留アイコンの視認性変更処理が行われる。本例では、視認性変更処理として当該保留アイコンを非表示にする処理が行われるため、当該保留アイコンはこの時点では保留アイコン表示領域900に表示されない。本例では、当該保留アイコンを保留アイコン表示領域900に表示しないことによって、あえて保留数を誤認させるような表示を行うことができる場合がある。
図18(C)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留がさらに1つ増加した状態を示している。図18(C)に示すように、保留アイコン表示領域900の第2領域には、新たな保留アイコン905が表示されている。保留アイコン905の表示態様はデフォルトの「青点灯」である。このように、視認性変更条件が成立しない保留アイコン(例えば、デフォルトの表示態様の保留アイコン、先読みが実行されていない保留アイコン)は、通常通りに表示してもよい。これにより、図18(C)に示す状態では、実際の保留数(本例では2つ)よりも少ない数(本例では1つ)の保留アイコンが保留アイコン表示領域900に表示される。ただし、図18(C)に示す状態では、保留アイコン表示領域900の第2領域にのみ保留アイコンが表示され、実際に保留数が1つであるときの通常の表示(保留アイコン表示領域900の第1領域にのみ保留アイコン表示)とは異なっているため、保留数の誤認を防ぐことができる場合がある。また図18(C)に示す状態では、次に消化される保留に対応する保留アイコンは表示されておらず、次に消化される保留以外の保留に対応する保留アイコン905のみが表示されている。
図18(D)は、当該特図1変動遊技が終了した停止期間中の状態を示している。図18(D)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cにははずれを報知する図柄組合せ「装飾7−装飾3−装飾7」が停止表示されている。
本例の視認性復帰条件には、特図変動遊技が終了したこと、が含まれている。したがって、当該特図1変動遊技が終了したことに基づき、非表示であった保留アイコンの視認性復帰条件が成立し、当該保留アイコンの視認性を復帰させる処理が実行される。これにより、保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン904(表示態様「緑点灯」)が表示され、保留アイコン表示領域900に表示されている保留アイコンの数と実際の保留数とが一致する。本例では、保留アイコン904に対応する保留は保留アイコン905に対応する保留よりも先に消化されるが、保留アイコン904は保留アイコン905よりも後に表示開始される。このように、先に消化される保留に対応する保留アイコンが、後に消化される保留に対応する保留アイコンよりも後に表示される場合がある。
本実施例によれば、先読みが実行された表示態様(本例では「緑点灯」以上)の保留表示をリーチ中には行わないことによって、当該変動のリーチに対する遊技者の興味が薄れてしまうことを防止できる場合がある。
(実施例2)
図19は、本実施の形態の実施例2における演出の例を示している。本実施例は、演出用の役物(例えば、造形物、可動物)によって、保留表示(例えば、保留アイコン、演出用特図1保留ランプ801a〜801d、演出用特図2保留ランプ802a〜802d等)の少なくとも一部が隠される場合がある例である。
図19(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。本例では、装飾図柄表示装置208の表示画面の手前(遊技者側)に、「サボハニ」キャラクタを模した不透明な造形物1000が設けられている。造形物1000は、表示画面に正対して見た場合に、保留アイコン表示領域900の第4領域の少なくとも一部(例えば、ほぼ全体)と重なり、かつ当該第4領域以外の第1〜第3領域や図柄表示領域208a〜208cとは重ならないように配置されている。本例の造形物1000は、パチンコ機100(例えば、演出装置206)に対して固定されている。
図19(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218では特図1の保留が3つであることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の保留が0であることが報知されている。保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域には、特図1の保留表示として、保留アイコン901〜903(いずれも表示態様「青点灯」)が表示されている。この状態では、保留アイコン表示領域900の第4領域に保留アイコンが表示されていないため、保留アイコンは造形物1000によって隠されていない。
図19(b)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。図19(b)に示すように、特図1保留ランプ218では、特図1の保留が3から4に増加したことが報知されている。保留アイコン表示領域900の第4領域には、保留アイコン904(表示態様「青点灯」)が新たに表示されている。表示画面に正対して見た場合、保留アイコン904の少なくとも一部(本例ではほぼ全体)は造形物1000によって隠される。このように本例では、保留アイコン表示領域900の第4領域に表示される4つ目の保留アイコンは、造形物1000によって常に視認が邪魔されるようになっている。すなわち本例では、第4保留の入賞(特図1の保留数が3から4に増加)によって当該第4保留に対応する保留アイコンの視認性変更条件が成立し、保留が1つ消化されること(特図1の保留数が4から3に減少)によって当該保留アイコンの視認性復帰条件が成立する。
図19(c)は、装飾図柄表示装置208、造形物1000、および装飾図柄表示装置208の表示画面に正対した遊技者の視点を上方から見たときの位置関係の例を示している。図19(c)に示すように、表示画面に正対した遊技者の視点からは、造形物1000と重なることにより、装飾図柄表示装置208の表示画面のうち図中両矢印で示す範囲に表示される保留表示の視認性が悪くなる(例えば、造形物1000で遮蔽されて保留アイコンが見えなくなる)。ただし、装飾図柄表示装置208の表示画面と造形物1000との間には所定の隙間が形成されるため、遊技者の視点位置を左右に動かして横から覗き込むことによって、上記範囲の保留表示の視認性が変化する場合がある。例えば、表示画面に正対して見たときには視認不能であった保留アイコンの一部または全体が、視点位置を左右に動かすことによって視認可能になる場合がある。また、視認可能な部分と視認困難な部分は遊技者の視点位置や遊技姿勢等によって異なるため、遊技者毎に異なる演出を見せることができる場合がある。
図19(A)〜(D)は、図19(a)〜(c)に示したパチンコ機とは別のパチンコ機の例を示している。本例では、装飾図柄表示装置208よりも手前に、可動役物1011、1012が設けられている。可動役物1011、1012は、第1副制御部400または第2副制御部500の制御により、不図示のソレノイドを用いて待機位置(下位置)および演出位置(上位置)の間でそれぞれ独立して駆動される。可動役物1011、1012の本体部分(可動部分)は、ボクシンググローブを模した形状を有している。
可動役物1011、1012が待機位置にあるとき、可動役物1011、1012の全体は、装飾図柄表示装置208の表示画面下端よりも下方に位置する。この状態では、表示画面に正対して見たとき、当該表示画面は可動役物1011、1012によって遮蔽されない。一方、可動役物1011、1012が演出位置に駆動されると、可動役物1011、1012の少なくとも一部は、装飾図柄表示装置208の表示画面下端よりも上方に位置する。この状態では、表示画面に正対して見たとき、当該表示画面の一部が可動役物1011、1012によって遮蔽される。本例では、表示画面に正対して見たとき、演出位置にある可動役物1011、1012は、保留アイコン表示領域900の第3領域および第4領域をそれぞれ独立して遮蔽するようになっている。
例えば、可動役物1011が演出位置にあるとき、保留アイコン表示領域900の第3領域のほぼ全体が可動役物1011によって遮蔽されるが、第3領域以外の第1領域、第2領域および第4領域は全く遮蔽されない(または一部のみが遮蔽される)ようになっている。ただし、可動役物1011と表示画面との間には所定の隙間が形成されているため、視点位置を左右に動かすことによって、第3領域が視認可能となったり、第1領域、第2領域または第4領域が視認困難となったりする場合がある。
また、可動役物1012が演出位置にあるとき、保留アイコン表示領域900の第4領域のほぼ全体が可動役物1012によって遮蔽されるが、第4領域以外の第1〜第3領域は全く遮蔽されない(または一部のみが遮蔽される)ようになっている。ただし、可動役物1012と表示画面との間には所定の隙間が形成されているため、視点位置を左右に動かすことによって、第4領域が視認可能となったり第1〜第3領域が視認困難となったりする場合がある。
図19(A)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図19(A)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218では特図1の保留が4つであることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の保留が0であることが報知されている。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域には、特図1の保留表示として、保留アイコン901〜904(いずれも表示態様「青点灯」)が表示されている。可動役物1011、1012はいずれも待機位置にあるため、保留アイコン表示領域900は可動役物1011、1012によっては遮蔽されていない。
図19(B)は、当該特図1変動遊技が終了した停止期間中の状態を示している。図19(B)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾9」が停止表示されている。可動役物1011、1012は、引き続き待機位置にある。
図19(C)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。図19(C)に示すように、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始されている。特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が4から3に減少したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。保留アイコン表示領域900では、第1領域に表示されていた保留アイコン901が消去されるとともに、第2〜第4領域に表示されていた保留アイコン902〜904がそれぞれ第1〜第3領域に移動する。
本例では、当該特図1変動遊技が開始されたことによって、保留アイコン表示領域900の第3領域に移動した保留アイコン904の視認性変更条件が成立したものとする。また保留アイコン904は、当該特図1変動遊技が開始されたタイミングで表示態様が「青点灯」から「緑点灯」に変更されることが、先読み結果等に基づいて予め決定されているものとする。保留アイコン904の視認性変更条件が成立したことに基づき、視認性変更処理として、可動役物1011が演出位置に駆動される。可動役物1011が演出位置に駆動されると、保留アイコン表示領域900の第3領域に移動してきた保留アイコン904は、当該可動役物1011によって隠される。本例では、保留アイコン表示領域900の第3領域周囲には、可動役物1011の動作に対応したエフェクト動画像911(例えば、保留アイコンの変化アニメーションの一例)が表示されている。エフェクト動画像911は、保留アイコンよりも表示優先度を低くしてもよい。これにより、エフェクト動画像911は保留アイコンよりも奥に表示され、エフェクト動画像911の一部は、隣接する保留アイコン903等と重なることにより視認困難となる場合がある。
図19(D)は、当該特図1変動遊技が終了した停止期間中の状態を示している。図19(D)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾9」が停止表示されている。保留アイコン表示領域900の第3領域に表示されている保留アイコン904は、その表示態様が「緑点灯」に変更されている。本例では、保留アイコン904の表示態様が変更されたことによって、保留アイコン904の視認性復帰条件が成立したものとする。保留アイコン904の視認性復帰条件が成立したことに基づき、視認性復帰処理として可動役物1011が待機位置に戻される。可動役物1011が待機位置に戻ると、保留アイコン904の全体が視認可能となる。これにより遊技者は、保留アイコン904の表示態様が「緑点灯」に変更されたことを認識することができる。
本例では、複数の保留表示のそれぞれに対応して可動役物が1つずつ設けられているが、1の可動役物で複数の保留表示の視認を妨げることが可能な構成であってもよい。
本例では、造形物1000や可動役物1011、1012等によって視認困難になる部分と視認可能な部分は遊技者の視点位置や遊技姿勢等によって異なるため、遊技者毎に異なる演出を見せることができる場合がある。
(実施例3)
図20は、本実施の形態の実施例3における演出制御処理(第1副制御部メイン処理のステップS409)の流れの一例を示すフローチャートである。本例の演出制御処理は、視認性変更条件が成立した場合には、先読み予告対象の保留表示(例えば保留アイコン)の視認性を変更するものである。まず、ステップS1201では、保留数(例えば、特図1変動遊技の保留数)が1以上であるか否かを判定する。保留数が1以上であると判定した場合にはステップS1203に進み、保留数が0であると判定した場合にはステップS1211に進む。
ステップS1203では、視認性変更条件が成立したか否かを判定する。視認性変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1205に進み、視認性変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1211に進む。
ステップS1205では、視認性を変更する対象(視認性変更対象)となる保留表示が先読み予告対象であるか否か(例えば、視認性変更対象となる保留表示の表示態様がデフォルト(青点灯)以外であるか否か)を判定する。視認性変更対象となる保留表示が先読み予告対象であると判定した場合にはステップS1207に進み、視認性変更対象となる保留表示が先読み予告対象ではないと判定した場合にはステップS1211に進む。
ステップS1207では、RAM408に設けられた視認性変更中フラグをオンに設定する。
ステップS1207の次のステップS1209では、特定の保留表示(例えば、視認性変更対象となる、先読み予告対象の保留表示)の視認性を変更する処理を行う。例えば、保留表示の視認性を変更する手法としては、当該保留表示を非表示にすること、当該保留表示の透過性を増加させること、等がある。その後、ステップS1211の処理に移行する。
ここで、本例のように先読み予告対象の保留表示の視認性を変更する場合には、大当り信頼度の高い保留表示ほど視認性が変更される確率が高く、大当り信頼度の低い保留表示ほど視認性が変更される確率が低いようにしてもよい。
ステップS1211〜S1219については、図13(b)に示した演出制御処理のステップS509〜S517と同様であるので説明を省略する。
図21は、本実施例における演出の例を示している。図21(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図21(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行されている。特図1保留ランプ218では特図1の保留が3つであることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の保留が0であることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が実行されている。保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域には、特図1の保留表示として、特図1の保留数と同数(3つ)の保留アイコン901〜903が表示されている。保留アイコン901〜903の表示態様はいずれも「青点灯」である。
図21(A)は、図21(a)とは別の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図21(A)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行されている。特図1保留ランプ218では特図1の保留数が4つであることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の保留数が0であることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が実行されている。保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域には、特図1の保留表示として、特図1の保留数と同数(4つ)の保留アイコン904〜907が表示されている。第1〜第3領域に表示されている保留アイコン904〜906の表示態様は「青点灯」であり、第4領域に表示されている保留アイコン907の表示態様は「緑点灯」である。
図21(B)は、図21(A)と同様の状態であって、所定の条件(例えば、図20のステップS1203およびS1205の条件)が成立した後の状態を示している。図21(B)に示す状態は、保留アイコン表示領域900の第4領域に表示されるべき保留アイコン907が視認性変更処理により非表示となっている点で、図21(A)に示す状態と異なっている。これにより、図21(B)に示す状態では、保留アイコン表示領域900に表示されている保留アイコンの数(本例では3つ)が、実際の特図1の保留数(本例では4つ)よりも少なくなっている。
図21(B)に示す装飾図柄表示装置208の表示状態は、保留順位の最も低い保留アイコン907が非表示になっていることによって、保留数が1つ少ない場合の装飾図柄表示装置208の表示状態(図21(a))と見た目が同一になっている。また、図21(B)に示す装飾図柄表示装置208の表示状態は、先読み予告対象である保留アイコン907が非表示になっていることによって、先読み予告が実行されていない場合の装飾図柄表示装置208の表示状態(図21(a))と見た目が同一になっている。
本実施例によれば、先読み予告対象の保留表示の視認性を変更することによって、当該保留表示の写真撮影を防ぐことができる場合がある。また本実施例によれば、保留表示の一部を非表示にすることによって、装飾図柄表示装置208の見た目の表示状態を保留数が実際よりも少ない場合と同一にすることができるため、保留数を誤認させることができる場合がある。
(実施例4)
図22は、本実施の形態の実施例4における保留表示の各表示状態での点消灯タイミングの例を示すタイミングチャートである。既に述べたように、「保留表示」には、保留アイコン表示領域900の保留アイコン、演出用特図1保留ランプ801a〜801d、演出用特図2保留ランプ802a〜802d等が含まれる。また、保留表示の表示状態には、「点灯」、「低速点滅」、「高速点滅」等がある。なお、保留アイコン表示領域900に保留アイコンが表示されている状態を点灯(ON)といい、保留アイコンが表示されていない状態(非表示状態)を消灯(OFF)という場合がある。
保留表示の表示状態「点灯」とは、図22上段のタイミングチャートで示すように、保留表示の点灯(ON)が長期間連続している状態のことをいう。ここで、演出用特図1保留ランプや演出用特図2保留ランプ等がLEDにより構成されている場合、当該LEDは、点灯および消灯が微小期間毎に繰り返されるダイナミック点灯方式により点灯する場合がある。この場合の微小な消灯期間は人間には知覚できないため、ダイナミック点灯方式による点灯が長時間連続していればその表示状態は「点灯」となる。また、点灯期間内において、輝度や光度は必ずしも一定である必要はない。
保留表示の表示状態「低速点滅」とは、図22中段のタイミングチャートで示すように、保留表示の点灯(ON)と消灯(OFF)とが比較的長い周期で繰り返される状態のことをいう。保留表示の表示状態「高速点滅」とは、図22下段のタイミングチャートで示すように、保留表示の点灯(ON)と消灯(OFF)とが低速点滅よりも短い周期で繰り返される状態のことをいう。ここで、本例の消灯(OFF)とは、人間が消灯していることを知覚可能な期間(例えば、50〜100ms)以上の長さで消灯している状態のことをいう。例えば、100msの点灯(ON)と100msの消灯(OFF)とが繰り返されている表示状態は、人間が消灯期間を知覚可能であるため「点滅(高速点滅)」となるが、40msの点灯と40msの消灯とが繰り返されている表示状態は、人間が消灯期間を知覚できないため「点灯」となる場合がある。
本例では、低速点滅の周期を800ms(点灯期間および消灯期間がいずれも400ms)とし、高速点滅の周期を200ms(点灯期間および消灯期間がいずれも100ms)とした。また本例では、低速点滅および高速点滅のそれぞれにおいて、点灯期間と消灯期間の長さを同じとしたが、点灯期間と消灯期間の長さは互いに異なっていてもよい。低速点滅と高速点滅を比較すると、点灯期間および消灯期間の少なくとも一方の長さは、低速点滅の方が長くなっている。また、低速点滅または高速点滅の各点灯期間内において輝度や光度が変化していてもよい。また、低速点滅または高速点滅の各消灯期間は、必ずしも完全なOFF(例えば、演出用保留ランプ(LED)の場合には電流を流さない状態、保留アイコンの場合には非表示状態)である必要はない。消灯期間は、遊技者による保留表示の視認が点灯期間よりも相対的に困難であればよい。例えば、LEDの場合の消灯期間は、遊技者が消灯していると感じる程度に当該LEDの輝度や光度を低下させるようにしてもよい。また例えば、保留アイコンの場合の消灯期間は、遊技者が消灯していると感じる程度に当該保留アイコンの透過性を増加させるか表示サイズを縮小するようにしてもよい。
保留表示を写真撮影する場合、点灯期間が長い保留表示ほど撮影が容易であり、点灯期間が短い保留表示ほど撮影が困難である。また、消灯期間が短い保留表示ほど撮影が容易であり、消灯期間が長い保留表示ほど撮影が困難である。また、点滅周期に占める点灯期間の比率が高い保留表示ほど撮影が容易であり、点滅周期に占める点灯期間の比率が低い保留表示ほど撮影が困難である。
図23は、本実施例における演出表示の例を時系列で示している。図24は、図23(a)〜(g)のそれぞれに示すタイミングでの演出用特図1保留ランプ801a、801b、801cの点消灯(ON/OFF)を示すタイミングチャートである。本例では、装飾図柄表示装置208とは別に、特図1の保留数を表示する演出用特図1保留ランプ群801(演出用特図1保留ランプ801a〜801d)と、特図2の保留数を表示する演出用特図2保留ランプ群802(演出用特図2保留ランプ802a〜802d)とが設けられている。
演出用特図1保留ランプ群801は、例えば装飾図柄表示装置208の下方左寄りに横並びで配置されている。演出用特図1保留ランプ群801は、最も中央寄りの位置から左方に向かって順に配列した4つの演出用特図1保留ランプ801a、801b、801c、801dを有している。演出用特図1保留ランプ801a〜801dは、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、変動までの時間が短い保留に対応する演出用特図1保留ランプほど、中央に近い位置に配置されている。演出用特図1保留ランプ801a〜801dのそれぞれは、1つまたは複数のLEDによって構成されており、第1副制御部400または第2副制御部500の制御によって、図15に示した各表示態様で点灯、点滅または消灯することが可能である。これにより、演出用特図1保留ランプ群801では、点灯または点滅している演出用特図1保留ランプの数によって特図1変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各演出用特図1保留ランプの表示態様によって各保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。
演出用特図2保留ランプ群802は、例えば装飾図柄表示装置208の下方右寄り(演出用特図1保留ランプ群801の右隣)に横並びで配置されている。演出用特図2保留ランプ群802は、最も中央寄りの位置から右方に向かって順に配列した4つの演出用特図2保留ランプ802a、802b、802c、802dを有している。演出用特図2保留ランプ802a〜802dは、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、変動までの時間が短い保留に対応する演出用特図2保留ランプほど、中央に近い位置に配置されている。演出用特図2保留ランプ802a〜802dのそれぞれは、1つまたは複数のLEDによって構成されており、第1副制御部400または第2副制御部500の制御によって、図15に示した各表示態様で点灯、点滅または消灯することが可能である。これにより、演出用特図2保留ランプ群802では、点灯または点滅している演出用特図2保留ランプの数によって特図2変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各演出用特図2保留ランプの表示態様によって各保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右上角部には、特図1の保留数を「0」〜「3」の数字で表示可能な特図1保留数表示領域851と、特図2の保留数を「0」〜「3」の数字で表示可能な特図2保留数表示領域852とが設けられている。
図23(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が0から1に増加(新たな保留1が増加)した状態を示している。図23(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行されている。特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が0から1に増加したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「1」であることが表示されており、特図2保留数表示領域852には、特図2の保留数が「0」であることが表示されている。演出用特図1保留ランプ群801では、保留表示として、演出用特図1保留ランプ801aが表示態様「青点灯」で点灯しており、他の演出用特図1保留ランプ801b〜801dは消灯している(図24のタイミング(a)参照)。演出用特図2保留ランプ群802では、全ての演出用特図2保留ランプ802a〜802dが消灯している。
図23(b)〜(d)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が1から2に増加(新たな保留2が増加)した状態を示している。図23(b)〜(d)に示すように、特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が1から2に増加したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「2」であることが表示されている。演出用特図1保留ランプ群801では、新たな保留表示として、演出用特図1保留ランプ801bが表示態様「緑低速点滅」での点滅を開始している。入賞による保留増加を印象づけるため、点滅表示の始期は点灯期間から開始されるようにしてもよい。
保留増加の直後である図23(b)に示すタイミングでは、演出用特図1保留ランプ801aは表示色「青」で点灯しており、演出用特図1保留ランプ801bは表示色「緑」で点灯(低速点滅の点灯期間)している(図24のタイミング(b)参照)。すなわちこのタイミングでは、実際の特図1の保留数と同数の演出用特図1保留ランプ801a、801bが点灯している。図23(c)に示すタイミングでは、演出用特図1保留ランプ801aは表示色「青」で点灯しており、演出用特図1保留ランプ801bは消灯(低速点滅の消灯期間)している(図24のタイミング(c)参照)。このタイミングでは、実際の特図1の保留数よりも少ない数の演出用特図1保留ランプ801aのみが点灯している。図23(d)に示すタイミングでは、演出用特図1保留ランプ801aは表示色「青」で点灯しており、演出用特図1保留ランプ801bは表示色「緑」で点灯(低速点滅の点灯期間)している(図24のタイミング(d)参照)。このタイミングでは、実際の特図1の保留数と同数の演出用特図1保留ランプ801a、801bが点灯している。
図23(e)〜(g)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が2から3に増加(新たな保留3が増加)した状態を示している。図23(e)〜(g)に示すように、特図1保留ランプ218では、特図1の保留が2から3に増加したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「3」であることが表示されている。演出用特図1保留ランプ群801では、新たな保留表示として、演出用特図1保留ランプ801cが表示態様「赤高速点滅」での点滅を開始している。入賞による保留増加を印象づけるため、点滅表示の始期は点灯期間から開始されるようにしてもよい。
保留増加の直後である図23(e)に示すタイミングでは、演出用特図1保留ランプ801aは表示色「青」で点灯しており、演出用特図1保留ランプ801bは消灯(低速点滅の消灯期間)しており、演出用特図1保留ランプ801cは表示色「赤」で点灯(高速点滅の点灯期間)している(図24のタイミング(e)参照)。このように、保留増加に基づく新たな演出用特図1保留ランプ801cでの保留表示(点灯または点滅)は、他の演出用特図1保留ランプ801a、801bの点灯状態に関わらず実行される(演出用特図1保留ランプ801bが消灯期間中でも実行される)。このタイミングでは、実際の特図1の保留数よりも1つ少ない数の演出用特図1保留ランプ801a、801cが点灯している。
図23(f)に示すタイミングでは、演出用特図1保留ランプ801aは表示色「青」で点灯しており、演出用特図1保留ランプ801bは表示色「緑」で点灯(低速点滅の点灯期間)しており、演出用特図1保留ランプ801cは消灯(高速点滅の消灯期間)している(図24のタイミング(f)参照)。このタイミングでは、実際の特図1の保留数よりも1つ少ない数の演出用特図1保留ランプ801a、801bが点灯している。
図23(g)に示すタイミングでは、演出用特図1保留ランプ801aは表示色「青」で点灯しており、演出用特図1保留ランプ801b、801cは消灯(点滅の消灯期間)している(図24のタイミング(g)参照)。このように、同時に複数の保留表示が消える期間がある。このタイミングでは、実際の特図1の保留数よりも2つ少ない数の演出用特図1保留ランプ801aのみが点灯している。
(実施例5)
図25は、本実施の形態の実施例5における演出表示の例を時系列で示している。本例は、変動開始のタイミングで点滅周期がリセットされて始期(点灯期間)から開始される例である。図26は、図25(a)〜(g)のそれぞれに示すタイミングでの演出用保留ランプの点消灯(ON/OFF)および図柄変動状態(変動中/停止中)を示すタイミングチャートである。本例では、実施例4と同様に、演出用特図1保留ランプ群801(演出用特図1保留ランプ801a〜801d)と、演出用特図2保留ランプ群802(演出用特図2保留ランプ802a〜802d)とが設けられている。
ここで、図26の最上段のタイミングチャートは、表示態様「青点灯」で点灯する演出用保留ランプ(すなわち、最初の図柄変動停止期間(タイミング(a)、(b)を含む)は演出用特図2保留ランプ802aおよび802b、タイミング(c)で開始される図柄変動停止期間(タイミング(c)、(d)、(e)、(f)を含む)は演出用特図2保留ランプ802a)を表している。2段目のタイミングチャートは、表示態様「緑低速点滅」で点滅する演出用保留ランプ(すなわち、最初の図柄変動停止期間は演出用特図2保留ランプ802c、タイミング(c)で開始される図柄変動停止期間は演出用特図2保留ランプ802b、タイミング(g)で開始される図柄変動停止期間は演出用特図2保留ランプ802a)を表している。3段目のタイミングチャートは、表示態様「赤高速点滅」で点滅する演出用保留ランプ(すなわち、最初の図柄変動停止期間は演出用特図2保留ランプ802d、タイミング(c)で開始される図柄変動停止期間は演出用特図2保留ランプ802c、タイミング(g)で開始される図柄変動停止期間は演出用特図2保留ランプ802b)を表している。
図25(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図25(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である特図Gが表示されており、特図2表示装置214では特図2の変動表示が実行されている。特図1保留ランプ218では特図1の保留数が4であることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の保留数が4であることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「4」であることが表示されており、特図2保留数表示領域852には、特図2の保留数が「4」であることが表示されている。演出用特図1保留ランプ群801では、特図1の保留表示として、演出用特図1保留ランプ801a〜801dがそれぞれ表示態様「青点灯」で点灯している。演出用特図2保留ランプ群802では、特図2の保留表示として、演出用特図2保留ランプ802a、802bがそれぞれ表示態様「青点灯」で点灯しており、演出用特図2保留ランプ802cが表示態様「緑低速点滅」で点滅しており、演出用特図2保留ランプ802dが表示態様「赤高速点滅」で点滅している。
図25(a)に示すタイミングでは、演出用特図2保留ランプ802a、802bは表示色「青」で点灯しており、演出用特図2保留ランプ802cは表示色「緑」で点灯(低速点滅の点灯期間)しており、演出用特図2保留ランプ802dは表示色「赤」で点灯(高速点滅の点灯期間)している(図26のタイミング(a)参照)。すなわちこのタイミングでは、実際の特図2の保留数と同数の演出用特図2保留ランプ802a〜802dが点灯している。
図25(b)は、当該特図2変動遊技が終了した停止期間中の状態を示している。図25(b)に示すように、特図2表示装置214には特図d(はずれ)が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾3−装飾6−装飾1」が停止表示されている。本例の停止期間は550msであるものとする。
図25(b)に示すタイミングでは、演出用特図2保留ランプ802a、802bは表示色「青」で点灯しており、演出用特図2保留ランプ802c、802dは消灯(点滅の消灯期間)している(図26のタイミング(b)参照)。このように、図柄が停止表示されている期間中であっても、保留表示が消灯される場合がある。
図25(c)、(d)は、次の特図2変動遊技の変動期間中の状態を示している。図25(c)、(d)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始されている。特図2保留ランプ220では、特図2の保留数が4から3に減少したことが報知されている。当該変動の変動期間の長さは180msであるものとする。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。特図2保留数表示領域852には、特図2の保留数が「3」であることが表示されている。演出用特図2保留ランプ群802では、保留消化に伴い、演出用特図2保留ランプ802a〜802cが前回の変動期間における演出用特図2保留ランプ802b〜802dとそれぞれ同表示態様で点灯または点滅し、演出用特図2保留ランプ802dが消灯する。すなわち、演出用特図2保留ランプ802aの表示態様は「青点灯」となり、演出用特図2保留ランプ802bの表示態様は「緑低速点滅」となり、演出用特図2保留ランプ802cの表示態様は「赤高速点滅」となる。これにより、特図2の保留が1つ消化されて保留順位2〜4番目の保留が1〜3番目に繰り上がったことが報知される。
変動開始直後の図25(c)に示すタイミングでは、演出用特図2保留ランプ802aは表示色「青」で点灯しており、演出用特図2保留ランプ802bは表示色「緑」で点灯(低速点滅の点灯期間)しており、演出用特図2保留ランプ802cは表示色「赤」で点灯(高速点滅の点灯期間)している。本例では、変動開始のタイミングで点滅周期が始期(点灯期間)から開始されるため、変動開始直後には全ての保留表示が表示される(図26のタイミング(c)参照)。
図25(d)に示すタイミングでは、演出用特図2保留ランプ802aは表示色「青」で点灯しており、演出用特図2保留ランプ802bは表示色「緑」で点灯(低速点滅の点灯期間)しており、演出用特図2保留ランプ802cは消灯(高速点滅の消灯期間)している(図26のタイミング(d)参照)。このタイミングでは、実際の特図2の保留数よりも1つ少ない数の演出用特図2保留ランプ802a、802bが点灯している。
図25(e)、(f)は、当該特図2変動遊技が終了した停止期間中の状態を示している。図25(e)、(f)に示すように、特図2表示装置214には特図d(はずれ)が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾1−装飾4−装飾8」が停止表示されている。本例の停止期間は550msである。
図25(e)に示すタイミングでは、演出用特図2保留ランプ802aは表示色「青」で点灯しており、演出用特図2保留ランプ802bは表示色「緑」で点灯(低速点滅の点灯期間)しており、演出用特図2保留ランプ802cは消灯(高速点滅の消灯期間)している(図26のタイミング(e)参照)。このタイミングでは、実際の特図2の保留数よりも1つ少ない数の演出用特図2保留ランプ802a、802bが点灯している。
図25(f)に示すタイミングでは、演出用特図2保留ランプ802aは表示色「青」で点灯しており、演出用特図2保留ランプ802bは消灯(低速点滅の消灯期間)しており、演出用特図2保留ランプ802cは表示色「赤」で点灯(高速点滅の点灯期間)している(図26のタイミング(f)参照)。このタイミングでは、実際の特図2の保留数よりも1つ少ない数の演出用特図2保留ランプ802a、802cが点灯している。図25(e)に示すタイミングと図25(f)に示すタイミングとを比較すると、演出用特図2保留ランプ群802では、いずれも特図2の保留数が実際より1つ少ない数であるかのような表示が行われているが、該表示の態様がそれぞれで異なっている。
図25(g)は、次の特図2変動遊技の変動期間中の状態を示している。図25(g)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始されている。特図2保留ランプ220では、特図2の保留数が3から2に減少したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。特図2保留数表示領域852には、特図2の保留数が「2」であることが表示されている。演出用特図2保留ランプ群802では、保留消化に伴い、演出用特図2保留ランプ802a、802bが前回の変動期間における演出用特図2保留ランプ802b、802cとそれぞれ同表示態様で点灯または点滅し、演出用特図2保留ランプ802cが消灯する。すなわち、演出用特図2保留ランプ802aの表示態様は「緑低速点滅」となり、演出用特図2保留ランプ802bの表示態様は「赤高速点滅」となる。これにより、特図2の保留が1つ消化されて保留順位2、3番目の保留が1、2番目に繰り上がったことが報知される。
変動開始直後の図25(g)に示すタイミングでは、演出用特図2保留ランプ802aは表示色「緑」で点灯(低速点滅の点灯期間)しており、演出用特図2保留ランプ802bは表示色「赤」で点灯(高速点滅の点灯期間)している。本例では、変動開始のタイミングで点滅周期が始期(点灯期間)から開始されるため、変動開始直後には全ての保留表示が表示される(図26のタイミング(g)参照)。
本例では、変動開始のタイミングで保留表示の点滅周期がリセットされ、新たな点滅周期が始期(点灯期間)から開始される。すなわち、消灯期間の途中で変動開始のタイミングとなった場合、残りの消灯期間はキャンセルされる。これにより、1変動停止期間の長さ(変動期間(本例では、選択される変動タイマによって異なる)+停止期間(本例では、550msで固定))が保留表示の点滅周期(例えば、低速点滅では800ms)よりも短い場合等には、該保留表示が消灯される時間を短くすることができ、該保留表示が点灯される時間を長くすることができる場合がある。
例えば、図25(c)〜(f)で示す1変動停止期間の長さ(変動期間(180ms)+停止期間(550ms))は、低速点滅の周期(800ms)よりも短い。このため、表示態様「緑低速点滅」で点滅する演出用特図2保留ランプは、次変動開始のタイミングで残りの消灯期間がキャンセルされて点灯される(図25(g)の演出用特図2保留ランプ802a、図26のタイミング(g))。保留を多く貯めると、変動時間が短くなりやすいため、保留表示の消灯期間を短くすることができる場合がある。すなわち、遊技者の遊技動作に応じて、点灯期間や消灯期間の長さを変更できる場合がある。
また本例では、点滅する保留表示であっても、変動開始のタイミング(図26のタイミング(c)、(g))で点灯期間が開始される。したがって、変動開始のタイミングは、保留表示が容易に撮影可能となるシャッターチャンスとなる。演出を写真に撮りたい遊技者は、このシャッターチャンスを得るために遊技球の打ち出しを行うため、遊技機の稼働促進が期待できる場合がある。
(実施例6)
図27は、本実施の形態の実施例6における演出表示の例を時系列で示している。本例では、装飾図柄表示装置208の保留アイコン表示領域900において、時短中は特図2の保留アイコンのみを表示し、特図1の保留アイコンを表示しないものとする。また、特図1の保留アイコンは円形状であり、特図2の保留アイコンは正方形状である。
図27(a)は、時短中の最終変動(例えば、時短状態に移行してから100回目の特図2変動遊技)の変動期間中の状態を示している。図27(a)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が実行されている。特図1保留ランプ218では特図1の保留数が2であることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の保留数が4であることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「2」であることが報知されており、特図2保留数表示領域852には、特図2の保留数が「4」であることが報知されている。保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域には、特図2の保留表示として、特図2の保留数と同数(4つ)の保留アイコン921〜924が表示されている。保留アイコン921〜924の表示態様はいずれも「青点灯」である。時短中であるため、特図1の保留アイコンは表示されていない。
図27(b)は、当該特図2変動遊技が終了した停止期間中の状態を示している。図27(b)に示すように、特図2表示装置には特図d(はずれ)が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾9−装飾10−装飾5」が停止表示されている。
図27(c)は、次の特図2変動遊技が開始された状態を示している。この特図2変動遊技は、時短状態から通常状態(特図低確率普図低確率状態)に移行してから最初の特図変動遊技である。図27(c)に示すように、特図2表示装置214では、特図2の変動表示が開始されている。特図2保留ランプ220では、特図2の保留数が4から3に減少したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。特図2保留数表示領域852には、特図2の保留数が「3」であることが表示されている。保留アイコン表示領域900では、第1領域に表示されていた特図2の保留アイコン921が消去されるとともに、第2〜第4領域に表示されていた特図2の保留アイコン922〜924がそれぞれ第1〜第3領域に移動する。
また、保留アイコン表示領域900では、時短が終了したことに基づき、特図1の保留数に等しい2つの特図1の保留アイコン901、902の表示が開始される。保留アイコン901、902の表示態様はいずれも「青点灯」であるものとする。特図1の保留アイコン901、902のそれぞれの少なくとも一部は、保留アイコン表示領域900の第1および第2領域において、特図2の保留アイコン922、923のそれぞれの少なくとも一部と重なって表示される。本例では、特図1の保留アイコンは特図2の保留アイコンよりも優先的に表示されるため、特図1の保留アイコン901、902は、特図2の保留アイコン922、923よりも手前のレイヤーに配置される。
保留アイコン表示領域900の第1領域では、特図1の保留アイコン901の一部と特図2の保留アイコン922の一部とが重なって表示されている。これにより、特図2の保留アイコン922の一部は、特図1の保留アイコン901の一部によって隠されている。この状態では、特図1の保留アイコン901の全部と特図2の保留アイコン922の他部(保留アイコン901によって隠されていない部分)とが視認可能となり、特図2の保留アイコン922の一部が視認困難(例えば視認不可能)となる。本例では、特図1の保留アイコン901の一部と特図2の保留アイコン922の一部とが重なった状態でも、特図2の保留アイコン922の他部が視認可能であるため、遊技者は保留アイコン922の存在および当該保留アイコン922の表示態様を認識可能である。特図1の保留アイコンに重なった状態でも特図2の保留アイコンの視認を容易にするために、特図2の保留アイコンの表示サイズを特図1の表示サイズより大きくしてもよい。
同様に、保留アイコン表示領域900の第2領域では、特図1の保留アイコン902の一部と特図2の保留アイコン923の一部とが重なって表示されている。これにより、特図2の保留アイコン923の一部は、特図1の保留アイコン902の一部によって隠されている。この状態では、特図1の保留アイコン902の全部と特図2の保留アイコン923の他部(保留アイコン902によって隠されていない部分)とが視認可能となり、特図2の保留アイコン923の一部が視認困難(例えば視認不可能)となる。本例では、特図1の保留アイコン902の一部と特図2の保留アイコン923の一部とが重なった状態でも、特図2の保留アイコン923の他部が視認可能であるため、遊技者は保留アイコン923の存在および当該保留アイコン923の表示態様を認識可能である。
図27(d)、(e)は、当該特図2変動遊技の変動期間中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。増加した保留は先読み予告対象であり、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は、家紋を模した円形のアイコン画像が高速点滅する表示態様「家紋高速点滅」(例えば、大当り信頼度100%)に決定されているものとする。また、表示態様「家紋高速点滅」の特図1の保留アイコンは、他の表示態様(例えば、「家紋高速点滅」より大当り信頼度が低い表示態様)の特図1の保留アイコンと比較すると、形状はほぼ相似な円形状であるが表示サイズは大きいものとする。
図27(d)に示すように、保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな特図1の保留アイコン903(表示態様「家紋高速点滅」)が表示されている。変動開始直後の図27(d)に示すタイミングでは、保留アイコン903が点灯状態にある。本例では、変動開始のタイミングで点滅周期が始期(点灯期間)から開始されるため、変動開始直後には全ての保留アイコンが表示される。本例では、特図1の保留アイコン903の一部と特図2の保留アイコン924のほぼ全部とが重なって表示されている。これにより、特図2の保留アイコン924のほぼ全部は、特図1の保留アイコン903によって隠され、視認困難となる。したがって、このタイミングでは、特図2の保留アイコン924の存在および当該保留アイコン924の表示態様を認識するのが困難となり、保留アイコン924で先読み予告が実行されている場合にはその予告内容を認識するのも困難となる。
図27(e)は、保留アイコン903の点滅周期が消灯期間となったタイミングを示している。図27(e)に示すタイミングでは、保留アイコン表示領域900の第3領域に表示されている保留アイコン903が消灯(非表示)状態にある。これにより、同領域に表示されている特図2の保留アイコン924は、その全部が視認可能となる。したがって、このタイミングでは、特図2の保留アイコン924の存在および当該保留アイコン924の表示態様を認識可能となる。このように本例では、特図1の保留アイコンの点滅周期や点灯、消灯期間の長さによって、特図2の保留アイコンの視認状態が大幅に変化する場合がある。
図27(A)は、図27(d)に示した状態の変形例を示している。本例では、増加した特図1の保留に対応する保留アイコンの表示態様は「赤点灯」に決定されている。また当該保留アイコンには、所定の抽選により、上記表示態様とは別に初期表示態様(所定の表示変更条件が成立するまでの表示態様)が設定されている。本例の初期表示態様は、チャンスボタンを模した円形のアイコン画像に「PUSH!」という文字が記された表示態様「チャンスボタン」(チャンスボタン136の押下を示唆する表示態様)である。また、初期表示態様から本来の表示態様に変更される表示変更条件は、チャンスボタン136の押下を検知したこと、を少なくとも含んでいるものとする。初期表示態様「チャンスボタン」の特図1の保留アイコンは、他の表示態様(例えば、デフォルトの表示態様)の特図1の保留アイコンと比較すると、形状はほぼ相似であるが表示サイズは大きいものとする。
図27(A)に示すように、保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな特図1の保留アイコン903(初期表示態様「チャンスボタン」)が表示されている。この状態では、特図1の保留アイコン903の一部と特図2の保留アイコン924のほぼ全部とが重なって表示されている。これにより、特図2の保留アイコン924のほぼ全部は、特図1の保留アイコン903によって隠され、視認困難となる。したがって、この時点では、特図2の保留アイコン924の存在および当該保留アイコン924の表示態様を認識するのが困難となり、保留アイコン924で先読み予告が実行されている場合にはその予告内容を認識するのも困難となる。
図27(B)は、遊技者によってチャンスボタン136が押下され、表示変更条件が成立した後の状態を示している。図27(B)に示すように、表示変更条件が成立したことにより、特図1の保留アイコン903の表示態様は、初期表示態様「チャンスボタン」から本来の表示態様「赤点灯」に変更されている。表示態様が変更されたことによって保留アイコン903の表示サイズが小さくなるため、特図2の保留アイコン924の視認可能な部分は増加している。これにより、遊技者は、保留アイコン924の存在および当該保留アイコン924の表示態様を認識できるようになる。
このように本例では、保留表示の視認性が遊技状態によって変わる場合があり、特定の遊技状態において保留表示が視認困難になる場合がある。また本例では、特定の演出が実行されることにより保留表示が視認困難になる場合があり、遊技者の操作によって保留表示の視認性が変化(例えば、保留表示の視認性が向上)する場合がある。
(実施例7)
図28は、本実施の形態の実施例7における演出制御処理(第1副制御部メイン処理のステップS409)の流れの一例を示すフローチャートである。本例の演出制御処理は、視認性変更条件が成立した場合には、最終保留(保留順位が最下位の保留、変動開始までの時間が最も長い保留)以外の保留に対応する保留表示の視認性を変更するものである。
まず、ステップS1301では、保留数(例えば、特図1変動遊技の保留数)が2以上であるか否かを判定する。保留数が2以上であると判定した場合にはステップS1303に進み、保留数が1以下であると判定した場合にはステップS1309に進む。ここで、ステップS1301では、複数の特図(本例では特図1および特図2)のそれぞれで保留数が2以上であるか否かを判断してもよいし、複数の特図の保留数の和が2以上であるか否かを判断してもよい。複数の特図の保留数の和で判断する場合、例えば、当該保留数の和が2以上であっても、保留数が1である特図については保留表示の視認性変更処理を行わないような例外処理を行ってもよい。これは、ある特図の保留数が1つである場合に当該特図の保留表示の視認性変更処理を行うと、当該特図の保留が存在しないかのように誤認されるおそれがあるためである。
ステップS1303では、視認性変更条件が成立したか否かを判定する。視認性変更条件としては、例えば、最終保留が先読み予告対象であること、等がある。視認性変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1305に進み、視認性変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1309に進む。
ステップS1305では、RAM408に設けられた視認性変更中フラグをオンに設定する。
ステップS1305の次のステップS1307では、最終保留を除く保留を対象保留として、当該対象保留に対応する保留表示の視認性を変更する処理を行う。例えば、保留表示の視認性を変更する手法としては、当該保留表示を非表示にすること、当該保留表示の透過性を増加させること、当該保留表示の表示サイズを小さくすること、当該保留表示の輝度等を低下させること、等がある。本例では、全ての対象保留に対応する保留表示の視認性を変更しているが、対象保留の少なくとも1つに対応する保留表示の視認性を変更するようにしてもよい。ただし、最終保留に対応する保留表示の視認性を変更すると保留数を誤認させてしまうおそれがあるため、本例では最終保留に対応する保留表示については視認性を変更しない。その後、ステップS1309の処理に移行する。
ステップS1309〜S1317については、図13(b)に示した演出制御処理のステップS509〜S517と同様であるので説明を省略する。
図29は、本実施例における演出表示の例を時系列で示している。図29(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図29(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行されている。特図1保留ランプ218では特図1の保留数が3であることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の保留数が0であることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「3」であることが表示されており、特図2保留数表示領域852には、特図2の保留数が「0」であることが表示されている。保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域には、特図1の保留表示として、保留アイコン901〜903が表示されている。保留アイコン901〜903はいずれも先読み予告対象でない保留に対応しており、当該保留アイコン901の表示態様はいずれもデフォルトの「青点灯」である。
図29(b)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。増加した保留は先読み予告対象であり、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は「緑点灯」に決定されているものとする。図29(b)に示すように、特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が3から4に増加したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「4」であることが表示されている。保留アイコン表示領域900の第4領域には、新たな保留アイコン904(表示態様「緑点灯」)が表示されている。デフォルト以外の表示態様である保留アイコン904が表示されることにより、先読み予告が開始される。この時点では、最終保留が先読み予告対象となっている。本例では、保留アイコン904が表示された後に、所定の視認性変更条件が成立したものとする。視認性変更条件が成立すると、最終保留以外の保留に対応する保留アイコンの視認性が変更される(図28のステップS1307)。
図29(c)は、最終保留以外の保留に対応する保留アイコンの視認性が変更された状態を示している。図29(c)に示すように、保留アイコン表示領域900では、第1〜第3領域に表示されていた保留アイコン901〜903が非表示とされ、第4領域の保留アイコン904のみが表示されている。これにより、図29(c)に示す状態では、実際の特図1の保留数(本例では4つ)よりも少ない数(本例では1つ)の保留アイコンが保留アイコン表示領域900に表示されている。しかしながら、本例では、最終保留(本例では第4保留)に対応する保留アイコンが、表示されるべき領域(本例では第4領域)にそのまま表示されているため、保留数の誤認を防ぐことができる場合がある。また本例では、先読み予告対象以外の保留アイコンが非表示となるため、先読み予告対象の保留アイコンを目立たせることができる場合がある。
(実施例8)
図30は、本実施の形態の実施例8における演出表示の例を時系列で示している。図30(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図30(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行されている。特図1保留ランプ218では特図1の保留数が1であることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の保留数が0であることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「1」であることが表示されており、特図2保留数表示領域852には、特図2の保留数が「0」であることが表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、特図1の保留表示として、保留アイコン901が表示されている。保留アイコン901の表示態様はデフォルトの「青点灯」である。
図30(b)〜(d)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。増加した保留は先読み予告対象であり、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は「緑低速点滅」に決定されているものとする。図30(b)に示すように、特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が1から2に増加したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「2」であることが表示されている。保留アイコン表示領域900の第2領域では、新たな保留アイコン902(表示態様「緑低速点滅」)の増加アニメーションが開始されている。本例の増加アニメーションは、保留アイコン902が表示領域外の下方から保留アイコン表示領域900の第2領域に徐々にせり上がる態様で実行される(図30(b)〜(d)参照)。本例では、増加アニメーションの実行中には保留アイコンの点滅が規制されるため、保留アイコン902は、増加アニメーションが開始されてから終了するまで点灯したままの状態となっている。なお、保留アイコンの点滅が規制されるのは、当該保留アイコンでのアニメーション実行中のみであってもよいし、当該保留アイコンを含むいずれかの保留アイコンでのアニメーション実行中であってもよい。
図30(e)は、保留アイコン902の増加アニメーションが終了した後の状態を示している。図30(e)に示すように、保留アイコン表示領域900の第2領域では、増加アニメーションが終了したことに基づき、保留アイコン902の点滅(本例では低速点滅)が開始されている。図30(e)に示すタイミングでは、保留アイコン902が点滅の消灯期間中にある。
図30(f)は、当該特図1変動遊技が終了した停止期間中の状態を示している。図30(f)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾6−装飾8−装飾4」が停止表示されている。
図30(g)、(h)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。図30(g)に示すように、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始されている。特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が2から1に減少したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「1」であることが表示されている。保留アイコン表示領域900では、第1領域に表示されていた保留アイコン901が消去される消去アニメーションと、第2領域に表示されていた保留アイコン902が第1領域に移動する移動アニメーションとがほぼ同時に実行されている。本例の消去アニメーションは、保留アイコン901が徐々に左方に移動して表示領域外に消えていく態様で実行される。また、本例の移動アニメーションは、保留アイコン902が保留アイコン表示領域900の第2領域から第1領域に徐々に移動する態様で実行される。本例では、移動アニメーションの実行中には保留アイコンの点滅が規制されるため、保留アイコン902は、例えば移動アニメーションが開始されてから終了するまで点灯したままの状態となっている。
図30(i)は、消去アニメーションおよび移動アニメーションが終了し、さらに当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図30(i)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cにははずれを報知する図柄組合せ「装飾3−装飾6−装飾9」が停止表示されている。
保留アイコン表示領域900の第1領域では、移動アニメーションが終了したことに基づき、保留アイコン902の点滅(本例では低速点滅)が開始されている。図30(i)に示すタイミングでは、保留アイコン902が点滅の消灯期間中にある。このタイミングでは、ただ1つの保留アイコン902が消灯中であるため、保留アイコン表示領域900には点灯中の保留アイコンが存在しない。このように本例では、保留が存在するにも関わらず、保留が1つも存在しないような表示になる場合がある。
図30(j)、(k)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。図30(j)、(k)に示すように、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始されている。特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が1から0に減少したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「0」であることが表示されている。保留アイコン表示領域900では、第1領域に表示されていた保留アイコン902が消去される消去アニメーションが実行されている。本例の消去アニメーションは、保留アイコン902が徐々に左方に移動して表示領域外に消えていく態様で実行される。本例では、消去アニメーションの実行中には保留アイコンの点滅が規制されるため、保留アイコン902は、例えば消去アニメーションが開始されてから終了するまで(表示領域外に消えるまで)点灯したままの状態となっている。
本例では、保留数の増減を表すアニメーション(例えば、保留アイコンの増加アニメーション、移動アニメーション、消去アニメーション等)の実行中には、保留アイコンの表示態様に関わらず点滅が規制される。これにより、保留アイコンの点滅に邪魔されることなく、保留数の増減を明確に報知できる場合がある。なお本例では、全ての表示態様の保留アイコンの点滅が規制されるが、保留アイコンが特定の表示態様である場合のみ(例えば、高速点滅のみ、低速点滅のみ等)に点滅が規制されるようにしてもよい。また、保留数の増減を表すアニメーション以外のアニメーション実行中に保留アイコンの点滅を規制してもよい。
(実施例9)
図31は、本実施の形態の実施例9における保留表示の点消灯タイミングを示すタイミングチャートである。図31上段のタイミングチャートは、第1副制御部400で常時管理されている予め定められた基準点滅周期の波形を示している。本例の基準点滅周期では、点灯タイミングおよび消灯タイミング(点灯期間および消灯期間)が一定の周期で交互に繰り返されるようになっている。本例では、保留表示を点滅させる際に、当該保留表示の点灯タイミングおよび消灯タイミング(本例では、2回目以降の点灯タイミングおよび全ての消灯タイミング)を基準点滅周期と同期させるようになっている。これにより、点滅する保留表示が複数存在する場合には、各保留表示のほとんどの点灯タイミングおよび消灯タイミング(点灯期間および消灯期間)が一致する。保留表示の1回目の点灯タイミングは、当該保留表示の点滅表示が開始されたタイミングとなる。保留表示の最初の点灯期間の長さは、大別すると、以下に例示するように当該保留表示の点滅開始が基準点滅周期の点灯期間中であるか消灯期間中であるかによって異なる。
図31中段のタイミングチャートは、基準点滅周期のある点灯期間(時刻T1〜T3の間)中の時刻T2に点滅表示が開始された保留表示1の点消灯タイミングを示している。時刻T1よりも後の時刻T2に保留が1つ増加し、当該保留に対応する保留表示1の表示態様が所定色での点滅に決定されると、保留表示1の点滅表示が時刻T2から開始される。点滅表示は点灯期間から開始されるため、保留表示1は時刻T2(1回目の点灯タイミング)から点灯状態となる。すなわち、保留表示1の最初の点灯期間は、基準点滅周期の点灯タイミング(時刻T1)よりも後であってかつ基準点滅周期の消灯タイミング(時刻T3)よりも前の時刻T2に開始される。当該最初の点灯期間の終期である1回目の消灯タイミングは、基準点滅周期の消灯タイミング(時刻T3)となる。このように本例では、基準点滅周期の点灯期間中に保留表示の点滅が開始されると、最初の点灯期間(時刻T2〜T3)は、基準点滅周期の点灯期間(時刻T1〜T3)よりも短くなる場合がある。
図31下段のタイミングチャートは、基準点滅周期のある消灯期間(時刻T4〜T6の間)中の時刻T5に点滅表示が開始された保留表示2の点消灯タイミングを示している。時刻T6よりも前の時刻T5に保留が1つ増加し、当該保留に対応する保留表示2の表示態様が所定色での点滅に決定されると、保留表示2の点滅表示が時刻T5から開始される。点滅表示は点灯期間から開始されるため、保留表示2は時刻T5(1回目の点灯タイミング)から点灯状態となる。すなわち、保留表示2の最初の点灯期間は、基準点滅周期の消灯タイミング(時刻T4)よりも後であってかつ基準点滅周期の点灯タイミング(時刻T6)よりも前の時刻T5に開始される。当該最初の点灯期間の終期である1回目の消灯タイミングは、基準点滅周期の消灯タイミング(時刻T7)となる。このように本例では、基準点滅周期の消灯期間中に保留表示の点滅が開始されると、最初の点灯期間(時刻T5〜T7)は、基準点滅周期の点灯期間(時刻T6〜T7)よりも長くなる場合がある。
本例では、基準点滅周期により点灯期間および点滅期間が予め定められている場合であっても、点滅表示は必ず点灯期間から開始される。これにより、遊技者に「入賞させたのに保留が増えない」という誤解が生じるのを防ぐことができる場合がある。
なお、本例では基準点滅周期が予め定められているが、所定の契機(例えば、電源投入、デモ画面からの復帰、遊技状態の変更、演出モードの変更等)以降で最初に点滅表示が行われた保留表示の点滅周期を基準点滅周期としてもよい。
(実施例10)
図32は、本実施の形態の実施例10における演出表示の例を時系列で示している。本例では、特図1用の保留アイコン表示領域900とは別に、特図2用の保留アイコン表示領域920が設けられている。特図2用の保留アイコン表示領域920は、演出表示領域208dの右端であって特図2保留数表示領域852の下方に配置されている。図32(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図32(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行されている。特図1保留ランプ218では特図1の保留数が1であることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の保留数が0であることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「1」であることが表示されており、特図2保留数表示領域852には、特図2の保留数が「0」であることが表示されている。特図1用の保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留表示として、保留アイコン901が表示されている。保留アイコン901は先読み予告対象でない保留に対応しており、当該保留アイコン901の表示態様はデフォルトの「青点灯」である。特図2用の保留アイコン表示領域920には保留アイコンが表示されていない。
図32(b)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。増加した保留は先読み予告対象であり、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は「緑点灯」に決定されているものとする。図32(b)に示すように、特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が1から2に増加したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「2」であることが表示されている。特図1用の保留アイコン表示領域900の第2領域には、新たな保留アイコン902(表示態様「緑点灯」)が表示されている。デフォルト以外の表示態様である保留アイコン902が表示されることにより、先読み予告が開始される。本例では、先読み予告対象の保留アイコンが表示される期間中は、先読み予告対象以外の保留アイコン(本例では、先読み予告対象よりも先に増加した保留、および先読み予告対象よりも後に増加した保留の双方を含む)の視認性を低下させる(例えば、非表示にする)処理が実行されるようになっている。この処理により、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901は非表示となる。この時点では、実際の特図1の保留数(本例では2つ)よりも少ない数(本例では1つ)の保留アイコン902のみが保留アイコン表示領域900に表示されている。
図32(c)は、当該特図1変動遊技が終了した停止期間中の状態を示している。図32(c)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾7−装飾8−装飾3」が停止表示されている。
図32(d)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図32(d)に示すように、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始されている。特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が2から1に減少したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「1」であることが表示されている。特図1用の保留アイコン表示領域900では、本来なら第1領域の保留アイコン901が例えば所定のアニメーションを伴って消去されるはずであるが、本例では保留アイコン901が既に非表示となっているため、保留アイコンを消去するための特別な処理は実行されない。ただし、保留アイコン901の表示を一旦復帰させた後に消去するようにしてもよい。保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン902は、例えば所定のアニメーションを伴って第1領域に移動する。
図32(e)は、2つの特図1の保留および1つの特図2の保留が増加するとともに、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図32(e)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されている。特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が1から3に増加したことが報知されており、特図2保留ランプ220では、特図2の保留数が0から1に増加したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾9−装飾1−装飾10」が停止表示されている。特図1用の保留アイコン表示領域900には、先読み予告対象の保留アイコン901が表示中であるため、増加した特図1の2つの保留に対応する保留アイコンは表示されていない。特図2用の保留アイコン表示領域920には、新たな保留アイコン921(表示態様「青点灯」)が表示されている。このように、複数の特図が存在する場合、ある特図(本例では特図1)の先読み予告対象の保留アイコンが表示中であっても、別の特図(本例では特図2)の保留アイコンは表示されるようにしてもよい。特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「3」であることが表示されており、特図2保留数表示領域852には、特図2の保留数が「1」であることが表示されている。
図32(f)は、次の特図2変動遊技の変動期間中の状態を示している。図32(f)に示すように、特図2表示装置214では、特図2の変動表示が開始されている。特図2保留ランプ220では、特図2の保留数が1から0に減少したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。特図2保留数表示領域852には、特図2の保留数が「0」であることが表示されている。特図2用の保留アイコン表示領域920では、保留アイコン921が例えば所定のアニメーションを伴って消去されている。
図32(g)は、当該特図2変動遊技が終了した停止期間中の状態を示している。図32(g)に示すように、特図2表示装置214には特図d(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cにははずれを報知する図柄組合せ「装飾10−装飾8−装飾4」が停止表示されている。
図32(h)は、次の特図1変動遊技(先読み予告対象の保留に係る特図変動遊技)が開始された状態を示している。図32(h)に示すように、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始されている。特図1保留ランプ218では、特図1の保留数が3から2に減少したことが報知されている。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。特図1保留数表示領域851には、特図1の保留数が「2」であることが表示されている。保留アイコン表示領域900では、第1領域に表示されていた保留アイコン902が例えば所定のアニメーションを伴って消去されている。この時点では、特図1の実際の保留数は2であるにも関わらず、特図1用の保留アイコン表示領域900には保留アイコンが表示されていない。
図32(i)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図32(i)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾2−装飾4−装飾1」が停止表示されている。特図1用の保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、非表示となっていた保留アイコン903、904(いずれも表示態様「青点灯」)の表示が開始されている。このように、先読み予告対象の保留に係る特図変動遊技が終了した後(図柄停止後)には、非表示となっていた保留アイコンの表示を開始してもよい。この時点では、実際の特図1の保留数(本例では2つ)と同数の保留アイコン903、904が特図1用の保留アイコン表示領域900に表示されている。
図32(i’)は、図32(i)に示した状態の変形例を示している。本例では、特図1用の保留アイコン表示領域900で非表示となっていた2つの保留のうちの一方(例えば、後の保留)が先読み予告対象であり、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は「赤点灯」に決定されているものとする。図32(i’)に示すように、特図1用の保留アイコン表示領域900の第2領域では、非表示となっていた保留アイコン904(表示態様「赤点灯」)の表示が開始されているが、第1領域では保留アイコンの非表示が維持されている。このように、先読み予告対象の保留に係る特図変動遊技が終了した後であっても、残りの保留内にさらに先読み予告対象の保留が存在する場合には、先読み予告対象以外の保留に対応する保留アイコンの非表示を維持してもよい。
本例では、先読み予告対象以外の保留に対応する保留アイコンの視認性を低下させる(例えば、非表示にする)ことにより、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンを目立たせることができる場合があり、当該保留アイコンで実行される先読み予告の見逃しを防ぐことができる場合がある。
以上説明したように、本実施の形態による遊技台は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214等)と、前記図柄表示手段の作動が保留されたことを表す保留表示(例えば、保留アイコン、演出用特図1保留ランプ801a〜801dでの表示、演出用特図2保留ランプ802a〜802dでの表示等)を少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、保留アイコン表示領域900、演出用特図1保留ランプ801a〜801d、演出用特図2保留ランプ802a〜802d等)と、前記保留表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備え、前記保留表示手段は、前記作動が保留された数(例えば、特図1変動遊技の保留数、特図2変動遊技の保留数等)と対応する数の前記保留表示を少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、複数の前記保留表示を少なくとも表示可能なものであり、前記複数の保留表示のうちの少なくとも一つは、第一の保留表示であり、前記複数の保留表示のうちの少なくとも一つは、第二の保留表示(例えば、第一の保留表示とは別の保留表示)であり、前記制御手段は、第一の条件の成立があった場合には、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の制御は、前記第一の保留表示の少なくとも一部を隠す制御(例えば、保留表示の少なくとも一部(例えば全体)を非表示にする制御、保留表示の少なくとも一部の手前に他の画像等(他の保留表示を含む)を重ねて表示する制御、保留表示の少なくとも一部の手前に可動物等を移動させる制御等)を少なくとも含むものであり、前記第一の制御は、前記第二の保留表示の少なくとも一部を隠さない制御(例えば、第二の保留表示を全く隠さない制御等)を少なくとも含むものであり、前記第一の条件は、前記作動が保留された数が2以上の際に、成立する場合を少なくとも含む条件である、ことを特徴とする。
この構成によれば、保留表示を多様な態様で行うことができる場合があり、これにより遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
またこの構成によれば、保留数を実際よりも少ない数に認識させることで、打ち止めを抑止し稼働を促進させることができる場合がある。
またこの構成によれば、保留数を実際よりも少ない数に認識させることで、遊技者が行われないと思っていた変動が行われるためお得感を与えることができる場合がある。ただし、少なくとも1つ以上の保留が表示されているため、変動が終了する前に遊技者が離席してしまうことを防ぐことができる場合がある。(熱くない変動が実行中でかつ保留のない状態だと、せっかちな遊技者は変動停止する前に席を立ってしまう恐れがある。)
またこの構成によれば、現在行われている変動に注目させることができる場合がある。(保留表示の表示態様の変更で先読み予告が行われる遊技機においては、保留表示にばかり遊技者が注目してしまい、当該変動に注目してもらえないという問題があった。)
近年カメラ機能付きの携帯電話が普及しており、雑誌やインターネットにも出現頻度の低い演出の写真を投稿するコーナー等が存在する。該出現頻度の低い演出を見るために遊技をしている遊技者が写真を見て満足してしまうと、遊技台の稼働が低下する恐れがある。そのため本実施の形態では、出現頻度の低い演出(例えば保留表示による先読み予告)の視認性を下げることで、写真を撮りづらくしている。これにより、写真撮影の難易度が上がり、写真を撮ろうとする遊技者に遊技を行わせることで遊技台の稼働を促進させつつ、更に、写真を投稿しにくくしたため、出現頻度の低い演出による遊技台の稼働促進効果を維持することができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記第一の制御は、前記第一の保留表示の少なくとも一部を表示しない制御を少なくとも含むものであり、前記第一の制御は、前記第二の保留表示の少なくとも一部を表示する制御を少なくとも含むものである、ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技者の視点位置や姿勢等に関わらず、一律に保留を見えなくすることで、すべての遊技者に対して同じ効果を奏することができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記第一の保留表示は、前記図柄表示手段が作動するまでにかかる時間が最も長い保留(例えば、保留順位が最下位の保留、最終保留)と対応するものであり、前記第一の条件は、前記第一の保留表示と対応する前記図柄表示手段の作動が保留された後に成立する場合を少なくとも含む条件であり、前記第一の条件は、前記第一の保留表示と対応する前記図柄表示手段の作動が保留された後に、新たに前記図柄表示手段の作動が保留されるよりも前に成立する場合を少なくとも含む条件である、ことを特徴とする。
この構成によれば、保留数の異なる表示と見た目が同一になり、保留数を誤認させることができる場合がある。少なくとも保留表示の視認性を低下させた後、新たな保留が表示されるまでの間は、保留表示の視認性を低下させていても遊技者に違和感を与えることが無いため、実行中の変動に遊技者を注目させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記第一の保留表示は、前記図柄表示手段が作動するまでにかかる時間が最も長い保留以外の保留(例えば、最終保留以外の保留)と対応するものであり、前記第二の保留表示は、前記図柄表示手段が作動するまでにかかる時間が最も長い保留(例えば、最終保留)と対応するものである、ことを特徴とする。
この構成によれば、保留表示が表示されていないことが分かる(本来保留表示がされている領域に何も表示されていない)ため、保留数を誤認させることなく、保留表示に遊技者の注目を集めることができる場合がある。特に、現在の保留総数を表している、変動開始までの時間が最も長い保留表示が行われているため、保留数の誤認を防ぐことができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記制御手段は、第二の条件の成立があった場合には、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の制御は、前記第一の保留表示の少なくとも一部を見えるようにする制御(例えば、一度見えなくした保留表示を再度見えるようにする制御)を少なくとも含むものである、ことを特徴とする。
一度見えなくした保留表示を再度遊技者に見せることで、該保留表示に遊技者を注目させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記制御手段は、第三の条件の成立があった場合には、前記第一および第二の制御を少なくとも繰り返し実行可能(例えば、一定の周期で繰り返し実行可能)なものである、ことを特徴とする。
この構成によれば、見えたり見えなかったりを繰り返すことで、遊技者を該保留に注目させることができる場合がある。また、見えたり見えなかったりを繰り返すことで、遊技者に保留残数を誤認させることができる場合がある。
本実施の形態による遊技台において、保留表示の視認状態の変更は、先読み予告の実行抽選の結果に基づいて行われるようにしてもよい。この場合、第一の条件は、先読み予告の実行条件が成立した場合に成立する。保留表示の視認性を変更すること自体が先読み予告となる場合がある。また、保留表示の視認状態の変更は、表示態様がデフォルトではない保留表示に対して行われるようにしてもよい。
これらの構成によれば、先読み予告対象の保留表示に注目させることができる場合がある。
またこれらの構成によれば、先読み予告対象に注目させずに、実行中の変動に注目させることができる場合がある。
本実施の形態による遊技台において、保留表示を長時間視認できないパターン(例えば、低速点滅)と保留表示を短時間視認できないパターン(例えば、高速点滅)を設けるようにしてもよい。これらのパターンは、特に先読み結果に基づく対象変動の大当り信頼度によって切り替えるようにしてもよい。また、視認状態が低下する保留が複数ある場合には、低下する期間を合わせる(例えば、点滅周期を基準点滅周期に合わせる)ようにしてもよい。また、保留表示毎に保留表示を視認できないパターンを異ならせる(例えば、ある保留表示は低速点滅で、別の保留表示は高速点滅となるようにする)ようにしてもよい。
これらの構成によれば、保留表示のパターンを複数持つことで、より遊技者の注目を集めることができる場合がある。また、保留表示の視認状態を複数の保留で合わせることで、過度に遊技者を混乱させることを抑止できる場合がある。また、複数の保留表示でパターンを異ならせることで、例えば3つの保留が存在する場合には、タイミングによっては1つしか保留表示が行われなかったり、3つの保留表示が行われたり、というように常時保留表示が切り替わるため、騒がしくなり、遊技者を注目させることができる場合がある。
従来、リーチ発生に基づいてすべての保留アイコンを非表示に設定する遊技台が知られている。この遊技台は、保留表示を遊技者から見えなくする点で本実施の形態と類似している。しかしながら、本実施の形態は、少なくとも1以上の保留表示を表示したまま、他の保留表示の視認状態を変更させることで、保留があること、および保留数自体は遊技者が判別可能な点で上記従来の遊技台とは異なる。
本実施の形態において、保留数が残り1の場合には、先読み予告実行条件が成立した場合であっても、該保留を点滅させないようにしてもよい。(保留が無いと誤認させてしまう恐れがあるため。)
また本実施の形態において、特定の遊技状態(例えば、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態))における特定の保留の表示位置が、遊技者から視認困難に遮蔽されていても良い(図19等参照)。保留が貯まっていても貯まっていなくても遊技者から見にくいため、保留が貯まりづらい釘の悪い遊技台であっても保留が貯まりづらいことが分かりにくいので、遊技者の遊技意欲を減退させにくい場合がある。
また本実施の形態において、特図1の保留表示のうちの少なくとも一つが視認困難になっている場合に、特図2の変動が割り込んだ場合には、該視認困難な状態を特図2の変動中も行っても良い。ただし、特図2の変動が割り込んだ時点で視認困難な状態を中止しても良い。
また本実施の形態において、点灯・消灯とは、遊技者が視認した場合に点灯または点滅と感じることができればよく、例えば点灯については、ダイナミック点灯のように高速で点滅を繰り返しているものの、遊技者から常時ランプが点灯しているように見えるものであれば点灯とみなすようにしてもよい。また、輝度を低下させることで、制御的に点灯はさせているものの、遊技者からは点灯しているように見えないものであれば消灯とみなすようにしてもよい。例えば、人間が光ったと知覚できる期間の最低時間は約100ms程度であるため、100ms以下の時間光っていても消灯とみなすようにしてもよい。
また本実施の形態において、大当り信頼度が高い予告(保留表示)ほど点滅速度を速くするようにしてもよい(図15等参照)。大当り信頼度が高い予告は出現頻度が低いため、遊技者は写真や動画に収めたがるが、点滅速度が速いほど綺麗に写真や動画を撮るのは困難である。綺麗に撮りたい遊技者は何度も挑戦するので、結果として遊技台の稼働促進となる場合がある。
また本実施の形態において、点灯、点滅、消灯には、電流のオン/オフだけでなく、輝度の変更等も含まれる。例えば、点滅には、LEDの輝度等の高低変化が周期的に繰り返される状態や、保留アイコンの透明度の高低変化や表示サイズの大小変化等が周期的に繰り返される状態も含まれる。
また本実施の形態において、遊技者の操作(例えば、チャンスボタン押下)に応じて保留表示の視認状態が変更される場合(例えば、視認性が低下する場合、視認性が復帰する場合等)がある(図27(A)、(B)等参照)。
また本実施の形態において、保留表示の視認性の低下および上昇は段階的に行われる場合がある。
また本実施の形態において、予告として視認状態を変更する保留表示については、合わせて表示態様も変更するようにしてもよい。例えば、デフォルトの表示態様である保留表示の視認状態(例えば、点灯/点滅)を切り替えても、瞬間を切り取ると予告実行前と表示が変わらないため、予告が行われていることに遊技者が気づくことができない恐れがある。そのため、予告条件の成立時には、視認状態を変更しつつ表示態様(例えば、表示色)も変更する。
また本実施の形態において、保留数と対応した表示を個別に行う第1の保留表示手段(例えば、保留アイコン表示領域900等)とは別に、保留数と対応した表示を1の表示で行う第2の保留表示手段(例えば、特図1保留数表示領域851、特図2保留数表示領域852)による表示を同時に行っていても良い。その場合、第2の保留表示手段での保留表示は視認状態を変更しないようにしてもよい。
(a1)本実施の形態による遊技台は、
図柄変動表示を表示可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、または特図2表示装置214)と、
保留表示(例えば、保留アイコン)を表示可能な保留表示手段(例えば、保留アイコン表示領域900)と、
を備えた遊技台であって、
前記保留表示手段は、複数の保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記保留表示手段に表示される前記保留アイコンの数は、保留数に対応する数であり(例えば、図19(A)参照)、
前記保留数とは、前記図柄表示手段の作動が保留されている数(例えば、特図1変動遊技の保留数、または特図2変動遊技の保留数)のことであり、
遊技者から第一の保留アイコン(例えば、図18(a)に示す保留アイコン903、図19(C)に示す保留アイコン904、または図21(A)に示す保留アイコン907)の全体が視認容易な第一の状態(例えば、図18(a)、(d)、図19(A)、(B)、または図21(A)に示す状態)とすることが可能であり、
前記第一の状態は、第二の保留アイコン(例えば、図18(a)に示す保留アイコン901、図19(C)に示す保留アイコン902、または図21(A)に示す保留アイコン904)の全体が遊技者から視認容易な状態であり(例えば、図18(a)、(d)、図19(A)、(B)、または図21(A)参照)、
前記第一の保留アイコンとは、前記複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンのことであり、
前記第二の保留アイコンとは、前記複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンのことであり、
前記第二の保留アイコンは、前記第一の保留アイコンとは別の保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンの少なくとも一部は、前記第一の状態よりも第二の状態(例えば、図13(b)に示すステップS507、または図20に示すステップS1209の処理が実行された後の状態)の方が、遊技者から視認しづらくなるように構成されており(例えば、図18(b)、(c)、図19(C)、(D)、または図21(B)参照)、
前記第二の保留アイコンの全体は、前記第一の状態および前記第二の状態の両方の状態において、遊技者からの視認しやすさが変化しないように構成されており(例えば、図18(a)、(b)、図19(B)、(C)、または図21(A)、(B)参照)、
前記第一の保留アイコンとは、前記保留表示手段に表示されている保留アイコンのうち一番最近登場した保留アイコンのことであり(例えば、図18(b)、図19(C)、または図21(B)参照)、
前記第一の保留アイコンが前記保留表示手段に登場した後であり、該第一の保留アイコンおよび前記第二の保留アイコンとは別の保留アイコンが前記保留表示手段に登場する前に、前記第二の状態となる場合があり(例えば、図18(b)、図19(C)、または図21(B)参照)、
前記保留表示手段に予告態様をした保留アイコンが新たに登場する場合があり(例えば図30(b)〜(d)参照)、
保留消化があった場合に、前記予告態様をした保留アイコンが継続表示される場合がある(例えば、図30(g)、(h)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(a2)
(a1)に記載の遊技台であって、
前記第二の状態とは、前記第一の保留アイコンの一部が表示されていない状態のことである(例えば、図13(b)に示すステップS507、および図18(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(a3)
(a1)に記載の遊技台であって、
前記第二の状態とは、前記第一の保留アイコンの全部が表示されていない状態のことである(例えば、図13(b)に示すステップS507および図19(C)、または、図20に示すステップS1205および図21(B)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(a4)
(a1)乃至(a3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の保留アイコンとは、前記保留表示手段に表示されている保留アイコンのうち一番過去に登場した保留アイコンのことである(例えば、図18(a)〜(d)、図19(C)、(D)、または図21(A)、(B)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(a5)
(a1)乃至(a4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の状態は、前記保留表示手段における前記第一の保留アイコンを除く全ての保留アイコンの全体が表示されている状態である(例えば、図18(b)、図19(C)、または図21(B)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(a6)
(a1)乃至(a5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の状態は、前記保留表示手段における全ての保留アイコンの全体が表示されている状態である(例えば、図18(a)、図19(B)、または図21(A)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(a7)
(a1)乃至(a6)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
保留数減少に応じて、前記保留表示手段における前記保留アイコンの表示位置の変化を発生させるように構成されており(例えば、図19(B)〜(C)参照)、
前記保留アイコンの表示位置の変化の際に、該保留アイコンの表示態様が前記予告態様に変化する場合がある(例えば、図19(B)〜(D)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(b1)
図柄変動表示を表示可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置や特図2表示装置214)と、
保留数に対応する数の保留アイコンを表示可能な保留表示手段(例えば、保留アイコン表示領域900)と、
を備えた遊技台であって、
第一の状態(例えば、図18(a)、(d)や図19(A)、(B)や図21(A)に示す状態)よりも第二の状態(例えば、図18(b)、(c)や図19(C)、(D)や図21(B)に示す状態)の方が、第一の保留アイコン(例えば、図18(a)に示す保留アイコン903や図19(C)に示す保留アイコン904や図21(A)に示す保留アイコン907)の少なくとも一部が遊技者から視認しづらくなるように構成されており、
前記第一の保留アイコンとは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち一番最近登場した保留アイコンのことであり、
前記第一の保留アイコンよりも第二の保留アイコン(例えば、図18(a)に示す保留アイコン901や図19(C)に示す保留アイコン902や図21(A)に示す保留アイコン904)の方が、前記第二の状態において視認しやすい場合があり、
前記第二の保留アイコンとは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち一番過去に登場した保留アイコンのことであり、
予告態様をした保留アイコン(例えば、図15に示す、「緑点灯」や「緑低速点滅」や「赤点灯」や「赤低速点滅」や「赤高速点滅」や「レインボー」の表示態様の保留アイコン)が、保留数減少に応じて第一の表示位置(例えば、保留アイコン表示領域900の第2領域)から第二の表示位置(例えば、保留アイコン表示領域900の第1領域)に表示位置が変わった後も、表示位置が変わる前と態様が同じ場合があり(例えば、図30(f)〜(h)参照)、
前記第二の表示位置とは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち一番過去に登場した保留アイコンが表示される位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(b2)
(b1)に記載の遊技台であって、
前記第一の表示位置(例えば、保留アイコン表示領域900の第2領域)とは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち二番目に過去に登場した保留アイコンが表示される位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(b3)
(b1)または(b2)に記載の遊技台であって、
前記第一の保留アイコンの全体および前記第二の保留アイコンの全体は、第三の状態において、遊技者から視認されないように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(b4)
(b1)乃至(b3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の保留アイコン(例えば、図18(a)に示す保留アイコン901や図19(C)に示す保留アイコン902や図21(A)に示す保留アイコン904)の全体は、前記第一の状態(例えば、図18(a)、(d)や図19(A)、(B)や図21(A)に示す状態)および前記第二の状態(例えば、図18(b)、(c)や図19(C)、(D)や図21(B)に示す状態)の両方の状態において、遊技者からの視認しやすさが変化しないように構成されており、
前記第一の保留アイコンが前記保留表示手段に登場した後であり、該第一の保留アイコンとは別の保留アイコンが前記保留表示手段に登場する前に、前記第一の状態から前記第二の状態となる場合がある(例えば、図18(b)や図19(C)や図21(B)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(b5)
(b1)乃至(b4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の状態とは、前記第一の保留アイコンの一部が表示されていない状態のことである(例えば、図18(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(b6)
(b1)乃至(b5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の状態とは、前記第一の保留アイコンの全部が表示されていない状態のことである(例えば、図21(B)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(b7)
(b1)乃至(b6)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の状態は、前記保留表示手段における前記第一の保留アイコンを除く全ての保留アイコンの全体が表示されている状態である(例えば、図18(b)や図19(C)や図21(B)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(b8)
(b1)乃至(b7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の状態は、前記保留表示手段における全ての保留アイコンの全体が表示されている状態である(例えば、図18(a)や図19(B)や図21(A)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(b9)
(b1)乃至(b8)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
保留数減少に応じて、前記保留表示手段における前記保留アイコンの表示位置の変化を発生させるように構成されており(例えば、図19(B)〜(C)参照)、
前記保留アイコンの表示位置の変化の際に、該保留アイコンの表示態様が前記予告態様に変化する場合がある(例えば、図19(B)〜(C)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(b10)
(b1)乃至(b9)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した各種実施例は、相互に組み合わせて実施可能である。
本発明は、遊技台としてパチンコ機を例に挙げたが、これに限るものではなく、スロットマシン、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、スマートボール、所定数の遊技球を循環して使用する封入式遊技機等に適用してもよい。
上記実施の形態による遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記A1)
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
前記図柄表示手段の作動が保留されたことを表す保留表示を少なくとも表示可能な保留表示手段と、
前記保留表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段と、
を備え、
前記保留表示手段は、前記作動が保留された数と対応する数の前記保留表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、複数の前記保留表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記複数の保留表示のうちの少なくとも一つは、第一の保留表示であり、
前記複数の保留表示のうちの少なくとも一つは、第二の保留表示であり、
前記制御手段は、第一の条件の成立があった場合には、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の制御は、前記第一の保留表示の少なくとも一部を隠す制御を少なくとも含むものであり、
前記第一の制御は、前記第二の保留表示の少なくとも一部を隠さない制御を少なくとも含むものであり、
前記第一の条件は、前記作動が保留された数が2以上の際に、成立する場合を少なくとも含む条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2)
付記A1に記載の遊技台において、
前記第一の制御は、前記第一の保留表示の少なくとも一部を表示しない制御を少なくとも含むものであり、
前記第一の制御は、前記第二の保留表示の少なくとも一部を表示する制御を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3)
付記A1またはA2に記載の遊技台において、
前記第一の保留表示は、前記図柄表示手段が作動するまでにかかる時間が最も長い保留と対応するものであり、
前記第一の条件は、前記第一の保留表示と対応する前記図柄表示手段の作動が保留された後に成立する場合を少なくとも含む条件であり、
前記第一の条件は、前記第一の保留表示と対応する前記図柄表示手段の作動が保留された後に、新たに前記図柄表示手段の作動が保留されるよりも前に成立する場合を少なくとも含む条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A4)
付記A1またはA2に記載の遊技台において、
前記第一の保留表示は、前記図柄表示手段が作動するまでにかかる時間が最も長い保留以外の保留と対応するものであり、
前記第二の保留表示は、前記図柄表示手段が作動するまでにかかる時間が最も長い保留と対応するものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A5)
付記A1乃至A4のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記制御手段は、第二の条件の成立があった場合には、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御は、前記第一の保留表示の少なくとも一部を見えるようにする制御を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A6)
付記A5に記載の遊技台において、
前記制御手段は、第三の条件の成立があった場合には、前記第一および第二の制御を少なくとも繰り返し実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B1)
図柄変動表示を少なくとも表示可能な図柄表示手段と、
保留表示を少なくとも表示可能な保留表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記保留表示手段は、複数の保留表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記保留表示手段に表示される前記保留表示の数は、保留数に対応する数であり、
前記保留数とは、前記図柄表示手段の作動が保留されている数のことであり、
遊技者から第一の保留表示の全体が視認容易な第一の状態とすることが可能であり、
前記第一の状態は、第二の保留表示の全体が遊技者から視認容易な状態であり、
前記第一の保留表示とは、前記複数の保留表示のうちの一つの保留表示のことであり、
前記第二の保留表示とは、前記複数の保留表示のうちの一つの保留表示のことであり、
遊技者から前記第一の保留表示の少なくとも一部が視認困難な第二の状態とすることが可能であり、
前記第二の状態は、前記第二の保留表示の全体が遊技者から視認容易な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2)
付記B1に記載の遊技台であって、
前記第二の状態は、前記保留表示手段が前記第一の保留表示の少なくとも一部を表示していない状態であり、
前記第二の状態は、前記保留表示手段が前記第二の保留表示の全体を表示している状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B3)
付記B1またはB2に記載の遊技台であって、
前記第一の保留表示は、前記図柄表示手段が作動するまでにかかる時間が最も長い保留と対応するものであり、
前記第一の保留表示と対応する前記図柄表示手段の作動が保留された後で、前記第二の状態とすることが可能であり、
前記第一の保留表示と対応する前記図柄表示手段の作動が保留された後に、新たに前記図柄表示手段の作動が保留されるよりも前に、前記第二の状態とすることが可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B4)
付記B1またはB2に記載の遊技台であって、
前記第一の保留表示は、前記図柄表示手段が作動するまでにかかる時間が最も長い保留とは異なる保留と対応するものであり、
前記第二の保留表示は、前記図柄表示手段が作動するまでにかかる時間が最も長い保留と対応するものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B5)
付記B1乃至B4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
遊技者から前記第一の保留表示の少なくとも一部が視認困難な第三の状態とすることが可能であり、
前記第三の状態は、前記第二の保留表示の全体が遊技者から視認困難な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B6)
付記B1乃至B5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の状態と前記第二の状態とを交互に切り替え可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B7)
図柄変動表示を表示可能な図柄表示手段と、
保留表示を表示可能な保留表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記保留表示手段は、複数の保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記保留表示手段に表示される前記保留アイコンの数は、保留数に対応する数であり、
前記保留数とは、前記図柄表示手段の作動が保留されている数のことであり、
遊技者から第一の保留アイコンの全体が視認容易な第一の状態とすることが可能であり、
前記第一の状態は、第二の保留アイコンの全体が遊技者から視認容易な状態であり、
前記第一の保留アイコンとは、前記複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンのことであり、
前記第二の保留アイコンとは、前記複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンのことであり、
前記第二の保留アイコンは、前記第一の保留アイコンとは別の保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンの少なくとも一部は、前記第一の状態よりも第二の状態の方が、遊技者から視認しづらくなるように構成されており、
前記第二の保留アイコンの全体は、前記第一の状態および前記第二の状態の両方の状態において、遊技者からの視認しやすさが変化しないように構成されており、
前記第一の保留アイコンとは、前記保留表示手段に表示されている保留アイコンのうち一番最近登場した保留アイコンのことであり、
前記第一の保留アイコンが前記保留表示手段に登場した後であり、該第一の保留アイコンおよび前記第二の保留アイコンとは別の保留アイコンが前記保留表示手段に登場する前に、前記第二の状態となる場合があり、
前記保留表示手段に予告態様をした保留アイコンが新たに登場する場合があり、
保留消化があった場合に、前記予告態様をした保留アイコンが継続表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B8)
付記B7に記載の遊技台であって、
前記第二の状態とは、前記第一の保留アイコンの一部が表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B9)
付記B8に記載の遊技台であって、
前記第二の状態とは、前記第一の保留アイコンの全部が表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B10)
付記B7乃至B9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の保留アイコンとは、前記保留表示手段に表示されている保留アイコンのうち一番過去に登場した保留アイコンのことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B11)
付記B7乃至B10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の状態は、前記保留表示手段における前記第一の保留アイコンを除く全ての保留アイコンの全体が表示されている状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B12)
付記B7乃至B11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の状態は、前記保留表示手段における全ての保留アイコンの全体が表示されている状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B13)
付記B7乃至B12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
保留数減少に応じて、前記保留表示手段における前記保留アイコンの表示位置の変化を発生させるように構成されており、
前記保留アイコンの表示位置の変化の際に、該保留アイコンの表示態様が前記予告態様に変化する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B14)
図柄変動表示を表示可能な図柄表示手段と、
保留数に対応する数の保留アイコンを表示可能な保留表示手段と、
を備えた遊技台であって、
第一の状態よりも第二の状態の方が、第一の保留アイコンの少なくとも一部が遊技者から視認しづらくなるように構成されており、
前記第一の保留アイコンとは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち一番最近登場した保留アイコンのことであり、
前記第一の保留アイコンよりも第二の保留アイコンの方が、前記第二の状態において視認しやすい場合があり、
前記第二の保留アイコンとは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち一番過去に登場した保留アイコンのことであり、
予告態様をした保留アイコンが、保留数減少に応じて第一の表示位置から第二の表示位置に表示位置が変わった後も、表示位置が変わる前と態様が同じ場合があり、
前記第二の表示位置とは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち一番過去に登場した保留アイコンが表示される位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B15)
付記B14に記載の遊技台であって、
前記第一の表示位置とは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち二番目に過去に登場した保留アイコンが表示される位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B16)
付記B14またはB15に記載の遊技台であって、
前記第一の保留アイコンの全体および前記第二の保留アイコンの全体は、第三の状態において、遊技者から視認されないように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B17)
付記B14乃至B16のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の保留アイコンの全体は、前記第一の状態および前記第二の状態の両方の状態において、遊技者からの視認しやすさが変化しないように構成されており、
前記第一の保留アイコンが前記保留表示手段に登場した後であり、該第一の保留アイコンとは別の保留アイコンが前記保留表示手段に登場する前に、前記第一の状態から前記第二の状態となる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B18)
付記B14乃至B17のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の状態とは、前記第一の保留アイコンの一部が表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B19)
付記B14乃至B18のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の状態とは、前記第一の保留アイコンの全部が表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B20)
付記B14乃至B19のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の状態は、前記保留表示手段における前記第一の保留アイコンを除く全ての保留アイコンの全体が表示されている状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B21)
付記B14乃至B20のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の状態は、前記保留表示手段における全ての保留アイコンの全体が表示されている状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B22)
付記B14乃至B21のいずれか一項に記載の遊技台であって、
保留数減少に応じて、前記保留表示手段における前記保留アイコンの表示位置の変化を発生させるように構成されており、
前記保留アイコンの表示位置の変化の際に、該保留アイコンの表示態様が前記予告態様に変化する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B23)
付記B14乃至B22のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
100 パチンコ機
208 装飾図柄表示装置
208a〜208c 図柄表示領域
208d 演出表示領域
208e 第4図柄表示領域
212 特図1表示装置
214 特図2表示装置
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
801a〜801d 演出用特図1保留ランプ
802a〜802d 演出用特図2保留ランプ
900、920 保留アイコン表示領域
901〜907、921〜924 保留アイコン

Claims (10)

  1. 図柄変動表示を表示可能な図柄表示手段と、
    保留数に対応する数の保留アイコンを表示可能な保留表示手段と、
    を備えた遊技台であって、
    第一の状態よりも第二の状態の方が、第一の保留アイコンの少なくとも一部が遊技者から視認しづらくなるように構成されており、
    前記第一の保留アイコンとは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち一番最近登場した保留アイコンのことであり、
    前記第一の保留アイコンよりも第二の保留アイコンの方が、前記第二の状態において視認しやすい場合があり、
    前記第二の保留アイコンとは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち一番過去に登場した保留アイコンのことであり、
    予告態様をした保留アイコンが、保留数減少に応じて第一の表示位置から第二の表示位置に表示位置が変わった後も、表示位置が変わる前と態様が同じ場合があり、
    前記第二の表示位置とは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち一番過去に登場した保留アイコンが表示される位置のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記第一の表示位置とは、前記保留表示手段に表示中の保留アイコンのうち二番目に過去に登場した保留アイコンが表示される位置のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台であって、
    前記第一の保留アイコンの全体および前記第二の保留アイコンの全体は、第三の状態において、遊技者から視認されないように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の保留アイコンの全体は、前記第一の状態および前記第二の状態の両方の状態において、遊技者からの視認しやすさが変化しないように構成されており、
    前記第一の保留アイコンが前記保留表示手段に登場した後であり、該第一の保留アイコンとは別の保留アイコンが前記保留表示手段に登場する前に、前記第一の状態から前記第二の状態となる場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の状態とは、前記第一の保留アイコンの一部が表示されていない状態のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の状態とは、前記第一の保留アイコンの全部が表示されていない状態のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の状態は、前記保留表示手段における前記第一の保留アイコンを除く全ての保留アイコンの全体が表示されている状態である、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の状態は、前記保留表示手段における全ての保留アイコンの全体が表示されている状態である、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    保留数減少に応じて、前記保留表示手段における前記保留アイコンの表示位置の変化を発生させるように構成されており、
    前記保留アイコンの表示位置の変化の際に、該保留アイコンの表示態様が前記予告態様に変化する場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、ぱちんこ機である、
    ことを特徴とする遊技台。
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