JP2016021640A - オーディオ装置およびオーディオシステム - Google Patents

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康生 政木
Yasuo Masaki
康生 政木
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Abstract

【課題】他のオーディオ装置から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音の出力を自動的に適切に制御することができるオーディオ装置を提供する。
【解決手段】第2オーディオ装置120と無線通信可能な第1オーディオ装置110は、第1オーディオ装置110の無線通信範囲に包含された予め定められた検知領域30においてユーザ20を検知する検知部111と、音を出力する出力部112と、検知部111によってユーザ20が検知された場合に、第2オーディオ装置120から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音を出力部112に出力させる制御部113とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、オーディオ装置および当該オーディオ装置と無線通信可能な他のオーディオ装置を備えるオーディオシステム、ならびに、当該オーディオシステムに含まれるオーディオ装置に関する。
スマートフォンなどの携帯機器の普及により、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信の普及も進んでいる。2つの通信装置(例えば、携帯型音楽プレイヤおよびヘッドホン)が近距離無線通信で接続されれば、各通信装置を有線で接続する必要がなくなり、ユーザの利便性が向上する。
このような近距離無線通信に関する技術として、特許文献1では、複数のBluetooth機器を安定して接続するために、複数のBluetooth機器の中から最適なマスタを自動的に選択する技術が開示されている。
特開2005−27280号公報
例えば、無線通信を利用してスマートフォンの音をオーディオ装置から出力したい場合、ユーザは、スマートフォンに対してオーディオ装置との無線通信の開始を指示する必要がある。このようなユーザからの指示を省略するために、スマートフォンがオーディオ装置の無線通信範囲内に存在する時には常にスマートフォンの音をオーディオ装置から出力することも考えられる。
しかしながら、スマートフォンがオーディオ装置の無線通信範囲内に存在する時には常にスマートフォンの音をオーディオ装置から出力する場合、ユーザが意図しない音がオーディオ装置から出力されることがある。
そこで、本発明は、他のオーディオ装置から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音の出力を自動的に適切に制御することができるオーディオ装置、および、当該オーディオ装置を備えるオーディオシステムを提供する。
本発明の一態様に係る制御装置は、他のオーディオ装置と無線通信可能なオーディオ装置であって、前記オーディオ装置の無線通信範囲に包含された予め定められた検知領域においてユーザを検知する検知部と、音を出力する出力部と、前記検知部によって前記ユーザが検知された場合に、前記他のオーディオ装置から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音を前記出力部に出力させる制御部とを備える。
この構成によれば、オーディオ装置は、当該オーディオ装置の無線通信範囲に包含された予め定められた検知領域においてユーザが検知された場合に、他のオーディオ装置から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音を出力することができる。したがって、ユーザの状態に応じて音の出力を他のオーディオ装置からオーディオ装置に切り替えることができる。例えば、オーディオ装置がリビングルームに音を出力するための装置である場合に、ユーザがリビングルームの隣の部屋にいるときには、隣の部屋がオーディオ装置の無線通信範囲内であったとしても、オーディオ装置から音を出力させずに、他のオーディオ装置から音を出力させることができる。すなわち、オーディオ装置は、他のオーディオ装置から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音の出力を自動的に適切に制御することができる。
例えば、前記他のオーディオ装置は、携帯機器であり、前記制御部は、さらに、前記ユーザが前記携帯機器を手で保持しているか否かを判定し、前記検知部によって前記ユーザが検知され、かつ、前記ユーザが前記携帯機器を手で保持していないと判定された場合に、前記オーディオ信号に基づく音を前記出力部に出力させ、前記検知部によって前記ユーザが検知されない場合、または、前記ユーザが前記携帯機器を手で保持していると判定された場合に、前記オーディオ信号に基づく音を前記出力部に出力させなくてもよい。
この構成によれば、ユーザが携帯機器を手で保持していると判定された場合に、オーディオ信号に基づく音をオーディオ装置の出力部に出力させないことができる。ユーザが携帯機器を手で保持している場合、ユーザが携帯機器に対して操作を行うことが予想される。したがって、携帯機器に対するユーザの操作によって不適切な音がオーディオ装置から出力されることを防ぐことができる。
例えば、前記検知部は、さらに、前記ユーザの動きを検知し、前記制御部は、さらに、前記検知部によって検知された前記ユーザの動きに基づいて、前記ユーザが所定時間以上静止しているか否かを判定し、前記ユーザが所定時間以上静止している場合に、前記出力部から出力される音の音量を低下させてもよい。
この構成によれば、ユーザが所定時間以上静止している場合に、出力部から出力される音の音量を低下させることができる。したがって、ユーザの睡眠中に音量を低下させることができ、ユーザの状態に基づいて、音の出力を自動的に適切に制御することができる。
例えば、前記他のオーディオ装置は、携帯電話であり、前記オーディオ装置は、さらに、ハンズフリー通話を実現するためのプロトコルを用いて前記携帯電話と無線通信可能であり、前記検知部は、さらに、前記ユーザの動きを検知し、前記制御部は、さらに、前記検知部によって検知された前記ユーザの動きに基づいて、前記ユーザが所定時間以上静止しているか否かを判定し、前記検知部によって前記ユーザが検知され、かつ、前記ユーザが所定時間以上の静止を行っていない場合に、前記プロトコルを用いた前記携帯電話との無線通信を許可し、前記検知部によって前記ユーザが検知されない場合、または、前記ユーザが所定時間以上静止している場合に、前記プロトコルを用いた前記携帯電話との無線通信を禁止してもよい。
この構成によれば、ユーザが所定時間以上静止している場合に、ハンズフリー通話を実現するためのプロトコルを用いた携帯電話との無線通信を禁止することができる。したがって、ユーザの睡眠中にオーディオ装置から通話信号に基づく音が出力されることを防止することができる。例えば、ユーザの睡眠中に着信音がオーディオ装置のスピーカから大音量で出力されることを防ぐことができる。つまり、ユーザの状態に基づいて、音の出力を自動的に適切に制御することができる。
例えば、前記他のオーディオ装置は、映像および音を出力するためのオーディオビジュアル装置であり、前記出力部は、左右に並んで配置された第1スピーカおよび第2スピーカを有し、前記オーディオ信号は、第1チャネル信号および第2チャネル信号を含み、前記制御部は、前記検知部によって前記ユーザが検知された場合に、前記第2チャネル信号に基づく音を前記第1スピーカに出力させ、かつ、前記第1チャネル信号に基づく音を前記第2スピーカに出力させ、前記検知部によって前記ユーザが検知されない場合に、前記第1チャネル信号に基づく音を前記第1スピーカに出力させ、かつ、前記第2チャネル信号に基づく音を前記第2スピーカに出力させてもよい。
この構成によれば、ユーザの検知結果に応じて、第1チャネル信号に基づく音および第2チャネル信号に基づく音がそれぞれ出力される2つのスピーカを切り替えることができる。したがって、ユーザが検知領域に存在するときには、複数チャネルの音をユーザの位置に適したスピーカから出力させることができる。つまり、ユーザの状態に基づいて、音の出力を自動的に適切に制御することができる。
例えば、前記検知領域は、前記オーディオ装置と前記オーディオビジュアル装置との間に設置されたベッド上の領域であり、前記オーディオ装置は、前記オーディオビジュアル装置に対向するように、前記ベッドの頭部側に設置されてもよい。
この構成によれば、オーディオ装置とオーディオビジュアル装置との間に設置されたベッド上の領域においてユーザを検知することができる。したがって、ユーザと、オーディオ装置およびオーディオビジュアル装置の位置関係に応じて、音の出力を適切に制御することができる。
例えば、前記ベッドは、マットをフラットに保つフラット状態と、前記マットの頭部側を持ち上げたリクライニング状態とで切り替えられ、前記制御部は、前記検知部によって前記ユーザが検知され、かつ、前記ベッドが前記リクライニング状態である場合に、前記第2チャネル信号に基づく音を前記第1スピーカに出力させ、かつ、前記第1チャネル信号に基づく音を前記第2スピーカに出力させ、前記検知部によって前記ユーザが検知されない場合、または、前記ベッドが前記リクライニング状態でない場合に、前記第1チャネル信号に基づく音を前記第1スピーカに出力させ、かつ、前記第2チャネル信号に基づく音を前記第2スピーカに出力させてもよい。
この構成によれば、ベッドがリクライニング状態であるか否かに基づいて、第1チャネル信号に基づく音および第2チャネル信号に基づく音がそれぞれ出力される2つのスピーカを切り替えることができる。例えば、ユーザがベッド上に存在する場合であっても、リクライニング状態のベッドにユーザが座っている場合と、フラット状態のベッドにユーザがうつ伏せで横臥している場合とでは、ユーザの状態に適した音の出力は異なる。したがって、ベッドがリクライニング状態であるか否かに基づいて、第1チャネル信号に基づく音および第2チャネル信号に基づく音がそれぞれ出力される2つのスピーカを切り替えることにより、ユーザの状態により適した音の制御を行うことが可能となる。
本発明の一態様に係るオーディオシステムは、複数の第1オーディオ装置と、前記複数の第1オーディオ装置の各々と無線通信可能な第2オーディオ装置とを備え、前記複数の第1オーディオ装置の各々は、当該第1オーディオ装置の無線通信範囲に包含された予め定められた検知領域においてユーザを検知する検知部と、音を出力する出力部と、前記検知部によってユーザが検知された場合に、前記第2オーディオ装置から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音を前記出力部に出力させる制御部とを備える。
この構成によれば、複数の第1オーディオ装置が含まれるオーディオシステムにおいて、各第1オーディオ装置は、当該第1オーディオ装置の無線通信範囲に包含された予め定められた検知領域においてユーザが検知された場合に、第2オーディオ装置から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音を出力することができる。つまり、オーディオシステムは、上記オーディオ装置と同様の効果を発揮することができる。
例えば、前記複数の第1オーディオ装置は、第1領域に音を出力するための狭域オーディオ装置と、前記第1領域を包含する第2領域に音を出力するための広域オーディオ装置とを含み、前記狭域オーディオ装置の前記検知部は、前記第1領域において前記ユーザを検知し、前記広域オーディオ装置の前記検知部は、前記第2領域において前記ユーザを検知し、前記広域オーディオ装置の前記制御部は、前記第2領域において前記ユーザが検知され、かつ、前記第1領域において前記ユーザが検知されない場合に、前記オーディオ信号に基づく音を前記広域オーディオ装置の出力部に出力させ、前記第2領域において前記ユーザが検知されない場合、または、前記第1領域において前記ユーザが検知された場合に、前記広域オーディオ装置の出力部に前記オーディオ信号に基づく音を出力させなくてもよい。
この構成によれば、狭域オーディオ装置に対応する第1領域が広域オーディオ装置に対応する第2領域に包含される。このような場合に、第1領域においてユーザが検知された場合に、広域オーディオ装置は、オーディオ信号に基づく音を出力しない。つまり、広域オーディオ装置に対応する第2領域においてユーザが検知された場合であっても、狭域オーディオ装置に対応する第1領域においてユーザが検知された場合には、広域オーディオ装置は音を出力しない。したがって、狭域オーディオ装置によって第1領域に存在するユーザに対して音が出力されているときに、広域オーディオ装置が重複して音を出力することを防ぐことができる。つまり、ユーザの状態に基づいて、音の出力を自動的に適切に制御することができる。
例えば、前記複数の第1オーディオ装置は、第1領域に音を出力するための第1オーディオ装置と、前記第1領域から離れた第2領域または前記第1領域と部分的に重複する第2領域に音を出力するための第2オーディオ装置とを含み、前記第1領域に音を出力するための前記第1オーディオ装置の前記検知部は、前記第1領域において前記ユーザを検知し、前記第2領域に音を出力するための前記第2オーディオ装置の前記検知部は、前記第2領域において前記ユーザを検知し、前記第1領域に音を出力するための前記第1オーディオ装置の前記制御部は、前記第1領域において前記ユーザが検知されたときに、前記第1領域に音を出力するための前記第1オーディオ装置の前記出力部に、前記オーディオ信号に基づく音の出力を開始させ、前記第1領域において前記ユーザが検知された後に前記第2領域において前記ユーザが検知されたときに、前記第1領域に音を出力するための前記第1オーディオ装置の前記出力部に、前記オーディオ信号に基づく音の出力を停止させてもよい。
この構成によれば、第1領域においてユーザが検知された後に第2領域においてユーザが検知されたときに、第2オーディオ装置からのオーディオ信号に基づく音の出力を停止させることができる。したがって、第1領域と第2領域とが離れている場合には、ユーザが第1領域から退出してから第2領域に到達するまでの間に音を出力することができる。つまり、音の出力が途切れることを防止することができる。また、第1領域と第2領域とが部分的に重複している場合には、ユーザが第1領域内に留まっている場合であっても第2領域との重複領域に進入したときには、第1領域における音の出力を停止することができる。つまり、音の出力が重複することを防止することができる。
なお、本発明は、このような特徴的な処理部を備えるオーディオ装置およびオーディオシステムとして実現することができるだけでなく、オーディオ装置およびオーディオシステムに含まれる特徴的な処理部が実行する処理をステップとする音出力方法として実現することができる。また、オーディオ装置に含まれる特徴的な処理部としてコンピュータを機能させるためのプログラムまたはオーディオ装置の制御方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。そして、そのようなプログラムを、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。
本発明の一態様に係るオーディオ装置によれば、他のオーディオ装置から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音の出力を自動的に適切に制御することができる。
実施の形態1に係るオーディオシステムの設置例を示す斜視図である。 実施の形態1に係るオーディオシステムの設置例を示す斜視図である。 実施の形態1に係るオーディオシステムの機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る第1オーディオ装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る第2オーディオ装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態1の変形例1に係る第1オーディオ装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態1の変形例2に係る第1オーディオ装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るオーディオシステムの機能構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る第1オーディオ装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るオーディオシステムの設置例を示す平面図である。 実施の形態3に係るオーディオシステムの機能構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る第1オーディオ装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態4に係るオーディオシステムの設置例を示す平面図である。 実施の形態4に係るオーディオシステムの機能構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る第1オーディオ装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態5に係るオーディオシステムの設置例を示す斜視図である。 実施の形態5に係るオーディオシステムの機能構成を示すブロック図である。 実施の形態5に係る第1オーディオ装置の処理を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
本実施の形態に係るオーディオシステムについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
[オーディオシステムの設置例]
まず、オーディオシステム100の設置例について説明する。図1および図2は、実施の形態1に係るオーディオシステム100の設置例を示す斜視図である。
オーディオシステム100は、第1オーディオ装置110と第2オーディオ装置120とを備える。第1オーディオ装置110および第2オーディオ装置120は、無線通信によってデータをやりとりすることができる。つまり、第1オーディオ装置110は、第2オーディオ装置120と無線通信可能である。
ここでは、無線通信は、近距離無線通信である。近距離無線通信としては、例えば、Bluetooth等を含む無線PAN(Personal Area Network)、あるいは、無線LAN(Local Area Network)などが用いられる。
第1オーディオ装置110は、音を出力するための装置である。ここでは、第1オーディオ装置110は、ベッド10の頭部側の上方に設置されている。
第2オーディオ装置120は、音を出力するための装置である。ここでは、第2オーディオ装置120は、ユーザ20に携帯される携帯機器である。具体的には、第2オーディオ装置120は、例えば、携帯型音楽プレイヤ、スマートフォン、タブレットコンピュータなどである。
図1では、第2オーディオ装置120は、ベッド10上に横臥しているユーザ20に操作されている。また、図2では、第2オーディオ装置120は、ベッド10の近傍で立っているユーザ20に操作されている。
[オーディオシステムの機能構成]
次に、オーディオシステム100の機能構成について説明する。図3は、実施の形態1に係るオーディオシステム100の機能構成を示すブロック図である。オーディオシステム100は、第1オーディオ装置110と第2オーディオ装置120とを備える。
まず、第1オーディオ装置110の機能構成について説明する。
第1オーディオ装置110は、検知部111と、出力部112と、制御部113と、通信部114とを備える。
検知部111は、第1オーディオ装置110の無線通信範囲に包含された予め定められた検知領域30においてユーザ20を検知する。つまり、検知部111は、第1オーディオ装置110の無線通信範囲の一部である検知領域30においてユーザ20の有無を検知する。
第1オーディオ装置110の無線通信範囲とは、第1オーディオ装置110と無線通信可能な領域である。つまり、例えば、Bluetoothが用いられる場合、無線通信範囲は、第1オーディオ装置110を中心とする数十メートル程度の距離の範囲である。なお、電波強度あるいは障害物の有無によって無線通信範囲は変化する。
図1および図2に示すように、本実施の形態では、検知領域30は、ベッド10上の領域である。また、無線通信範囲(図示せず)は、例えば、ベッド10が設置された部屋および当該部屋に隣接する部屋を含む領域である。
具体的には、検知部111は、例えば、ベッド10の上方から撮影された画像(例えば距離画像)を解析することにより検知領域30においてユーザ20を検知する。また例えば、検知部111は、赤外線センサ(例えば、焦電センサ、熱センサなど)を用いてユーザ20を検知してもよい。また例えば、検知部111は、検知領域30に敷かれたマット状の圧力センサを用いてユーザ20を検知してもよい。また例えば、検知部111は、ドップラセンサを用いてユーザ20を検知してもよい。
出力部112は、音を出力する。ここでは、出力部112は、図1および図2に示すように、ベッド10の頭部側の上方に左右に並んで配置された第1スピーカ112aおよび第2スピーカ112bを有する。
制御部113は、検知部111における検知結果に従って出力部112および通信部114を制御する。具体的には、制御部113は、検知部111によってユーザ20が検知された場合に、第2オーディオ装置120から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音を出力部112に出力させる。つまり、制御部113は、ユーザ20がベッド10上にいるときに、音の出力先を、第2オーディオ装置120のスピーカから第1オーディオ装置110のスピーカに切り替える。
通信部114は、第2オーディオ装置120と無線で通信する。具体的には、通信部114は、例えば、Bluetooth通信アダプタ、無線LANアダプタなどである。
次に、第2オーディオ装置120の機能構成について説明する。
第2オーディオ装置120は、出力部121と、制御部122と、通信部123とを備える。
出力部121は、音を出力する。具体的には、出力部121は、例えば、第2オーディオ装置120の内蔵スピーカである。
制御部122は、出力部121および通信部123を制御する。具体的には、制御部122は、第1オーディオ装置110の検知部111における検知結果に基づいて、出力部121および通信部123を制御する。
例えば、ユーザ20が検知されたことを示す検知結果を第1オーディオ装置110から受信した場合、制御部122は、通信部123に、オーディオ信号を第1オーディオ装置110へ送信させる。さらに、制御部122は、出力部121に、オーディオ信号に基づく音の出力を停止させる。
一方、例えば第1オーディオ装置110から検知結果を受信していない場合、制御部122は、オーディオ信号に基づく音を出力部121に出力させる。
通信部123は、第1オーディオ装置110と無線で通信する。具体的には、通信部123は、例えば、Bluetooth通信アダプタ、無線LANアダプタなどである。通信部123がBluetooth通信アダプタである場合、通信部123は、例えばA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)を用いて第1オーディオ装置110にオーディオ信号を送信する。
[オーディオシステムの動作]
次に、以上のように構成されたオーディオシステム100の動作について説明する。ここでは、第2オーディオ装置120からオーディオ信号に関する音が出力されている状態で処理が開始する。
まず、第1オーディオ装置110の動作について説明する。図4は、実施の形態1に係る第1オーディオ装置110の処理を示すフローチャートである。
まず、制御部113は、検知部111によって検知領域30においてユーザ20が検知されたか否かを判定する(S111)。例えば、図1に示す状態では、検知領域30においてユーザ20が検知されたと判定される。また例えば、図2に示す状態では、検知領域30においてユーザ20が検知されなかったと判定される。
ここで、検知領域30においてユーザ20が検知された場合(S111のYes)、通信部114は、第2オーディオ装置120からオーディオ信号を受信する(S112)。例えば、無線通信がBluetoothである場合、通信部114は、A2DPに従って第2オーディオ装置120からオーディオ信号を受信する。また例えば、無線通信が無線LANである場合、通信部114は、DLNA(Digital Living Network Alliance)ガイドラインに従って、第2オーディオ装置120からオーディオ信号を受信してもよい。
続いて、制御部113は、第2オーディオ装置120から受信したオーディオ信号に基づく音を出力部112に出力させる(S113)。つまり、第2オーディオ装置120の出力部121から出力されていた音が、第1オーディオ装置110の出力部112から出力される。
一方、検知領域30においてユーザ20が検知されない場合(S111のNo)、制御部113は、出力部112に、オーディオ信号に基づく音を出力させない(S114)。つまり、第2オーディオ装置120の出力部121からの音の出力が継続され、第1オーディオ装置110の出力部112からオーディオ信号に基づく音が出力されない。
次に、第2オーディオ装置120の動作について説明する。図5は、実施の形態1に係る第2オーディオ装置120の処理を示すフローチャートである。
検知領域30においてユーザ20が検知された場合(S121のYes)、通信部123は、オーディオ信号を第1オーディオ装置110に送信する(S122)。そして、制御部122は、出力部121に、オーディオ信号に基づく音の出力を停止させる(S123)。つまり、オーディオ信号に基づく音の出力が、第2オーディオ装置120から第1オーディオ装置110に切り替わる。
一方、検知領域30においてユーザ20が検知されない場合(S121のNo)、制御部113は、出力部121に、オーディオ信号に基づく音の出力を継続させる(S124)。
[効果]
以上のように、本実施の形態に係るオーディオシステム100によれば、第1オーディオ装置110は、当該第1オーディオ装置110の無線通信範囲に包含された予め定められた検知領域30においてユーザ20が検知された場合に、第2オーディオ装置120から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音を出力することができる。したがって、ユーザ20の状態に応じて音の出力を第2オーディオ装置120から第1オーディオ装置110に切り替えることができる。例えば、第1オーディオ装置110がリビングルームに音を出力するための装置である場合に、ユーザ20がリビングルームの隣の部屋にいるときには、隣の部屋が第1オーディオ装置110の無線通信範囲内であったとしても、第1オーディオ装置110から音を出力させずに、第2オーディオ装置120から音を出力させることができる。すなわち、第1オーディオ装置110は、第2オーディオ装置120から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音の出力を自動的に適切に制御することができる。
(実施の形態1の変形例1)
次に、実施の形態1の変形例1について説明する。本変形例では、第2オーディオ装置は、ユーザに手で保持される携帯機器である。そして、本変形例では、ユーザが第2オーディオ装置(携帯機器)を手で保持しているか否かに基づいて音の出力が制御される点が実施の形態1と異なる。
以下に、本変形例に係るオーディオシステム100について、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図6は、実施の形態1の変形例1に係る第1オーディオ装置110の処理を示すフローチャートである。図6において、図4と同一または類似の処理が行われるステップについては、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
検知領域30においてユーザ20が検知された場合(S111のYes)、制御部113は、ユーザ20が第2オーディオ装置120を手で保持しているか否かを判定する(S115)。具体的には、制御部113は、例えば、第2オーディオ装置120から得られる第2オーディオ装置120の動き情報に基づいて、ユーザ20が第2オーディオ装置120を手で保持しているか否かを判定する。
例えば、制御部113は、第2オーディオ装置120に内蔵された動きセンサ(例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ)の出力信号を動き情報として、第2オーディオ装置120から通信部114を介して受信する。そして、制御部113は、第2オーディオ装置120の動きが、手で保持されていることを判定するための動きの条件を満たすか否かを判定することにより、ユーザ20が第2オーディオ装置120を手で保持しているか否かを判定する。
手で保持されていることを判定するための動きの条件は、例えば、微小な動きの所定時間以上の継続である。この動きの条件は、例えば、経験的あるいは実験的に予め定められればよい。
ここで、ユーザ20が第2オーディオ装置120を手で保持していると判定された場合(S115のYes)、制御部113は、出力部112に、オーディオ信号に基づく音を出力させない(S114)。すなわち、第2オーディオ装置120の出力部121からの音の出力が継続され、第1オーディオ装置110の出力部112からオーディオ信号に基づく音が出力されない。
一方、ユーザ20が第2オーディオ装置120を手で保持していないと判定された場合(S115のNo)、通信部114は、第2オーディオ装置120からオーディオ信号を受信する(S112)。続いて、制御部113は、第2オーディオ装置120から受信したオーディオ信号に基づく音を出力部112に出力させる(S113)。
以上のように、本変形例に係るオーディオシステム100によれば、ユーザ20が第2オーディオ装置120を手で保持していると判定された場合に、オーディオ信号に基づく音を第1オーディオ装置110の出力部112に出力させないことができる。ユーザ20が第2オーディオ装置120を手で保持している場合、ユーザ20が第2オーディオ装置120に対して操作を行うことが予想される。したがって、第2オーディオ装置120に対するユーザ20の操作によって不適切な音が第1オーディオ装置110から出力されることを防ぐことができる。
(実施の形態1の変形例2)
次に、実施の形態1の変形例2について説明する。本変形例では、ユーザが所定時間以上静止しているか否かに基づいて、第1オーディオ装置における音量が制御される点が実施の形態1と異なる。
以下に、本変形例に係るオーディオシステム100について、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図7は、実施の形態1の変形例2に係る第1オーディオ装置110の処理を示すフローチャートである。図7において、図4と同一または類似の処理が行われるステップについては、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。ここでは、第1オーディオ装置110の検知部111によって、ユーザ20の動きが検知されている。
第1オーディオ装置110の出力部112からオーディオ信号に基づく音が出力されているときに、制御部113は、検知部111によって検知されたユーザ20の動きに基づいて、ユーザ20が所定時間以上静止しているか否かを判定する(S116)。具体的には、制御部113は、例えば、所定時間内のユーザ20の総動き量が閾値量未満である場合に、ユーザ20が所定時間以上静止していると判定する。
所定時間は、ユーザ20が睡眠していることを推定するための時間である。つまり、制御部113は、ユーザ20が所定時間以上静止しているか否かを判定することにより、ユーザ20が睡眠しているか否かを推定する。
ここで、ユーザが所定時間以上静止している場合(S116のYes)、制御部113は、出力部112から出力される音の音量を低下させる(S117)。つまり、ユーザ20が睡眠していると推定される場合に、出力部112から出力される音の音量が低下する。
一方、ユーザが所定時間以上の静止を行っていない場合(S116のNo)、そのまま処理を終了する。つまり、制御部113は、出力部112から出力される音の音量を維持する。
以上のように、本変形例に係るオーディオシステム100によれば、ユーザ20が所定時間以上静止している場合に、出力部112から出力される音の音量を低下させることができる。したがって、ユーザ20の睡眠中に音量を低下させることができ、ユーザ20の状態に基づいて、音の出力を自動的に適切に制御することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。本実施の形態では、所定時間以上静止しているか否かに基づいて、ハンズフリー通話のための接続が制御される点が実施の形態1と異なる。
以下に、本実施の形態に係るオーディオシステムについて、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
[オーディオシステムの機能構成]
まず、オーディオシステム200の機能構成について説明する。図8は、実施の形態2に係るオーディオシステム200の機能構成を示すブロック図である。図8において、図3と同一または類似の機能を有するブロックについては、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
オーディオシステム200は、第1オーディオ装置210と、第2オーディオ装置220とを備える。ここでは、第2オーディオ装置220は、携帯電話である。
第1オーディオ装置210は、ハンズフリー通話を実現するためのプロトコルを用いて第2オーディオ装置(携帯電話)220と無線通信可能である。以下において、ハンズフリー通話を実現するためのプロトコルを用いた無線通信を、単に「ハンズフリー通信」と呼ぶ。
ハンズフリー通話を実現するためのプロトコルとは、携帯電話を手で持たずに、携帯電話の代わりの装置で通話を実現するための無線通信プロトコルである。本実施の形態では、第1オーディオ装置210は、当該プロトコルを用いて、第2オーディオ装置220が受信した通話相手の音声を出力する。さらに、第1オーディオ装置210は、当該プロトコルを用いて、ユーザ20の音声信号を第2オーディオ装置220に送信する。
具体的には、ハンズフリー通話を実現するためのプロトコルは、例えばBluetoothにおけるHFP(Hands-Free Profile)である。また例えば、ハンズフリー通話を実現するためのプロトコルは、BluetoothにおけるHSP(Headset Profile)であってもよい。なお、ハンズフリー通話を実現するためのプロトコルは、Bluetoothプロファイルでなくてもよい。例えば、ハンズフリー通話を実現するためのプロトコルは、標準化されていない独自のプロトコルであっても構わない。
図8に示すように、第1オーディオ装置210は、検知部211と、出力部112と、制御部213と、通信部214と、入力部215とを備える。
検知部211は、検知領域30におけるユーザ20の有無に加えて、ユーザ20の動きを検知する。具体的には、検知部211は、例えば距離画像センサである。
入力部215は、ユーザ20から音声の入力を受け付ける。具体的には、入力部215は、マイクロフォンである。入力部215は、ユーザの音声を電気信号に変換する。
通信部214は、第2オーディオ装置220と無線で通信する。具体的には、通信部114は、例えば、Bluetooth通信アダプタ、無線LANアダプタなどである。
制御部213は、実施の形態1の変形例2と同様に、検知部211によって検知されたユーザ20の動きに基づいて、ユーザ20が所定時間以上静止しているか否かを判定する。
ここで、検知領域30においてユーザ20が検知され、かつ、ユーザ20が所定時間以上の静止を行っていない場合に、制御部213は、第2オーディオ装置220(携帯電話)とのハンズフリー通信を許可する。つまり、ユーザ20は、第1オーディオ装置210を介して通話相手と通話を行う。
一方、検知領域30においてユーザ20が検知されない場合、または、ユーザ20が所定時間以上静止している場合に、第2オーディオ装置220(携帯電話)とのハンズフリー通信を禁止する。つまり、ユーザ20は、第2オーディオ装置220を介して通話相手と通話を行う。
第2オーディオ装置220は、出力部121と、制御部222と、通信部223と、入力部224と、通話部225とを備える。
通信部223は、第1オーディオ装置210と無線で通信する。具体的には、通信部223は、例えば、Bluetooth通信アダプタ、無線LANアダプタなどである。通信部223がBluetooth通信アダプタである場合、通信部223は、例えばA2DPを用いて第1オーディオ装置210にオーディオ信号を送信し、HSPを用いて第1オーディオ装置210と通話信号の通信を行う。
入力部224は、ユーザ20から音声の入力を受け付ける。具体的には、入力部224は、マイクロフォンである。入力部224は、ユーザの音声を電気信号に変換する。
通話部225は、広域無線通信網を介して通話相手の通信装置(例えば携帯電話)と通信を行う。つまり、通話部225は、ユーザ20の音声信号を通話相手の通信装置へ送信し、通話相手の音声信号を通話相手の通信装置から受信する。
制御部222は、オーディオ再生を行うオーディオモードと、通話を行う通話モードとを選択的に設定する。オーディオモードでは、制御部222は、実施の形態1の制御部122と同様に、出力部121および通信部223を制御する。
通話モードでは、制御部222は、第1オーディオ装置210の検知部211における検知結果に基づいて、入力部224、出力部121、通信部223および通話部225を制御する。
例えば、検知領域30においてユーザ20が所定時間以上静止していないことを示す検知結果を第1オーディオ装置210から受信した場合、制御部222は、通信部223に、第1オーディオ装置210とのハンズフリー通信を実行させる。つまり、制御部222は、通信部223に、ユーザ20の音声信号を第1オーディオ装置210から受信させる。そして、制御部222は、第1オーディオ装置210から受信したユーザ20の音声信号を、通話部225に通話相手の通信装置へ送信させる。さらに、制御部222は、通話部225が受信した通話相手の音声信号を通信部223に第1オーディオ装置210へ送信させる。
一方、第1オーディオ装置210から検知結果を受信していない場合、制御部222は、入力部224からユーザ20の音声信号を取得し、通話部225を介して当該音声信号を通話相手の通信装置へ送信する。さらに、制御部222は、通話部225を介して受信した通話相手の音声信号を出力部121に出力させる。
[オーディオシステムの動作]
次に、以上のように構成されたオーディオシステム200の動作について説明する。図9は、実施の形態2に係る第1オーディオ装置210の処理を示すフローチャートである。図9において、図4と同一または類似の処理が行われるステップについては、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
第2オーディオ装置220がオーディオモードである場合(S211のオーディオモード)、通信部214は、第2オーディオ装置220からオーディオ信号を受信する(S112)。続いて、制御部213は、第2オーディオ装置220から受信したオーディオ信号に基づく音を出力部112に出力させる(S113)。
一方、第2オーディオ装置220が通話モードである場合(S211の通話モード)、制御部213は、図7のステップS116と同様に、検知部211によって検知されたユーザ20の動きに基づいて、ユーザ20が所定時間以上静止しているか否かを判定する(S212)。
ユーザが所定時間以上の静止を行っていない場合(S212のNo)、制御部213は、第2オーディオ装置220とのハンズフリー通信を許可する(S213)。一方、ユーザが所定時間以上静止している場合(S212のYes)、第2オーディオ装置220とのハンズフリー通信を禁止する(S214)。
[効果]
以上のように、本実施の形態に係るオーディオシステム200によれば、ユーザ20が所定時間以上静止している場合に、ハンズフリー通信を禁止することができる。したがって、ユーザ20の睡眠中に第1オーディオ装置210から通話信号に基づく音が出力されることを防止することができる。例えば、ユーザ20の睡眠中に着信音が第1オーディオ装置210のスピーカ121a、121bから大音量で出力されることを防ぐことができる。つまり、ユーザ20の状態に基づいて、音の出力を自動的に適切に制御することができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。本実施の形態では、オーディオシステムが複数の第1オーディオ装置を備え、1つの第1オーディオ装置の検知範囲が他の第1オーディオ装置の検知範囲を包含する点が実施の形態1と異なる。
以下に、本実施の形態に係るオーディオシステムについて、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
[オーディオシステムの設置例]
まず、本実施の形態に係るオーディオシステム300の設置例について説明する。図10は、実施の形態3に係るオーディオシステム300の設置例を示す平面図である。
オーディオシステム300は、複数の第1オーディオ装置310a、310bと、複数の第1オーディオ装置310a、310bの各々と無線通信可能な第2オーディオ装置120(図10に図示せず)とを備える。
第1オーディオ装置(狭域オーディオ装置)310aは、第1領域31aに音を出力するための装置である。ここでは、第1領域31aは、リビングルームの領域である。
第1オーディオ装置(広域オーディオ装置)310bは、第2領域31bに音を出力するための装置である。第2領域31bは、第1領域31aを包含する。つまり、第1領域31aは、第2領域31bの一部分である。ここでは、第2領域31bは、屋内のすべての部屋を含む領域である。つまり、第1オーディオ装置310bは、マルチルームオーディオ装置である。
[オーディオシステムの機能構成]
次に、オーディオシステム300の機能構成について説明する。図11は、実施の形態3に係るオーディオシステム300の機能構成を示すブロック図である。図11において、図3と同一または類似の機能を有するブロックについては、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
第1オーディオ装置(狭域オーディオ装置)310aは、検知部111と、出力部112と、制御部113と、通信部114とを備える。第1オーディオ装置310aの検知部111は、第1領域31aにおいてユーザ20を検知する。
第1オーディオ装置(広域オーディオ装置)310bは、検知部111と、出力部112と、制御部313と、通信部114とを備える。第1オーディオ装置310bの検知部111は、第2領域31bにおいてユーザ20を検知する。
制御部313は、第2領域31bにおいてユーザ20が検知され、かつ、第1領域31aにおいてユーザ20が検知されない場合に、第2オーディオ装置120から受信されるオーディオ信号に基づく音を、当該第1オーディオ装置310bの出力部112に出力させる。
また、制御部313は、第2領域31bにおいてユーザ20が検知されない場合、または、第1領域31aにおいてユーザ20が検知された場合に、第1オーディオ装置310bの出力部112に音を出力させない。つまり、第2領域31bでユーザ20が検知された場合であっても、第1領域31aでもユーザ20が検知された場合には、第1オーディオ装置310bは、第2オーディオ装置120からのオーディオ信号に基づく音を出力しない。
[オーディオシステムの動作]
次に、以上のように構成されたオーディオシステム300の動作について説明する。ここでは、第1オーディオ装置(広域オーディオ装置)310bの動作を詳細に説明する。
図12は、実施の形態3に係る第1オーディオ装置310bの処理を示すフローチャートである。図12において、図4と同一または類似の処理が行われるステップについては、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
制御部313は、当該第1オーディオ装置(広域オーディオ装置)310bの検知部111によって第2領域31bにおいてユーザ20が検知されたか否かを判定する(S311)。ここで、第2領域31bにおいてユーザ20が検知された場合(S311のYes)、制御部313は、他の第1オーディオ装置(狭域オーディオ装置)310aの検知部111によって第1領域31aにおいてユーザ20が検知されたか否かを判定する(S312)。この判定は、例えば、第1オーディオ装置310aから受信した検知結果に基づいて行われる。ここで、第1領域31aにおいてユーザ20が検知されない場合(S312のNo)、通信部114は、第2オーディオ装置120からオーディオ信号を受信する(S112)。続いて、制御部313は、第2オーディオ装置120から受信したオーディオ信号に基づく音を出力部112に出力させる(S113)。
一方、第2領域31bにおいてユーザ20が検知されない場合(S311のNo)、または、第1領域31aにおいてユーザ20が検知された場合(S312のYes)、制御部313は、出力部112に、オーディオ信号に基づく音を出力させない(S114)。
[効果]
以上のように、本実施の形態に係るオーディオシステム300によれば、第1オーディオ装置(狭域オーディオ装置)310aに対応する第1領域31aが第1オーディオ装置(広域オーディオ装置)310bに対応する第2領域31bに包含される。このような場合に、第1領域31aにおいてユーザ20が検知された場合に、広域オーディオ装置は、オーディオ信号に基づく音を出力しない。つまり、広域オーディオ装置に対応する第2領域31bにおいてユーザ20が検知された場合であっても、狭域オーディオ装置に対応する第1領域31aにおいてユーザ20が検知された場合には、広域オーディオ装置は音を出力しない。したがって、狭域オーディオ装置によって第1領域31aに存在するユーザに対して音が出力されているときに、広域オーディオ装置が重複して音を出力することを防ぐことができる。つまり、ユーザの状態に基づいて、音の出力を自動的に適切に制御することができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について説明する。本実施の形態では、第1領域が第2領域から離れている点が実施の形態3と異なる。以下に、本実施の形態に係るオーディオシステムについて、実施の形態1、3と異なる点を中心に説明する。
[オーディオシステムの設置例]
まず、本実施の形態に係るオーディオシステム400の設置例について説明する。図13は、実施の形態4に係るオーディオシステム400の設置例を示す平面図である。
オーディオシステム400は、複数の第1オーディオ装置410a、410bと、複数の第1オーディオ装置410a、410bの各々と無線通信可能な第2オーディオ装置120(図13に図示せず)とを備える。
第1オーディオ装置410aは、第1領域32aに音を出力するための装置である。ここでは、第1領域32aは、リビングルームの領域である。
第1オーディオ装置410bは、第2領域32bに音を出力するための装置である。第2領域32bは、第1領域32aから離れている。ここでは、第2領域32bは、第1ベッドルームの領域である。
図13において、経路41〜44は、ユーザ20の移動経路の一例である。この経路41〜44に沿ってユーザ20が移動したときの第1オーディオ装置410aの動作については図15を用いて後述する。
[オーディオシステムの機能構成]
次に、オーディオシステム400の機能構成について説明する。図14は、実施の形態4に係るオーディオシステム400の機能構成を示すブロック図である。図14において、図3と同一または類似の機能を有するブロックについては、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
複数の第1オーディオ装置410a、410bの各々は、検知部111と、出力部112と、制御部413と、通信部114とを備える。第1オーディオ装置410aの検知部111は、第1領域32aにおいてユーザ20を検知する。また、第1オーディオ装置410bの検知部111は、第2領域32bにおいてユーザ20を検知する。
第1オーディオ装置410aの制御部413は、第1領域32aにおいてユーザ20が検知されたときに、第1オーディオ装置410aの出力部112に、第2オーディオ装置120からのオーディオ信号に基づく音の出力を開始させる。その後、第1オーディオ装置410aの制御部413は、第2領域32bにおいてユーザ20が検知されたときに、第1オーディオ装置410aの出力部112に、第2オーディオ装置120からのオーディオ信号に基づく音の出力を停止させる。
また、第1オーディオ装置410bの制御部413は、第2領域32bにおいてユーザ20が検知されたときに、第1オーディオ装置410bの出力部112に、第2オーディオ装置120からのオーディオ信号に基づく音の出力を開始させる。その後、第1オーディオ装置410bの制御部413は、第1領域32aにおいてユーザ20が検知されたときに、第1オーディオ装置410bの出力部112に、第2オーディオ装置120からのオーディオ信号に基づく音の出力を停止させる。
[オーディオシステムの動作]
次に、以上のように構成されたオーディオシステム400の動作について説明する。図15は、実施の形態4に係る第1オーディオ装置410aの処理を示すフローチャートである。具体的には、図15は、図13に示す経路41〜44に沿ってユーザ20が移動したときの第1オーディオ装置410aの処理を示す。図15において、図4と同一または類似の処理が行われるステップについては、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
第1領域32aにおいてユーザ20が検知された場合(S111のYes)、通信部114は、第2オーディオ装置120からオーディオ信号を受信する(S112)。そして、制御部413は、受信されたオーディオ信号に基づく音の出力を出力部112に開始させる(S411)。例えば、ユーザ20が経路41を経てリビングルームに進入したとき(つまり、ユーザ20が経路42の始点に到達したとき)、第1領域32aに音の出力が開始される。
続いて、制御部413は、他の第1オーディオ装置410bによってユーザ20が検知されたか否かを判定する(S412)。つまり、制御部413は、第2領域32bにおいてユーザ20が検知されたか否かを判定する。
ここで、第2領域32bにおいてユーザ20が検知されない場合(S412のNo)、ステップS412が繰り返される。つまり、ユーザ20が経路42および43上に存在するときには、第1領域32aにおける音の出力が継続される。
一方、第2領域32bにおいてユーザ20が検知された場合(S412のYes)、オーディオ信号に基づく音の出力を出力部112に停止させる(S413)。つまり、ユーザが第1ベッドルームに進入したとき(つまり、ユーザが経路44の始点に到達したとき)、第1領域32aにおける音の出力が停止される。一方、第2領域32bでは、第1オーディオ装置410bによって、オーディオ信号に基づく音の出力が開始される。
[効果]
以上のように、本実施の形態に係るオーディオシステム400によれば、第1領域32aにおいてユーザ20が検知された後に第2領域32bにおいてユーザ20が検知されたときに、第2オーディオ装置120からのオーディオ信号に基づく音の出力を停止させることができる。したがって、第1領域32aと第2領域32bとが離れている場合には、ユーザ20が第1領域32aから退出してから第2領域32bに到達するまでの間に音を出力することができる。つまり、音の出力が途切れることを防止することができる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5について説明する。本実施の形態では、第2オーディオ装置が音に加えて映像も出力する点が実施の形態1と異なる。以下に、本実施の形態に係るオーディオシステムについて、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
[オーディオシステムの設置例]
まず、本実施の形態に係るオーディオシステム500の設置例について説明する。図16は、実施の形態5に係るオーディオシステム500の設置例を示す斜視図である。
オーディオシステム500は、第1オーディオ装置510と、第1オーディオ装置510と無線通信可能な第2オーディオ装置520とを備える。
第1オーディオ装置510は、第2オーディオ装置520に対向するように、ベッド11の頭部側に設置される。第1オーディオ装置510の出力部112は、ベッド11の頭部側の上方に左右に並んで配置された第1スピーカ112aおよび第2スピーカ112bを有する。ここでは、第1スピーカ112aは左チャネルのスピーカであり、第2スピーカ112bは右チャネルのスピーカである。
第2オーディオ装置520は、映像および音を出力するためのオーディオビジュアル装置である。具体的には、第2オーディオ装置520は、例えば、テレビ受像機である。第2オーディオ装置520は、第1オーディオ装置510に対向するように、ベッド11の足部側に設置される。
検知領域30は、第1オーディオ装置510と第2オーディオ装置520との間に設置されたベッド11上の領域である。
ベッド11は、マットをフラットに保つフラット状態と、マットの頭部側を持ち上げたリクライニング状態とで切り替えられる。図16には、ベッド11がリクライニング状態である場合が示されている。ベッド11は、例えば、電動ベッドである。
[オーディオシステムの機能構成]
次に、オーディオシステム500の機能構成について説明する。図17は、実施の形態5に係るオーディオシステム500の機能構成を示すブロック図である。図17において、図3と同一または類似の機能を有するブロックについては、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
第1オーディオ装置510は、検知部111と、出力部112と、制御部513と、通信部114とを備える。
制御部513は、検知部111によってユーザ20が検知され、かつ、ベッド11がリクライニング状態である場合に、第2チャネル信号に基づく音を第1スピーカ112aに出力させ、かつ、第1チャネル信号に基づく音を第2スピーカ112bに出力させる。第1チャネル信号および第2チャネル信号は、第2オーディオ装置520から受信されるオーディオ信号に含まれる。ここでは、第1チャネル信号は左チャネル信号であり、第2チャネル信号は右チャネル信号である。
一方、検知部111によってユーザ20が検知されない場合、または、ベッド11がフラット状態である場合に、制御部513は、第1チャネル信号に基づく音を第1スピーカ112aに出力させ、かつ、第2チャネル信号に基づく音を第2スピーカ112bに出力させる。
第2オーディオ装置520は、出力部521と、制御部522と、通信部523と、表示部524とを備える。
出力部521は、実施の形態1における出力部121と同様に音を出力する。具体的には、出力部521は、例えば、表示部524に表示される映像に同期させてオーディオ信号に基づく音を出力する。
制御部522は、出力部521、通信部523および表示部524を制御する。具体的には、制御部522は、第1オーディオ装置510の検知部111における検知結果およびベッド11の状態に基づいて、出力部521および通信部523を制御する。具体的には、制御部522は、第1オーディオ装置510からオーディオ信号に基づく音が出力される場合に、出力部521からの音の出力を停止する。
通信部523は、実施の形態1における通信部123と同様に、第1オーディオ装置510と無線で通信する。
表示部524は、映像を表示する。表示部524は、例えば、液晶パネルである。
[オーディオシステムの動作]
次に、以上のように構成されたオーディオシステム500の動作について説明する。図18は、実施の形態5に係る第1オーディオ装置510の処理を示すフローチャートである。図18において、図4と同一または類似の処理が行われるステップについては、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
制御部522は、ベッド11がリクライニング状態か否かを判定する(S511)。具体的には、制御部522は、例えば、ベッド11からリクライニング状態であるかフラット状態であるかを示す信号を受信することにより、ベッド11がリクライニング状態か否かを判定する。
ここで、ベッド11がリクライニング状態である場合(S511のYes)、制御部522は、オーディオ信号に基づく音を、左右のチャネルを入れ替えて出力部112に出力させる(S512)。つまり、制御部522は、第1チャネル信号に基づく音を第2スピーカ112bに出力させ、かつ、第2チャネル信号に基づく音を第1スピーカ112aに出力させる。
一方、ベッド11がリクライニング状態でない場合(S511のNo)、制御部522は、オーディオ信号に基づく音を、左右のチャネルを入れ替えずに出力部112に出力させる(S513)。つまり、制御部522は、第1チャネル信号に基づく音を第1スピーカ112aに出力させ、かつ、第2チャネル信号に基づく音を第2スピーカ112bに出力させる。
[効果]
以上のように、本実施の形態に係るオーディオシステム500によれば、ユーザ20の検知結果に応じて、第1チャネル信号に基づく音および第2チャネル信号に基づく音がそれぞれ出力される2つのスピーカ(第1スピーカ112aおよび第2スピーカ112b)を切り替えることができる。したがって、ユーザ20が検知領域30に存在するときには、複数チャネルの音の各々をユーザ20の位置に適したスピーカから出力させることができる。つまり、ユーザ20の状態に基づいて、音の出力を自動的に適切に制御することができる。
また、本実施の形態に係るオーディオシステム500によれば、第1オーディオ装置510と第2オーディオ装置520との間に設置されたベッド11上の領域においてユーザ20を検知することができる。したがって、ユーザ20と、第1オーディオ装置510と第2オーディオ装置520との位置関係に応じて、音の出力を適切に制御することができる。
また、本実施の形態に係るオーディオシステム500によれば、ベッド11がリクライニング状態であるか否かに基づいて、第1チャネル信号に基づく音および第2チャネル信号に基づく音がそれぞれ出力される2つのスピーカを切り替えることができる。例えば、ユーザ20がベッド11上に存在する場合であっても、リクライニング状態のベッド11にユーザ20が座っている場合と、フラット状態のベッド11にユーザ20がうつ伏せで横臥している場合とでは、ユーザ20の状態に適した音の出力は異なる。したがって、ベッド11がリクライニング状態であるか否かに基づいて、第1チャネル信号に基づく音および第2チャネル信号に基づく音がそれぞれ出力される2つのスピーカを切り替えることにより、ユーザ20の状態により適した音の制御を行うことが可能となる。
(他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態に係るオーディオ装置について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記各実施の形態において、第1オーディオ装置の出力部は、2つのスピーカを有していたが、スピーカの数は2つに限られない。例えば、出力部は、3以上のスピーカを有してもよい。また、実施の形態1〜4では、出力部は、1つのスピーカしか有さなくてもよい。
なお、上記実施の形態1の変形例1において、第2オーディオ装置が手で保持されているか否かの判定を、動きセンサの出力信号に基づいて行われていたが、これに限られない。例えば、第2オーディオ装置が手で保持されているか否かは、検知領域を撮影した画像を解析することにより判定されてもよい。
なお、上記各実施の形態では、検知領域におけるユーザの検知結果に基づいて自動的に音の出力が制御されていたが、ユーザからの指示が受け付けられた場合には、検知領域におけるユーザの検知結果に関わらず当該指示に基づいて音の出力が制御されてもよい。例えば、実施の形態1において、検知領域にユーザが検知されない場合であっても、ユーザからの指示に基づいて、第1オーディオ装置からオーディオ信号に基づく音が出力されてもよい。
なお、上記実施の形態1、2において、第1オーディオ装置から音が出力される場合に、第2オーディオ装置からの音の出力を停止していたが、第1オーディオ装置および第2オーディオ装置の両方から音を出力してもよい。
なお、上記実施の形態5において、ベッドがリクライニング状態であるか否かに基づいて、音の出力が制御されていたが、これに限られない。つまり、ベッドの状態に関わらず、検知領域においてユーザが検知された場合には、左右のチャネルを入れ替えて音が出力されてもよい。
なお、上記実施の形態5において、第1オーディオ装置から音が出力される場合に、第2オーディオ装置からの音の出力を停止していたが、第2オーディオ装置からの音の出力を停止しなくてもよい。例えば、第1オーディオ装置からフロントチャネルの音が出力され、かつ、第2オーディオ装置からリアチャネルの音が出力されてもよい。
なお、上記実施の形態5において、ユーザの頭の位置に基づいて、第1オーディオ装置から出力される音の音量を制御してもよい。例えば、制御部は、ユーザの頭が、検知領域内の第1オーディオ装置の出力部の近傍領域内に位置する場合、音量を低下させてもよい。この場合、第1オーディオ装置の検知部は、検知領域においてユーザの頭の位置を検知する。
なお、上記実施の形態5において、第2領域は、第1領域から離れた領域であったが、これに限定されない。例えば、第2領域は、第1領域と部分的に重複する領域であってもよい。第1領域および第2領域の重複領域にユーザが存在する場合、図18の処理に従って、ユーザが後で進入した領域に対応するオーディオ装置から音が出力される。具体的には、例えばユーザが第1領域に進入した後に、第1領域および第2領域の重複領域に進入した場合、第2領域に対応する第1オーディオ装置から音が出力される。つまり、第1領域と第2領域とが部分的に重複している場合には、ユーザが第1領域内に留まっている場合であっても第2領域との重複領域に進入したときには、第1領域における音の出力を停止することができる。すなわち、音の出力が重複することを防止することができる。
また、上記各実施の形態に係るオーディオ装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムとして構成されてもよい。RAMまたはハードディスクドライブには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、オーディオ装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
さらに、上記各実施の形態に係るオーディオ装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
さらにまた、上記各実施の形態に係るオーディオ装置を構成する構成要素の一部または全部は、オーディオ装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
また、本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、上記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの非一時的な記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、上記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、上記マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
また、上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記非一時的な記録媒体に記録して移送することにより、または上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
本発明の一態様に係るオーディオ装置は、ベッドの頭部側に設置されるオーディオ装置として用いることができる。
10、11 ベッド
20 ユーザ
30 検知領域
31a、32a 第1領域
31b、32b 第2領域
41、42、43、44 経路
100、200、300、400、500 オーディオシステム
110、210、310a、310b、410a、410b、510 第1オーディオ装置
111、211 検知部
112、121、521 出力部
112a 第1スピーカ
112b 第2スピーカ
113、122、213、222、313、413、513、522 制御部
114、123、214、223、523 通信部
120、220、520 第2オーディオ装置
215、224 入力部
225 通話部
524 表示部

Claims (10)

  1. 他のオーディオ装置と無線通信可能なオーディオ装置であって、
    前記オーディオ装置の無線通信範囲に包含された予め定められた検知領域においてユーザを検知する検知部と、
    音を出力する出力部と、
    前記検知部によって前記ユーザが検知された場合に、前記他のオーディオ装置から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音を前記出力部に出力させる制御部とを備える
    オーディオ装置。
  2. 前記他のオーディオ装置は、携帯機器であり、
    前記制御部は、
    さらに、前記ユーザが前記携帯機器を手で保持しているか否かを判定し、
    前記検知部によって前記ユーザが検知され、かつ、前記ユーザが前記携帯機器を手で保持していないと判定された場合に、前記オーディオ信号に基づく音を前記出力部に出力させ、
    前記検知部によって前記ユーザが検知されない場合、または、前記ユーザが前記携帯機器を手で保持していると判定された場合に、前記オーディオ信号に基づく音を前記出力部に出力させない
    請求項1に記載のオーディオ装置。
  3. 前記検知部は、さらに、前記ユーザの動きを検知し、
    前記制御部は、さらに、
    前記検知部によって検知された前記ユーザの動きに基づいて、前記ユーザが所定時間以上静止しているか否かを判定し、
    前記ユーザが所定時間以上静止している場合に、前記出力部から出力される音の音量を低下させる
    請求項1に記載のオーディオ装置。
  4. 前記他のオーディオ装置は、携帯電話であり、
    前記オーディオ装置は、さらに、ハンズフリー通話を実現するためのプロトコルを用いて前記携帯電話と無線通信可能であり、
    前記検知部は、さらに、前記ユーザの動きを検知し、
    前記制御部は、さらに、
    前記検知部によって検知された前記ユーザの動きに基づいて、前記ユーザが所定時間以上静止しているか否かを判定し、
    前記検知部によって前記ユーザが検知され、かつ、前記ユーザが所定時間以上の静止を行っていない場合に、前記プロトコルを用いた前記携帯電話との無線通信を許可し、
    前記検知部によって前記ユーザが検知されない場合、または、前記ユーザが所定時間以上静止している場合に、前記プロトコルを用いた前記携帯電話との無線通信を禁止する
    請求項1に記載のオーディオ装置。
  5. 前記他のオーディオ装置は、映像および音を出力するためのオーディオビジュアル装置であり、
    前記出力部は、左右に並んで配置された第1スピーカおよび第2スピーカを有し、
    前記オーディオ信号は、第1チャネル信号および第2チャネル信号を含み、
    前記制御部は、
    前記検知部によって前記ユーザが検知された場合に、前記第2チャネル信号に基づく音を前記第1スピーカに出力させ、かつ、前記第1チャネル信号に基づく音を前記第2スピーカに出力させ、
    前記検知部によって前記ユーザが検知されない場合に、前記第1チャネル信号に基づく音を前記第1スピーカに出力させ、かつ、前記第2チャネル信号に基づく音を前記第2スピーカに出力させる
    請求項1に記載のオーディオ装置。
  6. 前記検知領域は、前記オーディオ装置と前記オーディオビジュアル装置との間に設置されたベッド上の領域であり、
    前記オーディオ装置は、前記オーディオビジュアル装置に対向するように、前記ベッドの頭部側に設置される
    請求項5に記載のオーディオ装置。
  7. 前記ベッドは、マットをフラットに保つフラット状態と、前記マットの頭部側を持ち上げたリクライニング状態とで切り替えられ、
    前記制御部は、
    前記検知部によって前記ユーザが検知され、かつ、前記ベッドが前記リクライニング状態である場合に、前記第2チャネル信号に基づく音を前記第1スピーカに出力させ、かつ、前記第1チャネル信号に基づく音を前記第2スピーカに出力させ、
    前記検知部によって前記ユーザが検知されない場合、または、前記ベッドが前記リクライニング状態でない場合に、前記第1チャネル信号に基づく音を前記第1スピーカに出力させ、かつ、前記第2チャネル信号に基づく音を前記第2スピーカに出力させる
    請求項6に記載のオーディオ装置。
  8. 複数の第1オーディオ装置と、
    前記複数の第1オーディオ装置の各々と無線通信可能な第2オーディオ装置とを備え、
    前記複数の第1オーディオ装置の各々は、
    当該第1オーディオ装置の無線通信範囲に包含された予め定められた検知領域においてユーザを検知する検知部と、
    音を出力する出力部と、
    前記検知部によってユーザが検知された場合に、前記第2オーディオ装置から無線通信を介して受信されるオーディオ信号に基づく音を前記出力部に出力させる制御部とを備える
    オーディオシステム。
  9. 前記複数の第1オーディオ装置は、第1領域に音を出力するための狭域オーディオ装置と、前記第1領域を包含する第2領域に音を出力するための広域オーディオ装置とを含み、
    前記狭域オーディオ装置の前記検知部は、前記第1領域において前記ユーザを検知し、
    前記広域オーディオ装置の前記検知部は、前記第2領域において前記ユーザを検知し、
    前記広域オーディオ装置の前記制御部は、
    前記第2領域において前記ユーザが検知され、かつ、前記第1領域において前記ユーザが検知されない場合に、前記オーディオ信号に基づく音を前記広域オーディオ装置の出力部に出力させ、
    前記第2領域において前記ユーザが検知されない場合、または、前記第1領域において前記ユーザが検知された場合に、前記広域オーディオ装置の出力部に前記オーディオ信号に基づく音を出力させない
    請求項8に記載のオーディオシステム。
  10. 前記複数の第1オーディオ装置は、第1領域に音を出力するための第1オーディオ装置と、前記第1領域から離れた第2領域または前記第1領域と部分的に重複する第2領域に音を出力するための第2オーディオ装置とを含み、
    前記第1領域に音を出力するための前記第1オーディオ装置の前記検知部は、前記第1領域において前記ユーザを検知し、
    前記第2領域に音を出力するための前記第2オーディオ装置の前記検知部は、前記第2領域において前記ユーザを検知し、
    前記第1領域に音を出力するための前記第1オーディオ装置の前記制御部は、
    前記第1領域において前記ユーザが検知されたときに、前記第1領域に音を出力するための前記第1オーディオ装置の前記出力部に、前記オーディオ信号に基づく音の出力を開始させ、
    前記第1領域において前記ユーザが検知された後に前記第2領域において前記ユーザが検知されたときに、前記第1領域に音を出力するための前記第1オーディオ装置の前記出力部に、前記オーディオ信号に基づく音の出力を停止させる
    請求項8に記載のオーディオシステム。
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