JP2016020423A - 高分子化合物及びそれを用いた有機薄膜太陽電池材料 - Google Patents

高分子化合物及びそれを用いた有機薄膜太陽電池材料 Download PDF

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Abstract

【課題】有機太陽電池において、光電変換効率に優れる高分子化合物を提供する。【解決手段】下記式(1)で表される繰り返し単位を含み、数平均分子量が25,000以上、重量平均分子量が100,000以上、分散度が3.5以上である高分子化合物。【選択図】なし

Description

本発明は、高分子化合物及びそれを用いた有機薄膜太陽電池材料に関する。
太陽電池は、化石燃料の枯渇問題や地球温暖化問題を背景に、クリーンエネルギー源として近年大変注目され、研究開発が盛んに行なわれている。
従来、実用化されたのはシリコン系太陽電池であるが、高価であることや、原料Siの不足問題等が表面化するにつれて、安価で毒性が低く、原材料不足の懸念もない有機太陽電池が、次世代の太陽電池として大変注目を集めている。
有機薄膜太陽電池は、p層/n層の多層膜にすることで変換効率が向上することが見出され、それ以降多層膜が主流になっている。
有機薄膜太陽電池では、p材料(p層に用いられる材料)に、高分子化合物を用いるが、シリコン等に代表される無機太陽電池に比べると光電変換効率が低いため、実用に供することは困難であり、光電変換効率の高効率化が最大の課題となっている。
高い光電変換効率を得るために、高分子化合物について研究され、高分子量化すると光電変換効率が低下するため、比較的低分子量(重量平均分子量Mnが10,000〜35,000)で高分子化合物を用いている(例えば、非特許文献1及び2参照)。
また、有機薄膜太陽電池に用いる高分子化合物として、ポリ(ベンゾ[1,2−b:4,5−b′]ジチオフェン−チエノ[3,4−c])(PBDTTPD)が比較的低分子量(Mwが18,000〜80,000)で記載されている(例えば、非特許文献3及び4参照)。特許文献1では、PBDTTPDは、高分子量化(Mwが100,000)すると光電変換効率が低下している(4%)。
特開2013−189602号公報
Adv.Funct.Mater., 23, 885(2013) Adv. Mater.,22, 2345 (2012) J Organic Electronics, 13, 3234(2012) Adv. Mater.,24, 425 (2012)
本発明の目的は、有機太陽電池において、光電変換効率に優れる高分子化合物を提供することである。
本発明によれば、以下の高分子化合物等が提供される。
1.下記式(1)で表される繰り返し単位を含み、数平均分子量が25,000以上、重量平均分子量が100,000以上、分散度が3.5以上である高分子化合物。
(式(1)中、Ar及びArは、それぞれ独立に、置換若しくは無置換の環形成炭素数5〜30のアリール基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリール基である。L、L及びArは、それぞれ独立に、置換若しくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数5〜30の複素芳香族環基である。x及びyは、それぞれ独立に、0以上の整数である。)
2.微分分子量分布曲線において、2以上のピークを有する1記載の高分子化合物。
3.前記微分分子量分布曲線において、分子量80,000以上のピーク及び分子量80,000未満のピークを有する1又は2記載の高分子化合物。
4.前記分子量80,000以上のピークの強度が、前記分子量80,000未満のピークの強度の1.3倍以上である3記載の高分子化合物。
5.Ar及びArが、それぞれ独立に、置換若しくは無置換のチオフェニル基である1〜4のいずれか記載の高分子化合物。
6.Ar及びArが、それぞれ独立に、下記式(4)で表される基である1〜5のいずれか記載の高分子化合物。
(式(4)中、Rは、直鎖又は分岐の炭素数1〜50のアルキル基、直鎖又は分岐の炭素数2〜50のアルケニル基、又は直鎖又は分岐の炭素数2〜50のアルキニル基である。
pは0〜3の整数である。pが2以上の整数である場合、複数のRはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
波線は結合位置を示す。)
7.pが1であり、Rが5位に結合する6記載の高分子化合物。
8.Rが直鎖又は分岐の炭素数1〜50のアルキル基である6又は7記載の高分子化合物。
9.前記アルキル基が分岐アルキル基である6〜8のいずれか記載の高分子化合物。
10.前記アルキル基の炭素数が6〜25である6〜9のいずれか記載の高分子化合物。
11.Rが2−エチルヘキシル基である6〜10のいずれか記載の高分子化合物。
12.x及びyが0である1〜11のいずれか記載の高分子化合物。
13.Arが下記式(i)〜(iii)のいずれかで表される1〜12のいずれか記載の高分子化合物。
(式中、Rは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルコキシ基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6〜20のアリール基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数5〜20のヘテロアリール基である。破線は結合手を示す。)
14.Arが前記式(i)で表され、Rが水素原子、フッ素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルコキシ基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数5〜20のヘテロアリール基である13記載の高分子化合物。
15.Rが置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルキル基である13又は14記載の高分子化合物。
16.前記アルキル基の炭素数が6〜25である13〜15のいずれか記載の高分子化合物。
17.前記各基の「置換若しくは無置換の」における置換基が、それぞれ独立に、直鎖又は分岐の炭素数1〜30のアルキル基、直鎖又は分岐の炭素数2〜20のアルケニル基、直鎖又は分岐の炭素数2〜20のアルキニル基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリール基、置換若しくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリール基、ハロゲン原子、直鎖又は分岐の炭素数1〜30のアルコキシ基、直鎖又は分岐の炭素数1〜30のアルキルカルボニル基、直鎖又は分岐の炭素数1〜30のアルコキシカルボニル基、アミノ基、シリル基、及びシアノ基から選択される1〜16のいずれか記載の高分子化合物。
18.下記式で表される1〜17のいずれか記載の高分子化合物。
(式中、nは1〜2000である。)
19.1〜18のいずれか記載の高分子化合物を含む、厚みが500nm以下の薄膜。
20.X線回折において、2θが24°±10%にピーク強度を持つ19記載の薄膜。
21.19又は20記載の薄膜を有する電子デバイス。
22.1〜18のいずれか記載の高分子化合物を含む有機薄膜太陽電池材料。
23.22記載の有機薄膜太陽電池材料を含む活性層を有する有機薄膜太陽電池。
24.23記載の有機薄膜太陽電池を具備する装置。
本発明によれば、有機太陽電池において、光電変換効率に優れる高分子化合物が提供できる。
実施例1の高分子化合物1の微分分子量分布曲線を示す図である。 実施例2の高分子化合物2の微分分子量分布曲線を示す図である。 比較例1の高分子化合物3の微分分子量分布曲線を示す図である。 高分子化合物1の薄膜のXRD解析結果の図である。 高分子化合物2の薄膜のXRD解析結果の図である。 高分子化合物3の薄膜のXRD解析結果の図である。
[高分子化合物]
本発明の高分子化合物は下記式(1)で表される繰り返し単位を含み、数平均分子量Mnが25,000以上であり、重量平均分子量Mwが100,000以上であり、分散度PDIが3.5以上である。
式(1)中、Ar及びArは、それぞれ独立に、置換若しくは無置換の環形成炭素数5〜30のアリール基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリール基である。L、L及びArは、それぞれ独立に、置換若しくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数5〜30の複素芳香族環基である。
x及びyは、それぞれ独立に、0以上の整数である。
本発明の高分子化合物は、特定の構造をもつ高分子化合物において、そのMnが25,000以上であり、Mwが100,000以上であり、PDIが3.5以上であることで、光電変換効率を高めることができる。
Mnは、27,000以上が好ましく、30,000以上がより好ましく、30,500以上がさらに好ましい。
Mwは、130,000以上が好ましく、150,000以上がより好ましい。
PDIは、3.8以上が好ましく、4.0以上がより好ましい。
Mn、Mw及びPDIは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定する。測定条件は、分子量標準物質と一般的に用いられるポリスチレンを用い、カラム種、溶媒種等は測定するサンプルにより適宜選択できる。高温GPCにより測定することが好ましい。
高温GPCとは、高温ゲル浸透クロマトグラフィーであり、カラム温度を100℃以上で測定する。120℃以上で測定することが好ましく、140℃以上で測定することがより好ましい。
本発明の高分子化合物は、微分分子量分布曲線において、2以上のピークを有することが好ましい。
微分分子量分布曲線とは、カラムの種類や組み合わせが異なる場合も実測値を規格化し、検量線を反映させたグラフであり、GPCより得ることができる。
微分分子量分布曲線において、2以上のピークを有することにより、光電変換効率を高めることができる。
上記2以上のピークは、分子量80,000以上のピーク(第1のピーク)及び分子量80,000未満のピーク(分子量の大きなピークの順に、第2のピーク、第3のピーク、第4のピーク等という。)を含むことが好ましい。
第1のピークは、90,000以上が好ましく、100,000以上が好ましい。
第2のピークは、75,000以下が好ましく、50,000以下が好ましい。第3のピークは、70,000以下が好ましく、40,000以下が好ましい。第4のピークは、65,000以下が好ましく、30,000以下が好ましい。
上記2以上のピークが、第1のピーク及び第2のピークを含むことにより、光電変換効率を向上できる。
第1のピークの強度が、第2のピークの強度の1.3倍以上であることが好ましく、1.5倍以上であることがより好ましく、1.8倍以上であることがさらに好ましい。
第1のピークの強度が、第2のピークの強度の1.3倍以上であることにより、光電変換効率を向上できる。
Ar及びArは、それぞれ独立に、置換若しくは無置換のチオフェニル基であることが好ましい。
Ar及びArは、それぞれ独立に、下記式(4)で表される基であることが好ましい。
式(4)中、Rは、直鎖又は分岐の炭素数1〜50のアルキル基、直鎖又は分岐の炭素数2〜50のアルケニル基、又は直鎖又は分岐の炭素数2〜50のアルキニル基である。
pは0〜3の整数である。pが2以上の整数である場合、複数のRはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
波線は結合位置を示す。以下、同様である。
は、好ましくは直鎖又は分岐の炭素数1〜50のアルキル基、より好ましくは直鎖又は分岐の炭素数1〜30のアルキル基、さらに好ましくは直鎖又は分岐の炭素数1〜15のアルキル基である。アルキル基は分岐アルキル基であることが好ましい。Rは、2−エチルヘキシル基であることが最も好ましい。
pは好ましくは1である。
pが1である場合、Rはチオフェン環の5位に結合することが好ましい。
及びLは、それぞれ独立に置換若しくは無置換の環形成原子数5〜8の複素芳香族環基であり、好ましくは置換若しくは無置換の2価のチエニル基である。
及びLが置換基を有する場合、置換基は好ましくは直鎖又は分岐の炭素数1〜30のアルキル基、より好ましくは直鎖又は分岐の炭素数1〜15のアルキル基である。
Arは、好ましくは下記式のいずれかで表されるが、これに限定されるものではない。
式中、Rは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルコキシ基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6〜20のアリール基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数5〜20のヘテロアリール基である。破線は結合手を示す。
−(L−Ar−(L−は、上記のAr、L及びLの例を組み合わせてなる基であることが好ましく、その中でも下記式のいずれかで表される基であることが好ましい。
式中、R及び破線は、前記定義の通りである。
式(1)において、x及びyが0であることが好ましい。また、x及びyが1以上の整数であっても好ましい。
式(1)においてx及びyが0である場合、Arが下記式のいずれかで表されることが好ましい。
式中、R,Ra及びRbは上記Rと同じである。
式(i)において、Rは、好ましくは水素原子、フッ素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルコキシ基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数5〜20のヘテロアリール基であり、より好ましくは置換若しくは無置換の炭素数1〜15のアルキル基である。
式(ii)において、Raは、好ましくは水素原子又はフッ素原子であり、Rbは、好ましくは置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルキル基又は置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルコキシ基である。
式(iii)において、Rは、好ましくはそれぞれ水素原子又はフッ素原子である。
式(1)においてx及びyが1以上の整数である場合、好ましくはx及びyが1であり、Arは好ましくは下記式のいずれかで表される。
式(iii)、(iv)中、Rは上記と同じである。
式(iii)中、Rは好ましくはそれぞれ水素原子又はフッ素原子である。
式(iv)中、Rは好ましくはそれぞれ置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルキル基である。
以下、上記式における各基について説明する。
本明細書において、芳香族炭化水素環は、単環の芳香族炭化水素環、複数の炭化水素環が縮合した縮合芳香族炭化水素環を含む。アリール基(1価の芳香族炭化水素環基)及びアリーレン基(2価の芳香族炭化水素環基)も同様である。
複素芳香族環は、単環の複素芳香族環、複数の複素芳香族環が縮合した縮合複素芳香族環、及び芳香族炭化水素環と複素芳香族環とが縮合した縮合複素芳香族環を含む。ヘテロアリール基(1価の複素芳香族環基)及びヘテロアリーレン基(2価の複素芳香族環基)も同様である。
アルキル基としては、炭素数1〜30(好ましくは炭素数6〜25、より好ましくは炭素数8〜15)のものが挙げられ、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、2−ブチルオクチル基、2−ヘキシルデシル基、2−オクチルドデシル、2−デシルテトラデシル基、3−ブチルノニル基等が挙げられる。
中でもn−ヘキシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、2−ブチルオクチル基、2−ヘキシルデシル基、2−デシルテトラデシル基、3−ブチルノニル基が好ましい。n−オクチル基、2−エチルヘキシル基がより好ましい。
アルケニル基としては、炭素数2〜20(好ましくは炭素数2〜10)のものが挙げられ、ビニル基、アリル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタンジエニル基、1−メチルビニル基、1−メチルアリル基、1,1−ジメチルアリル基、2−メチルアリル基、1,2−ジメチルアリル基等が挙げられる。
アルキニル基としては、炭素数2〜20(好ましくは炭素数2〜10)のものが挙げられ、プロパルギル基、3−ペンチニル基等が挙げられる。
アルコキシ基は、RO−と表され、Rとして上記のアルキル基が挙げられる。
アリール基としては、環形成炭素数6〜30(好ましくは6〜18)のものが挙げられ、具体的に、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントリル基、ピレニル基、クリセニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、クォーターフェニル基、フルオランテニル基、トリフェニレニル基、フルオレニル基、スピロフルオレニル基、9,9−ジフェニルフルオレニル基、9,9’−スピロビ[9H−フルオレン]−2−イル基(スピロビフルオレニル基)、9,9−ジメチルフルオレニル基、ベンゾ[c]フェナントレニル基、ベンゾ[a]トリフェニレニル基、ナフト[1,2−c]フェナントレニル基、ナフト[1,2−a]トリフェニレニル基、ジベンゾ[a,c]トリフェニレニル基、ベンゾ[b]フルオランテニル基等が挙げられ、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、ビフェニル基、ターフェニル基、フルオランテニル基、トリフェニレニル基、フルオレニル基、スピロビフルオレニル基が好ましい。
アリーレン基及び芳香族炭化水素環としては、上記に対応するものが挙げられる。
ヘテロアリール基としては、環形成原子数5〜30(好ましくは5〜18)のものが挙げられ、具体的に、チオフェン環、チエノチオフェン環、フラン環、ピロール環、イソインドール環、ベンゾフラン環、イソベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環、ジベンゾチオフェン環、ベンゾシロール環、ジベンゾシロール環、イソキノリン環、キノキサリン環、フェナントリジン環、フェナントロリン環、フェノキサジン環、フェノチアジン環、フェノキサチイン環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、トリアジン環、インドール環、キノリン環、アクリジン環、ピロリジン環、ジオキサン環、ピペリジン環、モルフォリン環、ピペラジン環、フラン環、チオフェン環、キナゾリン環、カルバゾール環、オキサゾール環、オキサジアゾール環、ベンゾオキサゾール環、チアゾール環、チアジアゾール環、ベンゾチアゾール環、トリアゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ピラン環、ジベンゾフラン環、ベンゾ[c]ジベンゾフラン環及びこれらの誘導体から形成される基等が挙げられ、チオフェン環、フラン環、ピロール環、ジベンゾフラン環、ジベンゾチオフェン環及びこれらの誘導体から形成される基が好ましい。
ヘテロアリーレン基及び複素芳香族環としては、上記に対応するものが挙げられる。
「置換若しくは無置換の」の置換基としては、上記各基の他、ハロゲン原子、直鎖又は分岐の炭素数1〜30のアルキルカルボニル基、直鎖又は分岐の炭素数1〜30のアルコキシカルボニル基、アミノ基、置換若しくは無置換のシリル基、シアノ基、ニトロ基等が挙げられる。これらの置換基はさらに置換されていてもよい。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。
アルキルカルボニル基はRCO−と表され、Rとして上記のアルキル基が挙げられる。
アルコキシカルボニル基はROCO−と表され、Rとして上記のアルキル基が挙げられる。
アミノ基はRN−と表され、Rとして上記のアルキル基が挙げられる。
置換シリル基はRSi−と表され、Rとして上記のアルキル基が挙げられる。
本発明の高分子化合物は、式(1)で表される構造を有していればよく、それ以外の構造を有していてもよい。
本発明の高分子化合物は、後記する実施例に記載の方法、又はこれに準ずる方法で製造することができる。
以下に、本発明の高分子化合物を具体的に例示する。
本発明の高分子化合物はこれに限定されるものではない。式中、nは繰り返し数を表す。nは1〜2000が好ましく、10〜1500がより好ましい。
[有機薄膜太陽電池材料]
本発明の高分子化合物は、有機薄膜太陽電池材料に用いることができる。
本発明の有機薄膜太陽電池材料は、本発明の高分子化合物のみを含んでいてもよいし、本発明の高分子化合物に加えて他の有機太陽電池材料や他の成分を含んでいてもよい。また、本発明の高分子化合物のうち1種を含んでもよいし、2種以上を含んでもよい。
上記の有機薄膜太陽電池材料は、電子受容体としての機能を有する化合物(電子受容性化合物)を含むと好ましい。
電子受容性化合物としては、例えば、オキサジアゾール誘導体、アントラキノジメタン及びその誘導体、ベンゾキノン及びその誘導体、ナフトキノン及びその誘導体、アントラキノン及びその誘導体、テトラシアノアントラキノジメタン及びその誘導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレン及びその誘導体、ジフェノキノン誘導体、8−ヒドロキシキノリン及びその誘導体の金属錯体、ポリキノリン及びその誘導体、ポリキノキサリン及びその誘導体、ポリフルオレン及びその誘導体、ペリレン及びその誘導体、フラーレン及びその誘導体、カーボンナノチューブ、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン等のフェナントロリン誘導体が挙げられ、とりわけフラーレン及びその誘導体が好ましい。
フラーレン及びその誘導体としては、C60、C70、C84及びその誘導体が挙げられる。フラーレン誘導体とは、フラーレンの少なくとも一部が修飾された化合物を表す。
誘導体において、一部を修飾する基としては、アルキル基、アリール基、ヘテロアリール基等が挙げられ、上記で説明したものと同様である。
電子受容体としての機能を有する無機化合物としては、n型特性の無機半導体化合物を挙げることができ、具体的には、n−Si、GaAs、CdS、PbS、CdSe、InP、Nb、WO、Fe等のドーピング半導体及び化合物半導体、また、二酸化チタン(TiO)、一酸化チタン(TiO)、三酸化二チタン(Ti)等の酸化チタン、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)、酸化モリブデン(MoO)等の導電性酸化物が挙げられ、これらのうちの1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
[有機薄膜太陽電池]
本発明の有機薄膜太陽電池は、上記の有機薄膜太陽電池材料を活性層に用いる。本発明の有機薄膜太陽電池のセル構造は、一対の電極の間に上記活性層を含有する構造であれば特に限定されるものでない。
また、本発明の有機薄膜太陽電池は下記のいずれかの構成としてもよい。
「p層」、「p材料」とは、本発明の高分子化合物を含む層又は材料であり、「n層」、「n材料」とは、上記の電子受容性化合物を含む層又は材料である。
(1)下部電極/p層/n層/上部電極
(2)下部電極/p層/p材料とn材料の混合層/n層/上部電極
(3)下部電極/p材料とn材料の混合層/上部電極
上記(1)、(2)の各構成において、p層とn層を置換してもよい。
また、上記(1)、(2)、(3)の各構成において、必要に応じて電極と有機層の間にバッファー層を設けてもよい。
[活性層]
本発明の有機薄膜太陽電池は、上記本発明の有機薄膜太陽電池材料を活性層に含むことが好ましい。
活性層の膜厚は、通常1nm〜100μmであり、好ましくは2nm〜1000nmであり、より好ましくは5nm〜500nmであり、さらに好ましくは20nm〜200nmである。
活性層の形成は、スピンコーティング、ディップコート、キャスティング、ロールコート、フローコーティング、インクジェット等の湿式成膜法を適用することができる。この際、後述する任意の溶媒を使用することができる。
[基板]
本発明の有機薄膜太陽電池は、通常、基板上に形成される。該基板は、機械的、熱的強度を有し、透明性を有するものが好ましい。例えば、ガラス基板及び透明性樹脂フィルムがある。
不透明な基板の場合には、反対の電極(即ち、基板から遠い方の電極)が透明電極又は半透明電極であることが好ましい。
[下部電極及び上部電極]
下部電極、上部電極の材料は特に制限はなく、金属、導電性高分子等を用いることができる。
上記の透明電極又は半透明電極の材料としては、導電性の金属酸化物膜、半透明の金属薄膜等が挙げられる
[バッファー層]
バッファー層に好ましい化合物としては、例えば、低分子化合物であれば下記に示すNTCDAに代表される芳香族環状酸無水物等が挙げられ、高分子化合物であればポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン:ポリスチレンスルホネート(PEDOT:PSS)、ポリアニリン:カンファースルホン酸(PANI:CSA)等に代表される公知の導電性高分子等が挙げられる。
(PEDOT:PSSにおいて、n及びmは、それぞれ繰り返し数である。)
バッファー層には無機半導体化合物を用いてもよく、p−Si、n−Si、GaAs、CdS、PbS、CdTe、SiC、CdSe、InP、Nb、WO、Fe等のドーピング半導体及び化合物半導体、また、二酸化チタン(TiO)、一酸化チタン(TiO)、三酸化二チタン(Ti)等の酸化チタン、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)、酸化モリブデン(MoO)等の導電性酸化物が挙げられる。
[有機薄膜太陽電池の製造方法]
本発明の有機薄膜太陽電池の各層の形成は、真空蒸着、スパッタリング、プラズマ、イオンプレーティング等の乾式成膜法やスピンコーティング、ディップコート、キャスティング、ロールコート、フローコーティング、インクジェット等の湿式成膜法を適用することができる。
各層の膜厚は特に限定されないが、適切な膜厚に設定する。通常の膜厚は1nmから10μmの範囲が適しているが、5nmから0.2μmの範囲がさらに好ましい。
乾式成膜法の場合、公知の抵抗加熱法が好ましく、混合層の形成には、例えば、複数の蒸発源からの同時蒸着による成膜方法が好ましい。さらに好ましくは、成膜時に基板温度を制御する。
湿式成膜法の場合、各層を形成する材料を、適切な溶媒に溶解又は分散させて発光性有機溶液を調製し、薄膜を形成するが、任意の溶媒を使用できる。例えば、クロロベンゼン等のハロゲン系炭化水素系溶媒や、エーテル系溶媒、アルコール系溶媒、炭化水素系溶媒、エステル系溶媒等が挙げられる。なかでも、ハロゲン系炭化水素系溶媒又はエーテル系溶媒が好ましい。また、これらの溶媒は単独で使用しても複数混合して用いてもよい。尚、使用可能な溶媒は、これらに限定されるものではない。
有機薄膜太陽電池のいずれの有機化合物層においても、成膜性向上、膜のピンホール防止等のため適切な樹脂や添加剤を使用してもよい。
添加剤としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤等が挙げられる。
[装置等]
本発明の有機薄膜太陽電池は、時計、携帯電話及びモバイルパソコン等の各種装置、電化製品等の電源又は補助電源として使用できる。充電機能のある二次電池と組み合わせ、暗所においても使用可能とし、適用範囲を拡げることも可能である。
[電子デバイス]
本発明の高分子化合物は、薄膜を形成し、センサー等の電子デバイスに用いることができる。
薄膜の膜厚は、1μm以下であり、好ましくは5nm〜500nmであり、より好ましくは20nm〜200nmである。
薄膜の形成方法としては、有機薄膜太陽電池の各層の形成方法と同様のものが挙げられる。
高分子化合物が規則的に並んだ薄膜にX線を入射すると、特定の方向で強いX線が観察される。X線回折(XRD)解析により、材料中に存在する結晶の方位の分布状態(結晶配向)が分かる。
2θ=3.6°付近にみられるピークは、下地の基板に対して、高分子化合物のπ共役平面が垂直に立っている状態示し、その状態を「edge on」という。
また、2θ=24°付近にみられるピークは、下地の基板に対して、高分子化合物のπ共役平面が並行に配向している状態を示している。これを「face on」という。
face onの状態であれば、高分子化合物の薄膜中を電流がよく流れることができるため、faceピークが大きいことが導電性薄膜として好ましい。
尚、2θとは、結晶の格子面のブラッグ角θの2倍を意味する。
薄膜は、XRDにおいて、2θ=24°±10%にピーク強度をもつことが好ましい。ピークは、2θ=24°±5%がより好ましい。
また、2θは23.0〜24.5°、又は23.5〜24.0°にあってもよい。
2θ=24°±10%にピーク強度をもつことで、高い導電性を得ることが出来る。
dとは結晶の格子面間隔であり、波長λを1.5406Åとし、2d・sinθ=nλより計算する。2θが3.6°±10%におけるdが23〜26Åであることが好ましい。また、2θが24°±10%におけるdが3.3〜3.8Åであることが好ましい。
ピーク面積とは各配向成分の存在量と仮定しており、Pearson−VII関数でフィッティングし、ピーク面積を計算する。
2θが24°±10%におけるピーク面積を、2θが3.6°±10%におけるピーク面積で割ったものを、face on/edge onといい、電荷輸送性の高さを表す。
face on/edge onは1〜1.5が好ましく1.5〜2.5がより好ましい。
face on/edge onが上記範囲であることにより、高い電荷輸送性が期待できる。
合成例1(モノマーAの合成)
下記のスキームに従い、モノマーAを合成した。
(1)化合物A−1の合成
500mLフラスコにチオフェン(119mmol、10g)を入れて、減圧にして窒素置換を行った後、テトラヒドロフラン(THF)240mLを入れて室温で撹拌した。−78℃に冷却して、1.6Mのn−ブチル(n−Bu)Liヘキサン溶液(119mmol、74mL)を20分で滴下し、−78℃で2時間反応させた。次いで、−78℃で2−エチルヘキシルブロマイド(119mmol、23g)のTHF20mL溶液を滴下した。滴下後、室温に戻しながら4時間、還流下で7時間反応させた。
得られた反応溶液からエバポレーターを用いて溶媒を除去後、シリカカラムクロマトグラフィ(ヘキサンのみ)にて精製し、更に減圧蒸留にて化合物A−1の無色透明オイルを得た(9.6g、収率41%)。
H−NMRの測定結果を以下に示す。
H−NMR(400MHz、CDCl、テトラメチルシラン(TMS))δ7.10(1H、dd)、6.90(1H、t)、6.75(1H、dd)、2.80(2H、d)、1.60−1.62(1H、m)、1.20−1.40(8H、m)、0.84−0.91(6H、m)
(2)化合物A−2の合成
500mLフラスコに化合物A−1(48.8mmol、9.6g)を入れて、真空ポンプで系内を減圧にして、窒素置換を行なった。THF100mLを入れて撹拌して、0℃下で1.6Mのn−BuLiヘキサン溶液(48.8mmol、31mL)を滴下した。滴下後、0℃さらに1時間、室温で1時間反応させ、60℃で2時間加熱した。一旦、反応溶液を放冷し、ベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン−4,8−ジオン(16.3mmol、3.6g)のTHF30mL溶液を窒素下で添加し、還流下で4時間反応させた。次いで、室温下で塩化スズ(II)二水和物(127mmol、29g)の10%塩酸70mL溶液を添加して、2時間反応させた。
得られた反応溶液からエバポレーターを用いて溶媒を除去後、塩化メチレン200mLを加えて、飽和食塩水100mLで2回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、得られた濃褐色オイルをシリカカラム(ヘキサン)に通し、精製した。黄色オイルとして化合物A−2を得た(5.9g、収率63%)。
H−NMRの測定結果を以下に示す。
H−NMR(400MHz、CDCl、TMS)δ7.64(2H、d)、7.44(2H、d)、7.28(2H、d)、6.88(2H、d)、2.85(4H、d)、1.65−1.71(2H、m)、1.33−1.51(16H、m)、0.88−0.96(12H、m)
(3)モノマーAの合成
300mLフラスコに化合物A−2(10.2mmol、5.9g)を入れて、減圧にして窒素置換を行った後、THF140mLを入れて室温で撹拌した。−78℃に冷却して、1.6Mのn−BuLiヘキサン溶液(22.5mmol、14mL)を滴下し、−78℃で30分、室温で1時間反応させた。次いで、−78℃で塩化トリn−ブチルスズ(IV)(25.6mmol、8.3g)を滴下し、室温で4時間反応させた。
反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液100mLを加え撹拌後、ヘキサン100mLで抽出を行い、さらに飽和食塩水300mLで2回有機層を洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒除去後得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサンのみ)で精製してモノマーAの黄色オイルを得た(11.8g、収率100%)。尚、カラムに用いたシリカゲルは、ヘキサン:トリエチルアミン=8:2の混合溶液に20分浸漬し、ヘキサンで十分洗浄したものを用いた。
H−NMRの測定結果を以下に示す。
H−NMR(400MHz、CDCl、TMS)δ7.70(2H、s)、7.33(2H、d)、6.90(2H、d)、2.86(4H、d)、0.87−1.69(82H、m)
合成例2(モノマーBの合成)
下記のスキームに従い、モノマーBを合成した。
(1)化合物B−1の合成
500mLフラスコに3,4−チオフェンジカルボン酸(291mmol、50g)及び無水酢酸200mLを入れて還流下加熱反応させた。4時間反応後、反応溶液を減圧下で濃縮し、放冷後、ヘキサン200mLを加えた。析出してきた薄茶色結晶をろ別し、さらにヘキサンで洗浄し、減圧乾燥することにより、化合物B−1(43g、収率96%)を得た。
H−NMRの測定結果を以下に示す。
H−NMR(400MHz、CDCl、TMS)δ8.08(2H、s)
(2)化合物B−2の合成
500mLフラスコに化合物B−1(77.0mmol、11.9g)を入れて、減圧にして窒素置換した。ジメチルホルムアミド(DMF)120mLを入れて、n−オクチルアミン(83.9mmol、10.9g)を滴下し、さらに還流下で3時間反応させた。
得られた反応溶液に水360mLを加えて、沈殿してきた薄茶色の結晶をろ別した。ヘキサンで洗浄して乾燥させ、化合物B−2(15.8g、収率72%)を得た。
H−NMRの測定結果を以下に示す。
H−NMR(400MHz、CDCl、TMS)δ8.44(1H、d)、7.92(1H、d)、7.01(1H、br)、3.44−3.49(2H、m)、1.63−1.67(3H、m)、1.27−1.30(10H、m)、0.86−0.89(3H、m)
(3)化合物B−3の合成
300mLフラスコに化合物B−2(55.7mmol、15.8g)及び塩化チオニル70mL入れ、還流下で3時間反応させた。
氷を入れた1N水酸化ナトリウム水溶液500mL中に反応溶液を少しずつ投入すると、茶色の結晶が析出してきた。得られた結晶を塩化メチレン450mLに溶解させ、飽和食塩水200mLで洗浄後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムをろ別後、溶媒を除去し、化合物B−3(14.4g、収率97%)を得た。
H−NMRの測定結果を以下に示す。
H−NMR(400MHz、CDCl、TMS)δ7.80(2H、s)、3.58−3.62(2H、m)、1.60−1.65(2H、m)、1.26−1.32(10H、m)、0.85−0.89(3H、m)
(4)モノマーBの合成
500mLフラスコに化合物B−3(54.1mmol、14.4g)、硫酸83mL及びトリフルオロ酢酸270mLを入れて撹拌した。室温にてN−ブロモスクシンイミド(162.3mmol、28.9g)を少しずつ添加した。すべて添加終了後、遮光下、室温にて6.5時間反応させた。
氷でフラスコを冷却しながら、得られた反応溶液に水200mLを少しずつ加えて撹拌した。塩化メチレン400mLにて抽出し、有機層を飽和食塩水250mL、1N水酸化ナトリウム水溶液100mL、次いで水200mLで洗浄を行い、硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機層をシリカカラムクロマトグラフィ(ヘキサン:塩化メチレン=7:3)で精製し、モノマーBの白色結晶を得た(15.2g、収率66%)。
H−NMRの測定結果を以下に示す。
H−NMR(400MHz、CDCl、TMS)δ3.57−3.61(2H、m)、1.57−1.64(2H、m)、1.26−1.30(10H、m)、0.86−0.89(3H、m)
実施例1
下記のスキームに従い、高分子化合物1を製造した。
窒素雰囲気下、合成例1で得たモノマーAを2.41g(2.08mmol,1.0eq.)、合成例2で得たモノマーBを0.881g(2.08mmol, 1.0 eq.)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を38.1mg(4.16×10−2mmol,Pd 4%)、トリ(o−トリル)ホスフィンを126.6mg(4.16×10−1mmol,0.2eq.)、無水トルエン83mLに溶かし、140℃で24時間撹拌した。反応混合物にトリメチルフェニルスズ0.08mL(0.44mmol)を加えて、4時間還流し、続いてブロモベンゼン0.07mL(0.66mmol)を加えて4時間還流した。反応混合物をメタノール200mLに投入して生じた沈殿をろ別して濃紫色固体を得た。この固体をメタノール150mLで6時間、ヘキサン150mLで6時間、トルエン150mLで3時間、クロロホルム150mLで3時間、ソックスレー抽出した。クロロホルム抽出物を濃縮し、1.1gの高分子化合物1(濃紫色固体、63%)を得た。
得られた高分子化合物の高温GPCによる分子量測定を、以下の条件で行った。測定した高分子化合物1の微分分子量分布曲線を図1に示す。
カラム:TOSOH GMHHR−H(S)HT
カラム温度:145℃
溶離液:TCB(トリクロロベンゼン),1.0mL/min
サンプル濃度:0.15重量/体積%
打込量:160μL
図1の縦軸は、高温GPCの検出強度dWt/d(logM)であり、横軸は検出する分子量を対数表示したものである。
微分分子量分布曲線から数平均分子量、重量平均分子量及び分散度が算出された。
ピーク1は、分子量8万以上のピークであり、ピーク2は分子量8万未満のピークである。ピーク1及び2の強度から、ピーク1の強度/ピーク2の強度を求めた。結果を表1に示す。
実施例2
モノマーAを1.37g(1.18mmol,1.0eq.)、モノマーBを0.50g(1.18mmol,1.0eq.)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を22.7mg(2.47×10−2mmol,Pd 4%)、トリ(o−トリル)ホスフィンを75.4mg(2.47×10−1mmol,0.2eq.)、無水トルエンを47mLと変更し、24時間撹拌を135℃とし、抽出のトルエン、クロロホルムに代えて、塩化メチレン(150mL)で1時間、トルエン(150mL)で3時間とした以外、実施例1と同様に、製造し、高分子化合物2(濃紫色固体、0.86g,86%)を得た。
実施例1と同様に高温GPCによる分子量測定を行った。微分分子量分布曲線を図2に示し、結果を表1に示す。
比較例1
モノマーAを1.0g(0.86mmol,1.0eq.)、モノマーBを0.37g(0.86mmol,1.0eq.)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を16mg(0.017mmol,Pd 4%),tori(o−トリル)ホスフィンを21mg(0.069mmol,0.08eq.)、無水トルエン30mL及びジメチルホルムアミド3mLに溶かし、120℃で36時間撹拌し、150mLトルエンの3時間の抽出を行わなかった以外、実施例1と同様に、製造し、高分子化合物3(濃紫色固体、0.64g,89%)を得た。
実施例1と同様に高温GPCによる分子量測定を行った。微分分子量分布曲線を図3に示し、結果を表1に示す。
[有機太陽電池の作成]
実施例3
以下の実施例及び比較例で用いた化合物を以下に示す。
(インク1の作製)
p型半導体化合物として実施例1で得られた高分子化合物1、及びn型半導体化合物としてPC70BM(フェニルC70酪酸メチルエステル,アメリカンダイソース(ADS)社製,ADS70BFA)を、重量比が1:1となるように混合し、混合物が2.0重量%の濃度となるように窒素雰囲気中でクロロベンゼン溶媒に溶解させた。この溶液をホットスターラー上で80℃の温度にて1時間攪拌混合した。攪拌混合後の溶液を0.45μmのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルターで濾過することにより、インク1を得た。
(有機太陽電池の作製)
25mm×25mm×0.7mm厚のITO透明電極付きガラス基板をイソプロピルアルコール中で超音波洗浄を5分間行なった後、UVオゾン洗浄を30分間実施した。次に、PEDOT:PSS溶液(ヘレウス社製CleviosP VP AI4083)をスピンコートによりITO膜上に塗布し、大気中100℃で10分間加熱することにより、膜厚40nmのバッファー層を作成した。次に、前記インク1を、窒素雰囲気中でスピンコートによりバッファー層上に塗布し、有機薄膜太陽電池の機能層を得た。機能層の膜厚は100nmであった。その後、真空蒸着機によりフッ化リチウム(LiF)を膜厚1nmで蒸着し、次いで、アルミニウム(Al)を膜厚100nmで蒸着することにより、有機薄膜太陽電池を作製した。面積は0.25cmであった。
(有機太陽電池の評価方法)
有機太陽電池に2mm角のメタルマスクを付け、照射光源としてエアマス(AM)1.5G、放射照度100mW/cmのソーラシミュレータを用い、ソースメーター(ケイスレー社製,2400型)により、ITO電極とアルミニウム電極との間における電流−電圧特性を測定した。この測定結果から、開放電圧Voc(V)、短絡電流密度Jsc(mA/cm)、形状因子FF、及び光電変換効率PCE(%)を算出した。結果を表2に示す。
ここで、開放電圧Vocとは電流値=0(mA/cm)の際の電圧値であり、短絡電流密度Jscとは電圧値=0(V)の際の電流密度である。形状因子FFとは内部抵抗を表すファクターであり、最大出力をPmaxとすると次式で表される。
FF=Pmax/(Voc×Jsc)
また、光電変換効率PCEは、入射エネルギーをPinとすると次式で与えられる。
PCE=(Pmax/Pin)×100
=(Voc×Jsc×FF/Pin)×100
実施例4
高分子化合物1を高分子化合物2へ変更した以外は実施例3と同様に有機太陽電池を作製し、評価した。結果を表2に示す。
比較例2
高分子化合物1を高分子化合物3へ変更した以外は実施例3と同様に有機太陽電池を作製し、評価した。結果を表2に示す。
[薄膜の解析]
実施例5
実施例1で得られた高分子化合物1を、2.0重量%となるように窒素雰囲気中でクロロベンゼン溶媒に溶解させた。この溶液をホットスターラー上で80℃の温度にて1時間攪拌混合し、高分子化合物1溶液を調製した。この溶液をスピンコートによりITO膜付きガラス基板上に塗布し、大気中100℃で10分間加熱することにより、膜厚40nmの薄膜を形成し、XRD解析を行った。結果を図4に示す。
図4は、高分子化合物1の薄膜のXRD解析結果である。縦軸は強度であり、横軸は2θ(θはX線の入射角度)である。
XRD解析結果から、2θが3.6°又は23.4°における、d、ピーク面積比を計算し、face on/edge onを求めた。結果を表3に示す。
上記dは、2θが3.6°又は23.4°における結晶の格子間隔であり、波長λを1.5406Åとし、2d・sinθ=nλの式から計算した。
ピーク面積は、2θが3.6°又は23.4°における各配向成分の存在量と仮定しており、Pearson−VII関数でフィッティングし、ピーク面積を計算した。
実施例6
高分子化合物1を高分子化合物2へ変更した以外は実施例5と同様に薄膜を作製し、評価した。XRD解析結果を図5に示し、2θが3.7°又は23.7°における結果を表3に示す。
比較例3
高分子化合物1を高分子化合物3へ変更した以外は実施例5と同様に薄膜を作製し、評価した。XRD解析結果を図5に示し、2θが3.7°又は23.7°における結果を表3に示す。
本発明の高分子化合物は、太陽電池等に使用できる。

Claims (24)

  1. 下記式(1)で表される繰り返し単位を含み、数平均分子量が25,000以上、重量平均分子量が100,000以上、分散度が3.5以上である高分子化合物。
    (式(1)中、Ar及びArは、それぞれ独立に、置換若しくは無置換の環形成炭素数5〜30のアリール基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリール基である。L、L及びArは、それぞれ独立に、置換若しくは無置換の環形成炭素数6〜30の芳香族炭化水素基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数5〜30の複素芳香族環基である。x及びyは、それぞれ独立に、0以上の整数である。)
  2. 微分分子量分布曲線において、2以上のピークを有する請求項1記載の高分子化合物。
  3. 前記微分分子量分布曲線において、分子量80,000以上のピーク及び分子量80,000未満のピークを有する請求項1又は2記載の高分子化合物。
  4. 前記分子量80,000以上のピークの強度が、前記分子量80,000未満のピークの強度の1.3倍以上である請求項3記載の高分子化合物。
  5. Ar及びArが、それぞれ独立に、置換若しくは無置換のチオフェニル基である請求項1〜4のいずれか記載の高分子化合物。
  6. Ar及びArが、それぞれ独立に、下記式(4)で表される基である請求項1〜5のいずれか記載の高分子化合物。
    (式(4)中、Rは、直鎖又は分岐の炭素数1〜50のアルキル基、直鎖又は分岐の炭素数2〜50のアルケニル基、又は直鎖又は分岐の炭素数2〜50のアルキニル基である。
    pは0〜3の整数である。pが2以上の整数である場合、複数のRはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
    波線は結合位置を示す。)
  7. pが1であり、Rが5位に結合する請求項6記載の高分子化合物。
  8. が直鎖又は分岐の炭素数1〜50のアルキル基である請求項6又は7記載の高分子化合物。
  9. 前記アルキル基が分岐アルキル基である請求項6〜8のいずれか記載の高分子化合物。
  10. 前記アルキル基の炭素数が6〜25である請求項6〜9のいずれか記載の高分子化合物。
  11. が2−エチルヘキシル基である請求項6〜10のいずれか記載の高分子化合物。
  12. x及びyが0である請求項1〜11のいずれか記載の高分子化合物。
  13. Arが下記式(i)〜(iii)のいずれかで表される請求項1〜12のいずれか記載の高分子化合物。
    (式中、Rは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルコキシ基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6〜20のアリール基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数5〜20のヘテロアリール基である。破線は結合手を示す。)
  14. Arが前記式(i)で表され、Rが水素原子、フッ素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルコキシ基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数5〜20のヘテロアリール基である請求項13記載の高分子化合物。
  15. Rが置換若しくは無置換の炭素数1〜30のアルキル基である請求項13又は14記載の高分子化合物。
  16. 前記アルキル基の炭素数が6〜25である請求項13〜15のいずれか記載の高分子化合物。
  17. 前記各基の「置換若しくは無置換の」における置換基が、それぞれ独立に、直鎖又は分岐の炭素数1〜30のアルキル基、直鎖又は分岐の炭素数2〜20のアルケニル基、直鎖又は分岐の炭素数2〜20のアルキニル基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリール基、置換若しくは無置換の環形成原子数5〜30のヘテロアリール基、ハロゲン原子、直鎖又は分岐の炭素数1〜30のアルコキシ基、直鎖又は分岐の炭素数1〜30のアルキルカルボニル基、直鎖又は分岐の炭素数1〜30のアルコキシカルボニル基、アミノ基、シリル基、及びシアノ基から選択される請求項1〜16のいずれか記載の高分子化合物。
  18. 下記式で表される請求項1〜17のいずれか記載の高分子化合物。
    (式中、nは1〜2000である。)
  19. 請求項1〜18のいずれか記載の高分子化合物を含む、厚みが500nm以下の薄膜。
  20. X線回折において、2θが24°±10%にピーク強度を持つ請求項19記載の薄膜。
  21. 請求項19又は20記載の薄膜を有する電子デバイス。
  22. 請求項1〜18のいずれか記載の高分子化合物を含む有機薄膜太陽電池材料。
  23. 請求項22記載の有機薄膜太陽電池材料を含む活性層を有する有機薄膜太陽電池。
  24. 請求項23記載の有機薄膜太陽電池を具備する装置。
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JP (1) JP2016020423A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016089002A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 出光興産株式会社 ベンゾフラノチオフェン骨格を有するモノマー及びポリマー、及びそのポリマーを用いた有機薄膜太陽電池材料
CN109575243A (zh) * 2018-11-07 2019-04-05 王勇 含间位烷氧基苯基的共轭聚合物及其制备方法和应用

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