JP2016018689A - 電気コネクタ - Google Patents

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幸雄 野口
佳史 末光
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Abstract

【課題】厳しい振動条件に対応する耐振性を備える電気コネクタを提供する。
【解決手段】相手側ハウジングと互いに嵌合されるハウジング20と、ハウジング20に保持されるコンタクト40Aと、を備え、コンタクト40Aは、嵌合の方向に平行な平行部41と、平行部41に対して直交する垂直部42と、平行部41と垂直部42との境界部を連結する屈曲部43と、を備えるL字状をなしている。本発明のコネクタ10は、平行部41と垂直部42の双方が、インサート成形による樹脂製のコンタクトモールド50に覆われていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、振動環境下で使用されるのに好適な電気コネクタに関する。
電気機器間に設けられ、制御信号あるいは電力を伝達する機器としての電気コネクタ(以下、単にコネクタという)は、種々の用途に用いられる。この中で、例えば自動車に搭載されるコネクタは、自動車の走行に伴って振動を受けるので、耐振性を備える必要がある。
コネクタは、制御信号等の伝達を直接担う端子金具(以下、コンタクトという)と、コンタクトを保持するコネクタハウジング(以下、単にハウジングという)と、を主たる構成要素として備える。耐振性については、ハウジング及びコンタクトが単体で所定の耐振性を備えることが必要であるのに加えて、コンタクトがハウジングに保持された状態で、コンタクト及びハウジングが受ける振動に対して、所定の期間に亘ってコンタクト及びハウジングに損傷が生じることなく当初の健全な状態を維持することが必要である。
コネクタにおいて、コンタクトをハウジングに保持させるのに圧入が用いられる。この圧入によるコンタクトの保持が不十分であると、コネクタが受けた振動に基づいてコンタクトに許容しがたい振動が生じることがある。
コンタクトのハウジングへの圧入について、これまで種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1は、軸方向に間隔をあけた2箇所に圧入部(湾曲凸部20)をコンタクト(10)に設け、ハウジングに圧入したコンタクトの先端側の浮き上がりを防止したコネクタを開示している。
また、特許文献2は、コンタクト(25)にハウジング(21)のコンタクト圧入部(42)に噛み合う係合軸部(51)を設け、コンタクトが抜けるのを防止するとともに、ハウジングのZ方向規制部(41)に挿入される被規制部(52)を設け、コンタクト(25)の挿入深さを位置決めするコネクタを開示する。
特開2012−146454号公報(図7) 特開2012−142152号公報(図1)
以上のようにコンタクトの圧入について提案がなされているが、耐振性について十分に考慮されたものではない。特に、特許文献1,2を含め、従来の技術においては、振動源に近い領域で使用されるなど、振動が厳しい条件に対応する耐振性を満足することは難しい。
本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、厳しい振動条件に対応する耐振性を備えるコネクタを提供することを目的とする。
本発明者は、コネクタについて振動を加える実験を繰り返すことで、加えられた振動に対して共振することが、コンタクトが破断するなどの損傷の原因であることを確認した。ここで、ハウジングに保持されるコンタクトの固有振動数が、加えられる振動の周波数帯域を超えていれば、共振を避けることができる。
そこでなされた本発明のコネクタは、相手側ハウジングと互いに嵌合されるハウジングと、ハウジングに保持されるコンタクトと、を備え、コンタクトは、嵌合の方向に平行な平行部と、平行部に対して直交する垂直部と、平行部と垂直部との境界部を連結する屈曲部と、を備え、平行部と垂直部のいずれか一方又は双方が、軸方向の少なくとも一部を覆うモールドを備える、ことを特徴とする。
本発明のコネクタは、平行部と垂直部のいずれか一方又は双方が、インサート成形によるモールドに覆われていることにより、モールドを含めたコンタクトの固有振動数が加えられる振動の周波数帯域を超えるように調整することができるので、共振により損傷するのを避けることができる。
本発明のコネクタにおいて、モールドがコンタクトを覆う形態は任意である。
例えば、屈曲部を経由して、平行部から垂直部に亘る所定の範囲に、連続して一体的に形成することができるし、屈曲部に対応する部分を除いて、平行部と垂直部の夫々に対応して独立して形成することもできる。
本発明のコネクタにおいて、複数のコンタクトの各々に独立したモールドを設けることもできるが、一体的に形成される単一のモールドにより、複数のコンタクトが一括して覆われることが好ましい。そうすれば、複数のコンタクトとモールドからなるコンタクトアセンブリを、ハウジングに組み付けることにより、複数のコンタクトを一度の組み付け作業により複数のコンタクトをハウジングに保持させることができる。
本発明のコネクタにおいて、ハウジングが、複数のコンタクトを保持する保持壁を備える場合に、複数のコンタクトを、保持壁に直接的に保持することができるし、モールドを介して保持することもできる。
本発明のコネクタにおいて、複数のコンタクトが保持壁を貫通して後方に引き出された部位が接続対象に接続される場合には、保持壁を貫通する部位から接続される部位までの露出長さが最も大きいコンタクトが、モールドに覆われることが好ましい。
このコネクタによると、最も振動の影響を受けやすい露出長さの大きいコンタクトに本発明を適用するので、振動によるコンタクトの損傷を確実に防止することができる。
本発明のコネクタにおいて、モールドをハウジングに係止することができる。
モールドをハウジングに係止することにより、モールドを介してハウジングとの一体化がより進み、コンタクトの固有振動数を調整することができる。
本発明によれば、平行部と垂直部のいずれか一方又は双方が、インサート成形によるモールドに覆われていることにより、モールドを含めたコンタクトの固有振動数が、加えられる振動の周波数帯域を超えるように調整することができる。したがって、本発明のコンタクトは、厳しい振動条件に置かれても、共振により損傷するのを避けることができる耐振性を備える。
本発明の第1実施形態に係るコネクタを示す斜視図であり、(a)は前方から視た図、(b)は後方から視た図である。 図1に示すコネクタを示す斜視図であり、最上位に設けられるコンタクトアセンブリを取り外して示す分解図である。 図1に示すコネクタを示す斜視図であり、(a)は縦断面を示し、(b)は(a)のIIIb部分の拡大図である。 図1に示すコネクタを示し、(a)は横断面を示し、(b)は(a)のIVb部分の拡大図である。 図1に示すコネクタのコンタクトに設けられるコンタクトモールドを単体で示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は後方から視た斜視図である。 図1に示すコネクタのコンタクトアセンブリを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は(a)のVId−VId線矢視断面による斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るコネクタを示し、(a)は縦断面を示し、(b)は(a)のVIIb部分の拡大図である。 図7に示すコネクタを示し、(a)は横断面を示し、(b)は(a)の部分拡大図である。 図7に示すコネクタのコンタクトアセンブリを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は(a)のIXd−IXd線矢視断面による斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るコネクタのコンタクトアセンブリを示す斜視図であり、(a)はコンタクトモールドを単体で示し、(b)はコンタクトとコンタクトモールドを組み合わせ示し、(c)は(b)の縦断面を示す。 図10に示すコネクタアセンブリを有するコネクタを示し、(a)は背面図、(b)は(a)のXIb−XIb矢視断面図、(c)は(a)のXIc−XIc矢視断面図である。 図11に示すコネクタを示し、(a)は図11(a)のXIIa−XIIa矢視断面図、(c)は(a)のXIIb部分の拡大図である。
[第1実施形態]
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて、この発明を詳細に説明する。
本実施形態に係るコネクタ1は、図示を省略する回路基板に実装されるものであり、図1及び図2に示すように、ハウジング20と、ハウジング20に圧入により保持される複数のコンタクト40と、を備えている。コネクタ1は、耐振性が向上されており、特に振動を受けてもコンタクト40が破損するのを防止できる構造を備えている。
なお、コネクタ1において、図示を省略する相手コネクタと互いに嵌合される側を前、その反対側を後とし、回路基板が配置される図1の下方を下、その反対側を上と定義する。この定義は、本願発明にも適用されるものとする。
<ハウジング20>
ハウジング20は、図3に示すように、複数のコンタクト40を保持するコンタクト保持壁21を備える。ハウジング20は、コンタクト保持壁21よりも前方側に相手コネクタとの嵌合を担う筒状の嵌合フード25が、また、後方側にはコンタクト保持壁21から後方に引き出されるコンタクト40を覆う保護カバー27が設けられる。コンタクト保持壁21と、嵌合フード25と、保護カバー27とは、絶縁性の樹脂を射出成形することにより一体に形成される。
コンタクト保持壁21は、コンタクト40が圧入される圧入孔22が、厚さ方向に貫通して形成されている。圧入孔22は、保持されるコンタクト40に対応する数だけ、高さ方向及び幅方向に形成されている。本実施形態において、圧入孔22は高さ方向に5段に形成されている。なお、最上位に位置する圧入孔22を、圧入孔22Aということにする。
嵌合フード25は、図1〜図3に示すように、内部に受容空間26が形成されており、この受容空間26に相手コネクタの嵌合部分を受け入れることで、コネクタ1と相手コネクタが相互に嵌合される。コンタクト保持壁21に保持されるコンタクト40は、前方側が嵌合フード25に覆われており、受容空間26の内部において相手コネクタのコンタクトと電気的に接続される。
保護カバー27は、図1〜図3に示すように、上方及び幅方向の両側の三方を覆うように形成されており、その内部にコンタクト保持壁21を貫通するコンタクト40が配置されることで、コンタクト40を外力から保護する。保護カバー27は、その下端部において、タインプレート60を保持している。タインプレート60は、表裏を貫通する複数の位置決め孔61の各々に対応するコンタクト40を挿通させることにより、図示を省略する回路基板に対するコンタクト40の位置決めを行う。タインプレート60は、ハウジング20とは別体として作製され、該当する部位に組み付けられる。
図3に示すように、コネクタ1は、コンタクトモールド50(本発明でいう「モールド」に相当)が配置されるハウジング20の保護カバー27の内部に、ガイド突条23が設けられる。ガイド突条23は、コンタクト保持壁21と一体的に形成されるものであり、最上位に設けられる圧入孔22Aよりも微小量だけ下方であって、コンタクト保持壁21の幅方向Zの全域に亘って設けられる。
ガイド突条23は、後述するコンタクトアセンブリ30をハウジング20に組み付ける際に、コンタクトモールド50の先端部分を下方から支持することにより、コンタクトアセンブリ30の高さ方向Yの位置決めを行う。
また、図1、図2及び図4に示すように、コネクタ1は、コンタクトモールド50が配置されるハウジング20の保護カバー27に、一対のガイドリブ24が保護カバー27の内部に突出して形成されている。一対のガイドリブ24は、幅方向Zに所定の間隔を隔てて設けられており、幅方向Zの中心に対して対称をなしている。
ガイドリブ24は、後述するコンタクトアセンブリ30をハウジング20に組み付ける際に、コンタクトモールド50を上方から支持することにより、コンタクトアセンブリ30の高さ方向の位置決めを行う。
保護カバー27は、図3及び図4に示すように、その内壁面の幅方向の両側に形成されるロック溝28を備えている。ロック溝28は、後述するコンタクトモールド50のロック爪56が係止されことにより、コンタクトモールド50がハウジング20から抜け出るのを防止する。
<コンタクト40>
コンタクト40は、図3に示すように、相手コネクタのコンタクトと接続される部位を備える平行部41と、回路基板の接続孔に挿入され、回路基板と電気的に接続されるタイン44を先端に有する垂直部42と、を有している。平行部41と垂直部42は、屈曲部43において屈曲することにより、L字状の形態をなしている。
コンタクト40は、平行部41が相手コネクタとの嵌合方向Xに沿い、垂直部42は嵌合方向Xと略直交する高さ方向Yに沿うようにハウジング20に保持される。コンタクト40は、銅合金のような高導電性の板材を打ち抜くと共に、屈曲部43においておよそ90°に折り曲げて形成されるものである。なお、コンタクト40の厚さは一定である。
複数のコンタクト40は、コンタクト保持壁21に圧入されることにより、ハウジング20に保持される。各コンタクト40のタイン44は、互いに平行に配列されており、且つ全てのコンタクト40のタイン44は、回路基板の接続孔と対応するように配列されている。タイン44は、接続孔においてはんだ付けにより回路基板に固着される。
コンタクト40は、図1及び図2に示すように、ハウジング20の幅方向Zに沿って複数配列され、また、ハウジング20の高さ方向Yに沿って複数配列されている。この中で、ハウジング20の最上位に位置する圧入孔22Aに保持されるコンタクト40(40Aとする)は、それよりも下方の圧入孔22にて保持されるコンタクト40に比べて、平行部41から回路基板までの距離が最も離れている。したがって、コンタクト40Aはコンタクト40の中で、コンタクト保持壁21を貫通する部位から回路基板に接続される部位までの長さ(以下、露出長という)が最も長くなるので、振動を受けると最も共振を起こしやすい。そこで、本実施形態は、共振が生じるのを防止するために、コンタクト40Aにコンタクトモールド50を適用する。以下、コンタクトモールド50について説明する。
<コンタクトアセンブリ30,コンタクトモールド50>
コンタクトモールド50は、金型内に配置されたコンタクト40Aの周囲に電気絶縁性の樹脂を注入するインサート成形法により、コンタクト40Aと一体的に形成されている。このインサート成形に供されるコンタクト40Aは、すでにL字状の形態をなしている。なお、コンタクト40Aとコンタクトモールド50が一体化された部材をコンタクトアセンブリ30と称す。
コンタクトモールド50は、図5及び図6に示すように、コンタクト40Aの平行部41に対応する水平被覆部51と、コンタクト40Aの垂直部42に対応する垂直被覆部52と、屈曲部43に対応する屈曲被覆部53と、が一体的に形成されている。水平被覆部51と垂直被覆部52は、それぞれ、扁平な板状の形態をなしている。水平被覆部51の幅方向Zの両側には、先端にロック爪56が設けられるロックアーム55が一体的に形成されている。
コンタクトモールド50は、図6(d)に示すように、水平被覆部51、屈曲被覆部53及び垂直被覆部52を貫通する保持孔54が形成されている。コンタクト40Aは、水平被覆部51の所定位置から垂直被覆部52の所定位置までの領域が保持孔54の内部に収容され、コンタクトモールド50に覆われることで、コンタクトモールド50と一体化されたコンタクトアセンブリ30を構成する。コンタクトアセンブリ30は、前述したように、インサート成形により作製されるものであり、コンタクト40Aとコンタクトモールド50は、互いに位置ずれを起こすことがないように相互に固定されている。
コンタクトアセンブリ30は、複数のコンタクト40Aを一つのコンタクトモールド50により保持する構成を採用している。これは本発明にとって好ましい形態であるが、それぞれのコンタクト40Aに対応する独立したコンタクトモールド50を設けることもできる。
コンタクト40A以外のコンタクト40については、コンタクトモールド50を設けていないが、コンタクトモールド50を設けることもできる。
<ハウジング20へのコンタクトアセンブリ30の組み付け>
コンタクトアセンブリ30は、インサート成形法によりハウジング20とは独立して作製され、コンタクト40A以外の他のコンタクト40が保持されたハウジング20に組み付けられる。なお、他のコンタクト40は、圧入孔22に圧入することにより、ハウジング20に保持される。
コンタクトアセンブリ30は、複数のコンタクト40のそれぞれの平行部41が対応する圧入孔22Aに位置決めしてから、ハウジング20の後方からコンタクト40の平行部41を先頭にして押し込まれる。押し込みの過程において、コンタクトモールド50の下方がガイド突条23に接触して支持されるとともに上方がガイドリブ24に接触して支持されることにより、コンタクトアセンブリ30は高さ方向Yの位置決めがなされる。平行部41の先端側は圧入孔22Aを貫通して受容空間26に達するが、コンタクトモールド50の先端がコンタクト保持壁21に突き当たるまで、コンタクトアセンブリ30を押し込む。そうすると、コンタクトモールド50のロック爪56がハウジング20のロック溝28に係止するので、コンタクトモールド50が後方に向けて力を受けたとしても、コンタクト40Aがハウジング20から後方に向けて抜け出るのが防止される。
<効果>
以下、本実施形態によるコネクタ1が奏する効果について説明する。
コネクタ1は、図1〜図3に示すように、最上位に位置するコンタクト40Aにコンタクトモールド50が設けられており、コンタクト40Aの露出長を短くすることができる。これにより、コンタクト40Aの固有振動数を変えることにより、コネクタ1が振動を受けた際にコンタクト40Aが共振により破損するのを防止できる。特に、コネクタ1は、コンタクト保持壁21から後方に引き出されるコンタクト40Aのほとんどをコンタクトモールド50が覆っているので、共振による破損の防止効果が大きい。
次に、コネクタ1は、最上位に位置する全てのコンタクト40Aを単一のコンタクトモールド50で保持しているので、コンタクトアセンブリ30をハウジング20に組み付ける作業の負担が小くすむ。例えば、コンタクト40Aの本数に応じる数のコンタクトアセンブリを用意したとすれば、コンタクトアセンブリの数に応じる回数の組み付け作業が必要であるのに比べて、本実施形態によると、一度の組み付け作業で済む。
また、コネクタ1は、コンタクトアセンブリ30が、ロックアーム55及びロック爪56を介してハウジング20の保護カバー27に係止されている。
したがって、コンタクト40Aは、コンタクト保持壁21の圧入孔22Aを介したハウジング20への圧入に加えて、コンタクトモールド50がハウジング20に係止されることで、ハウジング20に対して必要な保持力を得ることができる。
また、コンタクト40Aは、コンタクトモールド50を介して保護カバー27(ハウジング20)に支持されているものとみなすことができる。したがって、コネクタ1が外部からの振動を受けたとしても、コンタクトモールド50を介した支持構造により、コンタクト40Aの振動が抑えられる。
[第2実施形態]
以上で説明した第1実施形態は、コンタクトモールド50が、コンタクト40Aの平行部41の所定位置から垂直部42の所定位置までの領域を覆っているが、コンタクトモールド50がコンタクト40Aを覆う領域はこれに限定されない。例えば、コンタクト40Aの平行部41だけにコンタクトモールド50を設ける、垂直部42だけにコンタクトモールド50を設ける、あるいは、屈曲部43を除いてコンタクトモールド50を設ける、といった形態を本発明は包含する。
屈曲部43を除いてコンタクトモールド50を設けるコネクタ2を第2実施形態として、図7〜図9を参照して説明する。なお、図7〜図9には第1実施形態と同じ構成要素には第1実施形態と同じ符号を付すとともに、以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
コネクタ2は、コンタクトモールド50が、水平被覆部51と垂直被覆部52がそれぞれ独立して設けられており、コネクタ1における屈曲被覆部53に相当する部分を備えていない。なお、水平被覆部51と垂直被覆部52を含むコンタクトモールド50がインサート成形によりコンタクト40Aに一体的に形成されるのは、コネクタ1と同じである。
コネクタ2は、屈曲被覆部53に相当する部分を備えていない以外はコネクタ1と同様の構成を備えている。したがって、コネクタ1が奏する前述した効果を全て享受することができる。
また、コネクタ2は、屈曲被覆部53に相当する部分を備えておらず、水平被覆部51と垂直被覆部52が独立して設けられているので、コンタクトアセンブリ30をハウジング20に組み付けた後、コンタクト40Aのタイン44の位置を調整できる。また、屈曲部43を曲げる前の直線状のコンタクトアセンブリ30を、他のコンタクト40と同様にハウジング20の前方からハウジング20に挿入できる。
[第3実施形態]
次に、第1実施形態はコンタクト40Aがハウジング20のコンタクト保持壁21に保持されるが、本発明はこれに限定されず、コンタクトモールド50をコンタクト保持壁21に保持させることもできる。以下、この形態に係るコネクタ3を第3実施形態として、図10〜図12を参照して説明する。なお、図10〜図12には第1実施形態と同じ構成要素には第1実施形態と同じ符号を付すとともに、以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第3実施形態に係るハウジング20は、圧入孔22Aに代えて、図11及び図12に示すように、コンタクト保持壁21に挿入スリット22Bを備える。挿入スリット22Bは、圧入孔22Aが形成されていたコンタクト保持壁21の幅方向の領域に亘り形成されるとともに、コンタクト保持壁21を厚さ方向に貫通し、開口形状が矩形の形状をなしている。
第3実施形態に係るコンタクトアセンブリ30は、コンタクトモールド50の幅方向Zの両端に、おもて面から突出する一対の嵌合方向規制ガイド57,57が形成されている。また、コンタクトモールド50には、嵌合方向規制ガイド57,57よりも幅方向Zの内側に、おもて面から突出する一対の幅方向規制ガイド58,58が形成されている。それぞれの幅方向規制ガイド58は、コンタクトモールド50のおもて面から突出する一対のガイド突起58A,58Bからなる。
第3実施形態に係るコンタクトモールド50は、嵌合方向規制ガイド57,57よりも先端に向けて突出する部分が挿入部59をなしており、この挿入部59はコンタクト保持壁21の挿入スリット22Bに挿入される。挿入部59は、挿入スリット22Bに隙間なく挿入されるように高さ方向Yの寸法が設定されるとともに、コンタクト保持壁21を貫通するように突出量が設定される。
嵌合方向規制ガイド57,57は、コンタクトアセンブリ30をハウジング20に組み付ける際に、コンタクト保持壁21に突き当たることで、コンタクトアセンブリ30の嵌合方向Xの位置決めを担う。また、幅方向規制ガイド58,58は、コンタクトアセンブリ30をハウジング20に組み付ける際に、対応するガイドリブ24を挟み込むことで、コンタクトアセンブリ30の幅方向Zの位置決めを担う。
ハウジング20の所定位置にコンタクトアセンブリ30が組み付けられると、図11及び図12に示すように、コンタクトモールド50の挿入部59が、コンタクト保持壁21の挿入スリット22Bに挿入されるとともに、その先端は挿入スリット22Bを貫通する。したがって、この組み付け完了の状態において、コンタクトアセンブリ30は、高さ方向Y及び幅方向Zの両方向への変位が規制される。また、組み付け完了の状態において、嵌合方向規制ガイド57,57がコンタクト保持壁21に突き当っており、コンタクトアセンブリ30は嵌合方向Xの位置決めがなされるとともに、前方に向けた変位が規制される。さらに、コンタクトモールド50のロック爪56がハウジング20のロック溝28に係止し、コンタクトモールド50がハウジング20に係止されるので、コンタクトアセンブリ30は前方に向けた変位が規制される。
コネクタ3は、コンタクトモールド50をハウジング20のコンタクト保持壁21に保持される以外はコネクタ1と同様の構成を備えている。したがって、コネクタ1が奏する前述した効果を全て享受することができる。
また、コネクタ3は、コンタクトモールド50をハウジング20のコンタクト保持壁21に保持させるので、コンタクト40Aがハウジング20に直接接触しないことになり、コンタクト40Aとハウジング20の間に擦過等の不具合が生じない。
以上、本発明の好ましい実施形態をコネクタ1〜に基づいて説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることができる。
例えば、以上の実施形態では、平行部41及び垂直部42の両者を覆うコンタクトモールド50を設ける例を示したが、平行部41だけにコンタクトモールド50を設けることができるし、垂直部42だけにコンタクトモールド50を設けることもできる。
また、本実施形態では、全てのコンタクト40Aに対応してコンタクトモールド50を設ける例を示したが、コンタクトモールドが対応するコンタクトの数は任意であり、一本のコンタクトに一つのコンタクトモールドを設けた場合でも、コンタクト40Aの破損を防止するという効果を奏することができる。
また、コンタクトモールドが設けられるコンタクトがハウジングに保持される位置は任意であり、実施形態のように最上位において保持されるコンタクトに限らず、振動の影響を受けやすい位置に保持されるコンタクトにコンタクトモールド50を設けるとよい。
本発明が適用されるコンタクトは、屈曲部を有するL字状の形状をなすこと以外は限定される要素はなく、本実施形態で示した単純なL字状に加えて、要求される機能に対応するための要素を加えることもできる。
また、コンタクトモールド50は、好ましい形態を示したものであり、ハウジング20との組み付けの便宜のための要素、例えば、ロックアーム55,嵌合方向規制ガイド57,幅方向規制ガイド58を備えているが、同様の機能を果たす別の要素で代替することができる。
コンタクトモールド50は、コンタクト40Aの周囲を隙間なく覆っているが、これもまた本発明の必須要素ではなく、例えば、周囲の一部に軸方向に延びるスリット状の溝を設けたとしても、コンタクト40Aの破損を防止するという効果を奏することができる。
さらに、コンタクトモールド50をハウジング20に固定する手段は、ロックアーム55,ロック爪56に限るものでなく、例えば、コンタクトモールド50を熱かしめによってハウジング20に固定することによってもよい。
1,2,3 コネクタ
20 ハウジング
21 コンタクト保持壁
22 圧入孔
22A 圧入孔
22B 挿入スリット
23 ガイド突条
24 ガイドリブ
25 嵌合フード
26 受容空間
27 保護カバー
28 ロック溝
30 コンタクトアセンブリ
40 コンタクト
40A コンタクト
41 平行部
42 垂直部
43 屈曲部
44 タイン
50 コンタクトモールド
51 水平被覆部
52 垂直被覆部
53 屈曲被覆部
54 保持孔
55 ロックアーム
56 ロック爪
57 嵌合方向規制ガイド
58 幅方向規制ガイド
59 挿入部
60 タインプレート
61 位置決め孔
X 嵌合方向
Y 高さ方向
Z 幅方向

Claims (7)

  1. 相手側ハウジングと互いに嵌合されるハウジングと、
    前記ハウジングに保持されるコンタクトと、を備え、
    前記コンタクトは、
    前記嵌合の方向に平行な平行部と、前記平行部に対して直交する垂直部と、前記平行部と前記垂直部との境界部を連結する屈曲部と、を備え、
    前記平行部と前記垂直部のいずれか一方又は双方が、軸方向の少なくとも一部を覆うモールドを備える、
    ことを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記モールドは、
    前記屈曲部を含む、前記平行部から前記垂直部に亘る所定の範囲を、連続して一体的に形成されている、
    請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 前記モールドは、
    前記屈曲部に対応する部分を除いて、前記平行部と前記垂直部の夫々に独立して形成されている、
    請求項1に記載の電気コネクタ。
  4. 複数の前記コンタクトが、一体的に形成される単一の前記モールドに備えられる、
    一体的に形成されている
    請求項1又は請求項2に記載の電気コネクタ。
  5. 前記電気コネクタは、複数の前記コンタクトを保持する保持壁を備え、
    複数の前記コンタクトは、前記保持壁に直接的に保持されるか、又は、前記モールドを介して保持される、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
  6. 複数の前記コンタクトは、前記保持壁を貫通して後方に引き出された部位が接続対象に接続され、
    前記保持壁を貫通する部位から前記接続される部位までの露出長が最も長い前記コンタクトが、前記モールドを備える、
    請求項5に記載の電気コネクタ。
  7. 前記モールドは、前記ハウジングに係止される、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
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