JP2016018494A - 走行路認識装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エッジ点が所謂ノイズとして残っても、このノイズを除去できるようにし、通路端線の精度の向上を図る。【解決手段】 撮像手段1が撮像した原画像に基づいて走行路の左右の境界とする通路端線を算出して走行路を認識するもので、輝度変化が所定以上になるエッジ点を抽出するエッジ点抽出手段10と、エッジ点画像生成手段11により生成されたエッジ点画像において行列状に分割された複数の分割エリア毎のエッジ点をカウントするエッジ点カウント手段12と、このカウント値が所定値以下である分割エリアのエッジ点を消去するエッジ点消去手段13と、走行路後方から前方に向けて画素を走査し最初に存在する輝度変化が所定以上のエッジ点を境界点として特定する境界点特定手段14と、この境界点に基づいて通路端線を算出する通路端線算出手段19とを備えた。【選択図】 図2

Description

本発明は、製造工場や組立て工場等で使用される無人搬送車(AGV)等の走行体に搭載されこの走行体が走行する走行路をその走行中に実時間で認識する走行路認識装置に係り、特に、撮像手段により走行体の進行方向前方を撮像して走行路の左右の境界を通路端線として認識する走行路認識装置に関する。
従来、この種の走行路認識装置としては、本願発明者らが先に提案した技術が知られている(2013年3月6日〜8日に開催の第75回「情報処理学会」全国大会の発表予稿集「タブレットPCを用いた画像処理によるAGVの自動走行制御」に掲載)。
図14に示すように、この走行路認識装置は、左右にある壁や柱等の物体Bと境界を形成する走行路Rを走行する走行体(図示せず)に搭載され、走行体の走行路Rを含む進行方向前方を撮像する撮像手段(図示せず)を備え、図14に示すように、この撮像手段が撮像した原画像を水平軸及び垂直軸を有した二次元座標平面に走行路の幅方向が水平軸に沿うように対応付けるとともに、この原画像において輝度の変化が所定以上(パラメータ値以上)の画素からなるエッジ点を抽出し、図15に示すように、この抽出したエッジ点E(図では黒点で表す)を示すエッジ点画像において、垂直軸方向に沿って走行路Rの後方から前方に向けて画素を走査し、図16に示すように、最初に存在する輝度変化が所定以上のエッジ点Eを境界点Kとして特定し、図17(a)に示すように、特定された境界点を示す境界点画像を垂直軸に沿う分割線Pを境にして左右に2分割するとともに各分割画像毎に上記特定した境界点Kに基づいて左右の通路端線Tを算出し、図17(b)に示すように、実際の走行路Rに即した通路端線Tを得て、走行路Rを認識している。また、分割線Pに対する左右の通路端線Tの交点のずれから走行方向を認識することも行っている。
尚、画像を表す図において、原画像は実写真で表示し、他のエッジ点画像や境界点画像は、見易くするために所謂ネガポジ反転させ、エッジ点を黒で、それ以外を白で表示した(以下同じ)。
また、これと類似の技術としては、例えば、特開昭63−142478号公報,特開平7−78234号公報等に掲載されたものが挙げられる。これらの技術も、画素の輝度の濃淡値からエッジを検出し、走行路を仕切る白線等を通路端線として抽出するようにしている。
特開昭63−142478号公報 特開平7−78234号公報
2013年3月6日〜8日に開催の第75回「情報処理学会」全国大会の発表予稿集「タブレットPCを用いた画像処理によるAGVの自動走行制御」
しかしながら、上記先の提案に係る走行路認識装置にあっては、境界点Kを抽出する処理において、走行路R上にはエッジ点Eがないと想定していたが、図18A(a)に示すように、例えば、製造工場や組立て工場等では、走行路面上に汚れや磁気案内型のAGV用磁気テープ等があることがあり、この場合には、エッジ点検出の輝度のパラメータ値によっては、以下の2つの問題点が生じる。
(1)パラメータ値の値を小さくし過ぎると、図18A(b)に示すように、走行路R上にエッジ点Eが所謂ノイズとして残り、これにより、図18B(c)に示すように、境界点K群が走行路R上で抽出され、図18B(d)に示すように、誤った通路端線Tが認識される。
(2)一方、パラメータ値を大きくし過ぎると、図19A(a)に示すように、走行路Rの境界(通路端)がエッジ点Eとして検出できない。これにより、図19B(b)に示すように、境界点K群が壁等の物体B内に存在することになって、図19B(c)に示すように、誤った通路端線Tが認識される。
即ち、一般には、パラメータ値によりこれを調整するが、画像全体で同じ明るさではないため1つのパラメータ値で調整するのは困難であり、複数のパラメータ値を設けてもどの領域にどのようなパラメータ値を設定すべきかの最適値は場面,場面で変化するため、やはり調整するのは困難である。
また、上記(1)に関しては、走行路面にマスクを掛けて消え残り(一定領域の)のエッジ点を消去する(ノイズ除去)という方法が考えられる。しかし、走行路に対して走行体がどの方向を向いているかが分からない状態では、どの領域のエッジ点を除去すれば良いのかが分からない。更に、上記の(2)に関しては、一度消したものを後から復活させるのは不可能である。
また、実際の走行路においては、照明などの影響で影が生じエッジ点検出で境目を正確に検出できない場所も存在する。そのため、境界点の多くは実際の走行路の境界に対応しているとすることができても、中には対応関係が合わない境界点も存在し、この場合にもエッジ点Eが所謂ノイズとして残り、それだけ、通路端線Tの認識の精度が悪くなるという問題もあった。
本発明は上記の点に鑑みて為されたもので、エッジ点が所謂ノイズとして残っても、このノイズを除去できるようにし、通路端線の精度の向上を図った走行路認識装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、第一の発明に係る走行路認識装置は、左右にある物体と境界を形成する走行路を走行する走行体に搭載され、該走行体の走行路を含む進行方向前方を撮像する撮像手段を備え、該撮像手段が撮像し画素が行列状に配列される原画像を水平軸及び垂直軸を有した二次元座標平面に該走行路の幅方向が水平軸に沿うように対応付けるとともに、該原画像に基づいて走行路の左右の境界とする通路端線を算出して走行路を認識する走行路認識装置であって、上記原画像を構成する画素からなり輝度変化が所定以上になるエッジ点を抽出するエッジ点抽出手段と、該エッジ点抽出手段が抽出したエッジ点を示すエッジ点画像を生成するエッジ点画像生成手段と、該エッジ点画像の垂直軸方向に沿って走行路の後方から前方に向けて画素を走査し最初に存在する輝度変化が所定以上のエッジ点を境界点として特定する境界点特定手段と、該境界点特定手段によって特定された境界点を示す境界点画像を生成する境界点画像生成手段と、該境界点画像を垂直軸に沿う分割線を境にして左右に2分割する画像分割手段と、該画像分割手段が分割した各分割画像毎に上記境界点特定手段が特定した境界点に基づいて通路端線を算出する通路端線算出手段とを備えた走行路認識装置において、上記エッジ点画像を所定の画素数からなる行列状の複数の分割エリアに分割し該各分割エリア毎のエッジ点をカウントするエッジ点カウント手段と、上記境界点特定手段を機能させる前に上記エッジ点カウント手段がカウントしたカウント値が所定値以下である分割エリアのエッジ点を消去するエッジ点消去手段とを備えた構成としている。
これにより、走行路を認識するときは、撮像手段が走行体の走行路を含む進行方向前方を撮像すると、この撮像手段が撮像した原画像は、その画素が行列状に配列され、水平軸及び垂直軸を有した二次元座標平面に走行路の幅方向が水平軸に沿うように展開される。この状態で、エッジ点抽出手段により、輝度変化が所定以上の画素からなるエッジ点が抽出され、エッジ点画像生成手段によりエッジ点抽出手段が抽出したエッジ点を示すエッジ点画像が生成される。次に、このエッジ点画像生成手段により生成されたエッジ点画像において、エッジ点カウント手段が、エッジ点画像を所定の画素数からなる行列状の複数の分割エリアに分割し、この各分割エリア毎のエッジ点をカウントする。それから、エッジ点消去手段が、エッジ点カウント手段がカウントしたカウント値が所定値以下の分割エリアのエッジ点を消去する。この場合、物体のあるところは比較的凹凸があることから、この物体に対応する分割エリアはエッジ点が多数あってその密度が高く、一方、走行路上は、平面的で汚れなどに起因するエッジ点は僅かであるから、この走行路に対応する分割エリアの密度は低い。そのため、走行路に対応する部位のエッジ点がほとんど消去され、ノイズが消去されることになる。
次に、境界点特定手段が、エッジ点画像上において、垂直軸方向に沿って走行路の後方から前方に向けて画素を走査し最初に存在する輝度変化が所定以上のエッジ点を境界点として特定する。この場合、エッジ点消去手段により走行路に対応する部位のエッジ点はほとんど消去されノイズがないことから、最初に存在するエッジ点の多くは実際の走行路の境界に対応しており、そのため、境界点の多くも実際の走行路の境界に対応したものが特定される。そして、境界点画像生成手段により境界点特定手段によって特定された境界点を示す境界点画像が生成される。その後、境界点画像生成手段によって生成された境界点画像において、画像分割手段により、境界点画像が垂直軸に沿う分割線を境にして左右に2分割され、通路端線算出手段によって、画像分割手段が分割した各分割画像毎に、境界点特定手段が特定した境界点に基づいて通路端線が算出される。この場合、境界点特定手段が特定した境界点の多くは実際の走行路の境界に対応しているので、算出される通路端線は、実際の走行路の境界に近似した直線となり、通路端線の精度を向上させることができる。
また、上記の目的を達成するため、第二の発明に係る走行路認識装置は、左右にある物体と境界を形成する走行路を走行する走行体に搭載され、該走行体の走行路を含む進行方向前方を撮像する撮像手段を備え、該撮像手段が撮像し画素が行列状に配列される原画像を水平軸及び垂直軸を有した二次元座標平面に該走行路の幅方向が水平軸に沿うように対応付けるとともに、該原画像に基づいて走行路の左右の境界とする通路端線を算出して走行路を認識する走行路認識装置であって、上記原画像を構成する画素からなり輝度変化が所定以上になるエッジ点を抽出するエッジ点抽出手段と、該エッジ点抽出手段が抽出したエッジ点を示すエッジ点画像を生成するエッジ点画像生成手段と、該エッジ点画像の垂直軸方向に沿って走行路の後方から前方に向けて画素を走査し最初に存在する輝度変化が所定以上のエッジ点を境界点として特定する境界点特定手段と、該境界点特定手段によって特定された境界点を示す境界点画像を生成する境界点画像生成手段と、該境界点画像を垂直軸に沿う分割線を境にして左右に2分割する画像分割手段と、該画像分割手段が分割した各分割画像毎に上記境界点特定手段が特定した境界点に基づいて通路端線を算出する通路端線算出手段とを備えた走行路認識装置において、上記境界点画像を垂直軸方向に沿う仕切線によって複数の部分空間に分割し該各部分空間毎に上記特定された境界点に基づいて部分端線を算出する部分端線算出手段と、該部分端線算出手段が算出した部分端線が通路端線に係る特性に適合しているか否かを判別する部分端線判別手段とを備え、上記通路端線算出手段は、上記部分端線判別手段が適合と判別した部分端線の境界点に基づいて通路端線を算出する構成としている。
これにより、走行路を認識するときは、撮像手段が走行体の走行路を含む進行方向前方を撮像すると、この撮像手段が撮像した原画像は、その画素が行列状に配列され、水平軸及び垂直軸を有した二次元座標平面に走行路の幅方向が水平軸に沿うように展開される。この状態で、エッジ点抽出手段により、輝度変化が所定以上の画素からなるエッジ点が抽出され、エッジ点画像生成手段によりエッジ点抽出手段が抽出したエッジ点を示すエッジ点画像が生成される。次に、このエッジ点画像生成手段によって生成されたエッジ点画像において、境界点特定手段が、垂直軸方向に沿って走行路の後方から前方に向けて画素を走査し最初に存在する輝度変化が所定以上のエッジ点を境界点として特定する。そして、境界点画像生成手段により境界点特定手段によって特定された境界点を示す境界点画像が生成される。その後、境界点画像生成手段によって生成された境界点画像において、画像分割手段により、境界点画像が垂直軸に沿う分割線を境にして左右に2分割され、通路端線算出手段によって、画像分割手段が分割した各分割画像毎に、境界点特定手段が特定した境界点に基づいて通路端線が算出される。
この際、通路端線算出手段の算出に先立って、部分端線算出手段が、境界点画像を垂直軸方向に沿う仕切線によって複数の部分空間に分割し、各部分空間毎に特定された境界点に基づいて部分端線を算出する。それから、部分端線判別手段が、部分端線算出手段が算出した部分端線が通路端線に係る特性に適合しているか否かを判別する。この場合、実際の走行路との対応関係が合う境界点により部分端線が算出されると、その部分端線は、通路端線に係る特性に合う確率が高くなるので、適合と判断される。一方、実際の走行路との対応関係が合わない境界点により部分端線が算出されると、その部分端線は、通路端線に係る特性に合わなくなる確率が高くなるので、不適合と判断される。そして、通路端線算出手段は、部分端線判別手段が適合と判別した部分端線の境界点に基づいて通路端線を算出する。そのため、実際の走行路との対応関係が合う境界点が採用され、実際の走行路との対応関係が合わない境界点は、ノイズとして除去されて、算出に寄与しないので、算出される通路端線は、実際の走行路の境界により一層近似した直線となり、通路端線の精度をより一層向上させることができる。
即ち、実際の走行路においては、照明などの影響で影が生じエッジ検出で境目を正確に検出できない場所も存在する。そのため、境界点特定手段が特定した境界点の多くは実際の走行路の境界に対応しているとすることができても、中には対応関係が合わない境界点も存在するが、本第二の発明は、これを解決することができる。
この場合、上記通路端線に係る特性は、対応する通路端線の傾きの方向であることが有効である。撮像手段が撮像する原画像は、遠近のある走行体の前方の画像であって二次元画像であるので、分割線の左側の通路端線の傾きは、分割線に対して右肩上がりの直線になり、分割線の右側の通路端線の傾きは、分割線に対して右肩下がりになる。従って、部分端線は、適正であれば、この傾きに対応するが、対応しないものは不適合と判別されるので、適合しているか否かの判別を確実にすることができる。
また、この場合、上記通路端線に係る特性として、各部分端線の傾きの平均値から求められる傾きの所定値範囲値,二次元座標平面上の各部分端線の高さの平均値から求められる高さの所定値範囲値の少なくとも何れかを加味することが有効である。これにより、各部分端線の傾きの平均値から求められる傾きの所定値範囲値から外れる特異な部分端線は不適合と判別され、あるいは、二次元座標平面上の各部分端線の高さの平均値から求められる高さの所定値範囲値から外れる特異な部分端線は不適合と判別されるので、適合しているか否かの判別をより一層確実にすることができ、通路端線の精度をより一層向上させることができる。
更に、必要に応じ、上記画像分割手段は、上記部分空間に仕切る各仕切線の内、左右の各部分端線の中点の値が通路端線の傾きに従って変化している度合いの高い仕切線を分割線として選択する構成としている。
上記の部分端線判別手段による判断において、走行路の中央が画像の中央と一致する際の判断は出来るが、走行中は必ずしも通路の中央が画像の中央にくるとは限らない。そこで、撮像した画像から通路の中央を検出しなければならないが、この構成により、確実に中央を分割線で特定できるようになる。また、分割線を境にした、左右の通路端線の状態を明確にすることができる。
そしてまた、必要に応じ、上記算出された走行路の左右の通路端線に基づいて上記走行体が走行すべき方向を指示する走行方向指示手段を備えた構成としている。通路端線の精度が向上したので、走行方向指示手段の指示精度も向上させることができる。
この場合、上記走行方向指示手段は、上記分割線及び上記左側の通路端線の左交点と、上記分割線及び上記右側の通路端線の右交点との垂直軸方向の座標差によって、直進,左折,右折の何れかの指示をすることができる。
本発明によれば、走行路に対応する部位にエッジ点が所謂ノイズとして残っても、このノイズを除去することができ、あるいは、実際の走行路の境界との対応関係が合わない境界点がノイズとして残っても、このノイズを除去することができることから、通路端線の精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る走行路認識装置を搭載した走行体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る走行路認識装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る走行路認識装置においてエッジ点抽出の手法に係る画素部分を示す図である。 本発明の実施の形態に係る走行路認識装置において撮像手段が撮像した原画像の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る走行路認識装置においてエッジ点抽出手段が抽出したエッジ点群からなりエッジ点画像生成手段が生成したエッジ点画像を示す図である。 本発明の実施の形態に係る走行路認識装置においてエッジ点カウント手段のエッジ点のカウントに係る行列状の複数の分割エリアの分割状態を示すエッジ点画像の図である。 本発明の実施の形態に係る走行路認識装置においてエッジ点消去手段がエッジ点を消去した状態を示すエッジ点画像の図である。 本発明の実施の形態に係る走行路認識装置において境界点特定手段が特定した境界点で示され境界点画像生成手段が生成した境界点画像を示す図である。 本発明の実施の形態に係る走行路認識装置に係り、(a)は部分端線算出手段が算出し部分端線判別手段の判別に係る部分端線の状態,画像分割手段による分割線での分割状態及び通路端線算出手段が算出した通路端線を示す境界点画像の図、(b)は算出された分割線及び通路端線を原画像上に反映させた図である。 本発明の実施の形態に係る走行路認識装置において走行方向指示手段による指示基準を示す図である。 本発明の実施の形態に係る走行路認識装置において走行方向指示手段の方向指示のパターンを示す図である。 本発明の実施の形態に係る走行路認識装置において境界点抽出のためのノイズ除去を行う処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る走行路認識装置において通路端線算出のためのノイズ除去を行う処理のフローチャートである。 従来の走行路認識装置の撮像手段が撮像した原画像の一例を示す図である。 従来の走行路認識装置において抽出したエッジ点群からなるエッジ点画像を示す図である。 従来の走行路認識装置において特定した境界点で示される境界点画像を示す図である。 従来の走行路認識装置に係り、(a)は算出した分割線及び通路端線を示す境界点画像の図、(b)は算出された分割線及び通路端線を原画像上に反映させた図である。 従来の走行路認識装置の不具合を示す図であり、(a)は原画像を示す図、(b)は抽出したエッジ点群からなるエッジ点画像を示す図である。 従来の走行路認識装置の不具合を示す図であり、(c)は算出した分割線及び通路端線を示す境界点画像の図、(d)は算出された分割線及び通路端線を原画像上に反映させた図である。 従来の走行路認識装置の別の不具合を示す図であり、(a)は抽出したエッジ点群からなるエッジ点画像を示す図である。 従来の走行路認識装置の不具合を示す図であり、(b)は算出した分割線及び通路端線を示す境界点画像の図、(c)は算出された分割線及び通路端線を原画像上に反映させた図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る走行路認識装置について詳細に説明する。
図1及び図2には、本発明の実施の形態に係る走行路認識装置Sを示している。走行路認識装置Sは、図4に示すように、左右にある物体Bと境界を形成する走行路Rを走行する走行体Vに搭載される。走行路Rの左右にある物体Bとは、例えば、建物内の壁,柱,棚,置かれた品物などの立体的なもの、走行路Rと区別できる例えば白線のような平面的なものを含む。
図1に示すように、実施の形態では、走行体Vとしては、製造工場等で使用されている無人搬送車(AGV)である。走行路認識装置Sは、この走行体Vに搭載され、実施の形態では、平板状の外形を備えタッチパネル式などの表示/入力部を持った携帯可能なパーソナルコンピュータとしてのタブレットPCで構成されている。走行路認識装置Sは、走行体Vの走行路Rを含む進行方向前方を撮像するカメラからなる撮像手段1を備えている。通常のタブレットPCのカメラで撮影する際は、YUV形式のデータ型で画像データが取り込まれ、RGB形式に変換されてカラー画像としてディスプレイ(図示せず)に表示されるが、実施の形態では、図4に示すように、リアルタイムシステムという事もあり、高速化を踏まえYUV形式のY信号である輝度値によるグレースケールの画像を利用した。
また、図1に示すように、走行体Vは、走行・停止・旋回指示等を行うAGV制御部2、AGV制御部からの指示により走行体Vを走行させる駆動ユニット3を備えている。この走行体Vの走行においては、撮像手段1の撮像に基づいて走行路認識装置SからAGV制御部2を介してリアルタイム(実時間)で走行方向指示を送出し、駆動ユニット3により駆動する。
走行路認識装置Sは、図4乃至図10に示すように、撮像手段1が撮像し画素が行列状に配列される原画像(実施の形態では画像サイズ640×480)及びこの原画像に基づいて生成される後述のエッジ点画像,境界点画像を水平軸及び垂直軸を有した二次元座標平面に該走行路Rの幅方向が水平軸に沿うように対応付けるとともに、この原画像に基づいて走行路Rの左右の境界とする通路端線T(図9)を算出して走行路Rを認識する。二次元座標平面において、水平軸方向をX軸、垂直軸方向をY軸とし、左上を原点としており、画素データには、画素の輝度値(0〜255)が格納されている。尚、画像を表す各図において、原画像(図4,図9(b))は実写真で表示し、他のエッジ点画像(図5乃至図7)や境界点画像(図8及び図9(a))は、見易くするために所謂ネガポジ反転させ、エッジ点や境界点を黒で、それ以外を白で表示した。
詳しくは、走行路認識装置Sは、図2に示すように、画像を構成する画素からなり輝度変化が所定以上になるエッジ点Eを抽出するエッジ点抽出手段10と、エッジ点抽出手段10が抽出したエッジ点Eを示すエッジ点画像(図5)を生成するエッジ点画像生成手段11とを備えている。エッジ点抽出手段10は、一般的なSobelフィルタを用い、輝度値が大きく変化する点を抽出する処理を行う。図3に示すように、点P11の輝度変化値は、以下の式で周辺8点(P00〜P22)の輝度値から求める。尚、実施の形態では、原画像の周囲の画素については変化値は算出していない。
|P02−P00+2×(P12−P10)+P22−P20|+|P20−P00+2×(P21−P01)+P22−
P02|
エッジ点抽出手段10は、図5に示すように、この値がパラメータ値で設定された値より大きければエッジ点Eとして抽出する。そして、各画素毎にエッジ点Eであるときは255、そうでない場合は0とする。パラメータ値は、例えば、工場構内では128、建物の廊下では90程度にする等、周辺の明るさによって適宜に設定してよい。エッジ点Eの連続が物体B等の輪郭に対応したエッジとして構成される。
また、走行路認識装置Sは、図2,図6及び図7に示すように、エッジ点画像を所定の画素数からなる行列状の複数の分割エリアFに分割し該各分割エリアF毎のエッジ点Eをカウントするエッジ点カウント手段12と、後述の境界点特定手段14を機能させる前にエッジ点カウント手段12がカウントしたカウント値が所定値以下の分割エリアFのエッジ点Eを消去するエッジ点消去手段13とを備えている。実施の形態では、エッジ点消去手段13は、分割エリアFでのエッジ点Eの割合(密度)を算出し、パラメータで指定された所定割合(密度)以下の分割エリアFのエッジ点Eを消去する。これは、一般に、工場や建物内においては、壁面などの物体Bのある部分はエッジ点Eが密集しており、走行路Rの面はエッジ点Eが疎であるという特徴を利用して、エッジ点Eが疎である領域のエッジ点Eを消去するものである。
詳しくは、エッジ点カウント手段12は、図6に示すように、エッジ点画像を二次元(X軸、Y軸方向とも)で同じ大きさの長方形に分割し、各長方形の部分を分割エリアFとした。実施の形態では、X軸方向、Y軸方向で夫々10等分した。場所によって分割エリアFの領域の大きさを変えることも考えられるが、どこの辺りをどの大きさの領域にすべきかの指標がないため、同じ大きさにした。各領域のサイズは、パラメータ値によって指定する。そして、エッジ点カウント手段12は、各分割エリアFで、夫々、エッジ点Eの数(輝度変化値が0でない画素の数)を数える。
エッジ点消去手段13は、図7に示すように、そのエッジ数が分割エリアFの領域内の画素数に対してパラメータで設定された割合以下であれば、その分割エリアF内のエッジ点Eを全て消去する(輝度変化値を0にする)。パラメータ値は、エッジ点Eが疎の分割エリアFを検出したいので、20%前後が適当である。分割エリアFのサイズのパラメータ値に関しては、消去したいエッジ点Eの塊の最大サイズと割合のパラメータ値から決まる。例えば、割合が20%であればサイズはエッジの塊の最大サイズの5倍(1/0.2)となる。実施の形態では、例えば、15%に設定した。
また、走行路認識装置Sは、図2及び図8に示すように、エッジ点画像の垂直軸方向に沿って走行路Rの後方から前方に向けて画素を走査し最初に存在する輝度変化が所定以上のエッジ点Eを境界点Kとして特定する境界点特定手段14と、境界点特定手段14によって特定された境界点Kを示す境界点画像(図8)を生成する境界点画像生成手段15とを備えている。図8に示すように、各X座標で画像の下から上に向けて最初にエッジ点E(値が0でない点)に到達する点を境界点Kとして抽出し、各X座標毎のY座標値(640個の数値)として保持する。
更に、走行路認識装置Sは、図2及び図9(a)に示すように、境界点画像を垂直軸方向に沿う仕切線Gによって複数(1〜n)の部分空間Hに分割し各部分空間H毎に上記特定された境界点Kに基づいて部分端線Taを算出する部分端線算出手段16を備えている。
境界点K群は、各X座標ごとのY座標値(640個の数値)として保持されているので、図9(a)に示すように、仕切線Gによる分割はX軸方向に行う。境界点K群をパラメータで指定された数に仕切線Gで均等に分割する。この数は多い方が良いが、多くし過ぎると、この後の処理時間が多くなり、また、分割された1つの境界点K群内の境界点Kの数が少なくなるため下記の最小二乗法による直線の生成が不正確になる。実施の形態では、仕切線Gで10個(n=10)の部分空間Hに分割する。部分端線算出手段16は、各部分空間Hにおいて、各境界点Kに基づいて最小二乗法を用いて部分端線Taを作成する。最小二乗法とは、各境界点K群からのY軸の値との差の二乗が最小になる直線(Y=aX+b)を求める方法で、下記の式1及び式2からa、bを求める。
更にまた、走行路認識装置Sは、図2及び図9(a)に示すように、境界点画像を垂直軸に沿う分割線Pを境にして左右に2分割する画像分割手段17を備えている。通路端線Tは左右で特徴が異なるので、部分端線算出手段16で求めた部分端線Ta群を2つに分割する。画像分割手段17は、図9(a)に示すように、上記部分空間Hに仕切る各仕切線Gの内、左右の各部分端線Taの中点の値が通路端線Tの傾きに従って変化している度合いの高い仕切線Gを分割線Pとして選択する。最も中央として相応しい場所で分割するために、部分端線Ta線の端点が最も上(座標値としては最小値)で、左側の通路端線Tは左下がり(aの値が負)、右側は右下がり(aの値が正)になっており、且つ、外側の部分端線Taの端点ほど下(座標値としては大きく)になっているという状況が多い場所で分割する。
具体的には、各仕切線Gについて、そこを走行路Rの中央とした場合、左右の部分端線Taのそれぞれの中点の縦座標値が中央に向かってだんだんに大きくなっている部分端線Taの数をカウントする。ただし,カウントしない通路端線Tの場合は、次の通路端線Tの比較を行う際に通路端線Tの中央の縦座標値ではなく、前の通路端線Tの中央の縦座標値と比較する事で通路の中央に一番近い分割点を検出出来る。また,カウント数が同じものがある場合には、前回撮像して得られた境界点画像で検出した中央に近い仕切線Gを分割線Pとする。
また、走行路認識装置Sは、図2に示すように、部分端線算出手段16が算出した部分端線Taが通路端線T(Y=aX+b)に係る特性に適合しているか否かを判別する部分端線判別手段18を備えている。部分端線判別手段18は、走行路Rの境界に相当する境界点Kを復活させることは事実上不可能なので、境界点Kが実際の境界に対応していないと考えられる点(誤った境界点K)を不適格と判断する。即ち、境界点Kの1点1点が走行路Rの実際の境界に対応しているかどうかを判定するのは非常に困難なため、境界点K群を複数に分割し、分割された部分境界点K群ごとに部分端線Taを生成し、その部分端線Taで実際の境界に対応しているかどうか判定する。
この部分端線判別手段18において、通路端線Tに係る特性は、対応する通路端線Tの傾きの方向を基本とし、各部分端線Taの傾きの平均値から求められる傾きの所定値範囲値,二次元座標平面上の各部分端線Taの高さの平均値から求められる高さの所定値範囲値を加味して定められている。
具体的には、
(ア)分割線Pの左側の通路端線Tは左下がり(aの値が負)、右側は右下がり(aの値が正)という特徴に合致するものは適合とし、これに反するものは不適合として削除する。
(イ)残った適合の部分端線Taについて、分割した左右の傾き(aの値)の平均値を求め、その平均値より傾きが一定範囲のものは適合とし、一定以上異なるものは不適合として削除する。
(ウ)残った適合の部分端線Taについて、高さ(bの値)の平均値を求め、その平均値より高さが一定範囲のものは適合とし、一定以上異なるものは不適合として削除する。
この場合、(イ)(ウ)については、正しい部分端線Taの方が誤った部分端線Taよりも多いことを想定しており、処理としては、(ア)→(イ)→(ウ)の手順で行う。尚、全ての部分端線Taが不適合となった場合は、境界点Kは一切消去しないで終了する。図9(a)の例では、部分端線Ta(1,2,3,4,5,6,7,8)が適合するものとして選択され、他は不適合として削除される。
そしてまた、走行路認識装置Sは、図2及び図9(a)に示すように、画像分割手段17が分割した各分割画像毎に、境界点特定手段14が特定した境界点Kに基づいて通路端線Tを算出する通路端線算出手段19を備えている。特に、通路端線算出手段19は、部分端線判別手段18が適合と判別した部分端線Taの境界点Kに基づいて通路端線Tを算出する。即ち、上記(ア),(イ),(ウ)で適合とされた部分端線Taについて、これらの境界点Kに基づいて通路端線Tを算出する。図9(a)に示すように、上記の部分端線Taを求めたと同様に、分割線Pの左右夫々で、最小二乗法を用いて、適合する各境界点Kに基づいて通路端線Tを作成する。図9(b)に示すように、通路端線Tは実際の通路端に近いことが分かる。
また、走行路認識装置Sは、図2に示すように、算出された走行路Rの左右の通路端線Tに基づいて走行体Vが走行すべき方向を指示する走行方向指示手段20を備えている。走行方向指示手段20は、図10に示すように、分割線P及び左側の通路端線Tの左交点Q1と、分割線P及び右側の通路端線Tの右交点Q2との垂直軸方向の座標差によって、直進,左折,右折の何れかを指示する。具体的には、図10に示すように、分割線P(中心線)と左右の通路端線Tの交点(Y座標値)を求め、右の通路端線Tとの交点のY座標値から左の通路端線Tの交点のY座標値を引く。図10(a)に示すように、その値が正でかつパラメータで指定された値より大きい場合は左折、図10(b)に示すように、その値が負でかつパラメータで指定された値より小さい場合は右折、それ以外の場合は直進とする。パラメータ値は、例えば10とする。このパラメータ値は走行のスムーズさを見て調整する。
実施の形態では、図11に示すように、通路端線Tの傾き,境界線画像の分割線P(中央の線)と左右それぞれの通路端線Tの交点の位置関係からパターンを出した。図11の左の列は右の通路端線Tの傾きから走行体Vが走行路Rの左を向いているのがわかる為右折、また、右の列はその反対で左折、中央の列は交点の位置関係から走行体Vの通路に対する方向が読み取れる為、上から直進,左折,右折の走行方向の指示を出す。
従って、この走行路認識装置Sによれば、以下のように作用する。
撮像手段1が走行体Vの走行路Rを含む進行方向前方を撮像すると、この撮像手段1が撮像した原画像は、図4に示すように、その画素が行列状に配列され、水平軸及び垂直軸を有した二次元座標平面に走行路Rの幅方向が水平軸に沿うように展開される。この状態で、図5に示すように、エッジ点抽出手段10により、輝度変化が所定以上の画素からなるエッジ点Eが抽出され、エッジ点画像生成手段11がエッジ点抽出手段10が抽出したエッジ点Eを示すエッジ点画像を生成する。
<境界点K抽出のためのノイズ除去>
次に、図12に示すフローチャートも用い、エッジ点カウント手段12が、図6及び図7に示すように、エッジ点画像を所定の画素数からなる行列状の複数の分割エリアFに分割し(S101)、この各分割エリアF毎のエッジ点Eをカウントする(S102)。それから、エッジ点消去手段13が、各分割エリアFでのエッジ点Eの割合(密度)を算出し、この算出した割合が所定割合以下か否か判別し(S103)、図7に示すように、所定割合以下でないときはそのまま残し(S103No,S104)、所定割合以下の場合には分割エリアFのエッジ点Eを消去する(S103Yes,S105)。この場合、物体Bのあるところは比較的凹凸があることから、この物体Bに対応する分割エリアFはエッジ点Eが多数あってその密度が高く、一方、走行路R上は、平面的で汚れなどに起因するエッジ点Eは僅かであるから、この走行路Rに対応する分割エリアFの密度は低い。そのため、図7に示すように、走行路Rに対応する部位のエッジ点Eがほとんど消去され、ノイズが消去されることになる。
<境界点K抽出>
次に、図8に示すように、境界点特定手段14が、エッジ点画像上において、垂直軸方向に沿って走行路Rの後方から前方に向けて画素を走査し最初に存在する輝度変化が所定以上のエッジ点Eを境界点Kとして特定し、境界点画像生成手段15が、境界点特定手段14によって特定された境界点Kを示す境界点画像を生成する。この場合、エッジ点消去手段13により走行路Rに対応する部位のエッジ点Eはほとんど消去されノイズがないことから、最初に存在するエッジ点Eの多くは実際の走行路Rの境界に対応しており、そのため、境界点Kの多くも実際の走行路Rの境界に対応したものが特定される。
<通路端線T算出のためのノイズ除去>
それから、図13に示すフローチャートも用い、部分端線算出手段16が、図9(a)に示すように、境界点画像を垂直軸方向に沿う仕切線Gによって複数の部分空間Hに分割し(S201)、各部分空間H毎に特定された境界点Kに基づいて部分端線Taを算出する(S202)。それから、画像分割手段17が画像を垂直軸に沿う分割線Pを境にして左右に2分割する(S203)。この場合、画像分割手段17は、部分空間Hに仕切る各仕切線Gの内、左右の各部分端線Taの中点の値が通路端線Tの傾きに従って変化している度合いの高い仕切線Gを分割線Pとして選択する。これにより、確実に中央を分割線Pで特定できるようになる。また、分割線Pを境にした、左右の通路端線Tの状態を明確にすることができる。
次に、部分端線判別手段18が、部分端線算出手段16が算出した部分端線Taが通路端線Tに係る特性に適合しているか否かを判別する。先ず、分割線Pの左側の通路端線Tは左下がり(aの値が負)、右側は右下がり(a値が正)という特徴に合致するか否かを判別する(S204)。合致するものは適合とし(S204Yes,S205)、これに反するものは不適合として削除する(S204No,S206)。
それから、残った適合の部分端線Taについて左右の傾き(aの値)の平均値(A)を求める(S207)。そして、その平均値(A)より傾きが一定範囲(P1≦a/A≦P2)か否かを判別する(S208)。例えば、パラメータとして、P1=0.5,P2=2に設定する。一定範囲のものは適合とし(S208Yes,S209)、否のものは不適合として削除する(S208No,S210)。
次に、残った適合の部分端線Taについて、高さ(bの値)の平均値(B)を求める(S211)。そして、その平均値(B)より高さが一定範囲(Q1≦b/B≦Q2)か否かを判別する(S212)。一定範囲のものは適合とし(S212Yes,S213)、否のものは不適合として削除する(S212No,S214)。これにより、実際の走行路Rとの対応関係が合う境界点Kにより構成される部分端線Taが選ばれることになるので、それだけ精度が向上させられる。
<通路端線Tの算出>
その後、通路端線算出手段19が、図9(a)に示すように、画像分割手段17が分割した各分割画像毎に、境界点特定手段14が特定した境界点Kに基づいて通路端線Tを算出する。特に、通路端線算出手段19は、部分端線判別手段18が適合と判別した部分端線Taの境界点Kに基づいて通路端線Tを算出する。即ち、実際の走行路Rとの対応関係が合う境界点Kにより構成される部分端線Taの境界点Kに基づいて通路端線Tを算出するので、算出される通路端線Tは、実際の走行路Rの境界により一層近似した直線となり、通路端線Tの精度をより一層向上させることができる。
<走行方向の指示>
また、走行方向指示手段20は、算出された走行路Rの左右の通路端線Tに基づいて走行体Vが走行すべき方向を指示する。走行方向指示手段20は、分割線P及び左側の通路端線Tの左交点と、分割線P及び右側の通路端線Tの右交点との垂直軸方向の座標差によって、直進,左折,右折の何れかを指示する。図11に示すように、具体的には通路端線Tの傾き,境界点画像の分割線P(中央の線)と左右それぞれの通路端線Tの交点の位置関係からパターンを出した。図の左の列は右の通路端線Tの傾きから走行体Vが走行路Rの左を向いているのがわかる為右折、また、右の列はその反対で左折、中央の列は交点の位置関係から走行体Vの通路に対する方向が読み取れる為、上から直進,左折,右折の走行方向の指示を出す。
尚、上記実施の形態において、走行路認識装置Sは、タッチパネル式などの表示/入力部を持った携帯可能なタブレットPCで構成したが。必ずしもこれに限定されるものではなく、種々のコンピュータで構成してよいことは勿論である。また、上記実施の形態では、<境界点K抽出のためのノイズ除去>と<通路端線T算出のためのノイズ除去>とを併用したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、何れか一方を実施するように構成してもよく、適宜変更して差支えない。しかし、併用した方が、通路端線Tの精度をより一層向上させることができるので好ましい。
S 走行路認識装置
V 走行体
B 物体
R 走行路
T 通路端線
Ta 部分端線
E エッジ点
F 分割エリア
K 境界点
G 仕切線
H 部分空間
P 分割線
1 撮像手段
10 エッジ点抽出手段
11 エッジ点画像生成手段
12 エッジ点カウント手段
13 エッジ点消去手段
14 境界点特定手段
15 境界点画像生成手段
16 部分端線算出手段
17 画像分割手段
18 部分端線判別手段
19 通路端線算出手段
20 走行方向指示手段

Claims (7)

  1. 左右にある物体と境界を形成する走行路を走行する走行体に搭載され、該走行体の走行路を含む進行方向前方を撮像する撮像手段を備え、該撮像手段が撮像し画素が行列状に配列される原画像を水平軸及び垂直軸を有した二次元座標平面に該走行路の幅方向が水平軸に沿うように対応付けるとともに、該原画像に基づいて走行路の左右の境界とする通路端線を算出して走行路を認識する走行路認識装置であって、
    上記原画像を構成する画素からなり輝度変化が所定以上になるエッジ点を抽出するエッジ点抽出手段と、該エッジ点抽出手段が抽出したエッジ点を示すエッジ点画像を生成するエッジ点画像生成手段と、該エッジ点画像の垂直軸方向に沿って走行路の後方から前方に向けて画素を走査し最初に存在する輝度変化が所定以上のエッジ点を境界点として特定する境界点特定手段と、該境界点特定手段によって特定された境界点を示す境界点画像を生成する境界点画像生成手段と、該境界点画像を垂直軸に沿う分割線を境にして左右に2分割する画像分割手段と、該画像分割手段が分割した各分割画像毎に上記境界点特定手段が特定した境界点に基づいて通路端線を算出する通路端線算出手段とを備えた走行路認識装置において、
    上記エッジ点画像を所定の画素数からなる行列状の複数の分割エリアに分割し該各分割エリア毎のエッジ点をカウントするエッジ点カウント手段と、上記境界点特定手段を機能させる前に上記エッジ点カウント手段がカウントしたカウント値が所定値以下である分割エリアのエッジ点を消去するエッジ点消去手段とを備えたことを特徴とする走行路認識装置。
  2. 左右にある物体と境界を形成する走行路を走行する走行体に搭載され、該走行体の走行路を含む進行方向前方を撮像する撮像手段を備え、該撮像手段が撮像し画素が行列状に配列される原画像を水平軸及び垂直軸を有した二次元座標平面に該走行路の幅方向が水平軸に沿うように対応付けるとともに、該原画像に基づいて走行路の左右の境界とする通路端線を算出して走行路を認識する走行路認識装置であって、
    上記原画像を構成する画素からなり輝度変化が所定以上になるエッジ点を抽出するエッジ点抽出手段と、該エッジ点抽出手段が抽出したエッジ点を示すエッジ点画像を生成するエッジ点画像生成手段と、該エッジ点画像の垂直軸方向に沿って走行路の後方から前方に向けて画素を走査し最初に存在する輝度変化が所定以上のエッジ点を境界点として特定する境界点特定手段と、該境界点特定手段によって特定された境界点を示す境界点画像を生成する境界点画像生成手段と、該境界点画像を垂直軸に沿う分割線を境にして左右に2分割する画像分割手段と、該画像分割手段が分割した各分割画像毎に上記境界点特定手段が特定した境界点に基づいて通路端線を算出する通路端線算出手段とを備えた走行路認識装置において、
    上記境界点画像を垂直軸方向に沿う仕切線によって複数の部分空間に分割し該各部分空間毎に上記特定された境界点に基づいて部分端線を算出する部分端線算出手段と、該部分端線算出手段が算出した部分端線が通路端線に係る特性に適合しているか否かを判別する部分端線判別手段とを備え、上記通路端線算出手段は、上記部分端線判別手段が適合と判別した部分端線の境界点に基づいて通路端線を算出することを特徴とする走行路認識装置。
  3. 上記通路端線に係る特性は、対応する通路端線の傾きの方向であることを特徴とする請求項2記載の走行路認識装置。
  4. 上記通路端線に係る特性として、各部分端線の傾きの平均値から求められる傾きの所定値範囲値,二次元座標平面上の各部分端線の高さの平均値から求められる高さの所定値範囲値の少なくとも何れかを加味することを特徴とする請求項2または3記載の走行路認識装置。
  5. 上記画像分割手段は、上記部分空間に仕切る各仕切線の内、左右の各部分端線の中点の値が通路端線の傾きに従って変化している度合いの高い仕切線を分割線として選択することを特徴とする請求項2乃至4何れかに記載の走行路認識装置。
  6. 上記算出された走行路の左右の通路端線に基づいて上記走行体が走行すべき方向を指示する走行方向指示手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の走行路認識装置。
  7. 上記走行方向指示手段は、上記分割線及び上記左側の通路端線の左交点と、上記分割線及び上記右側の通路端線の右交点との垂直軸方向の座標差によって、直進,左折,右折の何れかの指示をすることを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載の走行路認識装置。
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