JP2016018323A - パラメータ推定方法、装置、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】確率論理プログラムで用いられる確率パラメータの数を削減することができるようにする。【解決手段】訓練例入力部12が、予め用意された複数の訓練例を受け付ける。パラメータ推定部26が、複数の訓練例と、確率論理プログラムとに基づいて、値が1又は0である確率パラメータの数が多いほど小さい値を出力するように予め定められたペナルティ関数と、確率パラメータの各々の値の尤もらしさを表す負の対数尤度関数との重み付け和である目的関数を、複数の訓練例に対して最小化するように、確率論理プログラムの確率パラメータの各々の値を推定し、推定された確率パラメータの値が1である事実を表す節から、確率パラメータを取り除いて、確率パラメータが付与されていない節とし、推定された確率パラメータの値が0である事実を表す節を、確率論理プログラムから取り除く。【選択図】図1

Description

本発明は、パラメータ推定方法、装置、及びプログラムに係り、特に、確率論理プログラムで用いられる確率パラメータの各々の値を推定するパラメータ推定方法、装置、及びプログラムに関する。
論理プログラムは一階述語論理の節の集まりによって、対象領域における関係性を表現するものである。例えば、
mother(X,Y):- parent(X,Y),female(X).
female(hanako).
parent(hanako,taro).
は3つの節からなる論理プログラムである。X,Yは変数、hanako,taroは定数、mother,parent,femaleは述語記号である。
また、A:−B,...,Bの形の節のうち、Aを頭部、B,...,Bを本体部とよぶ。上記の論理プログラムは、ある事象間の論理的な関係を定めている。
確率論理プログラムは論理プログラムの拡張であり、論理プログラムが確率を扱えるようにしたものである。通常の論理プログラムの枠組みにおいては、ある論理プログラムΓとある質問qが与えられたとき、節の集合からその質問を論理的帰結として導き出せるかどうかを判断するしかできなかった。すなわち、例えば30%の確率でqを導き出すことができるといったような、不確実性を含む関係を表現することができなかった。確率論理プログラムは確率分布を用いることによって、ある質問qをプログラムが導出できる確率
を定義することができるようになる。そのため、確率論理プログラムを用いることでより柔軟に対象領域の関係を記述することが可能となる。
mother(X, Y) :- parent(X, Y), female(X).
0.3::female(hanako).
0.5::parent(hanako, taro).
上記は確率論理プログラムの例である。なお、確率論理プログラムにはいくつかの変種があるが、以下ではその一種であるProbLog(例えば、非特許文献1を参照)に基づいて説明を進める。通常の論理プログラムとの違いは、節female(hanako)., parent(taro).に数値が付与されていることである。この数値は該当の節が論理プログラムに含まれる確率を表すパラメータである。
例えば0.3::female(hanako).は、節female(hanako)が0.3の確率で論理プログラムに含まれることを意味している。確率論理プログラムでは、このように一部の節に[0,1]の間でパラメータを付与することによって、確率分布P(q)を定義する。例えば上記のプログラムでは、
となる。
確率論理プログラムのパラメータが未知のときに、訓練データを入力として与え、訓練
データに対する負の対数尤度を最小化するようなパラメータを求める、パラメータ推定手法が提案されている。すなわち、w∈[0,1]を論理プログラムに含まれるi番目の確率の付与された節に対応するパラメータ、すべてのパラメータの集合をw={w,...,w}とすると、論理プログラム、訓練データを入力として受け取り、訓練データに対する負の対数尤度を最小化するようなパラメータの集合^w={^w,...,^w}を求める既存手法が提案されている。例えば、非特許文献2では、Expectation-Maximizationアルゴリズムを用いることでパラメータを推定する方法が提案されている。
Luc De Raedt, Angelika Kimmig, and Hannu Toivonen.,"Problog: A probabilistic prolog and its application in link discovery.", In IJCAI, p.2462-2467, 2007. Bernd Gutmann, Ingo Thon, and Luc De Raedt. "Learning the parameters of probabilistic logic programs from interpretations. ", In ECML/PKDD, p.581-596,2011.
しかし、上記非特許文献1及び非特許文献2に記載の技術のように、確率論理プログラムを用いた確率推論には、最悪の場合パラメータの数の指数関数時間の計算時間がかかることがある。そのため、訓練例から確率論理プログラムのパラメータの集合を推定する際にも、できるだけパラメータの数が少ないモデルを推定できることが望ましい。しかし、既存のパラメータ推定アルゴリズムでは、推定したパラメータの個数を積極的に減らすことはできなかった。そのため、あらかじめ与えられたパラメータの数が多いと、推定された論理プログラムを用いた推論が困難になるという問題があった。
この問題への対処方法として、既存のパラメータ推定アルゴリズムに入力として与える確率論理プログラムのパラメータの数をあらかじめ少なく設定する方法が考えられる。しかし、あらかじめパラメータの数を減らすと、得られる確率論理プログラムの汎化能力、すなわち、訓練例に含まれていないような事象に対して正しく確率を推定する能力が低下するという問題があった。
本発明では、上記の事情に鑑みてなされたものであり、確率論理プログラムで用いられる確率パラメータの数を削減することができるパラメータ推定方法、装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るパラメータ推定方法は、訓練例入力手段、及びパラメータ推定手段を含み、確率パラメータが付与された事実を表す節の集合と、前記確率パラメータが付与されていない節の集合とを含む確率論理プログラムであって、かつ、質問として与えられた事実を論理的帰結として導出することができる確率を算出する確率論理プログラムで用いられる前記確率パラメータの各々の値を推定するパラメータ推定装置におけるパラメータ推定方法であって、前記訓練例入力手段が、前記確率論理プログラムの論理的帰結として導出されるべき事実の集合と、論理的帰結として導出されるべきではない事実の集合とからなる予め用意された複数の訓練例を受け付けるステップと、前記パラメータ推定手段が、前記訓練例入力手段によって受け付けた複数の訓練例と、前記確率論理プログラムとに基づいて、値が1又は0である前記確率パラメータの数が多いほど小さい値を出力するように予め定められたペナルティ関数と、前記確率パラメータの各々の値の尤もらしさを表す負の対数尤度関数との重み付け和である目的関数を、前記複数の訓練例に対して最小化するように、前記確率論理プログラムの前記確率パラメータの各々の値を推定し、推定された前記確率パラメータの値が1である事実を表す節から、前記確率パラメータを取り除いて、前記確率パラメータが付与されていない節とし、推定された前記確率パラメータの値が0である事実を表す節を、前記確率論理プログラムから取り除くステップと、を含んで構成されている。
本発明に係るパラメータ推定装置は、確率パラメータが付与された事実を表す節の集合と、前記確率パラメータが付与されていない節の集合とを含む確率論理プログラムであって、かつ、質問として与えられた事実を論理的帰結として導出することができる確率を算出する確率論理プログラムで用いられる前記確率パラメータの各々の値を推定するパラメータ推定装置であって、前記確率論理プログラムの論理的帰結として導出されるべき事実の集合と、論理的帰結として導出されるべきではない事実の集合とからなる予め用意された複数の訓練例を受け付ける訓練例入力手段と、前記訓練例入力手段によって受け付けた複数の訓練例と、前記確率論理プログラムとに基づいて、値が1又は0である前記確率パラメータの数が多いほど小さい値を出力するように予め定められたペナルティ関数と、前記確率パラメータの各々の値の尤もらしさを表す負の対数尤度関数との重み付け和である目的関数を、前記複数の訓練例に対して最小化するように、前記確率論理プログラムの前記確率パラメータの各々の値を推定し、推定された前記確率パラメータの値が1である事実を表す節から、前記確率パラメータを取り除いて、前記確率パラメータが付与されていない節とし、推定された前記確率パラメータの値が0である事実を表す節を、前記確率論理プログラムから取り除くパラメータ推定手段と、を含んで構成されている。
本発明に係る前記パラメータ推定手段は、前記確率パラメータの各々の初期値、又は前回更新された前記確率パラメータの各々の値に基づいて、前記目的関数の勾配を計算し、計算された前記目的関数の勾配に基づいて、前記確率パラメータの各々の値を更新することを、予め定められた繰り返し終了条件を満たすまで繰り返すことにより、前記確率論理プログラムの前記確率パラメータの各々の値を推定するようにすることができる。
本発明の前記負の対数尤度関数は、前記複数の訓練例の各々に対する、前記確率論理プログラムにおける前記訓練例の出現確率を用いて表されるようにすることができる。
また、本発明のプログラムは、本発明のパラメータ推定方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
以上説明したように、本発明のパラメータ推定方法、装置、及びプログラムによれば、複数の訓練例と、確率論理プログラムとに基づいて、値が1又は0である確率パラメータの数が多いほど小さい値を出力するように予め定められたペナルティ関数と、確率パラメータの各々の値の尤もらしさを表す負の対数尤度関数との重み付け和である目的関数を、複数の訓練例に対して最小化するように、確率論理プログラムの確率パラメータの各々の値を推定し、推定された確率パラメータの値が1である事実を表す節から、確率パラメータを取り除いて、確率パラメータが付与されていない節とし、推定された確率パラメータの値が0である事実を表す節を、確率論理プログラムから取り除くことにより、確率論理プログラムで用いられる確率パラメータの数を削減することができる、という効果が得られる。
本発明の実施の形態に係るパラメータ推定装置の機能的構成を示すブロック図である。 ペナルティ関数の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るパラメータ推定装置における推定処理ルーチンを示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態に係るパラメータ推定装置におけるパラメータ推定処理ルーチンを示すフローチャート図である。
<本発明の実施の形態の概要>
まず、本発明の実施の形態の概要について説明する。本発明の実施の形態では、確率パラメータを付与した論理プログラム(以下、確率論理プログラムと称する。)の確率パラメータを、入力された訓練例より推定する。具体的には、本発明の実施の形態では、負の対数尤度関数を最小化する代わりに、負の対数尤度関数にペナルティ関数を付与した目的関数を最小化することで確率パラメータの推定を行う。推定された確率パラメータの値wが0または1をとったときにペナルティの値が小さくなるようなペナルティ関数を用いることで、推定された確率パラメータがよりw=0またはw=1となりやすいようにする。
そして、推定された確率パラメータがw=0となった節を確率論理プログラムから取り除き、w=1となった節を、確率が付与されていない通常の節に変換することで、より確率パラメータの数が少ない確率論理プログラムを得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<パラメータ推定装置の構成>
本発明の実施の形態に係るパラメータ推定装置の構成について説明する。本発明の実施の形態に係るパラメータ推定装置100は、確率パラメータが付与された事実を表す節の集合と、確率パラメータが付与されていない節の集合とを含む確率論理プログラムであって、かつ、質問として与えられた事実を論理的帰結として導出することができる確率を算出する確率論理プログラムで用いられる確率パラメータの各々の値を推定する。
本発明の実施の形態に係るパラメータ推定装置100は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが後述する各処理ルーチンを実行するためのプログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を備えたコンピュータで構成することができる。このパラメータ推定装置100は、機能的には図1に示すようにプログラム入力部10と、訓練例入力部12と、演算部20と、出力部30とを備えている。
プログラム入力部10は、確率論理プログラムを受け付ける。具体的には、プログラム入力部10は、確率パラメータを推定する対象となる確率論理プログラムのひな形の入力を受け付ける。ここで、ひな形とは、いくつかの節の確率パラメータの値が未定義であるような確率論理プログラムのことをいう。例えば、
mother(X, Y):- parent(X, Y), female(X).
w::female(hanako).
w::parent(hanako, taro).
は、2つの確率パラメータつき節の値が定まっていない、ひな形である。
訓練例入力部12は、確率論理プログラムの論理的帰結として導出されるべき事実の集合と、論理的帰結として導出されるべきではない事実の集合とを含む予め用意された訓練例を複数受け付ける。訓練例は、確率論理プログラムのひな形のパラメータが正しく推定されたときに、生成されると考えられる事実の集合である。以下では、訓練例の集合をD={I,I,...,I}と表現する。各Iは一つの訓練例であり、訓練例Iは、I=(I ,I )というペアから構成されるとする。I は対象の確率論理プログラムから論理的帰結として導出される事実の集合、I は導出されなかった事実の集合である。上記の確率論理プログラムでは、例えば
={parent(hanako, taro)}, I ={female(hanako), mother(hanako, taro)}
などが訓練例となり、これは推定された確率論理プログラムから、parent(hanako, taro)を論理的帰結として導出できるが、female(hanako)とmother(hanako, taro)を導出できないような例が生成されることがあるということを表している。
演算部20は、プログラムデータベース22と、訓練例データベース24と、パラメータ推定部26とを備えている。
プログラムデータベース22には、プログラム入力部10によって受け付けた確率論理プログラムと、後述する代入の集合LT’とが格納される。
訓練例データベース24には、訓練例入力部12によって受け付けた複数の訓練例が格納される。
パラメータ推定部26は、訓練例データベース24に格納された複数の訓練例と、プログラムデータベース22に格納された確率論理プログラムとに基づいて、予め定められたペナルティ関数と、確率パラメータの各々の値の尤もらしさを表す負の対数尤度関数との重み付け和である目的関数を、複数の訓練例に対して最小化するように、確率論理プログラムの確率パラメータの各々の値を推定する。ペナルティ関数は、後述するように、値が1又は0である確率パラメータの数が多いほど小さい値を出力するように予め定められる。
そして、パラメータ推定部26は、推定された確率パラメータの値が1である事実を表す節から、確率パラメータを取り除いて、確率パラメータが付与されていない節とし、推定された確率パラメータの値が0である事実を表す節を、確率論理プログラムから取り除く。
パラメータ推定部26の具体的な処理の内容を説明するために、はじめに、以下で用いる記法および確率論理プログラムについて説明する。
まず、一階述語論理の節の集合である確率論理プログラムをT’とする。さらにT’に含まれる節を、確率パラメータが付与された事実の集合Fと、確率パラメータが付与されていない節の集合KBとに分ける。すなわち、T’=F∪KBかつF∩KB=Oである。上述の例では、F={female(hanako)., parent(hanako, taro).}, KB={mother(X,Y):-parent(X,Y) ,female(X).}である。以下ではFに含まれている事実の集合をf,...,fとし、それぞれの事実に対応する確率パラメータの各々をw,...,wとする。
次に、Fに含まれる事実f∈Fに対する、代入後の項が変数を含まないような全ての代入を考える。定数記号の数が有限であると仮定すると、事実fに対する全ての代入の集合は
となる。ここでKはfに対する可能な代入の数である。全ての事実f∈Fに対する全ての可能な代入の集合の和集合を
とする。パラメータ推定部26は、プログラムデータベース22に格納された確率論理プログラムに基づいて、全ての事実f∈Fに対する全ての可能な代入の集合の和集合LT’を生成し、プログラムデータベース22に格納する。
ここで、ある論理プログラムTのもとで、質問(リテラル)qが論理的帰結として求められることを
とする。また、ある論理プログラムTのもとで、論理的帰結として求められないことを
とする。そして、δ(T,I)を、すべてのq∈I について
かつすべてのq∈I について
であるなら、δ(T,I)=1、そうでないならばδ(T,I)=0であるような関数として定義する。
以上を用いて、確率論理プログラムT’のもとでの訓練例Iの出現確率P(I|T)を
として定義する。
次に、パラメータ推定部26の具体的な処理を説明する。まず、パラメータ推定部26は、プログラムデータベース22より、確率論理プログラムのひな形を入力として受け取る。次に、パラメータ推定部26は、複数の訓練例を訓練例データベース24より受け取る。ここで、ひな形に含まれる確率パラメータをw={w,w,...,w}とする。また、訓練例の集合をD={I,I,...,I}とする。そして、パラメータ推定部26は、パラメータ推定処理を行う。
パラメータ推定処理において、パラメータ推定部26は、まず、確率パラメータの初期値を与える。確率パラメータの初期値は各i=1,...,nについて、0<w<1となるようにw(0)を与える。次にパラメータ推定部26は、現在のw(k)を用いて目的関数の勾配を計算する。
目的関数は、負の対数尤度とペナルティ関数の和として表現される。全ての訓練例の集合D={I,...,I}に対する負の対数尤度関数l(w)は、
となる。従って、上記式(2)に示すように、負の対数尤度関数は、複数の訓練例の各々に対する、確率論理プログラムにおける当該訓練例の出現確率を用いて表される。通常のパラメータ推定問題では、この負の対数尤度関数を最小化するような^w=(^w,..., ^w)を推定する。一方、本発明の実施の形態では、ペナルティ関数h(w)を
として定義し、負の対数尤度関数とペナルティ関数の重みづけ和
を目的関数とする。ここでεはw=0またはw=1となったときにh(w)が未定義とならないためのパラメータであり、0<ε<1 とする。λは対数尤度関数とペナルティ関数の影響を調整するパラメータであり、正の実数である。また、wが一次元のベクトル(スカラー)であるときに、wの値を0から1まで動かしたときの、上記(3)式の右辺の{}内の値の変化の一例を図2に示す。
図2に示すように、上記(3)式の右辺の{}内の値はwが0または1に近づいたときに小さい値をとることが分かる。すなわち、値が1又は0である確率パラメータの数が多いほどペナルティ関数の値は小さくなる。結果としてg(w)を最小化するパラメータはペナルティ関数を小さくするようにw=0またはw=1となりやすくなる。
そして、パラメータ推定部26は、確率パラメータの各々の初期値、又は前回更新された確率パラメータの各々の値に基づいて、上記式(4)の目的関数の勾配を計算し、計算された目的関数の勾配に基づいて、確率パラメータの各々の値を更新することを、予め定められた繰り返し終了条件を満たすまで繰り返すことにより、確率論理プログラムの確率パラメータの各々の値を推定する。
具体的には、関数l(w)の勾配を∇l(w)、そのi番目の成分を[∇l(w)]とすると、
となる。ここでQ(L,i)は
となる。同様に[∇h(w)]
となる。以上よりg(w)の勾配は
となる。
そして、パラメータ推定部26は、勾配∇g(w(k))を計算した後、新しい確率パラメータw(k+1)
として更新する。このときのαはw(k+1)の更新の際のステップ幅を与えるパラメータであり、例えば参考文献(Dimitri P Bertsekas,“Nonlinear programming.”,1999.)にあるような、Armijo rule 等の手法を用いて定める。
次に、パラメータ推定部26は、更新された確率パラメータw(k+1)の各成分を、0≦w≦1の範囲に収まるように射影する。具体的には、w<0であるならw=0とし、w>1であるならw=1とする。それ以外のときはwをそのまま用いる。
そして、パラメータ推定部26は、例えば、w(k+1)とw(k)との差分が小さいことを繰り返し終了条件として、w(k+1)とw(k)との差分を計算し、差分が十分小さいならば、現在のw(k+1)を出力して処理を終了する。差分が十分小さくないならば、パラメータ推定部26は、現在のw(k+1)をもとにw(k+2)を求める処理を行う。
パラメータ推定部26は、パラメータ推定処理の終了後、推定結果を出力する。ここで、パラメータ推定部26は、入力として与えられたひな形に推定された確率パラメータを付与したものを推定結果とする。このとき、あるwがw=0であったならば、対応する節を出力する確率論理プログラムから取り除く。また、w=1であったならば、Fよりfを取り除き、かつKBにfを追加する。こうして得られた確率論理プログラムを出力して処理を終了する。
出力部30は、パラメータ推定部26によって出力された確率論理プログラムを出力する。
<パラメータ推定装置の作用>
次に、本発明の実施の形態に係るパラメータ推定装置100の作用について説明する。確率論理プログラムと複数の訓練例とがパラメータ推定装置100に入力されると、演算部20によって、図3に示す推定処理ルーチンが実行される。
まず、ステップS100において、プログラム入力部10によって、入力された確率論理プログラムを受け付け、プログラムデータベース22に格納する。
次に、ステップS102において、訓練例入力部12によって、入力された複数の訓練例を受け付け、訓練例データベース24に格納する。
次に、ステップS104において、パラメータ推定部26によって、上記ステップS100でプログラムデータベース22に格納された確率論理プログラムに基づいて、全ての事実f∈Fに対する全ての可能な代入の集合の和集合LT’を生成し、プログラムデータベース22に格納する。
次に、ステップS106において、パラメータ推定部26によって、確率パラメータの各々の値を推定する。ステップS106は、図4に示すパラメータ推定処理ルーチンによって実現される。
<パラメータ推定処理ルーチン>
ステップS200において、パラメータ推定部26によって、確率パラメータの各々について、0<w<1となるように当該確率パラメータの初期値w(0)を設定する。
次に、ステップS201において、繰り返し回数kに1を代入する。
次に、ステップS202において、パラメータ推定部26によって、上記ステップS200で設定された確率パラメータの各々の初期値、又は前回のステップS206で更新された確率パラメータの各々の値に基づいて、上記式(7)に示す目的関数の勾配を計算する。
次に、ステップS204において、パラメータ推定部26によって、上記ステップS202で計算された目的関数の勾配に基づいて、上記式(8)に従って、確率パラメータの各々の値を更新し、メモリ(図示省略)に格納する。
次に、ステップS206において、パラメータ推定部26によって、上記ステップS204で更新された確率パラメータw(k+1)の各成分を、0≦w≦1の範囲に収まるように射影し、メモリ(図示省略)に格納する。具体的には、パラメータ推定部26は、w<0であるならw=0とし、w>1であるならw=1とする。それ以外のときはwをそのまま用いる。
次に、ステップS208において、予め定められた繰り返し終了条件を満たしたか否かを判定する。具体的には、上記ステップS206で更新された確率パラメータw(k+1)と、前回のステップS206で更新された確率パラメータw(k)との差分を計算し、w(k+1)とw(k)との差分が十分小さいならば、計算が収束したと判定し、ステップS210へ進む。一方、差分が十分小さくないならば、ステップS209でkをインクリメントして、ステップS202へ戻る。
ステップS210において、パラメータ推定部26によって、上記ステップS206でメモリ(図示省略)に格納された確率パラメータの各々に基づいて、ある確率パラメータwがw=0であったならば、対応する節を出力する確率論理プログラムから取り除く。また、確率パラメータw=1であったならば、Fよりfを取り除き、かつKBにfを追加し、確率論理プログラムを生成する。
ステップS212において、上記ステップS210で生成された確率論理プログラムを出力して、パラメータ推定処理ルーチンを終了する。
次に、推定処理ルーチンに戻り、ステップS108において、出力部30によって、上記ステップS106で出力された確率論理プログラムを出力して、推定処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るパラメータ推定装置によれば、複数の訓練例と、確率論理プログラムとに基づいて、値が1又は0である確率パラメータの数が多いほど小さい値を出力するように予め定められたペナルティ関数と、確率パラメータの各々の値の尤もらしさを表す負の対数尤度関数との重み付け和である目的関数を、複数の訓練例に対して最小化するように、確率論理プログラムの確率パラメータの各々の値を推定し、推定された確率パラメータの値が1である事実を表す節から、確率パラメータを取り除いて、確率パラメータが付与されていない節とし、推定された確率パラメータの値が0である事実を表す節を、確率論理プログラムから取り除くことにより、確率論理プログラムで用いられる確率パラメータの数を削減することができる。
また、訓練例から確率論理プログラムのパラメータを推定する問題において、推定された確率論理プログラムのパラメータ数を少なくすることができる。その結果として、推定された確率論理プログラムを用いて確率推論を行う際の計算回数を削減できるため、計算の高速化に寄与する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、本実施の形態のパラメータ推定装置100は、プログラムデータベース22及び訓練例データベース24を備えている場合について説明したが、例えばプログラムデータベース22及び訓練例データベース24の少なくとも1つがパラメータ推定装置100の外部装置に設けられ、パラメータ推定装置100は、外部装置と通信手段を用いて通信することにより、プログラムデータベース22及び訓練例データベース24の少なくとも1つを参照するようにしてもよい。
例えば、上述のパラメータ推定装置は、内部にコンピュータシステムを有しているが、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、本願明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。
10 プログラム入力部
12 訓練例入力部
20 演算部
22 プログラムデータベース
24 訓練例データベース
26 パラメータ推定部
30 出力部
100 パラメータ推定装置

Claims (5)

  1. 訓練例入力手段、及びパラメータ推定手段を含み、確率パラメータが付与された事実を表す節の集合と、前記確率パラメータが付与されていない節の集合とを含む確率論理プログラムであって、かつ、質問として与えられた事実を論理的帰結として導出することができる確率を算出する確率論理プログラムで用いられる前記確率パラメータの各々の値を推定するパラメータ推定装置におけるパラメータ推定方法であって、
    前記訓練例入力手段が、前記確率論理プログラムの論理的帰結として導出されるべき事実の集合と、論理的帰結として導出されるべきではない事実の集合とからなる予め用意された複数の訓練例を受け付けるステップと、
    前記パラメータ推定手段が、前記訓練例入力手段によって受け付けた複数の訓練例と、前記確率論理プログラムとに基づいて、値が1又は0である前記確率パラメータの数が多いほど小さい値を出力するように予め定められたペナルティ関数と、前記確率パラメータの各々の値の尤もらしさを表す負の対数尤度関数との重み付け和である目的関数を、前記複数の訓練例に対して最小化するように、前記確率論理プログラムの前記確率パラメータの各々の値を推定し、推定された前記確率パラメータの値が1である事実を表す節から、前記確率パラメータを取り除いて、前記確率パラメータが付与されていない節とし、推定された前記確率パラメータの値が0である事実を表す節を、前記確率論理プログラムから取り除くステップと、
    を含むパラメータ推定方法。
  2. 前記パラメータ推定手段によるステップは、前記確率パラメータの各々の初期値、又は前回更新された前記確率パラメータの各々の値に基づいて、前記目的関数の勾配を計算し、計算された前記目的関数の勾配に基づいて、前記確率パラメータの各々の値を更新することを、予め定められた繰り返し終了条件を満たすまで繰り返すことにより、前記確率論理プログラムの前記確率パラメータの各々の値を推定する請求項1記載のパラメータ推定方法。
  3. 前記負の対数尤度関数は、前記複数の訓練例の各々に対する、前記確率論理プログラムにおける前記訓練例の出現確率を用いて表される請求項1又は2記載のパラメータ推定方法。
  4. 確率パラメータが付与された事実を表す節の集合と、前記確率パラメータが付与されていない節の集合とを含む確率論理プログラムであって、かつ、質問として与えられた事実を論理的帰結として導出することができる確率を算出する確率論理プログラムで用いられる前記確率パラメータの各々の値を推定するパラメータ推定装置であって、
    前記確率論理プログラムの論理的帰結として導出されるべき事実の集合と、論理的帰結として導出されるべきではない事実の集合とからなる予め用意された複数の訓練例を受け付ける訓練例入力手段と、
    前記訓練例入力手段によって受け付けた複数の訓練例と、前記確率論理プログラムとに基づいて、値が1又は0である前記確率パラメータの数が多いほど小さい値を出力するように予め定められたペナルティ関数と、前記確率パラメータの各々の値の尤もらしさを表す負の対数尤度関数との重み付け和である目的関数を、前記複数の訓練例に対して最小化するように、前記確率論理プログラムの前記確率パラメータの各々の値を推定し、推定された前記確率パラメータの値が1である事実を表す節から、前記確率パラメータを取り除いて、前記確率パラメータが付与されていない節とし、推定された前記確率パラメータの値が0である事実を表す節を、前記確率論理プログラムから取り除くパラメータ推定手段と、
    を含むパラメータ推定装置。
  5. 請求項1〜請求項3の何れか1項記載のパラメータ推定方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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