JP2016018045A - Image forming apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置における色ずれ補正技術に関する。 The present invention relates to a color misregistration correction technique in an image forming apparatus using an electrophotographic system.
電子写真方式の画像形成装置としては、各色の画像形成部を独立して設けた、所謂、タンデム方式が知られている。このタンデム方式の画像形成装置では、各色の画像形成部から順次中間転写ベルトに画像を転写し、更に中間転写ベルトから記録材に一括して画像を転写する構成がとられている。この様な画像形成装置では、各色の画像形成部における機械的要因により、画像を重ね合わせたときに色ずれ(位置ずれ)が生じ得る。特に、スキャナユニットと感光体とを色毎に有する構成では、スキャナユニットと感光体との位置関係が各色で異なることで色ずれが生じる。 As an electrophotographic image forming apparatus, a so-called tandem system in which an image forming unit for each color is provided independently is known. In this tandem image forming apparatus, an image is sequentially transferred from an image forming portion of each color to an intermediate transfer belt, and further, an image is transferred collectively from the intermediate transfer belt to a recording material. In such an image forming apparatus, color misregistration (positional misregistration) may occur when the images are overlapped due to mechanical factors in the image forming unit of each color. In particular, in a configuration having a scanner unit and a photoconductor for each color, color misregistration occurs because the positional relationship between the scanner unit and the photoconductor is different for each color.
したがって、色ずれ補正は、連続印刷の実行中においても定期的に実行する必要が有る。しかしながら、色ずれ補正を行っている間はユーザによる印刷が実行できず、ユーザにとってはダウンタイムとなる。このため、ダウンタイムを短くし、ユーザビリティの高い画像形成装置を提供することが求められている。 Accordingly, the color misregistration correction needs to be periodically executed even during continuous printing. However, while the color misregistration correction is being performed, printing by the user cannot be performed, which results in downtime for the user. For this reason, it is required to provide an image forming apparatus with reduced downtime and high usability.
特許文献1は、ダウンタイムを短くするため感光体に形成した補正用の静電潜像を検出して色ずれ補正を行う構成を開示している。 Japanese Patent Application Laid-Open No. 2004-228561 discloses a configuration in which color misregistration correction is performed by detecting an electrostatic latent image for correction formed on a photoconductor in order to shorten downtime.
特許文献1のように、補正用の静電潜像として複数の潜像マークを用いて色ずれ補正を行う際に、例えばスキャナユニットの湾曲により複数の潜像マークが湾曲して形成されてしまうことがある。このような場合においては、ある潜像マークが検出領域から抜けきらないうちに、次の潜像マークが検出領域に進入してしまい、検出精度が低下してしまう可能性があった。 When performing color misregistration correction using a plurality of latent image marks as a correction electrostatic latent image as in Patent Document 1, for example, a plurality of latent image marks are curved due to the curvature of the scanner unit. Sometimes. In such a case, there is a possibility that the next latent image mark enters the detection region before a certain latent image mark is completely removed from the detection region, resulting in a decrease in detection accuracy.
本発明は、補正用の静電潜像を用いて色ずれ補正を行う際に、補正用の静電潜像の湾曲による検出精度の低下を抑制することができる画像形成装置を提供するものである。 The present invention provides an image forming apparatus capable of suppressing a decrease in detection accuracy due to curvature of a correcting electrostatic latent image when performing color misregistration correction using the correcting electrostatic latent image. is there.
本発明の一側面によると、回転駆動される感光体と、光を照射することで前記感光体に静電潜像を形成する光照射手段と、を有し、前記光照射手段は、画像形成条件を制御するための補正用の静電潜像を形成可能な画像形成装置であって、前記感光体に前記補正用の静電潜像である複数の潜像マークを前記感光体の回転方向に沿って前記光照射手段に形成させる制御手段と、前記複数の潜像マークを検出する検出手段と、を備えており、前記制御手段は、前記光照射手段が前記感光体を走査する走査線の形状に基づき、前記回転方向と直交する主走査方向における、前記複数の潜像マークの形成範囲を決定することで、前記検出手段が前記潜像マークを検出する検出領域に2つ以上の潜像マークが同時に進入しない様に前記複数の潜像マークを形成させることを特徴する。 According to one aspect of the present invention, there is provided a photosensitive member that is rotationally driven, and a light irradiation unit that forms an electrostatic latent image on the photosensitive member by irradiating light, and the light irradiation unit is configured to form an image. An image forming apparatus capable of forming a correcting electrostatic latent image for controlling conditions, wherein a plurality of latent image marks as the correcting electrostatic latent image are arranged on the photosensitive member in a rotation direction of the photosensitive member. And a detection unit that detects the plurality of latent image marks, and the control unit scans the photoconductor with the light irradiation unit. By determining the formation range of the plurality of latent image marks in the main scanning direction orthogonal to the rotation direction based on the shape of the image, two or more latent images are detected in the detection area where the detection unit detects the latent image marks. The plurality of latent image marks so that the image marks do not enter simultaneously. To characterized thereby formed.
補正用の静電潜像を用いて色ずれ補正を行う際に、補正用の静電潜像の湾曲による検出精度の低下を抑制することができる。 When performing color misregistration correction using the electrostatic latent image for correction, it is possible to suppress a decrease in detection accuracy due to the curvature of the electrostatic latent image for correction.
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は例示であり、本発明を実施形態の内容に限定するものではない。また、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。 Hereinafter, exemplary embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In addition, the following embodiment is an illustration and does not limit this invention to the content of embodiment. In the following drawings, components that are not necessary for the description of the embodiments are omitted from the drawings.
<第一実施形態>
図1は、本実施形態における画像形成装置の構成図である。なお、参照符号の末尾の英文字a、b、c及びdは、それぞれ、当該部材がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の現像剤像を形成するためのものであることを示している。また、色を区別する必要が無い場合には、末尾の英文字a、b、c及びdを除いた参照符号を使用する。感光体22は、像担持体であり、画像形成時、回転駆動される。帯電ローラ23は、対応する感光体22の表面を一様な電位に帯電させる。一例として、帯電ローラ23が出力する帯電バイアスは−1200Vであり、これにより、感光体22の表面は−700V(暗電位)の電位に帯電される。スキャナユニット20は、形成する画像の画像データに応じたレーザ光で感光体22の表面を走査・露光することで、感光体22に静電潜像を形成する光照射部である。一例として、レーザ光での露光により、静電潜像が形成されている箇所の電位は−100V(明電位)となる。現像器25は、それぞれ、対応する色の現像剤を有し、現像スリーブ24により、感光体22の静電潜像に現像剤を供給することで、感光体22の静電潜像を現像する。一例として、現像スリーブ24が出力する現像バイアスは−350Vであり、この電位により現像器25は現像剤を静電潜像に付着させる。一次転写ローラ26は、感光体22に形成された現像剤像を、像担持体であり、ローラ31、32及び33により周回駆動される中間転写ベルト30に転写する。一例として、一次転写ローラ26が出力する一次転写バイアスは+1000Vであり、この電位により一次転写ローラ26は現像剤像を中間転写ベルト30に転写する。なお、このとき、各感光体22の現像剤像を重ね合わせて中間転写ベルト30に転写することでカラー画像が形成される。
<First embodiment>
FIG. 1 is a configuration diagram of an image forming apparatus according to the present embodiment. Note that the English letters a, b, c, and d at the end of the reference numerals form the developer images of the members in yellow (Y), magenta (M), cyan (C), and black (Bk), respectively. It shows that it is a thing. In addition, when it is not necessary to distinguish colors, reference numerals excluding the last alphabetic characters a, b, c, and d are used. The
二次転写ローラ27は、搬送路18を搬送される記録材12に、中間転写ベルト30の現像剤像を転写する。定着ローラ対16及び17は、記録材12を加熱・加圧して、記録材12に転写された現像剤像を記録材12に定着させる。クリーニングブレード35は、中間転写ベルト30から記録材12に転写されなかった現像剤を容器36に回収する。また、従来の現像剤像を形成しての色ずれの補正制御を行うため、検出センサ40が中間転写ベルト30に対向して設けられている。
The
なお、スキャナユニット20は、レーザではなく、LEDアレイ等により感光体22を露光する形態とすることができる。また、中間転写ベルト30を設けるのではなく、各感光体22の現像剤像を記録材12に直接転写する画像形成装置であっても良い。
The
図2(A)は、画像形成部の各プロセス部への高圧電源の供給系統を示す図である。ここで、プロセス部とは、帯電ローラ23、現像器25及び一次転写ローラ26の少なくともいずれかを含む、画像形成のために感光体22に作用する部材である。帯電電源回路43は、対応する帯電ローラ23に電圧を印加する。また、現像電源回路44は、対応する現像器25の現像スリーブ24に電圧を印加する。さらに、一次転写電源回路46は、対応する一次転写ローラ26に電圧を印加する。この様に、帯電電源回路43、現像電源回路44、一次転写電源回路46は、プロセス部に対する電圧印加部として機能する。
FIG. 2A illustrates a high-voltage power supply system to each process unit of the image forming unit. Here, the process unit is a member that acts on the
続いて、図2(B)を用いて本実施形態における帯電電源回路43について説明する。変圧器62は、駆動回路61によって生成される交流信号の電圧を数十倍の振幅に昇圧する。ダイオード1601及び1602とコンデンサ63及び66によって構成される整流回路51は、昇圧された交流信号を整流・平滑する。そして整流・平滑化された信号は、出力端子53から、帯電ローラ23に直流電圧として出力される。オペアンプ60は、出力端子53の電圧を検出抵抗67、68によって分圧した電圧と、エンジン制御部54によって設定された電圧設定値55とが等しくなるよう、駆動回路61の出力電圧を制御する。そして、出力端子53の電圧に従い、帯電ローラ23、感光体22及びグラウンドを経由して電流が流れる。なお、以下の説明において、帯電ローラ23が帯電バイアスを出力することで帯電ローラ23と感光体22との間で流れる電流を帯電電流と呼ぶ。
Next, the charging
電流検出回路50は、帯電電流に応じた検出電圧56を出力するために設けられる。検出電圧56は、コンパレータ74の負極入力端子に入力される。コンパレータ74の正極入力端子には、基準電圧(Vref)75が入力されている。コンパレータ74は、検出電圧56と基準電圧75の大小に応じた二値化電圧561をエンジン制御部54に出力する。具体的には、コンパレータ74は、検出電圧56が基準電圧75を下回ると"ハイ"を出力し、それ以外の場合には"ロー"を出力する。
The
後述する様に、本実施形態でスキャナユニット20は、色ずれ補正用の静電潜像である潜像マークを感光体22に形成可能であり、潜像マークにより色ずれの補正を行う。これも後述する様に、潜像マークが、帯電ローラ23の対向位置を通過すると、検出電圧56は、一旦、減少する。閾値である基準電圧75は、潜像マークの通過を検出できる様に、潜像マークが帯電ローラ23の対向位置にないときの検出電圧56と、潜像マークが帯電ローラ23の位置を通過するときの検出電圧56の最小値との間の値に設定される。この構成により、潜像マークが、帯電ローラ23の対向位置を通過すると、コンパレータ74は、1つの立ち上がりと、その後の1つの立下りを有する二値化電圧561をエンジン制御部54に出力する。エンジン制御部54は、例えば、二値化電圧561の立ち上がり及び立下がりの中点を、潜像マークの検出タイミングとする。なお、エンジン制御部54は、二値化電圧561の立ち上がり及び立下がりの何れか一方のみを検出して、潜像マークの検出タイミングとすることもできる。
As will be described later, in this embodiment, the
続いて、図2(B)の電流検出回路50について説明する。電流検出回路50は、変圧器62の2次側回路500とグラウンド57との間に挿入されている。オペアンプ70の非反転入力端子は基準電圧73に接続され、反転入力端子は抵抗67及び68を介して出力端子53に接続されている。オペアンプ70の入力インピーダンスは非常に高いため、帯電電流のほぼ総ては抵抗71に流れる。従って、オペアンプ70の出力端子には帯電電流に応じた検出電圧56が現れる。より詳しくは、帯電電流が増加すると検出電圧56は減少し、帯電電流が減少すると検出電圧56は増加する。尚、コンデンサ72は、オペアンプ70の反転入力端子を安定させるためのものである。
Next, the
エンジン制御部54は、画像形成装置の動作を統括的に制御する。CPU321は、RAM323を主メモリ、ワークエリアとして利用し、EEPROM324に格納される各種制御プログラムに従い画像形成装置を制御する。また、ASIC322は、CPU321の指示のもと、画像形成において、例えば、各モータの制御や、現像バイアス等の高圧電源制御等を行う。尚、CPU321の機能の一部或いは全てをASIC322に行わせても良く、また、逆にASIC322の機能の一部或いは全てをCPU321に代わりに行わせても良い。またエンジン制御部54の機能の一部を他の制御部相当のハードウェアに担わせても良い。
The
次に、図3を用いてエンジン制御部54の動作について説明する。図3のアクチュエータ331は、感光体22の駆動モータや現像器25の離間モータなどのアクチュエータ類を総称して表している。また、図3のセンサ330は、レジストレーションセンサ、電流検出回路50などのセンサ類を総称して表している。エンジン制御部54は、各センサ330から取得した情報に基づいて、各種処理を行う。アクチュエータ331は、例えば、後述する現像スリーブ24を離隔させる為のカムを駆動する駆動源として機能する。
Next, the operation of the
形成部327は、スキャナユニット20を制御することで、後述する潜像マークを各感光体22に形成する。また、形成部327は、後述する、中間転写ベルト30に色ずれ補正用の現像剤像を形成する処理も行う。プロセス制御部328は、後述する様に、潜像マーク検出時における各プロセス部の動作・設定を制御する。色ずれ補正制御部329は、二値化電圧561で検知されるタイミングから、後述する色ずれ補正を行う。
The forming
以下、本実施形態における色ずれ補正制御の概略について説明する。まず、エンジン制御部54は、中間転写ベルト30に現像剤像による色ずれの検出パターンを形成し、検出センサ40により基準色に対する、他の色の相対位置を測定して色ずれ量を判断する。そして、エンジン制御部54は、判断した色ずれ量を小さくするように画像形成条件、例えば、スキャナユニット20が感光体22にレーザ光を照射するタイミングを調整する。
The outline of the color misregistration correction control in the present embodiment will be described below. First, the
現像剤像を使用しての色ずれ補正後の色ずれが少ない状態において、エンジン制御部54は、潜像マークによる色ずれ補正のための基準値を取得する。具体的には、エンジン制御部54は、複数の潜像マークを各感光体22に形成し、形成した潜像マークを検出するタイミングにより基準値を求める。その後、連続印刷などで装置内温度が変化した際等に行う色ずれ補正制御においては、形成した潜像マークの検出タイミングと上記基準値に基づき色ずれ量を判断して色ずれの補正を行う。なお、以下では、色ずれの補正については、レーザ光の照射タイミングを制御することで行うものとするが、例えば、感光体22の速度を制御しても、スキャナユニット20に含まれる反射ミラーのメカ的な位置を制御しても良い。以下、上記色ずれ補正制御の詳細について図4を用いて説明する。
In a state where the color shift after the color shift correction using the developer image is small, the
図4のS1において、エンジン制御部54は、中間転写ベルト30に色ずれ検出用の検出パターンを現像剤で形成する。図5(A)は、色ずれ検出用の検出パターンの例である。図5(A)において、マーク400及び401は、中間転写ベルト30の搬送方向(副走査方向)の色ずれ量を検出するためのパターンである。また、マーク402及び403は、副走査方向と直交する主走査方向の色ずれ量を検出するためのパターンである。なお、図5(A)の矢印は、中間転写ベルト30の搬送方向、つまり、副走査方向に対応する。図5(A)の例において、マーク402及び403は、主走査方向に対して45度だけ傾いている。なお、マーク400から403の参照符号の末尾の文字、Y、M、C、Bkは、それぞれ、対応するマークがイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの現像剤で形成されていることを示している。また、各マークのtsf1〜4、tmf1〜4、tsr1〜4、tmr1〜4は、検出センサ40が検出した対応するマークの検出タイミングを示している。なお、検出センサ40によるこれらマークの検出は、例えば、マークに光を照射したときの反射光により行う等、周知の技術を使用することができる。
In S <b> 1 of FIG. 4, the
以下、イエローを基準色とし、代表してマゼンタの位置の補正について説明する。しかしながら、他のシアン及びブラックの位置の補正についても同様である。中間転写ベルト30の移動速度をv(mm/s)とし、イエローのマーク400及び401と、マゼンタのマーク400及び401との理論距離をdsMとする。この場合、マゼンタの副走査方向の色ずれ量δesMは、
δesM=v×{(tsf2−tsf1)+(tsr2−tsr1)}/2−dsM
で表される。
Hereinafter, the correction of the position of magenta will be described by using yellow as a reference color. However, the same applies to correction of other cyan and black positions. The moving speed of the
δesM = v × {(tsf2−tsf1) + (tsr2−tsr1)} / 2−dsM
It is represented by
また、主走査方向に関して、例えば、左側のマゼンタの色ずれ量δemfMは、
δemfM=v×(tmf2−tsf2)−v×(tmf1−tsf1)
で表される。右側のマゼンタの色ずれ量δemrMについても同様である。なお、δemfM及びδemrMの正負は、主走査方向におけるずれの方向を表している。エンジン制御部54は、δemfMからマゼンダの色の書き出し位置を補正し、δemrM−δemfMから主走査方向の幅、つまり、主走査倍率を補正する。なお、主走査倍率に誤差がある場合、書き出し位置はδemfMのみでなく、主走査倍率を補正することに伴い変化した画像周波数(画像クロック)の変化量を加味して算出する。エンジン制御部54は、演算した色ずれ量を解消するように、例えば、スキャナユニット20bによるレーザ光の出射タイミングを変更する。例えば、副走査方向の色ずれ量が4ライン分の量であれば、エンジン制御部54は、マゼンタの静電潜像を形成するレーザ光の出射タイミングを4ライン分だけ変更する。この様に、ステップS1の処理により、後続する基準値の取得処理を、色ずれ量を小さくした状態で行うことができる。
Further, regarding the main scanning direction, for example, the magenta color shift amount δemfM on the left side is
δemfM = v × (tmf2−tsf2) −v × (tmf1−tsf1)
It is represented by The same applies to the magenta color misregistration amount δemrM on the right side. The sign of δemfM and δemrM represents the direction of deviation in the main scanning direction. The
図4に戻り、S2で、エンジン制御部54は、感光体22の回転速度(周面速度)に変動がある場合の影響を抑制すべく、各感光体22間の回転位相を所定の状態に合わせる。具体的には、エンジン制御部54の制御のもと、基準色の感光体22の位相に対して、他の色の感光体22の位相が所定の関係になるように調整する。また、感光体22の回転軸に感光体22の駆動ギアが設けられているような場合は、実質的には各感光体22の駆動ギアの位相関係が所定の関係になるように調整する。
Returning to FIG. 4, in S <b> 2, the
エンジン制御部54は、S2において各感光体22の位相を調整後、S3において、各感光体22に所定の数、ここでは一例として20個の潜像マークをそれぞれ感光体22の回転方向に沿って形成する。なお、複数の潜像マークの形成時、現像スリーブ24は感光体22から離隔させ、現像剤が感光体22に付着しない様にし、一次転写ローラ26も感光体22から離隔させる。なお、一次転写ローラ26については、印加電圧をオフ(ゼロ)に設定し、通常の画像形成時よりも感光体22への作用が小さくなるようしても良い。また、現像スリーブ24については、通常とは逆極性のバイアス電圧を印加することで、現像剤を感光体22に付着させないようにしても良い。さらに、感光体22と現像スリーブ24とを非接触状態にし、直流バイアスに交流バイアスを重畳させて電圧印加を行うジャンピング現像方式を使用している場合には、現像スリーブ24への電圧印加をオフにするのみで良い。
The
図5(B)は、感光体22に潜像マーク80を形成した状態を示している。潜像マーク80は、例えば、主走査方向の画像形成領域において最大限の幅に形成することができ、副走査方向においては、30本の走査線程度の幅を持つ様に形成することができる。なお、主走査方向においては、画像形成領域(記録材への印刷領域)を超えた長さとすることもできる。
FIG. 5B shows a state in which the
次に、エンジン制御部54は、S4において、各感光体22に形成した各潜像マーク80の各エッジを、二値化電圧561に基づき検出する。図6(A)は、潜像マーク80が帯電ローラ23の対向位置を通過したときの、検出電圧56の時間変動を示している。図6(A)に示す様に、潜像マーク80が帯電ローラ23と対向する位置を通過すると、検出電圧56はそれに応じて、一旦下がり、その後、復帰する様に変化する。ここで、検出電圧56が図6(A)に示す様に変動する理由について説明する。図6(B)及び(C)は、潜像マーク80に現像剤が付着していない場合と、付着している場合における、感光体22の表面電位を示している。なお、これら図において横軸は感光体22の回転方向の表面位置を示し、領域93は潜像マーク80が形成されている位置を示している。また縦軸は電位を示し、感光体22の暗電位をVD(例えば−700V)、明電位をVL(例えば−100V)、帯電ローラ23の帯電バイアス電位をVC(例えば−1000V)としている。
Next, the
潜像マーク80が形成されている領域93では、帯電ローラ23と感光体22との電位差96、97が、それ以外の領域における電位差95と比べ大きくなる。このため、潜像マーク80が帯電ローラ23の対向位置に到達すると帯電電流は増加する。帯電電流が増加すると、既に説明した様に検出電圧56は減少する。この様に、検出電圧56は、感光体22の表面電位を反映したものとなっている。なお、図6(C)に示す様に、潜像マーク80に現像剤が付着していたとしても、潜像マーク80が形成された位置とそれ以外の位置では感光体22表面の電位は異なる。よって、潜像マーク80に現像剤が付着していても帯電電流は変化し、潜像マーク80を帯電電流により検出することができる。したがって、本発明における潜像マーク80とは、現像剤が付着していないもののみならず、現像剤を付着している場合も含むものである。
In the
検出電圧56は、潜像マーク80により、一旦減少して元の値に戻るので、図3のコンパレータ74は、1つの潜像マーク80が帯電ローラ23の対向位置を通過すると、立ち上がりと立下りの2つのエッジを出力する。よって、例えば、各色について20個の潜像マーク80を形成すると、エンジン制御部54は、各色について、それぞれ、40個のエッジを検出する。なお、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックそれぞれのエッジの検出時刻ty(k)、tm(k)、tc(k)tbk(k)を、エンジン制御部54はRAM323に保存する。
The
その後、エンジン制御部54は、S5においてイエローを基準とする、マゼンタ、シアン、ブラックそれぞれの基準値esYM、esYC、esYBkをそれぞれ以下の式で計算する。
Thereafter, the
続いて、図7を用いて本実施形態における色ずれ補正制御を説明する。エンジン制御部54は、S11において、図4で説明した各基準値を取得するときと同じ数の潜像マーク80を各感光体22に形成し、S12で各感光体22の潜像マーク80を検出してその時刻をRAM323に保存する。その後、エンジン制御部54は、S13において、ΔesYM、ΔesYC及びΔesYBkを、それぞれ、以下の式により計算し、RAM323に保存する。
Next, color misregistration correction control according to the present embodiment will be described with reference to FIG. In S11, the
エンジン制御部54は、S14で、ΔesYMと、マゼンタの基準値であるesYMとの差分が0以上であるか否かを判定する。差分が0以上である場合、これは、イエローを基準にしたときのマゼンタの検出タイミングが遅れていることを示すので、エンジン制御部54は、S15において、スキャナユニット20bによるレーザ光の照射タイミングを早める。なお、早める量は、差分値により特定できる。他方、差分が0未満である場合、これは、イエローを基準にしたときのマゼンタの検出タイミングが早いことを示すので、エンジン制御部54は、S16において、スキャナユニット20bによるレーザ光の照射タイミングを遅らせる。なお、差分が0である場合には、色ずれ量も0であるため照射タイミングの変更はない。これによりイエローとマゼンタとの色ずれ量を抑制することができる。このとき、レーザの発光は1ライン単位で行われるので、差分を1ライン単位に換算して、最も色ずれ量が小さくなるようにレーザ光の発光タイミングを制御する。エンジン制御部54はシアンに対し上記と同様の処理をS17からS19において行い、ブラックに対し上記と同様の処理をS20からS22おいて行う。このようにして、その時の色ずれ状態を、基準とした色ずれ状態(基準状態)に戻すことができる。
In S14, the
なお、上記実施形態では、基準色に対するその他の色の相対位置を補正するものであったが、以下に説明する様に各色を独立して制御する構成とすることもできる。以下、各色を独立して制御する変形例について説明する。なお、エンジン制御部54は、以下に示す手順を各色について、それぞれ独立して実行する。本例においては、図4のS4において、各色について、潜像マーク80の各エッジの検出時刻t(k)を検出して保存し、S5において、各色について基準値esを以下の式で計算する。
In the above embodiment, the relative positions of other colors with respect to the reference color are corrected. However, as described below, each color can be controlled independently. Hereinafter, a modified example in which each color is controlled independently will be described. The
続いて、図8を用いて本変形例における色ずれ補正制御を説明する。エンジン制御部54は、S31において、各基準値を取得するときと同じ数の潜像マーク80を各感光体22に形成し、S32で各感光体22の潜像マーク80を検出してその時刻をRAM323に保存する。その後、エンジン制御部54は、S33において、各色について、Δesを、それぞれ、以下の式により計算し、RAM323に保存する。
Next, color misregistration correction control according to this modification will be described with reference to FIG. In S31, the
エンジン制御部54は、S34で、それぞれの色についてΔesと、基準値であるesとの差分が0以上であるか否かを判定する。差分が0以上である場合、これは、対応する色の検出タイミングが遅れていることを示すので、エンジン制御部54は、S35において、対応する色のレーザ光の照射タイミングを早める。なお、早める量は、差分値により特定できる。他方、差分が0未満である場合、これは、対応する色の潜像マーク80の検出タイミングが早いことを示すので、エンジン制御部54は、S36において、対応するレーザ光の照射タイミングを遅らせる。これにより、色ずれ量を基準状態に戻すようにすることができる。なお、差分が0である場合には、色ずれ量も0であり照射タイミングを変更する必要はない。
In S34, the
また、本実施形態においては、帯電ローラ23a〜23dにそれぞれ対応する帯電電源回路43a〜43dを設け、各帯電電源回路43a〜43dに電流検出回路50をそれぞれ設けるものであった。しかしながら、以下に説明する様に、帯電ローラ23a〜23dに対して共通した1つの電流検出回路50を設ける構成とすることもできる。
In the present embodiment, the charging
図9は、帯電電源回路43a〜43dと、これら帯電電源回路43a〜43dに共通の電流検出回路50を設ける場合の回路構成を示す。なお、簡略化のため、帯電電源回路43a〜43dの2次側回路500a〜500d内の個々の構成要素の参照符号を省略している。図9においては、オペアンプ60a〜60dに対して設定する電圧設定値55a〜55dに基づいて、エンジン制御部54が駆動回路61a〜61dを制御し、出力端子53a〜53dに所望の電圧を出力する。また、帯電電源回路43a〜43dにおける帯電電流は、それぞれ、電流検出回路50に流れる。よって、検出電圧56には、出力端子53a〜53dの帯電電流を重畳した値に応じた電圧が現れる。なお、電流検出回路50の構成と、コンパレータ74に関する構成と、エンジン制御部54の構成は、図2(B)と同様であり説明を省略する。
FIG. 9 shows a circuit configuration when the charging
以下、図9で説明した構成の場合における色ずれ補正制御について図10のタイミングチャートを用いて説明する。まず、エンジン制御部54は、時刻T1で現像スリーブ24a〜24dを離隔させる為のカムを駆動する駆動信号を出力する。そしてタイミングT2で現像スリーブ24a〜24dが感光体22a〜22dから離隔する。エンジン制御部54は、時刻T3で一次転写バイアスをオン状態からオフ状態に制御する。そして、時刻T4〜T6の期間で、エンジン制御部54は、各色の感光体22に、それぞれ、潜像マーク80を形成する。図中では、レーザ信号90a、90b、90c、90d、91a、91b、91c、91d、92a、92b、92c、92dの順で、各潜像マーク80を形成している。
Hereinafter, color misregistration correction control in the case of the configuration described with reference to FIG. 9 will be described with reference to the timing chart of FIG. First, the
エンジン制御部54は、時刻T5〜T7の間で、各潜像マークを検出する。図10の参照符号95a〜95dはレーザ信号90a〜90dで形成した潜像マーク80の検出タイミングを示している。同様に、参照符号96a〜96dは、レーザ信号91a〜91dで形成した潜像マーク80の検出タイミングであり、参照符号97a〜97dは、レーザ信号92a〜92dで形成した潜像マーク80の検出タイミングを示している。この様に、エンジン制御部54は、潜像マーク80の検出タイミングが重複しないように各潜像マーク80を形成する。これにより複数の帯電ローラ23に対して共通の電流検出回路50を適用することができる。時刻T5〜T7の期間で各潜像マーク80を検出すると、エンジン制御部54は、基準値の演算処理を行う。
The
なお、図9で説明した構成の場合において、各色に対応する潜像マーク80を順に検出していく以外の処理は図3の構成を使用する場合と同様である。つまり、基準値の計算や、色ずれ補正制御は、図4、7及び8を用いて説明したのと同様である。 In the case of the configuration described with reference to FIG. 9, the processes other than sequentially detecting the latent image marks 80 corresponding to the respective colors are the same as in the case of using the configuration of FIG. That is, the calculation of the reference value and the color misregistration correction control are the same as described with reference to FIGS.
続いて、潜像マーク80の形成について説明する。本実施形態では、潜像マーク80が帯電ローラ23の対向位置を通過するときの帯電電流の変化を、検出電圧56として検出する。帯電電流は、帯電ローラ23と感光体22とが接している領域(ニップ部)において流れる。なお、帯電ローラ23と感光体22との間で放電が生じる場合には、ニップ部と、放電領域を含む領域において帯電電流が流れる。以下では、帯電ローラ23と感光体22との間で帯電電流が流れる領域を検出領域と呼ぶものとする。複数の潜像マーク80が検出領域を通過する際、検出領域の総てが潜像マーク80により覆われる状態と、検出領域81に潜像マークが進入していない状態が交互に生じると、帯電電流の変化量は最大となる。図11(A)は、検出領域81の総てが潜像マーク80により覆われる状態と、覆われない状態が交互に生じる様に潜像マーク80を形成した場合の例である。なお、図11(A)においてWは、検出領域81の副走査方向の幅であり、Lは、隣接する潜像マーク80間の副走査方向における最短距離である。なお、本例において、潜像マーク80の副走査方向の幅は、検出領域81と同じWとする。しかしながら、潜像マーク80の副走査方向の幅は、検出領域81の幅Wより大きくても良い。図11(B)は、図11(A)の様に潜像マーク80を形成した際の、検出電圧56の時間変化を示している。なお、潜像マーク80の主走査方向の長さは検出領域81の主走査方向の長さ以上とする。図11(B)に示す様に、基準電圧75(Vref)により潜像マーク80を正しく検出できる。
Next, formation of the
一方、図11(C)は、潜像マーク80が湾曲して形成された場合を示している。なお、図11(C)においてLは、隣接する潜像マーク80間の最短距離であり、Lrefは隣接する潜像マーク80の形成間隔である。より詳しくは、Lrefは、エンジン制御部54が形成を試みる潜像マーク80間の間隔であり、エンジン制御部54は、隣接する潜像マーク80の間隔がLrefとなる様に画像形成部を制御して潜像マーク80を形成する。しかしながら、スキャナユニット20による感光体22上の走査線が湾曲しているため、実際に形成される潜像マーク80間の最短距離はLrefより短いLとなった場合を図11(C)は示している。図11(C)の例において、距離Lは、検出領域81の幅Wより短くなっている。図11(C)の様に潜像マーク80が形成されると、ある潜像マーク80が検出領域81から抜けきらないうちに、次の潜像マーク80が検出領域81に進入してしまう。つまり、検出領域81内には、常に潜像マーク80が進入している状態となり、検出電圧56の変化が小さくなる。ここで、検出電圧56の変化が小さくなり、図11(D)に示す様に閾値である基準電圧75を跨がなくなると、潜像マーク80を正しく検出できなくなってしまう。これを防ぐためには、距離Lrefを大きくすれば良いが、複数の潜像マーク80の検出時間が長くなってしまう。
On the other hand, FIG. 11C shows a case where the
したがって、本実施形態では、隣接する2つの潜像マーク80が同時に検出領域81に進入しない様に、潜像マーク80を形成する主走査方向の範囲を調整する。図11(E)は、図11(C)の様に走査線が湾曲する場合において、潜像マーク80を形成する主走査方向の範囲を調整し、隣接する2つの潜像マーク80が同時に検出領域81に進入しない様に潜像マーク80を形成した例である。図11(F)は、図11(E)の様に潜像マーク80を形成した場合の検出電圧56の時間変化を示している。図11(F)に示す検出電圧56の振幅の時間変化は、図11(B)示すものより小さくなるが、基準電圧75を跨ぐため各潜像マーク80を正しく検出できる。
Therefore, in the present embodiment, the range in the main scanning direction in which the
以下に、隣接する2つの潜像マーク80が同時に検出領域81に進入しない様にするための条件について説明する。図11(E)に示す様に、隣接する2つの潜像マーク80の最短距離Lが、検出領域81の幅W以上であれば、隣接する2つの潜像マーク80が同時に検出領域81を進入することはない。したがって、
L≧W (1)
を満たせばよい。なお、複数の潜像マーク80の検出時間を短くするためにはLは短い方がよく、したがって、以下の説明ではL=Wとする。しかしながら式(1)を満たせば、隣接する2つの潜像マーク80が同時に検出領域81を覆うことはない。以下、具体例により説明を行う。
Hereinafter, conditions for preventing two adjacent latent image marks 80 from entering the
L ≧ W (1)
Should be satisfied. In order to shorten the detection time of the plurality of latent image marks 80, it is better that L is short. Therefore, in the following description, L = W. However, if the expression (1) is satisfied, two adjacent latent image marks 80 do not cover the
まず、例えば、図12(A)の点線の様に潜像マーク80が形成されるものとする。なお、図12(A)において、位置XL、XC、XRは、それぞれ、主走査方向において、静電潜像の形成領域の左端、中央、右端を示している。また、位置XLと位置XRとの距離、つまり、静電潜像の形成領域の主走査方向の長さをMとする。なお、斜線で示す領域は、形成される潜像マーク80を、位置XL、XC、XRを結ぶ直線で近似したものである。つまり、直線XL−XCと、直線XC−XRは、スキャナユニット20による感光体22上の走査線を直線で近似したものであり、以下では直線XL−XCや直線XC−XRの主走査方向に対する傾きを走査線の傾きと呼ぶものとする。図12(A)において、直線XL−XCの主走査方向に対する傾き量はαであり、直線XC−XRの主走査方向に対する傾き量はβである。なお、傾きは、図において主走査方向の左側から右側に移動すると、副走査方向の上側に移動する場合を正とする。つまり、図12(A)において傾き量αは正であり、傾き量βは負である。なお、走査線の傾き量α、βについてのデータは、予め測定してエンジン制御部54に保存しておく。
First, for example, it is assumed that the
続いて、潜像マーク80を形成する主走査方向の範囲をどの様に決定するかについて説明する。図12(B)及び(C)は、走査線の傾き量αとβの正負が同じ場合における潜像マーク80の形成範囲の決定方法を説明する図である。なお、図12(B)及び(C)の例では、傾き量α及びβが共に負である。なお、図12(B)は、傾きが大きく、潜像マーク80を形成する主走査方向の範囲が、長さMの半分以下となる場合の例であり、図12(C)は、潜像マーク80を形成する主走査方向の範囲が、長さMの半分より大きくなる場合の例である。本実施形態においては、傾き量α及びβの正負が同じ場合、傾きの絶対値の小さい側から潜像マーク80を形成する。図12(B)及び(C)においては、傾き量の絶対値はβよりαの方が小さく、よって、位置XLから潜像マーク80を形成する。まず、図12(B)の例において、隣接する潜像マーク80の間隔Lrefは、潜像マーク80の主走査方向の形成長をmとすると、
Lref=W+|α|m (2)
となる。したがって、形成幅mは、
m=(Lref−W)/|α| (3)
となる。
Next, how to determine the range in the main scanning direction for forming the
Lref = W + | α | m (2)
It becomes. Therefore, the formation width m is
m = (Lref−W) / | α | (3)
It becomes.
図12(C)の例においては、隣接する潜像マーク80の間隔Lrefは、
Lref=W+0.5|α|M+|β|(m−0.5M) (4)
となる。したがって、形成幅mは、
m=(Lref−W−0.5|α|M+0.5|β|M)/|β| (5)
となる。
In the example of FIG. 12C, the interval Lref between adjacent latent image marks 80 is
Lref = W + 0.5 | α | M + | β | (m−0.5M) (4)
It becomes. Therefore, the formation width m is
m = (Lref−W−0.5 | α | M + 0.5 | β | M) / | β | (5)
It becomes.
図12(D)は、走査線の傾き量αとβの符号が異なる場合の例である。潜像マーク80の左右の傾きの正負が異なる場合、潜像マークは、中央位置XCを中心に副走査方向の同じ側に傾くので、位置XCを含むように、位置XCの両側において潜像マークを形成する。図12(D)の例において、位置XCから左側の潜像マーク80の主走査方向の長さをm1、位置XCから右側の潜像マーク80の主走査方向の長さをm2とすると、潜像マーク80の形成間隔Lrefは、以下の通りとなる。
Lref=W+|α|m1 (6)
Lref=W+|β|m2 (7)
式(6)及び(7)より、以下の式(8)及び(9)を得る。
m1=(Lref−W)/|α| (8)
m2=(Lref−W)/|β| (9)
したがって、潜像マーク80の主走査方向の長さmは、以下の式(10)の通りとなる。
m=m1+m2=(|α|+|β|)(Lref−W)/|α||β| (10)
以上、本実施形態では、走査線の形状に基づき、隣接する2つの潜像マーク80が同時に検出領域81に進入しない様に、主走査方向における潜像マーク80の形成範囲を決定する。この構成により、複数の潜像マーク80の副走査方向の長さが長くなることを抑えつつ、複数の潜像マーク80を正しく検出することができる。よって、この構成により、色ずれ補正に係る時間を短くすることができる。
FIG. 12D shows an example where the signs of the scan line inclination amounts α and β are different. When the left and right inclinations of the
Lref = W + | α | m1 (6)
Lref = W + | β | m2 (7)
From the equations (6) and (7), the following equations (8) and (9) are obtained.
m1 = (Lref−W) / | α | (8)
m2 = (Lref−W) / | β | (9)
Therefore, the length m of the
m = m1 + m2 = (| α | + | β |) (Lref−W) / | α || β | (10)
As described above, in the present embodiment, the formation range of the
なお、上記実施形態では、静電潜像の形成領域を主走査方向において2つの区間に分割していたが、3以上の区間に分割する形態とすることもできる。この場合、複数の区間の走査線の傾きを予め測定してEEPROM324等に保持しておく。そして、エンジン制御部54は、複数の区間それぞれの傾き量の正負が同じである場合、傾き量に基づき、静電潜像の形成領域の主走査方向における2つの端部のいずれの側に潜像マーク80を形成するかを決定する。ここで、決定する側は、潜像マーク80を形成する主走査方向の長さがより長くなる側とする。また、エンジン制御部54は、複数の区間それぞれの傾き量の正負が同じである場合、傾き量の絶対値の最も小さい区間の一端を起点とし、この傾き量の最も小さい区間の他端への方向において形成範囲を決定することもできる。また、エンジン制御部54は、複数の区間の傾き量に正の傾き量と負の傾き量が存在する場合、複数の区間の境界の内、両側の区間の傾き量の正負が異なる境界の1つを含む様に潜像マーク80の形成範囲を決定することができる。
In the above embodiment, the formation area of the electrostatic latent image is divided into two sections in the main scanning direction, but may be divided into three or more sections. In this case, the inclinations of the scanning lines in a plurality of sections are measured in advance and held in the
なお、本実施形態では、帯電ローラ23と感光体22との間を流れる帯電電流により潜像マーク80の検出を行っていた。しかしながら、感光体22に向けてバイアスを出力する一次転写ローラ26や、現像スリーブ24を使用して潜像マーク80の検出を行うことができる。図14(A)は、感光体22と一次転写ローラ26との間で流れる一次転写電流により潜像マーク80を検出する場合の一次転写電源回路46を示す。一次転写バイアスは、帯電バイアスとは極性が異なるため、一次転写電源回路46においては、図2(B)に示す帯電電源回路43とは、ダイオード1601及び1602の向きが逆となるが、潜像マーク80の検出原理は同様である。
In the present embodiment, the
図14(B)は、感光体22と現像スリーブ24との間で流れる現像電流により潜像マーク80を検出する場合の現像電源回路44を示す。図14(B)の現像電源回路44は、出力端子53から負極性の現像バイアスと、正極性のバイアスの両方を出力できる様に2つの整流回路を有する。なお、2つの整流回路のどちらを動作させるかは、エンジン制御部54が信号CLK1及びCLK2により制御する。具体的には、通常の画像形成時には、負極性の現像バイアスを出力し、潜像マーク80を検出する際には正極性のバイアスを出力する。なお、潜像マーク80の検出の際に正極性のバイアスを出力するのは、現像剤を感光体22に付着させないためである。したがって、負極性のバイアスであっても感光体22の明電位より電位の高いバイアスを出力するのであれば、現像剤が感光体22に付着することを防止できる。この場合、現像電源回路44には、正極性のバイアスを出力するための整流回路を設ける必要はない。なお、図14(A)及び(B)に示す一次転写電源回路46や現像電源回路44においては、電流検出回路50を個別に設けている。しかしながら、図9に示す帯電電源回路43と同様、電流検出回路50を、複数の感光体22に対して共通して設ける構成とすることもできる。
FIG. 14B shows the developing
さらに、本実施形態では、プロセス部が出力するバイアスは一定であり、感光体22とプロセス部との間で流れる電流の変化により潜像マーク80の検出を行っていた。しかしながら、プロセス部が出力するバイアスを制御して感光体22とプロセス部との間で流れる電流を一定とする方式では、プロセス部が出力するバイアスの変化により潜像マーク80を検出する構成とすることができる。
Further, in the present embodiment, the bias output from the process unit is constant, and the
<第二実施形態>
続いて第二実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。例えば、図13(A)に示す様に、潜像マーク80の傾きが大きいと、検出領域に進入する潜像マーク80の面積が小さくなり、図13(B)に示す様に、検出電圧56が基準電圧75以下にならないことが生じ得る。なお、図13(A)のW1〜W4は、副走査方向の区間を表し、その長さは、いずれも、検出領域の副走査方向の幅Wと同じとする。本実施形態では、この様な場合において潜像マーク80の副走査方向の幅を調整する。以下に、潜像マーク80の副走査方向幅の調整について説明する。
<Second embodiment>
Next, the second embodiment will be described focusing on the differences from the first embodiment. For example, as shown in FIG. 13A, when the inclination of the
例えば、第一実施形態で説明した様に潜像マーク80の傾きを求め、傾きの小さい側の端部から、主走査方向において、静電潜像の形成領域の主走査方向長Mに対して所定割合の長さだけ潜像マーク80を形成する。この所定割合は、潜像マーク80を検出するために、検出領域81を覆う必要がある、検出領域81の全面積に対する割合とする。図13(C)の例においては、この割合を40%、つまり、形成する潜像マーク80の主走査方向の長さを0.4Mとする。潜像マーク80が検出領域81の40%の領域を覆うためには、図14(C)に示す様に、潜像マーク80の副走査方向の幅は、潜像マーク80の傾きをαとするとW+0.4αMとする必要がある。
For example, as described in the first embodiment, the inclination of the
この場合、隣接する潜像マーク80が同時に検出領域81に進入しない様にするための、潜像マーク80間の間隔Lrefは、図13(D)より以下の通りとなる。
Lref=W+0.4|α|M
であり、潜像マーク80の副走査方向の幅もW+0.4|α|Mとなる。
In this case, the interval Lref between the latent image marks 80 for preventing the adjacent latent image marks 80 from entering the
Lref = W + 0.4 | α | M
The width of the
上記実施形態では、潜像マーク80の主走査方向の長さについては、走査線の傾きに拘らず、検出領域81を覆う必要がある潜像マーク80の面積により決定していた。しかしながら、第一実施形態の様に潜像マーク80の主走査方向における形成範囲を決定し、決定した形成範囲では、検出電圧56が基準電圧75より小さくならない場合に、潜像マーク80の副走査方向の幅を大きくする構成とすることもできる。そして、決定した形成範囲では、潜像マーク80の副走査方向の幅を大きくしても、検出電圧56が基準電圧75より小さくならない場合に、潜像マーク80の主走査方向の長さを本実施形態で説明した様に決定する構成とすることもできる。
In the above embodiment, the length of the
以上、潜像マーク80により覆われる検出領域81の面積が所定値以上となる様に、走査線の傾きに基づき、複数の潜像マーク80を形成する主走査方向の長さと副走査方向の幅を決定する。この構成により、複数の潜像マーク80を形成する副走査方向の長さを抑えつつ、複数の潜像マーク80を正しく検出することができる。
As described above, the length in the main scanning direction and the width in the sub-scanning direction in which the plurality of latent image marks 80 are formed based on the inclination of the scanning line so that the area of the
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
[Other Embodiments]
The present invention can also be realized by executing the following processing. That is, software (program) that realizes the functions of the above-described embodiments is supplied to a system or apparatus via a network or various storage media, and a computer (or CPU, MPU, or the like) of the system or apparatus reads the program. It is a process to be executed.
22:感光体、20:スキャナユニット、54:エンジン制御部、23:帯電部、24:現像スリーブ、26:一次転写ローラ 22: photoconductor, 20: scanner unit, 54: engine control unit, 23: charging unit, 24: developing sleeve, 26: primary transfer roller
Claims (12)
光を照射することで前記感光体に静電潜像を形成する光照射手段と、
を有し、
前記光照射手段は、画像形成条件を制御するための補正用の静電潜像を形成可能な画像形成装置であって、
前記感光体に前記補正用の静電潜像である複数の潜像マークを前記感光体の回転方向に沿って前記光照射手段に形成させる制御手段と、
前記複数の潜像マークを検出する検出手段と、
を備えており、
前記制御手段は、前記光照射手段が前記感光体を走査する走査線の形状に基づき、前記回転方向と直交する主走査方向における、前記複数の潜像マークの形成範囲を決定することで、前記検出手段が前記潜像マークを検出する検出領域に2つ以上の潜像マークが同時に進入しない様に前記複数の潜像マークを形成させることを特徴する画像形成装置。 A rotationally driven photoreceptor;
Light irradiating means for forming an electrostatic latent image on the photoreceptor by irradiating light;
Have
The light irradiation means is an image forming apparatus capable of forming an electrostatic latent image for correction for controlling image forming conditions,
A control unit that causes the light irradiation unit to form a plurality of latent image marks that are electrostatic latent images for correction on the photoconductor along a rotation direction of the photoconductor;
Detecting means for detecting the plurality of latent image marks;
With
The control means determines the formation ranges of the plurality of latent image marks in the main scanning direction orthogonal to the rotation direction based on the shape of a scanning line that the light irradiation means scans the photoconductor. An image forming apparatus, wherein the plurality of latent image marks are formed so that two or more latent image marks do not simultaneously enter a detection area where the detection unit detects the latent image marks.
前記制御手段は、前記傾き量に基づき前記形成範囲を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 For each of the plurality of sections in the main scanning direction, it further comprises holding means for holding information indicating the amount of inclination of the scanning line by the light irradiation means with respect to the main scanning direction,
The image forming apparatus according to claim 1, wherein the control unit determines the formation range based on the inclination amount.
前記検出手段は、前記感光体と前記プロセス手段との間を流れる電流により前記潜像マークを検出することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 Further comprising process means acting on the photoreceptor,
The image forming apparatus according to claim 1, wherein the detection unit detects the latent image mark based on a current flowing between the photosensitive member and the process unit.
前記感光体を帯電させる帯電手段、前記感光体の静電潜像を現像して現像剤像を形成する現像手段及び前記感光体に形成された現像剤像を他の部材又は記録材に転写する転写手段のいずれかであることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。 The process means includes
Charging means for charging the photosensitive member, developing means for developing an electrostatic latent image on the photosensitive member to form a developer image, and transferring the developer image formed on the photosensitive member to another member or a recording material The image forming apparatus according to claim 8, wherein the image forming apparatus is any one of a transfer unit.
前記制御手段は、前記画像形成条件を制御することによって、複数の感光体の間における色ずれを補正することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。 A plurality of the photoreceptors;
The image forming apparatus according to claim 1, wherein the control unit corrects color misregistration between a plurality of photosensitive members by controlling the image forming conditions.
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