JP2016017724A - 飲料水保冷体及び飲料水保冷方法 - Google Patents

飲料水保冷体及び飲料水保冷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷えた飲料水を必要なタイミングで保冷できる保冷方法を提供する。
【解決手段】液化ガスLを貯留する貯留部44と、貯留部44に貯留された液化ガスLが気化した冷却ガスが吐出される吐出部2と、貯留部44から吐出部2まで液化ガスLが流通する流路Pを開状態と閉状態とに切り換え自在な開閉部5とを備え、流路Pが開状態に切り換えられた状態で、容器等に収容された飲料水中に沈められて、吐出部2から冷却ガスが吐出され、飲料水を保冷する飲料水保冷体。
【選択図】図3

Description

本発明は、水、清涼飲料水、アルコール飲料水等の飲料水を保冷する保冷体及び飲料水の保冷方法に関する。
このような、保冷体に関する従来技術として、樹脂製の袋或いはパックに詰められた保冷剤により飲料水等の保冷対象を保冷する技術がある(例えば、特許文献1の段落「0003」参照。)。パック入り保冷剤で飲料水を保冷する場合、クーラーボックスなどの保冷容器に、冷蔵庫等で予め冷やした飲料水が入ったペットボトル等の飲料水用容器と、保冷剤とを一緒に収容するか、或いは、保冷容器に冷水を張ってその冷水をパック入り保冷剤で保冷することで冷水に浸した飲料水用容器ごと飲料水を保冷することが行われる。
また、氷を用いて保冷対象の飲料水を保冷することも一般に行われる。氷を用いる場合、例えば、冷蔵庫等で予め冷却した飲料水中に氷を直接投入する場合や、上述のパック入り保冷剤と同様に、飲料水が入った飲料水用容器と氷とをクーラーボックスなどの保冷容器に収容して飲料水を保冷することが行われる。
特許第5118869号公報
従来のパック入り保冷剤や氷であると、パック入り保冷剤や氷を低温で保管している冷凍庫等から取出した直後から保冷機能を得ることになる。そのため、例えば、自宅からレジャーなどで飲料水を持ち出す場合には、飲料水を持ち出した当初からパック入り保冷剤や氷を使って保冷できる反面、目的地に着くまでに、保冷機能の大半を消費し、目的地において、追加で購入した冷えた飲料水を適切に保冷できない場合が起こり得る。
また、自宅からパック入り保冷剤を持ち出していない場合でも、外出先で自動販売機、スーパー、コンビニエンスストア等において冷えた飲料水を購入できるのであるが、外出先で氷等を購入しない限り、そのままでは時間の経過とともに飲料水がぬるくなってしまい、冷えた飲料水の爽快感が損なわれてしまう。
本発明は上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、外出先等で冷えた飲料水を必要なタイミングで保冷できる保冷体及び保冷方法を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明に係る飲料水保冷体の第1特徴構成は、液化ガスを貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留された前記液化ガスが気化した冷却ガスが吐出される吐出部と、前記貯留部から前記吐出部まで前記冷却ガスが通流する流路を開状態と閉状態とに切り換え自在な開閉部とを備え、前記流路が開状態に切り換えられた状態で保冷対象の飲料水に沈められて前記吐出部から前記冷却ガスが吐出される点にある。
本特徴構成によれば、流路が開状態に切り換えられた状態で保冷対象の飲料水に沈められるので、貯留部に貯留された液化ガスが気化した冷却ガスは、開状態の流路を通流して吐出部から吐出される。したがって、飲料水に沈められた飲料水保冷体の吐出部から冷却ガスが吐出され、その冷却ガスが保冷対象の飲料水中を通過して大気に解放される。そして、冷却ガスが保冷対象の飲料水中を通過する過程で冷却ガスとその周辺の飲料水との間で熱交換がされ、飲料水が冷却される。
このように、本特徴構成によれば、流路を開状態に切り換えた後に、飲料水保冷体から冷却ガスを吐出させ、その冷却ガスにより飲料水を保冷できる。したがって、飲料水の保冷が必要となるまで飲料水保冷体の流路を閉状態に維持しておき、外出先で冷えた飲料水を購入した直後など、飲料水保冷体の保冷が必要となった時点で飲料水保冷体の流路を開状態に切り換えて、飲料水保冷体を飲料水の中に沈めることで、飲料水を保冷することができる。
さらに、氷を飲料水に直接投入して保冷する方式では、保冷に供した氷が解けて発生する水が飲料水に混ざるため、飲料水が水以外のものであると、飲料水の味が薄まってしまうが、本特徴構成によれば、飲料水が水でない場合であってもその味が薄まることもない。
本発明に係る飲料水保冷体の第2特徴構成は、断熱層を隔てて前記貯留部を包囲する外装部を備えている点にある。
本特徴構成によれば、貯留部に貯留されている外気よりも低温の液化ガスにより貯留部が低温になっても、その冷熱は、断熱層により遮断されて外装部まで伝導し難い。したがて、飲料水保冷体に霜が付着することを抑制でき、携帯性が向上する。
本発明に係る飲料水保冷体の第3特徴構成は、前記開閉部は、前記流路を通流する前記冷却ガスの流量を調節自在に構成されている点にある。
本特徴構成によれば、冷却ガスの流量を調節することで、飲料水保冷体から吐出される冷却ガスの吐出量を調節することができる。これにより、保冷対象の飲料水に対して供給される冷熱の熱量を調整できるので、飲料水保冷体による保冷効果の大小を調節することができる。
本発明に係る飲料水保冷体の第4特徴構成は、前記液化ガスが、液体窒素である点にある。
液体窒素は、開放大気圧での温度が摂氏マイナス196度と飲料水を冷却するためであれば十分に低温であり、しかも、気化した窒素ガスは飲料水中に放出しても飲料水を殆ど変質させないので、冷却ガスとして好ましい。
本発明に係る飲料水保冷体の第5特徴構成は、前記液化ガスが、液体二酸化炭素である点にある。
本特徴構成によれば、液化ガスとして液体二酸化炭素を用いた場合、気化した低温の炭酸ガスを保冷対象の飲料水中に放出することで飲料水に冷熱を供給しつつ、飲料水に炭酸ガスが解けるので、保冷対象の飲料水が炭酸飲料水であれば、飲料水の保冷効果に加えて、炭酸ガスの補充効果も得ることができる。
本発明に係る飲料水保冷体の第6特徴構成は、飲料水用容器に着脱自在で飲料水用容器に装着された装着状態においてキャップの内外を連通させる連通孔が設けられた穴付きキャップを備え、一端部が前記キャップに連結された索状体の他端部に連結されている点にある。
本特徴構成によれば、飲料水を飲む場合には、飲料水用容器からキャップを取り外すため、飲料水保冷体は索状体によりキャップと連結されている以上、飲料水を飲む際に飲料水保冷体を誤って飲み込んでしまうことがない。そのため、飲料水保冷体を誤って飲み込む事故を未然に防止できる。また、飲料水保冷体から吐出される冷却ガスは、キャップにおける連通孔から外部に放出されるので、飲料水用容器の内部に冷却ガスが充満して飲料水用容器が破裂する事故を防止できる。
さらに、キャップを飲料水用容器に装着すると飲料水保冷体が飲料水用容器の底部近傍に位置するように、索状体の長さが設定されていることが好ましい。これにより、保冷対象の飲料水が徐々に減少してきても、飲料水保冷体から吐出される冷却ガスが飲料水内を通過することができ、飲料水の残量が少なくなっても、飲料水に対する保冷機能を適切に得ることができる。
本発明に係る飲料水保冷体の第7特徴構成は、長手方向に伸縮自在な棒状体を備え、前記棒状体の一端部に、上面開口の飲料水用容器における縁部に係支される係支部を備え、前記棒状体の他端部に接続されている点にある。
本特徴構成によれば、飲料水用容器の大きさ(深さ)に応じて棒状体の長さを調節することで、飲料水用容器の底部近傍に飲料水保冷体の保冷機能部を位置させることができるため、様々な大きさの飲料水用容器に対して飲料水保冷体を用いることができ便利である。しかも、保冷対象の飲料水が徐々に減少してきても、飲料水保冷体から吐出される冷却ガスが飲料水内を通過することができ、飲料水の残量が少なくなっても、飲料水に対する保冷機能を適切に得ることができる。
本発明に係る飲料水保冷方法の第1特徴構成は、飲料水用容器に収容された飲料水を保冷する飲料水保冷方法であって、液化ガスを貯留自在でかつ貯留している液化ガスが気化した冷却ガスを吐出自在な飲料水保冷体を、冷却ガスを吐出しない吐出停止状態から冷却ガスを吐出する吐出状態に切り換え、飲料水用容器に収容された飲料水中に前記吐出状態の前記飲料水保冷体を沈め、前記飲料水保冷体から冷却ガスを吐出させて飲料水中を通過させる点にある。
本特徴構成によれば、冷却ガスを吐出しない吐出停止状態から冷却ガスを吐出する吐出状態に切り換えることで、飲料水保冷体から冷却ガスを吐出させ、その状態で飲料水に沈めておくことで、飲料水保冷体から吐出される冷却ガスが飲料水内を通過する過程で冷熱を供給して飲料水を保冷できる。したがって、飲料水の保冷が必要となるまで飲料水保冷体を吐出停止状態に維持しておき、外出先で冷えた清涼飲料水を購入した直後など、飲料水保冷体の保冷機能が必要となった時点で、飲料水保冷体を冷却ガスを吐出する吐出状態に切り換えて、飲料水保冷体を飲料水の中に沈めることで、飲料水内を通過する冷却ガスにより飲料水を保冷することができる。
さらに、氷を飲料水に直接投入して保冷する飲料水の保冷方法では、保冷に供した氷が解けて発生する水が飲料水に混ざるため、飲料水が水以外のものであると、飲料水の味が薄まってしまうが、本特徴構成の飲料水保冷方法によれば、飲料水が水でない場合であってもその味が薄まることもない。
第1実施形態に係る飲料水保冷体の全体概観図 本体とフタ体を分離した状態を示す図 飲料水保冷体の内部構造を示す縦断側面図 飲料水保冷体の流路及び開閉部の周辺構造を示す拡大図 第2実施形態に係る飲料水保冷体を示す斜視図 第3実施形態に係る飲料保冷体の使用状態を示す斜視図 第3実施形態に係る飲料保冷体を示す斜視図 第3実施形態に係る飲料保冷体の使用状態を示す斜視図
本発明に係る飲料水保冷体及び飲料水保冷方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
飲料水保冷体1は、図1に示すように、本体4とフタ体3とからなる。フタ体3は、冷却ガスが吐出する吐出部2を備えている。
フタ体3は本体4に対して着脱自在となっており、フタ体における雄ネジ部32と本体4における雌ネジ部43cとが高気密状態で螺合できるようになっている。本体4にフタ体3を装着する場合は、フタ体3におけるノズル33を本体4におけるノズル挿入空間46に先端から挿入しながら挿入方向に押し込み、ツマミ部31をノズル33の軸心を中心に第1回転方向(例えば、時計周り)に回転操作することで、フタ体3が本体4に装着され図3(a)に示す状態となる。ノズル33の内部にはノズル内流路34が形成されており、先端の外周部に設けられた連通孔を通じて、先端部の外部空間と吐出部2とに亘って気体が通流自在となっている。
本体4は、液化ガスLを貯留する貯留部44を形成する貯留部形成体41と、断熱層42(本実施形態では真空層としている。)を隔てて貯留部44を包囲する外装部43とを備えている。貯留部形成体41の頂部は、外装部43の頂部で断熱層42側に形成された円環状突条43aが気密接続される上端面41aを有する円錐台形状の外形となっており、貯留部形成体41の胴部の下端には、外装部43の底部で断熱層42側に形成された間欠円環状突条43bに係合する円環状係合溝41bが備えられている。貯留部形成体41における上端面41aと円環状突条43aとの接続及び貯留部形成体41における円環状係合溝41bと間欠円環状突条43bとの係合により、外装部43内において断熱層42を隔てて貯留部形成体41が固定されている。
貯留部形成体41は、オーステナイト系ステンレスにて構成されており、外装部43は、高張力鋼にて構成されている。外装部43の外部表面には、断熱性の皮膜によりコーティングするのが好ましい。これにより、飲料水保冷体1を鞄等に入れて携帯する際の結露を抑制できる。また、上端面41aと円環状突条43aとの接続箇所や貯留部形成体41における円環状係合溝41bと間欠円環状突条43bとの係合箇所には、断熱性材料のシーリング部材を介装するのが好ましい。
貯留部形成体41の内部には、貯留部44のほか、弁体収容空間45及びノズル挿入空間46が形成されている。弁体収容空間45には、弁体51が上下移動自在に配置されており、フタ体3の回動操作により後述する上限位置と下限位置との間で上下移動操作される。また、弁体51の貯留部44側の端部と、貯留部形成体41の貯留部44の上端部を形成する部分との間には、コイルスプリング52が配置されており、貯留部44における液化ガスLの全てが気化して冷却ガスGによる内圧が得られない状態になっても、弁体51に対するノズル挿入空間46側への付勢力を維持できるようになっている。これにより、貯留部44における液化ガスLの全てが気化した場合に、流路Pを経由して液化ガスLを補充する際に、弁体51が貯留部44側に移動して弁体51の貯留部44側の端部と貯留部形成体41の貯留部44の上端部とが当接した状態なって流路Pが閉状態となってしまい、液化ガスLを貯留部44に補充できないという不都合を防止できる。
弁体51の上限位置は、貯留部形成体41における弁体収容空間45を形成する内周面のうち頂部側の部分である収容空間内周面45a(図4参照)に、弁体51の弁体外周面51a(図4参照)が当接して位置決めされる位置であり、図3(a)で示す弁体51の位置である。弁体51の下限位置は、フタ体3におけるツマミ部31を操作限度位置まで回転操作したときのノズル33の先端部により押し下げられた弁体51の位置であり、図3(b)で示す弁体51の位置である。なお、操作限度位置は、図3(b)に示すように、ツマミ部31が、対向する外装部43における雌ネジ部43cの外部側端面に当接するまで回動操作された位置である。
このように、図3(a)に示す状態、つまり、開閉部5における弁体51が上限位置に位置し、流路Pが閉状態である状態から、フタ体3を第1回転方向(図3(b)の回転矢印で示す方向)に回転操作すると、図3(b)に示すように、ノズル33の先端により開閉部5における弁体51が弁体収容空間45において上限位置から下限位置側に向けて移動操作される。これにより、図4に示すように、収容空間内周面45aと弁体外周面51aとの間に隙間が形成され、この隙間とノズル内流路34とが、ノズル33の先端部に形成された連通孔を介して連通し、流路Pが開状態となる。つまり、弁体収容空間45及びノズル内流路34により流路Pか形成される。
流路Pが開状態であると、貯留部44における液化ガスLが気化した冷却ガスGが吐出部2に通流する状態となる。その流量は、弁体51の位置に応じて変化する。すなわち、弁体51が上限位置であると冷却ガスGは通流せず、上限位置から下限位置に近いほど、流路Pを通流する冷却ガスGの流量が多くなり、単位時間当たりに吐出部2から吐出される冷却ガスGの体積も大きくなる。
このように、本実施形態における飲料水保冷体1は、フタ体3を回転操作することで、開閉部5における弁体51の弁体収容空間45における通流方向に沿う方向での位置を上限位置と下限位置との間で調節可能となっており、開閉部5は、貯留部44から吐出部2まで冷却ガスGが通流する流路Pを開状態と閉状態とに切り換え自在に構成されており、この開閉部5は、流路Pにおける冷却ガスGの流量を調節自在に構成されている。これにより、吐出部2から吐出される冷却ガスGの単位時間当たりの体積が調節でき、飲料水保冷体1による冷却効果を調節できる。
なお、本実施形態においては、ノズル挿入空間46の内周面と、ノズル挿入空間46に挿入されるノズル33の外周面との気密性を向上させるために、ノズル挿入空間46の内周面及びノズル33の外周面の一方又は双方にシール材を被覆することが好ましい。また、このシール材は、断熱性の高い材料を選択することが好ましい。
貯留部44に液化ガスLが存在する場合は、弁体51が上限位置に位置している状態では、液化ガスLが気化した冷却ガスGの温度に応じた飽和蒸気圧による内圧が発生しているため、弁体51は、コイルスプリング52の弾性力に加えて冷却ガスGの圧力により弁体収容空間45において通流方向に沿う方向で上限位置に向かう方向の付勢力が掛かっている。このため、冷却効果が必要ない場合(例えば、飲料水保冷体1を鞄等に保管しておく場合)は、弁体51を上限位置に切り換えておくことで、貯留部44における液化ガスLの気化を抑制できるようになっている。この付勢力による冷却ガスGの封止効果を向上させるため、弁体収容空間45の収容空間内周面45aと弁体51の弁体外周面51aとが当接するそれぞれの当接面の一方又は双方にシール材を被覆することが好ましい。
以上に説明した飲料水保冷体1の使用方法について説明する。まず、飲料水保冷体1の貯留部44に液化ガスLを充填する。本実施形態では液化ガスLとして液体窒素を用いている。液体窒素は、開放大気圧での温度が摂氏マイナス196度と飲料水を冷却するためであれば十分に低温であり、しかも、気化した窒素ガスは飲料水中に放出しても飲料水を殆ど変質させないため、冷却ガスGとして好ましい。液体窒素(LN2)に代えて液体酸素(LO2)や液体二酸化炭素(LCO2)などを用いてもよい。液化ガスLとして液体二酸化炭素を用いた場合、気化した炭酸ガスを保冷対象の飲料水中に放出することで飲料水に炭酸ガスが解け、保冷対象の飲料水が炭酸飲料水であれば炭酸飲料水から抜けた炭酸ガスの補充が可能である。
液化ガスLを充填する場合は、本体4からフタ体3を取り外し、ノズル挿入空間46に充填装置のノズルを挿入して、ノズル先端にて弁体51を下限位置にまで押し下げた状態で充填装置側から液化ガスLを圧送することにより行う。充填装置のノズルの先端も、フタ体3のノズル33の先端と同様の構成とすることが好ましい。液化ガスLの充填完了後、充填装置のノズルを抜き取れば、弁体51が、コイルスプリング52のより上限位置に位置保持されるとともに、貯留部44から気化する冷却ガスGによる内圧で、上限位置に位置保持され弁体51が流路Pを封止することにより貯留部44は密封状態となる。
貯留部44に液化ガスLを充填した後で、フタ体3を装着して、ノズル33の先端部が弁体51に当接しない範囲で近づけておく。この状態(流路Pが閉状態に維持されている状態)のまま飲料水Dの保冷が必要な時期まで保持されることになる。そして、例えば、外出先で冷えた飲料水Dを購入し、その飲料水Dを飲料水用容器としてのコップ10に入れてそれを保冷したい場合は、飲料水保冷体1のフタ体3を第1回転方向に回転操作して、冷却ガスGを吐出部2から適量だけ吐出させる。すなわち、飲料水保冷体1を、冷却ガスGを吐出しない吐出停止状態から冷却ガスGを吐出する吐出状態に切り換える。そして、保冷対象の飲料水Dの中に沈められる。なお、飲料水保冷体1はその自重で飲料水Dに沈んだ状態を維持できるのが好ましい。
飲料水Dの中に沈んでいる飲料水保冷体1は開閉部5が開状態に切り換えられているから、保冷対象の飲料水Dに沈められた飲料水保冷体1の吐出部2からは、低温の冷却ガスGが吐出されることになる。そして、低温の冷却ガスGが飲料水D中を通過する過程で、飲料水Dと冷却ガスGとの間で熱交換が行われ、飲料水Dが保冷される。
〔第2実施形態〕
次に本発明に係る飲料水保冷体の第2実施形態について図5及び図6を参照して説明する。本実施形態の飲料水保冷体1の保冷機能部は第1実施形態と同様の構成であるため、説明は省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図5に示すように、本実施形態の飲料水保冷体1には、ペットボトル9に着脱自在なキャップ7が、耐食性の高いポリアミド系合成繊維製の連結紐8により連結されている。キャップ7には、ペットボトル9に装着された装着状態においてキャップ7の内外を連通させる連通孔7aが設けられている。なお、装着状態においてキャップ7の内外を連通させる構成としては、連通孔7a以外の、例えば、メッシュ構造等の別の構成を採用してもよい。
このように、本実施形態の飲料水保冷体1は、飲料水用容器としてのペットボトル9に着脱自在でペットボトル9に装着された装着状態においてキャップ7の内外を連通させる連通孔7aが設けられた穴付きキャップ7を備え、一端部がキャップ7に連結された索状体としての連結紐8の他端部に連結されている。
図5に示しように、飲料水保冷体1の少なくとも一つの特定方向での外形寸法は、ペットボトル9の飲料取り出し口の内寸より小さな形状となっている。本実施形態では飲料水保冷体1の径方向の寸法が、飲料取り出し口の内寸より小さい。そのため、飲料水保冷体1をペットボトル9の内部に進入させることができる。
図6に示すように、連結紐8の長さは、キャップ7をペットボトル9に装着した場合に、連結紐8で吊り下げ支持されている飲料水保冷体1がペットボトル9の底部付近に位置する長さに設定されている。これにより、保冷対象の飲料水Dが徐々に減少してきても、飲料水保冷体1から吐出される冷却ガスGが飲料水D内を通過することができ、飲料水の残量が少なくなっても、飲料水保冷体1による飲料水Dに対する保冷機能を適切に得ることができる。しかも、飲料水Dを飲む場合には、キャップ7を取り外すため、飲料水保冷体1は連結紐8によりキャップ7と連結されている以上、飲料水Dを飲む際に飲料水保冷体1を誤って飲み込んでしまうことがないため、飲料水保冷体1を誤って飲み込む事故も未然に防止できる。また、飲料水保冷体1から吐出される冷却ガスGは、キャップ7における連通孔7aから外部に放出されるので、ペットボトル9内部に冷却ガスGが充満してペットボトル9が破裂する事故を防止できる。
〔第3実施形態〕
次に本発明に係る飲料水保冷体の第3実施形態について図7及び図8を参照して説明する。本実施形態の飲料水保冷体1の保冷機能部は第1実施形態と同様の構成であるため、説明は省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図7に示すように、本実施形態の飲料水保冷体1には、長手方向に伸縮自在な伸縮スティック6が接続されている。伸縮スティック6は、長手方向の一端部にクリップ6aを備えており、他端部に飲料水保冷体1が接続されている。伸縮スティック6は、複数段のスライド式の繰り出し構造となっている。
このように、本実施形態の飲料水保冷体1は、長手方向に伸縮自在な棒状体としての伸縮スティック6を備え、伸縮スティック6の一端部に係支部としてのクリップ6aを備え、伸縮スティック6の他端部に飲料水保冷体1が接続されている。なお、長手方向に伸縮自在な棒状態としては、伸縮スティック6の構成に限らず、例えば、蛇腹部を備えた棒状体であってもよい。伸縮スティック6が備えるクリップ6aは、図8に示すように、上面開口の飲料水用容器としてのコップ10における縁部10aに係支される。クリップ6aの構造として、
本実施形態の飲料水保冷体1では、飲料水用容器としてのコップ10の大きさ(深さ)に応じて伸縮スティック6の長さを調節することで、コップ10の底部近傍に飲料水保冷体1の保冷機能部を位置させることができるため、様々な大きさのコップ10に対して飲料水保冷体1を用いることができ便利である。しかも、保冷対象の飲料水Dが徐々に減少してきても、飲料水保冷体1から吐出される冷却ガスGが飲料水D内を通過することができ、飲料水Dの残量が少なくなっても、飲料水Dに対する保冷機能を適切に得ることができる。
上記第1〜第3実施形態の飲料水保冷体1によれば、外出先で冷えた飲料水を購入した場合に必要なタイミングで保冷機能を得ることができる。しかも、氷を飲料水に直接投入して保冷する場合と違って、保冷に供した氷が解けて発生する水が飲料水に混ざって飲料水の味が薄まってしまうこともない。また、液化ガスを補充することで飲料水保冷体1を再利用できるため、ランニングコスト及び環境負荷の低減を図ることが可能である。
以上、発明者によってなされた発明を発明の実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
1 飲料水保冷体
2 吐出部
42 断熱層
43 外装部
44 貯留部
5 開閉部
6 棒状体
6a 係支部
7 穴付キャップ
7a 連通孔
8 索状体
9,10 飲料水用容器
10a 縁部
P 流路
L 液化ガス
G 冷却ガス
D 飲料水

Claims (8)

  1. 液化ガスを貯留する貯留部と、
    前記貯留部に貯留された前記液化ガスが気化した冷却ガスが吐出される吐出部と、
    前記貯留部から前記吐出部まで前記冷却ガスが通流する流路を開状態と閉状態とに切り換え自在な開閉部とを備え、
    前記流路が開状態に切り換えられた状態で保冷対象の飲料水に沈められて前記吐出部から前記冷却ガスが吐出される飲料水保冷体。
  2. 断熱層を隔てて前記貯留部を包囲する外装部を備えている請求項1記載の飲料水保冷体。
  3. 前記開閉部は、前記流路を通流する前記冷却ガスの流量を調節自在に構成されている請求項1又は2記載の飲料水保冷体。
  4. 前記液化ガスが、液体窒素である請求項1〜3の何れか1項に記載の飲料水保冷体。
  5. 前記液化ガスが、液体二酸化炭素である請求項1〜3の何れか1項に記載の飲料水保冷体。
  6. 飲料水用容器に着脱自在で飲料水用容器に装着された装着状態においてキャップの内外を連通させる連通孔が設けられた穴付きキャップを備え、
    一端部が前記キャップに連結された索状体の他端部に連結されている請求項1〜5の何れか1項に記載の飲料水保冷体。
  7. 長手方向に伸縮自在な棒状体を備え、
    前記棒状体の一端部に、上面開口の飲料水用容器における縁部に係支される係支部を備え、前記棒状体の他端部に接続されている請求項1〜5の何れか1項に記載の飲料水保冷体。
  8. 飲料水用容器に収容された飲料水を保冷する飲料水保冷方法であって、
    液化ガスを貯留自在でかつ貯留している液化ガスが気化した冷却ガスを吐出自在な飲料水保冷体を、冷却ガスを吐出しない吐出停止状態から冷却ガスを吐出する吐出状態に切り換え、
    飲料水用容器に収容された飲料水中に前記吐出状態の前記飲料水保冷体を沈め、
    前記飲料水保冷体から冷却ガスを吐出させて飲料水中を通過させる飲料水保冷方法。
JP2014143000A 2014-07-11 2014-07-11 飲料水保冷体及び飲料水保冷方法 Pending JP2016017724A (ja)

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